JP4531458B2 - 液晶表示装置および液晶表示装置の製造方法 - Google Patents
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Description
このような液晶表示装置には、反射型,透過型,半透過型の3種類がある。
すなわち、反射型の液晶表示装置は、表示パネルの内部に照明光(外光)を導き、これを反射層で反射することによって表示光を得るものである。
また、透過型の液晶表示装置は、表示パネルの奥側に設けられた光源(バックライト)からの光を、表示パネルを介して外部に出力する構成である。
すなわち、半透過型の液晶表示装置は、屋内外を問わず、あらゆる照明下(光環境下)での表示が可能であるため、携帯電話、PDA、デジタルカメラ等のモバイル機器に多く搭載されてきている。
一方、反射領域では、液晶層・カラーフィルタを透過した外光を反射板で反射し、再びカラーフィルタ・液晶層を通過して外部に出力される。
このため、従来、反射モードと透過モードとの光学特性を整合させるため、反射領域の液晶層の厚みを、透過領域よりも小さく設定していた(特許文献1・2)。
ここで、ホワイトバランスは、表示装置によって表示される白色の色相であり、表示装置にとって重要な表示性能のひとつである。
この技術では、反射領域に、カラーフィルタを形成した領域と形成していない領域(透過率の高い色剤を形成した領域)とを混在させるようになっている。これにより、この技術では、反射領域と透過領域とにおける、カラーフィルタのホワイトバランス(フィルタバランス)の差を小さくするようになっている。
しかしながら、この技術では、反射モード(明所)と透過モード(暗所)とで光源(自然光とバックライト)の色温度が異なるため、両モード間で実バランスに大きな差異が生じてしまうという問題があった。
バックライトおよび反射材を備え、反射領域と透過領域との双方によって画像を表示する液晶表示装置において、
分光反射率の最大となる光の波長である最大反射波長が、分光透過率の最大となる光の波長である最大透過波長よりも短くなっていることを特徴としている。
そして、本表示装置において観察者が見る光は、バックライトを光源とした透過領域からの表示光(透過表示光;バックライトを光源とする表示光)と、周囲光を光源とした反射領域からの表示光(反射表示光;周囲光を反射材で反射させて得られる表示光)とが、加法的に混色された光である。
一方、屋外などの強い周囲光の存在する光環境下(明所)では、反射表示光の方が透過表示光よりも明るくなる。このため、観察者は、ほぼ反射表示光のみを見ることとなる(反射モード)。
このホワイトバランスとは、表示装置によって表示される白色の色相であり、表示装置にとって重要な表示性能のひとつである。
また、ホワイトバランスは、通常、色温度(白表示の色温度)で表現されることが多く、TV映像などを表示する装置では、6500K以上のホワイトバランスが必要とされている。
そこで、従来では、反射領域と透過領域とでカラーフィルタの構成(色剤・膜厚)を変えて、反射モードのホワイトバランスを透過モードのそれに近づける方法が用いられている。
しかしながら、この方法では、反射領域と透過領域とでカラーフィルタを作り分ける必要があるため、製造プロセスが複雑化する。
ここで、表示方式の分光特性とは、偏光板、位相差板、液晶層などからなる液晶表示方式の分光特性を意味する。
すなわち、本表示装置では、最大反射波長(分光反射率の最大となる光の波長)が、最大透過波長(分光透過率の最大となる光の波長)よりも短くなっている。
また、分光透過率とは、カラーフィルタのない場合に、バックライトから照射される光の量と、透過領域を透過して透過表示光として外部に出力される光の量との比である。
従って、最大反射波長を最大透過波長よりも短くすることで、外部に出力される反射表示光のスペクトルを、短波長側(高温側)にシフトさせられる。
従って、本表示装置では、反射モードの(反射表示光の)ホワイトバランスを、短波長側にずらし、透過モードの(透過表示光の)ホワイトバランスに近づけられるようになっている。
ホワイトバランスの差を上記の範囲内に設定することで、表示品位の劣化を十分に抑制することが可能となる。
分光反射率の最大となる光の波長である最大反射波長を、分光透過率の最大となる光の波長である最大透過波長よりも短くすることを特徴とする方法である。
従って、この方法を用いて液晶表示装置を製造すれば、反射モードと透過モードとにおけるホワイトバランスの差の小さい、良好な表示を行える液晶表示装置を得ることが可能となる。
バックライトおよび反射材を備え、反射領域と透過領域との双方によって画像を表示する半透過型の液晶表示装置において、
分光反射率の最大となる光の波長である最大反射波長が、分光透過率の最大となる光の波長である最大透過波長よりも短くなっている構成である。
すなわち、本表示装置では、最大反射波長(分光反射率の最大となる光の波長)が、最大透過波長(分光透過率の最大となる光の波長)よりも短くなっている。
これにより、外部に出力される反射表示光のスペクトルを、短波長側(高温側)にシフトさせられる。
本実施の形態にかかる液晶表示装置(本表示装置)は、半透過型の表示装置である。すなわち、本表示装置では、屋内などの比較的に暗い照明下では、バックライト光を利用した透過表示が支配的となる(透過モード)。一方、屋外などの比較的に明るい照明下では、バックライトを消して周囲光を利用した反射表示が支配的となる(反射モード)。
図1は、本表示装置の概略構成を示す断面図である。
この図に示すように、本表示装置は、対向基板11と画素基板12との間に、液晶層13を挟んだ構成を有している。
ここで、反射領域aは、反射表示に使用される画素領域(反射表示領域)であり、透過領域bは、透過表示に使用される画素領域(透過表示領域)である。
位相差板22は、自身を透過する光の偏光状態を調整するものである。
偏光板23は、特定の偏光成分の光だけを透過させるものである。
すなわち、カラーフィルタ24は、上記した反射領域aおよび透過領域b毎に、赤色(R)フィルタ,青色(B)フィルタ,緑色(G)フィルタの3つのフィルタを有している。そして、各R〜Gフィルタは、それぞれ、入射光の赤色成分,青色成分,緑色色成分のみを透過させるようになっている。
また、カラーフィルタ24内における画素間に対応する部分には、ブラックマトリクスBMが設けられている。
位相差板32は、位相差板22と同様に、自身を透過する光の偏光状態を調整するものである。
偏光板23は、偏光板23と同様に、特定の偏光成分の光だけを透過させるものである。
反射電極(反射材)34は、光反射機能を有する電極であり、Alなどの金属から構成される。また、透明電極35は、ITOなどの透明な導電材料からなる電極である。
また、本表示装置では、この凸部37により、反射領域aに対応する液晶層13と透過領域bに対応する液晶層13と厚み(セル厚)を変えている。
一方、屋外などの強い周囲光の存在する光環境下(明所)では、反射表示光の方が透過表示光よりも明るくなる。このため、観察者は、ほぼ反射表示光のみを見ることとなる(反射モード)。
これらのR〜Gフィルタは、入射光の赤色成分,青色成分,緑色色成分のみを透過させるものであり、液晶表示装置では、これらR〜Gフィルタを透過する光量を個別に制限(調整)することによって、多数の色を表示できるようになっている。
ここで、フィルタ色再現範囲について簡単に説明する。
カラーフィルタから出力される光の色は、RGBの3原色を混合した加法混色によって表現される。そして、この3原色の色座標をxy色度図(xy色度座標;CIEに基づく)にプロットしたときに表示される3角形の内部が、フィルタ色再現範囲である。また、フィルタ色再現範囲の狭さ・広さは、上記の3角形の面積に応じたものである。
従って、フィルタ色再現範囲とは、カラーフィルタによって得られる色の濃さに応じたものである。
一方、フィルタ色再現範囲の広い場合には、カラーフィルタによって濃い色まで表現できる(表示色を多様化できる)。また、フィルタ色再現範囲が広いほど、カラーフィルタを透過する光の量が制限される(光量が減少する)。
(a)『反射フィルタ範囲と透過フィルタ範囲とを等しくする』
ようにカラーフィルタを構成すれば、反射領域と透過領域とにおいてカラーフィルタから得られる光の色再現範囲を等しくできる。
この(a)のような関係は、反射領域と透過領域とで、カラーフィルタの色剤や厚さを変えることで実現できる。
ここで、実色再現範囲とは、本表示装置から出力される光の3原色の色座標をxy色度図にプロットして得られる3角形の内部のことである(実色再現範囲の狭さ・広さは、上記の3角形の面積に応じたものとなる)。
従って、上記した(a)の関係が成立していても、反射モード(反射表示が支配的な場合;明所)と透過モード(透過表示が支配的な場合;暗所)とでコントラスト比の異なる場合、実色再現範囲は異なる。
最表面の反射は、観察者側に設置されている表示装置の最表面と空気との界面で発生する界面反射である。また、内部反射とは、液晶表示装置を構成している屈折率の異なる各層間での界面反射である。
さらに、液晶セルの光シャッターの機能が十分でない場合には、黒表示時に光洩れを生じ、このこともコントラスト比を低下させる原因となる。
これは、反射表示の光源となる周囲光は、特殊な光環境の場合を除き、あらゆる方向から入射される拡散光(あらゆる方向からほぼ均一に照射される光)であるからである。
(1)半透過型液晶表示装置では、屋内などの暗所でバックライトを点灯した場合、観察者に届く光はほぼ全て透過表示光となる(透過モード)。そのコントラスト比は200以上である。
実色再現範囲は、透過フィルタ範囲(透過領域のカラーフィルタに光を1回だけ透過させて得られる、フィルタ固有(コントラスト比を考慮しない)の色再現範囲)とほぼ等しい。
(2)屋外などの明所では、観察者の見る光は、ほぼ全て反射表示光となる(反射モード)。そのコントラスト比は10〜50程度である。
実色再現範囲は、反射フィルタ範囲(透過領域のカラーフィルタに光を2回透過させて得られる、フィルタ固有(コントラスト比を考慮しない)の色再現範囲)よりも小さくなる。
(3)上記した透過フィルタ範囲と反射フィルタ範囲とが等しい場合でも、反射モードと透過モードとでコントラスト比が異なるため、各モードでの実色再現範囲は大きく異なる。
そして、カラーフィルタ24の透過フィルタ範囲は、0.114(NTSC比72%)である。一方、反射表示では同一のカラーフィルタ24を光が2回透過するため、反射フィルタ範囲は、透過フィルタ範囲より広い0.147(NTSC比93%)となる。
なお、これらのフィルタ色再現範囲は、光源としてD65光源を使用した場合の値である。
この図に示すように、反射表示が支配的となる明所(屋外)における実色再現範囲は、コントラスト比の低下に伴い、反射フィルタ範囲である0.147よりも狭くなる。
ここで、透過モードでの実色再現範囲が透過フィルタ範囲(0.114)よりもわずかに広がっているが、これは、D65とバックライト36との分光特性の違いによる誤差である。
その結果、透過モードでの実色再現範囲は、0.120(NTSC比76%)であった。また、反射モードでの実色再現範囲は、0.123(NTSC比77%)であり、両者の差は小さいことが確認された。
これにより、実色再現範囲比を0.7〜1.3とできるので、良好な表示を行うことが可能となる。
この図に示すように、両実色再現範囲は、ほとんど同じ範囲で、ほぼ同一の広さを有する多角形(三角形)となっている。
そして、図4において、このコントラスト比が20〜50の場合、反射モード(明所)での実色再現範囲は、0.066(NTSC比42%)〜0.080(NTSC比50%)となる。一方、透過モード(暗所)での実色再現範囲は、図4に破線で示すように、0.046(NTSC比29%)となる。
また、図5は、反射モードでのコントラスト比を30とした場合における、反射モードでの実色再現範囲(破線)および透過モードでの実色再現範囲(実線)をxy色度図上に示す説明図である。
この図に示すように、反射モードでの色再現範囲は、透過モードでの実色再現範囲に比べて、明らかに大きい三角形をなしている。
そして、図6に示すように、このコントラスト比が20〜50の場合、反射モード(明所)での実色再現範囲は、0.086(NTSC比55%)〜0.104(NTSC比66%)となる。一方、透過モード(暗所)での実色再現範囲は、図6に破線で示すように、0.079(NTSC比50%)となる。
従って、反射モードでの実色再現範囲は、透過モードでの実色再現範囲に比して1.08倍から1.31倍となり、両者の差は、実用的上問題のない程度に小さいといえる。
この図に示すように、両実色再現範囲は、ほとんど同じ範囲で、ほぼ同一の広さを有する多角形(三角形)となっている。
そして、図8に示すように、このコントラスト比が20〜50の場合、反射モード(明所)での実色再現範囲は、0.079(NTSC比60%)〜0.114(NTSC比72%)となる。一方、透過モード(暗所)での実色再現範囲は、図8に破線で示すように、0.095(NTSC比60%)となる。
従って、反射モードでの実色再現範囲は、透過モードでの実色再現範囲に比して1.00倍から1.21倍となり、両者の差は、実用的上問題のない程度に小さいといえる。
この図に示すように、両実色再現範囲は、ほとんど同じ範囲で、ほぼ同一の広さを有する多角形(三角形)となっている。
この図において、実線は、反射モードでのコントラスト比が50の場合の実色再現範囲比である。一方、破線は、このコントラスト比が20の場合の実色再現範囲比である。
このため、透過フィルタ範囲の上限については、カラーフィルタ24の透過率を20%以上とすることが可能な、0.14以下とすることが好ましい。
これにより、本表示装置では、両領域a・bに異なる構成のカラーフィルタを設ける場合に比して、カラーフィルタ24の形成プロセスを簡略化できるので、製造コストの低いものとなっている。
ここで、反射領域aと透過領域bとで同一構成のカラーフィルタ24を用いない場合でも、反射フィルタ範囲を、透過フィルタ範囲よりも広くすることが好ましい。
上記したように、反射領域aと透過領域bとで同様のカラーフィルタ24を用い、また、反射モードでのコントラスト比が20〜50の範囲にある場合には、反射モードでの実色再現範囲が、透過モードでの実色再現範囲よりも大きくなる。また、反射モードでのコントラスト比が大きくなるにつれ、実色再現範囲の差(比)も大きくなる。
従って、実色再現範囲の差(比)を小さくするように、反射領域aと透過領域bとで、カラーフィルタ24の色剤や厚さを実質的に変えるようにしてもよい。
この場合、透過フィルタ範囲を0.125(NTSC比79%)とすると、反射フィルタ範囲は0.142(NTSC比90%)となる。
また、反射モードでの実色再現範囲は、0.131(NTSC比83%)であった。
ここで、上記のようなカラーフィルタ24の膜厚調整を行う場合には、反射フィルタ範囲が、透過フィルタ範囲よりも狭くならないようにすることが好ましい。
このため、本表示装置に関する色再現範囲(フィルタ色再現範囲,実色再現範囲)は、図3等に示したように、xy色度図(xy色度座標)で、RGBの3原色に基づいた3角形によって表される。
また、カラーフィルタ24に、4色以上の原色フィルタを備えるようにしてもよい。この場合、本表示装置に関する色再現範囲は、原色フィルタの種類数に応じた多角形となる。
以下では、反射モードと透過モードとでのホワイトバランスの差を小さくするための構成について説明する。
このホワイトバランスは、通常、色温度(白表示の色温度)で表現されることが多く、TV映像などを表示する装置では、6500K以上のホワイトバランスが必要とされている。
そこで、従来では、反射領域と透過領域とでカラーフィルタの構成(色剤・膜厚)を変えて、反射モードのホワイトバランスを透過モードのそれに近づける方法が用いられている。
しかしながら、この方法では、反射領域と透過領域とでカラーフィルタを作り分ける必要があるため、製造プロセスが複雑化する。
ここで、表示方式の分光特性とは、偏光板、位相差板、液晶層などからなる液晶表示方式の分光特性を意味する。
すなわち、本表示装置では、「反射領域aおよび透過領域bのセル厚を調整することにより、分光反射率が最大となる光の波長を、分光透過率が最大となる光の波長よりも短くする」ことにより、バックライト36と周囲光との色温度差を補償するようになっている。
また、分光透過率とは、カラーフィルタ24のない場合に、バックライト36から照射される光の量と、透過領域bを透過して透過表示光として外部に出力される光の量との比である。
なお、このグラフに関する本表示装置では、反射領域aと透過領域bとで、カラーフィルタ24の構成(色剤・膜厚)を同様とした。
また、バックライト36として、7700KのLEDを使用した。
そして、偏光板23・33および位相差板22・32の配置・構成を調整することによって、偏光板23と位相差板22との組み合わせが1つの円偏光板(表偏光板)としての機能するように、また、偏光板33と位相差板32との組み合わせが、他の1つの円偏光板(裏面偏光板)としての機能を有するように設定した。
また、上記の表偏光板(対向基板11側)と裏面偏光板(画素基板12側)とを、光学的に互いに直交する関係に配置した。
また、液晶層13の液晶材料として、負の誘電率異方性を有し、0.0655の屈折率異方性を有するのネマチック液晶を使用した。
そこで、図11に示したグラフを求めた本表示装置では、液晶層13における透過領域bのセル厚を4.2μmとし、液晶層13の位相差がλ/2となるように設定している。
これにより、外部に出力される反射表示光のスペクトルを、短波長側(高温側)にシフトさせられる。
従って、本表示装置では、反射表示光のホワイトバランスを短波長側にずらし、透過表示光のホワイトバランスと同等の、6500Kとすることが可能となっている。
また、反射領域aのセル厚は、1.3μm(2回透過で2.6μm換算)とした。すなわち、上記と同様に、反射領域aにおける液晶層13による位相差を、λ/2より小さくしている。
これにより、外部に出力される反射表示光のスペクトルを、短波長側(青側)にシフトさせられる。
従って、反射表示光のホワイトバランスを短波長側にずらし、透過表示光のホワイトバランスと同等の、8300Kとすることが可能となっている。
しかしながら、両モードでのホワイトバランスの差が1000K以下(より好ましくは500K以下)であれば、本表示装置の視認性に問題はない。従って、ホワイトバランスの差を上記の範囲内とするように、最大反射波長および最大透過波長を調整することが好ましいといえる。
そして、両領域a・bでセル厚を適切に変えることで、最大反射波長を最大透過波長よりも短くし、ホワイトバランスを調整するようになっている。
このような構成でも、反射モードと透過モードとのホワイトバランスを、上記の範囲内で等しくすることが可能となる。
しかしながら、これに限らず、本表示装置を、カラーフィルタ24を備えない構成(モノクロの表示を行う液晶表示装置)としてもよい。
この場合でも、反射領域aと透過領域bとで、液晶層13のセル厚、あるいは、位相差板22・32,偏光板23・33,カラーフィルタ24の構成を変えることで、最大反射波長を最大透過波長よりも短くし、ホワイトバランスを調整することが可能である。
しかしながら、これに限らず、反射領域aの電極としては、透明電極35と同様に、ITOなどの透明な導電材料からなる電極(透明電極)を用いてもよい。この場合、反射領域aの透明電極上に、光反射機能を有する反射膜(反射材;Alなどの金属から構成できる)を形成することとなる。
12 画素基板
13 液晶層
21 ガラス基板
22 位相差板
23 偏光板
24 カラーフィルタ
31 ガラス基板
32 位相差板
33 偏光板
34 反射電極(反射材)
35 透明電極
36 バックライト
37 凸部
BM ブラックマトリクス
a 反射領域
b 透過領域
Claims (8)
- バックライトおよび反射材を備え、反射領域と透過領域との双方によって画像を表示する液晶表示装置において、
当該液晶表示装置の分光反射率の最大となる光の波長である最大反射波長が、当該液晶表示装置の分光透過率の最大となる波長である最大透過波長よりも短くなっていることを特徴とする液晶表示装置。 - 波長400nm以上700nm以下における上記最大反射波長が、上記分光反射率が極大値となる波長であり、
波長400nm以上700nm以下における上記最大透過波長が、上記分光透過率が極大値となる波長であることを特徴とする請求項1に記載の液晶表示装置。 - 反射領域と透過領域との液晶層の厚さが、上記の最大反射波長が最大透過波長よりも短くなるように設計されていることを特徴とする請求項1に記載の液晶表示装置。
- 上記反射領域の液晶層の厚さが、上記透過領域の液晶層の厚さの半分より小さくなるように設計されていることを特徴とする請求項3に記載の液晶表示装置。
- カラーフィルタを備え、
反射領域と透過領域とで、上記カラーフィルタは同一の色剤で構成されており、
反射領域と透過領域とで、上記カラーフィルタの膜厚が同等であることを特徴とする請求項1に記載の液晶表示装置。 - 周囲光を反射材で反射させて得られる表示光のホワイトバランスと、バックライトを光源とする表示光のホワイトバランスとの差が、1000K以下であることを特徴とする請求項1に記載の液晶表示装置。
- 周囲光を反射材で反射させて得られる表示光のホワイトバランスと、バックライトを光源とする表示光のホワイトバランスとの差が、500K以下であることを特徴とする請求項1に記載の液晶表示装置。
- バックライトおよび反射材を備え、反射領域と透過領域との双方によって画像を表示する液晶表示装置を製造するための方法において、
当該液晶表示装置の分光反射率の最大となる光の波長である最大反射波長を、当該液晶表示装置の分光透過率の最大となる波長である最大透過波長よりも短くすることを特徴とする液晶表示装置の製造方法。
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