JP4521093B2 - 戸当り - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、ドア枠に設置される戸当り、特に、反りが生じたドアに沿うように簡単に位置調整を行うことのできる戸当りに関する。
【0002】
【従来の技術】
図19(a)、(b)に示すように、部屋等の出入口を開閉するドア50は、出入口に設置されたドア枠60に蝶番(図示せず)を介して取り付けられており、ドア50を閉じた時にドア枠60の所定位置にドア50が位置決めされるように、ドア枠60の内面には、両側面及び上面にドア50の周縁部が当接する戸当り70が設けられている。
【0003】
こういった戸当り70は、図20に示すように、ドア枠60への設置面に長手方向に延びる突条71が形成されており、この突条71を、ドア枠60に形成された溝61に嵌め込み、木ねじ72等によってねじ止めすることにより、ドア枠60に固定されるようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、当初精度良く作製されたドア50であっても、年月が経過するにつれて、木材の吸放湿等、種々の要因によって反りを生じる場合があり、このようにドア50に反りが生じると、図21(a)に示すように、ドア50を閉じた状態で、戸当り70とドア50との間に部分的に隙間sが生じたり、同図(b)に示すように、ドア50が部分的に戸当り70に当接することで、ドア50を確実に閉めることができなくなるといった種々の問題が発生する。
【0005】
このように、ドア50に反りが生じることに伴い、ドア50と戸当り70との間に部分的に隙間が形成されたり、ドア50が閉まりにくくなるといった問題が発生した場合、これまでは、反りのない新しいドア50に取り替えたり、反りの生じたドア50にあわせて、新たな戸当り70に付け替えるといった手間とコストのかかる方法によって対処していた。
【0006】
確かに、ドア50に生じた反りが大きい場合は、新しいドア50や戸当り70に取り替えなければならないが、ドア50に生じた反りの程度が比較的小さい場合は、ドア50や戸当り70を取り替えるといった手間とコストのかかる方法ではなく、ドア枠60に既に取り付けてある戸当り70を部分的に調整することによって反りの生じたドア50に沿わすことができれば、手間をかけずに低コストで、こういった問題を解決することができる。
【0007】
しかしながら、上述したように、ドア枠60に形成された溝61に突条71を嵌め込んでねじ止めすることにより、ドア枠60に固定される戸当り70では、ドア枠60に取り付けられた状態で、戸当り70の位置調整を行うことはほとんど不可能であり、ドア50に生じた反りの程度が比較的小さい場合であっても、ドア50や戸当り70を取り替えざるを得ないのが現状である。
【0008】
そこで、この発明の課題は、ドアに生じた反りの程度が比較的小さい場合には、簡単に位置調整を行うことによって反りの生じたドアに沿わせることのできる戸当りを提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段及びその効果】
上記の課題を解決するため、請求項1に係る発明は、ドア枠に固定される戸当りベースと、前記ドア枠の幅方向に移動可能に前記戸当りベースに支持される戸当り本体と、前記戸当り本体を、その移動範囲内の任意の位置に固定する固定手段とを備え、前記戸当りベースは、断面U字状の長尺のベース基材と、このベース基材の全長にわたって、両先端部からそれぞれ内側に張り出す鍔部とを有し、前記ドア枠の内面と前記鍔部の外面とが面一になるように、前記ドア枠に埋設されており、前記戸当り本体は、前記戸当りベースの前記ベース基材内に収容されるベース部材と、このベース部材に連設され、前記ドア枠の内面から突出する戸当り部材とを有し、前記戸当り本体には、その全長にわたって、前記ベース部材と前記戸当り部材との連設部分に支持溝が形成されており、この支持溝を前記戸当りベースの前記鍔部に嵌め込むことによって、前記戸当り本体がその幅方向に移動可能に前記戸当りベースに支持されるようになっている戸当りを提供するものである。
【0010】
以上のように構成された戸当りは、ドア枠に固定される戸当りベースと、ドア枠の幅方向に移動可能に戸当りベースに支持される戸当り本体と、戸当り本体を、その移動範囲内の任意の位置に固定する固定手段とを備えているので、ドアに反りが生じることによって、ドアを閉じた時にドアと戸当りとの間に部分的に隙間が生じたり、ドアが部分的に戸当りに当接することでドアを確実に閉めることができなくなるといった問題が発生した場合には、戸当りベースに対する戸当り本体の固定を一旦解除して、戸当たり本体の長手方向の一部をドア枠の幅方向に移動させて位置調整を行った後、その位置で再び固定することによって、反りが生じたドアに戸当りを確実に沿わせることができる。
【0012】
また、戸当りベースは、断面U字状の長尺のベース基材と、このベース基材の全長にわたって、両先端部からそれぞれ内側に張り出す鍔部とを有し、ドア枠の内面と鍔部の外面とが面一になるように、ドア枠に埋設されており、戸当り本体は、戸当りベースのベース基材内に収容されるベース部材と、このベース部材に連設され、ドア枠の内面から突出する戸当り部材とを有し、戸当り本体には、その全長にわたって、ベース部材と戸当り部材との連設部分に支持溝が形成されており、この支持溝を戸当りベースの鍔部に嵌め込むことによって、戸当り本体がその幅方向に移動可能に戸当りベースに支持されるようになっているので、反りが生じたドアに戸当り本体を沿わせるために、戸当り本体の固定を解除して、戸当り本体をドア枠の幅方向に移動させて位置調整を行う際、戸当り本体が戸当りベースから外れることがなく、戸当り本体の位置調整作業を円滑に行うことができる。
【0013】
また、請求項に記載の戸当りのように、前記固定手段が、前記戸当り本体に形成された幅方向に伸びる長孔に挿通したねじによって、前記戸当り本体を前記戸当りベースに固定するものにあっては、戸当り本体をドア枠の幅方向に移動させることによって、反りが生じたドアに戸当り本体を沿わせる際、戸当り本体を戸当りベースに固定しているねじを適当に緩めるだけで、戸当り本体を長孔の範囲内において自由に移動させることができ、しかも、戸当り本体が位置決めされた段階では、緩めたねじを締め込むことによって戸当り本体を即座に固定することができるので、戸当り本体の位置調整作業をさらに円滑に行うことができる。
【0014】
また、請求項に記載の戸当りのように、前記固定手段が、前記戸当りベースと前記戸当り本体との間に配設された、前記戸当りベースの幅方向への移動が規制された状態で回転する円盤状の回転板と、前記回転板の偏心位置に固定された、前記回転板を回転操作する操作部材とを有し、前記回転板が、前記操作部材を介して前記戸当り本体に回転可能に支持されているものにあっては、操作部材を操作することによって回転板を回転させるだけで、回転板の偏心位置に支持されている戸当り本体がベース部材の幅方向に移動してその位置に保持されるので、戸当り本体をドア枠の幅方向に移動させることによって、反りが生じたドアに戸当り本体を沿わせるといった戸当り本体の位置調整作業を簡単かつ効率よく行うことができる。特に、請求項4に記載の戸当りのように、円形突起状の操作部材をベース部材に形成された孔に嵌め込んだ状態で、回転板を戸当りベースと戸当り本体との間に挟み込むことによって、回転板を戸当り本体に対して回転可能に支持しておくことが望ましい。
【0015】
また、請求項5に記載の戸当りのように、前記戸当り本体が、前記ベース部材の全長にわたって前記固定手段を隠蔽する開閉可能または着脱可能なカバー部材を備えているものにあっては、戸当り本体の位置調整を行う際に、カバー部材を開いたり、カバー部材を外したりすることによって、固定手段を露出させることができるので、戸当り全体の外観を損ねることなく、戸当り本体の位置調整時における良好な作業性を確保することができる。
【0016】
また、請求項6に記載の戸当りのように、前記戸当り本体が、前記ベース部材の全長にわたって前記固定手段を隠蔽するカバー部材を備え、前記カバー部材に、前記固定手段に対応する部分を部分的に開閉または着脱する開閉部または着脱部が形成されたものにあっては、反りが生じたドアに戸当り本体を沿わせるために、戸当り本体の位置調整を行う際に、カバー部材全体を開いたり、取り外したりすることなく、カバー部材に部分的に形成されている開閉部または着脱部を開いたり、取り外したりしさえすれば固定手段を露出させることができるので、戸当り本体の位置調整作業を迅速に行うことができる。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、実施の形態について図面を参照して説明する。図1ないし図3に示すように、この戸当り1は、ドア枠40に埋設される長尺の戸当りベース10と、戸当りベース10の幅方向に移動可能に戸当りベース10に支持される長尺の戸当り本体20と、戸当り本体20を、その移動範囲内の任意の位置に固定する固定手段30とから構成されており、前記戸当りベース10及び戸当り本体20は、合成樹脂を押出成形することによって形成されている。
【0019】
前記戸当りベース10は、図1及び図2(a)に示すように、断面U字状の長尺のベース基材11と、このベース基材11の全長にわたって、両先端部からそれぞれ内側に張り出す鍔部12と、ベース基材11からドア枠40側に突出して、ドア枠40に埋設された際のドア枠40に対する保持力を高める一対の保持片13とから構成されており、図3(b)に示すように、ドア枠40の内面と鍔部12の外面とが面一になるように、ドア枠40に埋設されている。
【0020】
前記戸当り本体20は、図1、図2(a)及び図3(a)、(b)に示すように、戸当りベース10のベース基材11内に収容される、ベース基材11よりも幅狭のベース部材21と、このベース部材21に連設され、ドア枠40の内面から突出する戸当り部材22と、この戸当り部材22に樹脂ヒンジ20aを介して開閉可能に連設されたカバー部材23とを備えており、戸当り部材22には、ドアの当接面に、ドアが当接する際の衝撃を和らげるクッション部22aが設けられている。
【0021】
また、ベース部材21と戸当り部材22との連設部分には、戸当り本体20の全長にわたって支持溝20bが形成されており、この支持溝20bを戸当りベース10の鍔部12に嵌め込むことによって、戸当り本体20がその幅方向に移動可能に戸当りベース10に支持されるようになっている。
【0022】
前記カバー部材23は、その先端部に係合部23aを有しており、この係合部23aを戸当り部材22に形成された被係合部22bに嵌め込むことによって、カバー部材23が閉成状態に保持されるようになっている(図3(b)参照)。
【0023】
前記固定手段30は、図1、図2(a)、(b)及び図3(a)、(b)に示すように、戸当りベース10のベース基材11と戸当り本体20のベース部材21との間に挟み込まれる、ベース基材11の幅方向の内寸と略同一の直径を有する円盤状の回転板31と、この回転板31の偏心位置に固定された、回転板31を回転操作する円形突起状の操作部材32とから構成されており、操作部材32がベース部材21に形成された孔21aに嵌め込まれることによって、回転板31が戸当り本体20に対して回転可能に支持されている。なお、前記操作部材32には、プラスドライバーを用いて回転操作を行うことができるように、その端面にプラスドライバーの先端部と係合する十字溝32aが形成されている。
【0024】
以上のように構成された戸当り1をドア枠40に取り付ける際は、図3(a)、(b)に示すように、戸当り本体20が戸当りベース10の幅方向の中央部に位置するような状態にセットしておく。そして、図4(a)に示すように、経年変化によって、ドアDの上部に反りが生じ、ドアDと戸当り本体20との間に部分的に僅かな隙間tが形成された場合は、以下のようにして戸当り本体20の位置調整を行うことで、同図(b)に示すように、反りが生じたドアDに戸当り本体20を沿わせることができる。なお、この戸当り1では、同図に示すように、固定手段30が3箇所設置されているが、この場合、ドアDの上部のみに反りが生じているので、3箇所の固定手段30のうち最上部に位置する、即ち、ドアDと戸当り1との間の隙間tに最も近い位置にある固定手段30のみを操作すればよいことになる。
【0025】
まず、図5に示すように、カバー部材23を開いて操作部材32を露出させ、プラスドライバーを用いて操作部材32を時計回りに回転させると、これに伴って回転板31も同方向に回転する。操作部材32は回転板31の偏心位置に固定されており、しかも、回転板31は戸当りベース10の幅方向への移動が規制されているので、図6(a)、(b)に示すように、回転板31が回転することに伴い、全体が上下方向に僅かに移動しながら操作部材32が右側に移動することになる。これによって、操作部材32に支持されている戸当り本体20の上部が右側に撓んで、図4(b)に示すように、戸当り本体20がその長手方向の全長にわたってドアDと当接することになる。
【0026】
また、ドアDの上部に逆方向の反りが生じることで、図7(a)に示すように、ドアDの上部のみが戸当り本体20に当接し、ドアDを確実に閉めることができないような場合は、最上部の固定手段30の操作部材32を反時計回りに回転させると、図8(a)、(b)に示すように、操作部材32が左側に移動し、これに伴って、戸当り本体20の上部が左側に撓んで、図7(b)に示すように、戸当り本体20がその長手方向の全長にわたってドアDと当接するので、ドアDを確実に閉めることができるようになる。
【0027】
以上のように、この戸当り1は、ドアDに反りが生じることによって、ドアDと戸当り本体20との間に部分的に僅かな隙間が形成されたり、ドアDが閉まりにくくなるといった問題が発生した場合でも、操作部材32をプラスドライバーによって回転させるだけで、反りが生じたドアDに戸当り本体20を確実に沿わせることができるので、これまでのように、ドア全体を取り替えたり、新たな戸当りに付け替えたりするといった手間とコストのかかる作業を行う必要がなく、こういった問題に対して簡単かつ迅速に対処することができる。
【0028】
また、この戸当り1は、上述したように、戸当り部材22に連設された開閉可能なカバー部材23によって、固定手段30の操作部材32を隠蔽する構成を採用したため、戸当り1全体の外観を損なうことがなく、しかも、カバー部材23を開くことによって操作部材32を露出させることができるので、戸当り本体20の位置調整作業を効率よく行うことができる。
【0029】
なお、上述した実施形態では、カバー部材23が樹脂ヒンジ20aを介して戸当り部材22に連設されているが、図9に示すように、カバー部材23を戸当り部材22から分離し、カバー部材23を戸当り部材22に着脱自在に取り付ける構成を採用することも可能である。この場合は、クッション部22aはカバー部材23に設けられることになる。
【0030】
また、上述した実施形態では、長尺のカバー部材23全体を戸当り部材22に開閉可能に取り付けているが、図10に示すように、固定手段30に対応する部分を部分的に開閉または着脱する開閉部24または着脱部25を形成しておくことも可能である。このように、固定手段30に対応するように、部分的に開閉部24または着脱部25を形成しておくと、反りが生じたドアDに戸当り本体20を沿わせるために、戸当り本体20の位置調整を行う際に、調整しようとする固定手段30に対応する開閉部24または着脱部25を開いたり、取り外したりしさえすればよいので、戸当り本体20の位置調整作業を迅速に行うことができる。
【0031】
また、上述した実施形態では、操作部材32が固定された回転板31からなる固定手段30によって戸当り本体20を戸当りベース10に固定するようにしているが、こういった固定手段に限定されるものではなく、例えば、図11に示すように、戸当り本体20のベース部材21に予めねじ孔21bを形成しておき、このねじ孔21bにワッシャー33を介して木ねじ34をねじ込むことによって、戸当り本体20を戸当りベース10に固定することも可能である。
【0032】
このように、戸当り本体20を戸当りベース10にねじ止めする場合であっても、上述したように、戸当り本体20は、その支持溝20bを戸当りベース10の鍔部12に嵌め込むことによって、戸当りベース10に支持されているので、反りが生じたドアDに戸当り本体20を沿わせるために、木ねじ34による戸当り本体20の固定を解除しても、戸当り本体20が戸当りベース10から外れることがなく、戸当り本体20の位置調整作業を円滑に行うことができる。
【0033】
また、上述したように戸当り本体20を戸当りベース10にねじ止めする場合は、図12に示すように、戸当り本体20のベース部材21に形成するねじ孔21cを、戸当り本体20の幅方向に伸びる長孔にしておくと、戸当り本体20をドア枠40の幅方向に移動させることによって、反りが生じたドアDに戸当り本体20を沿わせる際、戸当り本体20を戸当りベース10に固定している木ねじ34を適当に緩めるだけで、戸当り本体20をねじ孔(長孔)21cの範囲内において自由に移動させることができ、しかも、戸当り本体20が位置決めされた段階では、緩めた木ねじ34を締め込むことによって戸当り本体20を即座に固定することができるので、戸当り本体20の位置調整作業をさらに円滑に行うことができる。
【0034】
また、上述した実施形態では、ドア枠40に固定される戸当りベース10に、戸当り本体20を幅方向に移動可能に支持する構成を採用したが、本発明の戸当りはこれに限定されるものではなく、ドア枠40の幅方向に移動可能に固定することができるのであれば、戸当りベース10と戸当り本体20とが一体的に形成されたものであってもよい。
【0035】
また、上述した実施形態では、戸当り本体20を可撓性を有する合成樹脂により形成しているが、戸当り本体20は僅かに撓めばよいので、金属等の素材によって形成することも可能である。
【0036】
また、上述した実施形態では、固定手段30を戸当りベース10の長手方向に3箇所設けているが、これに限定されるものではなく、3箇所以上の固定手段を設けることも可能であり、数多くの固定手段30を設けることにより、ドアdに生じる微妙な反りに対応することが可能となる。
【0037】
また、上述した実施形態では、ドア枠40の縦枠に取り付けられる戸当り1について説明したが、同様の戸当り1がドア枠40の横枠にも取り付けられていることはいうまでもない。
【0038】
図13〜図16は、他の実施形態を示している。この戸当り2も、上述した戸当り1と同様に、ドア枠40に固定される長尺の戸当りベース100と、戸当りベース100の幅方向に移動可能に戸当りベース100に支持される長尺の戸当り本体200と、戸当り本体200を、その移動範囲内の任意の位置に固定する固定手段としてのねじ310及びナット320とから構成されている。
【0039】
戸当りベース100は、図13及び図14(b)に示すように、ベース板111、スライド板112及び連結板113からなる断面エ字状の長尺のベース基材110と、このベース基材110の全長にわたって、ベース板111からドア枠40側に突出して、ドア枠40に埋設される一対の保持片120とから構成されており、連結板113には、長手方向の複数箇所にねじ310を挿通するためのねじ孔113aがそれぞれ形成されていると共に、そのねじ孔113aに挿通されたねじ310に螺合するナット320が固定されている。
【0040】
戸当り本体200は、図13及び図14(a)に示すように、正面板211及び両側面板212、213からなる断面が門型形状の戸当り部材210と、この戸当り部材210の両側面板212、213の内面からそれぞれ内側に張り出す一対の張出板221、222と、一方の張出板221に連設された一対の支持板231、232と、ドアの当接面となる一方の側面板213の外面に連設された、ドアが当接する際の衝撃を和らげるクッション部240とを備えている。
【0041】
また、戸当り本体200には、一対の支持板231、232の間にねじ310の頭部311を挟み込んだ状態で、支持板232に形成されたねじ孔232aにねじ310の軸部312が挿通されることによってねじ310が定位置回転可能に支持されており、側面板212及び支持板231にはねじ310を回転操作するためのドライバの挿通孔212a、231aがそれぞれ形成されている。
【0042】
以上のように構成された戸当り2は、図15に示すように、まず、戸当りベース100の一端側から、戸当り本体200の正面板211と張出板221、222によって形成される溝にスライド板112を挿入することで、戸当りベース100に戸当り本体200を装着した後、ドア枠40に形成された溝41に戸当りベース100の保持片120を嵌め込むことによって取り付ける。なお、戸当りベース100に戸当り本体200を装着する際は、同図に示すように、戸当り本体200に取り付けられているねじ310が戸当りベース100の連結板113に当接しないように、戸当りベース100を戸当り本体200におけるドアの当接面側に寄せた状態で、戸当りベース100のスライド板112を戸当り本体200の溝に挿入する。
【0043】
そして、戸当り本体200を戸当りベース100に対してドアの当接面と反対側にスライドさせることによって、戸当り本体200に取り付けられたねじ310を連結板113に形成されたねじ孔113aに挿入しながら、図16に示すように、側面板212及び支持板231にそれぞれ形成されたドライバの挿通孔212a、231aにドライバを挿入して、ねじ310を回転操作することによって、ねじ310を戸当りベース100に取り付けられたナット320にねじ込んで、戸当り本体200を戸当りベース100に対して略中央に位置するように移動させると、戸当り2のドア枠40への取付が完了する。
【0044】
以上のようにしてドア枠40に取り付けられた戸当り2は、ドライバを用いてねじ310を左右いずれか一方に定位置回転させると、戸当り本体200が戸当りベース100に対してドア枠40の幅方向に移動するので、経年変化によって、ドアに反りが生じることでドアと戸当り本体200との間に部分的に僅かな隙間が形成された場合でも、その隙間に最も近い位置にあるねじ310をドライバを用いて回転操作することで、ドアと戸当り本体200とを完全に当接させることができる。
【0045】
図17は他の実施形態を示している。この戸当り3は、上述した戸当り2と略同一の構成を有しているので、同一構成要素には同一符号を付してその説明を省略し、異なる構成要素について説明する。上述した戸当り2は、戸当り本体200に定位置回転可能に取り付けられたねじ310を戸当りベース100に取り付けられたナット320に螺合させることで、戸当りベース100に対する戸当り本体200の位置決め及び位置調整を行うようにしているが、この戸当り3は、そういった位置調整手段を備えていない点で戸当り2とは異なっている。
【0046】
この戸当り3は、戸当り2と同様に、ドア枠40に固定された戸当りベース100に対して戸当り本体200がドア枠40の幅方向に移動可能に支持されており、戸当りベース100の連結板113と戸当り本体200の一方の張出板222に連設された支持板233とに一対のマグネット330、340が対向する状態で取り付けられている。
【0047】
このマグネット330、340は、同極面(N極−N極、S極−S極)が相互に対向するように配置されており、両マグネット330、340間に作用する反発力(付勢力)によって、戸当り本体200が戸当りベース100に対してドアの当接面側に移動するように付勢されている。
【0048】
従って、ドアを開いた状態、即ち、ドアが戸当り3の戸当り本体200に当接していない状態では、同図(a)に示すように、戸当り本体200が戸当りベース100に対してドアの当接面側に移動した状態となっており、ドアが閉じられた状態では、戸当り本体200がドアDに押されて、同図(b)に矢印で示す方向に僅かに移動するようになっている。
【0049】
以上のように、この戸当り3は、ドアDを閉じたときに、必ず、戸当り本体200がドアDに押されて僅かに移動するようになっているので、経年変化によってドアDに僅かな反りが生じた場合でも、ドアDを閉じると、反りのあるドアDに戸当り本体200が沿うように移動し、戸当り本体200の位置調整を行う必要がないという効果がある。
【0050】
なお、この実施形態では、戸当り本体200の付勢手段としてマグネット330、340を使用しているが、これに限定されるものではなく、図18(a)、(b)に示すように、マグネット330、340に替えてバネ350を使用することも可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明にかかる戸当りの一実施形態を示す分解斜視図である。
【図2】(a)は同上の戸当りを示す分解断面図、(b)は同上の戸当りにおける固定手段を示す平面図である。
【図3】(a)は同上の戸当りの初期設置状態を示す縦断面図、(b)は同上の戸当りの初期設置状態を示す横断面図である。
【図4】(a)はドアに反りが生じた状態における戸当りとドアとの関係を示す図、(b)は反りが生じたドアに沿うように戸当りを調整した後の戸当りとドアとの関係を示す図である。
【図5】同上の戸当りを調整する際の一工程を示す断面図である。
【図6】(a)は調整後の戸当りを示す縦断面図、(b)は同上の戸当りを示す横断面図である。
【図7】(a)はドアに反りが生じた状態における戸当りとドアとの関係を示す図、(b)は反りが生じたドアに沿うように戸当りを調整した後の戸当りとドアとの関係を示す図である。
【図8】(a)は調整後の戸当りを示す縦断面図、(b)は同上の戸当りを示す横断面図である。
【図9】同上の戸当りにおけるカバー部材の変形例を示す断面図である。
【図10】同上の戸当りにおけるカバー部材の変形例を示す正面図である。
【図11】同上の戸当りにおける固定手段の変形例を示す断面図である。
【図12】同上の戸当りにおける固定手段の変形例を示す断面図である。
【図13】他の実施形態である戸当りを示す断面図である。
【図14】(a)は同上の戸当りの構成要素である戸当り本体を示す断面図、(b)は同上の戸当りの構成要素である戸当りベースを示す断面図である。
【図15】同上の戸当りの取付方法を示す断面図である。
【図16】同上の戸当りにおける戸当り本体の位置調整状態を示す断面図である。
【図17】(a)、(b)は他の実施形態である戸当りを示す断面図である。
【図18】(a)、(b)は他の実施形態である戸当りを示す断面図である。
【図19】(a)は一般的な戸当りを示す平面図、(b)は(a)のX−X線に沿った断面図である。
【図20】同上の戸当りのドア枠への取付け構造を示す断面図である。
【図21】(a)、(b)はドアに反りが生じた状態における戸当りとドアとの関係を示す図である。
【符号の説明】
1、2、3 戸当り
10、100 戸当りベース
11、110 ベース基材
12 鍔部
20、200 戸当り本体
21 ベース部材
21b ねじ孔
21c ねじ孔(長孔)
22 戸当り部材
23 カバー部材
30 固定手段
31 回転板
32 操作部材
34 木ねじ
40 ドア枠
310 ねじ
320 ナット
330、340 マグネット
350 バネ
D ドア

Claims (6)

  1. ドア枠に固定される戸当りベースと、
    前記ドア枠の幅方向に移動可能に前記戸当りベースに支持される戸当り本体と、
    前記戸当り本体を、その移動範囲内の任意の位置に固定する固定手段と
    を備え、
    前記戸当りベースは、断面U字状の長尺のベース基材と、このベース基材の全長にわたって、両先端部からそれぞれ内側に張り出す鍔部とを有し、前記ドア枠の内面と前記鍔部の外面とが面一になるように、前記ドア枠に埋設されており、
    前記戸当り本体は、前記戸当りベースの前記ベース基材内に収容されるベース部材と、このベース部材に連設され、前記ドア枠の内面から突出する戸当り部材とを有し、
    前記戸当り本体には、その全長にわたって、前記ベース部材と前記戸当り部材との連設部分に支持溝が形成されており、この支持溝を前記戸当りベースの前記鍔部に嵌め込むことによって、前記戸当り本体がその幅方向に移動可能に前記戸当りベースに支持されるようになっている戸当り。
  2. 前記固定手段は、前記戸当り本体に形成された幅方向に伸びる長孔に挿通したねじによって、前記戸当り本体を前記戸当りベースに固定するようになっている請求項1に記載の戸当り。
  3. 前記固定手段は、前記戸当りベースと前記戸当り本体との間に配設された、前記戸当りベースの幅方向への移動が規制された状態で回転する円盤状の回転板と、
    前記回転板の偏心位置に固定された、前記回転板を回転操作する操作部材とを有し、
    前記回転板が、前記操作部材を介して前記戸当り本体に回転可能に支持されている請求項1に記載の戸当り。
  4. 前記戸当り本体の前記ベース部材には、孔が形成されており、
    前記操作部材は、前記ベース部材に形成された前記孔に嵌め込み可能な円形突起状であり、
    前記回転板は、前記操作部材を前記ベース部材に形成された前記孔に嵌め込んだ状態で、前記戸当りベースと前記戸当り本体との間に挟み込むことによって、前記戸当り本体に対して回転可能に支持されている請求項3に記載の戸当り。
  5. 前記戸当り本体は、前記ベース部材の全長にわたって前記固定手段を隠蔽する開閉可能または着脱可能なカバー部材を備えている請求項1、2、3または4に記載の戸当り。
  6. 前記戸当り本体は、前記ベース部材の全長にわたって前記固定手段を隠蔽するカバー部材を備え、
    前記カバー部材は、前記固定手段に対応する部分を部分的に開閉または着脱する開閉部または着脱部を有している請求項1、2、3または4に記載の戸当り。
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