JP4524011B2 - 距離測定装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、非接触方式で測定対象体との間の距離を測定するための距離測定装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
この種の距離測定装置として、出願人は、図6に示す距離測定装置41を既に提案している(特開2000−283702号公報)。この距離測定装置41は、距離センサ11と、測定装置本体42と、測定装置本体42および測定対象体61のグランド電位を共通接続するための接続用ケーブル62とを備えている。距離センサ11は、図5(a),(b)に示すように、例えば円盤状に形成されたプリント基板12を備え、そのプリント基板12の表面側には、輪状パターン13〜15が形成され、かつその裏面側には、接続用パターン16が形成されている。また、プリント基板12の中央部には、挿通用孔12aが形成されており、例えばモータの回転軸などが挿通可能な構造となっている。この場合、輪状パターン13は、プリント基板12の裏面側に形成されたランド19にスルーホール17を介して接続されている。輪状パターン14は、輪状パターン13の外周に沿って輪状パターン13を取り囲むようにして形成されている。また、輪状パターン15は、輪状パターン13の内周に沿って形成されている。この両輪状パターン14,15は、スルーホール18a,18bおよび接続用パターン16を介して互いに接続されており、輪状パターン13をシールドする。
【0003】
一方、測定装置本体42は、図6に示すように、測定信号生成回路51、増幅回路52、検波回路53および演算回路54を備えている。この場合、測定信号生成回路51は、例えば、20KHzの正弦波交流信号を測定信号SM として生成し、その測定信号SM を増幅回路52のプラス入力部に出力する。
【0004】
また、増幅回路52は、プラス入力部における測定信号SM とマイナス入力部の入力電圧とを差動増幅する。この場合、増幅回路52のプラス入力部は信号ケーブルを介して距離センサ11の輪状パターン13に接続され、マイナス入力部は、信号ケーブルを介して距離センサ11の輪状パターン14,15に接続される。この増幅回路52は、例えば、モータのロータなどの測定対象体61との間の距離を測定する場合、その距離に応じた電圧の出力電圧V1 を生成する。具体的には、測定対象体61がプリント基板12に対して相対的に移動する場合、輪状パターン13および測定対象体61の間の静電容量C11と、輪状パターン14,15および測定対象体61の間の静電容量C12とがそれぞれ変化する。この場合、増幅回路52は、静電容量C11の変化に応じて変化する輪状パターン13(つまり、プラス入力部)における測定信号SM の電圧値と、増幅回路52の出力部からフィードバックされるマイナス入力部における測定信号SM の電圧値とが互いに等しくなるように差動増幅する。これにより、増幅回路52は、静電容量C11の変化に応じた電圧値の測定信号SM を出力電圧V1 として生成する。一方、検波回路53は、増幅回路52の出力電圧V1 を全波整流することにより直流のセンサ信号SDCを生成して演算回路54に出力する。また、演算回路54は、センサ信号SDCの電圧値に基づいて距離を演算する。
【0005】
この距離測定装置31では、例えば、測定対象体61としてのモータのロータと距離センサ11との間の距離を測定する場合、まず、モータの回転軸がプリント基板12の挿通用孔2aを挿通し、かつ輪状パターン13と、測定対象体61とが対向するように距離センサ11を配置する。次いで、ロータおよび測定装置本体42間に接続用ケーブル62を接続することによって両者のグランド電位を共通接続した後、距離センサ11と測定対象体61との間の距離を測定する。この際には、距離センサ11における輪状パターン13と、測定対象体61としてのロータとの間に測定信号SM を印加することにより、輪状パターン13の全面とロータとの間の静電容量C11に基づいて距離を測定する。この場合、この距離センサ11では、輪状パターン13が円形輪状に形成されているため、静電容量C11は、ロータの表面状態による影響を含めた総和の静電容量として測定される。したがって、凹凸などが輪状パターン13のどの部位に対向していても、静電容量C11は、常に同一容量となる。したがって、測定装置本体42では、その総和の静電容量11に基づいての距離センサ11および測定対象体61間の距離を1回の演算で瞬時に求めることができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、出願人が既に提案している距離測定装置41には、以下の改善点がある。すなわち、この距離測定装置41では、測定対象体61の電位を測定装置本体42のグランド電位と同電位にする必要がある。したがって、距離測定装置41には、測定対象体61が金属などの導電体に限られ、非導電体との間の距離を測定するのが困難であるため、これを改善すべきとの要請がある。また、距離測定装置41では、距離測定に先立って、測定対象体61および測定装置本体42間のグランド電位を同電位にするために、接続用ケーブル62を接続しなければならない。したがって、距離測定に若干時間を要するため、距離測定に要する時間の短縮化も要請されている。
【0007】
なお、測定対象体61の裏面側に金属などの導電体ベースを用いて、その導電体ベースと測定装置本体42のグランド電位とを接続用ケーブル62で接続する場合には、その導電体ベースおよび距離センサ11間の距離を測定することができ、この場合には、測定対象体61および距離センサ11間の距離を近似的に測定することもできる。しかし、測定対象体61および距離センサ11間の距離を正確に測定するためには、測定した距離から測定対象体61の厚みを減算しなければならず、その演算処理が煩雑となる。また、測定対象体61の厚みが厚い場合には、測定自体が困難である。加えて、測定可能な場合であっても、接続用ケーブル62の接続工程が必要のため、距離測定に要する時間の短縮化の要請に応えるのは困難である。
【0008】
本発明は、かかる改善点に鑑みてなされたものであり、各種材質の測定対象体との間の距離を短時間で測定可能な距離測定装置を提供することを主目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成すべく請求項1記載の距離測定装置は、一対の電極が形成されて距離測定基準面を形成する基準面手段と、一対の電極間の容量を発振周波数定数の一部とする発振回路と、発振回路の発振周波数およびその発振周波数に応じて変動する所定のパラメータの少なくとも一方に基づいて距離測定基準面および測定対象体間の距離を測定する測定回路と、測定対象体の誘電率を記憶する記憶部と、測定した距離を記憶部に記憶されている測定対象体の誘電率に応じて補正する補正回路とを備えると共に、輪状に形成された第1のパターンと、第1のパターンの外周または内周に沿って輪状に形成された第2のパターンとを一対の電極として備えたプリント基板で基準面手段が構成され、かつ、基準面手段を測定対象体における測定対象平面に対向配置した状態において距離を測定可能に構成されていることを特徴とする。この発明において、「発振周波数に応じて変動する所定のパラメータ」には、発振回路における発振信号自体の電圧値、その発振信号を整流した電圧値、およびこれらの電圧値に応じて変動する電流値などが含まれる。
【0010】
この測定装置では、発振回路は、測定対象体が存在しないときには、一対の電極間の容量を発振周波数定数の一部とする所定の周波数で発振する。一方、例えば、ハードディスクなどの測定対象体に基準面手段を対向配置したときには、発振回路は、一対の電極間の容量と、測定対象体を介しての一対の電極間容量とを発振周波数定数の一部とする所定の周波数で発振する。この場合、後者の容量が基準面手段と測定対象体との間の距離に応じて変化するため、発振回路の発振周波数は、基準面手段と測定対象体との間の距離に応じて変化することになる。したがって、発振回路の発振周波数または所定のパラメータに基づいて、基準面手段および測定対象体間の距離を測定することが可能となる。この際には、各種材質の測定対象体に対する距離を測定できると共に、接続ケーブルによる測定対象体および発振回路間の接続が不要になるため、迅速に距離を測定することが可能となる。
【0012】
また、距離測定の際における測定対象体を介しての一対の電極間容量は、測定対象体の誘電率に応じて変化する。したがって、最終的には、発振回路の発振周波数定数も、測定対象体の誘電率に応じて変化する。この距離測定装置では、例えば、測定対象体の材質に対応する誘電率をメモリなどの記憶部に予め記憶させ、その測定対象体を測定する際には、その材質に対応する誘電率に応じて、測定した距離を補正する。したがって、誘電率が互いに異なる各種材質の測定対象体との間の距離を正確かつ短時間で測定することが可能となる。
【0014】
さらに、測定対象体の表面に凹凸などがある場合、一対の電極がそれぞれ輪状に形成されているため、測定対象体を介しての一対の電極間容量は、その凹凸などの表面状態による影響を含めた総和の容量として発振周波数定数の一部となる。この場合、測定対象体が回転状態および回転停止状態のいずれであっても、また、凹凸などが両パターンのどの部位に対向していても、同一距離であれば、その容量は、常に同一容量となる。したがって、この距離測定装置は、測定対象体が回転体であっても、測定対象体の回転状態/回転停止状態、およびその表面状態に影響されることなく、常に正確かつ短時間でその距離を測定することが可能となる。また、複雑なディジタル処理を行うことなく、瞬時に距離を測定できるため、距離測定装置を簡易に構成でき、これにより、製造コストの低減を図ることが可能になる。さらに、両パターンをシールドするシールドパターンを形成した場合には、第1,第2のパターンへの雑音の混入が低減または防止される結果、距離測定精度のさらなる向上を図ることが可能となる。
【0015】
請求項2記載の測定装置は、請求項1記載の距離測定装置において、液晶またはハードディスクを測定対象体とすることを特徴とする。
【0016】
この測定装置では、非導電体である測定対象体と基準面手段との間の距離を短時間で測定することができる。このため、液晶やハードディスクなどの測定対象体と基準面手段との間の距離を確実かつ短時間で測定することが可能となる。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面を参照して、本発明に係る距離測定装置の好適な発明の実施の形態について説明する。なお、距離測定装置41の構成要素と同一のものについては、同一の符号を付して重複した説明を省略する。
【0018】
図1に示すように、距離測定装置1は、距離センサ11と、距離センサ11および測定対象体5間の距離を測定する測定装置本体2と、距離センサ11および測定装置本体2間を接続する接続ケーブル3,4とを備えている。
【0019】
測定装置本体2は、発振回路21、検波回路22、LPF(ローパスフィルタ)23、リニアライザ24、A/D変換回路25、CPU26、ROM27、RAM28、表示部29、コンデンサ31および抵抗32を備えて構成されている。
【0020】
この場合、発振回路21は、CR発振器で構成され、コンデンサ31、抵抗32、および接続ケーブル3,4間の容量を発振周波数定数として発振し、その発振信号SO を出力する。検波回路22は、発振信号SO を検波して検波信号SD を出力する。LPF23は、検波信号SD に含まれている交流成分を除去して直流電圧の検出信号SDCを生成する。リニアライザ24は、検出信号SDCの電圧値が測定対象体5および距離センサ11間の距離にほぼ比例するように検出信号SDCを直線補正し、その補正後の検出電圧SR を出力する。A/D変換回路25は、検出電圧SR をアナログ−ディジタル変換して測定データDM を生成する。CPU26は、本発明における測定回路および補正回路に相当し、測定データDM に基づいての距離演算、および測定した距離測定値の表示部29への表示制御などを実行する。ROM27は、CPU26の動作プログラム、測定データDM によって特定される検出電圧SR の電圧値と距離との対応関係を示す距離データテーブル、および測定対象体5の誘電率などを記憶する。RAM28は、CPU26の演算結果を一時的に記憶する。表示部29は、例えば、カラー液晶パネルで構成され、CPU26の制御下で距離測定値などを表示する。
【0021】
一方、距離センサ11は、例えば距離測定装置41における距離センサ11と同一に構成されている。具体的には、距離センサ11は、図5(a),(b)に示すように、円盤状に形成されたプリント基板12を備えている。この場合、プリント基板12の表面が本発明における基準面手段に相当し、その表面側には、本発明における第1のパターンに相当する輪状パターン13と、本発明における第2のパターンにそれぞれ相当する輪状パターン14,15とが形成されている。また、輪状パターン13は、図4に示すように、プリント基板12の裏面側に形成されたランド19にスルーホール17を介して接続されている。さらに、輪状パターン14,15は、スルーホール18a,18bおよび接続用パターン16を介して互いに接続されている。
【0022】
次に、距離測定装置31の全体的な動作について、回転体であるハードディスクを測定対象体5として測定する場合を例に挙げて説明する。
【0023】
まず、距離センサ11の輪状パターン14,15と発振回路21の一方の入力端子とを接続ケーブル3で接続し、かつ距離センサ11の輪状パターン13と発振回路21の他方の入力端子とを接続ケーブル4で接続した後、図2に示すように、距離センサ11を測定対象体5に対向配置する。この際には、輪状パターン13,14間、および輪状パターン13,15間にそれぞれ容量C1および容量C2が存在する。また、等価的に、輪状パターン13,14間には、輪状パターン13および測定対象体5間の容量C3と、測定対象体5内の誘電率に応じた容量と、測定対象体5および輪状パターン14間の容量C4との直列回路(以下、この直列回路の容量をCaとする)が形成され、輪状パターン13,15間には、輪状パターン13および測定対象体5間の容量C3と、測定対象体5内の誘電率に応じた容量と、測定対象体5および輪状パターン15間の容量C4との直列回路(以下、この直列回路の容量をCbとする)が形成される。この場合、容量Ca,Cbは、測定対象体5の誘電率が大きいほど、大きい容量値となる。
【0024】
したがって、発振回路21は、コンデンサ31の容量、容量C1,C2の並列容量、および容量Ca,Cbの並列容量の合成容量と、抵抗32の抵抗値とからなる発振周波数定数で規定される発振周波数で発振する。この場合、測定対象体5および距離センサ11間の距離が短くなるほど容量Ca,Cbが大きくなる。このため、発振回路21は、測定対象体5および距離センサ11間の距離が短くなるほど低い周波数で発振する。次いで、検波回路22が、発振回路21から出力された発振信号SO を検波して検波信号SD を生成する。この際には、検波回路22は、発振信号SO の周波数が低いほど低電圧値の検波信号SD を出力する。したがって、検波信号SD の電圧値は、測定対象体5および距離センサ11間の距離が短くなるほど低電圧となる。次に、LPF23が、検波信号SD をろ波することにより検出信号SDCをリニアライザ24に出力する。
【0025】
続いて、リニアライザ24は、検出信号SDCの電圧値が測定対象体5および距離センサ11間の距離にほぼ比例するように検出信号SDCを直線補正した後、補正後の検出電圧SR をA/D変換回路25に出力する。次いで、A/D変換回路25が、検出電圧SR をアナログ−ディジタル変換することにより生成した測定データDM をCPU26に出力する。次に、CPU26は、測定データDM に基づいて距離演算を実行する。この際には、CPU26は、ROM27内の距離データテーブルを参照することにより、測定データDM に基づいて距離センサ11および測定対象体5間の距離を演算する。また、CPU26は、ROM27に記憶されている測定対象体5の誘電率に応じて、演算した距離を補正する。つまり、測定対象体5の誘電率が異なると、その誘電率に応じて容量Ca,Cbが増減する。このため、何ら補正しない場合には、発振信号SO の発振周波数も変動する結果、演算した距離に誤差が生じる。このため、この補正処理では、測定対象体5の材質を入力することにより、CPU26が、その材質に対応する誘電率に応じて、演算した距離を補正する。この結果、測定対象体5および距離センサ11間の正確な距離が測定される。次いで、自動的またはオペレータの操作に応じて、CPU26が、演算結果である測定距離を表示部29に表示させる。
【0026】
なお、この距離測定装置1では、測定対象体5の表面に凹凸などがある場合、一対の電極としての輪状パターン13〜15がそれぞれ輪状に形成されているため、測定対象体5を介しての容量Ca,Cbは、その凹凸などの表面状態による影響を含めた総和の容量として発振回路21の発振周波数定数の一部となる。この場合、測定対象体5が回転状態および回転停止状態のいずれであっても、また、凹凸などが輪状パターン13〜15のどの部位に対向していても、同一距離であれば、その容量Ca,Cbは、常に同一容量となる。したがって、この距離測定装置1は、測定対象体5が回転体であっても、その回転体の回転状態/回転停止状態、およびその表面状態に影響されることなく、常に正確かつ短時間でその距離を測定することができる。
【0027】
このように、この距離測定装置1では、発振回路21が輪状パターン13および輪状パターン14,15間の容量と、測定対象体5を介しての容量Ca,Cbとを発振周波数定数の一部とする所定の周波数で発振し、発振回路21の発振信号SO を整流した検波信号SD の電圧値に基づいて、距離センサ11におけるプリント基板12の表面および測定対象体5間の距離を測定する。このため、この距離測定装置1によれば、測定対象体5の材質を問わず、接続ケーブルによる測定対象体5および発振回路21間の接続を不要にすることができるため、両者間の距離を迅速に測定することができる。また、複雑なディジタル処理を行うことなく、瞬時に距離を測定できるため、距離測定装置1を簡易に構成でき、これにより、製造コストの低減を図ることができる。加えて、プリント基板12上に輪状パターン13〜15を形成して距離センサ11を構成したことにより、距離センサ11全体としての厚みを薄形化することができる。
【0028】
なお、本発明は、上記した本発明の実施の形態に示した構成に限定されない。例えば、本発明の実施の形態では、発振回路21の発振信号SO を整流した検波信号SD の電圧値に基づいて距離を測定しているが、これに限らず、発振信号SO の周波数を測定することによって距離を演算することもできる。また、本発明における距離測定装置1は、距離センサ11および非導電測定対象体間の距離測定に限らず、距離センサ11および導電測定対象体間の距離を測定できるのは勿論である。
【0029】
また、本発明の実施の形態では、本発明における一対の電極を円形環状に形成した例について説明したが、これに限定されず、例えば、図3(a)に示す距離センサ11aのように、一対の電極パターン13a,14aを四角形状に形成することもできるし、楕円状、三角形状、多角形状など任意の形状に規定することができる。また、その大きさも、測定対象体の大きさに応じて適宜定めることができる。さらに、一対の電極は、同図(b)に示す距離センサ11bのように、一対の電極パターン13b,14bを平面視棒状に形成することもできるし、任意の形状に規定することができる。また、距離センサ11では、3つの輪状パターン13〜15を用いた例について説明したが、輪状パターン15(または14)は必ずしも必要とされず、輪状パターン13および輪状パターン14(または15)のみで構成することができるのは勿論である。
【0030】
【発明の効果】
以上のように、請求項1記載の距離測定装置によれば、基準面手段を測定対象体における測定対象平面に対向配置した状態において基準面手段に形成された一対の電極間容量を発振周波数定数の一部とする発振回路の発振周波数または所定のパラメータに基づいて基準面および測定対象体間の距離を測定することにより、測定対象体の材質を問わず測定することができ、しかも、測定対象体および距離測定装置間を接続する接続ケーブルを不要にすることができる結果、その距離を短時間で測定することができる。
【0031】
また、補正回路が、測定した距離を記憶部に記憶されている測定対象体の誘電率に応じて補正することにより、誘電率が互いに異なる各種材質の測定対象体との間の距離を正確かつ短時間で測定することができる。
【0032】
さらに、輪状に形成された第1のパターンと、第1のパターンの外周または内周に沿って輪状に形成された第2のパターンとを一対の電極としたことにより、測定対象体が回転体であっても、測定対象体の回転状態/回転停止状態、およびその表面状態に影響されることなく、常に正確かつ短時間でその距離を測定することができる。また、複雑なディジタル処理を行うことなく、瞬時に距離を測定できるため、距離測定装置を簡易に構成でき、これにより、製造コストの低減を図ることができる。
【0033】
また、請求項2記載の測定装置によれば、非導電体である測定対象体と基準面手段との間の距離を短時間で測定することができるため、液晶やハードディスクと基準面手段との間の距離を確実かつ短時間で測定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態に係る距離測定装置1のブロック図である。
【図2】 測定対象体5および距離センサ11間の距離を測定する際の説明図である。
【図3】 (a)は距離センサ11aの平面図、(b)は距離センサ11bの平面図である。
【図4】 距離センサ11の断面図である。
【図5】 本発明の実施の形態に係る距離測定装置1および出願人が既に提案している距離測定装置41における距離センサ11の斜視図であって、(a)は、表面側から見た斜視図、(b)は裏面側から見た斜視図である。
【図6】 出願人が既に提案している距離測定装置41のブロック図である。
【符号の説明】
1 距離測定装置
2 測定装置本体
5 測定対象体
11 距離センサ
12 プリント基板
13 輪状パターン
14,15 輪状パターン
21 発振回路
26 CPU
Claims (2)
- 一対の電極が形成されて距離測定基準面を形成する基準面手段と、前記一対の電極間の容量を発振周波数定数の一部とする発振回路と、前記発振回路の発振周波数およびその発振周波数に応じて変動する所定のパラメータの少なくとも一方に基づいて前記距離測定基準面および測定対象体間の距離を測定する測定回路と、前記測定対象体の誘電率を記憶する記憶部と、前記測定した距離を前記記憶部に記憶されている前記測定対象体の誘電率に応じて補正する補正回路とを備えると共に、輪状に形成された第1のパターンと、当該第1のパターンの外周または内周に沿って輪状に形成された第2のパターンとを前記一対の電極として備えたプリント基板で前記基準面手段が構成され、かつ、当該基準面手段を前記測定対象体における測定対象平面に対向配置した状態において前記距離を測定可能に構成されていることを特徴とする距離測定装置。
- 液晶またはハードディスクを前記測定対象体とすることを特徴とする請求項1記載の距離測定装置。
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