JP4532440B2 - ジョイントブーツ - Google Patents

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Description

本発明は、主として自動車の等速ジョイントなどに用いられる蛇腹状のジョイントブーツに関するものである。
車両のドライブシャフト等に用いられる等速ジョイントの一つとして、トリポートタイプのジョイントが知られている。
トリポートタイプの等速ジョイントは、例として、図18,19に示すように、入力側と出力側の一方のシャフト1に、ローラ2を持つ3本のトラニオン3を軸直角方向に突設して構成したトリポート4と、他方のシャフト5の端部に設けたアウターケース6とからなる。アウターケース6は、その内周にトリポート4に対応する軸方向の3本の摺動溝6aを有する。等速ジョイントは、トリポート4のローラ2を摺動溝6aに対して軸方向に摺動可能に嵌め合わせることにより、両シャフト1,5の角度付けを可能にしながら、回転トルクを伝達できるように構成されている。
このような等速ジョイントにおいては、ジョイント内部への塵埃や異物の侵入防止のため、あるいはまた封入されているグリースを保持するために、一般に、アウターケース6からトリポート4側のシャフト1の部分を覆うように適度に伸縮や曲げ変形が可能な蛇腹状をなすジョイントブーツ100が装着されている。ジョイントブーツ100は、軸方向の一端部がアウターケース6の外周に嵌着されてリング状バンド等の締付部材7により固定される大径側取付部101として形成され、他端部がトリポート4側のシャフト1の外周にリング状バンド等の締付部材8により固定される小径側取付部102として形成され、両者101,102が蛇腹部103により一体に連結されて構成されている。
図19に示すように、アウターケース6は、内周の摺動溝6aの配置に対応して、外周には周方向に3つの均等配置された凹部6bを備え、従って、アウターケース6の外周形状は周方向に凹凸形状をなす非円形状に形成されている。このような非円形状のアウターケース6に取付可能にするため、アウターケース6と大径側取付部101との間に、別体のブッシュ105を介在させるようにした、いわゆる2ピースタイプのジョイントブーツが知られている(特許文献1参照)。該ブッシュ105は、外周面が断面円形状をなすとともに、内周部にはアウターケース6の凹部6bに対応させて径方向内方に向けて突出する複数の凸部104が周方向に分散させて設けられている。
米国特許第5,529,538号公報
上記特許文献1に開示されたジョイントブーツにおいては、アウターケースの外周面に溝を設ける一方、ブッシュの内周面に前記溝に嵌合する突起を設けており、両者の嵌合により、アウターケースに対するジョイントブーツの軸方向における位置決めがなされるものと推察される。同文献において、前記突起は、ブッシュの軸方向において大径側取付部による外嵌領域内に設けられている。
しかしながら、大径側取付部による外嵌領域内に突起を設けた構造であると、ブッシュに大径側取付部を外嵌した状態でジョイントブーツをアウターケースに装着しようとしたとき、ブッシュの外周面が大径側取付部により拘束されているために外方に広がりにくく、従って装着しにくいという問題がある。特に、蛇腹部の耐久性を向上するためにブーツ本体をブッシュよりも硬度の高い材料で形成した場合、剛性の高い大径側取付部によりブッシュの外周が拘束されるために、突起部分は一層広がりにくく、装着性が損なわれる。
本発明は、このような点に鑑みてなされたものであり、非円形な外周形状のアウターケースに取り付けられるジョイントブーツにおいて、アウターケースへの装着性を損なうことなく軸方向での位置決めを可能にし、かつ、アウターケースに対するブッシュの密着性を向上してシール性を良くすることを目的とする。
本発明に係るジョイントブーツは、周方向に複数の凹部を有する外周形状のアウターケース側に取り付けられる筒状の大径側取付部と、シャフトに取り付けられる筒状の小径側取付部と、両者を一体に連結する蛇腹部とからなるブーツ本体と、前記アウターケースと前記大径側取付部との間に介在し、前記大径側取付部内に嵌合する外周面が断面円形状をなすとともに、前記アウターケースに外嵌固定される内周部に前記凹部に嵌合する複数の凸部が周方向に分散して設けられたブッシュと、を備えてなり、前記ブッシュには内周面の全周にわたって密着内周部が設けられて、前記ブッシュが前記アウターケースに密着外嵌可能に構成されるとともに、前記ブッシュの内周面には、前記アウターケースの外周面に設けられた周方向に延びる溝に嵌合する突起が設けられ、前記ブッシュの外周面に対し前記大径側取付部が外嵌している領域を前記大径側取付部による外嵌領域として、前記突起が、前記ブッシュの軸方向において前記大径側取付部による前記外嵌領域と重ならないように当該外嵌領域から前記蛇腹部とは反対側に外れた位置に設けてあることを基本構成とする。
上記構成によれば、ブッシュの内周面に設けた突起がアウターケースの外周面に設けた溝に嵌合することにより、アウターケースに対するジョイントブーツの軸方向における位置決めがなされる。また、該突起が大径側取付部による外嵌領域外に設けられていることから、アウターケースへの装着時に、突起部分が大径側取付部によって拘束されることなく広がることができ、そのためアウターケースをブッシュ内に挿入しやすい。
また、上記構成によれば、ブッシュの内周面に設けた密着内周部により、アウターケースに対するブッシュの密着性を向上させることができる
第1の発明のジョイントブーツは、上記基本構成において、前記ブッシュが、周方向で隣り合う前記凸部間に位置する円弧状壁部の端面において、軸方向に突設された舌状片を備えることを特徴とする(請求項4)。かかる舌状片を設けることにより、ブッシュの射出成形時に余分な成形材料や成形型内の空気をこの部分に逃がすことができ、ブッシュ本体の欠肉を防止することができる。より詳細には、前記ブッシュは、前記凸部のそれぞれの周方向中央から成形材料を注入することで成形された射出成形体であり、前記舌状片が各円弧状壁部の周方向中央に設けられていることが好ましい。これにより、凸部の成形性をより一層高めることができる。
第2の発明のジョイントブーツは、上記基本構成において、前記小径側取付部、締付部材を受け入れるための周方向に延びる固定用凹部を外周面に備えるとともに、前記シャフトの外周面に設けられた周方向に延びる1本の溝に一緒に嵌り込む2本のシール用突条を前記固定用凹部の内周面側に備え、該2本のシール用突条、軸方向に隣接配置されて、両シール用突条間が湾曲状の谷部を介して接続されたことを特徴とする(請求項1)。これにより、小径側取付部のシャフトに対するシール性を向上することができる。
第3の発明のジョイントブーツは、上記基本構成において、前記蛇腹部、大径側取付部寄りの山群と小径側取付部寄りの山群との2つの山群からなり、前記大径側取付部寄りの山群における各山の軸方向における展開長が、前記小径側取付部寄りの山群における各山の軸方向における展開長よりも大に設定されたことを特徴とする(請求項2)。ここで、各山の軸方向における展開長とは、各山の一方側の谷底から他方側の谷底までの山の斜面に沿った長さである。このように大径側取付部寄りの山群の各山の展開長を大きくすることで、広角度に屈曲変形させたときに、大径側取付部寄りの山群で変形させやすくして、耐久性を向上することができる。このような観点より、前記大径側取付部寄りの山群において、各山の高さをそれぞれの山の幅よりも大とし、前記小径側取付部寄りの山群において、各山の高さをそれぞれの山の幅よりも小に設定することが好ましい。
本発明によれば、アウターケースへの装着性を損なうことなく、アウターケースに対するジョイントブーツの軸方向での位置決めを可能にし、かつ、アウターケースに対するブッシュの密着性を向上して優れたシール性を得ることができる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は実施形態に係るジョイントブーツ10の断面図であり、図2はその分解図である。このジョイントブーツ10は、上記した図18,19に示したような自動車用のトリポートタイプの等速ジョイントに装着されるものである。
該等速ジョイントは、図15に示すように、入力側のシャフト1にローラ2を持つ3本のトラニオン3を軸直角方向に突設したトリポート4と、出力側のシャフト5の端部に設けたアウターケース6とを備えてなる。アウターケース6は、その内周にトリポート4に対応する軸方向の3本の摺動溝6aを有し、外周部には、該摺動溝6aの配置に対応して周方向に3つの均等配置された凹部6bを備え、これにより、アウターケース6の外周形状は周方向に凹凸形状をなす非円形状に形成されている。
ジョイントブーツ10は、アウターケース6側に取り付けられる大径側取付部12と、シャフト1に取り付けられる小径側取付部14と、両者を一体に連結する蛇腹部16とからなるブーツ本体18と、アウターケース6と大径側取付部12との間に介在するブッシュ20との組立て体である。
ブーツ本体18は、例として、TPEE、TPOなどの熱可塑性エラストマー樹脂を用いてブロー成形により成形されるものである。一方、ブッシュ20は、ブーツ本体18よりも軟らかい材料を用いて別体に成形されるものであり、例として、TPOなどの熱可塑性エラストマー樹脂や、クロロプレンゴムなどのゴムを成形材料として用いて射出成形により成形される。これにより、蛇腹部16の耐久性を向上しながら、アウターケース6に対するブッシュ20の密着性を向上することができる。
ブーツ本体18の大径側取付部12は、内外周面ともに断面円形状をなす短筒状をなしており、その外周面にはリング状の締付部材7を受け入れるための固定用凹部22が設けられている。小径側取付部14は、トリポート4側のシャフト1に外嵌固定される短円筒状をなしており、外周面にはリング状の締付部材8を受け入れるための周方向に延びる固定用凹部24が設けられている。大径側取付部12と小径側取付部14とは、同軸的に、即ち共通の軸Oを持つように配置されている。蛇腹部16は、大径側取付部12から小径側取付部14へと順次に小さくなるように形成されたテーパー状の蛇腹体であり、その中空部がグリース封入空間25となっている。
ブッシュ20は、図3,4に示すように、大径側取付部12を外嵌させる外周面が断面円形状をなすとともに、アウターケース6に外嵌固定される内周部に上記凹部6bに嵌合する複数の凸部26が周方向に分散して設けられている。凸部26は、径方向内方側に向けて突出するものであり、周方向に120度ごとに均等に配置されている。詳細には、凸部26は横断面形状がなだらかな山形状に形成されており、その周方向における中心線Lに関して、ブッシュ20の軸方向視で対称な形状に設定され、隣合う凸部26間の円弧状壁部28と滑らかに連なっている。
図3,4に示すように、凸部26は、径方向内方に湾曲状に張り出して上記凹部6bに嵌合する内側壁部30と、ブッシュ20の外周面の一部を構成する円弧状の外側壁部32とを備えてなり、これら内側壁部30と外側壁部32との間の空洞部に、両壁部30,32を周方向中央で連結する中央支持壁34A,34Bと、その左右両側において両壁部30,32を連結する左右一対のサイド支持壁36A,36A;36B,36Bとが設けられている。これにより、凸部26には、軸方向に陥没する4つの肉抜き穴が周方向に並んで設けられている。詳細には、肉抜き穴は、ブッシュ20の一端面20A側に開口し、中心線Lに関して対称な二対の有底の第1肉抜き穴38A,40A,40A,38A(図3参照)と、他端面20B側に開口し、中心線Lに関して対称な二対の有底の第2肉抜き穴38B,40B,40B,38B(図4参照)とからなり、従って、上記支持壁は、上記第1肉抜き穴同士を仕切る第1の支持壁(中央支持壁34Aおよびサイド支持壁36A,36A)と、上記第2肉抜き穴同士を仕切る第2の支持壁(中央支持壁34Bおよびサイド支持壁36B,36B)とで構成されている。また、上記第1肉抜き穴と第2肉抜き穴との間を仕切る壁部により内側壁部30を支持する周方向に延びる第3支持壁37が構成されており(図6参照)、すなわち、ブッシュ20の軸方向中心側の支持壁37を挟んで、その両側に上記第1肉抜き穴と第2肉抜き穴が設けられている。なお、4つの第1肉抜き穴38A,40A,40A,38Aの深さは互いに同一である。また、4つの第2肉抜き穴38B,40B,40B,38Bも深さは互いに同一であり、かつ、その深さは上記第1肉抜き穴38A,40Aよりも少し浅くなっている。
図5に示すように、第1の中央支持壁34Aは、内側壁部30を外側壁部32に対して支持する半径方向に延びる壁部であり、内側壁部30の内方への張り出しの最も大きい周方向中央に設けられている。第1のサイド支持壁36Aは、内側壁部30を外側壁部32に対して支持する壁部であり、上記軸Oから放射状に設けられた中央支持壁34Aに対して平行ではなく、傾斜して設けられている。サイド支持壁36Aは、内側壁部30が周方向において均等な間隔で中央支持壁34Aとサイド支持壁36A,36Aとにより支持されるように、内側壁部30における外側壁部への付け根部30Aと中央支持壁との連結部30Bとの中間位置において内側壁部30を支持しており、即ち該中間位置において内側壁部30と連結されている。また、この連結部において内側壁部30に対して略垂直に交差するように、当該連結部から外方に行くほど中央寄りに、即ち中央支持壁34Aに近づくよう傾斜して設けられている。ここで、サイド支持壁36Aの内側壁部30に対する結合角度θは略垂直であることが好ましく、詳細には該結合角度θが70°〜110°(即ち90°±20°)の範囲内であることが好ましく、より好ましくは80°〜100°の範囲内である。この結合角度θは、サイド支持壁36Aの中心線Nと、該中心線Nに交差する内側壁部30の内周面での接線Pとのなす角度である。このように第1の支持壁34A,36Aを設けたことにより、中心線Lに近い一対の内側の第1肉抜き穴40A,40Aはブッシュ20の外周面側が窄まった断面台形状をなし、一対の外側の第1肉抜き穴38A,38Aは断面三角形状をなす。
第2の中央支持壁34Bおよびサイド支持壁36B,36Bの構造は、上記した第1の中央支持壁34Aおよびサイド支持壁36A,36Aの構造と同一であり、従って、第2肉抜き穴38B,40B,40B,38Bの構造も第1肉抜き穴38A,40A,40A,38Aと同一であり、位置や形状が同一である。
図8に示すように、ブーツ本体18の大径側取付部12には、固定用凹部22における内周面側にシール用突条42が設けられている。該シール用突条42は、なだらかな山形をなし、周方向の全周にわたって形成されている。また、大径側取付部12の外周面側には、固定用凹部22の底面に、上記シール用突条42をブロー成形するための凹溝43が設けられている。
一方、ブッシュ20の外周部には、上記シール用突条42が嵌合する浅い角形の環状溝44が全周にわたって設けられ、また、大径側取付部12の端面12Aを軸方向で受止め可能な拡径部46が端部に形成されている。拡径部46は、ブッシュ20と大径側取付部12とを嵌合させるに伴って、大径側取付部12が拡径部46を押し倒すことがないように、軸方向における長さXが大径側取付部12の肉厚Zよりも長く設定され、これにより軸方向における拡径部46の剛性を高めてある。ここでは、拡径部46の長さXは、上記円弧状壁部28の肉厚Tよりも長く設定されており、より一層剛性が高められている。一般に、ブッシュ20を射出成形する場合、かかる拡径部の長さは、キャビティ内での樹脂の流れを考慮して、隣接する壁部の肉厚と同程度の寸法に設定されるが、この例では、隣接する円弧状壁部28の肉厚Tよりも長くして、剛性を高めている点に特徴がある。拡径部46の長さXは大径側取付部12が拡径部46を押し倒してしまうことがないような長さであり、大径側取付部12の肉厚Zの2〜5倍であることが好ましい。これにより、製作コストの増大を抑制しつつ拡径部46の剛性を高めることができる。なお、大径側取付部12の肉厚Zとは、上記固定用凹部22よりも先端側の部分の肉厚の最大値である。
ブッシュ20の外周部は、また、蛇腹部16側の一端部48が先端ほど小径のテーパー状に形成されている。これにより、大径側取付部12をブッシュ20に嵌合させる際に、このテーパー状部48で大径側取付部12を案内することができ、両者の組付け性を向上することができる。
ブッシュ20には、アウターケース6よりも小径の密着内周部50が内周面の全周にわたって設けられている。すなわち、密着内周部50は、その内周面の輪郭がアウターケース6の外周面の輪郭よりも小さく設定されている。ブッシュ20の内周部には、上記のようにアウターケース6の凹部6bに嵌合する凸部26が分散配置されているため、周方向において半径が変動している。そのため、密着内周部50の内周面の半径が、周方向の全体においてアウターケース6の対応する箇所での半径よりも小さく設定されており、例えば、図14に示すように凸部26での半径D2は、凹部6bでのアウターケース6の半径D0よりも小さく設定されている。これにより、ブッシュ20がアウターケース6に密着外嵌可能に構成されている。
また、この密着内周部50には、2本のシール用突条51,51が全周にわたって設けられている。図8に示すように、シール用突条51は、外周面の環状溝44に対して、その軸方向外側であって、かつ、軸方向に近接させて配されている。これにより、図9に示すように締結部材7を締め付けたときに、最も高い圧力が作用する環状溝44の肩部44Aからシール用突条51に対して効果的に締付け力を及ぼすことができ、高いシール性が得られる。また、シール用突条51は、図6に示すように、凸部26においては、第3支持壁37の軸方向両端部に重なるように配置されており、これにより、締付部材7による締付け力が第3支持壁37を介してシール用突条51に効果的に伝わり、高いシール性が得られる。
また、ブッシュ20には、蛇腹部16とは反対側の一端部に、アウターケース6よりも大径のストレート穴状で、ブッシュ20をアウターケース6に外嵌する際にアウターケース6を案内する拡径内周部52が内周面の全周にわたって設けられている。拡径内周部52は、その内周面の輪郭がアウターケース6の外周面の輪郭よりも大きく設定されており、すなわち、拡径内周部52の内周面の半径が、周方向の全体においてアウターケース6の対応する箇所での半径よりも大きく、例えば、図14に示すように凸部26での半径D1が凹部6bでのアウターケース6の半径D0よりも大きく設定されている。拡径内周部52は、ブッシュ20の軸方向において大径側取付部12による外嵌領域Qにまで至らないように終端している。すなわち、拡径内周部52は、ブッシュ20の一端面20Aから拡径部46の軸方向長さXの範囲内にて設けられており、つまり拡径部46よりも短い軸方向寸法で形成されている。なお、拡径内周部52と密着内周部50の境界はテーパー穴になっており、拡径内周部52とブッシュ20の一端面20Aの境界もテーパー穴になっている。
図8,14に示すように、アウターケース6の外周面には周方向に延びる溝54が設けられている。この溝54はアウターケース6の摺動溝6aに相当する周上のみに設けられており、凹部6bに相当する周上には設けられていない。
そして、ブッシュ20の内周面には、この溝54に嵌合する突起56が設けられている。突起56は、溝54に対応させて上記凸部26間の円弧状壁部28のみにおいて周方向に延びて形成されており、図3に示されるように周上の3箇所に存在する。図9に示すように、突起56は、ブッシュ20の軸方向において、大径側取付部12による外嵌領域Q、即ちブッシュ20と大径側取付部12とが嵌合している領域から外れた位置にあり、この例では、外嵌領域Qに対して蛇腹部16とは反対側に外れた位置に設置されている。詳細には、突起56は、上記拡径部46におけるブッシュ20の内周面であって、密着内周部50と拡径内周部52との間に設けられており、突起56を挟んでその一方側が密着内周部50、他方側が拡径内周部52となっている。
図4,10に示すように、ブッシュ20には、各円弧状壁部28の端面に舌状片58が軸方向に一体に突設されている。舌状片58は、ブッシュ20の蛇腹部側端面20Bにおいて、各円弧状壁部28の周方向中央にそれぞれ設けられており、図10に示す平面視において先細の台形板状に形成されている。また、図9に示すように、舌状片58は先端ほど径方向内方に傾斜して突出している。
図11に示すように、ブッシュ20を射出成形するための成形型60は、ブッシュ20の反蛇腹部側端面20Aを成形する第1型61と、外周面を成形する第2型62と、内周面を成形する第3型63とからなる。そして、蛇腹部側端面20Bにおける各凸部26の周方向中央から成形材料を注入するように注入口64が設けられ(図4参照)、また、この注入口64と同じ側の端面20Bにおける各円弧状壁部28の周方向中央に舌状片58を成形するためのキャビティ65が設けられている。これにより、射出成形時、余分な成形材料や成形型60内の空気をこのキャビティ65内に逃がすことができ、ブッシュ本体の欠肉を防止することができる。特に、注入口64を各凸部26に設け、キャビティ65をその間の円弧状壁部28に設け、更に両者を同じ端面20B側に設けたので、成形材料の流れを良くして、ブッシュ本体の欠肉を解消し、上記肉抜き穴構成を持つ凸部26の成形性に優れる。なお、舌状片58自体には欠肉があってもよい。舌状片58は、図8において鎖線58Aで示すように、射出成形時には軸方向に平行に突出成形されるが、射出成形後の収縮により内方に傾斜した形状となる。そして、このように内方に傾斜していることにより、上記先細の台形状であることと相俟って、ブッシュ20を大径側取付部12に挿入しやすく、組付け作業性に優れる。
図9,15に示すように、ブーツ本体18の大径側取付部12において、上記固定用凹部22は、アウターケース6の先端部6cの外周を取り囲む筒状連結部66を介して、蛇腹部16と連結されている。この筒状連結部66は、図7に示すように、固定用凹部22の蛇腹部側肩部22Bから一定肉厚で軸方向に延びる短円筒状をなしており、蛇腹部側端66Aが、蛇腹部16の第1谷部(最も大径側取付部12側の谷部)16Aを構成する斜面部16Bに接続されている。
筒状連結部66は、その軸方向中央部が半径方向内方に湾曲状に凹んだくびれ状に形成されている。この筒状連結部66のくびれ形状は、蛇腹部16における山谷形状とは明確に区別されるべきものであり、詳細には次のように構成されている。まず、筒状連結部66の外周面におけるくびれの底66Bが、筒状連結部66の半径方向において、固定用凹部22の底面22Aとシール用突条42の先端42Aとの間の範囲A1内に位置している。より好ましくは、上記くびれの底66Bは、固定用凹部22の底面22Aと大径側取付部12の内周面12Bとの間の範囲A2内に位置することである。また、筒状連結部66の外周面における蛇腹部側端66Aが、筒状連結部66の半径方向において、固定用凹部22の蛇腹部側肩部22Bから筒状連結部66の肉厚Yに相当する寸法だけ半径方向外方の位置68と固定用凹部22における大径側取付部12の内周面12Bとの間の範囲B1内に位置している。より好ましくは、上記蛇腹部側端66Aは、固定用凹部22の蛇腹部側肩部22Bと上記凹溝43の底面43Aとの間の範囲B2内に位置することである。また、この実施形態では、筒状連結部66の上記蛇腹部側端66Aが、反蛇腹部側の端である固定用凹部22の蛇腹部側肩部22Bよりも半径方向内方に位置して形成されている。このような範囲に形成することにより、後述する筒状連結部66の適度な撓み性を確保し、また、筒状連結部66の不所望な座屈を回避することができる。
図12に示すように、上記小径側取付部14には、固定用凹部24の内周面側に、2本のシール用突条70,70が全周にわたって設けられている。2本のシール用突条70は、共に断面形状がなだらかな山形をなして軸方向に隣接配置されており、両者の間が湾曲状(断面円弧状)の谷部72を介して接続されている。図13にも示されるように、2本のシール用突条70は、シャフト1の外周面に設けられた周方向に延びる1本の溝74に一緒に嵌り込むものであり、該溝74の開口縁74A,74Aに両突条70の外側の斜面が当接するように、2本のシール用突条70の軸方向における幅W1が溝74の開口幅W2よりも大に設定されている。また、谷部72の深さは、溝74の開口幅W2に相当する幅での高さHと、小径側取付部14の内周面14Aに相当する高さIとの間に谷底が位置するように設定されている(図12参照)。なお、固定用凹部24の蛇腹部側肩部には切欠部73が設けられている。
図1に示すように、上記蛇腹部16は、大径側取付部12側から順に第1山76A、第2山76B、第3山76C、第4山76Dおよび第5山76Eからなる5山で構成されている。これらは断面形状により区別される2つの山群からなり、即ち、第1山76A及び第2山76Bからなる大径側取付部寄りの山群78と、第3山76C、第4山76Dおよび第5山76Eからなる小径側取付部寄りの山群80とで構成されている。そして、各山の軸方向における展開長Eは、大径側取付部寄りの山群78の方が小径側取付部寄りの山群80よりもいずれも大に設定されている。ここで、展開長Eとは、図2で拡大して示すように、各山の一方側の谷底82Aから他方側の谷底82Bまでの山の斜面に沿った長さである。
また、図1に示すように、大径側取付部寄りの山群78においては、各山の高さF1,F2がそれぞれの山の幅G1,G2よりも大に設定されている(F1>G1,F2>G2)。一方、小径側取付部寄りの山群80においては、各山の高さF3,F4,F5がそれぞれの山の幅G3,G4,G5よりも小に設定されている。ここで、山の高さF1〜F5とは、各山の小径側取付部14側の谷底から山の頂点までの軸直角方向における距離であり、山の幅G1〜G5とは、各山の両側の谷底間の軸方向における距離である。
以上よりなるジョイントブーツ10を等速ジョイントに取付ける場合、図14,15に示すように、ブーツ本体18の大径側取付部12をブッシュ20に外嵌固定してから、ブッシュ20をアウターケース6に外嵌するとともに、小径側取付部14をシャフト1に外嵌し、それぞれの固定用凹部22,24に締付部材7,8をそれぞれ締付けて固定する。
ここで、ブッシュ20をアウターケース6に外嵌する際、アウターケース6をブッシュ20の拡径内周部52が案内するので外嵌させやすい。また、このとき、ブッシュ20の円弧状壁部28では内周面に突起56が設けてあるが、この突起56が硬度の高い大径側取付部12により外周面を拘束されている外嵌領域Qに設けられていないので、突起56部分においてブッシュ20が径外方に広がりやすく、そのためアウターケース6をブッシュ20内に挿入しやすい。また、その際、突起56が拡径内周部52とともに外嵌領域Q外にあるため、アウターケース6の先端部6cを拡径内周部52から突起56を経て密着内周部50へとスムーズに導き入れることができる。更に、突起56を設けていない凸部26の周方向部分でも、拡径内周部52が外嵌領域Qにまで至らない範囲で設けられているため、拡径内周部52に案内されたアウターケース6を密着内周部50に押し込む際に、当初から過大な力をかける必要がなく、スムーズに導き入れることができる。すなわち、拡径内周部52が外嵌領域Qにまで延在している場合、アウターケース6を密着内周部50に押し込む際に、当初から過大な力が必要となるが、本例ではこのような不具合が解消される。
そして、このようにしてアウターケース6にブッシュ20が装着されると、図9に示すように、上記突起56がアウターケース6の溝54に嵌合して、ブッシュ20の軸方向における位置決めがなされる。また、密着内周部50及びそこに設けられたシール用突条51により、ブッシュ20とアウターケース6との間での高いシール性が確保される。
以上より、アウターケース6への装着性を損なうことなく、ブッシュ20の軸方向における位置決めを行い、かつ、高いシール性を確保することができる。
また、ブッシュ20に軸方向寸法Xの長い拡径部46を設けたことにより、ロボットハンドでブーツ本体18をブッシュ20に組付ける場合や人為的に組付ける場合に、ブーツ本体18の大径側取付部12が拡径部46を押し倒して乗り越えてしまうという不具合を防止することができ、組付け性に優れる。しかも、拡径部46の軸方向寸法Xが長いので、その内周に上記突起56を設けるための十分な軸方向寸法を確保することができる。
また、凸部26の内側壁部30が、周方向中央の中央支持壁34A,34Bとその両側のサイド支持壁36A,36A;36B,36Bとの3本の支持壁で支持されているので、径方向内方への張り出しの最も大きい内側壁部30の中央部を中央支持壁34A,34Bで支持しながら、その両側でも締付け力が極力均一化されるようにサイド支持壁36A,36A;36B,36Bを配設することができ、締付け力のバラツキを効果的に低減することができる。よって、内側壁部30がアウターケース6に及ぼす面圧を周方向で極力均一化することができ、シール性を向上することができる。
しかも、上記のようにサイド支持壁36A,36Bが外方ほど中央支持壁34A,34Bに近づくように傾斜させたことにより、次の作用効果が奏される。すなわち、サイド支持壁36A,36Bが中央支持壁34A,34Bに対して平行に配されている場合、サイド支持壁36A,36Bの外側の肉抜き穴38A,38Bの断面積が小さくなって、それらを成形するための中子を脱型しにくくなるが、上記のように傾斜させたことにより、外側の肉抜き穴38A,38Bの断面積を大きくすることができ、中子の脱型性を確保するとともに、射出圧での中子の変形を抑制することができ、成形性を向上することができる。また、内側壁部30の外側面を支持するサイド支持壁36A,36Bを内側壁部30に対して垂直に近い角度で結合することができ、そのため、内側壁部30がアウターケース6に及ぼす面圧を周方向でより均一化することができ、凸部26におけるシール性を向上することができる。
そして、特に本実施形態によれば、ブーツ本体18の大径側取付部12における筒状連結部66を上記のようなくびれ状に形成したことにより、広角度に屈曲変形させたときに、屈曲内側において、蛇腹部16の大径側取付部12側の第1谷部16Aがアウターケース6の先端面6dに接触することを回避することができる。
図16は、上記実施形態のジョイントブーツ10について、シャフト1を広角度に傾けてジョイントブーツ10を屈曲変形させた状態を示す断面図であり、図17は、筒状連結部210がくびれ形状ではなくストレート状である比較例のジョイントブーツ200を同様に変形させた状態を示す断面図である。図示するように、比較例では、屈曲内側において、蛇腹部202の大径側取付部204側の最初の谷部206が、2番目の谷部208によってアウターケース6の先端面6dに押し付けられるように変形しており、これにより耐久性が損なわれるおそれがある。これに対し、実施形態では、屈曲内側において、蛇腹部16の第1谷部16Aがアウターケース6の先端面6dに接触することが回避されており、図17に示す比較例の場合とは明らかに異なる変形形状を呈していた。これは、本実施形態では、ジョイントブーツ10の屈曲変形時に、くびれた筒状連結部66が、その軸方向中央部をヒンジ中心とするヒンジのように作用して、蛇腹部側端66Aが外側に反り返るように、撓み変形することによるものであり、これにより、蛇腹部16の上記斜面部16Bがアウターケース6の先端面6dに近づくような変形が抑制される。
本実施形態によれば、また、小径側取付部14において、上記2本のシール用突条70が、図13に示すようにシャフト1の溝74に嵌り込むことにより、高いシール性が発揮される。これは、2本のシール用突条70が幅狭の溝74に嵌ることにより、内向きに圧縮された2つの山が外向きに戻ろうとする反発力が働き、開口縁74Aでの圧力が高まることによるものと考えられる。また、これら突条70間の谷部72が上記のように湾曲していることにより、上記の反発力が増大して一層高いシール性が得られる。更に、本実施形態では、固定用凹部24の蛇腹部側肩部に切欠部73が設けられているため、ジョイントブーツの屈曲変形時に、J方向(図13参照)に対して撓み変形しやすい。そのため、蛇腹部側のシール用突条70がシャフト1から浮き上がろうとする力が低減されて、シール性を高めることができる。
本実施形態によれば、また、蛇腹部16において、大径側取付部寄りの山群78の各山の展開長Eを大きくし、かつ、各山の高さF1〜F5と幅G1〜G5を上記の通り設定したことにより、広角度に屈曲変形させたときに、大きな伸縮力が作用する大径側取付部寄りの山群78を伸縮変形させやすく、よって、耐久性を向上することができる。特に、インボート用の等速ジョイントにおいては、軸方向に伸ばされた状態で広角度に屈曲変形させられることがあるが、その場合にも大径側取付部寄りの山群78を伸縮させやすくして、耐久性を向上することができる。なお、上記実施形態では、蛇腹部を5山としたが、山数はこれには限定されず、例えば6山としてもよく、その場合、大径側取付部寄りの山群と小径側取付部寄りの山群をそれぞれ3山ずつとすることが好ましい。
本発明のジョイントブーツは、上記のようにアウターケースへの装着性を損なうことなく、軸方向での位置決めを可能にするので、主として自動車のトリポートタイプの等速ジョイントなどに用いられるジョイントブーツとして好適に利用することができる。
本発明の実施形態に係るジョイントブーツの縦断面図 同ジョイントブーツの分解断面図 図2のIII方向視側面図 図2のIV方向視側面図 ブッシュの凸部の断面図 図5のVI−VI線断面図 ジョイントブーツの大径側取付部の拡大断面図 大径側取付部のアウターケースへの取付け構成を示す分解断面図 大径側取付部のアウターケースへの取付け状態を示す断面図 ブッシュの要部拡大平面図 ブッシュを成形するための成形型の断面図 小径側取付部のシャフトへの取付け構成を示す分解断面図 小径側取付部のシャフトへの取付け状態を示す断面図 ジョイントブーツを等速ジョイントに組付ける途中の状態を示す断面図 ジョイントブーツを等速ジョイントに組付けた状態を示す断面図 実施形態に係るジョイントブーツを屈曲変形させた状態を示す断面図 比較例に係るジョイントブーツを屈曲変形させた状態を示す断面図 従来のジョイントブーツを等速ジョイントに組付けた状態を示す断面図 同等速ジョイントの側面図である。
符号の説明
1…シャフト、6…アウターケース、6b…凹部、6c…先端部、7…締付部材、8…締結部材、10…ジョイントブーツ、12…大径側取付部、14…小径側取付部、16…蛇腹部、18…ブーツ本体、20…ブッシュ、22…固定用凹部、24…固定用凹部、26…凸部、28…円弧状壁部、50…密着内周部、51…シール用突条、52…拡径内周部、54…アウターケースの溝、56…突起、58…舌状片、66…筒状連結部、70…シール用突条、72…谷部、74…シャフトの溝、78…大径側取付部寄りの山群、80…小径側取付部寄りの山群、E…各山の軸方向における展開長、F1〜F5…各山の高さ、G1〜G5…各山の幅、Q…外嵌領域

Claims (5)

  1. 周方向に複数の凹部を有する外周形状のアウターケース側に取り付けられる筒状の大径側取付部と、シャフトに取り付けられる筒状の小径側取付部と、両者を一体に連結する蛇腹部とからなるブーツ本体と、
    前記アウターケースと前記大径側取付部との間に介在し、前記大径側取付部内に嵌合する外周面が断面円形状をなすとともに、前記アウターケースに外嵌固定される内周部に前記凹部に嵌合する複数の凸部が周方向に分散して設けられたブッシュと、を備えてなり、
    前記ブッシュには内周面の全周にわたって密着内周部が設けられて、前記ブッシュが前記アウターケースに密着外嵌可能に構成されるとともに、前記ブッシュの内周面には、前記アウターケースの外周面に設けられた周方向に延びる溝に嵌合する突起が設けられ、前記ブッシュの外周面に対し前記大径側取付部が外嵌している領域を前記大径側取付部による外嵌領域として、前記突起が、前記ブッシュの軸方向において前記大径側取付部による前記外嵌領域と重ならないように当該外嵌領域から前記蛇腹部とは反対側に外れた位置に設けてあり、
    前記小径側取付部が、締付部材を受け入れるための周方向に延びる固定用凹部を外周面に備えるとともに、前記シャフトの外周面に設けられた周方向に延びる1本の溝に一緒に嵌り込む2本のシール用突条を前記固定用凹部の内周面側に備え、該2本のシール用突条が、軸方向に隣接配置されて、両シール用突条間が湾曲状の谷部を介して接続されたことを特徴とするジョイントブーツ。
  2. 周方向に複数の凹部を有する外周形状のアウターケース側に取り付けられる筒状の大径側取付部と、シャフトに取り付けられる筒状の小径側取付部と、両者を一体に連結する蛇腹部とからなるブーツ本体と、
    前記アウターケースと前記大径側取付部との間に介在し、前記大径側取付部内に嵌合する外周面が断面円形状をなすとともに、前記アウターケースに外嵌固定される内周部に前記凹部に嵌合する複数の凸部が周方向に分散して設けられたブッシュと、を備えてなり、
    前記ブッシュには内周面の全周にわたって密着内周部が設けられて、前記ブッシュが前記アウターケースに密着外嵌可能に構成されるとともに、前記ブッシュの内周面には、前記アウターケースの外周面に設けられた周方向に延びる溝に嵌合する突起が設けられ、前記ブッシュの外周面に対し前記大径側取付部が外嵌している領域を前記大径側取付部による外嵌領域として、前記突起が、前記ブッシュの軸方向において前記大径側取付部による前記外嵌領域と重ならないように当該外嵌領域から前記蛇腹部とは反対側に外れた位置に設けてあり、
    前記蛇腹部が、大径側取付部寄りの山群と小径側取付部寄りの山群との2つの山群からなり、前記大径側取付部寄りの山群における各山の軸方向における展開長が、前記小径側取付部寄りの山群における各山の軸方向における展開長よりも大に設定されたことを特徴とするジョイントブーツ。
  3. 前記大径側取付部寄りの山群では、各山の高さがそれぞれの山の幅よりも大であり、前記小径側取付部寄りの山群では、各山の高さがそれぞれの山の幅よりも小であることを特徴とする請求項2記載のジョイントブーツ。
  4. 周方向に複数の凹部を有する外周形状のアウターケース側に取り付けられる筒状の大径側取付部と、シャフトに取り付けられる筒状の小径側取付部と、両者を一体に連結する蛇腹部とからなるブーツ本体と、
    前記アウターケースと前記大径側取付部との間に介在し、前記大径側取付部内に嵌合する外周面が断面円形状をなすとともに、前記アウターケースに外嵌固定される内周部に前記凹部に嵌合する複数の凸部が周方向に分散して設けられたブッシュと、を備えてなり、
    前記ブッシュには内周面の全周にわたって密着内周部が設けられて、前記ブッシュが前記アウターケースに密着外嵌可能に構成されるとともに、前記ブッシュの内周面には、前記アウターケースの外周面に設けられた周方向に延びる溝に嵌合する突起が設けられ、前記ブッシュの外周面に対し前記大径側取付部が外嵌している領域を前記大径側取付部による外嵌領域として、前記突起が、前記ブッシュの軸方向において前記大径側取付部による前記外嵌領域と重ならないように当該外嵌領域から前記蛇腹部とは反対側に外れた位置に設けてあり、
    前記ブッシュが、周方向で隣り合う前記凸部間に位置する円弧状壁部の端面において、軸方向に突設された舌状片を備えることを特徴とするジョイントブーツ。
  5. 前記ブッシュは、前記凸部のそれぞれの周方向中央から成形材料を注入することで成形された射出成形体であって、前記舌状片が各円弧状壁部の周方向中央に設けられたことを特徴とする請求項4記載のジョイントブーツ。
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