JP4533551B2 - 超音波式車両感知器とその計測方法 - Google Patents

超音波式車両感知器とその計測方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、道路上の走行車両を検知する超音波式車両感知器と、その計測方法に関し、特に、超音波を短い送信間隔で送信できるようにしたものである。
【0002】
【従来の技術】
超音波式車両感知器は、道路上に設置した超音波ヘッドから道路面に向けて一定周期で超音波を送信し、その反射波を受信するまでの時間を計って、道路上の車両の有無を判定する。
【0003】
従来の超音波式車両感知器は、標準的には、路面上の5.5mの位置から2ms間継続する超音波の送信を85ms間隔で繰り返している。音速は343m/s(気温20°C)であるため、超音波ヘッドの送信器から送信された超音波は、路面で反射して32ms後に受信器で受信される。超音波ヘッドの下を車両が通過している場合は、もっと短い時間で受信器に反射波が戻るため、車両の存在が検知できる。
【0004】
図11は、従来の超音波式車両感知器の構成を示している。この装置は、道路脇のポール40から走行路上に延びるアーム41に取り付けられた送信器43及び受信器42から成る超音波ヘッドと、その制御器110とから成る。
【0005】
制御器110は、送信信号を出力する送信回路13と、受信信号を増幅する増幅器(アンプ)11と、受信信号をデジタル信号に変換するA/Dコンバータ12と、受信信号の周波数を計測する周波数測定回路14と、超音波の直接反射による受信信号を識別するために設定された閾値15と、制御部110の動作を制御するCPU200とを備えている。
【0006】
CPU200は、プログラムを実行することにより、送信回路13の出力信号の継続的な送信時間を一定(2ms)に制御する固定送信時間制御部240と、送信回路13の出力周波数を一定に制御する固定周波数制御部250と、受信信号の受信レベルを計測する受信レベル計測部230と、受信レベルと閾値15とを比較する閾値比較部270と、受信信号の周波数を計測する周波数計測部210と、タイマ220により受信信号の受信時間を計測する受信時間計測部260と、各部の計測結果に基づいて車両の有無を識別する感知判定部280とを実現している。
【0007】
図12は、この装置の送信回路13の送信出力に基づいて送信器43から送信される超音波信号の送信波形(a)と、これが路面で反射して受信器42に達する反射波形(b)と、車両で反射したときの反射波形(c)とを示している。周波数fに固定された最初の送信波(f−1)が送信されてから85ms後に2番目の送信波(f−2)が送信され、以後、同じ間隔で送信波が繰り返し送信される。路面での反射波は、送信波が送信されてから32ms後に受信器42で受信され、車両での反射波は、例えば車高が3.4mの場合には、12ms後に受信器に受信される。従って、送信信号は、前回の送信信号の反射波が受信器に戻った後に次の信号が送信される。
【0008】
図13は、この装置の動作を示している。
ステップ1:送信回路13は、固定周波数制御部250及び固定送信時間制御部240の制御の基に、周波数fの送信信号を2ms送信し、
ステップ2:次の送信開始まで待つ。
ステップ3:受信器42で受信された反射波Xは、アンプ11で増幅され、A/Dコンバータ12でディジタルデータに変換された後、受信レベル計測部230に取り込まれる。
ステップ4:閾値比較部270は、反射波Xの受信レベルと閾値15とを比較し、反射波Xの受信レベルが閾値15を超えている場合に、感知判定部280に検知信号を出力する。
【0009】
ステップ5:感知判定部280は、周波数計測部210を通じて周波数測定回路14が測定した受信信号の周波数Xを取得し、
ステップ6:周波数Xがfであるときは、
ステップ7:受信時間計測部260を通じて、送信開始から受信時点までの受信時間Xを表すタイマ220の計測値を取り込み、
ステップ8:受信時間Xから反射波Xが路面波または車両波のいずれであるかを判定し、路面波の場合は非感知、車両波の場合は感知信号を出力する。
【0010】
また、ステップ4において反射波Xの受信レベルが閾値15以下の場合、及び、ステップ6において反射波Xの周波数がfで無い場合は、反射波Xが送信信号に対する直接の反射波で無いと見做して、無視する。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、85ms間隔での超音波の送信では、例えば車長4.5mの車両が100km/hで走行した場合、超音波ヘッド直下の通過時間が162msしかないため、1回か2回しか超音波を当てることができない。
【0012】
近年、超音波式車両感知器の超音波をもっと短い周期で送信し、その反射波から、車両の有無だけで無く、車両の屋根形状を識別して車種の判別に利用しようとする方式の開発が進められている。例えば超音波の送信周期を10msに設定すれば、図14に示すように、車両のシルエットを観測することが可能になる。
但し、この場合、送信信号の送信間隔が路面波の受信時間32msより短くなるため、図15に示すように、同一の送信波を繰り返して送信したのでは、送信波(f−1)に対する反射波がどれかを認識することができなくなる。
【0013】
そこで、発明者等は、図16に示すように、送信信号の周波数を違えることによって、送信波と反射波との対応を取る計測方式の実験を行った。この実験では、周波数f1を39kHz、周波数f2を40kHz、周波数f3を41kHz、また、周波数f4を42kHzに設定し、各送信信号の送信時間を2ms、送信信号間隔を10msに設定した。
【0014】
しかし、この場合、次のような問題点が明らかになった。
超音波の送信効率は送信周波数に依存し、そのため、図17(a)に示すように、超音波反射波の受信レベルが周波数によって変化する。この実験では、周波数f1からf4までの4kHzの範囲を、その中央に周波数特性のピークが位置するように設定しているが、それでも、この4kHzの範囲の周辺の39kHz及び42kHzにおける受信レベルは、この4kHzの範囲の中央寄りの40kHz及び41kHzの受信レベルに比べて可成り低くなる。図17(b)は、周波数が40kHzの場合の受信信号の測定データを示し、図17(c)は、周波数が42kHzの場合の受信信号の測定データを示している。これらの測定データから、両者の受信レベルの違いは明らかである。
【0015】
こうした送信信号ごとの受信レベルのばらつきは、車両感知器における感知誤差の発生原因になる。
【0016】
本発明は、こうした従来の問題点を解決するものであり、感知精度を落とすこと無く、超音波の送信間隔を短縮することができる超音波式車両感知器を提供し、その計測方法を提供することを目的としている。
【0017】
【課題を解決するための手段】
そこで、本発明では、送信時間間隔を空けて、前後の信号と異なる形態の送信信号を順次送信し、各送信信号の反射波が受信されるまでの受信時間を識別する超音波式車両感知器において、送信信号の送信時間を可変する送信時間可変手段を設け、送信信号のパルス幅を先行または後続する送信信号と違えるように構成している。
【0018】
また、この超音波式車両感知器での計測方法において、送信信号のパルス幅を先行及び後続する送信信号と違えて送信し、反射波の最大受信レベルの半分の受信レベルでの受信信号幅を求め、前記受信信号幅と一致するパルス幅の送信信号を前記反射波の基となった送信信号として識別するようにしている。
【0019】
また、送信信号の周波数を2種類の周波数のいずれかに設定するとともに、前記送信信号のパルス幅を先行または後続する送信信号と違えて送信し、反射波の最大受信レベルの半分の受信レベルでの受信信号幅を求め、パルス幅が前記受信信号幅と一致し、且つ、周波数が前記反射波の周波数と一致する送信信号を前記反射波の基となった送信信号として識別するようにしている。
【0020】
そのため、安定した感知精度を保ちながら、送信信号の送信間隔を短縮することができる。
【0021】
【発明の実施の形態】
(第1の実施形態)
第1の実施形態の超音波車両感知器では、図2(a)に示すように、送信信号の周波数を一定に保ち、そのパルス幅を違えることにより、各送信信号を区別できるようにしている。このとき、反射波は、図2(b)に示すように、送信波のパルス幅に応じた信号幅を呈するため、送信信号との対応を取ることが可能になる。
【0022】
図1は、この超音波式車両感知器の構成を示している。この装置の制御部10は、送信信号を出力する送信回路13と、受信信号を増幅するアンプ11と、受信信号をデジタル信号に変換するA/Dコンバータ12と、受信信号の周波数を計測する周波数測定回路14と、超音波の直接反射による受信信号を識別するために設定された閾値15と、制御部10の動作を制御するCPU20とを備えており、CPU20は、プログラムを実行することにより、送信回路13の出力周波数を一定に制御する固定周波数制御部25と、送信回路13から送信する信号の送信信号幅(パルス幅)を制御する送信時間可変制御部29と、受信信号の受信レベルを計測する受信レベル計測部23と、受信レベルと閾値15とを比較する閾値比較部27と、受信信号の信号幅(受信信号幅)を判定する受信信号幅判定部30と、受信信号の周波数を計測する周波数計測部21と、タイマ22により受信信号の受信時間を計測する受信時間計測部26と、各部の計測結果に基づいて車両の有無を識別する感知判定部28とを実現している。
【0023】
図3は、この装置の動作手順を示している。ここでは、送信信号幅Wをw1→w2→w3→w4の順に繰り返して変える場合を示している。
ステップ10:送信時間可変制御部29は、送信回路13の送信信号の送信信号幅Wをw1に設定する。
ステップ11:送信回路13は、固定周波数制御部25により設定された周波数fの送信信号を送信時間可変制御部29により設定された送信信号幅Wで送信し、
ステップ12:次の送信開始まで待つ。
【0024】
ステップ13:次は、送信信号幅Wがw1の場合はw2に、w2の場合はw3に、w3の場合はw4に、また、w4の場合はw1に変更して、ステップ11からの手順を繰り返す。
ステップ14:受信器42で受信された反射波Xは、アンプ11で増幅され、A/Dコンバータ12でディジタルデータに変換された後、受信レベル計測部23に取り込まれる。
【0025】
ステップ15:閾値比較部27は、反射波Xの受信レベルと閾値15とを比較し、反射波Xの受信レベルが閾値15を超えている場合に、受信信号幅判定部30に反射波Xの受信レベルを出力する。
ステップ16:受信信号幅判定部30は、反射波Xの受信信号幅Xを求め、それを感知判定部28に出力する。この受信信号幅Xの求め方については、後述する。
ステップ17:感知判定部28は、受信信号幅Xをw1、w2、w3及びw4と比較し、受信信号幅Xがいずれかに一致するときは、
ステップ18:周波数計測部21を通じて周波数測定回路14が測定した受信信号の周波数Xを取得し、
ステップ19:周波数Xがfであるときは、
ステップ20:受信信号幅Xがw1の場合には、受信時間計測部26を通じてタイマ22より、w1の送信信号を送信した時刻からの受信時間を取り込み、受信信号幅Xがw2の場合には、タイマ22よりw2の送信信号を送信した時刻からの受信時間を取り込み、受信信号幅Xがw3の場合には、タイマ22よりw3の送信信号を送信した時刻からの受信時間を取り込み、また、受信信号幅Xがw4の場合には、タイマ22よりw4の送信信号を送信した時刻からの受信時間を取り込む。そして、受信時間から反射波Xが路面波または車両波のいずれであるかを判定し、路面波の場合は非感知、車両波の場合は感知信号を出力する。
【0026】
また、ステップ15において反射波Xの受信レベルが閾値15以下の場合、また、ステップ17において受信信号幅Xがw1、w2、w3、w4のいずれでもない場合、また、ステップ19において反射波Xの周波数がfで無い場合は、反射波Xが送信信号に対する直接の反射波で無いと見做して、無視する。
【0027】
図4は、送信信号幅が2msの送信信号を送信したときに測定された受信信号の波形を示している。この波形のピーク値の半分のレベルでの信号幅、即ち、受信ピークから6dBダウンしたレベルでの信号幅が、丁度、送信信号幅の2msと同じ幅を示している。この関係は、送信信号幅を変えた場合も同じであることが実験によって確かめられている。つまり、受信波形のピーク値の半分のレベルでの信号幅を求めることにより、送信信号幅を検出することができる。
【0028】
受信信号幅判定部30は、この受信ピークから6dBダウンしたレベルでの受信信号幅を図5の手順によって求める。この手順を、受信信号の受信レベルを模式的に表示した図6を参照しながら説明する。
【0029】
ステップ21:受信レベル計測部23は、A/Dコンバータ12で変換された反射波Xのディジタル値を順次取り込み、
ステップ22:閾値比較部27は、そのディジタル値が閾値15より大きいとき、その値を受信信号幅判定部30に出力する。このステップ21、ステップ22の手順が繰り返される。
【0030】
図6において、A/Dコンバータ12からはt1、t2、t3、‥の各時点のディジタル値が出力され、閾値比較部27は、受信レベルが感知閾値を超えた時刻A(=t6)の時点の受信レベルX1を受信信号幅判定部30に出力し、それ以降、受信レベルが感知閾値を超えるt7、t8、‥の各時点の受信レベルを順次受信信号幅判定部30に出力する。
【0031】
ステップ23:受信信号幅判定部30は、データ登録領域に、入力した受信レベルの値と受信時刻とを登録する。例えば、時刻A(=t6)の時点の受信レベルX1が入力した時点では、回数1としてX1とt6とを登録し、時刻t7の時点の受信レベルX2が入力した時点では、回数2としてX2とt7とを登録する。
【0032】
ステップ24:それまでの最大受信レベル(反射波MAX)と、入力した受信レベル(反射波X)とを比較し、反射波Xが反射波MAXより大きいときは、
ステップ25:反射波MAXを反射波Xで更新する。
従って、時刻t6の受信レベルX1が入力した時点では、X1が反射波MAXであるが、時刻t7の受信レベルX2が入力すると、反射波MAXはX2に更新される。
ステップ26:時刻t7の受信レベルX7が入力した後は、次の時刻t8の受信レベルの入力を待ち、
ステップ27:A/Dコンバータ12で変換されたディジタル値X8を取り込み、ステップ23以降の手順を繰り返す。
【0033】
従って、データ登録領域には、受信レベルが感知閾値を超えた時刻t6以降の受信レベルが回数及び受信時刻とともに登録される。また、反射波MAXは、受信レベルが上昇過程にあるときは、ディジタル値を取り込むごとに更新される。しかし、受信レベルがピークを迎える時刻Bのディジタル値が入力し、その値で反射波MAXが更新された後は、入力する反射波Xの受信レベルが反射波MAX以下となる。そのため、ステップ24の判定結果が“no”となる。この場合、
ステップ28:6dBダウンのチェックを行うため、反射波Xの受信レベルと(反射波MAX/2)とを比較し、(反射波MAX/2)>反射波Xであるか否か、即ち、反射波Xの受信レベルが(反射波MAX/2)以下に低下したかどうかを調べる。
【0034】
反射波Xの受信レベルが(反射波MAX/2)以下に低下していなければ、ステップ26に移行し、次の受信レベルの入力を待つ。
【0035】
図6では、受信時刻Cにおいて始めて反射波の受信レベルが6dB閾値(=反射波MAX/2)を下回る。反射波Xの受信レベルが(反射波MAX/2)以下に低下すると、
ステップ29:タイマより受信時刻Cを取り込む。これにより、反射波MAXから6dBダウンの受信信号幅の後端の時刻が得られたことになる。
【0036】
ステップ30:次に、この6dBダウンの受信信号幅の前端の時刻をデータ登録領域のデータから得るために、回数を1にセットし、
ステップ31:回数1から順に、データ登録領域に記述した受信レベルを求め、
ステップ32:その受信レベルXと(反射波MAX/2)とを比較し、(反射波MAX/2)<レベルXであるか否か、即ち、受信レベルXが(反射波MAX/2)を超えているかどうかを調べる。
【0037】
図6では、回数2の受信時刻Dにおいて始めて受信レベルが6dB閾値(=反射波MAX/2)を上回る。(反射波MAX/2)<レベルXになると、
ステップ33:その回数のデータ登録領域に記述された受信時刻Dを取り込み、
ステップ34:受信時刻C−受信時刻Dにより受信信号幅Xを求める。
図6では、受信時刻Dから受信時刻Cまでの信号幅が、ピークから6dBダウンの受信信号幅として得られることになる。
【0038】
このように、この超音波式車両感知器では、送信信号の信号幅を変えて各送信信号を区別し、受信波の受信幅を計測して、対応する送信信号を識別している。こうすることにより、送信間隔を短くしてサンプリング回数を上げることができる。ここでは、送信信号の周波数を一定に保っているため、安定した感知精度で計測回数の細密化を図ることができる。
【0039】
(第2の実施形態)
第2の実施形態の超音波車両感知器では、送信信号の周波数を二通りに変えるとともに、そのパルス幅を変えて、計測回数の細密化を図っている。
【0040】
図17で説明したように、受信波の受信レベルは送信信号の周波数に依存するが、40kHzから41kHzまでの周波数帯域では、大きな受信レベルを得ることができる。また、図8に示すように、周波数特性のピーク値を示す周波数f0の前後には、同一受信レベルを示す二つの周波数f1、f2が必ず存在している。
【0041】
そこで、この装置では、送信信号の周波数として、40kHzから41kHzの周波数帯域にあり、且つ、受信レベルが同一である周波数f1と周波数f2とを選択し、図9に示すように、周波数がf1で送信信号幅がw1の信号、周波数がf2で送信信号幅がw1の信号、周波数がf1で送信信号幅がw2の信号、及び、周波数がf2で送信信号幅がw2の信号の4種類を使用して送信情報を生成している。
【0042】
この装置は、図7に示すように、送信回路13から送信する信号の周波数をf1とf2とに切り替える周波数可変制御部31を備えている。その他の構成は第1の実施形態(図1)と変わりがない。
【0043】
図10は、この装置の動作手順を示している。周波数f1、信号幅w1の送信信号を(f1,w1)、周波数f1、信号幅w2の送信信号を(f1,w2)、周波数f2、信号幅w1の送信信号を(f2,w1)、また、周波数f2、信号幅w2の送信信号を(f2,w2)とするとき、ここでは(f1,w1)→(f1,w2)→(f2,w1)→(f2,w2)の順に繰り返して信号を送信する場合を示している。
【0044】
ステップ41:周波数可変制御部31は、送信回路13の送信信号の周波数Fをf1に設定し、送信時間可変制御部29は、この送信信号の送信信号幅Wをw1に設定する。
ステップ42:送信回路13は、周波数Fの送信信号を送信信号幅Wで送信し、
ステップ43:次の送信開始まで待つ。
ステップ44:次は、送信情報が(f1,w1)の場合は(f1,w2)に、送信情報が(f1,w2)の場合は(f2,w1)に、送信情報が(f2,w1)の場合は(f2,w2)に、また、送信情報が(f2,w2)の場合は(f1,w1)に変更して、ステップ42からの手順を繰り返す。
【0045】
ステップ45:受信器42で受信された反射波Xは、アンプ11で増幅され、A/Dコンバータ12でディジタルデータに変換された後、受信レベル計測部23に取り込まれる。
ステップ46:閾値比較部27は、反射波Xの受信レベルと閾値15とを比較し、反射波Xの受信レベルが閾値15を超えている場合に、受信信号幅判定部30に反射波Xの受信レベルを出力する。
ステップ47:受信信号幅判定部30は、図5の手順で反射波Xの受信信号幅Xを求め、それを感知判定部28に出力する。
【0046】
ステップ48:感知判定部28は、受信信号幅Xをw1及びw2と比較し、受信信号幅Xがいずれかに一致するときは、
ステップ49:周波数計測部21を通じて周波数測定回路14が測定した受信信号の周波数Xを取得し、
ステップ50:周波数Xをf1及びf2と比較し、周波数Xがいずれかに一致するときは、
ステップ51:受信波が(f1,w1)の場合には、受信時間計測部26を通じてタイマ22より(f1,w1)の送信信号を送信した時刻からの受信時間を取り込み、受信波が(f1,w2)の場合には、タイマ22より(f1,w2)の送信信号を送信した時刻からの受信時間を取り込み、受信波が(f2,w1)の場合には、タイマ22より(f2,w1)の送信信号を送信した時刻からの受信時間を取り込み、また、受信波が(f2,w2)の場合には、タイマ22より(f2,w2)の送信信号を送信した時刻からの受信時間を取り込む。そして、受信時間から反射波Xが路面波または車両波のいずれであるかを判定し、路面波の場合は非感知、車両波の場合は感知信号を出力する。
【0047】
また、ステップ46において反射波Xの受信レベルが閾値15以下の場合、また、ステップ48において受信信号幅Xがw1、w2のいずれでもない場合、また、ステップ50において反射波Xの周波数がf1、f2のいずれでも無い場合は、反射波Xが送信信号に対する直接の反射波で無いと見做して、無視する。
【0048】
このように、この超音波式車両感知器では、送信信号の周波数の変化と、その信号幅の変化とを組み合わせているため、送信信号の信号幅のみを変える場合に比べて、多様な送信情報を生成することができる。言い換えれば、信号幅のみを変えた送信信号と同じ数の送信信号を生成する場合には、受信波の識別が容易に実施できる。
【0049】
【発明の効果】
本発明は上記構成により、送信信号の周波数を二通りに変えるとともに、そのパルス幅を変えて、計測回数の細密化を図ることができるため、安定した感知精度を保ちながら、送信信号の送信間隔を短縮することができる、という効果を奏することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施形態における超音波式車両感知器の構成を示すブロック図、
【図2】(a)第1の実施形態の計測方法での送信波形を示す図、
(b)第1の実施形態の計測方法での路面からの反射波形を示す図、
【図3】第1の実施形態における超音波式車両感知器の動作手順を示すフロー図、
【図4】パルス幅が2msの送信信号に対する受信波形を示す図、
【図5】第1の実施形態の計測方法において受信信号幅を求める手順を示すフロー図、
【図6】第1の実施形態の計測方法において受信信号幅の求め方を説明する図、
【図7】第2の実施形態における超音波式車両感知器の構成を示すブロック図、
【図8】第2の実施形態の計測方法において選択する送信周波数を示す図、
【図9】第2の実施形態の計測方法における送信波形を示す図、
【図10】第2の実施形態における超音波式車両感知器の動作手順を示すフロー図、
【図11】従来の超音波式車両感知器の構成を示すブロック図、
【図12】従来の超音波式車両感知器の送信波形と受信波形とを示す図、
【図13】従来の超音波式車両感知器の動作手順を示すフロー図、
【図14】超音波式車両感知器の感知結果から得られる車両シルエットを示す図、
【図15】従来の超音波式車両感知器により間隔を短縮した送信信号を送信したときの送信波形と受信波形とを示す図、
【図16】周波数のみを可変する計測方法での送信波形を示す図、
【図17】受信レベルの周波数依存性を示す図である。
【符号の説明】
10 制御部
11 アンプ
12 A/Dコンバータ
13 送信回路
14 周波数測定回路
15 閾値
20 CPU
21 周波数計測部
22 タイマ
23 受信レベル計測部
25 固定周波数制御部
26 受信時間計測部
27 閾値比較部
28 感知判定部
29 送信時間可変制御部
30 受信信号幅判定部
31 周波数可変制御部
40 ポール
41 アーム
42 受信器
43 送信器

Claims (5)

  1. 送信時間間隔を空けて、前後の信号と異なる形態の送信信号を順次送信し、各送信信号の反射波が受信されるまでの受信時間を識別する超音波式車両感知器本体と、
    送信信号のパルス幅を先行または後続する送信信号と違えるように制御する送信時間可変制御手段と、
    送信信号の周波数を2種類の周波数のいずれかに設定する周波数可変制御手段と、
    反射波の最大受信レベルの半分の受信レベルでの受信信号幅を求める受信信号幅判定手段と、
    パルス幅が前記受信信号幅と一致し、且つ、周波数が前記反射波の周波数と一致する送信信号が送信された時点を基点として前記受信時間を求め、前記受信時間に基づいて車両の有無を感知する感知判定手段と、
    を備えた超音波式車両感知器。
  2. 送信信号の前記周波数を、受信レベルがピークを示す周波数を中心とする、周波数特性上における受信レベルが等しい2種類の周波数を選択することを特徴とする請求項1に記載の超音波式車両感知器。
  3. 送信時間間隔を空けて、前後の信号と異なる形態の送信信号を順次送信し、各送信信号の反射波が受信されるまでの受信時間を識別する超音波式車両感知器での計測方法において、送信信号の周波数を2種類の周波数のいずれかに設定するとともに、前記送信信号のパルス幅を先行または後続する送信信号と違えて送信し、反射波の最大受信レベルの半分の受信レベルでの受信信号幅を求め、パルス幅が前記受信信号幅と一致し、且つ、周波数が前記反射波の周波数と一致する送信信号を前記反射波の基となった送信信号として識別することを特徴とする計測方法。
  4. 送信信号の前記周波数を、受信レベルがピークを示す周波数を中心とする、周波数特性上における受信レベルが等しい2種類の周波数を選択することを特徴とする請求項3に記載の計測方法。
  5. 送信時間間隔を空けて、前後の信号と異なる形態の送信信号を順次送信し、各送信信号の反射波が受信されるまでの受信時間を識別する超音波式車両感知器の制御プログラムにおいて、
    コンピュータを、
    送信信号のパルス幅を先行または後続する送信信号と違えるように制御する送信時間可変制御手段と、
    送信信号の周波数を2種類の周波数のいずれかに設定する周波数可変制御手段と、
    反射波の最大受信レベルの半分の受信レベルでの受信信号幅を求める受信信号幅判定手段と、
    パルス幅が前記受信信号幅と一致し、且つ、周波数が前記反射波の周波数と一致する送信信号が送信された時点を基点として前記受信時間を求め、前記受信時間に基づいて車両の有無を感知する感知判定手段と
    して機能させるためのプログラム。
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