JP2001033772A - 液晶表示素子、液晶表示素子の製造方法およびカラー表示装置 - Google Patents

液晶表示素子、液晶表示素子の製造方法およびカラー表示装置

Info

Publication number
JP2001033772A
JP2001033772A JP11262750A JP26275099A JP2001033772A JP 2001033772 A JP2001033772 A JP 2001033772A JP 11262750 A JP11262750 A JP 11262750A JP 26275099 A JP26275099 A JP 26275099A JP 2001033772 A JP2001033772 A JP 2001033772A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
color
color filter
liquid crystal
display device
crystal display
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP11262750A
Other languages
English (en)
Inventor
Yuji Hayata
祐二 早田
Yoshinori Hirai
良典 平井
Masao Ozeki
正雄 尾関
Toshihiko Suzuki
俊彦 鈴木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kyocera Display Corp
AGC Inc
Original Assignee
Asahi Glass Co Ltd
Kyocera Display Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Asahi Glass Co Ltd, Kyocera Display Corp filed Critical Asahi Glass Co Ltd
Priority to JP11262750A priority Critical patent/JP2001033772A/ja
Publication of JP2001033772A publication Critical patent/JP2001033772A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Liquid Crystal (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】反射または半透過反射型液晶表示素子および装
置において、良好な発色性能を維持しつつ輝度を向上さ
せる。 【解決手段】カラーフィルタと反射板とを備えた液晶表
示素子において、このカラーフィルタは、それぞれ色の
異なる複数の単一色着色部分を有し、標準C光源からの
透過光がカラーフィルタ全体として実質的に無彩色であ
り、かつ標準C光源による可視光透過率が30〜65%
であることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、反射型または半透
過反射型液晶表示ディスプレイに適用可能な液晶表示素
子、液晶表示素子の製造方法およびカラー表示装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】液晶表示素子は薄型軽量であるため、携
帯用情報機器などに広く用いられている。液晶表示素子
として、広く用いられているものは、薄膜トランジスタ
などの能動素子を用いたアクティブマトリクス液晶素子
と、電圧実効値に応答する単純マトリクス型液晶表示素
子であるSTN液晶素子である。アクティブマトリクス
液晶素子は高い表示性能を発揮できるので、現時点での
表示素子の主流になっている。しかし、製造工程が複雑
で設備が高価である点や、一種の表示装置を作るのに複
数枚のマスクを必要とする点などから、デザインの多様
性やカスタム性を要求される用途には不適である。した
がって、このような用途では、単純マトリクス型液晶表
示装置が多く用いられている。
【0003】情報端末に組み込まれる液晶表示素子に
は、表示の見やすさや表示情報量の多さ等の観点からカ
ラー表示が要求されることが多い。カラー表示を実現す
るために、液晶表示セル内にカラーフィルタを設ける方
式が用いられている。しかし、カラーフィルタを設けた
液晶表示素子においては、カラーフィルタによって光の
透過率が減少するうえ、さらに加法混色を実施する場合
には1画素を赤,緑,青(R,G,B)等の基本色の3
色に分割する必要があり、実質的な開口率が下がる。
【0004】例えば、赤を表示する際の赤の輝度は、
(液晶の透過率×赤のカラーフィルタの透過率×開口率
/3)で表されるが、この値は液晶セルに入射する光の
3%にも満たない。そこで、一般に、液晶表示素子の背
面などにバックライト等の光源を設けて透過型の液晶表
示装置として使用する。そして、このような構成におい
て良好な見ばえを確保するには、光源を常時点灯する必
要がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】携帯用情報機器のカラ
ー表示装置として求められる特性は、(a)周囲の明る
さの変化によらず、フルカラーに近い多階調のカラー表
示が提供できること、および(b)低消費電力であるこ
と、の2点である。
【0006】現在、ブック型パソコンに広く用いられて
いる透過型のカラー液晶表示装置では、100cd/m
2程度の輝度が標準となっており、これは通常のオフィ
ス環境においては適切な明るさである。しかし、今日、
携帯用情報機器は、大きな会議場(照明は固定されてお
り使用者の希望するものではないことが多い)、屋外、
夜間など、さまざまな環境下で用いられる。
【0007】一方、一般に、人間の視覚特性は外光照度
に応じて順応するため、外光照度に応じた視対象物の最
適輝度が存在する。
【0008】例えば、暗環境下では外光照度は数十Lx
(ルックス)程度であり、人間の視覚は暗順応する。こ
のとき、視対象物の輝度が明るすぎると、視神経への刺
激が強く、観視者の疲労が大きい。このため、バックラ
イト輝度は、数cd/m2〜50cd/m2程度にまで低
下させる必要がある。また、晴天の屋外などの高照度環
境下では、外光照度は20000Lxを超えるため、人
間の視覚は明順応する。このとき、視対象物の輝度が暗
すぎると、表示の視認性は著しく低下する。このため、
バックライト輝度は、数百〜1000cd/m2程度ま
で明るくする必要がある。
【0009】したがって、どのような環境下でも使用で
きるようにするためには、数百cd/m2以上の最高輝
度を達成し、かつ、100:1以上の輝度制御を実行す
る必要がある。
【0010】このような輝度制御を行うためには、大き
な消費電力と付属回路を要する。つまり、消費電力の観
点からも、また、付属の回路部品の増大の観点からも、
従来技術の透過型カラー表示装置は、携帯用情報機器用
途に適していない。
【0011】一方、携帯用情報機器は一般に電池駆動さ
れるので、駆動時間を長くするために低消費電力化が要
求されている。そのため、バックライトを使用せず、消
費電力を大幅に低減できる反射型のカラー液晶表示装置
を携帯用情報機器に使用することが提案されている。
【0012】しかし、反射型のカラー液晶表示装置で
は、バックライトがないうえに、入射光と反射光との双
方がカラーフィルタを通過するため、輝度が非常に低く
なる問題がある。
【0013】すなわち、補助光源を持たない従来の反射
型カラー表示装置の場合、晴天の屋外のような高照度環
境下での表示の視認性は充分確保されるが、暗環境下で
は、表示を認識することがほとんどできない。よって、
このような環境変化の中で反射型表示装置を使用するこ
とは難しい。
【0014】また、透過型の液晶表示装置は一般に冷陰
極管をバックライトとして用いているため、カラーフィ
ルタは、通常、冷陰極管からの光を十分に利用できるよ
うに設計されている。ところが、そのように設計された
カラーフィルタに、冷陰極管から以外の光を透過させる
と、各色の混色時に無彩色が得られず、良好な発色性能
が得られない。例えば、昼光下では、このようなカラー
フィルタの混色時の色は黄緑色である。
【0015】さらに、特開平7−28010、特開平8
−179125では、半透過反射板を用いた液晶表示素
子が開示されている。
【0016】しかし、従来の透過型表示装置を半透過反
射型の仕様に単純に構成変更しても、充分な表示性能を
得られるわけではないことが本発明者らの研究によって
明らかになってきた。
【0017】本発明は、良好な発色性能を維持しつつ、
さまざまな環境下で使用できる液晶表示素子および液晶
表示素子の製造方法およびカラー表示装置を提供するこ
とを目的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】本発明は、カラーフィル
タと反射板とを備えた液晶表示素子において、このカラ
ーフィルタは、それぞれ色の異なる複数の単一色着色部
分を有し、標準C光源からの透過光がカラーフィルタ全
体として実質的に無彩色であり、かつ標準C光源による
可視光透過率が30〜65%であることを特徴とする液
晶表示素子を提供する。
【0019】また、カラーフィルタの単一色着色部分そ
れぞれが、このカラーフィルタの単一色着色部分に対応
する駆動開口部の画素を覆うように形成されている上記
の液晶表示素子を提供する。
【0020】さらに、カラーフィルタを有する表示素子
とバックライトとを備えたカラー表示装置において、表
示素子とバックライトの間に半透過反射板が配置され、
カラーフィルタの標準C光源による可視光透過率が30
〜65%であり、半透過反射板の透過率T(%)と反射
率R(%)とが式1を満足するカラー表示装置を提供す
る。
【0021】T/(T+R)≦0.4 ・・・式1 本発明の液晶表示素子は、反射板を備える。反射板は、
半透過反射板であってもよい。本発明で、「半透過反
射」とは「半透過・半反射」の意味であり、半透過反射
板は、1つの部材で光透過性と光反射性の両方の性質を
有する。
【0022】本発明では、反射板を備えて外光を表示に
有効利用することにより、さまざまな環境下で表示の視
認が容易な液晶表示素子が得られる。
【0023】また、本発明で用いられるカラーフィルタ
は、標準C光源からの透過光が実質的に無彩色である。
ここで、「実質的に無彩色」とは、標準C光源からの光
がカラーフィルタを透過した後に有する色度座標x、y
がJIS Z8110の参考図で示される色度図上での
白色の範囲(主に、[x=0.27,y=0.27]〜
[x=0.37,y=0.37]の略楕円状の領域)に
あることをいう。
【0024】このようにすることにより、充分に外光を
利用する反射型表示素子の特長を生かしつつ、良好な発
色性能を得ることができる。
【0025】なお、フルカラーに近いカラー表示を行う
ための表示装置に用いるカラーフィルタは、通常、それ
ぞれ色の異なる複数の単一色着色部分を備えたものであ
るが、「カラーフィルタの透過光」とは、これらの単一
色着色部分がそれぞれ発色し、混色して生じるカラーフ
ィルタ全体で見た場合の透過光のことをいう。
【0026】また、本発明のカラー表示装置で、半透過
反射板を使用する場合は、バックライトの色調を考慮し
て、標準C光源からの光がカラーフィルタを透過した後
に有する光の色度座標x、yが上記の白色の範囲からず
れるようにカラーフィルタの色調を設定してもよい。
【0027】しかし、この場合でも、本発明では透過率
に対して比較的反射率の高い半透過反射板を用いるの
で、表示の輝度に対する外光の寄与が大きい。したがっ
て、実際は標準C光源からの光がカラーフィルタを透過
した後に有する光の色度座標x、yが上記の白色の範囲
に入るようにする(標準C光源からの透過光が実質的に
無彩色である)ことが好ましい。
【0028】また、本発明では、カラーフィルタの標準
C光源による可視光透過率を30〜65%、特に30〜
55%とする。本発明のカラーフィルタは、比較的高い
可視光透過率を持っているので、反射型の液晶表示素子
に使用した場合、表示に外光を充分に利用できる。
【0029】また、本発明では、カラーフィルタの単一
色着色部分が該カラーフィルタの単一色着色部分に対応
する駆動開口部の画素を覆うように形成されることが好
ましい。ここで駆動開口部の画素とは、マトリクス状に
配置された列電極、行電極の重なり合った部分をいう。
【0030】このようにすることにより、駆動開口部す
べてが光の透過に使用できるので、外光の利用度が向上
し、表示装置の輝度を向上することができる。
【0031】カラーフィルタを構成する各単一色着色部
分は、以下の3通りの位置関係で形成できる。すなわ
ち、カラーフィルタを構成する各単一色着色部分が隙間
なく隣接しあって配置されている場合、カラーフィルタ
を構成する各単一色着色部分の間に混色部分が存在する
場合、カラーフィルタを構成する各単一色着色部分の間
にブラックマスクが存在する場合である。
【0032】カラーフィルタの単一色着色部分が該カラ
ーフィルタの単一色着色部分に対応する駆動開口部の画
素を覆うように形成される場合は、電圧印加時に光を透
過するモード(いわゆるノーマリーブラックモード)で
液晶表示素子が形成されていることが好ましい。電圧印
加時に光を透過するモードは、電圧印加時に光を遮断す
るモード(いわゆるノーマリーホワイトモード)に比べ
て、光遮断時の画素外からの光漏れをより抑制できるか
らである。
【0033】また、本発明で、半透過反射板を使用し、
透過光による表示機能と外光の反射光による表示機能と
を共存させる場合は、半透過反射板の透過率T(%)と
反射率R(%)とが前述の式1を満足することが好まし
い。このようにすると、透過光による表示と反射光によ
る表示をバランスよく用いることにより、環境変化に自
然に対応する表示を得ることができる。ここで、「透過
光による表示」とは、カラー液晶表示装置に付属して設
けられたバックライトを利用して行われる表示のこと
を、「反射光による表示」とは、外光を利用して行われ
る表示のことをいう。
【0034】以下に、式1の条件について説明する。半
透過反射板においては、反射率が高いほど、反射光の利
用を基本とした表示となり、バックライト照射時の損失
が大きくなる一方で、反射率が低いと、外光の利用率は
低くなる。
【0035】透過光での色調を良くするには、一般的に
はカラーフィルタの色純度を上げ、結果として透過率を
低くする構成をとるが、これは反射光を用いた表示には
適さない。また、透過光の経路は、バックライトが配置
された裏側から表側へ至る1回のパスであるが、反射光
の経路は、表側から入射し、表示素子内部を通過し、半
透過反射板によって反射され、表示素子内部を再び通過
する2回のパスとなる(図18を参照)。したがって、
透過光と反射光とで最適なカラーフィルタの条件は異な
る。
【0036】一般に、半透過反射板の反射率をR
(%)、透過率をT(%)とし、カラーフィルタの標準
C光源による可視光透過率をY(%)とする。さらに、
バックライト輝度をα(cd/m2)、外光により視対
象物表面に照射される照度をβ(Lx)、光源の指向性
をLSn、反射部材の指向性をRnとすると、表示輝度は
次の式2で与えられる。
【0037】
【数1】
【0038】ここで、指向性表示係数LSnおよびR
nは、それぞれ、拡散特性および反射拡散特性の輝度分
布をcosn(θ)で表現した際のnに相当する値であ
り、1<n<∞の範囲をとりうる。n=1のときに指向
性はなく、完全拡散光および完全拡散反射特性を表現す
ることとなる。また、n=∞のときに、最も強い指向性
を示す、完全コリメート光および完全鏡面反射特性を表
現することになる。
【0039】また、C1は液晶の実効的な最大透過率で
あり、C2は反射指向性が加味された液晶の実効的な最
大透過率である。また、TとRは相対的なものであり、
T+R≦100%である。
【0040】この式より、T、R、Yによる表示の特性
は、大きく分類すると、次の(イ)〜(ニ)のようにな
る。 (イ)T=大、R=小、Y=小の場合 透過光の見ばえが良く、バックライトの利用率は高い
が、外光利用率は低い。 (ロ)T=大、R=小、Y=大の場合 透過光中心であるが色度不足であり、反射光の利用は中
程度。 (ハ)T=小、R=大、Y=小の場合 透過光の見ばえが悪く、バックライトの利用率は低く、
外光利用率は中程度。 (ニ)T=小、R=大、Y=大の場合 反射光の見ばえは中程度、バックライトの利用率は中程
度で、外光利用率は高い。
【0041】本発明者らの得た知見によると、半透過反
射型の液晶表示素子では、バックライトを用いて透過光
で得る必要がある明るさは、透過型表示の場合よりもか
なり少なく、ノートパソコンの標準的な使用例での数値
100cd/m2に比べると1/3以下の輝度で充分で
ある。これは、通常の室内環境下でも反射成分により外
光も利用できるため、透過による明るさは抑制してもよ
いためと考えられる。
【0042】一方、前述の通り、反射光による表示の輝
度を上げるためにはカラーフィルタの透過率は比較的大
きい方が好ましい。以上より、半透過反射型表示素子に
おいては、式3と式4との関係を満足することが好まし
い。
【0043】T/(T+R)≦0.4 ・・・式3 30≦Y≦65 ・・・式4 Yについては、式5の関係を満足することがより好まし
い。
【0044】30≦Y≦55 ・・・式5 さらに、次の式6と式7の条件が満足される場合が特に
好ましい。
【0045】T/(T+R)≦0.35 ・・・式6 35≦Y≦50 ・・・式7 また、半透過反射型の特性を充分に生かすためには、T
/(T+R)は0.05以上であることが好ましく、あ
らゆる環境下で良好な視認性を得るためにはT/(T+
R)は0.05以下であることが最も好ましい。
【0046】これらの関係を満たす場合には、環境変化
に対応した表示が得られると同時に、従来の透過型より
も低い消費電力での表示が可能となる。例えば、100
cd/m2であった透過型表示装置を上記の考え方に沿
って、半透過反射型として作り直し、透過時の明るさを
10cd/m2とした場合を考える。
【0047】このとき、Y=45%、T=30%、R=
70%、透過型でのバックライトによる消費電力の比率
を90%として見積もると、消費電力は透過型より70
%低減できることとなる。このことは、環境変化への対
応と低消費電力化が本発明のカラー液晶表示装置により
バランス良く達成できることを意味している。
【0048】この観点では、透過光成分と反射光成分の
バランスをとり、透過光による輝度を、使用環境下での
最低必要輝度とする場合が最も消費電力を小さく抑えた
状態となる。
【0049】例えば、携帯機器などの場合には、透過光
による輝度を50cd/m2以下とすることが好まし
い。また、30cd/m2以下とすることがより好まし
い条件としてあげられる。
【0050】また、車載などの用途においてはより高い
視認性が要求されるため、透過光による輝度を120c
d/m2以下とすることが好ましい。また、80cd/
2以下とすることがより好ましい条件としてあげられ
る。これらの例でも、従来の透過型の輝度よりも1/3
程度であり、低消費電力化できている。
【0051】反射の指向性は所望のものを使用できる
が、半透過反射板を用いる場合は、ある程度の指向性を
反射板に持たせることが好ましい。反射時の配向特性と
して、ゲインは1.5〜10が好ましい範囲である。同
時にバックライトにも同程度の指向性を持たせることが
好ましい。
【0052】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。図1は、本発明による液晶表示素
子の一例を示す断面図である。図1に示すように、本例
では、液晶表示素子は、観察者側から、入射光を直線偏
光に変える偏光板10、色補償を行って表示色を無彩色
化(白黒化)するための位相差板12、14、反射光を
散乱させるための拡散フィルム層16および液晶パネル
20Aが積層された構造を備えている。
【0053】図2は、液晶パネル20Aの断面構造を示
す断面図である。図2に示すように、液晶パネル20A
は、上側のガラス基板22、ストライプ状の各電極が配
列された上側の電極層24、絶縁層26、上側の配向層
28、配向層28と下側の配向層32との間に充填され
た液晶層30、配向層32の下部の絶縁層34、電極層
24におけるストライプ状電極と直交する方向に各電極
が配列された下側の電極層36、カラーフィルタ上部を
平坦化するための平坦化層38、カラーフィルタ40、
反射板50および下側のガラス基板60が積層された構
造を備えている。なお、液晶層30内には、液晶層の高
さ(ギャップ)を均一に保つためのスペーサ(図示せ
ず)が設けられている。
【0054】反射板50としてはガラス基板60に設け
られたAlやAg等の金属層からなる反射層が例示され
る。劣化防止や増反射のために、SiO2やTiO2等の
誘電体干渉膜を表面に設けてもよい。また、本例では、
偏光板10の表面に、外光の正規反射を防止するため
に、低反射コートとアンチグレアコート(図示せず)を
施している。
【0055】なお、図2において、Soは、観察者側か
ら見て、上側のストライプ電極と下側のストライプ電極
とが重なった部分、すなわち、駆動開口部の画素面積を
示す。
【0056】また、図2に示すように、観察者側から見
て、液晶セル(配向層28、液晶層30および配向層3
2を含む)、カラーフィルタ40、反射板50、ガラス
基板60の順に積層すると、熱に比較的弱いカラーフィ
ルタ40および反射板50を一方の基板側に集めること
ができる。2つの基板のうち一方の基板の電極は、はん
だ付けや異方性導電膜の熱圧着等で駆動用ICと接続さ
れる必要があるが、このような積層構造によれば、カラ
ーフィルタ40および反射板50が設けられていない基
板側の電極に駆動用ICを接続できる。その結果、カラ
ーフィルタ40および反射板50が製造時において高温
状態に置かれることが防止できるので製造品質が向上す
る。
【0057】さらに、図2に示すように反射板50にカ
ラーフィルタ40を積層した場合、通常設けられる絶縁
層を省略できるので製造工程はより簡略化される。
【0058】図3は、液晶パネルにおけるカラーフィル
タ40の構造を示す断面図である。図3に示すように、
本例では、R,G,Bそれぞれの着色部分が隙間なく隣
接している。図3においてカラーフィルタの単一色着色
部分が該カラーフィルタの単一色着色部分に対応する駆
動開口部の画素を覆うように形成されている。Scfは駆
動開口部の画素に対応するカラーフィルタ40における
各単一色着色部分の面積を示し、この場合、Scf>So
である。なお、駆動開口部の画素面積SoはScf≧So
範囲内で大きくすることが好ましく、例えば、Scfに対
して84%以上とするのがよい。
【0059】カラーフィルタ40は、電着法によって形
成されることが好ましい。電着法はアラインメント精度
が高いためである。
【0060】本例の反射板50を半透過反射板にするこ
とができる。このような場合は、反射板の裏側にバック
ライトを備えることができる。半透過反射板は、透過率
T(%)と反射率R(%)とが前述の式1を満足するこ
とが好ましい。
【0061】なお、反射板を電極層として使用すること
もできる。しかし、電極をセル外部に引き出す必要があ
るので、そのような構造では、反射板がセル外部にまで
引き出されるため、反射板の信頼性に問題が生じるおそ
れがある。そこで、本例では、反射板を電極層として使
用していない。ただし、反射板面積を広くするために、
反射板をセルのシール部途中まで広げてもよい。
【0062】カラーフィルタ40の色純度は、透過型の
液晶表示パネルにおいて用いられるカラーフィルタの色
純度よりも低く設定されている。色純度と光透過率とは
トレードオフの関係にあるので、色純度を落とすことに
よって、カラーフィルタ40の光透過率は向上する。カ
ラーフィルタ40は、標準C光源からの透過光が実質的
に無彩色になるように設計されている。また、カラーフ
ィルタ40の標準C光源による可視光透過率は53%で
ある。
【0063】なお、反射の明るさを向上するために上記
可視光透過率61%のカラーフイルタを用いても明るい
表示が得られる。ただし、53%のものと比べて色純度
が低下する。
【0064】図4は、xy色度図上での従来の透過型の
液晶表示パネルにおいて用いられるカラーフィルタによ
る色再現性と本例でのカラーフィルタ40による色再現
性とを示す説明図である。反射での色再現性を見るため
にデータは透過率の二乗によって示されている。ここ
で、色再現性は反射型の液晶表示素子を構成した場合に
ついて測定している。●を頂点とする三角形領域は透過
型の液晶表示素子用カラーフィルタの色再現領域であ
り、〇を頂点とする三角形領域はカラーフィルタ40に
よる色再現領である。また、◆を頂点とする三角形領域
は半透過反射型用カラーフィルタの液晶表示素子の色再
現領域を示す。さらに、■は透過型液晶表示素子用カラ
ーフィルタのホワイトバランス点(すなわち、この色度
座標を有する光がカラーフィルタを透過すると白色にな
る点)であり、□は、カラーフィルタ40のホワイトバ
ランス点であり、▼は半透過反射型用カラーフィルタの
ホワイトバランス点である。
【0065】図4において、カラーフィルタ40による
色再現領域は、透過型の液晶表示パネルにおいて用いら
れるカラーフィルタによる色再現領域よりも狭い。これ
は、カラーフィルタ40の色純度が従来の透過型液晶表
示パネルに用いられるカラーフィルタに比べて低いこと
を示している。また、カラーフィルタ40によるホワイ
トバランス点はほぼC光源の白色であり、標準C光源か
らの透過光が実質的に無彩色になっている。また、透過
型の液晶表示パネルにおいて用いられるカラーフィルタ
に対して、赤色の色相を変更することによって、標準C
光源からの透過光に対して無彩色となるように設定でき
ることがわかる。
【0066】本発明に用いる液晶表示素子としては、
TN素子(単純マトリクス型およびアクティブマトリク
ス型)や180〜360°のツイスト角を有するSTN
素子が例示できる。特に、位相差フィルムを2枚以上用
いたフィルム補償型STN素子を用いることが好まし
い。
【0067】カラーフィルタの配置は、表示パネルの内
面に配置され、観察者側、バックライト側のいずれでも
よい。用いるバックライトとしては、蛍光管と導光板を
用いた通常のものが使用でき、指向性制御にプリズム形
状のシートを併用できる。蛍光管の代わりにLEDを用
いてもよい。また、用途に応じてエレクトロルミネッセ
ンスなどの平面発光素子をバックライトとして用いるこ
ともできる。
【0068】また、駆動法として例えば特開平6−27
904に開示されている複数ライン同時選択法(MLA
法)を用いることによってフレーム応答を抑制し、高速
で高コントラスト比の表示を行うことができる。
【0069】MLA駆動法においては、同時に選択する
選択ライン数(L)により、回路規模とフレーム応答の
抑制率が異なる。この両者の観点より、適した同時選択
数は、2〜16ラインの範囲とされ、より好ましくは2
〜8ラインの範囲とされる。
【0070】なお、MLA駆動法を用いて走査するライ
ン数としては、30本以上(すなわち1/30デューテ
ィ比)、300本以下が好ましい。この範囲では、最小
のコストで、高い表示品質と低消費電力化が達成でき
る。
【0071】また、フレーム応答抑制のために駆動周波
数を上げる手法(高周波駆動)も採用できる。高周波駆
動の場合、加える電圧パルスの幅が狭くなるため、大面
積で高解像度の表示には適さないが、10インチサイズ
級以下の画面サイズで1/240デューティ比程度以下
の表示密度である場合には、フレーム周波数を高周波化
することによりフレーム応答の抑制率を高めることがで
きる。
【0072】この場合、液晶を駆動するフレーム周波数
(F)としては120〜800Hz程度が好ましい。特
に、240〜500Hzが適している。また、MLA駆
動法に高周波駆動を組み合わせる場合には、フレーム周
波数はほぼL倍の効果として考えられる。したがって、
フレーム周波数の範囲は次の式8の範囲とされることが
好ましい。 120≦F(Hz)・L≦800・・・式8 より好ましくは、式9の範囲とされる。なお、式8及び
式9で、Lは1から8までの整数をとる。 240≦F(Hz)・L≦500・・・式9 本発明で用いるカラーフィルタは、液晶表示素子のセル
内面に配置された3色タイプのものであり、加法混色法
での赤(R)、緑(G)、青(B)タイプ、減法混色法
のシアン(C)、マゼンタ(M)、黄(Y)タイプのい
ずれでもよい。カラーフィルタの種類としては、顔料分
散型、染料型など公知のカラーフィルタの他、多層膜を
利用した干渉型を用いることもできる。
【0073】なかでも、使用時に光の散乱成分が少な
く、特に後方散乱成分の少ないものがよい。カラーフィ
ルタ内部には、ブラックマトリックスなどの非画素部分
にマスキング処理を施すこともできるが、「反射光」と
「透過光」を併用する場合には、ブラックマスクとして
金属膜よりも樹脂に吸収体が含有されたものが好まし
い。
【0074】なお、液晶パネルの視角方向とカラーフィ
ルタの配列方向とは一致していた方がよい。つまり、モ
ザイク配列やデルタ配列ではなくストライプ配列を用
い、正常な位置でパネルを見たとき観察者から見て同一
色の配列を縦方向とする。
【0075】
【実施例】[例1]図1〜図3に示す構成の液晶表示素
子を用いて640×240RGB画素の1/2VGAサ
イズの反射型の液晶表示パネルを構成し、その液晶表示
パネルを用いて表示の見やすさについて評価を行った。
ここで、液晶表示素子はツイスト角が240゜のSTN
素子とした。また、液晶タイプはノーマリブラックモー
ドである。
【0076】各部材の関係は、以下の通りである。偏光
板10の吸収軸方向から位相差板12の位相差軸に至る
角度は時計回りに110゜であり、位相差板12の位相
差軸から位相差板14の位相差軸に至る角度は時計周り
に35゜である。また、位相差板14の位相差軸から液
晶セル(配向層28、液晶層30および配向層32を含
む)の上面配向方向に至る角度は時計回りに110゜で
ある。液晶セルの上面配向方向から下面配向方向に至る
角度は反時計回りに240゜である。
【0077】また、位相差板12、位相差板14および
液晶セルのリタデーション値を、それぞれ、417n
m、260nmおよび650nmとした。
【0078】評価結果を表1に示す。表1において、2
0°入射とは、指向性の強い平行光をパネル法線に対し
て20゜傾けて入射させたことを示す。また、30°入
射とは、指向性の強い平行光をパネル法線に対して30
゜傾けて入射させたことを示す。そして、拡散光入射と
は、パネルの対して全方向から光を入射させたことを示
す。
【0079】
【表1】
【0080】いずれの場合も、パネルの法線方向から表
示状態を観測した。表1において、色面積は、等色度空
間(U−V空間)における色再現領域の面積である。ま
た、明るさは、酸化マグネシウム材の反射率を100%
とした場合の数値である。観察者による主観評価では、
平行光入射の場合も拡散光入射の場合も、明るく見ばえ
がよいという結果が得られた。
【0081】[例2]例1において用いられた液晶表示
素子に対して、図5および図6に示すように、拡散フィ
ルム層16を設けず、反射板50の代わりに拡散反射層
51を有する液晶パネルを用いた。すなわち、図5に示
すように、本例では、液晶表示素子は、観察者側から、
偏光板10、位相差板12,14液晶パネル20Bが積
層された構造を備える。
【0082】また、図6に示すように、液晶パネル20
Bは、上側のガラス基板22、上側の電極層24、絶縁
層26、上側の配向層28、配向層28と下側の配向層
32との間に充填された液晶層30、配向層32の下部
の絶縁層34、下側の電極層36、平坦化層38、カラ
ーフィルタ40、拡散反射層51および下側のガラス基
板60が積層されている構造である。カラーフィルタ4
0は、例1において用いられたものと同じ構造である。
なお、拡散反射層51の代わりに、拡散層と反射層を積
層したものを用いてもよい。
【0083】各部材の関係は、例1の場合と同様に以下
の通りである。偏光板10の吸収軸方向から位相差板1
2の位相差軸に至る角度は時計回りに110゜であり、
位相差板12の位相差軸から位相差板14の位相差軸に
至る角度は時計回りに35゜である。また、位相差板1
4の位相差軸から液晶セル(配向層28、液晶層30お
よび配向層32を含む)の上面配向方向に至る角度は時
計回りに100゜である。液晶セルの上面配向方向から
下面配向方向に至る角度は反時計回りに240゜であ
る。
【0084】また、位相差板12、位相差板14および
液晶セルのリタデーション値を、それぞれ、417n
m、260nmおよび650nmとした。
【0085】拡散反射層51の表面には凹凸が設けられ
るが、凹凸形状は、ピッチ0.3〜1.0μmで、高さ
0.1μm程度の山がランダムに配置して形成した。な
お、TFT素子で用いられるものは、ピッチ数μmで、
高さ1μm程度の窪みで拡散性を実現しているが、ST
N素子では、厳密なセルギャップ制御が必要になるので
レベリングを行う必要がある。その工程で、凹凸の高さ
が大きいと数回のレベリングを行う必要がある。そこ
で、凹凸の高さは小さくされている。
【0086】レベリングのためにレベリング層を積層す
る必要があるが、カラーフィルタ40についてもレベリ
ング層を積層する必要がある。しかし、図6に示すよう
にカラーフィルタ40と拡散反射層51とが積層された
構造では、一方にだけレベリング層を積層すればよいこ
とになり、製造工程が簡略化される。
【0087】また、例1の反射層50と同様に、拡散反
射層51を電極層として使用することもできる。しか
し、電極をセル外部に引き出す必要があるので、そのよ
うな構造では、拡散反射層51がセル外部にまで引き出
されることになる。すると、拡散反射層51の信頼性に
問題がでてくる。そこで、本例では、拡散反射層51を
電極層として使用することはせず、液晶セル内からはみ
出ることのない構造にする。ただし、拡散反射層51の
面積を広くするために、セルシール部途中まで広げても
よい。
【0088】表1に示すように、本例でも、主観評価で
は、平行光入射の場合も拡散光入射の場合も、明るく見
ばえがよいという結果が得られた。
【0089】[例3]本例では、反射板を偏光板の外側
に配置した。すなわち、図7に示すように、液晶表示素
子は、観察者側から、偏光板10、位相差板12,1
4、液晶パネル20C、偏光板17および反射板50が
積層された構造を備える。
【0090】図8に示すように、液晶パネル20Cは、
上側のガラス基板22、上側の電極層24、絶縁層2
6、上側の配向層28、配向層28と下側の配向層32
との間に充填された液晶層30、配向層32の下部の絶
縁層34、下側の電極層36、平坦化層38、カラーフ
ィルタ40および下側のガラス基板60が積層された構
造を備える。
【0091】各部材の関係は、以下の通りである。偏光
板10の吸収軸方向から位相差板12の位相差軸に至る
角度は反時計回りに35゜であり、位相差板12の位相
差軸から位相差板14の位相差軸に至る角度は反時計回
りに48゜である。また、位相差板14の位相差軸から
液晶セル(配向層28、液晶層30および配向層32を
含む)の上面配向方向に至る角度は反時計回りに108
゜である。液晶セルの上面配向方向から下面配向方向に
至る角度は反時計回りに240゜である。そして、液晶
セルの下面配向方向から偏光板17の吸収軸方向に至る
角度は45゜である。
【0092】また、位相差板12、位相差板14および
液晶セルのリタデーション値を、それぞれ、435n
m、435nmおよび850nmとした。カラーフィル
タ40は、例1において用いられたものと同じ構造であ
る。表1に示すように、本例でも、主観評価では、平行
光入射の場合も拡散光入射の場合も、明るく見ばえがよ
いという結果が得られた。
【0093】なお、例1〜例3では、2枚の位相差板1
2,14を用いたが、3枚以上の位相差板を用いてもよ
い。また、図9に示すように、従来使用されていた反射
板の反射特性は、正規反射方向101とピーク輝度方向
102とが一致してしまう。反射板50として、図10
に示すように、正規反射方向101と異なる角度であっ
て法線方向にピーク輝度方向102がくるように指向性
を制御すれば、さらに良好な結果が得られる。
【0094】[例4]例1〜例3では、R,G,Bそれ
ぞれの着色部分が隙間なく隣接しているカラーフィルタ
40を用いたが、図11に示すようなそれぞれのR,
G,B着色部分の間に隣接着色部の色を混色した部分を
有するカラーフィルタ41を用いてもよい。図11に示
すように、カラーフィルタ41において、各着色部分の
面積Scfを、混色部分211,212,213,214
を含まない部分の面積つまり単一色部分の面積として定
義する。なお、混色部分は、R,G,B中の2色または
3色を含む部分である。混色部分の明るさは単一色部分
の明るさよりも暗いので、ブラックマスクに似た作用を
果たす。
【0095】また、駆動開口部の画素面積Soは、図1
2に示すように、Scfよりも小さい。つまり、混色部分
の面積に対して、非点灯部面積(上側電極と下側電極と
が重なり合っていない部分の面積)すなわち線間部分の
面積の方が大きい。なお、混色部分の面積が零であるも
のが、例1〜例3で用いられたカラーフィルタ40に相
当する。
【0096】通常、反射型の液晶表示装置では、光の利
用度を上げるために電圧非印加時に高輝度を実現し電圧
印加に伴って輝度を低下させるノーマリホワイトモード
が利用されるが、上記のような構造のカラーフィルタ4
1を用いると線間からの光抜けによって色再現性が低下
する。それを抑制して良好な見ばえを確保するために、
本例では、ノーマリホワイトモードよりもノーマリブラ
ックモードで使用することが好ましい。なお、このこと
は、カラーフィルタ40を用いた例1〜例3でも同様で
ある。
【0097】図12において、(A)は駆動開口部を示
す平面図である。また、(B)はカラーフィルタ41を
上側から見た平面図である。そして、(C)は駆動開口
部とカラーフィルタ41の重なりの様子を示す平面図で
ある。
【0098】例1〜例3の液晶表示素子において、カラ
ーフィルタ40の代わりに図11に示すようなカラーフ
ィルタ41を用いた場合にも、主観評価では、明るく見
ばえがよいという結果が得られた。
【0099】また、図13に示すようなブラックマスク
210を有するカラーフィルタ42を用いてもよい。図
13に示すように、カラーフィルタ42において、各着
色部分の面積Scfを、ブラックマスク210を含まない
部分の面積つまり単一色部分の面積として定義する。ま
た、駆動開口部の画素面積Soは、図14に示すよう
に、Scfよりも小さい。つまり、ブラックマスク210
の面積に対して、非点灯部面積すなわち線間部分の面積
の方が大きい。
【0100】上記のような構造のカラーフィルタ42を
用いた場合にも線間からの光抜けによって色再現性が低
下する。それを抑制して良好な見ばえを確保するため
に、本例でも、ポジモードよりもネガモードで使用する
ことが好ましい。
【0101】図14において、(A)は駆動開口部を示
す平面図である。また、(B)はカラーフィルタ42を
上側から見た平面図である。そして、(C)は駆動開口
部とカラーフィルタ42の重なりの様子を示す平面図で
ある。
【0102】例1〜例3において用いた液晶表示素子に
おいて、カラーフィルタ40の代わりに図13に示すよ
うなカラーフィルタ42を用いた場合にも、主観評価で
は、良好であるという結果が得られた。
【0103】[例5]例1〜例4の液晶表示素子におい
て、ノーマリホワイトモードとした以外は同じ構造とし
た。そのような構造でも、主観評価では、良好であると
いう結果が得られた。ノーマリホワイトモードの場合に
は、図13に示すカラーフィルタ42を用いた場合に特
によい結果が得られた。なお、表1に示した結果は、カ
ラーフィルタ42を用いて例1で用いた構造を使用した
場合の結果である。
【0104】[比較例1]透過型の液晶表示装置を用い
て色面積や明るさ等の測定を行った。透過型の液晶表示
装置では、外光が明るくなるのに伴って見ばえ特性は低
下する。表1に示すように、照度1390Lxおよび8
380Lxの照明下で、透過光をパネル法線に対して2
0゜または30゜傾けて入射させた。なお、表1に示す
明るさは、それぞれ、照度1390Lx、8380Lx
下での酸化マグネシウム材の輝度を100%としたとき
の値である。
【0105】表1に示すように、外光照度が高くなる
と、明るさおよび色面積は大きく低下する。なお、この
測定は暗室内で低輝度照明光を用いて行われたが、晴天
時の屋外環境下等のさらに高輝度な環境下では明るさお
よび色面積はさらに低下する。また、暗室下で外光照度
がない状態でも測定を行ったが、測定結果は、コントラ
スト比=16.9、色面積=0.0412であった。
【0106】これに対して、例1〜例4では、外光が明
るくなればそれに伴って見ばえ特性も向上することが確
認された。したがって、本発明による液晶表示素子は、
反射型の液晶表示装置に適している。
【0107】また、上記の各例では、カラーフィルタ4
0,41,42は液晶パネルの下層に配置されたが、図
15および図16に例示するように、積層順を逆にして
もよい。図15に示す構造は、R,G,Bそれぞれの着
色部分が隙間なく隣接しているカラーフィルタ40を用
いた例であり、図16に示す構造は、混色部分211,
212,213,214を有するカラーフィルタ41を
用いた例である。
【0108】上記の各例では、透過型の液晶表示パネル
においても用いられるカラーフィルタに対して、色純度
を落とすことによって、カラーフィルタ40,41,4
2の光透過率を向上させ、かつ、カラーフィルタ40,
41,42の単一色部分の面積Scfを液晶セルの駆動開
口部の面積So以上にすることによって明るさを向上さ
せた。
【0109】その際、例1〜例3では、カラーフィルタ
40のR,G,Bそれぞれの着色部分が隙間なく隣接し
ているので、非駆動部を通過する光が着色部分を外れる
ことはない。また、例4では、カラーフィルタ41にお
ける単一色部分の間に混色部分211,212,213
が存在するので、非駆動部を通過する光が着色部分を外
れることはない。例4および例5では、カラーフィルタ
42はブラックマスク210を有するので、やはり、非
駆動部を通過する光が着色部分を外れることはない。
【0110】また、上記の各例では、カラーフィルタ4
0,41,42は、標準C光源からの光に対して、3色
混色時に無彩色となるように設定されていた。すなわ
ち、従来の透過型液晶表示装置において用いられるカラ
ーフィルタとは異なる色再現性を有している。よって、
反射型の液晶表示装置に適用された場合には高品位の発
色性が得られる。
【0111】上記の各例では、バックライトを用いない
反射型の液晶表示パネルを使用したが、反射板50の代
わりに半透過反射板を用い、バックライトを有する半透
過型の液晶表示パネルを形成してもよい。例1および例
2で示した構造のものを用いる場合には、反射板50を
半透過反射板の代わりに、その下方に1/4波長板およ
び偏光板を配置する。その際、1/4波長板の位相差軸
と偏光板の偏光軸を45゜ずらす。液晶層に入射する光
は円偏光であればよく、1/4波長板の位相差軸と偏光
板の代わりにコレステリック液晶の選択反射を利用して
もよい。さらに、その下方にバックライトを配置するこ
とによって半透過型の液晶表示パネルを形成してもよ
い。例3で示した構造のものを用いる場合には、反射板
50を半透過反射板に変更するだけでよい。この場合
も、下方にバックライトを配置してもよい。
【0112】[例6]液晶表示素子(以後、パネルとも
呼ぶ。)の後方に反射板の代わりに半透過反射板を配置
しさらに、蛍光管バックライトを裏面に配置して、液晶
表示装置を構成した。
【0113】図17は、液晶表示装置の断面構造を示し
たものであり、観察者側から、偏光板301A、位相差
板302A、カラー液晶パネル303(カラーフィルタ
はパネルの内面で観察者側)、位相差フィルム302
B、偏光板301B、半透過反射板304、プリズムシ
ート305、バックライト306の順に配置した。バッ
クライト306として、導光板306bとサイドライド
型の光源306aを配置した。なお、偏光板の表面に
は、低反射コートとアンチグレアコートを施した。ここ
では2枚の位相差板(フィルム)をパネルの両側に配置
したが、片側にのみ配置してもよい。
【0114】用いたカラーフィルタは、透過型のカラー
フィルタの厚みを薄くしたものを用いた。その標準C光
源による可視光透過率Yは40%であった。用いた半透
過反射板は、透過率が26%、反射率が74%であっ
た。また、反射時のゲインは2であった。
【0115】バックライトは、暗室での液晶表示装置の
白輝度が20cd/m2となるように調整した。このと
きの、液晶表示装置全体の消費電力は、約200mWで
あった。この液晶表示装置を暗室、室内(400L
x)、明るい室内(1000Lx)、屋外(15000
Lx)の各場所で表示を観察したところ、テキスト画
面、カラー画像などいずれも良好な見ばえであった。結
果を表2に示す。なお、表中でネガとはノーマリブラッ
クモード、ポジとはノーマリホワイトモードのことを指
している。
【0116】[例7〜12]例6と同様に液晶表示装置
を構成し、半透過反射板の特性と有無、カラーフィルタ
特性を変更し、例6と同一の条件で各例の表示を観察し
た。例8では、常時バックライトを点灯した場合と、標
準環境(300Lx)以下で点灯、それ以上で非点灯と
なるように制御系を付加した場合とを比較した。
【0117】基本構成が、反射光を優先的に使う構成の
ために、どちらの場合も視認性の高い表示が得られた。
また、例10としては、例6の液晶表示装置を用い、屋
外環境時(10000Lx以上)のみバックライトを非
点灯とし、それ以外で点灯としたが、視認性の高い見ば
えが得られた。なお、例10については、4ライン同時
選択のMLA駆動法を用いた。室内、屋外といった視環
境変化、温度変化に強いカラー液晶表示装置が得られた
(図19参照、図中、320は視認者、310はカラー
液晶表示装置、307は外光を示す)。各例の結果を表
2に示す。例11、12が比較例である。
【0118】
【表2】
【0119】
【発明の効果】以上に説明したように、それぞれ色の異
なる複数の単一色着色部分を有するカラーフィルタと反
射板とを備えた液晶表示素子において、このカラーフィ
ルタは、標準C光源からの透過光が実質的に無彩色であ
り、かつ標準C光源による可視光透過率が30〜65%
であるように構成することによって、バックライト等の
特定光源を使用した場合またはしない場合において、本
格的な携帯用の情報機器に使用できる、良好な発色性能
を維持しつつ輝度を向上させることができる液晶表示装
置を得ることができる。
【0120】また、液晶表示素子は電圧印加時に光を透
過するものであるとともに、カラーフィルタの単一色着
色部分が、該カラーフィルタの単一色着色部分に対応す
る駆動開口部の画素を覆うように形成されていることに
より、より明るい表示を得ることができる。
【0121】さらに、カラーフィルタを有する表示素子
とバックライトとを備えたカラー表示装置において、表
示素子とバックライトの間に半透過反射板が配置され、
カラーフィルタの標準C光源による可視光透過率が30
〜65%であり、半透過反射板の透過率T(%)と反射
率R(%)とが上記の式1を満足することにより、様々
な明るさのもとで使用できる液晶表示装置が得られる。
【0122】また、ガラス基板上に反射層を形成し、反
射層の上部にカラーフィルタを積層する工程を含み、カ
ラーフィルタの単一色着色部分が、該カラーフィルタの
単一色着色部分に対応する駆動開口部の画素を覆うよう
に、カラーフィルタを積層するので、カラーフィルタお
よび反射層を一方の電極層側に集めることができ、カラ
ーフィルタおよび反射層と離れた側の電極層において駆
動用ICとの接続処理を行うことができる。その結果、
製造時に、カラーフィルタおよび反射層に高温がかかる
ことが防止され品質の高い反射型液晶表示装置に適する
液晶表示素子を製造できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による液晶表示素子の一例を示す断面構
造を示す断面図。
【図2】液晶パネルの断面構造を示す断面図。
【図3】カラーフィルタの構造を示す断面図。
【図4】xy色度図上でのカラーフィルタによる色再現
性とを示す説明図。
【図5】本発明による液晶表示素子の他の例を示す断面
構造を示す断面図。
【図6】液晶パネルの断面構造を示す断面図。
【図7】本発明による液晶表示素子のさらに他の例を示
す断面構造を示す断面図。
【図8】液晶パネルの断面構造を示す断面図。
【図9】従来使用されていた反射板の反射特性を示す説
明図。
【図10】本発明において用いられる反射板の反射特性
を示す説明図。
【図11】カラーフィルタの他の構造を示す断面図。
【図12】(A)は駆動開口部を示す平面図、(B)は
カラーフィルタ41を上側から見た平面図、(C)は駆
動開口部とカラーフィルタ41の重なりの様子を示す平
面図。
【図13】カラーフィルタのさらに他の構造を示す断面
図。
【図14】(A)は駆動開口部を示す平面図、(B)は
カラーフィルタ41を上側から見た平面図、(C)は駆
動開口部とカラーフィルタ41の重なりの様子を示す平
面図。
【図15】カラーフィルタが液晶層よりも前面に設けら
れている液晶パネルの断面構造を示す断面図。
【図16】カラーフィルタが液晶層よりも前面に設けら
れている液晶パネルの他の断面構造を示す断面図。
【図17】本発明のカラー表示装置の構成例を示す断面
図。
【図18】半透過反射板における光路図。
【図19】本発明のカラー表示装置の使用状態を示す模
式図。
【符号の説明】
10、17:偏光板 12、14:位相差板 16:拡散フィルム層 22、60:ガラス基板 24、36:電極層 26、34:絶縁層 28、32:配向層 30:液晶層 38:平坦化層 50:反射板 51:拡散反射層 20A、20B、20C:液晶パネル 40、41、42:カラーフィルタ 301A、301B:偏光板 302A、302B:位相差板 303:カラー表示素子 304:半透過反射板 305:プリズムシート 306a:光源 306b:導光板 306:バックライト 307:外光 310:カラー表示装置 320:視認者
フロントページの続き (72)発明者 平井 良典 神奈川県横浜市神奈川区羽沢町1150番地 旭硝子株式会社内 (72)発明者 尾関 正雄 神奈川県横浜市神奈川区羽沢町1150番地 旭硝子株式会社内 (72)発明者 鈴木 俊彦 神奈川県横浜市神奈川区羽沢町1150番地 旭硝子株式会社内 Fターム(参考) 2H091 FA02Y FA11X FA16Y FA23Z FA32X FA35Y FA37X FA42Z FA45Z FB08 FC06 FD09 FD10 GA07 HA07 HA10 KA02 KA03 LA12

Claims (19)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】カラーフィルタと反射板とを備えた液晶表
    示素子において、このカラーフィルタは、それぞれ色の
    異なる複数の単一色着色部分を有し、標準C光源からの
    透過光がカラーフィルタ全体として実質的に無彩色であ
    り、かつ標準C光源による可視光透過率が30〜65%
    であることを特徴とする液晶表示素子。
  2. 【請求項2】カラーフィルタの単一色着色部分それぞれ
    が、このカラーフィルタの単一色着色部分に対応する駆
    動開口部の画素を覆うように形成されている請求項1に
    記載の液晶表示素子。
  3. 【請求項3】カラーフィルタを構成する各単一色着色部
    分が隙間なく隣接しあって配置されている請求項2に記
    載の液晶表示素子。
  4. 【請求項4】カラーフィルタを構成する各単一色着色部
    分の間に混色部分が存在する請求項2に記載の液晶表示
    素子。
  5. 【請求項5】カラーフィルタを構成する各単一色着色部
    分の間にブラックマスクが存在する請求項2に記載の液
    晶表示素子。
  6. 【請求項6】液晶表示素子は電圧印加時に光を透過する
    ものである請求項1、2、3、4または5に記載の液晶
    表示素子。
  7. 【請求項7】液晶表示素子が180〜360°のツイス
    ト角を有するSTN型液晶表示素子である請求項1、
    2、3、4、5または6に記載の液晶表示素子。
  8. 【請求項8】カラーフィルタを有する表示素子とバック
    ライトとを備えたカラー表示装置において、表示素子と
    バックライトの間に半透過反射板が配置され、カラーフ
    ィルタの標準C光源による可視光透過率が30〜65%
    であり、半透過反射板の透過率T(%)と反射率R
    (%)とが式1を満足するカラー表示装置。 T/(T+R)≦0.4・・・式1
  9. 【請求項9】カラーフィルタは、標準C光源からの透過
    光が実質的に無彩色である請求項8に記載のカラー表示
    装置。
  10. 【請求項10】バックライトの光源から発し、半透過反
    射板を透過し、表面側に出射される透過光の輝度が12
    0cd/m2以下である請求項8または9に記載のカラ
    ー表示装置。
  11. 【請求項11】半透過反射板が、反射時の配光特性とし
    て、ゲインが1.5から10までの指向性を有する請求
    項8、9または10に記載のカラー表示装置。
  12. 【請求項12】カラーフィルタはそれぞれ色の異なる複
    数の単一色着色部分を有しており、カラーフィルタの単
    一色着色部分が、該カラーフィルタの単一色着色部分に
    対応する駆動開口部の画素を覆うように形成されている
    請求項8、9、10または11に記載のカラー表示装
    置。
  13. 【請求項13】カラーフィルタを構成する各単一色着色
    部分が隙間なく隣接しあって配置されている請求項12
    に記載のカラー表示装置。
  14. 【請求項14】カラーフィルタを構成する各単一色着色
    部分の間に混色部分が存在する請求項12に記載のカラ
    ー表示装置。
  15. 【請求項15】カラーフィルタを構成する各単一色着色
    部分の間にブラックマスクが存在する請求項12に記載
    のカラー表示装置。
  16. 【請求項16】表示素子は電圧印加時に光を透過するも
    のである請求項8、9、10、11、12、13、14
    または15に記載のカラー表示装置。
  17. 【請求項17】表示素子が180〜360°のツイスト
    角を有するSTN型液晶表示素子である請求項8、9、
    10、11、12、13、14、15または16に記載
    のカラー表示装置。
  18. 【請求項18】2ライン以上の走査ラインを同時に駆動
    する複数ライン同時選択法によって表示素子が駆動され
    る請求項8、9、10、11、12、13、14、1
    5、16または17に記載のカラー表示装置。
  19. 【請求項19】ガラス基板上に反射層を形成し、反射層
    の上部にカラーフィルタを積層する工程を含み、カラー
    フィルタの単一色着色部分が、該カラーフィルタの単一
    色着色部分に対応する駆動開口部の画素を覆うように、
    カラーフィルタを積層する液晶表示素子の製造方法。
JP11262750A 1998-09-16 1999-09-16 液晶表示素子、液晶表示素子の製造方法およびカラー表示装置 Pending JP2001033772A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11262750A JP2001033772A (ja) 1998-09-16 1999-09-16 液晶表示素子、液晶表示素子の製造方法およびカラー表示装置

Applications Claiming Priority (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP26198698 1998-09-16
JP10-261986 1998-09-16
JP13723299 1999-05-18
JP11-137232 1999-05-18
JP11262750A JP2001033772A (ja) 1998-09-16 1999-09-16 液晶表示素子、液晶表示素子の製造方法およびカラー表示装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001033772A true JP2001033772A (ja) 2001-02-09

Family

ID=27317430

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11262750A Pending JP2001033772A (ja) 1998-09-16 1999-09-16 液晶表示素子、液晶表示素子の製造方法およびカラー表示装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001033772A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005099469A (ja) * 2003-09-25 2005-04-14 Seiko Epson Corp 液晶装置及びそれを用いた電子機器

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005099469A (ja) * 2003-09-25 2005-04-14 Seiko Epson Corp 液晶装置及びそれを用いた電子機器

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6147728A (en) Reflective color LCD with color filters having particular transmissivity
US7339642B2 (en) Liquid crystal display device having sub pixels with transmissive regions extending entirely across the sub pixel
US7834958B2 (en) Reflective type color liquid crystal device and an electronic apparatus using this
CN100504534C (zh) 液晶显示装置及电子装置
JP4781268B2 (ja) 液晶表示装置及びその製造方法
JP2006350280A (ja) 電気光学装置及び電子機器
CN100434997C (zh) 电光装置及电子设备
US6654082B1 (en) Liquid crystal display element and color display device having particular transflector
TWI316631B (en) Electro-optical device and electronic apparatus
JP2003233063A (ja) 液晶表示装置
US7580094B2 (en) Transreflective LCD panel and electronic device using the same
TW200410015A (en) Semi-transparent type LCD device
JP2003302516A (ja) 表示装置
JP2001033772A (ja) 液晶表示素子、液晶表示素子の製造方法およびカラー表示装置
US5943108A (en) Matrix type liquid crystal display with substrate having blue filter for masking at least 75% of total planar area of auxiliary electrodes
CN117420707B (zh) 双面显示装置及其驱动方法
JP3562458B2 (ja) 反射型カラー液晶装置及びこれを用いた電子機器
JP3578073B2 (ja) 反射型カラー液晶装置及びこれを用いた電子機器
JP3578074B2 (ja) 反射型カラー液晶装置及びこれを用いた電子機器
JP3277151B2 (ja) 反射型液晶表示装置
JP2003149622A (ja) 液晶装置及びこれを用いた電子機器
JP2001159756A (ja) 反射型カラー液晶装置及びこれを用いた電子機器
KR20040071520A (ko) 반사-투과형 액정표시장치
JP2003131210A (ja) 液晶装置及びこれを用いた電子機器

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20040730

RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20040730

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20040730

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20060802

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060808

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20061010

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20061205