JP4529049B2 - 防振装置 - Google Patents
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Description
即ち、上記防振装置においては、鉛直方向の振動を抑制するように構成されており、水平方向の振動を抑制するようには構成されていない。このため、水平方向の振動を抑制することは困難であった。
また、特許文献2による除振装置においては、除振装置の設置現場において共振周波数を調整するようになっていることから、設置現場での設置作業が複雑になってしまう。
これにより、被支持物の重心より下方の回転(一次回転)の固有振動数が重心より上方の回転(二次回転)の固有振動数より低くなり、上板そして被支持物の水平方向の揺れが、重心より下方側の揺れが低周波となって、鉛直方向よりも水平方向のたわみ量が相対的に大きくなるので、水平方向の固有振動数が低下し、水平方向の除振効果が向上することになる。
さらに、各粘弾性体が、調整ネジにより中空円筒部内に挿脱可能であることにより、振動の吸収特性が調整され得る。
尚、以下に述べる実施形態は、本発明の好適な具体例であるから、技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定する旨の記載がない限り、これらの態様に限られるものではない。
図1において、防振装置10は、下板11と、上板12と、これらの下板11と上板12との間に配置される複数対の圧縮コイルバネ13と、下板11及び上板12の間に配置された粘弾性体14と、から構成されている。
上記上板12は、同様に例えば平板から構成されており、上記下板11に対して、その上方に所定間隔で水平に配置されている。
さらに、上記上板12は、その上面に載置された構造物等の被支持物(例えば電子顕微鏡)15を支持するようになっている。
ここで、各圧縮コイルバネ13は、水平方向のバネ定数Khが、鉛直方向のバネ定数Kzに対して、その1/5乃至1/25程度となるように選定されている。
即ち、各圧縮コイルバネ13は、図1に示すように、それぞれ下側バネ13aと上側バネ13bから構成されており、下側バネ13aと上側バネ13bとは同じバネ比率となるように配置されている。
上記各粘弾性体21は、それぞれ上方に向かって所定角度θ1,θ2だけ互いに逆方向に外側に向かって傾斜して配置されている。
尚、この場合、上記各粘弾性体21の上記所定角度θ1及びθ2は、それぞれ互いに同じでもよく、また互いに異なっていてもよい。
これにより、装置15の一次回転及び二次回転による回転運動の向きに沿って各粘弾性体21を配置することにより、より大きな減衰量が得られ、共振現象が抑制され得ることになる。
尚、圧縮コイルバネ23が、図2(B)に示すように二列に並んで配置され、これらの列の間に、上記各粘弾性体21が配置されていてもよい。
これにより、装置15に関して水平方向に作用する一次回転の揺れが、粘弾性体21によって重心位置Gに関して効果的に抑制され、X方向及びY方向の揺れが抑制されることになる。
その際、二次回転の固有振動数は一次回転の固有振動数より高いことから、減衰力の大きい粘弾性体21を使用することによって、より強い減衰効果が得られることになる。
即ち、粘弾性体が垂直に配置されている場合には、水平方向の減衰力を得るために、粘弾性体を調整ネジで圧縮したり、長手方向の有効長を変化させる等により水平方向の減衰力を調整していたので、大きな水平方向の減衰力を得ることができず、さらに水平方向の減衰力の調整に伴って鉛直方向の減衰力も変化してしまった。
これに対して、本発明実施形態の防振装置10によれば、粘弾性体21が傾斜して配置されていることによって、鉛直方向に関して粘弾性体21の曲げ変形による減衰力が得られることになるので、鉛直方向の減衰力をあまり強くすることなく、水平方向に関して強い減衰力が得られることになる。
これにより、上記各粘弾性体21の下端が上記受け台22の傾斜面22a,22bに当接した状態で上方にずれたとき、上記各粘弾性体21の下端が上記受け台22の傾斜面22a,22bから外れないようになっている。
これにより、下板11が振動したとき、この下板11の振動が各圧縮コイルバネ13により吸収されることにより、上板12そして装置15の振動が抑制され得ることになる。
これに対して、装置15が搭載されると、各圧縮コイルバネ13が装置15の荷重により圧縮されることになり、図5に示すように、各粘弾性体21の下端は、それぞれ対向する受け台22の傾斜面22a,22bに対して正対するように、位置が決定される。
その際、装置15の搭載前後で、各圧縮コイルバネ13が伸縮することによって、各粘弾性体21の下端の受け台22の傾斜面22a,22bに対向する高さ位置が変動するが、各粘弾性体21の下端が対応する受け台22の傾斜面22a,22bに当接した状態で、装置15が取除かれて、各粘弾性体21の下端がそれぞれ対応する受け台22の傾斜面22a,22bに沿って摺動したとしても、各傾斜面22a,22bの上端に22c,22dが設けられているので、各粘弾性体21の下端がそれぞれ対応する受け台22の傾斜面22a,22bから上方に外れてしまうようなことはない。
これにより、図7(B)の右側に示す粘弾性体21のように、下端付近が変形すると共に、装置搭載を繰返し行なったとき、粘弾性体21の下端が対応する受け台22の傾斜面22a,22bに対して徐々に上側にずれてしまい、図7(B)の左側に示す粘弾性体21のように、下端が受け台22の傾斜面22a,22bから外れてしまうことがある。
そして、その後装置15が取り外されたとき、各粘弾性体21は、図8(C)に示すように、変形したままの状態で、対応する受け台22の傾斜面22a,22bから離反することになる。
従って、図7の場合と同様に、図8(D)の右側に示す粘弾性体21のように、下端付近が変形すると共に、装置搭載を繰返し行なったとき、粘弾性体21の下端が対応する受け台22の傾斜面22a,22bに対して徐々に上側にずれてしまい、図8(D)の左側に示す粘弾性体21のように、下端が受け台22の傾斜面22a,22bから外れてしまうことがある。
図9において、防振装置30は、図1に示した防振装置10とほぼ同様の構成であるので、同じ構成要素には同じ符号を付して、その説明を省略する。
上記防振装置30は、以下の点でのみ、図1に示した防振装置10と異なる構成になっている。
即ち、上記防振装置30においては、粘弾性体14を構成する各粘弾性体21の下端に取り付けられた受け板21a,21bが、それぞれその上側の側縁にて、対応する受け台22の傾斜面22a,22bの上端付近に対して、それぞれヒンジ26a,26bにより枢支されている。
また、この場合、調整ネジ24a,24bは、各粘弾性体21の上端に取り付けられたままであるので、装置搭載前後の調整ネジ24a,24bの脱着作業が不要になる。
その際、ヒンジ26a,26bの周りに受け板21a,21bが回動することにより、各粘弾性体21の下端は、それぞれ対向する受け台22の傾斜面22a,22bに対して正対して、当接し、粘弾性体として機能することになる。
図13において、防振装置40は、図9に示した防振装置30と同様の構成であるので、同じ構成要素には同じ符号を付して、その説明を省略する。
上記防振装置40は、図9に示した防振装置20と比較して、中空円筒部23a,23bの下側の側壁に切欠部23c,23dが設けられている点で異なる構成になっている。
従って、各粘弾性体21の変形が軸方向により長い部分で発生することにより、各粘弾性体21に作用する応力が低減されるので、各粘弾性体21の中空円筒部23a,23bに対する接触圧が抑制されることになり、各粘弾性体21の破壊がより低減され得ることになる。
さらに、装置搭載前後で、各粘弾性体の下端の受け台の傾斜面に対する当接位置がずれないので、装置搭載を繰り返すことにより、各粘弾性体の下端が受け台の傾斜面から外れたり、各粘弾性体が破壊してしまうようなこともない。
11 下板
12 上板
13 圧縮コイルバネ
14 粘弾性体
15 装置(電子顕微鏡)
21 個々の粘弾性体
21a,21b 受け板
22 受け台
22a,22b 傾斜面
23a,23b 中空円筒部
24a,24b 調整ネジ
25a,25b 引張りバネ
26a,26b ヒンジ
30,40 防振装置
Claims (9)
- 水平に固定配置された下板と、この下板に対して上方に所定間隔で水平に配置され且つ構造物等の被支持物を支持する上板と、上記下板と上板とを互いに連結する粘弾性体と、上記下板と上板との間にて鉛直方向に配置される圧縮コイルバネと、を含んでおり、
上記コイルバネが、上記下板から上板に向かって鉛直に延びる中心線の周りに点対称である複数対の等角度間隔の位置に配置されていて、それぞれ外径と比較して自由長の長いコイルバネから構成されていて、
上記粘弾性体が、上板及び下板の中心線に対して線対称に且つこの中心線に対して傾斜して配置されている防振装置であって、
上記粘弾性体が、その長手方向に延び且つ上端が下板または上板に固定された中空円筒部内に配置されており、下端が上板または下板側の受け台の傾斜面に対向して配置されていて、上記中空円筒部内に挿脱可能な調整ネジにより長手軸方向に圧縮調整されると共に、上記下端の端面に取り付けられた受け板が引張りバネにより中空円筒部内に引張られて収納される
ことを特徴とする、防振装置。 - 上記粘弾性体の下端に取り付けられた受け板が、上記上板上に被支持物が搭載されたとき、対向する受け台の傾斜面に対して正対することを特徴とする、請求項1に記載の防振装置。
- 上記粘弾性体の下端に取り付けられた受け板が、上記上板上に被支持物が搭載された状態で調整ネジにより調整されて、対向する受け台の傾斜面に対して当接することを特徴とする、請求項2に記載の防振装置。
- 上記粘弾性体の下端に取り付けられた受け板が、上記上板上に被支持物が搭載されない状態で、対向する受け台の傾斜面から離反することを特徴とする、請求項2または3に記載の防振装置。
- 上記粘弾性体の下端の端面に取り付けられた受け板に対向する受け台の上方に傾斜面に対して直角に板を設けたことを特徴とする、請求項2または3に記載の防振装置。
- 上記粘弾性体の下端の端面に取り付けられた受け板が、対向する受け台の傾斜面に対して上側にてヒンジにより枢支されていることを特徴とする、請求項1に記載の防振装置。
- 上記粘弾性体の下端に取り付けられた受け板が、上記上板上に被支持物が搭載されたとき、対向する受け台の傾斜面に対して当接することを特徴とする、請求項6に記載の防振装置。
- 上記粘弾性体の下端に取り付けられた受け板が、上記上板上に被支持物が搭載されない状態で、ヒンジの周りに回動して、下側が対向する受け台の傾斜面から離反することを特徴とする、請求項6または7に記載の防振装置。
- 上記中空円筒部が、上記受け板がヒンジの周りに回動して下側が浮き上がったとき、粘弾性体が接触しないように切欠部を備えていることを特徴とする、請求項8に記載の防振装置。
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