JP4526977B2 - 送信機および送信制御方法 - Google Patents

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Description

本発明は、移動通信システムに関し、特にランダムアクセス型の通信環境において通信を行う送信機および送信制御方法に関する。
ある周波数帯域を複数の送受信機が共有して通信を行う方法として、無線LANで用いられるCSMA/CA方式がある。CSMA/CA方式では、データの送信を行う前に、他のユーザが通信を行っていないかを干渉を測定することにより検出し、他のユーザが通信を行っていない場合は送信を開始する。そして、パケットの衝突を検出した場合には、ランダムに決定される時間間隔を経てから通信を開始する。
CSMA/CA方式における送受信機について、図1を参照して説明する。
この送受信機1は、受信アンテナと、受信アンテナと接続されたデータ信号検出部2および受信電力測定部4と、送信アンテナと、送信アンテナおよび受信電力測定部4と接続された送信可否制御部6と、送信可否制御部6と接続された多重部8と、多重部8と接続されたデータシンボル生成部10およびパイロットシンボル生成部12とを備える。また、データ信号検出部2は受信情報ビットを出力し、送信用情報ビットはデータシンボル生成部10に入力される。
データ信号検出部2は、受信アンテナにより受信されたデータ信号を検出し、受信情報ビットを出力する。また、受信電力測定部4は、受信電力を測定し、その結果を送信可否制御部6に入力する。
一方、データシンボル生成部10は、入力された送信用情報ビットに基づいて、データシンボルを生成し、生成したデータシンボルを多重部8に入力する。多重部8は、入力されたデータシンボルと、パイロットシンボル生成部12において生成されたパイロットシンボルとを多重し、送信可否制御部6に入力する。送信可否制御部6は、入力された受信電力に基づいて、他のユーザが通信を行っているか否かを判断する。送信可否判断部6は、他のユーザが通信を行っていないと判断した場合、入力された多重化されたデータシンボルとパイロットシンボルとを多重した信号を、送信アンテナを介して送信する。一方、送信可否判断部6は、他のユーザが通信を行っていると判断した場合、所定の時間間隔を経てから同様の処理を行う。
"DFT-based Channel Estimation in 2D-Pilot-Symbol-Aided OFDM Wireless Systems", M. Julia Fernandez-Getino Gracia, et. al, Proc. of IEEE VTC 2001. pp. 810-814, 2001
しかしながら、上述した背景技術には以下の問題がある。
無線LANで使用されるCSMA/CA方式では、あるユーザが使用している間は、他のユーザが通信を行うことができない。したがって、リアルタイム通信やストリーム伝送を行う際に非常に大きな遅延を生じる問題がある。
また、CSMA/CA方式では、同時使用ユーザ数が多い場合に、特定のユーザが長時間通信不可能になる状況を生じる問題があり,過度に干渉量を制限することによりシステム全体の通信容量を制限する可能性がある。
そこで、本発明は、ランダムアクセス型の通信環境において、各パケットに対して生じる遅延を改善して通信を行う送信機および送信制御方法を提供することを目的とする。
送信機は、
受信信号に基づいて、同期タイミングを検出する同期タイミング検出部と、
該同期タイミング検出部により検出された同期タイミングに基づいて、前記受信信号から、割り当てられた周波数帯域の使用状況を検出する周波数使用状況検出部と、
該周波数使用状況検出部により検出された周波数帯域の使用状況に基づいて、パイロットシンボルの配置を決定するシンボル配置決定部と、
該シンボル配置決定部により決定されたパイロットシンボルの配置にしたがって、パイロットシンボルを配置するシンボル配置部と、
前記同期タイミング検出部により検出された同期タイミングに基づいて、予め規定されたフレーム数送信する毎に、所定の区間未送信となるように送信タイミングを制御する送信タイミング制御部と、
該送信タイミング制御部による送信タイミング制御に従って、前記シンボル配置部により配置されたパイロットシンボルを含むフレームを送信する送信部と
を備え
前記シンボル配置決定部は、所定のタイミングで、同時に周波数帯を使用するユーザ数に少なくとも1を加えた数に、パイロットシンボルを配置すべきサブキャリア間隔を変更する。
本送信機は、
受信信号に基づいて、同期タイミングを検出する同期タイミング検出部と、
該同期タイミング検出部により検出された同期タイミングに基づいて、前記受信信号から、割り当てられた周波数帯域の使用状況を検出する周波数使用状況検出部と、
該周波数使用状況検出部により検出された周波数帯域の使用状況に基づいて、割り当てられた周波数帯域を分割した複数のサブキャリアブロックから、使用すべきサブキャリアブロックを選択するサブキャリアブロック選択部と、
前記周波数使用状況検出部により検出された周波数帯域の使用状況に基づいて、前記サブキャリアブロック選択部により選択されたサブキャリアブロックに対して、パイロットシンボルの配置を決定するシンボル配置決定部と、
該シンボル配置決定部により決定されたパイロットシンボルの配置にしたがって、パイロットシンボルを配置するシンボル配置部と、
前記同期タイミング検出部により検出された同期タイミングに基づいて、予め規定されたフレーム数送信する毎に、所定の区間未送信となるように送信タイミングを制御する送信タイミング制御部と、
該送信タイミング制御部による送信タイミング制御に従って、前記シンボル配置部により配置されたパイロットシンボルを含むフレームを送信する送信部と
を備え、
前記周波数使用状況検出部は、前記受信信号から、干渉信号電力および空間多重数のうち、少なくとも一方を周波数帯域の使用状況として検出し、
前記サブキャリアブロック選択部は、使用すべきサブキャリアブロックにおける空間多重数が、該使用すべきサブキャリアブロックを2に分割した下位のサブキャリアブロックにおける空間多重数とは異なる場合、前記使用すべきサブキャリアブロックのサイズを減少させる。
本送信機は、
受信信号に基づいて、同期タイミングを検出する同期タイミング検出部と、
該同期タイミング検出部により検出された同期タイミングに基づいて、前記受信信号から、割り当てられた周波数帯域の使用状況として、干渉信号電力および空間多重数のうち、少なくとも一方を検出する周波数使用状況検出部と、
該周波数使用状況検出部により検出された周波数帯域の使用状況に基づいて、割り当てられた周波数帯域を分割した複数のサブキャリアブロックから、使用すべきサブキャリアブロックを選択するサブキャリアブロック選択部と、
前記周波数使用状況検出部により検出された周波数帯域の使用状況に基づいて、前記サブキャリアブロック選択部により選択されたサブキャリアブロックに対して、パイロットシンボルの配置を決定するシンボル配置決定部と、
該シンボル配置決定部により決定されたパイロットシンボルの配置にしたがって、パイロットシンボルを配置するシンボル配置部と、
前記同期タイミング検出部により検出された同期タイミングに基づいて、予め規定されたフレーム数送信する毎に、所定の区間未送信となるように送信タイミングを制御する送信タイミング制御部と、
該送信タイミング制御部による送信タイミング制御に従って、前記シンボル配置部により配置されたパイロットシンボルを含むフレームを送信する送信部と
を備え、
前記周波数使用状況検出部は、前記サブキャリアブロック選択部により選択された使用すべきサブキャリアブロックに隣接する隣接サブキャリアブロックにおける周波数帯域の使用状況を検出し、
前記サブキャリアブロック選択部は、前記隣接サブキャリアブロックにおける周波数帯域の使用状況に基づいて、該隣接サブキャリアブロックも選択する。
このように構成することにより、ランダムアクセス型の通信環境において、既に通信中のユーザが存在する状況で、通信を開始することができる。
送信制御方法は、
受信信号に基づいて、同期タイミングを検出する同期タイミング検出ステップと、
該同期タイミング検出ステップにより検出された同期タイミングに基づいて、前記受信信号から、割り当てられた周波数帯域の使用状況を検出する周波数使用状況検出ステップと、
該周波数使用状況検出ステップにより検出された周波数帯域の使用状況に基づいて、パイロットシンボルの配置を決定するシンボル配置決定ステップと、
該シンボル配置決定ステップにより決定されたパイロットシンボルの配置にしたがって、パイロットシンボルを配置するシンボル配置ステップと、
前記同期タイミング検出ステップにより検出された同期タイミングに基づいて、予め規定されたフレーム数送信する毎に、所定の区間未送信となるように送信タイミングを制御する送信タイミング制御ステップと、
該送信タイミング制御ステップによる送信タイミング制御に従って、前記シンボル配置ステップにより配置されたパイロットシンボルを含むフレームを送信する送信ステップと
を有し、
前記シンボル配置決定ステップでは、所定のタイミングで、同時に周波数帯を使用するユーザ数に少なくとも1を加えた数に、前記パイロットシンボルを配置すべきサブキャリア間隔を変更る。
本送信制御方法は、
受信信号に基づいて、同期タイミングを検出する同期タイミング検出ステップと、
該同期タイミング検出ステップにより検出された同期タイミングに基づいて、前記受信信号から、割り当てられた周波数帯域の使用状況を検出する周波数使用状況検出ステップと、
該周波数使用状況検出ステップにより検出された周波数帯域の使用状況に基づいて、割り当てられた周波数帯域を分割した複数のサブキャリアブロックから、使用すべきサブキャリアブロックを選択するサブキャリアブロック選択ステップと、
前記周波数使用状況検出ステップにより検出された周波数帯域の使用状況に基づいて、前記サブキャリアブロック選択ステップにより選択されたサブキャリアブロックに対して、パイロットシンボルの配置を決定するシンボル配置決定ステップと、
該シンボル配置決定ステップにより決定されたパイロットシンボルの配置にしたがって、パイロットシンボルを配置するシンボル配置ステップと、
前記同期タイミング検出ステップにより検出された同期タイミングに基づいて、予め規定されたフレーム数送信する毎に、所定の区間未送信となるように送信タイミングを制御する送信タイミング制御ステップと、
該送信タイミング制御ステップによる送信タイミング制御に従って、前記シンボル配置ステップにより配置されたパイロットシンボルを含むフレームを送信する送信ステップと
を有し、
前記周波数使用状況検出ステップでは、前記受信信号から、干渉信号電力および空間多重数のうち、少なくとも一方を周波数帯域の使用状況として検出し、
前記サブキャリアブロック選択ステップでは、使用すべきサブキャリアブロックにおける空間多重数が、該使用すべきサブキャリアブロックを2に分割した下位のサブキャリアブロックにおける空間多重数とは異なる場合、前記使用すべきサブキャリアブロックのサイズを減少させる。
本送信制御方法は、
受信信号に基づいて、同期タイミングを検出する同期タイミング検出ステップと、
該同期タイミング検出ステップにより検出された同期タイミングに基づいて、前記受信信号から、割り当てられた周波数帯域の使用状況として、干渉信号電力および空間多重数のうち、少なくとも一方を検出する周波数使用状況検出ステップと、
該周波数使用状況検出ステップにより検出された周波数帯域の使用状況に基づいて、割り当てられた周波数帯域を分割した複数のサブキャリアブロックから、使用すべきサブキャリアブロックを選択するサブキャリアブロック選択ステップと、
前記周波数使用状況検出ステップにより検出された周波数帯域の使用状況に基づいて、前記サブキャリアブロック選択ステップにより選択されたサブキャリアブロックに対して、パイロットシンボルの配置を決定するシンボル配置決定ステップと、
該シンボル配置決定ステップにより決定されたパイロットシンボルの配置にしたがって、パイロットシンボルを配置するシンボル配置ステップと、
前記同期タイミング検出ステップにより検出された同期タイミングに基づいて、予め規定されたフレーム数送信する毎に、所定の区間未送信となるように送信タイミングを制御する送信タイミング制御ステップと、
該送信タイミング制御部による送信タイミング制御に従って、前記シンボル配置部により配置されたパイロットシンボルを含むフレームを送信する送信ステップと
を有し、
前記周波数使用状況検出ステップでは、前記サブキャリアブロック選択ステップにより選択された使用すべきサブキャリアブロックに隣接する隣接サブキャリアブロックにおける周波数帯域の使用状況を検出し、
前記サブキャリアブロック選択ステップでは、前記隣接サブキャリアブロックにおける周波数帯域の使用状況に基づいて、該隣接サブキャリアブロックも選択する。

このようにすることにより、ランダムアクセス型の通信環境において、既に通信中のユーザが存在する状況で、通信を開始することができる。
本発明の実施例によれば、ランダムアクセス型の通信環境において、各パケットに対して生じる遅延を改善して通信を行う送信機および送信制御方法を実現できる。
次に、本発明の実施例について図面を参照して説明する。
なお、実施例を説明するための全図において、同一機能を有するものは同一符号を用い、繰り返しの説明は省略する。
最初に、通信システムについて、図2Aを参照して説明する。
端末Aは、各送信アンテナ、例えば3本の送信アンテナから独立した情報を、端末A´に送信する。一方、端末A´は、各受信アンテナ、例えば3本の受信アンテナによりそれぞれ受信された3ストリーム全ての情報を検出する。
一方、本発明の実施例にかかる通信システムは、ランダムアクセス型の通信環境において、送信側の端末としての端末A、端末Bおよび端末Cと、受信側の端末としての端末A´、端末B´および端末C´とを備える。
図2Bに示すように端末A、端末Bおよび端末Cから送信された信号は、端末A´、端末B´および端末C´がそれぞれ備える受信アンテナにそれぞれ受信される。しかし、端末A´、端末B´および端末C´は、それぞれ端末Aからの信号、端末Bからの信号および端末Cからの信号のみを検出する。
このようにすることにより、端末A−A´、端末B−B´および端末C−C´が同じ周波数帯域を利用して、同時に通信を行うことを可能とする。
本発明の第1の実施例にかかる送受信機100について、図3を参照して説明する。各端末は、送信機および受信機としての送受信機100を備える。
本実施例にかかる送受信機100は、受信アンテナと、受信アンテナと接続されたデータ信号検出部102、同期タイミング検出部106および周波数使用状況検出手段としての周波数使用状況認識部108と、周波数使用状況認識部108と接続されたシンボル配置決定部112と、シンボル配置決定部112と接続されたシンボル配置部114と、シンボル配置部114と接続された送信タイミング制御部110、パイロットシンボル生成部118およびデータシンボル生成部120と、送信タイミング制御部110と接続された送信アンテナとを備える。
また、同期タイミング検出部106と、周波数使用状況認識部108および送信タイミング制御部110とが接続される。また、データ信号検出部102から受信情報ビットが出力され、送信用情報ビットはデータシンボル生成部120に入力される。
データ信号検出部102は、受信アンテナにより受信された信号からデータ信号を検出し、受信情報ビットを出力する。
同期タイミング検出部106は、同期タイミングの検出を行う。同期タイミング検出部106は、同期タイミングの検出を、別の周波数帯で送信されている信号、例えばGPS信号を用いて行うようにしてもよいし、通信において使用される周波数帯の他端末の通信状況から判断するようにしてもよい。
後者、すなわち他端末の通信状況から判断する場合の同期タイミング検出部106について、図4を参照して説明する。同期タイミング検出部106は、受信アンテナから受信信号が入力される相関取得部402〜402と、相関取得部402〜402とそれぞれ接続されたタイミング決定部404〜404と、タイミング決定部404〜404と接続された目標同期タイミング調整部406とを備える。相関取得部402〜402には、それぞれパイロット信号1〜Nが入力される。ここで、パイロット信号1〜Nは自端末の通信している端末及び他の周辺の端末が使用しているパイロット信号である。
相関取得部402〜402は、自端末の周辺で通信を行っている端末が使用しているパイロット信号と受信信号との相関を取り、その結果をそれぞれタイミング決定部404〜404に入力する。タイミング決定部404〜404は、入力された相関値に基づいて、タイミングを決定し、目標同期タイミング調整部406に入力する。このようにすることにより、自端末の周辺で通信を行っている各端末がどのような送信タイミングを用いているかを検出することができる。
目標同期タイミング調整部406は、入力された各端末の送信タイミングに基づいて、目標同期タイミング、例えばこれらのタイミング全てを平均したタイミングを送信タイミングとし、周波数使用状況認識部108および送信タイミング制御部110に入力する。
周波数使用状況認識部108は、端末Aの通信が開始される場合、これから使用する周波数帯域の使用状況を判断する。周波数使用状況認識部108は、図5に示すように、受信信号およびタイミング信号が入力される相関取得部502と、相関取得部502と接続された空きキャリア判定部504と、相関取得部502および空きキャリア判定部504と接続され、パイロット信号(周波数領域)が入力されるサブキャリアブロック使用状況認識部506とを備える。
相関取得部502は、同期タイミング検出部106で検出された同期タイミングを用いて、例えばFFT処理を行い、受信信号におけるサブキャリア毎の信号成分を検出し、その結果を空きキャリア判定部504およびサブキャリアブロック使用状況認識部506に入力する。
空きキャリア判定部504は、入力された受信信号におけるサブキャリア毎の信号成分の中で既定の閾値を超えた電力を下回るサブキャリアを、空きサブキャリアと判定し、判定された空きサブキャリアを示す情報をサブキャリアブロック使用状況認識部506に入力する。
サブキャリアブロック使用状況認識部506は、入力された受信信号におけるサブキャリア毎の信号成分と、空きサブキャリアを示す情報とに基づいて、そのサブキャリアの使用状況を認識し、その結果をシンボル配置決定部112に入力する。
本実施例においては、空きサブキャリア数あるいは、空きサブキャリアの間隔が空間多重度と対応するため、空きサブキャリア数を調べることにより、サブキャリアブロック使用状況認識部506は、各サブキャリアブロックの空間多重度を認識することができる。
また、他の特定の端末が、複数サブキャリアを使用して通信を行っているか、あるいは1サブキャリアブロックを使用して通信を行っているかなど、他の端末と後述する使用サブキャリアブロックとの対応を認識する必要がある場合は、サブキャリアブロック使用状況認識部506は、パイロット信号をパターン認識することにより、この対応状況を認識することができる。ただし、この場合は、使用サブキャリアブロック数が異なる場合には、異なるパイロットシンボルパターンとなるように、パイロット信号を使用させることを前提としている。
ここで、周波数使用状況認識部108における空きサブキャリアに関する判断は、端末A(送信側)が行ってもよいし、端末A´(受信側)が行い端末Aにフィードバックするようにしてもよい。さらに、このフィードバックに用いるチャネルは、別の周波数帯域に用意された制御チャネルを用いてもよいし、使用する周波数帯と同一の周波数帯域で多重するようにしてもよい。
シンボル配置決定部112は、入力されたサブキャリアの使用状況に基づいて、パイロットシンボルおよびデータシンボルの配置を決定し、その結果をシンボル配置部114に入力する。
ここで、本実施例にかかる通信システムにおけるフレーム構成について、図6を参照して説明する。本実施例においては、OFDMを仮定し、16サブキャリアを用いて通信を行う場合について説明する。また、最大の空間多重数が4である場合について説明する。例えば、パイロットシンボルがデータシンボルの前に配置される。
シンボル配置決定部112は、通信しているユーザがいない場合には、新しく通信を開始するユーザが通信開始可能となるように、パイロットシンボル区間では、規定されたサブキャリア間隔、例えば4シンボル毎にパイロットシンボルを配置し、また、パイロットシンボルを配置したサブキャリア以外はヌルシンボルとするように決定する。
このようなフレーム構成とすることにより、既に通信中のユーザが存在する状況で、他のユーザが通信を開始した場合においても通信を開始したユーザの検出を容易に行うことやチャネルの推定精度が劣化することを回避することができる。したがって、各パケットに対して生じる遅延及びシステム全体の通信容量を改善して通信を行うことができる。
また、この場合、各パイロット信号の電力は、パイロット信号を配置するサブキャリア間隔倍、この場合にはデータシンボルの4倍の電力を割り当てて送信するようにしてもよい。
また、例えば、端末Aが通信を開始した後に、端末Bが通信を開始する場合、周波数使用状況認識部108は、現在の使用状況を、既に端末A−A´が通信を行っていると判定する。このため、端末Bのシンボル配置決定部112は、パイロットシンボル区間では、端末Aとは異なる4シンボル毎にパイロットシンボルを配置するようにパイロットシンボル配置を決定し、決定されたパイロットシンボル配置およびデータシンボル配置をシンボル配置部114に入力する。このようにすることにより、既に通信中のユーザ(端末)が存在する状況で、他のユーザ(端末)が通信を開始することを許容することができる。
データシンボル生成部120は、入力された送信用情報ビットに基づいて、データシンボルを生成し、シンボル配置部114に入力する。
パイロットシンボル生成部118は、パイロットシンボルを生成し、シンボル配置部114に入力する。
シンボル配置部114は、シンボル配置決定部112により決定されたパイロットシンボル配置およびデータシンボル配置に基づいて、データシンボルおよびパイロットシンボルを配置し、送信タイミング制御部110に入力する。また、シンボル配置部114は、同一周波数帯域に制御信号を多重する場合には、制御信号を配置し、送信タイミング制御部110に入力する。
送信タイミング制御部110は、同期タイミング検出部106により検出された同期タイミングにしたがって、送信する。その結果、通信を行っている複数の端末のペアが同期して通信を行う。この場合、ユーザ(端末)間でパイロットシンボルが直交化される。
次に、本実施例にかかる送受信機100の動作について、図7を参照して説明する。
最初に。同期タイミング検出部106において、同期タイミングの検出が行われる(ステップS702)。
次に、周波数使用状況認識部108は、検出された同期タイミングに基づいて、受信信号における各サブキャリアの信号成分を検出する(ステップS704)。
次に、周波数使用状況認識部108は、各サブキャリアの信号成分を用いて、空きサブキャリアの判定を行う(ステップS706)。
次に、シンボル配置決定部112は、パイロットシンボル配置およびデータシンボル配置を決定する(ステップS708)。
次に、決定されたシンボル配置に基づいて、パイロットシンボルなどを配置して送信する(ステップS710)。
本実施例によれば、ランダムアクセス型の通信環境において、各パケットに過度な遅延を生じさせずに通信を行わせることができる。
また、本実施例によれば、4ユーザまで同時使用ユーザを増加させることができ、システム全体の通信容量を増加させることができる。
ここで、4ユーザ以上で同時に通信を行う場合には、シンボル配置決定部112に、同時に通信を行おうとするユーザ数のサブキャリア間隔でパイロット信号を配置するよう決定させる。例えば、5ユーザが通信することを可能とするには、5サブキャリア間隔でパイロット信号を配置するように決定する。さらに、後述するサブキャリアブロックを使用して通信を行わせることにより、より多くのユーザ(端末)に同時に通信を行わせることが可能となる。
また、仮に、複数のユーザが同時に通信を開始しパケットの衝突が生じた場合には、通信を開始しようとする端末の送信タイミング制御部110が、各々ランダムな時間間隔を経てから通信を開始するように制御するようにすればよい。
受信機では、複数の端末からの送信信号が重畳して受信される場合があり、この場合は信号を分離する必要がある。ただし、この状況は、MIMOあるいは空間多重において想定されている状況と同じである(例えば、図2B参照)ため、この信号分離については、これらの分野で用いられている信号分離方法を用いればよい。
次に、本発明の第2の実施例にかかる送受信機について説明する。
本実施例にかかる送受信機の構成は図3−図5を参照して説明した送受信機と同様の構成であるためその説明を省略する。
第1の実施例では、最大の空間多重数が予め規定されている場合について説明したが、本実施例では、より柔軟にパイロットシンボル間隔を決定する。
本実施例にかかるフレーム構成例について、図8を参照して説明する。
例えば、端末Aが通信を開始しようとする。通信しているユーザがいない場合には、端末Aの周波数使用状況認識部108は、パイロットシンボル区間およびデータシンボル区間が、Null Symbolsであると認識する。また、シンボル配置部112は、新しく通信を開始するユーザが通信開始可能となるように、例えばパイロットシンボル区間では、1シンボル毎にパイロットシンボルを配置する。
端末Aが通信を開始した後に、端末Bが通信を開始する場合は、既に端末A−端末A´が通信を行っているため、端末Bのシンボル配置決定部112は、パイロットシンボル区間では、端末Aとは異なる2シンボル毎にパイロットシンボルを配置するように決定する。
その結果、端末Aおよび端末Bが通信を開始した状態では、新規通信開始ユーザの使用するパイロットシンボル位置が存在しない状態となる。このため、端末Aおよび端末Bのシンボル配置決定部112は、適切なタイミングで、パイロットシンボル配置を変更する。例えば、3シンボル毎にパイロットシンボルを配置する。
変更後のパイロット配置規則は、端末Aが送信するパイロット信号と端末Bが送信するパイロット信号とが衝突しないように、予め決定しておけばよい。この規則は、例えば、最も低い周波数のサブキャリアを示す先頭パイロット信号の位置は変更せずに、現在の同時使用ユーザ数に少なくとも1を加えた間隔で配置するとすればよい。また、パイロット配置の変更タイミングは端末Bが通信を開始した後Nフレーム後(Nは既定の定数)としてもよいし、制御チャネルを介して端末A−端末B間で通信を行い決定するようにしてもよい。
また、端末Bが通信を開始した後Nフレーム後とする場合は、端末Aは直接端末Bが通信を開始したことを検出することが困難であるため、例えば、端末A´がこれを検出し、端末Aにフィードバックするようにすればよい。
この場合の端末A、端末A´および端末Bの動作について、図9を参照して説明する。
端末Aと端末A´との間で通信が行われている。端末Bは、例えば端末B´と通信を開始する(ステップS902)。
端末Bが送信する信号は、端末A´にも受信され、端末A´は、端末Bが通信を開始したことを検出すると(ステップS904)、端末Aに端末Bが通信を開始したことを通知する(ステップS906)。
端末Aおよび端末Bのシンボル配置決定部112は、パイロットシンボルの配置を変更する(ステップS908、ステップS910)。
受信側の端末では空間多重数以上のアンテナ数を備えることが好ましいが、十分な数のアンテナ数を備えるとは限らない。このような場合、送受信機100は、同じシンボルを繰り返し送信する、あるいは符号拡散を行うようにすればよい。
また、端末A−端末A´、端末B−端末B´のうち、片方の端末間の通信が終了した場合は、図10に示すように、他方のユーザ(端末)が、パイロットシンボル配置を変更して通信を行うようにしてもよい。例えば、端末A―端末A´間、および端末B―端末B´間で通信が行われている場合には、端末Aおよび端末Bのパイロットシンボルは、それぞれ3サブキャリア毎の配置に変更される。この状況で、端末B−端末B´間の通信が終了した場合、フレーム構成は、端末Aのパイロットシンボルは3サブキャリア毎に配置されたままとなる。この場合、例えば、端末Aのシンボル配置決定部112は、2サブキャリア毎にパイロットシンボルを配置するように決定してもよい。
この場合、端末Aは、他のユーザ、例えば端末B−端末B´が通信を終了したことを直接検知することは困難である。このため、端末A´は、ACK信号やMCSセットの情報と共に、端末Aと同時通信を行っている他のユーザ、例えば端末Bの情報に関しても検出し、端末Aにフィードバックを行うようにすればよい。
また、端末A−端末A´間の通信が終了した場合にも同様の処理が行われるが、この場合、パイロット信号区間における未使用サブキャリアの位置が、使用しているパイロットチャネルよりも低い周波数帯である場合は、自パイロット信号を現在配置された位置より各々少なくとも1サブキャリア低い周波数帯を使用するように決定する。
次に、本発明の第3の実施例にかかる送受信機について説明する。
本実施例にかかる送受信機の構成は図3−図5を参照して説明した送受信機と同様の構成であるためその説明を省略する。
第2の実施例においては、サブキャリア間隔を任意の値とすることができる送受信機について説明した。この場合、パイロット信号の配置されていないサブキャリアは、パイロット信号が配置されているサブキャリアにより得られるチャネル推定値を補完することにより得ることができる。この場合、サブキャリア間隔は2のn乗であることが望ましい場合がある(例えば、非特許文献1参照)。そこで、本実施例においては、上述した第2の実施例において取り得るサブキャリア間隔を2のn乗に制限する場合について説明する。
具体的には、シンボル配置決定部112は、サブキャリアの間隔を決定する場合に2(nは自然数)となる数の中から現在の空間多重数+1よりも大きい最小の数を選択する。例えば、図11に示すように、端末A−端末A´間で通信が開始され、その後端末B−端末B´間の通信が開始された場合、端末Aおよび端末Bのパイロットシンボルはそれぞれ2サブキャリア毎に配置される。この場合、端末Aおよび端末Bのシンボル配置決定部112は、2(nは自然数)となる数の中から現在の空間多重数+1よりも大きい最小の数、例えば4を選択する。その結果、端末Bが通信を開始した後、4サブキャリア間隔でパイロットシンボルが配置される。
次に、本発明の第4の実施例にかかる送受信機について説明する。
第1の実施例〜第3の実施例においては、それぞれサブキャリア間隔を、予め規定された値に固定する場合、可変とする場合、2に制限する場合について示した。本実施例においては、一例としてサブキャリア間隔を可変に制御する場合について説明する。しかし、本実施例は、サブキャリア間隔を予め規定された値に固定とする場合、2に制限する場合についても適用することができる。
受信側の端末に備えられた受信機は必ずしも複数の受信アンテナを備えているわけではなく、また、符号拡散を用いる場合でも、大きな拡散率を用いると1フレーム内に含まれる情報シンボル数が少なくなり、相対的にパイロットシンボルの比率が増加し伝送効率が劣化する。また、通信の種類により、例えば音声通信では、比較的狭い帯域を長時間継続的に使用する方が好ましい場合もある。
そこで、本実施例にかかる送受信機は、干渉量が規定の一定値を超えた場合や、端末から要求された通信の種類により、各ユーザが常に全帯域を占有して通信を行うのではなく、各ユーザが一部の周波数帯域を使用して通信を行う。
本実施例にかかる送受信機は、図12に示すように、図3を参照して説明した送受信機において、周波数使用状況認識部108およびシンボル配置決定部112と接続されたサブキャリアブロック決定部122を備える。
サブキャリアブロック決定部122の動作について、図13を参照して説明する。
現在2つの端末、例えば端末Aおよび端末Bが通信を行っている。この状況で、端末Cが、端末Aおよび端末Bが使用中の周波数帯域を用いて通信を開始しようとする。ここで、端末Cは2ユーザ多重以下で通信を行うように設計されているものとする。
このとき、このユーザ(端末C)は、サブキャリアブロック決定部122において、最初の送信フレームにおいて、該当帯域を複数に分割したサブキャリア群、例えば、該当帯域の半分のサブキャリア群(以降このサブキャリア群をサブキャリアブロックと呼ぶ)を用いて、通信を開始するように決定し、シンボル配置決定部112に入力する。シンボル配置決定部112は、サブキャリアブロックにおけるパイロットシンボル配置およびデータシンボル配置を決定する。
例えば、端末Cのサブキャリアブロック決定部122は、該当帯域を分割したサブキャリアブロック1および2のうち、サブキャリアブロック1に自端末Cに対応するパイロットシンボルを配置するように決定する。
この場合、既存のユーザ、例えば端末Aおよび端末Bは、周波数使用状況認識部108において、新しくユーザが通信を開始したことを、パイロットチャネルを監視することにより認識する。ここで、サブキャリアブロックのサイズ(サブキャリアブロックに含まれるサブキャリア数)は、全サブキャリアの半分である必要はないが、各端末が選択し得るサブキャリアブロックの種類は予め決定されている方が好ましい。例えば、使用するサブキャリアブロックの種類を規定したテーブルを備えるようにし、サブキャリア決定部112は、このテーブルを参照し、サブキャリアブロックを決定する。
「使用するサブキャリアブロック内において、より下位のサブキャリアブロックにおける空間多重数がサブキャリアブロックごとに異なる場合、使用するサブキャリアブロックのサイズを減少させる」ように規則を定めることで、新しい端末が通信を開始したことを認識した端末Aおよび端末Bのシンボル配置決定部112は、この規則にしたがい、使用するサブキャリアブロックのサイズを減少させる。例えば、サブキャリアブロック1において、端末Bに対するパイロットシンボルを減少させ、サブキャリアブロック2において、端末Aに対するパイロットシンボルを減少させることにより、サブキャリアブロックのサイズを減少させる。
このとき、端末Aと端末Bが共にサブキャリアブロック1を占有しないように、例えば「先頭のパイロットシンボル位置より高い周波数帯のサブキャリアを使用している端末が周波数の高いサブキャリアブロックを使用する」ように予め決定する。図13では、端末Bのサブキャリアブロック決定部122は、自端末Bに対するパイロットシンボルが、先頭パイロットシンボルの位置より高い周波数のサブキャリアを使用していると判断し、サブキャリアブロック2を使用するように決定する。以降は、各サブキャリアブロックにおいて上述した実施例と同様に、適宜パイロットシンボル配置が変更される。具体的には、サブキャリアブロック1において端末Aおよび端末Cのパイロット信号がそれぞれ3サブキャリア毎に配置され、サブキャリアブロック2において端末Bのパイロット信号が2サブキャリア毎に配置される。
次に、端末A、端末Bおよび端末Cが、サブキャリアブロックを使用して通信を行っている場合に、一部のユーザが通信を終了した場合の動作について説明する。
8サブキャリアから構成されるサブキャリアブロック1およびサブキャリアブロック2において、端末Aのパイロットシンボルは、サブキャリアブロック1およびサブキャリアブロック2において、3サブキャリア毎に配置され、端末Bのパイロットシンボルはサブキャリアブロック2において、3サブキャリア毎に配置され、端末Cのパイロットシンボルはサブキャリアブロック1において、3サブキャリア毎に配置される。以上のフレーム構成により、端末A、端末Bおよび端末Cが通信を行っている。
このような状況で、端末Aが通信を終了した場合、端末Cが通信を終了した場合、隣接サブキャリアブロックが未使用になった場合について、それぞれ説明する。
最初に、端末Aが通信を終了した場合について、図14を参照して説明する。
端末Aが通信を終了した場合、各サブキャリアブロックでは、各々1ユーザが占有し、3サブキャリア間隔にパイロットシンボルを配置して通信を行う。このような場合には、端末Bおよび端末Cのシンボル配置決定部112は、パイロット信号をそれぞれ占有する各サブキャリアブロックにおいて、新しく通信を開始するユーザが通信開始可能となるように、2サブキャリア毎に配置するパイロット信号配置に各々変更して通信を行う。
次に、端末Cが通信を終了した場合について、図15を参照して説明する。
端末Cが通信を終了した場合、サブキャリアブロック1は端末Aが占有し、サブキャリアブロック2は端末Aと端末Bが共有する。
このような場合は、端末Aのシンボル配置決定部112は、現在占有しているサブキャリアブロック、すなわちサブキャリアブロック1のみを便用するように決定する。一方、端末Bのシンボル配置決定部112は、端末Bが現在占有しているサブキャリアブロック、すなわちサブキャリアブロック2のみを便用するように決定する。
次に、隣接サブキャリアブロックが未使用になった場合について、図16を参照して説明する。
例えば、サブキャリアブロック1を端末Aが占有し、サブキャリアブロック2を端末Bが占有して通信を行う。この状況で、隣接サブキャリアブロック、例えばサブキャリアブロック2が未使用になった場合、端末Aのシンボル配置決定部112は、隣接ブロックも使用して通信を行うように決定する。
本実施例のように、割り当てられた帯域をサブキャリアブロックに分割して通信を行う場合は、送信タイミング制御部110は、隣接するサブキャリアブロックとも同期を取り通信を行う。
次に、本発明の第5の実施例にかかる送受信機について説明する。
本実施例にかかる送受信機の構成は図12を参照して説明した送受信機と同様の構成であるためその説明を省略する。
割り当てられた帯域をサブキャリアブロックに分割して通信を行う場合、一部の端末が通信を終了するなどにより、サブキャリアブロック毎の空間多重数に不均衡が生じる可能性がある。本実施例では、そのような場合に、この空間多重数の不均衡を是正する送信機について説明する。
具体的には、通信中の端末は、使用中のサブキャリアブロックに加え隣接するサブキャリアブロックのパイロット区間についても監視を行う。例えば、周波数使用状況認識部108のサブキャリアブロック使用状況認識部506は、入力されるパイロット信号に基づいて、隣接するサブキャリアブロックの多重数を求め、サブキャリアブロック決定部122およびシンボル配置決定部114に入力する。
サブキャリアブロック決定部122は、隣接サブキャリアの多重数と、使用サブキャリアブロックの空間多重数とを比較し、隣接サブキャリアの多重数が現在の使用サブキャリアブロックの空間多重数よりも2以上少ない場合は、現在利用しているサブキャリアブロックを変更するように決定する。この場合、どのユーザが移動するか決定されていないと、複数のユーザが同時に移動することにより、信号の衝突を生じかねない。
この問題に対しては、例えば「移動先のパイロットシンボル区間において一番低い周波数に相当する空サブキャリアに相当するパイロットシンボルを使用しているユーザが移動する」ようにすればよい。あるいは、報知チャネルを利用して予め移動するユーザを決定するようにしてもよい。
例えば、図17に示すように、8サブキャリアから構成されるサブキャリアブロック1および2において、サブキャリアブロック1には端末A、端末Bおよび端末Cのパイロットシンボルが3サブキャリア毎に配置され、サブキャリアブロック2には端末Dのパイロットシンボルが2サブキャリア毎に配置される。
このような状況において、例えば、端末Bの周波数使用状況認識部108は、使用中のサブキャリアブロック、すなわちサブキャリアブロック1に加え隣接するサブキャリアブロック、すなわちサブキャリアブロック2のパイロット区間についても監視を行い、使用中のサブキャリアブロックの空間多重数および隣接サブキャリアブロックの多重数を求め、サブキャリアブロック決定部122に入力する。
サブキャリアブロック決定部122は、隣接サブキャリアブロックにおける多重数と使用サブキャリアブロックの空間多重数とを比較し、隣接サブキャリアの多重数が現在の使用サブキャリアブロックの空間多重数よりも2以上少ないと判断した場合、現在利用しているサブキャリアブロックを変更する。その結果、端末Bは、サブキャリアブロック2を使用して通信する。
例えば、端末Bのサブキャリアブロック決定部122は、使用サブキャリアブロック、例えばサブキャリアブロック1に隣接する隣接サブキャリアブロック、例えばサブキャリアブロック2の多重数が1であり、現在の使用サブキャリアブロックの空間多重数の3よりも2以上少ないと判断し、現在利用しているサブキャリアブロック1からサブキャリア2に移動する。その結果、サブキャリアブロック1は端末Aおよび端末Cに対応するパイロットシンボルが占有し、サブキャリアブロック2は端末Bおよび端末Dに対応するパイロットシンボルが占有する。
次に、端末Bおよび端末Dのシンボル配置決定部112は、サブキャリアブロック2において新しく通信を開始するユーザが使用可能となるように空間多重数を変更する。その結果、サブキャリア1では、端末Aおよび端末Cのパイロットシンボルがそれぞれ3サブキャリア毎に配置され、サブキャリア2では、端末Bおよび端末Dのパイロットシンボルがそれぞれ3サブキャリア毎に配置される。
次に、本発明の第6の実施例にかかる送受信機について説明する。
本実施例にかかる送受信機の構成は図12を参照して説明した送受信機と同様の構成であるためその説明を省略する。
上述した実施例では、使用帯域内で、サブキャリアブロックが分割されて使用されないように使用サブキャリアブロックを決定する方法について説明した。しかし、この方法では、図13を参照して説明したように、一部の帯域を空間多重して用いることが可能である場合に、システム全体で得られる通信容量を必要以上に制限してしまうことになる。
そこで、本実施例にかかる送受信機では、各サブキャリアブロックが既定の多重度に達していなければ、現在のサブキャリアブロックの使用状況、例えばある端末が全ての帯域を使用しているのか、または複数の端末が1サブキャリアブロックずつ使用しているのかに関わらず、空間的に多重して使用することを許容する。
本実施例においては、パイロットシンボルを配置する間隔を、予め規定された値に固定する場合について説明するが、サブキャリア間隔を可変に制御する場合、2に制限する場合にも適用できる。ここでは、既定の空間多重度を2とし、パイロット信号の間隔を3とする場合について説明する。このようにすることにより、新規に通信を開始しようとする端末が使用するためのパイロットシンボル位置を用意することができる。
具体的に、図18を参照して説明する。
8サブキャリアから構成されるサブキャリアブロック1および2において、端末Aおよび端末Bが3サブキャリア毎にパイロットシンボルを配置している。この状況で、端末Cが通信を開始することにより、サブキャリア1にパイロットシンボルを配置した場合、サブキャリアブロック1の空間多重度が3となり既定の2を超えたため、サブキャリアブロック1を使用している一部の端末はこの帯域の使用を中止する必要がある。
ここで、サブキャリアブロック1の該当サブキャリアの使用を中止する端末は、複数のサブキャリアブロックを使用している端末の中からランダムに決定されるようにしてもよいが、各状況によって、該当のサブキャリアの使用を中止する端末が一意に決定されるように、規則として決めておくことが望ましい。このようにすることにより、同時に複数の端末が、規定の空間多重度を超えたサブキャリアブロック、例えばサブキャリアブロック1の該当サブキャリアの使用を中止することを避けることができる。
この規則としては、例えば、使用サブキャリアブロック数が同じ場合は、使用している先頭パイロットシンボル位置の周波数が高い端末、例えば端末Bから該当のサブキャリアブロックの使用を中止する。また、図19に示すように、より多くのサブキャリアブロックを使用している端末、例えば端末Aから先に該当サブキャリアブロックの使用を中止するようにしてもよい。
また、全ての端末が1サブキャリアブロックずつ使用し、全てのサブキャリアの空間多重数が2である場合は、新しく通信を開始する端末に対して、空間多重が3になる場合を許容するようにしてもよい。
本実施例では、一例として既定の空間多重度を2とした場合について説明したが、2以外でも同様に適用できる。
次に、本発明の第7の実施例にかかる送受信機について説明する。
本実施例にかかる送受信機の構成は図12を参照して説明した送受信機と同様の構成であるためその説明を省略する。
例えば、ある端末は、その受信機が備える1本の受信アンテナを用いて受信するが、別の端末は、その受信機が備える2本の受信アンテナを用いて受信する場合のように、受信アンテナ数が異なる端末が同じ帯域を共有する場合、受信アンテナ数が少ない端末は、空間的に多重された信号を分離する能力が低いため、確保できる通信速度が極端に低くなる可能性がある。
そこで、本実施例にかかる送受信機では、各端末が複数端末分のパイロット信号配置を用いることを許容する。ここでは、既定の空間多重度を2とし、パイロット信号の間隔を3とすると、空間多重数の上限を決定されているため、ある端末が複数端末分のパイロット信号配置を用いることにより、該当サブキャリアブロックの空間多重数を減少させることができる。
しかし、1端末が、全帯域を独占することを許容することによるシステム全体としての効率の劣化や、他のユーザの遅延要求を満たせなくなる可能性がある。
この問題に対しては、現在使用しているサブキャリアブロックサイズに応じて、使用可能なパイロットシンボル配置数を制限するようにする。具体的には、例えば、表1に示すように決定する。
Figure 0004526977
端末Bが1サブキャリアブロックを占有して送信する場合のフレーム使用状況の遷移について、図20を参照して説明する。
ここでは、表1において使用ブロックサイズNを2とした場合を想定しており、各ユーザは1サブキャリアブロック使用時には、2ユーザ分のパイロット信号を使用できる。この場合、例えば、端末Bにおけるサブキャリアブロック決定部122は、サブキャリアブロック1を使用して通信を行うことを決定する。また、シンボル配置決定部112は、パイロットシンボルを2ユーザ分配置することを決定する。すると、既定の空間多重度が2であるため、端末Aは、端末Bが2ユーザ分のパイロットシンボル位置を占有したことにより、該当帯域が空間多重数2とみなされるため、端末Aは、サブキャリアブロック1の使用を中止する。
次に、本発明の第8の実施例にかかる送受信機について説明する。
本実施例にかかる送受信機の構成は図3〜5および図12を参照して説明した送受信機と同様の構成であるためその説明を省略する。
実際に通信を開始するためには、自分の存在を他のユーザに対して知らせるため、報知チャネル、MCSセット、ACKの送信を行うための制御チャネルが必要である。この制御チャネルは、別の周波数帯域に用意するようにしてもよいが、同一周波数帯域に多重するようにしてもよい。
同一周波数帯域に多重する場合、データ信号用に用いるフレーム構成の少なくとも一部を用いて、制御信号を伝送することも可能であるが、本実施例においては、ある端末が通信を行っている最中に別の端末が通信を開始する。また、報知信号等は他の端末のデータ信号と共に空間多重して伝送することも可能であるが、そのような場合、各端末は、空間的に多重された信号を常に受信している必要があり、端末の消費電力が大きくなると考えられる。また、ACK信号については、送信中に送信信号と同一の周波数帯域の信号を受信することは不可能である。
そこで、本実施例では図21に示すように、各フレーム送信後に一定の間隔を空けてから次のフレームを送信する。例えば、送信タイミング制御部110は、パイロットシンボルとデータシンボルとを送信した後に、一定の間隔、例えば少なくとも1個のヌルシンボル区間空けてから次のパイロットシンボルを送信するように送信タイミングを制御する。
このようにすることにより、現在通信を行っている受信側の端末は上述した未送信区間を用いてACK信号と現在のチャネルの使用状況を送信機にフィードバックすることができる。また、この場合、ACK信号は、各ヌルシンボル区間の直前のフレームに対するACK信号である必要はない。また、現在通信を行っていない端末は、上述した未送信区間を用いて自分のID等の制御情報を伝送するようにしてもよい。
この場合、他ユーザが使用していないことを確認するには、ヌルシンボル区間以上の時間、チャネルを監視する必要がある。
次に、本発明の第9の実施例にかかる送受信機について説明する。
本実施例にかかる送受信機の構成は図12を参照して説明した送受信機と同様の構成であるためその説明を省略する。
サブキャリアブロックを用いて通信を行わせる場合、予め階層構造を決定しておき、この階層構造にしたがいサブキャリアブロックを選択するようにしてもよい。
サブキャリアブロックを階層構造とした場合について、図22を参照して説明する。ここでは、一例として5段階の階層構造を持つ場合について説明する。例えば、サブキャリアブロックは、クラス1からクラス5の階層構造により構成される。各階層、すなわちクラス1、2、3、4および5に含まれるサブキャリアブロックの数は、それぞれ1、2、4、8および16である。すなわち、下位のサブキャリアブロックは、上位のサブキャリアブロックをそれぞれ2つに分割する。
ここで、例えば、「使用するサブキャリアブロック内において、より下位のサブキャリアブロックにおける空間多重数がサブキャリアブロックごとに異なる場合、使用するサブキャリアブロックのサイズを減少させる」規則が適用された場合、クラス5のサブキャリアブロック1が使用されている場合に使用可能なサブキャリアブロックは、図23に示すように、クラス5のサブキャリアブロック1に対応するサブキャリアブロックを含まないサブブロックになる。すなわち、クラス5ではサブキャリアブロック2〜16、クラス4ではサブキャリアブロック2〜7、クラス3ではサブキャリアブロック2〜4、クラス2ではサブキャリアブロック2である。
ここで、サブキャリアブロック決定部112は、図23に示されるクラス5のサブキャリアブロック1に対応するサブキャリアブロックを含まない複数あるいは全ての使用可能サブキャリアブロックを使用して通信を行うように決定する。また、サブキャリアブロック決定部112は、使用可能なサブキャリアブロックのうち複数サブキャリアブロックを使用させないようにしてもよい。
また、例えば図24に示されるフレーム構成例において、既に階層5(クラス5)のサブキャリア1に相当するサブキャリアブロックaが使用されている状況で、別の端末Bが階層5(クラス5)のサブキャリアブロックを使用する場合、この端末には、15の選択肢、すなわちクラス5のサブキャリアブロック2〜16がある。
ここで、複数のサブキャリアブロックを使用させないようにした場合、この端末Bが、階層5(クラス5)のサブキャリア9に相当するサブキャリアブロックbを選択すると、さらに別の端末Cが、できる限り広帯域を使用して通信を行おうとしても、最大でクラス3のサブキャリアブロックしか使用できないことになる。そこで、各端末がサブキャリアブロックを選択する際には、「未使用サブキャリアブロックの最大サイズが最大となる」ように選択するようにする。すなわち、全階層、例えばクラスにおいて、未使用サブキャリアブロックのサイズが最大となるようにサブキャリアブロックを選択する。この規則にしたがって決定した場合、端末Bはサブキャリアブロックa´´を選択すればよいことになる。
また、複数のサブキャリアブロックを使用して通信を行う場合、全サブキャリアが使用されて通信が行われる場合、例えば、図25Aおよび図25Bに示す2形態で使用されている可能性がある。この状況において、新しく通信を行う端末は、「使用するサブキャリアブロック内において、より下位のサブキャリアブロックにおける空間多重数がサブキャリアブロックごとに異なる場合、使用するサブキャリアブロックサイズを減少させる」必要がある場合、仮に、図25Bの形態で使用されている場合は、全帯域を使用して通信を開始することは好ましくない。
このため、現在の通信がどのような形態で行われているのか認識することが必要となる。現在の通信形態を認識する方法としては、例えば、図25Aに示される形態で通信を行う場合に、端末Aのシンボル配置決定部112は、サブキャリアブロック1とサブキャリアブロック2で用いるパイロットシンボルパターンを異なるようにする。
次に、本発明の第10の実施例にかかる送受信機について説明する。
本実施例にかかる送受信機の構成は図12を参照して説明した送受信機と同様の構成であるためその説明を省略する。
図26に示すように、周波数帯域が複数存在する場合、例えば、band1、band2およびband3が存在する場合、サブキャリアブロック決定部122は各周波数帯域において独立してサブキャリアブロックを決定し、各周波数帯域で独立に上述した実施例にしたがって通信を行わせる。また、各端末のサブキャリアブロック決定部122は、複数の周波数帯域を使用することように使用サブキャリアブロックを決定してもよい。
例えば、端末Aにおけるサブキャリアブロック決定部122は、band1のサブキャリアブロック1、band2のサブキャリアブロック1および2、band3のサブキャリアブロック1および2を使用するように決定する。また、サブキャリアブロック決定部122は、端末Bに対してband1のサブキャリアブロック2、band2のサブキャリアブロック1および2、band3のサブキャリアブロック1および2を使用するように決定する。また、サブキャリアブロック決定部122は、端末Cに対してband1のサブキャリアブロック1、band3のサブキャリアブロック1を使用するように決定する。
次に、本発明の第11の実施例にかかる送受信機について説明する。
本実施例にかかる送受信機の構成は図12を参照して説明した送受信機と同様の構成であるためその説明を省略する。
現在の空間多重数が隣接サブキャリアの空間多重数に等しい場合に、各サブキャリアで得られるSNRは現在よりも小さくなるが、該当端末は倍の周波数帯域を使用することができるようになる。ここで、どちらの利用形態を使用したほうが高いスループットが得られるかについては、各端末間の伝送路利得等に依存する。
そこで、端末Aのサブキャリアブロック決定部122は、各サブキャリアブロックを独立に使用した場合のスループットを算出し、全周波数帯域を利用して通信を行ったほうがよいか否かを判断する。サブキャリアブロック決定部122は、全周波数帯域を利用して通信を行ったほうがよいと判断した場合は、サブキャリアブロック1およびサブキャリアブロック2を利用することを決定し、シンボル配置決定部112に入力する。
具体的に説明する。例えば、8サブキャリアから構成されるサブキャリアブロック1および2において、端末Aはサブキャリアブロック1を使用し、パイロットシンボル区間では2シンボル毎にパイロットシンボルを配置し、端末Bはサブキャリアブロック2を使用し、パイロットシンボル区間では2シンボル毎にパイロットシンボルを配置する。
周波数使用状況認識部108は、自端末と、隣接サブキャリアブロックを使用する端末のチャネル推定値、雑音、干渉電力、雑音電力を推定し、サブキャリアブロック決定部122に入力する。
この状況で、端末Aのサブキャリアブロック決定部122は、入力された雑音電力量、雑音電力および干渉電力量に基づいて、隣接サブキャリアを含めて、隣接サブキャリアを使用する端末と空間多重した場合のスループットを算出し、この算出値と現在のスループットとを比較し、全周波数帯域を利用して通信を行ったほうがよいか否かを判断する。サブキャリア決定部122は、全サブキャリアブロックを利用して通信を行ったほうがよいと判断した場合には、サブキャリアブロック2の空いているサブキャリアにパイロットシンボルを配置して通信を行う。
また、端末Bも同様な判断を行い、端末Aと全帯域を共有したほうがよいと判断した場合は、サブキャリアブロック1の空いているサブキャリアにパイロットシンボルを配置し通信を行う。この場合、パイロット信号区間に空きサブキャリアが存在しないため、端末Aおよび端末Bのシンボル配置決定部112は、既定のタイミングで、サブキャリアブロック1および2において、3シンボル毎にパイロットシンボルを配置するように決定する。
一方、端末Bが端末Aと全帯域を共有しない方がよいと判断した場合は、一定時間現在のフレーム構成のまま通信を行う。この場合、端末Aは、「使用するサブキャリアブロック内において、より下位のサブキャリアブロックにおける空間多重数がサブキャリアブロックごとに異なる場合、使用するサブキャリアブロックサイズを減少させる」規則にしたがい、フレーム構成を変更して伝送を行う。また、サブキャリアブロック1において、2シンボル毎にパイロットシンボルを配置するフレーム構成に変更される。
また、ここで、端末Bは、新規にサブキャリアブロック2を用いて通信を開始する端末が、既に他のサブキャリアブロックを使用しているか否かを識別する必要があるが、これは、例えば、新規に通信を開始する端末と既に他のサブキャリアブロックを使用して通信を行っている端末とが異なったパイロット信号系列を使用するようにすればよい。
また、端末Aと端末Bが同時に上記試みを実行した場合にパイロット信号が衝突することを回避するために、例えば、端末Aは、サブキャリアブロック1および2において、パイロットシンボル区間では、2シンボル毎にパイロットシンボルを配置するフレーム構成から、占有するサブキャリアブロックにおけるパイロットシンボルを、サブキャリアブロック1のパイロットシンボル区間において2シンボル毎に配置するよう変更するようにしてもよい。
上述した実施例において、複数の通信グループからの信号を検出する場合について説明する。
例えば、図28に示すように、通信グループ1と、通信グループ1から離れた場所で通信を行う通信グループ2とが存在し、互いに通信中であるとする。ここで、通信グループ1では、端末Aと端末A´、および端末Bと端末B´がお互いに同期を取り、パイロット信号を周波数的に直交させて通信を行い、通信グループ2では、端末Cと端末C´が通信を行っている。通信グループ2は、通信グループ1の端末からは距離が離れた場所で使用されているため、通信グループ1の端末から受信電力は十分に小さいものとする。
このような状況において、通信グループ1および通信グループ2の中間に位置する端末Dおよび端末D´が通信を開始する場合、これらの端末は、通信グループ1と通信グループ2の端末からの信号を受信する。この場合、端末DおよびD´の同期タイミング検出部106は、通信グループ1からの送受信電力と通信グループ2からの送受信電力とを算出し、算出された送受信電力に基づいて、より送受信電力が大きく受信される通信グループと同期するように、目標同期タイミングを調整する。また、3以上の通信グループを検出した場合も同様に送受信電力の大きい通信グループに同期して通信を行うようにする。
また、複数の通信グループに属する送信機からの信号を受信した場合に、同期タイミング検出部106は、同時に使用するユーザ数の少ない通信グループに属する送信機に対する同期信号を出力するようにしてもよい。
また、上述した実施例において、複数の端末がある帯域を共有し、ある端末が複数の端末と通信を行う場合について、図29を参照して説明する。
端末Aと端末A´との間、および端末Bと端末B´との間で通信が行われている。この状況で、端末A´´が通信端末Aと通信を行う場合、端末A´´は、上述した実施例に示した方法にしたがい、端末Aが新規に通信を開始する端末であるとして通信を開始する。
また、上述した実施例において、複数の端末がある帯域を共有する場合、ある端末が1ストリームのみで通信を行うとは限らない。具体的には、送信機が複数の送信アンテナを備え、これらのアンテナから独立な情報系列を送信する空間多重を行う。このような場合は、上述した実施例において、各送信アンテナが、独立な送信機であるように通信を行う。
また、複数の通信グループが通信を行っている場合に、他の通信グループからの信号電力が増大する場合について、図30を参照して説明する。例えば。2つの独立な通信グループが接近するなどの理由により、他グループからの信号電力が増大する。
このような場合は、例えば、干渉信号電力の増加を検出した場合やフレーム中に連続して誤りが検出された場合は、一度通信を停止し、ランダム時間経た後、上述した実施例にしたがって通信を再開する。
また、自グループ以外の干渉信号電力の増加は、受信信号の未使用シンボル領域又は、受信信号レプリカ減算後のパイロットシンボル領域等における平均電力より推定すればよい。
例えば、周波数使用状況認識部108は、干渉電力を観測し、シンボル配置決定部112に入力する。シンボル配置決定部112は、入力された干渉電力が、予め決定されたフレーム数、例えばNintfフレーム連続で所定の閾値を超えた場合にはシンボルの配置を一時的に停止する。また、既定数のフレームに連続して誤りが検出された場合も同様に、一時通信を中止し、ランダム時間経た後、上述した実施例にしたがって通信を再開する。例えば、シンボル配置決定部112は、予め決定されたフレーム数、例えばNferrフレーム連続で誤りが検出された場合、シンボルの配置を一時的に停止する。
上述した実施例においては、OFDM方式を使用する送受信機について説明したが、CDMAやTDMAへの適用も可能である。
OFDMにおけるIFFT処理は、各サブキャリアの信号に対して、異なる周期の正弦波を乗算しているが、ここで、これらの系列の代わりに、M系列やgold系列などの拡散符号を用いることにより、CDMAに適用できる。
また、OFDMではユーザの多重を周波数領域で行っているが、これらを全て時間領域で多重することにより、TDMAに適用できる。
つまり、上述した実施例において、CDMAではサブキャリアを拡散符号で識別されるチャネルとし、TDMAではサブキャリアを周期的に割り当てられる一定時間とみなすことにより、適用できる。
また、上述した実施例において、パイロット信号系列は、全ての端末が同じパイロット信号系列を用いるようにしてもよいし、あるいは予め既定された複数のパイロット信号系列からランダムに選択するようにしてもよい。
また、上述した実施例においては、異なるユーザのパイロット信号を異なるサブキャリアに配置することにより、ユーザ間のパイロット信号を直交化する場合について説明したが、パイロット信号を配置するサブキャリアではなく拡散符号により各ユーザのパイロット信号を直交化するようにしてもよい。
本実施例によれば、既に通信中のユーザが存在する状況において、他のユーザが通信を開始することを許容する。この際、通信を行っている複数の端末のペアが同期して通信を行い、ユーザ間でパイロットシンボルが直交化され、さらに、新規通信開始ユーザ用のパイロット信号位置を予めヌルシンボルとするフレーム構成を用いる。このようなフレーム構成を用いることにより、既に通信中のユーザが存在する状況で他のユーザが通信を開始した場合においても、通信を開始したユーザの検出を容易に行うことやチャネルの推定精度が劣化することを回避することを可能とする。
さらに、既に通信中のユーザも、新しく通信を開始するユーザを検出した場合には、使用帯域を減少させるなどの手段を取ることにより、複数のユーザが干渉量を一定以下に抑えつつ同時に通信可能とする。
また、他のユーザが通信を開始した場合でも、パイロット信号区間では信号の衝突を回避できるため、データ信号の再送時におけるパケット合成を行った場合の受信特性の向上を図ることが可能となる。
本発明の実施例によれば、複数の送信機が同一の周波数帯域を自立分散的に使用し、かつ遅延の低減及びシステム全体の通信容量を増大させることができる。
また、本発明の実施例によれば、干渉波が存在する状況においてもチャネル推定精度を改善することができる。
本実施例においては、一例として16サブキャリア、空間多重数が4である場合について説明したが、それ以外でもよいことはいうまでもない。
本発明にかかる送信機および送信制御方法は、特にランダムアクセス型の通信環境において通信を行う移動通信システムに適用できる。
CSMA/CA方式における送受信機を示す部分ブロック図である。 通信システムを示す説明図である。 本発明の一実施例にかかる通信システム示す部分ブロック図である。 本発明の一実施例にかかる送受信機を示す部分ブロック図である。 本発明の一実施例にかかる送受信機を示す部分ブロック図である。 本発明の一実施例にかかる送受信機を示す部分ブロック図である。 フレーム構成を示す説明図である。 本発明の一実施例にかかる送受信機の動作を示すフローチャートである。 フレーム構成を示す説明図である。 本発明の一実施例にかかる送受信機の動作を示すフローチャートである。 フレーム構成を示す説明図である。 フレーム構成を示す説明図である。 本発明の一実施例にかかる送受信機を示す部分ブロック図である。 フレーム構成を示す説明図である。 フレーム構成を示す説明図である。 フレーム構成を示す説明図である。 フレーム構成を示す説明図である。 フレーム構成を示す説明図である。 フレーム構成を示す説明図である。 フレーム構成を示す説明図である。 フレーム構成を示す説明図である。 フレーム構成を示す説明図である。 フレーム構成を示す説明図である。 フレーム構成を示す説明図である。 フレーム構成を示す説明図である。 フレーム構成を示す説明図である。 フレーム構成を示す説明図である。 フレーム構成を示す説明図である。 フレーム構成を示す説明図である。 本発明の一実施例にかかる通信システムにおけるサービスイメージを示す説明図である。 本発明の一実施例にかかる通信システムにおけるサービスイメージを示す説明図である。 本発明の一実施例にかかる通信システムにおけるサービスイメージを示す説明図である。
符号の説明
1、100 送受信機

Claims (21)

  1. 受信信号に基づいて、同期タイミングを検出する同期タイミング検出部と、
    該同期タイミング検出部により検出された同期タイミングに基づいて、前記受信信号から、割り当てられた周波数帯域の使用状況を検出する周波数使用状況検出部と、
    該周波数使用状況検出部により検出された周波数帯域の使用状況に基づいて、パイロットシンボルの配置を決定するシンボル配置決定部と、
    該シンボル配置決定部により決定されたパイロットシンボルの配置にしたがって、パイロットシンボルを配置するシンボル配置部と、
    前記同期タイミング検出部により検出された同期タイミングに基づいて、予め規定されたフレーム数送信する毎に、所定の区間未送信となるように送信タイミングを制御する送信タイミング制御部と、
    該送信タイミング制御部による送信タイミング制御に従って、前記シンボル配置部により配置されたパイロットシンボルを含むフレームを送信する送信部と
    を備え
    前記シンボル配置決定部は、所定のタイミングで、同時に周波数帯を使用するユーザ数に少なくとも1を加えた数に、パイロットシンボルを配置すべきサブキャリア間隔を変更することを特徴とする送信機。
  2. 受信信号に基づいて、同期タイミングを検出する同期タイミング検出部と、
    該同期タイミング検出部により検出された同期タイミングに基づいて、前記受信信号から、割り当てられた周波数帯域の使用状況を検出する周波数使用状況検出部と、
    該周波数使用状況検出部により検出された周波数帯域の使用状況に基づいて、割り当てられた周波数帯域を分割した複数のサブキャリアブロックから、使用すべきサブキャリアブロックを選択するサブキャリアブロック選択部と、
    前記周波数使用状況検出部により検出された周波数帯域の使用状況に基づいて、前記サブキャリアブロック選択部により選択されたサブキャリアブロックに対して、パイロットシンボルの配置を決定するシンボル配置決定部と、
    該シンボル配置決定部により決定されたパイロットシンボルの配置にしたがって、パイロットシンボルを配置するシンボル配置部と、
    前記同期タイミング検出部により検出された同期タイミングに基づいて、予め規定されたフレーム数送信する毎に、所定の区間未送信となるように送信タイミングを制御する送信タイミング制御部と、
    該送信タイミング制御部による送信タイミング制御に従って、前記シンボル配置部により配置されたパイロットシンボルを含むフレームを送信する送信部と
    を備え、
    前記周波数使用状況検出部は、前記受信信号から、干渉信号電力および空間多重数のうち、少なくとも一方を周波数帯域の使用状況として検出し、
    前記サブキャリアブロック選択部は、使用すべきサブキャリアブロックにおける空間多重数が、該使用すべきサブキャリアブロックを2に分割した下位のサブキャリアブロックにおける空間多重数とは異なる場合、前記使用すべきサブキャリアブロックのサイズを減少させることを特徴とする送信機。
  3. 受信信号に基づいて、同期タイミングを検出する同期タイミング検出部と、
    該同期タイミング検出部により検出された同期タイミングに基づいて、前記受信信号から、割り当てられた周波数帯域の使用状況として、干渉信号電力および空間多重数のうち、少なくとも一方を検出する周波数使用状況検出部と、
    該周波数使用状況検出部により検出された周波数帯域の使用状況に基づいて、割り当てられた周波数帯域を分割した複数のサブキャリアブロックから、使用すべきサブキャリアブロックを選択するサブキャリアブロック選択部と、
    前記周波数使用状況検出部により検出された周波数帯域の使用状況に基づいて、前記サブキャリアブロック選択部により選択されたサブキャリアブロックに対して、パイロットシンボルの配置を決定するシンボル配置決定部と、
    該シンボル配置決定部により決定されたパイロットシンボルの配置にしたがって、パイロットシンボルを配置するシンボル配置部と、
    前記同期タイミング検出部により検出された同期タイミングに基づいて、予め規定されたフレーム数送信する毎に、所定の区間未送信となるように送信タイミングを制御する送信タイミング制御部と、
    該送信タイミング制御部による送信タイミング制御に従って、前記シンボル配置部により配置されたパイロットシンボルを含むフレームを送信する送信部と
    を備え、
    前記周波数使用状況検出部は、前記サブキャリアブロック選択部により選択された使用すべきサブキャリアブロックに隣接する隣接サブキャリアブロックにおける周波数帯域の使用状況を検出し、
    前記サブキャリアブロック選択部は、前記隣接サブキャリアブロックにおける周波数帯域の使用状況に基づいて、該隣接サブキャリアブロックも選択することを特徴とする送信機。
  4. 請求項1ないし3のいずれか1項に記載の送信機において
    前記同期タイミング検出は、当該送信機の属する通信グループ以外の他の通信グループに属する送信機から信号を受信した場合、受信電力の大きい通信グループに属する送信機に対する同期信号を検出することを特徴とする送信機。
  5. 請求項1ないし3のいずれか1項に記載の送信機において
    前記同期タイミング検出は、当該送信機の属する通信グループ以外の他の通信グループに属する送信機から信号を受信した場合、同時に周波数帯を使用するユーザ数の少ない通信グループに属する送信機に対する同期信号を検出することを特徴とする送信機。
  6. 請求項に記載の送信機において
    前記シンボル配置決定は、前記パイロットシンボルを配置すべきサブキャリア間隔を、他の送信機が通信を開始してから所定フレーム後に変更することを特徴とする送信機。
  7. 請求項に記載の送信機において
    前記シンボル配置決定は、他の送信機との間で決定された、前記パイロットシンボルを配置すべきサブキャリア間隔を変更するタイミングで、サブキャリア間隔を変更することを特徴とする送信機。
  8. 請求項に記載の送信機において
    前記シンボル配置決定は、前記サブキャリア間隔を、空間多重数に1を加えた数よりも大きく、かつ2(nは、自然数)となる数に変更することを特徴とする送信機。
  9. 請求項1ないし3のいずれか1項に記載の送信機において
    前記シンボル配置決定は、未使用サブキャリアの位置が、使用しているサブキャリアの位置よりも低い周波数帯である場合、パイロットシンボルの位置を少なくとも1サブキャリア低い周波数帯に変更することを特徴とする送信機。
  10. 請求項2又は3に記載の送信機において
    前記サブキャリアブロック選択部は、予め規定されたサブキャリアブロックから、使用すべきサブキャリアブロックを選択することを特徴とする送信機。
  11. 請求項2又は3に記載の送信機において
    前記サブキャリアブロック選択部は、未使用サブキャリアブロックのサイズが最大となるようにサブキャリアブロックを選択することを特徴とする送信機。
  12. 請求項2又は3に記載の送信機において
    前記サブキャリアブロック選択部は、利用しているサブキャリアブロックにおいて最も低い周波数のサブキャリアの位置より高い周波数帯のサブキャリアを使用中であると判断した場合、高い周波数のサブキャリアブロックを使用するように決定することを特徴とする送信機。
  13. 請求項2又は3に記載の送信機において
    前記シンボル配置決定は、使用すべきサブキャリアブロックのサイズに応じて、1または複数の送信機に対応する数のパイロットシンボルを配置するように決定することを特徴とする送信機。
  14. 請求項2又は3に記載の送信機において
    前記シンボル配置決定、少なくとも一部のサブキャリアブロックにおける空間多重数が予め規定された値以上となった場合、該当するサブキャリアブロックに含まれるサブキャリアの使用を中止することを特徴とする送信機。
  15. 請求項14に記載の送信機において
    前記シンボル配置決定は、使用するサブキャリアの数およびパイロットシンボルが配置された周波数のうち少なくとも一方に基づいて、サブキャリアの使用を中止することを特徴とする送信機。
  16. 請求項3に記載の送信機において
    前記サブキャリアブロック決定は、前記使用すべきサブキャリアブロックにおける空間多重数と、前記隣接サブキャリアブロックにおける空間多重数が2以上異なり、かつ隣接サブキャリアブロックにおける一番低い周波数に相当する空きサブキャリアの位置が、前記使用すべきサブキャリアブロックにおけるパイロット信号が配置されたサブキャリアの位置に対応する場合、前記隣接サブキャリアブロックを選択することを特徴とする送信機。
  17. 請求項に記載の送信機において
    前記サブキャリアブロック選択部は、前記使用すべきサブキャリアブロックを使用して通信を行った場合のスループットと、前記使用すべきサブキャリアブロックと前記隣接サブキャリアブロックとの両方を使用して通信を行った場合のスループットとを推定し、該推定結果を比較することにより、前記隣接サブキャリアブロックを選択するかどうかを判断することを特徴とする送信機。
  18. 請求項1ないしのいずれか1項に記載の送信機において
    前記シンボル配置は、観測される干渉電力がNintfフレーム連続で規定の閾値を超えた場合およびN ferrフレーム連続で誤りが検出された場合のうち少なくとも一方に基づいて、パイロットシンボルの配置を停止することを特徴とする送信機。
  19. 受信信号に基づいて、同期タイミングを検出する同期タイミング検出ステップと、
    該同期タイミング検出ステップにより検出された同期タイミングに基づいて、前記受信信号から、割り当てられた周波数帯域の使用状況を検出する周波数使用状況検出ステップと、
    該周波数使用状況検出ステップにより検出された周波数帯域の使用状況に基づいて、パイロットシンボルの配置を決定するシンボル配置決定ステップと、
    該シンボル配置決定ステップにより決定されたパイロットシンボルの配置にしたがって、パイロットシンボルを配置するシンボル配置ステップと、
    前記同期タイミング検出ステップにより検出された同期タイミングに基づいて、予め規定されたフレーム数送信する毎に、所定の区間未送信となるように送信タイミングを制御する送信タイミング制御ステップと、
    該送信タイミング制御ステップによる送信タイミング制御に従って、前記シンボル配置ステップにより配置されたパイロットシンボルを含むフレームを送信する送信ステップと
    を有し、
    前記シンボル配置決定ステップでは、所定のタイミングで、同時に周波数帯を使用するユーザ数に少なくとも1を加えた数に、前記パイロットシンボルを配置すべきサブキャリア間隔を変更することを特徴とする送信制御方法。
  20. 受信信号に基づいて、同期タイミングを検出する同期タイミング検出ステップと、
    該同期タイミング検出ステップにより検出された同期タイミングに基づいて、前記受信信号から、割り当てられた周波数帯域の使用状況を検出する周波数使用状況検出ステップと、
    該周波数使用状況検出ステップにより検出された周波数帯域の使用状況に基づいて、割り当てられた周波数帯域を分割した複数のサブキャリアブロックから、使用すべきサブキャリアブロックを選択するサブキャリアブロック選択ステップと、
    前記周波数使用状況検出ステップにより検出された周波数帯域の使用状況に基づいて、前記サブキャリアブロック選択ステップにより選択されたサブキャリアブロックに対して、パイロットシンボルの配置を決定するシンボル配置決定ステップと、
    該シンボル配置決定ステップにより決定されたパイロットシンボルの配置にしたがって、パイロットシンボルを配置するシンボル配置ステップと、
    前記同期タイミング検出ステップにより検出された同期タイミングに基づいて、予め規定されたフレーム数送信する毎に、所定の区間未送信となるように送信タイミングを制御する送信タイミング制御ステップと、
    該送信タイミング制御ステップによる送信タイミング制御に従って、前記シンボル配置ステップにより配置されたパイロットシンボルを含むフレームを送信する送信ステップと
    を有し、
    前記周波数使用状況検出ステップでは、前記受信信号から、干渉信号電力および空間多重数のうち、少なくとも一方を周波数帯域の使用状況として検出し、
    前記サブキャリアブロック選択ステップでは、使用すべきサブキャリアブロックにおける空間多重数が、該使用すべきサブキャリアブロックを2に分割した下位のサブキャリアブロックにおける空間多重数とは異なる場合、前記使用すべきサブキャリアブロックのサイズを減少させることを特徴とする送信制御方法。
  21. 受信信号に基づいて、同期タイミングを検出する同期タイミング検出ステップと、
    該同期タイミング検出ステップにより検出された同期タイミングに基づいて、前記受信信号から、割り当てられた周波数帯域の使用状況として、干渉信号電力および空間多重数のうち、少なくとも一方を検出する周波数使用状況検出ステップと、
    該周波数使用状況検出ステップにより検出された周波数帯域の使用状況に基づいて、割り当てられた周波数帯域を分割した複数のサブキャリアブロックから、使用すべきサブキャリアブロックを選択するサブキャリアブロック選択ステップと、
    前記周波数使用状況検出ステップにより検出された周波数帯域の使用状況に基づいて、前記サブキャリアブロック選択ステップにより選択されたサブキャリアブロックに対して、パイロットシンボルの配置を決定するシンボル配置決定ステップと、
    該シンボル配置決定ステップにより決定されたパイロットシンボルの配置にしたがって、パイロットシンボルを配置するシンボル配置ステップと、
    前記同期タイミング検出ステップにより検出された同期タイミングに基づいて、予め規定されたフレーム数送信する毎に、所定の区間未送信となるように送信タイミングを制御する送信タイミング制御ステップと、
    該送信タイミング制御部による送信タイミング制御に従って、前記シンボル配置部により配置されたパイロットシンボルを含むフレームを送信する送信ステップと
    を有し、
    前記周波数使用状況検出ステップでは、前記サブキャリアブロック選択ステップにより選択された使用すべきサブキャリアブロックに隣接する隣接サブキャリアブロックにおける周波数帯域の使用状況を検出し、
    前記サブキャリアブロック選択ステップでは、前記隣接サブキャリアブロックにおける周波数帯域の使用状況に基づいて、該隣接サブキャリアブロックも選択することを特徴とする送信制御方法。
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