JP4523239B2 - 基板処理装置および基板処理方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、半導体ウエハ、液晶表示装置用ガラス基板、プラズマディスプレイパネル用ガラス基板、光ディスク用基板、磁気ディスク用基板、光磁気ディスク用基板、フォトマスク用基板等の各種の基板に対して洗浄処理を施すための基板処理装置および基板処理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
半導体装置の製造工程では、半導体ウエハの表面から異物を排除するための洗浄処理が必要に応じて行われる。このような洗浄処理のための基板洗浄装置は、複数枚(たとえば50枚)の半導体ウエハを一括して洗浄処理槽に浸漬して処理するバッチ式のものと、半導体ウエハを1枚ずつ処理する枚葉式のものとに大別される。
【0003】
たとえば、バッチ式の基板洗浄装置では、1ロットを構成する、たとえば25枚の半導体ウエハに加えて、品質管理用の1枚の半導体ウエハ(以下「品質管理用ウエハ」という。)が同時に処理される。たとえば、2ロットの半導体ウエハを一括して洗浄処理槽に浸漬する構成の基板処理装置では、2枚の品質管理用ウエハを加えて、合計52枚の半導体ウエハに対する洗浄処理が一括して行われることになる。
【0004】
品質管理用ウエハに対しては、洗浄処理の前後において、パーティクルカウンタによって、パーティクル数が測定される。これにより、洗浄処理の品質が管理され、洗浄処理の良否や、基板洗浄装置内における汚染源の存否が調べられるようになっている。
枚葉式の基板洗浄装置では、たとえば、1ロット毎に1枚の半導体ウエハを抽出して、抜き取り検査が行われ、洗浄処理の前後におけるパーティクル数が測定される。
【0005】
洗浄処理が不良であった場合には、そのロットの半導体ウエハに対しては、再度の洗浄処理が施される。
【0006】
【特許文献1】
特開11−233477号公報
【特許文献2】
特開11−233478号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、従来の洗浄処理工程では、パーティクル数の大小に応じて洗浄処理をするかしないかが決定されるだけであり、最初の洗浄処理工程と再度の洗浄処理工程との間で工程の変更がされるわけではない。
したがって、半導体ウエハ上に残留する異物の種類や大きさに応じた効果的な洗浄処理が必ずしもされておらず、洗浄品質の向上に限界がある。
【0008】
また、半導体ウエハ上に残留する異物の場所が特定されないから、半導体ウエハの全面を再度洗浄することになり、異物の除去効率が悪い。そればかりでなく、1回目の洗浄によって清浄になった部分に対しても再度の洗浄処理が行われることになるから、半導体ウエハに対して不必要なダメージを与えるおそれもある。
そこで、この発明の目的は、基板表面の異物の状況に応じた洗浄処理を行うことによって、高品位な基板洗浄処理を実現できる基板処理装置および基板処理方法を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段および発明の効果】
上記の目的を達成するための請求項1記載の発明は、複数枚の基板(W)に対する洗浄処理を一括して実行する一括洗浄処理手段(1)と、この一括洗浄処理手段によって洗浄処理された複数枚の基板の全てについて板上の異物の情報を測定する異物情報測定手段(2)と、この異物情報測定手段によって測定された異物の情報を記憶する異物情報記憶手段(5)と、この異物情報記憶手段に記憶された異物の情報に基づいて、所定の合格基準を満たさない基板に関して、当該異物の情報に対応した基板洗浄工程を設定する基板洗浄工程設定手段(4)と、この基板洗浄工程設定手段によって設定された基板洗浄工程に従って、上記合格基準を満たさない基板に関してのみ、1枚ずつ基板を洗浄する枚葉洗浄処理手段()とを含むことを特徴とする基板処理装置である。なお、括弧内の英数字は後述の実施形態における対応構成要素等を表す。以下、この項において同じ。
【0010】
この構成により、一括洗浄処理手段によって洗浄処理された全ての基板について異物情報が測定され、合格基準を満たさない基板についてのみ、その測定された基板上の異物の種類や状況に応じた適切な方法で枚葉洗浄処理手段によって基板を1枚ずつ洗浄することができるから、基板上から効率的に異物を除去することができるとともに、洗浄に伴って基板に与えられるダメージを抑制することができる。
より具体的には、基板上の異物の情報を測定して、その測定結果に基づいて枚葉洗浄処理手段における基板洗浄処理時間を可変設定したり、液洗浄/気相洗浄/ブラシ洗浄などの洗浄方法を選択したり、洗浄に使用する処理流体(処理液または処理ガス)を選択したりすればよい。
【0011】
請求項2記載の発明は、上記異物情報測定手段は、基板上の異物の情報として、基板上における異物の位置を測定する異物位置測定手段(2)を含むことを特徴とする請求項1記載の基板処理装置である。
この構成により、基板上の異物の位置が測定されるから、基板上の当該位置について集中的に洗浄処理を施すことができる。これにより、基板上から異物を効率的に排除でき、基板表面の清浄な部分については、洗浄処理に伴うダメージを回避または低減することができる。
【0012】
請求項3記載の発明は、上記異物情報測定手段は、基板上の異物の情報として、基板上における異物のサイズを測定する異物サイズ測定手段(2)を含むことを特徴とする請求項1または2記載の基板処理装置である。
この構成では、基板上の異物のサイズが測定されるので、基板上に残留する異物のサイズに応じた最適な洗浄方法を選択することができる。たとえば、基板上に比較的大きなサイズの異物が残留しているときには、ブラシ洗浄によって基板上から異物を排除すればよい。また、基板上に中程度の大きさの異物が存在しているときには基板に超音波振動を付与して基板上から異物の排除を図る超音波洗浄を採用すればよい。さらに、微小な異物が基板上に残留している状況では、たとえば液体と気体とを混合することによって液滴の噴流を形成し、この液滴の噴流を基板表面に向けて吐出する二流体スプレーノズルを用いた洗浄を行えばよい。
【0013】
請求項4記載の発明は、上記異物情報測定手段は、基板上の異物の情報として、基板上における異物の種類を測定する異物種測定手段(2)を含むことを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の基板処理装置である。
この発明によれば、基板上の異物の種類が測定されるから、これに基づき、洗浄に使用する処理流体の種類を適切に選択したり、処理流体の温度、濃度または流量を適切に選択したりすることができる。たとえば、基板上の異物が有機物であるか金属であるかを特定することにより、硫酸や塩酸等の複数種類の処理液を洗浄液として使い分けることができる。
【0014】
請求項5記載の発明は、上記枚葉洗浄処理手段は、基板に処理流体を供給する複数種類の処理流体ノズル(41,42,43)を備えており、上記洗浄工程設定手段は、異物の情報に基づいて、上記複数種類の処理流体ノズルから選択された1つ以上の処理流体ノズルを用いた基板洗浄工程を設定するものであることを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の基板処理装置である。
この発明では、複数種類の処理流体ノズルが備えられていて、異物情報に基づき、1つまたは2つ以上の処理流体ノズルが選択されて基板洗浄工程の実施のために用いられる。
【0015】
これにより、異物のサイズ、形状または種類に応じて適切な処理流体ノズルを用いることで、基板上の異物を効率的に排除することができる。
請求項6記載の発明は、上記複数種類の処理流体ノズルは、状態の異なる処理流体をそれぞれ吐出する複数の処理流体ノズル(41,42)を含むことを特徴とする請求項5記載の基板処理装置である。
上記状態の異なる処理流体をそれぞれ吐出する複数の処理流体ノズルは、基板に対して、異なる物理的作用を及ぼす処理流体を吐出する複数のノズルを含んでいてもよい。このようなノズルとしては、処理流体供給源からの処理流体をそのままの圧力で吐出するノーマルノズル、処理流体に超音波振動を付与して吐出する超音波ノズル(41)、処理流体としての気体および液体を混合することによって基板に向けて液滴の噴流を吐出する二流体スプレーノズル(42)、処理流体供給源からの処理流体を加圧して噴き出す高圧ジェットノズルなどを挙げることができる。
【0016】
また、状態の異なる処理流体を吐出する複数の処理流体ノズルとして、温度、流量、圧力または濃度が異なる同一種類の処理流体(処理液または処理ガス)を吐出する複数のノズルを挙げることができる。
さらに、状態の異なる処理流体を吐出する複数の処理流体ノズルとして、基板に対する衝突角度が異なる処理流体流を吐出する複数のノズルを挙げることができる。
【0017】
請求項7記載の発明は、上記複数種類の処理流体ノズルは、異なる種類の処理流体をそれぞれ吐出する複数の処理流体ノズルを含むことを特徴とする請求項5または6記載の基板処理装置である。
たとえば、異なる種類の薬液を吐出する複数の処理流体ノズルを異物の種類に応じて使い分ける場合に、上記の構成が好適である。
請求項8記載の発明は、上記複数種類の処理流体ノズルは、処理流体による物理的作用または化学的作用を可変制御できる処理状態可変ノズル(41,42)を含むことを特徴とする請求項5ないし7のいずれかに記載の基板処理装置である。
【0018】
上記処理状態可変ノズルとしては、処理流体の温度、流量、圧力または濃度を可変制御する機構(50,53〜62)が付加されたノズル、処理流体の吐出角度を可変制御する機構(46,48)が付加されたノズル、超音波振動の出力および/または周波数を可変制御する機構(44)が付加された超音波ノズル、混合される気体および/または液体の流量を可変制御する機構(62,66)が付加された二流体スプレーノズルを挙げることができる。
【0019】
請求項9記載の発明は、上記枚葉洗浄処理手段は、基板に対して処理流体を供給する処理流体ノズルと、この処理流体ノズルと基板との相対位置または相対角度を変動させることによって、上記処理流体ノズルから供給される処理流体の基板に対する作用を変化させる処理状態変更手段(33,45〜48)とを含むことを特徴とする請求項1ないし8のいずれかに記載の基板処理装置である。
処理流体ノズルと基板との相対位置を変更することにより、処理流体による基板の処理状態(とくに処理位置)が変化する。そこで、異物の位置情報に基づいて処理流体ノズルと基板との相対位置を適切に定めることにより、基板上の異物を効率的に除去することができる。
【0020】
上記処理状態変更手段は、処理流体ノズルの位置を変更するものであってもよいし、基板の位置(たとえば回転位置)を変更するものであってもよいし、これらの両方を変更するものであってもよい。
たとえば処理流体ノズルとしていわゆるスキャンノズルを用い、処理流体ノズルからの処理流体の供給位置を基板の中央部から周縁部までを含む範囲で変動させる構成が採用されてもよい。この場合に、スキャンノズルのスキャン速度が可変制御されてもよい。
【0021】
また、基板位置を変更する場合には、基板を保持して回転させる基板保持回転機構(31〜33)が用いられてもよい。この場合、基板を回転させることにより、処理流体ノズルと基板との相対位置を変更できることになる。
また、上記処理状態変更手段は、基板から処理流体ノズルの吐出口までの距離を変更するものであってもよい。この場合、処理状態変更手段は、基板および処理流体ノズルの少なくともいずれか一方を変位させることにより、両者間の距離を変更することができる。
【0022】
さらに、上記処理状態変更手段は、処理流体ノズルの角度および/または基板の角度を変更することによって、処理流体ノズルと基板との相対角度を変更するものであってもよい。たとえば処理流体ノズルから処理液を基板表面に供給する場合に、基板を水平面に対して傾斜させておくことにより、基板表面において液体流を形成することができる。これを利用して、基板表面から分離された異物を速やかに基板表面外へと排除することができる。
【0023】
請求項10記載の発明は、上記処理状態変更手段は、洗浄処理対象の基板を保持して回転させる基板保持回転手段(31〜33)を含み、上記処理流体ノズルは、上記基板保持回転手段によって保持された基板に対して処理流体を供給するものであることを特徴とする請求項9記載の基板処理装置である。
この構成により、基板を回転させながら、この基板上に処理流体ノズルからの処理流体を供給したり、基板を所定の回転位置で停止させておき、この回転停止状態の基板上に処理流体ノズルからの処理流体を供給したりすることができる。
【0024】
請求項11記載の発明は、上記基板洗浄工程設定手段は、異物の情報に基づいて、上記基板保持回転手段による基板の回転状態を設定するものであることを特徴とする請求項10記載の基板処理装置である。
たとえば基板上の広い範囲に異物が散在している状況では、基板を回転しながらその表面に処理流体ノズルからの処理流体を供給することによって、基板の全域を処理することができる。これに対して、基板表面の一部の領域に異物が集中しているときには、そのような異物集中領域に対して集中的に処理流体を供給するために、基板保持回転手段による基板の回転を停止状態とすることができる。
【0025】
その他、異物の種類やサイズに応じて基板の回転速度を制御したり、基板上の異物の位置に合わせて基板の回転位置を制御したりすることができる。
請求項12記載の発明は、上記基板洗浄工程設定手段は、異物の情報に基づいて、基板上の洗浄対象位置を設定する洗浄位置設定手段(4)を含み、上記複数種類の処理流体ノズルは、上記洗浄位置設定手段によって設定された洗浄対象位置に向けて洗浄処理流体を供給する処理流体供給ノズル(41,42)と、上記洗浄対象位置から、当該洗浄対象位置に近接した基板縁部に向かう流体流を形成するための流体を吐出する流体流形成ノズル(43)とを含むことを特徴とする請求項5ないし11のいずれかに記載の基板処理装置である。
【0026】
この構成によれば、洗浄対象位置に向けて洗浄処理流体を供給する一方で、洗浄対象位置から、この洗浄対象位置に近接した基板縁部に向かう流体流が形成されるので、洗浄処理流体の働きによって基板表面から離脱させられた異物が、基板外に速やかに排除される。これにより、基板表面の洗浄を効率的に行うことができる
【0027】
上記枚葉洗浄処理手段は、スピンチャックによって基板を保持して回転させる一方で、この基板に対してブラシ洗浄や処理流体を用いた基板洗浄処理を実行するものであってもよい。また、上記枚葉洗浄処理手段は、処理液が貯留された処理槽内に基板を1枚ずつ浸漬することによって、この基板の洗浄処理を行うものであってもよい
【0028】
上記一括洗浄処理手段は、処理槽に貯留された処理液中に複数枚の基板を一括して浸漬させることにより、この浸漬された複数枚の基板に対して処理液の作用による洗浄処理を同時に施すものであってもよい。この場合に、処理槽内における基板保持位置を変更したり、処理槽内での処理液の流れを変更(流れ方向や流速を変更)したりすることによって、複数枚の基板に対する処理液の作用を変更することができる。
【0029】
また、基板上の異物の種類に応じて、処理槽に供給される処理液の種類を変更することにより、異物の種類に応じた適切な洗浄処理が可能になる
【0031】
請求項13記載の発明は、複数枚の基板に対する洗浄処理を一括して実行する一括洗浄処理手段と、この一括洗浄処理手段によって洗浄処理された複数枚の基板の全てについて基板上の異物の情報を測定する異物情報測定手段と、この異物情報測定手段によって測定された異物の情報に基づいて、所定の合格基準を満たさない基板に関してのみ、1枚ずつ基板を洗浄する枚葉洗浄処理手段とを含むことを特徴とする基板処理装置である。
請求項14記載の発明は、複数枚の基板に対して洗浄処理を一括して実行する一括洗浄処理工程(1,S1)と、この一括洗浄処理工程によって洗浄処理された複数枚の基板の全てについて基板上の異物の情報を測定する異物情報測定工程(2,S2)と、この異物情報測定工程によって測定された異物の情報に基づいて、所定の合格基準を満たさない基板に関してのみ、1枚ずつ基板を洗浄する枚葉洗浄処理を実行する枚葉洗浄処理工程(3,S4,S6)とを含むことを特徴とする基板処理方法である。
この方法では、一括洗浄処理工程で洗浄処理された全ての基板について基板上の異物の情報が測定され、その測定結果に応じて、所定の合格基準を満たさない基板に関してのみ、すなわち、所望の洗浄効果が得られなかった基板に関してのみ、枚葉洗浄処理工程が実行される。したがって、基板に不必要な損傷が与えられることを防止できる。また、基板洗浄工程の内容を、基板上の異物の情報に基づいて定めれば(S5)、基板表面から異物を効率的に排除することができる。
【0033】
個々の基板に関する異物の情報の測定結果に応じて、個々の基板毎に基板洗浄工程を設定してもよい。
【0034】
【発明の実施の形態】
以下では、この発明の実施の形態を、添付図面を参照して詳細に説明する。
図1は、この発明の実施形態に係る基板処理装置の構成を説明するためのブロック図である。この基板処理装置は、基板表面から異物を除去するための洗浄処理を実行する装置であり、複数枚の基板に対して一括して洗浄処理を実行するバッチ洗浄処理部1と、バッチ洗浄処理部1によって洗浄処理がされた後の基板に対して1枚ずつ異物情報の測定を行う異物測定部2と、異物測定部2による異物情報の測定結果に基づき、必要に応じて、個々の基板に対する再洗浄処理を実行する枚葉洗浄処理部3とを備えている。さらに、この基板処理装置は、バッチ洗浄処理部1、異物測定部2および枚葉洗浄処理部3、ならびにこれらの間で基板を搬送する基板搬送機構6(図5参照。図1では図示を省略した。)の各動作を制御する制御装置4と、この制御装置4に接続された記憶装置5とを備え
ている。
【0035】
異物測定部2による測定結果は、制御装置4から記憶装置5に与えられて個々の基板毎に記憶される。制御装置4は、異物測定部2による測定結果に基づき、個々の基板の再洗浄処理が必要であるかを判断するとともに、再洗浄処理が必要な基板に対しては、異物情報の測定結果に応じた基板洗浄工程を設定する。この設定された基板洗浄工程に従い、枚葉洗浄処理部3において、基板洗浄処理が実行される。
【0036】
図2は、上記の基板処理装置による動作を説明するためのフローチャートである。処理対象のロットを構成する複数枚の基板は、基板搬送機構6によってバッチ洗浄処理部1へと搬入され、このバッチ洗浄処理部1において一括して洗浄処理を受ける(ステップS1)。この洗浄処理後の基板は、異物測定部2に搬入されて、1枚ずつ、その表面の異物情報が測定される(ステップS2)。すなわち、いわゆる全数検査が行われる。
【0037】
異物情報の測定結果は、制御装置4の働きにより、記憶装置5に基板毎に格納される(ステップS3)。制御装置4は、異物測定部2から与えられた測定結果に基づき、当該基板の再洗浄処理が必要であるかどうか(所定の合格基準を満たしているかどうか)を判断し(ステップS4)、再洗浄が必要であれば、基板搬送機構6を制御して、その基板を枚葉洗浄処理部3へと搬入させる。
それとともに、制御装置4は、異物測定部2によって測定された結果に基づき、当該基板の表面の汚染状況に応じた適切な洗浄工程を設定する(ステップS5)。この設定された洗浄工程に従い、枚葉洗浄処理部3によって、その基板の洗浄処理が行われることになる(ステップS6)。
【0038】
この洗浄処理後の基板は、基板搬送機構6によって、再び、異物測定部2へと搬入されて、異物情報の測定が行われることになる。すなわち、ステップS2からの処理が繰り返され、再洗浄が不要であると判断されるまで、繰り返し枚葉洗浄処理(ステップS6)が実行されることになる。
一方、異物測定部2における異物情報の測定の結果、再洗浄の必要がないと判断された基板については、基板搬送機構6によって、当該基板処理装置から払い出されることになる。その後、未処理の基板があるかどうかが判断され(ステップS7)、当該ロットを構成する全ての基板についての処理が完了するまでステップS2〜S6の処理が繰り返される。
【0039】
図3は、バッチ洗浄処理部1の構成例を説明するための概念図である。バッチ洗浄処理部1は、処理室11内に、処理液を貯留するための処理液貯留槽12を備えている。処理室11は、その天面に、カバー13によって開閉可能な開口14を有しており、この開口14を介して複数枚の基板(たとえば52枚の基板)を、基板搬送機構6によって、一括して出し入れすることができるようになっている。処理液貯留槽12内には、複数枚の基板Wを一括して保持する基板保持機構15が備えられており、この基板保持機構15は、昇降駆動機構19によって、処理液貯留槽12内で昇降させることができるようになっている。
【0040】
処理液貯留槽12の底部には、直管状の一対の処理液供給ノズル16,17が互いに平行に延びて設けられている。これらの処理液供給ノズル16,17には、処理液貯留槽12の内部に臨み、それぞれの長手方向に沿って間隔をあけて配列された複数の処理液吐出口(図示せず)が形成されている。
基板保持機構15を昇降駆動機構19によって昇降させることによって、処理液貯留槽12内における基板Wと処理液供給ノズル16,17との間の相対位置を変化させることができる。さらに、処理液供給ノズル16,17から吐出される処理液の流れ方向と基板Wとの相対角度を変化させることができる。
【0041】
処理液供給ノズル16,17には、ミキシングバルブ20からの処理液が供給されるようになっている。ミキシングバルブ20には、第1の薬液が薬液供給バルブ21を介して供給されており、第2の薬液が薬液供給バルブ22を介して供給されている。さらに、ミキシングバルブ20には、純水供給源からの常温の純水(脱イオン化された純水)が、流量制御装置23および純水供給バルブ24を介して供給されており、さらに、温純水供給源からの高温の純水(脱イオン化された純水)が、流量制御装置25および温純水供給バルブ26を介して供給されている。
【0042】
この構成により、第1の薬液を純水または温純水で適切な濃度に希釈して処理液供給ノズル16,17から処理液貯留槽12へと供給することができ、同様に第2の薬液を純水または温純水によって適切な濃度に希釈して処理液供給ノズル16,17から処理液貯留槽12へと供給することができる。第1の薬液または第2の薬液の濃度は、流量制御装置23,25を制御することによって任意に調整することができる。
【0043】
さらに、流量制御装置23,25を制御して、常温の純水と温純水との混合比を制御すれば、この混合された純水に混合される第1の薬液または第2の薬液の温度を調整し、この調整された温度の第1または第2の薬液を処理液貯留槽12へと供給できる。むろん、薬液供給バルブ21,22を同時に開けば、第1および第2の薬液を混合することも可能であり、さらに、ミキシングバルブ20に供給される第1および/第2の薬液の流量を制御する流量制御機構を設ければ、それらの混合比を調整することもできる。
【0044】
したがって、上記の構成により、第1の薬液もしくは第2の薬液またはこれらの任意の混合比の混合液を、任意の濃度に希釈して、処理液貯留槽12に供給することができ、かつ、純水もしくは温純水またはこれらの混合液のいずれかによって第1もしくは第2の薬液またはこれらの混合液を希釈することにより、それらの温度を調整することができる。
処理液供給ノズル16,17から処理液貯留槽12に供給された処理液は、処理液貯留槽12をオーバーフローして処理室11の底部へと導かれる。この処理室11の底部には、排液配管18が接続されており、この排液配管18を介して使用済の処理液が排液されるようになっている。
【0045】
図4は、枚葉洗浄処理部3の具体的な構成例を説明するための概念図である。この枚葉洗浄処理部3は、基板W(たとえば半導体ウエハのような円形基板)をほぼ水平姿勢で保持して鉛直軸線まわりに回転させるスピンチャック31を備えている。このスピンチャック31の回転軸32には、モータ等を含む回転駆動機構33からの回転力が与えられていて、これにより、スピンチャック31に保持された基板Wを鉛直軸線まわりに回転させることができるようになっている。
【0046】
回転軸32に関連して、スピンチャック31の回転角度位置(基板Wの回転角度位置に対応する。)を検出するための回転角センサ34が設けられている。
さらに、この枚葉洗浄処理部3は、スピンチャック31に保持された基板Wの表面に処理液を供給する複数の処理液ノズルを備えている。これらの複数の処理液ノズルには、基板Wの表面に超音波振動が付与された処理液を供給することができる超音波ノズル41と、基板Wの表面に液滴の噴流を供給することができる二流体スプレーノズル42と、基板Wの表面に純水を供給することができる純水ノズル43とが含まれている。
【0047】
超音波ノズル41は、スピンチャック31に保持された基板Wの少なくとも回転中心から周縁部に至る範囲に渡って処理液供給位置を変更することができるスキャンノズルとしての基本形態を有している。すなわち、超音波ノズル41は、モータ等を含むスキャン駆動機構45により、基板W上での位置が変更できるようになっている。さらに、超音波ノズル41の吐出口と基板Wとの間の距離および基板Wに対する超音波ノズルの角度が、距離・角度変更機構46によって変更できるようになっている。超音波ノズル41には、超音波振動子44が内蔵されている。この超音波振動子44を駆動することによって、超音波ノズル41に供給される処理液に対して超音波振動が付与されることになる。
【0048】
二流体スプレーノズル42は、気体と液体とを混合することによって液滴の噴流を形成し、この噴流を基板Wの表面に吹きつけるものであって、超音波ノズル41と同様に、少なくとも基板Wの回転中心からその周縁部に至る範囲を含む範囲で処理位置を変更できるスキャンノズルとしての基本形態を有している。具体的には、二流体スプレーノズル42は、モータ等を含むスキャン駆動機構47によって基板Wの表面に沿って水平移動させられるようになっており、距離・角度変更機構48により、基板Wとその吐出口との間の距離および基板Wに対する相対角度を変更できるようになっている。
【0049】
純水ノズル43は、水平姿勢の基板Wの表面に対して所定の傾斜角の方向から純水を供給する固定ノズルの形態を有している。この純水ノズル43は、基板Wの回転中心からその周縁部に向かう水流を基板Wの表面上に形成する役割を担う。より具体的には、純水ノズル43は、基板Wの回転中心に対して、超音波ノズル41および二流体スプレーノズル42による処理液または液滴の供給位置とはほぼ反対側から、基板Wの回転中心付近の表面に向けて純水を供給するようになっている。
【0050】
超音波ノズル41には、ミキシングバルブ50からの処理液が流量調整バルブ61および処理液供給バルブ63を介して供給されている。ミキシングバルブ50には、第1の薬液が、フィルタ51、流量調整バルブ53および薬液供給バルブ55を介して供給されており、第2の薬液が、フィルタ52、流量調整バルブ54および薬液供給バルブ56を介して供給されている。さらに、ミキシングバルブ50には、純水供給源からの常温の純水(脱イオン化された純水)が、流量調整バルブ57および純水供給バルブ58を介して供給されるようになっている。また、ミキシングバルブ50には、温純水供給源からの高温の純水(脱イオン化された純水)が、流量調整バルブ59および温純水供給バルブ60を介して供給されるようになっている。
【0051】
この構成により、第1の薬液を、純水または温純水で適切な濃度に希釈して、ミキシングバルブ50から基板W側へと供給することができ、同様に第2の薬液を純水または温純水によって適切な濃度に希釈して、ミキシングバルブ50から基板W側へと供給することができる。第1の薬液または第2の薬液の濃度は、流量調整バルブ53,54,57,59を制御することによって、任意に調整することができる。
【0052】
さらに、流量調整バルブ57,59を制御して、常温の純水と温純水との混合比を制御すれば、この混合された純水に混合される第1の薬液または第2の薬液の温度を調整し、この調整された温度の第1または第2の薬液を、ミキシングバルブ50から基板W側へと供給できる。むろん、流量調整バルブ53,54を制御することによって、第1および第2の薬液を任意の混合比で混合することも可能である。
【0053】
したがって、図4の構成により、第1の薬液もしくは第2の薬液またはこれらの任意の混合比の混合液を、任意の濃度に希釈して、ミキシングバルブ50から基板W側へと供給することができ、かつ、純水もしくは温純水またはこれらの混合液のいずれかによって第1もしくは第2の薬液またはこれらの混合液を希釈することにより、それらの温度を調整することができる。
一方、二流体スプレーノズル42には、ミキシングバルブ50からの処理液が、流量調整バルブ62および処理液供給バルブ64を介して与えられるようになっている。さらに、二流体スプレーノズル42には、不活性ガス供給源からの不活性ガス(たとえば窒素ガス)が、不活性ガス供給バルブ65および流量制御装置66を介して供給されている。二流体スプレーノズル42では、ハウジング内の混合室または吐出口の近傍のハウジング外において不活性ガスと処理液との混合が生じて、処理液の液滴が形成される。この処理液の液滴の噴流が基板Wの表面に向けて吐出されることになる。
【0054】
純水ノズル43には、純水供給源からの純水が流量調整バルブ67および純水供給バルブ68を介して供給されるようになっている。
図5は、上記の基板処理装置の制御ブロック図である。バッチ洗浄処理部1の昇降駆動機構19、薬液供給バルブ21,22、流量制御装置23,25、純水供給バルブ24および温純水供給バルブ26は、制御装置4により各動作が制御されるようになっている。また、制御装置4には、枚葉洗浄処理部3の回転角センサ34の出力信号が与えられており、この制御装置4は、枚葉洗浄処理部3の回転駆動機構33、超音波振動子44、スキャン駆動機構45,47、距離・角度変更機構46,48、流量調整バルブ53,54、薬液供給バルブ55,56、流量調整バルブ57,59、純水供給バルブ58、温純水供給バルブ60、流量調整バルブ61,62、処理液供給バルブ63,64、不活性ガス供給バルブ65、流量制御装置66、流量調整バルブ67および純水供給バルブ68をそれぞれ制御する。また、制御装置4は、バッチ洗浄処理部1への基板の搬入、バッチ洗浄処理部1から異物測定部2への基板の搬送、異物測定部2からの基板の払い出しまたは枚葉洗浄処理部3への基板の搬送、および枚葉洗浄処理部3から異物測定部2への基板の搬送または枚葉洗浄処理部3からの基板の払い出しを実行する基板搬送機構6の動作を制御する。
【0055】
さらに、上述のとおり、制御装置4には異物測定部2による測定結果が与えられ、制御装置4は、その測定結果を記憶装置5に基板毎に記憶させる。
異物測定部2を構成する測定装置としては以下のようなものを用いることができる。
1.パーティクルカウンタ
パーティクルカウンタは、基板表面に存在する粒子状の異物であるパーティクルの位置およびサイズならびに基板表面の欠陥(COP:Crystal Originated Particle)の位置およびサイズを検出する。この場合、測定されたパーティクルの基板上での位置情報およびサイズ情報が記憶装置5に格納されることになる。
2.全反射蛍光X線分析装置(TRXRF)
全反射蛍光X線分析装置は、基板表面に対して微小角度(たとえば0.1度)でX線を照射し、基板表面におけるX線の全反射を利用することにより、基板にダメージを与えることなく基板表面に存在する元素の位置および濃度(単位面積あたりの原子数)を検出することができるものである。主として金属元素の検出が可能であり、カリウムから亜鉛までの間の元素番号の各金属元素を検出することができる。半導体ウエハや液晶表示用ガラス基板上に存在し得る金属元素のなかでは、Cu、Fe、Ni、CrおよびCaの検出が可能である。
【0056】
この全反射蛍光X線分析装置が用いられる場合には、記憶装置5には、基板表面における異物の位置、当該異物(金属元素)の種類およびその表面濃度のデータが格納されることになる。
3.昇温脱離分析装置
昇温脱離分析装置は、ホットプレート上で基板を加熱し(たとえば200℃程度に加熱)、基板表面から蒸発して脱離した元素を所定の強さの磁界に導くと、蒸発物がその構成元素の質量に応じて異なる軌道を通ることを利用して質量分析を行う装置である。この昇温脱離分析装置を用いることにより、基板表面に存在する異物を構成する元素の種類を特定することができる。この場合、記憶装置5には、基板上の異物を構成する元素の種類が記憶されることになる。
4.エネルギー分散型X線分析装置(EDX:Energy Dispersive X-ray spectrometer)
エネルギー分散型X線分析装置は、基板表面にX線を照射し、発生するX線のエネルギーを分析することによって、基板表面に存在する異物の構成元素の種類や、含有量を調べることができる装置である。この場合、記憶装置5には、基板上の異物を構成する元素の種類および含有量が記憶される。
5.走査型電子顕微鏡(SEM:Scanning Electron Microscope)
走査型電子顕微鏡を用いることで、基板上の異物の位置および形状を観測することができる。この場合、記憶装置5には、その異物の位置および形状が格納されることになる。
【0057】
走査電子顕微鏡とエネルギー分散型X線分析装置(EDX)とを併用することにより、異物を構成する元素の種類および含有量、その異物の位置ならびに形状を測定することができる。
6.画像認識異物検査装置
画像認識異物検査装置は、処理前の基板の表面および処理後の基板の表面をそれぞれ撮像して得られる2つの画像を比較することによって、基板上の異物の位置、形状およびサイズを検出することができる装置である。このような装置は、KLA−Tencor社によって実用化されて市販されている。
【0058】
たとえば、処理前の基板の画像を撮像する代わりに、洗浄処理対象の基板と同一のパターンが表面に形成され、異物が精密に排除された状態の基板の画像を撮像しておくとともに、処理対象の基板の表面の画像を撮像して、両者を比較することによって、処理対象の基板表面に存在する異物の画像を抽出することができる。
この画像認識異物検査装置を用いる時には、記憶装置5には基板上の異物の位置、形状およびサイズのデータが格納される。
【0059】
次に、異物測定部2によって測定されて、記憶装置5に格納される情報の種類に応じた洗浄工程の設定について説明する。
ア.基板上の異物の位置が測定される場合
異物測定部2によって基板上の異物の位置が測定され、その位置情報が記憶装置5に格納される場合には、制御装置4は、基板上における異物の分布状況に応じて基板表面の洗浄処理が行われるように枚葉洗浄処理部3における洗浄工程を設定する。
【0060】
たとえば基板上の特定の位置に異物の分布が集中している場合には、制御装置4は、その異物集中領域を洗浄対象位置として設定する。すなわち、制御装置4は、スキャン駆動機構45,47、距離・角度変更機構48を制御することによって、超音波ノズル41または二流体スプレーノズル42の位置を制御するとともに、回転角センサ34の出力に基づいて回転駆動機構33の動作を制御して、基板Wの回転角度位置を調整する。これにより、超音波ノズル41または二流体スプレーノズル42から、異物集中領域に向けて、超音波が付与された処理液または液滴の噴流が吐出されるように、これらのノズル41,42と基板Wとの相対位置が調整されることになり、基板Wの部分洗浄を行える。また、距離・角度変更機構46,48を制御することにより、必要に応じて、超音波ノズル41または二流体スプレーノズル42の基板Wに対する相対角度が調整されてもよい。
【0061】
上述のように、純水ノズル43は、基板Wの回転中心に対して超音波ノズル41および二流体スプレーノズル42からの処理液または液滴の供給位置とは反対側から基板Wの回転中心に向けて純水を吐出する。したがって、基板W上の異物集中領域を超音波ノズル41または二流体スプレーノズル42からの処理液または液滴の供給位置に導くと、この異物集中領域は、基板Wの回転中心に対して純水ノズル43から供給される水流の下流側に位置することになる。これによって、超音波ノズル41または二流体スプレーノズル42の作用によって基板Wの表面から分離された異物が、純水ノズル43から供給される純水によって形成される水流により、その異物の位置に近接する基板周縁部へと速やかに導かれて、基板W外へ排除されることになる。
【0062】
基板W上において異物が特定の位置に集中しているときには、スピンチャック31をその異物集中領域に対応した回転角度位置で停止状態に保持すればよいが、異物が基板Wの全体に分布しているときには、スピンチャック31を回転状態とし、超音波ノズル41または二流体スプレーノズル42を用いて、基板W上の異物を排除すればよい。
イ.異物のサイズ・形状が測定される場合
基板Wの表面に0.1〜0.3μmの粒子状の異物が存在している場合には、超音波振動が付与された処理液による洗浄処理が効果的である。したがって、この場合には、超音波ノズル41を用いて基板Wの洗浄が行われる。
【0063】
これに対して、基板Wの表面に付着している異物が0.1μm以下の粒子状のものである場合には、二流体スプレーノズル42による洗浄処理を行うことによって、基板Wの表面に形成された微細なパターンにダメージを与えることなく、基板Wの表面から異物を排除することができる。このようにして、基板W上の異物のサイズに応じて超音波ノズル41と二流体スプレーノズル42とを使い分けることによって、最適な洗浄処理を行える。
【0064】
なお、基板上に0.3μmを超える大きさのアイランド形状の異物が付着しているような場合には、ブラシ洗浄を行うことが適切である。したがって、枚葉洗浄処理部3に洗浄ブラシが備えられる場合には、この洗浄ブラシを用いて基板Wの表面を洗浄すればよい。
さらに、基板Wの表面の異物のサイズに応じて、超音波ノズル41または二流体スプレーノズル42から吐出される処理液の流量や圧力を変化させたり、処理時間を変化させたり、超音波振動子44の出力や周波数を変化させたりしてもよい。また、超音波ノズル41または二流体スプレーノズル42を基板W上でスキャンさせながら処理する場合には、それらのスキャン速度を基板W上の異物のサイズに応じて変動させてもよい。
【0065】
さらに、基板W上の異物のサイズに応じて、超音波ノズル41または二流体スプレーノズル42と基板Wとの間の距離を変更することとしてもよい。
また、基板W上の異物のサイズに応じて、基板Wの回転数(スピンチャック31の回転数)を可変制御することとしてもよい。
ウ.異物の種類が測定される場合
たとえば、基板W上に存在する異物の種類を金属、有機物およびパーティクル(シリコン粒子や窒化物等)のように分類する場合には、第1の薬液として、塩酸系の薬液を用い、第2の薬液として硫酸系の薬液を用い、さらに図4には図示していないが、第3の薬液としてアンモニアと過酸化水素水との混合液を用いることが考えられる。すなわち、基板W上に金属元素の異物が存在しているときには、塩酸系の薬液を基板Wの表面に供給し、有機物からなる異物が基板W上に存在していれば、硫酸を含む処理液を基板W上に供給し、基板W上にパーティクルが存在する場合にはアンモニアと過酸化水素水との混合液を基板W上に供給すればよい。このようにして、基板W上に存在する異物の種類に応じた適切な処理液を用いることで、効果的な洗浄を図ることができる。
【0066】
一般に、金属元素からなる異物の除去には酸系の処理液を用いればよく、有機物からなる異物の除去には酸系の処理液またはオゾン水を用いればよく、パーティクルを除去するにはアルカリ系の処理液を用いればよい。
また、パーティクルの除去には超音波振動や液滴の衝突による物理洗浄処理が効果的であるから、パーティクルの除去時には、超音波振動子44を駆動して、超音波振動が付与された処理液を超音波ノズル41から吐出させたり、処理液の液滴の噴流を二流体スプレーノズル42から基板Wの表面に衝突させたりすることが好ましい。
【0067】
さらに、基板Wの表面に存在する異物の種類に応じて、処理液の温度、濃度、流量または圧力を変化させたり、超音波ノズル41または二流体スプレーノズル42の吐出角度を変化させたり、処理時間を変化させたりしてもよい。
図6は、一参考例に係る基板処理装置の構成を説明するためのブロック図である。この図6において、上述の図1に示された各部と同様な働きを有する部分には図1の場合と同一の参照符号を付して示す。
【0068】
この参考例では、基板に対する最初の洗浄処理が枚葉洗浄処理部3によって実行され、その後に異物測定部2によって基板上の異物情報の測定が行われる。この測定結果に基づき、再洗浄処理が必要である基板については、再び枚葉洗浄処理部3に搬入されて、再洗浄処理が実行される。異物測定の結果、基板の状態が所定の合格基準を満たしていれば、枚葉洗浄処理部3による再洗浄処理を行うことなくその基板を払い出す。
【0069】
図7は、この基板処理装置の動作を説明するためのフローチャートである。基板搬送機構6(図5参照)によって未処理の基板が枚葉洗浄処理部3に搬入されて、枚葉洗浄処理(ステップS11)が実行される。
枚葉洗浄処理後の基板は異物測定部2に搬入されて、その表面の異物の位置、サイズ、形状または種類が測定される(ステップS12)。その測定結果は、制御装置4から記憶装置5へと与えられて記憶される(ステップS13)。
【0070】
異物情報の測定結果に基づき、制御装置4は、基板の状態が所定の合格基準を満たしているかどうかを判断し、再洗浄処理が必要であるかどうかを判別する(ステップS14)。再洗浄処理が必要であれば、基板搬送機構6によって、枚葉洗浄処理部3に、再び、当該基板が搬入されるとともに、制御装置4は、測定された異物の情報に基づいて、最適な洗浄工程を設定する(ステップS15)。この設定された洗浄工程に基づき、基板の再洗浄処理が実行される(ステップS11)。
【0071】
その後、ステップS12以降の処理が再び行われ、異物測定の結果、基板が所定の合格基準の清浄度を有していると判断されると(ステップS14のNO)、その基板が払い出されるとともに、次の基板があれば、その基板に対して同様の処理が実行される(ステップS16)。こうして、処理対象の全ての基板(たとえば1つのロットを構成する全ての基板)についての洗浄処理が終了すると(ステップS16のNO)、処理を終了する。
【0072】
異物情報の測定結果に基づく洗浄工程の設定については、上述の第1の実施形態の場合と同様である。
図8は、他の参考例に係る基板処理装置の構成を説明するためのブロック図である。この図8において、上述の図1に示された各部と同等の部分には図1の場合と同一の参照符号を付して示す。
この参考例では、バッチ洗浄処理部1による最初の洗浄工程の後、異物測定部2において異物が測定された結果、再洗浄が必要と判断された基板は、再びバッチ洗浄処理部1へと搬入されて洗浄処理を受ける。異物測定部2は、たとえば、バッチ洗浄処理部1において一括して処理される複数枚の基板から抽出した1枚以上の基板に対していわゆる抜き取り検査を行うものであってもよいし、バッチ洗浄処理部1において一括して洗浄処理を受けた複数枚の基板の全てについて異物の測定を行うものであってもよい。
【0073】
図9は、図8の基板処理装置の動作を説明するためのフローチャートである。基板搬送機構6(図5参照)によって、複数枚の基板が一括してバッチ洗浄処理部1に搬入され、このバッチ洗浄処理部1において最初の洗浄処理を一括して受ける(ステップS21)。その後、異物測定部2において、上記一括して処理された複数枚の基板から抜き取られた1枚以上の基板または全ての基板に対して異物情報の測定が行われる(ステップS22)。
【0074】
異物情報の測定結果は、制御装置4によって記憶装置5に書き込まれる(ステップS23)。このとき、異物測定部2における異物情報の測定が全ての基板に関して行われるときには、測定された情報が基板毎に記憶装置5に書き込まれ、1つのロットから1枚以上の基板を抽出して異物の測定を行うときには、当該ロットに対応付けて、異物情報が記憶装置5に書き込まれる。
制御装置4は、異物測定部2によって測定された異物情報に基づき、基板の再洗浄が必要かどうか(所定の合格基準を満たしているかどうか)を判断する(ステップS24)。
【0075】
異物測定部2において個々の基板についての異物情報が測定されるときは、個々の基板について再洗浄が必要かどうかが判断される。 再洗浄が不要と判断されると(ステップS24のNO)、基板搬送機構6(図5参照)によって、その基板が払い出される。再洗浄が必要であると判断されると、その基板はバッチ洗浄処理部1へと搬送されるとともに、制御装置4は、異物情報の測定結果に基づいて洗浄工程を設定する(ステップS25)。バッチ洗浄処理部1は、この設定された洗浄工程に従ってその基板に対する再洗浄処理を実行することになる(ステップS21)。この再洗浄処理は、同様な異物情報が測定された複数枚の基板に対して一括して行うようにしてもよい。
【0076】
一方、異物測定部2における測定がいわゆる抜き取り検査であるときには、その基板が属するロットに関して再洗浄が必要かどうかが判断される(ステップS24)。たとえば1つのロットから複数枚の基板を抜き取って異物情報の測定を行ったときには、その測定結果の平均値に基づいて再洗浄が必要かどうかを判断することとしてもよい。再洗浄が必要であると判断されると、そのロットの基板がバッチ洗浄処理部1に再び搬入されるとともに、制御装置4は、異物情報の測定結果に基づいて洗浄工程を設定する。バッチ洗浄処理部1は、この設定された洗浄工程に従って基板に対する再洗浄処理を実行することになる(ステップS21)。再洗浄が不要と判断されると(ステップS24のNO)、基板搬送機構6によって、当該ロットを構成する複数枚の基板が払い出されて処理が終了する。
【0077】
異物の測定結果に基づく洗浄工程の設定については、上述の第1の実施形態の場合と同様であるが、この実施形態では、再洗浄処理がバッチ洗浄処理部1によって行われるので、ノズルの選択が行われるのではなく、基板上に残留する異物の種類に応じて薬液の種類や濃度や温度が設定されたり、処理液中に基板を浸漬する時間(処理時間)が設定されたり、処理液の流量が設定されたりすることになる。
【0078】
異物測定部2において基板W上の異物の位置が測定されるときには、昇降駆動機構19を制御して、基板保持機構15の処理液貯留槽12内における位置を変動することにより、処理液貯留槽12内における処理液流と基板Wとの相対位置関係を変動することができるから、基板Wの洗浄処理を効率的に行うことができる。
さらに、処理液貯留槽12の底面に超音波振動子27(図3参照)を設け、この超音波振動子27の出力および周波数を制御装置4によって制御することとすれば、基板W上に残留しているパーティクルのサイズに応じた効率的な洗浄処理が可能になる。
【0079】
上記実施形態および参考例では、当該基板処理装置に投入されたすべての基板に対して少なくとも1回の洗浄処理が行われ、その後に異物情報の測定が行われることになるが、最初の洗浄に先だって異物情報の測定を行ってもよい。すなわち、異物情報の測定結果に基づいて、最初の洗浄工程の内容を設定し、異物が集中している領域の部分洗浄を行ったりすることとしてもよい。また、異物情報の測定の結果、基板の洗浄が不要と判断されれば、洗浄処理を行うことなく、その基板を払い出してもよい。これにより、基板に無用なダメージを与えることを防止できる。
【0080】
また、上述の実施形態および参考例では、異物情報の測定結果に基づいて、バッチ洗浄処理部1または枚葉洗浄処理部3における洗浄工程を設定することとしているが、異なる洗浄工程を実行する複数の洗浄処理部を設け、異物情報の測定結果に基づいてそれらのうちの1つまたは複数の洗浄処理部を用いることによって適切な洗浄工程を実行する構成としてもよい。
また、上記の実施形態では、処理液供給ノズル16,17、超音波ノズル41および二流体スプレーノズル42のそれぞれから複数種類の処理液を切り換えて供給できるようになっているが、処理液の種類毎にノズルを設けて、使用する処理液毎にノズルを切り換えて使い分けることとしてもよい。
【0081】
その他、特許請求の範囲に記載された事項の範囲で種々の設計変更を施すことが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施形態に係る基板処理装置の構成を説明するためのブロック図である。
【図2】上記の基板処理装置による動作を説明するためのフローチャートである。
【図3】上記基板処理装置に備えられたバッチ洗浄処理部の構成例を説明するための概念図である。
【図4】上記基板処理装置に備えられた枚葉洗浄処理部の具体的な構成例を説明するための概念図である。
【図5】上記の基板処理装置の制御ブロック図である。
【図6】 一参考例に係る基板処理装置の構成を説明するためのブロック図である。
【図7】図6の基板処理装置の動作を説明するためのフローチャートである。
【図8】 他の参考例に係る基板処理装置の構成を説明するためのブロック図である。
【図9】図8の基板処理装置の動作を説明するためのフローチャートである。
【符号の説明】
1 バッチ洗浄処理部
2 異物測定部
3 枚葉洗浄処理部
4 制御装置
5 記憶装置
6 基板搬送機構
11 処理室
12 処理液貯留槽
13 カバー
14 開口
15 基板保持機構
16,17 処理液供給ノズル
18 排液配管
19 昇降駆動機構
20 ミキシングバルブ
21 薬液供給バルブ
22 薬液供給バルブ
23 流量制御装置
24 純水供給バルブ
25 流量制御装置
26 温純水供給バルブ
27 超音波振動子
31 スピンチャック
32 回転軸
33 回転駆動機構
34 回転角センサ
41 超音波ノズル
42 二流体スプレーノズル
43 純水ノズル
44 超音波振動子
45 スキャン駆動機構
46 距離・角度変更機構
47 スキャン駆動機構
48 距離・角度変更機構
50 ミキシングバルブ
51 フィルタ
52 フィルタ
53 流量調整バルブ
54 流量調整バルブ
55 薬液供給バルブ
56 薬液供給バルブ
57 流量調整バルブ
58 純水供給バルブ
59 流量調整バルブ
60 温純水供給バルブ
61 流量調整バルブ
62 流量調整バルブ
63 処理液供給バルブ
64 処理液供給バルブ
65 不活性ガス供給バルブ
66 流量制御装置
67 流量調整バルブ
68 純水供給バルブ
W 基板

Claims (14)

  1. 複数枚の基板に対する洗浄処理を一括して実行する一括洗浄処理手段と、
    この一括洗浄処理手段によって洗浄処理された複数枚の基板の全てについて基板上の異物の情報を測定する異物情報測定手段と、
    この異物情報測定手段によって測定された異物の情報を記憶する異物情報記憶手段と、
    この異物情報記憶手段に記憶された異物の情報に基づいて、所定の合格基準を満たさない基板に関して、当該異物の情報に対応した基板洗浄工程を設定する基板洗浄工程設定手段と、
    この基板洗浄工程設定手段によって設定された基板洗浄工程に従って、上記合格基準を満たさない基板に関してのみ、1枚ずつ基板を洗浄する枚葉洗浄処理手段とを含むことを特徴とする基板処理装置。
  2. 上記異物情報測定手段は、基板上の異物の情報として、基板上における異物の位置を測定する異物位置測定手段を含むことを特徴とする請求項1記載の基板処理装置。
  3. 上記異物情報測定手段は、基板上の異物の情報として、基板上における異物のサイズを測定する異物サイズ測定手段を含むことを特徴とする請求項1または2記載の基板処理装置。
  4. 上記異物情報測定手段は、基板上の異物の情報として、基板上における異物の種類を測定する異物種測定手段を含むことを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の基板処理装置。
  5. 上記枚葉洗浄処理手段は、基板に処理流体を供給する複数種類の処理流体ノズルを備えており、
    上記洗浄工程設定手段は、異物の情報に基づいて、上記複数種類の処理流体ノズルから選択された1つ以上の処理流体ノズルを用いた基板洗浄工程を設定するものであることを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の基板処理装置。
  6. 上記複数種類の処理流体ノズルは、状態の異なる処理流体をそれぞれ吐出する複数の処理流体ノズルを含むことを特徴とする請求項5記載の基板処理装置。
  7. 上記複数種類の処理流体ノズルは、異なる種類の処理流体をそれぞれ吐出する複数の処理流体ノズルを含むことを特徴とする請求項5または6記載の基板処理装置。
  8. 上記複数種類の処理流体ノズルは、処理流体による物理的作用または化学的作用を可変制御できる処理状態可変ノズルを含むことを特徴とする請求項5ないし7のいずれかに記載の基板処理装置。
  9. 上記枚葉洗浄処理手段は、基板に対して処理流体を供給する処理流体ノズルと、この処理流体ノズルと基板との相対位置または相対角度を変動させることによって、上記処理流体ノズルから供給される処理流体の基板に対する作用を変化させる処理状態変更手段とを含むことを特徴とする請求項1ないし8のいずれかに記載の基板処理装置。
  10. 上記処理状態変更手段は、洗浄処理対象の基板を保持して回転させる基板保持回転手段を含み、
    上記処理流体ノズルは、上記基板保持回転手段によって保持された基板に対して処理流体を供給するものであることを特徴とする請求項9記載の基板処理装置。
  11. 上記基板洗浄工程設定手段は、異物の情報に基づいて、上記基板保持回転手段による基板の回転状態を設定するものであることを特徴とする請求項10記載の基板処理装置。
  12. 上記基板洗浄工程設定手段は、異物の情報に基づいて、基板上の洗浄対象位置を設定する洗浄位置設定手段を含み、
    上記複数種類の処理流体ノズルは、上記洗浄位置設定手段によって設定された洗浄対象位置に向けて洗浄処理流体を供給する処理流体供給ノズルと、上記洗浄対象位置から、当該洗浄対象位置に近接した基板縁部に向かう流体流を形成するための流体を吐出する流体流形成ノズルとを含むことを特徴とする請求項5ないし11のいずれかに記載の基板処理装置。
  13. 複数枚の基板に対する洗浄処理を一括して実行する一括洗浄処理手段と、
    この一括洗浄処理手段によって洗浄処理された複数枚の基板の全てについて基板上の異物の情報を測定する異物情報測定手段と、
    この異物情報測定手段によって測定された異物の情報に基づいて、所定の合格基準を満たさない基板に関してのみ、1枚ずつ基板を洗浄する枚葉洗浄処理手段とを含むことを特徴とする基板処理装置。
  14. 複数枚の基板に対して洗浄処理を一括して実行する一括洗浄処理工程と、
    この一括洗浄処理工程によって洗浄処理された複数枚の基板の全てについて基板上の異物の情報を測定する異物情報測定工程と、
    この異物情報測定工程によって測定された異物の情報に基づいて、所定の合格基準を満たさない基板に関してのみ、1枚ずつ基板を洗浄する枚葉洗浄処理を実行する枚葉洗浄処理工程とを含むことを特徴とする基板処理方法。
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