JP4530732B2 - カップリング装置 - Google Patents

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Description

本発明は、流体回路に用いられるカップリング装置に関し、更に詳しくは、一つのカップリング装置で二つの流路を纏めて接続することができると共に二つの流路を同時に開閉操作することができるカップリング装置に関する。
カップリング装置は、一般にソケットとプラグとを有し、各種流体の流路を接続するために用いられている。例えば、空気圧制御回路におけるシリンダ等のアクチュエータには圧縮空気を供給すると共に空気を排気する給排気管が接続され、これらの給排気管は電磁弁等の切替弁を介して給排気源に接続されている。そして、例えば、一つの給排気源を複数のアクチュエータ間で切り替えて使用する場合には、各アクチュエータの給気管及び排気管それぞれにカップリング装置が取り付けられ、それぞれのカップリング装置を介して一つの給排気源に各アクチュエータを切り替えるようにしている。
しかしながら、従来のカップリング装置の場合には、給排気管の切り離し、接続操作する場合には給気管側と排気管側のカップリング装をそれぞれ個別に取り付けて切り離し、接続する配管をしなくてはならないという課題があった。また、給気管側のカップリング装置を切り離す場合には圧縮空気の作用でカップリング装置のソケットとプラグが固く結合しているため、ソケットとプラグとの切り離し操作が難しく、切り離せたとしても例えばアクチュエータ側のソケットが圧縮空気源側のプラグの圧縮空気によって吹く飛ぶ虞があるため、プラグ側の圧縮空気を一旦パージして常圧に戻さなければならないという課題があった。また、排気管側のカップリング装置についても給気管側のカップリング装置と同様に排気管内を常圧に戻さなければならないという課題があった。
本発明は、上記課題を解決するためになされたもので、給排気管の切り離し、接続操作を同時に行うことができると共に一方の給排気管を常圧に戻すことなく他方の給排気管を簡単に切り離すことができるカップリング装置を提供することを目的としている。
本発明の請求項1に記載のカップリング装置は、第1、第2の流路を有するソケットと、このソケットの第1、第2の流路に対応する第1、第2の流路を有するプラグとが接続自在に構成され、且つ、上記ソケットと上記プラグとが接続された状態でそれぞれの第1、第2の流路が一度の操作で開閉可能に構成されたカップリング装置であって、上記ソケットは、上記第1、第2の流路が形成され且つソケット本体内に軸方向に移動可能に弾装された第1のアダプタと、このアダプタをその移動方向に操作するように上記ソケット本体の外側に取り付けられた操作部材と、を備え、また、上記プラグは、上記第1、第2の流路が形成され且つプラグ本体内に挿入された第2のアダプタと、このアダプタに対してその軸方向に移動可能にそれぞれ弾装され且つ上記ソケットと上記プラグそれぞれの第1、第2の流路を開閉する第1、第2のバルブと、を備え、上記操作部材及び上記第1のアダプタを介して上記第1、第2のバルブを開閉することを特徴とするものである。
また、本発明の請求項2に記載のカップリング装置は、請求項1に記載の発明において、上記第1のアダプタは、上記第1の流路と上記第2の流路を連通する流通孔を有する筒状部が形成され且つ上記筒状部が上記第1のバルブに当接して上記第1のバルブを移動させる大径部と、上記筒状部内の空間を形成する凹陥部の底面中央に設けられ且つ上記第2のバルブに当接して上記第2のバルブを移動させるカラーと、を有し、また、上記第1、第2のバルブは、それぞれ上記第2のアダプタの中心部から上記第1のアダプタ側へ軸芯に沿って延設された中空状のバルブステムの外周面と内周面に対して移動可能に設けられており、上記操作部材を操作して上記第1、第2のバルブが閉じる時に上記第1のアダプタの第1、第2の流路が上記筒状部の流通孔を介して連通するように構成されており更に、上記ソケット本体は、上記第1、第2のバルブが閉じる時に上記流通孔を介して互いに連通する上記第1のアダプタの第1、第2の流路を大気に開放する孔を有することを特徴とするものである。
本発明の請求項1及び請求項2に記載の発明によれば、給排気管の切り離し、接続操作を同時に行うことができると共に一方の給排気管を常圧に戻すことなく他方の給排気管を簡単に切り離すことができるカップリング装置を提供することができる。
以下、図1〜図3に示す実施形態に基づいて本発明のカップリング装置について説明する。尚、各図中、図1本発明のカップリング装置の一実施形態のソケット及びプラグそれぞれの半分を破断して示す部分断面図、図2は図1に示すカップリング装置が接続され、流路が閉じた状態を示す断面図、図3は図1に示すカップリング装置が接続され、流路が開いた状態を示す断面図である。
本実施例のカップリング装置Cは、例えば図1〜図3に示すように、第1、第2の流路10A、10Bを有するソケット10と、このソケット10の第1、第2の流路10A、10Bに対応する第1、第2の流路50A、50Bを有するプラグ50とが接続自在に構成され、しかも、ソケット10とプラグ50とが接続された状態でそれぞれの第1、第2の流路10A、50A及び10B、50Bがそれぞれ一度の操作で開閉可能に構成されている。
即ち、ソケット10は、図1〜図3に示すように、筒状のソケット本体11と、ソケット本体11内にその軸方向に移動可能に軸心を共有して収納され且つ第1、第2の流路10A、10Bが形成されたアダプタ12と、アダプタ12を保持する略筒状のホルダ13と、ホルダ13にピン14を介して連結され且つソケット本体11の外側に配置された筒状の操作用リング15と、操作用リング15とソケット本体11間に軸方向に摺動自在に介装された筒状のストッパリング16と、を備えている。アダプタ12、ホルダ13、操作用リング15及びストッパリング16は、いずれも後述するようにスプリングを介してソケット本体11内で一端(各図では左端)側に付勢されている。また、ピン14は、操作リング15の左端部で周方向に180°隔てた位置に2個配置されている。
図1〜図3に示すように、ソケット本体11の左端近傍にはピン14が嵌入し且つピン14の軌道を形成する長孔11Aが周方向180°隔てた2箇所に形成され、これらの長孔11Aはそれぞれソケット本体11の周面を旋回するように形成されている。従って、操作用リング15を回転させるとピン14が長孔11Aを軌道として移動し、ピン14に連結されたホルダ13を介してアダプタ12がソケット本体11内で軸方向に移動する。また、ソケット本体11の右端近傍には周方向等間隔を隔てて4個の孔11Bが形成され、これらの孔11B内にプラグ50を接続固定するためのボール17がそれぞれ装着されている。更に、ソケット本体11の右端部には縮径部11Cが形成され、この縮径部11Cに孔11Bが位置している。
ソケット本体11の縮径部11Cにはスライドリング18がソケット本体11の内周面に沿って移動自在に装着されている。このスライドリング18の外径はソケット本体11の縮径部11Cの内径より僅かに小径に形成されている。また、スライドリング18の左端にはフランジ状の拡径部18Aが形成され、この拡径部18Aがソケット本体11の縮径部11Cと係合しソケット本体11から抜け出さないようにしている。この拡径部18Aの外径はソケット本体11の縮径部11C以外の部分の内径より僅かに小径に形成されている。また、スライドリング18の拡径部18Aの端面側(各図では左方)にはパッキング19が装着され、このパッキン19はリング状のパッキンホルダ20によって保持されている。このパッキンホルダ20の左端面には後述のようにアダプタ12に弾力を付与するテーパスプリング21の一端(右端)を受けるリング状のスプリング受けがリング状の溝として形成されている。
アダプタ12は、図1〜図3に示すように、大径部12A、小径部12B及び小径部1端面の中心から外方へ突出する2本の棒状の突出部12C、12Cを有している。大径部12Aは、ソケット本体11の内径より小径に形成され、ソケット本体11との間にリング状の隙間が形成され、この隙間にアダプタ12に弾力を付与するテーパスプリング21が装着されている。2本の棒状の突出部12Cは、図1に示すように、断面がそれぞれ半円状に形成され、それぞれの軸心に沿って断面がそれぞれ半円状の第1、第2の流路10A、10Bが形成されている。2本の突出部12C、12Cは断面形状が全体として円形状に形成され、流体回路(例えば、空気回路)を構成するパイプ100に接続される。パイプ100は、内部を2つの流路に分割する隔壁100Aが形成され、アダプタ12の2本の突出部と接続する時に隔壁100Aが突出部12C、12C間の隙間に入り込むようになっている。また、これらの流路10A、10Bはそれぞれ後述のようにアダプタ12の大径部側に形成された第1、第2の空間に連通している。
大径部12Aの右端面には凹陥部が第1の空間12Dとして形成され、この第1の空間12Dを囲む筒状部の内周面に同心円状に二段階で順次縮径する第1、第2の縮径段部12E、12Fが左方に偏倚して凹陥部の底面近傍に形成されている。筒状部の右端にはフランジ部が形成されていると共にこのフランジ部に食い込む流通孔12Gが周方向に等間隔を隔てて4個形成されている。小径の第2の縮径段部12Fにはカラー22が基端に形成されたフランジ部で固定され、このカラー22の外周面とアダプタ12の第1の縮径段部12Eに至るまでの内周面との間にリング状の空間を形成している。このリング状の空間に後述するプラグ50の略筒状のバルブステムが進入するようになっている。また、大径部12Aの外周面の一部にはその中心側に嵌入する第2の空間部12Hが形成され、この第2の空間部12Hは第2の流路10Bと連通している。そして、アダプタ12が右方へ移動することによって、後述するように大径部12Aの筒状部によってプラグ50側の第1のバルブを開閉操作すると共にカラー22でプラグ50側の第2のバルブを開閉操作するようにしている。
図1〜図3に示すように、ホルダ13は、アダプタ12の小径部12Bとシール部材23を介して嵌合すると共に小径部12Bの外方端部に装着されたストップリング24によってアダプタ12から外れないようになっている。ホルダ13の外径はソケット本体11の内径より僅か小径でアダプタ12の大径部12Aの外径より大径に形成され、その外周面の溝に装着されたシール部材25によってソケット本体11との気密を保持している。また、リング状のホルダ13の右端面にはスプリング受け26が固定され、このスプリング受け26と上述したパッキンホルダ20のスプリング受けとの間にテーパ状に拡径するテーパスプリング21が弾装されている。従って、アダプタ12はテーパスプリング12を介して常に左方に付勢され、スライドリング18は常にパッキンホルダ20を介して右方に付勢されている。
また、ソケット本体11外周面の右端側にはスリーブ27が摺動自在に装着されている。このスリーブ27の右端より僅かに左寄りにソケット本体11の外径より僅かに大径の縮径部27Aが形成され、縮径部27Aの軸方向の左右両側にはスリーブ27の内周面とソケット本体11との間に隙間がそれぞれ形成されている。スリーブ27の縮径部27A以外の部分の内径はストッパリング16の外径より僅か大径に形成され、スリーブ27の左端部がストッパリング16の外周面に沿って摺動するようになっている。そして、ストッパリング16と縮径部27A間の隙間にはスプリング28が弾装されており、このスプリング28によってスリーブ27を常に右方へ付勢している。また、ソケット本体11外周面の右端部にはストップリング29が装着され、このストップリング29によってスリーブ27がソケット本体11から外れないようにしている。従って、図3に示すように操作用リング15を右方へ移動させると、ストッパリング16もピン14を介してスプリング28の付勢力に抗して右方へ移動して右端にスリーブ27を固定し、スリーブ27を操作できなくすることで、ソケット10とプラグ50とが分離できない構造になっている。
スリーブ27右端部の内周面とソケット本体11外周面との隙間はソケット本体11の右端部に装着されたボール17がソケット本体11の孔内で上下に動く移動代を形成すると共にボール17が孔から飛び出さないようにスリーブ27の右端部で拘束している。従って、スリーブ27が左方に偏倚している時にはボール17が上下に動けるためにプラグ50を挿着することができ、挿着後にはスリーブ27がスプリング28の付勢力でソケット本体11の右端まで移動してボール17を孔11B内に拘束すると共にソケット本体11内周面からのボール17の突出部でプラグ50をソケット10内に接続固定し、これら両者10、50の接続状態を維持する。また、ソケット本体11のボール17よりやや左寄りに第2のボール17Aが嵌入する凹部が形成され、第2のボール17Aの一部がソケット本体11の外周面から突出している。第2のボール17Aの突出部はスリーブ27の内周面に軸方向に沿って形成された溝に嵌入し、第2のボール17Aによってスリーブ27の軸方向への移動を許容し、ソケット本体11でのスリーブ27の回転を阻止している。
一方、プラグ50は、図1〜図3に示すように、略筒状のプラグ本体51と、プラグ本体51内に軸心を共有して一部が挿入された且つ第1、第2の流路50A、50Bが形成されたアダプタ52と、アダプタ52に対してその軸方向に移動可能に弾装され且つソケット10とプラグ50それぞれの第1の流路10A、50A及び第2の流路10B、50Bをそれぞれ開閉する第1、第2のバルブ53、54と、を備え、プラグ本体51の右端面とアダプタ52の右端よりに形成されたフランジ部52Aとが当接している。プラグ本体51の外径とフランジ部52Aの外径は、実質的に同一寸法に形成されている。
図1〜図3に示すように、プラグ本体51の内周面には小径部51Aが形成され、この小径部51Aに筒状の第1のバルブ(以下、「スライドバルブ」と称す。)53が軸方向に移動自在に挿入されている。このスライドバルブ53は、図2、図3に示すよう、ソケット10とプラグ50の接続時にその左端面がソケット10側のアダプタ12の筒状部先端面と当接し、アダプタ12を介して右方へ移動するようになっている。また、スライドバルブ53の右端にはフランジ部53Aが形成され、このフランジ部53Aがプラグ本体51の小径部51Aの右端面と係合してプラグ本体51から抜け出さないようになっている。スライドバルブ53内周面の左端には縮径部53Bが形成され、この縮径部53Bの右端面とアダプタ52のフランジ部52Aとの間にスプリング55が弾装され、スライドバルブ53を常に左方に付勢している。
図2、図3に示すように、プラグ本体51外周面の左端部にはテーパ面51Bが形成され、ソケット10との接続時にテーパ面51Bを介してソケット10側のスライドリング18内周面に形成されたテーパ面と係合するようになっている。また、テーパ面51Bの右側には溝51Cが形成され、プラグ50とソケット10の接続時にボール17の一部が溝51C内に嵌入し、図2、図3に示すようにソケット10側のスリーブ27の作用と相俟って両者10、50の接続状態を維持するようになっている。また、溝51Cの右側にはプラグ本体51の軸方向中程に位置させたフランジ部51Dが形成され、このフランジ部51Dの内周面にシール部材56が装着され、内側のスライドバルブ53との間の気密を保持している。
図1〜図3に示すように、アダプタ52のフランジ部52Aの右側にはブロック部52Bが形成され、フランジ部52Aの左側にはブロック部52Bと略同一外径の筒状部52Cが形成されている。ブロック部52Bの右端面にはその中心から右方(外方)へ突出する2本の棒状の突出部52D、52Dが形成され、これらの突出部52D、52Dにはソケット10側のアダプタ12と同様に第1、第2の流路50A、50Bが形成されている。そして、第1の流路50Aはフランジ部52Aの左側の筒状部52C内の第1の空間と連通し、第2の流路50Bは筒状部52Cの外周面から中心側に嵌入する第2の空間部52Dと連通している。従って、プラグ50は突出部52D、52Dを介してパイプ100に接続される。
アダプタ52の筒状部52Cにはこれと外径が実質的に同一の筒状のバルブステム57が連結されている。このバルブステム57の左端部には厚肉部57Aが形成され、この厚肉部57Aの内径はその他の部分より小径で、厚肉部57Aの外径はその他の部分より大径に形成されている。また、厚肉部57Aの外径は、スライドバルブ53の縮径部53Bの内周面及びソケット10側のアダプタ12の筒状部の内径より僅かに小径に形成され、第1、第2の流路10A、50A及び第2の流路10B、50Bを開閉する際に厚肉部57Aの外周面においてスライドバルブ53の縮径部53B及びアダプタ12の筒状部が往復移動するようになっている。また、厚肉部57Aの外周面に形成された溝にはシール部材58が装着され、このシール部材58を介してスライドバルブ53及びアダプタ12の筒状部との間の気密を保持するようにしている。バルブステム57の内部には第2のバルブ(以下、「バルブ本体」と称す。)54が収納されている。
図1〜図3に示すように、バルブ本体54は、右側の大径部54Aと左側の小径部54Bとからなり、小径部54Bの外径がバルブステム57の厚肉部57Aの内径より僅かに小径に形成され、厚肉部57Aにおいて摺動自在になっている。大径部54Aの端面には小径部54Bに食い込む凹陥部が形成され、その凹陥部を囲む筒状部の左端部(小径部54Bの右端部)には例えば4個の流通孔54Cが周方向等間隔を隔てて形成されている。また、小径部54Bの端面にも凹陥部が形成され、その凹陥部を囲む筒状部にも大径部54Aと同様に4個の流通孔54Dが形成されている。両側の凹陥部間に位置する小径部(中実部)の外周面に溝が形成され、この溝内にバルブステム57の厚肉部57Aの右端部との間の気密を保持するシール部材59が装着されている。大径部54の筒状部の端面とアダプタ52の筒状部52Cの左端面との間にスプリング60が弾装され、このスプリング60によってバルブ本体54を常に左方へ付勢している。また、バルブ本体54は、スプリング59の付勢力でシール部材59を介して厚肉部57Aの内方の段部に弾接している。
また、図1〜図3に示すように、アダプタ52のブロック部52Bの外周面には溝が形成され、この溝にはシール部材61が装着されている。そして、このブロック部52Bには袋ナット62が装着され、袋ナット62の雌螺子はプラグ本体51の右端部の外周面に形成された雄螺子と螺合している。プラグ本体51の雄螺子とフランジ部51Aとの間にはシール部材63が装着され、このシール部材63を介してプラグ本体51と袋ナット61との間の気密を保持している。
次に、カップリング装置Cの使用形態について説明する。まずソケット10及びプラグ50をそれぞれの突出部12C、52Dを介してパイプ100に接続する。例えばソケット10をアクチュエータ(図示せず)側のパイプ100に接続し、プラグ50を圧縮空気源及び排気源側のパイプ100に接続する。パイプ100は給排気管が一本に纏められたものである。
アクチュエータと圧縮空気源及び排気源とを接続するには、まず図1に矢印で示すように、ソケット10のスリーブ27をスプリング28の付勢力に抗して操作用リング15側に寄せてソケット本体11のボール17を自由状態にしておく。この状態でソケット10の右端開口にプラグ50のスライドバルブ53を差し込むと、ソケット10のスライドリング18のテーパ面とプラグ50のプラグ本体51のテーパ面51Bとが係合する。
更にプラグ50をソケット10側のスライドリング18をテーパスプリング21の付勢力に抗して押し込むと、ソケット10のアダプタ12の筒状部の端面とプラグ50のスライドバルブ53の左端面が当接すると共にソケット本体11のボール17がプラグ本体51の溝51C内に落ち込んでソケット本体11の外周面からの突出しない状態になる。この状態でスリーブ27を離して自由状態にすると、スリーブ27はスプリング28の付勢力で自動的に第2のボール17Aに案内されて軸方向に移動してソケット本体11のストップリング29の位置で停止し、図2に示すようにソケット10とプラグ50とを接続する。
ソケット10とプラグ50とを接続した状態では、図2に示すようにソケット10側の第1、第2流路10A、10Bとプラグ50側の第1、第2の流路50A、50Bとはスライドバルブ53及びバルブ本体54によって遮断された状態になっている。そこで、操作用リング15を回転操作することで各バルブ53、54を開放し、第1、第2流路10A、10Bと第1、第2の流路50A、50Bとを連通することができる。
即ち、操作用リング15を回転操作すると、ピン14がソケット本体11の長孔11Aに沿って移動すると、ピン14を介してホルダ13が軸方向右方へ移動し、ホルダ13と一体化しているアダプタ12がテーパスプリング21の付勢力に抗して同方向へ移動すると共にストッパリング16がスプリング28に付勢力に抗して同方向へ移動してスリーブ27を右端側に固定し、スリーブ27を操作できないようにする。これに伴って、まず、プラグ50側のスライドバルブ53がアダプタ12の筒状部を介してスプリング55の付勢力に抗して右方へバルブステム57の厚肉部57Aに沿って右方へ移動した後、カラー22がバルブ本体54に当接する。その後、スライドバルブ53及びバルブ本体54はそれぞれのスプリング55、60の付勢力に抗して一緒に右方へ移動し、図3に示すようにアダプタ12の筒状部の流通孔12G及びバルブ本体54の小径部54Bの流通孔54Dがそれぞれバルブステム57の厚肉部57Aを越え、第1の流路10A、50Aが連通すると共に第2の流路10B、50Bが連通してソケット10側の給排気管とプラグ50側の給排気管とを連通してアクチュエータを操作できる状態にする。
アクチュエータの操作を終えた後、給排気管を遮断する場合には操作用リング15を逆方向に回転させると、図2に示すようにストッパリング16がスプリング28の付勢力で左方へ移動してスリーブ27を操作できる状態にすると共に各バルブ53、54はそれぞれスプリング55、60の付勢力で元の位置に戻って第1の流路10A、50A及び第2の流路10B、50Bを閉じる。この際、ソケット10側のアダプタ12の筒状部に形成された流通孔12Gがプラグ50側のバルブステム57の厚肉部57Aを越えてテーパスプリング21の空間に差し掛かると、加圧状態の第1の流路10A及び第1の空間12Dが流通孔12Gを介してテーパスプリング21の収納された空間と連通する。これによりテーパスプリング21が収納された空間はソケット本体11の長孔11Aを介して大気に連通する。従って、ソケット10側の加圧状態のアダプタ12内の第1空間12Dが大気と連通して圧縮空気を大気側へ排気して常圧に戻る。この状態でスリーブ27をスプリング28の付勢力に抗して左方へ移動させると、ボール17が自由になってプラグ50を引き抜き、ソケット10とプラグ50とを分離することができる。
一方、プラグ50側の第1、第2の流路50A、50Bは、ソケット10側から完全に遮断されて第1の流路50A内は加圧状態を維持すると共に、第2の流路50Bは減圧状態を維持することができる。
そして、ソケット10とプラグ50との接続を解除する時にはソケット10側のスリーブ27をスプリング28の付勢力に抗して操作用リング15側へ移動させることによってソケット本体11のボール17が自由に動ける状態になり、この状態でソケット10とプラグ50を引っ張ると、ボール17がソケット本体11の孔11B内に退避し、これら両者10、50の接続を簡単に解除することができる。
以上説明したように本実施形態によれば、第1、第2の流路10A、10Bを有するソケット10と、これらの第1、第2の流路10A、10Bに対応する第1、第2の流路50A、50Bを有するプラグ50とが接続自在に構成され、且つ、ソケット10とプラグ50とが接続された状態でそれぞれの第1、第2の流路が一度の操作で開閉可能に構成され、且つ、ソケット10は、第1、第2の流路10A、10Bが形成され且つソケット本体11内に軸方向に移動可能に弾装されたアダプタ12と、このアダプタ12をその移動方向に操作するようにソケット本体11の外側に取り付けられた操作用リング15と、を備え、また、プラグ50は、第1、第2の流路50A、50Bが形成され且つプラグ本体51内に挿入された第2のアダプタ52と、このアダプタ52に対してその軸方向に移動可能にそれぞれ弾装され且つソケット10とプラグ50それぞれの第1の流路10A、50A及び第2の流路10B、50Bを開閉するスライドバルブ53及びバルブ本体54と、を備え、操作用リング15及びアダプタ12を介してスライドバルブ53及びバルブ本体54を開閉操作するようにしたため、プラグ50側の加圧状態及び減圧状態を保持したまま、ソケット10側を大気に戻し、ソケット10とプラグ50の接続を簡単に解除することができる。
また、本実施形態によれば、ソケット10側のアダプタ12は、スライドバルブ53及びバルブ本体54の閉止時に第1、第2の流路10A、10Bを連通する流通孔12Gを有し、また、ソケット本体11は、スライドバルブ53及びバルブ本体54の閉止時にアダプタ12の第1、第2の流路10A、10Bを大気に開放する長孔11Aを有するため、スライドバルブ53及びバルブ本体54の閉止時に流通孔12G及び長孔11Aを介して第1、第2の流路10A、10Bを大気に開放してアダプタ12の第1、第2の空間12D、12H内を常圧に戻すことができ、プラグ50側の圧力に左右されることなくソケット10とプラグ50を簡単に切り離すことができる。
尚、上記実施形態では二つの流路が一つに纏められたパイプに適用したカップリング装置Cについて説明したが、ソケット及びプラグの第1、第2の流路となる突出部の形態を変更することによって二つのパイプに接続する場合にも適用することができる。要は、本発明は、上記実施形態に何等制限されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない限り本発明に包含される。
本発明は、気体、液体等の流体を供給する場合の安全継手として好適に利用することができる。
本発明のカップリング装置の一実施形態のソケット及びプラグそれぞれの半分を破断して示す部分断面図である。 図1に示すカップリング装置が接続され、流路が閉じた状態を示す断面図である。 図1に示すカップリング装置が接続され、流路が開いた状態を示す断面図である。
符号の説明
C カップリング装置
10 ソケット
10A、50A 第1の流通路
10B、50B 第2の流通路
11 ソケット本体
11A 長孔(孔)
12 アダプタ(第1のアダプタ)
12G 流通孔(孔)
15 操作用リング(操作部材)
50 プラグ
51 プラグ本体
52 アダプタ(第2のアダプタ)
53 スライドバルブ(第1のバルブ)
54 バルブ本体(第2のバルブ)

Claims (2)

  1. 第1、第2の流路を有するソケットと、このソケットの第1、第2の流路に対応する第1、第2の流路を有するプラグとが接続自在に構成され、且つ、上記ソケットと上記プラグとが接続された状態でそれぞれの第1、第2の流路が一度の操作で開閉可能に構成されたカップリング装置であって、上記ソケットは、上記第1、第2の流路が形成され且つソケット本体内に軸方向に移動可能に弾装された第1のアダプタと、このアダプタをその移動方向に操作するように上記ソケット本体の外側に取り付けられた操作部材と、を備え、また、上記プラグは、上記第1、第2の流路が形成され且つプラグ本体内に挿入された第2のアダプタと、このアダプタに対してその軸方向に移動可能にそれぞれ弾装され且つ上記ソケットと上記プラグそれぞれの第1、第2の流路を開閉する第1、第2のバルブと、を備え、上記操作部材及び上記第1のアダプタを介して上記第1、第2のバルブを開閉することを特徴とするカップリング装置。
  2. 上記第1のアダプタは、上記第1の流路と上記第2の流路を連通する流通孔を有する筒状部が形成され且つ上記筒状部が上記第1のバルブに当接して上記第1のバルブを移動させる大径部と、上記筒状部内の空間を形成する凹陥部の底面中央に設けられ且つ上記第2のバルブに当接して上記第2のバルブを移動させるカラーと、を有し、また、上記第1、第2のバルブは、それぞれ上記第2のアダプタの中心部から上記第1のアダプタ側へ軸芯に沿って延設された中空状のバルブステムの外周面と内周面に対して移動可能に設けられており、上記操作部材を操作して上記第1、第2のバルブが閉じる時に上記第1のアダプタの第1、第2の流路が上記筒状部の流通孔を介して連通するように構成されており
    更に、上記ソケット本体は、上記操作部材を操作して上記第1、第2のバルブが閉じる時に上記流通孔を介して互いに連通する上記第1のアダプタの第1、第2の流路を大気に開放する孔を有する
    ことを特徴とする請求項1に記載のカップリング装置。
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