JP4532133B2 - 平型ケーブルのクリンプ片による導通接続方法及び装置 - Google Patents

平型ケーブルのクリンプ片による導通接続方法及び装置 Download PDF

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Description

本発明は、電気機器や自動車の電気配線に用いる、比較的幅の狭い平型導体にフィルム状の平型絶縁被覆を被せた可撓性を有する平型ケーブルの平型絶縁被覆及び平型導体に複数のクリンプ片を有する電気接続子の各クリンプ片を突き刺して導通をとる平型ケーブルのクリンプ片による導通接続方法に関するものである。
従来、図16に示すようにクリンパー11で下面が受けられている平型ケーブル3に、図17に示すように複数の各クリンプ片7a,7b,7cを千鳥状に突設した電気接続子7を、図16に示すように位置決め壁9でガイドしながらアンビル10で押圧し、平型導体1aの箇所で平型ケーブル3に突き刺して該平型導体1aに対して導通をとると共に、該平型ケーブル3を通り抜けた各クリンプ片7a,7b,7cをクリンパー11の曲げ成形凹部12で図18に示すように互いに内向きに曲げてかしめることにより一気に導通接続を行う平型ケーブルのクリンプ片による導通接続方法は、例えば平型導体1aの厚さ0.15mm、幅 3mm程度までの平型ケーブル3に対しては電気接続子7のクリンプ片7a,7b,7cで突き刺して接続導通をすることができた。
一方、従来の重ね合わせ平型ケーブルのクリンプ片による導通接続は、アンダーカーペット等への適用にあるように平型ケーブルの重ね合わせ部に平型絶縁被覆及び平型導体を貫通する導電性鋲を簡単な工具でかしめたり、接続すべき各平型ケーブルに内部の各平型導体に沿って長孔をあけ、コネクタの各クリンプ片を各長孔に挿入してそれぞれ折り曲げ、各クリンプ片の先端の刃部を平型ケーブルの平型絶縁被覆に食い込ませて内部の平型導体に圧着するする方法(例えば、特許文献1参照。)がとられているが、例えば電子機器や弱電回路に用いられる小型電気接続子による重ね合わせた平型ケーブルの導体間接続を各クリンプ片により、導通の安定性を確保し、ばらつきを少なくして信頼性の高い状態で得る重ね合わせた平型ケーブルのクリンプ片による導通接続方法については述べられていない。
実開昭60−26766号公報
しかしながら、近年特に技術的要求の高い高密度配線回路で必要な例えば平型導体の厚さが0.15mm、幅が1.5 〜2.0 mm程度の平型ケーブルに対しては、これに対応する例えばクリンプ片幅1.2 mm程度の小型電気接続子を安定して導通接続することができない問題点があった。即ち、幅狭の平型導体に対する小型電気接続子のクリンプ片は、通常の小型電気接続子のクリンプ片に比べて剛性が弱く、平型導体を安定してうまく突き刺すことができない状態でクリンプ片のかしめ屈曲が連続して開始されるため、曲がり形状が安定せず、従ってクリンプ片を貫通させた平型導体端を十分に挟着させ、安定して接触抵抗のばらつきが少ない導通接続を得ることができない問題点があった。
一方、従来の重ね合わせ平型ケーブルのクリンプ片による導通接続方法では、さほどかしめの寸法精度を気にすることのない商用電源回路での実用では問題が生じることもなかったが、最近の電気機器や自動車用弱電回路では、重ね合わされた平型ケーブルの各平型絶縁被覆及び各平型導体に電気接続子の複数のクリンプ片を突き刺す際に、該クリンプ片が座屈し易く、導通がうまくとれない問題点があった。
その理由について、具体的に説明する。最近の電気機器や自動車用弱電回路では、図19及び図20に示すような並設された複数の平型導体1a,1bにフィルム状の平型絶縁被覆2を被せた可撓性を有する平型ケーブル3と、並設された複数の平型導体4a,4bにフィルム状の平型絶縁被覆5を被せた可撓性を有する平型ケーブル6とを重ね合わせ、この重ね合わせ部分に図17に示すような電気接続子7の対向する側縁から千鳥状に立設した複数のクリンプ片7a,7b,7cを突き刺し、通り抜けたクリンプ片7a,7b,7cを互い違いに向かい合う方向にかしめて各平型ケーブル3,6の各平型導体1a,4aと1b,4bを導通させる重ね合わせ平型ケーブルのクリンプ片による導通接続方法が検討されている。この場合、平型導体1a,1b,4a,4bは例えば厚さ0.15mm×幅1.5 mmもしくは2.5 mmのような小断面積で銅製であり、2芯のこれら平型導体1a,1bと4a,4bとを被覆しているフィルム状の平型絶縁被覆2,5は例えば厚さ0.09mm×幅6.4 mm(または8.9 mm)でポリエチレンテレフタレート製である。電気接続子7は接続すべき平型導体1a,1b,4a,4bの個々の幅内に載り得る大きさであり、クリンプ片7a,7b,7cの高さは重ね合わされた平型ケーブル3,6を突き抜けて先端を曲げてかしめることができる寸法となっている。
このような平型ケーブル3,6の重ね合わせ部を、図21(A)に示すように各クリンプ片7a,7b,7cが挿入される隣接するクリンプ片受け凹部8a,8bの間の仕切り壁8cの高さが該打ち抜き刃型8の外壁8dの上面と同じに設定されている構造の打ち抜き刃型8を用いて、この打ち抜き刃型8上で各クリンプ片7a,7b,7cを各平型ケーブル3,6の各平型絶縁被覆2,5及び各平型導体1a,4aと1b,4bに図21(B),図21(C)に示すように押し下げ変位させて突き刺すと、まず図21(B)に示すように上側の平型ケーブル3のクリンプ片7a,7b,7cを突き刺す過程で、下側の平型ケーブル6が押されて下向きに撓み、この撓み部分がクリンプ片受け凹部8aまたは8bに入り込む。次に、図21(B)に示すように上側の平型ケーブル3を通り抜けたクリンプ片7a,7b,7cが下側の平型ケーブル6に突き刺さろうとすると、この工程は前の工程とは異なってクリンプ片受け凹部8aまたは8b内に撓んで入り込んだ平型ケーブル6を突き破る工程となり、摩擦抵抗が異常に大きくなってクリンプ片7a,7b,7cが侵入できなくなり、このためクリンプ片7a,7b,7cが座屈し、平型導体1a,4aと1b,4bとの導通が安定してとれなくなる。
本発明の目的は、重ね合わされた平型ケーブルの各平型導体にクリンプ片を突き刺して安定して接触抵抗のばらつきの少ない導通接続を得ることができる平型ケーブルのクリンプ片による導通接続方法及び装置を提供することにある。
本発明の他の目的は、重ね合わされた平型ケーブルの各平型導体にクリンプ片を突き刺す際に、該クリンプ片の座屈が生じない平型ケーブルのクリンプ片による導通接続方法及び装置を提供することにある。
本発明の他の目的は、重ね合わされた平型ケーブルの各平型導体にクリンプ片を突き刺す際に、該クリンプ片の座屈が生じず、且つクリンプ片と平型導体との接触面積を増加させて、安定した導通状態を得ることができる平型ケーブルのクリンプ片による導通接続方法を提供することにある。
本発明の他の目的は、重ね合わされた平型ケーブルの各平型導体の重ね合わせ箇所にそれぞれ電気接続子を接続する際に、クリンプ片の座屈が生じず、且つクリンプ片を確実に対応する平型導体に突き刺すことができる平型ケーブルのクリンプ片による導通接続方法を提供することにある。
本発明は、平型導体をフィルム状の平型絶縁被覆で被覆した可撓性を有する複数の平型ケーブルを重ね合わせて、該複数の平型ケーブルの重ね合わせ部分で前記各平型導体が相互に重なった箇所に複数のクリンプ片を有する電気接続子の各クリンプ片を突刺して貫通させることにより各クリンプ片で複数の平型ケーブルの平型導体どうしを導通接続する平型ケーブルのクリンプ片による導通接続方法を改良するものである。
本発明に係る平型ケーブルのクリンプ片による導通接続方法においては、重ね合わされた複数の平型ケーブルに電気接続子のクリンプ片を突き刺す際に該複数の平型ケーブルを受ける打ち抜き刃型として、複数の平型ケーブルを突き抜けたクリンプ片をかしめることなく受入れる対のクリンプ片受け凹部が隣接した状態で設けられて、該隣接したクリンプ片受け凹部の間を仕切る仕切り壁の高さが該刃型の上面よりも低く設定されて仕切壁の上面と刃型の上面との間に段差が設けられている構造のものを用いて、重ね合わされた複数の平型ケーブルを前記打ち抜き刃型の上に配置した状態で電気接続子の各クリンプ片を複数の平型ケーブルに突き刺して各クリンプ片の複数の平型ケーブルを突き抜けた部分を打ち抜き刃型の各クリンプ片受け凹部内に挿入する突刺し工程と、複数の平型ケーブルを突き抜けた各クリンプ片を曲げて各平型ケーブルを把持するようにかしめるかしめ工程とを行う。
上記突き刺し工程では、複数の平型ケーブルを突き抜けた各クリンプ片を各クリンプ片受け凹部内に挿入する際に、各クリンプ片受け凹部の仕切壁と相対する内面と各クリンプ片受け凹部内に挿入されるクリンプ片との間に形成される隙間W1よりも、各クリンプ片受け凹部の仕切壁側の内面と各クリンプ片受け凹部内に挿入されるクリンプ片との間に形成される隙間W2の方が大きくなるように、各クリンプ片の突き刺し位置を定めて、各クリンプ片を前記複数の平型ケーブルに突き刺す。
この場合、かしめ工程は、打ち抜き刃型をクリンパーに交換して行うことが好ましい。
また、本発明に係る平型ケーブルのクリンプ片による導通接続方法においては、複数の平型ケーブルは平型導体の幅が狭いものが上になり、幅が広いものが下になるように重ね合わせ、幅が狭い平型導体側から幅が広い平型導体側に各クリンプ片を突き刺すことを特徴とする。
また、本発明に係る平型ケーブルのクリンプ片による導通接続方法においては、電気接続子を複数設けて、該複数の電気接続子をそれぞれ平型ケーブルの複数の平型導体に接続する際に、総ての電気接続子の各クリンプ片を平型ケーブルの対応する平型導体に同時に突き刺すことを特徴とする。
次に本発明は、平型導体をフィルム状の平型絶縁被覆で被覆した可撓性を有する複数の平型ケーブルを重ね合わせて、該複数の平型ケーブルの重ね合わせ部分で各平型導体が相互に重なった箇所に複数のクリンプ片を有する電気接続子の各クリンプ片を突刺して貫通させることにより各クリンプ片で複数の平型ケーブルの平型導体どうしを導通接続する平型ケーブルのクリンプ片による導通接続装置を対象とする。
本発明に係る平型ケーブルのクリンプ片による導通接続装置では、重ね合わされた複数の平型ケーブルに電気接続子のクリンプ片を突き刺す際に該複数の平型ケーブルを受ける打ち抜き刃型として、複数の平型ケーブルを突き抜けた各クリンプ片をかしめることなく受入れる対のクリンプ片受け凹部が隣接した状態で設けられて該隣接したクリンプ片受け凹部の間を仕切る仕切り壁の高さが該刃型の上面よりも低く設定されることにより仕切壁の上面と打ち抜き刃型の上面との間に段差が設けられている構造のものが設けられていて、複数の平型ケーブルを突き抜けた各クリンプ片が各クリンプ片受け凹部内に挿入される際に、各クリンプ片受け凹部の前記仕切壁と相対する内面と各クリンプ片受け凹部内に挿入されるクリンプ片との間に形成される隙間W1よりも、各クリンプ片受け凹部の前記仕切壁側の内面と各クリンプ片受け凹部内に挿入されるクリンプ片との間に形成される隙間W2の方が大きくなるように構成されている。
また本発明に係る平型ケーブルのクリンプ片による導通接続装置では、複数の平型ケーブルを突き抜けた各クリンプ片を曲げる手段としてクリンパーが設けられる。
本発明に係る平型ケーブルのクリンプ片による導通接続方法及び装置においては、重ね合わされた複数の平型ケーブルに電気接続子のクリンプ片を突き刺す際に該複数の平型ケーブルを受ける打ち抜き刃型として、複数の平型ケーブルを突き抜けた各クリンプ片をかしめることなく受入れる対のクリンプ片受け凹部が隣接した状態で設けられて該隣接したクリンプ片受け凹部の間を仕切る仕切り壁の高さが該刃型の上面よりも低く設定されることにより仕切壁の上面と打ち抜き刃型の上面との間に段差が設けられている構造のものを用いるので、小型の電気接続子を用いた幅の狭い平型導体に対するクリンプ片の突き刺しによる導通接続でも、クリンプ片が平型導体に確実に突き刺さり、接触抵抗のばらつきの少ない導通接続を容易に得ることができる。
また、打ち抜き刃型の各クリンプ片が挿入されるクリンプ片受け凹部の間の仕切り壁の高さを該打ち抜き刃型の上面より低く設定し、両者間に段差を設けているので、クリンプ片を各平型ケーブルの各平型絶縁被覆及び各平型導体に突き刺す際に、上側の平型ケーブルに各クリンプ片を突き刺す過程で下向きに撓んだ下側の平型ケーブルを仕切り壁の高さが低くなっている部分に収容することができる。従って、上側の平型ケーブルに各クリンプ片を突き刺す過程で下向きに撓んだ下側の平型ケーブルがクリンプ片受け凹部内に入り込むのを防いで、各クリンプ片を支障なく平型ケーブルに突き刺すことができ、上下の各平型導体を各クリンプ片で安定した状態で導通させることができる。
また本発明では、複数の平型ケーブルを突き抜けた各クリンプ片を各クリンプ片受け凹部内に挿入する際に、各クリンプ片受け凹部の仕切壁と相対する内面と各クリンプ片受け凹部内に挿入されるクリンプ片との間に形成される隙間W1よりも、各クリンプ片受け凹部の仕切壁側の内面と各クリンプ片受け凹部内に挿入されるクリンプ片との間に形成される隙間W2の方が大きくなるように、各クリンプ片の突き刺し位置を定めて、各クリンプ片を複数の平型ケーブルに突き刺すので、隙間が小さくなる側で平型導体受ける剪断力隙間が大きい側で平型導体が受ける剪断力より大きくして、隙間が小さい側で平型導体を先に切り、隙間が大きい側では平型導体を伸びた状態で切ってクリンプ片に接触させることができる。かしめ工程では、この状態からクリンプ片を円弧状にカールして、伸びた長い導体部分を巻き込んでかしめるので、導体部分とクリンプ片との電気的接触面積を多くして、安定した導通状態を得ることができる。
また、本発明に係る平型ケーブルのクリンプ片による導通接続方法において、複数の平型ケーブルは平型導体の幅が狭いものが上になり、幅が広いものが下になるように重ね合わせ、幅が狭い平型導体側から幅が広い平型導体側に各クリンプ片を突き刺すと、重ね合わされた平型導体にクリンプ片を確実に突き刺して導通をとることができる。
さらに、本発明に係る平型ケーブルのクリンプ片による導通接続方法において、電気接続子を複数設けて、該複数の電気接続子をそれぞれ平型ケーブルの複数の平型導体に接続する際に、総ての電気接続子の各クリンプ片を平型ケーブルの対応する平型導体に同時に突き刺す場合には、複数の電気接続子のクリンプ片の突き刺しが1回で済むので、製作タクトタイムを短縮することができる。
図1及び図2は本発明に係る平型ケーブルのクリンプ片による導通接続方法及び装置における実施の形態の第1例を示したもので、図1は本発明の突き刺し工程の実施状況を示す縦断面図、図2は本発明のかしめ工程の実施状況を示す縦断面図である。
本例の平型ケーブルのクリンプ片による導通接続方法では、導体幅が1.5 mm程度の複数の平型導体1a,1bにフィルム状の平型絶縁被覆2を被せた可撓性を有する平型ケーブル3を、打ち抜き刃型8上に配置する。この打ち抜き刃型8は、外壁8d内に電気接続子7のクリンプ幅が1.2 mm程度の複数のクリンプ片7a,7b,7cが挿入される対のクリンプ片受け凹部8a,8bを設け、これらクリンプ片受け凹部8a,8bの間に仕切り壁8cが設けられた構造になっている。仕切り壁8cの上端は、外壁8dの上端と同じになっている。
かかる状態で、位置決め壁9をガイドとしてアンビル10で電気接続子7を押圧して複数のクリンプ片7a,7b,7cを平型導体1aに対応する箇所で平型ケーブル3に突き刺し、平型導体1aに貫通させることにより各クリンプ片7a,7b,7cを平型ケーブル3の平型導体1aに導通させる。
次に、打ち抜き刃型8を矢印Aで示すように下降させてクリンプ片7a,7b,7cの先端から外し、同じく下降状態にあるクリンパー11を矢印Bで示すように左に移動させてクリンプ片7a,7b,7cの先端に対向させ、かかる状態で該クリンパー11を上昇させることにより曲げ成形凹部12でクリンプ片7a,7b,7cを互い違いに向かい合う方向に折り曲げて、平型ケーブル3をクランプする。
このようにクリンプ片7a,7b,7cを平型ケーブル3に突き刺す突き刺し工程と、平型ケーブル3を突き抜けたクリンプ片7a,7b,7cの先端側を互いに内向きにかしめるかしめ工程との2工程で平型ケーブル3のクリンプ片7a,7b,7cによる導通接続を行うと、小型の電気接続子7を用いた幅の狭い平型導体1aに対するクリンプ片7a,7b,7cの突き刺しによる導通接続でも、クリンプ片7a,7b,7cが平型導体1aに確実に突き刺さり、しかもクリンプ片7a,7b,7cの突き刺し部分で平型導体1aの貫通部エッジが延びて切れた長い導体部分1aaとなってクリンプ片7a,7b,7cに十分に接触し、且つ確実に曲げられて曲がり形状が安定し、接触抵抗のばらつきの少ない導通接続を容易に得ることができる。
図3は、厚さ0.15mm、幅1.5 mmの2条の平型導体1a,1bをポリエチレンテレフタレートフィルムで被覆した厚さ0.33mm、幅6.4 mmの平型ケーブルに、板厚0.25mm、クリンプ幅1.2 mmの電気接続子を、本発明の方法aと従来の方法bとで突き刺しかしめたサンプルを、使用環境の変化を考慮して高温放置(100 ℃×120 時間)した時、次に4.5 G,20Hz〜200 Hz,掃引時間3分の条件で、前後,左右,上下方向に振動させる振動試験を実施した後に接触抵抗の変化を測定した結果を示したものである。この図3から、本発明の方法aで導通接続したほうが、従来の方法bで導通接続したものより、接触抵抗の変化が少なく、且つばらつきの少ない安定した導通接続が得られていることが確認された。
図4乃至図6は本発明に係る平型ケーブルのクリンプ片による導通接続方法における実施の形態の第2例を示したもので、図4は本例の突き刺し工程の実施状況を示す縦断面図、図5はこの突き刺し工程での突き刺し状態での拡大縦断面図、図6は本例のかしめ工程終了後の平型ケーブルとクリンプ片との接続状態を示す縦断面図である。
本例では、図4及び図5に示すように、アンビル10で電気接続子7を加圧しての突き刺し工程では、上面に開口した対のクリンプ片受け凹部8a,8bを隣接させて設けた打ち抜き刃型8を用い、各クリンプ片受け凹部8a,8bに対応して各クリンプ片7a(7c),7bを平型ケーブル3に突き刺す際には、各クリンプ片受け凹部の仕切壁と相対する内面と各クリンプ片受け凹部内に挿入されるクリンプ片との間に形成される隙間W1よりも、各クリンプ片受け凹部の仕切壁側の内面と各クリンプ片受け凹部内に挿入されるクリンプ片との間に形成される隙間W2の方が大きくなるように、各クリンプ片7a(7c),7bの突き刺し位置を定めて突き刺す。
次に、打ち抜き刃型8をA方向(下方)に移動して、平型ケーブル3を突き抜けた各クリンプ片7a(7c),7bの先端側を各クリンプ片受け凹部8a,8bから外し、次いで打ち抜き刃型8をB方向に移動して、平型ケーブル3を突き抜けた各クリンプ片7a(7c),7bの先端側を曲げ成形凹部12に対応する位置に止めて、打ち抜き刃型8を上昇させて各クリンプ片7a(7c),7bの先端側を曲げ成形凹部12に嵌め、アンビル10で電気接続子7を加圧すると各クリンプ片7a(7c),7bは図6に示すようにかしめられる。
このように各クリンプ片受け凹部8a,8bに対応して各クリンプ片7a(7c),7bを平型ケーブル3に突き刺す際に、各クリンプ片受け凹部8a,8bの対向する内側では隙間w2 が大きく、外側では隙間w1 が小さくなるように各クリンプ片7a(7c),7bの突き刺し位置を定めて突き刺すと、隙間w1 が小さい外側では打ち抜き刃型8の刃型エッジ8oを支点に平型ケーブル3に強い剪断応力がかかるので、刃型エッジ8o側の平型絶縁被覆2及び平型導体1aが先に伸び切れるが、隙間w2 が大きい内側では打ち抜き刃型8の刃型エッジ8iとの間隔が大きいので平型導体1aは切断されずに伸びて各クリンプ片7a(7c),7bの下方への移動と共に該クリンプ片7a(7c),7bの内側に強く押圧される。この状態からクリンプ片7a(7c),7bが円弧状にカールすると、伸び切れた長い導体部分1aaを巻き込んでかしめられるので、クリンプ片7a(7c),7bとの電気的接触面積が多くなり、安定した導通状態が得られる。
実際の突き刺し実験では、板厚0.32mm、幅2.0 mmの平型導体1a,1bにポリエチレンテレフタレートフィルムよりなる平型絶縁被覆2を被覆した平型ケーブル3を用いた場合、クリンプ片7a(7c),7bの中心を各クリンプ片受け凹部8a,8bの中心より1mm以下にずらしたところ、十分な接続性能を得ることができた。
クリンプ片7a(7c),7bをずらす方向は、クリンプ片7a(7c),7bの内側、即ち図5の刃型エッジ8i側にずらしてもクリンプ片7a(7c),7bが円弧状にカールされる外側に切り残され延伸された平型導体1aが付着するので導体接触の効果はあるが、図5に示すようにクリンプ片7a(7c),7bの外側、即ち刃型エッジ8o側にずらすことが延びて切れた長い導体部分1aaを巻き込む形となるので、導体接触効果が大きく、この接続方法をとることが望ましい。
図7は前述の板厚0.32mm、幅2.0 mmの平型導体1a,1bを有する平型ケーブル3にクリンプ片7a(7c),7bを複数の方法で突き刺し貫通させ、突き抜けた先端を円弧状にかしめたサンプルを+80℃〜−30℃のサーマルショックを1000サイクルかけて接触抵抗の変化を見たもので、(A)は本発明による接続方法のサンプル、(B)はクリンプ片7a(7c),7bを各クリンプ片受け凹部8a,8bの中心に突き刺し貫通させた接続方法のサンプル、(C)は各クリンプ片受け凹部8a,8b用いずに直接曲げ成形凹部12に突き刺して円弧状にかしめた接続方法のサンプルの測定結果である。この図から明らかなように、薄板厚で幅狭の平型導体1a,1bを有する平型ケーブル3に対する接続方法でも、この本発明に係る接続方法によれば一層接触抵抗の少ない安定した導通接続が得られることがわかる。
図8及び図9は本発明に係る平型ケーブルのクリンプ片による導通接続方法の実施の形態の第3例を示したもので、図8は本例の突き刺し工程を示す縦断面図、図9は本例のかしめ工程を示す縦断面図である。
本例の平型ケーブルのクリンプ片による導通接続方法は、平型ケーブル3が複数の平型導体1a,1b,1c,1dを並設した構造のものであって、この平型ケーブル3の複数の平型導体1a,1b,1c,1dに、複数のクリンプ片7a(7c),7bをそれぞれ有する電気接続子7をそれぞれ接続する場合に適用されるものである。本例では、平型ケーブル3の複数の平型導体1a,1b,1c,1dに、複数のクリンプ片7a(7c),7bを有する電気接続子7をそれぞれ接続する際に、打ち抜き刃型8として平型導体1a,1b,1c,1dに数に等しいクリンプ片受け凹部8a,8bと平型導体1a,1b,1c,1dに数に等しい曲げ成形凹部12とを、平型導体1a,1b,1c,1dのピッチにあわせてそれぞれ並設したものを用いる。
この打ち抜き刃型8の上に平型ケーブル3を、その平型導体1a,1b,1c,1dが各クリンプ片受け凹部8a,8b上にそれぞれ存在するように配置し、これら平型導体1a,1b,1c,1dの各上にそれぞれ電気接続子7をそのクリンプ片7a(7c),7bが下向きになるように配置し、位置決め壁9をガイドとして各アンビル10で各電気接続子7を同時に押圧してそれぞれ複数のクリンプ片7a,7b,7cを同時に平型ケーブル3の対応する平型導体1a,1b,1c,1dに同時に突き刺す。この際には、図4及び図5の例で説明したように、各クリンプ片受け凹部8a,8bの対向する内側では隙間w2 が大きく、外側では隙間w1 が小さくなるように各クリンプ片7a(7c),7bの突き刺し位置を定めて突き刺すことが好ましい。
このように総ての電気接続子7の各クリンプ片7a(7c),7bを平型ケーブル3の対応する平型導体1a,1b,1c,1dに同時に突き刺すと、各クリンプ片7a(7c),7bの突き刺しにより平型導体1a,1b,1c,1dが伸びる前に総ての電気接続子7の各クリンプ片7a(7c),7bが突き刺さるので、各クリンプ片7a(7c),7bが対応する平型導体1a,1b,1c,1dから外れることなく確実に突き刺すことができる。また、この方法によれば、1回で突き刺しが済むので、製作タクトタイムを短縮することができる。
図10乃至図12は本発明に係る平型ケーブルのクリンプ片による導通接続方法の実施の形態の第4例を示したもので、図10は本発明に係る平型ケーブルのクリンプ片による導通接続方法で接続すべき複数枚の平型ケーブルを重ねて電気接続子のクリンプ片を突き刺した状態を示す平面図、図11は本発明に係る平型ケーブルのクリンプ片による導通接続方法での平型ケーブル,クリンプ片,アンビル,打ち抜き刃型及びクリンパーの関係を示す縦断面図、図12は図11で上側の平型ケーブルの片側の平型導体の箇所で電気接続子のクリンプ片を突き刺した状態を示す断面図である。
本例の平型ケーブルのクリンプ片による導通接続方法では、複数の平型導体1a,1bにフィルム状の平型絶縁被覆2を被せた可撓性を有する平型ケーブル3と、複数の平型導体4a,4bにフィルム状の平型絶縁被覆5を被せた可撓性を有する平型ケーブル6とを、接続すべき平型導体1a,1b,4a,4bが少なくとも接続する位置では重なるように重ね合わせる。本例では、平型ケーブル3,6は平型導体1a,1b,4a,4bの幅が狭い平型導体1a,1bが上になり、幅が広い平型導体4a,4bが下になるように重ね合わせる。
これら重ね合わされた平型ケーブル3,6を、打ち抜き刃型8上に配置する。この打ち抜き刃型8は、電気接続子7の複数のクリンプ片7a,7b,7cが挿入されるクリンプ片受け凹部8a,8bの間の仕切り壁8cの高さを該打ち抜き刃型8の外壁8dの上面より低く設定し、両者間に段差hを設けている。
かかる状態で、位置決め壁9をガイドとしてアンビル10で電気接続子7を押圧して複数のクリンプ片7a,7b,7cを平型ケーブル3の幅が狭い平型導体側1a,1bから平型ケーブル6の幅が広い平型導体4a,4b側に各クリンプ片7a,7b,7cを突き刺し、図12に示すように貫通させることによりクリンプ片7a,7b,7cで平型ケーブル3,6の平型導体1a,4a間と1b,4b間とを導通させる。
このように打ち抜き刃型8の複数のクリンプ片7a,7b,7cが挿入されるクリンプ片受け凹部8a,8bの間の仕切り壁8cの高さを該打ち抜き刃型8の外壁8dの上面より低く設定し、両者間に段差hを設けて置くと、クリンプ片7a,7b,7cを平型ケーブル3,6の平型絶縁被覆2,5及び平型導体1a,1b,4a,4bに突き刺す際に、上側の平型ケーブル3に各クリンプ片7a,7b,7cを突き刺す過程で、下側の平型ケーブル6が下向きに撓んでも仕切り壁8cの高さが低くなっていてそこに収容される結果、クリンプ片受け凹部8aには撓んだ平型ケーブル6の部分が入り込まず、支障なく各クリンプ片7a,7b,7cを平型ケーブル6に突き刺すことができ、上下の各平型導体1a,4aと1b,4bとを各クリンプ片7a,7b,7cで安定した状態で導通させることができる。
また、複数の平型ケーブル3,6を、平型導体1a,1b,4a,4bのうち幅が狭い平型導体1a,1bが上になり、幅が広い平型導体4a,4bが下になるように重ね合わせて、幅が狭い平型導体側1a,1bから幅が広い平型導体4a,4b側にクリンプ片7a,7b,7cを突き刺すと、重ね合わされた平型導体1a,4aと1b,4bとにクリンプ片7a,7b,7cを確実に突き刺して導通をとることができる。
次に、打ち抜き刃型8を矢印Aで示すように下降させてクリンプ片7a,7b,7cの先端から外し、同じく下降状態にあるクリンパー11を矢印Bで示すように左に移動させてクリンプ片7a,7b,7cの先端に対向させ、かかる状態で該クリンパー11を上昇させることによりクリンプ片7a,7b,7cを互い違いに向かい合う方向に折り曲げて、平型ケーブル3,6をクランプする。
次に、外壁8dに対して仕切り壁8cの高さを低くして段差hを設けた打ち抜き刃型8を用いて平型ケーブル3,6にクリンプ片7a,7b,7cを突き刺す過程を、平型ケーブル3の表面の基準面からクリンプ片7a,7b,7cの先端が平型ケーブル3,6に突き刺さる変位量を0.6 mm、0.9 mm、1.2 mm、1.5 mmと変化させて記載したものを図13(A)〜(E)に示し、また段差hを0.3 mm、0.2 mm及び0mmと変えた際に、平型ケーブル3,6にクリンプ片7a,7b,7cが突き刺さる過程を、それぞれ平型ケーブル3の表面の基準面からクリンプ片7a,7b,7cの先端が平型ケーブル3,6に突き刺さる変位量を0.6 mm、0.9 mm、1.2 mm、1.5 mmと変化させた状態での実物を樹脂で固めて断面として示した写真を図14(A)〜(C)に示す。この図14(A)〜(C)に示す実験は、銅製で厚み0.15mm×導体幅1.5 mmの平型導体1a,1bを厚さ0.33mmのポリエチレンテレフタレートよりなる平型絶縁被覆2で覆った平型ケーブル3と、銅製で厚み0.15mm×導体幅2.5 mmの平型導体4a,4bを厚さ0.33mmのポリエチレンテレフタレートよりなる平型絶縁被覆2で覆った平型ケーブル6とを重ね合わせて、黄銅製の電気接続子7の三角形状のクリンプ片7a,7b,7c(底辺1.1 mm、高さ2.4 mm)を突き刺す実験を行ったものである。
これら図14(A)〜(C)から明らかなように、外壁8dに対して仕切り壁8cの高さを低くして段差hを設けた打ち抜き刃型8を用いると図14(A)(B)に示すように平型ケーブル3,6にクリンプ片7a,7b,7cは支障なく突き刺さるが、段差hが0の打ち抜き刃型8を用いると図14(C)に示すように平型ケーブル3,6にクリンプ片7a,7b,7cは突き刺さらず、座屈が生ずることが明らかになった。
図15は0.2 mmの段差hを設けた段差あり打ち抜き刃型8の場合Aと、段差hを設けない段差なし打ち抜き刃型8の場合Bに、電気接続子7のクリンプ片7a,7b,7cにかかる抜き力(N)の変化を示したものである。この図15から明らかな通り、段差hを設けない段差なし打ち抜き刃型8の場合Bでは、座屈を起こす力が加わっていることが分かる。
なお、本発明では電気接続子から立設するクリンプ片の本数は3本以上で、これらクリンプ片は電気接続子の相対向する側縁から千鳥状に或いは相対向させて立設することがこのましい。このような3本以上のクリンプ片で、重ね合わされた平型ケーブルをクランプすると、クランプ状態が安定してクリンプ片と平型導体との導通部を安定した状態に保護することができる。
また、平型導体で厚さを同じにして幅を変えているのは、流す電流が少ないものは幅を狭くし、流す電流が多いものは幅を広くしているからである。
この複数枚の平型ケーブルを重ねて電気接続子のクリンプ片を突き刺す第4例においても、図4〜図6に示す第2例、及び図8,図9に示す第3例も同様に適用することができる。
本発明に係る平型ケーブルのクリンプ片による導通接続方法及び装置の実施の形態の第1例での突き刺し工程の実施状況を示す縦断面図である。 本発明の第1例でクリンプ片が平型ケーブルにかしめられた状態を示す縦断面図である。 本発明の方法aと従来の方法bとで導通接続したサンプルを、高温放置した後と、次に振動試験を実施した後の接触抵抗の変化を測定した結果を示した線図である。 本発明に係る平型ケーブルのクリンプ片による導通接続方法及び装置の実施の形態の第2例での突き刺し工程の実施状況を示す縦断面図である。 図4での一部拡大図である。 第2例のかしめ工程終了後の平型ケーブルとクリンプ片との接続状態を示す縦断面図である。 平型導体を有する平型ケーブルにクリンプ片を複数の方法で突き刺し貫通させ、突き抜けた先端を円弧状にかしめたサンプルにサーマルショックをかけて見た接触抵抗の変化を示す図である。 本発明の第3例での突き刺し工程を示す縦断面図である。 本発明の第3例でのかしめ工程を示す縦断面図である。 本発明に係る平型ケーブルのクリンプ片による導通接続方法及び装置の実施の形態の第4例で、接続すべき平型ケーブルを重ねて電気接続子のクリンプ片を突き刺した状態を示す平面図である。 第4例での平型ケーブル,クリンプ片,アンビル,打ち抜き刃型及びクリンパーの関係を示す縦断面図である。 図11で上側の平型ケーブルの片側の平型導体の箇所で電気接続子のクリンプ片を突き刺した状態を示す断面図である。 (A)〜(E)は段差hを設けた打ち抜き刃型を用いて2枚の平型ケーブルにクリンプ片を突き刺す過程を、上側の平型ケーブルの表面の基準面からクリンプ片の先端が各平型ケーブルに突き刺さる変位量を変化させて記載した断面図である。 (A)〜(C)は段差hを変えた際に、2枚の平型ケーブルにクリンプ片が突き刺さる過程を、それぞれ上側の平型ケーブルの表面の基準面からクリンプ片の先端が各平型ケーブルに突き刺さる変位量を変化させた状態での実物を樹脂で固めて断面として示した写真である。 図14での2枚の平型ケーブルを突き刺す過程のそれぞれのクリンプ片の変位量に対する抜き力の関係を示す線図である。 従来の方法での平型ケーブル,クリンプ片,アンビル,及びクリンパーの関係を示す縦断面図である。 電気接続子から複数本のクリンプ片を立設した状態の一例を示す斜視図である。 従来の方法で平型ケーブルに電気接続子のクリンプ片を突き刺してかしめた状態を示す縦断面図である。 従来の方法で重ね合わされた2枚の平型ケーブルの各平型導体を電気接続子のクリンプ片で接続した状態の上面からの斜視図である。 従来の方法で重ね合わされた2枚の平型ケーブルの各平型導体を電気接続子のクリンプ片で接続した状態の下面からの斜視図である。 (A)〜(C)は段差hなしの打ち抜き刃型を用いて2枚の平型ケーブルにクリンプ片を突き刺す過程を、上側の平型ケーブルの表面の基準面からクリンプ片の先端が各平型ケーブルに突き刺さる変位量を変化させて記載した断面図である。
1a,1b 平型導体
2 平型絶縁被覆
3 平型ケーブル
4a,4b 平型導体
5 平型絶縁被覆
6 平型ケーブル
7 電気接続子
7a,7b,7c クリンプ片
8 打ち抜き刃型
8a,8b クリンプ片受け凹部
8c 仕切り壁
8d 外壁
9 位置決め壁
10 アンビル
11 クリンパー
12 曲げ成形凹部

Claims (5)

  1. 平型導体をフィルム状の平型絶縁被覆で被覆した可撓性を有する複数の平型ケーブルを重ね合わせて、該複数の平型ケーブルの重ね合わせ部分で前記各平型導体が相互に重なった箇所に複数のクリンプ片を有する電気接続子の各クリンプ片を突刺して貫通させることにより各クリンプ片で前記複数の平型ケーブルの平型導体どうしを導通接続する平型ケーブルのクリンプ片による導通接続方法において、
    前記重ね合わされた複数の平型ケーブルに前記電気接続子のクリンプ片を突き刺す際に該複数の平型ケーブルを受ける打ち抜き刃型として、前記複数の平型ケーブルを突き抜けたクリンプ片をかしめることなく受入れる対のクリンプ片受け凹部が隣接した状態で設けられて該隣接したクリンプ片受け凹部の間を仕切る仕切り壁の高さが該刃型の上面よりも低く設定されることにより前記仕切壁の上面と刃型の上面との間に段差が設けられている構造のものを用いて、前記重ね合わされた複数の平型ケーブルを前記打ち抜き刃型の上に配置した状態で前記電気接続子の各クリンプ片を前記複数の平型ケーブルに突き刺して各クリンプ片の前記複数の平型ケーブルを突き抜けた部分を前記打ち抜き刃型の各クリンプ片受け凹部内に挿入する突刺し工程と、前記複数の平型ケーブルを突き抜けた各クリンプ片を曲げて前記各平型ケーブルを把持するようにかしめるかしめ工程とを備え、
    前記突き刺し工程では、前記複数の平型ケーブルを突き抜けた各クリンプ片を各クリンプ片受け凹部内に挿入する際に、各クリンプ片受け凹部の前記仕切壁と相対する内面と各クリンプ片受け凹部内に挿入されるクリンプ片との間に形成される隙間W1よりも、各クリンプ片受け凹部の前記仕切壁側の内面と各クリンプ片受け凹部内に挿入されるクリンプ片との間に形成される隙間W2の方が大きくなるように、各クリンプ片の突き刺し位置を定めて、各クリンプ片を前記複数の平型ケーブルに突き刺すこと、
    を特徴とする平型ケーブルのクリンプ片による導通接続方法。
  2. 前記かしめ工程では、前記打ち抜き刃型をクリンパーに交換して前記複数の平型ケーブルを突き抜けた各クリンプ片を曲げることを特徴とする請求項1に記載の平型ケーブルのクリンプ片による導通接続方法。
  3. 複数の前記平型ケーブルは前記平型導体の幅が狭いものが上になり、幅が広いものが下になるように重ね合わせ、幅が狭い前記平型導体側から幅が広い前記平型導体側に前記各クリンプ片を突き刺すことを特徴とする請求項1または2に記載の平型ケーブルのクリンプ片による導通接続方法。
  4. 前記電気接続子を複数設けて、該複数の電気接続子をそれぞれ前記平型ケーブルの複数の平型導体に接続する際に、総ての電気接続子の各クリンプ片を平型ケーブルの対応する平型導体に同時に突き刺すことを特徴とする請求項1,2または3に記載の平型ケーブルのクリンプ片による導通接続方法。
  5. 平型導体をフィルム状の平型絶縁被覆で被覆した複数の可撓性を有する平型ケーブルを重ね合わせて、該複数の平型ケーブルの重ね合わせ部分で前記各平型導体が相互に重なった箇所に複数のクリンプ片を有する電気接続子の各クリンプ片を突刺して貫通させることにより各クリンプ片で前記複数の平型ケーブルの平型導体どうしを導通接続する平型ケーブルのクリンプ片による導通接続装置において、
    前記重ね合わされた複数の平型ケーブルに前記電気接続子のクリンプ片を突き刺す際に該複数の平型ケーブルを受ける打ち抜き刃型として、前記複数の平型ケーブルを突き抜けた各クリンプ片をかしめることなく受入れる対のクリンプ片受け凹部が隣接した状態で設けられて該隣接したクリンプ片受け凹部の間を仕切る仕切り壁の高さが該刃型の上面よりも低く設定されることにより前記仕切壁の上面と刃型の上面との間に段差が設けられている構造のものが設けられ、
    前記複数の平型ケーブルを突き抜けた各クリンプ片を曲げる手段としてクリンパーが設けられ、
    前記複数の平型ケーブルを突き抜けた各クリンプ片が各クリンプ片受け凹部内に挿入される際に、各クリンプ片受け凹部の前記仕切壁と相対する内面と各クリンプ片受け凹部内に挿入されるクリンプ片との間に形成される隙間W1よりも、各クリンプ片受け凹部の前記仕切壁側の内面と各クリンプ片受け凹部内に挿入されるクリンプ片との間に形成される隙間W2の方が大きくなるように構成されていること、
    を特徴とする平型ケーブルのクリンプ片による導通接続装置。
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