JP4524702B2 - データ管理装置、検索条件情報管理方法、およびコンピュータプログラム - Google Patents

データ管理装置、検索条件情報管理方法、およびコンピュータプログラム Download PDF

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Description

本発明は、フォルダの管理方法およびそれを適用したコンピュータなどに関する。
データを保存しておくためのツールとしてパーソナルコンピュータが広く一般に用いられている。データは、ファイルとしてパーソナルコンピュータのハードディスクに保存される。また、ハードディスクにはカテゴリごとのフォルダが設けられ、ファイルはそのカテゴリに対応したフォルダに分類され保存される。フォルダの中にさらにフォルダを設け、階層的にファイルを管理することもできる。
通常、パーソナルコンピュータを使い続けるとハードディスクに保存されるファイルの数が増える。そうすると、ユーザは、必要なファイルをすぐに発見するのが難しくなる。
そこで、パーソナルコンピュータには、ファイルおよびフォルダを検索する機能が設けられている。検索に関連する技術として、特許文献1には、検索の結果を予想してユーザに提示する方法が開示されている。
近年、ユーザが過去に行ったことのある検索をもう一度実行しその検索結果を表示するための「検索フォルダ」と呼ばれる機能がOSまたはメーラソフトなどに搭載されている。この機能によると、ユーザは、ファイルまたはフォルダの検索を行った際にその検索条件を「検索フォルダ」という名のデータとして保存しておくことができる。この検索フォルダのアイコンは、従来型のフォルダのアイコンを模したものである。そして、ユーザが従来のフォルダの中を閲覧する場合と同様にしてその検索フォルダを開く操作を行うと、コンピュータは、その検索条件に合うファイルおよびフォルダを検索し、それらをあたかも検索フォルダに格納されていたかのように表示する。
特開平10−154154号公報
パーソナルコンピュータを長い期間使用すると従来型のフォルダ(通常フォルダ)および検索フォルダの数が膨大になることが考えられる。そうなると、ユーザは、既に存在する従来型のフォルダまたは検索フォルダのことを忘れて同じような目的のフォルダ(従来型のフォルダまたは検索フォルダ)を新たに作成してしまうことがある。そのような作業を繰り返すと、フォルダの数がますます無駄に増加する。また、フォルダの階層構造が複雑になり、目的のファイルまたはフォルダを探すことがますます難しくなっていく。
本発明はそのような問題点に鑑み、コンピュータシステムおいて、フォルダの無駄な増加を抑えることを目的とする。
本発明の一実施形態に係るデータ管理装置は、検索条件を示す1つまたは複数の検索条件情報を記憶する検索条件情報記憶手段と、前記検索条件情報が指定された場合に記憶媒体の中から当該検索条件情報に示される検索条件に当てはまるデータを検索するデータ検索手段と、を有するデータ管理装置であって、ユーザによって新たに検索条件が指定された場合に、前記検索条件情報記憶手段に記憶されている、当該指定された検索条件に類似する検索条件を示す前記検索条件情報を検出する、類似検索条件情報検出手段と、ユーザによって指定された検索条件に類似する検索条件を示す前記検索条件情報が前記類似検索条件情報検出手段によって検出された場合に、当該指定された検索条件の情報を前記検索条件情報として前記検索条件情報記憶手段に記憶させかつ当該類似する検索条件を示す前記検索条件情報を前記検索条件情報記憶手段から削除する第一の整理処理、当該指定された検索条件の範囲および当該類似する検索条件の範囲の両方が含まれる範囲を表す検索条件を示す情報を前記検索条件情報として前記検索条件情報記憶手段に記憶させかつ当該類似する検索条件を示す前記検索条件情報を前記検索条件情報記憶手段から削除する第二の整理処理、当該指定された検索条件の情報を、当該類似する検索条件を示す前記検索条件情報に従属する従属検索条件情報として前記検索条件情報記憶手段に記憶させる第三の整理処理、および当該指定された検索条件の情報を、当該類似する検索条件を示す前記検索条件情報が従属する親検索条件情報として前記検索条件情報記憶手段に記憶させる第四の整理処理、のうちのいずれかの整理処理を実行する、整理処理手段と、ユーザによって新たに検索条件が指定された場合に、当該指定された検索条件が前記検索条件情報記憶手段に記憶されているいずれの前記検索条件情報に示される検索条件とも一致も類似もしなければ、当該指定された検索条件を示す情報を前記検索条件情報として前記検索条件情報記憶手段に記憶させ、当該指定された検索条件が前記検索条件情報記憶手段に記憶されているいずれかの前記検索条件情報に示される検索条件と一致すれば、当該指定された検索条件を示す情報を前記検索条件情報として前記検索条件情報記憶手段に記憶させない、検索条件情報追加手段と、を有する。
なお、前記検索条件情報とは、背景技術の欄で説明した、いわゆる検索フォルダである。
好ましくは、前記類似検索条件情報検出手段は、前記ユーザによって指定された検索条件に類似する検索条件を示す前記検索条件情報として、当該指定された検索条件が表す範囲の真部分集合である範囲を表す検索条件を示す前記検索条件情報、当該指定された検索条件が表す範囲を真部分集合とする範囲を表す検索条件を示す前記検索条件情報、または当該指定された検索条件が表す範囲の一部分と重なる範囲を表す検索条件を示す前記検索条件情報を検出する。
または、前記第一の整理処理、前記第二の整理処理、前記第三の整理処理、および前記第四の整理処理を前記ユーザに選択させるための選択画面を表示する選択画面表示手段、を有し、前記整理処理手段は、前記ユーザが選択した前記整理処理を実行する。
本発明の他の形態に係るデータ管理装置は、検索条件を示す1つまたは複数の検索条件情報を記憶する検索条件情報記憶手段と、前記検索条件情報が指定された場合に記憶媒体の中から当該検索条件情報に示される検索条件に当てはまるデータを検索するデータ検索手段と、を有するデータ管理装置であって、ユーザによって新たに検索条件が指定された場合に、当該指定された検索条件に基づいて前記記憶媒体の中から検索されるデータを示す第一の結果情報と前記検索条件情報記憶手段に記憶されている前記検索条件情報に示される検索条件に基づいて前記記憶媒体の中から検索されるデータを示す第二の結果情報とを比較することによって、当該第一の結果情報に類似する当該第二の結果情報に係る前記検索条件情報を、当該指定された検索条件に類似する検索条件を示す類似検索条件情報として検出する、類似検索条件情報検出手段と、前記ユーザによって指定された検索条件に類似する検索条件を示す前記類似検索条件情報が前記類似検索条件情報検出手段によって検出された場合に、当該指定された検索条件の情報を前記検索条件情報として前記検索条件情報記憶手段に記憶させかつ当該類似検索条件情報を前記検索条件情報記憶手段から削除する第一の整理処理、当該指定された検索条件の範囲および当該類似する検索条件の範囲の両方が含まれる範囲を表す検索条件を示す情報を前記検索条件情報として前記検索条件情報記憶手段に記憶させかつ当該類似検索条件情報を前記検索条件情報記憶手段から削除する第二の整理処理、当該指定された検索条件の情報を、当該類似検索条件情報に従属する従属検索条件情報として前記検索条件情報記憶手段に記憶させる第三の整理処理、および当該指定された検索条件の情報を、当該類似検索条件情報が従属する親検索条件情報として前記検索条件情報記憶手段に記憶させる第四の整理処理、のうちのいずれかを実行する、整理処理手段と、ユーザによって新たに検索条件が指定された場合に、当該指定された検索条件が前記検索条件情報記憶手段に記憶されているいずれの前記検索条件情報に示される検索条件とも一致も類似もしなければ、当該指定された検索条件を示す情報を前記検索条件情報として前記検索条件情報記憶手段に記憶させ、当該指定された検索条件が前記検索条件情報記憶手段に記憶されているいずれかの前記検索条件情報に示される検索条件と一致すれば、当該指定された検索条件を示す情報を前記検索条件情報として前記検索条件情報記憶手段に記憶させない、検索条件情報追加手段と、を有する。
本発明によると、フォルダの無駄な増加を抑えることができる。したがって、ユーザにとって、ファイルの管理が従来よりも容易になる。
図1はファイル管理システム1のハードウェア構成の例を示す図である。
ファイル管理システム1は、文書、画像、動画像、または音声などを再現する電子ファイル(以下、単に「ファイル」と記載する。)を管理するためのシステムである。ファイル管理システム1としてパーソナルコンピュータまたはワークステーションなどが用いられる。
図1に示すように、ファイル管理システム1は、CPU11、ROM12、RAM13、通信インタフェース14、ハードディスク15、入出力インタフェース16、ディスプレイ17、キーボード18、およびマウス19などによって構成される。
ROM12およびハードディスク15には、OS(Operating System)および種々のアプリケーションプログラムがインストールされている。
このOSは、検索フォルダの機能を備えている。「背景技術」の欄で説明した通り、この機能によると、ユーザは、ファイルまたはフォルダの検索を行った際にその検索条件を「検索フォルダ」という名のデータとして保存しておくことができる。この検索フォルダのアイコンは、従来の(通常の)フォルダのアイコンを模したものである。そして、従来のフォルダの中を閲覧する場合と同様にしてユーザがその検索フォルダを開く操作をすると、ファイル管理システム1は、その検索条件に合うファイルおよびフォルダを検索し、それらのアイコンをあたかも検索フォルダに格納されているかのようにウィンドウに表示する(図16参照)。ファイルには予めインデックス処理が施されているので検索は高速に行うことができる。
以下、従来の(通常の)フォルダを、検索フォルダと区別するために「通常フォルダ」と記載する。
ユーザは、このような検索フォルダを複数、ファイル管理システム1に管理させることができる。検索フォルダは、ルートフォルダ(ルートディレクトリ)またはいずれかの通常フォルダに保存しておくことができる。検索フォルダにも、通常フォルダと同様に、フォルダ名が付けられている。
つまり、ユーザは、ファイルまたは通常フォルダの検索を実行させた後、その際の検索条件を今後も使用する可能性があると判断したら、その検索条件を保存する操作を行う。すると、ファイル管理システム1は、その検索条件の検索フォルダを作成し所定の場所(ルートフォルダまたは通常フォルダ)に保存する。
また、検索フォルダに別の検索条件を示すデータを含ませておくこともできる。このデータは、この検索フォルダの1つ下の階層の検索フォルダとして取り扱われる。以下、ある検索フォルダから見て1つ下の階層の検索フォルダを「サブ検索フォルダ」と記載し、1つ上の階層の検索フォルダを「親検索フォルダ」と記載する。また、検索フォルダにサブ検索フォルダが含まれていることを「検索フォルダにサブ検索フォルダが保存されている」のように表現する。
検索フォルダにサブ検索フォルダが保存されている場合は、ユーザがその検索フォルダを開く操作を行うと、ファイル管理システム1は、その検索フォルダの検索条件に該当するファイルおよび通常フォルダを検索し、それらのアイコンを、そのサブ検索フォルダのアイコンとともに1つのウィンドウに表示する。そして、さらに、ユーザがそのサブ検索フォルダを開く操作を行うと、ファイル管理システム1は、そのサブ検索フォルダの検索条件に該当するものを検索し、それらのアイコンを1つのウィンドウに表示する。そのサブ検索フォルダにさらなるサブ検索フォルダが存在する場合は、そのアイコンも一緒に表示する。
ユーザは、従来通り、通常フォルダの中に別の通常フォルダを保存することができる。つまり、ファイル管理システム1は、通常フォルダを階層的に管理することができる。以下、ある通常フォルダから見て1つ上の階層の通常フォルダを「親通常フォルダ」と記載し、1つ下の階層の通常フォルダを「サブ通常フォルダ」と記載する。
なお、上述の通り、検索フォルダは、親検索フォルダに保存されていることもあれば、通常フォルダまたはルートフォルダに保存されていることもある。検索フォルダが通常フォルダに保存されている場合も、この検索フォルダから見てこの通常フォルダを「親通常フォルダ」と呼ぶ。
ROM12およびハードディスク15には、さらに、後述する図2に示す各部の機能を実現するためのプログラムおよびデータがインストールされている。これらのプログラムおよびデータは必要に応じてRAM13に読み出され、CPU11によってプログラムが実行される。
通信インタフェース14は、他の装置と通信を行うためのインタフェースである。通信インタフェース14として、NIC(Network Interface Card)またはモデムなどが用いられる。
キーボード18およびマウス19は、ユーザがファイル管理システム1に対して指令(コマンド)を与えるための入力装置である。
入出力インタフェース16には、キーボード18、マウス19、および外付けのメディアドライブ(例えば、外付けハードディスクドライブ、外付けMO(Magneto Optical Disk)ドライブ、またはUSB(Universal Serial Bus)メモリなど)が接続される。入出力インタフェース16として、USBまたはRS−232Cなどが用いられる。
ディスプレイ17は、上述のウィンドウなどを表示するCRTディスプレイまたは液晶ディスプレイなどである。
ファイル管理システム1は、後述する図6に示す各部の機能によって、同一でありまたは類似する2つの通常フォルダを探索する。そして、そのような通常フォルダが見つかった場合に、両者を統合したりいずれか一方を削除したりすることによって、通常フォルダの整理を行う。なお、「通常フォルダの削除」とは、それに保存されている(所属する)すべてのファイルおよび直下のフォルダごと削除することを、意味する。つまり、マイクロソフト社のWindows(登録商標)およびアップル社のMAC OSなどにおけるフォルダまたはディレクトリの削除と同義である。
また、ファイル管理システム1は、後述する図12に示す各部の機能によって、同一でありまたは類似する2つの検索フォルダおよび検索結果が同一になりまたは類似する2つの検索フォルダを探索する。そして、そのような検索フォルダが見つかった場合に、両者を統合したりいずれか一方を削除したりすることによって、検索フォルダの整理を行う。
どのような通常フォルダ同士が同一でありまたは類似するか、どのような検索フォルダ同士が同一でありまたは類似するか、または、どのような検索結果同士が同一でありまたは類似するかは、後に説明する。
以下、通常フォルダの整理の処理および検索フォルダの整理の処理を、順次、図2、図6、および図12を参照しながら説明する。
図2はファイル管理システム1の機能的構成の例を示す図、図3は通常フォルダ情報テーブルTLFの例を示す図、図4はファイル情報テーブルTLDの例を示す図、図5は検索フォルダ情報テーブルTLKの例を示す図である。
図2に示すように、ファイル管理システム1は、データベース101、選択肢保存部102、コマンド受付部103、通常フォルダ整理処理部106、および検索フォルダ整理処理部107などによって構成される。
データベース101は、通常フォルダ情報テーブルTLF、ファイル情報テーブルTLD、および検索フォルダ情報テーブルTLKを保存する。
通常フォルダ情報テーブルTLFには、ファイル管理システム1自身が管理する記録媒体(以下、「管理下記録媒体」と記載する。)に保存されている通常フォルダごとに、その属性を示すレコードが格納されている。具体的には、図3に示すように、通常フォルダごとに、その通常フォルダの名称(フォルダ名)および親通常フォルダの絶対パス(親フォルダパス)を示すレコードが格納されている。
ファイル情報テーブルTLDには、管理下記録媒体に保存されているファイルごとに、その属性を示すレコードが格納されている。具体的には、図4に示すように、ファイルごとに、そのファイルの名称(ファイル名)、種類、サイズ、および更新日時およびそのファイルが保存されている通常フォルダの絶対パス(フォルダパス)を示すレコードが格納されている。このようなレコードに基づいて、後に説明する各部は、管理下記録媒体からファイルを呼び出すことができる。
検索フォルダ情報テーブルTLKには、管理下記録媒体に保存されている検索フォルダごとに、その属性を示すレコードが格納されている。具体的には、図5に示すように、検索フォルダごとに、その検索フォルダの名称(検索フォルダ名)、親通常フォルダまたは親検索フォルダの絶対パス(親フォルダパス)、および検索条件を示すレコードが格納されている。
図2に戻って、選択肢保存部102は、後に説明する選択肢データDS、DT、DU、またはDWを保存する。通常フォルダの整理の処理が完了するごとに、選択肢保存部102はリセットされ、保存されていた選択肢データDSは全て削除される。また、新たな検索フォルダの生成の制限の処理または既存の検索フォルダの整理の処理が完了するごとに、選択肢保存部102はリセットされ、保存されていた選択肢データDT、DU、またはDWは全て削除される。
コマンド受付部103は、ユーザがキーボード18またはマウス19を用いて入力した指令または検索条件などを受け付ける。
通常フォルダ整理処理部106は、コマンド受付部103によって受け付けられた指令に従って、通常フォルダの整理の処理を行う。検索フォルダ整理処理部105は、コマンド受付部103によって受け付けられた指令に従って、新たな検索フォルダの生成の制限および既存の検索フォルダの整理の処理を行う。以下、通常フォルダ整理処理部106および検索フォルダ整理処理部105を順次、詳細に説明する。
〔通常フォルダの整理の処理〕
図6は通常フォルダ整理処理部106の構成の例を示す図、図7は集合Saと集合Sbとの関係を示す図、図8は第一選択肢追加処理の流れを説明するためのフローチャート、図9はユーザに提示する選択肢のテンプレートTPの例を示す図、図10は選択肢提示画面GMT1の例を示す図である。
図6に示すように、通常フォルダ整理処理部106は、同一類似フォルダ検索部61、選択肢追加処理部62、選択肢提示画面表示処理部63、および整理処理実行部64などによって構成されており、ファイル管理システム1の管理下記録媒体に保存されている通常フォルダを整理する処理を実行する。
同一類似フォルダ検索部61は、ファイル管理システム1の管理下記録媒体に保存されている通常フォルダのうちの、ユーザが選択した通常フォルダとそれ以外の各通常フォルダとを比較することによって、構成メンバが前者と同一である通常フォルダおよび類似する通常フォルダを検索する。これらの通常フォルダの内容は、ファイル情報テーブルTLDおよび通常フォルダ情報テーブルTLFを参照すれば分かる。
一方の通常フォルダに保存されているファイル、通常フォルダ、および検索フォルダの集合を「Sa」とし、他方の通常フォルダに保存されているファイル、通常フォルダ、および検索フォルダの集合を「Sb」とした場合に、SaおよびSbが図7(a)に示すような一致する関係にある場合に、両通常フォルダは同一であると判定される。
具体的には、次の(A_1)〜(A_5)の要件を全て満たす場合に、両通常フォルダは同一であると判定される。
(A_1) 一方の通常フォルダに1つまたは複数のファイルが保存されている場合は、それらのファイルと同一のファイルが全て、他方の通常フォルダにも保存されており、かつ、当該他方の通常フォルダに保存されているファイルと同一のファイルが全て、当該一方の通常フォルダにも保存されていること。つまり、両通常フォルダのファイルのメンバ構成が一致すること。
(A_2) 一方の通常フォルダに1つまたは複数の検索フォルダが保存されている場合は、それらの検索フォルダと同一の検索フォルダが全て、他方の通常フォルダにも保存されており、かつ、当該他方の通常フォルダに保存されている検索フォルダと同一の検索フォルダが全て、当該一方の通常フォルダにも保存されていること。つまり、両通常フォルダのサブ検索フォルダのメンバ構成が一致すること。
(A_3) 一方の通常フォルダに保存されているいずれかの検索フォルダにさらにサブ検索フォルダが保存されている場合は、当該サブ検索フォルダと他方の通常フォルダに保存されているいずれかの検索フォルダに保存されているいずれかのサブ検索フォルダとが同一であること。さらに下位の階層にもサブ検索フォルダが存在する場合も同様に、同一の検索フォルダが存在すること。
(A_4) 一方の通常フォルダにサブ通常フォルダが保存されている場合は、このサブ通常フォルダのファイルおよび検索フォルダのメンバ構成と他方の通常フォルダに保存されているいずれかのサブ通常フォルダのファイルおよび検索フォルダのメンバ構成とが一致すること。
(A_5) 一方の通常フォルダに保存されているいずれかのサブ通常フォルダにさらに別のサブ通常フォルダが保存されている場合は、当該別のサブ通常フォルダのファイルおよび検索フォルダのメンバ構成と他方の通常フォルダに保存されているいずれかのサブ通常フォルダに保存されているいずれかのサブ通常フォルダのファイルおよび検索フォルダメンバ構成とが一致すること。さらに下位の階層にもサブ通常フォルダが存在する場合も同様に、メンバ構成同士が一致すること。
さらに、比較対象である2つの通常フォルダ(またはサブ通常フォルダ)のフォルダ名が同一であること、という要件を上記の(A_1)〜(A_5)に加えてもよい。
一方の通常フォルダ(またはサブ通常フォルダ)に保存されているファイルと他方の通常フォルダ(またはサブ通常フォルダ)に保存されているファイルとは、次の(B_1)および(B_2)の要件を全て満たす場合に同一であると判定される。
(B_1) 両ファイルのファイル名が一致すること。
(B_2) 両ファイルのコンテンツの部分(属性に関する部分を除いたデータ。いわゆる実データ)同士が一致すること。
なお、(B_2)の要件の代わりに、次の(B_3)、(B_4)、または(B_5)のいずれかの要件を用いてもよい。
(B_3) 両ファイルのサイズが一致すること。
(B_4) 両ファイルの更新日時が一致すること。
(B_5) 両ファイルのサイズが一致しかつ両ファイルの更新日時が一致すること。
一方の通常フォルダ(またはサブ通常フォルダ)に保存されている検索フォルダと他方の通常フォルダ(またはサブ通常フォルダ)に保存されている検索フォルダとは、次の(C_1)〜(C_3)の要件を全て満たす場合に同一であると判定される。
(C_1) 両検索フォルダの検索条件が同一であること。
(C_2) 一方の検索フォルダが1つまたは複数のサブ検索フォルダを有する場合は、他方の検索フォルダも、それらのサブ検索フォルダと同一の検索条件のサブ検索フォルダを全て有すること。
(C_3) 一方の検索フォルダのいずれかのサブ検索フォルダにさらに別のサブ検索フォルダがある場合は、当該別のサブ検索フォルダの検索条件と他方の検索フォルダのいずれかのサブ検索フォルダのいずれかのサブ検索フォルダの検索条件とが同一であること。さらにそれよりも下位の階層にもサブ検索フォルダが存在する場合も同様に、両者の対応する階層のサブ検索フォルダ同士の検索条件が同一であること。
なお、例えば「X1かつ(X2またはX3)」という検索条件と「(X1かつX2)または(X1かつX3)」という検索条件とは、文字列として見れば相違するが、検索条件式として見れば等しい。よって、両者は同一である。
また、次の(D_1)または(D_2)の要件を満たす場合に、両通常フォルダは類似すると判定される。
(D_1) 一方の通常フォルダに保存されているファイル、検索フォルダ、およびサブ通常フォルダと同一のファイル、検索フォルダ、およびサブ通常フォルダが全て、他方の通常フォルダにも保存されているが、当該一方の通常フォルダに保存されているいずれのファイル、検索フォルダ、およびサブ通常フォルダとも同一でないファイル、検索フォルダ、またはサブ通常フォルダが当該他方の通常フォルダに保存されていること。すなわち、当該一方の通常フォルダに保存されているファイル、検索フォルダ、およびサブ通常フォルダの集合を「α」とし、当該他方の通常フォルダに保存されているファイル、検索フォルダ、およびサブ通常フォルダの集合を「β」とすると、図7(b)に示すように、αがβの真部分集合であること。
(D_2) 一方の通常フォルダおよび他方の通常フォルダの両方に同一のファイル、検索フォルダ、またはサブ通常フォルダが保存されているが、当該一方の通常フォルダに保存されているいずれのファイル、検索フォルダ、およびサブ通常フォルダとも同一でないファイル、検索フォルダ、またはサブ通常フォルダが当該他方の通常フォルダに保存されており、かつ、当該他方の通常フォルダに保存されているいずれのファイル、検索フォルダ、およびサブ通常フォルダとも同一でないファイル、検索フォルダ、またはサブ通常フォルダが当該一方の通常フォルダに保存されていること。すなわち、当該一方の通常フォルダに保存されているファイル、検索フォルダ、および通常フォルダの集合を「α」とし、当該他方の通常フォルダに保存されているファイル、検索フォルダ、および通常フォルダの集合を「β」とし、当該一方の通常フォルダおよび当該他方の通常フォルダの両方に保存されている同一のファイル、検索フォルダ、および通常フォルダの集合を「γ」とすると、図7(c)に示すように、γがαの真部分集合であり、γがβの真部分集合であり、αがβの真部分集合でなく、かつβがαの真部分集合でないこと。
さらに、(D_1)または(D_2)の要件に次の(D_3)の要件を加えてもよい。
(D_3) 両通常フォルダのフォルダ名が同一であること。
さらに、(D_2)の要件に次の(D_4)の要件を加えてもよい。
(D_4) αのファイルの個数に対するγのファイルの個数の割合が所定の閾値を超えていること。または、βのファイルの個数に対するγのファイルの個数の割合が所定の閾値を超えていること。
以下、ユーザが選択した通常フォルダを「選択通常フォルダ」と記載し、選択通常フォルダと比較される通常フォルダを「比較通常フォルダ」と記載する。
また、同一類似フォルダ検索部61の処理によると、選択通常フォルダと比較通常フォルダとが類似する場合に、両者が次の「第一の類似形態」ないし「第三の類似形態」のうちのどの形態の類似性を有するのかを、求めることができる。
・ 第一の類似形態:その選択通常フォルダとその比較通常フォルダとが上記の(D_1)の要件を満たし、かつ、(D_1)に示す「一方の通常フォルダ」がその選択通常フォルダであり「他方の通常フォルダ」がその比較通常フォルダである。
・ 第二の類似形態:その選択通常フォルダとその比較通常フォルダとが上記の(D_1)の要件を満たし、かつ、(D_1)に示す「一方の通常フォルダ」がその比較通常フォルダであり「他方の通常フォルダ」がその選択通常フォルダである。
・ 第三の類似形態:その選択通常フォルダとその比較通常フォルダとが上記の(D_2)の要件を満たす。
選択肢追加処理部62は、選択通常フォルダと内容が同一でありまたは類似する通常フォルダ(比較通常フォルダ)が同一類似フォルダ検索部61によって見つけられた場合に、両通常フォルダに対して取り得る整理の処理の選択肢を示す選択肢データDSを生成し、選択肢保存部102に追加(保存)する。選択肢データDSの生成および追加の処理は、図8に示すような手順で行われる。
ファイル管理システム1の管理者は、図9(a)〜(d)に示すような複数のテンプレートTP(TP1〜TP4)のデータを予め用意しておき、所定の保存場所に保存させておく。
選択肢追加処理部62は、図9(a)〜(d)に下線で示す「選択フォルダパス」および「比較フォルダパス」の部分にそれぞれその選択通常フォルダの絶対パスおよびその比較通常フォルダの絶対パスを当てはめることによって、選択肢データDSを生成する。
図8において、選択肢追加処理部62は、その比較通常フォルダがその選択通常フォルダと一致する(同一である)場合は(#11でYes)、テンプレートTP1を用いてユーザに選ばせる選択肢を示す選択肢データDSを生成し、それを選択肢保存部102に保存する(#12)。
つまり、その選択通常フォルダおよびその比較通常フォルダのうち、(ア_1)前者を削除して後者を残す、および、(ア_2)後者を削除して前者を残す、の2つの選択肢を示す選択肢データDSを生成し追加する。
その選択通常フォルダとその比較通常フォルダとが上記の第一の類似形態の類似性を有する場合は(#13でYes)、テンプレートTP2を用いて選択肢データDSを生成し、それを選択肢保存部102に追加する(#14)。
つまり、その選択通常フォルダおよびその比較通常フォルダのうち、(イ_1)前者を削除して後者を残す、(イ_2)後者を削除して前者を残す、(イ_3)前者を後者のサブ通常フォルダとする、および(イ_4)両者ともそのまま残す、の4つの選択肢を示す選択肢データDSを生成し追加する。
その選択通常フォルダとその比較通常フォルダとが上記の第二の類似形態の類似性を有する場合は(#15でYes)、テンプレートTP3を用いて選択肢データDSを生成し、それを選択肢保存部102に追加する(#16)。
つまり、その選択通常フォルダおよびその比較通常フォルダのうち、(ウ_1)後者を削除して前者を残す、(ウ_2)前者を削除して後者を残す、(ウ_3)後者を前者のサブ通常フォルダとする、および(ウ_4)両者ともそのまま残す、の4つの選択肢を示す選択肢データDSを生成し追加する。
その選択通常フォルダとその比較通常フォルダとが上記の第三の類似形態の類似性を有する場合は(#17でYes)、テンプレートTP4を用いて選択肢データDSを生成し、それを選択肢保存部102に追加する(#18)。
つまり、その選択通常フォルダおよびその比較通常フォルダのうち、(エ_1)後者を削除して前者を残す、(エ_2)前者を削除して前者を残す、(エ_3)両者を統合する、および(エ_4)両者ともそのまま残す、の4つの選択肢を示す選択肢データDSを生成し追加する。
選択通常フォルダと同一でありまたは類似する比較通常フォルダが複数見つけられた場合は、これらの比較通常フォルダ1つ1つについて、図8の処理を実行する。
図6に戻って、選択肢提示画面表示処理部63は、選択肢保存部102に保存されている選択肢データDSに示される選択肢、それらの選択肢を選択するためのラジオボタンRB(RB1、RB2、…)、およびOKボタンBTなどを配置した、図10のような選択肢提示画面GMT1をディスプレイ17に表示させる。
整理処理実行部64は、選択肢提示画面GMT1の中からユーザが選択した選択肢に対応する処理を、その選択肢の種類に応じて次のように実行する。
ユーザが(ア_1)、(イ_1)、(ウ_2)、または(エ_2)のいずれかのタイプの選択肢を選択した場合は、整理処理実行部64は、その選択肢に示される選択通常フォルダを削除する処理を行う。その選択肢に示される比較通常フォルダは、そのまま残しておく。
ユーザが(ア_2)、(イ_2)、(ウ_1)、または(エ_1)のいずれかのタイプの選択肢を選択した場合は、整理処理実行部64は、その選択肢に示される比較通常フォルダを削除する処理を行う。その選択肢に示される選択通常フォルダは、そのまま残しておく。
ユーザが(イ_3)のタイプの選択肢を選択した場合は、整理処理実行部64は、その選択肢に示される選択通常フォルダを削除する。または、適宜フォルダ名を変更した上で、その選択肢に示される比較通常フォルダの直下に移動させる。
ユーザが(ウ_3)のタイプの選択肢を選択した場合は、整理処理実行部64は、その選択肢に示される比較通常フォルダを削除する。または、適宜フォルダ名を変更した上で、その選択肢に示される選択通常フォルダの直下に移動させる。
ユーザが(エ_3)のタイプの選択肢を選択した場合は、整理処理実行部64は、その選択肢に示される選択通常フォルダと比較通常フォルダとを統合する。つまり、その選択通常フォルダの集合が「α+γ」でありその比較通常フォルダの集合が「β+γ」であるならば、αをその比較通常フォルダの直下に移動させるとともに、その選択通常フォルダを削除する。または、βをその選択通常フォルダの直下に移動させるとともに、その比較通常フォルダを削除する。どちらの処理を行うのかは、予め決めておいてもよいし、ユーザに指定させてもよい。なお、移動させた方の通常フォルダを削除しないようにしてもよい。
ユーザが(イ_4)、(ウ_4)、または(エ_4)のいずれかのタイプの選択肢を選択した場合は、整理処理実行部64は、整理の処理を行わない。つまり、その選択肢に示される選択通常フォルダおよび比較通常フォルダの両方をそのまま残しておく。
そして、整理処理実行部64は、選択通常フォルダまたは比較通常フォルダを削除し、一方を他方のサブ通常フォルダとして移動させ、または一方の一部分(αまたはβ)を他方に移動させたことに応じて、図3の通常フォルダ情報テーブルTLF、図4のファイル情報テーブルTLD、および図5の検索フォルダ情報テーブルTLKを更新する。
図11は通常フォルダの整理の処理の全体的な流れを説明するためのフローチャートである。
ここで、ファイル管理システム1における通常フォルダの整理の処理の全体的な手順を、図11のフローチャートを参照しながら説明する。
図11において、ユーザがファイル管理システム1の管理下記録媒体に保存されているいずれかの通常フォルダを選択し、通常フォルダの整理の処理を実行するように、ファイル管理システム1に指令を与えると、ファイル管理システム1は、その通常フォルダ(選択通常フォルダ)と同一でありまたは類似する通常フォルダ(比較通常フォルダ)を検索する(#101)。
選択通常フォルダと検索された各比較通常フォルダとの組合せごとに、選択肢データDSを選択肢保存部102に追加する処理(図8の第一選択肢追加処理)を行う(#102および#103でNo)。
ステップ#102の処理において、追加された選択肢がある場合、すなわち選択通常フォルダと同一でありまたは類似する比較通常フォルダが存在する場合は(#104でYes)、選択肢提示画面GMT1(図10参照)をディスプレイ17に表示する(#105)。ユーザが選択肢提示画面GMT1から選択肢を選び、OKボタンBTを押すことによってその選択肢に示される処理の実行の指令を与えると、ファイル管理システム1は、その処理を実行する(#106)。ステップ#102の処理において追加された選択肢がない場合は(#104でNo)、通常フォルダの整理の処理は行わない。
以上説明した通常フォルダの整理の処理によると、同一でありまたは類似する通常フォルダ同士を統合したりいずれか一方を削除したりすることによって、ファイル管理システム1内の通常フォルダが無駄に増加するの防ぐことができる。
上述の例では、ユーザが選択した通常フォルダ(選択通常フォルダ)と同一または類似の通常フォルダ(比較通常フォルダ)を検索し、ユーザの指示があったときに両通常フォルダについて整理の処理を開始したが、管理下記録媒体に保存されている通常フォルダの個数が所定の個数に達した場合に、保存されている通常フォルダの全ての組合せについて、同一および類似の判定を行い、図11のステップ#102の処理を行う。
なお、選択通常フォルダおよび比較通常フォルダが、次の(D_5)〜(D_12)のいずれかの要件を満たす場合に、図9に示すテンプレートTP4の(エ_3)および(エ_4)の選択肢を示す選択肢データDSを生成して追加するようにしてもよい。
(D_5) 一方の通常フォルダに保存されているファイルの種類の数が所定数(例えば、1または2)以下である場合において、当該一方の通常フォルダに保存されているファイルの全ての種類が他方の通常フォルダに保存されているいずれかのファイルの種類と同一であり、当該他方の通常フォルダに保存されているファイルの全ての種類が当該一方の通常フォルダに保存されているいずれかのファイルの種類と同一であり、かつ当該一方の通常フォルダと当該他方の通常フォルダとが同一でないこと。つまり、同一でない2つの通常フォルダのそれぞれに保存されているファイルの種類の構成が同一であること。
(D_6) 一方の通常フォルダに保存されているファイルの種類の数が所定数以下である場合において、当該一方の通常フォルダに保存されているファイルの種類の集合を「α」とし、他方の通常フォルダに保存されているファイルの種類の集合を「β」としたときに、αがβの真部分集合であり、かつ、当該一方の通常フォルダと当該他方の通常フォルダとが同一でないこと。または、βがαの真部分集合であり、かつ、当該一方の通常フォルダと当該他の通常フォルダとが同一でないこと。
(D_7) 一方の通常フォルダに保存されているファイルの種類の数が所定数以下である場合において、当該一方の通常フォルダに保存されているファイルの種類の集合を「α」とし、他方の通常フォルダに保存されているファイルの種類の集合を「β」とし、αおよびβに共通する種類の集合を「γ」としたときに、αの個数に対するγの個数の割合が所定の閾値以上であり、かつ、当該一方の通常フォルダと当該他方の通常フォルダとが同一でないこと。または、βの個数に対するγの個数の割合が所定の閾値以上であり、かつ、当該一方の通常フォルダと当該他方の通常フォルダとが同一でないこと。
(D_8) 一方の通常フォルダに保存される各ファイルの更新日時(または作成日時)のばらつきが少ない、すなわちそれらのファイルの更新日時(または作成日時)が所定の期間内に収まっている場合において、他方の通常フォルダに保存されている各ファイルの更新日時(または作成日時)がその所定の期間内であり、かつ当該一方の通常フォルダと当該他の通常フォルダとが同一でないこと。
(D_9) 一方の通常フォルダに保存される各ファイルの更新日時(または作成日時)のばらつきが少ない、すなわちそれらのファイルの更新日時(または作成日時)が所定の期間内に収まっている場合において、他方の通常フォルダが、更新日時(または作成日時)がその所定の期間内であるファイルを所定の個数以上有しており、かつ、当該一方の通常フォルダと当該他方の通常フォルダとが同一でないこと。
(D_10) 一方の通常フォルダに保存されているファイルの作成者のばらつきが少ない、すなわち当該一方の通常フォルダに保存されているファイルの作成者が所定数以下である場合において、当該一方の通常フォルダに保存されているファイルの作成者が全て他方の通常フォルダに保存されているいずれかのファイルの作成者と同一であり、当該他方の通常フォルダに保存されているファイルの作成者が全て当該一方の通常フォルダに保存されているいずれかのファイルの作成者と同一であり、かつ当該一方の通常フォルダと当該他方の通常フォルダとが同一でないこと。つまり、同一でない2つの通常フォルダにそれぞれ保存されているファイルの作成者の構成が同一であること。
(D_11) 一方の通常フォルダに保存されているファイルの作成者の数が所定数以下である場合において、当該一方の通常フォルダに保存されているファイルの作成者の集合を「α」とし、他方の通常フォルダに保存されているファイルの作成者の集合を「β」としたときに、αがβの真部分集合であり、かつ、当該一方の通常フォルダと当該他方の通常フォルダとが同一でないこと。または、βがαの真部分集合であり、かつ、当該一方の通常フォルダと当該他方の通常フォルダとが同一でないこと。
(D_12) 一方の通常フォルダに保存されているファイルの作成者の数が所定数以下である場合において、当該一方の通常フォルダに保存されているファイルの作成者の集合を「α」とし、他方の通常フォルダに保存されているファイルの作成者の集合を「β」とし、αおよびβに共通する作成者の集合を「γ」としたときに、αの数に対するγの数の割合が所定の閾値以上であり、かつ、当該一方の通常フォルダと当該他方の通常フォルダとが同一でないこと。または、βの数に対するγの数の割合が所定の閾値以上であり、かつ、当該一方の通常フォルダと当該他方の通常フォルダとが同一でないこと。
〔新たな検索フォルダの生成の制限の処理および既存の検索フォルダの整理の処理〕
図12は検索フォルダ整理処理部105の構成の例を示す図、図13は第二選択肢追加処理の流れを説明するためのフローチャート、図14はユーザに提示する選択肢のテンプレートの例を示す図、図15は選択肢提示画面GMT2の例を示す図、図16は検索結果表示画面GMKの例を示す図、図17は第三選択肢追加処理の流れを説明するためのフローチャート、図18はユーザに提示する選択肢のテンプレートの例を示す図、図19は選択肢提示画面GMT3の例を示す図、図20は第四選択肢追加処理の流れを説明するためのフローチャート、図21はユーザに提示する選択肢のテンプレートの例を示す図、図22は選択肢提示画面GMT4の例を示す図である。
図12に示すように、検索フォルダ整理処理部107は、同一類似検索フォルダ検出部71、同一類似検索結果フォルダ検出部72、新検索フォルダ生成許否判別部73、選択肢追加処理部74、選択肢提示画面表示処理部75、整理処理実行部76、検索フォルダ総数カウント部77、および第二同一類似検索結果フォルダ検出部78などによって構成されており、新たな検索フォルダを管理下記録媒体に保存するのを制限する処理と、管理下記録媒体に保存されている検索フォルダが所定の個数以上になった場合にそれらを整理する処理とを、主に実行する。
同一類似検索フォルダ検出部71は、ユーザが新たに管理下記録媒体に作成しようとした検索フォルダ(以下、「新検索フォルダ」と記載する。)と同一でありまたは類似する検索フォルダを管理下記録媒体から検出(検索)する。
2つの検索フォルダは、上述の(C_1)〜(C_3)の要件を全て満たす場合に、同一であると判定される。
また、2つの検索フォルダは、次の(E_1)または(E_2)のいずれかの要件のいずれかを満たす場合に、類似すると判定される。
(E_1) 一方の検索フォルダの検索条件の範囲が他方の検索フォルダの検索条件の範囲の真部分集合であること。例えば、当該一方の検索フォルダの検索条件が「X1かつX2かつX3」であり当該他方の検索フォルダの検索条件が「X1かつX2」である場合。または、当該一方の検索フォルダの検索条件が「X1またはX2」であり当該他方の検索フォルダの検索条件が「X1またはX2またはX3」である場合。または、当該一方の検索フォルダの検索条件が「更新日が2007年以降のファイル」であり当該他方の検索フォルダの検索条件が「更新日が2004年以降のファイル」である場合。つまり、一方の検索フォルダの検索条件の範囲を「α」とし、他方の検索フォルダの検索条件の範囲を「β」とした場合に、αおよびβが図7(b)に示すような関係にある場合。
(E_2) 一方の検索フォルダの検索条件の範囲の一部分と他方の検索フォルダの検索条件の範囲の一部分とが共通するが、当該一方の検索フォルダの検索条件の範囲は当該他方の検索フォルダの検索条件の範囲の真部分集合でなく、かつ、当該他方の検索フォルダの検索条件の範囲も当該一方の検索フォルダの検索条件の範囲の真部分集合でないこと。例えば、当該一方の検索フォルダの検索条件が「X1かつX2」であり当該他方の検索フォルダの検索条件が「X1かつX3」である場合。つまり、αおよびβが図7(c)に示すような関係にある場合。
さらに、(E_2)の要件に次の(E_3)の要件を加えてもよい。
(E_3) 両検索フォルダのそれぞれの検索条件をファイル名、更新日時、またはサイズなどの種々の属性の命題の論理積で表した場合において、一方の検索条件の命題の個数に対する、両検索条件の中の一致する命題の個数が所定の閾値を超えていること。例えば、属性ZA、ZB、ZC、およびZDについての、一方の検索フォルダの検索条件の命題がそれぞれQA1、QA2、QA3、およびQA4であり、属性ZA、ZB、ZC、ZD、およびZEについて他方の検索フォルダの検索条件の命題がそれぞれQB1、QB2、QB3、QB4、QB5であり、当該一方の検索フォルダの検索条件が「QA1かつQA2かつQA3かつQA4」であり、当該他方の検索フォルダの検索条件が「QB1かつQB2かつQB3かつQB4かつQB5」である場合は、QA1とQB1とが一致するか否か、QA2とQB2とが一致するか否か、QA3とQB3とが一致するか否か、およびQA4とQB4とが一致するか否かをチェックする。そして、当該一方の検索フォルダの検索条件の命題の個数(つまり、「4」)に対する、一致した命題の個数が、所定の閾値を超えた場合に、両検索フォルダが類似すると判定する。または、当該他方の検索フォルダの検索条件の命題の個数(つまり、「5」)に対する、一致した命題の個数が、所定の閾値を超えた場合に、両検索フォルダが類似すると判定する。
また、同一類似検索フォルダ検出部71の処理によると、新検索フォルダと既に管理下記録媒体に保存されている検索フォルダ(以下、新検索フォルダと区別するために「既存検索フォルダ」と記載することがある。)とが類似する場合に、両者が次の「第四の類似形態」ないし「第六の類似形態」のうちのどの形態の類似性を有するのかを、求めることができる。
・ 第四の類似形態:その新検索フォルダとその既存検索フォルダとが上記の(E_1)の要件を満たし、かつ、(E_1)に示す「一方の検索フォルダ」がその新検索フォルダであり「他方の検索フォルダ」がその既存検索フォルダである。
・ 第五の類似形態:その新検索フォルダとその既存検索フォルダとが上記の(E_1)の要件を満たし、かつ、(E_1)に示す「一方の検索フォルダ」がその既存検索フォルダであり「他方の検索フォルダ」がその新検索フォルダである。
・ 第六の類似形態:その新検索フォルダとその既存検索フォルダとが上記の(E_2)の要件を満たす。
同一類似検索結果フォルダ検出部72は、新検索フォルダの検索条件に基づく検索の結果(検索結果)と同一でありまたは類似する検索結果を導く検索条件を有する既存検索フォルダを管理下記録媒体から検出(検索)する。 具体的には、次の(F_1)の要件を満たす場合に2つの検索フォルダの検索結果が同一であると判定される。
(F_1) 一方の検索フォルダの検索条件に基づいて検索されたファイルおよび通常フォルダのメンバと他方の検索フォルダの検索条件に基づいて検索されたファイルおよび通常フォルダのメンバとが一致すること。つまり、一方の検索フォルダの検索結果のファイルおよび通常フォルダの集合を「Sa」とし、他方の検索フォルダの検索結果のファイルおよび通常フォルダの集合を「Sb」とした場合に、SaおよびSbが図7(a)に示すような関係にあること。
また、次の(G_1)〜(G_3)のいずれかの要件を満たす場合に2つの検索フォルダの検索結果が類似すると判定される。
(G_1) 一方の検索結果に示されているファイルおよび通常フォルダと同一のファイルおよび通常フォルダが全て、他方の検索結果にも示されているが、当該一方の検索結果に示されているいずれのファイルおよび通常フォルダとも同一でないファイルまたは通常フォルダが当該他方の検索結果に示されていること。すなわち、当該一方の検索結果に示されているファイルおよび通常フォルダの集合を「α」とし、当該他方の検索結果に示されているファイルおよび通常フォルダの集合を「β」とすると、図7(b)に示すように、αがβの真部分集合であること。
(G_2) 一方の検索結果および他方の検索結果の両方に同一のファイルおよび通常フォルダが示されているが、当該一方の検索結果に示されているいずれのファイルおよび通常フォルダとも同一でないファイルまたは通常フォルダが当該他方の検索結果に示されており、かつ、当該他方の検索結果に示されているいずれのファイルおよび通常フォルダとも同一でないファイルまたは通常フォルダが当該一方の検索結果に示されていること。すなわち、当該一方の検索結果に示されているファイルおよび通常フォルダの集合を「α」とし、当該他方の検索結果に示されているファイルおよび通常フォルダの集合を「β」とし、当該一方の検索結果および当該他方の検索結果の両方に共通するファイルおよび通常フォルダの集合を「γ」とすると、図7(c)に示すように、γがαの真部分集合であり、γがβの真部分集合であり、αがβの真部分集合でなく、かつβがαの真部分集合でないこと。
さらに、(G_2)の要件に次の(G_3)の要件を加えてもよい。
(G_3) αのメンバ(ファイルおよび通常フォルダ)の個数に対するγのメンバの個数の割合が所定の閾値を超えていること。または、βのメンバの個数に対するγのメンバの個数の割合が所定の閾値を超えていること。
また、同一類似検索結果フォルダ検出部72の処理によると、新検索フォルダと既存検索フォルダとが類似する場合に、両者が次の「第七の類似形態」ないし「第九の類似形態」のうちのいずれの形態の類似性を有するのかを、求めることができる。
・ 第七の類似形態:その新検索フォルダとその既存検索フォルダとが上記の(G_1)の要件を満たし、かつ、(G_1)に示す「一方の検索フォルダ」がその新検索フォルダであり「他方の検索フォルダ」がその既存検索フォルダである。
・ 第八の類似形態:その新検索フォルダとその既存検索フォルダとが上記の(G_1)の要件を満たし、かつ、(G_1)に示す「一方の検索フォルダ」がその既存検索フォルダであり「他方の検索フォルダ」がその新検索フォルダである。
・ 第九の類似形態:その新検索フォルダとその既存検索フォルダとが上記の(G_2)の要件を満たす。
同一類似検索結果フォルダ検出部72による検出は、同一類似検索フォルダ検出部71によって、新検索フォルダと同一でありまたは類似する検索フォルダが検出されなかった場合に行われる。
新検索フォルダ生成許否判別部73は、ユーザが作成しようとした新検索フォルダを作成(生成)してもよいか否かを、同一類似検索フォルダ検出部71の処理結果に基づいて次のように判別する。その新検索フォルダと同一の既存検索フォルダが同一類似検索フォルダ検出部71によって検出(検索)された場合は、その新検索フォルダの作成を禁止する。同一の既存検索フォルダが検出されなかった場合は、その新検索フォルダの作成を許可する。
選択肢追加処理部74は、新検索フォルダに類似する検索フォルダが同一類似検索フォルダ検出部71によって検出(検索)された場合または検索結果が同一でありまたは類似する2つの検索フォルダが同一類似検索結果フォルダ検出部72によって検出(検索)された場合に、両検索フォルダに対して取り得る整理の処理の選択肢を示す選択肢データDTまたはDUを生成し、選択肢保存部102に追加(保存)する。
新検索フォルダに類似する既存検索フォルダが同一類似検索フォルダ検出部71によって検出された場合は、選択肢追加処理部74は、図13に示す手順で、選択肢データDTを生成し選択肢保存部102に保存する。なお、選択肢追加処理部74は、後に説明する選択肢データDWを生成して保存する処理も行う。
ファイル管理システム1の管理者は、図14(a)〜(c)に示すような複数のテンプレートTP(TP5〜TP7)のデータを予め用意しておき、所定の保存場所に保存させておく。
選択肢追加処理部74は、図14(a)〜(c)に下線で示す「新検索条件」にその新検索フォルダの検索条件を当てはめ、「既存検索条件」にその既存検索フォルダの検索条件を当てはめ、「既存フォルダパス」にその既存検索フォルダの絶対パスを当てはめることによって、選択肢データDTを生成する。
図13において、選択肢追加処理部74は、その新検索フォルダとその既存検索フォルダとが上記の第四の類似形態の類似性を有する場合は(#21でYes)、テンプレートTP5を用いて選択肢データDTを生成し、それを選択肢保存部102に追加する(#22)。つまり、
(カ_1) 前者(新検索フォルダ)の作成およびそれによる検索を中止し、その代わりに後者(見つかった既存検索フォルダ)による検索を行う。
(カ_2) 前者をユーザが指定した保存場所に作成するとともにそれによる検索を行い、後者を削除する。
(カ_3) 前者を後者のサブ検索フォルダとして作成し、前者による検索を行う。
(カ_4) 前者をユーザが指定した保存場所に作成するとともにそれによる検索を行う。後者に関する特別な処理は行わない。
という4つの選択肢を示す選択肢データDTを生成し追加する。
その新検索フォルダとその既存検索フォルダとが上記の第五の類似形態の類似性を有する場合は(#23でYes)、テンプレートTP6を用いて選択肢データDTを生成し、それを選択肢保存部102に追加する(#24)。つまり、
(キ_1) 前者の作成およびそれによる検索を中止し、その代わりに後者による検索を行う。
(キ_2) 前者をユーザが指定した保存場所に作成するとともにそれによる検索を行い、後者を削除する。
(キ_3) 前者をユーザが指定した保存場所に作成するとともにそれによる検索を行い、後者を前者のサブ検索フォルダに変更する。
(キ_4) 前者をユーザが指定した保存場所に作成するとともにそれによる検索を行う。後者に関する特別な処理は行わない。
という4つの選択肢を示す選択肢データDTを生成し追加する。
その新検索フォルダとその既存検索フォルダとが上記の第六の類似形態の類似性を有する場合は(#25でYes)、テンプレートTP7を用いて選択肢データDTを生成し、それを選択肢保存部102に追加する(#26)。つまり、
(ク_1) 前者の作成およびそれによる検索を中止し、その代わりに後者による検索を行う。
(ク_2) 前者をユーザが指定した保存場所に作成するとともにそれによる検索を行い、後者を削除する。
(ク_3) 後者の検索条件に前者の検索条件がor条件として追加されるように、後者を更新する。そして、更新後の後者による検索を行う。前者の作成は中止する。
(ク_4) 前者をユーザが指定した保存場所に作成するとともにそれによる検索を行う。後者に関する特別な処理は行わない。
という4つの選択肢を示す選択肢データDTを生成し追加する。
既存検索フォルダが複数検出された場合は、これらの既存検索フォルダ1つ1つについて、図13の処理を実行する。
選択肢提示画面表示処理部75は、選択肢保存部102に保存されている選択肢データDTに示される選択肢、それらの選択肢を選択するためのラジオボタンRC(RC1、RC2、…)、およびOKボタンBTBなどを配置した、図15のような選択肢提示画面GMT2をディスプレイ17に表示させる。選択肢提示画面表示処理部75は、後述する選択肢提示画面GMT3およびGMT4を表示させる処理も行う。
なお、選択肢提示画面GMT2〜GMT4に配置される選択肢のかぎ括弧には、検索条件が示されるとともに、その検索条件に基づいて検索されたファイルおよび通常フォルダの総数が括弧書きで示される。
整理処理実行部76およびOSの検索エンジン(検索プログラム)は、選択肢提示画面GMT2の中からユーザが選択した選択肢に対応する処理を、その選択肢の種類に応じて次のように実行する。
ユーザが(カ_1)、(キ_1)、または(ク_1)のいずれかのタイプの選択肢を選択した場合は、整理処理実行部76は、その選択肢に示される新検索フォルダの生成(作成)の処理を中止する。また、検索エンジンは、その選択肢に示される既存検索フォルダの検索条件で検索を行い、その検索結果をディスプレイ17に表示させる。検索結果は、例えば、図16の検索結果表示画面GMKのようなウィンドウに表示される。
ユーザが(カ_2)、(キ_2)、または(ク_2)のいずれかのタイプの選択肢を選択した場合は、整理処理実行部76は、その選択肢に示される新検索フォルダをユーザが指定した保存場所に生成するとともに、その選択肢に示される既存検索フォルダを削除する。検索エンジンは、その新検索フォルダの検索条件で検索を行い、その検索結果をディスプレイ17に表示させる。
ユーザが(カ_4)、(キ_4)、または(ク_4)のいずれかのタイプの選択肢を選択した場合は、整理処理実行部76は、その選択肢に示される新検索フォルダをユーザが指定した保存場所に生成する。検索エンジンは、その新検索フォルダの検索条件で検索を行い、その検索結果をディスプレイ17に表示させる。
ユーザが(カ_3)のタイプの選択肢を選択した場合は、整理処理実行部76は、その選択肢に示される既存検索フォルダの直下にその選択肢に示される新検索フォルダを生成する。検索エンジンは、その新検索フォルダの検索条件で検索を行い、その検索結果をディスプレイ17に表示させる。
ユーザが(キ_3)のタイプの選択肢を選択した場合は、整理処理実行部76は、その選択肢に示される新検索フォルダをユーザが指定した保存場所に生成するとともに、その選択肢に示される既存検索フォルダをその新検索フォルダのサブ検索フォルダに変更する。検索エンジンは、その新検索フォルダの検索条件で検索を行い、その検索結果をディスプレイ17に表示させる。
ユーザが(ク_3)のタイプの選択肢を選択した場合は、整理処理実行部76は、その選択肢に示される既存検索フォルダを、その選択肢に示される新検索フォルダの検索条件がor条件としてその既存検索フォルダの検索条件に加えられるように更新する。検索エンジンは、更新後の既存検索フォルダの検索条件で検索を行い、その検索結果をディスプレイ17に表示させる。
同一類似検索フォルダ検出部71によって、新検索フォルダと同一でありまたは類似する既存検索フォルダが検出されなかった場合は、選択肢保存部102には、選択肢データDTは1つも保存されない。この場合は、整理処理実行部76による処理は実行されない。そして、その新検索フォルダがOSによって生成され、検索エンジンによってその新検索フォルダの検索条件で検索が実行され、その検索結果がディスプレイ17に表示される。
新検索フォルダの検索条件に基づく検索結果と同一でありまたは類似する検索結果の検索条件の既存検索フォルダが同一類似検索結果フォルダ検出部72によって検出された場合は、選択肢追加処理部74は、図17に示す手順で、選択肢データDUを生成し選択肢保存部102に保存する。
ファイル管理システム1の管理者は、図18(a)〜(d)に示すような複数のテンプレートTP(TP8〜TP11)のデータを予め用意しておき、所定の保存場所に保存させておく。
選択肢追加処理部74は、図18(a)〜(d)に下線で示す「新検索条件」にその新検索フォルダの検索条件を当てはめ、「既存検索条件」にその既存検索フォルダの検索条件を当てはめ、「既存フォルダパス」にその既存検索フォルダの絶対パスを当てはめることによって、選択肢データDUを生成する。
図17において、選択肢追加処理部74は、その新検索フォルダの検索結果とその既存検索フォルダの検索結果が同一である場合は(#31でYes)、テンプレートTP8を用いて選択肢データDUを生成し、それを選択肢保存部102に追加する(#32)。つまり、
(サ_1) 前者(その新検索フォルダ)を作成せず、後者(その既存検索フォルダ)に関する特別な処理も行わない。
(サ_2) 前者をユーザが指定した保存場所に作成する。後者に関する特別な処理は行わない。
という2つの選択肢を示す選択肢データDUを生成し追加する。
その新検索フォルダとその既存検索フォルダとが上記の第七の類似形態の類似性を有する場合は(#33でYes)、テンプレートTP9を用いて選択肢データDUを生成し、それを選択肢保存部102に追加する(#34)。つまり、
(シ_1) 前者を作成せず、後者に関する特別な処理も行わない。
(シ_2) 前者をユーザが指定した保存場所に作成するとともに、後者を削除する。
(シ_3) 前者を後者のサブ検索フォルダとして作成する。
(シ_4) 前者をユーザが指定した保存場所に作成する。後者に関する特別な処理は行わない。
という4つの選択肢を示す選択肢データDUを生成し追加する。
その新検索フォルダとその既存検索フォルダとが上記の第八の類似形態の類似性を有する場合は(#35でYes)、テンプレートTP10を用いて選択肢データDUを生成し、それを選択肢保存部102に追加する(#36)。つまり、
(ス_1) 前者を作成せず、後者に関する特別な処理も行わない。
(ス_2) 前者をユーザが指定した保存場所に作成するとともに、後者を削除する。
(ス_3) 前者をユーザが指定した保存場所に作成するとともに、後者を前者のサブ検索フォルダに変更する。
(ス_4) 前者をユーザが指定した保存場所に作成する。後者に関する特別な処理は行わない。
という4つの選択肢を示す選択肢データDUを生成し追加する。
その新検索フォルダとその既存検索フォルダとが上記の第九の類似形態の類似性を有する場合は(#37でYes)、テンプレートTP11を用いて選択肢データDUを生成し、それを選択肢保存部102に追加する(#38)。つまり、
(セ_1) 前者を作成せず、後者に関する特別な処理も行わない。
(セ_2) 前者をユーザが指定した保存場所に作成するとともに、後者を削除する。
(セ_3) 後者の検索条件に前者の検索条件がor条件として追加されるように、後者を更新する。前者の作成は中止する。
(セ_4) 前者をユーザが指定した保存場所に作成する。後者に関する特別な処理は行わない。
という4つの選択肢を示す選択肢データDUを生成し追加する。
既存検索フォルダが複数検出された場合は、1つ1つの既存検索フォルダについて、図17の処理を実行する。
選択肢提示画面表示処理部75は、選択肢保存部102に保存されている選択肢データDUに示される選択肢、それらの選択肢を選択するためのラジオボタンRD(RD1、RD2、…)、およびOKボタンBUCなどを配置した、図19のような選択肢提示画面GMT3をディスプレイ17に表示させる。
整理処理実行部76は、選択肢提示画面GMT3の中からユーザが選択した選択肢に対応する処理を、その選択肢の種類に応じて次のように実行する。
ユーザが(サ_1)、(シ_1)、(ス_1)、または(セ_1)のいずれかのタイプの選択肢を選択した場合は、整理処理実行部76は、その選択肢に示される新検索フォルダの生成(作成)の処理を中止する。
ユーザが(シ_2)、(ス_2)、または(セ_2)のいずれかのタイプの選択肢を選択した場合は、整理処理実行部76は、その選択肢に示される新検索フォルダをユーザが指定した保存場所に生成するとともに、その選択肢に示される既存検索フォルダを削除する。
ユーザが(サ_2)、(シ_4)、(ス_4)、または(セ_4)のいずれかのタイプの選択肢を選択した場合は、整理処理実行部76は、その選択肢に示される新検索フォルダをユーザが指定した保存場所に生成する。
ユーザが(シ_3)のタイプの選択肢を選択した場合は、整理処理実行部76は、その選択肢に示される既存検索フォルダの直下にその選択肢に示される新検索フォルダを生成する。
ユーザが(ス_3)のタイプの選択肢を選択した場合は、整理処理実行部76は、その選択肢に示される新検索フォルダをユーザが指定した保存場所に生成するとともに、その選択肢に示される既存検索フォルダをその新検索フォルダのサブ検索フォルダに変更する。
ユーザが(セ_3)のタイプの選択肢を選択した場合は、整理処理実行部76は、その選択肢に示される既存検索フォルダを、その選択肢に示される新検索フォルダの検索条件がor条件としてその既存検索フォルダの検索条件に加えられるように更新する。
第二同一類似検索結果フォルダ検出部78は、管理下記録媒体の検索フォルダの総数が所定の個数以上になった場合に、その検索フォルダのうちの、各々の検索条件に基づいてファイルおよび通常フォルダの検索を行った結果(検索結果)が同一でありまたは類似する2つの検索フォルダを、検出(検索)する。なお、検索フォルダの総数は、検索フォルダ総数カウント部77によってカウント(計数)される。
2つの検索フォルダは、上述の(F_1)の要件を満たす場合にそれぞれの検索結果が同一であると判定される。また、上述の(G_1)または(G_2)のいずれかの要件を満たす場合にそれぞれの検索結果が類似すると判定される。なお、ここでは、検出された2つの検索フォルダのうちの一方を「第一検索フォルダ」と記載し、他方を「第二検索フォルダ」と記載する。
また、第二同一類似検索結果フォルダ検出部78の処理によると、第一検索フォルダと第二検索フォルダとが次の「第十の類似形態」または「第十一の類似形態」のうちのどの形態の類似性を有するのかを、求めることができる。
・ 第十の類似形態:2つの検索フォルダが上記の(G_1)の要件を満たす。
・ 第十一の類似形態:2つの検索フォルダが上記の(G_2)の要件を満たす。
選択肢追加処理部74は、図20に示す手順で、選択肢データDWを生成し選択肢保存部102に保存する。
ファイル管理システム1の管理者は、図21(a)〜(c)に示すような複数のテンプレートTP(TP12〜TP14)のデータを予め用意しておき、所定の保存場所に保存させておく。
選択肢追加処理部74は、図21(a)〜(c)に下線で示す「第一検索条件」にその第一検索フォルダの検索条件を当てはめ、「第一パス」に第一検索フォルダの絶対パスを当てはめ、「第二検索条件」に第二検索フォルダの検索条件を当てはめ、「第二パス」にその第二検索フォルダの絶対パスを当てはめることによって、選択肢データDWを生成する。
図20において、選択肢追加処理部74は、第一検索フォルダの検索結果と第二検索フォルダの検索結果とが同一である場合は(#41でYes)、テンプレートTP12を用いて選択肢データDWを生成し、それを選択肢保存部102に追加する(#42)。つまり、
(タ_1) 前者(第一検索フォルダ)を削除し、後者(第二検索フォルダ)に関する特別な処理は行わない。
(タ_2) 後者を削除し、前者に関する特別な処理は行わない。
(タ_3) 前者および後者のどちらに関しても、特別な処理は行わない。
という3つの選択肢を示す選択肢データDWを生成し追加する。
第一検索フォルダと第二検索フォルダとが上記の第十の類似形態の類似性を有する場合は(#43でYes)、テンプレートTP13を用いて選択肢データDWを生成し、それを選択肢保存部102に追加する(#44)。つまり、
(チ_1) 前者を削除し、後者に関する特別な処理は行わない。
(チ_2) 後者を削除し、前者に関する特別な処理は行わない。
(チ_3) 前者を後者のサブ検索フォルダに変更する。
(チ_4) 後者を前者のサブ検索フォルダに変更する。
(チ_5) 前者および後者のどちらに関しても、特別な処理は行わない。
という5つの選択肢を示す選択肢データDWを生成し追加する。
第一検索フォルダと第二検索フォルダとが上記の第十一の類似形態の類似性を有する場合は(#45でYes)、テンプレートTP14を用いて選択肢データDWを生成し、それを選択肢保存部102に追加する(#46)。つまり、
(ツ_1) 前者を削除し、後者に関する特別な処理は行わない。
(ツ_2) 後者を削除し、前者に関する特別な処理は行わない。
(ツ_3) 後者の検索条件に前者の検索条件がor条件として追加されるように、後者を更新する。前者を削除する。
(ツ_4) 前者の検索条件に後者の検索条件がor条件として追加されるように、前者を更新する。後者を削除する。
(ツ_5) 前者および後者のどちらに関しても、特別な処理は行わない。
という5つの選択肢を示す選択肢データDWを生成し追加する。
複数の組合せが検出された場合は、これらの組合せ1つ1つについて、図20の処理を実行する。
選択肢提示画面表示処理部75は、図22のような、選択肢保存部102に保存されている選択肢データDWに示される選択肢、それらの選択肢を選択するためのラジオボタンRE(RE1、RE2、…)、およびOKボタンBUDなどを配置した選択肢提示画面GMT4をディスプレイ17に表示させる。
整理処理実行部76は、選択肢提示画面GMT4の中からユーザが選択した選択肢に対応する処理を、その選択肢の種類に応じて次のように実行する。
ユーザが(タ_1)、(チ_1)、または(ツ_1)のいずれかのタイプの選択肢を選択した場合は、整理処理実行部76は、その選択肢に示される第一検索フォルダを削除する。
ユーザが(タ_2)、(チ_2)、または(ツ_2)のいずれかのタイプの選択肢を選択した場合は、整理処理実行部76は、その選択肢に示される第二検索フォルダを削除する。
ユーザが(タ_3)、(チ_5)、または(ツ_5)のいずれかのタイプの選択肢を選択した場合は、整理処理実行部76は、特別な処理はしない。
ユーザが(チ_3)のタイプの選択肢を選択した場合は、整理処理実行部76は、その選択肢に示される第一検索フォルダをその選択肢に示される第二検索フォルダのサブ検索フォルダに変更する。
ユーザが(チ_4)のタイプの選択肢を選択した場合は、整理処理実行部76は、その選択肢に示される第二検索フォルダをその選択肢に示される第一検索フォルダのサブ検索フォルダに変更する。
ユーザが(ツ_3)のタイプの選択肢を選択した場合は、整理処理実行部76は、その選択肢に示される第二検索フォルダを、その選択肢に示される第一検索フォルダの検索条件がor条件としてその第二検索フォルダの検索条件に加えられるように更新する。その第一検索フォルダを削除する。
ユーザが(ツ_4)のタイプの選択肢を選択した場合は、整理処理実行部76は、その選択肢に示される第一検索フォルダを、その選択肢に示される第二検索フォルダの検索条件がor条件としてその第一検索フォルダの検索条件に加えられるように更新する。その第二検索フォルダを削除する。
図23は新たな検索フォルダの生成の制限の処理および既存の検索フォルダの整理の処理の全体的な流れを説明するためのフローチャート、図24は確認画面GMMの例を示す図、図25は自動整理処理の流れを説明するためのフローチャートである。
次に、新検索フォルダの生成の制限および既存検索フォルダの整理の全体的な処理の流れを、図23のフローチャートなどを参照して説明する。
図23において、ユーザがファイルまたはフォルダの検索のための検索条件を入力し、その検索条件を有する新検索フォルダの作成(生成)の指令をファイル管理システム1に与えると(#201)、ファイル管理システム1は、その新検索フォルダと同一でありまたは類似する既存検索フォルダを検出する(#202)。
同一の既存検索フォルダが検出された場合は(#203でYes)、その既存検索フォルダの検索条件に基づいて検索を実行し、その検索結果をディスプレイ17に表示する(#204)。この後、ステップ#217以降の処理を行う。その新検索フォルダの生成は中止する。
同一の既存検索フォルダが検出されず(#203でNo)、類似する既存検索フォルダが検出された場合は(#205でYes)、その類似する既存検索フォルダと新検索フォルダについて、図13で説明した第二選択肢追加処理を行う(#206)。類似する既存検索フォルダが複数個検出された場合は、それらの全てについて、第二選択肢追加処理を行う(#207でNo)。
同一の既存検索フォルダも類似する既存検索フォルダも検出されなかった場合は(#203でNoかつ#205でNo)、ユーザによって入力された検索条件に基づく検索を実行し、その検索結果を示す検索結果表示画面GMK(図16参照)をディスプレイ17に表示する(#208)。
ユーザは、その検索結果を見て、その新検索フォルダを保存するか否かを決める。その新検索フォルダの生成をキャンセルすると(#209でYes)、ステップ#217以降の処理を行う。
ユーザがキャンセルしなかった場合は(#209でYes)、ファイル管理システム1は、検索フォルダの整理のための処理を、検索結果の同一性および類似性に基づいて行う(#210〜#216)。
すなわち、既存検索フォルダの中から、その新検索フォルダの検索条件に基づく検索結果と同一でありまたは類似する検索結果を導く検索条件の既存検索フォルダを検出(検索)する(#210)。
検索結果が同一である既存検索フォルダも類似する既存検索フォルダも検出されなかった場合は(#211でNo)、検索結果の同一性および類似性に基づく整理の処理を中止する。そして、新検索フォルダを、ユーザが指定した保存場所に生成する(#214)。その後、ステップ#217以降の処理を行う。
検索結果が同一でありまたは類似する既存検索フォルダが検出された場合は(#211でYes)、その既存検索フォルダについて図17で説明した第三選択肢追加処理を行う(#212)。複数個検出された場合は、それらの全てについて、第三選択肢追加処理を行う(#213でNo)。
第二選択肢追加処理または第三選択肢追加処理によって追加された選択肢をユーザに提示する画面(図15のような選択肢提示画面GMT2または図19のような選択肢提示画面GMT3)をディスプレイ17に表示する(#215)。選択肢提示画面GMT2またはGMT3において、ユーザが選択肢を選びその選択肢に示される処理の実行の指令をファイル管理システム1に与えると、ファイル管理システム1は、その処理を実行する(#216)。
さらに、ファイル管理システム1は、管理下記録媒体に保存されている検索フォルダの総数が所定の閾値を超えているか否かをチェックする。所定の閾値以下である場合は(#217でNo)、処理を終了する。
所定の閾値よりも多い場合は(#217でYes)、図24に示すような、既存検索フォルダの整理の処理を行うか否かをユーザに確認するための確認画面GMMをディスプレイ17に表示する。
確認画面GMMにおいてユーザがいいえボタンBTNを押すと(#218でNo)、処理を終了する。ユーザがはいボタンBTYを押すと(#218でYes)、図25に示すような手順で自動整理処理を実行する(#219)。
図25において、管理下記録媒体に保存されている任意の2つの検索フォルダを選択し、それぞれの検索条件に基づいて検索を行う(#301)。両検索結果が同一であるか否かおよび類似するか否かに基づいて、図20で説明した第四選択肢追加処理を行う(#302)。保存されている検索フォルダの全ての組合せについてステップ#301および#302の処理を繰り返す(#303でNo)。
全ての組合せについて完了した後(#303でYes)、第四選択肢追加処理で追加された選択肢がある場合は(#304でYes)、図24に示すような選択肢提示画面GMTをディスプレイ17に表示する(#305)。そして、選択肢提示画面GMTにおいてユーザが選んだ選択肢の処理を実行する(#306)。第四選択肢追加処理で追加された選択肢がない場合は(#304でNo)、自動整理処理を中止する。
本実施形態によると、同一でありまたは類似する検索フォルダ同士を統合し、いずれか一方を削除し、または一方を他方のサブ検索フォルダに変更することによって、管理下記録媒体に保存される検索フォルダを整理することができる。また、同一でありまたは類似する検索フォルダが無駄に複数個作成されることを防止できるので、検索フォルダの無駄な増加を抑え、ユーザが目的の検索フォルダを見つけやすくできる。
本実施形態では、管理下記録媒体に保存されている検索フォルダの個数が所定の個数を越えた場合に自動整理処理を実行するようにしたが、検索フォルダの個数が所定の個数を越えていなくてもユーザから指示があった場合に実行するようにしてもよい。または、ファイル管理システム1がアイドル状態となったときに実行するようにしてもよい。その場合は、ユーザからの入力によってアイドリングの状態が解除されると、選択肢提示画面表示処理部75は、追加された選択肢をディスプレイ17に表示させる。ユーザが選択肢から処理を選んで実行の指示をすると、整理処理実行部76およびOSの検索エンジンは、その処理を実行する。
本実施形態では、ファイル管理システム1をパーソナルコンピュータのみによる構成つまりスタンドアロンの構成としたが、ファイルの管理を行うサーバと1台または複数台の端末装置とによる構成つまりクライアントサーバ型の構成にしてもよい。その場合は、LAN、WAN、またはインターネットなどの通信回線を介して、そのサーバとそれぞれの端末装置とを接続する。そして、そのサーバは、いずれかの端末装置からの検索条件の指定および新検索フォルダの生成の指令に応じて、本実施形態で説明した、通常フォルダおよび検索フォルダの整理の処理を実行する。
本実施形態では、図14(c)に示すテンプレートTP7の選択肢(ク_3)において、新検索フォルダを作成しないようにしたが、作成するようにしてもよい。また、その新検索フォルダの検索条件を、既存検索フォルダの検索条件にor条件として追加することによって既存検索フォルダの検索条件を更新するようにしたが、既存検索フォルダの検索条件を更新することなく、新検索フォルダの検索条件を既存検索フォルダの検索条件にor条件として追加した検索条件の検索フォルダを別に新たに作成するようにしてもよい。または、新検索フォルダを作成し、その新検索フォルダの検索条件に既存検索フォルダの検索条件をor条件として追加するようにしてもよい。その場合に、既存検索フォルダを削除してもよいし、残しておくようにしてもよい。
本実施形態では、図18(d)に示すテンプレートTP11の選択肢(セ_3)において、新検索フォルダを作成しないようにしたが、作成するようにしてもよい。また、その新検索フォルダの検索条件を、既存検索フォルダの検索条件にor条件として追加することによって既存検索フォルダの検索条件を更新するようにしたが、既存検索フォルダの検索条件を更新することなく、新検索フォルダの検索条件を既存検索フォルダの検索条件にor条件として追加した検索条件の検索フォルダを別に新たに作成するようにしてもよい。または、新検索フォルダを作成し、その新検索フォルダの検索条件に既存検索フォルダの検索条件をor条件として追加するようにしてもよい。その場合に、既存検索フォルダを削除してもよいし、残しておくようにしてもよい。
本実施形態では、図21(c)に示すテンプレートTP14の選択肢(ツ_3)および(ツ_4)において、一方の検索フォルダを削除するようにしたが、これを削除しないようにしてもよい。また、一方の新検索フォルダの検索条件を、他方の検索フォルダの検索条件にor条件として追加することによって当該他方の検索フォルダの検索条件を更新するようにしたが、当該他方の検索フォルダの検索条件を更新することなく、当該一方の検索フォルダの検索条件を当該他方の検索フォルダの検索条件にor条件として追加した検索条件の検索フォルダを別に新たに作成するようにしてもよい。その場合に、当該一方の検索フォルダおよび当該他方の検索フォルダの片方または両方を削除してもよいし、残しておくようにしてもよい。
本実施形態において、同一類似検索フォルダ検出部71は、検索フォルダ同士の類否を判定する際に、双方の検索条件式を比較し、一方の検索条件の命題の個数に対する、両検索条件の中の一致する命題の個数の割合が所定の閾値を超えているか否かに基づいて類否の判定をした。この場合において、個々の命題に重み付けの値(重み点数)を与えておき、その重み点数の合計に基づいて判定するようにしてもよい。例えば、文字列が長い命題ほど、大きな値の重み点数を与えておく。両検索条件の中の一致する各命題の重み点数の合計を求め、その合計の、一方の検索条件の命題の重み点数の合計に対する割合が所定の閾値を超えている場合に、両検索フォルダが類似すると判定する。または、よく用いられる命題(頻度の高い命題)であるほど、すなわち検索に使用される頻度が高い命題であるほど、値の大きな重み点数を与えておくようにしてもよい。その場合は、過去に検索で用いられた各命題に対応付けて、それが用いられた回数を保存しておく。
なお、検索フォルダ同士の検索結果を比較する場合に、その検索結果を得るための検索をその都度実行するのではなく、以前に行った検索結果を検索フォルダごとに記憶しておき、その検索結果を用いて比較を行うようにしてもよい。すなわち、最後に行われた検索の結果を用いて比較する。そうすることによって、検索の処理を省くことができ、処理を高速化できる。
また、検索フォルダの機能は、OSまたはメーラなどのソフトウェアの機能によって実現される。
本実施形態では、検索フォルダの整理の処理および通常フォルダの整理の処理をユーザに選択させたが、予め決められた整理の処理を実行するようにしてもよい。
本実施形態では、ユーザが選択した通常フォルダと同一でありまたは類似する他の通常フォルダとを対象に整理の処理を行ったが、定期的にまたはユーザの指令に従って、同一でありまたは互いに類似する2つの通常フォルダを任意に検出し、両通常フォルダを対象に整理の処理を行ってもよい。
その他、ファイル管理システム1の全体または各部の構成、機能、テーブルの構成およびその内容、画面の構成および内容、各データが示す内容、処理の内容または順序などは、本発明の趣旨に沿って適宜変更することができる。
ファイル管理システムのハードウェア構成の例を示す図である。 ファイル管理システムの機能的構成の例を示す図である。 通常フォルダ情報テーブルの例を示す図である。 ファイル情報テーブルの例を示す図である。 検索フォルダ情報テーブルの例を示す図である。 通常フォルダ整理処理部の構成の例を示す図である。 集合と集合との関係を示す図である。 第一選択肢追加処理の流れを説明するためのフローチャートである。 ユーザに提示する選択肢のテンプレートの例を示す図である。 選択肢提示画面の例を示す図である。 通常フォルダの整理の処理の全体的な流れを説明するためのフローチャートである。 検索フォルダ整理処理部の構成の例を示す図である。 第二選択肢追加処理の流れを説明するためのフローチャートである。 ユーザに提示する選択肢のテンプレートの例を示す図である。 選択肢提示画面の例を示す図である。 検索結果表示画面の例を示す図である。 第三選択肢追加処理の流れを説明するためのフローチャートである。 ユーザに提示する選択肢のテンプレートの例を示す図である。 選択肢提示画面の例を示す図である。 第四選択肢追加処理の流れを説明するためのフローチャートである。 ユーザに提示する選択肢のテンプレートの例を示す図である。 選択肢提示画面の例を示す図である。 新たな検索フォルダの生成の制限の処理および既存の検索フォルダの整理の処理の全体的な流れを説明するためのフローチャートである。 確認画面の例を示す図である。 自動整理処理の流れを説明するためのフローチャートである。
符号の説明
1 ファイル管理システム(データ管理装置、ファイル管理装置)
15 ハードディスク(記憶媒体)
61 同一類似フォルダ検索部(同一フォルダ検出手段、類似フォルダ検出手段)
64 整理処理実行部(フォルダ削除手段、フォルダ整理手段)
71 同一類似検索フォルダ検出部(類似検索条件情報検出手段)
72 同一類似検索結果フォルダ検出部(類似検索条件情報検出手段)
75 選択肢提示画面表示処理部(選択画面表示手段)
76 整理処理実行部(検索条件情報追加手段、整理処理手段)
101 データベース(前記検索条件情報記憶手段)

Claims (13)

  1. 検索条件を示す1つまたは複数の検索条件情報を記憶する検索条件情報記憶手段と、前記検索条件情報が指定された場合に記憶媒体の中から当該検索条件情報に示される検索条件に当てはまるデータを検索するデータ検索手段と、を有するデータ管理装置であって
    ーザによって新たに検索条件が指定された場合に、前記検索条件情報記憶手段に記憶されている、当該指定された検索条件に類似する検索条件を示す前記検索条件情報を検出する、類似検索条件情報検出手段と、
    ユーザによって指定された検索条件に類似する検索条件を示す前記検索条件情報が前記類似検索条件情報検出手段によって検出された場合に、当該指定された検索条件の情報を前記検索条件情報として前記検索条件情報記憶手段に記憶させかつ当該類似する検索条件を示す前記検索条件情報を前記検索条件情報記憶手段から削除する第一の整理処理、当該指定された検索条件の範囲および当該類似する検索条件の範囲の両方が含まれる範囲を表す検索条件を示す情報を前記検索条件情報として前記検索条件情報記憶手段に記憶させかつ当該類似する検索条件を示す前記検索条件情報を前記検索条件情報記憶手段から削除する第二の整理処理、当該指定された検索条件の情報を、当該類似する検索条件を示す前記検索条件情報に従属する従属検索条件情報として前記検索条件情報記憶手段に記憶させる第三の整理処理、および当該指定された検索条件の情報を、当該類似する検索条件を示す前記検索条件情報が従属する親検索条件情報として前記検索条件情報記憶手段に記憶させる第四の整理処理、のうちのいずれかの整理処理を実行する、整理処理手段と、
    ユーザによって新たに検索条件が指定された場合に、当該指定された検索条件が前記検索条件情報記憶手段に記憶されているいずれの前記検索条件情報に示される検索条件とも一致も類似もしなければ、当該指定された検索条件を示す情報を前記検索条件情報として前記検索条件情報記憶手段に記憶させ、当該指定された検索条件が前記検索条件情報記憶手段に記憶されているいずれかの前記検索条件情報に示される検索条件と一致すれば、当該指定された検索条件を示す情報を前記検索条件情報として前記検索条件情報記憶手段に記憶させない、検索条件情報追加手段と、
    を有することを特徴とするデータ管理装置。
  2. 前記類似検索条件情報検出手段は、前記ユーザによって指定された検索条件に類似する検索条件を示す前記検索条件情報として、当該指定された検索条件が表す範囲の真部分集合である範囲を表す検索条件を示す前記検索条件情報、当該指定された検索条件が表す範囲を真部分集合とする範囲を表す検索条件を示す前記検索条件情報、または当該指定された検索条件が表す範囲の一部分と重なる範囲を表す検索条件を示す前記検索条件情報を検出する、
    請求項1記載のデータ管理装置。
  3. 前記第一の整理処理、前記第二の整理処理、前記第三の整理処理、および前記第四の整理処理を前記ユーザに選択させるための選択画面を表示する選択画面表示手段、を有し、
    前記整理処理手段は、前記ユーザが選択した前記整理処理を実行する、
    請求項1または請求項2記載のデータ管理装置。
  4. 検索条件を示す1つまたは複数の検索条件情報を記憶する検索条件情報記憶手段と、前記検索条件情報が指定された場合に記憶媒体の中から当該検索条件情報に示される検索条件に当てはまるデータを検索するデータ検索手段と、を有するデータ管理装置であって
    ーザによって新たに検索条件が指定された場合に、当該指定された検索条件に基づいて前記記憶媒体の中から検索されるデータを示す第一の結果情報と前記検索条件情報記憶手段に記憶されている前記検索条件情報に示される検索条件に基づいて前記記憶媒体の中から検索されるデータを示す第二の結果情報とを比較することによって、当該第一の結果情報に類似する当該第二の結果情報に係る前記検索条件情報を、当該指定された検索条件に類似する検索条件を示す類似検索条件情報として検出する、類似検索条件情報検出手段と、
    前記ユーザによって指定された検索条件に類似する検索条件を示す前記類似検索条件情報が前記類似検索条件情報検出手段によって検出された場合に、当該指定された検索条件の情報を前記検索条件情報として前記検索条件情報記憶手段に記憶させかつ当該類似検索条件情報を前記検索条件情報記憶手段から削除する第一の整理処理、当該指定された検索条件の範囲および当該類似する検索条件の範囲の両方が含まれる範囲を表す検索条件を示す情報を前記検索条件情報として前記検索条件情報記憶手段に記憶させかつ当該類似検索条件情報を前記検索条件情報記憶手段から削除する第二の整理処理、当該指定された検索条件の情報を、当該類似検索条件情報に従属する従属検索条件情報として前記検索条件情報記憶手段に記憶させる第三の整理処理、および当該指定された検索条件の情報を、当該類似検索条件情報が従属する親検索条件情報として前記検索条件情報記憶手段に記憶させる第四の整理処理、のうちのいずれかを実行する、整理処理手段と、
    ユーザによって新たに検索条件が指定された場合に、当該指定された検索条件が前記検索条件情報記憶手段に記憶されているいずれの前記検索条件情報に示される検索条件とも一致も類似もしなければ、当該指定された検索条件を示す情報を前記検索条件情報として前記検索条件情報記憶手段に記憶させ、当該指定された検索条件が前記検索条件情報記憶手段に記憶されているいずれかの前記検索条件情報に示される検索条件と一致すれば、当該指定された検索条件を示す情報を前記検索条件情報として前記検索条件情報記憶手段に記憶させない、検索条件情報追加手段と、
    を有することを特徴とするデータ管理装置。
  5. 検索条件を示す1つまたは複数の検索条件情報を記憶する検索条件情報記憶手段と、前記検索条件情報が指定された場合に記憶媒体の中から当該検索条件情報に示される検索条件に当てはまるデータを検索するデータ検索手段と、を有する装置における検索条件情報管理方法であって、
    検索条件の指定を新たに受け付け
    前記指定を受け付けた場合に、前記検索条件情報記憶手段に記憶されている、当該指定に係る検索条件に類似する検索条件を示す前記検索条件情報を検出し、
    前記指定に係る検索条件に類似する検索条件を示す前記検索条件情報を検出した場合に、当該指定に係る検索条件の情報を前記検索条件情報として前記検索条件情報記憶手段に記憶させかつ当該類似する検索条件を示す前記検索条件情報を前記検索条件情報記憶手段から削除する第一の整理処理、当該指定に係る検索条件の範囲および当該類似する検索条件の範囲の両方が含まれる範囲を表す検索条件を示す情報を前記検索条件情報として前記検索条件情報記憶手段に記憶させかつ当該類似する検索条件を示す前記検索条件情報を前記検索条件情報記憶手段から削除する第二の整理処理、当該指定に係る検索条件の情報を、当該類似する検索条件を示す前記検索条件情報に従属する従属検索条件情報として前記検索条件情報記憶手段に記憶させる第三の整理処理、および当該指定に係る検索条件の情報を、当該類似する検索条件を示す前記検索条件情報が従属する親検索条件情報として前記検索条件情報記憶手段に記憶させる第四の整理処理、のうちのいずれかを実行
    前記指定を受け付けた場合に、当該指定に係る検索条件が前記検索条件情報記憶手段に記憶されているいずれの前記検索条件情報に示される検索条件とも一致も類似もしなければ、当該指定に係る検索条件を示す情報を前記検索条件情報として前記検索条件情報記憶手段に記憶させ、当該指定に係る検索条件が前記検索条件情報記憶手段に記憶されているいずれかの前記検索条件情報に示される検索条件と一致すれば、当該指定に係る検索条件を示す情報を前記検索条件情報として前記検索条件情報記憶手段に記憶させない、
    ことを特徴とする検索条件情報管理方法。
  6. 前記検出する処理においては、前記指に係る検索条件に類似する検索条件を示す前記検索条件情報として、当該指定に係る検索条件が表す範囲の真部分集合である範囲を表す検索条件を示す前記検索条件情報、当該指定に係る検索条件が表す範囲を真部分集合とする範囲を表す検索条件を示す前記検索条件情報、または当該指定に係る検索条件が表す範囲の一部分と重なる範囲を表す検索条件を示す前記検索条件情報を検出する、
    請求項記載の検索条件情報管理方法。
  7. 前記第一の整理処理、前記第二の整理処理、前記第三の整理処理、および前記第四の整理処理を前記ユーザに選択させるための選択画面を表示する処理を実行し、
    前記第一ないし第四の整理処理のうちの前記ユーザが選択した整理処理を実行する、
    請求項または請求項記載の検索条件情報管理方法。
  8. 検索条件を示す1つまたは複数の検索条件情報を記憶する検索条件情報記憶手段と、前記検索条件情報が指定された場合に記憶媒体の中から当該検索条件情報に示される検索条件に当てはまるデータを検索するデータ検索手段と、を有する装置における検索条件情報管理方法であって、
    検索条件の指定を新たに受け付け
    前記指定を受け付けた場合に、当該指定に係る検索条件に基づいて前記記憶媒体の中から検索されるデータを示す第一の結果情報と前記検索条件情報記憶手段に記憶されている前記検索条件情報に示される検索条件に基づいて前記記憶媒体の中から検索されるデータを示す第二の結果情報とを比較することによって、当該第一の結果情報に類似する当該第二の結果情報に係る前記検索条件情報を、当該指定に係る検索条件に類似する検索条件を示す類似検索条件情報として検出し、
    前記指定に係る検索条件に類似する検索条件を示す前記類似検索条件情報を検出した場合に、当該指定に係る検索条件の情報を前記検索条件情報として前記検索条件情報記憶手段に記憶させかつ当該類似検索条件情報を前記検索条件情報記憶手段から削除する第一の整理処理、当該指定に係る検索条件の範囲および当該類似する検索条件の範囲の両方が含まれる範囲を表す検索条件を示す情報を前記検索条件情報として前記検索条件情報記憶手段に記憶させかつ当該類似検索条件情報を前記検索条件情報記憶手段から削除する第二の整理処理、当該指定に係る検索条件の情報を、当該類似検索条件情報に従属する従属検索条件情報として前記検索条件情報記憶手段に記憶させる第三の整理処理、および当該指定に係る検索条件の情報を、当該類似検索条件情報が従属する親検索条件情報として前記検索条件情報記憶手段に記憶させる第四の整理処理、のうちのいずれかを実行
    前記指定を受け付けた場合に、当該指定に係る検索条件が前記検索条件情報記憶手段に記憶されているいずれの前記検索条件情報に示される検索条件とも一致も類似もしなければ、当該指定に係る検索条件を示す情報を前記検索条件情報として前記検索条件情報記憶手段に記憶させ、当該指定に係る検索条件が前記検索条件情報記憶手段に記憶されているいずれかの前記検索条件情報に示される検索条件と一致すれば、当該指定に係る検索条件を示す情報を前記検索条件情報として前記検索条件情報記憶手段に記憶させない、
    ことを特徴とする検索条件情報管理方法。
  9. 検索条件を示す複数の検索条件情報を記憶する検索条件情報記憶手段と、前記検索条件情報が指定された場合に記憶媒体の中から当該検索条件情報に示される検索条件に当てはまるデータを検索するデータ検索手段と、を有する装置における検索条件情報管理方法であって、
    検索条件の指定を新たに受け付け
    記検索条件情報記憶手段に記憶されている前記検索条件情報に示される検索条件に基づいて前記記憶媒体の中から検索されるデータを示す検索結果同士を比較することによって、互いに類似する2つの検索結果をそれぞれ導く検索条件を示す第一の検索条件情報および第二の検索条件情報を前記検索条件記憶手段から検出する処理を実行し、
    前記第一の検索条件情報および前記第二の検索条件情報を検出した場合に、当該第一の検索条件情報を削除する第一の整理処理、当該第一の検索条件情報を当該第二の検索条件情報に従属させる第二の整理処理、当該第一の検索条件情報に示される検索条件の範囲および当該第二の検索条件情報に示される検索条件の範囲の両方が含まれる範囲を表す検索条件を示す情報を前記検索条件情報として前記検索条件情報記憶手段に記憶させかつ当該第一の検索条件情報および当該第二の検索条件情報を前記検索条件情報記憶手段から削除する第三の整理処理、のうちのいずれかを実行
    前記指定を受け付けた場合に、当該指定に係る検索条件が前記検索条件情報記憶手段に記憶されているいずれの前記検索条件情報に示される検索条件とも一致も類似もしなければ、当該指定に係る検索条件を示す情報を前記検索条件情報として前記検索条件情報記憶手段に記憶させ、当該指定に係る検索条件が前記検索条件情報記憶手段に記憶されているいずれかの前記検索条件情報に示される検索条件と一致すれば、当該指定に係る検索条件を示す情報を前記検索条件情報として前記検索条件情報記憶手段に記憶させない、
    ことを特徴とする検索条件情報管理方法。
  10. 検索条件を示す1つまたは複数の検索条件情報を記憶する検索条件情報記憶手段と、前記検索条件情報が指定された場合に記憶媒体の中から当該検索条件情報に示される検索条件に当てはまるデータを検索するデータ検索手段と、を有するコンピュータを制御するためのコンピュータプログラムであって、
    前記コンピュータに、
    検索条件の指定を新たに受け付ける処理を実行させ、
    前記指定を受け付けた場合に、前記検索条件情報記憶手段に記憶されている、当該指定に係る検索条件に類似する検索条件を示す前記検索条件情報を検出する処理を実行させ、
    前記指定に係る検索条件に類似する検索条件を示す前記検索条件情報を検出した場合に、当該指定に係る検索条件の情報を前記検索条件情報として前記検索条件情報記憶手段に記憶させかつ当該類似する検索条件を示す前記検索条件情報を前記検索条件情報記憶手段から削除する第一の整理処理、当該指定に係る検索条件の範囲および当該類似する検索条件の範囲の両方が含まれる範囲を表す検索条件を示す情報を前記検索条件情報として前記検索条件情報記憶手段に記憶させかつ当該類似する検索条件を示す前記検索条件情報を前記検索条件情報記憶手段から削除する第二の整理処理、当該指定に係る検索条件の情報を、当該類似する検索条件を示す前記検索条件情報に従属する従属検索条件情報として前記検索条件情報記憶手段に記憶させる第三の整理処理、および当該指定に係る検索条件の情報を、当該類似する検索条件を示す前記検索条件情報が従属する親検索条件情報として前記検索条件情報記憶手段に記憶させる第四の整理処理、のうちのいずれかを実行させ、
    前記指定を受け付けた場合に、当該指定に係る検索条件が前記検索条件情報記憶手段に記憶されているいずれの前記検索条件情報に示される検索条件とも一致も類似もしなければ、当該指定に係る検索条件を示す情報を前記検索条件情報として前記検索条件情報記憶手段に記憶させる処理を実行させ、当該指定に係る検索条件が前記検索条件情報記憶手段に記憶されているいずれかの前記検索条件情報に示される検索条件と一致すれば、当該指定に係る検索条件を示す情報を前記検索条件情報として前記検索条件情報記憶手段に記憶させる処理を実行させない、
    ことを特徴とするコンピュータプログラム
  11. 前記検出する処理として、前記指に係る検索条件に類似する検索条件を示す前記検索条件情報として、当該指定に係る検索条件が表す範囲の真部分集合である範囲を表す検索条件を示す前記検索条件情報、当該指定に係る検索条件が表す範囲を真部分集合とする範囲を表す検索条件を示す前記検索条件情報、または当該指定に係る検索条件が表す範囲の一部分と重なる範囲を表す検索条件を示す前記検索条件情報を検出する処理を、前記コンピュータに実行させる、
    請求項10記載のコンピュータプログラム。
  12. 前記第一の整理処理、前記第二の整理処理、前記第三の整理処理、および前記第四の整理処理を前記ユーザに選択させるための選択画面を表示する処理を前記コンピュータに実行させ、
    前記第一ないし第四の整理処理のうちの前記ユーザが選択した整理処理を実行させる、
    請求項10または請求項11記載のコンピュータプログラム。
  13. 検索条件を示す1つまたは複数の検索条件情報を記憶する検索条件情報記憶手段と、前記検索条件情報が指定された場合に記憶媒体の中から当該検索条件情報に示される検索条件に当てはまるデータを検索するデータ検索手段と、を有するコンピュータを制御するためのコンピュータプログラムであって、
    前記コンピュータに、
    検索条件の指定を新たに受け付ける処理を実行させ、
    前記指定を受け付けた場合に、当該指定に係る検索条件に基づいて前記記憶媒体の中から検索されるデータを示す第一の結果情報と前記検索条件情報記憶手段に記憶されている前記検索条件情報に示される検索条件に基づいて前記記憶媒体の中から検索されるデータを示す第二の結果情報とを比較することによって、当該第一の結果情報に類似する当該第二の結果情報に係る前記検索条件情報を、当該指定に係る検索条件に類似する検索条件を示す類似検索条件情報として検出する処理を実行させ、
    前記指定に係る検索条件に類似する検索条件を示す前記類似検索条件情報を検出した場合に、当該指定に係る検索条件の情報を前記検索条件情報として前記検索条件情報記憶手段に記憶させかつ当該類似検索条件情報を前記検索条件情報記憶手段から削除する第一の整理処理、当該指定に係る検索条件の範囲および当該類似する検索条件の範囲の両方が含まれる範囲を表す検索条件を示す情報を前記検索条件情報として前記検索条件情報記憶手段に記憶させかつ当該類似検索条件情報を前記検索条件情報記憶手段から削除する第二の整理処理、当該指定に係る検索条件の情報を、当該類似検索条件情報に従属する従属検索条件情報として前記検索条件情報記憶手段に記憶させる第三の整理処理、および当該指定に係る検索条件の情報を、当該類似検索条件情報が従属する親検索条件情報として前記検索条件情報記憶手段に記憶させる第四の整理処理、のうちのいずれかを実行させ
    前記指定を受け付けた場合に、当該指定に係る検索条件が前記検索条件情報記憶手段に記憶されているいずれの前記検索条件情報に示される検索条件とも一致も類似もしなければ、当該指定に係る検索条件を示す情報を前記検索条件情報として前記検索条件情報記憶手段に記憶させる処理を実行させ、当該指定に係る検索条件が前記検索条件情報記憶手段に記憶されているいずれかの前記検索条件情報に示される検索条件と一致すれば、当該指定に係る検索条件を示す情報を前記検索条件情報として前記検索条件情報記憶手段に記憶させる処理を実行させない、
    ことを特徴とするコンピュータプログラム。
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