JP2003057097A - 液面検知センサ - Google Patents

液面検知センサ

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JP2003057097A JP2001244630A JP2001244630A JP2003057097A JP 2003057097 A JP2003057097 A JP 2003057097A JP 2001244630 A JP2001244630 A JP 2001244630A JP 2001244630 A JP2001244630 A JP 2001244630A JP 2003057097 A JP2003057097 A JP 2003057097A
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  • Cooling, Air Intake And Gas Exhaust, And Fuel Tank Arrangements In Propulsion Units (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 電極構造が簡単な上に貯液タンクへの配設も
簡単に行え、しかも液面位置の検知のための回路構成を
簡単な構成で実現できる液面検知センサを提供すること
にある。 【解決手段】 燃料タンク1内の液位が変化すると、測
定電極2A,2B間のインピーダンス(静電容量)Zが
変化し、この変化に伴って、測定電極2A,2B間に流
れる電流値が変化し、この変換に応じて交流増幅器5の
増幅出力の電圧レベルが変化する。これにより同期検波
され、直流増幅された信号のレベルも変化し、この変化
する信号レベルから演算処理部9は現在の液面位置を判
定検知し、この判定検知結果から更に燃料タンク1内の
燃料の残量を求め、表示部10で残量表示を行なわせ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車に搭載する
燃料タンク等の貯液タンク内の液面の位置を検知する液
面検知センサに関するものである。
【0002】
【従来の技術】燃料タンクの液面の位置を静電容量の測
定によって検知する装置としては、特開平5−2236
23号公報に示されるような液面レベル検出装置があ
る。この従来例では液面の位置によって電極間の静電容
量が変化する電極部を燃料タンク内に入れて、この電極
部の静電容量を発振器の発振定数として用い、液面位置
の変化に伴う静電容量に応じて変化する発振器の発振周
波数に応じた発振周期に基づいて液面位置を検知しよう
とするものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記の従来例では、筒
状の共通アース電極とその共通アース電極の中に違いに
90度を為す測定電極を備えたもので、電極部の構造も
複雑となるという問題がある。さらに発振周期の測定を
必要とするため測定回路が複雑となるという問題があ
る。
【0004】本発明は、上記の問題点に鑑みて為された
もので、その目的とするところは電極構造が簡単な上に
貯液タンクへの配設も簡単に行え、しかも液面位置の検
知のための回路構成を簡単な構成で実現できる液面検知
センサを提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1の発明では、貯液タンクのタンク壁の外側
若しくは内側に、貯液タンク内の液体の液面に対して垂
直方向に延設され且つ、水平方向に並設された一対の測
定電極と、該両測定電極間に交流信号を印加する発振器
と、測定電極間に流れる電流値によって貯液タンク内の
液体の液面を検知する検知手段とを備えていることを特
徴とする。
【0006】請求項2の発明では、請求項1の発明にお
いて、上記両測定電極の外側で且つ両測定電極を挟むよ
うに一対のダミー電極を並設し、上記両測定電極間及び
両ダミー電極間に発振器の交流信号をそれぞれ印加する
ことを特徴とする。
【0007】請求項3の発明では、請求項1の発明にお
いて、相対する上記両測定電極間の距離が局所的に小さ
い部位を設けたことを特徴とする。
【0008】請求項4の発明では、請求項1の発明にお
いて、上記両測定電極の水平方向の幅を局所的に幅広と
したことを特徴とする。
【0009】請求項5の発明では、請求項2の発明にお
いて、相対する距離を垂直方向の少なくとも一端部位で
小さくなるように上記両測定電極を配設し、該両測定電
極の外側にそれぞれ配置された上記両ダミー電極のうち
の少なくとも一方のダミー電極の水平方向の幅を、上記
両測定電極間の距離が小さい位置では幅広とし、上記距
離が大きい位置では幅狭としたことを特徴とする。
【0010】請求項6の発明では、請求項1の発明にお
いて、相対する距離を垂直方向の一端部位で小さくなる
ように上記両測定電極を配設し、該両測定電極の少なく
とも一方の測定電極の幅を上記両測定電極間の距離が小
さい位置では幅広とし、上記距離が大きい位置では幅狭
としたことを特徴とする。
【0011】請求項7の発明では、請求項1又は2の発
明において、上記測定電極をシート状に形成しているこ
とを特徴とする。
【0012】請求項8の発明では、請求項2の発明にお
いて、上記ダミー電極をシート状に形成していることを
特徴とする。
【0013】請求項9の発明では、請求項2の発明にお
いて、上記貯液タンクが自動車に搭載される合成樹脂製
の燃料タンクであって、該燃料タンクのタンク壁の外面
に上記測定電極及び上記ダミー電極を配置するととも
に、上記測定電極及び上記ダミー電極と電気的に絶縁さ
れたシールド板を上記測定電極及び上記ダミー電極を覆
うように配置することを特徴とする。
【0014】
【発明の実施の形態】(実施形態1)本実施形態は、自
動車の合成樹脂製の燃料タンク内の燃料の残量検知を行
うためのもので、図1に示すように貯液タンクたる燃料
タンク1のタンク壁の外面に、燃料タンク1を水平状態
に置いたときに、鉛直方向(底面に対して垂直方向)が
長手方向となるように且つ下端位置が燃料タンク1の底
面に対応し、且つ上端が最高液面位置に対応する長さ寸
法の導電性シートによって形成された短冊状の2つの測
定電極2A,2Bを水平方向に並行配設してある。
【0015】これら測定電極2A,2Bは車のアースと
電気的に接続されたシールド板4の裏面にシールド板4
と電気的に絶縁されるように設けられたもので、このシ
ールド板4を燃料タンク1のタンク壁の外面に取り付け
ることで、シールド板4と燃料タンク1のタンク壁の外
面との間に配置され、シールド板4により外部に対して
被蔽される。
【0016】そして一方の測定電極2Aは交流信号(例
えば100kHz、振幅電圧が5Vの信号)を発振する
発振器3の一端に接続し、他方の測定電極2Bはコンデ
ンサC1を介して発振器3の他端に接続し、これら測定
電極2A,2B間のインピーダンス(静電容量)Zとコ
ンデンサC1とで電圧検出部を構成している。
【0017】この電圧検出部の検出電圧は交流増幅器5
により交流増幅され、更にこの交流増幅器5で増幅され
た交流信号電圧は同期検波部6で発振器3が出力する交
流信号と同期する形で検波され、この検波出力は直流増
幅器7で増幅される。
【0018】演算処理部8はこの直流増幅された信号を
入力して、その信号レベルに基づいて液面の高さ位置
(以下液位という)を判定する。この液位の判定は、予
め燃料タンク1に実際に液を入れて液位を変化させて測
定した信号レベルと液位の関係に基づいて行われるよう
になっており、演算処理部8は直流増幅器7から出力さ
れる信号のレベルと、記憶部9に予め格納されている上
記測定データとをリアルタイムで比較して液位判定を行
うのである。
【0019】また演算処理部8は判定した液位から燃料
タンク1内の燃料の残量演算を行い、この残量データを
表示部10に送り、燃料タンク1内の残量を表示させる
機能を備えている。
【0020】尚交流増幅器5は演算増幅器からなり、そ
の基準電圧を得るための抵抗R1、R2は交流信号電圧
を1/2に分圧するように同じ抵抗値のものが使用され
ている。
【0021】而して燃料タンク1内の燃料の液位が変化
すると、測定電極2A,2B間のインピーダンス(静電
容量)Zが変化し、この変化に伴って、測定電極2A,
2B間に流れる電流値が変化し、この変化に応じてイン
ピーダンスZとコンデンサC1との接続点の電圧が変化
する。従って交流増幅器5の増幅された交流信号の振幅
も変化し、これにより同期検波部6で同期検波され、直
流増幅器7で直流増幅された信号のレベルも変化し、こ
の変化する信号レベルから演算処理部8は現在の液位を
判定検知し、この判定検知結果から更に燃料タンク1内
の燃料の残量を求め、表示部10で残量表示を行なわせ
る。
【0022】尚交流信号の周波数を高くすれば分解能を
高くすることができるが、高周波対策等を考慮すれば、
高周波対策が不要で且つ、他の信号の影響を受けにくい
中程度(100kHz〜1MHz)の周波数範囲に設定
するのが望ましい。また液面の揺れなどを考慮して演算
処理部8に入力する信号レベルを平均化する手段や、バ
ンドパスフィルターを介して演算処理部8に入力させる
ようにしてもよい。
【0023】更にまた測定電極2A,2B間の距離は、
小さい方が液位の変化に対する静電容量の変化を大きく
することができるため、検知対象となる燃料タンク1の
形状や容量などに併せてその距離を適宜設定すると良
い。
【0024】また更に測定電極2A,2Bの幅も、小さ
い方が液位の変化に対する静電容量の変化を大きくする
ことができるため、検知対象となる燃料タンク1の形状
や容量などに併せてその幅を適宜設定すると良い。
【0025】(実施形態2)実施形態1のように短冊状
の測定電極2A,2Bを単に平行配置する場合には、燃
料タンク1内の液位が0に近い場合や、逆に最高液位
(満タン)に近い場合、つまり電極端部では測定電極2
A,2B間の電気力線が外側周囲にも延び、そのためこ
の位置での静電容量の変化が少なくなり、液位を正確に
検知することができにくくなる。
【0026】そこで、燃料タンク1のように燃料と空気
というように誘電率が異なる物質が垂直方向に2分して
存在する場合、長さaが200mm、幅bが10mmの
測定電極2A,2Bの中央位置の両者間の距離Wが50
mm,105mm,150mmの場合において、図2に
示すように上端間が広がるように拡開させてその測定電
極の傾斜角度θを変化させときの、ガソリンの液位h
(=0〜173mm)に対する両測定電極1A,1B間
の静電容量の変化率との関係をグラフ化してみたとこ
ろ、W=50mmで、θが5degと、10degの場
合には図3のイ(5deg)、ロ(10deg)に示す
ようになった。またW=105mmで、θが5deg、
30degの場合には図4のハ(5deg)、ニ(30
deg)に示すようになった。またW=150mmで、
θが5deg、30deg,45degの場合には図5
のホ(5deg)、へ(30deg)、ト(45de
g)に示すようになった。
【0027】これらのグラフから両測定電極1A,1B
間の距離が狭くなるほうが、広い場合に比べて静電容量
の変化率が大きく、特に両測定電極1A,1B間の中央
の距離Wが105mmで、且つθが30degの場合、
変化率が最も大きいことがわかった。
【0028】この点を考慮して本実施形態では、燃料タ
ンク1内の満タンに近い状態と、燃料切れに近い状態と
で液面の変化を的確に検知するために、本実施形態では
測定電極2A.2Bを図6に示すように幅は同じである
が、その距離が上下端で近くなるようにく字状に屈曲し
たシート状の測定電極2Aと、逆く字状に屈曲させたシ
ート状の測定電極2Bとを燃料タンク1のタンク壁の外
面に並行配置して測定電極2A,2B間の距離を上下端
で小さくしている。ここで両測定電極1A,1Bの中央
部の距離を105mm、傾斜辺の傾斜角度θを30de
gとした。
【0029】これにより、燃料タンク1が満タンに近い
状態と、燃料切れに近い状態とで液面の変化を的確に検
知することができるようになった。尚図6はシールド板
4の裏面側を示している。。また測定電極1A,1B間
の静電容量変化に伴う液位検知の回路構成は図1の回路
構成を用いるのでここでは省略するが、図6中のAは、
図1中のコンデンサC1の挿入位置を示す。
【0030】(実施形態3)上記実施形態1,2では、
測定電極2A,2Bを並行配置したものであったが、本
実施形態では、測定電極2A,2B間の電気力線を制御
するダミー電極を設けることで、測定電極2A,2Bの
電気力線を燃料タンク1内に集中させ、液位変化に対す
る静電容量の変化を大きくして、電極端部付近での液位
変化を実施形態1,2に比して一層確実に検知できるよ
うにしたものである。
【0031】例1 本例は実施形態2と同様な測定電極2A.2Bを図7に
示すように燃料タンク1のタンク壁の外面に並行配置す
るとともに、これらの測定電極1A,1Bの外側方には
上端から中央にかけて幅がだんだんと狭くなって両者間
の距離が大きくなり、逆に中央から下端にかけて幅がだ
んだんと広くなって両者間の距離が小さくなるような形
状に形成したダミー電極11A,11Bを隣接する測定
電極2A,2Bとの間の距離を5mmとして配置し、ダ
ミー電極11A,11Bにも測定電極1A,1Bと同様
に発振器3からの交流信号を印加するようにした。
【0032】尚図7はシールド板4の裏面側を示してい
る。また測定電極1A,1B間の静電容量変化に伴う液
位検知の回路構成は図1の回路構成を用いるのでここで
は省略するが、図7中のAは、図1中のコンデンサC1
の挿入位置を示す。
【0033】而して測定電極1A,1Bのダミー電極1
1A,11Bによって、内側の測定電極1A,1Bによ
る電気力線が、ダミー電極11A,11B間に通り、測
定対象物が存在する空間、つまり燃料タンク1内に集中
することになり、液位変化による静電容量の変化を0液
位や最高液位付近においても大きくさせることができ
た。
【0034】図12のイは、本例における電極構成を用
いた場合の液位の変化における静電容量の測定データを
示しており、このデータから分かるように液位が低い場
合においても、液位が高い場合においても静電容量の変
化が大きくなっている。
【0035】例2 例1では測定電極2A,2Bの幅を上端から下端まで同
じ幅(10mm)としているが、本例では図8に示すよ
うに上端から中央にかけてだんだんと幅を狭くし、また
中央から下端にかけて幅をだんだんと広くし、上、下端
で20mmとした測定電極2A,2Bを用いたものであ
る。つまり両者の距離が大きい位置ほど、その電極幅を
狭くしてある。つまり電極面積が中央から上下端に段々
と大きくなるように形成している。尚図8はシールド板
4の裏面側を示している。また測定電極1A,1B間の
静電容量変化に伴う液位検知の回路構成は図1の回路構
成を用いるのでここでは省略するが、図8中のAは、図
1中のコンデンサC1の挿入位置を示す。
【0036】而して本例では、液位の低い位置と、液位
の高い位置とに対応した測定電極2A,2Bの部位の電
極面積が広くなり、そのため電気力線が多く且つ電気力
線が集中することになって、図12のロに示すように、
これら液位の低い位置と、高い位置での液位の変化に対
する静電容量の変化が例1に比べて大きくなった。
【0037】例3 上記例1,2では測定電極2A,2Bの間の距離が中央
部から上、下端にかけて徐々に狭くなっているが、例2
と、この例2の測定電極2A,2Bの上下端において平
行する幅20mmの直線部位を10mm設けた場合と
で、ガソリンの液位に対する静電容量の変化率を測定し
たところ図9に示すように例2の場合(I)に、比して
直線部位を10mmを設けた方が変化率が全体で良くな
るがわかった。そこで、直線部位の距離を10mm,2
0mm,50mmと変えてみて夫々のガソリンの液位に
対する変化率を測定したところ、図10に示すように距
離が長くなるほど静電容量の変化率が小さくなることが
わかった。図10中(i)は10mmの場合を、(ii)
は20mmの場合を、(iii)は50mmの場合を示す。
【0038】そこで、上記の点を鑑みて本例では図11
に示すように測定電極2A.2Bの上、下端部位に、両
者間の距離が平行する長さ10mmの直線部位12.1
2を設け、例2の場合に比べて変化率が向上し、図12
のハに示すように、これら液位の低い位置と、高い位置
での液位の変化に対する静電容量の変化が例1、例2に
比べて大きくなった。
【0039】尚直線部位12、12以外の部位は例2の
測定電極2A.2Bと同じ形状としている。
【0040】以上のように測定電極2A,2Bの外側に
ダミー電極11A.11Bを配置することで、測定電極
2A,2Bの電気力線の集中が図れ、液位が低い場合や
高い場合における液位変化を大きな静電容量の変化とし
て確実に捉えることができ、結果液面検知センサとして
の検知精度を向上できる。
【0041】ダミー電極に交流信号を印加供給する発振
器として測定電極2A,2B間に交流信号を印加供給す
る発振器3とは別の発振器を用いても良い。この場合ア
ース電位は共通とする。
【0042】また車両等に搭載する燃料タンクの場合に
は、走行中に燃料タンクが傾斜するため、燃料タンクの
傾斜によって測定電極2A,2B間の静電容量も変化す
ることになるが、予め傾斜時の静電容量の変化を傾斜角
度と対応させて測定し、補正値等を設定し、傾斜センサ
などとの組み合わせより検知される液位を補正するよう
にしても良い。
【0043】また上記各実施形態は合成樹脂製の燃料タ
ンクの場合であったが、金属製の燃料タンクの場合には
電気的に絶縁を図った上で、燃料タンクのタンク壁の内
面に配設すれば良い。
【0044】
【発明の効果】請求項1の発明は、貯液タンクのタンク
壁の外側若しくは内側に、貯液タンク内の液体の液面に
対して垂直方向に延設され且つ、水平方向に並設された
一対の測定電極と、該両測定電極間に交流信号を印加す
る発振器と、測定電極間に流れる電流値によって貯液タ
ンク内の液体の液面を検知する検知手段とを備えている
ので、簡単な測定電極構成によって貯液タンク内の液面
位置の変化を測定電極間のインピーダンス(静電容量)
変化に伴う電極間に流れる電流の変化として捉えること
ができるため、信号処理の回路が簡単な回路により実現
することができるという効果がある 請求項2の発明は、請求項1の発明において、上記両測
定電極の外側で且つ両測定電極を挟むように一対のダミ
ー電極を並設し、上記両測定電極間及び両ダミー電極間
に発振器の交流信号をそれぞれ印加するので、測定電極
の電気力線をダミー電極によって貯液タンク内へ集中さ
せることでき、そのため静電容量の変化、特に最高液面
位置や、最低液面位置付近の液位変化に対応する静電容
量変化を大きくすることができ、その結果精度の良い液
位検知ができるという効果がある。
【0045】請求項3の発明は、請求項1の発明におい
て、相対する上記両測定電極間の距離が局所的に小さい
部位を設けたので、該部位における電気力線の密度を高
くすることができ、この部位に対応する液面変化を大き
な静電容量の変化として捉えることができ、その結果所
望の位置での検知感度を高めることができるという効果
がある。
【0046】請求項4の発明は、請求項1の発明におい
て、上記両測定電極の水平方向の幅を局所的に幅広とし
たので、該部位における電気力線の密度を高くすること
ができ、この部位に対応する液面変化を大きな静電容量
の変化として捉えることができ、その結果所望の位置で
の検知感度を高めることができるという効果がある。
【0047】請求項5の発明は、請求項2の発明におい
て、相対する距離を垂直方向の少なくとも一端部位で小
さくなるように上記両測定電極を配設し、該両測定電極
の外側にそれぞれ配置された上記両ダミー電極のうちの
少なくとも一方のダミー電極の水平方向の幅を、上記両
測定電極間の距離が小さい位置では幅広とし、上記距離
が大きい位置では幅狭としたので、これらの位置におけ
る電気力線の密度を高くすることができ、これらの位置
に対応する液面変化を大きな静電容量の変化として捉え
ることができ、その結果所望の位置での検知感度を高め
ることができるという効果がある。
【0048】請求項6の発明は、請求項1の発明におい
て、相対する距離を垂直方向の一端部位で小さくなるよ
うに上記両測定電極を配設し、該両測定電極の少なくと
も一方の測定電極の幅を上記両測定電極間の距離が小さ
い位置では幅広とし、上記距離が大きい位置では幅狭と
したので、これらの位置における電気力線の密度を高く
することができ、これらの位置に対応する液面変化を大
きな静電容量の変化として捉えることができ、その結果
所望の位置での検知感度を高めることができるという効
果がある。
【0049】請求項7の発明は、請求項1又は2の発明
において、上記測定電極をシート状に形成しているの
で、また請求項8の発明は、請求項2の発明において、
上記ダミー電極をシート状に形成しているので、電極自
体がかさばらず、また貯液タンクのタンク壁の壁面に凹
凸があっても、貯液タンクの表面形状に沿って簡単に貼
り着することができるという効果がある。
【0050】請求項9の発明は、請求項2の発明におい
て、上記貯液タンクが自動車に搭載される合成樹脂製の
燃料タンクであって、該燃料タンクのタンク壁の外面に
上記測定電極及び上記ダミー電極を配置するとともに、
上記測定電極及び上記ダミー電極と電気的に絶縁された
シールド板を上記測定電極及び上記ダミー電極を覆うよ
うに配置するので、外乱ノイズや浮遊容量の影響を受け
ずに合成樹脂製の燃料タンク内の液面検知が可能となる
という効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態1の概略構成図である。
【図2】本発明の実施形態2の原理説明用の測定電極の
構成図である。
【図3】同上の原理説明用の測定電極の一例の傾斜角度
を変化させたときのガソリンの液位に対する両測定電極
間の静電容量の変化率を示すグラフである。
【図4】同上の原理説明用の測定電極の別の例の傾斜角
度を変化させたときのガソリンの液位に対する両測定電
極間の静電容量の変化率を示すグラフである。
【図5】同上の原理説明用の測定電極の他の例の傾斜角
度を変化させたときのガソリンの液位に対する両測定電
極間の静電容量の変化率を示すグラフである。
【図6】同上の測定電極及びダミー電極の配置構成図で
ある。
【図7】本発明の実施形態3の例1の測定電極及びダミ
ー電極の配置構成図である。
【図8】本発明の実施形態3の例2の測定電極及びダミ
ー電極の配置構成図である。
【図9】同上の例2と、測定電極の上下端に直線部位を
設けた場合とのガソリンの液位に対する静電容量の変化
率を示すグラフである。
【図10】同上の測定電極の上下端の直線部位の長さを
変えた場合のガソリンの液位に対する静電容量の変化率
を示すグラフである。
【図11】図9,図10に基づいて構成された同上の例
3の測定電極及びダミー電極の配置構成図である。
【図12】同上の例1〜例3の静電容量とガソリンの液
位変化における静電容量の変化を示すグラフである。
【符号の説明】
1 燃料タンク 2A,2B 測定電極 3 発振器 4 シールド板 5 交流増幅器 6 同期検波部 7 直流増幅器 8 演算処理部 9 記憶部 10 表示部

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 貯液タンクのタンク壁の外側若しくは内
    側に、貯液タンク内の液体の液面に対して垂直方向に延
    設され且つ、水平方向に並設された一対の測定電極と、
    該両測定電極間に交流信号を印加する発振器と、測定電
    極間に流れる電流値によって貯液タンク内の液体の液面
    を検知する検知手段とを備えていることを特徴とする液
    面検知センサ。
  2. 【請求項2】 上記両測定電極の外側で且つ両測定電極
    を挟むように一対のダミー電極を並設し、上記両測定電
    極間及び両ダミー電極間に発振器の交流信号をそれぞれ
    印加することを特徴とする請求項1記載の液面検知セン
    サ。
  3. 【請求項3】 相対する上記両測定電極間の距離が局所
    的に小さい部位を設けたことを特徴とする請求項1記載
    の液面検知センサ。
  4. 【請求項4】 上記両測定電極の水平方向の幅を局所的
    に幅広としたことを特徴とする請求項1記載の液面検知
    センサ。
  5. 【請求項5】 相対する距離を垂直方向の少なくとも一
    端部位で小さくなるように上記両測定電極を配設し、該
    両測定電極の外側にそれぞれ配置された上記両ダミー電
    極のうちの少なくとも一方のダミー電極の水平方向の幅
    を、上記両測定電極間の距離が小さい位置では幅広と
    し、上記距離が大きい位置では幅狭としたことを特徴と
    する請求項2記載の液面検知センサ。
  6. 【請求項6】 相対する距離を垂直方向の一端部位で小
    さくなるように上記両測定電極を配設し、該両測定電極
    の少なくとも一方の測定電極の幅を上記両測定電極間の
    距離が小さい位置では幅広とし、上記距離が大きい位置
    では幅狭としたことを特徴とする請求項1記載の液面検
    知センサ。
  7. 【請求項7】 上記測定電極をシート状に形成している
    ことを特徴とする請求項1又は2記載の液面検知セン
    サ。
  8. 【請求項8】 上記ダミー電極をシート状に形成してい
    ることを特徴とする請求項2記載の液面検知センサ。
  9. 【請求項9】 上記貯液タンクが自動車に搭載される合
    成樹脂製の燃料タンクであって、該燃料タンクのタンク
    壁の外面に上記測定電極及び上記ダミー電極を配置する
    とともに、上記測定電極及び上記ダミー電極と電気的に
    絶縁されたシールド板を上記測定電極及び上記ダミー電
    極を覆うように配置することを特徴とする請求項2記載
    の液面検知センサ。
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