JP4531475B2 - 半導体装置の作製方法 - Google Patents

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本発明はレジスト組成物に関し、特にインクジェット装置で膜形成するのに適したレジスト組成物に関する。
細いノズルからインク等の液滴を吐出する液滴吐出手段を用いた装置(インクジェット装置)は、印字装置や記録装置として汎用化されている。
また、プリント配線基板の製造工程においては、保護用レジストを形成するための手段としてインクジェット装置が用いられている(例えば、特許文献1参照。)。さらに近年では、エレクトロルミネッセンス素子の発光層を形成するための手段としてもインクジェット装置が用いられるようになってきている。
このようにインクジェット装置は、単に印字装置や記録装置としてだけではなく、半導体装置や表示装置の製造用装置としても利用され、今後も益々用途が拡大していくものと期待される装置である。
装置の用途の拡大に伴って、それぞれの用途に適する性能をもつ材料の開発もまた必要となってくる。
ところで、これまでに主に塗布法によって膜形成されていたレジストは、カラーフィルター用や、リードフレームまたはシャドウマスク形成用等、用途に応じた性能を持つように、様々な成分・組成からなるものが開発されてきた(例えば特許文献2、特許文献3参照。)。
インクジェット装置を用いて膜形成するレジストにおいても、上記のようなプリント配線基板の製造工程に用いるレジストだけでなく、この他の様々な用途に応じた性能を有するものを開発する必要がある。
また、性能のよい材料を開発することは勿論重要であるが、それ以外にも有害物質を極力使用しないような安全性の高い材料を開発し、環境へ配慮することもまた材料開発の上では重要な課題である。
特開平8−288623号公報 特開平10−39127号公報 特開平7−134398号公報
本発明では、描画手段を用いて膜形成可能であり、エッチング時または不純物添加時などに用いる保護膜として機能するレジスト組成物を提供することを課題とする。また安全性が高く、取り扱いの容易な物質を剥離液として用いることができ、環境への配慮がなされた半導体装置の作製工程についても提供することを課題とする。
本発明のレジスト組成物は、水溶性単独重合体と、水、若しくは水と相溶性があり前記水溶性単独重合体が可溶な溶剤とを含むことを特徴としている。
前記水溶性単独重合体としては、ポリビニルアルコールが好ましい。但し、これに限らず、その他の水溶性単独重合体を用いてもよい。
また前記溶剤としては、N,N−ジメチルホルムアミド(略称:DMF)、ジメチルスルホキシド(略称:DMSO)、グリセロール、ヘキサメチルホスホトリアミド(略称:HMPT)、ヘキサメチルホスホロアミド(略称:HMPA)、ピペラジン、トリエチレンジアミン等がある。また、水、DMF、DMSO、グリセロール、HMPT、HMPA、ピペラジン、トリエチレンジアミンから選ばれた二以上の物質からなる混合溶剤なども前記溶剤として用いることができる。
なお、ポリビニルアルコールは、水および上記溶剤の中から選ばれた一または二以上の物質からなる溶剤に可溶である。
本発明のレジスト組成物は、ポリビニルアルコールと水とを含むことを特徴としている。
ポリビニルアルコールは、半導体装置製造工程における乾式エッチング時の保護膜として適した物質である。また、水は、簡単に入手でき、また毒性もなく、化学的安定性も高い物質であるため溶剤として用いるのに好ましい。
上記した本発明のレジスト組成物は、フォトリソグラフィー工程を用いる必要がなくパターン形成が可能な描画手段によって膜形成するための材料として適している。ここで、描画手段としては、液体が供給されるタイミングおよび位置等を制御することによってパターン形成可能な装置、例えばインクジェット装置のような液滴吐出手段と位置制御手段とを備えた装置がある。この他にも、ディスペンサ式の液体吐出装置などを用いることができる。
本発明のレジスト組成物は、ポリビニルアルコールと水とを含み、粘度が5〜20mPa・sであることを特徴としている。
インクジェット装置のような液滴吐出手段を備えた装置を用いて液滴を吐出する場合、原料液の粘度は5〜20mPa・sであることが好ましい。これは、粘度が高いとノズルが目詰まりを起こし易くなり、また粘度が低いと形成した膜の膜厚が薄くなり、エッチング耐性が低くなってしまうためである。なお、前記ポリビニルアルコールは、水への溶解性を考慮し、平均重合度50〜1000のものが好ましい。一般に低重合度のものの方が溶解性が高い。
ポリビニルアルコールと水とを含み、粘度が5〜20mPa・sであるレジスト組成物として、平均重合度500のポリビニルアルコール5〜10重量%、水90〜95重量%を含むレジスト組成物があげられる。
本発明の半導体装置の作製方法は、描画手段を用いて本発明のレジスト組成物を吐出し形成した保護膜を、使用後、水によって除去する工程を有することを特徴としている。
ここで、使用後とは、例えばエッチング工程のマスクとして使用した後や、不純物添加工程におけるマスクとして使用した後のことを表す。
以下、本発明の半導体装置の作製方法に関して、より具体的な構成を示す。
本発明の半導体装置の作製方法は、描画手段を用いて本発明のレジスト組成物を吐出することにより被処理物上に保護膜を形成し、前記保護膜が形成された非処理基板を加熱処理し、前記保護膜をマスクとして前記被処理物をエッチングした後、水によって前記保護膜を除去する工程を有することを特徴としている。
本発明の半導体装置の作製方法は、描画手段を用いて本発明のレジスト組成物を吐出することにより被処理物上に保護膜を形成し、前記保護膜が形成された非処理基板を加熱処理し、前記保護膜をマスクとして前記被処理物に不純物を添加した後、水によって前記保護膜を除去する工程を有することを特徴としている。
上記半導体装置の作製方法において、加熱処理は、減圧下で行ってもよい。これにより、溶剤の気化温度を下げることができ、保護膜から溶剤を除去するのに必要な温度を低温下できる。
上記保護膜は水溶性であるため、エッチング後またはドーピング後に不要になった保護膜は、水のみを用いて除去することができる。従って、従来から用いられている剥離液などの有毒物質を多く含むものを用いることなく保護膜を除去でき、安全性が高くなり、また原料液および廃液の取り扱いが容易になる等の効果がある。
本発明により、描画手段を用いて膜形成するのに適したレジスト組成物を得ることができる。また本発明のレジスト組成物を用いることにより、安全性が高く、また原料液および廃液の双方において取り扱いが容易で、環境への配慮がなされた半導体装置の作製工程を実現できる。
以下、本発明の一態様について説明する。但し、本発明は多くの異なる態様で実施することが可能であり、本発明の趣旨及びその範囲から 逸脱することなくその形態及び詳細を様々に変更し得ることは当業者であれば容易に理解される。従って、本形態の記載内容に限定して解釈されるものではない。
(実施の形態1)
本発明のレジスト組成物は、水溶性単独重合体と、水、若しくは水と相溶性があり水溶性単独重合体が可溶な溶剤とを含む。
水溶性単独重合体について特に限定はないが、ポリビニルアルコールが好ましい。
これは、ポリビニルアルコールが、半導体装置製造工程における乾式エッチング時の保護膜として適した物質である為である。
水は、簡単に入手でき、また毒性もなく、化学的安定性も高い物質であるため溶剤として用いるのに特に好ましい。
また水と相溶性があり水溶性単独重合体が可溶な溶剤について特に限定はなく、N,N−ジメチルホルムアミド(略称:DMF)、ジメチルスルホキシド(略称:DMSO)、グリセロール、ヘキサメチルホスホトリアミド(略称:HMPT)、ヘキサメチルホスホロアミド(略称:HMPA)、ピペラジン、トリエチレンジアミン等がある。また、水、DMF、DMSO、グリセロール、HMPT、HMPA、ピペラジン、トリエチレンジアミンから選ばれた二以上の物質からなる混合溶剤なども前記溶剤として用いることができる。
また、本発明の好ましい態様として、ポリビニルアルコールと水とを含み、粘度が5〜20mPa・sであるレジスト組成物が挙げられる。これによって、本発明のレジスト組成物から成るマスクをインクジェット法等の液滴吐出手段を備えた装置を用いて形成することが容易になる。
なお、ポリビニルアルコールと水とを含み、粘度が5〜20mPa・sであるレジスト組成物の態様として、平均重合度500のポリビニルアルコール5〜10重量%、水90〜95重量%を含むレジスト組成物があげられる。
本発明のレジスト組成物は、インクジェット法等の描画手段を用いて保護膜を形成するための材料として適している。
以上に述べた本発明のレジスト組成物は、感光性の化合物を含まず、光による重合反応を示さない。つまり、非感光性である。また、水に可溶である。その為、本発明のレジスト組成物を用いて形成した保護膜は、水によって除去することができる。
(実施の形態2)
本発明のレジスト組成物は、半導体装置作製工程における様々な加工工程で使用できる。例えば、描画手段を用いて本発明のレジスト組成物を吐出し形成した保護膜は、エッチング工程におけるマスクや、不純物添加工程におけるマスクとして用いることができる。
本発明のレジスト組成物を用いた半導体装置の作製工程の一態様として、薄膜トランジスタ(TFT)の作製工程について、図1,(A)〜(D)、図2(A)〜(D)を用いて説明する。
基板10上に半導体膜11を形成した後、描画手段を用いて本発明のレジスト組成物からなる液滴を吐出し、半導体膜11上に保護膜12を形成する。保護膜12は、描画手段を用いて、所望の形状に描画される。従って、露光や現像等の処理工程は不要であり、これらの工程に係る材料なども不要となる。
ここで、基板10としては、ガラス基板、石英基板、プラスチック基板など、半導体装置を支えるための支持基板として機能するものであれば、いずれのものを用いてもよい。また、半導体膜11としては、珪素膜などを用いることができる。なお、珪素膜は結晶性または非結晶性のいずれのものでもよく、若しくは微結晶性成分を含む非晶質性の膜であってもよい。前記レジスト組成物は、水溶性単独重合体と、水、若しくは水と相溶性があり前記水溶性単独重合体が可溶な溶剤とを含むものである。水溶性単独重合体としては、ポリビニルアルコール等が好適であるが、この他のものでもよい。また、水と相溶性があり前記水溶性単独重合体が可溶な溶剤としては、水およびDMF、DMSO、グリセロール、HMPT、HMPA、ピペラジン、トリエチレンジアミン等から選ばれた一または二以上の物質からなるものを用いることができる。
次に、加熱処理して、保護膜12中に含まれる溶剤を除去する。ここで、加熱温度は、後の工程で行う水による保護膜12の除去が容易であるように、150℃未満で行うことが好ましい。より好ましくは120℃以下である。なお、加熱処理は減圧下で行ってもよい。加熱処理を減圧下で行うことにより、溶剤の気化温度を下げることができ、保護膜から溶剤を除去するのに必要な温度を低温下できる。
次に保護膜12をマスクとして、半導体膜11をエッチングし、所望の形状に加工された半導体膜13を形成する。
次に、半導体膜13上に残っている保護膜12を水により溶解して除去する。このように、本発明の半導体装置の作製方法では、水を剥離液として用いる。従って、従来よりレジスト膜の除去するために用いられてきた有毒物質を多く含む剥離液と異なり、水により保護膜12を除去できるため、非常に低公害性であり、また原材料費も抑えることができる。これは、本発明のレジスト組成物が水溶性単独重合体を用いていることによる。
次に、半導体膜13上にゲート絶縁膜14を形成し、さらにその上に導電膜15を形成する。導電膜15の上には、上記と同様に本発明のレジスト組成物を用いて形成された保護膜16を形成する。
次に保護膜16をマスクとして、導電膜15をエッチングした後、半導体膜13に不純物を添加し、高濃度不純物領域17a、17bを形成する。高濃度不純物領域は、一方がTFTのソースとして機能し、もう一方はTFTのドレインとして機能する。また、高濃度不純物領域17aと17bとに挟まれた領域はチャネル形成領域として機能し、加工後の導電膜15はゲート電極18として機能する。
次に、上記と同様に水を用いて保護膜16を除去する。さらに、層間絶縁膜19および層間絶縁膜19を貫通して高濃度不純物領域17a、17bに至るコンタクトホールを形成する。さらに、高濃度不純物領域17a、17bに電気的信号を伝達するための配線20a、20b、を形成する。
以上のようにして、本発明の半導体装置の作製方法を適用し、TFTを作製する。なお、本形態においては、スタガ型のTFTを作製しているが、これ以外に逆スタガ型のTFTを形成してもよい。また、ゲート電極構造に関しても、シングルゲート型に限らず、マルチゲート型のものを用いてもよい。なお、nチャネル型TFTまたはpチャネル型TFTなど、いずれのTFTを作製するかによって、添加する不純物の種類を適宜変えればよい。
以上のように、本発明の半導体装置の作製方法を適用したTFTの作製工程は、エッチング工程や不純物添加工程においてマスクとして用いた保護膜を水のみで除去することができるものである。つまり、本発明の半導体装置の作製方法は、安全性が高く、取り扱いの容易な物質を剥離液として用いたものであり、環境への配慮がなされたものである。なお、このような半導体装置の作製方法は、本発明のレジスト組成物を用いることによって可能となったものである。
(実施の形態3)
本発明のレジスト組成物を用いた半導体装置の作製工程の一態様として、ボトムゲート型の薄膜トランジスタ(TFT)の作製工程について、図5(A)〜(D),図6(A)〜(C)を用いて説明する。
基板30の上に、導電膜31を成膜した後、描画手段を用いて本発明のレジスト組成物からなる液滴を吐出し、導電膜31上に、実施の形態2と同様に保護膜32を形成する。
次に、保護膜32をマスクとして、導電膜31をエッチングし、ゲート電極33を形成する。ゲート電極33を形成した後、水で処理し、保護膜32を除去する。
次に、ゲート電極33の上にゲート絶縁膜34を成膜し、さらに、ゲート絶縁膜34の上に半導体膜35とn型の不純物を含む半導体膜36とを順に成膜する。そして、半導体膜36の上に導電膜37を成膜する。
次に、導電膜37の上に、描画手段を用いて本発明のレジスト組成物からなる液滴を吐出し、実施の形態2と同様に保護膜38を形成する。
次に、保護膜38をマスクとして、導電膜37をエッチングした後、半導体膜36をエッチングする。これによって、n型の不純物を含み、TFTのソース電極若しくはドレイン電極として機能する電極39が形成される。また、電極39の上には、配線40が形成される。電極39と配線40を形成した後、水で処理し、保護膜38を除去する。なお、半導体膜36のエッチングと共に半導体膜35の一部がエッチングされても構わない。
以上のような工程によって、ボトムゲート型のTFTのうち、特にチャネルエッチ型と称されるTFTを作製することが出来る。
本発明のレジスト組成物の作製例について説明する。
ポリビニルアルコールと水を含む組成物であって、組成比の異なるものを5種類作製し、粘度について調べた。なお、本実施例では平均重合度500のポリビニルアルコールを用いている。評価結果を表1に示す。なお、実施例1―1は、ポリビニルアルコール1.0重量%と、水99.0重量%からなる組成物である。実施例1―2は、ポリビニルアルコール2.5重量%と、水97.5重量%からなる組成物である。実施例1―3は、ポリビニルアルコール5.0重量%と、水95.0重量%からなる組成物である。実施例1―4は、ポリビニルアルコール7.5重量%と、水92.5重量%からなる組成物である。実施例1―5は、ポリビニルアルコール10.0重量%と、水90.0重量%からなる組成物である。なお、本実施例で用いたポリビニルアルコールは、平均重合度500、鹸化度86.5〜89mol%、キシダ化学製である。
さらに本実施例では、実施例1−1〜1−5に示した組成物を用いて形成した膜のエッチング耐性および剥離性についても評価した。
エッチング耐性は次のようにして評価した。先ず、実施例1−1〜1−5に示した組成物を用いて珪素膜上に膜形成し、120℃で加熱した後、四フッ化炭素と酸素を含む雰囲気中でプラズマを立てた雰囲気に約155秒間さらして珪素膜をエッチングした。エッチング後、珪素膜が所望の形状に加工されているかを評価し、所望の形状に加工された場合をエッチング耐性があるとした。
また剥離性は、次のようにして評価した。実施例1−1〜1−5に示した組成物を用いて珪素膜上に膜形成し加熱した後、水によって剥離可能かどうかを評価した。なお、加熱温度は、組成物中に含まれる水の気化温度(常圧下)を考慮して、100℃、120℃、150℃以上の三条件について評価した。なお、加熱時間は10分である。
Figure 0004531475
以上の結果から、実施例1−3、1−4、1−5に示す組成物が、インクジェット装置のような液滴吐出手段を備えた装置用の組成物として適した粘度5〜20mPa・sであることが分かった。ここで、粘度は、23℃になるように保った雰囲気で、振動式粘度計(型番VM−1G−L、CBCマテリアルズ(株)製)を用いて測定した。また、エッチング耐性に関しても、実施例1−3、1−4、1−5に示す組成物が良好であった。さらに、剥離性に関しては、加熱温度ごとに異なり、150℃以上では水を用いて上記組成物を原料として形成した膜を除去することは困難であることが分かった。従って膜形成後の加熱温度は、好ましくは150℃未満、より好ましくは120℃以下である。なお、剥離性に関しては、組成比ごとの違いは特にみられなかった。
本実施例では、本発明の半導体装置の作製方法を適用することによって作製したTFTアレイ基板を用いた表示装置について図3を用いて説明する。
図3(A)は液晶表示装置の断面図であり、本発明の半導体装置の作製方法を適用して作製したTFTアレイ基板901と、対向基板902と、これらの基板の間に挟まれた液晶層908とからなる。なお、TFTアレイ基板901上には配向膜903aが形成されている。対向基板902において、基板907上にはTFTへ光が照射されるのをぼうしするための遮光膜906と、対向電極905と配向膜903bとがそれぞれ形成されている。配向膜903aおよび903bは、それぞれラビング処理されている。なお、TFTアレイ基板901と対向基板902とは、シール材を用いて張り合わされ、内部には液晶材料が充填されている。また、図3(A)では示していないが、必要に応じてカラーフィルター等を設け、フルカラー型液晶表示装置としてもよい。
液晶材料の注入に関しては、TFTアレイ基板と対向基板とを貼り合わせた後に液晶材料を注入する方法を用いてもよいし、或いは液晶材料をTFTアレイ基板と対向基板のいずれかの基板上に滴下した後、双方の基板を貼り合わせる方法を用いてもよい。
図3(B)は図3(A)で示した装置の上面図である。画素部1001に隣接して接続配線群1002が設けられ、接続配線群1002によって外部入出力端子1003と接続されている。画素部1001では、接続配線群1002より延在する配線群がマトリクス状に交差して画素を形成している。シール材1004は、TFTアレイ基板1006上の画素部1001の外側であり、且つ外部入出力端子1003よりも内側の部分に形成する。液晶表示装置には、フレキシブルプリント配線板(FPC: Flexible Printed Circuit)1005が外部入出力端子1003に接続しており、接続配線群1002によりそれぞれの信号線に接続している。外部入出力端子1003は接続配線群と同じ導電性膜から形成される。フレキシブルプリント配線板1005はポリイミドなどの有機樹脂フィルムに銅配線が形成されており、異方性導電性接着剤で外部入出力端子1003と接続されている。なお、1007は、対向基板である。
また、本実施例では、液晶表示装置の製造方法について説明したが、これに限らず、本発明の半導体装置の作製方法を適用して作製したTFTアレイ基板を用いてエレクトロルミネッセンス表示装置などを作製してもよい。また、図3(A)では逆スタガ型のTFT909が示されているが、これ以外に、図7に示すようなトップゲート型のTFT919等を含む液晶表示装置を作製してもよい。また、図3(A)に示したようなチャネル保護型のTFTだけでなく、図5(A)〜(D)、図6(A)〜(C)を用いて説明したような、チャネルエッチ型のTFTでもよい。なお、図7において、本発明の半導体装置の作製方法を適用して作製したTFTアレイ基板911と、対向基板912と、これらの基板の間に挟まれた液晶層918とからなる。なお、TFTアレイ基板911上には配向膜913aが形成されている。対向基板912において、基板917上にはTFTへ光が照射されるのをぼうしするための遮光膜916と、対向電極915と配向膜913bとがそれぞれ形成されている。配向膜913aおよび913bは、それぞれラビング処理されている。なお、TFTアレイ基板911と対向基板912とは、シール材を用いて張り合わされ、内部には液晶材料が充填されている。また、図7(A)では示していないが、必要に応じてカラーフィルター等を設け、フルカラー型液晶表示装置としてもよい。なお、914はスペーサである。
上記の液晶表示装置やエレクトロルミネッセンス表示装置は、特にTFTアレイ基板の作製工程において、本発明の半導体装置の作製方法を適用し、作製したものであり、本発明のレジスト組成物を用いることによって作製できたものである。
本実施例では、本発明を適用した電子機器について、図4を用いて説明する。本発明を適用することにより、安全性が高い工程で図4に示すような電子機器を作製することができる。
図4(A)は表示装置であり、筐体5501、支持台5502、表示部5503を含む。実施例2に示した液晶表示装置を組み込むことで完成できる。
図4(B)はビデオカメラであり、本体5511、表示部5512、音声入力部5513、操作スイッチ5514、バッテリー5515、受像部5516などによって構成されている。実施例2に示した液晶表示装置をビデオカメラに組み込むことで表示装置を完成できる。
図4(C)は、本発明を適用して作製したノート型のパーソナルコンピュータであり、本体5521、筐体5522、表示部5523、キーボード5524などによって構成されている。実施例2に示した液晶表示装置をパーソナルコンピュータに組み込むことで表示装置を完成できる。
図4(D)は、本発明を適用して作製した携帯情報端末(PDA)であり、本体5531には表示部5533と、外部インターフェイス5535と、操作ボタン5534等が設けられている。また操作用の付属品としてスタイラス5532がある。実施例2に示した液晶表示装置を携帯情報端末(PDA)に組み込むことで表示装置を完成できる。
図4(E)はデジタルビデオカメラであり、本体5551、表示部(A)5552、接眼部5553、操作スイッチ5554、表示部(B)5555、バッテリー5556などによって構成されている。実施例2に示した液晶表示装置をデジタルビデオカメラに組み込むことで表示装置を完成できる。
図4(F)は、本発明を適用して作製した携帯電話である。本体5561には表示部5564と、音声出力部5562、音声入力部5563、操作スイッチ5565、アンテナ5566等が設けられている。実施例2に示した液晶表示装置を携帯電話に組み込むことで表示装置を完成できる。
本発明の半導体装置の作製方法の一態様について説明する図。 本発明の半導体装置の作製方法の一態様について説明する図。 本発明を適用して作製した表示装置について説明する図。 本発明を適用して作製した電子機器について説明する図。 本発明の半導体装置の作製方法の一態様について説明する図。 本発明の半導体装置の作製方法の一態様について説明する図。 本発明を適用して作製した表示装置について説明する図。
符号の説明
10 基板
11 半導体膜
12 保護膜
13 半導体膜
14 ゲート絶縁膜
15 導電膜
16 保護膜
17a 高濃度不純物領域
17b 高濃度不純物領域
18 ゲート電極
19 層間絶縁膜
20a 配線
20b 配線
30 基板
31 導電膜
32 保護膜
33 ゲート電極
34 ゲート絶縁膜
35 半導体膜
36 半導体膜
37 導電膜
38 保護膜
39 電極
40 配線
901 TFTアレイ基板
902 対向基板
903a 配向膜
903b 配向膜
906 遮光膜
905 対向電極
906a 配向膜
906b 配向膜
907 基板
908 液晶層
909 TFT
911 TFTアレイ基板
912 対向基板
913a 配向膜
913b 配向膜
916 遮光膜
915 対向電極
916a 配向膜
916b 配向膜
917 基板
918 液晶層
919 TFT
1001 画素部
1002 接続配線群
1003 外部入出力端子
1004 シール材
1005 フレキシブルプリント配線板
1006 TFTアレイ基板
1007 対向基板
5501 筐体
5502 支持台
5503 表示部
5511 本体
5512 表示部
5513 音声入力
5514 操作スイッチ
5515 バッテリー
5516 受像部
5521 本体
5522 筐体
5523 表示部
5524 キーボード
5531 本体
5533 表示部
5535 外部インターフェイス
5534 操作ボタン
5532 スタイラス
5551 本体
5552 表示部(A)
5553 接眼部
5554 操作スイッチ
5555 表示部(B)
5556 バッテリー
5561 本体
5564 表示部
5562 音声出力部
5565 操作スイッチ
5566 アンテナ


Claims (4)

  1. 半導体膜を形成し、
    描画手段を用いて非感光性レジスト組成物を吐出することにより前記半導体膜上に保護膜を形成し、
    加熱処理により前記保護膜に含まれる溶剤を除去し、
    前記保護膜をマスクとして前記半導体膜をエッチングし
    水によって前記保護膜を除去し、
    前記半導体膜上にゲート絶縁膜を形成し、
    前記ゲート絶縁膜上にゲート電極を形成し、
    前記非感光性レジスト組成物は、ポリビニルアルコールと水とを含み、
    前記エッチングは、四フッ化炭素と酸素とを含む雰囲気中のプラズマ処理によってなされることを特徴とする半導体装置の作製方法。
  2. 請求項1において、
    前記非感光性レジスト組成物は、粘度が7〜20mPa・sであることを特徴とする半導体装置の作製方法
  3. 請求項1または2において、
    前記非感光性レジスト組成物は、平均重合度500のポリビニルアルコールを5〜10重量%、水を90〜95重量%含むことを特徴とする半導体装置の作製方法
  4. 請求項1乃至3のいずれか一において、
    前記加熱処理を減圧下で行うことを特徴とする半導体装置の作製方法。
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