以下に本発明の実施の形態を説明するが、本発明の構成要件と、発明の詳細な説明に記載の実施の形態との対応関係を例示すると、次のようになる。この記載は、本発明をサポートする実施の形態が、発明の詳細な説明に記載されていることを確認するためのものである。従って、発明の詳細な説明中には記載されているが、本発明の構成要件に対応する実施の形態として、ここには記載されていない実施の形態があったとしても、そのことは、その実施の形態が、その構成要件に対応するものではないことを意味するものではない。逆に、実施の形態が構成要件に対応するものとしてここに記載されていたとしても、そのことは、その実施の形態が、その構成要件以外の構成要件には対応しないものであることを意味するものでもない。
本発明の一側面の再生装置は、
静止画像と動画像を含む複数の画像からなる画像群を記録する記録手段(例えば、図1の記録部23)と、
前記記録手段から前記画像を再生する再生手段(例えば、図1の記録再生制御部22)と、
ユーザからの順方向(例えば、図2Aの矢印A方向)または逆方向(例えば、図2Aの矢印B方向)の操作を受け付ける操作手段(例えば、図2Aと図2Bのジョグシャトル61)と、
前記操作手段により受け付けられた順方向または逆方向の操作に応じて、再生対象を決定する再生対象決定手段(例えば、図3の再生対象決定部83)と、
前記画像が再生されている状態において、前記再生対象決定手段により決定された再生対象が静止画像である場合、その再生対象である静止画像を再生し、前記再生対象決定手段により決定された再生対象が動画像である場合、その再生対象である動画像を、通常の再生速度に比べて速い再生速度で再生するように、前記再生手段を制御する再生制御手段(例えば、図3の再生制御部84)と、
前記再生手段により再生された画像を表示させる表示制御手段(例えば、図1の出力制御部36)と
を備え、
前記再生制御手段は、前記操作手段により順方向の操作が受け付けられた場合、前記再生対象決定手段により再生対象として決定された動画像を先頭から順に、通常の再生速度に比べて速い再生速度で再生し(例えば、図7のステップS17の処理)、前記操作手段により逆方向の操作が受け付けられた場合、前記再生対象決定手段により再生対象として決定された動画像を終端から順に、通常の再生速度に比べて速い再生速度で逆再生する(例えば、図10のステップS57の処理)。
前記再生制御手段は、前記操作手段により順方向の操作が受け付けられた場合、前記再生対象決定手段により再生対象として決定された動画像を先頭から順に、通常の再生速度に比べて速い再生速度で再生し(例えば、図7のステップS17の処理)、前記操作手段により逆方向の操作が受け付けられた場合、前記再生対象決定手段により再生対象として決定された動画像を終端から順に、通常の再生速度に比べて速い再生速度で逆再生する(例えば、図10のステップS57の処理)。
前記操作手段は、さらに、前記ユーザからの速度の設定を受け付け(例えば、図5のステップS1の処理)、
前記再生制御手段は、前記再生対象である動画像を、前記操作手段により受け付けられた速度に対応する再生速度で再生するように、前記再生手段を制御し(例えば、図7のステップS17の処理)、
前記表示制御手段は、前記操作手段により受け付けられた速度に対応する時間、前記再生手段により再生された静止画像を表示させる(例えば、図6のステップS8の処理)。
前記記録手段は、前記画像群を所定のグループ(例えば、フォルダ)ごとに記録しており、
前記再生対象決定手段は、いまの再生対象と同一のグループ内にある画像を、新しい再生対象として決定する(例えば、図7のステップS12の処理)。
前記操作手段は、さらに、前記ユーザからの前記順方向または逆方向の操作の停止を受け付け(例えば、図5のステップS1の処理)、
前記再生制御手段は、さらに、前記操作手段により受け付けられた操作の停止に応じて、前記再生対象である動画像の再生速度を、前記通常の再生速度に変更する(例えば、図5のステップS23の処理)。
本発明の一側面の再生方法は、
静止画像と動画像を含む複数の画像からなる画像群を記録する記録手段(例えば、図1の記録部23)と、前記記録手段から前記画像を再生する再生手段(例えば、図1の記録再生制御部22)とを備える再生装置(例えば、図1のデジタルスチルカメラ1)の再生方法において、
ユーザからの順方向または逆方向の操作を受け付け(例えば、図5のステップS1)、
前記順方向または逆方向の操作に応じて、再生対象を決定し(例えば、図7のステップS12)、
前記画像が再生されている状態において、決定された再生対象が静止画像である場合、その再生対象である静止画像を再生し、決定された再生対象が動画像であり、かつ、順方向の操作が受け付けられているとき、その再生対象である動画像を先頭から順に、通常の再生速度に比べて速い再生速度で再生し、決定された再生対象が動画像であり、かつ、逆方向の操作が受け付けられているとき、その再生対象である動画像を終端から順に、通常の再生速度に比べて速い再生速度で逆再生するように、前記再生手段を制御し(例えば、図7のステップS15とステップS17)、
再生された画像を表示させる(例えば、図7のステップS16とステップS18)
ステップを含む。
本発明の一側面のプログラムは、
静止画像と動画像を含む複数の画像からなる画像群を記録する記録手段(例えば、図1の記録部23)と、前記記録手段から前記画像を再生する再生手段(例えば、図1の記録再生制御部22)とを備える再生装置(例えば、図1のデジタルスチルカメラ1)を制御するコンピュータに行わせるプログラムにおいて、
ユーザからの順方向または逆方向の操作を受け付け(例えば、図5のステップS1)、
前記順方向または逆方向の操作に応じて、再生対象を決定し(例えば、図7のステップS12)、
前記画像が再生されている状態において、決定された再生対象が静止画像である場合、その再生対象である静止画像を再生し、決定された再生対象が動画像であり、かつ、順方向の操作が受け付けられているとき、その再生対象である動画像を先頭から順に、通常の再生速度に比べて速い再生速度で再生し、決定された再生対象が動画像であり、かつ、逆方向の操作が受け付けられているとき、その再生対象である動画像を終端から順に、通常の再生速度に比べて速い再生速度で逆再生するように、前記再生手段を制御し(例えば、図7のステップS15とステップS17)、
再生された画像を表示させる(例えば、図7のステップS16とステップS18)
ステップを含む。
以下、本発明を適用した具体的な実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は、本発明を適用したデジタルスチルカメラ1の構成例を示す図である。
図1のデジタルスチルカメラ1は、カメラ部10、記録再生処理部20、および制御部30から構成される。
カメラ部10は、光学ブロック11、カメラ制御部12、信号変換器13、撮像信号処理部14、音声入力部15、および音声信号処理部16から構成される。
光学ブロック11は、被写体を撮像するためのレンズ群、絞り調整機構、フォーカス調整機構、ズーム機構、シャッタ機構、フラッシュ機構、手ぶれ補正機構(いずれも図示せず)などにより構成され、カメラ制御部12により制御される。光学ブロック11は、被写体により反射された光を信号変換器13に供給する。
カメラ制御部12は、制御部30のCPU31の制御により、光学ブロック11を制御する。信号変換器13は、例えばCCD(Charge Coupled Device)などの撮像素子により構成され、その撮像素子の受光面に、光学ブロック11からの光を結像させる。信号変換器13は、CPU31から供給される、撮像のタイミングを表すタイミング信号に応じて、受光面に結像されている被写体の像を撮像信号に変換し、撮像信号処理部14に供給する。
撮像信号処理部14は、CPU31の制御により、撮像信号に対してガンマ補正、AGC(Auto Gain Control)、A/D(Analog/Digital)変換などの処理を行い、その結果得られるデジタルデータである動画像または静止画像の画像データを、記録再生処理部20に供給する。音声入力部15は、撮影時の被写体の周囲の音声を取得し、その結果得られる音声信号を音声信号処理部16に供給する。
音声信号処理部16は、CPU31の制御により、音声信号に対して補正、AGC、A/D変換などの処理を行い、その結果得られるデジタルデータである音声データを、記録再生処理部20に供給する。
記録再生処理部20は、符号化/復号回路21、記録再生制御部22、記録部23、およびバッファメモリ24から構成される。
符号化/復号回路21は、CPU31の制御により、カメラ部10の撮像信号処理部14から供給される静止画像の画像データ(以下、静止画像データ)を、JPEG(Joint Photographic Experts Group)などの所定の符号化方式で符号化する。そして、符号化/復号回路21は、符号化の結果得られる静止画像データを、記録再生制御部22に供給する。
また、符号化/復号回路21は、CPU31の制御により、撮像信号処理部14から供給される動画像の画像データ(以下、動画像データという)と音声信号処理部16から供給される音声データとを、バッファメモリ24に一時的に保持させながら、MPEG2(Moving Picture Experts Group phase 2)などの所定の符号化方式で符号化する。そして、符号化/復号回路21は、符号化の結果得られる動画像データ(音声付き動画像データ)を、記録再生制御部22に供給する。
なお、以下では、静止画像データと動画像データを区別する必要がない場合、それらをまとめて画像データという。また、画像データには、画像データに固有のID(以下、画像IDという)として、例えば、取得順(撮影順)に、1から番号が付加されている。
さらに、符号化/復号回路21は、CPU31の制御により、記録再生制御部22またはメモリカードI/F37から供給される画像データを復号する。符号化/復号回路21は、CPU31の制御により、復号の結果得られる静止画像データまたは動画像データと音声データを、制御部30に供給する。
記録再生制御部22は、CPU31の制御により、符号化/復号回路21からの静止画像データと動画像データ(音声付き動画像データ)を、記録部23に記録させる。なお、記録再生制御部22は、CPU31の制御により、画像データを、撮影日(画像データが取得された日付)ごとにグループ化し、各グループをフォルダとして、その画像データをフォルダ単位で記録部23に記録させる。
このとき、記録再生制御部22は、各フォルダ内の画像データの画像IDと種類(例えば、「静止画像」または「動画像」)、各フォルダ内の画像データの再生順、フォルダの再生順などの情報(以下、フォルダ情報という)も、記録部23に記録させる。なお、以下では、各フォルダ内の画像データの再生順は、その画像データの画像IDの小さい順であるものとする。また、フォルダの再生順は、そのフォルダに対応する撮影日の古い順であるものとする。
さらに、記録再生制御部22は、CPU31の制御により、記録部23から画像データを再生して、符号化/復号回路21に供給する。さらに、記録再生制御部22は、CPU31の制御により、記録部23からフォルダ情報を再生して、制御部30に供給する。
記録部23は、例えば、ハードディスクにより構成され、画像データ、フォルダ情報、CPU31により実行されるプログラムなどを記録する。このプログラムは、例えば、メモリカード43からインストールされる。バッファメモリ24は、例えばSDRAM(Synchronous Dynamic Random Access Memory)などにより構成され、画像データを一時的に保持する。
制御部30は、CPU(Central Processing Unit)31、ROM(Read Only Memory)33、RAM(Random Access Memory)34、操作入力I/F(Interface)35、出力制御部36、メモリカードI/F37、および時計回路38から構成され、それぞれがバス32を介して接続されている。なお、CPU31、ROM33、およびRAM34は、マイクロコンピュータにより構成されてもよい。
CPU31は、記録部23またはROM33に記録されているプログラムにしたがって、各部を制御し、各種の処理を実行する。具体的には、例えば、CPU31は、後述する操作入力部41から操作入力I/F35を介して入力される撮影(撮像)の指令に応じて、タイミング信号を生成し、バス32を介して信号変換器13に供給する。
また、CPU31は、操作入力部41から入力される、記録部23に記録される複数の画像データを早送りして表示させる早送り再生(早送り表示)、または巻き戻しして表示させる巻き戻し再生の指令に応じて、記録再生制御部22を制御し、記録部23から画像データを再生または逆再生し、符号化/復号回路21に供給する。そして、CPU31は、符号化/復号回路21を制御して、再生された画像データを復号し、バス32と出力制御部36を介して、出力部42に供給する。その結果、出力部42には、再生または逆再生された画像データに対応する画像が表示される。
さらに、CPU31は、時計回路38から供給される現在の日時を表す時間情報に基づいて、記録再生制御部22を制御し、画像データをフォルダ単位で記録部23に記録させる。
ROM33には、CPU31が実行するプログラムなどが記憶される。RAM34には、CPU31の処理により得られるデータなどが適宜記憶される。操作入力I/F35には、操作入力部41が接続される。操作入力部I/F35は、操作入力部41から供給される指令を、バス32を介してCPU31に供給する。
出力制御部36には、出力部42が接続される。出力制御部36は、CPU31の制御により、符号化/復号回路21から供給される静止画像データまたは動画像データと音声データを、出力部42に供給する。
メモリカードI/F37には、必要に応じてメモリカード43が装着される。メモリカードI/F37は、CPU31の制御により、符号化/復号回路21からの画像データをメモリカード43に記録させる。また、メモリカードI/F37は、CPU31の制御により、メモリカード43から画像データを読み出し、符号化/復号回路21に供給する。時計回路38は、現在の日時を計時し、その日時を表す時間情報を、バス32を介してCPU31に供給する。
操作入力部41は、早送り再生または巻き戻し再生を指令するための後述するジョグシャトル61(図2Aと図2B)、撮影を指令するための撮影ボタン、画像の表示を指令するための表示ボタン(再生ボタン)などから構成される。操作入力部41は、ユーザからの指令を受け付け、その指令を操作入力部I/F35に供給する。
出力部42は、例えば、ディスプレイ(パネル)、スピーカなどにより構成され、出力制御部36から供給される静止画像データまたは動画像データに対応する画像、あるいは音声データに対応する音声を出力する。
図2Aと図2Bは、ジョグシャトル61の外観構成例を示す図である。
図2Aに示すように、ジョグシャトル61は、図中垂直方向の図示せぬ軸を中心として、図中矢印A方向(時計回り)または矢印B方向(反時計回り)に回動可能になっている。また、何らの操作も行われていないとき、ジョグシャトル61に設けられた目盛61Aは、中立の位置Cに置かれている。
ユーザは、早送り再生を指令するとき、ジョグシャトル61を矢印A方向(順方向)に回動させる。また、ユーザは、巻き戻し再生を指令するとき、ジョグシャトル61を矢印B方向(逆方向)に回動させる。さらに、ユーザは、早送り再生または巻き戻し再生を停止させるとき、ジョグシャトル61への操作を停止する。これにより、ジョグシャトル61が回動し、目盛61Aが位置Cに置かれる。
なお、ユーザは、ジョグシャトル61を操作することにより、早送り再生または巻き戻し再生の再生速度を3段階で設定することができる。即ち、図2Bに示すように、ジョグシャトル61には、早送り再生の再生速度の3段階に対応する位置A1乃至A3と、巻き戻し再生の再生速度の3段階に対応する位置B1乃至B3とが予め定められている。
なお、再生速度は、1段階が最も遅く、段階が大きくなるにしたがって速くなるものとする。即ち、再生対象が静止画像である場合、1段階から順に、段階が大きくなるにしたがって、静止画像の表示時間が短くなる。また、再生対象が動画像である場合、例えば、1段階に対応する再生速度が2倍速(通常の再生速度の2倍の速度)、2段階に対応する再生速度が4倍速、3段階に対応する再生速度が8倍速となる。
ユーザは、1段階目の再生速度の早送り再生を指令するとき、目盛61Aが位置Cから位置A1までに置かれるように、ジョグシャトル61を回動させる。また、ユーザは、2段階目の再生速度の早送り再生を指令するとき、目盛61Aが位置A1から位置A2までに置かれるように、ジョグシャトル61を回動させる。さらに、ユーザは、3段階目の再生速度の早送り再生を指令するとき、目盛61Aが位置A2から位置A3までに置かれるように、ジョグシャトル61を回動させる。
同様に、ユーザは、1段階目の再生速度の巻き戻し再生を指令するとき、目盛61Aが位置Cから位置B1までに置かれるように、ジョグシャトル61を回動させる。また、ユーザは、2段階目の再生速度の巻き戻し再生を指令するとき、目盛61Aが位置B1から位置B2までに置かれるように、ジョグシャトル61を回動させる。さらに、ユーザは、3段階目の再生速度の巻き戻し再生を指令するとき、目盛61Aが位置B2から位置B3までに置かれるように、ジョグシャトル61を回動させる。
なお、以下では、早送り再生の再生速度の段階を早送り段階といい、巻き戻し再生の再生速度の段階を巻き戻し段階という。
図3は、所定のプログラムを実行することにより実現される図1のCPU31の機能の構成例を示すブロック図である。
図3のCPU31は、フォルダ情報取得部81、再生位置取得部82、再生対象決定部83、再生制御部84、および画像取得部85から構成される。
フォルダ情報取得部81は、記録再生制御部22を制御して、記録部23からフォルダ情報を再生し、フォルダ情報を取得する。そして、フォルダ情報取得部81は、そのフォルダ情報を、再生対象決定部83に供給する。
再生位置取得部82には、後述する画像取得部85から供給される動画像データに基づいて、いま再生されている動画像データの再生位置を取得し、再生対象決定部83に供給する。
再生対象決定部83は、操作入力部41のジョグシャトル61から、操作入力部I/F35を介して供給される早送り再生または巻き戻し再生の指令に応じて、再生対象を決定する。具体的には、再生対象決定部83は、フォルダ情報取得部81からのフォルダ情報と、再生位置取得部82からの再生位置とに基づいて、新しい再生対象を決定する。そして、再生対象決定部83は、再生対象の画像IDと画像データの種類を、再生制御部84に供給する。また、再生対象決定部83は、再生位置取得部82からの再生位置を、再生制御部84に供給する。
再生制御部84は、再生対象決定部83から供給される画像IDと画像データの種類に基づいて、記録再生制御部22を制御し、その画像IDが付加された静止画像データを、記録部23から再生する。また、再生制御部84は、画像IDと画像データの種類、並びにジョグシャトル61Aから操作入力I/F35を介して供給される、ユーザにより設定(指令)された早送り段階に基づいて、記録再生制御部22を制御し、その画像IDが付加された動画像データ(音声付き動画像データ)を先頭から順に、早送り段階に対応する再生速度で再生する。
さらに、再生制御部84は、画像IDと画像データの種類、並びにジョグシャトル61Aからの巻き戻し段階に基づいて、記録再生制御部22を制御し、その画像IDが付加された動画像データを終端から順に、巻き戻し段階に対応する再生速度で逆再生する。
また、再生制御部84は、再生位置取得部82から供給される再生位置と、ジョグシャトル61Aから供給される早送り段階とに基づいて、記録再生制御部22を制御し、その再生位置から、いまの再生対象である動画像データ(音声付き動画像データ)を、早送り段階に対応する再生速度で再生する。さらに、再生制御部84は、再生位置と巻き戻し段階とに基づいて、記録再生制御部22を制御し、その再生位置から、いまの再生対象である動画像データを、巻き戻し段階に対応する再生速度で逆再生する。
画像取得部85には、符号化/復号回路21から画像データが供給される。画像取得部85は、その画像データのうち動画像データを再生位置取得部82に供給する。また、画像取得部85は、出力制御部36を制御し、その画像データに対応する動画像または静止画像を出力部42に表示させる。
なお、画像取得部85は、ジョグシャトル61Aから供給される早送り段階または巻き戻し段階と、時計回路38からの時間情報とに基づいて、出力制御部36を制御し、巻き戻し段階に対応する時間、静止画像を表示させる。
図4は、記録部23に記録される画像データの例を示す図である。
図4の例において、静止画像#1と#2、動画像#3、並びに静止画像#4と#5がフォルダ#1として記録部23に記録され、動画像#6および静止画像#7乃至#9がフォルダ#2として記録部23に記録されている。
なお、フォルダ#iとは、再生順がi番目のフォルダを表す。また、静止画像#jとは、画像IDがjの静止画像データを表し、動画像#kとは、画像IDがkの動画像データ(音声付き動画像データ)を表す。
図4の例において、例えば、静止画像#1の表示中に、ユーザがジョグシャトル61を操作して、早送り再生を指令する場合、フォルダ#1内の、画像データの再生順が、静止画像#1の次である静止画像#2が再生され、早送り段階に対応する時間だけ表示される。その後、再生順が静止画像#2の次である動画像#3が、先頭から終端まで、早送り段階に対応する再生速度で再生され、表示される。
次に、再生順が動画像#3の次である静止画像#4が再生され、早送り段階に対応する時間だけ、表示される。そして、再生順が静止画像#4の次であり、フォルダ#1の最後の画像データである静止画像#5が再生され、ユーザが早送り再生の停止を指令し、その後再度早送り再生を指令するまで、即ちジョグシャトル61の操作を一旦停止し、その後再ジョグシャトル61を矢印A方向に回動させるまで、静止画像#5が表示される。
ユーザが早送り再生の停止を指令し、再度早送り再生を指令すると、フォルダの再生順が、フォルダ#1の次であるフォルダ#2の最初の画像データである動画像#6が、先頭から終端まで、早送り段階に対応する再生速度で再生され、表示される。そして、フォルダ#2内の、画像データの再生順が動画像#6の次である静止画像#7と、その次である静止画像#8が順に再生され、早送り段階に対応する時間だけ、それぞれ表示される。その後、再生順が静止画像#8の次であり、フォルダ#2の最後の画像データである静止画像#9が再生され、表示される。
また、静止画像#9の表示中に、ユーザがジョグシャトル61を操作して、巻き戻し再生を指令する場合、フォルダ#2内の、画像データの再生順が静止画像#9の前である静止画像#8と、その前である静止画像#7が順に再生され、巻き戻し段階に対応する時間だけ、それぞれ表示される。その後、再生順が静止画像#7の前であり、フォルダ#2の最初の画像データである動画像#6が、終端から先頭まで、巻き戻し段階に対応する再生速度で逆再生(巻き戻し再生)され、表示される。そして、ユーザが巻き戻し再生の停止を指令し、その後再度巻き戻し再生を指令するまで、動画像#5の先頭(の画像)が表示される。
ユーザが巻き戻し再生の停止を指令し、再度巻き戻し再生を指令すると、フォルダの再生順が、フォルダ#2の前であるフォルダ#1の最後の画像データである静止画像#5と、画像データの再生順が静止画像#5の前である静止画像#4とが順に再生され、巻き戻し段階に対応する時間だけ表示される。次に、再生順が静止画像#4の前である動画像#3が終端から先頭まで、巻き戻し段階に対応する再生速度で逆再生され、表示される。そして、再生順が動画像#3の前である静止画像#2が再生され、巻き戻し段階に対応する時間だけ、表示される。その後、再生順が静止画像#2の前であり、フォルダ#1の最初の画像データである静止画像#1が再生され、表示される。
以上のように、ユーザが早送り再生を指令する場合、デジタルスチルカメラ1は、再生対象である動画像を、早送り段階に対応する再生速度で先頭から再生して表示させ、ユーザが巻き戻し再生を指令する場合、再生対象である動画像を、巻き戻し段階に対応する再生速度で終端から逆再生して表示させる。
従って、ユーザが、記録部23に記録されている画像データの早送り再生または巻き戻し再生を指令して、所望の動画像を検索する場合、動画像の全体を把握し、その動画像が所望の動画像であるかどうかを判断することができる。即ち、動画像の検索効率を向上させることができる。
次に、図5乃至図7を参照して、図1のデジタルスチルカメラ1が行う早送り表示処理を説明する。この早送り表示処理は、例えば、ユーザが操作入力部41の表示ボタンを操作して、画像の表示を指令したときに、開始される。
ステップS1において、操作入力部41のジョグシャトル61(図2Aと図2B)は、早送り表示(早送り再生)が指令されたかどうか、即ちユーザによりジョグシャトル61が矢印A方向に回動されたかどうかを判定し、早送り表示が指令されと判定した場合、その指令を再生対象決定部83に供給して、ステップS2に進む。
ステップS2において、ジョグシャトル61は、目盛61Aの位置、即ちユーザのジョグシャトル61に対する操作の量(操作量)を検出し、ユーザにより設定された早送り段階を決定する。具体的には、目盛61Aが位置Cから位置A1までにある場合、ジョグシャトル61Aは、早送り段階を1段階に決定し、目盛61Aが位置A1から位置A2までにある場合、ジョグシャトル61Aは、早送り段階を2段階に決定する。また、目盛61Aが位置A2から位置A3までにある場合、ジョグシャトル61Aは、早送り段階を3段階に決定する。そして、ジョグシャトル61Aは、早送り段階を再生制御部84と画像取得部85に供給し、図6のステップS3に進む。
ステップS3において、再生対象決定部83は、早送り表示中であるかどうか、即ちRAM34に保持されている早送り再生の有無を表す早送りフラグがオンであるかどうかを判定し、早送り表示中ではないと判定された場合、ステップS4に進む。
ステップS4において、再生対象決定部83は、RAM34に保持されている早送りフラグを、早送り再生の有を表すオンにし、図7のステップS10に進む。
一方、ステップS3において、早送り表示中であると判定された場合、ステップS5に進み、再生対象決定部83は、フォルダ情報取得部81から供給されるフォルダ情報の画像データの種類と、いまの再生対象の画像IDとに基づいて、いまの再生対象が静止画像データであるかどうかを判定し、いまの再生対象が静止画像データではないと判定された場合、即ちいまの再生対象が動画像データである場合、ステップS6に進む。
ステップS6において、再生対象決定部83は、フォルダ情報取得部81から供給されるフォルダ情報、いまの再生対象の画像ID、および再生位置取得部82から供給される再生位置に基づいて、いまの再生対象である動画像データがフォルダ内の最後の画像データであり、かつ再生位置が動画像データの終端であるかどうかを判定する。
即ち、再生対象決定部83は、フォルダ情報と、いまの再生対象の画像IDから、いまの再生対象がフォルダ内の最後の画像データであるかどうかを判定するとともに、再生位置から、いまの再生位置が再生対象である動画像データの終端であるかどうかを判定する。
ステップS6において、いまの再生対象がフォルダ内の最後の画像データであり、かつ再生位置が動画像データの終端ではないと判定された場合、ステップS7に進み、ジョグシャトル61は、直前の図5のステップS2で決定された早送り段階が変化したかどうか、即ち前回(直前より1つ前の回)のステップS2で決定された早送り段階と、直前のステップS2で決定された早送り段階とが異なるかどうかを判定する。
ステップS7において、早送り段階が変化したと判定された場合、図7のステップS10に進む。
一方、ステップS6において、いまの再生対象がフォルダ内の最後の画像データであり、かつ再生位置が動画像データの終端であると判定された場合、またはステップS7において早送り段階が変化していないと判定された場合、図5のステップS1に戻り、上述した処理が繰り返される。
また、ステップS5において、いまの再生対象が静止画像データであると判定された場合、ステップS8に進み、画像取得部85は、直前の図5のステップS2で供給される早送り段階と、時計回路38から供給される時間情報とに基づいて、いまの再生対象である静止画像データに対応する静止画像が出力部42に表示されてから、早送り段階に対応する時間が経過したかどうかを判定する。
ステップS8において、早送り段階に対応する時間が経過したと判定された場合、ステップS9に進み、再生対象決定部83は、フォルダ情報と、いまの再生対象の画像IDとに基づいて、いまの再生対象が、フォルダ内の再生順が最後の画像データであるかどうかを判定し、再生順が最後の静止画像データではないと判定した場合、図7のステップS10に進む。
一方、ステップS8において、早送り段階に対応する時間が経過していないと判定される場合、またはステップS9において、再生対象がフォルダ内の再生順が最後の画像データであると判定された場合、図5のステップS1に戻り、上述した処理が繰り返される。
図7のステップS10において、再生対象決定部83は、フォルダ情報の画像データの種類と、いまの再生対象の画像IDとに基づいて、いまの再生対象は静止画像データであるかどうかを判定し、いまの再生対象は静止画像データであると判定した場合、ステップS11に進む。
ステップS11において、再生対象決定部83は、フォルダ情報と、いまの再生対象の画像IDとに基づいて、いまの再生対象である静止画像データを含むフォルダ内に、再生順(画像IDの番号)が、いまの再生対象の次の画像データがあるかどうかを判定する。
ステップS11において、いまの再生対象である静止画像データを含むフォルダ内に、再生順が、いまの再生対象の次の画像データがあると判定された場合、ステップS12に進み、再生対象決定部83は、次の画像データを、新しい再生対象に決定する。例えば、いまの再生対象が、記録部23に記録される図4の静止画像#2である場合、再生対象決定部83は、画像IDの番号が次の3である動画像#3を、新しい再生対象に決定し、その新しい再生対象である画像データの画像ID「3」と、画像データの種類「動画像」を、再生制御部84に供給する。
一方、ステップS11において、いまの再生対象である静止画像データを含むフォルダ内に、再生順が、いまの再生対象の次の画像データがないと判定された場合、ステップS13に進み、再生対象決定部83は、フォルダ情報と、いまの再生対象の画像IDに基づいて、フォルダの再生順が、いまの再生対象である静止画像データを含むフォルダの次のフォルダ内の最初の画像データを、新しい再生対象に決定し、その新しい再生対象である画像データの画像IDと画像データの種類を、再生制御部84に供給する。
ステップS12またはS13の処理後は、ステップS14に進み、再生制御部84は、ステップS12またはS13で供給される新しい再生対象である画像データの種類に基づいて、その新しい再生対象は、静止画像データであるかどうかを判定する。
ステップS14において、新しい再生対象は静止画像データであると判定された場合、再生制御部84は、新しい再生対象の画像IDに基づいて、記録再生制御部22を制御し、その画像IDに対応する静止画像データを記録部23から再生して、符号化/復号回路21に供給する。符号化/復号回路21は、その静止画像データを画像取得部85に供給する。
ステップS15の処理後は、ステップS16に進み、画像取得部85は、出力制御部36を制御し、符号化/復号回路21から供給される静止画像データに対応する静止画像を出力部42に表示させ、図5のステップS1に戻る。
一方、ステップS14において、新しい再生対象は静止画像データではないと判定された場合、即ち動画像データであると判定された場合、ステップS17に進み、再生制御部84は、新しい再生対象の画像IDに基づいて、記録再生制御部22を制御し、その画像IDに対応する動画像データの記録部23からの再生を開始する。
即ち、再生制御部84は、その動画像データを先頭から順に、記録部23から再生する。記録再生制御部22は、記録部23から再生した動画像データを符号化/復回路21を介して、画像取得部85に供給する。
ステップS17の処理後は、ステップS18に進み、画像取得部85は、出力制御部36を制御し、符号化/復号回路21から供給される動画像データに対応する動画像の出力部42への表示を開始して、図5のステップS1に戻る。
また、ステップS10において、いまの再生対象は静止画像データではないと判定された場合、即ちいまの再生対象は動画像データである場合、ステップS19に進み、再生対象決定部83は、再生位置取得部82から供給される再生位置が、いまの再生対象である動画像データの終端であるかどうかを判定する。
ステップS19において、いまの再生対象である動画像データの終端であると判定された場合、その動画像データの再生と、動画像データに対応する動画像の表示が停止され、ステップS11に進み、上述した処理を行う。
一方、ステップS19において、いまの再生対象である動画像データの終端ではないと判定された場合、再生対象決定部83は、再生位置取得部82から供給される再生位置を再生制御部84に供給し、ステップS20に進む。
ステップS20において、再生制御部84は、いまの再生対象である動画像データの再生速度を、直前の図5のステップS2で供給される早送り段階に対応する再生速度に変更する。具体的には、再生制御部84は、再生対象決定部83から供給される再生位置から順に、早送り段階に対応する再生速度で、いまの再生対象を記録部23から再生し、図5のステップS1に戻る。
また、図5のステップS1において、早送り表示が指令されていないと判定された場合、即ち、ジョグシャトル61の目盛61Aが位置Cにある場合、ステップS21に進み、再生対象決定部83は、早送りフラグをオフにし、ステップS22に進む。
ステップS22において、再生対象決定部83は、動画像の早送り表示中であるかどうか、即ちフォルダ情報取得部81からのフォルダ情報、いまの再生対象の画像ID、および再生位置取得部82からの再生位置に基づいて、いまの再生対象が動画像データであり、かつ再生位置が動画像データの途中であるかどうかを判定する。なお、いまの再生対象がない場合、即ちステップS21の処理前に早送りフラグがオフである場合、再生対象決定部83は、動画像の早送り表示中ではないと判定する。
ステップS22において、動画像の早送り表示中ではないと判定された場合、ステップS1に戻り、早送り表示が指令されるまで、ステップS21とS22の処理を繰り返す。
一方、ステップS22において、動画像の早送り表示中であると判定された場合、再生対象決定部83は、再生位置を再生制御部84に供給し、ステップS23に進む。
ステップS23において、再生制御部84は、記録再生制御部22を制御し、いまの再生対象である動画像データの、再生対象決定部83から供給される再生位置からの通常再生を開始する。ここで、通常再生とは、通常の再生速度(1倍速)で再生することをいう。再生制御部84は、記録再生制御部22を制御し、再生した動画像データを符号化/復号回路21を介して、画像取得部85に供給する。
ステップS23の処理後は、ステップS24に進み、画像取得部85は、出力制御部36を制御し、符号化/復号回路21から供給される動画像データに対応する動画像の出力部42への表示を開始する。そして、ステップS1に戻り、上述した処理が繰り返される。
次に、図8乃至図10を参照して、図1のデジタルスチルカメラ1が行う巻き戻し表示処理を説明する。この巻き戻し表示処理は、例えば、ユーザが操作入力部41の表示ボタンを操作して、画像データの表示を指令したときに、開始される。
ステップS41において、操作入力部41のジョグシャトル61は、巻き戻し表示(巻き戻し再生)が指令されたかどうか、即ちユーザによりジョグシャトル61が矢印B方向に回動されたかどうかを判定し、巻き戻し表示が指令されと判定した場合、その指令を再生対象決定部83に供給して、ステップS42に進む。
ステップS42において、ジョグシャトル61は、目盛61Aの位置を検出し、ユーザにより設定された巻き戻し段階を決定する。具体的には、目盛61Aが位置Cから位置B1までにある場合、ジョグシャトル61Aは、巻き戻し段階を1段階に決定し、目盛61Aが位置B1から位置B2までにある場合、ジョグシャトル61Aは、巻き戻し段階を2段階に決定する。また、目盛61Aが位置B2から位置B3までにある場合、ジョグシャトル61Aは、巻き戻し段階を3段階に決定する。そして、ジョグシャトル61Aは、巻き戻し段階を、再生対象決定部83と画像取得部85に供給し、図9のステップS43に進む。
ステップS43において、再生対象決定部83は、巻き戻し表示中であるかどうか、即ちRAM34に保持されている巻き戻し再生の有無を表す巻き戻しフラグがオンであるかどうかを判定し、巻き戻し表示中ではないと判定された場合、ステップS44に進む。
ステップS44において、再生対象決定部83は、RAM34に保持されている巻き戻しフラグを、巻き戻し再生の有を表すオンにし、図10のステップS50に進む。
一方、ステップS43において、巻き戻し表示中であると判定された場合、ステップS45に進み、再生対象決定部83は、フォルダ情報取得部81から供給されるフォルダ情報の画像データの種類と、いまの再生対象の画像IDとに基づいて、いまの再生対象が静止画像データであるかどうかを判定し、いまの再生対象が静止画像データではないと判定された場合、即ちいまの再生対象が動画像データである場合、ステップS46に進む。
ステップS46において、再生対象決定部83は、フォルダ情報取得部81から供給されるフォルダ情報、いまの再生対象の画像ID、および再生位置取得部82から供給される再生位置に基づいて、いまの再生対象である動画像データがフォルダ内の最初の画像データであり、かつ再生位置が動画像データの先頭であるかどうかを判定する。
即ち、再生対象決定部83は、フォルダ情報と、いまの再生対象の画像IDから、いまの再生対象がフォルダ内の最初の画像データであるかどうかを判定するとともに、再生位置から、いまの再生位置が再生対象である動画像データの先頭であるかどうかを判定する。
ステップS46において、いまの再生対象がフォルダ内の最初の画像データであり、かつ再生位置が動画像データの先頭ではないと判定された場合、ステップS47に進み、ジョグシャトル61は、直前の図8のステップS42で決定された巻き戻し段階が変化したかどうか、即ち前回(直前より1つ前の回)のステップS42で決定された巻き戻し段階と、直前のステップS42で決定された巻き戻し段階とが異なるかどうかを判定する。
ステップS47において、巻き戻し段階が変化したと判定された場合、図10のステップS50に進む。
一方、ステップS46において、いまの再生対象がフォルダ内の最初の画像データであり、かつ再生位置が動画像データの先頭であると判定された場合、またはステップS47において巻き戻し段階が変化していないと判定された場合、図8のステップS41に戻り、上述した処理が繰り返される。
また、ステップS45において、いまの再生対象が静止画像データであると判定された場合、ステップS48に進み、画像取得部85は、直前の図8のステップS42で供給される巻き戻し段階と、時計回路38から供給される時間情報とに基づいて、いまの再生対象である静止画像データに対応する静止画像が出力部42に表示されてから、巻き戻し段階に対応する時間が経過したかどうかを判定する。
ステップS48において、巻き戻し段階に対応する時間が経過したと判定された場合、ステップS49に進み、再生対象決定部83は、フォルダ情報と、いまの再生対象の画像IDとに基づいて、いまの再生対象が、フォルダ内の再生順が最初の画像データであるかどうかを判定し、再生順が最初の静止画像データではないと判定した場合、図10のステップS50に進む。
一方、ステップS48において、巻き戻し段階に対応する時間が経過していないと判定される場合、またはステップS49において、再生対象がフォルダ内の再生順が最初の画像データであると判定された場合、図8のステップS41に戻り、上述した処理が繰り返される。
図10のステップS50において、再生対象決定部83は、フォルダ情報の画像データの種類と、いまの再生対象の画像IDとに基づいて、いまの再生対象は静止画像データであるかどうかを判定し、いまの再生対象は静止画像データであると判定した場合、ステップS51に進む。
ステップS51において、再生対象決定部83は、フォルダ情報と、いまの再生対象の画像IDとに基づいて、いまの再生対象である静止画像データを含むフォルダ内に、再生順(画像IDの番号)が、いまの再生対象の前の画像データがあるかどうかを判定する。
ステップS51において、いまの再生対象である静止画像データを含むフォルダ内に、再生順が、いまの再生対象の前の画像データがあると判定された場合、ステップS52に進み、再生対象決定部83は、前の画像データを、新しい再生対象に決定する。例えば、いまの再生対象が、記録部23に記録される図4の静止画像#2である場合、再生対象決定部83は、画像IDの番号が前の1である静止画像#1を、新しい再生対象に決定し、その新しい再生対象である画像データの画像ID「1」と、画像データの種類「静止画像」を、再生制御部84に供給する。
一方、ステップS51において、いまの再生対象である静止画像データを含むフォルダ内に、再生順が、いまの再生対象の前の画像データがないと判定された場合、ステップS53に進み、再生対象決定部83は、フォルダ情報といまの再生対象の画像IDに基づいて、フォルダの再生順が、いまの再生対象である静止画像データを含むフォルダの前のフォルダ内の最後の画像データを、新しい再生対象に決定し、その新しい再生対象である画像データの画像IDと画像データの種類を、再生制御部84に供給する。
ステップS52またはS53の処理後は、ステップS54に進み、再生制御部84は、ステップS52またはS53で供給される新しい再生対象である画像データの種類に基づいて、その新しい再生対象は、静止画像データであるかどうかを判定する。
ステップS54において、新しい再生対象は静止画像データであると判定された場合、再生制御部84は、新しい再生対象の画像IDに基づいて、記録再生制御部22を制御し、その画像IDに対応する静止画像データを記録部23から再生して、符号化/復号回路21に供給する。符号化/復号回路21は、その静止画像データを画像取得部85に供給する。
ステップS55の処理後は、ステップS56に進み、画像取得部85は、出力制御部36を制御し、符号化/復号回路21から供給される静止画像データに対応する静止画像を出力部42に表示させ、図8のステップS41に戻る。
一方、ステップS54において、新しい再生対象は静止画像データではないと判定された場合、即ち動画像データであると判定された場合、ステップS57に進み、再生制御部84は、新しい再生対象の画像IDに基づいて、記録再生制御部22を制御し、その画像IDに対応する動画像データの記録部23からの逆再生を開始する。
即ち、再生制御部84は、その動画像データを終端から順に、記録部23から再生する。記録再生制御部22は、記録部23から再生した動画像データを符号化/復回路21を介して、画像取得部85に供給する。
ステップS57の処理後は、ステップS58に進み、画像取得部85は、出力制御部36を制御し、符号化/復号回路21から供給される動画像データに対応する動画像の出力部42への表示を開始して、図8のステップS41に戻る。
また、ステップS50において、いまの再生対象は静止画像データではないと判定された場合、即ちいまの再生対象は動画像データである場合、ステップS59に進み、再生対象決定部83は、再生位置取得部82から供給される再生位置が、いまの再生対象である動画像データの先頭であるかどうかを判定する。
ステップS59において、いまの再生対象である動画像データの先頭であると判定された場合、その動画像データの再生と、動画像データに対応する動画像の表示が停止され、ステップS51に進み、上述した処理を行う。
一方、ステップS59において、いまの再生対象である動画像データの先頭ではないと判定された場合、再生対象決定部83は、再生位置取得部82から供給される再生位置を再生制御部84に供給し、ステップS60に進む。
ステップS60において、再生制御部84は、いまの再生対象である動画像データの再生速度を、直前の図8のステップS42で供給される巻き戻し段階に対応する再生速度に変更する。具体的には、再生制御部84は、再生対象決定部83から供給される再生位置から順に、巻き戻し段階に対応する再生速度で、いまの再生対象を記録部23から逆再生し、図8のステップS41に戻る。
また、図8のステップS41において、巻き戻し表示が指令されていないと判定された場合、即ち、ジョグシャトル61の目盛61Aが位置Cにある場合、ステップS61に進み、再生対象決定部83は、巻き戻しフラグをオフにし、ステップS62に進む。
ステップS62において、再生対象決定部83は、動画像の巻き戻し表示中であるかどうか、即ちフォルダ情報取得部81からのフォルダ情報、いまの再生対象の画像ID、および再生位置取得部82からの再生位置に基づいて、いまの再生対象が動画像データであり、かつ再生位置が動画像データの途中であるかどうかを判定する。なお、いまの再生対象がない場合、即ちステップS61の処理前に巻き戻しフラグがオフである場合、再生対象決定部83は、動画像の巻き戻し表示中ではないと判定する。
ステップS62において、動画像の巻き戻し表示中ではないと判定された場合、ステップS41に戻り、巻き戻し表示が指令されるまで、ステップS61とS62の処理を繰り返す。
一方、ステップS62において、動画像の巻き戻し表示中ではないと判定された場合、再生対象決定部83は、再生位置を再生制御部84に供給し、ステップS63に進む。
ステップS63において、再生制御部84は、記録再生制御部22を制御し、いまの再生対象である動画像データの、再生対象決定部83から供給される再生位置からの通常再生を開始する。再生制御部84は、記録再生制御部22を制御し、再生した動画像データを符号化/復号回路21を介して、画像取得部85に供給する。
ステップS63の処理後は、ステップS64に進み、画像取得部85は、出力制御部36を制御し、符号化/復号回路21から供給される動画像データに対応する動画像の出力部42への表示を開始する。そして、ステップS41に戻り、上述した処理が繰り返される。
なお、上述した図5乃至図7の早送り表示処理または図8乃至図10の巻き戻し表示処理では、出力部42に画像を表示(出力)させたが、画像だけでなく、音声を出力するようにしてもよい。
また、上述した説明では、画像データが、撮影日ごとにグループ化されたが、画像データは、撮影日ごとではなく、ユーザの所望のグループ(例えば、イベントなど)ごとにグループ化されてもよい。
以上のように、図1のデジタルスチルカメラ1では、図3の再生対象決定部83により決定される再生対象が静止画像である場合、再生制御部84が、その再生対象である静止画像を再生し、再生対象決定部83により決定される再生対象が動画像である場合、再生制御部84が、その動画像を、通常の再生速度に比べて速い再生速度で再生するように、記録再生制御部22を制御するようにしたので、ユーザが静止画像と動画像を含む複数の画像を、操作部等を用いて再生していく場合において、所望の画像を容易に検索することができる。
なお、本明細書において、プログラム記録媒体に格納されるプログラムを記述するステップは、記載された順序に沿って時系列的に行われる処理はもちろん、必ずしも時系列的に処理されなくとも、並列的あるいは個別に実行される処理をも含むものである。
また、本発明の実施の形態は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能である。
23 記録部, 31 CPU, 33 ROM, 34 RAM, 43 メモリカード, 81 フォルダ情報取得部, 82 再生位置取得部, 83 再生対象決定部, 84 再生制御部, 85 画像取得部