JP4525129B2 - 固体撮像素子とその製造方法、及び半導体集積回路装置とその製造方法 - Google Patents

固体撮像素子とその製造方法、及び半導体集積回路装置とその製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、固体撮像素子とその製造方法に関する。また、半導体集積回路装置とその製造方法に関する。
従来より、固体撮像素子においては、半導体基体の表面側に各素子や各膜等を形成し、この表面側より光を入射させて撮像する構成が採られていた。しかしながら、このような構成の場合、表面側に形成された各素子や各膜等で入射光が吸収、あるいは反射されてしまい、入射光に対する光電変換効率が低く、感度の低い構成となっていた。
そこで、近年、このような問題を解決する構成として、半導体基体の表面側に各素子や各膜等を形成し、半導体基体の裏面側より光を入射させて撮像できるようにすることで、受光のための開口率を高くし、また、入射光の吸収、あるいは反射を抑えるようにした、いわゆる裏面照射型の固体撮像素子が用いられるようになった(例えば特許文献1参照)。
一方、半導体集積回路装置においては、近年の素子の微細化に伴う高集積化により、トランジスタの使用ゲート数が大幅に増加し、論理回路のセル間、また、マイクロ機能のブロック間を結合する配線層のレイアウトが複雑化している。
配線層は、上記セル間またはブロック間を最短距離や等距離で結ぶことが望ましいが、レイアウトの都合により、このように結ぶことが困難となってきている。
そこで、このような問題を解決するために、基板の表面側のみならず、基板の裏面側にも配線層を形成する方法が知られている(例えば特許文献2参照)。
特開2003−31785号公報 特開平9−260699号公報
以下、上述した構成を有する固体撮像素子及び半導体集積回路装置を製造する方法を、図面を参照して説明する。
先ず、上述した構成を有する裏面照射型の固体撮像素子、例えばCMOS型の固体撮像素子を製造する方法を、図18〜図20を参照して説明する。
先ず、図18Aに示すように、例えばシリコンからなる支持基板(シリコン基板)62上に、埋め込み酸化膜(所謂BOX層)63を介して、単結晶シリコン層(所謂SOI層)64が形成されたSOI基板65を用意する。
次に、SOI基板65の単結晶シリコン層64内の所定の位置に、フォトダイオードPDを形成する。そして、さらに、単結晶シリコン層64の撮像領域84及び周辺領域85上に絶縁膜を介して、それぞれゲート電極66と対のソース領域及びドレイン領域からなるMOS型のトランジスタTr1及びCMOS型のトランジスタTr2をそれぞれ形成して、図18Bに示す状態にする。
次に、単結晶シリコン層64の撮像領域84及び周辺領域85上に絶縁層67を介して多層の配線層68(681,682,683)を形成する。この際、配線層68とCMOS型のトランジスタTr2とにより、周辺回路部83が形成される。
また、単結晶シリコン層64のパッド領域86上に絶縁層67を介して電極層69を形成し、図18Cに示す状態にする。
なお、配線層681と電極層69は同時に形成される。
次に、絶縁層67上に平坦化膜(図示せず)を形成し、この平坦化膜上に接着材層(図示せず)を塗布し、図19Dに示すように、支持基板70を貼り合わせる。
次に、上下を反転させることにより、SOI基板65の裏面側、すなわちシリコン基板62が露出された状態にする。そして、露出されたシリコン基板62、埋め込み酸化膜63を除去することにより、図19Eに示すように、SOI基板65の単結晶シリコン層64が露出された状態にする。
次に、図19Fに示すように、絶縁層67内に埋め込まれた電極層69に外部よりコンタクト配線(図示せず)を接続させるために、パッド領域86において、単結晶シリコン層64、絶縁層67を順にエッチングして電極層69に達する開口71を形成する。これにより電極層69が露出される。
この後は、開口71を含んで絶縁膜72を形成し、開口71内の底面で電極層69が露出するように絶縁膜72をエッチングすることにより、図20Gに示す状態にする。
そして、単結晶シリコン層64の裏面側に反射防止膜や平坦化膜(図示せず)等を形成し、フォトダイオードPDに対応する部分にカラーフィルタ72を介してオンチップマイクロレンズ73を形成する。これにより画素部82が形成される。
このようにして、図20Hに示すように、裏面照射型のCMOS型の固体撮像素子60を得ることができる。
なお、この固体撮像素子60では、電極層69がパッド電極として用いられる。
ところで、裏面照射型の固体撮像素子60を製造する場合、絶縁層67内に埋め込まれている電極層69に外部よりコンタクト配線を接続させるために、図19Fに示したように、単結晶シリコン層64の裏面側(図中上側)より、単結晶シリコン層64、絶縁層67を順にエッチングして電極層69に達する開口71を形成し、電極層69を露出させるようにしている。
しかしながら、このエッチングの際、電極層69を構成する金属が多少削られてしまうことにより、次に示すような問題が生じる。
すなわち、図21に示すように、エッチングの際に削られて飛散した研削屑Xが開口71の側壁に付着し、この研削屑Xに起因する金属や金属不純物が単結晶シリコン層64内へと拡散する。そして、この金属等が、図中矢印Yで示すように、さらに撮像領域84へと拡散し、例えば単位画素82を構成するフォトダイオードPDに侵入してしまう。
このような場合は、固体撮像素子60の性能を劣化させてしまうことになる。
一方、例えば半導体集積回路装置を製造する場合においても、上述した固体撮像素子60を製造する場合と同様の問題が生じる。
すなわち、図22に示すように、例えば半導体基体(単結晶シリコン層)64の表面側及び裏面側に、各トランジスタTr1,Tr2や配線層68A,68Bが形成された構成の半導体集積回路装置を製造する場合、上述した固体撮像素子を製造する場合と同様に、絶縁層67内に埋め込まれている電極層69に外部よりコンタクト配線を接続させるために、単結晶シリコン層64の裏面側(図中上側)より、絶縁層67、単結晶シリコン層64、絶縁層67を順にエッチングして電極層69に達する開口71を形成し、電極層69を露出させるようにしている。
しかしながら、この場合においても、電極層69を構成する金属が多少削られて研削屑Xが飛散することにより、この研削屑Xに起因する金属や金属反応物等が単結晶シリコン層64内へと拡散する。そして、この金属等が、図中矢印Yで示すように、さらに各トランジスタTr1,Tr2が形成された領域へと拡散し、例えば単結晶シリコン層64内に形成された、各トランジスタTr1,Tr2を構成するソース領域やドレイン領域、またチャネル領域(図示せず)に侵入してしまう。
このような場合は、半導体集積回路装置の性能を劣化させてしまうことになる。
また、図23に示すように、例えば半導体基体64の裏面側のみに各トランジスタTr1,Tr2や配線層68を設けた構成において、半導体基体64を薄くする必要がある場合には、ウェハの強度を確保するために、表面側に支持基板70を貼り付けた後、半導体基体64を裏面側よりエッチングして電極層69に達する開口71を形成し、電極層69を露出させるようにしている。
したがって、この場合においても、エッチングして開口71を形成した際に、飛散した研削屑Xが開口71の側壁へと付着し、この研削屑Xに起因する金属等が、図中矢印Yで示すように、さらに各トランジスタTr1,Tr2が形成された領域へと拡散し、図22に示した半導体集積回路装置を製造する場合と同様に、各トランジスタTr1,Tr2のソース領域やドレイン領域、またチャネル領域(図示せず)に侵入してしまう。
なお、上述した場合では、複数の層から形成されたSOI基板65から、固体撮像素子60や半導体集積回路装置を製造する場合を挙げて説明を行ったが、例えばシリコン基板単層から上述した構成の固体撮像素子や半導体集積回路装置を製造する場合においても同様の問題が生じる。
上述した点に鑑み、本発明は、金属や金属不純物等の拡散により光電変換素子が影響を受けない構成の固体撮像素子を提供するものである。
また、本発明は、光電変換素子へと向かう金属や金属不純物等の拡散を抑えることができる構成の固体撮像素子の製造方法を提供するものである。
また、本発明は、金属や金属不純物等の拡散により、トランジスタが影響を受けない構成の半導体集積回路装置を提供するものである。
また、本発明は、トランジスタへと向かう金属や金属不純物等の拡散を抑えることができる構成の半導体集積回路装置の製造方法を提供するものである。
本発明に係る固体撮像素子は、光電変換素子が形成された半導体基体と、この半導体基体の表面側の絶縁層内に形成された電極層とを少なくとも有する構成の固体撮像素子であって、半導体基体の裏面側から前記電極層に達する開口が形成され、少なくとも、光電変換素子と開口との間の半導体基体内に金属が拡散することを防ぐための拡散防止領域が形成されている構成とする。
上述した本発明に係る固体撮像素子によれば、半導体基体の裏面側から前記電極層に達する開口が形成され、少なくとも、光電変換素子と前記開口との間の前記半導体基体内に金属が拡散することを防ぐための拡散防止領域が形成されているので、例えば製造途中において、半導体基体の裏面側から絶縁層に達する開口を形成した際に、研削屑が飛散し、この研削屑に起因する金属や金属不純物等が半導体基体内に拡散した場合でも、拡散防止領域により金属等のさらなる拡散を抑制することが可能になる。これにより、例えば半導体基体に形成された光電変換素子への影響を抑えることが可能になる。
本発明に係る固体撮像素子の製造方法は、光電変換素子が形成された半導体基体と、この半導体基体の表面側の絶縁層内に形成された電極層とを少なくとも有する構成の固体撮像素子を製造する方法であって、半導体基体の裏面側から電極層に達する開口を形成する工程の前に、少なくとも、光電変換素子が形成される領域と開口が形成される領域との間の半導体基体内に、溝を形成することにより、金属が拡散することを防ぐための拡散防止領域を形成する工程を有するようにする。
上述した本発明に係る固体撮像素子の製造方法によれば、半導体基体の裏面側から電極層に達する開口を形成する工程の前に、少なくとも、光電変換素子が形成される領域と開口が形成される領域との間の半導体基体内に、溝を形成することにより、金属が拡散することを防ぐための拡散防止領域を形成する工程を有するので、例えば半導体基体の裏面側より電極層に達する開口を形成した際に、電極層が削られて研削屑が飛散し、この研削屑に起因する金属や金属不純物等が半導体基体内に拡散しても、この金属等の拡散を拡散防止領域によって抑えることができる。これにより、例えば半導体基体に形成された光電変換素子に金属等が侵入することを防ぐことができる。
本発明に係る半導体集積回路装置は、半導体基体の表面側に形成されたトランジスタと、この半導体基体の表面側の絶縁層内に形成された電極層とを少なくとも有する構成の半導体集積回路装置であって、半導体基体の裏面側から電極層に達する開口が形成され、少なくとも、トランジスタと開口との間の半導体基体内に金属が拡散することを防ぐための拡散防止領域が形成されている構成とする。
上述した本発明に係る半導体集積回路装置によれば、半導体基体の裏面側から絶縁層に達する開口が形成され、少なくとも、トランジスタと開口との間の半導体基体内に金属が拡散することを防ぐための拡散防止領域が形成されているので、例えば製造途中において、半導体基体の裏面側から絶縁層に達する開口を形成した際に、研削屑が飛散し、この研削屑に起因する金属や金属不純物等が半導体基体内に拡散した場合でも、拡散防止領域により金属等のさらなる拡散を抑制することが可能になる。これにより、例えばトランジスタへの影響を抑えることが可能になる。
本発明に係る半導体集積回路装置の製造方法は、半導体基体の表面側に形成されたトランジスタと、半導体基体の表面側の絶縁層内に形成された電極層とを少なくとも有する構成の半導体集積回路装置を製造する方法であって、半導体基体の裏面側から絶縁層に達する開口を形成する工程の前に、少なくとも、トランジスタが形成される領域と開口が形成される領域との間の半導体基体内に溝を形成することにより、金属が拡散することを防ぐための拡散防止領域を形成する工程を有するようにする。
上述した本発明に係る半導体集積回路装置の製造方法によれば、半導体基体の裏面側から絶縁層に達する開口を形成する工程の前に、少なくとも、トランジスタが形成される領域と開口が形成される領域との間の半導体基体内に溝を形成することにより、金属が拡散することを防ぐための拡散防止領域を形成する工程を有するので、例えば半導体基体の裏面側より電極層に達する開口を形成した際に、電極層が削られて研削屑が飛散し、この研削屑に起因する金属や金属不純物等が半導体基体内に拡散しても、この金属等の拡散を抑えることができる。これにより、半導体基体に形成されたトランジスタの、例えば活性層やチャネル領域等に金属等が侵入することを防ぐことができる。
本発明に係る固体撮像素子及び半導体集積回路装置によれば、製造途中において、金属や金属不純物等の拡散により光電変換素子やトランジスタが影響を受けることを回避することができる。したがって、高性能で高い信頼性を有する固体撮像素子及び半導体集積回路装置を実現することができる。
本発明に係る固体撮像素子の製造方法及び半導体集積回路装置の製造方法によれば、光電変換素子やトランジスタへの金属や金属不純物等の拡散を回避することができるため、良好な特性の固体撮像素子及び半導体集積回路装置を製造することが可能になる。
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態を説明する。
先ず、本発明に係る固体撮像素子の一実施の形態を、図1及び図2を参照して説明する。
図1は、本発明に係る固体撮像素子を、裏面照射型のCMOS型の固体撮像素子に適用した場合を示している。
この図1は、画素がマトリクス状に配列された撮像領域と、その周辺に形成された周辺回路部と、さらにパッド領域とを含む要部の概略断面図を示している。また、図2は、図1の固体撮像素子の平面図を模式的に示したものである。
本実施の形態に係るCMOS型固体撮像素子10では、例えば単結晶シリコン層等の半導体層(半導体基体)4の撮像領域24に、1つの光電変換素子(フォトダイオードPD)と複数のMOSトランジスタTr1で構成された単位画素22がマトリクス状に複数形成されている。また、単結晶シリコン層4の周辺領域25に、複数のCMOS型のトランジスタTr2からなる周辺回路部23が形成されている。
また、単結晶シリコン層4のパッド領域26は、後述するように、内部に形成された電極層29に外部よりコンタクト配線が接続される領域である。この固体撮像素子10では、電極層29をパッド電極として用いる。
単位画素22に形成された複数のMOS型のトランジスタTr1は、単結晶シリコン層4中に形成された対のソース領域及びドレイン領域間の表面側(図中下側)上にゲート絶縁膜を介してゲート電極6が形成された構成である。
また、周辺回路部23のCMOS型のトランジスタTr2も、単結晶シリコン層4中に形成された対のソース領域及びドレイン領域間の表面側にゲート絶縁膜を介してゲート電極6が形成された構成である。
単結晶シリコン層4の撮像領域24及び周辺領域25の表面側(図中下側)には、絶縁層7を介して多層の配線層8A(81,82,83)が形成されている。この配線層8Aは、フォトダイオードPD上に重なるように形成されている。さらに、配線層8A上には固体撮像素子10の機械的強度を保持するために、支持基板30が接着層を介して貼り合わされている。
一方、単結晶シリコン層4の裏面側(図中上側)には、絶縁膜32を介して、例えば図示しない反射防止膜や平坦化膜等が形成され、さらに、各単位画素22のフォトダイオードPDに対応して、カラーフィルタ33を介してオンチップレンズ34が形成されている。
パッド領域26では、単結晶シリコン層4の裏面側(図中上側)より、絶縁層7内に形成された電極層29に達する開口31が形成されている。そして、上述したように、この電極層29に外部よりコンタクト配線(図示せず)が接続される。
なお、電極層29は、配線層81と同一の面上に形成されると共に、配線層81と同じ材料(例えばAl)で形成されている。また、開口31の側壁には絶縁膜32が形成されている。
このような構成のCMOS型の固体撮像素子10においては、単結晶シリコン層4の裏面側からオンチップレンズ34を通じてフォトダイオードPDに光が照射される。
そして、本実施の形態の固体撮像素子10においては、特に、単結晶シリコン層4内において、パッド領域26と撮像領域24との間に拡散防止領域15が形成されている。
具体的には、図1及び図2に示すように、パッド領域26を基準として、周辺領域25及び撮像領域24側の一方の単結晶シリコン層4内において、パッド領域26の開口31から近い位置に溝16が形成され、この溝16内に拡散防止層が埋め込まれた構成である。
この拡散防止領域15は、例えば、製造途中において、電極層29に達する開口31を形成した際に、電極層29が多少削られることにより飛散した研削屑が開口31の側壁へと付着し、研削屑に起因する金属や金属不純物等が単結晶シリコン層4内へと拡散することを防ぐためのものである。これにより、拡散した金属等が単結晶シリコン層4内をさらに撮像領域24へと拡散して単位画素22のフォトダイオードPDに与える影響を防ぐことができる。
拡散防止層を構成する具体的な材料としては、例えば、酸化シリコン(SiO)、窒化シリコン(SiN)、酸化炭化シリコン(SiOC膜)、酸化窒化シリコン(SiON)、炭化シリコン(SiC)等を用いることができる。
このような構成の本実施の形態の固体撮像素子10によれば、単結晶シリコン層4において、パッド領域26と撮像領域24との間に埋め込み型の拡散防止領域15が形成されているので、後述する製造工程において、裏面側より電極層29に達する開口31を形成した際に、電極層29が削られることにより飛散した研削屑に起因する金属や金属不純物が単結晶シリコン層4内に拡散したとしても、金属等の拡散を抑制することが可能になる。これにより、研削屑が単結晶シリコン層4内をさらに拡散し、フォトダイオードPDへ与える影響を防ぐことが可能になる。
次に、このような構成の固体撮像素子10を製造する方法を、図3〜図5を参照して説明する。なお、図1と対応する部分には同一符号を付している。
先ず、図3Aに示すように、例えばシリコン基板2上に、埋め込み酸化膜(所謂BOX層)3を介して、単結晶シリコン層4が形成されたSOI基板5を用意する。
なお、埋め込み酸化膜3や単結晶シリコン層4の膜厚は任意に設定することができる。例えば単結晶シリコン層4の膜厚は、0.5μm〜10μmの範囲内で設定することができる。
そして、本実施の形態においては、特に、このSOI基板5の単結晶シリコン層4内において、パッド領域26と撮像領域24との間に拡散防止領域15を予め形成して、図3Bに示す状態にする。
具体的には、先ず、SOI基板5の単結晶シリコン層4上にフォトレジスト膜(図示せず)を成膜し、従来より公知のリソグラフィ技術を用いて、溝形成用のパターンのレジストマスク(図示せず)を形成する。
次に、このレジストマスクをマスクとして、単結晶シリコン層4をエッチングして溝(穴)16を形成し、上述した拡散防止層の材料を、例えばCVD法を用いて溝16内に埋設する。
そして、この後、単結晶シリコン層4の表面に残存する必要のない材料のみを、例えばCMP法やEB法を用いて除去することにより、図3Bに示したような拡散防止領域15を形成することができる。
次に、SOI基板5の単結晶シリコン層4内の所定の位置に、フォトダイオードPDを形成する。そして、さらに、単結晶シリコン層4の撮像領域24及び周辺領域25上に、絶縁層を介してそれぞれゲート電極6と対のソース領域及びドレイン領域からなるMOS型のトランジスタTr1及びCMOS型のトランジスタTr2を形成して、図3Cに示す状態にする。
次に、図4Dに示すように、単結晶シリコン層4の撮像領域24及び周辺領域25上に絶縁層7を介して多層の配線層8Aを形成する。この際、CMOS型のトランジスタTr2及び配線層8A等からなる周辺回路部23が形成される。また、単結晶シリコン層4のパッド領域26上に絶縁層7を介して電極層29を形成する。
具体的には、先ず、単結晶シリコン層4の撮像領域24、周辺領域25、さらにはパッド領域26上に絶縁層7を形成して平坦化処理を行った後、撮像領域24及び周辺領域25では1層目となる配線81を所定のパターンに形成する。また、パッド領域26では電極層29を形成する。
次に、1層目の配線81及び電極層29を含んで全面に再び絶縁層7を形成して平坦化処理を行った後、撮像領域24及び周辺領域25では2層目となる配線82を所定のパターンに形成する。
次に、2層目の配線82を含んで全面に再び絶縁層7を形成して平坦化処理を行った後、撮像領域24及び周辺領域25では3層目となる配線83を所定のパターンに形成する。
そして、この後、絶縁層7上に例えばSiN膜やSiON膜等からなる平坦化膜を形成する。
なお、図4Dに示す場合では配線層8Aが3層構造の場合を示したが、3層以上の場合はこのような工程が繰り返される。
次に、平坦化膜上に接着材層(図示せず)を塗布し、図4Eに示すように、支持基板30を貼り合わせる。このように、SOI基板5の表面側に支持基板30を貼り合わせるのは、後述する工程において、SOI基板5を薄膜化させる際に機械的な強度を確保するためである。
次に、上下を反転させることにより、SOI基板5の裏面側(図中上側)、すなわちシリコン基板2が露出された状態にする。そして、露出されたシリコン基板2、埋め込み酸化膜3を除去して、図4Fに示すように、SOI基板5の単結晶シリコン層4が露出された状態にする。
次に、図5Gに示すように、絶縁層7内に埋め込まれた電極層29に外部よりコンタクト配線を接続するために、パッド領域26において、裏面側より、単結晶シリコン層4、絶縁層7を順にエッチングして電極層29に達する開口31を形成する。これにより、電極層29が露出される。
この際、本実施の形態においては、上述した工程(図3B参照)において、パッド領域26と撮像領域24との間に拡散防止領域15が形成されているので、エッチングにより電極層29が多少削られて飛散した研削屑が開口31の側壁へと付着することにより、研削屑に起因する金属や金属不純物等が単結晶シリコン層4内に拡散したとしても、拡散防止領域15によって金属等の拡散を抑えることができる。
この後は、開口31を含んで絶縁膜32を形成し、開口31内の底面のみに電極層29が露出するように、絶縁膜32をエッチングして、図5Hに示す状態にする。
次に、図5Iに示すように、単結晶シリコン層4の裏面側に例えば反射防止膜や平坦化膜等を形成し、フォトダイオードPDに対応する部分に、カラーフィルタ33を介してオンチップマイクロレンズ34を形成する。これにより画素部22が形成される。
このようにして、図1に示した構成の裏面照射型のCMOS型固体撮像素子10を製造することができる。
なお、図4E〜図4Fに示す工程においては、シリコン基板2、埋め込み酸化膜3を除去して、SOI基板5の単結晶シリコン層4を露出する場合を示したが、シリコン基板2のみを除去して、埋め込み酸化膜3を残すことも可能である。
上述した製造方法によれば、SOI基板5の単結晶シリコン層4において、パッド領域26と撮像領域24との間に、予め拡散防止領域15を形成するようにしたので、図5Gに示したように、裏面側より単結晶シリコン層4、絶縁層7を順にエッチングして電極層29に達する開口31を形成した際に、削られた研削屑が飛散して、この研削屑に起因する金属等が単結晶シリコン層4内に拡散したとしても、開口31の近傍の単結晶シリコン層4内に形成された拡散防止領域15により金属等のさらなる拡散を抑えることができる。
これにより、金属等がさらに撮像領域24へと向かって拡散することを抑えて、フォトダイオードPDに金属等が侵入することを防ぐことができる。
上述した本実施の形態の固体撮像素子においては、図1及び図2に示したように、拡散防止領域15を、パッド領域26、すなわちパッド電極として用いる電極層29の一方の側に形成した場合を示したが、例えば平面図を図6Aに示すように、パッド領域26の周囲を囲むように形成することもできる。
このような構成の拡散防止領域15を有する固体撮像素子を製造する場合は、図3Bに示した工程において、溝16形成用のパターンのレジストマスクを形成する際に、レジストマスクの形状を、パッド領域26の周囲を囲むようなパターンで形成すればよい。
このように、拡散防止領域15をパッド領域26の周囲を囲むように形成した場合は、パッド領域26において、エッチングした際に様々な方向へ研削屑が飛散したとしても、例えば図2に示した拡散防止領域15を一方の側に形成した場合に比べて、より効果的に金属等の拡散を抑える構成を得ることができる。したがって、固体撮像素子の特性に与える影響をさらに抑えることができる。
また、この他にも、平面図を図6Bに示すように、パッド領域26の周囲を囲んで拡散防止領域15を形成せずに、撮像領域24の周囲を囲んで拡散防止領域15を形成することもできる。
このような構成の拡散防止領域15を有する固体撮像素子を製造する場合は、図3Bに示した工程において、溝16形成用のパターンのレジストマスクを形成する際に、レジストマスクの形状を、撮像領域24の周囲を囲むようなパターンで形成すればよい。
このように、拡散防止領域15を撮像領域24の周囲を囲むように形成した場合は、上述した図6Aに示す拡散防止領域15の構成の場合と同様に、より効果的に研削屑の拡散を抑える構成を得ることができ、固体撮像素子に与える影響をさらに抑えることができる。
上述した製造方法では、図3Bに示したように、SOI基板5の単結晶シリコン層4にフォトダイオードPD、また単結晶シリコン層4の表面側に各トランジスタ(MOS型のトランジスタTr1、CMOS型のトランジスタTr2)、配線層8A、電極層29等を形成する前に、予め単結晶シリコン層4内の所定の位置に拡散防止領域15を形成したが、例えばSOI基板5の単結晶シリコン層4にフォトダイオードPD、また単結晶シリコン層4の表面側に各トランジスタTr1,Tr2、配線層8A、電極層29等を形成した後に、単結晶シリコン層4内の所定の位置に拡散防止領域15を形成することもできる。
以下、このように拡散防止領域15を形成する場合を、上述した図3〜図5と図7を参照して説明する。
なお、図7は、SOI基板5の単結晶シリコン層4の表面側(図中上側)に各トランジスタTr1,Tr2、配線層8A、電極層29等を形成し、支持基板30を貼り合わせて上下を反転させた後、露出されたシリコン基板2、埋め込み酸化膜3を除去して単結晶シリコン層4を露出させた状態を示している。すなわち、上述した実施の形態の固体撮像素子を製造する方法において、図3Bに示した拡散防止領域15を形成する工程を除いて、図3A〜図4Eに示す工程までを行った後の状態を示している。
そして、この図7に示す状態で、単結晶シリコン層4内において、パッド領域26と撮像領域24との間に拡散防止領域15を形成して、上述した図4Fに示す状態にする。すなわち、上述したように、単結晶シリコン層4の所定の位置に溝16を形成し、この溝16内に材料膜17を埋め込むことにより拡散防止領域15を形成する。
そして、この後は、上述した実施の形態の製造方法の場合と同様に図5G〜図5Iに示す工程を行うことにより、CMOS型の固体撮像素子を製造することができる。
なお、このように製造途中において拡散防止領域15を形成する場合、単結晶シリコン層4内に溝16と開口31を同時に形成することができる。
以下、このように拡散防止領域15を形成する場合を、図3〜図5と図8を参照して説明する。なお、図8Aは、図7と同じ状態を示している。
このように、SOI基板5の単結晶シリコン層4が露出している、図8Aに示す状態において、先ず、図示しないが、単結晶シリコン層4上にフォトレジスト膜を成膜し、公知のリソグラフィ技術を用いて溝16と開口31形成用のパターンのレジストマスクを形成する。
次に、このレジストマスクをマスクとして単結晶シリコン層4をエッチングすることにより、図8Bに示すように、単結晶シリコン層4内の所定の位置に、溝16と開口31とがそれぞれ形成された状態にする。
次に、開口31のみにおいて、その底面に露出する絶縁層7を電極層29に達するまでさらにエッチングすることにより、図8Cに示す状態にする。
そして、この後は、上述した実施の形態の固体撮像素子を製造する場合と同様に、図5H及び図5Iに示す工程を行って、CMOS型の固体撮像素子を製造することができる。
このように溝16と開口31とを同時に形成する場合は、溝16形成用のレジストマスクを形成する工程と開口31形成用のレジストマスクを形成する工程を1回の工程で行うことができるので、レジストマスク形成工程を簡略化することができる。
次に、本発明に係る固体撮像素子の他の実施の形態を、図9を参照して説明する。
なお、この図9においても、図1に示した場合と同様に、画素がマトリクス状に配列された撮像領域と、その周辺に形成された周辺回路部と、さらにパッド領域とを含む要部の概略断面図を示している。
先の実施の形態の固体撮像素子10では、図1に示したように、溝16内が埋め込まれた、いわゆる埋め込み型の拡散防止領域15の場合であった。これに対して、本実施の形態の固体撮像素子11では、図9に示すように、溝16内が空洞とされた、いわゆる空洞型の拡散防止領域15が形成された場合である。
なお、拡散防止領域15以外の構成は、上述した実施の形態の固体撮像素子10の場合と同様であるので、図1と対応する部分には同一符号を付して重複説明を省略している。
このような構成の本実施の形態の固体撮像素子11によれば、上述した固体撮像素子10の場合と同様に、例えば製造途中において、エッチングにより電極層29に達する開口29を形成した際に、電極層29が多少削られることにより飛散した研削屑に起因する金属や金属不純物等が単結晶シリコン層4内へと拡散したとしても、空洞型の拡散防止領域15により、さらなる研削屑の拡散を抑制することが可能になる。
本実施の形態の、空洞型の拡散防止領域15を有する固体撮像素子11を製造する場合は、上述した実施の形態の固体撮像素子を製造する場合において、図3Bに示す工程で、単結晶シリコン層4内の所定の位置に溝16を形成した後、拡散防止層を埋め込む工程を行わないようにすればよい。
これにより、その後、電極層29を露出させるために、裏面側より単結晶シリコン層4、絶縁層7を順にエッチングして開口31を形成する際(図3G参照)には、溝16内はまだ空洞とされているので、飛散した研削屑に起因する金属や金属不純物が単結晶シリコン層4内に拡散しても、さらなる拡散を抑えることができる。
このように本実施の形態の製造方法においては、製造途中において、研削屑に起因する金属等が、単結晶シリコン2内を撮像領域24へと拡散してくることを抑えることができるので、フォトダイオードPDに金属等が侵入することを防ぐことができる。
なお、最終的に得ようとする固体撮像素子の構成によっては、開口31を形成した工程の後に、空洞型の拡散防止領域15の溝16内に、例えば絶縁膜、平坦化膜、保護膜等が埋め込まれる場合も考えられる。
また、このように、溝16内に絶縁膜、平坦化膜、保護膜等が埋め込まれたとしても、最終的にパッド領域26と撮像領域24との間に溝16が残ることはいうまでもない。
上述した本実施の形態では、本発明を、裏面照射型のCMOS型固体撮像素子に適用した場合を挙げて説明を行ったが、例えばCMOS型以外の裏面照射型の固体撮像素子にも適用することができる。
次に、本発明に係る半導体集積回路装置の一実施の形態を、図10を参照して説明する。
図10は、本発明に係る半導体集積回路装置を、表面側及び裏面側のそれぞれにトランジスタや配線層が形成された半導体集積回路装置に適用した場合を示している。
また、この図10は、トランジスタが形成された領域と、パッド領域を含む要部の概略断面図を示している。また、図1と対応する部分には同一符号を付している。
本実施の形態に係る半導体集積回路装置40では、例えば単結晶シリコン層等の半導体層(半導体基体)4の一方の側、すなわち表面側(図中上側)では、所定の位置に複数のMOS型のトランジスタTr1,Tr2が形成されている。
また、単結晶シリコン層4のパッド領域26は、後述するように、内部に形成された電極層29に外部よりコンタクト配線が接続される領域である。この半導体集積回路装置40では、電極層29をパッド電極として用いる。
MOS型のトランジスタTr1,Tr2は、それぞれ単結晶シリコン層4中に形成された対のソース領域及びドレイン領域間上にゲート絶縁膜を介してゲート電極6が形成された構成である。なお、各トランジスタTr1,Tr2のソース領域及びドレイン領域、またチャネル領域は、図示しないが、単結晶シリコン層4中の所定の位置に形成されている。
単結晶シリコン層4の各トランジスタTr1,Tr2が形成された領域の表面側(図中下側)には、絶縁層7を介して多層(例えば3層)の配線層8A(81,82,83)が形成されている。そして、さらに配線層8A上には、支持基板30が接着層(図示せず)を介して貼り合わされている。
一方、単結晶シリコン層4の裏面側(図中上側)においても、単結晶シリコン層4のトランジスタTr1,Tr2が形成された領域上には、絶縁層7を介して多層(例えば3層)の配線層8B(81,82,83)が形成されている。
パッド領域26では、前述した実施の形態の固体撮像素子10の場合と同様に、単結晶シリコン層4の裏面側より、絶縁層7内に形成された電極層29に達する開口31が形成されている。そして、上述したように、この電極層29に外部よりコンタクト配線(図示せず)が接続される。
なお、電極層29は、配線層81と同一の面上に形成されると共に、配線層81と同じ材料で形成されている。また、開口31の側壁には絶縁膜32が形成されている。
そして、本実施の形態の半導体集積回路装置40においては、特に、単結晶シリコン層4内において、パッド領域26とトランジスタTr1,Tr2が形成された領域との間に拡散防止領域15が形成されている。
具体的には、単結晶シリコン層4内において、パッド領域26の開口31から近い位置に溝16が形成され、この溝16内に拡散防止層が埋め込まれた構成である。
この拡散防止領域15は、上述した実施の形態の固体撮像素子の場合と同様に、製造途中における開口形成工程の際に、エッチングにより飛散した研削屑に起因する金属や金属不純物等が単結晶シリコン層4内へと拡散することを防ぐものである。これにより、拡散した金属等が単結晶シリコン層4内を各トランジスタTr1,Tr2が形成された領域へとさらに拡散して、例えば各トランジスタTr1,Tr2のソース領域やドレイン領域、さらにはチャネル領域に与える影響を防ぐことができる。
なお、この拡散防止層を構成する具体的な材料や拡散防止領域15の形状は、前述した実施の形態の固体撮像素子10の場合と同様であるので、重複説明は省略する。
このような構成の本実施の形態の半導体集積回路装置40によれば、単結晶シリコン層4において、パッド領域26と、各トランジスタTr1,Tr2が形成された領域との間に拡散防止領域15が形成されているので、前述した実施の形態の固体撮像素子の場合と同様に、後述する製造工程において、裏面側より電極層29に達する開口31を形成した際に、電極層29が削られることにより飛散した研削屑に起因する金属や金属不純物が単結晶シリコン層4内に拡散したとしても、金属等の拡散を抑制することが可能になる。これにより、金属等が単結晶シリコン層4内をさらに拡散して、各トランジスタTr1,Tr2のソース領域やドレイン領域、さらにはチャネル領域に与える影響を防ぐことが可能になる。
次に、このような構成の半導体集積回路装置40を製造する方法を、図11〜図13を参照して説明する。なお、図10と対応する部分には同一符号を付している。
先ず、図11Aに示すように、例えばシリコン基板2上に、埋め込み酸化膜(所謂BOX層)3を介して、単結晶シリコン層4が形成されたSOI基板5を用意する。なお、単結晶シリコン層4の膜厚は、例えば0.5μm〜10μmの範囲内で設定することができる。
そして、本実施の形態においては、特に、このSOI基板5の単結晶シリコン層4内において、後述するパッド領域26と各トランジスタが形成される領域27との間に拡散防止領域15を予め形成して、図11Bに示す状態にする。
なお、具体的な拡散防止領域15の形成方法は、前述した実施の形態の固体撮像素子10を製造する場合と同様であるので、重複説明は省略する。
次に、単結晶シリコン層4の各トランジスタが形成される領域27上に絶縁層を介して、ゲート電極6と対のソース領域及びドレイン領域からなるMOS型のトランジスタTr1,Tr2をそれぞれ形成し、図11Cに示す状態にする。
次に、図12Dに示すように、単結晶シリコン層4のトランジスタTr1,Tr2が形成された領域上に、絶縁層7を介して多層の配線層8A(81,82,83)を形成する。また、単結晶シリコン層4のパッド領域26上に絶縁層7を介して電極層29を形成する。
なお、具体的な各トランジスタTr1,Tr2や配線層8Aの形成方法は、前述した実施の形態の固体撮像素子を製造する場合と同様であるので、重複説明は省略する。
次に、平坦化膜上に接着材層(図示せず)を塗布し、図12Eに示すように、支持基板30を貼り合わせる。
次に、上下を反転させることにより、SOI基板5の裏面側(図中上側)、すなわちシリコン基板2が露出された状態にする。そして、露出されたシリコン基板2、埋め込み酸化膜3を除去して、図12Fに示すように、SOI基板5の単結晶シリコン層4が露出された状態にする。
次に、図13Gに示すように、単結晶シリコン層4のトランジスタTr1,Tr2が形成された領域上に対応する位置に、絶縁層7を介して多層の配線層8B(81,82,83)を形成する。
次に、図13Hに示すように、絶縁層7内に埋め込まれた電極層29に外部よりコンタクト配線を接続するために、パッド領域26において、裏面側より、絶縁層7、単結晶シリコン層4、絶縁層7を順にエッチングして電極層29に達する開口31を形成する。これにより、電極層29が露出される。
この際、本実施の形態においては、上述した工程(図11B参照)において、パッド領域26とトランジスタTr1,Tr2が形成された領域との間に拡散防止領域15が形成されているので、エッチングにより、電極層29が多少削られてしまい、飛散した研削屑が開口31の側壁に付着して、この研削屑に起因する金属や金属不純物等が単結晶シリコン層4内へと拡散したとしても、開口31の近傍の単結晶シリコン層4内に形成された埋め込み型の拡散防止領域15により金属等の拡散を抑えることができる。
この後は、開口31を含んで絶縁膜32を形成し、開口31内の底面のみに電極層29が露出するように、絶縁膜32をエッチングして、図13Iに示す状態にする。
このようにして、図10に示した構成の半導体集積回路装置40を製造することができる。
なお、図12E〜図12Fに示す工程においては、シリコン基板2、埋め込み酸化膜3を除去して、SOI基板5の単結晶シリコン層4を露出する場合を示したが、シリコン基板2のみを除去して、埋め込み酸化膜3を残すことも可能である。
上述した製造方法によれば、単結晶シリコン層4において、パッド領域26と、各トランジスタが形成される領域27との間に、予め拡散防止領域15を形成するようにしたので、開口31形成工程(図13H参照)において、削られた研削屑が飛散して、この研削屑に起因する金属等が単結晶シリコン層4内に拡散したとしても、開口31の近傍の単結晶シリコン層4内に形成された拡散防止領域15により金属等のさらなる拡散を抑えることができる。
これにより、金属等がさらにトランジスタTr1,Tr2が形成された領域へと向かって拡散することを防ぐことができるので、例えば各トランジスタTr1,Tr2のソース領域やドレイン領域、またチャネル領域等(図示せず)に金属等が侵入することを防ぐことができる。
本実施の形態の半導体集積回路装置40では、図1及び図2に示したように、拡散防止領域15を、パッド領域26の一方の側に形成した場合を示したが、例えば平面図を図6Aに示したように、パッド領域26の周囲を囲むように形成することもできる。
このような場合は、図11Bに示した工程において、溝16形成用のパターンのレジストマスクを形成する際に、レジストマスクの形状を、パッド領域26の周囲を囲むようなパターンで形成すればよい。
このような構成の拡散防止領域15とした場合は、パッド領域26において、エッチングした際に様々な方向へ研削屑が飛散したとしても、拡散防止領域15を一方の側に形成した場合に比べて、より効果的に研削屑の拡散を抑える構成を得ることができる。したがって、半導体集積回路装置40の特性に与える影響をさらに抑えることができる。
また、図示しないが、例えば各トランジスタTr1,Tr2が形成された領域の周囲を囲むように形成することもできる。
また、上述した製造方法においても、図11Bに示したように、SOI基板5の単結晶シリコン層4の表面側に、各トランジスタTr1、Tr2、配線層8A、電極層29等を形成する前に、予め単結晶シリコン層4内の所定の位置に拡散防止領域15を形成したが、例えばSOI基板5の単結晶シリコン層4に、フォトダイオードPD、また単結晶シリコン層4の表面側に各トランジスタTr1,Tr2、配線層8A、電極層29等を形成した後に、単結晶シリコン層4内の所定の位置に拡散防止領域15を形成することもできる。
このように拡散防止領域15を形成する場合は、図11Bに示した拡散防止領域15を形成する工程を行わずに図12Fに示す工程までを行った後に、単結晶シリコン層4内の所定の位置に拡散防止領域15を形成するようにする。
なお、拡散防止領域15の具体的な形成方法は、前述した実施の形態の固体撮像素子10を製造する場合と同様である。
そして、この後は、図13G〜図13Iに示した工程を行うことにより、図10に示す構成の半導体集積回路装置40を製造することができる。
また、上述した本実施の形態においては、単結晶シリコン層4の表面側及び裏面側に、各トランジスタTr1,Tr2や配線層8A,8Bが形成された構成の半導体集積回路装置40(図10参照)を製造する場合を挙げて説明を行ったが、図14に示すように、単結晶シリコン層4の表面側のみに、各トランジスタTr1,Tr2や配線層68Aが形成された構成の半導体集積回路装置42を製造する場合にも本発明を適用することができる。この場合においては、以下に示すようにして行うことができる。
すなわち、上述した製造方法の場合と同様に、図11A〜図12Fに示した工程を行った後、図15に示すように、単結晶シリコン層64の裏面側より、単結晶シリコン層4、絶縁層67を順にエッチングして開口71を形成して電極層69を露出させる。
この際、上述した工程(図11B参照)において、パッド領域26とトランジスタTr1,Tr2が形成された領域との間に拡散防止領域15が形成されているので、エッチングにより電極層29が多少削られることにより飛散した研削屑が開口31の側壁に付着して、この研削屑に起因する金属や金属不純物等が単結晶シリコン層4内へと拡散したとしても、開口31の近傍の単結晶シリコン層4内に形成された埋め込み型の拡散防止領域15により金属等の拡散を抑えることができる。
そして、この後は、上述した半導体集積回路装置の製造方法の場合と同様に、図示しないが、開口を含んで絶縁膜を形成し、開口内の底面を覆う絶縁膜のみを除去することにより電極層を露出させる。
これにより、図14に示したような、表面側のみにトランジスタTr1,Tr2及び配線層68Aが形成された構成の半導体集積回路装置42を製造することができる。
このように、結晶シリコン層4の表面側のみに、各トランジスタTr1,Tr2や配線層68Aが形成された構成の半導体集積回路装置42を製造する場合においても、開口形成工程(図15参照)において、単結晶シリコン層4内での金属等の拡散を抑えることができるので、上述した製造方法の場合と同様に、各トランジスタTr1,Tr2のソース領域やドレイン領域、さらにはチャネル領域(図示せず)に金属等が侵入することを防ぐことができる。
なお、このように、表面側のみに、各トランジスタTr1,Tr2や配線層68Aが形成された構成の半導体集積回路装置42を製造する場合において、製造途中において拡散防止領域15を形成する場合は、図8に示したと同様に、単結晶シリコン層4内に溝16と開口31を同時に形成することができる。
すなわち、図15において、単結晶シリコン層4に溝16を形成する工程と開口31を形成する工程を同時に行った後、図8Cに示したように、開口31のみにおいて、その底面に露出する絶縁層7を電極層29に達するまでさらにエッチングする。そして、この後は、図13H〜図13Iに示した場合と同様に、開口31を含んで絶縁膜72を形成し、開口内の底面を覆う絶縁膜のみを除去することにより電極層を露出させ、開口内において、電極層上にパッドを設けることにより、図14に示したような、表面側のみにトランジスタTr1,Tr2及び配線層68Aが形成された構成の半導体集積回路装置42を製造することができる。
このように、溝16と開口31とを同時に形成する場合は、溝16形成用のレジストマスクを形成する工程と開口31形成用のレジストマスクを形成する工程を1回の工程で行うことができるので、レジストマスク形成工程を簡略化することができる。
次に、本発明に係る半導体集積回路装置の他の実施の形態を、図16を参照して説明する。
なお、この図16においても、図10に示した場合と同様に、トランジスタが形成された領域と、パッド領域とを含む要部の概略断面図を示している。
上述した実施の形態の半導体集積回路装置40では、図10に示したように、溝16内に材料が埋め込まれた、いわゆる埋め込み型の拡散防止領域15の場合を示したが、本実施の形態の半導体集積回路装置41では、溝16内が空洞とされた、いわゆる空洞型の拡散防止領域15の場合である。
また、その他の具体的な構成は、前述した実施の形態の固体撮像素子10の場合と同様であるので、対応する部分には同一符号を付して重複説明を省略する。
このように、空洞型の拡散防止領域15を有する半導体集積回路装置41を製造する場合は、単結晶シリコン層4内の所定の位置に溝16を形成した後に、拡散防止層を埋め込む工程を行わないようにすればよい。
これにより、その後、電極層29を露出させるために、裏面側より、絶縁層7、単結晶シリコン層4、絶縁層7を順にエッチングして開口31を形成した際(図13G参照)では、溝16内はまだ空洞とされているので、飛散した研削屑に起因する金属や金属不純物が単結晶シリコン層4内に拡散しても、さらなる拡散を抑えることができる。
なお、最終的に得ようとする半導体集積回路装置の構成によっては、開口31を形成した工程の後に、空洞型の拡散防止領域15の溝16内に、例えば平坦化膜や保護膜等が埋め込まれる場合も考えられる。
また、このように、溝16内に平坦化膜や保護膜等が埋め込まれたとしても、最終的にパッド領域26と撮像領域24との間に溝16が残ることはいうまでもない。
このように本実施の形態の製造方法においても、上述した実施の形態の固体撮像素子10を製造する場合と同様に、製造途中において、金属等が、単結晶シリコン2内を外部取り出し用電極部26側からトランジスタTr1,Tr2が形成された領域へと拡散してくることを抑えることができるので、各トランジスタTr1,Tr2のソース領域やドレイン領域、さらにはチャネル領域(図示せず)に金属等が侵入することを防ぐことができる。
上述した本実施の形態では、パッド領域26の構成として、開口31内において電極層(パッド電極)29を露出させて、この電極層29に外部からのコンタクト配線が撮像される構成を説明したが、この他にも、以下に示すようなパッド領域26の構成が考えられる。
例えば、図17Aに示す構成は、単結晶シリコン層4内に形成された広い幅の開口31内において、その内面にTi膜36やAl膜37が形成され、Al膜37に外部よりコンタクト配線(図示せず)が接続されるようにした場合である。
なお、38は、絶縁層7内において電極層29に接して形成されたSiN膜である。また39は絶縁膜である。
すなわち、この構成は、絶縁層7内に形成されたCuよりなる配線層29上に、外部からのコンタクト配線(図示せず)を直接接続させることができないため、Ti膜36、さらにはAl膜37を開口31の内面に形成して、Al膜37に外部よりコンタクト配線(図示せず)が接続されるようにしている。
その他の構成は、図1に示す場合と同様であるので、対応する部分には同一符号を付している。
また、図17Bに示す構成は、開口31の形状を変形させることにより、開口31の表面側において、外部よりコンタクト配線(図示せず)が接続されるようにした場合である。
すなわち、この構成では、開口31の表面側が広い幅D2で形成され、この開口31の表面側を除いては狭い幅D1で形成されている。そして、広い幅D2で形成された表面側において、Al膜37に外部よりコンタクト配線(図示せず)が接続されるようにしている。
また、17Cに示すように、このような構成において、電極層29と開口31の内面に形成されたTi膜36との間に、絶縁層7内に形成されたW(タングステン)からなるプラグ42を介して接続するようにした構成とすることもできる。
その他の構成は、図17Aに示す場合と同様であるので、対応する部分には同一符号を付している。
このような、図17A〜図17Cに示した、いずれの構成においても、単結晶シリコン層4の所定の位置に開口31を形成する時に、拡散防止領域15で金属等の拡散を抑制することが可能になる。
上述した本実施の形態においては、本発明を、シリコン基板2上に埋め込み酸化膜3を介して単結晶シリコン層4が積層された、複数の層からなるSOI基板5から固体撮像素子及び半導体集積回路装置を製造する場合を挙げて説明を行ったが、単層の半導体基体(単結晶シリコン層)から、上述したような固体撮像素子や半導体集積回路装置を製造する場合にも、本発明を適用することが可能である。
尚、本発明は、上述の実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲でその他様々な構成が取り得る。
本発明の固体撮像素子の一実施の形態を示す概略断面図である。 拡散防止層の具体的な形状を示す平面図である。 A〜C 図1の固体撮像素子の製造工程図(その1)である。 D〜F 図1の固体撮像素子の製造工程図(その2)である。 G〜I 図1の固体撮像素子の製造工程図(その3)である。 A、B 拡散防止層の形状の他の形態を示す平面図である。 図1の固体撮像素子の他の製造方法を示す製造工程図(概略断面図)である。 A〜C 図1の固体撮像素子のさらに他の製造方法を示す製造工程図(概略断面図)である。 本発明の固体撮像素子の他の実施の形態を示す概略断面図である。 本発明の半導体集積回路装置の一実施の形態を示す概略断面図である。 A〜C 図10の半導体集積回路装置の製造工程図(その1)である。 D〜F 図10の半導体集積回路装置の製造工程図(その2)である。 G〜I 図10の半導体集積回路装置の製造工程図(その3)である。 本発明の半導体集積回路装置の他の形態を説明するための概略断面図である。 図14に示す半導体集積回路装置の製造方法を説明するための概略断面図である。 本発明の半導体集積回路装置の他の実施の形態を示す概略断面図である。 A〜C パッド領域の概略断面図である。 A〜C 固体撮像素子の製造方法を示す製造工程図(その1)である。 D〜F 固体撮像素子の製造方法を示す製造工程図(その2)である。 G〜H 固体撮像素子の製造方法を示す製造工程図(その3)である。 問題点を説明するための図(その1)である。 問題点を説明するための図(その2)である。 問題点を説明するための図(その3)である。
符号の説明
2・・・支持基板、3・・・埋め込み酸化膜、4・・・半導体基体(単結晶シリコン層)、5・・・SOI基板、6・・・ゲート電極、7・・・絶縁層、8A,8B(81,82,83)・・・配線層、10,11,12・・・固体撮像素子、15・・・拡散防止領域、16・・・溝、22・・・単位画素、23・・・、24・・・撮像領域、25・・・周辺領域、26・・・パッド領域、29・・・電極層、30・・・支持基板、31・・・開口、32絶縁膜、33・・・カラーフィルタ、34・・・オンチップマイクロレンズ、Tr1,Tr2・・・トランジスタ、PD・・・フォトダイオード、40,41,42・・・半導体集積回路装置

Claims (27)

  1. 光電変換素子が形成された半導体基体と、前記半導体基体の表面側の絶縁層内に形成された電極層とを少なくとも有する構成の固体撮像素子であって、
    前記半導体基体の裏面側から前記電極層に達する開口が形成され、
    少なくとも、前記光電変換素子と前記開口との間の前記半導体基体内に金属が拡散することを防ぐための拡散防止領域が形成されている
    固体撮像素子。
  2. 前記拡散防止領域は、前記半導体基体内に溝が形成された構成である請求項1に記載の固体撮像素子。
  3. 前記拡散防止領域は、前記開口が形成される前から形成されている請求項1に記載の固体撮像素子。
  4. 前記溝は、パッド領域に形成された開口とは異なる溝である請求項2に記載の固体撮像素子。
  5. 前記パッド領域に形成された前記開口の側壁に絶縁膜が形成されている請求項4に記載の固体撮像素子。
  6. 前記溝内に拡散防止層が埋め込まれている請求項2に記載の固体撮像素子。
  7. 前記拡散防止層が、SiO,SiN,SiOC,SiON,SiCのいずれかから成る請求項6に記載の固体撮像素子。
  8. 前記電極層がパッド電極である請求項1に記載の固体撮像素子。
  9. 前記拡散防止領域がパッド領域を囲んで形成されている、請求項1に記載の固体撮像素子。
  10. 光電変換素子が形成された半導体基体と、前記半導体基体の表面側の絶縁層内に形成された電極層とを少なくとも有する構成の固体撮像素子を製造する方法であって、
    前記半導体基体の裏面側から前記電極層に達する開口を形成する工程の前に、少なくとも、前記光電変換素子が形成される領域と前記開口が形成される領域との間の前記半導体基体内に、溝を形成することにより、金属が拡散することを防ぐための拡散防止領域を形成する工程を行う
    固体撮像素子の製造方法。
  11. 前記溝内に拡散防止層を埋め込むことにより前記拡散防止領域を形成する請求項10に記載の固体撮像素子の製造方法。
  12. 前記半導体基体に前記光電変換素子を形成する工程の前に、前記拡散防止領域を形成する工程を行う請求項11に記載の固体撮像素子の製造方法。
  13. 前記半導体基体に前記光電変換素子を形成する工程と、前記半導体基体の表面側に電極層を形成する工程を行った後、前記拡散防止領域を形成する工程を行う請求項11に記載の固体撮像素子の製造方法。
  14. 前記拡散防止領域の前記溝と前記半導体基体のみを貫通する第1の開口とを同時に形成した後に、前記半導体基体のみを貫通する前記第1の開口から前記電極層に達する第2の開口を形成して、前記半導体基体の裏面側から前記電極層に達する開口を形成する請求項13に記載の固体撮像素子の製造方法。
  15. 前記半導体基体と埋め込み酸化膜と基板とから成るSOI基板を用いて、前記絶縁層及び前記電極層を形成した後に、前記SOI基板の前記基板及び前記埋め込み酸化膜を除去して、前記半導体基体を露出させる、請求項10に記載の固体撮像素子の製造方法。
  16. 前記半導体基体と埋め込み酸化膜と基板とから成るSOI基板を用いて、前記絶縁層及び前記電極層を形成した後に、前記SOI基板の前記基板のみを除去する、請求項10に記載の固体撮像素子の製造方法。
  17. 半導体基体の表面側に形成されたトランジスタと、前記半導体基体の表面側の絶縁層内に形成された電極層とを少なくとも有する構成の半導体集積回路装置であって、
    前記半導体基体の裏面側から前記電極層に達する開口が形成され、
    少なくとも、前記トランジスタと前記開口との間の前記半導体基体内に金属が拡散することを防ぐための拡散防止領域が形成されている
    半導体集積回路装置。
  18. 前記拡散防止領域は、前記半導体基体内に溝が形成された構成である請求項17に記載の半導体集積回路装置。
  19. 前記拡散防止領域は、前記開口が形成される前から形成されている請求項17に記載の半導体集積回路装置。
  20. 前記溝内に拡散防止層が埋め込まれている請求項18に記載の半導体集積回路装置。
  21. 半導体基体の表面側に形成されたトランジスタと、前記半導体基体の表面側の絶縁層内に形成された電極層とを少なくとも有する構成の半導体集積回路装置を製造する方法であって、
    前記半導体基体の裏面側から前記電極層に達する開口を形成する工程の前に、少なくとも、前記トランジスタが形成される領域と前記開口が形成される領域との間の前記半導体基体内に、溝を形成することにより、金属が拡散することを防ぐための拡散防止領域を形成する工程を行う
    半導体集積回路装置の製造方法。
  22. 前記溝内に拡散防止層を埋め込むことにより前記拡散防止領域を形成する請求項21に記載の半導体集積回路装置の製造方法。
  23. 前記半導体基体の表面側に前記トランジスタを形成する工程を行う前に、前記拡散防止領域を形成する工程を行う請求項22に記載の半導体集積回路装置の製造方法。
  24. 前記半導体基体の表面側に前記トランジスタを形成する工程と、前記半導体基体の表面側に電極層を形成する工程を行った後に、前記拡散防止領域を形成する工程を行う請求項22に記載の半導体集積回路装置の製造方法。
  25. 前記拡散防止領域の前記溝と前記半導体基体のみを貫通する第1の開口とを同時に形成した後に、前記半導体基体のみを貫通する前記第1の開口から前記電極層に達する第2の開口を形成して、前記半導体基体の裏面側から前記電極層に達する開口を形成する請求項24に記載の半導体集積回路装置の製造方法。
  26. 前記半導体基体と埋め込み酸化膜と基板とから成るSOI基板を用いて、前記絶縁層及び前記電極層を形成した後に、前記SOI基板の前記基板及び前記埋め込み酸化膜を除去して、前記半導体基体を露出させる、請求項21に記載の半導体集積回路装置の製造方法。
  27. 前記半導体基体と埋め込み酸化膜と基板とから成るSOI基板を用いて、前記絶縁層及び前記電極層を形成した後に、前記SOI基板の前記基板のみを除去する、請求項21に記載の半導体集積回路装置の製造方法。
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