JP4525550B2 - ハロゲンランプ - Google Patents

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Description

本発明は、放射される光を被処理物に照射することによって被処理物を加熱するためのハロゲンランプに関する。
一端封止型のハロゲンランプは、照明用、半導体ウェハの加熱用などの用途に使用する各種装置用の光源として、幅広く利用されている。照明用分野では、舞台照明、コンサートホール用の照明などに用いられる吊り下げ灯具用の光源や道路照明用の光源として、幅広く利用されている。一方、半導体製造工程において、成膜等様々なプロセスに加熱処理が採用され、半導体製造工程における歩留まりや品質の向上には、急速に半導体ウエハ等の被処理物の温度を上昇させたり下降させたりする急速熱処理(RTP:Rapid Thermal Processing)が望ましいことから、RTP用途においてハロゲンランプが利用されている。
図4は、従来のハロゲンランプを示す正面図であり、図5は、図4に示すハロゲンランプを反射鏡に組み込んだ状態を示す断面図である。
図4に示すように、ハロゲンランプ30は、一端に一対の金属箔39aおよび39bが埋設された封止部32が形成され、他端に排気管残部33が形成された石英ガラス製のバルブ31と、バルブ31内の発光空間においてバルブ31の軸線に沿って配置されたフィラメント34と、一端がフィラメント34の封止部32側の端部に接続され、他端が金属箔39bに接続された第1の内部リード35と、一端がフィラメント34の排気管残部33側の端部に接続されるとともに、排気管残部33に差し込まれて保持され、他端が金属箔39aに接続された第2の内部リード36と、フィラメント34を挟んで対向する、フィラメント34を保持するための一対のサポータ37aおよび37bと、第1の内部リード35、第2の内部リード36、サポータ37aおよびサポータ37b間の絶縁を確保するとともに、これらが溶着によって保持された1片の絶縁部材38と、内部の空洞にバルブ31の封止部32が挿入されてバルブ31と一体に固定されたベース40と、ベース部40から外方に突出する給電用の給電端子41とを備えている。
図5に示すように、ハロゲンランプ30は、排気管残部33が前方に位置する状態で、凹面反射鏡42内に配置されており、ハロゲンランプ30におけるベース部40が、凹面反射鏡42に一体的に形成された筒状の首部43に挿入され、ハロゲンランプ30と凹面反射鏡42とが接着剤により一体的に固定されている。凹面反射鏡42は、前方側の開口に前面ガラス44が嵌め込まれ、内部の空間が密閉された状態となっている。
特開2005−71689号
近年、前記のハロゲンランプ30は、周囲を覆っている凹面反射鏡42の小型化が強く求められ、これに伴い、ハロゲンランプ30自体の小型化も求められている。しかしながら、凹面反射鏡42を小型化した場合、凹面反射鏡42の内部空間の体積が減少することにより、凹面反射鏡42の内部空間の温度が上昇し易くなり、また、ハロゲンランプ30を小型化した場合、熱源であるフィラメント34と絶縁部材38との離間距離が小さくなる。これにより、ハロゲンランプ30を垂直点灯したとき、絶縁部材38が溶融して、絶縁部材38の両端が封止部32側へ向けて垂れ下がり、フィラメント34を保持しているサポータ37aおよび37bが封止部32側へ変位することによって、フィラメント34にサポータ37aおよび37bを介して応力が加わることになる。そして、フィラメント34は、排気管残部33側の端部に接続された第2の内部リード36の一端が、排気管残部33に差し込まれて保持されることによって、バルブ31に固定されていることから、前記の応力がフィラメント34に加わった場合、変形し、最悪の場合、断線するおそれがある。
さらに、振動が発生する環境下において前記のハロゲンランプ30を点灯させた場合、溶融した状態の絶縁部材38に対して振動が加わることによって、絶縁部材38の変形が促進されるため、フィラメント34が変形したり、断線するおそれがさらに大きくなると考えられる。特に、振動が生じ易い用途、具体的には、前記した舞台照明およびコンサートホール用の照明などの吊り下げ灯具用の光源や道路照明用の光源として、ハロゲンランプ30を使用した場合、フィラメント34が変形する或いは断線する、という不具合が頻発すると考えられる。
以上から、本発明は、ハロゲンランプを垂直点灯したとき、フィラメントが変形したり、断線する、という不具合が生じることを防止することを目的とする。
本発明者らは、前記の問題を解決するため、以下に示す3つの手段を検討した。すなわち、(1)絶縁部材38が溶融した場合に、サポータ37aおよび37bが封止部32側へ向けて変位することを防止すること、および、耐振動性を高めるため、図4に示すハロゲンランプにおいて、サポータ37aおよび37bの全長を延ばし、サポータ37aおよび37bの基端部を封止部32内部に埋設させる手段、(2)絶縁部材38を熱源であるフィラメント34から遠ざけることにより、絶縁部材38の溶融を防止する手段、(3)サポータ37aおよび37bが封止部32側へ向けて変位すること、および、耐振動性を高めるため、図6に示すように、絶縁部材38をバルブ31の内部空間において排気管残部33の近傍にも配置し、上下両方向においてサポータ37aおよび37bを固定する手段、である。
しかし、前記(1)ないし(3)の手段は、以下に示すような問題点があるため、採用することは困難であった。前記(1)の手段によれば、封止部32内に多数の線材が埋設されることから、作業が煩雑であり、さらに、封止部32において石英ガラスと第1の内部リード35および第2の内部リード36との密着性が悪化することにより、封止部32の耐圧性が低下するため、封止部32が点灯時に破損して気密性が損なわれるおそれがあった。前記(2)および(3)の手段によれば、バルブ31の全長が大きくなるため、ハロゲンランプ30を小型化する、という前提条件を満たすことができなかった。
そこで、本発明者らは、封止部32の耐圧性を損なわず、かつ、バルブ31の全長を大きくすることなく前記した課題を解決するため、検討を積重ねたところ、本発明を完成した。
すなわち、請求項1の発明は、一端に金属箔が埋設された封止部が形成されたガラスバルブと、このガラスバルブ内の発光空間において、ガラスバルブの軸線に沿って配置されたフィラメントと、一端が前記フィラメントに接続され、他端が前記金属箔に接続された内部リードと、一端が前記フィラメントに接続され、前記フィラメントを保持するサポータと、前記内部リードおよび前記サポータが保持された絶縁部材とを備えたハロゲンランプにおいて、前記フィラメントと前記封止部の間の空間に、2以上の前記絶縁部材が隣接して配置されていることを特徴とする。
なお、「隣接して配置されている」とは、別体からなる複数の絶縁部材が隣接する場合において、一の絶縁部材が他の絶縁部材と接することなく完全に離間した状態、或いは、一の絶縁部材が、一部分において他の絶縁部材と、例えば溶着などにより接合して接合部を形成している状態の何れも含むものとする。
さらに、請求項2の発明は、前記サポータが、前記内部リードに比して前記絶縁部材の中央側に保持されていることを特徴とする。「絶縁部材の中央側」とは、絶縁部材において、バルブ或いはフィラメントの軸線方向に対して直交する方向における中央側を意味するものとする。
請求項1の発明のハロゲンランプによれば、フィラメントと封止部の間の空間において、2以上の絶縁部材が隣接して配置されていることから、フィラメント側に位置する絶縁部材が熱源であるフィラメントから放射される赤外線により加熱溶融して白濁することにより、封止部側に位置する絶縁部材へ向けて放射される赤外線がフィラメント側に位置する絶縁部材によって遮蔽されるため、封止部側に位置する絶縁部材がフィラメント側に位置する絶縁部材に比して低温状態となる。この場合において、ハロゲンランプを小型化しても、絶縁部材の封止部側への垂下りが抑制され、サポータを介してフィラメントへ加わる応力が緩和される結果、フィラメントが変形し或いは断線することを確実に防止することができる。
請求項2の発明のハロゲンランプによれば、前記サポータが、前記内部リードに比して前記絶縁部材の中央側に保持されていることにより、さらに確実にフィラメントが変形し或いは断線することを防止することができる。
そして、請求項1および請求項2の発明のハロゲンランプによれば、振動が生じ易い環境で点灯した場合でも、フィラメントが変形する或いは断線する、という不具合を確実に防止することができる。
〔第1の実施形態〕
図1は、本発明の第1の実施形態のハロゲンランプを説明するための図である。図1(a)は正面図を示し、図1(b)は側面図を示す。
ハロゲンランプ1は、バルブ11、フィラメント12、第1の内部リード13、第2の内部リード14、第1のサポータ15、第2のサポータ16、第1の絶縁部材17、第2の絶縁部材18、ベース19および給電端子20を備え、垂直点灯方式である。ハロゲンランプ1は、図5に示す凹面反射鏡42に取付けた状態で使用するものである。
バルブ11は、例えば石英ガラスからなり、一端に第1の金属箔112aおよび第2の金属箔112bが離間して埋設された封止部113が形成され、他端に排気管残部111が形成され、封止部113が他の部分に比して縮径した形状を有する。バルブ11内の発光空間Sには、例えば窒素ガスなどの不活性ガスとともに、ハロゲンサイクルを行なうためのハロゲンガスが封入されている。垂直点灯のとき、例えば排気管残部111が上方側に位置し、封止部113が下方側に位置することになる。
フィラメント12は、タングステン素線を一次コイルに巻き、さらに一次コイルを巻回して二次コイル状に形成されたダブルコイルであり、バルブ11内の発光空間Sにおいて、バルブ11の軸線に沿って配置されている。但し、フィラメント12は、ダブルコイルに限らず、タングステン素線を一次コイルに巻いたシングルコイルであっても良い。
第1の内部リード13は、一端が、フィラメント12のバルブ11における排気管残部111側の端部に接続され、バルブ11内の発光空間Sをバルブ11の軸線と平行に伸び、他端近傍において湾曲して、他端が封止部113に埋設されて第1の金属箔112aに接続されている。また、第1の内部リード13の一端は、バルブ11の排気管残部111内に差し込まれて保持されており、フィラメント12が傾かないようになっている。第2の内部リード14は、一端が、フィラメント12のバルブ11における封止部113側の端部に接続され、他端が第2の金属箔112bに接続されている。第1の内部リード13および第2の内部リード14は、第1の絶縁部材17および第2の絶縁部材18に、例えば溶着によって固定されている。
第1のサポータ15および第2のサポータ16は、フィラメント12を挟んで対向して配置され、フィラメント12の軸線方向の中間部にそれぞれ取付けられ、フィラメント12の軸線がバルブ11の軸線に一致するようフィラメント12を保持している。第1のサポータ15および第2のサポータ16の基端部が、第1の絶縁部材17および第2の絶縁部材18に、例えば溶着によって固定されている。
バルブ11内の発光空間Sにおいて、第1の絶縁部材17と第2の絶縁部材18は、フィラメント12と封止部113間の空間に隣接して配置されている。第1の絶縁部材17および第2の絶縁部材18は、各々の長手方向が、バルブ11或いはフィラメント12の軸線方向と直交している。
第1の絶縁部材17は、例えば石英ガラスからなる2つの柱状のガラス片からなり、各々のガラス片の間に、第1の内部リード13、第2の内部リード14、第1のサポータ15および第2のサポータ16を、それぞれが接触しないように挟んだ状態で、各々のガラス片を溶融させて形成され、これらの部材がバルブ11内の発光空間Sにおいて保持されている。第2の絶縁部材18の構成は、第1の絶縁部材17と同様である。第1の絶縁部材17および第2の絶縁部材18が絶縁材料からなることにより、第1の内部リード13、第2の内部リード14、第1のサポータ15および第2のサポータ16間の絶縁が確保される。
第1の絶縁部材17と第2の絶縁部材18とは、バルブ11内の発光空間Sにおいて、1mm〜3mmの空間を介して離間して配置されている。なお、本発明のハロゲンランプの製造時において、第1の絶縁部材17と第2の絶縁部材18は、第1の絶縁部材17となるべき2つのガラス片(ガラス片A、Bともいう)と、第2の絶縁部材となるべき2つのガラス片(ガラス片C、Dともいう)とを、ほぼ同時に溶融させて形成するため、ガラス片AおよびBとガラス片CおよびDとの間の離間距離が小さい場合、第1の絶縁部材17と第2の絶縁部材18との一部が溶着されて接合部が形成されることがある。このような状態であっても、後述する、第1の絶縁部材17の変形量が小さくなる効果が得られるものと考えられる。
ベース19は、例えばアルミナなどの絶縁材料からなり、一方の面にバルブ11の封止部113を差し込むための有底孔を有する。この有底孔に、バルブ11の封止部113が差し込まれることによって、ハロゲンランプ1とベース19とが一体化される。ベース19の他方の面からは、ハロゲンランプ1に給電するための給電端子20が突出している。
以上のような第1の実施形態のハロゲンランプによれば、第1の内部リード13、第2の内部リード14、第1のサポータ15および第2のサポータ16が、2つの絶縁部材(第1の絶縁部材17、第2の絶縁部材18)によって保持され、第1の絶縁部材17と第2の絶縁部材18とは、フィラメント12と封止部113との間の空間において、隣接して配置されている。これにより、小型化したハロゲンランプ、すなわち、フィラメント12と第1の絶縁部材17とが近接したハロゲンランプを垂直点灯させたとき、第2の絶縁部材18が第1の絶縁部材17に比して低温状態となり、また、第1の絶縁部材17および第2の絶縁部材18が封止部113側へ垂下りにくい、という効果がある。この点は、後述する第1の実験の結果から明らかである。その結果、フィラメント12に対して第1のサポータ15および第2のサポータ16を介して封止部113方向へ伝わる応力が緩和され、フィラメント12の変形および断線を防止することができる、と考えられる。第2の絶縁部材18が第1の絶縁部材17よりも低温状態となる理由は、フィラメント12から放射される赤外線によって第1の絶縁部材17が溶融することにより白濁し、白濁した第1の絶縁部材17によって第2の絶縁部材18に向かう赤外線が遮られるためである、と考えられる。
ここで、第1の実施形態のハロゲンランプによれば、原則として第2の絶縁部材18は第1の絶縁部材17に比して低温状態となるが、例外として、凹面反射鏡42の冷却状態およびその他の事情により、第1の絶縁部材17および第2の絶縁部材18の温度が等しくなる場合があり得る。このような場合であっても、第1の絶縁部材17の封止部113側への垂下りを抑制することができ、この点は後述する第2の実験によって確認されている。
また、第1の実施形態のハロゲンランプによれば、第1の絶縁部材17の溶融変形が抑制されることから、耐振動性も向上すると考えられ、この点は後述する第3の実験の結果から明らかである。
〔第2の実施形態〕
図2は、本発明の第2の実施形態のハロゲンランプを説明するための図である。図2(a)は正面図を示し、図2(b)は側面図を示す。図1と同一符号を付した部分は、図1と同一部分或いは対応する部分を示す。
第2の実施形態のハロゲンランプ2は、第1の内部リード13および第2の内部リード14が、第1の絶縁部材17および第2の絶縁部材18の端部側に溶着されて保持され、第1のサポータ15および第2のサポータ16が、第1の内部リード13および第2の内部リード14に比して、第1の絶縁部材17および第2の絶縁部材18の中央側に溶着されて保持されている点が、第1の実施形態のハロゲンランプ1と相違する。
第2の実施形態のハロゲンランプ2によれば、後述の第1ないし第3の実験の結果に示すとおり、第1の実施形態のハロゲンランプに比して、第1の絶縁部材17の変形量が小さくなるため、ハロゲンランプを小型化した場合において、フィラメント12が変形し或いは断線することをさらに確実に防止することができる。その理由は、以下に示すとおりである。
すなわち、第1のサポータ15および第2のサポータ16は、その重量が大きく、また、第1の絶縁部材17および第2の絶縁部材18によってのみ支持され、封止部113には支持されていない。従って、第1のサポータ15および第2のサポータ16が第1の絶縁部材17および第2の絶縁部材18の端部側に支持されている場合、ランプを垂直点灯させたとき、フィラメント12側に位置している第1の絶縁部材17が溶融するとともに端部側が垂れ下がる可能性を完全には排除できない。然るに、図2に示す構造のように、第1のサポータ15および第2のサポータ16が第1の絶縁部材17および第2の絶縁部材18の中央側に支持されていれば、第1の絶縁部材17の中央側が若干垂れ下がるとしても、封止部113に固定された第1の内部リード13および第2の内部リード14によって第1の絶縁部材17の両端が確実に固定されているため、第1の絶縁部材17の垂れ下がりは少なくなるものと考えられる。
以下に、本発明の効果を確認するために行なった第1ないし第3の実験について説明する。
〔第1の実験〕
以下に示す仕様にて、第1の実施形態および第2の実施形態のハロゲンランプを、それぞれ作製した。
バルブ11は、石英ガラス製であり、最大外径が27mm、全長が150mmである。バルブ11の内部には、窒素ガスが0.08MPa、ハロゲン化合物が0.08kPaPa封入されている。
フィラメント12は、線径が0.38mmのタングステン素線を一次コイルに巻き、この一次コイルを巻回してダブルコイルとし、ダブルコイルの外径が9mm、全長が20mmである。
第1の絶縁部材17および第2の絶縁部材18は、それぞれ、2つの石英ガラス片を溶着することによって形成されている。絶縁部材17および絶縁部材18は、それぞれ、外径が3mm、全長が20mm、体積が141mmである。第1の絶縁部材17と第2の絶縁部材18の離間距離は1.5mmである。
比較例として、前記実施例のハロゲンランプと同じ仕様にて、図4に示す従来のハロゲンランプを作製した。絶縁部材38は、外径が4.2mm、全長が20mm、体積が282mmである。
〔第1の実験〕
第1の実施形態のハロゲンランプ、第2の実施形態のハロゲンランプおよび比較例のハロゲンランプをそれぞれ垂直点灯させ、垂直振動発生機構によってハロゲンランプに垂直振動を与えた。具体的には、100V−5KWでハロゲンランプを垂直点灯させ、ハロゲンランプには、震度3G、周波数5〜60Hzの垂直振動を加えた。このような条件でハロゲンランプを500時間点灯後、第1の絶縁部材17の垂下り量Tを測定した。なお、第1の絶縁部材17の垂下り量は図3に示すTとする。
第1の実験は、ハロゲンランプを大気中で垂直点灯させるとともに垂直振動を加え、第1の絶縁部材17の垂下り量Tを測定することを目的としている。第1の実験の結果を表1に示す。
Figure 0004525550
表1によれば、以下の事実が判明した。図4に示す比較例のハロゲンランプは、絶縁部材38の温度が1300℃となり、絶縁部材38の封止部113方向への垂下り量Tは1.4mmであった。これに対し、第1の実施形態のハロゲンランプは、第2の絶縁部材18の温度が1215℃となって、第1の絶縁部材17の温度(1300℃)に比して低温状態となった。そして、第1の絶縁部材17の封止部113方向への垂下り量Tは0.2mmであり、第2の絶縁部材18は垂下らず、比較例のハロゲンランプに比して優れていた。第2の実施形態のハロゲンランプは、第1の絶縁部材17および第2の絶縁部材18が垂下ることがなく、第1の実施形態のハロゲンランプに比して、さらに優れていた。
〔第2の実験〕
第1の実施形態のハロゲンランプ、第2の実施形態のハロゲンランプおよび比較例のハロゲンランプをそれぞれ12本ずつ計36本作製し、それぞれ電気炉内に配置し、表2に示す電気炉内の温度条件下において、表2に示す点灯条件(ランプ電力およびランプ電圧)にて2000時間連続点灯させた後の第1の絶縁部材17の変形量を測定した。すなわち、第2の実験は、第1および第2の実施形態のハロゲンランプにおける第1の絶縁部材17および第2の絶縁部材18に温度差が生じない場合を想定して、ハロゲンランプの周辺温度を一定とすることによって、第1の絶縁部材17の垂下り量を測定することが目的である。第2の実験の結果を表2に示す。
Figure 0004525550
表2によれば、以下の事実が判明した。図4に示す比較例のハロゲンランプは、何れの点灯条件においても、電気炉内の温度が1100℃以上になると絶縁部材38が封止部32方向に垂れ下がった。第1の実施形態のハロゲンランプは、100V−1KW、100V−2KW、100V−5KWの全ての条件において、比較例のハロゲンランプに比して第1の絶縁部材17の垂下り量が著しく小さくなったことから、比較例のハロゲンランプに比して優れていた。第2の実施形態のハロゲンランプは、何れの温度条件および点灯条件においても、第1の絶縁部材17が垂下ることはなく、第1の実施形態のハロゲンランプに比して優れていた。
〔第3の実験〕
第1の実施形態のハロゲンランプ、第2の実施形態のハロゲンランプおよび比較例のハロゲンランプをそれぞれ電気炉内に配置し、ハロゲンランプを垂直点灯させた状態で垂直振動発生機構によってハロゲンランプに垂直振動を与えた。具体的には、電気炉内の温度を1100℃とし、表3に示す点灯条件でハロゲンランプを垂直点灯させ、震度3G、周波数5〜60Hzの垂直振動を加えた。このような条件でハロゲンランプを2000時間連続点灯後、第1の絶縁部材17の垂下り量Tを測定した。すなわち、第3の実験は、ハロゲンランプの周辺温度を一定とし、第1および第2の実施形態のハロゲンランプにおける第1の絶縁部材17および第2の絶縁部材18に温度差を生じさせない条件下にて、これらのハロゲンランプに振動を加え、第1の絶縁部材17の垂下り量Tを測定することが目的である。第3の実験の結果を表3に示す。
Figure 0004525550
表3によれば、以下の事実が判明した。図4に示す比較例のハロゲンランプは、何れの点灯条件においても、絶縁部材38が封止部32方向に垂下った。第1の実施形態のハロゲンランプは、100V−5KWの条件で点灯させた場合にのみ第1の絶縁部材17が垂下り、その他の点灯条件では第1の絶縁部材17が垂下らなかったことから、比較例のハロゲンランプに比して優れていた。第2の実施形態のハロゲンランプは、何れの点灯条件においても、第1の絶縁部材17が垂下らなかったことから、第1の実施形態のハロゲンランプに比して、さらに優れていた。
本発明の第1の実施形態のハロゲンランプを説明する図である。 本発明の第2の実施形態のハロゲンランプを説明する図である。 本発明の効果を確認するために行なった実験について説明する図である。 従来のハロゲンランプを示す正面図である。 図4に示すハロゲンランプを反射鏡に組み込んだ状態を示す断面図である。 本発明に至る前段階で考えられたハロゲンランプを示す正面図である。
符号の説明
1 ハロゲンランプ
2 ハロゲンランプ
11 バルブ
111 排気管残部
112a 金属箔
112b 金属箔
113 封止部
12 フィラメント
13 第1の内部リード
14 第2の内部リード
15 第1のサポータ
16 第2のサポータ
17 第1の絶縁部材
18 第2の絶縁部材
19 ベース
20 給電端子
30 ハロゲンランプ
31 バルブ
32 封止部
33 排気管残部
34 フィラメント
35 第1の内部リード
36 第2の内部リード
37a サポータ
37b サポータ
38 絶縁部材
39a 金属箔
39b 金属箔
40 ベース
41 給電端子
42 凹面反射鏡
43 首部
44 前面ガラス

Claims (2)

  1. 一端に金属箔が埋設された封止部が形成されたガラスバルブと、このガラスバルブ内の発光空間において、ガラスバルブの軸線に沿って配置されたフィラメントと、一端が前記フィラメントに接続され、他端が前記金属箔に接続された内部リードと、一端が前記フィラメントに接続され、前記フィラメントを保持するサポータと、前記内部リードおよび前記サポータが固定された絶縁部材とを備えたハロゲンランプにおいて、
    前記フィラメントと前記封止部の間の空間に、2以上の前記絶縁部材が離間した状態で隣接して配置されていることを特徴とするハロゲンランプ。
  2. 前記サポータの基端部が、前記内部リードに比して前記絶縁部材の中央側に固定されていることを特徴とする請求項1に記載のハロゲンランプ。
JP2005288496A 2005-09-30 2005-09-30 ハロゲンランプ Expired - Fee Related JP4525550B2 (ja)

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