JP4532315B2 - 生物的硝化脱窒処理システム及び脱窒処理方法 - Google Patents

生物的硝化脱窒処理システム及び脱窒処理方法 Download PDF

Info

Publication number
JP4532315B2
JP4532315B2 JP2005077094A JP2005077094A JP4532315B2 JP 4532315 B2 JP4532315 B2 JP 4532315B2 JP 2005077094 A JP2005077094 A JP 2005077094A JP 2005077094 A JP2005077094 A JP 2005077094A JP 4532315 B2 JP4532315 B2 JP 4532315B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
denitrification
tank
wastewater
treatment
biological treatment
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2005077094A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2006255598A (ja
Inventor
俊明 宮永
寿人 安部
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Steel and Sumikin Chemical Co Ltd
Original Assignee
Nippon Steel and Sumikin Chemical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Steel and Sumikin Chemical Co Ltd filed Critical Nippon Steel and Sumikin Chemical Co Ltd
Priority to JP2005077094A priority Critical patent/JP4532315B2/ja
Publication of JP2006255598A publication Critical patent/JP2006255598A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4532315B2 publication Critical patent/JP4532315B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

本発明は廃水中に含まれる窒素成分の処理システム及び除去方法に関するものである。
廃水中に含まれる窒素成分は海や湖沼の不栄養化に起因する水質汚染につながるため、深刻な問題である。平成16年度から第五次水質規制の実施によって各排出事業者を対象に窒素成分の排出総量規制が始まったものの、窒素処理は技術的な難しさもあって、多くの排出事業者においては苦慮している状況である。
下水道処理などにおいては、処理終末に活性汚泥法等の窒素処理システムを設置することによって、好気性処理によるアンモニア成分から硝酸成分への硝化処理と、嫌気性処理による硝酸成分の窒素ガス化などの対策を講じてきた。例えば、小島らは、昭和52年9月,株式会社アイピーシー発行「脱窒・脱燐技術と富栄養化対策」において、活性汚泥槽を中心とした生物学的硝化脱窒槽の運転条件などを詳しく紹介している。
排出量の多い大企業などにおいては、この硝化脱窒処理を行う活性汚泥法による窒素処理方法を取り入れたところも多いものの、活性汚泥法は広い敷地面積を必要とすることや、装置そのものが一種の化学プラント化しているために専用オペレータの配置が必要であること、また処理に伴って多量の汚泥が発生することから、その維持管理に苦労しているのが現実である。
更に、このような活性汚泥法システムを導入したところにおいては、導入以降の工場稼動状況の変更に伴う窒素排出量の増加に対処する方法に苦慮しているのが実情である。活性汚泥法の場合、既設のシステム自身が大規模設備であるために、新たな増設などには多額の費用がかかることや、また処理効率をあげるためにメタノール等の多くの栄養源を使用すると、水処理システムの後段に、過剰メタノール由来のCOD処理システムを新たに設置する必要が生ずるなどの問題がある。
また、炭素源を栄養源とする従来型の硝化脱窒システムでは、栄養源としてメタノールを使用するのが一般的であるが、脱窒率を上げるために処理すべき窒素成分量に対して過剰なメタノールを添加しなければならないために、過剰量のメタノールが新たなBOD成分として汚染の原因になることもあって、従来の硝化脱窒システムの後段にメタノール処理槽を設けなければならないなど、水処理システムの複雑化やプラント設備の大掛り化の問題点が指摘されていた。
特開2001−79593号公報 特開2001−212592号公報 特開2003−53383号公報 特開2002−233889号公報 特開2001−104993号公報
このような問題を解決するに際し、最近各種新技術が提案されている。三木らは、特許文献1〜3において、排水中に含まれるアンモニア性窒素の大部分を事前にアンモニアストリピング装置によってアンモニアガスとして取り除いた後に、硝化脱窒処理を行う生物処理槽を提案している。また、新村らは、特許文献4において、硝化脱窒処理を行う活性汚泥槽へ従属栄養源として多く使用されているメタノールなどの工業製品の代わりに、産業廃棄物である酒類残渣を使用しても硝化脱窒が可能であり、活性汚泥槽の維持経費の低減に大きく寄与できることを提案している。
しかしながら、以上の方法は、あくまでも高効率な硝化脱窒システムを想定した新設の硝化脱窒処理システムの提案であったり、あるいは既設の硝化脱窒処理システムのコスト低減視点での運転方法の提案であるために、例えば、既設の硝化脱窒処理を行う活性汚泥槽を有するユーザにおいては、近年の環境規制強化に対応するには満足すべき方法とはいえない。
従来も硝化脱窒処理を行わざるをえなかった企業等の大部分は、既に硝化脱窒処理を行う活性汚泥槽を設置してこれまでの環境規制に対応してきたため、新たな環境規制の強化についても、なるべく既設の処理装置を活用して低コストで環境対応したいため、既設装置を撤廃して新たな新規装置を設置する方法は設備投資的な難しさが伴う。また既設処理槽の維持管理コストの低減は、運営コスト的には良いものの、あくまでも現状規制値レベルでの維持管理コストの低減にすぎないため、それだけでは新たな環境規制対応には適応できず、あまり意味があるとはいえない。
したがって、硝化脱窒処理を行わざるをえない多くの企業等は、既設硝化脱窒処理槽を活用しながら、最小限の設備投資コストにて新環境規制対応に適応する技術開発を求めていた。
別の観点から、農業排水等に含まれる硝酸性窒素(以下、特に区別して使用しない限り、硝酸性窒素というときは、硝酸性窒素、亜硝酸性窒素を意味する)を除去するために、硫黄酸化脱窒細菌と硫黄−炭酸塩系無機材料(以下、脱窒材ともいう)を使用する方法が、特許文献5等に開示されている。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであって、既設の標準的な活性汚泥槽や従属栄養脱窒処理槽などを活用して、それらシステムの脱窒能力を安価且つ簡便に増大することができる廃水中窒素成分の除去システムを提供する。更に、廃水処理プロセスにおける脱窒率を向上し、廃水処理水のBOD汚染を削減し、廃水処理水の水質の向上を図るものである。
本発明者らは、上記課題を解決するために鋭意検討を重ねた結果、硝化脱窒処理を行う生物処理槽Iに対して、後段に硫黄−炭酸塩系無機材料を充填した独立栄養菌による生物処理脱窒槽IIを連結し、硝化脱窒処理を行う生物処理槽Iにおいて脱窒できなかった硝酸性窒素を、後段の独立栄養菌による生物処理脱窒槽IIにて処理することにより、また硝化脱窒処理を行う生物処理槽Iの前段に廃水を均一に事前混合する調整槽Pを設け、BOD成分の調整によって、BOD成分による汚染を及ぼさないレベルの有機物を投入して脱窒処理を行うことにより、脱窒能力の増大と処理水質の向上を、安価且つ簡便に行うことが可能であることを見出し、本発明に至ったものである。
廃水中窒素成分の除去システムは、硝化脱窒処理を行う生物処理槽Iの後段に、硫黄−炭酸塩系無機材料を充填した独立栄養菌主体の生物脱窒処理槽IIを連結して、硝化脱窒処理を行う生物処理槽Iにて脱窒処理できなかった窒素成分を、硫黄−炭酸塩系無機材料を充填した独立栄養菌主体の生物脱窒処理槽IIにて高度脱窒処理することを特徴とする。ここで、生物処理槽Iが、硝化処理槽Iaと脱窒処理槽Ibの組み合わせからなり、硝化脱窒処理において使用する主たる微生物が従属栄養菌に属する微生物であることは好ましい一例である。
また、本発明は、硝化脱窒処理を行う生物処理槽Iの後段に、硫黄−炭酸塩系無機材料を充填した独立栄養菌主体の生物脱窒処理槽IIを連結して、硝化脱窒処理を行う生物処理槽Iにて脱窒処理できなかった窒素成分を、硫黄−炭酸塩系無機材料を充填した独立栄養菌主体の生物脱窒処理槽IIにて高度脱窒処理するに当たり、生物処理槽Iの前段に、廃水を均一に事前混合する調整槽Pを設け、硝化脱窒処理を行う生物処理槽Iに流入する廃水中に含まれるBOD成分の濃度BA(mg/L)と窒素成分の濃度TNA(mg-N/L)の比率を5<BA/TNA<50に保つように、BOD成分を補充することを特徴とする廃水中窒素成分の除去方法である。
ここで、除去方法が次のa)〜c)の1以上の要件を満足することはより良好な結果を与える。
a)補充するBOD成分が、焼酎醸造時に発生する有機残渣及び有機物を含む凝集液(ドレン)などの有機性廃棄物のリサイクル栄養源であること。
b)生物処理槽Iから排出される廃水中に含まれる窒素濃度TNB(mg-N/L)と、生物処理脱窒槽IIにおける硫黄−炭酸塩系無機材料の充填量S(kg)及び生物処理脱窒槽IIで処理する廃水量Q(L/day)の関係が、40<TNB×Q/S<4000(mg-N/kg・day)の関係を満足すること。
c)調整槽Pに流出する廃水中に含まれる窒素成分の濃度TNA(mg-N/L)とBOD成分の濃度BA(mg/L)に対して、後段の生物処理脱窒槽IIにおける硫黄−炭酸塩系無機材料の充填量S(kg)及び生物処理脱窒槽IIで処理する廃水量Q(L/day)の関係が、50≦(TNA−BA/50)×Q/S≦3000の関係を満足すること。
以下、本発明を更に説明する。
硝化脱窒処理を行う生物処理槽Iは、従属栄養菌を主体に硝化脱窒処理を行う生物処理槽であって、前記特許文献1〜4等に記載されているような装置である。この生物処理槽Iでは、N分以外の汚染物の除去も同時に行われるが、除去し難いN分の除去を主な目的の一つとする。このため、生物処理槽Iは、好気性の硝化処理槽Ia(ばっ気によって、排水中の溶存酸素量を上げてNH3を酸化し、NO3にする)と、嫌気性の脱窒処理槽Ib(排水中の溶存酸素量を極度まで下げて、従属栄養菌にNO3のOで呼吸をさせて、還元させてN2にする)とを有することが好ましい。なお、硝化脱窒処理を行う生物処理槽Iにおける好気性の硝化処理槽と嫌気性の脱窒処理槽の設置方法には通常2つの方式があり、最初に硝化処理槽Iaでばっ気して窒素成分を硝化した後に、その後段の脱窒処理槽Ibで嫌気性雰囲気下で脱窒処理を行う方式と、最初に嫌気性雰囲気下で脱窒処理する脱窒処理槽Ibを設置し、その後段にばっ気して窒素成分を硝化処理する好気性の硝化処理槽Iaを設置して、さらに好気性の硝化処理槽Iaの廃水又は廃水と汚泥の一部を前段の嫌気性の脱窒処理槽Ibに返送しながら全体の窒素成分を除去させる方式がある。本発明においてはどちらの方法でもよく、特にその方法を制限するものではない。
通常、硝化処理槽では、CO2を栄養源とする独立栄養菌と、排水中に含まれるBODを栄養源とする従属栄養菌が混合していると思われるが、脱窒処理槽ではほとんどが従属栄養菌処理のため、処理対象の廃水中に含まれるBOD成分量が少ない場合には新たなBOD栄養源の添加が必要となる。特に、既設の廃水処理装置でBOD成分等の除去が行われたが、N分の除去が不十分な廃水を処理する場合に、BOD栄養源の添加が必要となることが多い。
一方、硫黄−炭酸塩系無機材料を充填した独立栄養菌主体の生物処理脱窒槽IIにおいては、独立栄養菌が硫黄酸化脱窒細菌であり、硫黄−炭酸塩系無機材料(脱窒材)が充填されている槽であることが好ましい。脱窒材としては、硫黄−炭酸マグネシウム、硫黄−炭酸カルシウム又はその混合物が好ましい。
なお、本発明の脱窒処理に使用される微生物(菌)類は特に限定されないが、従属栄養脱窒菌としては、Pseudomonas denitrificansが代表的であり、独立栄養脱窒菌としては、Thiobacillus dehitrificansが代表的である。
また、硝化脱窒処理を行う生物処理槽Iにおける従属栄養脱窒菌の栄養源は、特に限定されないが、従属栄養脱窒菌の栄養源が有機物由来のBOD成分、メタノール、エタノールであることが好ましく、より望ましくは食品廃棄物由来のBOD成分であることが好ましく、更に望ましくは焼酎醸造時に発生する有機残渣やベーパ凝集液(ドレン)などの有機性廃棄物のリサイクル栄養源であることが好ましい。
また、本発明においては、硝化脱窒処理を行う生物処理槽Iの前段に廃水を均一に事前混合する調整槽Pを設けることが好ましい。そして、生物処理槽Iの後段に硫黄−炭酸塩系無機材料が充填された独立栄養菌を利用する生物処理脱窒槽IIが連結されていることが好ましい。この連結方式にすると、処理すべき廃水に含まれる窒素成分量に対するBOD成分量が少ない場合に、調整槽Pにおいて、必要最小限のBOD成分を添加することが可能であり、また均一に混合できることによって、生物処理槽Iにおいて余剰BOD成分を排出することなく廃水中の窒素成分の大部分を処理し、また残存した廃水中の窒素成分を、後段の生物処理脱窒槽IIにおいて窒素成分の高度処理を実現することが可能となる。
硫黄−炭酸塩系無機材料が充填された独立栄養菌を利用する生物処理脱窒槽IIに充填する硫黄−炭酸塩系無機材料としては、特許文献5等に記載された脱窒材が使用できる。かかる脱窒材は、硫黄とアルカリ土類金属の炭酸塩の粉末を、結合剤で結合して粒状としたものや、硫黄とアルカリ土類金属の炭酸塩の混合粉末を溶融して一体化したのち、これを破砕したものなどがある。なお、硫黄とアルカリ土類金属の炭酸塩の配合割合は2/8〜8/2(重量比)の範囲である。また、脱窒材には上記成分以外に、酸化鉄類、無機繊維、ゼオライト等を配合することも可能である。
硝化脱窒処理を行う生物処理槽Iの前段に設けた調整槽Pにおいて、廃水中に含まれるBOD成分の濃度BA(mg/L)と窒素成分の濃度(窒素濃度ともいう)TNA(mg-N/L)の比率を常に5<BA/TNA<50に保つようにBOD成分を補充して、生物処理槽Iに装入する廃水中のBAとTNAの比率を調整することが好ましい。より望ましくは8<BA/TNA<40の範囲、さらに望ましくは10<BA/TNA<30の範囲に調整する。BA/TNAが5より小さくなると硝化脱窒処理を行う生物処理槽Iにおける従属栄養菌の栄養源不足となり、窒素処理効率が極端に低下する。また、反対にBA/TNAが50を越えると、硝化脱窒処理した後の処理後水の中に多量の未消化BOD成分が残存するため、好ましくない。なお、ここでBOD成分の濃度とは微生物によって分解可能な有機物量の指標である生物化学的酸素要求量(生物処理の際に消費される酸素分子量)である。なお、当然のことながら、処理すべき廃水中のBA、TNAが上記範囲に常時収まっていれば、調整槽Pを設ける必要はなく、時々又は常時上記範囲に常時収まっていない場合は、調整槽Pを設けて、時々又は常時BOD成分を補充することがよい。そして、補充するBOD成分はN分を含んでもよいが、実質的に含まないことがよい。N分を含まない場合、調整槽Pに流入する廃水の窒素濃度と、調整槽Pから流出して生物処理槽Iに装入される廃水の窒素濃度は実質的に変化せず、TNAは流入する廃水の窒素濃度と同じとして計算することができる。
また、生物処理槽Iから排出される廃水中に含まれる窒素濃度TNB(mg-N/day)と、後段の生物処理脱窒槽IIにおける硫黄−炭酸塩系無機材料の充填量S(kg)及び生物処理脱窒槽IIで処理する廃水量Q(L/day)との関係が、40<TNB×Q/S<4000(mg-N/kg・day)の関係を満足することが好ましく、より望ましくはTNB×Q/Sが50〜2000、更に望ましくは200〜1500である。TNB×Q/Sが40より小さいと、脱窒能力としては決して問題ないものの、前段の生物処理槽Iに比較して後段の生物脱窒処理槽IIの大きさが大きくなりすぎるために、必ずしも簡易且つ簡便とはいえなくなり、好ましくない。TNB×Q/Sが4000より大きい場合、後段の生物脱窒処理槽IIによる脱窒率が極端に低下するために好ましくなくなる。
また、調整槽Pから流出する廃水中に含まれる窒素濃度TNA(mg-N/L)とBOD成分の濃度B(mg/L)と、調整槽PにおいてBOD成分を補充後(補充の必要がない場合は廃水そのまま)のBOD成分の濃度BA(mg/L)に対して、生物処理脱窒槽IIにおける硫黄−炭酸塩系無機材料の充填量S(kg)及び生物処理脱窒槽IIで処理する廃水量Q(L/day)の関係が、50≦(TNA−BA/50)×Q/S≦3000の関係を満足することが好ましく、望ましくは70≦(TNA−BA/50)×Q/S≦2500の関係を満足することが好ましく、さらに望ましくは100≦(TNA−BA/50)×Q/S≦2000の関係を満足することがよい。仮に、TNA−BA×Q/50の値が、前記式から外れていても、本来の脱窒機能に障害を与えるものではないが、(TNA−BA/50)×Q/Sの値が50より小さいと、生物処理槽Iに比較して後段の独立栄養菌を利用する生物脱窒処理槽IIの大きさが大きくなりすぎたり、また、脱窒に必要な栄養源であるBOD量と硫黄−炭酸塩系無機材量が不足し、必ずしも簡易且つ簡便な水処理システムとはいえなくなり、好ましくない。また逆に、(TNA−BA/50)×Q/Sの値が3000より大きいと生物処理槽Iに比較して後段の生物脱窒処理槽IIの大きさが充分とは言えず、充分な窒素除去ができなくなる可能性が生じ、好ましくない。
なお、特に限定するものではないが生物脱窒処理槽IIの大きさ(充填量)と、生物処理槽IIで処理する1日あたりの廃水量Qの比率S/Qは1.0以下、好ましくは0.8以下が好ましく、より望ましくは0.5以下であることがよい。S/Qの比率が1.0を超えても本来の廃水処理機能を害するものではないが、処理廃水量と比較した場合の生物処理槽IIの設備としての相対的な大きさが大きくなりすぎるために、実用上は必ずしも好ましくない場合が発生する。
また、本発明の廃水中窒素成分の除去システムの前後若しくは中間に、脱窒効率を高めるために、膜分離システムや電気透析法、電気分解法などのシステムを組み合わせてもよい。
廃水中窒素成分の除去をするに際しての水温は特に限定するものではないが、生物反応ゆえに、5℃から40℃の範囲であることが好ましい。それ以外の温度でも生物的な硝化脱窒処理を行うことはできるが、処理効率が低下する場合が生ずる。
本発明によれば、既設の活性汚泥法で処理しきれなかった廃水中含有窒素成分を簡便な追加設備で処理することを可能とし、また添加栄養源も廃棄物利用という環境型処理を可能とすることができる。更に、本システム及び処理手法によって、水質規制値である窒素成分を問題なくクリアすることが可能となる。これは、新たな窒素規制に対応する際、既に存在する活性汚泥槽等の処理設備をうまく利用して、簡便且つ簡易、低コストで効果的に窒素規制に対応することを可能としたものである。
以下、本発明のシステムの一例を図面により説明する。
廃水処理のフローシートを示す図1において、処理すべき廃水1(別の生物処理槽や他の方式の処理槽でBOD成分等を除去した廃水であっても、アンモニア等の一部を除去した廃水であってもよい)は、調整槽Pに装入されて、BOD成分濃度BAや窒素成分濃度TNAを必要により測定されて、所定のBA/TNA濃度比となるように、BOD源2(好ましくは、焼酎製造時に発生する有機残渣や凝集液等のリサイクル栄養源)が必要により添加される。調整槽Pから流れ出す廃水3は、次に生物処理槽Iに送られる。生物処理槽Iは、硝化処理槽Iaと脱窒処理槽Ibの組合せからなっている。図1では硝化処理槽Iaと脱窒処理槽Ibの順に配列しているが、脱窒処理槽Ibと硝化処理槽Iaの順に配列させ、硝化処理槽Iaから流出する廃水の一部を脱窒処理槽Ibに循環させる方式であってもよい。
硝化処理槽Iaと脱窒処理槽Ibの組合せからなる硝化処理槽Iで脱窒された廃水5はなお少量の窒素成分を含むため、これを除去するため硫黄−炭酸塩系無機材料を充填した独立栄養菌による生物脱窒処理槽IIに送られ、脱窒処理される。生物脱窒処理槽IIから排出される廃水は窒素成分濃度TNが十分に低減された処理廃水6となっているので、外部に排出されるが、必要により更なる処理を行ってもよい。
図1において、硝化処理槽Iaを出た廃水4は、次に脱窒処理槽Ibに流入する。ここでは、嫌気性条件で嫌気性菌による嫌気処理が行われる。そして、廃水中の硝酸性窒素が還元されてN2にまで分解化されて、脱窒が行われる。この脱窒処理槽Ibでは、従属栄養菌が使用されるので、廃水4に含まれるBOD成分(調整槽Pで調整されたBOD成分)が栄養源として使用されるが、量が少ない場合には更にBOD成分の添加をすることも可能である。ここで、添加されるBOD成分としては、前記の好ましい有機物由来のBOD成分の他、メタノールやエタノール等を添加してもよい。
そして、硝化脱窒処理を行う生物処理槽Iで脱窒処理できなかった窒素成分を含む廃水5は、独立栄養菌による生物処理脱窒槽IIで高度に脱窒処理が行われる。生物処理脱窒槽IIは前記のような硫黄-炭酸塩系の脱窒材が充填されており、独立栄養菌である硫黄酸化脱窒細菌により、廃水中に残存する硝酸性窒素が還元されてN2にまで分解されて、脱窒が行われる。ここで、硫黄-炭酸塩系の脱窒材の充填量は前記関係を満足させる範囲で決められる。
更に本発明を実施例により説明するが、本発明はこの実施例により制限されるものではない。
比較例1〜5
図1において調整槽Pと硝化脱窒処理を行う生物処理槽I(硝化処理槽Iaと脱窒処理槽IIaの組合せであって、図1の順に配列)のみの構成からなり、独立栄養菌による生物処理脱窒槽IIを設けない処理システムにおいて、調整槽Pを240m3、硝化処理槽Iaを1080m3、その後段の脱窒処理槽Ibを540m3としたシステムを用いた。
この調整槽PにTNA値40mg-N/L及びBOD成分濃度B=150mg/Lの廃水を、一日あたり1000m3連続流入させた。そして、調整槽Pへは、BOD源2から焼酎醸造時に発生する蒸気の冷却液体を各種量添加して、調整槽Pから流出する廃水3中のBOD成分濃度(BA)を調整した。前段の硝化槽Iaへ20m3/分の空気吹込みを行った。また、攪拌を目的として後段の脱窒処理槽Ibへ10m3/分の空気吹込みを行った。なお、本処理における各槽の水温は20℃前後に調整した。また、生物処理槽Iから流れ出る廃水5中に含まれる全窒素TNB値及びBB値を測定した。
実施例1〜5
比較例1〜5で処理された廃水5の一部9000L/dayを硫黄-炭酸カルシウム系無機材料(新日鐵化学製バチルエースSC)100kgを充填した独立栄養菌による生物処理脱窒槽IIへ通水して高度脱窒処理を実施し、生物処理脱窒槽IIの出口から流れ出る処理廃水6中に含まれる全窒素TNC値及びBC値を測定した。なお、実施例1は比較例1に対応し、以下同様に対応する。
条件及び結果を表1に示す。表1のとおり、実施例では、処理廃水中のT−N値が水質環境基準値(10mg-N/L)以下となり、更にその処理条件を最適化すると、よりよい脱窒効果が得られることが確認された。一方、比較例では、T−N値水質環境基準値を満足する条件設定が困難であり、ΔB値を大きくすると脱窒効率は向上するものの過剰のBODが増加することが確認された。
表1において、TNAは廃水3の全窒素値(廃水1の数値と同じ)、TNBは廃水5の全窒素値、TNCは処理済み廃水6の全窒素値、Bは廃水1のBOD値、BAは廃水3のBOD値、BBは廃水5のBOD値、BCは処理済み廃水6のBOD値を示し、ΔBは廃水1のBOD値Bを廃水3のBOD値であるBAとするために補充されたBOD成分量(mg)を示す。
Figure 0004532315
実施例6〜8
比較例2と同様な生物処理槽Iの後段に各種充填量の硫黄カルシウム系無機材料(新日鐵化学製バチルエースSC)充填生物処理脱窒槽IIを設置した。硝化脱窒処理を行う生物処理槽Iで処理された廃水5の一部である9000L/dayを通水して高度脱窒処理を実施した。硝化脱窒処理を行う生物処理槽Iの運転条件は比較例2と同じとし、生物処理槽Iに流入する廃水3はTNA値40mg-N/L及びBOD成分濃度BA=400mg/Lとした。生物処理槽Iの出口の廃水5のTNB値は12mg-N/Lであり、硫黄カルシウム系無機材料充填脱窒槽IIに流入する廃水の窒素負荷総量TNB×Qは36g-N/dayであった。このシステムにおいて、硫黄カルシウム系無機材料充填量を種々変えて、脱窒槽IIの出口廃水6中に含まれるTNC値及びBOD値の濃度BCの変動を確認した。
結果を表2に示す。表2のとおり、実施例では、処理槽II出口のTNC値は水質環境基準値(10mg-N/L)以下となり、更にその処理条件を最適化するとよりよい脱窒効果が得られることが確認された。
Figure 0004532315
実施例9〜12
実施例1〜5と同じ水処理システムにおいて、廃水を均一に事前混合する調整槽Pに新たに追加補充する有機性廃棄物由来のBOD成分(実施例1〜5と同じ焼酎醸造時に発生する蒸気の冷却液体)の量(ΔBに関連)と、独立栄養菌による生物処理脱窒槽IIの硫黄カルシウム系無機材料の充填量(S)を各種変化させて、生物処理脱窒槽II出口の廃水6のTNC値及びBC値を測定した。本実施例においては、硝化脱窒を行う生物処理槽Iで処理された廃水5の一部である600L/dayを、硫黄カルシウム系無機材料(新日鐵化学株式会社製「バチルエース」)を充填した独立栄養菌による生物処理脱窒槽IIへ通水し、高度脱窒を行った。
結果を表3の実施例9〜12に示す。表3のとおり、処理槽出口廃水6のTNC値やBC値は低減し、またその処理条件を好適な範囲内に最適化すると、検出限界以下を保つことが可能となり、コンパクトな硫黄カルシウム材充填装置の容量で、よりよい脱窒効果が得られることが確認された。
Figure 0004532315
本発明の廃水処理のフローシートを示す
符号の説明
1:廃水、2:BOD源、3、4、5、6:各槽から流出する廃水、P:調整槽、I:生物処理槽I、Ia:硝化処理槽Ia、Ib:脱窒処理槽Ib、II:生物脱窒処理槽II

Claims (4)

  1. 硝化脱窒処理を行う生物処理槽Iの後段に、硫黄−炭酸塩系無機材料を充填した独立栄養菌主体の生物脱窒処理槽IIを連結して、硝化脱窒処理を行う生物処理槽Iにて脱窒処理できなかった窒素成分を、硫黄−炭酸塩系無機材料を充填した独立栄養菌主体の生物脱窒処理槽IIにて高度脱窒処理するに当たり、生物処理槽Iの前段に、廃水を均一に事前混合する調整槽Pを設け、硝化脱窒処理を行う生物処理槽Iに流入する廃水中に含まれるBOD成分の濃度BA(mg/L)と窒素成分の濃度TNA(mg-N/L)の比率を5<BA/TNA<50に保つように、BOD成分を補充することを特徴とする廃水中窒素成分の除去方法。
  2. 補充するBOD成分が、焼酎醸造時に発生する有機残渣及び有機物を含む凝集液から選ばれる1種類以上の有機性廃棄物であることを特徴とする請求項1に記載の廃水中窒素成分の除去方法。
  3. 請求項1又は2に記載の廃水中窒素成分の除去方法において、生物処理槽Iから排出される廃水中に含まれる窒素濃度TNB(mg-N/L)と、生物処理脱窒槽IIにおける硫黄−炭酸塩系無機材料の充填量S(kg)及び生物処理脱窒槽IIで処理する廃水量Q(L/day)の関係が、40<TNB×Q/S<4000(mg-N/kg・day)の関係を満足することを特徴とする廃水中窒素成分の除去方法。
  4. 調整槽Pから流出する廃水中に含まれる窒素成分の濃度TNA(mg-N/L)とBOD成分の濃度BA(mg/L)に対して、後段の生物処理脱窒槽IIにおける硫黄−炭酸塩系無機材料の充填量S(kg)及び生物処理脱窒槽IIで処理する廃水量Q(L/day)の関係が、50≦(TNA−BA/50)×Q/S≦3000の関係を満足することを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の廃水中窒素成分の除去方法。
JP2005077094A 2005-03-17 2005-03-17 生物的硝化脱窒処理システム及び脱窒処理方法 Expired - Fee Related JP4532315B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005077094A JP4532315B2 (ja) 2005-03-17 2005-03-17 生物的硝化脱窒処理システム及び脱窒処理方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005077094A JP4532315B2 (ja) 2005-03-17 2005-03-17 生物的硝化脱窒処理システム及び脱窒処理方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2006255598A JP2006255598A (ja) 2006-09-28
JP4532315B2 true JP4532315B2 (ja) 2010-08-25

Family

ID=37095386

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005077094A Expired - Fee Related JP4532315B2 (ja) 2005-03-17 2005-03-17 生物的硝化脱窒処理システム及び脱窒処理方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4532315B2 (ja)

Families Citing this family (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5186626B2 (ja) * 2007-04-20 2013-04-17 大分県 焼酎製造廃液を利用した家畜舎からの汚水の生物学的浄化処理方法
DK2172430T3 (da) * 2007-08-08 2011-10-17 Guanghao Peng Fremgangsmåde til fjernelse af urenheder af C,N ved anvendelse af heterotrofe ammoniak-oxiderende bakterier
JP2010247062A (ja) * 2009-04-15 2010-11-04 Nishimatsu Constr Co Ltd 水質浄化方法及び水質浄化装置
CN108946940B (zh) * 2018-06-21 2020-12-29 南京大学 一种处理低碳氮比废水的一体化装置及其运行方法
CN111362405B (zh) * 2020-05-28 2020-09-08 北京涞澈科技发展有限公司 自养异养协同生物反硝化法脱氮用材料及制备方法与应用
CN112897689B (zh) * 2021-01-26 2022-09-23 东北大学 一种复合式生物填料及其制备方法和应用
CN112979107A (zh) * 2021-05-08 2021-06-18 南京大学宜兴环保研究院 一种微电流电解耦合混合营养型滤池用于生化尾水同步脱氮和毒性削减的方法
CN113697950B (zh) * 2021-09-26 2023-02-17 中国科学院重庆绿色智能技术研究院 一种用于生物脱氮的硫自养反硝化基质及其应用方法
CN114349267B (zh) * 2021-12-17 2022-10-28 江西零真生态环境集团有限公司 一种ao耦合生物滤池生活污水处理系统及工艺

Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS59154197A (ja) * 1983-02-21 1984-09-03 Showa Denko Kk 有機性汚水の生物学的脱窒法
JPS6094196A (ja) * 1983-10-26 1985-05-27 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 有機性廃水の生物学的脱窒素脱リン法
JP2001104992A (ja) * 1999-10-12 2001-04-17 Kurita Water Ind Ltd 生物学的窒素除去方法および装置
JP2001212592A (ja) * 2000-02-02 2001-08-07 Nippon Steel Corp 排水からの窒素の除去方法
JP2002233889A (ja) * 2001-02-13 2002-08-20 Kagoshima Prefecture 排水中の窒素またはリンを除去する方法
JP2003033794A (ja) * 2001-07-23 2003-02-04 Nippon Steel Chem Co Ltd 硝酸性窒素の生物化学的除去装置
JP2004298763A (ja) * 2003-03-31 2004-10-28 Nippon Steel Chem Co Ltd 硝酸性窒素の除去方法及び除去装置

Patent Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS59154197A (ja) * 1983-02-21 1984-09-03 Showa Denko Kk 有機性汚水の生物学的脱窒法
JPS6094196A (ja) * 1983-10-26 1985-05-27 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 有機性廃水の生物学的脱窒素脱リン法
JP2001104992A (ja) * 1999-10-12 2001-04-17 Kurita Water Ind Ltd 生物学的窒素除去方法および装置
JP2001212592A (ja) * 2000-02-02 2001-08-07 Nippon Steel Corp 排水からの窒素の除去方法
JP2002233889A (ja) * 2001-02-13 2002-08-20 Kagoshima Prefecture 排水中の窒素またはリンを除去する方法
JP2003033794A (ja) * 2001-07-23 2003-02-04 Nippon Steel Chem Co Ltd 硝酸性窒素の生物化学的除去装置
JP2004298763A (ja) * 2003-03-31 2004-10-28 Nippon Steel Chem Co Ltd 硝酸性窒素の除去方法及び除去装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2006255598A (ja) 2006-09-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4532315B2 (ja) 生物的硝化脱窒処理システム及び脱窒処理方法
AU2007238520B2 (en) Method and system for nitrifying and denitrifying wastewater
CN108483655B (zh) 一种短程硝化反硝化耦合厌氧氨氧化和硫自养反硝化深度脱氮的方法
EP3747836A1 (en) Anaerobic ammonia oxidation-based sewage treatment process using mbr
SI9520119A (en) Wastewater treatment method and plant
MXPA97003625A (en) Method and plant for the treatment of wastewater
CN102249481A (zh) 一种利用微生物处理煤化工废水总氮的方法
JP2022504489A (ja) バイパスの一次排水およびステップ供給を使用したメインストリームの脱アンモニアプロセス
JP2003154393A (ja) 生物学的窒素除去方法及びその装置
JP5321475B2 (ja) 含窒素排水の処理方法
Choi et al. Effect of nitrogen loading rate and alkalinity on partial nitritation in a continuous stirred tank reactor
CN109336328B (zh) 一种生物电化学同步脱氮除磷装置及其方法
JP5702221B2 (ja) エタノールアミンおよびヒドラジン含有排水の処理方法ならびに処理装置
JP2003126886A (ja) 生物学的窒素除去方法及び装置
JP2004230338A (ja) 廃水からのアンモニア性窒素化合物の除去方法
Maneesh et al. Three-stage biological system for treatment of coke oven effluent
KR100322947B1 (ko) 오,폐수의 질소처리방법
JPS6038095A (ja) 有機性汚水の処理方法
US6984317B2 (en) System for the treatment of soot-laden water
JP7251526B2 (ja) コークス炉排水の処理方法
KR102607197B1 (ko) 상향류 복합 생물 반응조를 이용한 고농도의 매립장 침출수, 축산폐수, 분뇨,음폐수,산업폐수및저농도의 하폐수처리시스템
JP2004188281A (ja) 廃水処理方法及び廃水処理装置
US10934196B2 (en) Lagoon-based wastewater treatment with denitrification
CN114524518B (zh) 基于ao-anammox工艺的废水处理系统及方法
JPS584599B2 (ja) 有機性スラツジの消化方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20071127

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100224

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100302

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100506

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100525

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100610

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130618

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130618

Year of fee payment: 3

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130618

Year of fee payment: 3

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130618

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140618

Year of fee payment: 4

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees