JP4527446B2 - 巻鉄心製造装置 - Google Patents

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Description

この発明は、巻鉄心製造装置に係り、重ね合わされた複数の帯材からなる帯材ブロックをセグメントドラムに巻き取ることで巻鉄心を製造する巻鉄心製造装置に関する。
セグメントドラムに帯材ブロックを巻き付けることによる巻鉄心の製造装置の一例として、例えば、変圧器用の巻鉄心の製造装置であって、図10に示すように、セグメントドラムSを構成する同一径の円周上に配列された複数の円弧片1(一部のみを符号で示す)を巻鉄心Mの内径に応じて拡縮する拡縮機構Kと、セグメントドラムSの周囲に配設され且つベルト13で駆動される帯材ブロック(数枚の帯状材を重ねてブロック状にしたもの)3のための複数のガイドローラ12,18と、帯材ブロック3の搬送機構とを備えた製造装置がある(特許文献1参照)。この製造装置によれば、セグメントドラムSの周方向に重ね合わせて帯材ブロック3をガイドローラ12、18で案内しつつ複数個層状に巻き取ることで、巻鉄心Mが製造される。なお、セグメントドラムSは巻取りテーブル6と組み合わされており、帯材ブロック3は巻取りテーブル6で巻き取られる。
拡縮式のセグメントドラムSに巻装されたベルト13は、セグメントドラムSに近設した位置に置かれたローラ18,12に巻き掛けられており、帯材ブロック3はそうしたローラ18、12の間に挿入され、挿入された帯材ブロック3はベルト13に押えられながらセグメントドラムSに順次巻かれ、巻鉄心Mが製造される。ベルト13の巻締め力は、テンション装置14によって与えられる。
図11は、図10においてセグメントドラムSを矢印A方向から見た断図面である。また、図12は、図11に示すセグメントドラムSに巻取りテーブル6を組み合わせて、巻鉄心Mを製造している状態を示す断面図である。図10で説明済みの事項については、重複する説明を省略する。図12に示すように、巻取りテーブル6は、X軸駆動機構5X及びY軸移動機構5YによりX及びY方向に移動することができる。セグメントドラムSは、巻取りテーブル6の中心にある突起部6aが拡縮機構Kと一体とされたガイド4と嵌合した状態に置かれる。そのため、巻取りテーブル6のXY方向移動の際に巻取りテーブル6から外れることがない。拡縮機構Kは、傘歯車を介して回転されるねじ軸が各円弧片1に設けられたナットと螺合させて構成されており、そのねじ動作によって各円弧片1を径方向に移動させることができる。セグメントドラムSは、巻鉄心Mの内径に合せて拡縮機構Kにより拡縮されて自動的にセットされる。また、完成品の巻鉄心MはセグメントドラムSを拡縮機構Kで縮小することにより、抜き取って外部に取り出すことができる。
上記公報に開示されている巻鉄心製造装置において、セグメントドラムSを拡縮構造に構成するために、図14に示すように、帯材ブロック3が巻かれる複数の円弧片1は、ベース15に対して直動ベアリング16を介して径方向に可動となっているので、ベース16側から先端側へ延びる片持構造となっている。したがって、巻取りテーブル6側に位置する先端部Hでの撓み量δは、図14中に掲載する式で示すように、Lの長さ、断面の形状、材質、荷重により大きく左右されるが、大きな値になる傾向がある。なお、この式中、Wはベルト13のテンション力、Eは円弧片1の材料のヤング率、Iは円弧片1の断面二次モーメントである。
セグメントドラムSに巻かれた帯材ブロック3は、図13に復元力b、b’で示すように、元の形である直線状に戻ろうとする。このときの力(スプリングバック)を抑制するため、帯材ブロック3をベルト13(図10参照)で挟持しながらセグメントドラムSに巻きつけていくが、復元力b、b’は巻取り径dが小さければ小さいほど大きく、ベルト13による挟持力は4000Nを超える大きな力とすることが必要となる。また、帯材ブロック3の端部間には適正な値のギャップがあることによって、ベルト13による挟持力の大きさは巻鉄心の電磁特性にも大きく作用することから、この力をセグメントドラムSがすべて片持で受けても径が変わらないように設計する必要があり、複数の円弧片1の厚さや形状及びその拡縮機構Kを頑丈な構造にする必要がある。しかしながら、セグメントドラムSを頑丈に構成すると、円弧片1が大きくなり、セグメントドラムSの縮小時に円弧片1同士が相互に干渉して、セグメントドラムSの最小径を十分小さくすることが困難になるという問題がある。
このように、円弧片が片持構造となっているセグメントドラムにおいては、円弧片がベルトの締付け力で撓むことから、円弧片の肉厚を厚くして強度を確保する必要がある。ところが、巻取り径を小径にすると、円弧片同士が互に干渉するという物理的な問題を生じるので、小さい径の巻鉄心を製造することができなくなる。
特開平11−97269号公報(段落[0009]〜[0010]、図1)
そこで、円弧片からなり拡縮可能なるセグメントドラムを備える巻鉄心製造装置においては、巻取り径を小径にしたときの円弧片同士の干渉は円弧片が片持構造であることに起因していることに着目して、セグメントドラムを構成する円弧片を両端支持構造としつつ巻鉄心取出し時には先端部の支持を解消可能にする点で解決すべき課題がある。
この発明の目的は、セグメントドラムを構成する円弧片を帯材ブロックの巻取り時には両端支持構造とし、円弧片の厚みについては可能な限り薄くし、小さい径の巻鉄心を製造することを可能にすると共に、帯材ブロックの巻取り完了に伴う巻鉄心のセグメントドラムからの取出しを容易にした巻鉄心製造装置を提供することである。
以上の課題を解決するため、この発明による巻鉄心製造装置は、複数の円弧片を基端側で径方向に移動可能に支持されるセグメントドラムと、前記円弧片を径方向に移動させて前記セグメントドラムを拡縮させる拡縮機構と、前記セグメントドラムの回りに帯材ブロックを巻き付けるベルトとを備え、前記円弧片の先端部の径方向内方に、前記ベルトのテンションによって中心側に向かって撓もうとする前記円弧片の先端部を支持すると共に前記セグメントドラムから前記帯材ブロックを取り出す際に前記円弧片から当接解消可能な支持軸を設けたことから成っている。
この巻鉄心製造装置によれば、セグメントドラムは複数の円弧片が基端側で径方向に移動可能に支持されているので、拡縮機構によって円弧片を径方向に移動させることによって、セグメントドラムは巻鉄心の内径に応じて径方向に拡縮される。幾層かの重ねられた帯体から成る帯材ブロックは、内径が定められたセグメントドラム上にベルトによって巻き付けられる。円弧片は、帯材ブロックの巻取り時には、その先端部が支持軸によって支持されているので、基端側での拡縮機構との支持と合わせて両端支持構造となっている。円弧片はベルトによる帯材ブロックの巻き取り時にそのテンションによって中心側に向かって撓もうとするが、この両端支持構造によって円弧片の先端部での撓みをも未然に防止することができる。また、ベルトによる締まりで、セグメントドラムの円弧片は周方向の両端部同士を突き当たることになり、セグメントドラムの強度を高めることができる。更に、支持軸が円弧片から当接解消可能であるので、セグメントドラム上に巻き付けられた帯材ブロックから成る巻鉄心の取出し時には、円弧片の先端部の支持が解消される。このとき、セグメントドラムの縮小が可能になって、セグメントドラムと巻鉄心との間に隙間が形成されるので、巻鉄心をセグメントドラムから取り出すことが容易になる。このように、円弧片の先端部が支持軸に突き当たった位置をセグメントドラム外径と巻鉄心の内径に合せておくことで、セグメントドラムが片持構造であることによる強度不足を解消し、円弧片を両持ち構造として小径の巻鉄心をも製作することが可能になる。
この巻鉄心製造装置において、前記支持軸を、前記円弧片の前記先端部から前記セグメントドラムの内部に対して、前記先端部を支持する進出位置と前記先端部との当接が解消される後退位置との間で進退可能としている。支持軸をこのようにセグメントドラムの内部に対して進退可能とすることで、進出位置にある支持軸に円弧片が当たったときにセグメントドラムの円弧片を拡縮し、支持軸の径寸法に合せて巻鉄心の内径を定めることができる。
また、この巻鉄心製造装置において、前記支持軸を軸線方向位置に応じて変化する外径を持つ異径軸とし、前記セグメントドラムの内部に対する前記支持軸の軸方向位置を変更することにより、拡縮された前記セグメントドラムの前記円弧片の前記先端部を支持する構成としている。支持軸を軸線方向位置に応じて変化する外径を持つ異径軸とすることで、進出位置に応じて、支持軸の軸方向位置が変更され、セグメントドラムの円弧片の先端部を支持する支持軸の径寸法に合せて巻鉄心の内径を定めることができる。
支持軸を異径軸とした巻鉄心製造装置において、前記異径軸を、前記外径が段階的に変化する多段筒軸とすることができる。異径軸を多段筒軸とすることで、支持軸の進出位置を段階的に選択することにより、セグメントドラムの円弧片の先端部をその選択された段差の円筒形状部分に支持させて、支持軸の径寸法に合せて巻鉄心の内径を段階的に定めることができる。
支持軸を異径軸とした巻鉄心製造装置において、前記異径軸を、前記外径が連続的に変化する円錐軸とすることができる。異径軸を円錐軸とすることで、支持軸の進出位置を任意に選択することにより、セグメントドラムの円弧片の先端部を円錐軸の任意の径部分に支持させて、支持軸の径寸法に合せて巻鉄心の内径を無段階的、即ち、連続的に定めることができる。
この巻鉄心製造装置において、前記円弧片の前記先端部は、前記異径軸の外径が最小径にあるときに円筒面に一致する内側面を持ち、前記異径軸の外径を最大径に近づけるときに前記円弧片の前記先端部が前記異径軸に当接する部分を前記円弧片の周方向両端を含む2ヶ所以上とすることができる。支持軸の径が小さい場合に、セグメントドラムを収縮させて円弧片の先端部を支持軸に当接させるときに、すべての円弧片について繋いで形成される内側面を円筒面に一致させるように設定する。そこから支持軸を大きい径に拡大した場合に、それに対応してセグメントドラムを拡大した上で円弧片を支持軸に突き当てるときには、円弧片の円弧部の両端が支持軸に接触し、ベルトによる帯材ブロックの締付け時にセグメントドラム及び巻鉄心の安定した支持が得られる。
本発明によれば、セグメントドラムを構成する複数の円弧片を両端支持としたので、小径の巻鉄心をセグメントドラムの撓み無しで且つ巻鉄心内径不良無しで製造することができる。また、円弧片を両端支持とすることによって片持ち状態と比較して円弧片の大型化が必要でなくなるので、セグメントドラムの拡縮が小径でも可能になり、巻鉄心の内径が変わっても自動で拡縮製作できる範囲が広がり、結果的に巻鉄心製作の大幅な工数が削減できるばかりか、変圧器等の適用機器において大幅なコストダウンを図ることができる。また、支持軸を、円弧片の先端部からセグメントドラムの内部に対して、先端部を支持する進出位置と先端部との当接が解消される後退位置との間で進退可能としているので、進出位置にある支持軸に円弧片が当たったときにセグメントドラムの円弧片を拡縮し、支持軸の径寸法に合せて巻鉄心の内径を定めることができる。更に、支持軸を軸線方向位置に応じて変化する外径を持つ異径軸とし、セグメントドラムの内部に対する支持軸の軸方向位置を変更することにより、拡縮されたセグメントドラムの円弧片の先端部を支持する構成としているので、進出位置に応じて、支持軸の軸方向位置が変更され、セグメントドラムの円弧片の先端部を支持する支持軸の径寸法に合せて巻鉄心の内径を定めることができる。
以下、図面を参照して、この発明による巻鉄心製造装置の実施例を説明する。図1は、この発明による巻鉄心製造装置の一実施例の概略構造を示す断面図である。図1に示す巻鉄心製造装置においては、図14に示すその構成要素と同等の機能を奏するものについては、図14において付した符号と同じ符号を付すことで再度の詳細な説明を省略する。図1に示すように、巻取りテーブル6の中心部には、矢印で示すようにセグメントドラムSの内部に向かって上下方向に進退可能な支持軸7が設けられている。セグメントドラムSを構成する各円弧片1は、基端側では拡縮機構Kによって径方向に移動可能に支持されており、同一円周上に配列される態様で一斉に移動する。各円弧片1は、先端部Hにおいては突き当て駒8を介して支持軸7の外周面に支えられており、縮小方向の撓みが制限されている。この構造によれば、各円弧片1は、基端側と先端部Hとで支持された両端支持構造となる。ベルト13で帯材ブロック3を締め付けても、セグメントドラムSの先端部Hは突き当て駒8を介して支持軸7に停止されるため、セグメントドラムSが縮まらない。円弧片1は、帯材ブロック3が巻取りテーブル6に搭載されるときに、円弧片1の先端部Hに力点があることで更に条件が良くなり、撓みを最小限にすることができる。このような両端支持構造によって、拡縮機構Kや円弧片1の厚さTを薄くすることができ、収縮状態のセグメントドラムSの径を従来の片持ち構造と比較して小さくすることができる。したがって、小径の巻鉄心を製作することが可能である。
図1に示す実施例の使用形態は次のとおりである。予め、拡縮機構KによりセグメントドラムSの突き当て駒8の内径J’を支持軸7の径Jに合せておき、巻取りテーブル6にセグメントドラムSをセットする。その状態で、支持軸7を上昇させてセグメントドラムS内に挿入させ、セグメントドラムSと支持軸7とを固定する。こうした設定がされた後、帯材ブロック3がベルト13で挟持しながら巻き取られる。図1に示す方式では、支持軸7は適宜の手段によって巻取りテーブル6から取外し可能である。帯材ブロック3のセグメントドラムSへの巻取りが完了すると、支持軸7を巻取りテーブル6から取り外すことで、拡縮機構KによってセグメントドラムSを縮小させることができる。帯材ブロック3が巻き取られた巻鉄心の内周面と、縮小したセグメントドラムSの外周面との間には隙間が形成されるので、セグメントドラムSからの巻鉄心の取外しが容易になる。
図2は、この発明による巻鉄心製造装置に用いられるセグメントドラムの一例を示す斜視図である。隣り合う円弧片1同士に、互いに嵌合する継ぎ部9が形成されている。帯材ブロックをベルトによって巻き締める時に、円弧片1同士が噛み合い、セグメントドラムSの剛性を高めているとともに、セグメントドラムSの拡張時に、図10に示すガイドローラ12が円弧片1,1間の隙間に落ち込むのを防止している。図3は、この発明による巻鉄心製造装置に用いられるセグメントドラムの別の例S’を示す斜視図である。セグメントドラムS’の各円弧片1’は、隣合う同士の間で嵌合する継ぎ部を構成しないストレートな形状とされている。
上記の取り外し方式においては、支持軸7を着脱式とし、頻繁に機種替えを行わない場合には、径の異なる支持軸に取り換えることで巻鉄心の内径の変更に対応することができる。しかしながら、支持軸7の外径が固定となることから、選択された支持軸7では一つの径にしか対応できない。そこで支持軸7を異型の段差構造や円錐状にすることで、少なくとも2つ以上の径に対応させることが可能である。図4及び図5は、この発明による巻鉄心製造装置の別の実施例を示す概略断面図である。図4又は図5に示す巻鉄心製造装置はセグメントドラムSの突き当て駒8が当接する支持軸の外径を変更可能とした例であるが、図1に示すその構成要素と同等の機能を奏するものについては、図1において付した符号と同じ符号を付すことで再度の詳細な説明を省略する。図4又は図5に示す巻鉄心製造装置は、支持軸の径を可変とすることにより、多くの径に対応可能な例である。
図4(a)は巻鉄心製造装置の断面図であり、同(b)は支持軸の拡大図である。図4に示す実施例では、セグメントドラムSの円弧片1の支持構造は、予め段差をつけた円筒形の支持軸10と、支持軸10を昇降させるためのモータ11a及びねじ11bを含む昇降手段11とを備えている。この例における支持軸10は、軸線方向位置に応じて変化する外径を持つ異径軸として、外径が段階的に変化する多段筒軸である。図4(b)に示すように、支持軸10は三つの径C1、C2、C3を階段状に有する多段筒軸に形成されている。昇降手段11のモータ11aを駆動してねじ11bを作動させることにより、セグメントドラムSの内部に対する支持軸10の軸方向位置が変更され、円弧片1を縮小して突き当たった位置のセグメントドラムSの外径φCを巻鉄心の内径とすれば、径C1、C2、C3に対応して、多種(3種類)の巻取径の設定が可能である。なお、径の種類については、3種類に限らず2種類又は4種類以上に設定することが可能であることは明らかである。このような支持軸10を採用することにより、巻取径の小さい巻鉄心でも円弧片1を拡縮させたセグメントドラムSで巻鉄心を製作することができる。
図5は、この発明による巻鉄心製造装置の更に別の実施例の要部を示す断面概略図である。図5に示す巻鉄心製造装置は、セグメントドラムSと支持軸20及びその昇降手段11から成る要部のみを示している。この巻鉄心製造装置においては、支持軸20は、異径軸の一形態として、外径が連続的に変化する円錐軸に構成されている。図4(a)に示すようなモータ11aとねじ11bから成る昇降手段11を駆動することによって、支持軸20のセグメントドラムSの内部に対する進出位置(高さ位置)を制御することができる。図4に示す実施例においては支持軸10の当接径が多段階調節であったのに比較して、図5に示す実施例においては、支持軸20の位置制御によって、セグメントドラムSの円弧片1が支持軸20に当接する位置の径を無段階に変更することができ,小さい径に至るまでよりきめ細かな巻取径を持つ巻鉄心を製作することができる。
図6及び図7は、この発明による巻鉄心製造装置の更に別の実施例の異なる使用状態を示す概略図である。図6及び図7に示す巻鉄心製造装置においては、支持軸は図4に示す巻鉄心製造装置に用いられている支持軸と段数が異なる外は同じ型式のものである。図6(a)及び図7(a)はセグメントドラムの円弧片の先端部の位置で切断した横断面図、図6(b)及び図7(b)は要部の縦断面図である。図6に示す状態では、セグメントドラムSの各円弧片1の先端部Hは、支持軸30の外径が最小径となっている円筒軸部30aに当接している。このとき、円弧片1の先端部Hの内周面は丁度真円になるように設定されている。したがって、図6(a)に示すように、円弧片1の先端部Hと円筒軸部30aとは、互いに隙間なく当接している。図7に示す状態では、セグメントドラムSは拡張し、セグメントドラムSの各円弧片1の先端部Hは、支持軸30の外径がより大径の円筒軸部30bに当接している。このとき、図7(b)に断面で示すように、各円弧片1は、その円弧部の両端1a,1a(簡素化のため、一部の円弧片にのみ示す)の2ヶ所で支持軸30bに接触するので、各円弧片1は支持軸30に対してぐらつくことなく安定して支持される。
支持軸の径とセグメントドラムSの径については、円弧片1の先端部Hの内周面が丁度真円になるときを逆に設定すると、図8及び図9に示すようにセグメントドラムSの支持軸30への支持が不安定になる。図8(a)及び図9(a)はセグメントドラムの円弧片の先端部の位置で切断した横断面図、図8(b)及び図9(b)は要部の縦断面図である。図9(a)及び(b)に示すように、円弧片1が支持軸30の最も大径の円筒軸部30bに突き当たった時に円弧片1の先端部Hの内周面を真円に合せると、図8(a)及び(b)に示すように、円弧片1の先端部Hを小径の円筒軸部30aに合せたときに、円弧片1は円筒軸部30aの頂点1bである1ヶ所のみに当たる。円弧片1はその頂点1bを中心に円周方向に回転する力を抑制できず、支持軸30に対して不安定な支持となる。
本発明による巻鉄心製造装置は、上記のように、従来の円弧片が片持ち構造となっている巻鉄心製造装置では、セグメントドラムSの剛性を強化させなければ、帯材ブロックを丸巻形状とするためにベルト13による強い挟持力で保持していたことに起因してセグメントドラムSが撓んで円錐形状による巻鉄心内径不良やセグメントドラムSの破損を生じていたが、本発明による円弧片を両持構造とした巻鉄心製造装置では、これらの不具合を防止することができると共に巻き取った巻鉄心をセグメントドラムSから離脱させやすくなる。更に、従来の巻鉄心製造装置では、ベルト13の挟持力に負けない様にするため円弧片1の強度を高めたり厚さを増やすなどをすると、円弧片1同士が干渉し、小径にすることができなかったのに対して、本発明による巻鉄心製造装置では円弧片1の先端部Hに支持軸を設けて円弧片1を両持構造とすることで、円弧片1の肉厚を薄くし強度を最小限とすることが可能になり小径の巻鉄心を製造することができる。
本発明による巻鉄心製造装置では、特に、巻取りテーブル6の中心に任意の段差の円筒形状または連続して外径が変化する円錐形状の支持軸を設けその支持軸を昇降構造とした場合には、昇降位置の支持軸の外径に対して、セグメントドラムSを拡縮しその支持軸の寸法に合せておき、ベルト13による締まりでセグメントドラムSの円弧片1の先端部を支持軸に突き当て、支持軸に突き当たった位置をセグメントドラムS外径と巻鉄心の内径に合せて両持ち構造とすることで、片持構造による円弧片1の強度不足を解消し、円弧片1の支持軸への支持を安定化し、その結果、小径の巻鉄心を製作することができる。また、支持軸を自動昇降することなく、予めその機種対応として専用に支持軸を決めてそれらを適宜必要な個数を用意しておき、巻取りテーブル6の中心部に手作業で脱着する方法でも、円弧片1が両持構造となるセグメントドラムを得ることができ、小径の巻鉄心製作が可能である。本発明は、特に、小径巻鉄心の自動製作を可能にした変圧器の巻鉄心製造装置に好適である。
この発明による巻鉄心製造装置の一実施例の概略構造を示す断面図。 図1に示す巻鉄心製造装置の外観を示す斜視図。 別の形態をした円弧片を持つ巻鉄心製造装置の外観を示す斜視図。 この発明による巻鉄心製造装置の別の実施例を示す概略断面図。 この発明による巻鉄心製造装置の別の実施例の要部を示す断面概略図。 この発明による巻鉄心製造装置の他の実施例の更に要部を示す図。 図6に示す巻鉄心製造装置の別の使用状態を示す図。 セグメントドラムの設定についての縮小時の説明図。 セグメントドラムの設定についての拡大時の説明図。 従来の巻鉄心製造装置の一例を示す平面図。 図10に示す従来の巻鉄心製造装置用いられるセグメントドラムの単品断面図。 図10に示す従来の巻鉄心製造装置用いられるセグメントドラムの鉄心巻き断面図。 図10に示す従来の巻鉄心製造装置における鉄心工程図。 従来のセグメントドラムの変形を説明する説明図。
符号の説明
1,1’:円弧片
1a,1a:円弧片1の両端
1b:円弧片1の頂点
3:帯材ブロック
4:ガイド
5X:X軸駆動機構
5Y:Y軸駆動機構
6:巻取りテーブル
7,10,20,30:支持軸
8:突き当て駒
9:継ぎ部
11:昇降手段
11a:モータ
11b:ねじ
12,18:ローラ
13:ベルト
S,S’:セグメントドラム
K:拡縮機構
M:巻鉄心
H:先端部
φC:セグメントドラム外径
C1,C2,C3:支持軸外径
J:支持軸の径
J’:突き当て駒8の内径
30a:円筒軸部
30b:円筒軸部

Claims (4)

  1. 複数の円弧片を基端側で径方向に移動可能に支持されるセグメントドラムと、
    前記各円弧片を径方向に移動させて前記セグメントドラムを拡縮させる拡縮機構と、
    前記セグメントドラムの回りに帯材ブロックを巻き付けるベルトとを備え、
    前記円弧片の先端部の径方向内方に、前記ベルトのテンションによって中心側に向って撓もうとする前記円弧片の先端部を支持すると共に、前記セグメントドラムから前記帯材ブロックを取り出す際に前記円弧片から当接解消可能な支持軸を設け、
    前記支持軸は、前記円弧片の前記先端部から前記セグメントドラムの内部に対して、前記先端部を支持する進出位置と前記先端部との当接が解消される後退位置との間で進退可能であり、
    かつ、前記支持軸は、軸線方向位置に応じて変化する外径を持つ異径軸であり、前記セグメントドラムの内部に対する前記支持軸の軸方向位置を変更することにより、拡縮された前記セグメントドラムの前記円弧片の前記先端部を支持することを特徴とする巻鉄心製造装置。
  2. 前記異径軸は、前記外径が段階的に変化する多段筒軸であることを特徴とする請求項1記載の巻鉄心製造装置。
  3. 前記異径軸は、前記外径が連続的に変化する円錐軸であることを特徴とする請求項記載の巻鉄心製造装置。
  4. 前記円弧片の前記先端部は、前記異径軸の外径が最小径にあるときに円筒面に一致する内側面を持ち、前記異径軸の外径を最大径に近づけるときに前記円弧片の前記先端部が前記異径軸に当接する部分を前記円弧片の周方向両端を含む2ヶ所以上とすることを特徴とする請求項1記載の巻鉄心製造装置。
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