JP4459584B2 - レーダ装置および距離算出方法 - Google Patents

レーダ装置および距離算出方法 Download PDF

Info

Publication number
JP4459584B2
JP4459584B2 JP2003335983A JP2003335983A JP4459584B2 JP 4459584 B2 JP4459584 B2 JP 4459584B2 JP 2003335983 A JP2003335983 A JP 2003335983A JP 2003335983 A JP2003335983 A JP 2003335983A JP 4459584 B2 JP4459584 B2 JP 4459584B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
frequency
delay
switch
signal
switching
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2003335983A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2005106470A5 (ja
JP2005106470A (ja
Inventor
加奈子 本田
修 伊佐治
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denso Ten Ltd
Original Assignee
Denso Ten Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Denso Ten Ltd filed Critical Denso Ten Ltd
Priority to JP2003335983A priority Critical patent/JP4459584B2/ja
Priority to US10/947,446 priority patent/US7724802B2/en
Publication of JP2005106470A publication Critical patent/JP2005106470A/ja
Publication of JP2005106470A5 publication Critical patent/JP2005106470A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4459584B2 publication Critical patent/JP4459584B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01SRADIO DIRECTION-FINDING; RADIO NAVIGATION; DETERMINING DISTANCE OR VELOCITY BY USE OF RADIO WAVES; LOCATING OR PRESENCE-DETECTING BY USE OF THE REFLECTION OR RERADIATION OF RADIO WAVES; ANALOGOUS ARRANGEMENTS USING OTHER WAVES
    • G01S13/00Systems using the reflection or reradiation of radio waves, e.g. radar systems; Analogous systems using reflection or reradiation of waves whose nature or wavelength is irrelevant or unspecified
    • G01S13/02Systems using reflection of radio waves, e.g. primary radar systems; Analogous systems
    • G01S13/06Systems determining position data of a target
    • G01S13/08Systems for measuring distance only
    • G01S13/32Systems for measuring distance only using transmission of continuous waves, whether amplitude-, frequency-, or phase-modulated, or unmodulated
    • G01S13/325Systems for measuring distance only using transmission of continuous waves, whether amplitude-, frequency-, or phase-modulated, or unmodulated using transmission of coded signals, e.g. P.S.K. signals
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01SRADIO DIRECTION-FINDING; RADIO NAVIGATION; DETERMINING DISTANCE OR VELOCITY BY USE OF RADIO WAVES; LOCATING OR PRESENCE-DETECTING BY USE OF THE REFLECTION OR RERADIATION OF RADIO WAVES; ANALOGOUS ARRANGEMENTS USING OTHER WAVES
    • G01S7/00Details of systems according to groups G01S13/00, G01S15/00, G01S17/00
    • G01S7/02Details of systems according to groups G01S13/00, G01S15/00, G01S17/00 of systems according to group G01S13/00
    • G01S7/35Details of non-pulse systems
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04BTRANSMISSION
    • H04B2201/00Indexing scheme relating to details of transmission systems not covered by a single group of H04B3/00 - H04B13/00
    • H04B2201/69Orthogonal indexing scheme relating to spread spectrum techniques in general
    • H04B2201/707Orthogonal indexing scheme relating to spread spectrum techniques in general relating to direct sequence modulation
    • H04B2201/70715Orthogonal indexing scheme relating to spread spectrum techniques in general relating to direct sequence modulation with application-specific features

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Radar, Positioning & Navigation (AREA)
  • Remote Sensing (AREA)
  • Computer Networks & Wireless Communication (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Radar Systems Or Details Thereof (AREA)

Description

この発明は、拡散符号を用いて周波数拡散した信号波を送信し、遅延させた前記拡散符号を用いて反射波を逆拡散し、前記遅延の量から距離を算出するレーダ装置および距離算出方法に関し、特に簡易な構成で交流信号の出力を行うレーダ装置および距離算出方法に関するものである。
従来、物体の検知や距離の測定に各種レーダ装置が広く用いられている。例えば、特許文献1は、地中などの近距離に存在する物体の有無や距離を測定するレーダ装置を開示している。このレーダ装置では、送信アンテナの前段と受信アンテナの後段に信号経路の遮断・減衰をなすスイッチ回路を設けることで分解能を下げることなく検知深度を延ばしている。
また、特許文献2に開示されたレーダ装置は、単一のアンテナを送信時と受信時とで切り替えて利用することで、送受信間のノイズ成分の回り込み防止およびコスト低減を図っている。
さらに、特許文献3に開示されたレーダ装置は、送信信号の周波数変調時に生じる低周波成分をフィルタとスイッチによって除去し、送信信号の出力変動に影響されることのない高精度な復調を実現している。
また、特許文献4は、複数の受信側経路をスイッチによって切り替えるとともに、受信信号を信号処理する必要の無い期間にはスイッチングを抑止することで消費電力および発熱量を低減したレーダ装置を開示している。
特開2002−286855号公報 特開平11−148972号公報 特開2001−242241号公報 特開2002−228745号公報
これらのレーダ方式の一手法として周波数拡散(スペクトラム拡散)レーダがある。この周波数拡散レーダでは、拡散符号を用いて信号波を周波数拡散し、使用する周波数帯域を広げている。このように使用周波数帯域を広げることで帯域を共用し、有効に利用することができる。
この周波数拡散レーダで反射波を検知した場合、検知信号は直流信号(DC信号)として得られる。しかしながら、直流信号は増幅が難しく、また後段回路に直流成分が乗ることとなり、信号とノイズの分離が困難である。
そこで、拡散符号にデータ信号を付与することで、検出信号を交流成分とする手法が公開されているが、距離分解能を得るために拡散符号が非常に高周波になるので、この従来の手法では拡散符号を発生させる機構が複雑となり、内部に容量の大きいメモリが必要となる。
さらに、この従来の手法では、ドップラー信号が検出された場合には後段のフィルタ回路の帯域を広くとらねばならず、S/Nの低下をまねく。
すなわち、従来の周波数拡散レーダでは、検出信号をAC化するために複雑な回路構成が必要となるという問題点が有った。そこで、簡易な構成で交流信号の出力を行う周波数拡散レーダ装置の実現が重要な課題となっていた。
この発明は、上述した従来技術による問題点を解消し、課題を達成するためになされたものであり、簡易な構成で交流信号の出力を行う周波数拡散レーダ装置および距離算出方法を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するため、請求項1の発明に係るレーダ装置は、発振器が出力する基本信号に対して拡散符号を用いて周波数拡散した信号波を送信し、遅延させた前記拡散符号を用いて反射波を逆拡散し、前記遅延の量から距離を算出するレーダ装置であって、前記信号波を送信する送信手段と、前記拡散符号の遅延を行う遅延手段と、前記反射波を受信し、前記遅延手段によって遅延された拡散符号を用いて逆拡散し、前記逆拡散した信号と前記基本信号とを乗算器に入力して得られた検波信号を出力する受信手段と、前記送信手段、前記遅延手段、前記受信手段のうち、少なくともいずれか一つの動作をスイッチングするスイッチ制御手段と、前記検波信号から前記スイッチ制御手段によるスイッチ周波数を検出するスイッチ周波数検出手段と、前記スイッチ周波数検出手段が前記スイッチ周波数を検出した場合に、前記遅延手段による遅延量に対応する距離に物体が存在すると判定する相対距離算出手段と、を備えたことを特徴とする。
この請求項1の発明によれば、レーダ装置は、周波数拡散方式で距離測定をおこなうとともに、信号波を送信する送信手段、反射波を受信して検波信号を出力する受信手段、拡散符号の遅延を行う遅延手段のうち、少なくともいずれか一つの動作をスイッチングし、反射波からスイッチ制御手段によるスイッチ周波数を検出した場合に、遅延量に対応する距離に物体が存在すると判定する。
また、請求項2の発明に係るレーダ装置は、請求項1の発明において、前記送信手段と前記受信手段のいずれか一方、もしくは前記送信手段と前記受信手段の双方に高周波スイッチを備え、前記スイッチ制御手段は、前記高周波スイッチの切り替え制御を行うことを特徴とする。
この請求項2の発明によれば、レーダ装置は、周波数拡散方式で距離測定をおこなうとともに、送信経路もしくは受信経路を高周波スイッチによって接続・切断し、高周波スイッチによるスイッチ周波数を検出する。
また、請求項3の発明に係るレーダ装置は、請求項1または2の発明において、前記送信手段と前記受信手段のいずれか一方、もしくは前記送信手段と前記受信手段の双方は、前記信号波もしくは前記反射波を増幅する増幅手段を備え、前記スイッチ制御手段は前記増幅手段の増幅率を切替えることを特徴とする。
この請求項3の発明によれば、レーダ装置は、周波数拡散方式で距離測定をおこなうとともに、送信経路もしくは受信経路に設けた増幅手段の増幅率を切り替え、増幅率の切り替えによって生じるスイッチ周波数を検出する。
また、請求項4の発明に係るレーダ装置は、請求項1,2または3の発明において、前記スイッチ制御手段は、前記送信手段内部にあって前記周波数拡散を実行する拡散処理手段もしくは前記受信手段内部にあって前記逆拡散を実行する逆拡散処理手段の動作を切替えることを特徴とする。
この請求項4の発明によれば、レーダ装置は、周波数拡散方式で距離測定をおこなうとともに、周波数拡散を実行する拡散処理手段や逆拡散を実行する逆拡散処理手段の動作を切り替え、これによって検波信号に生じるスイッチ周波数を検出する。
また、請求項5の発明に係るレーダ装置は、請求項1〜4の発明において、前記スイッチ制御手段は、距離算出の対象物が相対速度を有する場合に、該相対速度によって前記反射波に生じるドップラー周波数に比して高い周波数でスイッチングを行うことを特徴とする。
この請求項5の発明によれば、レーダ装置は、周波数拡散方式で距離測定をおこなうとともに、送信手段、受信手段、遅延手段をドップラー周波数に比して十分に高い周波数でスイッチングし、反射波からスイッチ手段によるスイッチ周波数を検出する。
また、請求項6の発明に係るレーダ装置は、請求項1〜5の発明において、前記検波信号を増幅し、飽和させて二値信号を出力する飽和増幅手段をさらに備えたことを特徴とする。
この請求項6の発明によれば、レーダ装置は、送信手段、受信手段、遅延手段の動作をスイッチングし、反射波に逆拡散を行った後増幅し、飽和させて二値信号を出力する。
また、請求項7の発明に係るレーダ装置は、請求項6の発明において、前記飽和増幅手段は可変増幅器であり、前記遅延の量に対応した増幅率で前記検波信号を増幅することを特徴とする。
この請求項7の発明によれば、レーダ装置は、拡散符号に付加する遅延量に対応した増幅率で検波信号を増幅する。
また、請求項8の発明に係るレーダ装置は、請求項1〜7の発明において、前記スイッチ制御手段がスイッチングを停止している間に、前記反射波からドップラー周波数を検出するドップラー周波数検出手段をさらに備えたことを特徴とする。
この請求項8の発明によれば、レーダ装置は、送信手段、受信手段、遅延手段のスイッチングを停止している間に、反射波からドップラー周波数を検出する。
また、請求項9の発明に係るレーダ装置は、請求項1〜8の発明において、前記スイッチ制御手段は、前記遅延手段による遅延の量を前記スイッチ周波数に基づいて切替えることを特徴とする。
この請求項9の発明によれば、レーダ装置は、周波数拡散方式で距離測定をおこなうとともに、遅延量をスイッチ周波数に基づいて切り替え、検波信号からスイッチ周波数を検出する。
また、請求項10の発明に係るレーダ装置は、請求項9の発明において、前記スイッチ制御手段は、前記遅延量に対応して前記スイッチ周波数を変化させることを特徴とする。
この請求項10の発明によれば、レーダ装置は、周波数拡散方式で距離測定をおこなうとともに、遅延量に対応したスイッチ周波数に基づいて遅延量を切り替え、検波信号からスイッチ周波数を検出する。
また、請求項11の発明に係るレーダ装置は、請求項9または10の発明において、前記遅延手段は、前記遅延の量を切り替える場合に、該遅延量の大きさと該遅延量に切替える頻度とを対応させることを特徴とする。
この請求項11の発明によれば、レーダ装置は、遅延量をスイッチ周波数に基づいて切り替えるとともに、該遅延量の大きさと該遅延量に切替える頻度とを対応させる。
また、請求項12の発明にかかる距離算出方法は、拡散符号を用いて周波数拡散した信号波を送信し、遅延させた前記拡散符号を用いて反射波を逆拡散して検波信号を作成し、前記遅延の量から距離を算出するレーダによる距離算出方法であって、前記信号波の送信に関する動作、前記反射波の受信から前記検波信号の作成までの動作、前記拡散符号の遅延に関する動作のうち、少なくともいずれか一つの動作をスイッチングし、前記検波信号からスイッチ周波数を検出した場合に、前記遅延の量に対応する距離に物体が存在すると判定することを特徴とする。
この請求項12の発明によれば、距離算出方法は、周波数拡散方式で距離測定をおこなうとともに、信号波を送信する送信手段、反射波を受信して検波信号を作成する受信手段、拡散符号の遅延を行う遅延手段のうち、少なくともいずれか一つの動作をスイッチングし、検波信号からスイッチ制御手段によるスイッチ周波数を検出した場合に、遅延の量に対応する距離に物体が存在すると判定する。
請求項1および請求項12の発明によれば、レーダ装置および距離算出方法は、周波数拡散方式で距離測定をおこなうとともに、信号波を送信する送信手段、反射波を受信して検波信号を作成する受信手段、拡散符号の遅延を行う遅延手段のうち、少なくともいずれか一つの動作をスイッチングし、検波信号からスイッチ制御手段によるスイッチ周波数を検出した場合に、遅延の量に対応する距離に物体が存在すると判定するので、簡易な構成で交流信号の出力を行う周波数拡散レーダ装置および距離算出方法を得ることができるという効果を奏する。
また、請求項2の発明によれば、レーダ装置は、周波数拡散方式で距離測定をおこなうとともに、送信経路もしくは受信経路を高周波スイッチによって接続・切断し、高周波スイッチによるスイッチ周波数を検出するので、簡易な構成で交流信号の出力を行う周波数拡散レーダ装置を得ることができるという効果を奏する。
また、請求項3の発明によれば、レーダ装置は、周波数拡散方式で距離測定をおこなうとともに、送信経路もしくは受信経路に設けた増幅手段の増幅率を切り替え、増幅率の切り替えによって生じるスイッチ周波数を検出するので、簡易な構成で交流信号の出力を行う周波数拡散レーダ装置を得ることができるという効果を奏する。
また、請求項4の発明によれば、レーダ装置は、周波数拡散方式で距離測定をおこなうとともに、周波数拡散を実行する拡散処理手段や逆拡散を実行する逆拡散処理手段の動作を切り替え、これによって検波信号に生じるスイッチ周波数を検出するので、簡易な構成で交流信号の出力を行う周波数拡散レーダ装置を得ることができるという効果を奏する。
また、請求項5の発明によれば、レーダ装置は、周波数拡散方式で距離測定をおこなうとともに、送信手段、受信手段、遅延手段をドップラー周波数に比して十分に高い周波数でスイッチングし、反射波からスイッチ手段によるスイッチ周波数を検出するので、ドップラー信号とスイッチング周波数とを峻別し、簡易な構成で交流信号の出力を行う周波数拡散レーダ装置を得ることができるという効果を奏する。
また、請求項6の発明によれば、レーダ装置は、送信手段、受信手段、遅延手段の動作をスイッチングし、反射波に逆拡散を行った後増幅し、飽和させて二値信号を出力するので、アナログデジタル変換器を用いることなく、簡易な構成でデジタル信号の出力を行う周波数拡散レーダ装置を得ることができるという効果を奏する。
また、請求項7の発明によれば、レーダ装置は、拡散符号に付加する遅延量に対応した増幅率で検波信号を増幅するので、簡易な構成で交流信号の出力を行う精度の高い周波数拡散レーダ装置を得ることができるという効果を奏する。
また、請求項8の発明によれば、レーダ装置は、送信手段、受信手段、遅延手段のスイッチングを停止している間に、反射波からドップラー周波数を検出するので、簡易な構成で相対距離と相対速度を算出し、交流信号として出力する周波数拡散レーダ装置を得ることができるという効果を奏する。
また、請求項9の発明によれば、レーダ装置は、周波数拡散方式で距離測定をおこなうとともに、遅延量をスイッチ周波数に基づいて切り替え、検波信号からスイッチ周波数を検出するので、簡易な構成で交流信号の出力を行う周波数拡散レーダ装置を得ることができるという効果を奏する。
また、請求項10の発明によれば、レーダ装置は、周波数拡散方式で距離測定をおこなうとともに、遅延量に対応したスイッチ周波数に基づいて遅延量を切り替え、検波信号からスイッチ周波数を検出するので、相対距離を簡易に算出可能な周波数拡散レーダ装置を得ることができるという効果を奏する。
また、請求項11の発明によれば、レーダ装置は、遅延量をスイッチ周波数に基づいて切り替えるとともに、該遅延量の大きさと該遅延量に切替える頻度とを対応させるので、検出する距離に対して優先順位を設定可能な周波数拡散レーダ装置を得ることができるという効果を奏する。
以下に添付図面を参照して、この発明に係るレーダ装置および距離算出方法の好適な実施例を詳細に説明する。
まず、図1を参照し、本発明の概念について説明する。図1に示したレーダ装置1は、周波数拡散レーダ装置であり、拡散符号作成部4によって拡散符号を作成し、送信部3は拡散符号を用いて周波数拡散された送信波S1をアンテナ3aから送信する。
その後、送信波S1は測定対象T1で反射し、反射波S2としてアンテナ2aに受信される。なお、ここではレーダ装置1は車両に搭載する車載レーダ装置であり、測定対象は周辺の他車両や障害物を想定している。
レーダ装置1の遅延器5は、拡散符号作成部4が作成した拡散符号に遅延を与え、逆拡散符号として受信部2に供給する。受信部2は、アンテナ2aが受信した反射波S2に対し、逆拡散符号を用いて逆拡散を行う。
その結果、逆拡散符号の遅延量がレーダ装置1と測定対象T1との距離D1に対応する場合に、受信部2は検波信号を出力する。換言するならば、受信部2が検波信号を出力した際の遅延量が、レーダ装置1から測定対象T1までの距離を示すこととなる。
ここで、検波信号は、通常DC信号として得られる。そこで、本発明にかかるレーダ装置1では、スイッチ制御部11が受信部2、送信部3、もしくは遅延器5を所定の周波数でスイッチング制御する。その結果、検波信号はスイッチング周波数の交流成分を有することとなり、スイッチング周波数検出器12によって検波信号におけるスイッチング周波数を検出することで、検波信号をAC信号として取り扱うことができる。
つぎに、レーダ装置1の具体的な構成例について説明する。図2は、本発明にかかるレーダ装置の概要構成を示す概要構成図である。同図に示すように、レーダ装置1は、その内部に受信部2、送信部3、拡散符号作成部4、遅延器5、フィルタ6,7、増幅器7,9およびマイコン10を有する。
また、送信部3は、その内部に増幅器31、位相変調器32、発振器33を有する。拡散符号作成部4は、拡散符号としてPN(擬似雑音)符号を作成し、位相変調器32に供給する。一方、発振器33は、所定の高周波信号を作成して位相変調器32に供給する。
位相変調器32は、発振器33が作成した高周波信号に対し、拡散符号作成部4から供給された拡散符号を用いて位相変調を施し送信波として増幅器31に出力する。すなわち位相変調器32は、拡散処理手段として機能する。
増幅器31は、位相変調器32が出力した送信波を増幅し、アンテナ3aを介して送信する。なお、位相変調器32の出力が十分大きければ、増幅器31を設けない構成としても良い。
受信部4は、その内部に増幅器21、スイッチ41、位相変調器22、乗算器23を有する。増幅器21は、アンテナ2aが受信した反射波を増幅し、スイッチ41に出力する。なお、反射波の強度が十分に大きければ、増幅器21を設けない構成としても良い。
スイッチ41は、マイコン10内部のスイッチ制御部11から指定されたスイッチング周波数で受信経路の接続・切断を行う高周波用のスイッチである。したがって、スイッチ41の出力は、スイッチング周波数に対応するAC成分を有して位相変調器22に供給される。なお、スイッチ41は必ずしも増幅器21と位相変調器22との間に設ける必要はなく、たとえばアンテナ2aと増幅器21との間に設けても良い。
位相変調器22は、スイッチ41から供給される受信信号に対し、逆拡散符号を用いて位相変調を施す。ここで、逆拡散符号は、拡散符号作成部4が出力した拡散符号に対して遅延器5が遅延を与えた符号である。
逆拡散符号に与えられた遅延が、送信波が反射波として受信されるまでの遅れと等しい場合、位相変調によってもとの信号波形、すなわち発振器33によって作成された波形が取り出される。一方、反射波が存在しない場合や、逆拡散符号に与えられた遅延が、送信波が反射波として受信されるまでの遅れと異なる場合、位相変調で元の信号波形を取り出すことはできない。
そこで、拡散符号に任意の遅延を与えることで、その遅延に対応する距離における物体の有無を知ることができる。さらに遅延量を切替え、元の波形を取り出し可能な遅延を検索することで、対象物との距離を測定することができる。すなわち、位相変調器22は、逆拡散処理手段として機能する。
なお、このレーダ装置1では、スイッチ41によってスイッチング周波数に対応するAC成分が付加されているので、位相変調器22の出力は、発振器33が作成した波形にスイッチング周波数が加わったものとなる。
位相変調器23の出力は、乗算器23に供給される。また、乗算器23には発振器33から元の信号波形が供給される。乗算器23は、位相変調器の出力と、発振器33との出力を乗算した後、フィルタ6およびフィルタ8にそれぞれ出力する。
フィルタ6は、スイッチ制御部11によるスイッチング周波数を通過させるバンドパスフィルタである。フィルタ6は、乗算器23からの出力をフィルタリングした後、増幅器7に出力する。増幅器7は、フィルタ6の出力を増幅してマイコン10に供給する。
一方、フィルタ8は、検出すべきドップラー周波数を通過させるバンドパスフィルタである。フィルタ8は乗算器23からの出力をフィルタリングした後、増幅器9に出力する。増幅器9は、フィルタ8の出力を増幅してマイコン10に供給する。
マイコン10は、その内部にスイッチ制御部11、スイッチング周波数検出部12、相対距離算出部13、ドップラー周波数検出部14、相対速度算出部15を有する。
スイッチ制御部11は、スイッチ41のオン・オフのタイミングを指定するスイッチング周波数を作成し、スイッチ41およびスイッチング周波数検出部12に出力する。
ここで、スイッチング周波数は、予測されるドップラー周波数に対して十分高い周波数に設定する。これは測定対象が相対速度を有する場合に、スイッチング周波数とドップラー周波数が同一となると、検出信号の周波数成分がスイッチングに起因するものであるか、ドップラー現象によるものであるかを判別できなくなるためである。
スイッチング周波数検出部12は、スイッチ制御部11からスイッチング周波数を受信し、スイッチング周波数と同じ周波数成分を増幅器7の出力から検出し、検出結果を相対距離算出部13に出力する。
相対距離算出部13は、スイッチング周波数検出部12から検出結果を取得する。また、遅延器5の遅延量および増幅器7の増幅率を制御する。より具体的には、遅延器5の遅延量を設定し、その結果スイッチング周波数検出部12が検波信号からスイッチング周波数成分を検出したならば、設定した遅延量に対応する距離に物体が存在すると判定する。
また、相対距離算出部13は、増幅器7の増幅率を遅延量と連動して制御する。より具体的には、遅延量が小さい場合、すなわち測定対象が近距離である場合、反射波の強度が大きいので、増幅器7の増幅率は小さくする。一方、遅延量が大きい場合、すなわち測定対象が遠距離である場合、反射波の強度が小さくなるので、増幅率7の増幅率を大きくする。
さらに、増幅器7の増幅率を設定する場合、増幅された信号波形が飽和するように設定する。このように信号波形を飽和させることで、検波信号を二値信号とし、デジタル系の信号処理器(ここではマイコン10)に直接入力することが可能となる。
したがって、増幅器7の増幅率は、所望の受信強度の信号が増幅器7の出力の最大値(飽和値)まで増幅され、かつこの最大値が後段のデジタル処理のHiレベルとなるように設定される。このように設定することで、所定の受信強度以上の信号は、後段のデジタル処理でHiレベルとして扱われる。
すなわち、増幅器7は可変増幅器によって実現され、飽和増幅手段として機能する。その結果、アナログデジタル変換器を設けることなく検波信号をデジタル信号処理器に入力することができる。
ところで、測定対象となる物体がレーダ装置1に対して相対速度を有する場合、検波信号にはドップラー現象による周波数が乗ることになる。ドップラー周波数検出部14は、増幅器9の出力からドップラー周波数を検出し、相対速度算出部15に出力する。相対速度算出部15は、このドップラー周波数の値から対象となる物体の相対速度を算出する処理を行う。
ここで、ドップラー周波数を検出し、相対速度を算出するためには、スイッチ41のスイッチングに起因する周波数成分を除去する必要がある。そこで、ドップラー周波数の検出を行う場合、スイッチ制御部11は、スイッチ41を常に接続状態とし、検波信号にスイッチング周波数が乗らないようにする。
つぎに、レーダ装置1の動作手順について説明する。まず、マイコン10内のスイッチ制御部11がスイッチング周波数を決定し、スイッチ41およびスイッチ周波数検出部12に出力する。また、相対距離算出部13が遅延量と増幅器7の増幅率を設定する。
設定された遅延量に相当する距離に物体が存在し、その物体に反射した反射波の強度が所定値以上であれば、増幅器9からマイコン10にスイッチング周波数と同じ周期の信号が入力される。この信号の有無を検出することで、マイコン10は設定した遅延量に対応する距離に物体が存在するか否かを判定する。
一方、対象の相対速度を測定する場合には、スイッチ制御部11がスイッチングを停止し、増幅器9からマイコン10に入力された信号を検出し、その周波数を計測することで、相対速度を測定することができる。
このように、レーダ装置1では、スイッチ制御部11が設定したスイッチング周波数に基づいてスイッチ41を制御して受信経路の接続・切断をおこなう。その結果、検波信号はスイッチング周波数の交流成分を有することとなり、スイッチング周波数検出器12によって検波信号におけるスイッチング周波数を検出することで、検波信号をAC信号として取り扱うことができる。
ところで、検波信号にスイッチング周波数を付加する方法は、受信経路にスイッチを設けることに限られるものではない。以下に検波信号にスイッチング周波数を付加する構成のバリエーションを例示する。
図3は、反射波の増幅率を切替えることで検波信号にスイッチング周波数を付加する構成を説明する説明図である。同図に示すように、受信部2の増幅器21aは、スイッチ制御部11の制御を受け、スイッチング周波数に対応した周期で反射波の増幅を行う。
このように受信部2内における増幅器の動作を切替えることでも、図2に示したレーダ装置と同様に、検波信号にスイッチング周波数を付加することができる。なお、増幅器21aの動作を切替える場合、可変増幅器によって増幅率を切替えても良いし、増幅器21aの動作・非動作を切替えるようにしてもよい。
同様に、図4は、受信側の位相変調器の動作を切替えることで検波信号にスイッチング周波数を付加する構成を説明する説明図である。同図に示すように、受信部2の位相変調器22aは、スイッチ制御部11の制御を受け、スイッチング周波数に対応して動作・非動作を切替える。このように受信部2内における位相変調器22aの動作を切替えることでも、図2に示したレーダ装置と同様に、検波信号にスイッチング周波数を付加することができる。
また、図5は、送信経路上にスイッチを設け、スイッチ制御部11が設定したスイッチング周波数に基づいて送信経路の接続・切断をおこなう構成を説明する説明図である。同図に示すように送信部3の増幅器31と位相変調器32との間に、スイッチ42を設け、スイッチ42を切り替えることで送信経路の接続・切断を選択することができる。
したがって、スイッチ制御部11が設定したスイッチング周波数に基づいてこのスイッチを切替えたならば、送信波に対してスイッチング周波数が付加されることとなる。このように送信経路を切断・接続し、送信波にスイッチング周波数を付加しても図2に示したレーダ装置と同様に、検波信号からスイッチング周波数を検出可能となる。
なお、スイッチ42は必ずしも位相変調器32と増幅器31との間に設ける必要はなく、送信経路の接続状態を切り替え可能であれば任意の場所に設けることができる。例えば、増幅器31とアンテナ3aとの間に設ける構成としてもよい。
また、図6は、送信波の増幅率を切替えることで検波信号にスイッチング周波数を付加する構成を説明する説明図である。同図に示すように、送信部3の増幅器31aは、スイッチ制御部11の制御を受け、スイッチング周波数に対応した周期で反射波の増幅を行う。
このように送信部3内における増幅器の動作を切替えることでも、図2に示したレーダ装置と同様に、検波信号にスイッチング周波数を付加することができる。なお、増幅器31aの動作を切替える場合、可変増幅器によって増幅率を切替えても良いし、増幅器31aの動作・非動作を切替えるようにしてもよい。
同様に、図7は、送信側の位相変調器の動作を切替えることで検波信号にスイッチング周波数を付加する構成を説明する説明図である。同図に示すように、送信部3の位相変調器32aは、スイッチ制御部11の制御を受け、スイッチング周波数に対応して動作・非動作を切替える。このように送信部3内における位相変調器32aの動作を切替えることでも、図2に示したレーダ装置と同様に、検波信号にスイッチング周波数を付加することができる。
また、図8は、送信部3の発振器33と受信部2の乗算器23との間にスイッチ43を設け、高周波信号の供給状態を切替えることで検波信号にスイッチング周波数を付加する構成を説明する説明図である。同図に示すように、スイッチ43は、発振器33と乗算器23との間に設けられる。このスイッチ43は、スイッチ制御部11の制御を受け、スイッチング周波数に対応して動作する。このように高周波信号の供給状態を切替えることでも、図2に示したレーダ装置と同様に、検波信号にスイッチング周波数を付加することができる。
さらに、図9は、拡散符号に対する遅延量の切り替えによって検波信号にスイッチング周波数を付加する構成を説明する説明図である。同図に示すように、遅延器5aは、スイッチ制御部11の制御を受け、スイッチング周波数に基づいて遅延量を切替える。このように遅延器5aの動作を切替えることでも、図2に示したレーダ装置と同様に、検波信号にスイッチング周波数を付加することができる。
ここで、遅延量(τ)の切り替え方法の具体例についてさらに説明する。図10は、遅延量の切り替え方法について説明する説明図である。同図では、検出しようとする距離(ここでは1m)に相当する遅延量と、検出すべき物体(ターゲット)が存在しないはずの距離(例えば0m)に相当する遅延量とを交互に切替える。
検出しようとする距離に物体(ターゲット)が存在する場合には、反射波によって検波信号の出力値が高くなり、検出すべき物体がない場合には検波信号の出力値が低くなる。そのため、遅延量、すなわち検出する距離をスイッチング周波数に基づいて切替えることで、スイッチング周波数の成分を有する検波信号が出力される。
一方、検出しようとする距離に物体が存在しない場合には、遅延量を切替えたとしても検波信号の出力値は低いままであり、スイッチング周波数の信号は得られない。そこで、遅延量を切り替え、検波信号からスイッチング周波数を検出することで、検出しようとする距離における物体(ターゲット)の有無を知ることができる。
ところで、遅延量の切り替えをおこなうスイッチング周波数は、検出しようとする距離に対応して変化させても良い。スイッチング周波数を検出しようとする距離(遅延量)に対応させたならば、検波信号からスイッチング周波数を検出するとともに、その周波数を取得することで簡易にターゲットまでの距離を求めることができる。
つぎに、遅延量(τ)の切り替え方法の他の具体例について説明する。例えば、検出しようとする距離と、隣接する距離とを交互に切替えても良い。図11は、検出しようとする距離と、隣接する距離とを交互に切替える方法について説明する説明図である。
ここで、隣接する距離とは、距離検出の分解能に対応し、検出しようとする距離の隣の距離を示す。たとえば、検出しようとする距離が5mであり、分解能が1mであれば、5mに対応する遅延量と6mに対応する遅延量(もしくは4mに対応する遅延量)とを交互に切替える。
レーダによって距離測定を行う場合、実際の距離の前後であっても反射波の受信強度が上がる場合があり、測定誤差の要因となるが、このように隣接する距離で反射波の強度レベルを比較することで、受信強度がピークとなる距離を検出することができ、測定精度を向上することができる。
図11では、遅延時間(測定距離)と反射波の受信レベル(受信強度)との関係を示している。同図は、6m近傍にターゲットが存在する場合に、1mの分解能で測定を行った場合の強度分布例である。この強度分布では、5〜7mにおいて反射波の受信強度が上昇している。
この状態で、1mに対応する遅延量と2mに対応する遅延量とを交互に切替えて測定すると、双方の受信強度が小さいので、検波信号にスイッチング周波数は検出されない。同様に、3mに対応する遅延量と4mに対応する遅延量とを交互に切替えて測定しても検波信号にスイッチング周波数は検出されない。
しかしながら、4mに対応する遅延量と5mに対応する遅延量とを交互に切替えて測定した場合、5mに対応する遅延量を使用した際の受信強度が4mに対応する遅延量を使用した場合に比して十分大きくなるので、検波信号からスイッチング周波数が検出されることとなる。
同様に、5mに対応する遅延量と6mに対応する遅延量とを交互に切替えて測定した場合、6mに対応する遅延量を使用した際の受信強度が5mに対応する遅延量を使用した場合に比してさらに大きいので、検波信号からスイッチング周波数が検出され、4mと5mとを比較した場合と同様の波形が検出される。
さらに、6mに対応する遅延量と7mに対応する遅延量とを交互に切替えて測定した場合、6mに対応する遅延量を使用した際の受信強度が7mに対応する遅延量を使用した場合に比して十分小さくなる。そのため、検波信号からスイッチング周波数が検出されるが、その波形は4mと5mを比較した場合の波形や5mと6mとを比較した場合の波形と比べて位相が反転することとなる。
この位相の反転は、反射強度のピークを超えたことを示している。そこで、反射強度のピーク、すなわち位相の反転が生じる遅延量を求めることでターゲットの距離を精度良く測定することができる。
さらに、遅延量(τ)の切り替え方法の他の方法として、例えば、検出しようとする距離と、隣接する距離とを交互に切替え、検出する距離を変化させて所定範囲を掃引してもよい。図12は、所定範囲を掃引する方法について説明する説明図である。
同図に示すように、検出すべき物体(ターゲット)が存在しないはずの距離(例えば0m)と検出しようとする距離とを交互に切替えるとともに、検出しようとする距離を順に延ばしてゆくことで、短時間で広い範囲の物体検知を行うことができる。
図12では、0m、1m、0m、2m、0m、3m、0m、4mと順に延ばしてゆき、その結果、1mと3mで検波強度の上昇を検知している。したがって、この例では、1mと3mにターゲットが存在することとなる。
また、その他の遅延量の切り替え方法としては、例えば拡散符号の周波数(チップレート)を低くして大きな刻みで物体の有無を検出した後、検出された距離の近傍に対して拡散符号のチップレートを上げて高精度に距離測定をおこなってもよい。この方法では、高精度な距離測定を高速に実行することができる。
また、所定のチップレートで複数回検出を行い、検出の確実性を上げるようにしても良いし、遅延量の大きさと、その遅延量に切替える頻度とを対応させてもよい。これは、車載用のレーダ装置などでは、自車両の近くに存在する物体の方が遠方の物体に比して自車両に対する影響が大きく、また対応もより迅速に実行する必要があるためである。
すなわち、自車両から近い物体の検知は、遠い物体の検知に比して重要であり、かつ早期に発見する必要性があるため、小さい遅延量での検知頻度を、大きい遅延量での検知頻度に比して高くすることで、優先的に検知を行う。
このように、検出する距離(遅延量)に対応させてその遅延量に切替える頻度を変更することで、重み付けをおこなった物体検知・距離検出を行うことができる。
上述してきたように、本実施例では、スイッチ制御部11が受信部2、送信部3、もしくは遅延器5を所定の周波数でスイッチング制御することで検波信号にスイッチング周波数の交流成分を付加し、スイッチング周波数検出器12によって検波信号におけるスイッチング周波数を検出する。
したがって、簡易な構成で交流信号の出力を行う周波数拡散レーダ装置を得ることができる。また、相対速度を検出する場合にはスイッチングを停止し、検波信号のドップラー周波数を検出するので、相対距離の測定に加えて相対速度の測定を行うことができる。
さらに、検波信号を増幅して飽和させ、二値信号として出力することで、アナログデジタル変換器を設けることなく検波信号をデジタル信号処理器に入力することができ、装置の構成をさらに簡略化することができる。
なお、本実施例では、送信側、受信側、遅延器のいずれかを切替える構成について説明したが、送信側、受信側、遅延器を組み合わせて同時に切替える構成であっても同様の効果を有することは言うまでもない。
以上のように、本発明にかかるレーダ装置および距離算出方法は、相対距離の測定に有用であり、特に、簡易な構成でAC信号出力が必要なレーダ装置に適している。
本発明の概念について説明する説明図である。 本発明にかかるレーダ装置の概要構成を示す概要構成図である。 反射波の増幅率を切替えることで検波信号にスイッチング周波数を付加する構成を説明する説明図である。 受信側の位相変調器の動作を切替えることで検波信号にスイッチング周波数を付加する構成を説明する説明図である。 送信経路上にスイッチを設け、送信経路の接続・切断をおこなう構成を説明する説明図である。 送信波の増幅率を切替えることで検波信号にスイッチング周波数を付加する構成を説明する説明図である。 送信側の位相変調器の動作を切替えることで検波信号にスイッチング周波数を付加する構成を説明する説明図である。 高周波信号の供給状態を切替えることで検波信号にスイッチング周波数を付加する構成を説明する説明図である。 拡散符号に対する遅延量の切り替えによって検波信号にスイッチング周波数を付加する構成を説明する説明図である。 遅延量の切り替え方法について説明する説明図である。 検出しようとする距離と、隣接する距離とを交互に切替える方法について説明する説明図である。 所定範囲を掃引する方法について説明する説明図である。
符号の説明
1 レーダ装置
2 受信部
3 送信部
2a,3a アンテナ
4 拡散符号作成部
5,5a 遅延器
6,8 フィルタ
8,9,21,21a,31,31a 増幅器
10 マイコン
12 スイッチング周波数検出部
13 相対距離算出部
14 ドップラー周波数検出部
15 相対速度算出部
22,22a,32,32a 位相変調器
23 乗算器
33 発振器
41,42,43 スイッチ
D1 距離
S1 送信波
S2 反射波
T1 測定対象

Claims (12)

  1. 発振器が出力する基本信号に対して拡散符号を用いて周波数拡散した信号波を送信し、遅延させた前記拡散符号を用いて反射波を逆拡散し、前記遅延の量から距離を算出するレーダ装置であって、
    前記信号波を送信する送信手段と、
    前記拡散符号の遅延を行う遅延手段と、
    前記反射波を受信し、前記遅延手段によって遅延された拡散符号を用いて逆拡散し、前記逆拡散した信号と前記基本信号とを乗算器に入力して得られた検波信号を出力する受信手段と、
    前記送信手段、前記遅延手段、前記受信手段のうち、少なくともいずれか一つの動作をスイッチングするスイッチ制御手段と、
    前記検波信号から前記スイッチ制御手段によるスイッチ周波数を検出するスイッチ周波数検出手段と、
    前記スイッチ周波数検出手段が前記スイッチ周波数を検出した場合に、前記遅延手段による遅延量に対応する距離に物体が存在すると判定する相対距離算出手段と、
    を備えたことを特徴とするレーダ装置。
  2. 前記送信手段と前記受信手段のいずれか一方、もしくは前記送信手段と前記受信手段の双方に高周波スイッチを備え、前記スイッチ制御手段は、前記高周波スイッチの切り替え制御を行うことを特徴とする請求項1に記載のレーダ装置。
  3. 前記送信手段と前記受信手段のいずれか一方、もしくは前記送信手段と前記受信手段の双方は、前記信号波もしくは前記反射波を増幅する増幅手段を備え、前記スイッチ制御手段は前記増幅手段の増幅率を切替えることを特徴とする請求項1または2に記載のレーダ装置。
  4. 前記スイッチ制御手段は、前記送信手段内部にあって前記周波数拡散を実行する拡散処理手段、もしくは前記受信手段内部にあって前記逆拡散を実行する逆拡散処理手段の動作を切替えることを特徴とする請求項1,2または3に記載のレーダ装置。
  5. 前記スイッチ制御手段は、距離算出の対象物が相対速度を有する場合に、該相対速度によって前記反射波に生じるドップラー周波数に比して高い周波数でスイッチングを行うことを特徴とする請求項1〜4のいずれか一つに記載のレーダ装置。
  6. 前記検波信号を増幅し、飽和させて二値信号を出力する飽和増幅手段をさらに備えたことを特徴とする請求項1〜5のいずれか一つに記載のレーダ装置。
  7. 前記飽和増幅手段は可変増幅器であり、前記遅延の量に対応した増幅率で前記検波信号を増幅することを特徴とする請求項6に記載のレーダ装置。
  8. 前記スイッチ制御手段がスイッチングを停止している間に、前記反射波からドップラー周波数を検出するドップラー周波数検出手段をさらに備えたことを特徴とする請求項1〜7のいずれか一つに記載のレーダ装置。
  9. 前記スイッチ制御手段は、前記遅延手段による遅延の量を前記スイッチ周波数に基づいて切替えることを特徴とする請求項1〜8のいずれか一つに記載のレーダ装置。
  10. 前記スイッチ制御手段は、前記遅延量に対応して前記スイッチ周波数を変化させることを特徴とする請求項9に記載のレーダ装置。
  11. 前記遅延手段は、前記遅延の量を切り替える場合に、該遅延量の大きさと該遅延量に切替える頻度とを対応させることを特徴とする請求項9または10に記載のレーダ装置。
  12. 拡散符号を用いて周波数拡散した信号波を送信し、遅延させた前記拡散符号を用いて反射波を逆拡散して検波信号を作成し、前記遅延の量から距離を算出するレーダによる距離算出方法であって、
    前記信号波の送信に関する動作、前記反射波の受信から前記検波信号の作成までの動作、前記拡散符号の遅延に関する動作のうち、少なくともいずれか一つの動作をスイッチングし、
    前記検波信号からスイッチ周波数を検出した場合に、前記遅延の量に対応する距離に物体が存在すると判定することを特徴とするレーダによる距離算出方法。
JP2003335983A 2003-09-26 2003-09-26 レーダ装置および距離算出方法 Expired - Fee Related JP4459584B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003335983A JP4459584B2 (ja) 2003-09-26 2003-09-26 レーダ装置および距離算出方法
US10/947,446 US7724802B2 (en) 2003-09-26 2004-09-23 Radar apparatus

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003335983A JP4459584B2 (ja) 2003-09-26 2003-09-26 レーダ装置および距離算出方法

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2005106470A JP2005106470A (ja) 2005-04-21
JP2005106470A5 JP2005106470A5 (ja) 2006-10-12
JP4459584B2 true JP4459584B2 (ja) 2010-04-28

Family

ID=34509655

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003335983A Expired - Fee Related JP4459584B2 (ja) 2003-09-26 2003-09-26 レーダ装置および距離算出方法

Country Status (2)

Country Link
US (1) US7724802B2 (ja)
JP (1) JP4459584B2 (ja)

Families Citing this family (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20060109940A1 (en) * 2004-11-22 2006-05-25 Troy Beukema Timing bias compensation for a data receiver with decision-feedback equalizer
US8730970B2 (en) 2007-02-23 2014-05-20 Tekelec Global, Inc. Methods systems, and computer program products for providing voicemail routing information in a network that provides customized voicemail services
WO2013069253A1 (ja) * 2011-11-09 2013-05-16 パナソニック株式会社 周波数拡散型レーダ装置及びその制御方法
DE102013111512A1 (de) * 2013-10-18 2015-04-23 Hella Kgaa Hueck & Co. Radargerät und Verfahren zum Betreiben eines Radargerätes
CN104635232A (zh) * 2013-10-18 2015-05-20 黑拉许克联合股份有限公司 雷达设备和用于运行雷达设备的方法
JP6350242B2 (ja) * 2014-11-26 2018-07-04 株式会社デンソー レーダ装置およびレーダ出力調整システム

Family Cites Families (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4214126A (en) * 1945-04-30 1980-07-22 Rca Corporation Cadence suppression system
US3808536A (en) * 1972-04-12 1974-04-30 Gen Electric Co Ltd Communication scrambler system
US5113192A (en) * 1991-05-03 1992-05-12 Conoco Inc. Method for using seismic data acquisition technology for acquisition of ground penetrating radar data
US5381444A (en) * 1991-10-31 1995-01-10 Fujitsu Limited Radio environment measuring system
JP2612429B2 (ja) * 1994-12-19 1997-05-21 本田技研工業株式会社 レーダ装置
JP3310160B2 (ja) * 1996-03-29 2002-07-29 松下電器産業株式会社 スペクトラム拡散方式受信装置
US5959571A (en) * 1996-04-22 1999-09-28 The Furukawa Electric Co., Ltd. Radar device
JP3011164B2 (ja) 1997-11-14 2000-02-21 日本電気株式会社 レーダ装置
JP4297306B2 (ja) 1999-12-07 2009-07-15 古河電気工業株式会社 スペクトラム拡散変調方法及びその装置
JP4252699B2 (ja) 1999-12-07 2009-04-08 古河電気工業株式会社 スペクトラム拡散変調方法及びその装置
JP2001242241A (ja) 2000-02-28 2001-09-07 Aisin Seiki Co Ltd レーダ装置及び車載用レーダ装置
JP2002228745A (ja) 2001-01-30 2002-08-14 Denso Corp レーダ装置
JP4252225B2 (ja) 2001-03-28 2009-04-08 三井造船株式会社 地中レーダ装置およびその距離感度制御回路

Also Published As

Publication number Publication date
US20050083995A1 (en) 2005-04-21
US7724802B2 (en) 2010-05-25
JP2005106470A (ja) 2005-04-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7525477B2 (en) Distance measuring device
KR101043882B1 (ko) 알에프 수신기의 정보획득방법 및 시스템
JP4615904B2 (ja) レーダ装置
JPH0616081B2 (ja) 距離測定装置
JPH07104063A (ja) 超音波物体計測装置
JP2004309190A (ja) レーダ装置
JP4459584B2 (ja) レーダ装置および距離算出方法
JP2005106470A5 (ja)
JP2009074917A (ja) スペクトル拡散型レーダ装置、虚像判定方法及び虚像抑圧方法
US8111158B2 (en) Intrusion detection system
JP2006226847A (ja) 無線センシング装置及び無線センシング方法
JP4298524B2 (ja) レーダ装置
JP2010071910A (ja) 測位システム
JP2009273053A (ja) 送信装置、受信装置及び通信システム
JP2007078518A (ja) 距離測定装置
JP2009002886A (ja) 測距システム及び測位システム
JP3818204B2 (ja) レーダ装置
JP2004155368A (ja) 支障物検知装置
JPH05264729A (ja) 測距装置
JP2001196974A (ja) Cdma無線受信装置および制御方法
JP2006275658A (ja) パルス波レーダー装置
JP2957712B2 (ja) 超音波測距装置
JP2004306909A (ja) 支障物検知装置
KR200225221Y1 (ko) 기지국의 송신 출력 파워 측정 회로
JP7317541B2 (ja) レーダ装置及び物標検出方法

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060825

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060825

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20081003

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20081007

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20081208

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090616

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090803

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100209

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100210

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130219

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140219

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150219

Year of fee payment: 5

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees