JP2001091204A - 距離測定装置 - Google Patents

距離測定装置

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JP2001091204A
JP2001091204A JP26979799A JP26979799A JP2001091204A JP 2001091204 A JP2001091204 A JP 2001091204A JP 26979799 A JP26979799 A JP 26979799A JP 26979799 A JP26979799 A JP 26979799A JP 2001091204 A JP2001091204 A JP 2001091204A
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篤 嶋本
Norihiko Karasawa
憲彦 柄澤
Momoyao Karasaki
百谷王 唐崎
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 各種材質の測定対象体との間の距離を短時間
で測定可能な距離測定装置を提供する。 【解決手段】 一対の電極13〜15が形成されて距離
測定基準面を形成する基準面手段12と、一対の電極1
3〜15間の容量を発振周波数定数の一部とする発振回
路21と、発振回路21の発振周波数およびその発振周
波数に応じて変動する所定のパラメータの少なくとも一
方に基づいて距離測定基準面および測定対象体5間の距
離を測定する測定回路26とを備えた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、非接触方式で測定
対象体との間の距離を測定するための距離測定装置に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】この種の距離測定装置として、出願人
は、図6に示す距離測定装置41を既に提案している
(特願平11−90805号)。この距離測定装置41
は、距離センサ11と、測定装置本体42と、測定装置
本体42および測定対象体61のグランド電位を共通接
続するための接続用ケーブル62とを備えている。距離
センサ11は、図5(a),(b)に示すように、例え
ば円盤状に形成されたプリント基板12を備え、そのプ
リント基板12の表面側には、輪状パターン13〜15
が形成され、かつその裏面側には、接続用パターン16
が形成されている。また、プリント基板12の中央部に
は、挿通用孔12aが形成されており、例えばモータの
回転軸などが挿通可能な構造となっている。この場合、
輪状パターン13は、プリント基板12の裏面側に形成
されたランド19にスルーホール17を介して接続され
ている。輪状パターン14は、輪状パターン13の外周
に沿って輪状パターン13を取り囲むようにして形成さ
れている。また、輪状パターン15は、輪状パターン1
3の内周に沿って形成されている。この両輪状パターン
14,15は、スルーホール18a,18bおよび接続
用パターン16を介して互いに接続されており、輪状パ
ターン13をシールドする。
【0003】一方、測定装置本体42は、図6に示すよ
うに、測定信号生成回路51、増幅回路52、検波回路
53および演算回路54を備えている。この場合、測定
信号生成回路51は、例えば、20KHzの正弦波交流
信号を測定信号SM として生成し、その測定信号SM を
増幅回路52のプラス入力部に出力する。
【0004】また、増幅回路52は、プラス入力部にお
ける測定信号SM とマイナス入力部の入力電圧とを差動
増幅する。この場合、増幅回路52のプラス入力部は信
号ケーブルを介して距離センサ11の輪状パターン13
に接続され、マイナス入力部は、信号ケーブルを介して
距離センサ11の輪状パターン14,15に接続され
る。この増幅回路52は、例えば、モータのロータなど
の測定対象体61との間の距離を測定する場合、その距
離に応じた電圧の出力電圧V1 を生成する。具体的に
は、測定対象体61がプリント基板12に対して相対的
に移動する場合、輪状パターン13および測定対象体6
1の間の静電容量C11と、輪状パターン14,15お
よび測定対象体61の間の静電容量C12とがそれぞれ
変化する。この場合、増幅回路52は、静電容量C11
の変化に応じて変化する輪状パターン13(つまり、プ
ラス入力部)における測定信号SM の電圧値と、増幅回
路52の出力部からフィードバックされるマイナス入力
部における測定信号SM の電圧値とが互いに等しくなる
ように差動増幅する。これにより、増幅回路52は、静
電容量C11の変化に応じた電圧値の測定信号SM を出
力電圧V1 として生成する。一方、検波回路53は、増
幅回路52の出力電圧V1 を全波整流することにより直
流のセンサ信号SDCを生成して演算回路54に出力す
る。また、演算回路54は、センサ信号SDCの電圧値に
基づいて距離を演算する。
【0005】この距離測定装置31では、例えば、測定
対象体61としてのモータのロータと距離センサ11と
の間の距離を測定する場合、まず、モータの回転軸がプ
リント基板12の挿通用孔2aを挿通し、かつ輪状パタ
ーン13と、測定対象体61とが対向するように距離セ
ンサ11を配置する。次いで、ロータおよび測定装置本
体42間に接続用ケーブル62を接続することによって
両者のグランド電位を共通接続した後、距離センサ11
と測定対象体61との間の距離を測定する。この際に
は、距離センサ11における輪状パターン13と、測定
対象体61としてのロータとの間に測定信号SM を印加
することにより、輪状パターン13の全面とロータとの
間の静電容量C11に基づいて距離を測定する。この場
合、この距離センサ11では、輪状パターン13が円形
輪状に形成されているため、静電容量C11は、ロータ
の表面状態による影響を含めた総和の静電容量として測
定される。したがって、凹凸などが輪状パターン13の
どの部位に対向していても、静電容量C11は、常に同
一容量となる。したがって、測定装置本体42では、そ
の総和の静電容量11に基づいての距離センサ11およ
び測定対象体61間の距離を1回の演算で瞬時に求める
ことができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、出願人が既
に提案している距離測定装置41には、以下の改善点が
ある。すなわち、この距離測定装置41では、測定対象
体61の電位を測定装置本体42のグランド電位と同電
位にする必要がある。したがって、距離測定装置41に
は、測定対象体61が金属などの導電体に限られ、非導
電体との間の距離を測定するのが困難であるため、これ
を改善すべきとの要請がある。また、距離測定装置41
では、距離測定に先立って、測定対象体61および測定
装置本体42間のグランド電位を同電位にするために、
接続用ケーブル62を接続しなければならない。したが
って、距離測定に若干時間を要するため、距離測定に要
する時間の短縮化も要請されている。
【0007】なお、測定対象体61の裏面側に金属など
の導電体ベースを用いて、その導電体ベースと測定装置
本体42のグランド電位とを接続用ケーブル62で接続
する場合には、その導電体ベースおよび距離センサ11
間の距離を測定することができ、この場合には、測定対
象体61および距離センサ11間の距離を近似的に測定
することもできる。しかし、測定対象体61および距離
センサ11間の距離を正確に測定するためには、測定し
た距離から測定対象体61の厚みを減算しなければなら
ず、その演算処理が煩雑となる。また、測定対象体61
の厚みが厚い場合には、測定自体が困難である。加え
て、測定可能な場合であっても、接続用ケーブル62の
接続工程が必要のため、距離測定に要する時間の短縮化
の要請に応えるのは困難である。
【0008】本発明は、かかる改善点に鑑みてなされた
ものであり、各種材質の測定対象体との間の距離を短時
間で測定可能な距離測定装置を提供することを主目的と
する。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成すべく請
求項1記載の距離測定装置は、一対の電極が形成されて
距離測定基準面を形成する基準面手段と、一対の電極間
の容量を発振周波数定数の一部とする発振回路と、発振
回路の発振周波数およびその発振周波数に応じて変動す
る所定のパラメータの少なくとも一方に基づいて距離測
定基準面および測定対象体間の距離を測定する測定回路
とを備えていることを特徴とする。この発明において、
「発振周波数に応じて変動する所定のパラメータ」に
は、発振回路における発振信号自体の電圧値、その発振
信号を整流した電圧値、およびこれらの電圧値に応じて
変動する電流値などが含まれる。
【0010】この測定装置では、発振回路は、測定対象
体6が存在しないときには、一対の電極間の容量を発振
周波数定数の一部とする所定の周波数で発振する。一
方、例えば、ハードディスクなどの測定対象体に基準面
手段を対向配置したときには、発振回路は、一対の電極
間の容量と、測定対象体を介しての一対の電極間容量と
を発振周波数定数の一部とする所定の周波数で発振す
る。この場合、後者の容量が基準面手段と測定対象体と
の間の距離に応じて変化するため、発振回路の発振周波
数は、基準面手段と測定対象体との間の距離に応じて変
化することになる。したがって、発振回路の発振周波数
または所定のパラメータに基づいて、基準面手段および
測定対象体間の距離を測定することが可能となる。この
際には、各種材質の測定対象体に対する距離を測定でき
ると共に、接続ケーブルによる測定対象体および発振回
路間の接続が不要になるため、迅速に距離を測定するこ
とが可能となる。
【0011】請求項2記載の距離測定装置は、請求項1
記載の距離測定装置において、測定した距離を測定対象
体の誘電率に応じて補正する補正回路を備えていること
を特徴とする。
【0012】距離測定の際における測定対象体を介して
の一対の電極間容量は、測定対象体の誘電率に応じて変
化する。したがって、最終的には、発振回路の発振周波
数定数も、測定対象体の誘電率に応じて変化する。この
距離測定装置では、例えば、測定対象体の材質に対応す
る誘電率をメモリなどに予め記憶させ、その測定対象体
を測定する際には、その材質に対応する誘電率に応じ
て、測定した距離を補正する。したがって、誘電率が互
いに異なる各種材質の測定対象体との間の距離を正確か
つ短時間で測定することが可能となる。
【0013】請求項3記載の距離測定装置は、請求項1
または2記載の距離測定装置において、基準面手段は、
輪状に形成された第1のパターンと、第1のパターンの
外周または内周に沿って輪状に形成された第2のパター
ンとを一対の電極として備えたプリント基板で構成され
ていることを特徴とする。
【0014】この距離測定では、測定対象体の表面に凹
凸などがある場合、一対の電極がそれぞれ輪状に形成さ
れているため、測定対象体を介しての一対の電極間容量
は、その凹凸などの表面状態による影響を含めた総和の
容量として発振周波数定数の一部となる。この場合、測
定対象体が回転状態および回転停止状態のいずれであっ
ても、また、凹凸などが両パターンのどの部位に対向し
ていても、同一距離であれば、その容量は、常に同一容
量となる。したがって、この距離測定装置は、測定対象
体が回転体であっても、測定対象体の回転状態/回転停
止状態、およびその表面状態に影響されることなく、常
に正確かつ短時間でその距離を測定することが可能とな
る。また、複雑なディジタル処理を行うことなく、瞬時
に距離を測定できるため、距離測定装置を簡易に構成で
き、これにより、製造コストの低減を図ることが可能に
なる。さらに、両パターンをシールドするシールドパタ
ーンを形成した場合には、第1,第2のパターンへの雑
音の混入が低減または防止される結果、距離測定精度の
さらなる向上を図ることが可能となる。
【0015】請求項4記載の測定装置は、請求項1から
3のいずれかに記載の距離測定装置において、液晶また
はハードディスクを測定対象体とすることを特徴とす
る。
【0016】この測定装置では、非導電体である測定対
象体と基準面手段との間の距離を短時間で測定すること
ができる。このため、液晶やハードディスクなどの測定
対象体と基準面手段との間の距離を確実かつ短時間で測
定することが可能となる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して、本発
明に係る距離測定装置の好適な発明の実施の形態につい
て説明する。なお、距離測定装置41の構成要素と同一
のものについては、同一の符号を付して重複した説明を
省略する。
【0018】図1に示すように、距離測定装置1は、距
離センサ11と、距離センサ11および測定対象体5間
の距離を測定する測定装置本体2と、距離センサ11お
よび測定装置本体2間を接続する接続ケーブル3,4と
を備えている。
【0019】測定装置本体2は、発振回路21、検波回
路22、LPF(ローパスフィルタ)23、リニアライ
ザ24、A/D変換回路25、CPU26、ROM2
7、RAM28、表示部29、コンデンサ31および抵
抗32を備えて構成されている。
【0020】この場合、発振回路21は、CR発振器で
構成され、コンデンサ31、抵抗32、および接続ケー
ブル3,4間の容量を発振周波数定数として発振し、そ
の発振信号SO を出力する。検波回路22は、発振信号
SO を検波して検波信号SDを出力する。LPF23
は、検波信号SD に含まれている交流成分を除去して直
流電圧の検出信号SDCを生成する。リニアライザ24
は、検出信号SDCの電圧値が測定対象体5および距離セ
ンサ11間の距離にほぼ比例するように検出信号SDCを
直線補正し、その補正後の検出電圧SR を出力する。A
/D変換回路25は、検出電圧SR をアナログ−ディジ
タル変換して測定データDM を生成する。CPU26
は、本発明における測定回路および補正回路に相当し、
測定データDMに基づいての距離演算、および測定した
距離測定値の表示部29への表示制御などを実行する。
ROM27は、CPU26の動作プログラム、測定デー
タDM によって特定される検出電圧SR の電圧値と距離
との対応関係を示す距離データテーブル、および測定対
象体5の誘電率などを記憶する。RAM28は、CPU
26の演算結果を一時的に記憶する。表示部29は、例
えば、カラー液晶パネルで構成され、CPU26の制御
下で距離測定値などを表示する。
【0021】一方、距離センサ11は、例えば距離測定
装置41における距離センサ11と同一に構成されてい
る。具体的には、距離センサ11は、図5(a),
(b)に示すように、円盤状に形成されたプリント基板
12を備えている。この場合、プリント基板12の表面
が本発明における基準面手段に相当し、その表面側に
は、本発明における第1のパターンに相当する輪状パタ
ーン13と、本発明における第2のパターンにそれぞれ
相当する輪状パターン14,15とが形成されている。
また、輪状パターン13は、図4に示すように、プリン
ト基板12の裏面側に形成されたランド19にスルーホ
ール17を介して接続されている。さらに、輪状パター
ン14,15は、スルーホール18a,18bおよび接
続用パターン16を介して互いに接続されている。
【0022】次に、距離測定装置31の全体的な動作に
ついて、回転体であるハードディスクを測定対象体5と
して測定する場合を例に挙げて説明する。
【0023】まず、距離センサ11の輪状パターン1
4,15と発振回路21の一方の入力端子とを接続ケー
ブル3で接続し、かつ距離センサ11の輪状パターン1
3と発振回路21の他方の入力端子とを接続ケーブル4
で接続した後、図2に示すように、距離センサ11を測
定対象体5に対向配置する。この際には、輪状パターン
13,14間、および輪状パターン13,15間にそれ
ぞれ容量C1および容量C2が存在する。また、等価的
に、輪状パターン13,14間には、輪状パターン13
および測定対象体5間の容量C3と、測定対象体5内の
誘電率に応じた容量と、測定対象体5および輪状パター
ン14間の容量C4との直列回路(以下、この直列回路
の容量をCaとする)が形成され、輪状パターン13,
15間には、輪状パターン13および測定対象体5間の
容量C3と、測定対象体5内の誘電率に応じた容量と、
測定対象体5および輪状パターン15間の容量C4との
直列回路(以下、この直列回路の容量をCbとする)が
形成される。この場合、容量Ca,Cbは、測定対象体
5の誘電率が大きいほど、大きい容量値となる。
【0024】したがって、発振回路21は、コンデンサ
31の容量、容量C1,C2の並列容量、および容量C
a,Cbの並列容量の合成容量と、抵抗32の抵抗値と
からなる発振周波数定数で規定される発振周波数で発振
する。この場合、測定対象体5および距離センサ11間
の距離が短くなるほど容量Ca,Cbが大きくなる。こ
のため、発振回路21は、測定対象体5および距離セン
サ11間の距離が短くなるほど低い周波数で発振する。
次いで、検波回路22が、発振回路21から出力された
発振信号SO を検波して検波信号SD を生成する。この
際には、検波回路22は、発振信号SO の周波数が低い
ほど低電圧値の検波信号SD を出力する。したがって、
検波信号SD の電圧値は、測定対象体5および距離セン
サ11間の距離が短くなるほど低電圧となる。次に、L
PF23が、検波信号SD をろ波することにより検出信
号SDCをリニアライザ24に出力する。
【0025】続いて、リニアライザ24は、検出信号S
DCの電圧値が測定対象体5および距離センサ11間の距
離にほぼ比例するように検出信号SDCを直線補正した
後、補正後の検出電圧SR をA/D変換回路25に出力
する。次いで、A/D変換回路25が、検出電圧SR を
アナログ−ディジタル変換することにより生成した測定
データDM をCPU26に出力する。次に、CPU26
は、測定データDM に基づいて距離演算を実行する。こ
の際には、CPU26は、ROM27内の距離データテ
ーブルを参照することにより、測定データDM に基づい
て距離センサ11および測定対象体5間の距離を演算す
る。また、CPU26は、ROM27に記憶されている
測定対象体5の誘電率に応じて、演算した距離を補正す
る。つまり、測定対象体5の誘電率が異なると、その誘
電率に応じて容量Ca,Cbが増減する。このため、何
ら補正しない場合には、発振信号SO の発振周波数も変
動する結果、演算した距離に誤差が生じる。このため、
この補正処理では、測定対象体5の材質を入力すること
により、CPU26が、その材質に対応する誘電率に応
じて、演算した距離を補正する。この結果、測定対象体
5および距離センサ11間の正確な距離が測定される。
次いで、自動的またはオペレータの操作に応じて、CP
U26が、演算結果である測定距離を表示部29に表示
させる。
【0026】なお、この距離測定装置1では、測定対象
体5の表面に凹凸などがある場合、一対の電極としての
輪状パターン13〜15がそれぞれ輪状に形成されてい
るため、測定対象体5を介しての容量Ca,Cbは、そ
の凹凸などの表面状態による影響を含めた総和の容量と
して発振回路21の発振周波数定数の一部となる。この
場合、測定対象体5が回転状態および回転停止状態のい
ずれであっても、また、凹凸などが輪状パターン13〜
15のどの部位に対向していても、同一距離であれば、
その容量Ca,Cbは、常に同一容量となる。したがっ
て、この距離測定装置1は、測定対象体5が回転体であ
っても、その回転体の回転状態/回転停止状態、および
その表面状態に影響されることなく、常に正確かつ短時
間でその距離を測定することができる。
【0027】このように、この距離測定装置1では、発
振回路21が輪状パターン13および輪状パターン1
4,15間の容量と、測定対象体5を介しての容量C
a,Cbとを発振周波数定数の一部とする所定の周波数
で発振し、発振回路21の発振信号SO を整流した検波
信号SD の電圧値に基づいて、距離センサ11における
プリント基板12の表面および測定対象体5間の距離を
測定する。このため、この距離測定装置1によれば、測
定対象体5の材質を問わず、接続ケーブルによる測定対
象体5および発振回路21間の接続を不要にすることが
できるため、両者間の距離を迅速に測定することができ
る。また、複雑なディジタル処理を行うことなく、瞬時
に距離を測定できるため、距離測定装置1を簡易に構成
でき、これにより、製造コストの低減を図ることができ
る。加えて、プリント基板12上に輪状パターン13〜
15を形成して距離センサ11を構成したことにより、
距離センサ11全体としての厚みを薄形化することがで
きる。
【0028】なお、本発明は、上記した本発明の実施の
形態に示した構成に限定されない。例えば、本発明の実
施の形態では、発振回路21の発振信号SO を整流した
検波信号SD の電圧値に基づいて距離を測定している
が、これに限らず、発振信号SO の周波数を測定するこ
とによって距離を演算することもできる。また、本発明
における距離測定装置1は、距離センサ11および非導
電測定対象体間の距離測定に限らず、距離センサ11お
よび導電測定対象体間の距離を測定できるのは勿論であ
る。また、その用途も限定されず、例えば、投影機の被
写体と拡大用レンズとの距離を測定するための距離測定
装置、レーザ切断機におけるレーザ焦点用レンズと切断
対象体との距離を測定するための焦点位置補正用の距離
測定装置、および油面や水面までの距離を測定する距離
測定装置として用いることもできる。
【0029】また、本発明の実施の形態では、本発明に
おける一対の電極を円形環状に形成した例について説明
したが、これに限定されず、例えば、図3(a)に示す
距離センサ11aのように、一対の電極パターン13
a,14aを四角形状に形成することもできるし、楕円
状、三角形状、多角形状など任意の形状に規定すること
ができる。また、その大きさも、測定対象体の大きさに
応じて適宜定めることができる。さらに、一対の電極
は、環状に限らず、同図(b)に示す距離センサ11b
のように、一対の電極パターン13b,14bを平面視
棒状に形成することもできるし、任意の形状に規定する
ことができる。また、距離センサ11では、3つの輪状
パターン13〜15を用いた例について説明したが、輪
状パターン15(または14)は必ずしも必要とされ
ず、輪状パターン13および輪状パターン14(または
15)のみで構成することができるのは勿論である。ま
た、本発明における基準面手段は、プリント基板12に
限定されず、例えば、ガラス板に一対の電極を蒸着して
構成してもよい。
【0030】
【発明の効果】以上のように、請求項1記載の距離測定
装置によれば、基準面手段に形成された一対の電極間容
量を発振周波数定数の一部とする発振回路の発振周波数
または所定のパラメータに基づいて基準面および測定対
象体間の距離を測定することにより、測定対象体の材質
を問わず測定することができ、しかも、測定対象体およ
び距離測定装置間を接続する接続ケーブルを不要にする
ことができる結果、その距離を短時間で測定することが
できる。
【0031】また、請求項2記載の距離測定装置によれ
ば、補正回路が、測定した距離を測定対象体の誘電率に
応じて補正することにより、誘電率が互いに異なる各種
材質の測定対象体との間の距離を正確かつ短時間で測定
することができる。
【0032】さらに、請求項3記載の距離測定装置によ
れば、輪状に形成された第1のパターンと、第1のパタ
ーンの外周または内周に沿って輪状に形成された第2の
パターンとを一対の電極としたことにより、測定対象体
が回転体であっても、測定対象体の回転状態/回転停止
状態、およびその表面状態に影響されることなく、常に
正確かつ短時間でその距離を測定することができる。ま
た、複雑なディジタル処理を行うことなく、瞬時に距離
を測定できるため、距離測定装置を簡易に構成でき、こ
れにより、製造コストの低減を図ることができる。
【0033】さらに、請求項4記載の測定装置によれ
ば、非導電体である測定対象体と基準面手段との間の距
離を短時間で測定することができるため、液晶やハード
ディスクと基準面手段との間の距離を確実かつ短時間で
測定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る距離測定装置1のブ
ロック図である。
【図2】測定対象体5および距離センサ11間の距離を
測定する際の説明図である。
【図3】(a)は他の形態に係る距離センサ11aの平
面図、(b)はさらに他の実施の形態に係る距離センサ
11bの平面図である。
【図4】距離センサ11の断面図である。
【図5】本発明の実施の形態に係る距離測定装置1およ
び出願人が既に提案している距離測定装置41における
距離センサ11の斜視図であって、(a)は、表面側か
ら見た斜視図、(b)は裏面側から見た斜視図である。
【図6】出願人が既に提案している距離測定装置41の
ブロック図である。
【符号の説明】
1 距離測定装置 2 測定装置本体 5 測定対象体 11 距離センサ 12 プリント基板 13 輪状パターン 14,15 輪状パターン 21 発振回路 26 CPU
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 唐崎 百谷王 東京都豊島区南大塚3丁目34番6号 南大 塚エースビル401号 株式会社フォトニク ス内 Fターム(参考) 2F063 AA02 BA25 BA30 BB03 BC06 CA11 CB05 CB20 DA01 DD03 HA04 HA11 HA12 LA06 LA19 LA30 MA00 2H088 FA11 HA06 MA20

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一対の電極が形成されて距離測定基準面
    を形成する基準面手段と、前記一対の電極間の容量を発
    振周波数定数の一部とする発振回路と、前記発振回路の
    発振周波数およびその発振周波数に応じて変動する所定
    のパラメータの少なくとも一方に基づいて前記距離測定
    基準面および測定対象体間の距離を測定する測定回路と
    を備えていることを特徴とする距離測定装置。
  2. 【請求項2】 前記測定した距離を前記測定対象体の誘
    電率に応じて補正する補正回路を備えていることを特徴
    とする請求項1記載の距離測定装置。
  3. 【請求項3】 前記基準面手段は、輪状に形成された第
    1のパターンと、当該第1のパターンの外周または内周
    に沿って輪状に形成された第2のパターンとを前記一対
    の電極として備えたプリント基板で構成されていること
    を特徴とする請求項1または2記載の距離測定装置。
  4. 【請求項4】 液晶またはハードディスクを前記測定対
    象体とすることを特徴とする請求項1から3のいずれか
    に記載の距離測定装置。
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