JP4533340B2 - 射出成形機の駆動機構 - Google Patents

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Description

本発明は、射出ブロックとスクリュカップリング間における軸方向の圧力を検出するロードセルを内蔵する射出成形機の駆動機構に関する。
従来、射出ブロックとスクリュカップリング間における軸方向の圧力を検出するロードセルを内蔵する射出成形機の駆動機構としては、既に本出願人が提案した特公平5−50973号公報で開示される射出成形機の駆動機構が知られている。
図5に、同公報で開示される駆動機構と基本的な構造が同一の駆動機構50の概要を示す。駆動機構50は、直進運動が伝達される射出ブロック(ガイド継手)51により、回転運動が伝達されるスクリュカップリング52を回動自在に支持するとともに、射出ブロック51とスクリュカップリング52間に、内環部53i,外環部53o及び中間起歪部53mを有し、かつスクリュカップリング52に付与される軸方向の圧力を検出するワッシャ形のロードセル53を備えており、特に、このロードセル53の内環部53i及びこの内環部53iの両側に配した一対の軸受部、即ち、内環部53iの前端面側に配したスラスト軸受54及び内環部53iの後端面側に配したアンギュラ玉軸受55を、ベアリングナット56によりスクリュカップリング52の外周部上に固定するとともに、ロードセル53の外環部53oを射出ブロック51に固定したものである。この場合、射出ブロック51には、不図示のスクリュ進退用駆動モータ(サーボモータ)及びボールねじ機構を有する進退駆動部57から直進運動が伝達されるとともに、スクリュカップリング52には、スクリュ回転用駆動モータ(サーボモータ)59,この駆動モータ59に取付けた駆動プーリ60,スクリュカップリング52に取付けた従動プーリ61、及び駆動プーリ60と従動プーリ61間に架け渡したタイミングベルト62を有する回転駆動部58から回転運動が伝達される。これにより、圧力検出に際してはベアリングナット56の締付による予圧及び射出ブロック51双方の影響を受けないため、検出精度及び信頼性の向上を図れるとともに、予圧に対する高精度の管理や射出ブロック51,射出台,射出駆動台及びガイドシャフト等に対する高精度の加工及び組付が要求されないため、部品製造や機構組立が容易となる。
特公平5−50973号
しかし、上述した従来における射出成形機の駆動機構は、次のような解決すべき課題が存在した。
第一に、回転駆動部58にタイミングベルト62を用いる場合、直進運動を行う射出ブロック51に支持されるスクリュカップリング52は、回転駆動部58によりラジアル方向一方に引張られるため、スクリュカップリング52に取付けたスクリュ自身もラジアル方向に引張荷重を受ける。したがって、長期使用によってスクリュの芯ズレによる加熱筒に対するいわゆるカジリが発生し、円滑動作の阻害要因になるのみならず摩耗などによる耐久性低下を招く。
第二に、回転駆動部58によりスクリュカップリング52がラジアル方向一方に引張られることにより、アンギュラ玉軸受55もラジアル方向に引張荷重を受ける。しかも、アンギュラ玉軸受55は、この状態でスクリュカップリング52から後方への加圧力を繰り返し受けるとともに、射出ブロック51とスクリュカップリング52間には、通常、機構上における不可避的なクリアランスが存在するため、アンギュラ玉軸受55によってもカジリが発生したり軸方向における射出ブロック51に対する摩擦抵抗が大きくなり、アンギュラ玉軸受55に直接当接するロードセル53の検出精度の低下を招く。なお、ベアリングナット56をより強く締込むことによりラジアル方向の引張荷重の影響(アンギュラ玉軸受55の傾倒)を少なくできるが、強い締込みはロードセル53の検出特性に悪影響を及ぼし、ベアリングナット56の締込みによっては対応できない。
本発明は、このような背景技術に存在する課題を解決した射出成形機の駆動機構の提供を目的とするものである。
本発明は、上述した課題を解決するため、進退駆動部2から軸方向Faの直進運動が伝達される射出ブロック3及び回転駆動部4のタイミングベルト5を介して回転運動が伝達されるスクリュカップリング6を有し、射出ブロック3の内周部によりベアリング部7を介してスクリュカップリング6を回動自在に支持するとともに、射出ブロック3とスクリュカップリング6間における軸方向Faの圧力を検出するロードセル8を内蔵する射出成形機Mの駆動機構1を構成するに際して、スクリュカップリング6とロードセル8の前端面8f間にスラスト軸受9を介在させ、かつベアリング部7をロードセル8の後端面8r側に配したアンギュラ玉軸受10及びこのアンギュラ玉軸受10に並べて配した円筒ころ軸受11により構成するとともに、アンギュラ玉軸受10の内輪10iと円筒ころ軸受11の内輪11i間に内輪側スペーサ16を介在させ、かつアンギュラ玉軸受10の外輪10oと円筒ころ軸受11の外輪11o間に外輪側スペーサ17を介在させ、外輪側スペーサ17の厚さLoを内輪側スペーサ16の厚さLiよりも薄く形成してなることを特徴とする。
この場合、発明の好適な態様により、ロードセル8は、内環部8i,外環部8o及び中間起歪部8mを有するワッシャ形に構成し、スラスト軸受9,内環部8i,アンギュラ玉軸受10及び円筒ころ軸受11を、ベアリングナット15によりスクリュカップリング6の外周部上に固定するとともに、外環部8oを、射出ブロック3に固定することができる。また、アンギュラ玉軸受10と射出ブロック3間には、所定の間隔Lsを有するギャップGsを設けることができる。なお、ロードセル8の前端面8f側における射出ブロック3とスクリュカップリング6間には円筒ころ軸受18を介在させることが望ましい。
このような構成を有する本発明に係る射出成形機Mの駆動機構1によれば、次のような顕著な効果を奏する。
(1) 射出ブロック3の内周部によりアンギュラ玉軸受10及びこのアンギュラ玉軸受10に並べて配した円筒ころ軸受11を用いたベアリング部7を介してスクリュカップリング6を回動自在に支持するため、回転駆動部4にタイミングベルト5を用いることによりスクリュカップリング6にラジアル方向の引張荷重が付与される場合であっても、スクリュの芯ズレを有効に防止できる。したがって、加熱筒に対するスクリュのカジリの発生を回避できるとともに、円滑動作の確保及び摩耗低減などによる耐久性の向上を図ることができる。
(2) 回転駆動部4にタイミングベルト5を用いることによりスクリュカップリング6にラジアル方向の引張荷重が付与される場合であっても、アンギュラ玉軸受10に並べて配した円筒ころ軸受11によりラジアル方向の引張荷重を受けるため、ロードセル8に直接当接するアンギュラ玉軸受10によるカジリの発生や軸方向における射出ブロック3に対する摩擦抵抗が大きくなる不具合を回避でき、もって、ロードセル8の検出精度を高めることができる。
(3) アンギュラ玉軸受10の内輪10iと円筒ころ軸受11の内輪11i間に内輪側スペーサ16を介在させ、かつアンギュラ玉軸受10の外輪10oと円筒ころ軸受11の外輪11o間に外輪側スペーサ17を介在させるとともに、外輪側スペーサ17の厚さLoを内輪側スペーサ16の厚さLiよりも薄く形成したため、所定の給脂空間を確保できるため、給脂を十分かつ有効に行うことができる。
(4) 好適な態様により、ロードセル8を、内環部8i,外環部8o及び中間起歪部8mを有するワッシャ形に構成し、スラスト軸受9,内環部8i,アンギュラ玉軸受10及び円筒ころ軸受11を、ベアリングナット15によりスクリュカップリング6の外周部上に固定するとともに、外環部8oを、射出ブロック3に固定するようにすれば、本発明に係る駆動機構1の最適な構成を実現でき、駆動機構1における基本的効果、即ち、ベアリングナット15の締付による予圧及び射出ブロック3双方の影響を排することによる検出精度及び信頼性の向上、更には、予圧に対する高精度の管理や射出ブロック3等に対する高精度の加工及び組付が要求されないことによる部品製造や機構組立の容易化に寄与できる。
(5) 好適な態様により、アンギュラ玉軸受10と射出ブロック3間に、所定の間隔Lsを有するギャップGsを設ければ、アンギュラ玉軸受10によるカジリの発生防止や摩擦抵抗の軽減をより有効に実現できる。
(6) 好適な態様により、ロードセル8の前端面8f側における射出ブロック3とスクリュカップリング6間に円筒ころ軸受18を介在させれば、スクリュカップリング6に付与されるラジアル方向の引張荷重よる悪影響(スクリュの芯ズレ等)をより確実に防止することができる。
次に、本発明に係る最良の実施形態を挙げ、図面に基づき詳細に説明する。
まず、本実施形態に係る駆動機構1を備える射出成形機Mの構成について図1及び図2を参照して説明する。
図2において、Mは射出成形機であり、特に、射出装置Miを示す。射出装置Miは射出台21とその後方に配した射出駆動台22を備え、射出台21と射出駆動台22間には複数(例示は二本)のガイドシャフト23…を架設する。また、ガイドシャフト23…にはガイドブッシュ部24…を介して射出ブロック3をスライド自在に装填する。一方、射出駆動台22は、伝達シャフト25を回動自在に支持する。伝達シャフト25の後端には従動プーリ26を取付け、この従動プーリ26に不図示のスクリュ進退用駆動モータ(サーボモータ)から回転伝達する。伝達シャフト25の前端にはボールねじ機構27のボールスクリュ27sの後端を結合するとともに、このボールスクリュ27sに螺合するボールナット27nは、射出ブロック3の後端に結合する。したがって、不図示のスクリュ進退用駆動モータ及びボールねじ機構27は進退駆動部2を構成する。これにより、射出ブロック3には進退駆動部2から射出のための直進運動が伝達される。
他方、射出台21には加熱筒28の後端を取付けるとともに、この加熱筒28にはスクリュ29を挿通させる。また、射出ブロック3に設けた支持孔3sの内周部によりベアリング部7を介してスクリュカップリング6を回動自在に支持し、このスクリュカップリング6の前端中心位置にスクリュ29の後端を一体に支持する。さらに、射出ブロック3の外面に取付けた支持体30によりスクリュ回転用駆動モータ(サーボモータ)31を支持し、この駆動モータ31とスクリュカップリング6は、回転伝達機構32を介して接続する。回転伝達機構32は、駆動モータ31の駆動シャフトに取付けた駆動プーリ33,スクリュカップリング6の前端に軸心を一致させて取付けた従動プーリ34,駆動プーリ33と従動プーリ34間に架け渡したタイミングベルト5を有する。駆動モータ31及び回転伝達機構32は回転駆動部4を構成する。これにより、スクリュカップリング6には回転駆動部4から計量のための回転運動が伝達される。
次に、本実施形態に係る駆動機構1の具体的な構成について、図1〜図3を参照して説明する。
駆動機構1は、上述した、進退駆動部2から軸方向Faの直進運動が伝達される射出ブロック3及び回転駆動部4のタイミングベルト5を介して回転運動が伝達されるスクリュカップリング6を備え、このスクリュカップリング6は、ベアリング部7を介して射出ブロック3の内周部に回動自在に支持される構成を備える。そして、この駆動機構1には、射出ブロック3とスクリュカップリング6間の軸方向Faの圧力を検出するロードセル8を内蔵する。
図3に、ロードセル(圧力検出器)8の断面側面図を示す。ロードセル8は、比較的肉厚の内環部8i及び外環部8o、それに比較的肉薄の中間起歪部8mにより、ワッシャ形に一体形成し、中間起歪部8mには複数のストレンゲージ8s…を備える。これにより、外環部8oに対して矢印Ff方向(前方向)の圧力が作用し、内環部8iに対して矢印Fr方向(後方向)の圧力が作用した場合には、内環部8iは外環部8oに対して軸方向に0.1〜0.2〔mm〕程度オフセットし、中間起歪部8mに撓みが発生することによりストレンゲージ8s…が圧力を検知する。このロードセル8は、図1に示すように、スクリュカップリング6と射出ブロック3の間に配設する。なお、44は、内環部8iの後端面8r上に一部を盛上げることにより周方向へリング状に形成した突起条部を示す。
ロードセル8を組付けるに際しては、スクリュカップリング6の外周部前端位置に、径方向外方に突出したフランジ状のストッパ部41を設け、このストッパ部41の後側に、スラスト軸受9,ロードセル8の内環部8i,アンギュラ玉軸受10,円筒ころ軸受11を順番に装填する。この際、アンギュラ玉軸受10の内輪10iと円筒ころ軸受11の内輪11i間に内輪側スペーサ16を介在させ、かつアンギュラ玉軸受10の外輪10oと円筒ころ軸受11の外輪11o間に外輪側スペーサ17を介在させるとともに、外輪側スペーサ17の厚さLoを内輪側スペーサ16の厚さLiよりも薄く形成する。これにより、所定の給脂空間を確保できるため、給脂を十分かつ有効に行うことができる。なお、外輪側スペーサ17は、実質的にスペーサの機能を有していないため、外輪側スペーサ17の厚さLoを内輪側スペーサ16の厚さLiよりも薄く形成するとは、外輪側スペーサ17を使用しない場合も含まれる。
また、図1に示すように、アンギュラ玉軸受10と射出ブロック3間には、所定の間隔Lsを有するギャップGsを設ける。これにより、アンギュラ玉軸受10によるカジリの発生防止や摩擦抵抗の軽減をより有効に実現できる。したがって、ロードセル8の後端面側におけるスクリュカップリング6は、実質的に、円筒ころ軸受11を介してのみ射出ブロック3に支持される。さらに、内環部8iの後端面8rには、一部を盛上げて形成した突起条部44を有するため、この突起条部44にアンギュラ玉軸受10の外輪10oを当接させるとともに、他方、スラスト軸受9は、内環部8iの前端面8fに当接させる。
そして、スクリュカップリング6の外周部後端位置にはネジ部を形成し、このネジ部にベアリングナット15を螺着することにより、このベアリングナット15とストッパ部41間におけるスクリュカップリング6の外周部上に装填した、スラスト軸受9,ロードセル8,アンギュラ玉軸受10及び円筒ころ軸受11を固定する。この際、ベアリングナット15は、円筒ころ軸受11の内輪11iに当接させる。また、円筒ころ軸受11の内輪11iとベアリングナット15間に内輪側スペーサ42を介在させ、かつ円筒ころ軸受11の外輪11oとボールナット27n間に外輪側スペーサ43を介在させるとともに、外輪側スペーサ43の厚さを内輪側スペーサ42の厚さよりも薄く形成できる。
一方、射出ブロック3の支持孔3sの内周部には段差を設けることによりストッパ面45を形成し、このストッパ面45をロードセル8における外環部8oの後端面に当接させるとともに、固定ブロック46を射出ブロック3の前端開口から内部に挿入し、外環部8oの前端面に当接させる。これにより、固定ブロック46はスラスト軸受9の外側を覆うとともに、外環部8oは、固定ブロック46と射出ブロック3に挟まれて固定される。
ロードセル8,スラスト軸受9,アンギュラ玉軸受10及び円筒ころ軸受11を、このように組付けることにより、駆動機構1の最適な構成を実現でき、特に、駆動機構1における基本的効果、即ち、ベアリングナット15の締付による予圧及び射出ブロック3双方の影響を排することによる検出精度及び信頼性の向上、更には、予圧に対する高精度の管理や射出ブロック3等に対する高精度の加工及び組付が要求されないことによる部品製造や機構組立の容易化に寄与できる。
また、ロードセル8の前端面8f側における射出ブロック3とスクリュカップリング6間、即ち、固定ブロック46の内周部前端とスクリュカップリング6におけるストッパ部41間には、円筒ころ軸受18を介在させる。これにより、スクリュカップリング6に付与されるラジアル方向の引張荷重よる悪影響(スクリュの芯ズレ等)をより確実に防止することができる。
次に、本実施形態に係る駆動機構1の機能(作用)について、図1〜図4を参照して説明する。
まず、駆動機構1において、ベアリングナット15を締め付ければ、スラスト軸受9,アンギュラ玉軸受10及び円筒ころ軸受11には予圧が付与され、かつロードセル8の内環部8iはスクリュカップリング6の外周部上に固定される。この場合、予圧は圧力を検知する中間起歪部8mには影響しない。また、ロードセル8の外環部8oは射出ブロック3のみに固定され、この外嵌部8oを固定する力は中間起歪部8mには影響しない。
したがって、図4に示すように、スクリュ29から付与される矢印Fr方向の圧力は、スクリュカップリング6(ストッパ部41)及びスラスト軸受9を介して、ロードセル8の内環部8iの前端面8fに付加される。他方、ロードセル8の外環部8oは、射出ブロック3により位置規制されるため、スクリュ29から付与される圧力に対する反作用の圧力は、矢印Ff方向から付与され、射出ブロック3のストッパ面45を介して外環部8oの後端面8rに付加される。この際、矢印Fr方向の圧力が付加された内環部8iは、アンギュラ玉軸受10の外輪10oのみに当接するため、内環部8iの後方に対する相対変位(オフセット)が許容される。よって、中間起歪部8mには圧力に対応した歪(撓み)が発生し、この歪は中間起歪部8mに取付けられたストレンゲージ8s…により圧力として検出される。ストレンゲージ8s…の出力は予圧及び射出ブロック3の存在には影響されないため、スクリュ29から付与される圧力に比例する。
また、このような構成を有する駆動機構1は、射出ブロック3の内周部によりアンギュラ玉軸受10及びこのアンギュラ玉軸受10に並べて配した円筒ころ軸受11を用いたベアリング部7を介してスクリュカップリング6が回動自在に支持されるため、回転駆動部4にタイミングベルト5を用いることによりスクリュカップリング6に、図4に矢印Fp方向で示すラジアル方向の引張荷重が付与される場合であっても、スクリュ29の芯ズレを有効に防止できる。したがって、加熱筒28に対するスクリュ29のカジリの発生を回避できるとともに、円滑動作の確保及び摩耗低減などによる耐久性の向上を図ることができる。
さらに、回転駆動部4にタイミングベルト5を用いることによりスクリュカップリング6にラジアル方向の引張荷重が付与される場合であっても、アンギュラ玉軸受10に並べて配した円筒ころ軸受11によりラジアル方向の引張荷重を受けるため、ロードセル8に直接当接するアンギュラ玉軸受10によるカジリの発生や軸方向における射出ブロック3に対する摩擦抵抗が大きくなる不具合を回避でき、もって、ロードセル8の検出精度を高めることができる。
以上、最良の実施形態について詳細に説明したが、本発明は、このような実施形態に限定されるものではなく、細部の構成,形状,素材,数量,数値等において、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、任意に変更,追加,削除することができる。
例えば、ロードセル8は、内環部8i,外環部8o及び中間起歪部8mを有するワッシャ形に構成したタイプを例示したが、他の形状を排除するものではない。この場合、ロードセル8の形状に対応してスクリュカップリング6及び射出ブロック3の形状を変更すればよい。また、進退駆動部2及び回転駆動部4の一部又は全部が複数の部品により構成される場合であっても同様に適用できる。なお、電動式の射出成形機に適用した場合を例示したが、油圧式の射出成形機など、他の駆動形式による射出成形機に対しても同様に適用できる。
本発明の最良の実施形態に係る駆動機構の要部を示す断面平面図、 同駆動機構を備える射出成形機(射出装置)の一部断面平面図、 同駆動機構に用いるロードセルの断面側面図、 同駆動機構の機能(作用)説明図、 背景技術に係わる駆動機構の要部を示す構成図、
符号の説明
1:駆動機構,2:進退駆動部,3:射出ブロック,4:回転駆動部,5:タイミングベルト,6:スクリュカップリング,7:ベアリング部,8:ロードセル,8i:内環部,8o:外環部,8m:中間起歪部,8f:ロードセルの前端面,8r:ロードセルの後端面,9:スラスト軸受,10:アンギュラ玉軸受,10i:アンギュラ玉軸受の内輪,10o:アンギュラ玉軸受の外輪,11:円筒ころ軸受,11i:円筒ころ軸受の内輪,11o:円筒ころ軸受の外輪,15:ベアリングナット,16:内輪側スペーサ,17:外輪側スペーサ,18:円筒ころ軸受,Fa:軸方向,Gs:ギャップ,M:射出成形機,Ls:所定の間隔,Lo:外輪側スペーサの厚さ,Li:内輪側スペーサの厚さ

Claims (4)

  1. 進退駆動部から軸方向の直進運動が伝達される射出ブロック及び回転駆動部のタイミングベルトを介して回転運動が伝達されるスクリュカップリングを有し、前記射出ブロックの内周部によりベアリング部を介して前記スクリュカップリングを回動自在に支持するとともに、前記射出ブロックと前記スクリュカップリング間における軸方向の圧力を検出するロードセルを内蔵する射出成形機の駆動機構において、前記スクリュカップリングと前記ロードセルの前端面間にスラスト軸受を介在させ、かつ前記ベアリング部を前記ロードセルの後端面側に配したアンギュラ玉軸受及びこのアンギュラ玉軸受に並べて配した円筒ころ軸受により構成するとともに、前記アンギュラ玉軸受の内輪と前記円筒ころ軸受の内輪間に内輪側スペーサを介在させ、かつ前記アンギュラ玉軸受の外輪と前記円筒ころ軸受の外輪間に外輪側スペーサを介在させ、前記外輪側スペーサの厚さを前記内輪側スペーサの厚さよりも薄く形成してなることを特徴とする射出成形機の駆動機構。
  2. 前記ロードセルは、内環部,外環部及び中間起歪部を有するワッシャ形に構成し、前記スラスト軸受,前記内環部,前記アンギュラ玉軸受及び前記円筒ころ軸受を、ベアリングナットによりスクリュカップリングの外周部上に固定するとともに、前記外環部を、前記射出ブロックに固定することを特徴とする請求項1記載の射出成形機の駆動機構。
  3. 前記アンギュラ玉軸受と前記射出ブロック間には、所定の間隔を有するギャップを設けることを特徴とする請求項1又は2記載の射出成形機の駆動機構。
  4. 前記ロードセルの前端面側における前記射出ブロックと前記スクリュカップリング間に円筒ころ軸受を介在させることを特徴とする請求項1記載の射出成形機の駆動機構。
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