JP2010087978A - 通信制御装置、通信システムおよび通信方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】セル内に通信方式が異なる複数種類の通信端末装置が混在する場合、同期チャネルによって同期補足可能な通信端末装置を切り替える。
【解決手段】通信方式が異なる複数種類の通信端末装置に対して同期チャネルを送信する基地局10であって、複数種類の通信端末装置のうち、いずれかの種類の通信端末装置が同期捕捉可能な同期チャネルを生成する同期チャネル生成部101と、生成した同期チャネルを通信端末装置に送信する送信部107と、を備え、生成する同期チャネルを変更することによって同期捕捉可能な通信端末装置の種類を切り替える。
【選択図】図1
【解決手段】通信方式が異なる複数種類の通信端末装置に対して同期チャネルを送信する基地局10であって、複数種類の通信端末装置のうち、いずれかの種類の通信端末装置が同期捕捉可能な同期チャネルを生成する同期チャネル生成部101と、生成した同期チャネルを通信端末装置に送信する送信部107と、を備え、生成する同期チャネルを変更することによって同期捕捉可能な通信端末装置の種類を切り替える。
【選択図】図1
Description
本発明は、通信方式が異なる複数種類の通信端末装置に対して同期チャネルを送信する技術に関する。
近年、市場において第3世代(3rd Generation:3G)携帯電話が急速に普及している。3Gの通信方式の一つであるW−CDMA(Wideband Code Division Multiple Access)では、下りリンク(基地局から移動局への通信)の静止時において、最大2Mbpsのデータ伝送が可能である。また、W−CDMAの拡張であるHSDPA(High Speed Data Packet Access)では、最大14.4Mbpsの通信が可能となっている。
さらに高速なデータ伝送を可能とする通信方式として、3GPP(Third Generation Partnership Project)において、LTE(Long Term Evolution)と呼ばれる通信方式の標準化が進められている。LTEでは、3Gと同一の周波数帯域を用いて、下りリンクにおいて最大100Mbpsの通信が可能となる。
LTEにおける下りリンク(基地局から移動端末への通信)では、無線LAN(Local Area Network)や地上ディジタル放送等にも用いられているOFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing)が用いられることが決まっている。OFDMは、多数の直交狭帯域キャリアを周波数軸で並列伝送するため、受信処理における演算量が少なく、周波数選択性フェージングに強い耐性を持つという特徴がある。
また、非特許文献1によると、下りリンクのOFDM信号には、図11に示すように、同期チャネル(SCH:Synchronization Channel)と呼ばれる信号が用意されており、移動局は、同期チャネルを使用して接続可能な基地局の探索(セルサーチ)や無線信号からデータを検出するためのタイミングの同期を行なう。同期チャネルは、P−SCH(Primary SCH)とS−SCH(Secondary SCH)との2つのチャネルから構成される。なお、P−SCHとS−SCHとは、異なるスロットの同じ周波数帯域で送信される。
P−SCHは、移動局がFFT(Fast Fourier Transform)を行なうタイミングと基地局がどのセルグループIDに属するかを検出するために使用される。P−SCHの系列は数式(1)で決定される。
ここで、uにはセルグループID0〜2の3種類で異なる数値が与えられる。各移動局では、受信信号と3つの系列との相関を取ることで、FFTタイミングを検出すると同時に、セルグループIDを判定する。また、P−SCHは同じ系列が1フレーム内に2回送信されているため、高速な同期捕捉が可能である。
ここで、uにはセルグループID0〜2の3種類で異なる数値が与えられる。各移動局では、受信信号と3つの系列との相関を取ることで、FFTタイミングを検出すると同時に、セルグループIDを判定する。また、P−SCHは同じ系列が1フレーム内に2回送信されているため、高速な同期捕捉が可能である。
S−SCHは、移動局がフレームタイミングおよびセルIDを検出するために使用される。ここで、セルIDは0〜167の168種類存在する。各移動局は受信信号と168個の系列との相関を取ることで、セルIDを識別する。また、S−SCHは1フレーム内に2種類送信されており、それらを識別することによってフレームの同期を捕る。このように2つの同期チャネル(P−SCHとS−SCH)を使用することでフレーム同期と504(3×168)個のセルIDの識別を行なっている。
3GPP TS 36.211 V8.3.0
3GPP TS 36.211 V8.3.0
近時、LTEの次の世代の通信方式として、LTE−Advanced(LTE-A)の検討が行なわれている。LTE−Aでは、LTEと比較して、MIMO(Multiple Input Multiple Output)のストリーム数が増加することが考えられる。その結果、LTE−Aのセル全体の周波数利用効率(スループット)は、LTEと比較して高くなることが予想される。また、LTE−Aは、LTEとの互換性を持つことが望ましい。つまり、LTEの端末は、LTE−Aの基地局が送信した同期チャネルに対して同期捕捉を行ない、基地局にLTEの通信を行なうための信号を送り、LTEで規定された通信を行なうことが可能となることが望ましい。
ここで、市場において、移動端末は、LTEのみ対応のものと、LTE−A対応のものとが出回ることが予想される。その結果、基地局が送信した同期チャネルに対し、LTE端末およびLTE−A端末の双方が同期捕捉を行なおうとするため、同じサブチャネルをLTE端末とLTE−A端末とが獲得し合うことになる。しかしながら、LTEと比較してLTE−Aの方が、周波数利用効率が高いため、セル全体の周波数利用効率(セルスループット)を考えた場合、LTE−A端末を優先してサブチャネル(複数のサブキャリアの集合)を割り当てることが望ましい。仮に、LTE端末がサブチャネルを割り当てられた場合、LTE−A端末が割り当てられた場合と比較して周波数利用効率が低下してしまうという問題があった。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、セル内に通信方式が異なる複数種類の通信端末装置が混在する場合、同期チャネルによって同期補足可能な通信端末装置を切り替えることができる通信制御装置、通信システムおよび通信方法を提供することを目的とする。
(1)上記の目的を達成するために、本発明は、以下のような手段を講じた。すなわち、本発明の通信制御装置は、通信方式が異なる複数種類の通信端末装置に対して同期チャネルを送信する通信制御装置であって、前記複数種類の通信端末装置のうち、いずれかの種類の通信端末装置が同期捕捉可能な同期チャネルを生成する同期チャネル生成部と、前記生成した同期チャネルを通信端末装置に送信する送信部と、を備え、生成する同期チャネルを変更することによって同期捕捉可能な通信端末装置の種類を切り替えることを特徴としている。
このように、生成する同期チャネルを変更することによって同期捕捉可能な通信端末装置の種類を切り替えるので、通信制御装置と通信端末装置との間で、新たな制御情報を交換することなく、通信に使用するサブチャネルを制御することができる。その結果、周波数利用効率の高い通信端末装置のみに同期捕捉を可能としたり、伝搬路状態の良い通信端末装置に同期捕捉を可能としたりする制御を行なうことができる。その結果、セル内の周波数利用効率を向上させることができる。
(2)また、本発明の通信制御装置において、前記同期チャネル生成部は、特定種類の通信端末装置のみが同期捕捉可能な同期チャネルを生成した後、前記特定種類の通信端末装置のいずれもが同期捕捉を行なわなかった場合、すべての種類の通信端末装置が同期捕捉可能な同期チャネルを生成することを特徴としている。
このように、特定種類の通信端末装置のみが同期捕捉可能な同期チャネルを生成した後、前記特定種類の通信端末装置のいずれもが同期捕捉を行なわなかった場合、すべての種類の通信端末装置が同期捕捉可能な同期チャネルを生成するので、特定種類の通信端末装置を優先的に同期補足させることができる。これにより、周波数利用効率の高い通信端末装置に優先的に同期捕捉をさせることができる。
(3)また、本発明の通信制御装置は、同期を確立している複数種類の通信端末装置のうち、特定種類の通信端末装置の数の割合を判定する判定部を更に備え、前記同期チャネル生成部は、前記判定の結果、特定種類の通信端末装置の数の割合が所定の閾値を超えた場合、特定種類の通信端末装置のみが同期捕捉可能な同期チャネルを、すべての種類の通信端末装置が同期捕捉可能な同期チャネルに変更することを特徴としている。
このように、特定種類の通信端末装置の数の割合が所定の閾値を超えた場合、特定種類の通信端末装置のみが同期捕捉可能な同期チャネルを、すべての種類の通信端末装置が同期捕捉可能な同期チャネルに変更するので、特定種類の通信端末装置ばかりが通信の機会を与えられることを防止し、その他の種類の通信端末装置にも公平に通信の機会を与えることが可能となる。また、その他の種類の通信端末装置の通信機会を増加させることによって、伝搬路状態の悪い特定種類の通信端末装置が接続する機会を減少させ、伝搬路状態の良いその他の種類の通信端末装置に通信機会を与えることができるので、セル内の周波数利用効率を向上させることが可能となる。
(4)また、本発明の通信制御装置は、特定種類の通信端末装置のみが同期捕捉可能な同期チャネルを、周波数軸方向に連続するサブチャネルに割り当てるスケジューリング部を更に備えることを特徴としている。
このように、特定種類の通信端末装置のみが同期捕捉可能な同期チャネルを、周波数軸方向に連続するサブチャネルに割り当てるので、広帯域を使用可能な特定種類の通信端末装置に連続した帯域を利用した通信を行なわせることができる。その結果、セル内の周波数利用効率を向上させることが可能となる。
(5)また、本発明の通信システムは、請求項1から請求項5のいずれかに記載の通信制御装置と、通信端末装置と、から構成されることを特徴としている。
この構成により、生成する同期チャネルを変更することによって同期捕捉可能な通信端末装置の種類を切り替えるので、通信制御装置と通信端末装置との間で、新たな制御情報を交換することなく、通信に使用するサブチャネルを制御することができる。その結果、周波数利用効率の高い通信端末装置のみに同期捕捉を可能としたり、伝搬路状態の良い通信端末装置に同期捕捉を可能としたりする制御を行なうことができる。その結果、セル内の周波数利用効率を向上させることができる。
(6)また、本発明の通信システムは、通信方式が異なる複数種類の通信端末装置に対して同期チャネルを送信する通信制御装置の通信方法であって、前記複数種類の通信端末装置のうち、いずれかの種類の通信端末装置が同期捕捉可能な同期チャネルを生成するステップと、前記生成した同期チャネルを通信端末装置に送信するステップと、生成する同期チャネルを変更することによって同期捕捉可能な通信端末装置の種類を切り替えるステップと、を少なくとも含むことを特徴としている。
このように、生成する同期チャネルを変更することによって同期捕捉可能な通信端末装置の種類を切り替えるので、通信制御装置と通信端末装置との間で、新たな制御情報を交換することなく、通信に使用するサブチャネルを制御することができる。その結果、周波数利用効率の高い通信端末装置のみに同期捕捉を可能としたり、伝搬路状態の良い通信端末装置に同期捕捉を可能としたりする制御を行なうことができる。その結果、セル内の周波数利用効率を向上させることができる。
本発明によれば、生成する同期チャネルを変更することによって同期捕捉可能な通信端末装置の種類を切り替えるので、通信制御装置と通信端末装置との間で、新たな制御情報を交換することなく、通信に使用するサブチャネルを制御することができる。その結果、周波数利用効率の高い通信端末装置のみに同期捕捉を可能としたり、伝搬路状態の良い通信端末装置に同期捕捉を可能としたりする制御を行なうことができる。その結果、セル内の周波数利用効率を向上させることができる。
次に、本発明に係る実施形態について、図面を参照しながら説明する。ここでは、LTEとLTE−Aを例にとって説明を行なうが、互換性を持つ通信方式であればどのようなシステムであってもよい。
[第1の実施形態]
図1は、第1の実施形態に係る通信制御装置としての基地局の概略構成を示すブロック図である。基地局10は、同期チャネル生成部101と、データチャネル生成部102と、スケジューリング部103と、IFFT部104と、CP付加部105と、送信部107と、を有する。同期チャネル生成部101は、すべての通信端末装置としての移動局が検出する必要のあるタイミング情報等を生成する。データチャネル生成部102は、移動局宛のデータを生成する。
図1は、第1の実施形態に係る通信制御装置としての基地局の概略構成を示すブロック図である。基地局10は、同期チャネル生成部101と、データチャネル生成部102と、スケジューリング部103と、IFFT部104と、CP付加部105と、送信部107と、を有する。同期チャネル生成部101は、すべての通信端末装置としての移動局が検出する必要のあるタイミング情報等を生成する。データチャネル生成部102は、移動局宛のデータを生成する。
スケジューリング部103は、同期チャネルとデータチャネルとを、図11で示したように、周波数軸上で多重する。スケジューリング部103は、移動局が接続しようとする基地局のシステム帯域幅について事前の情報を必要とせずに同期チャネルを受信することができるように、同期チャネルを最小のシステム帯域幅に対応するサブキャリアに配置する。また、データチャネルを同期チャネルに配置したサブキャリア以外に配置する。なお、図11では、同期チャネルとデータチャネルとを多重する場合を示しているが、同期チャネルと同期チャネル以外の如何なるチャネルとを多重してもよい。例えば、同期チャネルと制御チャネルとを多重してもよい。CP付加部105は、CP(Cyclic Prefix)を挿入し、送信部107は、入力信号を無線信号に変換して送信を行なう。
図2および図3は、複数のサブチャネルによって構成される周波数帯域を示す図である。基地局10は、複数のサブチャネルそれぞれに対して、同期チャネルを周波数多重して送信を行なう。移動局は、基地局10が送信した同期チャネルを用いて同期捕捉を行ない、通信可能な基地局およびサブチャネルを識別する。この時、基地局10がLTEで規定されている同期チャネルを送信した場合、LTE端末とLTE−A端末の両方が同期を捕ることが可能であるため、LTE端末がそのサブチャネルを割り当てられる可能性がある。LTE−A端末は、LTE端末と比較して高度な受信信号処理を用いている場合が多いだけでなく、所有アンテナ数が多いため、周波数利用効率が高い。従って、あるサブチャネルにLTE−A端末ではなくLTE端末が割り当てられた場合、周波数利用効率が下がってしまう。
そこで、図3に示すように、複数のサブチャネルの一部、またはすべてにおいて、適応同期チャネルを用いる。適応同期チャネルでは、LTE−A端末のみが同期を捕ることが可能な系列としたり、LTE端末およびLTE−A端末が同期を捕ることが可能となる系列としたりすることができる。この適応同期チャネルを用いることによって、適応的に同期チャネルの系列を制御する。
図4は、第1の実施形態に係る基地局の動作を示すフローチャートである。まず、基地局10は、同期チャネルとして、LTE−A端末のみが同期捕捉可能な同期チャネルを設定して送信する(ステップS1)。LTE−A端末は、同期チャネルを用いて同期を捕ることができれば(ステップS2でYES)、基地局に同期捕捉を行なったことを通知し、通信を開始する(ステップS3)。通信が終了したら(ステップS4)、先程同様、同期チャネルをLTE−A用に設定する(ステップS1)。
一方、ステップS2において、LTE−A用の同期チャネルを送信し、所定の時間が経過したにもかかわらず、接続可能なLTE−A端末が存在しなかった場合には(ステップS2でNO)、同期チャネルをLTE端末が同期捕捉可能な系列に設定する(ステップS5)。LTE端末は、同期チャネルを用いて同期を捕ることができれば(ステップS6)、基地局に同期を捕ったことを通知し、通信を開始する(ステップS3)。通信が終了したら(ステップS4)、同期チャネルをLTE−A用に再設定する(ステップS1)。
また、ステップS6において、LTE用の同期チャネルを送信し、所定の時間が経過したにもかかわらず、接続可能なLTE端末が存在しなかった場合には、同期チャネルをLTE−A用に再設定する(ステップS1)。なお、図4に示すフローチャートでは、同期チャネルをLTE−A用に再設定しているが、同期チャネルをLTE用にした後に、タイムアウトを設けず、LTE用の同期チャネルを送信し続けてもよい。
第1の実施形態は、次のような効果を奏する。図5は、第1の実施形態に係る通信システムを示す図である。図5に示すように、セル内にLTE端末50とLTE−A端末51が存在するものとする。また、伝搬路品質とは、信号対雑音電力比等の伝搬路の品質を示す指標であり、本実施形態では、数値が大きい方が、伝搬路状態が良いことを意味するものとする。
図5において、仮に、LTE端末50におけるあるサブチャネルSの伝搬路品質が10であり、LTE−A端末51の伝搬路品質が9であった場合を考える。基地局10が、LTEの同期チャネルを送信した場合、LTE端末50およびLTE−A端末51ともに基地局10との同期捕捉が可能となる。その結果、サブチャネルSでは伝搬路品質の高いLTE端末50に割り当てが行なわれる可能性がある。しかしながら、LTE−A端末51は、多数のアンテナを所有している場合が多く、高性能な受信処理部を備えているため、伝搬路品質は低いものの、LTE端末50よりも周波数利用効率の高い通信を行なうことができる可能性がある。そこで、基地局10は、同期チャネルとして、LTE−A端末51のみが同期を捕ることができる系列を送信する。その結果、サブチャネルSにおいて基地局10にアクセスが可能なのはLTE−A端末51のみとなる。LTE−Aは周波数利用効率がLTEに比べて高いため、セル全体のスループットを向上させることができる。
一方、サブチャネルSにアクセス可能な端末をLTE−A端末51に限定する必要がない場合には、適応同期チャネルとしてLTE−A端末51およびLTE端末50が同期捕捉可能な系列を選択する。つまり、各サブチャネルにおいてLTE−A用の同期チャネルを送信するとLTE端末50が基地局10との通信を行なうことができなくなってしまう。これについて図6を参照して説明する。
図6は、第1の実施形態に係る通信システムを示す図である。図6に示すように、基地局10がLTE−A用の同期チャネルを送信し、仮に、LTE−A端末51の伝搬路品質が1であったとする。この場合においてもLTE−A端末51が基地局10と接続するが、LTE端末50の伝搬路品質が10であった場合、LTE端末50の方が周波数利用効率の高い通信を行なうことができる可能性がある。あるいはLTE−A端末51が存在しなかった場合、サブチャネルSはどの端末にも割り当てられないため周波数利用効率が低減してしまう。このような場合、同期チャネルとしてはLTE−A用の同期チャネルではなく、LTE用の同期チャネルを送信した方がよい。LTE用の同期チャネルを送信することで、LTE端末50が通信を行なうことができるため、LTE−A用の同期チャネルを送信する場合と比較してセル内の周波数利用効率を向上させることができる。
上述したように、複数のサブチャネルの一部、またはすべてにおいて、同期チャネルをLTE用の系列とするといったことや、LTE−Aのみが同期捕捉を行なうことができるような系列にする適応同期チャネルを用いることによって、基地局と移動局間で新たな制御情報を交換することなく、サブチャネルの利用を制御することができる。さらにセル内の周波数利用効率を向上させることができる。
[第2の実施形態]
LTE−Aのサービスイン当初は、セル内のほとんどの移動局(端末)が、LTEのみに対応するものであると考えられる。例えば、あるセルにLTEユーザが10人とLTE−Aユーザが1人いた場合を考える。同期チャネルとして第1の実施形態のようにLTE−A用の同期チャネルを送信した場合、LTE−A端末のみが接続可能となり、LTE端末は割り当てが行なわれないため、通信の機会の公平性が損なわれる。さらに、LTE端末の中にチャネル状態の良いユーザがいた場合、LTE−A端末が接続することによって、かえってセルスループットを低下させてしまうという問題がある。そこで、第2の実施形態では、第1の実施形態とは異なり、各サブチャネルの使用率がLTE端末とLTE−A端末で所定の割合となるように同期チャネルを適応的に制御する。
LTE−Aのサービスイン当初は、セル内のほとんどの移動局(端末)が、LTEのみに対応するものであると考えられる。例えば、あるセルにLTEユーザが10人とLTE−Aユーザが1人いた場合を考える。同期チャネルとして第1の実施形態のようにLTE−A用の同期チャネルを送信した場合、LTE−A端末のみが接続可能となり、LTE端末は割り当てが行なわれないため、通信の機会の公平性が損なわれる。さらに、LTE端末の中にチャネル状態の良いユーザがいた場合、LTE−A端末が接続することによって、かえってセルスループットを低下させてしまうという問題がある。そこで、第2の実施形態では、第1の実施形態とは異なり、各サブチャネルの使用率がLTE端末とLTE−A端末で所定の割合となるように同期チャネルを適応的に制御する。
図7は、第2の実施形態に係る基地局の概略構成を示すブロック図である。図1に示した基地局に対し、判定部106が追加されている。この判定部106は、同期を確立している複数種類の通信端末装置、例えば、LTE−A端末およびLTE端末のうち、特定種類の通信端末装置、例えば、LTE−A端末の数の割合を判定する。その他の構成は、図1と同様である。
図8は、第2の実施形態に係る基地局の動作を示すフローチャートである。この処理においては、サブチャネルSは、データ通信を行なっている端末がない状態から始め、サブチャネルSの同期チャネルを制御する場合について説明する。まず、サブチャネルS以外のサブチャネルにおいて、接続しているLTE端末数とLTE−A端末数の割合をチェックする(ステップS11)。LTE−A端末の割合が所定の割合より少ない場合(ステップS12でNO)、同期チャネルをLTE−A用に設定し(ステップS13)、LTE−A端末がデータ通信を行なう(ステップS14)。データ通信が終了したら(ステップS15)、再び他サブチャネルにおいて接続している端末に関して、LTE端末数とLTE−A端末数の割合をチェックする(ステップS11)。
一方、ステップS12において、LTE−A端末の割合が所定の割合より多い場合(ステップS2でYES)、同期チャネルをLTE用に設定し(ステップS16)、LTE端末がデータ通信を行なう(ステップS14)。データ通信が終了したら(ステップS15)、再び他サブチャネルにおいて接続している端末に関して、LTE端末数とLTE−A端末数の割合をチェックする(ステップS11)。
上述したように同期チャネルを制御することによって、LTE−A端末ばかりが通信機会を与えられることを防ぐことができるので、LTE端末とLTE−A端末間の通信機会の公平性を確保することができる。あるいは、LTE端末の通信機会を増加させることによって、伝搬路状態の悪いLTE−Aが接続する機会を減少させ、伝搬路状態の良いLTE端末が通信機会を与えられるため、セル内の周波数利用効率を向上させることができる。
[第3の実施形態]
図9は、ガードバンドが設けられたサブチャネルの様子を示す図である。100MHzの帯域が用意された場合、LTE端末は20MHzまでの帯域までしかアクセスできないことを考え、図9に示すように、ガードバンドを含んだ20MHzのサブチャネルを5つ用意することが考えられる。しかしながら、LTE−Aの周波数帯域は、20MHz以上の連続周波数帯域(例えば80MHz)を用いて接続可能である場合、20MHz毎に存在するガードバンドは必ずしも必要ない。ガードバンドを挿入せずに100MHの連続周波数帯域を用いることで、ガードバンドを含んだ20MHzを5チャネル用意する場合よりも周波数利用効率を向上させることができる。ところが、図9のサブチャネル3にLTE端末が割り当てられた場合、連続した80MHz帯域を確保することはできず、40MHz帯域が2つ存在することになる。その結果、連続した80MHzが確保できる場合と比較して、ガードバンド数が増加してしまうため、周波数利用効率が低下してしまう。
図9は、ガードバンドが設けられたサブチャネルの様子を示す図である。100MHzの帯域が用意された場合、LTE端末は20MHzまでの帯域までしかアクセスできないことを考え、図9に示すように、ガードバンドを含んだ20MHzのサブチャネルを5つ用意することが考えられる。しかしながら、LTE−Aの周波数帯域は、20MHz以上の連続周波数帯域(例えば80MHz)を用いて接続可能である場合、20MHz毎に存在するガードバンドは必ずしも必要ない。ガードバンドを挿入せずに100MHの連続周波数帯域を用いることで、ガードバンドを含んだ20MHzを5チャネル用意する場合よりも周波数利用効率を向上させることができる。ところが、図9のサブチャネル3にLTE端末が割り当てられた場合、連続した80MHz帯域を確保することはできず、40MHz帯域が2つ存在することになる。その結果、連続した80MHzが確保できる場合と比較して、ガードバンド数が増加してしまうため、周波数利用効率が低下してしまう。
そこで、LTE端末は帯域の端にアクセスするように、図9のサブチャネル1のような端のサブチャネル(低周波サブチャネル1でも高周波サブチャネル5でもどちらでもよいが、本実施形態では、低周波サブチャネル1を用いて説明する)をLTE用の同期チャネルを設定し送信し、高周波のサブチャネル(図9のサブチャネル2〜5)はLTE−Aのみが同期捕捉可能な同期チャネルを送信する。その結果、LTE端末が接続するサブチャネルが存在することによって帯域が不連続になることがなくなるため、LTE−A端末は連続した20MHz以上の帯域を用いた通信を行なう可能性を向上させることができる。この結果、LTE−A端末の通信には20MHz毎にガードバンドを必要としないため、図10に示すように、ガードバンドの少ない通信を行なうことが可能となる。また、LTE端末用の同期チャネルを送信するサブチャネルをさらに増加させたい場合は、図9のサブチャネル2(あるいは図9のサブチャネル5)においてLTE用の同期チャネルを送信することになる。なお、図10に示すように20MHz以上の連続帯域に対して1つの適応同期チャネルを送信すればよい。この結果、同期チャネルの割合を低減することができるため、周波数利用効率を向上させることができるという効果もある。
なお、20MHz以上の連続帯域は、1つのLTE−A端末が占有して通信を行なってもよいし、複数のLTE−A端末が共有しても良い。どちらの場合においてもガードバンドが必ずしも必要ではないため、周波数利用効率を向上させることができる。
上述のように同期チャネルを制御することによって、LTE端末は帯域の端(連続した低周波サブチャネル、もしくは高周波サブチャネル)のサブチャネルを利用することになり、LTE−A端末が20MHz以上の連続した帯域を利用した通信を行なうための足かせになるのを防ぐことができる。その結果、LTE−A端末ではガードバンドを設ける必要が無いため、セルスループットを向上させることができる。
さらに、本発明の通信制御装置10においては、同期チャネル生成部101は、特定種類の通信端末装置(LTE−A端末)のみが同期捕捉可能な同期チャネルを生成した後、特定種類の通信端末装置(LTE−A端末)のいずれもが同期捕捉を行なわなかった場合、他の特定種類の通信端末装置(LTE端末)のみが同期捕捉可能な同期チャネルを生成することも可能である。
このように、特定種類の通信端末装置(LTE−A端末)のみが同期捕捉可能な同期チャネルを生成した後、特定種類の通信端末装置(LTE−A端末)のいずれもが同期捕捉を行なわなかった場合、他の特定種類の通信端末装置(LTE端末)のみが同期捕捉可能な同期チャネルを生成するので、特定種類の通信端末装置(LTE−A端末)を優先的に同期補足させることができる。これにより、周波数利用効率の高い通信端末装置に優先的に同期捕捉をさせることができる。
10 基地局
50 LTE端末
51 LTE−A端末
101 同期チャネル生成部
102 データチャネル生成部
103 スケジューリング部
104 IFFT部
105 CP付加部
106 判定部
107 送信部
50 LTE端末
51 LTE−A端末
101 同期チャネル生成部
102 データチャネル生成部
103 スケジューリング部
104 IFFT部
105 CP付加部
106 判定部
107 送信部
Claims (6)
- 通信方式が異なる複数種類の通信端末装置に対して同期チャネルを送信する通信制御装置であって、
前記複数種類の通信端末装置のうち、いずれかの種類の通信端末装置が同期捕捉可能な同期チャネルを生成する同期チャネル生成部と、
前記生成した同期チャネルを通信端末装置に送信する送信部と、を備え、
生成する同期チャネルを変更することによって同期捕捉可能な通信端末装置の種類を切り替えることを特徴とする通信制御装置。 - 前記同期チャネル生成部は、特定種類の通信端末装置のみが同期捕捉可能な同期チャネルを生成した後、前記特定種類の通信端末装置のいずれもが同期捕捉を行なわなかった場合、すべての種類の通信端末装置が同期捕捉可能な同期チャネルを生成することを特徴とする請求項1記載の通信制御装置。
- 同期を確立している複数種類の通信端末装置のうち、特定種類の通信端末装置の数の割合を判定する判定部を更に備え、
前記同期チャネル生成部は、前記判定の結果、特定種類の通信端末装置の数の割合が所定の閾値を超えた場合、特定種類の通信端末装置のみが同期捕捉可能な同期チャネルを、すべての種類の通信端末装置が同期捕捉可能な同期チャネルに変更することを特徴とする請求項1記載の通信制御装置。 - 特定種類の通信端末装置のみが同期捕捉可能な同期チャネルを、周波数軸方向に連続するサブチャネルに割り当てるスケジューリング部を更に備えることを特徴とする請求項1記載の通信制御装置。
- 請求項1から請求項4のいずれかに記載の通信制御装置と、
通信端末装置と、から構成されることを特徴とする通信システム。 - 通信方式が異なる複数種類の通信端末装置に対して同期チャネルを送信する通信制御装置の通信方法であって、
前記複数種類の通信端末装置のうち、いずれかの種類の通信端末装置が同期捕捉可能な同期チャネルを生成するステップと、
前記生成した同期チャネルを通信端末装置に送信するステップと、
生成する同期チャネルを変更することによって同期捕捉可能な通信端末装置の種類を切り替えるステップと、を少なくとも含むことを特徴とする通信方法。
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JP2008256486A Withdrawn JP2010087978A (ja) | 2008-10-01 | 2008-10-01 | 通信制御装置、通信システムおよび通信方法 |
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JP (1) | JP2010087978A (ja) |
-
2008
- 2008-10-01 JP JP2008256486A patent/JP2010087978A/ja not_active Withdrawn
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