JP4525986B2 - 定流量制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、定流量制御装置に関し、詳しくは流体の温度変化による影響を抑制しながら微少流量であっても流体の流量を所定流量に高精度に制御することができる定流量制御装置に関する。
従来、流体の流量を制御する場合は、絞り部(或いは絞り要素)としてのオリフィスの上流側にガバナー等の減圧手段を配設し、当該減圧手段によりオリフィス入口の流体圧を略一定に調整することで、オリフィスを通過する流体の流量を一定に制御するようにしていた。
しかしながら、このようなガバナー等の減圧手段を使用する流量制御装置においては、コストが著しく上昇すると共に装置が大型化するなどの問題があった。
このため、従来より、種々の流量制御装置が提案されているが、例えば、特許文献1には、以下のような定流量弁が記載されている。
すなわち、特許文献1に記載されている定流量弁は、流体通路1に介装され、図23に示すように、流体通路1の上流側より流体が流入する第一室2と、流体通路1の下流側と連通される第二室4と、前記第一室2と前記第二室4とを画成するダイヤフラム3と、前記ダイヤフラム3をバイパスして前記第一室2と前記第二室4とを連通するオリフィス5と、を含んで構成されている。
更に、前記定流量弁においては、前記ダイヤフラム3には弁体3Aが略一体的に取り付けられ、当該弁体3Aと、該弁体3Aに対応して、前記第二室4と下流側の流体通路1とを連通する出口通路7の入口部に設けられる弁座7Aと、の相対位置の変化により流路面積を所定に制御可能に構成されると共に、前記第一室2と前記第二室4との圧力差に抗するように、当該ダイヤフラム3或いは前記弁体3Aを所定に付勢する弾性部材としてコイルスプリング6が配設されている。
このような構成を有する定流量弁においては、上流側の流体通路1から第一室2へ流入した流体は、オリフィス5で減圧されて第二室4へ流入し、第一室と第二室の圧力差が一定になるように所定の絞り効果をもった弁座7Aと弁体3Aとの間隙を通過して、出口通路7延いては下流側の流体通路1へ流出する。
そして、かかる定流量弁は、以下のように作用して当該定流量弁を通過する流体の流量を所定流量に制御する。
すなわち、上流側の流体通路1から第一室2への流体の流入流量と、弁座7Aと弁体3Aとの間を通過して流出する流出流量と、が等しい状態から、例えば、第一室2へ流入する流体の圧力が上昇して第二室4の流体の圧力との圧力差が設定差圧より大きくなると、ダイヤフラム3及び弁体3Aはコイルスプリング6の弾性力に抗して閉弁方向(図23において下方)へ移動される。その結果、弁座7Aと弁体3Aとの間隙が小さくなって、第一室2へ流入する流体の圧力と、第二室4の流体の圧力と、の圧力差が一定に保たれることにより、流体の圧力の上昇に伴って当該間隙を通過する流体の通過流量が増加するのを抑制して、前記流出流量を一定に維持するように機能する。
この逆に、第一室2へ流入する流体の圧力が低下すると、ダイヤフラム3及び弁体3Aは開弁方向(図23において上方)へ移動する。その結果、弁座7Aと弁体3Aとの間隙が大きくなって、第一室2へ流入する流体の圧力と、第二室4の流体の圧力と、の圧力差が一定に保たれることにより、流体の圧力の低下に伴って当該間隙を通過する流体の通過流量が減少するのを抑制して、前記流出流量を一定に維持するように機能する。
特開平5−99354号公報
ここで、上述したような従来の定流量弁における流量と、絞り部(或いは絞り要素)であるオリフィス径(オリフィスの通過面積)と、の関係について、図22に示す模式図を参照しつつ説明する。
図22に示したように、第一室2の流体圧をP1、第二室4の流体圧をP2、弁座7Aを通過した流体の圧力をP3、ダイヤフラム3の有効受圧面積をAD、コイルスプリングのバネ荷重をFS、オリフィス5の通過面積をS、出口通路7(弁座7A)の通過面積をANとすると、以下の関係式が成り立つことが一般に知られている。
1・AD=P2・(AD−AN)+P3・AN+FS
(P1−P2)・AD=FS−(P2−P3)・AN
1−P2=ΔPとすると、
ΔP=P1−P2=(FS−(P2−P3)・AN)/AD
= FS/AD−AN/AD・(P2−P3
となる。
ここで、ANがADに比べて十分に小さい場合、AN/AD項は無視することができる。更に、FSは、微小変位の場合に、FS/AD=constと言える。
よって、
ΔP≒FS/AD=const となる。
従って、流量Q=kS(ΔP)1/2=const k:比例定数
流量Q ∝ S(ΔP)1/2 ∝ S を得る。
すなわち、流量Qは定流量(const)であり、オリフィス5の通過面積Sに比例する関係にある。従って、微少流量を定量制御する場合、オリフィス5の通過面積Sは微小となることが理解される。
従って、特許文献1に記載されるような従来の定流量弁を利用して、微少流量を制御しようとした場合には、オリフィス5の通過面積が非常に小さな(減圧効果の大きい)ものとなり、かかる場合には、上流側にストレーナ等を配設したとしても、当該ストレーナ等を通過してくるスライム、異物、塵等により目詰まり等が発生し易く、例えば定期的なメンテナンスが必要となるなど信頼性に劣るといった惧れがある。
また、このような小径のオリフィスは、加工が困難であると共に、加工精度に流量が敏感に反応するため歩留まりも悪く、生産性に劣るといった問題がある。
このため、本出願人等は、特願2007−069377号において、径を所定のサイズに維持しつつ微少流量制御を実現可能な定流量制御装置として、パイプ状の絞り要素や多段オリフィスを含んで構成した絞り部を有する定流量制御装置を提案した。
特願2007−069377号において提案した定流量制御装置は、目詰まり等の発生を抑制すべく絞り部を所定の径サイズに維持しながら高減圧効果を実現した構成であるが、当該構成は、その根拠を「ハーゲン−ポアズイユの法則」に求めている。
つまり、
瞬間流量Q=(πr4/8η)×(ΔP/L)=(πr4×ΔP)/(8η×L)
r:管の内半径、η:流体の粘度、ΔP:圧力損失、L:流れ方向の長さ
なる関係に基づけば、同じ流量Qを得る場合、η及びΔPが変わらないとすれば、L(流れ方向の長さ)を大きくすることで、r(管の内半径)を大きくすることができ、以って目詰まり等を発生させることなく微少領域における定流量制御を高精度に達成しつつ同時に生産性も確保可能とすることができる、というものである。
すなわち、流体が流れる管の内壁と流体との間の剪断力或いは流体内部の剪断力による圧力損失を利用して高圧損を実現しつつ管の内径を大きいサイズにすることを狙ったものであるが、この一方で、これら剪断力は流体の粘度に大きく依存するという特性がある。
つまり、η(流体の粘度)は温度に依存して変化するものであり、η(流体の粘度)が温度に依存して変化すると、上式より、瞬間流量Qは温度の影響を受けて変化することになるため、例えば、パイプ状の絞り部を利用した定流量制御装置の場合、流体温度が変化するような使用条件下においては、流量が流体の温度変化に応じて変動し、定流量制御の制御範囲が変動する、或いは温度補償機構が必要となりコスト増になることが想定される。
また、特願2007−069377号には、多段オリフィスを含んで構成した絞り部を有する定流量制御装置について記載があるが、当該構成は、その使用態様などによっては、部品点数が多く、高コストで、小型化が比較的困難で、生産性に劣る惧れなどがあるため、採用し難い場面も想定される。
本発明は、かかる実情に鑑みなされたもので、比較的安価、簡単、かつコンパクトな構成でありながら、加工容易であると共に製品組立性に優れ、微少流量を制御する場合であっても、目詰まり等の発生を抑制してメンテナンスフリーとしつつ、温度による制御流量の変化を抑制したことで高精度に所定の流量制御ができ、以って生産性、信頼性の確保と定流量制御の高精度化の両立を図ることができる定流量制御装置を提供することを目的とする。
本発明は上記の目的を達成するために、以下の手段を採用する。
本発明に係る定流量制御装置は、流体通路に介装され、上流側流体通路から流体が流入される第一室と、下流側流体通路に連通される第二室と、前記第一室と前記第二室とを画成するダイヤフラムと、前記第一室と前記第二室との間に圧力差を生じさせる複数の絞り穴を有する絞り部と、前記ダイヤフラムに一体的に取り付けられる可動弁体と、前記第二室と下流側流体通路とを連通する通路に臨んで設けられ、前記可動弁体に対応して設けられる弁座と、前記可動弁体を所定の弾性力で付勢する弾性部材と、を含んで構成される当該流体通路を流れる流体の流量を所定流量に制御する定流量制御装置において、前記絞り部は、絞り要素を含んで前記可動弁体に一体的に構成され、該絞り要素は、前記複数の絞り穴の全部または一部の絞り穴が同一平面上に並列配置されるとともに、該平面の表と裏で前記絞り穴より大きな流体通過面積をもった圧力室形成流路によって前記絞り穴が連絡(連通)され、一の入口穴から流入した流体が前記絞り穴を漏れなく一経路で順に通過して一の出口穴から流出するように、穴または/及び溝を有する絞り要素構成部品を密着積層して構成されていることを特徴とする。
また、請求項2に係る発明では、前記入口穴及び前記出口穴は、前記密着積層された前記絞り要素構成部品の両最端面に互いに対向するように設けられていることを特徴とする。
この手段により、複数の前記絞り穴は、ゴミ等を詰まらせないような所定の通過面積を確保しつつ第一室と第二室との間に必要な圧力差(圧力損失)を生じさせることができるとともに、前記絞り部はコンパクトに構成され、かつ前記絞り部が前記可動弁体に一体的に備えられているので簡単な構成になり、低コストのコンパクトな定流量制御装置が得られる。
請求項1記載の発明において、前記絞り穴は、当該絞り穴の通過面積と同じ面積を持つ円の直径dに対し、当該絞り穴の流体の流れ方向長さが1.5d以下で形成されることを特徴とする。
この手段により、流体の温度による制御流量の変化を抑制し、極めて高精度な流量の制御ができる定流量制御装置が得られる。
請求項1〜3のうち何れかの発明において、前記絞り要素は、前記絞り要素構成部品がエッチング加工品により構成されることを特徴とする。
この手段により、前記絞り穴を同質で微細に加工でき、金型を用いずとも大量に前記絞り部を製作できるので、低コストの定流量制御装置が得られる。
請求項1〜4の何れかの発明において、前記絞り要素は、前記絞り要素構成部品が接着により一体化されて形成されていることを特長とする。
この手段により、前記絞り部の組立て性が向上するに留まらず、前記絞り部のみでCv値やKv値といった絞り性能等の品質管理が可能になり、合理的生産が可能で低コストの定流量制御装置が得られる。
請求項6記載の発明は、流体通路に介装される定流量制御装置であって、上流側流体通路から流体が流入される第一室と、下流側流体通路に連通される第二室と、前記第一室と前記第二室とを画成するダイヤフラムと、前記第一室と前記第二室との間に圧力差を生じさせる複数の絞り穴を有する絞り部と、前記ダイヤフラムに一体的に取り付けられる可動弁体と、前記第二室と下流側流体通路とを連通する通路に臨んで設けられ、前記可動弁体に対応して設けられる弁座と、前記可動弁体を所定の弾性力で付勢する弾性部材と、を含んで構成される当該流体通路を流れる流体の流量を所定流量に制御する定流量制御装置において、前記絞り部は、絞り要素を含んで前記可動弁体に一体的に構成され、該絞り要素は、前記複数の絞り穴の全部または一部の絞り穴が同一平面上に並列配置されるとともに、該平面の表と裏で前記絞り穴より大きな流体通過面積をもった圧力室形成流路によって前記絞り穴が連絡(連通)され、流体が前記絞り穴を漏れなく順に通過するように、穴または/及び溝を有する絞り要素構成部品を密着積層して構成され、前記絞り要素構成部品がモールドにより一体化されて形成されていることを特徴とする。
この手段により、前記可動弁体に対する前記絞り部の取付方法について、スナップフィットや回転スナップフィット、或いは嵌合ねじ等の設計自由度が向上し、更に前記絞り部の安価な一体化が可能になり、低コストの定流量制御装置が得られる。
請求項6記載の発明において、前記絞り要素は、前記絞り要素構成部品がモールドにより一体化されて形成されているとともに、前記絞り要素の外周側と内周側の両側よりモールドされていることを特徴とする。
この手段により、前記可動弁体に対する前記絞り部の取付方法について、スナップフィットや回転スナップフィット、或いは嵌合ねじ等の設計の自由度が向上し、更に高精度の流量制御のために、絞り要素構成部品間における流体の機密性を十分確保する必要がある場合においても、前記絞り部構成部品の安価で且つ密着度の高い一体化が可能になり、高精度で低コストの定流量制御装置が得られる。
請求項1〜7のいずれか記載の発明において、前記絞り要素は、その外周部に突出形状を有し、前記可動弁体は、前記絞り要素における前記突出形状が挿入可能に設けられた挿入溝と、前記絞り要素における前記突出形状が前記挿入溝に挿入された後に当該絞り要素に回転させると前記突出形状が軸方向に外れないようにするための保持壁を有することを特徴とする。
この手段により、前記突出形状は、エッチング等による前記絞り穴の加工時、あるいはモールド加工時と同時に加工でき、前記突出形状が固定手段となり、自体で前記可動弁体に取り付け固定されるので、構成が簡単になり、低コストの定流量制御装置が得られる。
以上説明したように本発明によれば、比較的安価、簡単、かつコンパクトな構成でありながら、加工容易であると共に製品組立性と品質管理合理性に優れ、微少流量に制御する場合(例えば、0.1kg/minレベルの微少流量や0.001kg/minレベルの極微少流量に制御する場合)であっても、目詰まり等の発生を抑制してメンテナンスフリーとしつつ、流体の温度による制御流量の変化を抑制したことで極めて高精度に所定の流量制御ができ、以って生産性、信頼性の確保と定流量制御の高精度化の両立を図ることができる定流量制御装置が初めて成立し、該定流量制御装置を提供することができる。
以下に、本発明に係る定流量制御装置の実施例を、添付の図面に基づいて詳細に説明する。なお、以下で説明する実施例により、本発明が限定されるものではない。
以下の実施例に係る定流量制御装置の流量制御の対象物である流体は、非圧縮性流体、圧縮性流体のいずれにも適用可能である。また、水道水、純水等の液体は勿論、気体にも適用可能である。
本発明の実施例1に係る定流量制御装置(定流量弁)は、図1、図2に示すように、流体通路110に介装され、該流体通路110の上流側より流体が流入される第一室120と、流体通路110の下流側と連通する第二室140と、前記第一室120と前記第二室140とを画成するダイヤフラム130と、前記第一室120と前記第二室140とを連通する絞り部150含んで前記ダイヤフラム130に一体的に設けられる可動弁体151と、を含んで構成されている。
前記可動弁体151は前記第二室140側にニードル弁150Aを備えている。
前記第二室140と下流側の流体通路110とを連通する出口通路170の入口部には、当該ニードル弁150Aに対応する弁座170Aが設けられており、当該弁座170Aに対する前記ニードル弁150Aの相対位置の変化により流路面積を所定に制御可能に構成されている。
また、前記第一室120と前記第二室140との圧力差ΔPに抗するように(前記ダイヤフラム130延いては前記ニードル弁150Aの変位に抗するように)、当該ダイヤフラム130延いては前記可動弁体151を所定に付勢する弾性部材としてコイルスプリング160が配設されている。
ここで、本実施例に係る絞り部150について詳細に説明する。
既述したように、特許文献1に記載されているような定流量弁を利用して微少流量を制御しようとした場合には、絞り部であるオリフィスの通過面積が非常に小さなものとなり、スケール、スライム、異物、塵等により目詰まり等が発生し易く、例えば定期的なメンテナンス等が必要となるといった惧れがある。また、このような小径のオリフィスは、加工が困難であると共に、加工精度に流量が敏感に反応するため歩留まりも悪く、生産性に劣るといった問題がある。
更に、本出願人等による特願2007−069377号に記載したような、長尺なパイプ状の絞り部を利用した定流量制御装置の場合には、絞り部において、流体が流れる内壁と流体との間で剪断力が生じる距離が長く(管摩擦係数が大きく)なるため、流体の温度変化による制御瞬間流量の変化が大きく、流体温度が変化し易い使用条件等によっては、瞬間流量を高精度に制御するためには温度補償機構を備えなければならない場合が想定される。
このため、本発明者等は、目詰まり等を発生させることなく、流体温度による瞬間流量変化も低減して定流量制御を高精度に達成しつつ同時に生産性も高いレベルに維持することができる定流量制御装置を提供すべく、種々の調査及び研究実験を繰り返した結果、以下の知見を得た。
すなわち、本発明者等は、第一室120、ダイヤフラム130、第二室140、第一室120と第二室140とを連通する絞り部150を備える種類の定流量制御装置であっても、目詰まり等を発生させることなく、流体の温度変化による流量変化を改善し定流量制御を高精度に達成しつつ同時に生産性も確保することができる絞り部の構造を見い出した。
具体的には、本発明は絞り部で発生する縮流現象による圧力損失を利用している。
流体は流体内部の剪断力による摩擦力や、管壁と流体との剪断力による摩擦力(管摩擦)等に打ち克ちながら流れることにより圧力が減少(圧力損失)していくが、その摩擦力は流体の粘度に大きく依存し、また粘度は温度に大きく依存する。
一方、図7に示すように、流体は絞り部を通過する際に、あらゆる方向からの流体の流れが絞り部に流入するために、流体の流れは流線方向を変えながら絞り部を進行し、流体の流れは、絞り部の穴径d(直径)に対して絞り部の入口面から流体の流れ方向に約0.5d程度進んだ付近で縮流部をもち、その後絞り部の入口面から流体の流れ方向に約1.5d程度進んだ付近で流体の流れの断面は穴径dまで拡大し、以降は絞り部Aの内壁に沿って流体が流れるといった特性がある。
これらのことから、絞り部における管摩擦等の剪断力の温度変化の流体流量に対する影響を小さくするためには、絞り部で管壁に接触する長さを小さくすることが効果的であり、その長さは絞り部の穴径dに対し絞り部の入口面から流体の流れ方向に1.5d以下で形成されていることが効果的であるとの知見を得た。
ところで、本出願人等は、特願2007−069377号において、意図的に何度も流体の流線方向を変えながら所定の大きさの絞り穴を通過させることにより、より微小な絞り穴を通過させたときと同じだけの圧力損失効果を得ることができるということを利用した多段オリフィスを有する定流量制御装置を提案しているが、かかる定流量制御装置における絞り部は、絞り部における管摩擦等の剪断力の温度変化の流体流量に対する影響に関しての配慮は不十分であると共に、微小開口を有する仕切り板を、流体の流れ方向に所定の間隔もって複数並べた構成であるため、部品点数が多く、生産性、コスト面などにおいて改善の余地がある。
そこで、本発明者等は、絞り部の穴径dに対して流体の流れ方向の長さLが絞り部の入口面から1.5d以下で形成される複数の絞り穴を一部品上に配置する構成を採用することとすれば、絞り穴のサイズを比較的大きなサイズ(穴径)に維持して目詰まり等の発生を抑制しながら、温度変化に起因する瞬間流量変動を抑制して高精度な定流量制御を実現しつつ、且つ部品点数削減による低コスト化、軽量・コンパクト化、生産性の改善を初めて同時に実現することができることに着眼した。
かかる実情に鑑み、本実施例に係る絞り部150は、絞り部の流体の流れ方向の長さLを各絞り穴径dに対して1.5d以下にする構成が採用される。
本実施例に係る絞り部150は、図1、図2に示したように、ダイヤフラム130の中心部に取り付けられ第一室120側と第二室140側とを画成し、かつニードル弁150Aと前記弁座170Aの間隙が変化するように可動する可動弁体151を含んで構成される。
この可動弁体151は、第一室120側に臨んで開口される略筒状の円筒部152と、当該円筒部152の図1中下端側に設けられる下端壁153と、を含み、前記下端壁153には、当該下端壁153の一部に開口され前記円筒部152の内部空間154延いては第一室120と第二室140と連通する連通路155が設けられている。また、下端壁153の第二室140側には、図1において下方に向かって延伸するように下端壁153から既述したニードル弁150Aが所定に突出して配設されている。
そして、前記円筒部152の内筒部には、図1、図2に示したように、絞り要素200が挿入され、流体110の通路261が開口された固定部材260を介して前記円筒部152に取り付け固定されている。具体的には、円筒部152の内筒部の内周にはネジが切られ、これに螺合するネジが固定部材260の外周に切られており、円筒部152に対して固定部材260を締め込むことで、絞り要素200を、下端壁153と絞り要素200との間に介装されるシール材180(例えば、O−リング等)に所定に押し付けることで取り付け固定するようになっている。
なお、シール材180は、所定弾性力を有するゴム、シリコンその他の樹脂製、或いは比較的柔らかい銅などの金属製などとすることができる。また、液状パッキン等の液状シール剤などをシール材180として採用することも可能である。
絞り要素200は、図3、図4に示すように、第一通過部材210と、第一流路部材220と、開口部材230と、第二流路部材240と、第二通過部材250と、が流体110の流れ方向に対してこの順番で積層されて構成されている。
前記第一通過部材210は、薄い円板部材に流体が流入する入口穴211が開口されて形成されている。
前記第一流路部材220は、流体の流れ方向に対して開口部材230に設けられる絞り穴231〜235の各穴の通過面積より大きな通過面積が確保できる厚みの円板部材に、例えば3つの長穴221、222、223が開口されて形成されている。なお、長穴221は、入口穴211に臨むように配設される。
前記開口部材230は、図6に拡大して例示したように、円板部材に、5つの絞り穴231〜235が開口されて構成されている。絞り穴231は長穴221に臨むように配設され、絞り穴232、233は長穴222に臨むように配設され、絞り穴234、235は長穴223に臨むように配設される。
前記第二流路部材240は、流体の流れ方向に対して開口部材230に設けられる絞り穴231〜235の各穴の通過面積より大きな通過面積が確保できる厚みの円板部材に、3つの長穴241、242、243が開口されて形成されている。長穴242は絞り穴231、232に臨むように配設され、長穴243は絞り穴233、234に臨むように配設され、長穴241には絞り穴235が臨むように配設される。
前記第二通過部材250は、薄い円板部材に、流体が流出する出口穴251が開口されて形成されている。出口穴251は、長穴241に臨むように配設されている。
上述したような第一通過部材210、第一流路部材220、開口部材230、第二流路部材240、第二通過部材250が、流体の流れ方向に対してこの順番で積層されて構成された絞り要素200の各部材間は流体110をシールするように密着されている。
なお、各部材間のシールは部材間の面圧によるシールとすることができるが、使用流体の種類や圧力などの使用条件によっては、例えば、液状パッキン等の液状シール剤を適用したり、O−リング等のシール材を介装することも可能である。
従って、本実施例に係る絞り要素200においては、図5(当該図5では、第一通過部材210と第二通過部材250の図示は省略されている)に示すように、第一室120に流入し通路261を介して導かれ第一通過部材210の入口穴211を通過した流体は、第一流路部材220の長穴221と第一通過部材210により画成(或いは形成)される圧力室形成流路221Aに流入することになる。
その後、当該流路に流入した流体は、長穴221に臨んで開口されている絞り穴231を通過し、長穴242と第二通過部材250により画成される圧力室形成流路242Aに流入する。
次に、当該流路に流入した流体は、長穴242に臨んで開口されている絞り穴232を通過し、長穴222と第一通過部材210により画成される圧力室形成流路222Aに流入する。
次に、当該流路に流入した流体は、長穴222に臨んで開口されている絞り穴233を通過し、長穴243と第二通過部材250により形成される圧力室形成流路243Aに流入する。
次に、当該流路に流入した流体は、長穴243に臨んで開口されている絞り穴234を通過し、長穴223と第一通過部材210により形成される圧力室形成流路223Aに流入する。
次に、当該流路に流入した流体は、長穴223に臨んで開口されている絞り穴235を通過し、長穴241と第二通過部材250により形成される圧力室形成流路241Aに流入する。
その後、この流体は、この長穴241に臨んで開口されている第二通過部材250の出口穴251を通過した後、円筒部152の内部空間154に流出するようになっている。
なお、本実施例に係る各絞り穴231〜235(入口穴211、出口穴251を絞り穴として形成し、これら複数の絞り穴として機能させることもできる)は、図6に示したように、その穴径dに対して流体の流れ方向の長さLが入口面から1.5d以下で形成されていると共に、図3に示す様に、複数の絞り穴231〜235を一部品である開口部材230上に配置する構成を採用したので、構成の簡略化、軽量コンパクト化を図りながら、絞り穴における管摩擦等の剪断力の温度変化の流体流量に対する影響を小さくしつつ高圧損な絞り要素200を実現することができる。このため、絞り穴のサイズを比較的大きなサイズ(穴径)に維持して目詰まり等の発生を抑制しながら、温度変化に起因する瞬間流量変動を抑制して高精度な定流量制御を実現しつつ、且つ部品点数削減による低コスト化、軽量・コンパクト化、生産性の改善を同時に実現することが可能となっている。
ところで、ここでは、絞り穴が5個の場合について代表的に説明しているが、例えば図9(A)、図9(B)のように13個の絞り穴であったり、必要に応じて絞り穴の数は適宜増減させることが可能である。
ここで、図1の全体構成図に戻って、本実施例に係る定流量制御装置の流量制御の対象物である流体の全体的な流れについて説明する。
本実施例に係る定流量制御装置においては、上流側の流体通路110から第一室120へ流入した流体は、固定部材260の通路261を通って、絞り要素200の第一通過部材210の入口穴211へ流入する。
その後、絞り要素200では、この流体を、前述したように、流路形成圧力室221A〜223A、241A〜243Aにより形成される流路を介して各絞り穴231〜235を通過するように導くことで、流体圧力を所定に減圧した後、第二通過部材250の出口穴251から流体を流出する。
このようにして絞り要素200を通過した流体は、前記円筒部152の内筒空間154へ流出した後、前記円筒部152の下端壁153に設けられている連通路155を介して、前記第二室140へ流出される。
そして、流体は、第一室120と第二室140の圧力差が一定になるように所定の絞り効果をもった弁座170Aとニードル弁150Aとの間隙を通過して、出口通路170延いては下流側の流体通路110へ流出されることになる。
また、本実施例に係る定流量制御装置においては、以下のように作用して、当該定流量制御装置を通過する流体の流量を所定流量(目標流量)に制御する。
すなわち、上流側の流体通路110から第一室120への流体の流入流量と、弁座170Aとニードル弁150Aとの間を通過して流出する流出流量と、が等しい状態から、例えば、第一室120へ流入する流体の圧力が上昇して、第二室140との圧力差が設定差圧より高くなると、ダイヤフラム130及び可動弁体151はコイルスプリング160の弾性力に抗して閉弁方向(図1において下方)へ移動される。その結果、弁座170Aとニードル弁150Aとの間隙が小さくなって、第一室120へ流入する流体の圧力と、第二室140の流体の圧力と、の圧力差が一定に保たれることにより、流体の圧力の上昇に伴って当該間隙を通過する流体の通過流量が増加するのを抑制して、前記流出流量を一定に維持するように機能する。
この逆に、第一室120へ流入する流体の圧力が低下すると、ダイヤフラム130及び可動弁体151は開弁方向(図1において上方)へ移動する。その結果、弁座170Aとニードル弁150Aとの間隙が大きくなって、第一室120へ流入する流体の圧力と、第二室140の流体の圧力と、の圧力差が一定に保たれることにより、流体の圧力の低下に伴って当該間隙を通過する流体の通過流量が減少するのを抑制して、前記流出流量を一定に維持するように機能する。なお、本実施例ではニードル弁は可動弁体の一部分になっているが、別部品で作られたニードル弁が可動弁体に一体的に取り付けられていてもよい。或いは可動的に取り付けられていても圧力差を制御する際は一体的に振舞う取り付け方法であってもよい。
このように、本実施例に係る定流量制御装置によれば、絞り要素200において、複数の絞り穴231〜235(入口穴211、出口穴251を絞り穴として形成し、これら複数の絞り穴として機能させることもできる)を一枚の開口部材230上に設け、圧力室を形成している流路(圧力室形成流路)221A〜223A、241A〜243Aを介して、流体を前記絞り穴を順番に通過させることで、流体が通過する絞り要素200全体の圧力損失係数を比較的大きなものとすることができ、同一の流量に制御をする場合に、従来の定流量弁に比べて、絞り穴の有効面積を大きくすることができる。
このため、本実施例に係る定流量制御装置によれば、微少流量に制御する場合(例えば、0.1kg/minレベルの微少流量や0.001kg/minレベルの極微少流量に制御する場合)、オリフィス径が小さく、スケール、スライム、異物、塵等により目詰まり等が発生し易く、例えば定期的なメンテナンスが必要になるなどといった惧れを効果的に抑制することができる。なお、目詰まり等に対しては、絞り要素200の絞り穴の形状は円形状であることが、異物等とのクリアランスの点で有利であるが、これに限定されるものではない。また、従来の小径のオリフィスを用いた定流量弁では、特に純水の場合、細菌等が混入すると増殖してオリフィスを詰まらせてしまうなどの惧れもあるが、このような惧れも効果的に抑制することができる。
また、本実施例によれば、絞り要素200の絞り穴の径を比較的大きくできるので、加工を容易なものとすることができ、以って歩留まり性も良く、生産性や製品品質等の向上を図ることができると共に、延いては低コスト化を促進することができる。
更に、本実施例では、各絞り穴231〜235(入口穴211、出口穴251を絞り穴として形成し、これら複数の絞り穴として機能させることもできる)を、その穴径dに対して流体の流れ方向の長さLが入口面から1.5d以下で形成すると共に、複数の絞り穴231〜235を一部品である開口部材230上に配置する構成を採用したので、構成の簡略化、軽量コンパクト化を図りながら、絞り穴における管摩擦等の剪断力の温度変化の流体流量に対する影響を小さくしつつ高圧損な絞り要素200を実現することができる。このため、絞り穴のサイズを比較的大きなサイズ(穴径)に維持して目詰まり等の発生を抑制しながら、温度変化に起因する瞬間流量変動を抑制して高精度な定流量制御を実現しつつ、且つ部品点数削減による低コスト化、軽量・コンパクト化、生産性の改善を同時に実現することができる。
また、本実施例では、絞り要素200の第一通過部材210、第一流路部材220、開口部材230、第二流路部材240、第二通過部材250をエッチング加工で製作し(例えば、エッチング加工の場合、これら部材の材質の一例としてステンレス材を用いることができる)、更にこれらを拡散接合等により接着して一体化することにより、絞り機能を有するアッセンブリ品として一体的に構成することも可能であり、これにより、定流量制御装置の組立工程を簡素化できると共に、絞り要素単体での制御流量検査が可能になり検査工程も簡素化ができる。なお、接着方法は、拡散接合に限らず、他の接合方法、例えば熱圧着、超音波溶着、熱溶着、接着剤による接着等の方法とすることもできる。
例えば、最終製品形態で流量検査を実施すれば、不良検知時は部品の廃棄、ばらし、不良箇所の調査などの部位が広範囲に及ぶことになるが、絞り要素200を構成する部品を接合して機能部品をアッセンブリ化した状態(すなわち、上述した絞り機能を有するアッセンブリ品)で流量検査を実施可能とすることにより、機能部品単体での不良検知が可能であり、次工程以降への悪影響を未然に防ぐことができて、工数削減や不良部品組立リスク低減により、生産性を向上させることができる。
また、絞り要素200は単体で機能化されているので、製品へ組み込まなくても単独で絞り特性(圧力損失)の検査が可能である。よって流体が水である場合においても、水密性を確保する工程まで組み立てなくても大気中でエアーでの特性検査に代替することも可能であり、通水検査後の乾燥工程などが不要になるという効果も併せ持つ。
ところで、図1、図2では、固定部材260をねじ込みで固定する形態を示しているが、実施においてはこれに限定されるものではない。
ここで、例えば外形50mm×50mm以下の条件で定流量制御装置を設計した場合の実験データを図8に示しておく。当該図8から、例えば5°C付近の流量データを基準とした場合の65°C付近の基準に対する流量変動率は、特願2007−069377号に記載した3本のパイプ状絞り部構造の定流量制御装置(温度補償機構を搭載せず)では略130%増加しているのに対し、本発明に係る定流量制御装置(絞り穴を13個配設した場合)では略13%程度の増加に抑えられており、本発明により、流量制御特性の温度による影響を効果的に改善できることが確認されている。
次に、本発明の実施例2について説明する。
実施例2は、実施例1において説明した定流量制御装置に対して、図10、図11に示すように、絞り部150に備えられる絞り要素の構造が異なっている。
従って、当該構成が異なる絞り要素について詳細に説明することとして、実施例1と同様の要素については、同一の符号を付して詳細な説明は省略する。
実施例2では、絞り部150の絞り要素として、実施例1に係る絞り要素200の代わりに絞り要素300が採用されている。
この絞り要素300は、実施例1における第一通過部材210と第一流路部材220と、開口部材330と、第二流路部材240と第二通過部材250とが例えば拡散接合にて一体的に形成されており、この絞り要素300の外周には二箇所の突出形状310を備えている。
本実施例では、絞り要素の可動弁体への固定方式として押し込み回転固定方式で例示されており、具体的には、図11に示したように、突出形状310と、突出形状310が可動弁体上部320に軸方向に挿入可能に設けられた挿入溝330と、突出形状310が挿入溝330に挿入された後に突出形状310が回転可能な範囲を規定する回転ストッパー部340と、突出形状310が回転ストッパー部340に到達後に突出形状310が軸方向に外れないための保持壁350を有した構造から構成されている。
よって、絞り要素300の外周に備えられた突出形状310を挿入溝330に挿入し回転することにより可動弁体上部320と絞り要素300は係合され、絞り要素300の下流側面とシール材装着溝360との間に介装されるシール材180を押さえつけることで面シールを形成することができるので、図10に示す様に、所定のシール性を保持しつつ、シール材180からの反力により突出形状310は保持壁350に押し付けられ、以って絞り要素300は可動弁体上部320に一体的に固定される。
このように、本実施例に係る定流量制御装置によれば、絞り要素を可動弁体に一体的に固定する場合に、例えば実施例1に記載する固定部材などの部品を省くことができ、更に簡単な構成にすることができる。
また、突出形状310は絞り要素300を製造する同時に形成または成型することが可能なため、以って低コストで提供することが可能になる。
次に、本発明の実施例3について説明する。
実施例3は、実施例2において説明した定流量制御装置に対して、図12、図13に示すように、絞り部150に備えられる絞り要素が異なっている。
従って、当該絞り要素について詳細に説明することとして、実施例2と同様の要素については、同一の符号を付して詳細な説明は省略する。
実施例3では、絞り部150の絞り要素として、実施例2に係る絞り要素300に代わりに絞り要素400が採用されている。
図12から図15に示したように、この絞り要素400は、実施例1における第一通過部材と、第一流路部材と、開口部材と、第二流路部材と、第二通過部材の代わりに、入口穴以外の内周部貫通穴421を有する内周貫通第一通過部材420と、長穴以外の内周部貫通穴431を有する内周貫通第一流路部材430と、絞り穴以外の内周部貫通穴441を有する内周貫通開口部材440と、長穴以外の内周部貫通穴451を有する内周貫通第二流路部材450と、出口穴以外の内周部貫通穴461を有する内周貫通第二通過部材460が採用されて、この順に積層を形成しているインサート品470と、インサート成形やアウトサート成形等の樹脂モールドによって成型される保持部材410と、により構成され、前記保持部材410が成型後収縮することを利用して前記インサート品470を良好な密着固定状態に維持できるように外周部分及び内周部分(内周部貫通穴部分)を包み込みむようにして支持する構成となっている。
ところで、図15に示したように、絞り要素400は、薄板状のブランクにエッチング加工や打ち抜き加工等により複数の内周貫通第一通過部材420が細い支持部で支持されつつ形成されているプレートと、同様に複数の内周貫通第一流路部材430が形成されたプレートと、同様に複数の内周貫通開口部材440が形成されたプレートと、同様に複数の内周貫通第二流路部材450が形成されたプレートと、同様に複数の内周貫通第二通過部材460が形成されたプレートと、を重ね合わせ、これらのプレートを重ね合わせた状態でインサート成形やアウトサート成形等のモールドにより、複数の保持部材410で一体的に形成(例えば一体成型)することで、絞り要素400を同時に複数個成形し、成形後に、保持部材410を個別に切り離して完成品とするような生産方法を採用することもできる。
この際、重ね合わされたプレートは予め接着されていても、接着されていなくてもどちらでも使用可能である。
それにより同時に大量のモールドが可能なため低コスト化できるとともに、モールドにより保持部材にさまざまな形状を形成することが出来るようになり、すなわち設計の自由度が高くなり、絞り要素の高機能化が可能になる。
例えば、本実施例では図13に示すように可動弁体上部に回転型スナップフィット爪部480が形成され、それに対応して、図14に示すように、保持部材410の外形部分に回転型スナップフィット爪受け部411を形成することができる。
さらに、本実施例では、図13に示すようにシール材180を介して円筒部152の内側と軸シール構造を形成する保持部材円筒部412を備えることができる。
また、実施例では図15に示すように、インサート成型やアウトサート成型といったモールド時に必要であり、モールド後に不要になるブランクの支持部422、432、442、452、462を利用して、図14に示すように絞り要素400の外周部に突出形状510を形成している。
ここで、突出形状510と挿入溝330と回転ストッパー部340と保持壁350と回転型スナップフィット爪受け部411と回転型スナップフィット爪部480の位置関係について説明をする。
図16(A)に示したように、挿入溝330は突出形状510を軸方向に挿入可能な形状で形成されている。
まず突出形状510が挿入溝330に挿入され、次に図16(B)に示したように、突出形状510が回転ストッパー部340に向けて回転し、突出形状510は保持壁350によって軸方向への脱落が阻害される位置に到達する。
さらに突出形状510が回転ストッパー部340に向けて回転すると、図16(C)に示したように、回転型スナップフィット爪受け部411と回転型スナップフィット爪部480が係合して逆回転が不可能になる。
さらに回転を続けると、図16(D)に示したように、突出形状510が回転ストッパー部340に到達して回転不能になり、以って絞り要素400は略正回転も逆回転もできなくなる上に、軸方向へも脱落しない位置関係を形成する。
よって、本実施例では図12、図13に示したように、回転型スナップフィット固定方式を採用することにより、保持部材円筒部412がシール材180を介して円筒部152の内側と軸シールを構成し所定のシール性を確保しつつ、シール材の反力を利用せずとも、絞り要素400が可動弁体上部320に(すなわち可動弁体151に)、高い信頼性で恒久的に一体的に備えられることが可能になる。
また、回転型スナップフィット固定方式を採用することにより、例えば組直しを行う際にも専用治工具を用いることで、部品を破損することなく絞り要素400と可動弁体151を着脱可能にしている。
このように、本実施例に係る定流量制御装置によれば絞り要素を樹脂モールドで一体化するので、安価に生産することが可能になる。
また、絞り要素をモールドで一体化することで、絞り要素の外形部を利用した高機能化設計が出来るようになるので、本実施例のようにインサート品では困難な軸シールの設計も可能になったり、厳しい精度が要求されるシール部設計と一般的な精度が許容される絞り要素の固定部を分離して設計できるようになる等、レイアウトの自由度が高くなる、延いては設計合理化が図れる等の利点がある。
また、絞り要素をモールドで一体化することで、絞り要素の外形部に回転型スナップフィット等の機能を持たせたることが可能になり、確実に絞り要素の脱落防止が可能になり、さらに、組立て時にクリック感が得られ、正常な組立てができていることが容易に判断でき、以って、生産性向上とともに品質安定化と信頼性の向上が図られた製品を提供することが出来る。
なお、本実施例では、絞り要素400の外周部にインサート品470により突出形状510を有しているが、例えば、保持部材の外周部に同様な突出形状を成型することで形成されることも可能である。
なお、本実施例では、インサート品470を密着固定状態に保持するため、外周部と内周部に保持部材410を形成しているが、流体の流量制御精度に応じて、例えば、図17に示したように、実施例1に示す第一通過部材210、第一流路部材220、開口部材230、第二流路部材240、第二通過部材250が、流体の流れ方向に対してこの順番で積層されて構成された絞り要素200の外周部のみに保持部材410を形成することも可能である。
なお、本実施例で成型の際の保持部材の材料には樹脂を用いているが、ゴム、ウレタン、シリコン或いはアルミその他の金属を材料とする成形も可能である。
ところで、上述した本発明の各実施例2〜3によれば、実施例1で説明したと同様、絞り部の流れ方向長さを1.5d以下とした絞り部を採用し、かつ絞り部を複数設け、縮流回数を増やして圧力損失係数を大きくしているので、従来の定流量弁に比べて温度影響を抑制しつつも絞り要素の有効面積を大きくすることができる。
また、複数の絞り穴を一部品である開口部材上に配置する構成を採用したので、構成の簡略化、軽量コンパクト化を図りながら、絞り穴における管摩擦等の剪断力の温度変化の流体流量に対する影響を小さくしつつ高圧損な絞り要素を実現することができるため、絞り穴のサイズを比較的大きなサイズ(穴径)に維持して目詰まり等の発生を抑制しながら、温度変化に起因する瞬間流量変動を抑制して高精度な定流量制御を実現しつつ、且つ部品点数削減による低コスト化、軽量・コンパクト化、生産性の改善を同時に実現することが可能である。
なお、本実施例1〜3では、絞り穴と流路を形成する手段として5層構造を成す部品を積層して一体化された絞り要素を構成する場合について説明したが、例えば、ハーフエッチング等の製造技術により、絞り穴と流路を形成する手段は図18(A)、図18(B)、図19(A)、図19(B)、図20(A)、図20(B)、に示すように、第一通過部材と第一流路部材、第二通過部材、第二流路部材、開口部材の隣接する部品が一部品から形成することも可能であり、以って3層或いは4層構造を成す部品で構成することも可能である。
図18では、上述した第一通過部材と、第一流路部材の機能を併せ持つ部材401と、開口部材230と、上述した第二通過部材と、第二流路部材の機能を併せ持つ部材402とからなる3層構造を成す部品で構成した例である。即ち、この図18では、開口部材230を部材401と部材402とにより狭持する構成としている。部材401は、入口穴405と、長穴408とが形成されてなり、また部材402は、出口穴406と、長穴407とが形成されている。
また、図19では、第一通過部材210、第二通過部材250との間に、部材411を狭持する3層構造で構成した例を示している。この部材411は、長穴408が両面に形成されてなるとともに、その中間層には絞り穴415が形成されてなる。
図20では、上述した第一通過部材と、第一流路部材の機能を併せ持つ部材401と、開口部材230と、第二流路部材240と、第二通過部材250とにより4層構造で構成した例である。
さらに、本実施例1〜3では絞り穴を形成する手段として開口部材に絞り穴を設けているが、例えば、絞り穴を形成する手段は図21(A)〜図21(C)に示すように、第一通過部材と第一流路部材が一部品から形成された入口側部材270と、第二通過部材と第二流路部材が一部品から形成された出口側部材280において、各々の圧力室形成流路290a〜nがオーバーラップを形成しながら順次直列に流体を流す流路を形成するように積層することにより、接触面に絞り穴295a〜nを形成して配置させることも可能であり、以って絞り要素は2層構造を成す部品で構成することも可能である。
なお、本発明の各実施例によれば、微少流量に制御する場合、オリフィス径が小さく、スケール、スライム、異物、塵等により目詰まり等が発生し易く、例えば定期的なメンテナンスが必要になるなどといった惧れを効果的に抑制することができる。なお、目詰まり等に対しては、絞り要素の絞り穴の形状は円形状であることが、異物等とのクリアランスの点で有利であるが、これに限定されるものではない。また、従来の小径のオリフィスを用いた定流量弁では、特に純水の場合、細菌等が混入すると増殖してオリフィスを詰まらせてしまうなどの惧れもあるが、このような惧れも効果的に抑制することができる。
また、本発明の各本実施例によれば、絞り要素の絞り穴の径を比較的大きくできるので、加工を容易なものとすることができ、以って歩留まり性も良く、生産性や製品品質等の向上を図ることができると共に、延いては低コスト化を促進することができる。
なお、以上で説明した実施例は、本発明を説明するための例示に過ぎず、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、種々変更を加え得るものである。
本発明は、比較的安価、簡単かつコンパクトな構成でありながら、加工容易で生産性に優れ、微少流量を定量制御する場合であっても、目詰まり等の発生を抑制してメンテナンスフリーとしつつ、高精度に定量制御を行うことができ、以って生産性、信頼性の確保と定流量制御の高精度化との両立を図ることができ、浄水システム、浴室サウナ装置、気体溶解装置、純水提供装置、水質調査装置、半導体製造装置、燃料電池システム、化学合成装置等に利用される流体を所定流量に制御する定流量制御装置として有益である。
本発明の実施例1に係る定流量制御装置の全体構成を示す断面図である。 図1の各要素を分離してその断面を概略的に示した斜視図である。 同上実施例の絞り要素を拡大して示す斜視図である。 同上実施例の絞り要素における長穴と絞り穴の相対位置関係を隠線で示した図である。 同上実施例の絞り要素における流体の流れを説明するための斜視図である。 同上実施例の絞り穴の構造例を示す斜部分断面斜視図である。 絞り穴における流体の流れを説明するための図である。 本発明と従来装置の温度による流量変化を比較した図(実験結果)である。 同上実施例における絞り穴数を増加させた場合の一例を示す図である。 本発明の実施例2に係る定流量制御装置の全体構成を示す断面図である。 同上実施例に係る定流量制御装置の絞り部を分離してその部分断面を概略的に示した斜視図である。 本発明の実施例3に係る定流量制御装置の全体構成を示す断面図である。 同上実施例に係る定流量制御装置の絞り部を分離してその部分断面を概略的に示した斜視図である。 同上実施例の絞り要素を拡大して示す斜視図である。 同上実施例の絞り要素のモールド方法の一例を説明する図である。 同上実施例における可動弁体と絞り要素の固定方法の一例を説明する図である。 同上実施例の絞り要素のモールド方法(外周のみモールド)の一例を説明する図である。 本発明における絞り要素を構成する部材の積層構造(3層構造)の一例を示すための斜視図である。 本発明における絞り要素を構成する部材の積層構造(3層構造)の一例を示すための斜視図である。 本発明における絞り要素を構成する部材の積層構造(4層構造)の一例を示すための斜視図である。 本発明における絞り要素を構成する部材の積層構造(2層構造)の一例を示すための斜視図である。 定流量弁における流量とオリフィス径との関係について説明するための模式図である。 従来の定流量弁の構成例を示す断面図である。
100 定流量制御装置
110 流体通路
120 第一室
130 ダイヤフラム
140 第二室
150 絞り部
150A ニードル弁
151 可動弁体
160 コイルスプリング
170A 弁座
180 シール材
200 絞り要素
210 第一通過部材(入口側)
211 入口穴
220 第一流路部材
221〜223 長穴
221A〜223A 圧力室形成流路
230 開口部材
231〜235 絞り穴
240 第二流路部材
241〜243 長穴
241A〜243A 圧力室形成流路
250 第二通過部材(出口側)
251 出口穴
300 絞り要素
310 突出形状
400 絞り要素
410 保持部材
510 突出形状

Claims (8)

  1. 流体通路に介装される定流量制御装置であって、
    上流側流体通路から流体が流入される第一室と、
    下流側流体通路に連通される第二室と、
    前記第一室と前記第二室とを画成するダイヤフラムと、
    前記第一室と前記第二室との間に圧力差を生じさせる複数の絞り穴を有する絞り部と、
    前記ダイヤフラムに一体的に取り付けられる可動弁体と、
    前記第二室と下流側流体通路とを連通する通路に臨んで設けられ、前記可動弁体に対応して設けられる弁座と、
    前記可動弁体を所定の弾性力で付勢する弾性部材と、
    を含んで構成される当該流体通路を流れる流体の流量を所定流量に制御する定流量制御装置において、
    前記絞り部は、絞り要素を含んで前記可動弁体に一体的に構成され、
    該絞り要素は、前記複数の絞り穴の全部または一部の絞り穴が同一平面上に並列配置されるとともに、
    該平面の表と裏で前記絞り穴より大きな流体通過面積をもった圧力室形成流路によって前記絞り穴が連絡(連通)され、一の入口穴から流入した流体が前記絞り穴を漏れなく一経路で順に通過して一の出口穴から流出するように、穴または/及び溝を有する絞り要素構成部品を密着積層して構成されていることを特徴とする定流量制御装置。
  2. 前記入口穴及び前記出口穴は、前記密着積層された前記絞り要素構成部品の両最端面に互いに対向するように設けられていること
    を特徴とする請求項1記載の定流量制御装置。
  3. 前記絞り穴は、当該絞り穴の通過面積と同じ面積を持つ円の直径dに対し、当該絞り穴の流体の流れ方向長さが1.5d以下で形成されることを特徴とする請求項1又は2に記載の定流量制御装置。
  4. 前記絞り要素は、
    前記絞り要素構成部品がエッチング加工品により構成されることを特徴とする請求項1〜3のうち何れか1項に記載の定流量制御装置。
  5. 前記絞り要素は、
    前記絞り要素構成部品が接着により一体化されて形成されていることを特徴とする請求項1〜4の何れか1項に記載の定流量制御装置。
  6. 流体通路に介装される定流量制御装置であって、
    上流側流体通路から流体が流入される第一室と、
    下流側流体通路に連通される第二室と、
    前記第一室と前記第二室とを画成するダイヤフラムと、
    前記第一室と前記第二室との間に圧力差を生じさせる複数の絞り穴を有する絞り部と、
    前記ダイヤフラムに一体的に取り付けられる可動弁体と、
    前記第二室と下流側流体通路とを連通する通路に臨んで設けられ、前記可動弁体に対応して設けられる弁座と、
    前記可動弁体を所定の弾性力で付勢する弾性部材と、
    を含んで構成される当該流体通路を流れる流体の流量を所定流量に制御する定流量制御装置において、
    前記絞り部は、絞り要素を含んで前記可動弁体に一体的に構成され、
    該絞り要素は、前記複数の絞り穴の全部または一部の絞り穴が同一平面上に並列配置されるとともに、
    該平面の表と裏で前記絞り穴より大きな流体通過面積をもった圧力室形成流路によって前記絞り穴が連絡(連通)され、流体が前記絞り穴を漏れなく順に通過するように、穴または/及び溝を有する絞り要素構成部品を密着積層して構成され、
    前記絞り要素構成部品がモールドにより一体化されて形成されていることを特徴とする定流量制御装置。
  7. 前記絞り要素は、
    前記絞り要素構成部品がモールドにより一体化されて形成されているとともに、前記絞り要素の外周側と内周側の両側よりモールドされていることを特徴とする請求項6に記載の定流量制御装置。
  8. 前記絞り要素は、その外周部に突出形状を有し、
    前記可動弁体は、前記絞り要素における前記突出形状が挿入可能に設けられた挿入溝と、前記絞り要素における前記突出形状が前記挿入溝に挿入された後に当該絞り要素を回転させると前記突出形状が軸方向に外れないようにするための保持壁を有すること
    を特徴とする請求項1〜7の何れか1項に記載の定流量制御装置。
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