JP2001186101A - 直交周波数分割多重復調装置、及びその方法 - Google Patents
直交周波数分割多重復調装置、及びその方法Info
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 直交マルチキャリア信号変復調装置に係り、
特にＯＦＤＭ伝送方式を用いた、ＤＡＢ受信機での同期
のために用いられる同期処理に関する。 【解決手段】 複数のシンボルから構成されるフレーム
信号の先頭に前記フレーム信号に同期したヌルシンボル
が挿入されて伝送されるＯＦＤＭ変調信号を復調するＯ
ＦＤＭ復調装置において、ヌルレベルの検出を行なう手
段１７と、パルス幅弁別を行なう手段１９と、前記ＯＦ
ＤＭ変調信号のシンボルとシンボル間の不連続部分の情
報を抽出する帯域外成分抽出手段１８と、シンボルパル
スを発生する手段２１と、前記シンボルパルスを監視
し、その結果を出力するシンボルパルス監視手段２２
と、前記フレーム同期信号を制御するヌルシンボル信号
を出力する手段２３とより構成した。
特にＯＦＤＭ伝送方式を用いた、ＤＡＢ受信機での同期
のために用いられる同期処理に関する。 【解決手段】 複数のシンボルから構成されるフレーム
信号の先頭に前記フレーム信号に同期したヌルシンボル
が挿入されて伝送されるＯＦＤＭ変調信号を復調するＯ
ＦＤＭ復調装置において、ヌルレベルの検出を行なう手
段１７と、パルス幅弁別を行なう手段１９と、前記ＯＦ
ＤＭ変調信号のシンボルとシンボル間の不連続部分の情
報を抽出する帯域外成分抽出手段１８と、シンボルパル
スを発生する手段２１と、前記シンボルパルスを監視
し、その結果を出力するシンボルパルス監視手段２２
と、前記フレーム同期信号を制御するヌルシンボル信号
を出力する手段２３とより構成した。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、直交周波数分割多
重（ＯＦＤＭ）伝送方式を用いた、ＤＡＢ（Ｄｉｇｉｔ
ａｌ Ａｕｄｉｏ Ｂｒｏａｄｃａｓｔｉｎｇ）受信機で
の再生同期のために用いられる同期処理装置に係り、特
に伝送路に変動があっても、同期のためのヌルシンボル
を正確に検出することが出来る同期処理装置を提供す
る。
重（ＯＦＤＭ）伝送方式を用いた、ＤＡＢ（Ｄｉｇｉｔ
ａｌ Ａｕｄｉｏ Ｂｒｏａｄｃａｓｔｉｎｇ）受信機で
の再生同期のために用いられる同期処理装置に係り、特
に伝送路に変動があっても、同期のためのヌルシンボル
を正確に検出することが出来る同期処理装置を提供す
る。
【０００２】
【従来の技術】ＯＦＤＭは、１チャンネル帯域内に多数
（２５６〜１０２４程度）のサブ・キャリアを立て映像
信号や音声信号を効率よく伝送することが可能なディジ
タル変調・復調方式である。この伝送方式は、ヨーロッ
パで行なわれているＤＡＢ（ＤｉｇｉｔａｌＡｕｄｉｏ
Ｂｒｏａｄｃａｓｔｉｎｇ：ディジタル音声放送）等
で採用されている。
（２５６〜１０２４程度）のサブ・キャリアを立て映像
信号や音声信号を効率よく伝送することが可能なディジ
タル変調・復調方式である。この伝送方式は、ヨーロッ
パで行なわれているＤＡＢ（ＤｉｇｉｔａｌＡｕｄｉｏ
Ｂｒｏａｄｃａｓｔｉｎｇ：ディジタル音声放送）等
で採用されている。
【０００３】ＯＦＤＭ変調方式は、多数の周波数キャリ
ア成分が互いに直交関係にある被変調信号で、音声及び
映像データを符号化し、その符号化されたデータを各キ
ャリアに割り当てることにより各キャリアを変調し、こ
のキャリアからなる周波数領域のデータをＩＦＦＴ（逆
高速フーリエ変換）することにより時間領域に変換、さ
らにＤ／Ａ変換して、送信信号となる。
ア成分が互いに直交関係にある被変調信号で、音声及び
映像データを符号化し、その符号化されたデータを各キ
ャリアに割り当てることにより各キャリアを変調し、こ
のキャリアからなる周波数領域のデータをＩＦＦＴ（逆
高速フーリエ変換）することにより時間領域に変換、さ
らにＤ／Ａ変換して、送信信号となる。
【０００４】図６に示されるように復調側では、アンテ
ナ３１で受信されたＯＦＤＭ受信信号は、ＲＦ部３２で
必要な帯域に変換された後、Ａ／Ｄ変換回路３３でＡ／
Ｄ変換され、同期処理回路３４で同期処理を行ない、Ｏ
ＦＤＭ復調回路３５でＦＦＴ（高速フーリエ変換）を行
なって、ビタビ復号回路３６で復号され、データが出力
される。
ナ３１で受信されたＯＦＤＭ受信信号は、ＲＦ部３２で
必要な帯域に変換された後、Ａ／Ｄ変換回路３３でＡ／
Ｄ変換され、同期処理回路３４で同期処理を行ない、Ｏ
ＦＤＭ復調回路３５でＦＦＴ（高速フーリエ変換）を行
なって、ビタビ復号回路３６で復号され、データが出力
される。
【０００５】ＲＦ部３２で中間周波数に変換されたＯＦ
ＤＭ変調信号は、シンボルの集合であるフレーム信号の
先頭であることを示す無変調信号のヌルシンボルが一つ
加わって図７に示したように信号が構成されており、包
絡線検波とレベルコンパレータを用いて通常のヌルレベ
ル検出が行なわれる。
ＤＭ変調信号は、シンボルの集合であるフレーム信号の
先頭であることを示す無変調信号のヌルシンボルが一つ
加わって図７に示したように信号が構成されており、包
絡線検波とレベルコンパレータを用いて通常のヌルレベ
ル検出が行なわれる。
【０００６】ＯＦＤＭ被変調波を受信後、Ａ／Ｄ変換回
路３３でＡ／Ｄ変換し、そしてＦＦＴ（高速フーリエ変
換）して各キャリアに割り当てられた符号化データが得
られる。シンボルが幾つか集まったものをフレームとい
い、ＤＡＢ規格では、モード１、２、４の場合、シンボ
ルが７６個で１フレーム、モード３で１５３個のシンボ
ルで１フレームとなっている。
路３３でＡ／Ｄ変換し、そしてＦＦＴ（高速フーリエ変
換）して各キャリアに割り当てられた符号化データが得
られる。シンボルが幾つか集まったものをフレームとい
い、ＤＡＢ規格では、モード１、２、４の場合、シンボ
ルが７６個で１フレーム、モード３で１５３個のシンボ
ルで１フレームとなっている。
【０００７】そして、各モードのフレームの先頭には、
そこが先頭であることを示す無変調信号のヌルシンボル
が一つ加わってＯＦＤＭ変調信号全体が構成される(図
７)。ＯＦＤＭ復調器では、ディジタル信号の復号のた
めにフレーム同期を取る必要がある。この検出を行なう
ために、ＯＦＤＭ送信機では、無信号（ヌル）として振
幅値０を割り当て、フレーム同期信号発生器で同期を掛
けている。しかし、マルチパス干渉や他の送信装置の隣
接妨害、その他の雑音により伝送路特性が変動してしま
い、正確なフレーム同期を行なうためのヌルシンボル期
間を検出することは困難になる。
そこが先頭であることを示す無変調信号のヌルシンボル
が一つ加わってＯＦＤＭ変調信号全体が構成される(図
７)。ＯＦＤＭ復調器では、ディジタル信号の復号のた
めにフレーム同期を取る必要がある。この検出を行なう
ために、ＯＦＤＭ送信機では、無信号（ヌル）として振
幅値０を割り当て、フレーム同期信号発生器で同期を掛
けている。しかし、マルチパス干渉や他の送信装置の隣
接妨害、その他の雑音により伝送路特性が変動してしま
い、正確なフレーム同期を行なうためのヌルシンボル期
間を検出することは困難になる。
【０００８】受信機では、図６のような構成でヌル信号
を検出する。包絡線検波とレベルコンパレータを用いた
ヌル検出回路３６でヌル期間を検出し、その信号からフ
レームシンク生成回路３７でフレームシンク（Ｆｒａｍ
ｅＳｙｎｃ）信号を生成し、同期処理回路３４に送る。
を検出する。包絡線検波とレベルコンパレータを用いた
ヌル検出回路３６でヌル期間を検出し、その信号からフ
レームシンク生成回路３７でフレームシンク（Ｆｒａｍ
ｅＳｙｎｃ）信号を生成し、同期処理回路３４に送る。
【０００９】
【発明が解決しようとする課題】このように従来の復号
装置では、ヌル信号によって、フレーム同期信号発生器
に同期を掛けているため、伝送路変動によるＳ／Ｎ低下
などによって、ヌルシンボル検出のタイミングがＤＡＢ
信号のヌルシンボルから大きくずれているときは、当然
フレーム同期信号発生器の出力も大きくずれてしまう。
このため、送信機のＩＦＦＴ（逆高速フーリエ変換）開
始位置と受信機のＦＦＴ（高速フーリエ変換）の動作開
始位置（シンボル同期）がずれてしまい、キャリア間干
渉の発生を生じ、データを正しく復調出来なくなる。本
発明は前記の事情に鑑み、伝送路に変動があっても、同
期のためのヌルシンボルを正確に検出することが出来る
ヌルシンボル検出回路を提供する。
装置では、ヌル信号によって、フレーム同期信号発生器
に同期を掛けているため、伝送路変動によるＳ／Ｎ低下
などによって、ヌルシンボル検出のタイミングがＤＡＢ
信号のヌルシンボルから大きくずれているときは、当然
フレーム同期信号発生器の出力も大きくずれてしまう。
このため、送信機のＩＦＦＴ（逆高速フーリエ変換）開
始位置と受信機のＦＦＴ（高速フーリエ変換）の動作開
始位置（シンボル同期）がずれてしまい、キャリア間干
渉の発生を生じ、データを正しく復調出来なくなる。本
発明は前記の事情に鑑み、伝送路に変動があっても、同
期のためのヌルシンボルを正確に検出することが出来る
ヌルシンボル検出回路を提供する。
【００１０】
【課題を解決するための手段】本発明は前記課題を解決
するために、請求項１の発明は、複数のシンボルから構
成されるフレーム信号の先頭に前記フレーム信号に同期
した振幅値０レベルを割り当てられたヌルシンボルが挿
入されて伝送される直交周波数分割多重（ＯＦＤＭ）変
調信号を復調する直交周波数分割多重復調装置におい
て、前記ＯＦＤＭ変調信号が供給されて、前記ヌルシン
ボルレベルの検出を行なうヌルレベル検出手段１７と、
前記ヌルシンボルレベル検出手段の出力信号が供給され
て、パルス幅弁別を行なうパルス幅弁別手段１９と、前
記ＯＦＤＭ変調信号のシンボルとシンボル間の不連続部
分の情報を抽出する帯域外成分抽出手段１８と、前記帯
域外成分抽出手段の出力よりシンボルパルスを発生させ
るシンボルパルス発生手段２１と、前記シンボルパルス
発生手段の出力からシンボルパルスの発生を監視し、そ
のシンボルパルスの不連続部分の期間を出力するシンボ
ルパルス監視手段２２と、前記シンボルパルス監視手段
の出力と前記パルス幅弁別手段の出力とが供給されて、
前記不連続部分の期間内にある前記パルス幅弁別手段の
出力を、ヌルシンボル信号として前記フレーム同期信号
を発生する手段に供給するヌルシンボル検出手段２３と
より構成したことを特徴とする直交周波数分割多重復調
装置を提供し、請求項２の発明は、複数のシンボルから
構成されるフレーム信号の先頭に前記フレーム信号に同
期した振幅値０レベルを割り当てられたヌルシンボルが
挿入されて伝送される直交周波数分割多重（ＯＦＤＭ）
変調信号を復調する直交周波数分割多重復調方法におい
て、前記ＯＦＤＭ変調信号が供給されて、ヌルシンボル
レベルの検出を行なうヌルシンボルレベル検出ステップ
１７と、前記ヌルシンボルレベル検出ステップの出力信
号が供給されて、パルス幅弁別を行なうパルス幅弁別ス
テップ１９と、前記ＯＦＤＭ変調信号のシンボルとシン
ボル間の不連続部分の情報を抽出する帯域外成分抽出ス
テップ１８と、前記帯域外成分抽出ステップの出力より
シンボルパルスを発生させるシンボルパルス発生ステッ
プ２１と、前記シンボルパルス発生ステップの出力から
シンボルパルスの発生を監視し、そのシンボルパルスの
不連続部分の期間を出力するシンボルパルス監視ステッ
プ２２と、前記シンボルパルス監視ステップの出力と前
記パルス幅弁別ステップの出力とが供給されて、前記不
連続部分の期間内にある前記パルス幅弁別ステップの出
力を、ヌルシンボル信号として前記フレーム同期信号を
発生するステップに供給するヌルシンボル検出ステップ
２３とより構成したことを特徴とする直交周波数分割多
重復調方法を提供するものである。
するために、請求項１の発明は、複数のシンボルから構
成されるフレーム信号の先頭に前記フレーム信号に同期
した振幅値０レベルを割り当てられたヌルシンボルが挿
入されて伝送される直交周波数分割多重（ＯＦＤＭ）変
調信号を復調する直交周波数分割多重復調装置におい
て、前記ＯＦＤＭ変調信号が供給されて、前記ヌルシン
ボルレベルの検出を行なうヌルレベル検出手段１７と、
前記ヌルシンボルレベル検出手段の出力信号が供給され
て、パルス幅弁別を行なうパルス幅弁別手段１９と、前
記ＯＦＤＭ変調信号のシンボルとシンボル間の不連続部
分の情報を抽出する帯域外成分抽出手段１８と、前記帯
域外成分抽出手段の出力よりシンボルパルスを発生させ
るシンボルパルス発生手段２１と、前記シンボルパルス
発生手段の出力からシンボルパルスの発生を監視し、そ
のシンボルパルスの不連続部分の期間を出力するシンボ
ルパルス監視手段２２と、前記シンボルパルス監視手段
の出力と前記パルス幅弁別手段の出力とが供給されて、
前記不連続部分の期間内にある前記パルス幅弁別手段の
出力を、ヌルシンボル信号として前記フレーム同期信号
を発生する手段に供給するヌルシンボル検出手段２３と
より構成したことを特徴とする直交周波数分割多重復調
装置を提供し、請求項２の発明は、複数のシンボルから
構成されるフレーム信号の先頭に前記フレーム信号に同
期した振幅値０レベルを割り当てられたヌルシンボルが
挿入されて伝送される直交周波数分割多重（ＯＦＤＭ）
変調信号を復調する直交周波数分割多重復調方法におい
て、前記ＯＦＤＭ変調信号が供給されて、ヌルシンボル
レベルの検出を行なうヌルシンボルレベル検出ステップ
１７と、前記ヌルシンボルレベル検出ステップの出力信
号が供給されて、パルス幅弁別を行なうパルス幅弁別ス
テップ１９と、前記ＯＦＤＭ変調信号のシンボルとシン
ボル間の不連続部分の情報を抽出する帯域外成分抽出ス
テップ１８と、前記帯域外成分抽出ステップの出力より
シンボルパルスを発生させるシンボルパルス発生ステッ
プ２１と、前記シンボルパルス発生ステップの出力から
シンボルパルスの発生を監視し、そのシンボルパルスの
不連続部分の期間を出力するシンボルパルス監視ステッ
プ２２と、前記シンボルパルス監視ステップの出力と前
記パルス幅弁別ステップの出力とが供給されて、前記不
連続部分の期間内にある前記パルス幅弁別ステップの出
力を、ヌルシンボル信号として前記フレーム同期信号を
発生するステップに供給するヌルシンボル検出ステップ
２３とより構成したことを特徴とする直交周波数分割多
重復調方法を提供するものである。
【００１１】
【発明の実施の形態】本発明の直交周波数分割多重復調
装置の一実施例について、以下に図と共に説明する。図
１は本発明の直交周波数分割多重（ＯＦＤＭ）復調装置
の一実施例のブロック構成を示した図である。
装置の一実施例について、以下に図と共に説明する。図
１は本発明の直交周波数分割多重（ＯＦＤＭ）復調装置
の一実施例のブロック構成を示した図である。
【００１２】図１の本発明の直交周波数分割多重復調装
置の実施例は、アンテナ１１、ＲＦ部１２、Ａ／Ｄ変換
回路１３、同期処理回路１４、ＯＦＤＭ復調回路１５、
ビタビ復号回路１６、ヌルレベル検出回路１７、帯域外
成分抽出フィルタ１８、パルス幅弁別回路１９、帯域外
成分強調回路２０、シンボルパルス発生回路２１、シン
ボルパルス監視回路２２、及びヌルシンボル検出回路２
３より構成されている。
置の実施例は、アンテナ１１、ＲＦ部１２、Ａ／Ｄ変換
回路１３、同期処理回路１４、ＯＦＤＭ復調回路１５、
ビタビ復号回路１６、ヌルレベル検出回路１７、帯域外
成分抽出フィルタ１８、パルス幅弁別回路１９、帯域外
成分強調回路２０、シンボルパルス発生回路２１、シン
ボルパルス監視回路２２、及びヌルシンボル検出回路２
３より構成されている。
【００１３】アンテナ１１で受信されたＯＦＤＭ受信信
号は、ＲＦ部１２で必要な帯域に変換された後、Ａ／Ｄ
変換回路１３でＡ／Ｄ変換され、同期処理回路１４で同
期処理を行ない、ＯＦＤＭ復調回路１５でＦＦＴ（高速
フーリエ変換）を行なって、ビタビ復号回路１６で復号
され、データが出力される。
号は、ＲＦ部１２で必要な帯域に変換された後、Ａ／Ｄ
変換回路１３でＡ／Ｄ変換され、同期処理回路１４で同
期処理を行ない、ＯＦＤＭ復調回路１５でＦＦＴ（高速
フーリエ変換）を行なって、ビタビ復号回路１６で復号
され、データが出力される。
【００１４】ＲＦ部１２で中間周波数に変換されたＯＦ
ＤＭ変調信号は、シンボルの集合であるフレーム信号の
先頭であることを示す無変調信号のヌルシンボルが一つ
加わって図７に示したように信号が構成されており、包
絡線検波とレベルコンパレータを用いて通常のヌルレベ
ル検出が行なわれる。伝送路で変動を受けた受信信号
は、図２（ａ）に示されるように、ヌル期間以外のシン
ボルも瞬間的あるいはシンボル全体の期間に及び０レベ
ルまで落ちてしまう場合が考えられる。
ＤＭ変調信号は、シンボルの集合であるフレーム信号の
先頭であることを示す無変調信号のヌルシンボルが一つ
加わって図７に示したように信号が構成されており、包
絡線検波とレベルコンパレータを用いて通常のヌルレベ
ル検出が行なわれる。伝送路で変動を受けた受信信号
は、図２（ａ）に示されるように、ヌル期間以外のシン
ボルも瞬間的あるいはシンボル全体の期間に及び０レベ
ルまで落ちてしまう場合が考えられる。
【００１５】よって、図１に示されるヌルレベル検出回
路１７は、図２（ｂ）に示されるように本来のヌル信号
期間を有するパルス以外にも多くの誤検出期間を有する
パルスを出力する。正しいヌルシンボル期間長は予めわ
かっているので、正しいヌルシンボル期間長より短い時
間に設定された、不要な短い誤検出出力（ノイズ）をパ
ルス幅弁別回路１９に入力し、パルス幅弁別を行なって
除去する（図２（ｃ））。
路１７は、図２（ｂ）に示されるように本来のヌル信号
期間を有するパルス以外にも多くの誤検出期間を有する
パルスを出力する。正しいヌルシンボル期間長は予めわ
かっているので、正しいヌルシンボル期間長より短い時
間に設定された、不要な短い誤検出出力（ノイズ）をパ
ルス幅弁別回路１９に入力し、パルス幅弁別を行なって
除去する（図２（ｃ））。
【００１６】パルス幅弁別回路１９の具体例として、図
３にその一実施例を示す。パルス幅弁別回路の一実施例
は、フリップフロップ回路２４,２５、ナンド回路２
６、抵抗器（Ｒ）２７、ダイオード２８、及びコンデン
サ（Ｃ）２９より構成されている。このパルス幅弁別回
路１９では抵抗器（Ｒ）２７、コンデンサ（Ｃ）２９で
構成された時定数を任意に設定することによって除去す
る雑音パルス幅を決定することが出来る。
３にその一実施例を示す。パルス幅弁別回路の一実施例
は、フリップフロップ回路２４,２５、ナンド回路２
６、抵抗器（Ｒ）２７、ダイオード２８、及びコンデン
サ（Ｃ）２９より構成されている。このパルス幅弁別回
路１９では抵抗器（Ｒ）２７、コンデンサ（Ｃ）２９で
構成された時定数を任意に設定することによって除去す
る雑音パルス幅を決定することが出来る。
【００１７】しかし、強い干渉を受け、ヌルシンボル期
間に近い信号の欠落を受けた場合には、やはり誤って図
２（ｃ）に示されるように、ヌルシンボル期間に対応す
るパルスｃ１以外に欠落に対応したパルスｃ２を検出し
てしまう。
間に近い信号の欠落を受けた場合には、やはり誤って図
２（ｃ）に示されるように、ヌルシンボル期間に対応す
るパルスｃ１以外に欠落に対応したパルスｃ２を検出し
てしまう。
【００１８】そこで、ＲＦ部１２の出力信号を、帯域外
成分抽出フィルタ１８にも供給して、中間周波数に変換
されたＯＦＤＭ変調信号のスペクトラムの帯域外信号成
分をその帯域外成分抽出フィルタ１８で抽出してやる。
成分抽出フィルタ１８にも供給して、中間周波数に変換
されたＯＦＤＭ変調信号のスペクトラムの帯域外信号成
分をその帯域外成分抽出フィルタ１８で抽出してやる。
【００１９】図５に示されるようにその帯域外成分抽出
フィルタ１８で抽出された信号には、シンボルとシンボ
ル間のデータの不連続な繋ぎ目には帯域外高周波成分が
含まれている。
フィルタ１８で抽出された信号には、シンボルとシンボ
ル間のデータの不連続な繋ぎ目には帯域外高周波成分が
含まれている。
【００２０】よって、図４で示されるすように抽出され
た残留高周波成分からシンボルの開始を示す情報が得ら
れる。図４に示されている残留高周波成分は、伝送路変
動の影響を受けるため、帯域外成分抽出フィルタ１８の
出力信号を帯域外成分強調回路２０に供給して、この帯
域外周波数成分（スペクトラム）を強調してやる。
た残留高周波成分からシンボルの開始を示す情報が得ら
れる。図４に示されている残留高周波成分は、伝送路変
動の影響を受けるため、帯域外成分抽出フィルタ１８の
出力信号を帯域外成分強調回路２０に供給して、この帯
域外周波数成分（スペクトラム）を強調してやる。
【００２１】この帯域外成分強調回路２０の構成は様々
な手法が考えられるが、帯域外成分抽出フィルタ１８が
ＯＦＤＭ変調信号成分に対して十分な減衰特性を有して
いるのであれば、４０ｄＢ程度の増幅器でも十分達成可
能である。
な手法が考えられるが、帯域外成分抽出フィルタ１８が
ＯＦＤＭ変調信号成分に対して十分な減衰特性を有して
いるのであれば、４０ｄＢ程度の増幅器でも十分達成可
能である。
【００２２】帯域外成分強調回路２０の出力をシンボル
パルス発生回路２１でレベルコンパレートして図２
（ｄ）に示されるシンボルパルス出力を得る。
パルス発生回路２１でレベルコンパレートして図２
（ｄ）に示されるシンボルパルス出力を得る。
【００２３】ヌルシンボル前後には高周波成分を有する
データの不連続は表われないため、図４に示されるよう
な残留高周波成分は発生せず、よって、図２（ｄ）で示
すようなシンボルパルスは発生しない。
データの不連続は表われないため、図４に示されるよう
な残留高周波成分は発生せず、よって、図２（ｄ）で示
すようなシンボルパルスは発生しない。
【００２４】シンボルパルス監視回路２２ではシンボル
パルスをシンボル期間毎に監視していて、２シンボルパ
ルスが連続して表われない場合にのみヌルシンボル期間
と判定して、その結果をヌルシンボル検出回路２３に供
給する。
パルスをシンボル期間毎に監視していて、２シンボルパ
ルスが連続して表われない場合にのみヌルシンボル期間
と判定して、その結果をヌルシンボル検出回路２３に供
給する。
【００２５】前記ヌルシンボル検出回路２３は、パルス
幅弁別回路１９の出力（図２（ｃ））と、シンボルパル
ス監視回路２２の出力（図２（ｄ））から判断して、ヌ
ルシンボル信号に同期しているＦｒａｍｅ Ｓｙｎｃ出
力（図２（ｅ））を作成して、その出力信号を同期処理
回路１４に供給して、ＯＦＤＭ復調回路１５でＯＦＤＭ
復調を行ない、ビタビ復号回路１６を介して復号データ
を出力する。
幅弁別回路１９の出力（図２（ｃ））と、シンボルパル
ス監視回路２２の出力（図２（ｄ））から判断して、ヌ
ルシンボル信号に同期しているＦｒａｍｅ Ｓｙｎｃ出
力（図２（ｅ））を作成して、その出力信号を同期処理
回路１４に供給して、ＯＦＤＭ復調回路１５でＯＦＤＭ
復調を行ない、ビタビ復号回路１６を介して復号データ
を出力する。
【００２６】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
複数のシンボルから構成されるフレーム信号の先頭に前
記フレーム信号に同期した振幅値０レベルを割り当てら
れたヌルシンボルが挿入されて伝送される直交周波数分
割多重（ＯＦＤＭ）変調信号を復調する直交周波数分割
多重復調装置において、前記ＯＦＤＭ変調信号が供給さ
れて、前記ヌルレベルの検出を行なうヌルレベル検出手
段と、前記ヌルレベル検出手段の出力信号が供給され
て、パルス幅弁別を行なうパルス幅弁別手段と、前記Ｏ
ＦＤＭ変調信号のシンボルとシンボル間の不連続部分の
情報を抽出する帯域外成分抽出手段と、前記帯域外成分
抽出手段の出力よりシンボルパルスを発生させるシンボ
ルパルス発生手段と、前記シンボルパルス発生手段の出
力からシンボルパルスの発生を監視し、そのシンボルパ
ルスの不連続部分の期間を出力するシンボルパルス監視
手段と、前記シンボルパルス監視手段の出力と前記パル
ス幅弁別手段の出力とが供給されて、前記不連続部分の
期間内にある前記パルス幅弁別手段の出力を、ヌルシン
ボル信号として前記フレーム同期信号を発生する手段に
供給するヌルシンボル検出手段とより構成したので、マ
ルチパスなどによる伝送路変動が発生しても、ＯＦＤＭ
方式における復調時のヌルシンボル期間を正確に検出し
て、正しいフレーム同期信号を再生することが出来る。
複数のシンボルから構成されるフレーム信号の先頭に前
記フレーム信号に同期した振幅値０レベルを割り当てら
れたヌルシンボルが挿入されて伝送される直交周波数分
割多重（ＯＦＤＭ）変調信号を復調する直交周波数分割
多重復調装置において、前記ＯＦＤＭ変調信号が供給さ
れて、前記ヌルレベルの検出を行なうヌルレベル検出手
段と、前記ヌルレベル検出手段の出力信号が供給され
て、パルス幅弁別を行なうパルス幅弁別手段と、前記Ｏ
ＦＤＭ変調信号のシンボルとシンボル間の不連続部分の
情報を抽出する帯域外成分抽出手段と、前記帯域外成分
抽出手段の出力よりシンボルパルスを発生させるシンボ
ルパルス発生手段と、前記シンボルパルス発生手段の出
力からシンボルパルスの発生を監視し、そのシンボルパ
ルスの不連続部分の期間を出力するシンボルパルス監視
手段と、前記シンボルパルス監視手段の出力と前記パル
ス幅弁別手段の出力とが供給されて、前記不連続部分の
期間内にある前記パルス幅弁別手段の出力を、ヌルシン
ボル信号として前記フレーム同期信号を発生する手段に
供給するヌルシンボル検出手段とより構成したので、マ
ルチパスなどによる伝送路変動が発生しても、ＯＦＤＭ
方式における復調時のヌルシンボル期間を正確に検出し
て、正しいフレーム同期信号を再生することが出来る。
【図１】本発明の直交周波数分割多重復調装置の一実施
例のブロック構成を示した図である。
例のブロック構成を示した図である。
【図２】本発明の直交周波数分割多重復調装置の一実施
例におけるヌルシンボル検出タイミングチャートを示す
図である。
例におけるヌルシンボル検出タイミングチャートを示す
図である。
【図３】本発明におけるパルス幅弁別回路の一実施例を
示す図である。
示す図である。
【図４】本発明におけるシンボル間における残留高周波
成分を示す図である。
成分を示す図である。
【図５】本発明の直交周波数分割多重復調装置における
データの不連続点を説明する図である。
データの不連続点を説明する図である。
【図６】従来の直交周波数分割多重復調装置の一例のブ
ロック構成を示す図である。
ロック構成を示す図である。
【図７】ヌルシンボル検出タイミングチャートの一例を
示す図である。
示す図である。
１１ アンテナ １２ ＲＦ部 １３ Ａ／Ｄ変換回路 １４ 同期処理回路 １５ ＯＦＤＭ復調回路 １６ ビタビ復号回路 １７ ヌルレベル検出回路 １８ 帯域外成分抽出フィルタ １９ パルス幅弁別回路 ２０ 帯域外成分強調回路 ２１ シンボルパルス発生回路 ２２ シンボルパルス監視回路 ２３ ヌルシンボル検出回路 ２４,２５ フリップフロップ回路 ２６ ナンド回路 ２７ 抵抗器（Ｒ） ２８ ダイオード ２９ コンデンサ（Ｃ）
Claims (2)
- 【請求項１】複数のシンボルから構成されるフレーム信
号の先頭に前記フレーム信号に同期した振幅値０レベル
を割り当てられたヌルシンボルが挿入されて伝送される
直交周波数分割多重（ＯＦＤＭ）変調信号を復調する直
交周波数分割多重復調装置において、 前記ＯＦＤＭ変調信号が供給されて、前記ヌルシンボル
レベルの検出を行なうヌルレベル検出手段と、 前記ヌルシンボルレベル検出手段の出力信号が供給され
て、パルス幅弁別を行なうパルス幅弁別手段と、 前記ＯＦＤＭ変調信号のシンボルとシンボル間の不連続
部分の情報を抽出する帯域外成分抽出手段と、 前記帯域外成分抽出手段の出力よりシンボルパルスを発
生させるシンボルパルス発生手段と、 前記シンボルパルス発生手段の出力からシンボルパルス
の発生を監視し、そのシンボルパルスの不連続部分の期
間を出力するシンボルパルス監視手段と、 前記シンボルパルス監視手段の出力と前記パルス幅弁別
手段の出力とが供給されて、前記不連続部分の期間内に
ある前記パルス幅弁別手段の出力を、ヌルシンボル信号
として前記フレーム同期信号を発生する手段に供給する
ヌルシンボル検出手段とより構成したことを特徴とする
直交周波数分割多重復調装置。 - 【請求項２】複数のシンボルから構成されるフレーム信
号の先頭に前記フレーム信号に同期した振幅値０レベル
を割り当てられたヌルシンボルが挿入されて伝送される
直交周波数分割多重（ＯＦＤＭ）変調信号を復調する直
交周波数分割多重復調方法において、 前記ＯＦＤＭ変調信号が供給されて、ヌルシンボルレベ
ルの検出を行なうヌルシンボルレベル検出ステップと、 前記ヌルシンボルレベル検出ステップの出力信号が供給
されて、パルス幅弁別を行なうパルス幅弁別ステップ
と、 前記ＯＦＤＭ変調信号のシンボルとシンボル間の不連続
部分の情報を抽出する帯域外成分抽出ステップと、 前記帯域外成分抽出ステップの出力よりシンボルパルス
を発生させるシンボルパルス発生ステップと、 前記シンボルパルス発生ステップの出力からシンボルパ
ルスの発生を監視し、そのシンボルパルスの不連続部分
の期間を出力するシンボルパルス監視ステップと、 前記シンボルパルス監視ステップの出力と前記パルス幅
弁別ステップの出力とが供給されて、前記不連続部分の
期間内にある前記パルス幅弁別ステップの出力を、ヌル
シンボル信号として前記フレーム同期信号を発生するス
テップに供給するヌルシンボル検出ステップとより構成
したことを特徴とする直交周波数分割多重復調方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP36397999A JP2001186101A (ja) | 1999-12-22 | 1999-12-22 | 直交周波数分割多重復調装置、及びその方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP36397999A JP2001186101A (ja) | 1999-12-22 | 1999-12-22 | 直交周波数分割多重復調装置、及びその方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2001186101A true JP2001186101A (ja) | 2001-07-06 |
Family
ID=18480681
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP36397999A Pending JP2001186101A (ja) | 1999-12-22 | 1999-12-22 | 直交周波数分割多重復調装置、及びその方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2001186101A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2006245958A (ja) * | 2005-03-02 | 2006-09-14 | Ntt Docomo Inc | 送信機および送信制御方法 |
| CN101924724A (zh) * | 2009-06-16 | 2010-12-22 | 中兴通讯股份有限公司 | 同步接入序列的设计方法及装置 |
-
1999
- 1999-12-22 JP JP36397999A patent/JP2001186101A/ja active Pending
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2006245958A (ja) * | 2005-03-02 | 2006-09-14 | Ntt Docomo Inc | 送信機および送信制御方法 |
| JP4526977B2 (ja) * | 2005-03-02 | 2010-08-18 | 株式会社エヌ・ティ・ティ・ドコモ | 送信機および送信制御方法 |
| CN101924724A (zh) * | 2009-06-16 | 2010-12-22 | 中兴通讯股份有限公司 | 同步接入序列的设计方法及装置 |
| WO2010145383A1 (zh) * | 2009-06-16 | 2010-12-23 | 中兴通讯股份有限公司 | 同步接入序列的设计方法及装置 |
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