JP4532140B2 - 電波時計 - Google Patents

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Description

本発明は、時刻情報を含む所定の電波を受信して時刻を表示する電波時計に関するものであり、特に、金属を使用して、外観、美観の向上を目的としたケース構造を有するものに関する。
標準電波を受信する電子時計、即ち時刻情報を含む標準電波(搬送波)を受信し、この電波から時刻情報を取り出すことにより、正確な時刻を得ることのできる電波時計は既に知られている。この時刻情報を含む電波は、各国毎に周波数が異なり、例えば、日本では総務省、郵政事業庁の管轄下において、40kHzおよび60kHzの標準電波が発信されている。
図14は、このような電波時計の機能の概略を示すブロック図である。この電波時計は、アンテナ1、電波時計受信機2、CPU3、表示駆動部4、入力装置5などから構成されている。その他、図示していないが時分秒の各指針又は液晶などによる表示部が含まれている。
この電波時計においては、はじめにアンテナ1で時刻情報を含む電波を受信する。電波時計受信機2は、アンテナ1が受信した電波を増幅検波し、電波から時刻情報を取り出して出力する。CPU3は、電波時計受信機2から出力された時刻情報に基づき、現在時刻データを出力する。表示駆動部4は、CPU3から出力された現在時刻データに基づき、表示部に現在時刻を表示させる。なお、入力装置5は、例えば、CPU3に対してリセットなどの操作情報を入力する際に使用される。
電波に含まれている時刻情報(タイムコード)は、60秒周期のパルス信号であり、国によって異なるが、日本の場合は1秒ごとに、200、500、800msecのいずれかの幅を有するパルスが1つ乗っている。これらパルスの組み合わせにより、60秒で時刻情報が得られる。CPU3は、受け取ったパルス信号から1秒ごとのパルスのパルス幅を読み取っていくことにより、時刻情報(現在時刻)を取得する。そして、CPUは、取得した時刻情報により、表示駆動部4を介して表示部における表示時刻を修正する。これによって、電波時計は、受信した時刻情報に基づき、表示時刻が所定間隔毎に修正されることにより、常に正確な時刻を表示できるようになっている。
このような電波時計として、アンテナ、電波時計受信機、CPU、表示駆動部および表示部を、アンテナ収容体であるケースの中に収容した腕時計が、すでに提供されている。このケースの素材には、アンテナが電波を受信するために合成樹脂やセラミックなどの非導電性材料が主として用いられてきた。即ち、金属などの導電性材料からなるケース内部にアンテナを収容すると、アンテナ近傍に発生する磁束が導電性材料に吸い取られ、共振現象が妨げられるため、アンテナの受信機能が著しく低下してしまうからである。
しかしながら、このようなアンテナの受信障害を避けるため、合成樹脂製のケースを用いると、ケースの耐傷性、あるいは耐薬品性の低下をまねくばかりか、装身具としての腕時計に必要とされる高級感や美観も損なわれることになる。このため、ケースに金属を用いた電波時計が提案されている。
図15は、ケースの一部に金属を用いた電波時計の構造の一例を示す断面図である。この腕時計のケース10は、胴11と裏蓋12と風防13とから概略構成されている。バン
ド(図示せず)が連結される胴内部に、ムーブメント14が公知の手段で配置されている。ムーブメント14の上方には、時刻表示部である文字板15と針16が、同じく公知の手段で配置されている。そして、ムーブメント14の下方で、かつ裏蓋12の上方に位置するように、磁気長波アンテナであるバーアンテナ17が配置されている。このバーアンテナ17は、磁芯部材18と、この磁芯部材18に巻回されたコイル20とよりなり、合成樹脂製の保持部材の上面に固定されている。
ムーブメント14は、前述した電波時計受信機、CPU、および表示駆動部を備え、導線21によってバーアンテナ17と電気的に導通される。従って、バーアンテナ17が受信した標準電波に基づいて、ムーブメント14のCPUが、表示駆動部における、図示しないギア機構を動作させて、表示部の針16の位置を常に修正するように駆動する。なお、ここで、上下方向とは、図15において風防側を上、裏蓋側を下としている。
胴11は導電性材料で中空でない、即ちソリッド金属、例えばソリッドステンレス鋼からなる。胴11の最上部には、非導電性材料であるガラスからなる風防13が、接着などの公知の手段で固定される。文字板15は、非導電性材料である合成樹脂やセラミックなどからなる。裏蓋12は、胴11に固定されたステンレス鋼からなる環状の縁枠22と、縁枠内に固定されたガラス23とからなる。このように、この腕時計は、ケースの上下面には非導電性材料が視認されるものの、ケースの側面部分を金属で構成しているため、装身具としての高級感や美観を損なわないという利点がある(特許文献1参照)。
特開2001−33571号公報
しかしながら、図15に示される腕時計は、携帯使用する上での電波受信性能について大きな問題はないが、裏蓋12の縁枠22にガラス23が固定されているため、腕時計を落とすなどの衝撃を与えるとガラス23が破損するという問題がある。また、裏蓋12は、腕に密接しているので、長期の使用において、汗などによりガラス23が縁枠22から外れたり、腕時計内部のムーブメント(アンテナ1、電波時計受信機2、CPU3、表示駆動部4など)に汗、水、ホコリなどが入り込み、腕時計としての機能を著しく低下させる恐れもある。
また、裏蓋12にガラス23が設けられているので、部品点数が増えると共に組立工数も増え、コストアップをまねくという問題を有していた。また、非金属部材が外装に使用されているため、腕時計としての重厚感に欠け、高級感や外観品質にも問題を有していた。さらに、図15に示される腕時計は、胴に金属を採用しているため、金属部材のそばにアンテナを配置するという不利は避けられない。したがって、ケースの全てを非導電性材料で構成した場合に比較すれば、この腕時計のバーアンテナの受信性能は40%近く低下してしまう。そのため、標準電波の送信局からの距離が遠い場所などのように、標準電波を受信しにくい環境下にあっては、この電波時計は、しばしば標準電波を受信できない。
本発明は、上記従来技術の課題に鑑みなされたもので、通常の時計のように時計外装部材に金属を使用しても、携帯上、何の支障もなく時刻情報など、所定の情報を含んだ電波を受信することができ、高級感を有する外観品質の向上並びに一般の時計と同様のデザインバリエーションの拡大を図ることが可能な電波時計を提供することにある。
本発明の電波時計は、時刻情報を含む電波を受信するアンテナと、前記アンテナが受信した電波によって、表示部に現在時刻などの時刻情報を表示させる時計装置と、前記アンテナと時計装置とを収容する時計ケースとを備えた電波時計であって、前記時計ケースが
、導電性材料からなる外胴と、電気抵抗率が低い材料または非導電性材料から構成され且つ前記外胴内に装着されると共に裏面側開口部より前記時計装置及びアンテナを収容する内胴と、導電性材料からなり且つ前記内胴の裏面側開口部を塞ぐ裏蓋と、を備えている。また、前記内胴には前記アンテナを収納する内方に開口するアンテナ収納部が設けられており、該アンテナ収納部の開口部が、電気抵抗率が低い材料または非導電性材料から構成され且つ前記内胴内に配置される中枠に対向するものとなっている。また、前記内胴は、その裏面側端面の一部が前記裏蓋と前記外胴との間から露出するものとなっている。また、前記裏蓋は前記内胴又は外胴に固定されている。また、前記裏蓋は径方向に突出する固定用ツバ部を有し、該固定用ツバ部が前記内胴又は外胴の裏面側端面に固定されている。
また、本発明の電波時計は、前記アンテナが、電気抵抗率が低い材料または非導電性材料から構成される容器内に収められたアンテナユニットを構成し、前記時計ケースが、導電性材料からなり且つ裏面側開口部より前記時計装置を収容すると共に前記アンテナユニットを収容するアンテナユニット収容部を有する胴と、導電性材料からなり且つ前記胴の裏面側開口部を塞ぐと共に前記アンテナユニット収容部に対応する部分に切欠部を有する裏蓋と、を備えている。また、前記アンテナユニット収容部は、前記胴の裏面側端面に設けられた切欠段部からなる。また、前記アンテナユニットは、前記胴の切欠段部の内面と前記裏蓋の切欠部の縁部との間に挟み込まれて固定されている。また、前記裏蓋の切欠部の中央には、径方向に突出する押さえツバ部が設けられている。
また、本発明の電波時計は、前記時計ケースが、導電性材料からなる外胴と、電気抵抗率が低い材料または非導電性材料から構成され且つ前記外胴内に装着される内胴と、電気抵抗率が低い材料または非導電性材料から構成され且つ前記内胴内に配置される中枠と、導電性材料からなり且つ前記外胴に取り付けられる裏蓋と、電気抵抗率が低い材料または非導電性材料から構成され且つ前記裏蓋の内面に取り付けられる内面シートと、を備え、前記内胴、中枠及び内面シートにより囲まれた収納スペース内に前記アンテナを配置するものとなっている。
このように構成することによって、アンテナを収容する内胴又は容器又は収納スペースは、電気抵抗率が低い材料または非導電性材料で構成され、時計ケースの外側に設けられる外胴又は胴と裏蓋が金属などの導電性材料で構成される。従って、アンテナを収容する時計ケース全体がステンレス鋼などの電気抵抗率の高い材料で構成される場合と比較して、本発明では、アンテナと、金属などの導電性材料である外胴や裏蓋等との距離を大きくすることができるので、アンテナの受信障害が生じにくく、これにより、アンテナが良好に電波を受信でき、受信性能、時計性能を向上することが可能となる。
また、本発明の電波時計は、時計ケースを構成する電気抵抗率が低い材料の電気抵抗率を7.0μΩ−cm以下に設定している。また、本発明の電波時計は、前記時計ケースを構成する電気抵抗率が低い材料が金、銀、銅、黄銅、アルミニウム、マグネシウム、亜鉛、または前記金属元素を少なくとも1種含有する合金から選択した少なくとも1つ以上の材料からなるものとしている。また、本発明の電波時計は、前記時計ケースを構成する電気抵抗率が低い材料が金、銀、銅、黄銅、アルミニウム、マグネシウム、亜鉛、または前記金属元素を少なくとも1種含有する合金から選択した少なくとも2つ以上の材料が接合されて形成されているものとしている。
このように、アンテナ近傍にある内胴などが、電気抵抗率が7.0μΩ−cm以下である金、銀、銅、黄銅、アルミニウム、マグネシウム、亜鉛、または前記金属元素を少なくとも1種含有する合金などから構成されるので、アンテナが良好に電波を受信でき、受信性能、時計精度を向上することが可能となる。
また、本発明の電波時計は、前記時計ケースを構成する非導電性材料が、合成樹脂、ゴム、セラミックから選択した少なくとも1つ以上の材料からなるものとしている。
このように、アンテナ近傍にある内胴、容器、中枠などが、合成樹脂、ゴム、セラミックなどの非導電性材料から構成されるので、アンテナが良好に電波を受信でき、受信性能、時計精度を向上することが可能となる。
また、本発明の電波時計は、内胴の厚さを50から50000μmにすることで、電波の受信性能向上と、時計としての強度を兼ね備えた時計ケースとしている。
また、本発明の電波時計は、前記外胴又は胴と裏蓋を構成する導電性材料が、ステンレス鋼、チタン、チタン合金から選択した少なくとも1つ以上の材料からなることを特徴とする。
このように、外胴、裏蓋等を外観品質に優れた金属である、ステンレス鋼、チタン、チタン合金などの導電性材料から構成することができるので、電波時計ではない一般の時計と同様に設計、製造することができ、電波時計におけるケースのデザインバリエーションを一般の時計並みに拡大することができる。
また、本発明の電波時計は、前記時計ケースの少なくとも一部に表面処理、硬化処理の少なくとも1つの処理を行ったものである。また、本発明の電波時計は、前記外胴又は内胴と裏蓋の少なくとも一部に表面処理、硬化処理の少なくとも1つの処理を行ったものである。また、本発明の電波時計は、前記表面処理が、鏡面、梨地、ヘアーライン目付け、模様、文字から選択した少なくとも1つの手段からなるものである。また、本発明の電波時計は、前記表面処理が、金属被膜からなる表面仕上げであり、前記金属被膜が、湿式メッキ法、塗装法、蒸着法、イオンプレーティング法、アーク法、スパッタリング法から選択した少なくとも1つの手段で形成されている。
このように、外胴又は胴と裏蓋に表面処理を行うことが可能となり、外観品質を向上させることが可能となる。
本発明によれば、受信特性が良好となる電気抵抗率が低い金属または非導電性材料で形成した内胴又はアンテナユニット用容器にアンテナを収容し、更に裏蓋と外胴との間又は裏蓋の切欠部から内胴又はアンテナユニット用容器を露出させており、アンテナと導電性材料である外胴や裏蓋との距離を大きくできると共に内胴又はアンテナユニット用容器だけを介して電波信号を受信することができるので、ステンレス鋼など、電気抵抗率が高い金属で時計ケース全体を構成したものと比較して、アンテナの受信障害が生じにくく、これにより、アンテナが良好に電波を受信でき、受信性能、時計精度を向上することが可能となる。
また、受信特性が良好となる電気抵抗率が低い金属または非導電性材料で形成した内胴、中枠、内面シートで囲まれる収納スペース内にアンテナを配置することで、アンテナと導電性材料である外胴や裏蓋との距離を大きくでき、上記と同様に、アンテナの受信障害が生じにくく、これにより、アンテナが良好に電波を受信でき、受信性能、時計精度を向上することが可能となる。
さらに、ステンレス鋼など、電波時計ではない通常の時計に用いられる材料を外胴と裏蓋に用いることができ、これにより電波時計に金属感のある外観が付与される。この結果、あたかも時計ケースがソリッドの金属であるように視認されるので、電波時計であっても高級感や美観を損なうことがないなどの作用効果を奏する。
本発明の電波時計では、アンテナの受信性能を低下させることなく、時計の外観を決定する外胴又は内胴と裏蓋を電気抵抗率が高い金属で構成することを可能にしている。
即ち、アンテナを電気抵抗率が低い材料又は非導電性材料(「非導電性材料等」と略称する)からなる内胴の凹部からなるアンテナ収納部に収め、このアンテナ収納部の開口部に非導電性材料等からなる中枠が位置することで、アンテナを非導電性材料等で囲んでいる。また、アンテナを非導電性材料等からなるアンテナユニット用容器内に収めることで、アンテナを非導電材料等で囲んでいる。更に、非導電性材料等からなる内胴、中枠及び内面シートに囲まれる収納スペース内にアンテナを配置することで、アンテナを非導電性材
料等で囲んでいる。このようにアンテナを非導電性材料等からなる部材で囲むことにより、金属等の導電性材料からなる外胴や裏蓋とアンテナとを離すことができ、受信障害が生じにくい状態にすることができる。
図1は本発明の実施例1に係る電波時計を示す断面部分図、図2はそのケース構造を示す分解斜視図、図3は図1に示す電波時計の裏面図、図4は図1に示す電波時計の胴部分を竜頭の軸線に沿う平面で切断した切断平面図である。
この電波時計における時計ケースは、外周部を形成する外胴50と、その表面側端部に取り付けられる風防51と、外胴50内に装着される内胴52と、この内胴52の内側に配置される中枠53と、内胴52の時計装置収容部を塞ぐ裏蓋54と、を有している。
外胴50は、円筒状をなし、その表面側端部の段部50aに風防51が取り付けられている。この外胴50は金属等の導電性材料からなる。
内胴52は、外胴50の内径に適合する外径を有する円筒状をなすものであり、外胴50の内側上方にある内側段部50bに当接することで位置決めされている。この内胴52は、電気抵抗率が低い材料又は樹脂等の非導電性材料で構成されている。この内胴52の高さ方向中央部には、内方(径方向内側)に開口する凹部からなるアンテナ収納部52aが設けられている。上記構成からなる内胴52内に時刻表示部及びその駆動部を有する時計装置としてのモジュール56が収容され、アンテナ収納部52a内にアンテナ58が収められる。
中枠53は、電気抵抗率が低い材料又は樹脂等の非導電性材料からなり、リング状をなし、モジュール56の外周縁部56a等を支持するものである。この中枠53は、モジュール56の前面に取り付けられた表示板57が外胴50の段部50bに当接することにより、表示板57及び外周縁部56aを介して外胴50の段部50bと裏蓋54の中子54aとの間にて挟持されて固定される。このときに、内胴52のアンテナ収納部52aの開口部52bが中枠53に対向するようにアンテナ収納部52aの位置が設定されている。
裏蓋54は、導電性材料からなり、その外周面54bの外径が内胴52の内径より大きく内胴52の外径より小さくなるように設定されている。この裏蓋54は、モジュール56を収める内胴52の裏面側の開口部52dのみを塞ぎ、可能な限り内胴52の裏面側の端面52cを覆うことなく露出させるため、外周面54bから外方に突出する凸状の固定用ツバ部54cを設け、ここにネジ59を通す貫通穴54dを設けている。この固定用ツバ部54に通されたネジ59は、図3に示すように内胴52の裏面側の端面52c又は図5に示すように外胴50の裏面側の端面50cに設けられたネジ穴に螺合される。
上記構成からなる本実施例の電波時計においては、アンテナ58が内胴58のアンテナ収納部52aに収められ、このアンテナ収納部52aの開口部52bが中枠53に対面することで塞がれている。尚、アンテナ58は、図示していないがモジュール56と導通が取られている。また、この電波時計では、内胴52の裏面側の端面52cが裏蓋54の外周面54bと外胴50の表面側の端面50cとの間から露出する状態になる。このように、アンテナ58を電気抵抗率が低い材料又は樹脂等の非導電性材料からなる内胴52と中枠53で囲み、外胴50と裏蓋54を導電性材料で構成したものとなる。このような構造におけるアンテナ58の受信能力に関しては、以下に示す材質の選定に関する実験の結果から障害が生じないことが実証されている。
次に、外胴50、内胴52、中枠53および裏蓋54の材質の選定に関する実験とその
結果について説明する。はじめに、アンテナ58の受信感度の低下が少ない金属を選定するため、0.5mm厚の金属板の上に、導体径65μmコイル2000ターンの実験用アンテナを設置し、所定位置に設置された送信アンテナから40kHzの信号を送信する実験を行った。受信状態の評価は、図12に示すように、受信した信号のピーク高さである利得と周波数帯域幅Δfとピーク周波数foから求められるQ値=fo/Δfを比較することにより行っている。なお、利得が高いほど受信感度が良好であり、Q値が高いほど周波数選択性が良好であることを示す。この実験の結果、金、銀、銅、黄銅、アルミニウム、マグネシウム、亜鉛、または前記金属元素を少なくとも1種含有する合金上にアンテナを設置した場合は、チタン、チタン合金、ステンレス鋼の場合に比べて、利得が2〜3dB(デシベル)高くなった。もちろん、合成樹脂やゴム、セラミックを使用しても利得が良好なことは言うまでも無い。
また、金、銀、銅、黄銅、アルミニウム、マグネシウム、亜鉛、または前記金属元素を少なくとも1種含有する合金に関してはQ値が41〜47と高く、チタン、チタン合金、ステンレス鋼に関してはQ値が32前後と低下することが認められた。
次に、同様の実験を、外胴50および裏蓋54に相当する実験用外装を用いて行った。即ち、図13(a)に示すように、外胴50および裏蓋54に相当する実験用外装30内に、アンテナ58に相当する実験用アンテナ31を収めたものを樹脂板32の上に載置し、所定位置に設置された送信アンテナ33から一定周波数の電波を送信し、実験用アンテナ31の受信状態を測定した。
この実験の結果、外胴50に相当するケース部30aと裏蓋54に相当する蓋部30bを共に受信感度が低下すると認められたステンレス鋼などの金属で形成すると、Q値は5と低下し、電波時計としては好ましくないことが認められた。また、ケース部30aを受信感度が低下すると認められたステンレス鋼などの金属で形成し、蓋部30bを受信感度が良好と認められた黄銅などの金属で形成すると、Q値は8前後となって受信感度が良好となった。さらに、図13(b)に示す実験用外装40のように、内胴52及び中枠53に相当するアンテナ31を囲う内胴部40cを受信感度が良好と認められた黄銅などの金属で形成し、外胴50と裏蓋54に相当する外胴部40aと蓋部40bをステンレス鋼などの受信特性を低下させる金属で作成して周囲を囲んでも、Q値は8〜9と更に良好な状態になった。その上、アンテナの利得も1〜2dB向上することもできた。なお、図13(b)において、内胴部40cを合成樹脂やゴム、セラミックとしても良好な結果が得られた。
上記実験結果から、受信感度が低下する金属で外胴部40a及び蓋部40bを形成したとしても、その内側、つまりアンテナを囲む内胴部40cを受信感度が良好となる金属や合成樹脂、セラミックで形成することで、アンテナ31の受信感度を向上させることが可能であることが検証できた。これは、受信の妨げとなるステンレス鋼、チタン、チタン合金などの金属のそばにアンテナを配置しないで、受信感度が良好である金属や合成樹脂、セラミックでアンテナを囲うように内胴部40cを形成したため、受信感度が向上できたと考察できる。
一方、実験に使用した金属の電気抵抗率を比較してみると、受信感度を低下させるチタンやステンレス鋼では、電気抵抗率が55〜74μΩ−cmと高く、受信感度が良好となるアルミニウムでは、電気抵抗率が2.69μΩ−cmと低いことがわかった。そこで、電気抵抗率と受信感度との関係を検証するため、外側と内側に設ける金属を電気抵抗率に基づいて組み合わせたところ、受信感度が良好となる金属の電気抵抗率を7μΩ−cm以下に設定することにより、これに組み合わせる金属の電気抵抗率が高くても良好な受信感度を保つことが可能であることが判明した。
その結果、金、銀、銅、黄銅、アルミニウム、マグネシウム、亜鉛、または前記金属元素を少なくとも1種含有する合金のような電気抵抗率が7μΩ−cm以下の金属で内胴部40cを形成すれば、外観品質に優れたチタン、チタン合金、ステンレス鋼のように電気抵抗率が高い金属で外胴部40a及び蓋部40bを形成しても受信感度を良好にすることが可能であることが検証できた。
また、時計ケース胴体の厚みと受信感度との関係を調べるため、図13(b)に示すように、外胴部40aと蓋部40bをステンレス鋼で形成し、内胴部40cをアルミニウムで形成した。次に、内胴部40cの厚みを0(アルミニウムなし)から徐々に増加させる実験を行った。その結果、Q値は、厚み0のときの8.1から厚みを増すと上昇し、厚みが500μmのときに14.3となり、厚みが1000μmのときに14.6になると厚みを増してもほぼその値のままとなることがわかった。更に、アンテナの利得も厚さ500μm以上で厚み0のときと比較して、約3dB向上することもわかった。
その結果、アルミニウムの厚みが50μmになると利得およびQ値が上昇し、1000μm前後で利得およびQ値が最も高い値で一定になるため、内胴部40cの厚みを50μm以上に設定することが好ましいことがわかった。また、その厚みの上限に関しては、強度と外観を相関的に考慮して5000μm以下に設定することが好ましい。
上記各実験などの結果に基づけば、外胴部40a及び蓋部40bは、外観や耐食性に優れているチタン、チタン合金、ステンレス鋼で形成し、内胴部40cは、電気抵抗率が7μΩ−cm以下の金、銀、銅、黄銅、アルミニウム、マグネシウム、亜鉛、または前記金属元素を少なくとも1種含有する合金や合成樹脂、セラミックで形成し、更にその厚みを50〜5000μmに設定することが最も好ましいことになる。
また、内胴部40cは、上記金属の内の1種類だけで形成されている必要はなく、その中の少なくとも2種類の金属を拡散接合、ロー付、接着、カシメなどによって接合することにより形成しても同様の効果が認められた。
これらの結果に基づいて、図1に示す電波時計に使用する具体的な材料について説明する。外胴50及び裏蓋54は、電気抵抗率が高いが、電波時計ではない通常の時計でも使用されるステンレス鋼、具体的にはSUS316Lで構成されるか又はSUS316L以外のステンレス鋼、チタン、チタン合金で構成されている。
また、内胴52及び中枠53は合成樹脂、ゴム、セラミックなどの非導電性材料、又は電気抵抗率の低いアルミニウム合金で構成されるか、あるいは金、銀、銅、黄銅、アルミニウム、マグネシウム、亜鉛、または前記金属元素を少なくとも1種含有する合金などの電気抵抗率が低い材料で構成される。
この実施例によれば、アンテナを囲む内胴52及び中枠53は、電気抵抗率が低い材料、または非導電性材料であり、これらの外側に装着した外胴50及び裏蓋54が、電気抵抗率が高い金属となる。従って、アンテナを収容する時計ケース全体がステンレス鋼などの電気抵抗率の高い導電性材料である場合と比較して、本発明は、アンテナと、電気抵抗率の高い外胴50及び裏蓋54との距離を大きくできるので、アンテナの受信障害が生じにくく、これにより、アンテナが良好に電波を受信でき、受信性能、時計精度を向上することが可能となる。
また、樹脂などの非導電性材料を内胴52及び中枠53に適用すれば、これらの部材によって、アンテナの周囲は取り囲まれていることになるので、アンテナの損傷を防ぐこともできる。
さらに、外胴50及び裏蓋54により、電波時計に金属感のある外観が付与され、電波
時計であっても高級感や美観を損なわないものとすることができる。
なお、外胴50及び裏蓋54の材質は、金、銀、銅、黄銅、アルミニウム、マグネシウム、亜鉛、または前記金属元素を少なくとも1種含有する合金などの電気抵抗率の低い金属や合成樹脂、セラミック、ゴムなどの非導電性材料を使用してもまったく問題ないが、装飾性、耐食性などを考慮すると、上記ステンレス鋼、チタン、チタン合金が好ましい。
また、内胴52に金、銀、銅、黄銅、アルミニウム、マグネシウム、亜鉛、または前記金属元素を少なくとも1種含有する合金などの電気抵抗率の低い金属を、中枠53に合成樹脂、セラミック、ゴムなどの非導電性材料を、あるいはその反対のように材料を組み合わせてもよいことは言うまでもない。
また、本実施例では、内胴52及び中枠53(主に端面52cが露出する内胴52)に表面処理(表面仕上げ)を行うこともあるため、表面処理に関して詳述する。なお、外胴50及び裏蓋54は鏡面研磨を行ったステンレス鋼(SUS316L)としている。また、本実施例における内胴52は、前述した実験により受信感度が良好な、電気抵抗率が7.0μΩ−cm以下の黄銅材からなり、その後、湿式メッキにより表面にPdなどのメッキ層が形成されて仕上げられたものとし、中枠53を樹脂で形成している。
この内胴52のメッキ層は、以下に示すような湿式メッキにより形成される。はじめに、下地メッキ層を形成するため、内胴52に、メッキ浴(組成:Na2SnO3・3H2
60g/l(リットル)、CuCN 20g/l、K2SO3H 10g/l、KCN(フリー) 30g/l、KOH 60g/l、Zn(CN)2 5g/l)、浴温50℃、電流密度2.4A/dm2、pH12.5、析出速度0.33μm/min、時間6分の条件でメッキを施す。これにより内胴52の表面に、約2μmのCu−Sn−Zn合金の下地メッキ層が形成される。
次に、この下地メッキ層の上に以下の条件でメッキを施すことによりSn−Cu−Pd合金メッキ層を形成する。メッキ浴(組成:Na2SnO3・3H2O 60g/l(Sn換算量26.7g/l)、CuCN 20g/l(Cu換算量14.2g/l)、K2SO3H 10g/l、KCN(フリー) 30g/l、KOH 60g/l、K2Pd(CN)4・3H2O 30g/l(Pd換算量9.3g/l))。メッキ条件:浴温50〜55℃、電流密度2.0A/dm2、電流効率47.8%、pH12.5〜13、析出速度0.33μm/min、時間9分。このメッキにより下地メッキ層の上に、厚み約3μm、硬度(Hv)約300、密度9.6g/cm3のSn−Cu−Pd合金メッキ層が形成される。このメッキ層の組成を走査電顕とX線マイクロアナライザーで簡易定量したところ、Sn:17.12重量%、Cu:44.22重量%、Pd:38.66重量%の3元合金であることが確認された。
その後、Sn−Cu−Pd合金メッキ層の上に次のような条件でメッキを施すことにより、仕上げメッキ層が形成される。メッキ浴(日本高純度化学(株)製の「パラブライト−SSS」(商品名))。メッキ条件:浴温55℃、電流密度5A/dm2、pH7.6、析出速度0.33μm/min、時間6分。このメッキにより、厚み約2μmで白色光沢を有するPdメッキ層が形成され、メッキ層が完成される。
上記のようにメッキ層が形成された内胴52は、塩化ナトリウム9.9g/l、硫化ナトリウム0.8g/l、尿素7.1g/l、アンモニア水0.19ml/l、サッカロース0.2g/l、乳酸(50%)0.8ml/lからなる人工汗(温度40℃)に24時間浸漬する耐食試験を行っても、表面が変色することはなく、良好な耐食性を有している。また、この内胴52は、温度200℃に5時間放置する加熱試験を行ってもメッキ層の剥離が全く認められず、耐熱性も良好なものとなる。
また、上記表面処理を行っても電波の受信特性にはほとんど影響が無く、使用上においてはまったく問題が無かった。
表面処理については上記湿式メッキに限るものではなく、塗装法や、乾式メッキでも問題はなく、乾式メッキでは例えば蒸着法、イオンプレーティング法、アーク法、スパッタリング法が好ましい。
また、内胴52に合成樹脂、セラミック、ゴムなどの非導電性材料を使用する場合は塗装法が好ましい。
上記表面処理を、一部が露出する内胴52に行ったので、外胴50及び裏蓋54との組み合わせで電波時計ではない通常の時計と遜色ない外観を有する電波時計となる。
なお、上記表面処理の前、または後に硬化処理を行っても電波の受信特性には影響がなかった。また、上記表面処理を行わずに硬化処理を行っても電波の受信特性には影響がなかった。
また、内胴52の露出部分等に鏡面、梨地、ヘアーライン目付け、模様、文字などの表面処理を行っても問題ない。
もちろん、上記のように内胴52ではなく、外胴50及び裏蓋54のみに表面処理を行っても、その両方に表面処理を行っても問題ないことは言うまでもない。
また、本実施例では、外胴50と裏蓋54にステンレス鋼等が使用されており、ここに硬化処理を行うこともあるので、硬化処理に関して詳述する。
本実施例における外胴50と裏蓋54は、ステンレス鋼(SUS316L)で形成され、いずれも鏡面研磨が施され、その後、硬化処理が行われている。
この外胴50と裏蓋54への硬化処理方法は以下の通りである。
なお、表面処理については上記鏡面研磨に限るものではなく、梨地、ヘアーライン目付け、模様、文字などの処理を行っても問題ない。
一方、内胴52は、電気抵抗率7.0Ω−cm以下である金で形成し、中枠53は樹脂で形成している。
まず、ステンレス鋼(SUS316L)を機械加工することにより鏡面仕上げされた外胴50及び裏蓋54を有機溶剤で洗浄・脱脂した。ついで、これらをイオンプレーティング装置内に取り付け、アルゴン雰囲気中でボンバードクリーニングした。
ついで、これらの表面に、厚み0.05μmのチタンメッキ被膜(下地層)をイオンプレーティング法(熱陰極法)により下記の成膜条件で形成した。
<成膜条件>
蒸発源:チタン
電子銃:10kV、200〜500mA
ガス:アルゴンガス
成膜圧力:0.004〜0.009Pa
加速電圧(バイアス電圧):Ground〜−100V
アノード電圧:50V
フィラメント電圧:7V
ついで、これらの表面に形成されたチタンメッキ被膜表面に、厚み0.6μm、炭素原子含有量40±10原子%の白色色調を有する炭化チタンメッキ被膜(耐摩耗層)をイオンプレーティング法(熱陰極法)により下記の成膜条件で形成した。
<成膜条件>
蒸発源:チタン
電子銃:10kV、300mA
ガス:メタンガスとアルゴンガスとの混合ガス
成膜圧力:0.02Pa
加速電圧(バイアス電圧):Ground〜−100V
アノード電圧:60V
フィラメント電圧:7V
ついで、これらの表面に形成された炭化チタンメッキ被膜表面に、厚み0.005μmの白色色調を有するプラチナ被膜(最外層)をイオンプレーティング法(熱陰極法)により下記の成膜条件で形成し、ステンレス鋼色の外胴50及び裏蓋54を得た。
<成膜条件>
蒸発源:プラチナ
電子銃:10kV、500mA
ガス:アルゴンガス
成膜圧力:0.2Pa
加速電圧(バイアス電圧):Ground〜−50V
アノード電圧:60V
フィラメント電圧:7V
上記のようにして得られた外胴50及び裏蓋54の表面に形成されているプラチナ被膜の表面硬度(HV;マイクロビッカース硬度計、5g荷重、保持時間10秒)は、1200であった。これらの外胴50及び裏蓋54は、耐傷付き性に優れ、しかも、ステンレス鋼被膜に近く高級感のある白色被膜が形成されていた。
また、発色層のL*、a*、b*表示系(CIE表系)による色評価は、
85<L*<90、0<a*<2.0、4.0<b*<5.0
であった。
上記硬化処理を行っても、電波の受信特性にはほとんど影響がなく、使用上においてはまったく問題がなかった。さらに、外胴50及び裏蓋54の最外層の金属被膜をプラチナ、内胴53を金で形成したため、電波時計ではない通常の時計と遜色ない貴金属光沢の外装を有する電波時計となった。
なお、上記硬化処理に加え、前述した表面処理を行っても電波の受信特性には影響がなかった。もちろん、鏡面、梨地、ヘアーライン目付け、模様、文字などの表面処理を行ってもよい。また、上記硬化処理を行わずに表面処理のみを行っても電波の受信特性には影響がなかった。
図6は本発明の実施例2に係る電波時計を示す断面部分図、図7は図6に示す電波時計の裏蓋、胴等を示す裏面図、図8は図6に示すアンテナユニットの斜視図である。
本実施例における時計ケースは、外周部を形成する胴60と、その表面側端部に取り付けられる風防61と、胴60内に配置される中枠63と、胴60の裏面側端部に取り付けられる裏蓋64と、を有している。
胴60は、円筒状をなし、その表面側の段部60aに風防61が取り付けられている。この胴60の裏面側の端面60cには裏面方向及び内方が開口する切欠段部からなるアンテナユニット収容部60dが設けられている。このアンテナユニット収容部60dは、図7に示すように、裏面側から見た平面形状が胴60の外形に沿ってわん曲した略扇形をなしている。尚、この平面形状は後述するアンテナユニットの形状に合わせて矩形に設定しても良い。また、この胴60は、実施例1の外胴50と同様に金属等の導電性材料からなるものであり、その具体的材料も実施例1と同様にSUS316L等のステンレス鋼、チ
タン、チタン合金等が使用され、その表面処理、硬化処理に関しても実施例1と同様に施す事が可能なものとなっている。
この胴60のアンテナユニット収容部60dに収められているアンテナユニット62は、アンテナ62aと、このアンテナ62aを内部に収める容器62bとから構成されている。この容器62bは、電気抵抗率が低い材料又は樹脂等の非導電性材料から構成されている。本実施例におけるアンテナ62aは、樹脂製の容器62bを成形するときにインサートモールドすることにより内部に収められている。このアンテナユニット62における容器62bの材質は、実施例1における内胴52と同様に合成樹脂、セラミック、電気抵抗率が低い金、銀、銅、黄銅、アルミニウム、マグネシウム、亜鉛又はこの金属元素を少なくとも1種含有する合金などが使用されており、これに伴う表面処理に関しても実施例1と同様の処理が可能となっている。また、このアンテナユニット62の容器62bの裏面側端面の内方角部にはパッキン65を収めるための段部62cが設けられている。
裏蓋64は胴60の裏面側の開口部60e(図7)を塞ぎ、本実施例においては胴60の端面60cにネジ69を用いて取り付けられている。この裏蓋64は、胴60のアンテナユニット収容部60dに対応する部分に切欠部64aを有している。この切欠部64aは、アンテナユニット収納部60d内に収められるアンテナユニット62よりもその平面方向の開口部分が小さくなるように設定されており、切欠部64aの縁部分にてアンテナユニット62の周方向の両端と内側端部を押さえるように構成されている。このため、アンテナユニット62は、この切欠部64aから脱落することなく切欠部64a裏面方向に露出することになる。また、この裏蓋64は、実施例1の裏蓋54と同様に導電性材料からなり、その具体的な材料も実施例1と同様にSUS316L等のステンレス鋼、チタン、チタン合金等が使用され、その表面処理や硬化処理に関しても実施例1と同様に施す事が可能となっている。
本実施例における中枠63、モジュール66、表示板67等の構造、材質、表面処理等は、実施例1の中枠53、モジュール56、表示板57等と全く同一のものとなっている。
上記構成からなる本実施例の電波時計においては、アンテナ62aを電気抵抗率が低い材料又は非導電性材料からなる容器62bに収めているため、アンテナ62aと胴60との間の距離を大きくすることができ、また、アンテナユニット62が裏蓋64の切欠部64aから露出することでアンテナ62aの受信能力を高めることができる。この結果、胴60と裏蓋64に金属等の導電性材料を使用しても受信障害が生じることがなく、電波信号を常時安定して受信することが可能となる。
尚、本実施例における具体的材質の選定等に関しても、実施例1と同様に前述した実験結果に基づいて決定されており、表面処理あるいは硬化処理の条件に関しても実施例1と同様に設定されている。
また、アンテナユニット62の容器62bの材質によっては損傷あるいは破損し易いこともあるため、図9に示すように、裏蓋64の切欠部64aの中央に径方向外方へ突出する押さえツバ部64bを設けても良い。この押さえツバ部64bを設けることでアンテナユニット62の中央部分を保護することができる。また、押さえツバ部64bを設けると、この押さえツバ部64bでアンテナユニット62を押さえて固定することも可能となる。尚、アンテナ62aは、その両端部から電波信号を受信するため、中央部分が押さえツバ部64bで遮られても両端部が開放されていれば受信能力が低下することはない。
図10は本発明の実施例3に係る電波時計を示す断面部分図、図11は図10に示す電波時計の裏面図である。
本実施例における時計ケースは、外側部を形成する外胴70と、その表面側端部に取り付けられる風防71と、外胴70内に装着される内胴72と、この内胴72内に配置される中枠73と、外胴70の裏面側端部に取り付けられる裏蓋74と、この裏蓋74の内面に取り付けられる内面シート80と、を有している。
外胴70は、平面形状が矩形をなす枠状をなし、その表面側の段部70aに風防71が取り付けられる。また、外胴70の裏面側の端面70cにはパッキン75を収める凹部70dが設けられている。この外胴70は、実施例1の外胴50と同様に金属等の導電性材料からなるものであり、その具体的な材料も実施例1と同様にSUS316L等のステンレス鋼、チタン、チタン合金等が使用されており、表面処理や硬化処理に関しても実施例1と同様に可能なものとなっている。
内胴72は、外胴70の内部寸法に適合する外部寸法を有する平面形状が矩形をなす枠状をなすものであり、外胴70の内側上方にある内側段部70bに当接することで位置決めされている。この内胴72は、実施例1の内胴52と同様に電気抵抗率が低い材料又は樹脂等の非導電性材料で構成されており、その具体的な材料も実施例1と同様に合成樹脂、セラミック、電気抵抗率が低い金、銀、銅、黄銅、アルミニウム、マグネシウム、亜鉛又はこの金属元素を少なくとも1種含有する合金などが使用されており、これに伴う表面処理に関しても実施例1と同様の処理が可能となっている。
裏蓋74は外胴70の裏面側の開口部70eを塞ぎ、本実施例においては外胴70の端面70cにネジ79を用いて取り付けられている。この裏蓋74は、実施例1の裏蓋54と同様に導電性材料からなり、その具体的な材料も実施例1と同様にSUS316L等のステンレス鋼、チタン、チタン合金等が使用されており、その材料に基づく表面処理、硬化処理に関しても実施例1と同様に施すことが可能なものとなっている。
内面シート80は内胴72の内側に位置するように裏蓋74の内面に取り付けられている。この内面シート80は上記内胴72や実施例1の内胴52と同様に合成樹脂、セラミック、電気抵抗率が低い金、銀、銅、黄銅、アルミニウム、マグネシウム、亜鉛又はこの金属元素を少なくとも1種含有する合金などが使用されており、これに伴う表面処理に関しても実施例1と同様の処理が可能となっている。
中枠73は、内胴72の内部寸法に適合すると共に平面形状が矩形をなす枠状をなすものであり、モジュール76の外側部76a等を支持するものである。この中枠73は、モジュール76と内胴72との間に一定の間隔を設けると共に、この中枠73と内面シート80との間にも一定の間隔があくようにモジュール76の外側部76aの上方に位置するように配設されている。また、この中枠73は、実施例1の中枠53と同様に電気抵抗率が低い材料又は非導電性材料からなり、その具体的な材質も実施例1と同様に合成樹脂、セラミック、電気抵抗率が低い金、銀、銅、黄銅、アルミニウム、マグネシウム、亜鉛又はこの金属元素を少なくとも1種含有する合金などが使用されており、これに伴う表面処理に関しても実施例1と同様の処理が可能となっている。
上記のような時計ケース構造を有する電波時計におけるアンテナ78は、モジュール76の外側部76aの下方に取り付けられている。このアンテナ78は、内胴72、中枠73及び内面シート80によって囲まれた収納スペースS内に収められている。このように、アンテナ78は、電気抵抗率が低い材料又は非導電性材料からなる内胴72、中枠73及び内面シート80によって囲まれているため、アンテナ78と外胴70や裏蓋74との
間の距離を大きくすることができ、アンテナ78の受信能力を高めることができる。この結果、外胴70と裏蓋74に金属等の導電性材料を使用しても受信障害が生じることがなく、電波信号を常時安定して受信することができる。
尚、本実施例における具体的材質の選定等に関しても、実施例1と同様に前述した実験結果に基づいて決定されており、表面処理あるいは硬化処理の条件に関しても実施例1と同様に設定されている。
本発明の電波時計は、外胴や裏蓋に通常の時計と同じステンレス鋼、チタン等の材料を使用することができるので、特に外観に高級感が求められる電波時計に使用することが適している。また、外胴、裏蓋等を電波時計以外の一般的な時計と共通化することが可能となる。
本発明の実施例1に係る電波時計を示す断面部分図である。 図1に示す電波時計のケース構造を示す分解斜視図である。 図1に示す電波時計の裏面図である。 図1に示す電波時計をその竜頭の軸線に沿う平面で切断した切断平面図である。 図3に示す電波時計のツバ部の変更例を示す裏面部分図である。 本発明の実施例2に係る電波時計を示す断面部分図である。 図6に示す電波時計の裏蓋及び胴の裏面図である。 図6に示すアンテナユニットの斜視図である。 図7に示す裏蓋の切欠部の変更例を示す裏面図である。 本発明の実施例3に係る電波時計を示す断面部分図である。 図10に示す電波時計の裏面図である。 受信状態の優劣を示すアンテナの利得およびQ値の算出例を示す説明図である。 (a)は実験用外装を用いた受信実験の実験用設備を示す説明図、(b)は実験用外装を用いた受信実験の実験用設備を示す説明図である。 電波時計の機能の概略図を示すブロック図である。 ケースの一部に金属を用いた電波時計の構造の従来例を示す断面図である。
符号の説明
1 アンテナ
2 電波時計受信機
3 CPU
4 表示駆動部
5 入力装置
10 ケース
11 胴
12 裏蓋
13 風防
14 ムーブメント
15 文字板
16 針
17 バーアンテナ
18 磁芯部材
20 コイル
21 導線
22 縁枠
23 ガラス
30、40 実験用外装
30a ケース部
30b 蓋部
31 実験用アンテナ
32 樹脂板
33 送信アンテナ
40a 外胴部
40b 蓋部
40c 内胴部
50 外胴
50a 段部
50b 内側段部
50c 端面
51 風防
52 内胴
52a アンテナ収容部
52b 開口部
52c 端面
52d 開口部
53 中枠
54 裏蓋
54a 中子
54b 外周面
54c ツバ部
56 モジュール
57 表示板
58 アンテナ
59 ネジ
60 胴
60a 段部
60c 端面
60d アンテナユニット収容部
62 アンテナユニット
62a アンテナ
62b 容器
62c 段部
63 中枠
64 裏蓋
64a 切欠部
64b 押さえツバ部
65 パッキン
66 モジュール
67 表示板
69 ネジ
70 外胴
70b 内側段部
70c 端面
70d 凹部
70e 開口部
71 風防
72 内胴
73 中枠
74 裏蓋
75 パッキン
76 モジュール
77 表示板
79 ネジ

Claims (15)

  1. 時刻情報を含む電波を受信するアンテナと、
    前記アンテナが受信した電波によって、表示部に現在時刻などの時刻情報を表示させる時計装置と、
    前記アンテナと時計装置とを収容する時計ケースとを備えた電波時計であって、
    前記時計ケースが、
    導電性材料からなる外胴と、
    電気抵抗率が7.0μΩ−cm以下である材料または非導電性材料から構成され且つ前記外胴内に装着されると共に裏面側開口部より前記時計装置及びアンテナを収容する内胴と、
    導電性材料からなり且つ前記内胴の裏面側開口部を塞ぐ裏蓋と、を備えることを特徴とする電波時計。
  2. 前記内胴には前記アンテナを収納する内方に開口するアンテナ収納部が設けられており、該アンテナ収納部の開口部が、電気抵抗率が7.0μΩ−cm以下である材料または非導電性材料から構成され且つ前記内胴内に配置される中枠に対向することを特徴とする請求項1記載の電波時計。
  3. 前記内胴は、その裏面側端面の一部が前記裏蓋と前記外胴との間から露出することを特徴とする請求項1又は2記載の電波時計。
  4. 前記裏蓋は前記内胴又は外胴に固定されていることを特徴とする請求項1、2,3のいずれかに記載の電波時計。
  5. 前記裏蓋は径方向に突出する固定用ツバ部を有し、該固定用ツバ部が前記内胴又は外胴の裏面側端面に固定されていることを特徴とする請求項4記載の電波時計。
  6. 時刻情報を含む電波を受信するアンテナと、
    前記アンテナが受信した電波によって、表示部に現在時刻などの時刻情報を表示させる時計装置と、
    前記アンテナと時計装置とを収容する時計ケースとを備えた電波時計であって、
    前記アンテナが、電気抵抗率が7.0μΩ−cm以下である材料または非導電性材料から構成される容器内に収められたアンテナユニットを構成し、
    前記時計ケースが、
    導電性材料からなり且つ裏面側開口部より前記時計装置を収容すると共に前記アンテナユニットを収容するアンテナユニット収容部を有する胴と、
    導電性材料からなり且つ前記胴の裏面側開口部を塞ぐと共に前記アンテナユニット収容部に対応する部分に切欠部を有する裏蓋と、を備えることを特徴とする電波時計。
  7. 前記アンテナユニット収容部は、前記胴の裏面側端面に設けられた切欠段部からなることを特徴とする請求項6記載の電波時計。
  8. 前記アンテナユニットは、前記胴の切欠段部の内面と前記裏蓋の切欠部の縁部との間に挟み込まれて固定されていることを特徴とする請求項7記載の電波時計。
  9. 前記裏蓋の切欠部の中央には、径方向に突出する押さえツバ部が設けられていることを特徴とする請求項6記載の電波時計。
  10. 時刻情報を含む電波を受信するアンテナと、
    前記アンテナが受信した電波によって、表示部に現在時刻などの時刻情報を表示させる時計装置と、
    前記アンテナと時計装置とを収容する時計ケースとを備えた電波時計であって、
    前記時計ケースが、
    導電性材料からなる外胴と、
    電気抵抗率が7.0μΩ−cm以下である材料または非導電性材料から構成され且つ前記外胴内に装着される内胴と、
    電気抵抗率が7.0μΩ−cm以下である材料または非導電性材料から構成され且つ前記内胴内に配置される中枠と、
    導電性材料からなり且つ前記外胴に取り付けられる裏蓋と、
    電気抵抗率が低い材料または非導電性材料から構成され且つ前記裏蓋の内面に取り付けられる内面シートと、を備え、
    前記内胴、中枠及び内面シートにより囲まれた収納スペース内に前記アンテナを配置することを特徴とする電波時計。
  11. 前記時計ケースを構成する電気抵抗率が7.0μΩ−cm以下である材料は、金、銀、銅、黄銅、アルミニウム、マグネシウム、亜鉛、または前記金属元素を少なくとも1種含有する合金から選択した少なくとも1つ以上の材料からなることを特徴とする請求項1から10のいずれかに記載の電波時計。
  12. 前記時計ケースを構成する電気抵抗率が7.0μΩ−cm以下である材料は、金、銀、銅、黄銅、アルミニウム、マグネシウム、亜鉛、または前記金属元素を少なくとも1種含有する合金から選択した少なくとも2つ以上の材料が接合されて形成されていることを特徴とする請求項1から10のいずれかに記載の電波時計。
  13. 前記時計ケースを構成する非導電性材料は、合成樹脂、ゴム、セラミックから選択した少なくとも1つ以上の材料からなることを特徴とする請求項1から10のいずれかに記載の電波時計。
  14. 前記時計ケースの内胴の厚さが50から50000μmであることを特徴とする請求項1から5、10のいずれかに記載の電波時計。
  15. 前記外装部材を構成する導電性材料は、ステンレス鋼、チタン、チタン合金から選択した少なくとも1つ以上の材料からなることを特徴とする請求項1から10のいずれかに記載の電波時計。
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