JP4528562B2 - X線イメージ管 - Google Patents

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本発明は、真空外囲器内の電極などの電位傾度を有する部位に酸化クロム膜が形成されたX線イメージ管に関する。
一般に、X線イメージ管を用いた医用のX線診断装置や産業用の非破壊検査装置などでは、被検体を透過したX線像を、X線イメージ管で可視光像に変換し、この可視光像を撮像カメラで撮影し、この撮影映像をモニタで表示して観察を可能としている。
従来のX線イメージ管の構成について、図5を参照して説明する。1は真空外囲器で、この真空外囲器1のX線2の入射側には入力窓3が形成され、入力窓3に対して反対側には出力窓4が形成されている。真空外囲器1内には、入力窓3の内側にX線2を電子ビーム5に変換して放出する入力面6が設けられ、出力窓4の内側に電子ビーム5を可視光像に変換して出力する出力面7が設けられている。入力面6から出力面7に向かって進行する電子ビーム5の進路に沿って、電子ビーム5を加速したり集束する電子レンズが形成され、この電子レンズは、入力面6に負の電圧を加えるカソード電極K、出力面7に高い正の電圧を加えるアノード電極A、これらカソード電極Kとアノード電極Aとの間の複数のグリッド電極G1,G2,G3などの複数の電極で構成されている。
このようなX線イメージ管に管駆動の高電圧を印加することにより、例えばグリッド電極G3とアノード電極Aとの間の電位差は6kV/mm以上にも達する部位があり、このような電界強度が強く、電位傾度が高い部位では、グリッド電極G3から電子が電界放出され易くなり、このグリッド電極G3上に金属異物が位置した場合には電界放出の確率がさらに高まる。また、電子放出に伴う熱でグリッド電極G3からガスが発生し、このガスが電子で電離、イオン化されてグリッド電極G3に衝突し、二次電子放出が発生する。このことで局所異常放電は持続され、その放電が入力面6に達し、光電層より不正光電子を発生し、この不正光電子が出力面7を蛍光させ、X線イメージ管のいわゆる不正発光の主因となる。また、不正光電子は各種電極の電位を変化させ、X線イメージ管の動作をも不安定にする。
その対策としては、二次電子放出係数が低い反面ある程度の導電性をも持つ物質でグリッド電極G3などの電位傾度を有する部位を被覆することが有効であり、代表的物質としては、酸化クロム膜がある(例えば、特許文献1参照。)。
特開昭58−5319号公報(第1−2頁、第1図)
しかしながら、従来の酸化クロム膜は、電極などとの付着力および粒子間結着力に乏しく、製造工程や実使用時の振動や衝撃、または環境の急激な変化によって剥がれ落ち易い。この酸化クロム膜が剥がれ落ちた場合には、剥がれ落ちた部位より二次電子放出が発生し、上述した不正発光や動作の不安定性を招くばかりか、剥がれた膜片は管内異物となるために不良となり、製造歩留りの低下や品質の低下を招く。
また、付着力および粒子間結着力を高めるためには、例えば水ガラスなどをバインダー材として含有することが知られているが、酸化クロム膜の導電性が損なわれ易く、二次電子放出性は低くても電気絶縁性で帯電し、塵誘引の原因となったり、管内電位分布が不安定になる問題がある。
本発明は、このような点に鑑みなされたもので、酸化クロム膜の組成比率を見出すことにより、塵誘引や不正発光などを防止できるうえに、膜剥がれを防止できるX線イメージ管を提供することを目的とする。
本発明は、X線の入射側に入力窓が形成されるとともに入力窓に対して反対側に出力窓が形成された真空外囲器と、この真空外囲器内で入力窓側に設けられ入射するX線に対応する電子ビームを放出する入力面と、前記真空外囲器内で出力窓側に設けられ前記電子ビームを可視光像に変換する出力面と、前記入力面と出力面との間で前記電子ビームの進路上に電子レンズを構成する複数の電極とを具備し、前記真空外囲器内の電位傾度を有する部位に酸化クロム膜が形成されたX線イメージ管であって、前記酸化クロム膜の組成比率が、クロム25〜40原子%、珪素1〜8原子%、アルカリ金属0.7〜5原子%、残部が実質的に酸素で構成され、この組成比率の酸化クロム膜が、少なくとも0.5kV/mm以上の電界強度になる部位に形成されているものである。
そして、このような酸化クロム膜の組成比率とすることにより、適度な導電性と低い二次電子放出性とを得て、塵誘引や不正発光などが防止されるうえに、膜形成部位との付着力や粒子間結着力を得て、膜剥がれが防止され、この膜剥がれに伴う二次電子放出や管内異物による不良が防止される。
本発明によれば、酸化クロム膜の組成比率を、クロム25〜40原子%、珪素1〜8原子%、アルカリ金属0.7〜5原子%、残部が実質的に酸素で構成したので、適度な導電性と低い二次電子放出性とを得て、塵誘引や不正発光などを防止できるうえに、膜形成部位との付着力や粒子間結着力を得て、膜剥がれを防止でき、この膜剥がれに伴う二次電子放出や管内異物による不良を防止できる。さらに、この組成比率の酸化クロム膜を少なくとも0.5kV/mm以上の電界強度になる部位に形成することにより、管内に金属異物が混入し、排除しきれなくても、不正持続放電というX線イメージ管にとっての致命的な問題は抑止され、高い品質を備えたX線イメージ管を提供できる。
以下、本発明の一実施の形態を図面を参照して説明する。
X線イメージ管の基本構成は、背景技術で説明した図4に示す構成と同様であり、同一符号を用いて説明する。すなわち、X線イメージ管の基本構成では、1は真空外囲器で、この真空外囲器1のX線2の入射側には入力窓3が形成され、入力窓3に対して反対側には出力窓4が形成されている。真空外囲器1内には、入力窓3の内側にX線2を電子ビーム5に変換して放出する入力面6が設けられ、出力窓4の内側に電子ビーム5を可視光像に変換して出力する出力面7が設けられている。入力面6から出力面7に向かって進行する電子ビーム5の進路に沿って、電子ビーム5を加速したり集束する電子レンズが形成され、この電子レンズは、入力面6に負の電圧を加えるカソード電極Kや出力面7に高い正の電圧を加えるアノード電極A、これらカソード電極Kとアノード電極Aとの間の複数のグリッド電極G1,G2,G3などの複数の電極で構成されている。
図1には、X線イメージ管の一部、すなわちアノード電極Aおよびグリッド電極G3の近傍のみを示している。グリッド電極G3は、アノード電極Aの最も近くかつ対向しているため、最も電界強度が高く、最も電位傾度が高い部位である。このグリッド電極G3の最も電界強度が高くなるアノード電極Aに近い先端部とその近傍の表面であって少なくとも0.5kV/mm以上の電界強度の最大値となる表面を覆って、酸化クロム膜11が形成されている。なお、図1に示す酸化クロム膜11は模式図的に示している。
酸化クロム膜11の組成比率は、クロム25〜40原子%、珪素1〜8原子%、アルカリ金属としてカリウム0.7〜5原子%、残部が実質的に酸素で構成されている。この組成比率は酸化クロム膜11として形成後の組成比率である。また、酸化クロム膜11中の酸化クロム粒子の平均粒径は、0.5〜1.5μmで構成されている。酸化クロム膜11の膜厚は、5〜100μmで形成されている。
そして、この酸化クロム膜11の形成方法の一例について説明する。まず、平均粒径0.9μmのCr粉末とSiO/KOとが3モル比となる水ガラス水溶液を、上述した酸化クロム膜11の組成比率の範囲になるよう計量、混合する。この際、分散促進剤としてアンモニアを添加してもよい。次いで、スプレー法、筆塗り法などで目的の部位に塗布する。次いで、400〜550℃の温度で焼成を施す。この際、雰囲気は真空、空気、水素などのいずれを用いても構わないが、真空雰囲気が最も安定した導電率を得ることができる。
この焼成後は、必要に応じて表面抵抗値や膜厚、外観検査を行い、他の部品と組み立て、入力面6および出力面7を封止し、排気して光電面を形成し、X線イメ−ジ管を形成する。
そして、酸化クロム膜11の組成比率について評価試験を実施し、その結果を図2に示す。
この評価試験では、酸化クロム粒子の平均粒径および膜厚を一定とし、クロム(Cr)と珪素(Si)とカリウム(K)との組成比率を異ならせた酸化クロム膜11をそれぞれ形成したグリッド電極G3の試料を用意し、各試料について、耐剥離試験、表面抵抗測定、製品振動通電寿命試験を実施した。
耐剥離試験では、グリッド電極G3の部品状態で、テープ試験、また、X線イメージ管の製品状態で、タッピング試験、乾式US試験、冷熱衝撃試験を実施したもので、図2には各試料毎に10個ずつ供試した中での剥離が起きた数を示す。
テープ試験は、酸化クロム膜11の塗布部位に汎用の接着テープを貼り付けた後に引き剥がし、酸化クロム膜11が剥離したか否かを評する。
タッピング試験は、真空外囲器1の管に入力面6および出力面7を取り付ける前の電極類を組み込んだ状態において、管に数百回打撃を与えることで、酸化クロム膜11が剥離したか否かを評する。
乾式US試験は、タッピング試験後に、管に空気中で超音波振動子を直接当てることで、酸化クロム膜11が剥離したか否かを評する。
冷熱衝撃試験は、乾式US試験後に、実使用環境の上下限温度を交互に数十回晒すことで、酸化クロム膜11が剥離したか否かを評する。
また、表面抵抗測定では、膜表面の抵抗値を測定したもので、抵抗値が1E12以上だと導電性が欠如し、帯電し易く、不良となる。
製品振動通電寿命試験では、製品に振動を与えながら通電し、所定の寿命までに異物欠点不良、不正発光不良の発生を試験したもので、図2には各試料毎に10本ずつ供試した中での不良本数を示す。
図2に示すように、評価試験の結果、クロムが25原子%未満であると、導電性の欠如ばかりか、二次電子放出抑制機能が損なわれ、不正発光不良が増加する。また、クロムが40原子%を超えると、膜形成部位との付着力や粒子間結着力が欠乏し、膜剥離が起き易く、膜剥離に伴う異物欠点不良や不正発光不良が増加する。そのため、クロムは、25〜40原子%の範囲が好ましく、導電性と低い二次電子放出性と耐剥離性とが確実に得られるより好ましい範囲は32〜36原子%である。
珪素が1原子%未満であると、膜形成部位との付着力や粒子間結着力が損なわれ、膜剥離が起き易く、膜剥離に伴う異物欠点不良や不正発光不良が増加する。また、珪素が8原子%を超えると、膜の導電性が不十分になる。そのため、珪素は、1〜8原子%の範囲が好ましく、導電性と低い二次電子放出性と耐剥離性とが確実に得られるより好ましい範囲は3〜6原子%である。
カリウムが0.7原子%未満であると、膜形成部位との付着力や粒子間結着力が損なわれ、膜剥離が起き易く、膜剥離に伴う異物欠点不良や不正発光不良が増加する。また、カリウムが5原子%を超えると、膜の導電性が不十分になる。そのため、カリウムは、0.7〜5原子%の範囲が好ましく、導電性と低い二次電子放出性と耐剥離性とが確実に得られるより好ましい範囲は2〜4原子%である。また、珪素に対するカリウムの原子存在比率は0.6〜0.7%の範囲が好ましい。
このように、酸化クロム膜11の組成比率を見出し、酸化クロム膜11の組成比率を、クロム25〜40原子%、珪素1〜8原子%、アルカリ金属0.7〜5原子%、残部が実質的に酸素で構成することにより、適度な導電性と低い二次電子放出性とが得られ、不正発光や動作の不安定性を防止できるうえに、膜形成部位との付着力や粒子間結着力を得て、膜剥がれを防止でき、この膜剥がれに伴う二次電子放出や管内異物による不良を防止できる。
また、以上の酸化クロム膜11の組成比率を前提として、酸化クロム粒子の平均粒径は、0.5〜1.5μmの範囲が好ましい。0.5μmより細かいと、塗布時に凝集しやすいうえ、導電性が高くなり過ぎるし、また、1.5μmより粗いと、導電性が損なわれ、絶縁膜に近くなる。
さらに、酸化クロム膜11の膜厚は、5〜100μmの範囲が好ましい。5μmより薄いと、二次放電放出抑制機能が損なわれ、不正発光不良が増加し、また、100μmより厚いと、膜が割れ易くなる。そのため、5〜100μmの範囲が好ましく、低い二次電子放出性が確実に得られて割れにくくできるより好ましくは10〜15μmである。
次に、真空外囲器1内における酸化クロム膜11を形成する範囲の部位に関して説明する。
管内に金属異物が介在した場合、例えばグリッド電極G3とアノード電極Aとの間の電位差が6kV/mmに遥かに及ばない箇所においても放電源になりうることが諸実験で明らかになった。すなわち、金属異物とは、電極加工時に生成するバリや、電極類を管内に組み込む際の擦れおよび溶接時など、さまざまな要因によって産出されるものであり、バリ除去処理や組み込み法の改善、溶接条件の改正により管内への持ち込みを低減し、さらにはタッピングや管内洗浄によりある程度排出することは可能だが、万全ではなく、管内の金属異物を完全に撲滅することは困難である。この金属異物の材質は、SUSや、AL、Cuなどの材質で、50〜200ミクロンの針状を呈している場合が多く、この程度のサイズだと、0.5kV/mm以上の電界強度下において、クーロン力が作用して金属異物が動き回るようになる。X線イメ−ジ管の実稼動時の動作中、管内に潜んでいた金属異物がグリッド電極G3上に載ると、金属異物にクーロン力が作用してアノード電極Aに向かい起立浮上し、この起立浮上した金属異物に電界が集中して放電が発生し、放電電流が流れて金属異物がグリッド電極G3に溶着されてしまい、溶着された金属異物からの放電が持続するといったプロセスにより、X線イメージ管は使用に耐えなくなってしまうことが多いことが、諸実験で明らかになった。
図3には、X線イメージ管の一部、すなわちアノード電極Aとこのアノード電極Aに対向するグリッド電極G3との間での電界強度解析の結果の一例を示している。この電界強度解析とは、実際の電極形状と印加電圧値とを基に有限要素法などを用いて解析し、電極各部の電界強度を求めるものである。図3に示す矢印は、電界強度が0.5kV/mm以上となる電界を示し、矢印の長さが長くかつ濃淡が濃いほど電界強度が高いことを示している。
そして、グリッド電極G3に対する酸化クロム11の塗布範囲を、3kV/mm以上の電界強度の範囲と、1kV/mm以上の電界強度の範囲と、0.5kV/mm以上の電界強度の範囲との3種類のX線イメ−ジ管の試料をそれぞれ試作し、これらについて評価試験を実施し、その結果を図4に示す。評価試験では、各管内に予め一定量の金属異物を故意に混入させ、通電回転試験を実施した。この通電回転試験は、各電極に製品駆動電圧を印加させながら、Cアーム動作を繰返し行うもので、加速寿命試験として好適なものである。
図4に示すように、評価試験の結果、3kV/mm以上の電界強度の範囲に酸化クロム膜11を形成した場合には、5本の試料の全数に金属異物起因の不正持続放電が発生した。また、1kV/mm以上の電界強度の範囲に広げて酸化クロム膜11を形成した場合には、10本の試料中の2本に金属異物起因の不正持続放電が発生した。さらに、0.5kV/mm以上の電界強度の範囲に広げて酸化クロム膜11を形成した場合には、100本の試料中に金属異物起因の不正持続放電が発生した本数は0本であった。
そのため、上述した所定の組成、粒径、膜厚の酸化クロム膜11を、特にアノード電極Aに対向するグリッド電極G3で、少なくとも0.5kV/mm以上の電界強度になる範囲の部位に形成することにより、管内に金属異物が混入し、排除しきれなくても、不正持続放電というX線イメ−ジ管にとっての致命的な問題は抑止され、高い品質を備えたX線イメ−ジ管を提供できる。
なお、酸化クロム11は、グリッド電極G3の0.5kV/mm以上の電界強度になる範囲の部位には漏れなく形成するが、0.5kV/mmに至らずとも、金属異物による不正放電防止のマージンを考慮して、組立作業に支障を与えない範囲でその酸化クロム11の形成範囲を適度に拡張することが好ましい。
また、酸化クロム膜11は、電位傾度を有する部位としてグリッド電極G3に形成したが、これに限定されず、真空外囲器1内の他の電極や真空外囲器1内に配置されるガラスやセラミック部なども電位傾度を有する部位であり、これら部位に形成してもよい。
また、酸化クロム膜11の組成中のアルカリ金属としては、カリウムが好ましいが、ナトリウムに置き換えることもでき、あるいはカリウムとナトリウムとの両方を用いることもできる。
本発明の一実施の形態を示すX線イメージ管の酸化クロム膜を形成した一部の拡大断面図である。 同上酸化クロム膜の組成比率についての評価試験を行った結果を示す説明図である。 同上酸化クロム膜を形成する部位を特定するうえで実施したアノード電極とこのアノード電極に対向するグリッド電極との電解強度の解析結果の一例を示す説明図である。 同上酸化クロム膜を形成する範囲についての評価試験を行った結果を示す説明図である。 X線イメージ管の断面図である。
符号の説明
1 真空外囲器
2 X線
3 入力窓
4 出力窓
5 電子ビーム
6 入力面
7 出力面
11 酸化クロム膜
A アノード電極
G3 グリッド電極

Claims (5)

  1. X線の入射側に入力窓が形成されるとともに入力窓に対して反対側に出力窓が形成された真空外囲器と、この真空外囲器内で入力窓側に設けられ入射するX線に対応する電子ビームを放出する入力面と、前記真空外囲器内で出力窓側に設けられ前記電子ビームを可視光像に変換する出力面と、前記入力面と出力面との間で前記電子ビームの進路上に電子レンズを構成する複数の電極とを具備し、前記真空外囲器内の電位傾度を有する部位に酸化クロム膜が形成されたX線イメージ管であって、
    前記酸化クロム膜の組成比率が、クロム25〜40原子%、珪素1〜8原子%、アルカリ金属0.7〜5原子%、残部が実質的に酸素で構成され
    この組成比率の酸化クロム膜が、少なくとも0.5kV/mm以上の電界強度になる部位に形成されている
    ことを特徴とするX線イメージ管
  2. 電極としてアノード電極およびこのアノード電極に対向するグリッド電極を有し、このアノード電極に対向するグリッド電極に酸化クロム膜が形成されていることを特徴とする請求項1記載のX線イメージ管。
  3. アルカリ金属が、カリウムであることを特徴とする請求項1または2記載のX線イメージ管。
  4. 酸化クロム膜中の酸化クロム粒子の平均粒径が、0.5〜1.5μmであることを特徴とする請求項1ないしいずれか記載のX線イメージ管。
  5. 酸化クロム膜の膜厚が、5〜100μmであることを特徴とする請求項1ないしいずれか記載のX線イメージ管。
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