JP4529406B2 - 遊技機部材および遊技機 - Google Patents

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Description

本発明は釘の打ち込み性や釘の保持力、剛性に優れており、しかも、省資源化でき、かつ実質的に天然物由来原料のみからなる遊技機部材、特にパチンコ機用枠体、パチンコ機用ゲージ板、又はパチスロ機用筐体板に好適に使用される遊技機部材に関するものである。
従来から、遊技機部材の一つであるパチンコ機用ゲージ板としては合板が用いられており、この合板としては、釘の保持力に優れている複数枚のブナ単板を各単板の繊維方向が一枚ごとに直交するように積み重ね接着したものや、あるいはブナ材と南洋材とを用いた合板などがあった。しかし、これらの合板は、木質資源不足、森林保護といった省資源化への問題点や環境保護に反するという問題点があった。またパチスロ機の部品を収納する筐体板やパチンコ機の枠組みを構成する枠体においても、上述のようなブナ材や南洋材を用いたいわゆる木枠や、粉砕した木材をフェノール樹脂などを塗布して一体化させたパーティクルボードが多く用いれらている。また木質繊維からなる木質繊維板として、木質繊維および/または木質粉末にイソシアネート化合物及びポリエーテルポリオールからなるバインダーが塗布され、成形一体化されてなる木質パネルも提案されている(例えば、特許文献1、2参照。)。しかしこれらの木質パネルやパーティクルボードも、従来廃材とされていた木材薄片を有効利用しているとはいえ、木質資源不足、森林保護といった省資源化への問題点や環境保護に反するという問題点が残るとともに、バインダーに用いる樹脂も石油系原料であることから、環境への負荷が少なくはないといった問題点があった。
特許第3090067号公報(請求項1) 特開2000−52320号公報(請求項1、3および第0010段落)
本発明の目的は、かかる従来技術の欠点を鑑み、釘の保持力や剛性に優れており、しかも、省資源化でき、かつ実質的に天然物由来原料のみからなる遊技機部材を提供せんとするものである。
本発明は、かかる課題を解決するために、次のような手段を採用する。すなわち、「(1)天然繊維とポリ乳酸樹脂とが混在した繊維系部材から構成され、該繊維系部材の見かけ密度が0.5〜1.0g/cm3の範囲内、該繊維系部材中の天然繊維の見かけ密度が0.45〜0.95g/cm 3 あり、かつ厚さが8〜20mmの範囲内にあることを特徴とする遊技機部材。
(2)該天然繊維の繊維長が30mm以上である、(1)に記載の遊技機部材。
)該繊維系部材の見かけ密度が0.65〜1.0g/cm3の範囲にある、(1)または(2)に記載の遊技機部材。
)該繊維系部材中の天然繊維の混率が70〜95重量%の範囲にある、(1)〜()のいずれかに記載の遊技機部材。
)該天然繊維がケナフまたはジュートである、(1)〜()のいずれかに記載の遊技機部材。
)(1)〜()のいずれかに記載の遊技機部材を用いたパチンコ機用枠体。
)厚さが16〜20mmの範囲内にある、(1)〜()のいずれかに記載の遊技機部材を用いたパチンコ機用ゲージ板。
)厚さが8〜14mmの範囲内にある、(1)〜()のいずれかに記載の遊技機部材を用いたパチスロ機用筐体板。
)(1)〜()のいずれかに記載の遊技機部材、または、()記載のパチンコ機用枠体、または、()記載のパチンコ機用ゲージ板、または、()記載のパチスロ機用筐体板を用いた遊技機。」である。
本発明によれば、石油資源に依らない原料による実質的に天然物由来原料のみからなる環境負荷が少ない遊技機部材を提供することができる。この遊技機部材を得るに際しては、木質資源不足や森林保護等の省資源化や環境保護をはかることができる。また、パチンコ機用ゲージ板としては必要な釘打ち込み性及び釘保持力に優れ、また、パチンコ機用枠体やパチスロ用筐体板としては必要な剛性に優れたものを得ることができる。本発明の遊技機用部材、パチンコ機用枠体、パチンコ機用ゲージ板、パチスロ機用筐体板を用いることで、必要な剛性等を保ちつつ重量が軽減できるため据え付け作業が容易であり、さらに廃棄時の環境負荷が少ない遊技機を得ることができる。
本発明の遊技機部材を構成する繊維系部材においては、繊維材料として天然繊維である各種のセルロース系繊維、例えば、木質系や草本系のセルロース系繊維を採用することができる。具体的には、a.木材パルプ、b.バガス、ムギワラ、アシ、パピルス、タケ類等のイネ科植物パルプ、c.木綿、d.ケナフ、ローゼル、アサ、アマ、ラミー、ジュート、ヘンプ等の靭皮繊維、e.サイザルアサ、マニラアサ等の葉脈繊維等が挙げられる。これらのうちでも、一年草であって熱帯地方および温帯地方での成長が極めて早く容易に栽培できる草本類に属するケナフあるいはジュートから採取される繊維を採用することが、天然資源の有効活用の面やパチンコ機のゲージ板として用いた際の釘の保持性や、枠体や筐体としての剛性の面から好ましい。特に、ケナフの靭皮にはセルロース分が60%以上と高い含有率で存在しており、かつ高い強度を有していることから、ケナフ靭皮から採取されるケナフ繊維の利用が好ましい。
一方、繊維系部材の原材料であり、繊維材料のバインダーとして機能する熱可塑性樹脂としては天然物を原料とし生分解性を有するポリ乳酸樹脂を使用する。ポリ乳酸樹脂は非石油系の生分解性プラスチックであるとともに、製造工程においても石油系の溶剤をほとんど使用しないために、繊維系部材の製造、使用、廃棄の段階を全体で考えたとき、環境への負荷を少なくすることができる。またポリ乳酸樹脂は生分解性プラスチックの中でも融点が170℃程度と適度な耐熱性を有するとともに成型性に優れ、天然繊維との接着性も優れている。
本発明においてポリ乳酸樹脂とは、ポリ乳酸ホモポリマーの他、乳酸コポリマー、ブレンドポリマーを含むものである。乳酸系ポリマーの重量平均分子量は、一般に5〜50万である。また、ポリ乳酸樹脂におけるL−乳酸単位、D−乳酸単位の構成モル比L/Dは、100/0〜0/100のいずれであっても良いが、高い融点を得るにはL乳酸あるいはD乳酸いずれかの単位を75モル%以上、さらに高い融点を得るにはL乳酸あるいはD乳酸のいずれかの単位を90モル%以上含むことが好ましい。
本発明の遊技機部材は天然繊維とポリ乳酸のみからなることが好ましいが、環境負荷低減を損なわない程度に他の添加剤などが少量含まれていても良い。
また、上述した繊維系部材は、見かけ密度が0.5〜1.0g/cm3の範囲内であることが、釘打ち性および釘保持力の点や剛性の点から必要である。見かけ密度を0.5g/cm3以上にすることでパチンコ機用ゲージ板として必要な釘保持力が得られ、見かけ密度を1.0g/cm3以下にすることでパチンコ機用ゲージ板として必要な釘打ち性が得られる、つまり自動釘打ち機で釘が真っ直ぐに打てる。同様に遊技機の枠体や筐体板として用いるために必要な剛性を得ることができる。つまり、見かけ密度を0.5g/cm3以上にすることで、枠体や筐体板として必要な剛性を得ることができ、見かけ密度を1.0g/cm3以下にすることで、遊技機本体の重量が軽減でき遊技機の据え付け作業を容易にする。なお、本発明における見かけ密度は、以下の方法で測定したものである。
まず、平板状の繊維系部材を用意する。該繊維系部材の重量(g)は20℃、65%RHの標準状態で24hr放置後、10cm×10cmの試験片を切り出し、その重量を測定した。次に、繊維系部材の体積は、先に重量を測定した10cm×10cmの試験片の厚みt(cm)を荷重をかけない状態で測定し、下式により求めた。
繊維系部材の体積(cm3)=10cm×10cm×t(cm)
これらより繊維系部材の見かけ密度を下式により求めた。
見かけ密度[g/cm3]=(繊維系部材の重量[g])/(繊維系部材の体積[cm3])
また、本発明の遊技機部材は厚さが8〜20mmの範囲内にある。厚さを8mm以上にすることで、パチスロ機等の筐体板として使用するために必要な剛性、すなわち曲げ強さが得られ、また厚さを20mm以下にすることで、パチスロ機やパチンコ機に省スペースでゲージ板、または筐体板を装着することができる。
特に、パチンコ機ゲージ板として用いるためには、厚さが16〜20mmの範囲内であることがさらに好ましい。厚さを16mm以上にすることで、パチンコ機用ゲージ板に必要とされる釘の保持力を得ることができる。
一方、パチスロ機用筐体板として用いるに当たっては、厚さが8〜14mmの範囲内であることがさらに好ましい。厚さを14mm以下にすることにより、パチスロ機本体の重量を軽減でき、遊技機の運搬や据え付け作業をさらに容易にすることが可能となる。
また、繊維系部材中の天然繊維の繊維長は30mm以上であることが、釘保持力の面から好ましく、さらに好ましくは50mm以上がよい。該繊維長を30mm以上にすることで、繊維系部材に釘を打ち込んだ際に、天然繊維が釘に絡まりパチンコ機用ゲージ板に必要とされる釘の保持力が得られる。また、枠体や筐体板に必要な剛性を得ることが可能となる。
また、繊維系部材中の天然繊維の混率は50〜95重量%の範囲内であることが好ましい。50〜95重量%の範囲内であれば繊維系部材のパチンコ機用ゲージ板としての釘打ち性および釘保持力、さらには遊技機部材の枠体や筐体板としての剛性の要求に応じて任意に選ぶことができる。天然繊維の混率を50重量%以上にすることで、パチンコ機用ゲージ板に必要な釘保持力、および枠体や筐体板として必要な剛性が得られる。また天然繊維の混率を95重量%以下、つまりポリ乳酸樹脂の混率を5重量%以上にすることで、ポリ乳酸樹脂がバインダーとしての役割を十分に果たすことができ、部材としての形態を保持することができる。
また、さらに好ましくは繊維系部材の見かけ密度が0.65〜1.0g/cm3の範囲にあることや、該繊維系部材中の天然繊維の混率が70〜95%の範囲にあることが、パチンコ機用ゲージ板に必要な釘打ち性および釘保持力の点でよい。繊維系部材の見かけ密度および繊維系部材中の天然繊維の混率と、釘打ち性および釘保持力の関係を調べたところ、繊維系部材中の天然繊維の量、つまり繊維系部材中の天然繊維の見かけ密度が、釘打ち性および釘保持力に大きく影響していることがわかった。そこで、繊維系部材中の天然繊維の見かけ密度と釘保持力の関係を調べたところ、天然繊維の見かけ密度を0.45g/cm3以上にすることで飛躍的に釘保持力が向上し、パチンコ機用ゲージ板として必要な釘保持力が得られることを見いだした。また、繊維系部材中の天然繊維の見かけ密度を0.95g/cm3以下にすることでパチンコ機用ゲージ板として必要な釘打ち性が得られる、つまり自動釘打ち機で釘が真っ直ぐに打てることもわかった。その結果、繊維系部材中の天然繊維の見かけ密度を0.45〜0.95g/cm3の範囲にするには、繊維系部材の見かけ密度を0.65〜1.0g/cm3の範囲にし、かつ該繊維系部材中の天然繊維の混率を70〜95%の範囲にすることが、繊維系部材全体の重量も考慮すると好ましいことがわかった。
また、本発明の遊技機部材は釘の引き抜き強度が250N以上であることが、パチンコ機用ゲージ板に必要とされる釘の保持力を得るためには好ましく、さらに好ましくは300N以上であるのがよい。なお、釘の引き抜き強度は以下の方法で測定したものである。
JIS Z2121の木材の釘引き抜き抵抗試験方法に準じ、使用する釘は長さ33mm、胴部経2mmの真鍮釘を用い、釘の打ち込み長さは15mmとした。引き抜き速度を50±0.5mm/分とし、その時の釘の引き抜きに要した最大荷重を測定した。
本発明の遊技機部材の製造方法は、特に限定されるものではないが、例えば、以下の方法を採用することができる。
まず、上述の天然繊維を解繊し、50mm程度にカットする。ポリ乳酸樹脂を溶融紡糸して繊度6デシテックス程度の繊維とし、捲縮を付与した後、50mm程度にカットする。天然繊維とポリ乳酸繊維を均一に混合、分散させて繊維積層体とする。これをポリ乳酸繊維の融点以上に加熱しながら加圧して成型する。その際に、ポリ乳酸繊維を溶融させ天然繊維同士または天然繊維とポリ乳酸樹脂とを接着させることにより、充分な剛性と釘保持力を持つ繊維系部材を得ることができる。
本発明で、ポリ乳酸を天然繊維に混合するためには、上記以外に、ポリ乳酸粉末、フレーク、ペレット、フィルムを天然繊維と固体または溶融状態で混合し、溶融圧縮成型する方法を採ることもできるが、ポリ乳酸を繊維の形体で天然繊維と混合させることが、繊維系部材中のポリ乳酸樹脂が均一に混合、分散させることができ、ポリ乳酸を溶融させ天然繊維同士または天然繊維とポリ乳酸を接着した際に均一に接着できるので好ましい。
本発明の遊技機部材は各種遊技機、例えばパチンコ機、パチスロ機、アレンジボール機、雀球遊技機の部材として好適に使用される。特に、パチンコ機の枠体、パチンコ機のゲージ板、パチスロ機の筐体板として用いた際にその機能を十分に発揮する。
以下、本発明の実施例を説明する。なお実施例中の測定方法は以下の方法を用いた。
A.釘打ち性
作成した遊技機部材に長さ33mm、胴部経2mmの真鍮釘をハンマーで打ち込み長さが15mmになるまで打ち込み、その際に真っ直ぐ打ち込めたものを○とし、15mm打ち込めないものあるいは釘が曲がったものを×とした。
B.釘の引き抜き強力
JIS Z2121の木材の釘引き抜き抵抗試験方法に準じ、使用する釘は長さ33mm、胴部経2mmの真鍮釘を用い、釘の打ち込み長さは15mmとした。引き抜き速度を50±0.5mm/分とし、その時の釘の引き抜きに要した最大荷重(N)を測定した。
C.曲げ強さ
JIS K6911の熱硬化性プラスチック一般試験方法に記載の曲げ強さ測定方法に基づき、荷重速度50mm/min、試験片の幅50mm、長さ150mmにて曲げ強さ(N/cm2)を測定した。なお、前述の測定条件以外の測定条件及び測定方法はJIS K6911に準じた。
実施例1
ポリ乳酸樹脂を公知の方法で繊維化し、捲縮付与後カットして繊度6.6デシテックス、長さ51mmの短繊維を得た。このポリ乳酸繊維とケナフ靭皮繊維を65mmにカットしたものを30:70の重量比で混綿、開繊してシート状にしたものを積層し、目付15200g/m2の積層体を得た。この積層体を2枚の鉄板の間に19mmのスペーサーと共に挟み、200℃加熱下のプレス機で圧力2.4MPa、60分間加熱加圧成型を行った。得られたパチンコ機用ゲージ板の目付は14250g/m2、厚さは19mm、見かけ密度は0.75g/cm3であった。
このようにして、得られた遊技機部材の特性を表1に示した。この遊技機部材はパチンコ機用ゲージ板として使用しうる釘打ち込み性および釘の保持性を有していた。
Figure 0004529406
実施例2
ポリ乳酸樹脂を公知の方法で繊維化し、捲縮付与後カットして繊度6.6デシテックス、長さ51mmの短繊維を得た。このポリ乳酸繊維とケナフ靭皮繊維を40mmにカットしたものを10:90の重量比で混綿、開繊してシート状にしたものを積層し、目付10800g/m2の積層体を得た。この積層体を2枚の鉄板の間に17mmのスペーサーと共に挟み、190℃加熱下のプレス機で圧力2.0MPa、60分間加熱加圧成型を行った。得られた遊技機部材の目付は10200g/m2、厚さは17mm、見かけ密度は0.60g/cm3であった。
このようにして、得られた遊技機部材の特性を表1に示した。この遊技機部材はパチンコ機用ゲージ板として使用しうる釘打ち込み性および釘の保持性を有していた。
比較例1
ポリ乳酸樹脂を公知の方法で繊維化し、捲縮付与後カットして繊度6.6デシテックス、長さ51mmの短繊維を得た。このポリ乳酸繊維とケナフ靭皮繊維を10mmにカットしたものを60:40の重量比で混綿、開繊してシート状にしたものを積層し、目付7400g/m2の積層体を得た。この積層体を2枚の鉄板の間に15mmのスペーサーと共に挟み、200℃加熱下のプレス機で圧力2.4MPa、80分間加熱加圧成型を行った。得られたパチンコ機用ゲージ板の目付は6750g/m2、厚さは15mm、見かけ密度は0.45g/cm3であった。
このようにして、得られた遊技機部材の特性を表1に示した。この遊技機部材は釘の引き抜き強力が低く、釘の保持性の面で劣っていた。
比較例2
ポリ乳酸樹脂を公知の方法で繊維化し、捲縮付与後カットして繊度6.6デシテックス、長さ51mmの短繊維を得た。このポリ乳酸繊維とケナフ靭皮繊維を40mmにカットしたものを30:70の重量比で混綿、開繊してシート状にしたものを積層し、目付22300g/m2の積層体を得た。この積層体を2枚の鉄板の間に19mmのスペーサーと共に挟み、190℃加熱下のプレス機で圧力2.0MPa、70分間加熱加圧成型を行った。得られたパチンコ機用ゲージ板の目付は20900g/m2、厚さは19mm、見かけ密度は1.10g/cm3であった。
このようにして、得られた遊技機部材の特性を表1に示した。この遊技機部材は釘が真っ直ぐに打ち込めず、釘打ち込み性の面で劣っていた。
実施例3
ポリ乳酸樹脂を公知の方法で繊維化し、捲縮付与後カットして繊度3.3デシテックス、長さ25mmの短繊維を得た。このポリ乳酸繊維とジュート靭皮繊維を76mmにカットしたものを20:80の重量比で混綿、開繊してシート状にしたものを積層し、目付17200g/m2の積層体を得た。この積層体を2枚の鉄板の間に19mmのスペーサーと共に挟み、200℃加熱下のプレス機で圧力2.4MPa、70分間加熱加圧成型を行った。得られた遊技機部材の目付は16150g/m2、厚さは19mm、見かけ密度は0.85g/cm3であった。
このようにして、得られた遊技機部材の特性を表1に示した。この遊技機部材はパチンコ機用ゲージ板として使用しうる釘打ち込み性および釘の保持性を有していた。
実施例4
ポリ乳酸樹脂を公知の方法で繊維化し、捲縮付与後カットして繊度3.3デシテックス、長さ25mmの短繊維を得た。このポリ乳酸繊維とジュート靭皮繊維を76mmにカットしたものを10:90の重量比で混綿、開繊してシート状にしたものを積層し、目付10080g/m2の積層体を得た。この積層体を2枚の鉄板の間に19mmのスペーサーと共に挟み、200℃加熱下のプレス機で圧力2.4MPa、70分間加熱加圧成型を行った。得られた遊技機部材の目付は9500g/m2、厚さは19mm、見かけ密度は0.50g/cm3であった。
このようにして、得られた遊技機部材の特性を表1に示した。このパチンコ機用ゲージ板はパチンコ機用ゲージ板として使用しうる釘打ち込み性および釘の保持性を有していた。
比較例3
ポリ乳酸樹脂を公知の方法で繊維化し、捲縮付与後カットして繊度3.3デシテックス、長さ25mmの短繊維を得た。このポリ乳酸繊維とジュート靭皮繊維を25mmにカットしたものを30:70の重量比で混綿、開繊してシート状にしたものを積層し、目付8100g/m2の積層体を得た。この積層体を2枚の鉄板の間に19mmのスペーサーと共に挟み、200℃加熱下のプレス機で圧力2.4MPa、60分間加熱加圧成型を行った。得られたパチンコ機用ゲージ板の目付は7600g/m2、厚さは19mm、見かけ密度は0.40g/cm3であった。
このようにして、得られた遊技機部材の特性を表1に示した。この遊技機部材は釘の引き抜き強力が低く、釘の保持性の面で劣っていた。
比較例4
ポリ乳酸樹脂を公知の方法で繊維化し、捲縮付与後カットして繊度3.3デシテックス、長さ25mmの短繊維を得た。このポリ乳酸繊維とジュート靭皮繊維を76mmにカットしたものを10:90の重量比で混綿、開繊してシート状にしたものを積層し、目付9080g/m2の積層体を得た。この積層体を2枚の鉄板の間に19mmのスペーサーと共に挟み、200℃加熱下のプレス機で圧力2.4MPa、60分間加熱加圧成型を行った。得られた遊技機部材の目付は8550g/m2、厚さは19mm、見かけ密度は0.45g/cm3であった。
このようにして、得られた遊技機部材の特性を表1に示した。この遊技機部材は釘の引き抜き強力が低く、釘の保持性の面で劣っていた。
実施例5
ポリ乳酸樹脂を公知の方法で繊維化し、捲縮付与後カットして繊度6.6デシテックス、長さ51mmの短繊維を得た。このポリ乳酸繊維とケナフ靭皮繊維を65mmにカットしたものを30:70の重量比で混綿、開繊してシート状にしたものを積層し、目付8050g/m2の積層体を得た。この積層体を2枚の鉄板の間に10mmのスペーサーと共に挟み、200℃加熱下のプレス機で圧力2.4MPa、60分間加熱加圧成形を行った。得られた遊技機部材の目付は7500g/m2、厚さは10mm、見かけ密度は0.75g/cm3であった。
このようにして得られた遊技機の特性を表1に示した。この遊技機部材はパチスロ機用の筐体板として使用しうる曲げ強さを有していた。
実施例6
ポリ乳酸樹脂を公知の方法で繊維化し、捲縮付与後カットして繊度6.6デシテックス、長さ51mmの短繊維を得た。このポリ乳酸繊維とケナフ靭皮繊維を65mmにカットしたものを30:70の重量比で混綿、開繊してシート状にしたものを積層し、目付6450g/m2の積層体を得た。この積層体を2枚の鉄板の間に10mmのスペーサーと共に挟み、200℃加熱下のプレス機で圧力2.4MPa、60分間加熱加圧成型を行った。得られた遊技機部材の目付は6020g/m2、厚さは10mm、見かけ密度は0.60g/cm3であった。
このようにして得られた遊技機部材の特性を表1に示した。この遊技機部材はパチスロ機用の筐体板として使用しうる曲げ強さを有していた。
比較例5
ポリ乳酸樹脂を公知の方法で繊維化し、捲縮付与後カットして繊度6.6デシテックス、長さ51mmの短繊維を得た。このポリ乳酸繊維とケナフ靭皮繊維を65mmにカットしたものを30:70の重量比で混綿、開繊してシート状にしたものを積層し、目付4300g/m2の積層体を得た。この積層体を2枚の鉄板の間に10mmのスペーサーと共に挟み、200℃加熱下のプレス機で圧力2.4MPa、60分間加熱加圧成型を行った。得られた遊技機部材の目付は3970g/m2、厚さは10mm、見かけ密度は0.40g/cm3であった。
このようにして得られた遊技機部材の特性を表1に示した。この遊技機部材は曲げ強さが低く、パチスロ機用の筐体板として使用しうる曲げ強さを有していなかった。

Claims (9)

  1. 天然繊維とポリ乳酸樹脂とが混在した繊維系部材から構成され、該繊維系部材の見かけ密度が0.5〜1.0g/cm3の範囲内、該繊維系部材中の天然繊維の見かけ密度が0.45〜0.95g/cm 3 あり、かつ厚さが8〜20mmの範囲内にあることを特徴とする遊技機部材。
  2. 該天然繊維の繊維長が30mm以上である、請求項1に記載の遊技機部材。
  3. 該繊維系部材の見かけ密度が0.65〜1.0g/cm3の範囲にある、請求項1または2に記載の遊技機部材。
  4. 該繊維系部材中の天然繊維の混率が70〜95重量%の範囲にある、請求項1〜のいずれかに記載の遊技機部材。
  5. 該天然繊維がケナフまたはジュートである、請求項1〜のいずれかに記載の遊技機部材。
  6. 請求項1〜のいずれかに記載の遊技機部材を用いたパチンコ機用枠体。
  7. 厚さが16〜20mmの範囲内にある、請求項1〜のいずれかに記載の遊技機部材を用いたパチンコ機用ゲージ板。
  8. 厚さが8〜14mmの範囲内にある、請求項1〜のいずれかに記載の遊技機部材を用いたパチスロ機用筐体板。
  9. 請求項1〜のいずれかに記載の遊技機部材、または、請求項記載のパチンコ機用枠体、または、請求項記載のパチンコ機用ゲージ板、または請求項記載のパチスロ機用筐体板を用いた遊技機。
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