JP4532873B2 - 気体流量計と気密端子 - Google Patents

気体流量計と気密端子 Download PDF

Info

Publication number
JP4532873B2
JP4532873B2 JP2003347955A JP2003347955A JP4532873B2 JP 4532873 B2 JP4532873 B2 JP 4532873B2 JP 2003347955 A JP2003347955 A JP 2003347955A JP 2003347955 A JP2003347955 A JP 2003347955A JP 4532873 B2 JP4532873 B2 JP 4532873B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pin
frame
mounting portion
flow meter
airtight terminal
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2003347955A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2004151090A (ja
Inventor
豊 田中
浩二 花村
浩 服部
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Aichi Tokei Denki Co Ltd
Original Assignee
Aichi Tokei Denki Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Aichi Tokei Denki Co Ltd filed Critical Aichi Tokei Denki Co Ltd
Priority to JP2003347955A priority Critical patent/JP4532873B2/ja
Publication of JP2004151090A publication Critical patent/JP2004151090A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4532873B2 publication Critical patent/JP4532873B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Measuring Volume Flow (AREA)

Description

本発明はガスメータ等の気体流量計と気密端子に関する。
気体流量計、例えば超音波で流速を計測するガスメータでは、マイクロコンピュータ等の電子部品を搭載した回路基板を収納するコントローラ室と、被計測流体であるガスが流れる計測室との間の隔壁に、気密端子を配設し、計測室に設けた超音波送受波器と前記コントローラ室の回路基板とを、気密端子を介して電気的に接続している。
図1(a)(b)は従来の気密端子の一例で、鉄板からなるフレーム1に4本のピン2をガラス3で封着固定している。ピン2は、ニッケルメッキした鋼棒、フレーム1は鉄板に銅メッキ後封着し、その後にニッケルメッキをしている。4はフレーム1にあけた取付穴、5は気密端子の全体を示す。気密端子5をガスメータの隔壁に取り付けるには、取付穴4,4を活用し、図示してないボルトとナットを用いて隔壁に取り付けるが、穴4,4とボルトとの隙間を通って燃焼性のガスがコントローラ室へ漏れることを防止するために、フレーム1の両面にパッキンを当て、更に座金を当てる等の工夫をしていた。また、フレーム1やピン2はガラス3と線膨脹率が大きく違わない鉄系の材料を用いる必要があった。
また、ガラスで封着するため、複数のピン、例えば図1のように4本のピン2,2,2,2を要するときは、鉄系のフレーム1の4箇所に円形の穴をあけ、それぞれの穴に1本ずつのピンを挿通して、それぞれガラス封着するようにしている。そして、複数のピン、例えば3本のピン2,2,2を図2(a)(b)のように一直線上に配置して、3本のピン共、共通のガラス3で封着するように、フレーム1にあけた1つの穴6に3本のピン2,2,2を挿通してガラス3で封着しようとしても、ガラスの膨脹、収縮の特性から、このようなことは実現できなかった。
前記従来の技術では、ガラスで封着するため、コスト高になるばかりでなく、ガラスは割れ易いので、取り扱いの面で特別に注意を要するという問題点があった。
また、電気伝導度の良い銅系の材料をピンに用いることができないとか、流量計の隔壁へ気密端子を取り付けるときに、パッキン、座金、ボルト、ナット等の多数の部品を必要とするため、部品のコストや取付工数がかさみ、その結果、気体流量計がコスト高になるという問題点があった。
更に又、図2のように1つのガラス部で複数のピンを封着することができないため、気密端子の寸法・形状が大きくなるとか、ピンの配置に自由度がないなどの問題点もあった。
そこで本発明は、これらの問題点を解消できる気体流量計と気密端子を提供することを目的とする。
前記目的を達成するために、請求項1の発明は、計測室と電気回路収納室との間に形成した隔壁に装着された気密端子を備え、該気密端子を介して前記両室間の電気的接続を行う気体流量計において、
気密端子が、導電性のピンが加硫した合成ゴムからなるフレームインサートされ、ピンとフレームとの間加硫接着され、ピンの軸線方向に対してほぼ直交する平板状の装着部フレームに形成され
気体流量計のケースの少なくとも一部を構成するケース本体と、計測室の少なくとも一部を構成するインナーケースとで、前記気密端子の前記装着部を挟着し、
平板状の装着部の少なくとも一方の面に、ピンの周りを囲んで凸条を形成したことを特徴とする気体流量計である。
請求項の発明は、請求項の気体流量計において、凸条の数を複数とし、これらの凸条でピンの周りを多重に囲むことを特徴とするものである。
請求項の発明は、計測室と電気回路収納室との間に形成した隔壁に装着された気密端子を備え、該気密端子を介して前記両室間の電気的接続を行う気体流量計において、
気密端子が、導電性のピンが加硫した合成ゴムからなるフレームにインサートされ、ピンとフレームとの間が加硫接着され、ピンの軸線方向に対してほぼ直交する平板状の装着部がフレームに形成され、
気体流量計のケースの少なくとも一部を構成するケース本体と、計測室の少なくとも一部を構成するインナーケースとで、前記気密端子の前記装着部を挟着し、
前記気密端子の平板状の装着部を挟着するケース本体の面に、ピンの周りを囲む凸条を形成したことを特徴とする気体流量計である。
請求項の発明は、計測室と電気回路収納室との間に形成した隔壁に装着された気密端子を備え、該気密端子を介して前記両室間の電気的接続を行う気体流量計において、
気密端子が、導電性のピンが加硫した合成ゴムからなるフレームにインサートされ、ピンとフレームとの間が加硫接着され、ピンの軸線方向に対してほぼ直交する平板状の装着部がフレームに形成され、
気体流量計のケースの少なくとも一部を構成するケース本体と、計測室の少なくとも一部を構成するインナーケースとで、前記気密端子の前記装着部を挟着し、
前記気密端子の平板状の装着部を挟着するインナーケースの面に、ピンの周りを囲む凸条を形成したことを特徴とする気体流量計である。
請求項の発明は、請求項又はの気体流量計において、凸条の数を複数とし、これらの凸条でピンの周りを多重に囲むことを特徴とするものである。
請求項6の発明は、請求項1乃至5の何れか1項に記載の気体流量計において、ピンの外周に沿って、装着部から一体的にピンの軸線方向に延びる筒状部を形成し、気体流量計の前記隔壁を構成するケース本体にあけた穴に前記筒状部を嵌合させたことを特徴とするものである。
請求項の発明は、導電性のピンが加硫した合成ゴムからなるフレームにインサートされ、ピンとフレームとの間加硫接着され、ピンの両端フレームから突出、ピンの軸線方向に対してほぼ直交する平板状の装着部フレームに形成され、ピンの外周に沿って、装着部から一体的にピンの軸線方向に延びる筒状部形成され、
平板状の装着部の少なくとも一方の面に、ピンの周りを囲んで凸条を形成したことを特徴とする気密端子である。
請求項の発明は、請求項の気密端子において、凸条の数を複数とし、これらの凸条でピンの周りを多重に囲むことを特徴とするものである。
本発明の気体流量計は上述のように構成されているので、流量計のコスト低減に役立ち、更に、取り扱い上で気密端子が破損するおそれがなくなる。また、流量計の組立が容易である。
また、本発明の気密端子は上述のように構成されているので、ピンの配置の自由度があり、更に取り扱い上で気を使うことが少なくてよい。更にまた、ガラス封着ではないので、鉄系でない銅系のピンを用いることができ、導電性が良くなる。またピンの数が多いときでも、比較的小型にできる利点がある。
そしてまた凸条を設けたので、気密機能が強化され、気体流量計や気密端子の信頼性が向上する。また、請求項2,5及び8の発明では複数の凸条を設けたので、気密に対する信頼性がより高くなる。
次に本発明の好ましい実施の形態を図面の実施例に従って説明する。
図3(a)(b)(c)は気密端子の実施例で、同図(a)は平面図、(b)は正面図、(c)は同図(a)のA−A断面視図である。2,2は導電性の良い銅系材料からなる2本のピンで、それぞれその上部に形成された断面が四角形の角柱部2aと、その中間部に形成された大径の円柱部2bと、その下部に形成された小径の円柱部2cとからなり、角柱部2aの上端と、小径の円柱部2cの下端はそれぞれ面取りが施されている。なお、ピン2,2は、ニッケルメッキ又は金メッキ等がされている。
ピン2,2の上端部を角柱部2aとしたのは、後述するコネクタ29,30に市販のものを使用すると、そのメス金具が、角型のピンと嵌合する形状に作られていることが多いという理由による。
フレーム1は加硫した電気絶縁性の合成ゴムで、この実施例ではアクリルニトリルーブタジェン共重合体(NBR)を用いており、加硫整形時にピン2,2を図示のようにインサートしている。フレーム1は、ピン2,2の大径の円柱部2b,2bの外周を直接囲むほぼ円筒形の筒状部1a,1aと、両筒状部1a,1aを連結し、かつ両筒状部の円周まわりを(特に同図(a)で示すように)囲む平板状の装着部1bとで形成されている。ピン2,2の大径の円柱部2b,2bの上端部より上部は、フレーム1の筒状部1aから上方に突出し、大径の円柱部2b,2bの下端部より下部は、フレーム1の筒状部1aから下方に突出している。符号tは、平板状の装着部1bの厚みである。この平板状の装着部1bは、ピン2,2の軸線方向、すなわち図3(b)(c)における図示上下方向に対して直交する図示左右方向に形成されている。こうして、平板状の装着部1bは、ピン2,2を連結するとともに、両ピン2,2間のピッチ(間隔)を定める機能を果たしている。
前記筒状部1a,1aは、換言すると平板状の装着部1bから一体的にピン2,2の外周に沿ってピンの軸線方向に延びるように形成されている。なお、図3(a)(b)(c)で符号5は、気密端子を示す。
図4(a)(b)、図5(a)(b)及び図6は前記図3(a)〜(c)で説明した気密端子5を装着した超音波方式のガスメータの実施例である。このガスメータは、周知のマイコンメータのように、常時ガス流量の異常の有無をマイコンが判断して、異常流量時には自動的にガスの供給を遮断する安全機能を備えている。遮断弁は図示されていない。
ガスメータ7のケース本体8の流入部9へ流入したガスは、計測室10を介して流管11の流路12へ導かれる。計測室10はガスメータ7へのガスの流入時の流れの影響を打ち消すためのバッファとしての役割を有する。また計測室10は計測室10の少なくとも一部を構成するインナーケース13の仕切り壁14によって流入側と流出側とに区分けされている。
流管11は、ほぼ長方形の断面形状を有する流路12を形成し、この流路12内を流れるガスの流速を一対(2つ)の超音波送受波器15と16とで計測する。ガスはガス流入部9から矢印のように流入側(すなわち図示左側)の計測室10に流入し、流路12内を図4(a)で図示左方から右方に向かって流れる。送受波器15と16は、上流側の送受波器15から超音波パルスを送信し、下流の送受波器16に超音波が到達するまでの順方向伝播時間を計測する。次に、下流の送受波器16からガスの流れと逆方向に超音波パルスを送信して上流の送受波器15で受信するまでの逆方向伝播時間を計測し、この逆方向伝播時間と前記順方向伝播時間に基づいてガスの流速・流量をマイクロコンピュータで演算する。順方向や逆方向の伝播時間の測定や、流速・流量の演算は図示されてないマイクロコンピュータを用いた電子回路によって、周知の方法で行う。
流路12を流れたガスは、流出側の計測室10を介して矢印のように流出部17からガスメータ7の出口へと流出する。18は、ケース本体8の下部にパッキンを介して装着された下蓋で、該下蓋18に形成された仕切り壁19は前記仕切り壁14と協働して計測室10を流入側と流出側とに区画する。下蓋18は、インナーケース13とともに計測室10を囲み、結果的に計測室10を構成する。
図5(a)(b)で、20はコントロール室で、前記マイクロコンピュータや、電子回路を実装した電子回路基板21や、図示されてない感震器や圧力センサ等を収納している。このコントロール室20は表蓋20Aでその正面(前前)が大気側と隔てられている。
2つの気密端子5,5は図6に示すように、フレーム1の平板状の装着部1bを、ケース本体8の隔壁部と、インナーケース13の隔壁部との間に挟着することで固定する。この図6で符号8を付けた部分はケース本体8の隔壁部である。また符号13を付けた部分はインナーケース13の隔壁部である。両気密端子5,5の筒状部1a,1aは、平板状の装着部1bよりも上部は、ケース本体8にあけた貫通穴8aに下方から嵌挿され、平板状の装着部1bよりも下部は、インナーケース13の凹部13aに嵌合する。そして、平板状の装着部1bは、ケース本体8の隔壁部とインナーケース13の隔壁部との間に、図6のように挟着保持される。こうして、平板状の装着部1bは隔壁間に挟着されることで気密保持の機能も果たす。
このとき、フレーム1の筒状部1aの、図3(b)(c)に示すテーパ部、すなわち平板状の装着部1bより図示上方の筒状部1aが、ケース本体8のストレートの貫通穴8aの内面に密着することで、気密を確保する。なお、インナーケース13は電気絶縁性のプラスチックからなる。
こうして、気密端子5,5は、合成ゴムのフレームの装着部1bにより、ケース本体8とインナーケース13との間に気密的に挟着保持される。なお、気密端子5,5の各ピン2と合成ゴムからなるフレーム1との間は、ゴムの加硫反応によって、強固に化学的に接着されて、ピンとフレームとの間の機密を確実に保っている。つまり加硫接着により、母材間で化学結合を生じる。
図6のように、ケース本体8とインナーケース13との間に挟着保持された2つの気密端子5,5の一方の気密端子、例えば図6の図示左側の気密端子5のピン2,2は、その下端のインナーケース13からの突出部に、前記送受波器15,16の一方と電気的に接続されたリード線22,23の先端に圧着したリセプタクル24,25が嵌合、電気的に接続される。その後、周知の接着剤入り熱収縮チューブ26,27により、インナーケース13の一部とリセプタクル24,25とリード線22,23をつつみ、加熱収縮させる。こうして、図6に示すように収縮したチューブ26,27は計測室10内のガスが、気密端子5のピン2,2、リード線22,23の金属部、リセプタクル24,25等に触れるのを防止し、着火の虞れをなくす。
図示右側の気密端子5のピン2,2の下端も同様にリード線、リセプタクルを介して他の送受波器と電気的に接続され、熱収縮チューブにより、ガスとの接触を防止する。
図6において、2つの気密端子5,5には、電子回路基板21に実装した接続用コネクタ29,30を結合することで、気密端子5,5と、コネクタ29,30を介して、2つの送受波器15,16を電子回路基板21の電子回路と電気的に接続する。なお、図6で、コネクタ29のメス金具30,31は、図示左側の気密端子5の各ピン2,2に嵌合して電気的に接続されている。同様に図示右側の気密端子5のピン2,2もコネクタ30のメス金具を介して電子回路基板21の電子回路へ接続される。
なお、上記実施例では、フレーム1の筒状部1aの外周がテーパを有し、この部分がケース本体8のストレート状の貫通穴8aの内周に密着して気密を確保しているが、筒状部1aの外周とケース本体8の貫通穴8aの内面とが共にテーパ状であっても良い。また、筒状部1aの外周をテーパのないストレート状とし、これにテーパ状又はストレートの貫通穴8aを組み合わせることもできる。また、気密端子5,5と電子回路基板21との接続は、コネクタ29,30による電気的接続に限ることはなく、ハンダ付等によることもできる。また、図6で、リセプタクル24,25を用いなくて、リード線22,23の図示上端を、気密端子5のピン2,2の図示下端に直接ハンダ付等により電気的に接続することもできる。
また上記実施例では、気体流量計として、安全機能付ガスメータを示し、熱収縮チューブ26,27で、可燃性ガスと電気接続部との接触を防止して防爆機能をもたせたが、ガスメータに限ることはなく、他の気体流量計であってもよい。例えば腐食性気体を計測する気体流量計の場合、熱収縮チューブは、導線、ピン、リセプタクル部が気体と接触して腐蝕され、導通不良となることを防ぐ。
また気密端子5は、ガスメータでは、計測室の可燃性ガスがコントロール室へ入るのを防止して着火の虞れをなくし、腐食性気体の流量計の場合には、気密端子5が腐食性気体のコントロール室への侵入を防止し、電子回路の劣化を防止する。
この実施例2は、上記実施例1と比較して、気密端子の平板状装着部1bの一面(上面)に凸条1c,1cを形成した点が異なる。図7(c)に示すように、断面が半円形の凸条1cが、それぞれピン2の周りを囲んで形成されている。同図(a)に示すように、凸条1cはピンの周りに、フレーム1の筒状部1aの直径より大きな直径で、ピン及びこれを囲む筒状部1aと同心の円形に形成されている。
この凸条1c,1cは、気密端子を図示されていないケース本体8の隔壁部とインナーケース13の隔壁部とに挟着すると、凸条1c,1cを有する平板状装着部1bが弾性変形して、凸条1c,1cは見たところでは無くなるので、気体流量計としての組立状態は図6に示す実施例1と同じ断面図となる。
前記実施例1では、平板状の装着部1bに実施例2のような凸条を備えていないので、気密端子を気体流量計に装着すると、図6のようにケース本体8とインナーケース13の間に平板状の装着部1bが気密的に挟着されるが、実施例2では挟着されるときに凸条が押しつぶされるように弾性変形するので、気密機能が強化される。
ところで図7の実施例2では、平板状の装着部1bの上面に凸条1c,1cを形成したが、装着部1bの下面に凸条を形成しても良いし、上面と下面の両面に凸条を形成しても良い。
図8に示す実施例3は気密端子5の平板状の装着部を挟着するケース本体8の隔壁部の図示下面に、各ピン2,2の周りを囲む断面が三角形(逆山形)の凸条8c,8cを形成した。この凸条8c,8cはそれぞれピン2,2の周りを囲んで筒状部1aの外径よりも大きな直径の円形状に形成されている。メータ本体8は通常アルミダイカスト等の金属で構成されるので、凸条8c,8cはこの金属で形成され、気体流量計を図9のように組み立てて、気密端子5の装着部1bをケース本体8とインナーケース13との間に挟着した状態では、図示のように、凸条8cが合成ゴム製の装着部1bの図示上面に食い込んだ状態となって気密を保つ。
なお、図8の実施例3では2つの気密端子5,5が装着されているので、ピン2は合計して4本が図示されていて、メータ本体8に形成した凸条8cは4つ図示されている。
図9に示す実施例4は気密端子5の平板状の装着部を挟着するインナーケース13の隔壁部の図示上面に各ピン2,2の周りを囲む断面が三角形(山形)の凸条13c,13cをそれぞれ形成した。この凸条13c,13cはそれぞれピン2,2の周りを囲んで筒状部1aの外径よりも大きな直径の円形状に形成されている。インナーケース13は硬質の合成樹脂で形成されているので、凸条13c,13cもこの硬質の合成樹脂で一体成型される。
気体流量計を組み立てた状態では、図9のように凸条13c,13cは合成ゴム製の装着部1bの図示下面に食い込んだ状態となって気密を保持する。なお、図9の実施例では、2つの気密端子5,5が装着されているのでピン2は合計して4本が図示されており、インナーケース13に形成された断面半円で全体がピン2を囲む円形の凸条13cは4つ図示されている。
図10に示す実施例5は、平板状の装着部1bの上面に形成した断面が半円形の凸条1cの平面形状が前記実施例2の図7と異なるが、他の構造は図7の場合と同じである。この実施例5では、凸条1cは図10(a)のように上方から見て、2つのピン2,2を囲むほぼ長方形の四角い形状に形成され、2つのピン2,2の周りを1つの凸条1cが囲むかたちに形成されている。
この図10の実施例5の気密端子を気体流量計(ガスメータ)に組付けて、メータ本体8とインナーケース13の隔壁部に挟着したときの状態は、前記実施例2の図6とほぼ同じである。
図11に示す実施例6は、平板状の装着部1bの上面に形成した断面が半円形の凸条1cの平面形状が前記実施例5の図11と異なるが、他の構造は図11の場合と同じである。この実施例6では、凸条1cは上方から見て図11(a)のように装着部1bの外周に近い周縁近くに配設されている点が図10の実施例5と異なる。
図12に示す実施例7は、前記実施例6の図11と比較して、図12(a)に示すように上方から見て四角い凸条1cの中央に前後方向に延びる凸条1c´を追加して、四角形の凸条1cを、追加した凸条1c´で左右2つの四角に仕切り分割したものである。このようにすると、例えば図12(a)で図示右端近くで凸条1cが破断して気密性が損なわれたとしても、左半分の四角い部分についての気密性は保持される。したがって、気密保持の信頼性が向上することになる。因みに、図11の実施例6では、凸条1cが1ヶ所で破断したとすると同図(a)で凸条で囲まれている四角い部分全体の気密性が損なわれてしまうという弱みがある。
図13に示す実施例8は、前記実施例5の図10や実施例6の図11に比較して、ピン2,2の周りを二重に囲む2本の凸条1cと1dが形成されている点が異なる。この実施例8も気密確保の信頼性向上に役立つ。なお凸条は、本実施例よりも更に多く、3本以上の複数が多重にピンの周りを囲むように構成することもできる
図14に示す実施例9は、前記実施例5の図10に比較して、平板状の装着部1bの下面にもピン2,2の周りを囲む凸条1cを形成した点が異なる。この実施例も、装着部1bの上面だけの凸条の実施例5(図10)の場合に比較して気密保持の信頼性が高くなる。
図15に示す実施例10は、前記実施例5の図10に比較して、平板状の装着部1bの上面に形成した凸条1cの断面が、図15(c)に示すように三角形(山形)になっている点だけが異なる。この図15の実施例10の方が、図10の実施例5と比較して、流量計に気密端子5を装着したときの凸条1cの頂点における単位面積当たりの押圧力が大きくなるので、そのぶん気密性が高くなる。
上述のように、凸条の断面形状を半円とか三角にしたり、凸条の数、装着部の凸条の設置部の違いなど複数の実施例をあげたが、本発明はこれらの実施例の形状に限定されるものではない。
図10〜15の実施例の凸条を組み合わせること等もできる。例えば図15に示す断面三角の凸条を二重に設けるとか、装着部の上面と下面とに設けるなど各種の組み合わせを実施することが可能である。
従来の気密端子の図で、(a)は平面図、(b)は同図(a)のA−A断面視図。 従来技術の気密端子の変形例で、(a)は平面図、(b)は縦断面図。 本発明の気密端子の実施例で、(a)は平面図、(b)は正面図、(c)は同図(a)におけるA−A断面視図。 本発明の気体流量計の実施例で、(a)は縦断面図、(b)は同図(a)のC−C断面視図。 (a)は図4(a)におけるA−A断面視図、(b)は図4(a)におけるB−B断面視図。 図5(b)におけるD−D断面視図の拡大図。 本発明の実施例2の気密端子で、(a)は平面図、(b)は正面図、(c)は同図(a)におけるA−A断面視図。 本発明の実施例3の要部縦断面拡大図。 本発明の実施例4の要部縦断面拡大図。 本発明の実施例5の気密端子で、(a)は平面図、(b)は同図(a)のA−A断面視図、(c)は同図(b)のB部詳細拡大図、(d)は斜視図。 本発明の実施例6の気密端子で、(a)は平面図、(b)は同図(a)のA−A断面視図、(c)は同図(b)のB部詳細拡大図、(d)は斜視図。 本発明の実施例7の気密端子で、(a)は平面図、(b)は同図(a)のA−A断面視図、(c)は同図(b)のB部詳細拡大図、(d)は斜視図。 本発明の実施例8の気密端子で、(a)は平面図、(b)は同図(a)のA−A断面視図、(c)は同図(b)のB部詳細拡大図、(d)は斜視図。 本発明の実施例9の気密端子で、(a)は平面図、(b)は同図(a)のA−A断面視図、(c)は同図(b)のB部詳細拡大図、(d)は斜め上方からの斜視図、(e)は斜め下方からの斜視図。 本発明の実施例10の気密端子で、(a)は平面図、(b)は同図(a)のA−A断面視図、(c)は同図(b)のB部詳細拡大図、(d)は斜視図。
符号の説明
1 フレーム
1b 装着部
1c,1c´,1d,8c,13c 凸条
2 ピン
5 気密端子
7 気体流量計(ガスメータ)
8 ケース本体
10 計測室
13 インナーケース
20 電気回路収納室(コントロール室)

Claims (8)

  1. 計測室と電気回路収納室との間に形成した隔壁に装着された気密端子を備え、該気密端子を介して前記両室間の電気的接続を行う気体流量計において、
    気密端子が、導電性のピンが加硫した合成ゴムからなるフレームインサートされ、ピンとフレームとの間加硫接着され、ピンの軸線方向に対してほぼ直交する平板状の装着部フレームに形成され
    気体流量計のケースの少なくとも一部を構成するケース本体と、計測室の少なくとも一部を構成するインナーケースとで、前記気密端子の前記装着部を挟着し、
    平板状の装着部の少なくとも一方の面に、ピンの周りを囲んで凸条を形成したことを特徴とする気体流量計。
  2. 凸条の数を複数とし、これらの凸条でピンの周りを多重に囲むことを特徴とする請求項記載の気体流量計。
  3. 計測室と電気回路収納室との間に形成した隔壁に装着された気密端子を備え、該気密端子を介して前記両室間の電気的接続を行う気体流量計において、
    気密端子が、導電性のピンが加硫した合成ゴムからなるフレームインサートされ、ピンとフレームとの間加硫接着され、ピンの軸線方向に対してほぼ直交する平板状の装着部フレームに形成され
    気体流量計のケースの少なくとも一部を構成するケース本体と、計測室の少なくとも一部を構成するインナーケースとで、前記気密端子の前記装着部を挟着し、
    前記気密端子の平板状の装着部を挟着するケース本体の面に、ピンの周りを囲む凸条を形成したことを特徴とする気体流量計。
  4. 計測室と電気回路収納室との間に形成した隔壁に装着された気密端子を備え、該気密端子を介して前記両室間の電気的接続を行う気体流量計において、
    気密端子が、導電性のピンが加硫した合成ゴムからなるフレームインサートされ、ピンとフレームとの間加硫接着され、ピンの軸線方向に対してほぼ直交する平板状の装着部フレームに形成され
    気体流量計のケースの少なくとも一部を構成するケース本体と、計測室の少なくとも一部を構成するインナーケースとで、前記気密端子の前記装着部を挟着し、
    前記気密端子の平板状の装着部を挟着するインナーケースの面に、ピンの周りを囲む凸条を形成したことを特徴とする気体流量計。
  5. 凸条の数を複数とし、これらの凸条でピンの周りを多重に囲むことを特徴とする請求項又は記載の気体流量計。
  6. ピンの外周に沿って、装着部から一体的にピンの軸線方向に延びる筒状部を形成し、気体流量計の前記隔壁を構成するケース本体にあけた穴に前記筒状部を嵌合させたことを特徴とする請求項1乃至5の何れか1項に記載の気体流量計。
  7. 導電性のピンが加硫した合成ゴムからなるフレームにインサートされ、ピンとフレームとの間加硫接着され、ピンの両端フレームから突出、ピンの軸線方向に対してほぼ直交する平板状の装着部フレームに形成され、ピンの外周に沿って、装着部から一体的にピンの軸線方向に延びる筒状部形成され、
    平板状の装着部の少なくとも一方の面に、ピンの周りを囲んで凸条を形成したことを特徴とする気密端子。
  8. 凸条の数を複数とし、これらの凸条でピンの周りを多重に囲むことを特徴とする請求項記載の気密端子。
JP2003347955A 2002-10-07 2003-10-07 気体流量計と気密端子 Expired - Fee Related JP4532873B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003347955A JP4532873B2 (ja) 2002-10-07 2003-10-07 気体流量計と気密端子

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002293518 2002-10-07
JP2003347955A JP4532873B2 (ja) 2002-10-07 2003-10-07 気体流量計と気密端子

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2004151090A JP2004151090A (ja) 2004-05-27
JP4532873B2 true JP4532873B2 (ja) 2010-08-25

Family

ID=32473475

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003347955A Expired - Fee Related JP4532873B2 (ja) 2002-10-07 2003-10-07 気体流量計と気密端子

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4532873B2 (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4677224B2 (ja) * 2004-12-08 2011-04-27 矢崎総業株式会社 ガスメータ
JP2006292378A (ja) * 2005-04-05 2006-10-26 Tokyo Gas Co Ltd 超音波流量計
JP5240763B2 (ja) * 2008-05-23 2013-07-17 愛知時計電機株式会社 超音波流量計
ITMI20120535A1 (it) * 2012-04-02 2013-10-03 Metersit S R L Dispositivo contatore per gas combustibile
JP6877380B2 (ja) * 2018-03-15 2021-05-26 アズビル金門株式会社 ガスメータ

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS57203534U (ja) * 1981-06-22 1982-12-24
JPS5863812A (ja) * 1981-10-12 1983-04-15 Matsushita Electric Ind Co Ltd 乾式ガスメ−タ
JPS59215685A (ja) * 1983-05-23 1984-12-05 日本電気ホームエレクトロニクス株式会社 ゴム付き気密端子の製造方法
JPH01176619A (ja) * 1987-12-29 1989-07-13 Aisin Seiki Co Ltd センサの防水構造
JPH029831U (ja) * 1988-07-05 1990-01-22
JPH03114582U (ja) * 1990-03-06 1991-11-25

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS57203534U (ja) * 1981-06-22 1982-12-24
JPS5863812A (ja) * 1981-10-12 1983-04-15 Matsushita Electric Ind Co Ltd 乾式ガスメ−タ
JPS59215685A (ja) * 1983-05-23 1984-12-05 日本電気ホームエレクトロニクス株式会社 ゴム付き気密端子の製造方法
JPH01176619A (ja) * 1987-12-29 1989-07-13 Aisin Seiki Co Ltd センサの防水構造
JPH029831U (ja) * 1988-07-05 1990-01-22
JPH03114582U (ja) * 1990-03-06 1991-11-25

Also Published As

Publication number Publication date
JP2004151090A (ja) 2004-05-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7210357B2 (en) Pressure sensor and manufacturing method of the same
US7340959B2 (en) Pressure sensor
US7284435B2 (en) Pressure sensor
JP5728657B2 (ja) 超音波流量計測ユニット
CN102460082A (zh) 具有直接连接且固定至测量电路板上的超声换能器的流量计
CN105466483A (zh) 一种高精度温度压力传感器
JP4532873B2 (ja) 気体流量計と気密端子
KR101297141B1 (ko) 압력 센서 및 압력 센서의 부착 구조
JP4415662B2 (ja) 超音波流量計
CN105745521A (zh) 用于感测测量室中流体介质的压力的压力传感器组件
KR102242428B1 (ko) 스트레인 게이지 압력 센서
JP2009139210A (ja) 圧力センサ
JP7232672B2 (ja) 計測装置
US11293825B2 (en) Pressure sensor with improved sealing
JP6170879B2 (ja) 歪みゲージ圧力センサ
CN214502752U (zh) 压力传感器
JP4952271B2 (ja) 圧力センサ
JP2012093111A (ja) センサ装置
JP7232671B2 (ja) 計測装置
JP4830669B2 (ja) センサ装置およびその製造方法
JP3976014B2 (ja) 圧力センサ
JP2019143994A (ja) 圧力センサ
US20210096117A1 (en) Gas sensor
JP2005214780A (ja) 圧力センサ
JP6483015B2 (ja) 圧力検出装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060720

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20090401

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090915

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20091110

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100330

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100423

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100525

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100611

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Ref document number: 4532873

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130618

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130618

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140618

Year of fee payment: 4

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees