JP4533690B2 - 水力発電用ガバナとそれを備えた水力発電用調速制御装置、水力発電プラント - Google Patents
水力発電用ガバナとそれを備えた水力発電用調速制御装置、水力発電プラント Download PDFInfo
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Description
[構成]
図1は、本発明を適用した第1の実施形態に係る水力発電用調速制御装置を示す構成図である。この図1の水力発電用調速制御装置は、大別して、偏差信号生成部10、PID演算部20、アクチュエータ30、等から構成されている。ここで、PID演算部20は、水力発電用ガバナの制御演算部であり、アクチュエータ30はガバナの機械部である。各部の詳細は次の通りである。
以上のように構成された本実施形態によれば、PID演算部20の制御パラメータを1つ設定するだけで、系統連系時に問題となる比較的ゆっくりした応答特性と、1機1負荷系などで問題となる比較的速い振動モードの両方を適切に制御できる。以下には、この作用について説明する。
本実施形態によれば、遅れフィルタを持つ周波数重み付きのP要素により、系統連系運転、単独運転、および1機1負荷運転などの異なる運転状態間の移行時に、制御パラメータの切替等を行うことなく1つの制御パラメータで安定した制御運転を実現できる。また、周波数重み付きのP要素21は、発電機の励磁制御系と干渉しないので、1機1負荷運転時や単独運転時に問題となる領域B(図2)の周波数帯域での安定性を確保することができる。
[構成]
図6は、本発明を適用した第2の実施形態に係る水力発電用調速制御装置を示す構成図である。この図6の水力発電用調速制御装置は、水力発電用ガバナの制御演算部として、第1の実施形態のPID演算部20に代えて、LQG(Linear Quadratic Gaussian)制御理論で設計されたLQG演算部40を使用したものであり、このLQG演算部40に、周波数重み付きのP要素21を設置したものである。
本実施形態のLQG演算部40において、状態推定器41と状態フィードバック器42は、水位変化に対して変化速度に比例するフィードバックをかけて水位変化を抑制するものであり、PID演算部20のD要素23による微分演算を高度化した作用を得ることができる。
本実施形態によれば、第1の実施形態の効果に加えて、さらに、小系統連系時にも、安定性と並んで、高い周波数制御性や負荷追従性を確保することができる。
なお、本発明は、前記実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲内で他にも多種多様な変形例が実施可能である。すなわち、偏差信号生成部や、ガバナの制御演算部、ガバナ機械部等の具体的な構成は自由に選択可能である。さらに、偏差信号生成部や制御演算部に使用する各構成要素は、固定的な構造を有する機器により構成可能であるが、ハードウェアとソフトウェアを組み合わせた仮想的な機器として構成することも可能である。
11…周波数設定器
12…周波数比較器
13…出力指令制御器
14…出力比較器
15…APC制御器
16…積分器
17…開度比較器
18…速度垂下率乗算器
19…偏差加算器
20…PID演算部
21…P要素
22…I要素
23,25…D要素
24…出力加算器
30…アクチュエータ
40…LQG演算部
41…状態推定器
42…状態フィードバック器
Claims (12)
- 実周波数の周波数設定値からの周波数偏差と、実出力、出力指令値、ガイドベーン開度から得られる出力偏差から生成された制御偏差信号に基づきガイドベーンの開度指令値を演算する制御演算部を備え、系統連系運転、単独運転又は1機1負荷運転に運用される水力発電用ガバナにおいて、
前記制御演算部は、比例演算を行うP要素と、このP要素により得られる値またはP要素に入出力される値の遅れ演算を行うP要素用遅れフィルタを備え、
前記P要素用遅れフィルタは、前記系統連系運転に適したゲインを保持したまま、前記単独運転時又は1機1負荷運転時に適したゲインを小さくするように、前記P要素の周波数重みの時定数を設定する
ことを特徴とする水力発電用ガバナ。 - 前記制御演算部は、前記P要素に加えて、積分演算を行うI要素と、微分演算を行うD要素を有することを特徴とする請求項1に記載の水力発電用ガバナ。
- 前記P要素用遅れフィルタは、1次遅れであり、かつ、時定数が3秒から0.5秒の間であることを特徴とする請求項2に記載の水力発電用ガバナ。
- 前記D要素に対して2次以上の遅れ演算を行うD要素用遅れフィルタを備えたことを特徴とする請求項2または請求項3に記載の水力発電用ガバナ。
- 前記制御演算部は、積分演算を行うD要素と行列演算を行う行列演算要素を有することを特徴とする請求項1に記載の水力発電用ガバナ。
- 前記行列演算要素は、水力発電特有の水位変化の状態を推定する状態推定部と、この状態推定部によって推定された水位変化を抑制するためのフィードバック値を行列演算により求める状態フィードバック部から構成されていることを特徴とする請求項5に記載の水力発電用ガバナ。
- 前記P要素用遅れフィルタは前記P要素に含まれることを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれか1項に記載の水力発電用ガバナ。
- 前記P要素用遅れフィルタは、前記P要素の出力を入力として遅れ演算を行うように構成されており、
前記制御演算部の出力は、前記P要素用遅れフィルタの出力を、P要素以外の要素の出力に加算したものであることを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれか1項に記載の水力発電用ガバナ。 - 前記P要素用遅れフィルタは、前記制御演算部の入力に遅れ演算を行うように構成されており、
前記P要素は、前記P要素用遅れフィルタの出力を入力とするように構成されていることを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれか1項に記載の水力発電用ガバナ。 - 前記遅れフィルタの周波数特性は、閉ループのボード線図を用いて設定されていることを特徴とする請求項1乃至請求項9のいずれか1項に記載の水力発電用ガバナ。
- 実周波数の周波数設定値からの周波数偏差と、実出力、出力指令値、ガイドベーン開度から得られる出力偏差とを、予め設定された割合で加算して制御偏差信号を生成する偏差信号生成部と、得られた制御偏差信号に基づきガイドベーンの開度を制御する水力発電用ガバナを備えた水力発電用調速制御装置において、
前記水力発電用ガバナは、請求項1乃至請求項10のいずれか1項に記載の水力発電用ガバナであることを特徴とする水力発電用調速制御装置。 - 水車と、この水車に連結されて発電を行う発電機と、前記水車に供給される水の流量を調整するガイドベーンと、系統連系運転、単独運転および1機1負荷運転に運用される水力発電用ガバナとを備えた水力発電プラントにおいて、
前記水力発電用ガバナは、実周波数の周波数設定値からの周波数偏差と、実出力、出力指令値、ガイドベーン開度から得られる出力偏差とを、予め設定された割合で加算して制御偏差信号を生成する偏差信号生成部と、得られた制御偏差信号に基づき前記ガイドベーンの開度指令値を演算するPID制御部と、この開度指令値に基づき前記ガイドベーンを駆動するガバナ機械部とを有し、
前記PID制御部は、比例演算を行うP要素と、このP要素により得られる値またはP要素に入出力される値の遅れ演算を行うP要素用遅れフィルタと、積分演算を行うI要素と、微分演算を行うD要素を有し、
前記P要素用遅れフィルタは、前記系統連系運転におけるゲインを保持したまま、前記単独運転時又は1機1負荷運転時におけるゲインを小さくするように、前記P要素の周波数重みの時定数を設定する
ことを特徴とする水力発電プラント。
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