JP4300722B2 - 液面検知センサ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動車に搭載する燃料タンク等の貯液タンク内の液面の位置を検知する液面検知センサに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
燃料タンクの液面の位置を静電容量の測定によって検知する装置としては、特開平5−223623号公報に示されるような液面レベル検出装置がある。この従来例では液面の位置によって電極間の静電容量が変化する電極部を燃料タンク内に入れて、この電極部の静電容量を発振器の発振定数として用い、液面位置の変化に伴う静電容量に応じて変化する発振器の発振周波数に応じた発振周期に基づいて液面位置を検知しようとするものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上記の従来例では、筒状の共通アース電極とその共通アース電極の中に違いに90度を為す測定電極を備えたもので、電極部の構造も複雑となるという問題がある。さらに発振周期の測定を必要とするため測定回路が複雑となるという問題がある。
【0004】
本発明は、上記の問題点に鑑みて為されたもので、その目的とするところは電極構造が簡単な上に貯液タンクへの配設も簡単に行え、しかも液面位置の検知のための回路構成を簡単な構成で実現できる液面検知センサを提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1の発明では、貯液タンクのタンク壁の外側若しくは内側に、貯液タンク内の液体の液面に対して垂直方向に延設され且つ、水平方向に並設された一対の測定電極と、該両測定電極間に交流信号を印加する発振器と、測定電極間に流れる電流値によって貯液タンク内の液体の液面を検知する検知手段とを備え、相対する距離を垂直方向の一端部位で小さくなるように上記両測定電極を配設し、該両測定電極の少なくとも一方の測定電極の幅を上記両測定電極間の距離が小さい位置では幅広とし、上記距離が大きい位置では幅狭としたことを特徴とする。
【0006】
上記目的を達成するために、請求項2の発明では、貯液タンクのタンク壁の外側若しくは内側に、貯液タンク内の液体の液面に対して垂直方向に延設され且つ、水平方向に並設された一対の測定電極と、該両測定電極間に交流信号を印加する発振器と、測定電極間に流れる電流値によって貯液タンク内の液体の液面を検知する検知手段とを備え、上記両測定電極の外側で且つ両測定電極を挟むように一対のダミー電極を並設し、上記両測定電極間及び両ダミー電極間に発振器の交流信号をそれぞれ印加し、相対する距離を垂直方向の少なくとも一端部位で小さくなるように上記両測定電極を配設し、該両測定電極の外側にそれぞれ配置された上記両ダミー電極のうちの少なくとも一方のダミー電極の水平方向の幅を、上記両測定電極間の距離が小さい位置では幅広とし、上記距離が大きい位置では幅狭としたことを特徴とする。
【0007】
請求項3の発明では、請求項2の発明において、上記貯液タンクが自動車に搭載される合成樹脂製の燃料タンクであって、該燃料タンクのタンク壁の外面に上記測定電極及び上記ダミー電極を配置するとともに、上記測定電極及び上記ダミー電極と電気的に絶縁されたシールド板を上記測定電極及び上記ダミー電極を覆うように配置することを特徴とする。
【0008】
請求項4の発明では、請求項2又は3の発明において、上記ダミー電極をシート状に形成していることを特徴とする。
【0009】
請求項5の発明では、請求項1乃至4の何れか1項の発明において、上記測定電極をシート状に形成していることを特徴とする。
【0010】
【発明の実施の形態】
(参考例1)
本参考例は、自動車の合成樹脂製の燃料タンク内の燃料の残量検知を行うためのもので、図1に示すように貯液タンクたる燃料タンク1のタンク壁の外面に、燃料タンク1を水平状態に置いたときに、鉛直方向(底面に対して垂直方向)が長手方向となるように且つ下端位置が燃料タンク1の底面に対応し、且つ上端が最高液面位置に対応する長さ寸法の導電性シートによって形成された短冊状の2つの測定電極2A,2Bを水平方向に並行配設してある。
【0011】
これら測定電極2A,2Bは車のアースと電気的に接続されたシールド板4の裏面にシールド板4と電気的に絶縁されるように設けられたもので、このシールド板4を燃料タンク1のタンク壁の外面に取り付けることで、シールド板4と燃料タンク1のタンク壁の外面との間に配置され、シールド板4により外部に対して被蔽される。
【0012】
そして一方の測定電極2Aは交流信号(例えば100kHz、振幅電圧が5Vの信号)を発振する発振器3の一端に接続し、他方の測定電極2BはコンデンサC1を介して発振器3の他端に接続し、これら測定電極2A,2B間のインピーダンス(静電容量)ZとコンデンサC1とで電圧検出部を構成している。
【0013】
この電圧検出部の検出電圧は交流増幅器5により交流増幅され、更にこの交流増幅器5で増幅された交流信号電圧は同期検波部6で発振器3が出力する交流信号と同期する形で検波され、この検波出力は直流増幅器7で増幅される。
【0014】
演算処理部8はこの直流増幅された信号を入力して、その信号レベルに基づいて液面の高さ位置(以下液位という)を判定する。この液位の判定は、予め燃料タンク1に実際に液を入れて液位を変化させて測定した信号レベルと液位の関係に基づいて行われるようになっており、演算処理部8は直流増幅器7から出力される信号のレベルと、記憶部9に予め格納されている上記測定データとをリアルタイムで比較して液位判定を行うのである。
【0015】
また演算処理部8は判定した液位から燃料タンク1内の燃料の残量演算を行い、この残量データを表示部10に送り、燃料タンク1内の残量を表示させる機能を備えている。
【0016】
尚交流増幅器5は演算増幅器からなり、その基準電圧を得るための抵抗R1、R2は交流信号電圧を1/2に分圧するように同じ抵抗値のものが使用されている。
【0017】
而して燃料タンク1内の燃料の液位が変化すると、測定電極2A,2B間のインピーダンス(静電容量)Zが変化し、この変化に伴って、測定電極2A,2B間に流れる電流値が変化し、この変化に応じてインピーダンスZとコンデンサC1との接続点の電圧が変化する。従って交流増幅器5の増幅された交流信号の振幅も変化し、これにより同期検波部6で同期検波され、直流増幅器7で直流増幅された信号のレベルも変化し、この変化する信号レベルから演算処理部8は現在の液位を判定検知し、この判定検知結果から更に燃料タンク1内の燃料の残量を求め、表示部10で残量表示を行なわせる。
【0018】
尚交流信号の周波数を高くすれば分解能を高くすることができるが、高周波対策等を考慮すれば、高周波対策が不要で且つ、他の信号の影響を受けにくい中程度(100kHz〜1MHz)の周波数範囲に設定するのが望ましい。また液面の揺れなどを考慮して演算処理部8に入力する信号レベルを平均化する手段や、バンドパスフィルターを介して演算処理部8に入力させるようにしてもよい。
【0019】
更にまた測定電極2A,2B間の距離は、小さい方が液位の変化に対する静電容量の変化を大きくすることができるため、検知対象となる燃料タンク1の形状や容量などに併せてその距離を適宜設定すると良い。
【0020】
また更に測定電極2A,2Bの幅も、小さい方が液位の変化に対する静電容量の変化を大きくすることができるため、検知対象となる燃料タンク1の形状や容量などに併せてその幅を適宜設定すると良い。
【0021】
(参考例2)
参考例1のように短冊状の測定電極2A,2Bを単に平行配置する場合には、燃料タンク1内の液位が0に近い場合や、逆に最高液位(満タン)に近い場合、つまり電極端部では測定電極2A,2B間の電気力線が外側周囲にも延び、そのためこの位置での静電容量の変化が少なくなり、液位を正確に検知することができにくくなる。
【0022】
そこで、燃料タンク1のように燃料と空気というように誘電率が異なる物質が垂直方向に2分して存在する場合、長さaが200mm、幅bが10mmの測定電極2A,2Bの中央位置の両者間の距離Wが50mm,105mm,150mmの場合において、図2に示すように上端間が広がるように拡開させてその測定電極の傾斜角度θを変化させときの、ガソリンの液位h(=0〜173mm)に対する両測定電極2A,2B間の静電容量の変化率との関係をグラフ化してみたところ、W=50mmで、θが5degと、10degの場合には図3のイ(5deg)、ロ(10deg)に示すようになった。またW=105mmで、θが5deg、30degの場合には図4のハ(5deg)、ニ(30deg)に示すようになった。またW=150mmで、θが5deg、30deg,45degの場合には図5のホ(5deg)、へ(30deg)、ト(45deg)に示すようになった。
【0023】
これらのグラフから両測定電極2A,2B間の距離が狭くなるほうが、広い場合に比べて静電容量の変化率が大きく、特に両測定電極2A,2B間の中央の距離Wが105mmで、且つθが30degの場合、変化率が最も大きいことがわかった。
【0024】
この点を考慮して本参考例では、燃料タンク1内の満タンに近い状態と、燃料切れに近い状態とで液面の変化を的確に検知するために、本参考例では測定電極2A,2Bを図6に示すように幅は同じであるが、その距離が上下端で近くなるようにく字状に屈曲したシート状の測定電極2Aと、逆く字状に屈曲させたシート状の測定電極2Bとを燃料タンク1のタンク壁の外面に並行配置して測定電極2A,2B間の距離を上下端で小さくしている。ここで両測定電極2A,2Bの中央部の距離を105mm、傾斜辺の傾斜角度θを30degとした。
【0025】
これにより、燃料タンク1が満タンに近い状態と、燃料切れに近い状態とで液面の変化を的確に検知することができるようになった。尚図6はシールド板4の裏面側を示している。また測定電極2A,2B間の静電容量変化に伴う液位検知の回路構成は図1の回路構成を用いるのでここでは省略するが、図6中のAは、図1中のコンデンサC1の挿入位置を示す。
【0026】
(実施形態1)
上記参考例1,2では、測定電極2A,2Bを並行配置したものであったが、本実施形態では、測定電極2A,2B間の電気力線を制御するダミー電極を設けることで、測定電極2A,2Bの電気力線を燃料タンク1内に集中させ、液位変化に対する静電容量の変化を大きくして、電極端部付近での液位変化を参考例1,2に比して一層確実に検知できるようにしたものである。
【0027】
例1
本例は参考例2と同様な測定電極2A.2Bを図7に示すように燃料タンク1のタンク壁の外面に並行配置するとともに、これらの測定電極2A,2Bの外側方には上端から中央にかけて幅がだんだんと狭くなって両者間の距離が大きくなり、逆に中央から下端にかけて幅がだんだんと広くなって両者間の距離が小さくなるような形状に形成したダミー電極11A,11Bを隣接する測定電極2A,2Bとの間の距離を5mmとして配置し、ダミー電極11A,11Bにも測定電極2A,2Bと同様に発振器3からの交流信号を印加するようにした。
【0028】
尚図7はシールド板4の裏面側を示している。また測定電極2A,2B間の静電容量変化に伴う液位検知の回路構成は図1の回路構成を用いるのでここでは省略するが、図7中のAは、図1中のコンデンサC1の挿入位置を示す。
【0029】
而して測定電極2A,2Bのダミー電極11A,11Bによって、内側の測定電極2A,2Bによる電気力線が、ダミー電極11A,11B間に通り、測定対象物が存在する空間、つまり燃料タンク1内に集中することになり、液位変化による静電容量の変化を0液位や最高液位付近においても大きくさせることができた。
【0030】
図12のイは、本例における電極構成を用いた場合の液位の変化における静電容量の測定データを示しており、このデータから分かるように液位が低い場合においても、液位が高い場合においても静電容量の変化が大きくなっている。
【0031】
例2
例1では測定電極2A,2Bの幅を上端から下端まで同じ幅(10mm)としているが、本例では図8に示すように上端から中央にかけてだんだんと幅を狭くし、また中央から下端にかけて幅をだんだんと広くし、上、下端で20mmとした測定電極2A,2Bを用いたものである。つまり両者の距離が大きい位置ほど、その電極幅を狭くしてある。つまり電極面積が中央から上下端に段々と大きくなるように形成している。尚図8はシールド板4の裏面側を示している。また測定電極2A,2B間の静電容量変化に伴う液位検知の回路構成は図1の回路構成を用いるのでここでは省略するが、図8中のAは、図1中のコンデンサC1の挿入位置を示す。
【0032】
而して本例では、液位の低い位置と、液位の高い位置とに対応した測定電極2A,2Bの部位の電極面積が広くなり、そのため電気力線が多く且つ電気力線が集中することになって、図12のロに示すように、これら液位の低い位置と、高い位置での液位の変化に対する静電容量の変化が例1に比べて大きくなった。
【0033】
例3
上記例1,2では測定電極2A,2Bの間の距離が中央部から上、下端にかけて徐々に狭くなっているが、例2と、この例2の測定電極2A,2Bの上下端において平行する幅20mmの直線部位を10mm設けた場合とで、ガソリンの液位に対する静電容量の変化率を測定したところ図9に示すように例2の場合(I)に、比して直線部位を10mmを設けた方が変化率が全体で良くなるがわかった。そこで、直線部位の距離を10mm,20mm,50mmと変えてみて夫々のガソリンの液位に対する変化率を測定したところ、図10に示すように距離が長くなるほど静電容量の変化率が小さくなることがわかった。図10中(i)は10mmの場合を、(ii)は20mmの場合を、(iii)は50mmの場合を示す。
【0034】
そこで、上記の点を鑑みて本例では図11に示すように測定電極2A,2Bの上、下端部位に、両者間の距離が平行する長さ10mmの直線部位12,12を設け、例2の場合に比べて変化率が向上し、図12のハに示すように、これら液位の低い位置と、高い位置での液位の変化に対する静電容量の変化が例1、例2に比べて大きくなった。
【0035】
尚直線部位12,12以外の部位は例2の測定電極2A,2Bと同じ形状としている。
【0036】
以上のように測定電極2A,2Bの外側にダミー電極11A,11Bを配置することで、測定電極2A,2Bの電気力線の集中が図れ、液位が低い場合や高い場合における液位変化を大きな静電容量の変化として確実に捉えることができ、結果液面検知センサとしての検知精度を向上できる。
【0037】
ダミー電極に交流信号を印加供給する発振器として測定電極2A,2B間に交流信号を印加供給する発振器3とは別の発振器を用いても良い。この場合アース電位は共通とする。
【0038】
また車両等に搭載する燃料タンクの場合には、走行中に燃料タンクが傾斜するため、燃料タンクの傾斜によって測定電極2A,2B間の静電容量も変化することになるが、予め傾斜時の静電容量の変化を傾斜角度と対応させて測定し、補正値等を設定し、傾斜センサなどとの組み合わせより検知される液位を補正するようにしても良い。
【0039】
また上記各実施形態及び参考例は合成樹脂製の燃料タンクの場合であったが、金属製の燃料タンクの場合には電気的に絶縁を図った上で、燃料タンクのタンク壁の内面に配設すれば良い。
【0040】
【発明の効果】
請求項1の発明は、貯液タンクのタンク壁の外側若しくは内側に、貯液タンク内の液体の液面に対して垂直方向に延設され且つ、水平方向に並設された一対の測定電極と、該両測定電極間に交流信号を印加する発振器と、測定電極間に流れる電流値によって貯液タンク内の液体の液面を検知する検知手段とを備えているので、簡単な測定電極構成によって貯液タンク内の液面位置の変化を測定電極間のインピーダンス(静電容量)変化に伴う電極間に流れる電流の変化として捉えることができるため、信号処理の回路が簡単な回路により実現することができるという効果がある。また、相対する距離を垂直方向の一端部位で小さくなるように上記両測定電極を配設し、該両測定電極の少なくとも一方の測定電極の幅を上記両測定電極間の距離が小さい位置では幅広とし、上記距離が大きい位置では幅狭としたので、これらの位置における電気力線の密度を高くすることができ、これらの位置に対応する液面変化を大きな静電容量の変化として捉えることができ、その結果所望の位置での検知感度を高めることができるという効果がある。請求項2の発明は、貯液タンクのタンク壁の外側若しくは内側に、貯液タンク内の液体の液面に対して垂直方向に延設され且つ、水平方向に並設された一対の測定電極と、該両測定電極間に交流信号を印加する発振器と、測定電極間に流れる電流値によって貯液タンク内の液体の液面を検知する検知手段とを備え、上記両測定電極の外側で且つ両測定電極を挟むように一対のダミー電極を並設し、上記両測定電極間及び両ダミー電極間に発振器の交流信号をそれぞれ印加するので、測定電極の電気力線をダミー電極によって貯液タンク内へ集中させることでき、そのため静電容量の変化、特に最高液面位置や、最低液面位置付近の液位変化に対応する静電容量変化を大きくすることができ、その結果精度の良い液位検知ができるという効果がある。また、相対する距離を垂直方向の少なくとも一端部位で小さくなるように上記両測定電極を配設し、該両測定電極の外側にそれぞれ配置された上記両ダミー電極のうちの少なくとも一方のダミー電極の水平方向の幅を、上記両測定電極間の距離が小さい位置では幅広とし、上記距離が大きい位置では幅狭としたので、これらの位置における電気力線の密度を高くすることができ、これらの位置に対応する液面変化を大きな静電容量の変化として捉えることができ、その結果所望の位置での検知感度を高めることができるという効果がある。
【0041】
請求項3の発明は、請求項2の発明において、上記貯液タンクが自動車に搭載される合成樹脂製の燃料タンクであって、該燃料タンクのタンク壁の外面に上記測定電極及び上記ダミー電極を配置するとともに、上記測定電極及び上記ダミー電極と電気的に絶縁されたシールド板を上記測定電極及び上記ダミー電極を覆うように配置するので、外乱ノイズや浮遊容量の影響を受けずに合成樹脂製の燃料タンク内の液面検知が可能となるという効果がある。また請求項4の発明は、請求項2又は3の発明において、上記ダミー電極をシート状に形成しているので、電極自体がかさばらず、また貯液タンクのタンク壁の壁面に凹凸があっても、貯液タンクの表面形状に沿って簡単に貼り着することができるという効果がある。
【0042】
請求項5の発明は、請求項1乃至4の何れか1項の発明において、上記測定電極をシート状に形成しているので、電極自体がかさばらず、また貯液タンクのタンク壁の壁面に凹凸があっても、貯液タンクの表面形状に沿って簡単に貼り着することができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の参考例1の概略構成図である。
【図2】 本発明の参考例2の原理説明用の測定電極の構成図である。
【図3】 同上の原理説明用の測定電極の一例の傾斜角度を変化させたときのガソリンの液位に対する両測定電極間の静電容量の変化率を示すグラフである。
【図4】 同上の原理説明用の測定電極の別の例の傾斜角度を変化させたときのガソリンの液位に対する両測定電極間の静電容量の変化率を示すグラフである。
【図5】 同上の原理説明用の測定電極の他の例の傾斜角度を変化させたときのガソリンの液位に対する両測定電極間の静電容量の変化率を示すグラフである。
【図6】 同上の測定電極及びダミー電極の配置構成図である。
【図7】 本発明の実施形態1の例1の測定電極及びダミー電極の配置構成図である。
【図8】 本発明の実施形態1の例2の測定電極及びダミー電極の配置構成図である。
【図9】 同上の例2と、測定電極の上下端に直線部位を設けた場合とのガソリンの液位に対する静電容量の変化率を示すグラフである。
【図10】 同上の測定電極の上下端の直線部位の長さを変えた場合のガソリンの液位に対する静電容量の変化率を示すグラフである。
【図11】 図9,図10に基づいて構成された同上の例3の測定電極及びダミー電極の配置構成図である。
【図12】 同上の例1〜例3の静電容量とガソリンの液位変化における静電容量の変化を示すグラフである。
【符号の説明】
1 燃料タンク
2A,2B 測定電極
3 発振器
4 シールド板
5 交流増幅器
6 同期検波部
7 直流増幅器
8 演算処理部
9 記憶部
10 表示部
Claims (5)
- 貯液タンクのタンク壁の外側若しくは内側に、貯液タンク内の液体の液面に対して垂直方向に延設され且つ、水平方向に並設された一対の測定電極と、該両測定電極間に交流信号を印加する発振器と、測定電極間に流れる電流値によって貯液タンク内の液体の液面を検知する検知手段とを備え、相対する距離を垂直方向の一端部位で小さくなるように上記両測定電極を配設し、該両測定電極の少なくとも一方の測定電極の幅を上記両測定電極間の距離が小さい位置では幅広とし、上記距離が大きい位置では幅狭としたことを特徴とする液面検知センサ。
- 貯液タンクのタンク壁の外側若しくは内側に、貯液タンク内の液体の液面に対して垂直方向に延設され且つ、水平方向に並設された一対の測定電極と、該両測定電極間に交流信号を印加する発振器と、測定電極間に流れる電流値によって貯液タンク内の液体の液面を検知する検知手段とを備え、上記両測定電極の外側で且つ両測定電極を挟むように一対のダミー電極を並設し、上記両測定電極間及び両ダミー電極間に発振器の交流信号をそれぞれ印加し、相対する距離を垂直方向の少なくとも一端部位で小さくなるように上記両測定電極を配設し、該両測定電極の外側にそれぞれ配置された上記両ダミー電極のうちの少なくとも一方のダミー電極の水平方向の幅を、上記両測定電極間の距離が小さい位置では幅広とし、上記距離が大きい位置では幅狭としたことを特徴とする液面検知センサ。
- 上記貯液タンクが自動車に搭載される合成樹脂製の燃料タンクであって、該燃料タンクのタンク壁の外面に上記測定電極及び上記ダミー電極を配置するとともに、上記測定電極及び上記ダミー電極と電気的に絶縁されたシールド板を上記測定電極及び上記ダミー電極を覆うように配置することを特徴とする請求項2記載の液面検知センサ。
- 上記ダミー電極をシート状に形成していることを特徴とする請求項2又は3記載の液面検知センサ。
- 上記測定電極をシート状に形成していることを特徴とする請求項1乃至4の何れか1項に記載の液面検知センサ。
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