JP4524802B2 - 負荷駆動装置 - Google Patents

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Description

本発明は負荷駆動装置に関し、特に透明EL(Electro luminescence)ディスプレイ等の負荷を駆動する負荷駆動装置に関する。
負荷駆動装置、具体的にはドライバICは、出力波形の立ち上がりスピードや、出力ループによるノイズの影響が大きいと考えられており、従来は、出力波形を鈍らせたり、出力配線を短くしたりして電流ループの面積を小さくするノイズ対策がとられてきた。
また、従来技術として、出力バッファHブリッジ回路を駆動する、前段のバッファのPチャンネルMOSトランジスタとNチャンネルMOSトランジスタとの相対的なON抵抗の比を大きくすることにより、出力回路の貫通電流が流れる時間を短くするようにした負荷駆動装置が知られている(特許文献1参照)。
特開平4−3512号公報
しかしながら、従来の負荷駆動装置では、スイッチングの際に、ドライバIC内部に貫通電流が流れると、そのノイズレベルが大きくなり、出力段の影響よりも支配的となっていた。特に、車載製品においては、その規格であるFM,TV帯のMAXHOLD測定においてノイズレベルが大で問題となる場合が多くあった。例えば、出力配線をカットした場合においてもほとんどノイズレベルが下がらないという状態になってしまい、周辺をシールドで囲むなどの筐体での対策が必須となり、結果としてコスト高となっていた。また、2電源構成の場合は、出力回路用グラウンドと論理回路用グラウンドとの2種類のグラウンドがあり、同電位となっているために貫通電流は出力回路用グラウンドに流れるだけでなく論理回路用グラウンドにも流れてしまうことが分かった。さらに、貫通電流は、高周波電流のため、容量性結合により出力端子側にも流れてしまうことが分かった。このため、出力回路用電源から入った電流(貫通電流)は全ては出力回路用グラウンドに戻ってこない(流れない)ことになり、電流ループが不均等になり、少しのノイズでも大きなノイズを発生するコモンモードノイズが発生してしまっていた。このような状態になると、当然、出力回路用電源−出力回路用グラウンド間にあるバイパスコンデンサ(以下、パスコンと略記する)も影響がなくなってしまう。
その上、ドライバICの内部に流れる貫通電流は、急峻な電流となっているため、低周波領域のみでなく、高調波領域まで延びるブロードのノイズとなっていることが判明した。具体的には、本発明者らで検討したELディスプレイの貫通電流は、30KHzという低い周期で切り替るドライバICにおいても、100MHzの高調波までノイズが延びていた。これは、1本1本のノイズレベルがそれほど大きくなくても、分解能帯域幅(RBW)がMHzの帯域では、ノイズスペクトルが測定帯域に入る本数が多くなり、結果ノイズレベルが上がるという問題があった。また、このノイズは高次ノイズのため、原振(30K)の周波数が少しでも変わると100MHz近辺では周波数の変化が10000倍(100M/10K)になって現れることや、余りにも高次で高周波成分も歪むことなどから、高周波領域でノイズ周波数は一定になっておらず、このため、平均のレベルは低いけれど、MAXHOLDになるとノイズが大幅に上がるという特有のノイズになることも分かった。
また、従来は、出力回路用電源−出力回路用グラウンド間は、ドライバICのスイッチングの影響をできるだけ平滑化するようにパスコンに代表される容量の大きなコンデンサを入れる対策を行っていた。実際、出力回路用電源−出力回路用グラウンド間の容量は大きくすればするほど安定化の効果があるが、その場合は貫通電流が流れても十分電圧を維持するだけのコンデンサとなるため、電圧は安定するが、貫通電流は大きくなり問題となることも分かった。このため、パスコンを無くすという今までの逆の対策を試みたが、プリント板やドライバICなどからなる寄生容量により十分な効果が得られないことも分かった。
さらに、ドライバIC内部に流れる貫通電流を対策する手法としては、特許文献1に開示されているようにドライバICのON抵抗を大きくするという方法があるが、その場合は常にON抵抗が大きくなるため、ドライバICでの発熱が大きくなるという問題が発生する。
また、当然、ON抵抗はドライバICにより固定で決まっており、可変できないため、あまりON抵抗が大きいと十分出力をスイッチングできなくなり、対応できるデバイスに制限が出てくるという問題も発生する。
加えて、PチャンネルトランジスタとNチャンネルトランジスタとをONするタイミングをずらして対策する従来技術もあるが、各トランジスタのドレイン−ソース間などには必ず寄生容量があるため、その部分(OFFしているトランジスタ)において電位差を持っているので、ONに切り替ったと同時に貫通電流が流れてしまうため、完全に貫通電流を防止することができないという問題もあった。
最後に、表示器(ディスプレイ)においては、ドライバICの複数(ほとんど全部)の出力線が表示デバイス(画面)に接続されているため、ドライバICの貫通電流に発生するノイズが配線パターンを通して画面に伝わり、それにより、システム外部に放射されてしまい、対策が非常に困難で、特に透明ELディスプレイなどの透明表示器では深刻な問題となる。その理由は、透明表示器は表示面側でのシールドが困難であるからである。特に、透過性で商品力がある無機ELディスプレイでは、致命的な問題となる。
本発明の課題は、出力回路用電源を通常駆動状態より電位差を一瞬下げることで、出力回路用電源−出力回路用グラウンド間の寄生容量および出力段トランジスタの寄生容量に蓄えられた電荷を減らせるだけでなく、負荷駆動装置を変更することなく、出力段トランジスタのON抵抗の特性を一瞬上げることができる点に着目し、負荷駆動装置の出力を切り替える際に発生する貫通電流を大幅に低減することにより、ノイズを防止するようにした負荷駆動装置を提供することにある。
課題を解決するための手段および発明の効果
請求項1記載の負荷駆動装置は、出力回路用電源および論理回路用電源の2つ以上の電源を接続する多出力の負荷駆動装置において、プッシュプル構成された出力段トランジスタからなる複数の出力回路部と、前記出力回路部を制御する論理回路部と、前記出力回路用電源を遮断するスイッチング手段と、前記出力回路用電源を遮断した場合に出力回路用電源電圧を出力回路用グラウンド電位まで下げる抵抗手段と、前記出力回路用電源電圧が規定電圧以下になったことを検出して前記出力回路部の切り替えタイミング信号を発生するタイミング信号発生手段とを備え、前記論理回路用電源を通電した状態で前記スイッチング手段により前記出力回路用電源を遮断し、前記出力回路用電源電圧が前記規定電圧以下になったときにのみ前記出力回路部の状態を切り替えることを特徴する。請求項1記載の負荷駆動装置によれば、出力回路用電源−出力回路用グラウンド間(1箇所)を出力回路用グラウンド電位(0V)にすると、出力回路用電源−出力回路用グラウンド間の寄生容量だけでなく、出力段トランジスタの寄生容量に蓄えられた電荷が全てなくなる(=電位差なし)ため、負荷駆動装置の出力を切り替えても電気的に貫通電流が発生しないことに着目し、出力段トランジスタが切り替る際に発生する貫通電流を防止する。なお、出力回路用電源−出力回路用グラウンド間をスイッチングで切り替える際にノイズが出る場合があるが、出力回路用グラウンドおよび論理回路用グラウンドが1系統で確実に閉ループが形成されるためコモンモードノイズは出にくく、結果としてノイズレベルは小さいものとなり、気にならない。
請求項2記載の負荷駆動装置は、出力回路用電源および論理回路用電源の2つ以上の電源を接続する多出力の負荷駆動装置において、プッシュプル構成された出力段トランジスタからなる複数の出力回路部と、前記出力回路部を制御する論理回路部と、前記出力回路用電源を遮断するスイッチング手段と、前記出力回路用電源を遮断した場合に出力回路用電源電圧を出力回路用電源電圧より低い電位まで下げる抵抗手段と、前記出力回路用電源電圧が規定電圧以下になったことを検出して前記出力回路部の切り替えタイミング信号を発生するタイミング信号発生手段とを備え、前記論理回路用電源を通電した状態で前記スイッチング手段により前記出力回路用電源を遮断し、前記出力回路用電源電圧が前記規定電圧以下になったときにのみ前記出力回路部の状態を切り替えることを特徴する。請求項2記載の負荷駆動装置によれば、出力回路用電源−出力回路用グラウンド間の電圧を0Vまで下げなくても、通常駆動状態より電位差を一瞬下げることで、出力回路用電源−出力回路用グラウンド間の寄生容量および出力段トランジスタの寄生容量に蓄えられた電荷を減らせるだけでなく、負荷駆動装置を変更することなく(出力段トランジスタのドレイン−ソース間電圧,ゲート電圧を下げられるため)、トランジスタのON抵抗の特性を一瞬上げる(=負荷駆動装置の特性を変える)ことができる点に着目し、負荷駆動装置の出力を切り替える際に発生する貫通電流を大幅に低減する。
請求項3記載の負荷駆動装置は、請求項1または2記載の負荷駆動装置において、前記出力回路部に入力される切り替えタイミング信号を規定時間だけ遅らせるディレイ回路を備えることを特徴とする。請求項3記載の負荷駆動装置によれば、切り替えタイミング信号を規定時間だけ遅延させた切り替えタイミング信号とするディレイ回路を設けたことにより、出力回路用電源電圧の立ち下がる時間と、プッシュプル構成でなる出力回路部が切り替る時間とを十分確保でき、出力回路用電源電圧もより下がるため、ノイズ低減の効果が大であるという利点がある。換言すれば、出力回路用電源電圧の立ち下がる時間と出力段トランジスタが切り替る時間を十分確保でき、出力回路用電源電圧が規定時間の経過によりさらに下がるためノイズ低減の効果が大である。
請求項4記載の負荷駆動装置は、請求項3記載の負荷駆動装置において、前記スイッチング手段がスイッチ素子で形成されており、当該スイッチ素子をコンデンサを介して前記ディレイ回路の入力端子に接続したことを特徴とする。請求項4記載の負荷駆動装置によれば、電源遮断スイッチ素子を制御する信号を切り替えタイミング信号とし、その切り替えタイミング信号をディレイ回路で規定時間だけ遅らせることで、貫通電流を防止する。規定時間を出力回路用電源電圧が必ず下がるように設計することにより、タイミング信号発生手段が不要になるという効果がある。
請求項5記載の負荷駆動装置は、請求項1ないし4のいずれか1項に記載の負荷駆動装置において、前記抵抗手段が可変抵抗で形成され、前記出力回路用電源電圧を出力回路用グラウンド電位に落とす時間を一定時間に調整できることを特徴とする。請求項5記載の負荷駆動装置によれば、可変抵抗を可変に調整することにより、スイッチングスピードを確保して遅くれないようにし、負荷により立ち下がり時間が変わらないようにできる効果がある。立下り時間を一定に保つことにより、周波数を落とすのを防止できる。
請求項6記載の負荷駆動装置は、請求項1ないし5のいずれか1項に記載の負荷駆動装置において、前記抵抗手段が、スイッチ素子の抵抗成分でなることを特徴とする。請求項6記載の負荷駆動装置によれば、抵抗をスイッチ素子の抵抗成分に置き換えたことにより、消費電力が低下するという効果がある。
請求項7記載の負荷駆動装置は、請求項1ないし6のいずれか1項に記載の負荷駆動装置において、前記タイミング信号発生手段を、複数のラッチ回路毎に設けるようにしたことを特徴とする。請求項7記載の負荷駆動装置によれば、複数のラッチ回路毎に切り替えタイミング信号の発生タイミングを変えることができる。
請求項8記載の負荷駆動装置は、請求項1ないし6のいずれか1項に記載の負荷駆動装置において、前記タイミング信号発生手段を、外付けできるようにしたことを特徴とする。請求項8記載の負荷駆動装置によれば、各負荷駆動装置で切り替えタイミング信号のタイミングを少しずつ変えることができる。
請求項9記載の負荷駆動装置は、請求項2項に記載の負荷駆動装置において、前記出力回路用電源電圧を抵抗を介してレギュレータの入力端子に接続し、前記出力回路用電源電圧の低下電圧を前記レギュレータの入力電圧相当としたことを特徴とする。請求項9記載の負荷駆動装置によれば、出力回路用電源ラインをレギュレータの入力端子に接続することにより、出力回路用電源電圧を出力回路用グラウンドまで下げるのではなく、レギュレータの入力電圧相当とし、出力回路用グラウンドに電荷を捨てるのではなく利用することができる。
請求項10記載の負荷駆動装置は、請求項1,請求項3ないし8のいずれか1項に記載の負荷駆動装置において、前記出力回路用グラウンド電位と前記論理回路用グラウンド電位とが等しいことを特徴とする。請求項10記載の負荷駆動装置によれば、出力回路用グラウンド電位と論理回路用グラウンド電位とが等しいことにより、貫通電流の低減の効果がより一層顕著に得られる。
請求項11記載の負荷駆動装置は、請求項1ないし10のいずれか1項に記載の負荷駆動装置において、前記出力回路部のスイッチング回数を減らすために、前記切り替えタイミング信号の極性が同じ極性で続く場合は状態を保持し続けることを特徴とする。請求項11記載の負荷駆動装置によれば、切り替えタイミング信号の極性として同じ極性が続く場合は状態を保持し続けることにより、出力回路部のスイッチング回数を減らすことができる。
請求項12記載の負荷駆動装置は、請求項1ないし11のいずれか1項に記載の負荷駆動装置において、前記出力回路部に接続される負荷が容量性であることを特徴とする。請求項12記載の負荷駆動装置によれば、容量性負荷であれば、どのような負荷でも、最悪負荷条件からディレイ回路のディレイ値を決めて規定時間を設定することができる。
請求項13記載の負荷駆動装置は、請求項1ないし12のいずれか1項に記載の負荷駆動装置において、少なくとも前記出力発生回路とロジック回路とが1つのICに内蔵されていることを特徴とする。請求項13記載の負荷駆動装置によれば、少なくとも出力発生回路とロジック回路(シフトレジスタ等)とを1つのICに内蔵するようにすれば、部品点数を削減することができる。
請求項14記載の負荷駆動装置は、請求項1ないし13のいずれか1項に記載の負荷駆動装置において、前記出力回路部に接続される負荷が、透明ELディスプレイであることを特徴とする。請求項14記載の負荷駆動装置によれば、透明ELディスプレイは、透明であるという商品性からシールドが困難であり、かつ貫通電流域の影響が大であるので、負荷駆動装置のラッチ制御を使用することが好適である。
本発明は、出力回路用電源および論理回路用電源の2つ以上の電源を接続する多出力の負荷駆動装置において、負荷駆動装置の動作中に出力回路用電源電圧だけを下げても出力回路部と論理回路部とが独立になっているため、論理回路部が停止せず再起動などの操作が不要なことに着目し、負荷駆動装置の出力回路部(PチャンネルトランジスタおよびNチャンネルトランジスタ)の切り替えタイミングの前に出力回路用電源電圧を通常の電圧よりも一瞬下げることにより、負荷駆動装置の出力回路用電源−出力回路用グラウンド間の寄生容量に蓄えられた電荷および電圧を低減できること、さらに負荷駆動装置のPチャンネルトランジスタおよびNチャンネルトランジスタのゲート電圧およびドレイン−ソース間電圧も下がることで負荷駆動装置のON抵抗を一瞬だけ擬似的に上げられること、という2つの作用を同時に発生させることで負荷駆動装置がスイッチングする際に流れる貫通電流を大幅に低減できることを発見し、電源監視やディレイ回路と組み合わせることにより、常に貫通電流を低減できる低ノイズの負荷駆動を実現することができる。特に、貫通電流が多く流れノイズ原因の支配的要因となっている負荷駆動装置に大幅に効果があるノイズ対策を実現できる。
負荷駆動装置の出力を切り替える際に発生する貫通電流を大幅に低減することによりノイズを防止するという目的を、出力回路用電源−出力回路用グラウンド間の電位差を通常駆動状態より一瞬下げることにより達成した。
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明の実施例1に係る負荷駆動装置の構成を示す回路図である。図2は、本実施例1に係る負荷駆動装置の動作を示すタイミングチャートである。
本実施例1に係る負荷駆動装置は、例えば50Vの出力回路用電源Vsに一端が接続され、他端がPチャンネルトランジスタTr11〜Trn1のソース電極に接続された電源遮断スイッチSW1と、電源遮断スイッチSW1の他端と出力回路用グラウンドGND1(以下、出力回路用グラウンド電位も符号GND1で示す)との間に介挿された抵抗R1と、同じく電源遮断スイッチSW1の他端と出力回路用グラウンドGND1との間に介挿された抵抗R2とツェナダイオードZD1との直列接続と、抵抗R2とツェナダイオードZD1との接続点に入力端子が接続されたインバータINV1と、インバータINV1の出力端子が接続されたラッチ回路L1〜Lnと、ラッチ回路L1〜Lnのデータ端子Dに出力端子が接続されたシフトレジスタSRと、ラッチ回路L1〜Lnの出力端子がゲート電極にそれぞれ接続されたPチャンネルトランジスタTr11〜Trn1およびNチャンネルトランジスタTr12〜Trn2とから、その主要部が構成されている。
電源遮断スイッチSW1は、出力回路用電源Vsと出力回路用電源ラインVDDH(以下、出力回路用電源電圧も符号VDDHで示す)との接続を遮断して、出力回路用電源電圧VDDHを遮断する。
抵抗R1は、出力回路用電源ラインVDDHと出力回路用グラウンドGND1との間に介挿され、出力回路用電源電圧VDDHを下げる。
ツェナダイオードZD1は、出力回路用電源電圧VDDHを検出し、その検出結果である切り替えタイミング信号Sig1を発生する。
インバータINV1は、入力端子に入力された切り替えタイミング信号Sig1を反転して切り替えタイミング信号Sig1’としてラッチ回路L1〜Lnのクロック端子CKに入力する。
シフトレジスタSRは、論理回路用電源電圧VDD(例えば、5V)および論理回路用グランド電位GND2(例えば、0V)との間に接続され、データDATAをクロック信号CLKでシフトしながら出力する回路である。シフトレジスタSRの各出力端子は、ラッチ回路L1〜Lnのデータ入力端子Dにそれぞれ接続されている。
ラッチ回路L1〜Lnは、シフトレジスタSRからデータ端子Dに入力されたデータを、クロック端子CKに入力された切り替えタイミング信号Sig1の反転信号で切り替えて、複数の出力回路部の出力の切り替えタイミングを決定する切り替えタイミング信号Sig2を出力する回路である。
各出力回路部は、プルアップ構成されたPチャンネルトランジスタTr11〜Trn1とNチャンネルトランジスタTr12〜Trn2とからなる(以下、これらトランジスタを出力段トランジスタTrと総称する)。詳しくは、PチャンネルトランジスタTr11〜Trn1のソース電極は出力回路用電源ラインVDDHに接続され、PチャンネルトランジスタTr11〜Trn1のドレイン電極はNチャンネルトランジスタTr12〜Trn2のソース電極にそれぞれ接続されており、NチャンネルトランジスタTr12〜Trn2のドレイン電極は出力回路用グラウンドGND1に接続されている。PチャンネルトランジスタTr11〜Trn1のドレイン電極とNチャンネルトランジスタTr12〜Trn2のソース電極との接続点が、例えば、無機ELディスプレイのカラム等の負荷Q1〜Qnにそれぞれ接続されている。
次に、このように構成された本実施例1に係る負荷駆動装置の動作について説明する。
電源遮断スイッチSW1がONすると、抵抗R1は電源遮断スイッチSW1の抵抗成分に対して十分大きいため、出力回路用電源電圧VDDHは出力回路用電源Vsの電圧まで上昇する。
電源遮断スイッチSW1がOFFすると、抵抗R1により出力回路用電源Vs−出力回路用グラウンドGND1間の寄生容量だけでなく、PチャンネルトランジスタTr11〜Trn1およびNチャンネルトランジスタTr12〜Trn2の寄生容量に蓄えられた電荷を放電しながら出力回路用電源電圧VDDHを出力回路用グラウンド電位GND1まで最終的に下げることができる(図2(a)参照)。
また、出力回路用電源ラインVDDHは、抵抗R2およびツェナダイオードZD1を介して出力回路用グラウンドGND1にも接続されている。このため、電源遮断スイッチSW1がON/OFFし、出力回路用電源電圧VDDHが出力回路用電源Vsから出力回路用グラウンド電位GND1まで変化する際、ツェナダイオードZD1がレギュレートできる電圧以上の電圧に出力回路用電源電圧VDDHがなっていると、切り替えタイミング信号Sig1はツェナダイオードZD1のレギュレート電圧となる。また、出力回路用電源電圧VDDHがツェナダイオードZD1のレギュレート電圧以下になっていると、切り替えタイミング信号Sig1は出力回路用電源電圧VDDHとほぼ同電圧となる。仮にレギュレート電圧を5VになるツェナダイオードZD1に設定すると、出力回路用電源電圧VDDHが5V以上の際、切り替えタイミング信号Sig1は5Vになり、出力回路用電源電圧VDDHが5Vを以下になるとレギュレートできず、出力回路用電源電圧VDDHと同様に下がっていく(図2(b)参照)。
切り替えタイミング信号Sig1は、インバータINV1で反転後、ラッチ回路L1〜Lnのクロック端子CKに入力される。よって、出力回路用電源電圧VDDHがツェナダイオードZD1のレギュレート電圧以下になり、インバータINV1の閾値より下がると、インバータINV1の出力信号を入力するラッチ回路L1〜Lnのクロック端子CKが立ち上り、ラッチ回路L1〜Lnのデータ端子Dの入力データが出力端子Qに出力される(図2(c)参照)。このとき、ラッチ回路L1〜Lnの入力信号と出力信号とが異なる場合には、ラッチ回路L1〜Lnの出力信号が反転されるため、PチャンネルトランジスタTr11〜Trn1およびNチャンネルトランジスタTr12〜Trn2の入力信号Sig2の状態が切り替る(H→LまたはL→H)(図2(d)参照)。
ただし、この時の出力回路用電源電圧VDDHは下がっているため、PチャンネルトランジスタTr11〜Trn1およびNチャンネルトランジスタTr12〜Trn2の状態は変化するが、貫通電流がほとんど流れない。これは、電位差が少ないだけでなく、出力回路用電源電圧VDDHが下がっている状態では、PチャンネルトランジスタTr11〜Trn1およびNチャンネルトランジスタTr12〜Trn2のドレイン−ソース間電圧Vdsおよびゲート電圧Vgも下がるため、PチャンネルトランジスタTr11〜Trn1およびNチャンネルトランジスタTr12〜Trn2のON抵抗は非常に大きい値となっているためでもある。
その後、電源遮断スイッチSW1がONすることにより、出力回路用電源電圧VDDHが立ち上がり、出力波形も同様に立ち上がるが、既にPチャンネルトランジスタTr11〜Trn1およびNチャンネルトランジスタTr12〜Trn2のスイッチング動作は完了しており、貫通電流が流れることはない。
以上のように、本実施例1では、PチャンネルトランジスタTr11〜Trn1およびNチャンネルトランジスタTr12〜Trn2が切り替る際には、必ず出力回路用電源電圧VDDHが下がっており、そこで発生する貫通電流を低減することができるため、低ノイズの駆動を実現することができる。
[実施例1の変形例1]
図3は、本実施例1に係る負荷駆動装置の変形例1を示す回路図である。この変形例1は、図1に示した本実施例1に係る負荷駆動装置では、抵抗R1の電源遮断スイッチSW1に接続された一端とは反対側の他端が出力回路用グラウンドGND1に接続されていたのに対して、この他端を5Vの固定電源に接続するようにしたものである。
この変形例1のようにすれば、出力回路用電源電圧VDDHを出力回路用グラウンド電位GND1まで下げるのではなく、ドライバICの電源などの他の固定電位(図3では5V)まで下げることができる。このように、出力回路用電源ラインVDDHの出力回路用電源電圧VDDHを0Vまで下げなくても、通常駆動状態より電位差を一瞬下げることで、出力回路用電源Vs−出力回路用グラウンドGND1間の寄生容量および出力段トランジスタTrの寄生容量に蓄えられた電荷を減らせるだけでなく、負荷駆動装置を変更することなく(出力段トランジスタTrのドレイン−ソース間電圧Vds,ゲート電圧Vgを下げられるため)、出力段トランジスタTrのON抵抗の特性を一瞬上げる(=負荷駆動装置の特性を変える)ことができる点に着目し、負荷駆動装置の出力を切り替える際に発生する貫通電流を大幅に低減する。
図4は、本発明の実施例2に係る負荷駆動装置の構成を示す回路図である。図5は、本実施例2に係る負荷駆動装置の動作を示すタイミングチャートである。
本実施例2に係る負荷駆動装置は、図1に示した実施例1に係る負荷駆動装置に対して、PチャンネルトランジスタTr11〜Trn1およびNチャンネルトランジスタTr12〜Trn2のプッシュプル構成でなる出力回路部への切り替えタイミング信号Sig1を規定時間τだけ遅延させた切り替えタイミング信号Sig1’とするディレイ回路DLを設けるようにしたものである。ディレイ回路DLの入力端子は、抵抗R2とツェナダイオードZD1との接続点に接続されて切り替えタイミング信号Sig1を入力し、ディレイ回路DLの出力端子は、切り替えタイミング信号Sig1を規定時間τだけ遅延した切り替えタイミング信号Sig1’をインバータINV1の入力端子に出力する。電源遮断スイッチSW1を制御する切り替えタイミング信号Sig1(図5(b)参照)を遅延させて切り替えタイミング信号Sig1’ (図5(c)参照)を発生する。
なお、その他の特に言及しない部分は、実施例1に係る負荷駆動装置に係る対応部分と同様に構成されているので、対応する部分には同一符号を付して、それらの詳しい説明を割愛する。
このように構成された実施例2に係る負荷駆動装置によれば、切り替えタイミング信号Sig1を規定時間τだけ遅延させた切り替えタイミング信号Sig1’とするディレイ回路DLを設けたことにより、出力回路用電源電圧VDDHの立ち下がる時間と、PチャンネルトランジスタTr11〜Trn1およびNチャンネルトランジスタTr12〜Trn2のプッシュプル構成でなる出力回路部が切り替る時間とを十分確保でき、出力回路用電源電圧VDDHもより下がるため、ノイズ低減の効果が大であるという利点がある。換言すれば、出力回路用電源電圧VDDHの立ち下がる時間と出力回路部の出力段トランジスタTrが切り替る時間を十分確保でき、出力回路用電源電圧VDDHが規定時間τの経過によりさらに下がるためノイズ低減の効果が大である。
また、規定時間τは最悪負荷条件(出力オールH)からディレイ回路DLのディレイ値を決めても可であるので、容量性負荷であれば、どのような負荷でも同じ効果が得られる。
さらに、出力回路用電源電圧VDDHが0Vまで下がるのに十分必要な規定時間τを確保できるようにディレイ回路DLのディレイ値を決めると、一番大きいノイズ低減効果が得られる。
図6は、本発明の実施例3に係る負荷駆動装置の構成を示す回路図である。図7は、本実施例3に係る負荷駆動装置の動作を示すタイミングチャートである。
本実施例3に係る負荷駆動装置は、図4に示した実施例2に係る負荷駆動装置に対して、電源遮断スイッチSW1をPチャンネルトランジスタでなる電源遮断スイッチ素子SW2に置き換えるとともに、電源遮断スイッチ素子SW2のソース−ゲート間に抵抗R3およびツェナダイオードZD2を並列に接続し、さらに電源遮断スイッチ素子SW2のゲート電極をコンデンサC1を介してディレイ回路DLの入力端子に接続するようにしたものである。切り替えタイミング信号Sig1は、コンデンサC1とディレイ回路DLとの接続点に入力される。
なお、その他の特に言及しない部分は、実施例2に係る負荷駆動装置に係る対応部分と同様に構成されているので、対応する部分には同一符号を付して、それらの詳しい説明を割愛する。
このように構成された本実施例3に係る負荷駆動装置によれば、電源遮断スイッチ素子SW2を制御する信号を切り替えタイミング信号Sig1とし、その切り替えタイミング信号Sig1をディレイ回路DLで規定時間τだけ遅らせて切り替えタイミング信号Sig1’とすることで、貫通電流を防止することができる。規定時間τを出力回路用電源電圧VDDHが必ず下がるように設計することにより、タイミング信号発生手段が不要になるという効果がある。
[実施例3の変形例1]
図8は、本実施例3に係る負荷駆動装置の変形例1を示す回路図である。この変形例1は、図6に示した本実施例3に係る負荷駆動装置に対して、抵抗R1と出力回路用グラウンドGND1との間にスイッチSW3を追加するようにしたものである。
この変形例1によれば、抵抗R1と出力回路用グラウンドGND1との間にスイッチSW3を追加するようにしたので、スイッチSW3がオフの場合に電流が流れず、消費電力が低下するという効果がある。
[実施例3の変形例2]
図9は、本実施例3に係る負荷駆動装置の変形例2を示す回路図である。この変形例2は、図8に示した本実施例3に係る負荷駆動装置の変形例1に対して、電源遮断スイッチSW2とPチャンネルトランジスタTr11〜Trn1のソース電極との間に貫通電流を鈍らせるための抵抗R4をさらに追加するようにしたものである。
この変形例2によれば、貫通電流がより一層緩やかになるという利点がある。この変形例2によれば、貫通電流が防止された状態で、出力波形を抵抗R4などにより鈍らせると、ラジオノイズの効果がさらに得られる。なお、ドライバICの各出力に抵抗入れても同様の効果がある。
図10は、本発明の実施例4に係る負荷駆動装置の構成を示す回路図である。図11は、本実施例4に係る負荷駆動装置の動作を示すタイミングチャートである。
本実施例4に係る負荷駆動装置は、図1に示した実施例1に係る負荷駆動装置に対して、出力回路用電源電圧VDDHを出力回路用グラウンド電位GND1に落とす時間を、抵抗R1を固定抵抗でなく、可変抵抗VR1により可変させて一定にできるようにしたものである。なお、必要であれば、可変抵抗VR1をトランジスタの抵抗成分に変更する回路とすることもできる。
なお、その他の特に言及しない部分は、実施例1に係る負荷駆動装置に係る対応部分と同様に構成されているので、対応する部分には同一符号を付して、それらの詳しい説明を割愛する。
このように構成された実施例4に係る負荷駆動装置では、可変抵抗VR1を可変に調整することにより、スイッチングスピードを確保して遅くれないようにし、負荷により立ち下がり時間が変わらないようにできる効果がある。立下り時間を一定に保ち、周波数を落とすのを防止できる(図11(b)参照)。
図12は、本発明の実施例5に係る負荷駆動装置の構成を示す回路図である。
本実施例5に係る負荷駆動装置は、図1に示した実施例1に係る負荷駆動装置に対して、抵抗R1を、スイッチ素子SW4の抵抗成分に置き換えるようにしたものである。
なお、その他の特に言及しない部分は、実施例1に係る負荷駆動装置に係る対応部分と同様に構成されているので、対応する部分には同一符号を付して、それらの詳しい説明を割愛する。
このように構成された本実施例5に係る負荷駆動装置によれば、抵抗R1をスイッチ素子SW4の抵抗成分に置き換えたことにより、スイッチング動作がスピードアップするとともに、消費電力が低下するという効果がある。
図13は、本発明の実施例6に係る負荷駆動装置の構成を示す回路図である。
本実施例6に係る負荷駆動装置は、図1に示した実施例1に係る負荷駆動装置に対して、スイッチSW1,抵抗R1,抵抗R2,ツェナダイオードZD1およびインバータINV1からなる切り替えタイミング信号発生回路を、複数(図示は2つ)のラッチ回路L1〜Ln毎に設けるようにしたものである。
なお、その他の特に言及しない部分は、実施例1に係る負荷駆動装置に係る対応部分と同様に構成されているので、対応する部分には同一符号を付して、それらの詳しい説明を割愛する。
このように構成された本実施例6に係る負荷駆動装置によれば、スイッチSW1,抵抗R1,抵抗R2,ツェナダイオードZD1およびインバータINV1からなる切り替えタイミング信号発生回路を、複数のラッチ回路L1〜Ln毎に付けるようにしたので、各ラッチ回路L1〜Lnで切り替えタイミング信号Sig1のタイミングを少しずつ変えることができる。なお、複数の出力回路用電源ラインVDDHでタイミングを変えるようにしてもよい。
また、スイッチSW1,抵抗R1,抵抗R2,ツェナダイオードZD1およびインバータINV1からなる切り替えタイミング信号発生回路を、ドライバIC毎に外付けするようにしてもよい。
図14は、本発明の実施例7に係る負荷駆動装置の構成を示す回路図である。
本実施例7に係る負荷駆動装置は、図1に示した実施例1に係る負荷駆動装置に対して、抵抗R2とツェナダイオードZD1との接続点と、出力回路用グラウンドGND1との間に抵抗R7と抵抗R8との直列接続を介挿し、抵抗R7と抵抗R8との接続点の電圧を切り替えタイミング信号Sig1としてインバータINV1の入力端子に入力している。また、抵抗R1と出力回路用グラウンドGND1との間にツェナダイオードZD3を介挿し、抵抗R1とツェナダイオードZD3との接続点を逆流防止ダイオードD2を通じてドライバICの電源などの他のレギュレータREGの入力端子に接続している。レギュレータREGの入力端子には、逆流防止ダイオードD1を通じてバッテリー電圧+B(例えば、13V)も印加されている。レギュレータREGの出力端子は、5Vの固定電圧となっている。
なお、その他の特に言及しない部分は、実施例1に係る負荷駆動装置に係る対応部分と同様に構成されているので、対応する部分には同一符号を付して、それらの詳しい説明を割愛する。
このように構成された本実施例7に係る負荷駆動装置によれば、出力回路用電源ラインVDDHを抵抗R1を介してレギュレータREGの入力端子に接続することで、出力回路用電源電圧VDDHを出力回路用グラウンドGND1まで下げるのではなく、固定電位5VをレギュレートするレギュレータREGの入力電圧相当とすることとし、出力回路用グラウンドGND1に電荷を捨てるのではなく、レギュレータREGの入力電流として利用することができる。
[実施例7の変形例1]
図15は、本実施例7に係る負荷駆動装置の変形例1を示す回路図である。この変形例1は、図14に示した本実施例7に係る負荷駆動装置において、抵抗R1と抵抗R2とを共用して抵抗R1のみとするとともに、ツェナダイオードZD1,ツェナダイオードZ3および抵抗R7,R8を共用してツェナダイオードZD1のみとしたものである。
この変形例1のようにすれば、抵抗R1および抵抗R2だけでなく、ツェナダイオードZD1,ZD3も共用化できるので、部品点数を削減することができる。
ところで、上記実施例1ないし7に係る負荷駆動装置に関しては、以下のような変形例をさらに考えることができる。
上記実施例1ないし7に係る負荷駆動装置では、電源を出力回路用電源および論理回路用電源の2つとしたが、電源が3つ以上で少なくとも1つの電源を下げて論理回路を切り替えるようにしてもよい。
また、上記実施例1ないし7に係る負荷駆動装置では、H→L、L→H両方のタイミングで貫通電流対策をしているが、ノイズレベルに差がある場合や、トランジスタサイズ(電流能力)の差がある場合は、片方のタイミングのみで貫通電流対策をしてもよい。その方が高速動作が可能である。ただし、オールON、オールOFFの制御をする必要がある。この例以外は、ラッチ回路L1〜Ln毎に切り替わるため、ラッチ回路L1〜Ln前後で同じ状態であれば、出力も同じ状態を継続することにより、スイッチングの回数が減り、結果貫通電流が流れる回数が減ることによるノイズ低減効果と本発明の効果とを合わせることにより、さらなるノイズ低減効果を実現できる。
さらに、出力回路部の出力段トランジスタTrの切り替わりが大きいのが分かっている(ELフィールド反転駆動法)時などは、そのタイミングだけで貫通電流対策をしてもよい。この場合には、常にする対策回路を動作する必要もない。
出力回路用電源電圧VDDHを遮断または他の電位に固定する手段をドライバIC内部に備えることもできる。これにより、小型化が可能である。ただし、ドライバICの発熱防止にはならない。
以上、本発明の各実施例を説明したが、これらはあくまでも例示にすぎず、本発明はこれらに限定されるものではなく、特許請求の範囲の趣旨を逸脱しない限りにおいて、当業者の知識に基づく種々の変更が可能である。
本発明の実施例1に係る負荷駆動装置の回路図。 本実施例1に係る負荷駆動装置の動作をタイミングチャート。 本実施例1に係る負荷駆動装置の変形例の回路図。 本発明の実施例2に係る負荷駆動装置の回路図。 本実施例2に係る負荷駆動装置の動作をタイミングチャート。 本発明の実施例3に係る負荷駆動装置の回路図。 本実施例3に係る負荷駆動装置の動作をタイミングチャート。 本実施例3に係る負荷駆動装置の変形例1の回路図。 本実施例3に係る負荷駆動装置の変形例2の回路図。 本発明の実施例4に係る負荷駆動装置の回路図。 本実施例4に係る負荷駆動装置の動作をタイミングチャート。 本発明の実施例5に係る負荷駆動装置の回路図。 本発明の実施例6に係る負荷駆動装置の回路図。 本発明の実施例7に係る負荷駆動装置の回路図。 本実施例7に係る負荷駆動装置の変形例1の回路図。
符号の説明
GND1 出力回路用グラウンド,出力回路用グラウンド電位
GND2 論理回路用グラウンド,論理回路用グラウンド電位
INV1 インバータ
L1〜Ln ラッチ回路
R1,R2 抵抗(抵抗手段)
REG レギュレータ
SR シフトレジスタ
SW1 電源遮断スイッチ(スイッチング手段)
SW2 電源遮断スイッチ素子(スイッチング手段)
Tr11〜Trn1 Pチャンネルトランジスタ(出力段トランジスタ)
Tr12〜Trn2 Nチャンネルトランジスタ(出力段トランジスタ)
VDD 論理回路用電源電圧
VDDH 出力回路用電源電圧,出力回路用電源ライン
VR1 可変抵抗(抵抗手段)
Vs 出力回路用電源
ZD1 ツェナダイオード

Claims (14)

  1. 出力回路用電源および論理回路用電源の2つ以上の電源を接続する多出力の負荷駆動装置において、
    プッシュプル構成された出力段トランジスタからなる複数の出力回路部と、
    前記出力回路部を制御する論理回路部と、
    前記出力回路用電源を遮断するスイッチング手段と、
    前記出力回路用電源を遮断した場合に出力回路用電源電圧を出力回路用グラウンド電位まで下げる抵抗手段と、
    前記出力回路用電源電圧が規定電圧以下になったことを検出して前記出力回路部の切り替えタイミング信号を発生するタイミング信号発生手段とを備え、
    前記論理回路用電源を通電した状態で前記スイッチング手段により前記出力回路用電源を遮断し、前記出力回路用電源電圧が前記規定電圧以下になったときにのみ前記出力回路部の状態を切り替えることを特徴する負荷駆動装置。
  2. 出力回路用電源および論理回路用電源の2つ以上の電源を接続する多出力の負荷駆動装置において、
    プッシュプル構成された出力段トランジスタからなる複数の出力回路部と、
    前記出力回路部を制御する論理回路部と、
    前記出力回路用電源を遮断するスイッチング手段と、
    前記出力回路用電源を遮断した場合に出力回路用電源電圧を出力回路用電源電圧より低い電位まで下げる抵抗手段と、
    前記出力回路用電源電圧が規定電圧以下になったことを検出して前記出力回路部の切り替えタイミング信号を発生するタイミング信号発生手段とを備え、
    前記論理回路用電源を通電した状態で前記スイッチング手段により前記出力回路用電源を遮断し、前記出力回路用電源電圧が前記規定電圧以下になったときにのみ前記出力回路部の状態を切り替えることを特徴する負荷駆動装置。
  3. 前記出力回路部に入力される切り替えタイミング信号を規定時間だけ遅らせるディレイ回路を備える請求項1または2記載の負荷駆動装置。
  4. 前記スイッチング手段がスイッチ素子で形成されており、当該スイッチ素子をコンデンサを介して前記ディレイ回路の入力端子に接続した請求項3記載の負荷駆動装置。
  5. 前記抵抗手段が可変抵抗で形成され、前記出力回路用電源電圧を出力回路用グラウンド電位に落とす時間を一定時間に調整できる請求項1ないし4のいずれか1項に記載の負荷駆動装置。
  6. 前記抵抗手段が、スイッチ素子の抵抗成分でなる請求項1ないし5のいずれか1項に記載の負荷駆動装置。
  7. 前記タイミング信号発生手段を、複数のラッチ回路毎に設けるようにした請求項1ないし6のいずれか1項に記載の負荷駆動装置。
  8. 前記タイミング信号発生手段を、外付けできるようにした請求項1ないし6のいずれか1項に記載の負荷駆動装置。
  9. 前記出力回路用電源電圧を抵抗を介してレギュレータの入力端子に接続し、前記出力回路用電源電圧の低下電圧を前記レギュレータの入力電圧相当とした請求項2項に記載の負荷駆動装置。
  10. 前記出力回路用グラウンド電位と前記論理回路用グラウンド電位とが等しい請求項1,請求項3ないし8のいずれか1項に記載の負荷駆動装置。
  11. 前記出力回路部のスイッチング回数を減らすために、前記切り替えタイミング信号の極性が同じ極性で続く場合は状態を保持し続ける請求項1ないし10のいずれか1項に記載の負荷駆動装置。
  12. 前記出力回路部に接続される負荷が容量性であることを特徴とする請求項1ないし11のいずれか1項に記載の負荷駆動装置。
  13. 少なくとも前記出力発生回路とロジック回路とが1つのICに内蔵されている請求項1ないし12のいずれか1項に記載の負荷駆動装置。
  14. 前記出力回路部に接続される負荷が、透明ELディスプレイである請求項1ないし13のいずれか1項に記載の負荷駆動装置。
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