JP4533338B2 - ガス量調節バルブ - Google Patents

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Description

本発明は、ガス量調節バルブに関するもので、例えば、ガスコンロに組み込まれたガスバーナの火力調節等に利用できる。
加熱調理用のガスコンロとして、コンロ操作部に火力調節レバーが設けられた構造のものがあり、このものでは、火力調節レバーを左右にスライドさせると、ガスバーナへのガス供給量が変化して火力調節が行える。
図4は、この種ガスコンロに組み込まれるバルブ装置(V)の一部切欠の断面図であり、コンロ操作部(91)に突出するガス量調節レバー(20)を具備するガス量調節バルブ(2)と、点・消火ボタン(11)を具備する元弁ユニット(1)から構成されている。
元弁ユニット(1)は、プッシュプッシュ式の点・消火ボタン(11)の押し込み操作に連動して開閉するガス元弁(92)と電磁安全弁(10)を内蔵しており、元弁ユニット(1)の上面にはガス量調節バルブ(2)を接続するガス吐出口(12)が開放している。
元弁ユニット(1)のガス吐出口(12)に接続されるガス量調節バルブ(2)は、アルミダイカスト製のバルブケーシング(22)を具備しており、バルブケーシング(22)には、元弁ユニット(1)のガス吐出口(12)に接続される下端のガス入り口(21)から、側方のノズル接続部(23)に繋がる逆L字状のガス通路(24)が貫通している。又、逆L字状に屈曲したガス通路(24)の屈曲点の上流側に隣接して弁座口(27)が形成されていると共に、弁座口(27)にニードル弁体(26)の弁頭部(260)が出没してガス量調節されるようになっている。尚、弁頭部(260)には、これが弁座口(27)に最深部まで侵入した最絞り状態でのガス量を設定する為のオリフィス孔(264)が貫通している。
又、ニードル弁体(26)の上端近傍にて直径方向に貫通する突出軸(261)は、バルブケーシング(22)の上端に固定されたカム筒(29)の周側板に形成されたカム溝(290)を外方に向けて貫通している。又、カム溝(290)から突出する前記突出軸(261)の外端は、図5に示すように、支軸(72)で前後回動自在に支持されたカムレバー(70)の係合溝(75)に係合していると共に、カムレバー(70)の上端(74)は、カム筒(29)の上端に回動軸(291)で軸支されたガス量調節レバー(20)に開設された係合孔(201)に係合している。これにより、ガス量調節レバー(20)を回動させると、これと係合するカムレバー(70)が支軸(72)を支点に回動し、ニードル弁体(26)に設けられた突出軸(261)がカムレバー(70)の係合溝(75)に係合した状態でカム筒(29)のカム溝(290)に沿って昇降する。その結果、ニードル弁体(26)が上下方向に進退移動する。又、カムレバー(70)の下端に設けられた押込片(73)は点・消火ボタン(11)で押し込まれるようになっている。
バルブケーシング(22)の下流端のノズル接続部(23)に螺入されるガスノズル(25)は黄銅製のパイプで形成されており、その一端外周に刻設された接続ネジ部(250)がバルブケーシング(22)のノズル接続部(23)に螺入されている。接続ネジ部(230)の内部には、上流端の拡大径部(251)からテーパ部(252)で絞られてノズル孔(253)に繋がる通路が貫通していると共に、ノズル孔(253)の下流側には直径方向に貫通する一次空気孔(254)と下流端のガス吐出口(255)が形成されており、ガス吐出口(255)を介してコンロ用のガスバーナ(G)にガス供給されるようになっている。
このものでは、ガス量調節レバー(20)でカムレバー(70)が支軸(72)を支点に回動されると、既述の作用でニードル弁体(26)が上下方向に進退移動し、これにより、ニードル弁体(26)の弁頭部(260)が弁座口(27)に対して侵入・脱出動作を行う。そして、この侵入の際の弁頭部(260)と弁座口(27)の間に生じる隙間の大きさに応じて、下流側へのガス供給量が調節され、これにより、ガスバーナ(G)の火力調節が行われる。
特開2004−60898号公報(図2)
しかしながら、上記従来のガス量調節バルブ(2)では、バルブケーシング(22)とガスノズル(25)を一体形成することができず、バルブケーシング(22)とは別にガスノズル(25)を独立して製作しなければならないことから、その分、部品点数が増加して製造効率が低下すると共に、部品管理も煩雑化するという問題があった。
上記問題点を更に詳述する。
上記ガス量調節バルブ(2)では、これに供給されたガスを下流端近傍のノズル孔(253)から噴出させるときのエゼクタ効果を利用し、一次空気孔(254)からガス燃焼用一次空気を吸引する必要がある。従って、細いノズル孔(253)を加工することから、その上流側にはテーパ部(252)や拡大径部(251)等、ノズル孔(253)に比べて直径の大きな空間が形成される。ところが、ガスノズル(25)部分をバルブケーシング(22)とダイカスト等で一体成型すると、ノズル孔(253)はガスノズル部の先端側からドリル加工できるものの、その上流側のテーパ部(252)や拡大径部(251)等が加工できないから、バルブケーシング(22)とガスノズル(25)を一体形成することができない。このことから、上記従来のものでは、バルブケーシング(22)とは別なガスノズル(25)を独立して製作する必要があり、その分、部品点数が増加して製造効率の低下等が生じるのである。
本発明は、かかる点に鑑みて成されたもので、ガスノズル(25)とバルブケーシング(22)を一体形成できる構造にして部品点数を少なくすると共に、ガス量調節バルブ(2)の製造効率の向上と、部品管理の簡素化が図れるようにすることを課題とする。
[請求項1に係る発明]
上記課題を解決する為の請求項1に係る発明の解決手段は、
『外壁面に開放する弁挿入口(40)からガス噴出用のノズル孔(253)へ貫通する直線通路(42)がバルブケーシング(22)内に形成されており、
前記バルブケーシング(22)にはノズル孔(253)が一体形成される共にノズル孔(253)の上流側の直線通路(42)にテーパ部及び拡大径部が形成されており、
前記直線通路(42)の途中のガス導入点には、前記バルブケーシング(22)の外壁面に開放するガス入り口(21)から延びるガス流入通路(50)が接続されており、
前記ガス導入点から前記ノズル孔(253)に至る直線通路(42)には弁座口(43)が形成され、
前記弁挿入口(40)から前記ガス導入点までの前記直線通路(42)に柱状のニードル弁体(26)が外周気密状態で挿入されており、
前記直線通路(42)に沿ってスライドする前記ニードル弁体(26)によって前記弁座口(43)の開度が調節される』ことである。
上記解決手段は次のように作用する。
バルブケーシング(22)の外壁面に形成されたガス入り口(21)からガス流入通路(50)に流入したガスは、ガス流入通路(50)と直線通路(42)の接続点たるガス導入点からその下流側のノズル孔(253)に流動し、該ノズル孔(253)から外部に噴出される。ニードル弁体(26)が直線通路(42)に沿ってスライドすると、ガス導入点より下流側に形成された弁座口(43)が前記ニードル弁体(26)によって開度調節され、これにより、ノズル孔(253)へのガス供給量が変化してガス量調節される。
このものでは、直線通路(42)にニードル弁体(26)を挿入するための弁挿入口(40)がバルブケーシング(22)の外壁面に開放している。従って、ノズル孔(253)を備えたバルブケーシング(22)全体を、例えばダイカスト成型することにより、外壁面の弁挿入口(40)からノズル孔(253)に繋がる直線通路(42)を形成することができる。又、前記弁挿入口(40)側又はその反対側から細いノズル孔(253)を形成することができる。これにより、ノズル部を一体形成したバルブケーシング(22)を用いてガス量調節バルブ(2)を製造する場合であっても、ノズル孔(253)の上流側にテーパ部や拡大径部等の大きな空間を形成することができる。
本発明に係るガス量調節バルブ(2)では、ニードル弁体(26)は、直線通路(42)の弁挿入口(40)とガス導入点との間の通路に外周気密状態で接触している。従って、ガス流入通路(50)から供給されるガスが、前記外周気密部でシールされて弁挿入口(40)側に漏れることがない。よって、弁挿入口(40)を特別な密栓等で閉塞する加工が不要になる。
[請求項2に係る発明]
請求項1に係る発明に於いて、
『前記直線通路(42)は、前記ノズル孔(253)がバーナのガス入り口に対してガスコンロの前方から臨むように前後方向に形成されており、
前記ニードル弁体(26)には、径方向かつ略水平方向に突出軸(261)が突設され、
前記バルブケーシング(22)には、その回動によって前記突出軸(261)を前記直線通路(42)に沿う方向に移動させるカムレバー(70)と、その水平方向の回動によって前記カムレバー(70)を回動させるガス量調節レバーが取り付けられ、
前記ガス量調節レバーの操作用摘み部は前記ガスコンロの前面のコンロ操作部(91)に位置する』ものでは、次の作用を奏する。
先ず、ガスコンロのコンロ操作部に位置する操作用摘み部を摘んで、ガス量調節レバーを水平方向に回動させる。すると、該ガス量調節レバーに連動して回動するカムレバー(70)によって、突出軸(261)(ニードル弁体(26)から径方向かつ略水平方向に突出している)が直線通路(42)に沿う方向に移動される。これにより、ニードル弁体(26)が、弁座口(43)に接離する方向に直線通路(42)内でスライドする。
請求項2に係る発明では、カムレバー(70)の回動によって、ニードル弁体(26)から径方向に突出する突出軸(261)を直線通路(42)に沿う方向に移動させる。従って、カムレバー(70)が前記突出軸(261)を移動させる方向と、ニードル弁体(26)の移動方向が一致する。これに対し、既述従来のものでは、図5から明らかなように、ニードル弁体(26)から突出する突出軸(261)を、ニードル弁体(26)の移動方向と略直角な方向にカムレバー(70)で移動させるから、カムレバー(70)からニードル弁体(26)に伝達させる力を前記略直角な方向に変換する必要がある。
従って、カムレバー(70)が前記突出軸(261)を移動させる方向とニードル弁体(26)の移動方向が一致する請求項2の発明は、カムレバー(70)からニードル弁体(26)に伝達させる力の方向を変換する必要がない分、力の変換ロスが発生せず、これにより、既述従来のものに比べ、ガス量調節レバーに対する操作力を低減できる利点がある。
本発明は次の特有の効果を有する。
ノズル部を一体形成したバルブケーシング(22)を用いてガス量調節バルブ(2)を製造する場合であっても、ノズル孔(253)の上流側にテーパ部や拡大径部等の大きな空間を形成することができる。従って、バルブケーシング(22)と別のガスノズル(25)を独立して製造する必要があった既述従来のものに比べ、部品点数を少なくすることができる。又、部品点数を少なくすることができるから、ガス量調節バルブ(2)の製造効率の向上と、部品管理の簡素化が図れる。
また、ニードル弁体(26)は、直線通路(42)の弁挿入口(40)とガス導入点との間の通路に外周気密状態で接触している。従って、既述したように、ガスが弁挿入口(40)側に漏れることがなく、該弁挿入口(40)を特別な密栓等で閉塞する加工が不要になる。
請求項2に係る発明では、既述したように、カムレバー(70)からニードル弁体(26)に伝達させる力の方向を変換する必要がないから、力の変換ロスが発生せず、これにより、既述従来のものに比べ、ガス量調節レバーに対する操作力を低減できる利点がある。
以下に、本発明を実施するための最良の形態について添付図面を参照しながら説明する。
図1に示すように、本発明の実施の形態に係るガス量調節バルブ(2)は、ガスコンロ(9)に内蔵されるバルブ装置(V)に組み込まれており、ガス量調節バルブ(2)のガス出口(41)は、ガスバーナ(G)のガス入り口(G1)に対して前方から臨んでいる。
このものでは、ガスコンロ(9)の前面のコンロ操作部(91)に開設されたスリット(90)からガス量調節レバー(20)の先端の操作用摘み部(202)が突出すると共に、コンロ操作部(91)に設けられた図示しない押込操作部を介して点・消火ボタン(11)を押し込むことにより、図示しないガスバーナに点・消火できるようになっている。
このバルブ装置(V)は、既述従来例で説明したのと同様、ガス量調節レバー(20)を備えたガス量調節バルブ(2)と、点・消火ボタン(11)を備えた元弁ユニット(1)から構成されており、図2の如き断面構造を有している。
以下各部の詳細を説明する。
[元弁ユニット(1)]
ガスコンロ(9)内に略水平状態に配設される元弁ユニット(1)内には、その長手方向に沿って延びる水平通路(13)が設けられ、水平通路(13)に連通するガス流入部(14)が形成されている。
元弁ユニット(1)の後端面(図2に於いて左側の面)近傍に於ける水平通路(13)内に装填された電磁安全弁(15)のマグネットケース(150)内には、ガスコンロ(9)に設けた制御ユニット(図示せず)からの信号に基づいて励磁される電磁石とこれに吸着される吸着片が設けられている。
吸着片には、マグネットケース(150)から突出する弁軸(16)及びその先端の第1弁体(17)が連設されており、閉弁状態にある第1弁体(17)は、マグネットケース(150)との間に介在された圧縮バネ(18)の付勢力で、水平通路(13)内の固定の弁座部(19)に着座している。
第1弁体(17)を押し込み開弁させる開弁軸(32)の中程には第2弁体(33)が固定されており、第2弁体(33)とこれに対応して水平通路(13)内に挿入されたゴム製の弁座部(34)とによってガス元弁が構成されている。第2弁体(33)は、弁座部(19)との間に介在された圧縮バネ(35)によって閉弁方向に付勢されている。
開弁軸(32)の軸方向への移動は、点・消火ボタン(11)の押し込み操作によって行われ、点・消火ボタン(11)を押し込むと、開弁軸(32)が電磁安全弁(15)側に移動してガス元弁用の第2弁体(33)が弁座部(34)から離反して開弁すると共に、第1弁体(17)がマグネットケース(150)側に押し切られて、図示しない点火装置が作動してガスバーナに点火される。そして、ガスバーナの炎監視センサの信号に基づく制御ユニットからの信号でマグネットケース(150)内の電磁石が励磁されると共に、これに吸着片が吸着保持されて開弁状態に維持される。
一方、点・消火ボタン(11)は、図2に示すように、圧縮バネ(37)で突出方向の初期位置に付勢された状態で、開弁軸(32)の外端に臨んでいる。又、点・消火ボタン(11)は、ハートカムを備えたプッシュプッシュ機構(36)によって、押し込み操作の繰り返しにより往復移動し、これにより、初期位置とこれから押し込まれた点火位置の何れかの位置に安定する。従って、点・消火ボタン(11)を点火位置まで押し込んだ状態(電磁安全弁(15)は開弁している)では、ガス元弁の第2弁体(33)は弁座部(34)から離反した開弁状態に安定する一方、この状態から点・消火ボタン(11)を再度押し込むと、点・消火ボタン(11)が初期位置まで突出して第2弁体(33)が圧縮バネ(35)の付勢力で弁座部(34)に着座して閉弁する。
[ガス量調節バルブ(2)]
図1,図2に示すように、元弁ユニット(1)のガス吐出口(12)に接続されるガス量調節バルブ(2)は、バルブケーシング(22)と、これに内蔵されるニードル弁体(26)と、ニードル弁体(26)を軸方向にスライドさせるガス量調節レバー(20)及びカムレバー(70)を有している。
バルブケーシング(22)は、図3に示すように、下端にガス入り口(21)を備えた鉛直筒(45)と、その上端近傍から一方に突出する弁シリンダ(47)と、これと逆方向へ突出するノズル筒(46)を具備している。
弁シリンダ(47)の先端は、後述するニードル弁体(26)を挿入する為の弁挿入口(40)になっていると共に、弁挿入口(40)の周縁には軸方向に長い軸案内溝(60)が開設されており、軸案内溝(60)には、ニードル弁体(26)から径方向かつ略水平方向に突出する突出軸(261)が挿通されるようになっている。又、弁挿入口(40)から奥方向へ直線通路(42)が延びていると共に、直線通路(42)の中程には、鉛直筒(45)の下端のガス入り口(21)から上方へ直線的に延びるガス流入通路(50)が接続されている。そして、この接続部が、直線通路(42)へのガス導入点(420)になっている。
直線通路(42)に於けるガス導入点(420)より下流側には、通路直径を若干絞って形成した弁座口(43)が設けられている。直線通路(42)の下流端にはノズル孔(253)が開設されていると共に、ノズル孔(253)の上流側に隣接する部位には上流側に向かって直径が拡大するテーパ部(44)が連続している。本実施の形態では、ノズル孔(253)の直径は0.8mmに、弁座口(43)の直径は5mmに、更に、弁座口(43)の上流側に於ける直線通路(42)の直径は7mmに夫々、設定されている。又、これらノズル孔(253)とテーパ部(44)は、直線通路(42)の中心線上に並んでいる。
ノズル筒(46)の基端部の側壁には、ノズル孔(253)の下流側に隣接させて一次空気孔(48)が貫通しており、これにより、ガスコンロ(9)に内蔵されたガスバーナの燃焼用一次空気を供給するための一次空気孔(48)は、ノズル孔(253)の開放方向と交差する方向に開放している。そして、ノズル孔(253)からの噴出ガスによるエゼクタ効果によって、前記燃焼用一次空気が一次空気孔(48)からノズル筒(46)内に吸引されるようになっている。
次に、上記バルブケーシング(22)の概略の製造方法を説明する。
先ず、鉛直筒(45)と、ノズル筒(46)及び弁シリンダ(47)を備えたバルブケーシング(22)全体をアルミダイカストで一体成型して半製品を作る。この半製品の状態では、ノズル筒(46)には内部の円筒状空洞部(460)とその基端部の一次空気孔(48)が形成され、弁シリンダ(47)には弁挿入口(40)からその奥のテーパ部(44)に繋がる直線通路(42)が形成され、更に、鉛直筒(45)には下端のガス入り口(21)から直線通路(42)に繋がるガス流入通路(50)が形成されている。
次に、前記半製品を仕上げ加工する。具体的には、弁シリンダ(47)の弁挿入口(40)から、その内部の直線通路(42)の内周面を若干切削すると同時にノズル孔(253)を穿設する為の段付きドリルを挿入する。これにより、弁挿入口(40)から弁座口(43)に至る範囲の直線通路(42)の内周が平滑面に仕上げ加工されると共に、ノズル孔(253)が形成される。又、バルブケーシング(22)の上端には、ガス量調節レバー(20)をネジ固定する為のネジ孔(61)を形成する。
尚、ノズル孔(253)は、ノズル筒(46)の先端のガス出口(41)側からドリルで穿設してもよく、又、弁座口(43)からテーパ部(44)に至る範囲の内周面も上記ノズル孔(253)と同時又は、これとは別作業によって平滑面に仕上げ加工してもよい。
このように、本実施の形態のガス量調節バルブ(2)を構成するバルブケーシング(22)は、弁シリンダ(47)の弁挿入口(40)側又はその反対側であるノズル筒(46)のガス吐出口(41)側から細いノズル孔(253)を形成することができる。これにより、ノズル部を構成するノズル筒(46)を一体形成したバルブケーシング(22)を用いてガス量調節バルブ(2)を製造する場合であっても、ノズル孔(253)の上流側にテーパ部(44)やこれに続く拡大径部等の大きな空間を形成することができる。よって、バルブケーシング(22)と別体のガスノズル(25)が必要であった既述従来のものに比べ、必要部品数が少なくなる。
次に、前記弁シリンダ(47)に装填されるニードル弁体(26)の構造を説明する。
図3に示すように、直線通路(42)に装填される柱状のニードル弁体(26)の一端近傍の側壁には、径方向かつ略水平方向に突出する突出軸(261)が植設されており、該突出軸(261)は、弁シリンダ(47)の側壁に開設された軸案内溝(60)から外方に突出して図1に現れるカムレバー(70)のカム溝(71)に係合している。
又、ニードル弁体(26)の軸方向の中程に形成された外周溝(262)には、弁シリンダ(47)の内周面との気密性を確保する為のOリング(263)が装填されていると共に、弁座口(43)の開度を調節する小径軸状の弁頭部(260)が軸方向に突出している。ニードル弁体(26)には、外周面から弁頭部(260)の先端に貫通するオリフィス孔(264)が形成されていると共に、図2に示すように、弁頭部(260)が弁座口(43)に挿入された絞り状態では、オリフィス孔(264)の上流端開口部が鉛直筒(45)内のガス流入通路(50)の下流端(500)に臨むようになっている。
バルブケーシング(22)の上端にビス(62)で取り付けられるガス量調節レバー(20)は、図1に示すように、平面視がL字状に形成されており、先端の操作用摘み部(202)は、ガスコンロ(9)のコンロ操作部(91)に開設されたスリット(90)から前方に突出するようになっている。又、ガス量調節レバー(20)の出力端側(操作用摘み部(202)と反対側)にはカムレバー(70)の上端(74)に外嵌係合する係合孔(200)が開設されている。
カムレバー(70)は、バルブケーシング(22)に支軸(72)で前後方向に回動自在に支持されていると共に、カムレバー(70)には、ニードル弁体(26)から突出する突出軸(261)に係合して突出軸(261)をニードル弁体(26)の略スライド方向に移動させるカム溝(71)が開設されており、更に、点・消火ボタン(11)に臨む押込片(73)が下端から屈曲している。
このものでは、操作用摘み部(202)を摘んでガス量調節レバー(20)をコンロ操作部(91)のスリット(90)に沿って回動させると、ガス量調節レバー(20)の係合孔(200)に上端部(74)で係合するカムレバー(70)が支軸(72)を支点に前後に回動し、これにより、突出軸(261)を介してニードル弁体(26)が軸方向へ進退移動する。
そして、ニードル弁体(26)が軸方向へ進退移動すると、図2に現れる弁座口(43)にニードル弁体(26)の弁頭部(260)が侵入・脱出動作すると共に、該侵入時に変化する弁頭部(260)と弁座口(43)の間の隙間の大きさ応じて、下流側へのガス供給量が調節され、ガスバーナ(G)の火力調節が行える。
又、本実施の形態では、ニードル弁体(26)から径方向に突出する略水平な突出軸(261)に対し、カムレバー(70)のカム溝(71)が係合している。そして、カムレバー(70)が突出軸(261)を移動させる方向と、ニードル弁体(26)の移動方向を一致させている。よって、ニードル弁体(26)から突出する突出軸(261)を、ニードル弁体(26)の移動方向と略直角な方向にカムレバー(70)で移動させる既述従来のものように、カムレバー(70)からニードル弁体(26)に伝達させる力を前記略直角な方向に変換する必要がなく、力の変換ロスが生じない。よって、既述従来のものに比べ、ガス量調節レバー(20)に対する操作力を低減できる利点がある。
又、上記実施の形態では、カムレバー(70)で直接的にニードル弁体(26)を開閉動作させる。従って、既述従来例(図4,5のもの)のようにカムレバー(70)とニードル弁体(26)の間にカム筒(29)を設ける必要がないから、その分、必要部品数が少なくなる利点もある。
又、本実施の形態に係るバルブ装置(V)では、点・消火ボタン(11)が後方に押し込まれる構成になっており、ガスバーナ(G)への点火時には点・消火ボタン(11)で押込片(73)が押し込まれてカムレバー(70)が支軸(72)部分を支点として前後に回動する。すると、カムレバー(70)のカム溝(71)に係合する突出軸(261)が前方側に移動し、ニードル弁体(26)が開弁方向へ移動して既述したガスバーナ(G)への点火動作が行われる。
尚、従来のガス量調節バルブ(2)では、図4に示す最絞り状態にあるニードル弁体(26)の下端部に、ガス流の動圧が上向きに作用するから、該動圧によりニードル弁体(26)を持ち上げる力が、ニードル弁体(26)の突出軸(261)→カムレバー(70)→ガス量調節レバー(20)の経路で伝達され、これにより、ガス量調節レバー(20)が不用意に回動し易くなる。これに対し、本発明の実施の形態に係るガス量調節バルブ(2)では、図2に示す最絞り状態にあるニードル弁体(26)には、これを後方へ移動させるような、ガス流の動圧が作用しない。従って、前記従来のものようにガス量調節レバー(20)が不用意に回動する心配がなく、ガス量が安定する利点がある。
本発明の実施の形態に係るガス量調節バルブ(2)を備えたバルブ装置(V)の斜視図 図1のバルブ装置(V)の断面図 バルブケーシング(22)及びニードル弁体(26)の断面図 従来例の説明図 従来例の説明図
符号の説明
(22)・・・バルブケーシング
(26)・・・ニードル弁体
(40)・・・弁挿入口
(43)・・・弁座口
(50)・・・ガス流入通路
(253)・・・ノズル孔

Claims (2)

  1. 外壁面に開放する弁挿入口(40)からガス噴出用のノズル孔(253)へ貫通する直線通路(42)がバルブケーシング(22)内に形成されており、
    前記バルブケーシング(22)にはノズル孔(253)が一体形成される共にノズル孔(253)の上流側の直線通路(42)にテーパ部及び拡大径部が形成されており、
    前記直線通路(42)の途中のガス導入点には、前記バルブケーシング(22)の外壁面に開放するガス入り口(21)から延びるガス流入通路(50)が接続されており、
    前記ガス導入点から前記ノズル孔(253)に至る直線通路(42)には弁座口(43)が形成され、
    前記弁挿入口(40)から前記ガス導入点までの前記直線通路(42)に柱状のニードル弁体(26)が外周気密状態で挿入されており、
    前記直線通路(42)に沿ってスライドする前記ニードル弁体(26)によって前記弁座口(43)の開度が調節される、ガス量調節バルブ。
  2. 請求項1に記載のガス量調節バルブに於いて、
    前記直線通路(42)は、前記ノズル孔(253)がバーナのガス入り口に対してガスコンロの前方から臨むように前後方向に形成されており、
    前記ニードル弁体(26)には、径方向かつ略水平方向に突出軸(261)が突設され、
    前記バルブケーシング(22)には、その回動によって前記突出軸(261)を前記直線通路(42)に沿う方向に移動させるカムレバー(70)と、その水平方向の回動によって前記カムレバー(70)を回動させるガス量調節レバーが取り付けられ、
    前記ガス量調節レバーの操作用摘み部は前記ガスコンロの前面のコンロ操作部(91)に位置する、ガス量調節バルブ。
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