JP4533527B2 - 光スペクトラムアナライザおよびその波長校正方法 - Google Patents

光スペクトラムアナライザおよびその波長校正方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、光スペクトラムアナライザによって波長分割多重化光を監視しながら、光スペクトラムアナライザ自身の波長校正を自動的に行うための技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
光のスペクトラムを測定するために光スペクトラムアナライザが用いられている。
【0003】
光スペクトラムアナライザは、モータ等によって角度を変えることができるように支持された回折格子に測定対象光を入射し、その回折光からスリットによって選択した光のレベルを受光器によって検出する光学部を有しており、回折格子の角度を連続的に変えることによりスリットを通過する光の波長を掃引して、入力光の波長毎のスペクトラムを求め、これを表示器の画面に波長軸とともに表示している。
【0004】
表示されるスペクトラムの波長情報は、光学部の機械的な情報、即ち、回折格子の角度情報に基づいて生成されている。
【0005】
このような構成の光スペクトラムアナライザは、光源のスペクトラム測定だけでなく、光回線の監視等にも用いられる。
【0006】
例えば、近年では、光ファイバの広帯域化によって1本の光ファイバで複数波長の光信号を多重化して伝送する波長分割多重化(WDM)回線が実現されているが、このような波長分割多重化回線の監視のために前記した光スペクトラムアナライザを用いて、波長分割多重化光(以下、WDM光と記す)のスペクトラムを表示し、各チャネルの障害の有無等を調べている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記のような光回線の監視に光スペクトラムアナライザを用いる場合、光学部の経時的な寸法変動等によって、光学部の機械的な情報に基づいて生成出力された波長情報に対して実際に検出される光の波長がずれてしまい、波長に関する正しい情報を把握できなくなってしまう。
【0008】
これを解決するために、既知波長の基準光を所定時間毎に光スペクトラムアナライザに入力して、光スペクトラムアナライザの波長の情報を校正することが考えられるが、これでは前記したようなWDM光の監視を所定時間毎に中断しなければならず、その間に発生する障害を見逃してしまう。
【0009】
本発明は、この問題を解決した光スペクトラムアナライザおよびその波長校正方法を提供することを目的としている。
【0010】
なお、本発明は、監視対象のWDM光の各チャンネルの光の波長がそれぞれ独立な固定波長光源から生成されたもので、各固定波長光源の波長安定度が、光スペクトラムアナライザの波長安定度に比べて格段に高く、しかもその変動傾向が互いに独立していて相関がないことに着目し、WDM光の各チャネルの光の観測波長の変動が光スペクトラムアナライザ自身の波長変動を表していることを利用して、波長校正を行うものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するために、本発明の請求項1の光スペクトラムアナライザの波長校正方法は、
入力光の各波長毎のレベルを検出し、波長対レベルの情報を出力するスペクトラム検出部(23)と、該スペクトラム検出部の出力情報に基づいて入力光のスペクトラムのピーク波長を検出するピーク波長検出手段(37)とを有する光スペクトラムアナライザの波長校正方法であって、
既知波長の基準光を前記スペクトラム検出部に入力し、その出力情報に基づいて前記基準光の波長を検出する段階(S1〜S3)と、
検出した基準光の波長が前記既知波長に一致するように前記スペクトラム検出部の波長に関する情報を校正する段階(S4、S5)と、
前記基準光によって校正した直後に監視対象の波長分割多重光を前記スペクトラム検出部に入力するとともに、該波長分割多重光の入力直後に前記ピーク波長検出手段が検出した各スペクトラムのピーク波長を取得する段階(S6〜S8)と、
前記波長分割多重光が入力されている間に波長校正を指示する段階(S10)と、
波長校正の指示があったときに前記ピーク波長検出手段が検出したピーク波長を取得し、該取得したピーク波長が前記波長分割多重光の入力直後に取得したピーク波長と一致するように、前記スペクトラム検出部の波長に関する情報を校正する段階(S11〜S17)とを含むことを特徴としている。
【0012】
また、本発明の請求項2の光スペクトラムアナライザの波長校正方法は、
入力光の各波長毎のレベルを検出し、波長対レベルの情報を出力するスペクトラム検出部(23)と、該スペクトラム検出部の出力情報に基づいて入力光のスペクトラムのピーク波長を検出するピーク波長検出手段(37)とを有する光スペクトラムアナライザの波長校正方法であって、
既知波長の基準光を前記スペクトラム検出部に入力し、その出力情報に基づいて前記基準光の波長を検出する段階(S1〜S3)と、
検出した基準光の波長が前記既知波長に一致するように前記スペクトラム検出部の波長に関する情報を校正する段階(S4、S5)と、
前記基準光によって校正した直後に監視対象の波長分割多重光を前記スペクトラム検出部に入力するとともに、該波長分割多重光の入力直後に前記ピーク波長検出手段が検出したピーク波長を取得する段階(S6〜S8)と、
取得した各ピーク波長に対して光スペクトラムアナライザの波長変動の補償範囲をそれぞれ設定する段階(S9)と、
前記波長分割多重光の入力中に波長校正を指示する段階(S10)と、
波長校正の指示があったときに前記ピーク波長検出手段が検出したピーク波長を取得し、該取得したピーク波長のうち、前記補償範囲内に存在するピーク波長を選択する段階(S11、S12)と、
選択したピーク波長の平均値を中心波長として求める段階(S13)と、
前記波長分割多重光の入力直後に取得したピーク波長のうち、前記選択したピーク波長が含まれる補償範囲にそれぞれ対応するピーク波長を選択する段階(S14)と、
前記波長分割多重光の入力直後に取得したピーク波長のうちから選択したピーク波長の平均値を基準中心波長として求める段階(S15)と、
前記中心波長が前記基準中心波長に一致するように、前記スペクトラム検出部の波長に関する情報を校正する段階(S16、S17)とを含むことを特徴としている。
【0013】
また、本発明の請求項3の光スペクトラムアナライザは、
入力光の各波長毎のレベルを検出し、波長対レベルの情報を出力するスペクトラム検出部(23)と、
前記スペクトラム検出部が出力する情報に基づいて入力光のスペクトラム波形を表示するスペクトラム表示手段(31)と、
少なくとも、既知波長の基準光を前記スペクトラム検出部に入力して波長校正を行うための第1のモードと、波長分割多重化光を前記スペクトラム検出部に入力してスペクトラム監視を行うための第2のモードのいずれかを指定するためのモード指定手段(33)と、
前記モード指定手段によって前記第1のモードが指定されたときに、前記基準光に対して前記スペクトラム検出部の出力情報に基づいて前記基準光の波長を検出する基準光波長検出手段(34)と、
前記基準光波長検出手段によって検出された前記基準光の波長と前記既知波長との差を初期校正値として検出する第1の校正値検出手段(35)と、
前記モード指定手段によって前記第2のモードが指定されているときに波長校正を指示するための波長校正指示手段(36)と、
前記モード指定手段によって前記第2のモードが指定されているときに、前記スペクトラム検出部が出力する情報に基づいて前記波長分割多重化光のスペクトラムのピーク波長を検出するピーク波長検出手段(37)と、
前記モード指定手段によって前記第2のモードが指定された直後に前記ピーク波長検出手段が検出したピーク波長と、前記波長校正手段によって波長校正の指示があったときに前記ピーク波長検出手段が検出したピーク波長とに基づいて、当該光スペクトラムアナライザの波長変動量に対応する校正値を検出する第2の校正値検出手段(40)と、
前記第1のモードが指定されたときには、前記基準光に対する検出波長が前記既知波長と一致するように前記スペクトラム検出部の波長に関する情報を前記初期校正値に基づいて校正し、前記第2のモードが指定されているときには、前記波長校正の指示があったときに前記ピーク波長検出手段が検出したピーク波長が前記第2のモードの指定直後に検出したピーク波長に一致するように、前記スペクトラム検出部の波長に関する情報を前記第2の校正値検出手段が検出した校正値に基づいて校正する波長校正手段(50)とを備えている。
【0014】
また、本発明の請求項4の光スペクトラムアナライザは、請求項3の光スペクトラムアナライザにおいて、
前記第2の校正値検出手段は、
前記モード指定手段によって第2のモードが指定された直後に前記ピーク波長検出手段が検出した前記波長分割多重化光の各ピーク波長を記憶するピーク波長記憶手段(41)と、
前記ピーク波長記憶手段によって記憶された各ピーク波長に対してそれぞれ波長変動の補償範囲を設定する補償範囲設定手段(42)と、
前記波長校正の指示があったときに前記ピーク波長検出手段が検出したピーク波長から、前記補償範囲内に存在するピーク波長を選択する第1のピーク波長選択手段(43)と、
前記第1のピーク波長選択手段によって選択されたピーク波長の平均値を中心波長として算出する第1の中心波長算出手段(44)と、
前記ピーク波長記憶手段に記憶されているピーク波長から、前記第1のピーク波長選択手段によって選択されたピーク波長が含まれる補償範囲にそれぞれ対応するピーク波長を選択する第2のピーク波長選択手段(45)と、
前記2のピーク波長選択手段によって選択されたピーク波長の平均値を基準中心波長として算出する第2の中心波長算出手段(46)と、
前記中心波長と基準中心波長との差を前記校正値として出力する波長差算出手段(47)とを備えており、
前記波長校正手段は、
前記中心波長が前記基準中心波長に一致するように、前記スペクトラム検出部の波長に関する情報を前記波長差算出手段から出力される校正値に基づいて校正するように構成されている。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、図面に基づいて本発明の実施の形態を説明する。
図1は、本発明を実施した光スペクトラムアナライザ20の構成を示している。
【0016】
図1において、光スイッチ21は、入力端子20aから入力される入力光と、基準光源22から出力される既知波長の基準光のいずれか一方をスペクトラム検出部23に入力させる。
【0017】
この光スイッチ21は、後述するモード指定手段33によって基準光による校正のための第1のモードが指定されたときだけ基準光源22側に切り換わる。
【0018】
基準光源22は、既知波長で且つその波長安定度が極めて高い基準光を出力するためのものであり、例えば気体レーザのように特定波長にパワーが集中している光を用いる場合と、例えば広帯域光源の出力光からアセチレンガスセル等によって特定波長の光のみを吸収させた光(ディップ光)を用いる場合とがあるが、ここでは、ディップ光を用いる場合について説明する。
【0019】
また、ここでは、光スイッチ21と基準光源22を内蔵している光スペクトラムアナライザ20について説明するが、入力端子20aとスペクトラム検出部23との間が直結されている光スペクトラムアナライザの場合には、外部の基準光源から入力端子20aに基準光を入力する。
【0020】
スペクトラム検出部23は、入力光の波長に対するレベルの情報(スペクトラム情報)を検出するためのものであり、図2に示しているように、光学部24、A/D変換器25、波長角度情報メモリ26、掃引制御部27および波長校正手段50を有している。
【0021】
光学部24は、入力光から任意の波長の光のレベルを選択的に検出するものであり、例えば図3に示すように、入力光をコリメータ24aによって平行光に変換して回折格子24bに入射し、その回折光のうち、回折格子24bの角度によって決まる波長の光をコリメータ24cおよびスリット24dによって選択して受光器24eで受光する。回折格子24bはモータ等による回転装置24fによって回転駆動され、回折格子24bの角度に対応した波長の光の強さに対応したレベルの受光信号が受光器24eから出力される。
【0022】
光学部24から出力される受光信号はA/D変換器25によってディジタルのレベルデータL(n)に変換される。
【0023】
波長角度情報メモリ26には、回折格子24aの角度の情報とその角度に対応した測定波長とが予め記憶されている。なお、ここでは、角度情報が大きい程測定波長が大きくなるものとする。
【0024】
掃引制御部27は、図示しない操作部等で指定された波長範囲に対する掃引指示を受けると、波長角度情報メモリ26の情報から得られる角度情報を光学部24に出力して回折格子24aの角度を制御して、光学部24が選択する波長を指定された波長範囲内で所定周期で繰り返し掃引させて、掃引される波長のデータλ(n)とその波長に対応するレベルデータL(n)とを入力光のスペクトラム情報として出力する。
【0025】
ただし、前記したように、光学部24の経時的な寸法変動等によって、光学部24の機械的な情報に基づいて生成出力された波長データと実際に検出される光の波長の間にずれが生じる。
【0026】
即ち、所望の波長λ(n)に対してその波長λ(n)に対応したレベルデータL(n)が得られれば問題ないが、所望の波長λ(n)に対して例えばΔλだけ長い波長λ(n)+Δλに対応するレベルデータL(n)が出力される場合がある。
【0027】
このずれをなくすために、この実施形態では、掃引制御部27と光学部24の間に波長校正手段50が設けられている。
【0028】
この波長校正手段50は、後述する第1の校正値検出手段35および第2の校正値検出手段40によって検出された校正値に基づいて、スペクトラム検出部23の波長に関する情報を校正するためのものであり、その詳細については後述する。
【0029】
スペクトラム検出部23から出力されるスペクトラム情報のうち、レベルデータL(n)は、スペクトラムメモリ28の第1の領域28aに記憶され、波長データλは、スペクトラムメモリ28の第2の領域28bに記憶される。
【0030】
スペクトラム表示手段31は、スペクトラムメモリ28に記憶されたレベルデータL(n)と波長データλ(n)とを読み出し、横軸を波長、縦軸をレベルとする座標の表示データおよびその座標内におけるスペクトラム波形の表示データを生成して表示器32に出力し、表示器32の画面上に入力光のスペクトラム波形を表示させる。なお、このスペクトラム表示手段31は、後述するピーク波長検出手段37によって検出されるWDM光のスペクトラムのピーク波長を表示できるようになっている。
【0031】
モード指定手段33は、この光スペクトラムアナライザ20の動作モードを指定するためのものであり、図示しない操作部の操作等によって、少なくとも既知波長の基準光を入力して波長校正を行うための第1のモードと、WDM光を入力してそのスペクトラム監視を行うための第2のモードのいずれかを指定できるようになっている。
【0032】
なお、前記したように、監視対象のWDM光の各チャンネルの光は、それぞれ独立な固定波長光源から生成されたもので、各固定波長光源の波長安定度は光スペクトラムアナライザの波長安定度に比べて格段に高く、しかもその変動傾向は互いに独立していて相関がないものとする。
【0033】
基準光波長検出手段34は、モード指定手段33によって第1のモードが指定されたときに、スペクトラムメモリ28に記憶されたレベルデータの増減変化を調べ、基準光の波長を検出する。
【0034】
前記したように、ここでは吸収線型の基準光源22を用いているので、基準光波長検出手段34は、スペクトラムメモリ28に記憶されたレベルデータから、レベルがディップ(大きく落ち込む)するディップ波長を基準光波長として検出するが、基準光として気体レーザのようにある波長にパワーが集中している光を用いる場合には、スペクトラムメモリ28に記憶されたレベルデータのうち、レベルが最大となる波長を基準光波長として検出する。
【0035】
第1の校正値検出手段35は、モード指定手段33によって第1のモードが指定されたときに、基準光波長検出手段34によって検出される基準光の波長λr′と、予め設定されている基準光の既知波長λrとの差Δλr=λr′−λrを初期校正値として算出して、波長校正手段50に出力する。
【0036】
波長校正指示手段36は、モード指定手段33によって第2のモードが指定されている間に波長校正の指示をするためのものであり、例えば波長校正を一定時間毎に自動的に行う場合にはタイマによって構成され、手動で指示する場合には、図示しない操作部の操作で波長校正の指示を行う。
【0037】
ピーク波長検出手段37は、モード指定手段33によって第2のモードが指定されているときに、スペクトラムメモリ28に記憶されたレベルデータの増減変化を調べ、レベルがピーク(極大)となる波長のうち、雑音レベルより高い位置に設定したしきい値以上のものをピーク波長として検出する。このピーク波長の検出は、スペクトラム検出部23の波長掃引による新たなデータがスペクトラムメモリ28に記憶される毎に行う。
【0038】
なお、ここでは、スペクトラム表示手段31が監視対象のWDM光のスペクトラムのピーク波長を表示できるように、第2のモードが指定されている間、ピーク波長検出手段37が連続的にピーク波長の検出を行うものとするが、ピーク波長を波長校正のためだけに使用する場合、ピーク波長検出手段37は、第2のモードが指定された直後および波長校正の指示がっあったときのみピーク波長を検出するようにしてもよい。
【0039】
第2の校正値検出手段40は、監視対象のWDM光を利用して光スペクトラムアナライザの波長変動量に対応した校正値を検出するためのものであり、ピーク波長記憶手段41、補償範囲設定手段42、第1のピーク波長選択手段43、第1の中心波長算出手段44、第2のピーク波長選択手段45、第2の中心波長算出手段46および波長差算出手段47によって構成されている。
【0040】
ピーク波長記憶手段41は、モード指定手段33によって第2のモードが指定された直後にピーク波長検出手段37が検出したWDM光のスペクトラムの各ピーク波長λa(1)〜λa(m)を記憶する。
【0041】
補償範囲設定手段42は、ピーク波長記憶手段41が記憶した各ピーク波長λa(1)〜λa(m)に対して、この光スペクトラムアナライザ20が補償する波長変動の範囲をそれぞれ設定する。
【0042】
即ち、この光スペクトラムアナライザ20が補償する最大波長変動量をΔλdとすると、各ピーク波長λa(1)〜λa(m)に対して
W(1)=λa(1)−Δλd〜λa(1)+Δλd
W(2)=λa(2)−Δλd〜λa(2)+Δλd
……
W(m)=λa(m)−Δλd〜λa(m)+Δλd
の補償範囲W(1)〜W(m)をそれぞれ設定する。
【0043】
また、第1のピーク波長選択手段43は、モード指定手段33によって第2のモードが指定されている状態で、波長校正指示手段36による波長校正の指示があったときに、ピーク波長検出手段37が検出した各ピーク波長λb(1)〜λb(k)(k≦m)を取得し、そのピーク波長λb(1)〜λb(k)から、補償範囲設定手段42によって設定された各補償範囲W(1)〜W(m)内に存在するものを選択する。
【0044】
このピーク波長の選択は、補償範囲に存在するピークの数に応じて行う。即ち、設定された全ての補償範囲について、存在するピークがそれぞれ1つ以下の場合には、それら全てのピーク波長を無条件に選択し、設定された全ての補償範囲のうち、外乱等によってピークが複数存在する補償範囲がある場合には、補償範囲に2つ以上存在するピーク波長を除外して補償範囲に1つだけ存在するピーク波長のみを選択する。
【0045】
第1の中心波長算出手段44は、第1のピーク波長選択手段43によって選択されたピーク波長λe(1)〜λe(u)(u≦k)に対して次式(1)の平均演算を行って、WDM光の中心波長λc′を算出する。
【0046】
λc′=[λe(1)+λe(2)+…+λe(u)]/u…(1)
【0047】
一方、第2のピーク波長選択手段45は、ピーク波長記憶手段41が記憶した各ピーク波長λa(1)〜λa(m)のうち、第1のピーク波長選択手段43が選択したピーク波長λe(1)〜λe(u)が含まれる補償範囲に対応するピーク波長λg(1)〜λg(u)を選択する。
【0048】
第2の中心波長算出手段46は、第2のピーク波長選択手段45によって選択されたピーク波長λg(1)〜λg(u)に対して次式(2)の平均演算を行い、その演算結果をWDM光の基準中心波長λcとして求める。
【0049】
λc=[λg(1)+λg(2)+…+λg(u)]/u……(2)
【0050】
波長差算出手段47は、第2のモードが指定されてから波長校正指示手段36によって波長校正が指示される毎に第1の中心波長算出手段44によって算出される中心波長λc′と第2の中心波長算出手段46によって算出される基準中心波長λcとの波長差Δλc=λc′−λcを、WDM光監視状態における光スペクトラムアナライザ20の波長変動を校正するための校正値として求める。
【0051】
波長校正手段50は、モード指定手段33によって第1のモードが指定されたときには、基準光に対して検出した波長が既知波長と一致するように、スペクトラム検出部23が出力する波長データλ(n)に対する光学部24への角度情報φを、第1の校正値検出手段35によって検出された初期校正値Δλrに基づいて校正し、第2のモードが指定されたときには、第2の校正値検出手段40によって検出される校正値Δλcに基づいてスペクトラム検出部23が出力する波長データλ(n)に対する光学部24への角度情報φを校正する。
【0052】
この波長校正手段50は、例えば、図4に示すように、校正値メモリ51、演算器52、角度換算手段53によって構成されている。
【0053】
演算器52は、掃引制御部27から出力される角度情報φから校正値メモリ51に記憶されている校正値Δφ(初期値0とする)を減算し、その減算結果φ′て光学部24に出力する。なお、ここでは角度情報が大きい程波長が大きいとしていたが、角度情報が大きい程波長が小さい場合には、演算器52は角度情報φに校正値Δφを加算し、その加算結果φ′を光学部24に出力する。
【0054】
角度換算手段53は、第1のモードが指定されているときに第1の校正値検出手段35から出力された校正値Δλrを角度換算し、その角度換算値で校正値メモリ51の内容を更新する。また、第2のモードが指定されているときに第2の校正値検出手段40から出力された校正値Δλcを角度換算し、その角度換算値で校正値メモリ51の内容を更新する。
【0055】
なお、ここでは、波長校正手段50によって校正される波長に関する情報が、光学部24に対する角度情報の場合について説明するが、掃引制御部27が参照する波長角度情報メモリ26の角度対波長の角度情報や波長情報を校正値分修正する方法や、スペクトラム検出部23から出力される波長データに校正値分の修正を加える方法も採用することができる。
【0056】
次に、この光スペクトラムアナライザ20によってWDM光の監視を行う場合の処理手順を図5のフローチャートにしたがって説明する。
【0057】
WDM光の監視を行う前に、モード指定手段33によって第1のモードを指定して、基準光源22から既知波長の基準光を入力させる(S1)。なお、このときスペクトラム検出部23の掃引範囲は、基準光の波長をカバーするように設定されているものとし、校正値メモリ51の記憶値は0に初期化されているものとする。
【0058】
この第1のモードの指定によって、基準光が光スイッチ21を介してスペクトラム検出部23に入力され、スペクトラム検出部23の波長掃引によって基準光のスペクトラム情報が検出され、そのレベルデータL(n)と波長データλ(n)とがスペクトラムメモリ28の第1の領域28aおよび第2の領域28bにそれぞれ記憶される(S2)。
【0059】
基準光についてのスペクトラム情報がスペクトラムメモリ28に記憶されると、基準光波長検出手段34によって基準光の波長(ディップ波長)λr′が検出される(S3)。
【0060】
そして、この検出された波長λr′と既知波長λrとの差Δλrが第1の校正値検出手段35によって初期校正値として求められ、この初期校正値Δλrを受けた波長校正手段50が、スペクトラム検出部23の掃引制御部27から出力される角度情報φから初期校正値Δλrの角度換算値Δφを減算して光学部24に出力して、次の掃引によってスペクトラム検出部23から出力されるレベルデータL(n)の各波長が波長データλ(n)に高精度に対応するように校正する(S4、S5)。
【0061】
このため、このスペクトラムメモリ28のデータに基づいてスペクトラム表示手段31が表示するスペクトラム波形は基準光の波長精度で波長に正しく対応している。
【0062】
この基準光による波長校正が終了した後、監視対象のWDM光を入力端子20aに入力した状態で、モード指定手段33によって第2のモードを指定すると、そのWDM光が光スイッチ21を介してスペクトラム検出部23に入力され、スペクトラム検出部23の波長掃引によってWDM光のスペクトラム情報が検出され、そのレベルデータL(λ)と波長データλ(n)とがスペクトラムメモリ28の第1の領域28aおよび第2の領域28bに記憶される(S6、S7)。
【0063】
WDM光についてのスペクトラム情報がスペクトラムメモリ28に記憶されると、スペクトラム表示手段31によってWDM光のスペクトラム波形が例えば図6に示すように表示器32の画面に表示される。
【0064】
ここで表示されるWDM光のスペクトラム波形は、基準光によって校正された直後のデータによるものであるから、表示器32に表示されたWDM光のスペクトラム波形は基準光の波長精度で波長に正しく対応している。
【0065】
一方、WDM光について最初に検出されたスペクトラム情報がスペクトラムメモリ28に記憶されると、ピーク波長検出手段37によってWDM光のスペクトラムの各ピーク波長λa(1)〜λa(m)が検出されて、第2の校正値検出手段40のピーク波長記憶手段41によって記憶され、図6に示しているように、補償範囲設定手段42によってこれらのピーク波長λa(1)〜λa(m)についての補償範囲W(1)〜W(m)がそれぞれ設定される(S8、S9)。
【0066】
このようにして、監視対象のWDM光について最初に検出されたスペクトラム情報に基づいてピーク波長λa(1)〜λa(m)および補償範囲W(1)〜W(m)が得られてから波長校正指示手段36による波長校正の指示があるまで、、スペクトラム検出手段23によって検出されるスペクトラムの波形表示が前記同様に行われ、このスペクトラム波形を監視することで、WDM回線の異常の有無を把握できる。
【0067】
例えば図7に示すように特定のチャネルのスペクトラムが表示されなくなったときには、そのチャネル光の出力停止異常が発生したことがわかる。
【0068】
また、図8に示すように特定のチャネルのスペクトラムの近傍に別のスペクトラムが発生した場合には、回線に対する外乱光の進入等の異常が発生したことがわかる。
【0069】
また、この間にスペクトラム検出部23の光学部24の経時変化によってスペクトラム検出部23から出力されるレベルデータと波長データとが対応しなくなると、例えば図9のように、表示器32の画面上で各チャネルのスペクトラムが波長軸に沿って徐々にシフトしてくる。
【0070】
ここで、波長校正指示手段36による波長校正の指示(例えばタイマが一定時間が経過したことを示す)があると、その時点でピーク波長検出手段37によって検出されたWDM光のスペクトラムの各ピーク波長λb(1)〜λb(k)が取得され、そのピーク波長のうち、補償範囲W(1)〜W(m)に1つだけ存在するピーク波長λe(1)〜λe(u)が第1のピーク波長選択手段43によって選択され、この選択されたピーク波長λe(1)〜λe(u)に基づいてWDM光の現段階の中心波長λc′が算出される(S10〜S13)。
【0071】
また、第2のピーク波長選択手段45によって、最初に検出されたピーク波長λa(1)〜λa(m)のなかから、ピーク波長λe(1)〜λe(u)が存在する補償範囲にそれぞれ対応するピーク波長λg(1)〜λg(u)が選択され、第2の中心波長算出手段46によりこの選択されたピーク波長λg(1)〜λg(u)に基づいて、WDM光の基準中心波長λcが算出される(S14、S15)。
【0072】
ここで、ピーク波長λa(1)〜λa(m)のなかから選択されたピーク波長λg(1)〜λg(u)は基準光による校正の直後に検出されたもので十分に正確であり、しかも、各ピーク波長λg(1)〜λg(u)に基づいて算出される基準中心波長λcは、波長安定度が高く且つ互いに相関のないWDM光の各チャネルの光の波長の平均値で、その平均値演算によって各チャネルの光の波長の僅かな変動が抑圧されているので、この光スペクトラムアナライザ20の波長校正のための基準値として十分な精度を有している。
【0073】
そして、この算出された中心波長λc′と基準中心波長λcとの波長差Δλcが校正値として波長差算出手段47によって求められる(S16)。
【0074】
波長校正手段50は、この検出された校正値Δλcを角度換算し、その角度換算値Δφによって校正値メモリ51の内容を更新して、スペクトラム検出部23の波長に関する情報を校正し、次の掃引でスペクトラム検出部23が出力する波長データとレベルデータとが正確に対応するようにする(S17)。
【0075】
上記校正値Δλcは、前記したように、観測対象のWDM光の各チャネルの光波長安定度がこの光スペクトラムアナライザ20の波長安定度に比べて格段に高く且つ互いに相関をもたず、その僅かな変動も平均値演算によって抑圧されているため、光スペクトラムアナライザ20自身の波長変動量と等価であり、前記したように波長校正手段50によってスペクトラム検出部23の波長に関する情報(この場合角度情報)をこの校正値Δλc分修正することで、光スペクトラムアナライザ20の波長校正が行える。
【0076】
また、この校正値Δλcの算出の基になる基準中心波長λcは、中心波長λc′を求めるときに用いたピーク波長が含まれる補償範囲に対応したピーク波長から算出しているため、中心波長λc′を求めるときに、図9に示したようにあるチャネルのスペクトラムが欠落していたとしても、その欠落による中心波長の誤差は生じない。
【0077】
また、図10に示したようにある補償範囲内において既存のスペクトラムの近傍に別のスペクトラムが発生していたとしても、前記した第1のピーク波長選択手段43によってこの補償範囲のピーク波長は除外されるので、この別のスペクトラムによる中心波長の誤差は生じない。
【0078】
この波長情報の校正により、表示器32に表示されるWDM光のスペクトラム波形は、図6〜図8で示したように、基準光によって波長校正した直後に観測されたスペクトラム波形とほぼ同様の位置に戻されて、波長に正しく対応する。
【0079】
以後、波長校正指示手段36による波長校正の指示がある毎に、WDM光の中心波長λc′とそれに対応する基準中心波長λcとの波長差Δλcが校正値として算出され、この校正値Δλcに基づいて光スペクトラムアナライザ20の波長校正がなされる。
【0080】
このように、WDM光に対する監視を行っている間、波長校正の指示がある毎にWDM光の各スペクトラムの検出波長に基づいて光スペクトラムアナライザ20の波長校正がなされるため、観測者は、WDM光のスペクトラムを常に波長情報に正しく対応した状態で常時観測することができ、障害の発生を見過ごす恐れがなくなる。
【0081】
また、基準光による波長校正が終了した直後に検出したWDM光のピーク波長についてそれぞれ波長変動の補償範囲を設定し、WDM光のスペクトラムがこの補償範囲内にあるか否か、また1つだけ存在するか否かに基づいて、校正値を算出するためのピーク波長を選択しているので、観測対象のWDM光のチャネル欠落やその復旧あるいは外乱等の影響で校正精度が低下する恐れがない。
【0082】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の請求項1の光スペクトラムアナライザの波長校正方法は、
入力光の各波長毎のレベルを検出し、波長対レベルの情報を出力するスペクトラム検出部(23)と、該スペクトラム検出部の出力情報に基づいて入力光のスペクトラムのピーク波長を検出するピーク波長検出手段(37)とを有する光スペクトラムアナライザの波長校正方法であって、
既知波長の基準光を前記スペクトラム検出部に入力し、その出力情報に基づいて前記基準光の波長を検出する段階(S1〜S3)と、
検出した基準光の波長が前記既知波長に一致するように前記スペクトラム検出部の波長に関する情報を校正する段階(S4、S5)と、
前記基準光によって校正した直後に監視対象の波長分割多重光を前記スペクトラム検出部に入力するとともに、該波長分割多重光の入力直後に前記ピーク波長検出手段が検出した各スペクトラムのピーク波長を取得する段階(S6〜S8)と、
前記波長分割多重光が入力されている間に波長校正を指示する段階(S10)と、
波長校正の指示があったときに前記ピーク波長検出手段が検出したピーク波長を取得し、該取得したピーク波長が前記波長分割多重光の入力直後に取得したピーク波長と一致するように、前記スペクトラム検出部の波長に関する情報を校正する段階(S11〜S17)とを含むことを特徴としている。
【0083】
このため、波長分割多重光の監視を中断することなく、光スペクトラムアナライザの波長を波長分割多重光のチャネル光の波長精度で校正することができ、波長分割多重光の異常を見過ごすことがない。
【0084】
また、本発明の請求項2の光スペクトラムアナライザの波長校正方法は、
入力光の各波長毎のレベルを検出し、波長対レベルの情報を出力するスペクトラム検出部(23)と、該スペクトラム検出部の出力情報に基づいて入力光のスペクトラムのピーク波長を検出するピーク波長検出手段(37)とを有する光スペクトラムアナライザの波長校正方法であって、
既知波長の基準光を前記スペクトラム検出部に入力し、その出力情報に基づいて前記基準光の波長を検出する段階(S1〜S3)と、
検出した基準光の波長が前記既知波長に一致するように前記スペクトラム検出部の波長に関する情報を校正する段階(S4、S5)と、
前記基準光によって校正した直後に監視対象の波長分割多重光を前記スペクトラム検出部に入力するとともに、該波長分割多重光の入力直後に前記ピーク波長検出手段が検出したピーク波長を取得する段階(S6〜S8)と、
取得した各ピーク波長に対して光スペクトラムアナライザの波長変動の補償範囲をそれぞれ設定する段階(S9)と、
前記波長分割多重光の入力中に波長校正を指示する段階(S10)と、
波長校正の指示があったときに前記ピーク波長検出手段が検出したピーク波長を取得し、該取得したピーク波長のうち、前記補償範囲内に存在するピーク波長を選択する段階(S11、S12)と、
選択したピーク波長の平均値を中心波長として求める段階(S13)と、
前記波長分割多重光の入力直後に取得したピーク波長のうち、前記選択したピーク波長が含まれる補償範囲にそれぞれ対応するピーク波長を選択する段階(S14)と、
前記波長分割多重光の入力直後に取得したピーク波長のうちから選択したピーク波長の平均値を基準中心波長として求める段階(S15)と、
前記中心波長が前記基準中心波長に一致するように、前記スペクトラム検出部の波長に関する情報を校正する段階(S16、S17)とを含むことを特徴としている。
【0085】
このため、波長分割多重光の監視を中断することなく、光スペクトラムアナライザの波長を波長分割多重光のチャネル光の波長精度で校正することができ、波長分割多重光の異常を見過ごすことがない。
【0086】
また、波長分割多重光を入力した直後に検出したピーク波長に対してそれぞれ波長変動の補償範囲を設定し、波長校正の指示がある毎に検出したピーク波長のうち、補償範囲内にあるピーク波長の平均値と、そのピーク波長が含まれる補償範囲の基になるピーク波長の平均値との差によって校正値を求めているので、波長分割多重光のチャネル欠落やその復旧あるいは外乱等の異常が発生したときでも、校正精度が低下することがない。
【0087】
また、本発明の請求項3の光スペクトラムアナライザは、
入力光の各波長毎のレベルを検出し、波長対レベルの情報を出力するスペクトラム検出部(23)と、
前記スペクトラム検出部が出力する情報に基づいて入力光のスペクトラム波形を表示するスペクトラム表示手段(31)と、
少なくとも、既知波長の基準光を前記スペクトラム検出部に入力して波長校正を行うための第1のモードと、波長分割多重化光を前記スペクトラム検出部に入力してスペクトラム監視を行うための第2のモードのいずれかを指定するためのモード指定手段(33)と、
前記モード指定手段によって前記第1のモードが指定されたときに、前記基準光に対して前記スペクトラム検出部の出力情報に基づいて前記基準光の波長を検出する基準光波長検出手段(34)と、
前記基準光波長検出手段によって検出された前記基準光の波長と前記既知波長との差を初期校正値として検出する第1の校正値検出手段(35)と、
前記モード指定手段によって前記第2のモードが指定されているときに波長校正を指示するための波長校正指示手段(36)と、
前記モード指定手段によって前記第2のモードが指定されているときに、前記スペクトラム検出部が出力する情報に基づいて前記波長分割多重化光のスペクトラムのピーク波長を検出するピーク波長検出手段(37)と、
前記モード指定手段によって前記第2のモードが指定された直後に前記ピーク波長検出手段が検出したピーク波長と、前記波長校正手段によって波長校正の指示があったときに前記ピーク波長検出手段が検出したピーク波長とに基づいて、当該光スペクトラムアナライザの波長変動量に対応する校正値を検出する第2の校正値検出手段(40)と、
前記第1のモードが指定されたときには、前記基準光に対する検出波長が前記既知波長と一致するように前記スペクトラム検出部の波長に関する情報を前記初期校正値に基づいて校正し、前記第2のモードが指定されているときには、前記波長校正の指示があったときに前記ピーク波長検出手段が検出したピーク波長が前記第2のモードの指定直後に検出したピーク波長に一致するように、前記スペクトラム検出部の波長に関する情報を前記第2の校正値検出手段が検出した校正値に基づいて校正する波長校正手段(50)とを備えている。
【0088】
このため、波長分割多重光の監視を中断することなく、光スペクトラムアナライザの波長を波長分割多重光のチャネル光の波長精度で校正することができ、波長分割多重光の異常を見過ごすことがない。
【0089】
また、本発明の請求項4の光スペクトラムアナライザは、請求項3の光スペクトラムアナライザにおいて、
前記第2の校正値検出手段は、
前記モード指定手段によって第2のモードが指定された直後に前記ピーク波長検出手段が検出した前記波長分割多重化光の各ピーク波長を記憶するピーク波長記憶手段(41)と、
前記ピーク波長記憶手段によって記憶された各ピーク波長に対してそれぞれ波長変動の補償範囲を設定する補償範囲設定手段(42)と、
前記波長校正の指示があったときに前記ピーク波長検出手段が検出したピーク波長から、前記補償範囲内に存在するピーク波長を選択する第1のピーク波長選択手段(43)と、
前記第1のピーク波長選択手段によって選択されたピーク波長の平均値を中心波長として算出する第1の中心波長算出手段(44)と、
前記ピーク波長記憶手段に記憶されているピーク波長から、前記第1のピーク波長選択手段によって選択されたピーク波長が含まれる補償範囲にそれぞれ対応するピーク波長を選択する第2のピーク波長選択手段(45)と、
前記2のピーク波長選択手段によって選択されたピーク波長の平均値を基準中心波長として算出する第2の中心波長算出手段(46)と、
前記中心波長と基準中心波長との差を前記校正値として出力する波長差算出手段(47)とを備えており、
前記波長校正手段は、
前記中心波長が前記基準中心波長に一致するように、前記スペクトラム検出部の波長に関する情報を前記波長差算出手段から出力される校正値に基づいて校正するように構成されている。
【0090】
このように、波長分割多重光を入力した直後に検出したピーク波長に対してそれぞれ波長変動の補償範囲を設定し、波長校正の指示がある毎に検出したピーク波長のうちの補償範囲内にあるピーク波長の平均値と、そのピーク波長が含まれる補償範囲の基になるピーク波長の平均値との差によって校正値を求めているので、波長分割多重光のチャネル欠落やその復旧が発生したときでも校正精度が悪化することがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態の構成を示すブロック図
【図2】実施形態の要部の構成を示す図
【図3】実施形態の要部の構成を示す図
【図4】実施形態の要部の構成を示すブロック図
【図5】実施形態の処理手順を示すフローチャート
【図6】基準光による校正が終了した後および波長校正指示によって校正された後の波長分割多重化光のスペクトラムの表示波形を示す図
【図7】基準光による校正が終了した後およびおよび波長校正指示によって校正された後の波長分割多重化光のスペクトラムの表示波形を示す図
【図8】基準光による校正が終了した後およびおよび波長校正指示によって校正された後の波長分割多重化光のスペクトラムの表示波形を示す図
【図9】波長校正指示を受ける前の波長分割多重化光のスペクトラムの表示波形を示す図
【図10】波長校正指示を受ける前の波長分割多重化光のスペクトラムの表示波形を示す図
【符号の説明】
20 光スペクトラムアナライザ
20a 入力端子
21 光スイッチ
22 基準光源
23 スペクトラム検出部
24 光学部
24a、24c コリメータ
24b 回折格子
24d スリット
24e 受光器
24f 回転装置
25 A/D変換器
26 波長角度情報メモリ
27 掃引制御部
28 スペクトラムメモリ
31 スペクトラム表示手段
32 表示器
33 モード指定手段
34 基準光波長検出手段
35 第1の校正値検出手段
36 波長校正指示手段
37 ピーク波長検出手段
40 第2の校正値検出手段
41 ピーク波長記憶手段
42 補償範囲設定手段
43 第1のピーク波長選択手段
44 第1の中心波長算出手段
45 第2のピーク波長選択手段
46 第2の中心波長算出手段
47 波長差算出手段
50 波長校正手段
51 校正値メモリ
52 演算器
53 角度換算手段

Claims (4)

  1. 入力光の各波長毎のレベルを検出し、波長対レベルの情報を出力するスペクトラム検出部(23)と、該スペクトラム検出部の出力情報に基づいて入力光のスペクトラムのピーク波長を検出するピーク波長検出手段(37)とを有する光スペクトラムアナライザの波長校正方法であって、
    既知波長の基準光を前記スペクトラム検出部に入力し、その出力情報に基づいて前記基準光の波長を検出する段階(S1〜S3)と、
    検出した基準光の波長が前記既知波長に一致するように前記スペクトラム検出部の波長に関する情報を校正する段階(S4、S5)と、
    前記基準光によって校正した直後に監視対象の波長分割多重光を前記スペクトラム検出部に入力するとともに、該波長分割多重光の入力直後に前記ピーク波長検出手段が検出した各スペクトラムのピーク波長を取得する段階(S6〜S8)と、
    前記波長分割多重光が入力されている間に波長校正を指示する段階(S10)と、
    波長校正の指示があったときに前記ピーク波長検出手段が検出したピーク波長を取得し、該取得したピーク波長が前記波長分割多重光の入力直後に取得したピーク波長と一致するように、前記スペクトラム検出部の波長に関する情報を校正する段階(S11〜S17)とを含むことを特徴とする光スペクトラムアナライザの波長校正方法。
  2. 入力光の各波長毎のレベルを検出し、波長対レベルの情報を出力するスペクトラム検出部(23)と、該スペクトラム検出部の出力情報に基づいて入力光のスペクトラムのピーク波長を検出するピーク波長検出手段(37)とを有する光スペクトラムアナライザの波長校正方法であって、
    既知波長の基準光を前記スペクトラム検出部に入力し、その出力情報に基づいて前記基準光の波長を検出する段階(S1〜S3)と、
    検出した基準光の波長が前記既知波長に一致するように前記スペクトラム検出部の波長に関する情報を校正する段階(S4、S5)と、
    前記基準光によって校正した直後に監視対象の波長分割多重光を前記スペクトラム検出部に入力するとともに、該波長分割多重光の入力直後に前記ピーク波長検出手段が検出したピーク波長を取得する段階(S6〜S8)と、
    取得した各ピーク波長に対して光スペクトラムアナライザの波長変動の補償範囲をそれぞれ設定する段階(S9)と、
    前記波長分割多重光の入力中に波長校正を指示する段階(S10)と、
    波長校正の指示があったときに前記ピーク波長検出手段が検出したピーク波長を取得し、該取得したピーク波長のうち、前記補償範囲内に存在するピーク波長を選択する段階(S11、S12)と、
    選択したピーク波長の平均値を中心波長として求める段階(S13)と、
    前記波長分割多重光の入力直後に取得したピーク波長のうち、前記選択したピーク波長が含まれる補償範囲にそれぞれ対応するピーク波長を選択する段階(S14)と、
    前記波長分割多重光の入力直後に取得したピーク波長のうちから選択したピーク波長の平均値を基準中心波長として求める段階(S15)と、
    前記中心波長が前記基準中心波長に一致するように、前記スペクトラム検出部の波長に関する情報を校正する段階(S16、S17)とを含むことを特徴とする光スペクトラムアナライザの波長校正方法。
  3. 入力光の各波長毎のレベルを検出し、波長対レベルの情報を出力するスペクトラム検出部(23)と、
    前記スペクトラム検出部が出力する情報に基づいて入力光のスペクトラム波形を表示するスペクトラム表示手段(31)と、
    少なくとも、既知波長の基準光を前記スペクトラム検出部に入力して波長校正を行うための第1のモードと、波長分割多重化光を前記スペクトラム検出部に入力してスペクトラム監視を行うための第2のモードのいずれかを指定するためのモード指定手段(33)と、
    前記モード指定手段によって前記第1のモードが指定されたときに、前記基準光に対して前記スペクトラム検出部の出力情報に基づいて前記基準光の波長を検出する基準光波長検出手段(34)と、
    前記基準光波長検出手段によって検出された前記基準光の波長と前記既知波長との差を初期校正値として検出する第1の校正値検出手段(35)と、
    前記モード指定手段によって前記第2のモードが指定されているときに波長校正を指示するための波長校正指示手段(36)と、
    前記モード指定手段によって前記第2のモードが指定されているときに、前記スペクトラム検出部が出力する情報に基づいて前記波長分割多重化光のスペクトラムのピーク波長を検出するピーク波長検出手段(37)と、
    前記モード指定手段によって前記第2のモードが指定された直後に前記ピーク波長検出手段が検出したピーク波長と、前記波長校正手段によって波長校正の指示があったときに前記ピーク波長検出手段が検出したピーク波長とに基づいて、当該光スペクトラムアナライザの波長変動量に対応する校正値を検出する第2の校正値検出手段(40)と、
    前記第1のモードが指定されたときには、前記基準光に対する検出波長が前記既知波長と一致するように前記スペクトラム検出部の波長に関する情報を前記初期校正値に基づいて校正し、前記第2のモードが指定されているときには、前記波長校正の指示があったときに前記ピーク波長検出手段が検出したピーク波長が前記第2のモードの指定直後に検出したピーク波長に一致するように、前記スペクトラム検出部の波長に関する情報を前記第2の校正値検出手段が検出した校正値に基づいて校正する波長校正手段(50)とを備えた光スペクトラムアナライザ。
  4. 前記第2の校正値検出手段は、
    前記モード指定手段によって第2のモードが指定された直後に前記ピーク波長検出手段が検出した前記波長分割多重化光の各ピーク波長を記憶するピーク波長記憶手段(41)と、
    前記ピーク波長記憶手段によって記憶された各ピーク波長に対してそれぞれ波長変動の補償範囲を設定する補償範囲設定手段(42)と、
    前記波長校正の指示があったときに前記ピーク波長検出手段が検出したピーク波長から、前記補償範囲内に存在するピーク波長を選択する第1のピーク波長選択手段(43)と、
    前記第1のピーク波長選択手段によって選択されたピーク波長の平均値を中心波長として算出する第1の中心波長算出手段(44)と、
    前記ピーク波長記憶手段に記憶されているピーク波長から、前記第1のピーク波長選択手段によって選択されたピーク波長が含まれる補償範囲にそれぞれ対応するピーク波長を選択する第2のピーク波長選択手段(45)と、
    前記2のピーク波長選択手段によって選択されたピーク波長の平均値を基準中心波長として算出する第2の中心波長算出手段(46)と、
    前記中心波長と基準中心波長との差を前記校正値として出力する波長差算出手段(47)とを備えており、
    前記波長校正手段は、
    前記中心波長が前記基準中心波長に一致するように、前記スペクトラム検出部の波長に関する情報を前記波長差算出手段から出力される校正値に基づいて校正するように構成されていることを特徴とする請求項3記載の光スペクトラムアナライザ。
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