JP4522682B2 - 電極材料粉体の製造方法と電極材料粉体及び電極並びにリチウム電池 - Google Patents

電極材料粉体の製造方法と電極材料粉体及び電極並びにリチウム電池 Download PDF

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Description

本発明は、電極材料粉体の製造方法と電極材料粉体及び電極並びにリチウム電池に関し、特に、高品質の電極材料粉体を容易かつ安価に製造することが可能な電極材料粉体の製造方法、この電極材料粉体の製造方法により得られた高品質の電極材料粉体、この電極材料粉体を用いた電極、及び前記電極を正電極として備えたリチウム電池に関するものである。
近年、小型化、軽量化、高容量化が期待される電池として、リチウム電池、例えば、リチウムイオン電池等の非水電解液系の二次電池が提案され、実用に供されている。
このリチウム電池の正極材料としては、従来、コバルト酸リチウム(LiCoO)、ニッケル酸リチウム(LiNiO)、マンガン酸リチウム(LiMnO)等の正極活物質が用いられてきたが、これらの正極活物質には、高温における安定性、組成変化による特性の低下、高価格等、様々な問題点があり、これらの改善策として、資源的に豊富かつ安価であるFeが注目されている。
例えば、LiFePOで表されるFe含有リチウム化合物は、金属Liに対して3.3V程度の電位を有することから、充放電可能な正極材料として注目されている(例えば、非特許文献1参照)。
しかしながら、上記のFe含有リチウム化合物では、Feが2価の状態(Fe(II))で存在しているので、出発原料として高価なFe(II)を含むFe(II)化合物を用い、このFe(II)化合物を不活性雰囲気中で熱分解する必要がある。そのため、原料及び雰囲気制御にコストが掛かることとなり、必ずしも安価な材料にはなっていない。
そこで、最近、高価なFe(II)を含むFe(II)化合物の替わりに、安価なFe(III)を含むFe(III)化合物を用いることが検討されており、そのための製造方法として、L−アスコルビン酸のような還元剤を用いてFe(III)化合物中のFe(III)をFe(II)に還元する液相還元法が試みられている(例えば、非特許文献2参照)。
A.K.パディ他(A.K.Padhi et al.)、ジャーナル・オブ・エレクトロケミカル・ソサエティー(J.Electrochem.Soc.)第144巻、1609頁(1997年) F.クロス他(F.Croce et al.)、エレクトロケミストリー・オブ・ソリッド・ステート・レターズ(Electrochem. Solid-State Lett.,)第5巻、A47頁(2002年)
しかしながら、上記の液相還元法では、L−アスコルビン酸を用いてFe(III)化合物中のFe(III)をFe(II)に還元しているために、Fe(III)1当量を完全に還元するためには、L−アスコルビン酸が1当量以上必要になる。
例えば、1kgのLiFePOを合成するためにはL−アスコルビン酸が1.1kg以上も必要となる。
したがって、Fe(III)化合物中のFe(III)を完全に還元するためには、多量のL−アスコルビン酸を必要とし、しかも、このL−アスコルビン酸は非常に高価なものであるから、このL−アスコルビン酸を用いただけで、Fe(II)化合物を用いた場合と変わらないか、それ以上のコストがかかってしまうという問題点があった。
本発明は、上記の課題を解決するためになされたものであって、安価で資源的に豊富な元素であるFe(III)を用いた場合であっても、高品質の電極材料粉体を容易かつ安価に製造することができる電極材料粉体の製造方法、この電極材料粉体の製造方法により得られた高品質かつ安価な電極材料粉体、この電極材料粉体を用いた電極、この電極を正電極として備えることで充放電容量(特に、放電容量)が高く、充放電サイクルが安定し、しかも出力の高いリチウム電池を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明者等は、Fe(III)の原料を用いるべく鋭意研究を重ねた結果、LiFe(II)PO (但し、0<x<2、0<y<1.5)からなる化合物を主成分とする電極材料粉体を製造する際に、Li源と、Fe(III)源と、P源と、C(炭素)源と、O(酸素)源を含有する溶液、分散液または懸濁液を、高温雰囲気中に噴霧して前駆体とし、得られた前駆体を還元性雰囲気または不活性雰囲気中にて熱処理すれば、前記溶液、分散液または懸濁液中に含まれるC(炭素)原子によりFe(III)をFe(II)に還元することができ、よって、Fe(II)を含有する電極材料粉体が得られることを知見し、本発明を完成させるに至った。
また、上記の出発原料にA源(但し、AはMg、Ca、Ni、Co、Mn、Zn、Ge、Cu、Cr、Ti、Sr、Ba、Sc、Y、Al、Ga、In、Si、B、希土類から選択された1種または2種以上)を加えれば、LiFe(II)PO(但し、AはMg、Ca、Ni、Co、Mn、Zn、Ge、Cu、Cr、Ti、Sr、Ba、Sc、Y、Al、Ga、In、Si、B、希土類から選択された1種または2種以上、0<u<2、0<v<1.5、0<w<1.5)を主成分とする電極材料粉体が得られることも分かった。
次に、本発明の電極材料粉体の製造方法と電極材料粉体及び電極並びにリチウム電池の特徴を示す。
すなわち、本発明の電極材料粉体の製造方法は、LiFe(II)PO (但し、0<x<2、0<y<1.5)からなる化合物を主成分とする電極材料粉体の製造方法であって、Li源と、Fe(III)源と、P源と、前記電極材料中に残留する遊離の炭素量が30重量%以下となるC(炭素)源と、O(酸素)源を含有する溶液、分散液または懸濁液を、高温雰囲気中に噴霧して前駆体とし、この前駆体を還元性雰囲気または不活性雰囲気中にて熱処理することを特徴とする。
本発明の他の電極材料粉体の製造方法は、LiFe(II)PO(但し、AはMg、Ca、Ni、Co、Mn、Zn、Ge、Cu、Cr、Ti、Sr、Ba、Sc、Y、Al、Ga、In、Si、B、希土類から選択された1種または2種以上、0<u<2、0<v<1.5、0<w<1.5)からなる化合物を主成分とする電極材料粉体の製造方法であって、Li源と、Fe(III)源と、A源(但し、AはMg、Ca、Ni、Co、Mn、Zn、Ge、Cu、Cr、Ti、Sr、Ba、Sc、Y、Al、Ga、In、Si、B、希土類から選択された1種または2種以上)と、P源と、前記電極材料中に残留する遊離の炭素量が30重量%以下となるC(炭素)源と、O(酸素)源を含有する溶液、分散液または懸濁液を、高温雰囲気中に噴霧して前駆体とし、この前駆体を還元性雰囲気または不活性雰囲気中にて熱処理することを特徴とする。
前記Fe(III)源は、Fe塩またはFe含有有機金属化合物を含有することが好ましい。
前記C(炭素)源は、炭素粉体、有機化合物から選択された1種または2種以上を含有することが好ましい。
前記C(炭素)源の含有量は、前記Fe(III)源のFe(III)をFe(II)に還元するに必要な量以上であることが好ましい。
前記高温雰囲気の温度は、80℃以上かつ1000℃以下であることが好ましい。
前記熱処理の温度は、150℃以上かつ1000℃以下であることが好ましい。
本発明の電極材料粉体は、本発明の電極材料粉体の製造方法により得られたことを特徴とする。
前記粉体中の遊離炭素の含有量は30重量%以下であることが好ましい。
本発明の電極は、本発明の電極材料粉体を用いてなることを特徴とする。
本発明のリチウム電池は、本発明の電極を正電極として備えてなることを特徴とする。
本発明の電極材料粉体の製造方法によれば、Li源と、Fe(III)源と、P源と、C(炭素)源と、O(酸素)源を含有する溶液、分散液または懸濁液を、高温雰囲気中に噴霧して前駆体とし、この前駆体を還元性雰囲気または不活性雰囲気中にて熱処理するので、安価で資源的に豊富な元素であるFe(III)を用いて、LiFe(II)PO (但し、0<x<2、0<y<1.5)を主成分とする高品質の電極材料粉体を容易かつ安価に製造することができる。
本発明の他の電極材料粉体の製造方法によれば、Li源と、Fe(III)源と、A源(但し、AはMg、Ca、Ni、Co、Mn、Zn、Ge、Cu、Cr、Ti、Sr、Ba、Sc、Y、Al、Ga、In、Si、B、希土類から選択された1種または2種以上)と、P源と、C(炭素)源と、O(酸素)源を含有する溶液、分散液または懸濁液を、高温雰囲気中に噴霧して前駆体とし、この前駆体を還元性雰囲気または不活性雰囲気中にて熱処理するので、安価で資源的に豊富な元素であるFe(III)を用いて、LiFe(II)PO(但し、AはMg、Ca、Ni、Co、Mn、Zn、Ge、Cu、Cr、Ti、Sr、Ba、Sc、Y、Al、Ga、In、Si、B、希土類から選択された1種または2種以上、0<u<2、0<v<1.5、0<w<1.5)を主成分とする高品質の電極材料粉体を容易かつ安価に製造することができる。
本発明の電極材料粉体によれば、本発明の電極材料粉体の製造方法により得られた電極材料粉体であるので、高品質かつ安価な電極材料粉体を実現することができ、工業用粉体として極めて利用価値の高いものとなる。
本発明の電極によれば、本発明の電極材料粉体を用いたので、高品質かつ安価な電極を実現することができ、電極として極めて利用価値の高いものとなる。
本発明のリチウム電池によれば、本発明の電極を正電極として備えたので、この電極を用いた正電極の充放電容量(特に、放電容量)を向上させることができ、充放電サイクルを安定化することができ、出力を高めることができる。したがって、各種電気特性に優れたリチウム電池を提供することができる。
本発明の電極材料粉体の製造方法と電極材料粉体及び電極並びにリチウム電池の各実施の形態について説明する。
本実施形態の電極材料粉体の製造方法は、LiFe(II)POからなる化合物を主成分とする電極材料粉体の製造方法で、Li源と、Fe(III)源と、P源と、C(炭素)源と、O(酸素)源とを所定の比率で含む原料溶液、分散液または懸濁液を、高温雰囲気中に噴霧して前駆体とし、この前駆体を還元性雰囲気または不活性雰囲気中にて熱処理する方法である。
上記x及びyは、化合物全体としての電荷のバランスがとれて、しかも、電荷がゼロ(0)となるような値をとる。これらの値としては、例えば、上記xは0<x<2の範囲内の値を、上記yは0<y<1.5の範囲内の値を、それぞれとることが好ましい。
ここで「LiFe(II)POからなる化合物」とは、X線回折法によりLiFe(II)POと同定される化合物であり、「LiFe(II)POからなる化合物を主成分とする」とは、この化合物を少なくとも90重量%以上含むという意味であり、残部の10重量%未満はFe(III)を含む化合物、例えば、LiFe(II)y−aFe(III)POであってもよい。また、「高温」とは、上記の原料溶液、分散液または懸濁液中のC源が燃焼し焼失してしまわない温度を意味する。
Li源としては、例えば、塩化リチウム(LiCl)、臭化リチウム(LiBr)、酢酸リチウム(LiCHCOO)、硝酸リチウム(LiNO)、硫酸リチウム(LiSO)、水酸化リチウム(LiOH)等のLi化合物、あるいは、リチウムエトキシド(LiCO)等のリチウムアルコキシド、(Li(CH)等の有機リチウム化合物、等のLi含有有機金属化合物を用いることができる。
Fe(III)源としては、Fe塩またはFe含有有機金属化合物、例えば、塩化第2鉄(FeCl)、硝酸第2鉄(Fe(NO)、硫酸第2鉄(Fe(SO)等のFe塩や、Fe含有有機金属錯体等のFe含有有機金属化合物を用いることができる。
P源としては、例えば、HPO、NHPO、(NHHPO等のリン酸および/またはリン酸塩を用いることができる。リン酸および/またはリン酸塩は、P源とO源を兼ねることができる。
特に、噴霧前に反応・凝集を起こさない均一な混合原料とするには、各金属成分を塩化物または硝酸塩とし、P源としてHPOを用いることが好ましい。
C源としては、上記のLi含有有機金属化合物、Fe含有有機金属化合物等の有機金属化合物の他、炭素粉体、有機化合物を用いることができる。
ここで、上記のLi源、Fe源等に、これらの金属を含有する有機金属化合物を用いるときは、上記の原料溶液、分散液または懸濁液中にC源として炭素粉体、有機化合物等を添加することは必ずしも必要ではない。
しかしながら、このような場合、上記の原料溶液、分散液または懸濁液中のC量を下記に詳述する最適値に制御することは必ずしも容易ではない。そこで、上記のLi源、Fe源に有機金属化合物ではない各種の塩を用い、上記のC源に、炭素粉体、有機化合物から選択された1種または2種以上を用いることが好ましい。
上記の炭素粉体としては、結晶性、無定型等に特に限定されるものではなく、例えば、アセチレンブラック、ケッチェンブラック、グラファイトカーボン、グラッシーカーボン、カーボンブラック等を好適に用いることができる。
これら炭素粉体の粒子の一次粒子径としては、1nm以上かつ1000nm以下が好ましく、さらに好ましくは10nm以上かつ200nm以下である。
一次粒子径が1000nmを超えると分散が困難となり、一方、1nm未満であると取扱が困難となるので好ましくない。
上記の有機化合物としては、高温雰囲気中での噴霧は通常開放系(オープン系)で行われるため、高温雰囲気中で揮発しない不揮発性有機物であれば良く特に限定されない。噴霧を閉鎖系(クローズド系)で行うときは、揮発性の有機化合物でもよい。
このような有機化合物としては、例えば、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、ポリエチレンイミン、ポリビニルアルコール、ポリアクリル酸(塩)、ポリビニルブチラール、ポリビニルピロリドン、またはこれらの共重合体、糖類、糖アルコール、糖エステル、ポリグリセリン、ポリグリセリンエステル、ソルビタンエステル、ポリオキシエチレンソルビタン、各種水溶性有機界面活性剤等を好適に用いることができる。また、リン酸エステル、リン酸エステル塩などの有機物を用いても良く、これらは同時にP源としても好適に用いることができる。
上記のC源の含有量は、前記Fe(III)源のFe(III)をFe(II)に還元するに足る量であれば特に限定されないが、残留する遊離の炭素量が電極材料粒子中の30重量%以下、より好ましくは20重量%以下となるようにする。
このC源の添加する最低必要量は、C源の種類によって異なり、原料溶液、分散液または懸濁液の濃度、熱処理温度、滞留時間などにより変化するので、製造に際しては、予め予備実験的に最適な添加量を求めておくのがよい。
上記の原料溶液、分散液または懸濁液中のC源の含有量を、このように制御することにより、実質的にFe(II)を含みかつFe(III)を含まない、式LiFe(II)POで表される化合物を主成分とする電極材料粉末を製造することが可能である。
これらの原料を、目的とする組成のLiFe(II)POが得られるよう、所定の比率で、溶媒中に溶解、または分散、あるいは懸濁させて、均一な原料溶液、または分散液、あるいは懸濁液とする。
次いで、この原料溶液、分散液または懸濁液を、高温雰囲気中に噴霧し、前駆体とする。
前記溶媒としては、例えば、水、アルコール類、エステル類、エーテル類、ケトン類等を用いることができるが、使い易さ、安全性の点から水が好ましい。
この原料溶液、分散液または懸濁液中の原料成分の濃度は、噴霧できればよく、特に限定されるものではないが、良好な噴霧状態を得るためには1重量%以上かつ30重量%以下が好ましい。
噴霧の際の液滴の径は、噴霧熱分解の効率及び得られた前駆体の均一性を考慮すると、0.05μm以上かつ500μm以下とすることが好ましい。
噴霧の際の雰囲気は、例えば、350℃以上の高温雰囲気では、酸素を含まない雰囲気、すなわち、窒素(N)雰囲気、アルゴン(Ar)雰囲気、ヘリウム(He)雰囲気等の不活性雰囲気、あるいは、水素(H)雰囲気等の還元性雰囲気とするのが好ましく、また、350℃未満の低温雰囲気では、酸化性雰囲気、すなわち、大気雰囲気でよい。
この酸化性雰囲気は、噴霧する原料が極めて酸化し易い成分を含む場合には、例えば、5v/v%O−95v/v%N、10v/v%O−90v/v%N等の混合ガス雰囲気としてもよい。
次いで、得られた前駆体に還元性雰囲気または不活性雰囲気中、好ましくは不活性雰囲気中にて熱処理を施す。
還元性雰囲気としては、例えば、2v/v%H−98v/v%N、5v/v%H−95v/v%N等の混合ガス雰囲気が好ましく、また、不活性雰囲気としては、窒素(N)雰囲気、アルゴン(Ar)雰囲気、ヘリウム(He)雰囲気等が好ましい。
この熱処理温度としては、80℃以上かつ1000℃以下が好ましく、より好ましくは80℃以上かつ700℃以下、さらに好ましくは150℃以上かつ350℃以下である。
熱処理温度が1000℃を超えると、電極材料粉体が粒成長して粗大化したり、焼結が進行して粉体状の化合物が得られなくなるからであり、一方、熱処理温度が80℃未満であると、Fe(III)の残存量が増加したり、アニールが不十分となるからである。
以上の様に、Li源と、Fe(III)源と、P源と、C源と、O源とを所定の比率で含む原料溶液、分散液または懸濁液では、その中に含まれる原料成分は2段階の熱処理を受けることとなる。各熱処理段階でどのような反応が生じているかは必ずしも明確ではないが、次のように考えられる。
すなわち、上記の原料溶液、分散液または懸濁液の液滴を噴霧する雰囲気温度が比較的高い場合には、噴霧時に原料成分の熱分解、Fe(III)源中のFe(III)のFe(II)への還元等が生じ、LiFe(II)POが実質的に形成され、引き続く熱処理によりアニールされて結晶性が向上する。一方、雰囲気温度が比較的低い場合には、噴霧時に原料成分が乾燥されて粒状化が起こり、引き続く熱処理により熱分解、Fe(III)源中のFe(III)のFe(II)への還元等が生じ、LiFe(II)POが形成されるとともに、アニール(熱処理)されて結晶性が向上する。
本実施形態の電極材料粉体は、上記の製造方法により製造されたもので、LiFe(II)POからなる化合物を主成分とする電極材料粉体である。
この電極材料粉体は、高純度であり、粒径が揃った微細な球状粉体である。
また、製造する際に、Li源と、Fe(III)源と、P源と、C源と、O源とを所定の比率で含む原料溶液、分散液または懸濁液に含まれるC源の含有量を、Fe(III)源のFe(III)をFe(II)に還元するに足る量以上とすれば、式LiFe(II)POで表される化合物からなる1次粒子間に遊離の炭素が介在した2次粒子からなる、導電性が向上した電極材料粉体が得られる。
この電極材料粉体中には、内割りで30重量%以下、より好ましくは20重量%以下の遊離炭素が含まれていることが好ましい。この遊離炭素は、微粉末であることが好ましい。
この電極材料粉体中に遊離の炭素粉末が存在すると、導電性が向上するので好ましいが、その含有量の上限値が30重量%を超えると、必要な導電性を得る量以上に炭素が含有されることとなるので、導電性の向上が頭打ちとなる他、電極材料粉体中の電極活物質の重量及び体積密度が低下し、電極充填性が低下する。したがって、高い充放電容量(特に放電容量)、安定した充放電サイクル性能、高出力等を実現できる電極が得られず、しかも製造コストが上昇するので好ましくない。
本実施形態の電極は、本実施形態の電極材料粉体とバインダー樹脂とを混練し、その後、この混練物を圧延して電極材料合剤フィルムとし、次いで、この電極材料合剤フィルムを、例えば、ステンレスメッシュ集電体上に圧着し、この圧着体を成形機を用いて所定の面積の円板状に打ち抜いたものである。
このバインダー樹脂としては、例えば、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)樹脂、ポリフッ化ビニリデン(PVdF)樹脂等を例示することができる。
この電極材料粉体とバインダー樹脂との混合比は、特に限定されることはないが、例えば、電極材料粉体100重量部に対してバインダー樹脂を3重量部〜20重量部程度である。
本実施形態のリチウム電池は、本実施形態の電極を正電極として用いたものであり、負電極、電解質、セパレーター及び電池形状等は特に限定されるものではない。このリチウム電池は、その正極が、高純度であり、粒径が揃った微細な球状粉体である本実施形態の電極材料粉体によって形成されたものであるから、高い充放電容量(特に放電容量)、安定した充放電サイクル性能を備えたものであり、高出力化が達成されたものである。
上記の電極材料粉体の製造方法では、原料溶液、分散液または懸濁液を、Li源と、Fe(III)源と、P源と、C(炭素)源と、O(酸素)源とを所定の比率で含むものとしたが、これらのLi源〜O(酸素)源に、A源(但し、AはMg、Ca、Ni、Co、Mn、Zn、Ge、Cu、Cr、Ti、Sr、Ba、Sc、Y、Al、Ga、In、Si、B、希土類から選択された1種または2種以上)を加えてもよい。
この場合の電極材料粉体の製造方法は、LiFe(II)PO(但し、AはMg、Ca、Ni、Co、Mn、Zn、Ge、Cu、Cr、Ti、Sr、Ba、Sc、Y、Al、Ga、In、Si、B、希土類から選択された1種または2種以上)からなる化合物を主成分とする電極材料粉体の製造方法で、Li源と、Fe(III)源と、A源(但し、AはMg、Ca、Ni、Co、Mn、Zn、Ge、Cu、Cr、Ti、Sr、Ba、Sc、Y、Al、Ga、In、Si、B、希土類から選択された1種または2種以上)と、P源と、C(炭素)源と、O(酸素)源を含有する溶液、分散液または懸濁液を、高温雰囲気中に噴霧して前駆体とし、この前駆体を還元性雰囲気または不活性雰囲気中にて熱処理する方法である。
上記u、v及びwは、化合物全体としての電荷のバランスがとれて、しかも、電荷がゼロ(0)となるような値をとる。これらの値としては、例えば、上記uは0<u<2の範囲内の値を、上記vは0<v<1.5の範囲内の値を、上記wは0<w<1.5の範囲内の値を、それぞれとることが好ましい。
ここで「LiFe(II)POからなる化合物」とは、X線回折法によりLiFe(II)POと同定される化合物であり、「LiFe(II)POからなる化合物を主成分とする」とは、この化合物を少なくとも90重量%以上含むという意味であり、残部の10重量%未満はFe(III)を含む化合物、例えば、LiFe(II)v−aFe(III)POであってもよい。また、「高温」とは、上記の原料溶液、分散液または懸濁液中のC源が燃焼し焼失してしまわない温度を意味する。
この製造方法は、上述した製造方法と、出発原料にA源(但し、AはMg、Ca、Ni、Co、Mn、Zn、Ge、Cu、Cr、Ti、Sr、Ba、Sc、Y、Al、Ga、In、Si、B、希土類から選択された1種または2種以上)を加えて噴霧熱分解する点が異なるのみであり、その他の点については、上述した製造方法と全く同様である。
このA源としては、Mg、Ca、Ni、Co、Mn、Zn、Ge、Cu、Cr、Ti、Sr、Ba、Sc、Y、Al、Ga、In、Si、B、希土類から選択された1種または2種以上を含む塩、またはA含有有機金属化合物が好適に用いられる。ここで、希土類元素としては、La、Ce、Pr、Nd、Pm、Sm、Eu、Gd、Tb、Dy、Ho、Er、Tm、Yb、Luが挙げられる。
例えば、上記の塩としては、塩化マンガン(MnCl)、酢酸マンガン(Mn(CHCOO))、塩化ニッケル(NiCl)、塩化アルミニウム(AlCl)等が用いられる。
また、上記のA含有有機金属化合物としては、上記元素を含むアセチルアセトン錯体やクエン酸塩等が用いられる。
以下、実施例及び比較例により本発明を具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例によって限定されるものではない。
例えば、本実施例では、電極材料自体の挙動をデータに反映させるため、負極に金属Liを用いたが、炭素材料、Li合金、LiTi12等の負極材料を用いてもかまわない。また電解液とセパレータの代わりに固体電解質を用いても良い。
「実施例1」
LiNO、Fe(NO及びHPOを、これらの物質量比(モル比)が1:1:1、かつ、濃度がLiFePO換算で0.1mmol/gとなるように純水に溶解し、水溶液Aとした。
次いで、この水溶液A 1000gに、分子量4000のポリエチレングリコール3.3gを混合し、均一な溶液とした。
次いで、この溶液を超音波霧化器を用いて霧状にした後、空気をキャリアガスとして300℃の熱処理炉内に導入して熱分解を行い、前駆体を得た。
次いで、この前駆体を、窒素(N)ガス雰囲気中にて450℃で1時間、熱処理し、球状の電極材料粉体(A)を得た。また、示差熱重量分析装置を用いて電極材料粉体(A)中の炭素量を測定したところ、炭素量はほぼ0(ゼロ)に等しい値であった。
「実施例2」
ポリエチレングリコールの配合量を6.6gとした他は実施例1と同様にして、電極材料粉体(B)を得た。この電極材料粉体(B)中の炭素量は3重量%であった。
「実施例3」
ポリエチレングリコールの代わりに10gのガーボンブラックを用い、攪拌機を用いて30分間攪拌して混合・分散させた他は実施例1と同様にして、電極材料粉体(C)を得た。この電極材料粉体(C)中の炭素量は2.5重量%であった。
「比較例」
原料溶液中に炭素源となるポリエチレングリコールを添加しない他は実施例1と同様にして、電極材料粉体(D)を得た。
「生成相同定」
得られた電極材料粉体(A)〜(D)それぞれの相同定を行った。
ここでは、X線回折装置を用いて、これらの粉体の粉末X線回折図形(チャート)を得た。
X線としては、CuKα線(波長:λ=1.5418Å)を用い、これらの粉体の同定をハナワルト法(Hanawait method)により行い、これらの粉体の相を調べた。その結果を図1に示す。なお、図1中、「○」印はLiFePO(トリフィライト)の回折線を、「△」印はLiFe(POの回折線を、「▼」印はFe(ヘマタイト)の回折線を、それぞれ示している。
これらの同定の結果、実施例に係る電極材料粉体(A)〜(C)は、450℃にて1時間という低温短時間の熱処理でも活物質として良好なLiFePO(トリフィライト)単相が得られていることが判明した。一方、比較例に係る電極材料粉体(D)は、Fe(III)を含むLiFe(PO及びFe(ヘマタイト)の混晶であることが判明した。
「リチウム電池の作製」
上記の電極材料粉体(A)85mgと、バインダーとしてポリテトラフルオロエチレン(PTFE)5mgと、導電助剤としてのカーボンブラック粉末10mgとを混練し、得られた混練物を圧延し、電極材料合剤フィルム(A)を得た。
このフィルム(A)をステンレスメッシュ集電体上に圧着後、面積2cmの円板状に打ち抜き、電極とした。
この電極を真空乾燥した後、乾燥Ar雰囲気下でHS標準セル(宝泉株式会社製)を用い、この電極を正極とする実施例1のリチウム電池を作製した。なお、負極には金属Liを、セパレーターには多孔質ボリプロピレン膜を、電解質溶液には1MのLiPF溶液を、それぞれ用いた。また、LiPF溶液の溶媒としては、炭酸エチレンと炭酸ジエチルとの比が1:1のものを用いた。
また、上記の電極材料粉体(A)を電極材料粉体(B)、(C)にそれぞれ替えた他は、実施例1のリチウム電池と全く同様にして、実施例2、3のリチウム電池を作製した。
ただし、実施例1〜3のリチウム電池各々においては、活物質量(LiFe(II)PO)、導電助剤としてのカーボンブラック量、バインダー樹脂量は同一となるように調整した。
「電池充放電試験」
実施例1〜3各々のリチウム電池の充放電試験を、カットオフ電圧3−4V、充放電レート0.5Cの定電流下にて、室温で実施した。この充放電試験結果を図2に示す。この結果より、実施例1〜3各々のリチウム電池は0.5Cの高出力においても約150mAh/gの高い放電容量を有するものであることが判明した。
「実施例4」
LiNO、Fe(NO、MnCl及びHPOを、これらの物質量比(モル比)が1:0.5:0.5:1、かつ、濃度がLiFe0.5Mn0.5PO換算で0.1mmol/gとなるように純水に溶解し、水溶液Eとした。
次いで、この水溶液E 1000gに、分子量4000のポリエチレングリコール1.65gを混合し、均一な溶液とした。
次いで、実施例1に準じて球状の電極材料粉体(E)を得た。この電極材料粉体(E)はLiFe0.5Mn0.5POからなるもので、この電極材料粉体(E)中の炭素量はほぼ0(ゼロ)に等しい値であった。
「実施例5」
LiNO、Fe(NO、NiCl及びHPOを、これらの物質量比(モル比)が1:0.5:0.5:1、かつ、濃度がLiFe0.5Ni0.5PO換算で0.1mmol/gとなるように純水に溶解し、水溶液Fとした。
次いで、この水溶液Fを用いた他は実施例4に準じて球状の電極材料粉体(F)を得た。この電極材料粉体(F)はLiFe0.5Ni0.5POからなるもので、この電極材料粉体(F)中の炭素量はほぼ0(ゼロ)に等しい値であった。
安価で資源的に豊富な元素であるFe(III)を用いた場合であっても、高品質の電極材料粉体を容易かつ安価に製造することができることから、リチウム電池のさらなる充放電容量(特に、放電容量)の向上、充放電サイクルの安定化、高出力化が可能なのはもちろんのこと、より小型化、軽量化、高容量化が期待される次世代の二次電池に対しても適用することが可能であり、次世代の二次電池の場合、その効果は非常に大きなものである。
本発明の実施例の電極材料粉体(A)〜(C)及び比較例の電極材料粉体(D)それぞれの粉末X線回折図形を示す図である。 本発明の実施例1〜3各々のリチウム電池の充放電試験結果を示す図である。

Claims (11)

  1. LiFe(II)PO (但し、0<x<2、0<y<1.5)からなる化合物を主成分とする電極材料粉体の製造方法であって、
    Li源と、Fe(III)源と、P源と、前記電極材料中に残留する遊離の炭素量が30重量%以下となるC(炭素)源と、O(酸素)源を含有する溶液、分散液または懸濁液を、高温雰囲気中に噴霧して前駆体とし、この前駆体を還元性雰囲気または不活性雰囲気中にて熱処理することを特徴とする電極材料粉体の製造方法。
  2. LiFe(II)PO(但し、AはMg、Ca、Ni、Co、Mn、Zn、Ge、Cu、Cr、Ti、Sr、Ba、Sc、Y、Al、Ga、In、Si、B、希土類から選択された1種または2種以上、0<u<2、0<v<1.5、0<w<1.5)からなる化合物を主成分とする電極材料粉体の製造方法であって、
    Li源と、Fe(III)源と、A源(但し、AはMg、Ca、Ni、Co、Mn、Zn、Ge、Cu、Cr、Ti、Sr、Ba、Sc、Y、Al、Ga、In、Si、B、希土類から選択された1種または2種以上)と、P源と、前記電極材料中に残留する遊離の炭素量が30重量%以下となるC(炭素)源と、O(酸素)源を含有する溶液、分散液または懸濁液を、高温雰囲気中に噴霧して前駆体とし、この前駆体を還元性雰囲気または不活性雰囲気中にて熱処理することを特徴とする電極材料粉体の製造方法。
  3. 前記Fe(III)源は、Fe塩またはFe含有有機金属化合物を含有してなることを特徴とする請求項1または2記載の電極材料粉体の製造方法。
  4. 前記C(炭素)源は、炭素粉体、有機化合物から選択された1種または2種以上を含有してなることを特徴とする請求項1、2または3記載の電極材料粉体の製造方法。
  5. 前記C(炭素)源の含有量は、前記Fe(III)源のFe(III)をFe(II)に還元するに必要な量以上であることを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1項記載の電極材料粉体の製造方法。
  6. 前記高温雰囲気の温度は、80℃以上かつ1000℃以下であることを特徴とする請求項1ないし5のいずれか1項記載の電極材料粉体の製造方法。
  7. 前記熱処理の温度は、150℃以上かつ1000℃以下であることを特徴とする請求項1ないし6のいずれか1項記載の電極材料粉体の製造方法。
  8. 請求項1ないし7のいずれか1項記載の電極材料粉体の製造方法により得られたことを特徴とする電極材料粉体。
  9. 前記粉体中の遊離炭素の含有量は30重量%以下であることを特徴とする請求項8記載の電極材料粉体。
  10. 請求項8または9記載の電極材料粉体を用いてなることを特徴とする電極。
  11. 請求項10記載の電極を正電極として備えてなることを特徴とするリチウム電池。
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