JP4525970B2 - 包材繰出し制御装置 - Google Patents

包材繰出し制御装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4525970B2
JP4525970B2 JP2004197365A JP2004197365A JP4525970B2 JP 4525970 B2 JP4525970 B2 JP 4525970B2 JP 2004197365 A JP2004197365 A JP 2004197365A JP 2004197365 A JP2004197365 A JP 2004197365A JP 4525970 B2 JP4525970 B2 JP 4525970B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
packaging material
feeding
amount
timing
reference mark
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2004197365A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2006016059A (ja
Inventor
慎 栗林
亮介 玉山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tokyo Automatic Machinery Works Ltd
Original Assignee
Tokyo Automatic Machinery Works Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tokyo Automatic Machinery Works Ltd filed Critical Tokyo Automatic Machinery Works Ltd
Priority to JP2004197365A priority Critical patent/JP4525970B2/ja
Publication of JP2006016059A publication Critical patent/JP2006016059A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4525970B2 publication Critical patent/JP4525970B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Active legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Controlling Rewinding, Feeding, Winding, Or Abnormalities Of Webs (AREA)
  • Containers And Plastic Fillers For Packaging (AREA)

Description

この発明は、縦形製袋充填包装機などの包装機に組み込まれ、包材の繰出し制御を実行する包材繰出し制御装置に関する。
縦形製袋充填包装機に供給される包材には、包装袋一袋単位で模様が印刷されたものがある。この種の包材の繰出しには、模様合わせが必要となる。特許文献1には、模様合わせの機能を備えた包材繰り出し制御装置が開示されている。
同文献の包材繰り出し制御装置は、レジマークを検出してから測長手段で包材の繰出し量を測長し、所定量の包材を繰り出したとき、シール装置が作動して包材を横シールする構成となっている。ここで、レジマークとは、模様の印刷長さに合わせて包材に一定間隔毎に付されたマークである。
特公平5−07255号公報
さて、包材に付されたレジマークがずれていたり、温度変化等に起因して包材が伸縮していたりする場合、模様合わせを適正に行うために、そのずれを補正して包材を繰り出す必要がある。上述した特許文献1の包材繰り出し制御装置は、同文献1には明確な記載はないものの、そこに記載された動作から一定の繰出し速度をもって包材を繰り出しており、繰出し量の補正は、繰出し停止タイミングの時間的移動をもって行う構成となっていた。
かかる構成では、包材繰出し量の補正に伴い、繰出し動作時間が変動して1サイクルの運転時間が不規則となる結果、次工程とのタイミング調整が煩雑となる欠点があった。さらに、連続式縦形製袋充填包装機にあっては、横シールのタイミング合わせが複雑となり、適正な制御が困難となる欠点があった。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたもので、包材の模様を合わせるため等の補正を行った場合にあっても、1サイクルの包材繰出し時間を一定にして、包材繰出し制御の容易化を図ることを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は、包材の繰出し手段と、包材に付された所定の基準マークを検出する基準マーク検出手段と、包材を切断する包材切断手段と、を備えた包装装置に組み込まれる包材繰出し制御装置であって、
包材の繰出し量を測長する測長手段と、
包材に付された基準マークを基準マーク検出手段が検出してから包材切断手段が包材を切断するカットタイミングまでの間に繰り出すべき包材の繰出し量理論値(La)と、独自に設定した所定の演算タイミングで測長手段により測長された繰出し量実測値(Lb)と、に基づき繰出し補正量(D1)を演算するとともに、当該繰出し補正量(D1)をあらかじめ独自に設定してある補正タイミングの回数分に分割した単位繰出し補正量(d1)を演算する補正量演算手段と、
繰出し量理論値(La)と単位繰出し補正量(d1)とに基づき、各補正タイミング毎に包材繰出し量の適正値(L)を演算し、当該適正値(L)をもって繰出し手段の繰出し制御を実行する繰出し量演算手段と、を備えたことを特徴とする。
このように構成することで、包材の模様を合わせるため等の補正を行っても、1サイクルの包材繰出し時間を一定にすることができ、その結果、包材繰出し制御の容易化を図ることができる。
上述のように、繰出し量理論値は、包材に付された基準マークを基準マーク検出手段が検出してから包材切断手段が包材を切断するカットタイミングまでの間に繰り出すべき包材の繰出し量として定義することが好ましい。
そして、包材の繰出し手段の包材繰出し速度を、所定区間において包材を一定速度で繰り出すとともに、他の所定区間で包材を加速または減速して繰り出すように制御し、
上記カットタイミングを、包材を一定速度で繰り出す区間に設定することで、繰出し量理論値の演算を容易化することができる。
また、補正量演算手段は、
基準マーク検出手段が包材に付された基準マークを検出してから、カットタイミングの後、最初に到来する演算タイミングまでの間に、測長手段が検出した包材の繰出し量を、繰出し量実測値(Lb)とし、
カットタイミングから、その後最初に到来する演算タイミングまでの間に繰り出された包材の繰出し量(Lc)を、繰出し量実測値(Lb)から差し引いた次式により繰出し補正量(D1)を演算する構成とすることができる。
D1=La−(Lb−Lc)
これにより、基準マークのずれや包材の伸縮等に起因する包材繰出し量のずれを、適正に補正することができる。
さらに、演算タイミング毎に、繰出し手段の駆動に基づき算出した包材の繰出し量と、測長手段により測長された繰出し量実測値との差に基づき、すべり補正量(D2)を算出するとともに、当該すべり補正量にあらかじめ設定した緩和係数を乗算して緩和すべり補正量(d2)を演算するすべり補正量演算手段を備え、
繰出し量演算手段を、緩和すべり補正量(d2)と単位繰出し補正量(d1)とに基づき、各演算タイミング毎の包材繰出し量の適正値(L)を演算する構成とすれば、繰出し手段と包材との間のすべりに起因する包材繰出し量のずれについても、適正に補正することができる。
以上説明したように、本発明によれば、包材の模様を合わせる等の補正を行った場合にも、1サイクルの包材繰出し時間を一定にすることができ、その結果、包装装置全体の制御を容易にでき、前後工程とのタイミング調整も容易に行うことができる。
以下、この発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
図1は本発明の実施形態に係る包装繰出し制御装置が組み込まれる包装装置の構成例を示す斜視図である。同図に示す包装装置は、縦形製袋充填包装機と称されるもので、帯状の包材を繰り出し、袋状に形成するとともに、その内部に製品を充填する機能を備えている。
すなわち、縦形製袋充填包装機は、垂直な充填チューブ10を備え、その上端にはホッパ11が装着されている。製品はホッパ11内に供給され、ホッパ11から充填チューブ10へと定量充填される。
充填チューブ10の上端部はフォーマ12によって囲まれている。このフォーマ12は、帯状の包材Fを、充填チューブ10の外周に導き、その両側縁を重ね合わせて円筒状に成形する機能を有している。ここで、包材Fは熱溶着可能なフィルムからなるウエブであり、上流側に設置された包材リール13から連続的に繰り出されてくる。
充填チューブ10の外周には、包材Fの繰出し手段として一対の繰出しベルト14が設けてあり、これらの繰出しベルト14によって包材Fが充填チューブ10に沿って下方(縦方向)へ連続的に移送されていく。充填チューブ10の外周に導かれ円筒状に成形された包材Fは、この移動過程で両側縁の重ね合せ部分が一対の縦シールブロック15に挟まれて熱融着される。
充填チューブ10の下方には、一対の横シールブロック16が設けてある。横シールブロック16は、包材Fの繰出しに連動して図1の矢印a→b→c→dの軌跡を描いて動作し、縦シール後の包材Fを所定の間隔毎に横シール(熱融着)する。すなわち、一対の横シールブロック16は、上昇端で包材Fの両側方から閉塞し(軌跡a)、包材Fを熱シールする。続いて、包材Fの繰出し動作に同期して下降し(軌跡b)、下降端にて両側方へ開く(軌跡c)。その後、次サイクルでの横シール動作のために上昇して(軌跡d)、閉塞動作の開始位置へ戻る。
なお、本実施形態の縦形製袋充填包装機は、連続的に包材Fを繰り出す連続式のものであるが、横シール期間中、包材Fの繰出し動作を停止しておく間欠運転式の縦形充填包装装置にあっては、一対の横シールブロック16は、左右に開閉するだけの動作をもって、包材Fを横シールする。
一方の横シールブロック16には、包材切断手段であるカッター(図示せず)が内蔵してあり、横シール部の中間部分を当該カッターによって切断する。この切断端よりも下側の包材Fは、製品が充填されかつ密封された状態の包装袋Faを形成しており、切断に伴い落下していく。切断端よりも上側の包材Fは、次サイクルで下方へ一定長さ繰り出され、充填チューブ10を介して製品が充填された後、横シールされて包装袋Faを形成する。
上述した一対の繰出しベルト14は繰出しモータ17(サーボモータ)によりそれぞれ連動して走行駆動される。図1では一方の繰出しベルト14を駆動する繰出しモータ17のみが示されている。以下の説明においては、便宜上、各繰出しベルト14と繰出しモータ17を一体に取り扱う。
繰出しモータ17は、ロータリエンコーダ18を内蔵しており、このロータリエンコーダ18によって繰出しモータ17の回転数が検出される。
また、縦形製袋充填包装機には、フォーマ12の上流側に測長器19(測長手段)が設けてある。測長器19は、包材Fを挟持して回転する一対のローラと、一方のローラに付設されその回転数を検出するロータリーエンコーダ20とを含んでいる。
このロータリーエンコーダ20からは、ローラの回転に同期してパルス信号が出力される。この測長器19からのパルス数は記憶手段21に記憶される。特に、基準マーク検出時、カットタイミング時、後述する演算タイミング時のパルス数は、記憶手段21に記憶される。
さらに、包材Fの搬送軌道上には、所定位置に基準マークセンサ22(基準マーク検出手段)が設置されており、この基準マークセンサ22が、包材Fに付された基準マークAを当該位置で検出する。
さて、包材Fは、一サイクルの運転期間中に、一袋分の包装袋に相当する長さだけ繰り出される。包材Fには、この一袋分の包装袋に相当する間隔毎に基準マークAが付されている。
なお、模様付きの包材Fにあっては、一般にレジマークと称する基準マークAが模様に合わせて一定間隔毎に付されており、また、コーヒー袋などにあってはガス抜き用のバルブが包材Fに一定間隔毎付されるため、このバルブが基準マークAとして利用できる。
図2は縦形製袋充填包装機における基準マークセンサ22の位置と切断位置、および包材Fに付された基準マークAの関係を示す図である。
縦形製袋充填包装機において、横シールブロック16に内蔵されたカッターによる包材Fの切断位置Xと、基準マークセンサ22による基準マークAの検出位置Yは固定位置であるため、それら各位置X,Y間の距離も一定である。
そして、基準マークセンサ22が基準マークAを検出した後、所定のタイミングで横シールブロック16が包材Fを横シールし、その後、カッターにより包材Fが切断される。本明細書では、包材Fを切断するタイミングを「カットタイミング」と称する。このカットタイミングは、一定の機械タイミングとしてあらかじめ設定されてる。
なお、繰出しベルト14(包材繰出し手段)は、所定区間において包材を一定速度で繰り出すとともに、他の所定区間で包材を加速または減速して繰り出すように繰出し速度が制御されている。そして、上記カットタイミングは、包材を一定速度で繰り出す区間に設定されている
ここで、基準マークセンサ22が基準マークAを検出してからカットタイミングまでの時間に繰り出される包材Fの長さは、包材Fに伸縮や模様ずれがないことを前提として、包材Fの切断位置と基準マーク検出位置との間の距離、および包装袋一袋の長さに基づいて求められる。このように設定された包材Fの繰出し長さを、本明細書では「繰出し量理論値(La)」と称するものとする。
しかし、実際の駆動に際しては、周囲の温度変化等に起因して包材Fが伸縮して包材Fに印刷された模様(基準マークAを含む)に位置ずれを生じることがある。この場合、包材Fに付された基準マークAの位置が包材Fの長手方向にずれるため、基準マークセンサ22が基準マークAを検出するタイミングが変動し、よって基準マークAを検出してからカットタイミングまでの時間にずれが生じ、その結果、その時間内で実際に繰り出される包材Fの繰出し量は繰出し量理論値と異なってくる。
図2の左側に示す包材Fが伸縮や模様ずれのないものとすると、この包材Fは基準マークセンサ22が基準マークAを検出してからカットタイミングまでの間に、繰出し量理論値(La)だけ繰り出される。一方、図2の右側に示す包材Fは、左側の包材Fに比べて任意の長さだけ伸びており、そのため基準マークセンサ22が基準マークAを検出してからカットタイミングまでの間の実際の包材繰り出し量(L’)は、繰出し量理論値(La)に比べ短くなっている。
したがって、包材Fに印刷された模様に合わせて一袋分の包装袋を形成するためには、包材Fの伸びを考慮して、繰出し量を補正する必要がある。
本実施形態では、後述する補正量演算手段24によって包材Fの繰出し補正量を演算している(図3参照)。ここでの演算タイミングは、補正量演算プログラムが実行される時間毎のタイミングであり、電気回路やプログラム等で制御されたタイマーに基づいて出力される。
補正量演算手段24は、測長器19から入力した信号に基づいて、カットタイミング後に到来する所定の演算タイミングをもって、繰出し補正量を演算する。したがって、基準マークセンサ22が基準マークAを検出してから当該演算タイミングまでの間の繰出し量実測値(Lb)には、カットタイミングから上記演算タイミングまでに繰り出された包材Fの長さ(以下、スキャンずれ量(Lc)と呼ぶ)が含まれている。このスキャンずれ量(Lc)は、カットタイミングからその後に到来する所定の演算タイミングまでの時間と、繰出しベルト14の繰出し速度と基づき計算することができる。
なお、本明細書においては、上記基準マークセンサ22が基準マークAを検出してから、カットタイミング後に到来する所定の演算タイミングまでの間の繰出し量の実測値(Lb)を、単に「繰出し量実測値」と称することもある。
上述した包材Fの伸びに基づく包材繰出し量のずれ、すなわち包材Fの繰出し補正量(D1)は、繰出し量理論値(La)、繰出し量実測値(Lb)、およびスキャンずれ量(Lc)に基づき、次式で計算される。
D1=La−(Lb−Lc)
上述したL’,La,Lb,Lcの関係は、図2に示すとおりである。
さらに、縦形製袋充填包装機においては、繰出しベルト14と包材Fとの間に僅かながらすべりを生じることがある。このすべりによっても、包材Fの繰出し量は適正値からずれてくるため、かかる繰出しベルト14のすべりに基づく繰出し量のずれも補正する必要がある。この繰出しベルト14のすべりに基づく補正量を、本明細書では「すべり補正量(D2)」と呼ぶことにする。
図3は包材繰出し制御装置の構成を示すブロック図である。上述した縦形製袋充填包装装置において、包材繰出し量の補正と、補正量を加味した適正な包材Fの繰り出し指示は、包材繰出し制御装置からの制御信号によって実行される。
包材繰出し制御装置は、記憶手段21、機械タイミング監視手段23、補正量演算手段24、すべり補正量演算手段25、繰出し量演算手段26の各構成要素を含んでいる。
記憶手段21は、メモリやハードディスク等の記憶媒体で構成されており、既述した繰出し量理論値(La)を求める際に必要となる包材Fの切断位置と基準マーク検出位置との間の距離や、包装袋一袋の長さ等の情報があらかじめ記憶されている。
また、機械タイミング監視手段23は、一定の間隔毎に演算タイミングやあらかじめ設定してあるカットタイミング等のタイミング信号を出力する構成要素である。
補正量演算手段24は、既出した包材Fの繰出し補正量(D1)を求める機能を有している。
すなわち、補正量演算手段24は、測長器19から入力した信号に基づいて繰出し量実測値(Lb)を演算する。繰出し量実測値(Lb)は、基準マークセンサ22が基準マークAを検出してから、カットタイミング後に到来する所定の演算タイミングまでの間に、測長器19から入力される信号に基づいて求められる繰出し量の実測値である。カットタイミングは、上述した機械タイミング監視手段23から送られてくる。一方、演算タイミングは、電気回路やプログラム等で制御されたタイマーに基づいて一定の間隔毎に出力される。
また、補正量演算手段24は、カットタイミングからその後に到来する演算タイミングまでの時間と、当該時間における繰出しベルト14の繰出し速度と基づき、スキャンずれ量(Lc)を演算する。スキャンずれ量(Lc)は、カットタイミングから上記演算タイミングまでに繰り出された包材F長さである。
さらに、補正量演算手段24は、記憶手段21から繰出し量理論値(La)を読み出す。
そして、補正量演算手段24は、既述したD1=La−(Lb−Lc)の演算式を用いて、繰出し補正量(D1)を演算する。
なお、補正量演算手段24による繰出し補正量(D1)の演算処理は、カットタイミングの後、最初の演算タイミングのみで行うので、包装袋を製造する一サイクルの運転期間で一回だけ実行される。
さらに、補正量演算手段24は、上記算出した繰出し補正量(D1)を、あらかじめ設定してある補正タイミング回数に分割して、単位繰出し補正量(d1)を算出する。包材Fの繰出し量は、各補正タイミングの区間毎に、この単位繰出し補正量(d1)だけ補正され、一サイクルの運転期間をもって繰出し補正量(D1)に相当する補正が実行されるように制御される。
このように各補正タイミングの区間毎に、単位繰出し補正量(d1)だけの補正を実行することで、急激な繰出し量の変動に伴う振動等を防止することができる。
すべり補正量演算手段25は、既述したすべり補正量(D2)を求める機能を有している。 すなわち、すべり補正量演算手段25は、繰り出しモータに内蔵されたロータリーエンコーダの出力信号を入力するとともに、測長器19からの信号を入力する。そして、演算タイミング毎に入力したロータリーエンコーダの出力信号に基づいて、繰出しモータ17による包材Fの繰出し量(長さ)を演算するとともに、当該演算タイミングに入力した測長器19からの信号に基づいて、実際の包材繰出し量(長さ)を演算し、それら繰出し量の差を求める。この差分が、すべり補正量(D2)である。
なお、すべり補正量演算手段25は、逐次到来する各演算タイミング毎にすべり補正量(D2)を算出する。
さらに、すべり補正量演算手段25は、上記算出したすべり補正量(D2)に、あらかじめ設定してあるゲイン(G)を乗算して、緩和すべり補正量(d2)を算出する。ここで、ゲイン(G)は、急激な繰出し量の変動を抑止するための緩和係数であり、これをすべり補正量(D2)に乗算して算出した緩和すべり補正量(d2)をもって、繰出し量のずれを徐々に補正していくことで、急激な繰出し量の変動に伴う振動等を防止することができる。
繰出し量演算手段26は、各補正タイミング毎に、補正量演算手段24によって算出された単位繰出し補正量(d1)と、すべり補正量演算手段25によって算出された緩和すべり補正量(d2)とを繰出し量理論値(La)に加算して、包材繰出し量の適正値(L)を算出する。そして、この包材繰出し量の適正値(L)をもって、繰出しモータ17の繰出し制御を実行する。
図4〜図6は上述した包材繰出し制御装置の制御動作を示すフローチャートである。なお、包材繰出し制御装置は、汎用コンピュータをもって構成することができ、既述した補正量演算手段24、すべり量演算手段25、および繰出し量演算手段26は、汎用コンピュータのCPU(Central Processing Unit)により構成される。
図4に示すように、包材繰出し制御装置は、補正量演算(ステップS1)、すべり補正量演算(ステップS2)、包材繰出し量の適正値演算と繰り出し制御(ステップS3)の各ルーチンを1サイクルの運転期間中、演算タイミング毎に繰り返し実行していく。
補正量演算ルーチンでは、補正量演算手段24が図5に示す処理を実行する。すなわち、ステップS10において、機械タイミング監視手段23からのタイミング信号に基づいて、カットタイミング後、一回目の演算タイミングが到来したかどうかを判別する。ステップS11では、基準マークセンサ22からの信号に基づき、同センサが基準マークAを検出したかどうかを判別する。ここで、基準マークAの検出が確認されると、補正量演算手段24が基準マーク検出フラグを立て(すなわち、基準マーク検出フラグ=1とする)、その時点における測長器19からのパルスを記憶手段21に記憶する(ステップS12)。
その後、包材繰出し動作が継続して、カットタイミング後、一回目の演算タイミングが到来したとき、ステップS10から図6に示す単位繰出し補正量演算のサブルーチンに進む。同サブルーチンでは、ステップS20において、基準マーク検出フラグが立ていることを確認する。ここで、基準マーク検出フラグが立っていなければ、基準マークAの検出に異常があると判断し、運転を停止する(ステップS21)。一方、基準マーク検出フラグが立っていれば、異常なしとして(ステップS22)、繰出し補正量演算ステップS23に進む。
なお、図5のステップS10において、カットタイミング後一回目の演算タイミングが到来するのは、基準マークセンサ22が基準マークAを検出してから、さらに一定量の包材繰出し動作が実行された後であるため、通常、単位繰出し補正量演算のサブルーチンに移行する前に、ステップS12にて基準マーク検出フラグが立っている。
繰出し補正量演算ステップS23では、既述した演算式をもって繰出し補正量(D1)を演算し、さらに、この繰り出し補正量(D1)をあらかじめ設定してある補正タイミング回数に分割して、一補正タイミングあたりの単位繰出し補正量(d1)を算出する(ステップS24)。
ステップS25では、このようにして算出した単位繰出し補正量(d1)が補正可能な許容範囲に収まっているかどうかを確認し、もし許容範囲を超えている場合は、基準マークAの検出に異常ありと判断し、運転を停止する(ステップS26)。
一方、単位繰出し補正量(d1)が補正可能な許容範囲に収まっている場合は、図5に示した補正量演算ルーチンに戻る。補正量演算ルーチンにおいて、ステップS13では、単位繰出し補正量(d1)だけの補正を実行する補正タイミングの残回数を確認し、残回数が残っていれば、ステップS14で残回数を1つ減算し、図4に示したすべり補正量演算(ステップS2)に進む。
すべり補正量演算(ステップS2)では、すべり補正量演算手段25が、既述した要領で各演算ステップ毎にすべり補正量(D2)を演算するとともに、このすべり補正量(D2)にあらかじめ設定してあるゲイン(G)を乗算して、緩和すべり補正量(d2)を算出する。
続くステップ3では、繰出し量演算手段26が、各補正タイミング毎に、補正量演算手段24によって算出された単位繰出し補正量(d1)と、すべり補正量演算手段25によって算出された緩和すべり補正量(d2)とを繰出し量理論値(La)に加算して、包材繰出し量の適正値(L)を算出する。そして、この包材繰出し量の適正値(L)をもって、繰出しモータ17の繰出し制御を実行する。
上述した各ステップは、補正を実行する補正タイミングの残回数が0になるまで、繰り返し実行される。そして、図5に示したステップS13において補正を実行する演算タイミングの残回数が0になったとき、ステップS15に進んで、補正量を0、基準マークAフラグも0に設定して、1サイクルの運転期間における補正制御動作を終了する。
なお、本発明は上述した実施形態に限定されるものではない。
例えば、上述した実施形態は、包材Fを連続して繰り出す連続式の縦形製袋充填包装機に適用したが、これに限らず間欠式に包材Fを繰り出す縦形製袋充填包装機にも適用できることは勿論である。
本発明の実施形態に係る包装繰出し制御装置が組み込まれる包装装置の構成例を示す斜視図である。 縦形製袋充填包装機における基準マークセンサの位置と切断位置、および包材に付された基準マークの関係を示す図である。 本発明の実施形態に係る包材繰出し制御装置の構成を示すブロック図である。 包材繰出し制御装置の制御動作を示すフローチャートである。 図4に続く、包材繰出し制御装置の制御動作を示すフローチャートである。 図5に続く、包材繰出し制御装置の制御動作を示すフローチャートである。
10:充填チューブ、11:ホッパ、12:フォーマ、13:包材リール、14:繰出しベルト、15:縦シールブロック、16:横シールブロック、17:繰出しモータ、18:ロータリエンコーダ、19:測長器、20:ロータリーエンコーダ、21:記憶手段、22:基準マークセンサ、23:機械タイミング監視手段、24:補正量演算手段、25:すべり補正量演算手段、26:繰出し量演算手段

Claims (3)

  1. 包材の繰出し手段と、包材に付された所定の基準マークを検出する基準マーク検出手段と、包材を切断する包材切断手段と、を備えた包装装置に組み込まれる包材繰出し制御装置であって、
    包材の繰出し量を測長する測長手段と、
    包材に付された基準マークを前記基準マーク検出手段が検出してから前記包材切断手段が包材を切断するカットタイミングまでの間に繰り出すべき包材の繰出し量理論値(La)と、独自に設定した所定の演算タイミングで前記測長手段により測長された繰出し量実測値(Lb)と、に基づき繰出し補正量(D1)を演算するとともに、当該繰出し補正量(D1)をあらかじめ独自に設定してある補正タイミングの回数分に分割した単位繰出し補正量(d1)を演算する補正量演算手段と、
    前記繰出し量理論値(La)と前記単位繰出し補正量(d1)とに基づき、各補正タイミング毎に包材繰出し量の適正値(L)を演算し、当該適正値(L)をもって前記繰出し手段の繰出し制御を実行する繰出し量演算手段と、
    を備えたことを特徴とする包材繰出し制御装置。
  2. 前記包材の繰出し手段は、所定区間において包材を一定速度で繰り出すとともに、他の所定区間で包材を加速または減速して繰り出すように繰出し速度が制御されており、
    前記カットタイミングは、前記包材を一定速度で繰り出す区間に設定されていることを特徴とする請求項1の包材繰出し制御装置。
  3. 前記補正量演算手段は、
    前記基準マーク検出手段が包材に付された基準マークを検出してから、前記カットタイミングの後、最初に到来する前記演算タイミングまでの間に、前記測長手段が検出した包材の繰出し量を、前記繰出し量実測値(Lb)とし、
    前記カットタイミングから、その後最初に到来する前記演算タイミングまでの間に繰り出された包材の繰出し量(Lc)を、前記繰出し量実測値(Lb)から差し引いた次式により前記繰出し補正量(D1)を演算することを特徴とする請求項2の包材繰出し制御装置。
    D1=La−(Lb−Lc)
JP2004197365A 2004-07-02 2004-07-02 包材繰出し制御装置 Active JP4525970B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004197365A JP4525970B2 (ja) 2004-07-02 2004-07-02 包材繰出し制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004197365A JP4525970B2 (ja) 2004-07-02 2004-07-02 包材繰出し制御装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2006016059A JP2006016059A (ja) 2006-01-19
JP4525970B2 true JP4525970B2 (ja) 2010-08-18

Family

ID=35790656

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004197365A Active JP4525970B2 (ja) 2004-07-02 2004-07-02 包材繰出し制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4525970B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4953592B2 (ja) * 2005-06-03 2012-06-13 株式会社イシダ 包装装置
DE102011075431A1 (de) * 2011-05-06 2012-11-08 Robert Bosch Gmbh Verfahren zum Optimieren der Förderung einer Packstoffbahn im Bereich einer Schlauchformeinrichtung einer Schlauchbeutelmaschine

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6326A (ja) * 1986-06-09 1988-01-05 茨木精機株式会社 マ−ク合わせ機能をもつ包装装置
JPH057255B2 (ja) * 1985-12-28 1993-01-28 Tokyo Automatic Mach Works
JPH06263110A (ja) * 1993-03-05 1994-09-20 Tokiwa Kogyo Kk 包装装置におけるフィルム送り制御装置

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH057255B2 (ja) * 1985-12-28 1993-01-28 Tokyo Automatic Mach Works
JPS6326A (ja) * 1986-06-09 1988-01-05 茨木精機株式会社 マ−ク合わせ機能をもつ包装装置
JPH06263110A (ja) * 1993-03-05 1994-09-20 Tokiwa Kogyo Kk 包装装置におけるフィルム送り制御装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2006016059A (ja) 2006-01-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4506488A (en) Wrapping machine and method
CN103492168B (zh) 制袋装置
US4909018A (en) Control device and method for controlling the driving system of a packaging machine
JP5256715B2 (ja) 袋の製造管理方法、袋の製造管理装置及び袋の製造管理装置の制御プログラム
JP5346113B1 (ja) プラスチックフィルムの印刷ピッチ矯正装置
JP4525970B2 (ja) 包材繰出し制御装置
JP5126927B2 (ja) 横ピロー包装機
JP2007302261A (ja) 自動包装機におけるシール良否判定方法
JP2017226128A (ja) 製袋機およびその制御方法
JP4834637B2 (ja) 製袋充填機
EP0930233B1 (en) Method of and device for adjusting position for cutting bags and packaging machine incorporating same
JP6536031B2 (ja) 製袋機およびその制御方法
JP6046970B2 (ja) フィルム搬送装置及び深絞り包装機
JP4203801B2 (ja) 包装機におけるフィルムの繰出し制御装置
KR100550768B1 (ko) 충전 포장기
JP2019064677A (ja) 製袋充填包装機における製筒ユニットの取付け構造
JP2015048136A (ja) ブリスターパックのポケット部形成装置及び包装装置
JP3898865B2 (ja) 縦形製袋充填包装機の包材繰出し制御装置
JP3016388B2 (ja) 充填包装機
JP2529037B2 (ja) 横型製袋充填包装機における停止位置制御方法及び装置
JP4290087B2 (ja) プラスチックフィルムのテンション制御装置
JP7174401B2 (ja) 製袋充填包装機
JP2007261615A (ja) 包装装置
JP3676842B2 (ja) 製袋充填包装機における原反フィルム送出し装置及び送出し方法並びに製袋充填包装機及び包装方法
JP2927500B2 (ja) 包装機における駆動制御方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070417

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20091029

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20091124

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100125

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100526

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100526

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130611

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4525970

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130611

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130611

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130611

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250