JP4524584B2 - 快削β型Ti合金 - Google Patents

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Description

この発明は、被削性に優れたβ型Ti合金に関する。
特開昭64−25924号公報
Ti系金属は軽量かつ高強度で耐食性に優れることから、航空機や自動車の部品から、近年では、ゴルフクラブヘッド等の各種スポーツ用品やレジャー用品、耐海水用のシャフト類、ボルト類、バルブリテーナ類など、種々の用途に広く使用されている。特に強度が求められる部品については、Vの添加をベースに、Tiの高温相であるβ相(立方晶系)を安定化させた、いわゆるβ型Ti合金が広く使用されている。代表的なβ型Ti合金には、Ti−13V−11Cr−3Al、Ti−8Mo−8V−2Fe−3Al、Ti−3Al−8V−6Cr−4Mo−4Zr、Ti−11.5Mo−6Zr−4.5Sn、Ti−11V−11Zr−2Al−2Sn、Ti−15Mo−5Zr、Ti−15Mo−5Zr−3Al及びTi−15V−3Cr−3Al−3Snなどがある(組成表示の単位は質量%である)。
ところで、Ti合金は、鋼などの材料と比較して耐食性、耐熱性あるいは高比強度など、種々の優れた特性を有しているが、Ti系金属を切削加工する場合、逆にこの特性が原因になって工具寿命を短くするなどの不具合も発生しやすく、工数増大ひいては加工コストの増加を招来しやすい欠点がある。そこで、特許文献1においては、Ti合金の被削性をSと希土類元素との共添加により向上させる提案がなされている。
しかし、特許文献1で採用されているのは純TiないしV含有量の低いα+β型のTi−4V−6Al合金であり、より高強度のβ型合金の被削性を改善する具体的な方法を開示するものではない。特に、より難加工のβ型合金においては、強度や靭性の低下を最小限にとどめつつ、その被削性を向上させるための組織制御的な手法が重要であると考えられるが、特許文献1には、Sと希土類元素との共添加による被削性改善の組織的なメカニズムについては何も言及されていない。
本発明の課題は、β型Ti合金特有の優れた機械的特性を損なうことなく被削性を大幅に改善することができ、信頼性に優れた切削加工物品を安価に提供することを可能とする快削β型Ti合金を提供することにある。
発明を解決するための手段及び作用・効果
上記課題を解決するために、本発明の快削β型Ti合金は、V:10質量%以上24質量%以下、Cr:1質量%以上10質量%以下、Al:1質量%以上6質量%以下、C:0.001質量%以上0.1質量%以下、希土類元素:0.01質量%以上3質量%以下、S:0.01質量%以上1質量%以下を含有し、残部がTi及び不可避不純物からなり、希土類元素硫化物を主体とする介在物の寸法が0.1μm以上10μm以下であることを特徴とする。希土類元素としては、Sc、Y、La、Ce、Pr、Nd、Sm、Eu、Gd、Tb、Dy、Ho、Er、Tm、Yb、Luから選ばれる1種又は2種以上の元素を使用可能である。
本発明の快削β型Ti合金は、上記組成範囲のV及びCr及びAlを含有することで、強度と靭性とを良好に確保することができ、かつ、後述の時効硬化処理を行わないβ単相マトリックス組織は、立方晶系であるために冷間加工性も非常に良好となる。そして、さらに、Sと希土類元素とを上記組成範囲にて複合添加し、かつ、該共添加により形成される希土類元素硫化物を主体とする介在物の寸法(合金の研磨断面組織において観察される介在物粒子の外形線に位置を変えながら外接平行線を引いたときの、その外接平行線の最大間隔にて表す)を0.1μm以上10μm以下とすることにより、β型Ti合金特有の優れた耐食性や機械的強度及び冷間加工性を損なうことなく被削性を大幅に改善することができる。
前記した介在物の平均寸法が0.1μm未満になっても、また10μmを超えても、いずれも被削性改善効果が乏しくなる結果につながる。介在物の平均寸法は、より望ましくは0.5μm以上5μm以下に調整するのがよい。該介在物の寸法は、合金を溶製する際の溶解速度により調整することができ、溶解速度を0.1kg/分以上にすることが必要である。
具体的には、本発明の合金は、他の一般のTi合金と同様に、例えば消耗電極式のアーク溶解炉、プラズマ溶解炉あるいは電子ビーム溶解炉を用いて溶製できる。この場合、合金鋳塊は、例えば、プラズマ溶解では種々の形状の原料を連続的にプラズマアーク下に投入し、水冷の金属ルツボ中で溶解し、且つ、ルツボ下部の凝固した部分から順次インゴットを下方へ引き抜いて連続的に積層凝固鋳塊を製造できる。
なお、介在物の具体的な形成量は、合金組織断面上にて0.1μm以上10μm以下の該介在物の形成密度が100μm×100μm四方で、10個以上5×10個以下であることが望ましい。介在物の形成密度が5×10個を超えると材料の靭性低下につながる場合があり、10個未満では被削性向上効果が不十分となる場合がある。介在物の形成密度は、より望ましくは20個以上4×10個以下であるのがよい。
添加元素の主体をなすVとCrとは、いずれもβ相安定化元素であるが、上記組成範囲において室温で安定なマトリックス組織はα相(六方晶系)+β相(立方晶系)の2相組織であり、β変態点以上でβ単相のマトリックスが得られる。このβ単相域から上記変態点付近を一定以上の速度で冷却すると、β相マトリックスが室温付近まで準安定的に存在する。この状態で、β変態点以下の時効温度にて保持することにより(時効熱処理)、β相マトリックス中にα相を時効析出させることができ、材料の強度を大幅に高めることができる。析出させるα相は、β相マトリックスに対して格子整合状態を維持できる程度に微細であることが望ましい。なお、α相以外の化合物系析出物も時効硬化に寄与する場合がある。
時効熱処理温度は350℃以上600℃以下に設定することが望ましい。時効熱処理温度が350℃未満では時効析出硬化の進行が鈍くなって、必要な強度を得るのに長時間を要するようになる。他方、時効熱処理温度が600℃を超えると、過時効状態を引き起こしやすくなり、強度が却って低下することにつながる。時効熱処理温度は、より望ましくは400℃以上550℃以下に設定することが望ましい。
以下、本発明の快削β型Ti合金における組成限定理由について説明する。
(1)V:10質量%以上24質量%以下
Vはβ相安定化元素であり、合金の延性向上、特に熱間加工時の延性を向上させ、加工性改善に寄与する。V含有量が10質量%未満では上記の延性改善効果が不十分となり、24質量%を超えるとβ相が安定化しすぎ、前述のα相の時効析出反応が起こり難くなって、強度アップのための時効熱処理工程が長時間化する弊害を生ずる。また、Vは高価であり、過度の添加は材料コストの高騰ももたらす。V含有量は、より望ましくは13質量%以上23質量%以下の範囲で調整するのがよい。
(2)Cr:1質量%以上10質量%以下
Crは、合金のβ相マトリックスを固溶強化し、強度を向上させるために含有される。Cr含有量が1質量%未満では合金強度の向上効果が不十分となる。他方、Cr含有量が10質量%を超えると、TiCr等の脆い金属間化合物の形成が著しくなり、材料の靭性が低下する。Cr含有量は、より望ましくは2質量%以上8質量%以下の範囲で調整するのがよい。
(3)Al:1質量%以上6質量%以下
Alは、合金の析出α相を固溶強化し、強度を向上させるために含有される。Al含有量が1質量%未満では合金強度の向上効果が不十分となる。他方、Al含有量が6質量%を超えると、TiAl等の脆い金属間化合物の形成が著しくなり、材料の靭性が低下する。Al含有量は、より望ましくは1質量%以上5質量%以下の範囲で調整するのがよい。
(4)希土類元素:0.01質量%以上3質量%以下
希土類元素はSと安定な化合物を形成して粒状の介在物を分散形成し、材料の切削性を向上させる働きをなす。希土類元素の合計含有量が0.01質量%未満では切削性向上効果が乏しく、3質量%を超えた含有は合金の耐食性と強度低下をもたらすので好ましくない。希土類元素の含有量は、より望ましくは0.1質量%以上1質量%以下の範囲で調整するのがよい。
(5)S:0.01質量%以上3質量%以下
Sは希土類元素と結合して上記粒状の介在物を分散形成し、材料の切削性を向上させる働きをなす。希土類元素の合計含有量が0.01質量%未満では切削性向上効果が乏しく、3質量%を超えた含有は合金の熱間加工性の低下をもたらすので好ましくない。Sの含有量は、より望ましくは0.05質量%以上0.5質量%以下の範囲で調整するのがよい。
また、被削性向上に好都合な形態で介在物を形成するためには、希土類元素の含有率をWR、Sの含有率をWSとして、WR/WSが1以上50以下に調整されていることが望ましい。WR/WSが1未満では、過剰なS成分が低融点のTiSを形成し、材料の熱間加工性を低下させる場合がある。他方、WR/WSが50を超えると、合金の硬さが過度に増大して被削性が損なわれることにつながる。WR/WSは、より望ましくは2以上20未満であるのがよい。
(6)C:0.001質量%以上0.1質量%以下
Cはα相の固溶強化に有効であり、強度を向上させる。しかし、Cの含有率が0.001質量%未満では効果に乏しく、0.1質量%を超えるとTiCを生成し、延性が低下する。好ましくは0.005質量%以上0.05質量%以下とする。
また、本発明の快削β型Ti合金には、必要に応じて以下の元素を、Tiの一部を置換する形で、さらに添加できる。
(6)Fe:0.1質量%以上6質量%以下
FeはCrと同様に、β相マトリックスを固溶強化し合金の強度向上に寄与する。Fe含有量が0.1質量%未満では強度向上効果が乏しく、Fe含有量が6質量%を超えると、TiFe等の脆い金属間化合物の形成が著しくなり、材料の靭性が低下する。Fe含有量は、より望ましくは1質量%以上5.5質量%以下の範囲で調整するのがよい。
(7)Ni:0.1質量%以上7質量%以下
Niは、CrあるいはFeと同様に、β相マトリックスを固溶強化し合金の強度向上に寄与する。Ni含有量が0.1質量%未満では強度向上効果が乏しく、Ni含有量が6質量%を超えると、TiNi等の脆い金属間化合物の形成が著しくなり、材料の靭性が低下する。Ni含有量は、より望ましくは1質量%以上6質量%以下の範囲で調整するのがよい。
(8)Si:0.01質量%以上2質量%以下
Siはβ相マトリックスの結晶粒を微細化するので、強度向上に寄与する。Si含有量が0.01質量%未満では強度向上効果が乏しく、Si含有量が2質量%を超えると、シリサイドの析出により材料の延性ひいては冷間加工性の低下を招く惧れがある。Si含有量は、より望ましくは0.1質量%以上1.5質量%以下の範囲で調整するのがよい。
(9)Zr,Sn:いずれも0.1質量%以上4質量%以下
Zr及びSnは、β相マトリックス及びα相析出物との双方を固溶強化するので、合金の強度向上に寄与する。いずれも、含有率が0.1質量%未満では効果に乏しく、逆に4質量%を超える添加は効果の飽和を招く。Zr及びSnの添加量は、より望ましくはそれぞれ、0.5質量%以上3.5質量%以下の範囲で調整するのがよい。
本発明の合金鋳塊は、特に溶体化処理を施さずに時効熱処理を行っても一定の強度向上を図ることができる。しかしながら、鋳塊を650℃以上に加熱して、再結晶化させる固溶加熱処理を行い、その後、時効熱処理を行うようにすれば、時効析出による強化硬化が一層著しくなる。固溶化熱処理温度は、650℃以上であって1000℃以下にて実施することが望ましい。
なお、再結晶化によりβ相マトリックスの結晶粒を均一化することで、合金の強度をさらに向上できる。該再結晶化による結晶粒の均一化効果は、再結晶化温度(ひいては固溶加熱処理温度)をβ相変態点の付近(650℃以上)に設定する場合に特に著しい。
また、本発明のチタン合金は、冷間加工により強度向上を図ることもできる。この場合、固溶化処理に先立って冷間加工を施すことで、β相マトリックスの結晶粒の微細化をさらに促進することができる。また、固溶化処理を行って、冷間加工も可能である。さらに、該冷間加工は、時効熱処理に先立って実施したり(加工時効処理)、一部時効析出処理を行って冷間加工を施し、その後、再び時効硬化を行う(時効加工時効処理)など、時効熱処理と組み合わせて行うこともでき、本発明の快削Ti合金は鋳造や圧延等の加工が可能で固溶化処理と時効処理の組合せは特に限定しないが、これにより、時効析出をより促進したり、あるいは析出状態の均質化を図ることができ、ひいては強度等をさらに向上することができる。
上記本発明の快削Ti合金は、その優れた被削性を生かして、各種航空機部品(ディスクやタービンブレードなど)、自動車用部品(コンロッドやバルブ、スプリング等)、ボルト・ナットなどのその他の機械部品、レジャー用品(ゴルフクラブのヘッドや釣具等)、めがねフレームやアタッシュケースなどの生活用品、パソコン、ディジタルカメラ、ビデオカメラ、携帯電話などのOA機器のフレームや筐体、車椅子などの医療福祉機器の構造部材、ビル、橋梁や道路などの建設・土木用構造部材、熱交換器用構造部材、海水淡水化プラント用構造部材、生体用インプラント部材などに適用可能である。
例えば、図1は、ゴルフクラブヘッド(以下、単にヘッドという)の一例を示す斜視図である。ヘッド1は、ドライバー用のメタルヘッドであって、フェース部2及びクラウン部3等が一体に形成されてソール面側に開口部5を有するヘッド本体部4、その開口部5に溶接により接合されてこれを塞ぎ、ソール部6を形成する板部材6aを備える。また、ヘッド1には、鋳造時にヘッド本体部4と一体に形成されたホーゼル部(ネックとも称する)7が形成されている(なお、ホーゼル部7には、別部材であるシャフト8が取り付けられる)。ヘッド本体部4は、板部材6aとともに本発明のチタン合金により精密鋳造体として構成され、板部材6aの溶接後、溶接部や外形仕上げのために切削及び研磨加工が施される。本発明の合金採用により、この切削加工を行なう際の能率及び工具寿命が大幅に向上し、ひいてはゴルフクラブヘッドを安価に製造することが可能となる。
以下、本発明の効果を確認するために、以下の実験を行った。
プラズマスカル炉を用いて、表1に示す各種組成のチタン合金インゴットを、それぞれ質量約6kg、直径100mmの鋳塊にて溶製した。なお、溶解速度は、3本のプラズマトーチの出力電流および電圧を変化させることで調整可能であり、溶解量と溶解時間より算出した方法により、種々の値に調整した。
こうして得られた各インゴットを1050℃に加熱して、熱間鍛造により直径20mmの丸棒とした。その後、さらに各丸棒に、750℃にて1時間の固溶化処理を実施後水冷した。処理後の丸棒はロックウェルCスケール硬さを測定する一方、機械加工によってASTM E8に規定される3号引張試験片(直径6.35mm、標点距離25mm)を作製し、引張強さを測定した。また超硬合金製のチップを用いて、切削速度60m/minの条件で切削試験を行い、切屑破砕性を調査した。屑破砕性の評価は、図2に示すように、切削屑の長さが数mm程度以下に分断された不連続切り屑となった場合を良好(○)とし、数十mm以上の連続切り屑となった場合を不良(×)と判断した。以上の結果を表2に示す。
溶解速度の調整により、希土類元素硫化物からなる介在物の個数を本発明の範囲内に調整した実施例(2−1〜1−18)の素材については、強度、延性及び被削性の全てにわたって良好であることがわかる。なお、ここでの固溶化熱処理温度は750℃と高めであるが、希土類硫化物系介在物が結晶粒粗大化を抑制する効果を有していると思われ、強度および延性の低下も比較的少ない。これに対し、希土類元素とSを添加しない比較例A,B,Cは、希土類元素硫化物からなる介在物が形成されず被削性が不良であることがわかる。また、希土類元素とSとの添加比が適性に調整されない比較例Dは、強度と延性の低下が著しく、さらに、溶解速度が適性に調整されない比較例E及びFは、介在物の大きさや個数が本発明の範囲外となり、被削性、強度及び延性が共に悪化していることがわかる。
次に、上記固溶化処理後の表2(実施例:2−1〜2−18)の丸棒に対し、500℃で24時間時効処理を行ったものにつき、同様にロックウェルCスケール硬さと引張強さを測定した。その結果を表3に示す。
いずれも、時効処理により強度及び硬さが著しく向上していることがわかる。また、固溶化熱処理前の熱間鍛造上がりの丸棒(実施例:1−1〜1−18)に対して、減面率50%の冷間引き抜き加工を施し、同様にロックウェルCスケール硬さと引張強さを測定した。その結果を表4に示す。
いずれも、冷間加工は割れ等の発生なく良好に実施でき、かつ、該冷間加工により強度及び硬さが著しく向上していることがわかる。
図3は、実施例1−1の合金の表面を鏡面研磨し、EPMA(Electron Probe Micro Analysis)により、各成分の特性X線像による面分析を行った結果を示すものである。希土類元素REM(La、Ce、Pr、Nd)とSが化合物をつくり、介在物として粒状に分散していることがわかる。
本発明の快削Ti合金を用いて製造したゴルフクラブヘッドの一例を示す斜視図。 切削性評価の基準となる切り屑形状の例を示す画像。 実施例1−1の合金のEPMA分析結果を示す画像。
符号の説明
1 ゴルフクラブヘッド

Claims (5)

  1. V:10質量%以上24質量%以下、Cr:1質量%以上10質量%以下、Al:1質量%以上6質量%以下、C:0.001質量%以上0.1質量%以下、希土類元素:0.01質量%以上3質量%以下、S:0.01質量%以上1質量%以下を含有し、残部がTi及び不可避不純物からなり、希土類元素硫化物を主体とする介在物の平均寸法が0.1μm以上10μm以下であることを特徴とする快削β型Ti合金。
  2. 合金組織断面上にて0.1μm以上10μm以下の前記介在物の形成密度が100μm×100μm四方で、10個以上5×10個以下である請求項1記載の快削β型Ti合金。
  3. 希土類元素の含有率をWR、Sの含有率をWSとして、WR/WSが1以上50以下に調整されている請求項1又は請求項2に記載の快削β型Ti合金。
  4. Tiの一部を置換する形で、Fe:0.1質量%以上6質量%以下、Ni:0.1質量%以上7質量%以下及びSi:0.01質量%以上2質量%以下の少なくともいずれかを含有した請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載の快削β型Ti合金。
  5. Tiの一部を置換する形で、Zr:0.1質量%以上4質量%以下及びSn:0.1質量%以上4質量%以下の少なくともいずれかを含有した請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載の快削β型Ti合金。
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