JP4519677B2 - ディジタルアナログコンバータ - Google Patents

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Description

本発明は、MOS集積回路で利用されるディジタルアナログコンバータ(DAC(Digital-to-Analog Converter:D/A変換器)に関し、特に、直列接続された抵抗素子、及び抵抗素子の各接続点から出力される任意の電位を選択するMOSトランジスタを用いたスイッチ素子を有するディジタルアナログコンバータに関するものである。
従来のディジタルアナログコンバータ(DAC(Digital-to-Analog Converter:D/A変換器)として、例えば特許文献1に開示されているように、抵抗素子の各接続点から電位を取り出し、MOSトランジスタを用いてトーナメント形式にて任意の電位を選択する方法がある。
すなわち、上記公報のディジタルアナログコンバータは、図5に示すように、8段階の電圧を出力する回路を有している。この回路を構成する直列抵抗R21〜R29の一端には外部から供給される電源VDDが印加される一方、他端は接地されている。上記直列抵抗R21〜R29の各接点の電位は、各抵抗値が等しい場合、VDD/9の整数倍となる。
上記構成のディジタルアナログコンバータにおいて、出力OUTに電圧を出力するには、入力IN21〜IN23を表1の如く設定する必要がある。
Figure 0004519677
特開昭60−112327号公報(1985年6月18日公開)
ところで、上記従来のディジタルアナログコンバータでは、動作状態において、各々のN型MOSトランジスタN21〜N34のドレイン−ウェル間電圧(VDB)及びソース−ウェル間電圧(VSB)は、表1に示すように、VDD×1/9〜VDD×8/9というように、最大でVDDに近い電圧となる。この理由は、図5に示すN型MOSトランジスタN21〜N34にてなるディジタルアナログコンバータでは、1つの半導体基板に大きなPウェルを形成し、そのPウェルにN型高濃度拡散層を注入して、各N型MOSトランジスタN21〜N34に対するソース及びドレインを形成する。このPウェルは、N型MOSトランジスタN21〜N34の全てに共通するので、図5に示すように、接地(GND)電位に設定されている。この結果、各N型MOSトランジスタN21〜N34のドレイン−ウェル間電圧(VDB)及びソース−ウェル間電圧(VSB)は、ソースに印加される電圧と接地(GND)電位との電位差になる。
一方、MOSトランジスタの面積(S)は、駆動電圧の大きさにより決定され、R.H.Dennardが示したスケーリング則により、図6に示すように、駆動電圧の2乗に比例して大きくなる。
この結果、従来のディジタルアナログコンバータ回路に使用しているMOSトランジスタは、このスケーリング則による耐圧確保のため、VDD電圧値を下げない限り、トランジスタサイズの縮小に限界があるという問題点を有している。
本発明は、上記従来の問題点に鑑みなされたものであって、その目的は、ウェル構造及び回路の工夫により、VDD電圧を下げること無く、MOSトランジスタの駆動電圧を下げ、トランジスタサイズを縮小することにより、回路規模を縮小して微細なディジタルアナログコンバータを提供することにある。
本発明のディジタルアナログコンバータは、上記課題を解決するために、例えば半導体基板等の基板の表面に、直列接続された複数の抵抗と複数のスイッチ素子であるMOSトランジスタとが形成され、所定のディジタル値が入力されたときに上記直列接続された複数の抵抗の各接続点からの電圧を上記各MOSトランジスタによるスイッチングにて順次選択して、上記所定のディジタル値に対応するアナログ電圧を出力するディジタルアナログコンバータにおいて、上記各MOSトランジスタは、個々に分離して形成されたウェル内に形成され、かつウェル電位が個別に設定可能となっていることを特徴としている。
すなわち、従来では、1つの半導体基板の表面に、大きなウェルを形成し、そのウェルの中に複数のMOSトランジスタを形成していた。したがって、従来では、一つのMOSトランジスタによるウェル内の電位が他の箇所のMOSトランジスタに影響を及ぼすので、バックゲートバイアス電圧を印加する必要があった。このバックバイアス電圧の発生により、以下の2点の問題があった。1つは、耐圧確保のため、前述したスケーリング則によりトランジスタサイズを縮小できない問題であり、もう1つは閾値電圧が上昇する一方、ゲートに印加する電圧は一定であるので、結果として、この閾値電圧の上昇は、MOSトランジスタのオン電流の低減となり、各MOSトランジスタの駆動能力が低下するという問題である。
しかし、本発明によれば、各MOSトランジスタは、個々に分離して形成され、かつウェル電位が個別に設定可能となっている。この結果、本発明のような、ウェル分離方式のMOSトランジスタの場合は、バックゲートバイアス効果がない分だけ、個々のMOSトランジスタの駆動電圧を下げることができ、トランジスタサイズを縮小することができると共に、MOSトランジスタの駆動能力を向上させることができる。
したがって、ウェル構造及び回路の工夫により、VDD電圧を下げること無く、MOSトランジスタの駆動電圧を下げ、トランジスタサイズを縮小することにより、回路規模を縮小して微細なディジタルアナログコンバータを提供することができる。
また、本発明では、前記各MOSトランジスタのソース電位が前記ウェルと同電位となるように形成されていることが好ましい。
すなわち、ウェル分離方式のMOSトランジスタを採用することによって、各MOSトランジスタのソース電位をウェルと同電位となるようにすることができる。そして、各MOSトランジスタのソース電位をウェルと同電位にすることによって、MOSトランジスタの駆動電圧を低減することができる。この結果、MOSトランジスタの設置面積を縮小することができるので、回路規模を大幅に縮小して微細なディジタルアナログコンバータを提供することができる。
また、本発明では、前記ウェルには、MOSトランジスタのソース電極及びドレイン電極と電極端子とが形成されていると共に、上記ソース電極と電極端子とは、配線パターン等の導体にて電気的に接続されていることが好ましい。これにより、ソース電位とウェルとを確実に同電位にすることができる。
また、本発明のディジタルアナログコンバータは、上記課題を解決するために、基板の表面に、直列接続された複数の抵抗と複数のスイッチ素子であるMOSトランジスタとが形成され、所定のディジタル値が入力されたときに上記直列接続された複数の抵抗の各接続点からの電圧を上記各MOSトランジスタによるスイッチングにて順次選択して、上記所定のディジタル値に対応するアナログ電圧を出力するディジタルアナログコンバータにおいて、各組を構成する一対のP型MOSトランジスタ及びN型MOSトランジスタが、各組毎に分離して形成された第1ウェル内に形成されていると共に、上記P型MOSトランジスタ又はN型MOSトランジスタのいずれか一方は、第1ウェル内に形成された第2ウェルに形成されていることを特徴としている。
本発明では、各組を構成する一対のP型MOSトランジスタ及びN型MOSトランジスタが、各組毎に分離して形成された第1ウェル内に形成されていると共に、上記P型MOSトランジスタ又はN型MOSトランジスタのいずれか一方は、第1ウェル内に形成された第2ウェルに形成されている。
このように、PチャンネルとNチャンネルとのP型MOSトランジスタ及びN型MOSトランジスタを一対にすると共に、一方のMOSトランジスタを第1ウェル内に形成された第2ウェルという二重ウェル構造の中に設けた場合には、全体の占有面積を小さくでき、小型化の要求に応えることができる。また、この構造の場合は、P/NでONとなる電圧が逆である特性をうまく使って、駆動用の配線を従来よりも減らすことができる。したがって、回路の簡略化及び小型化に寄与することが可能となる。
また、本発明では、前記P型MOSトランジスタ又はN型MOSトランジスタのいずれか一方の第1ソース電位が前記第1ウェルと同電位となるように形成されていると共に、前記P型MOSトランジスタ又はN型MOSトランジスタのいずれか他方の第2ソース電位が前記第2ウェルと同電位となるように形成されていることが好ましい。
これにより、MOSトランジスタの駆動電圧を確実に低減することができる。この結果、MOSトランジスタの設置面積を縮小することができるので、回路規模を大幅に縮小して微細なディジタルアナログコンバータを提供することができる。
また、本発明では、前記第1ウェルには、前記P型MOSトランジスタ又はN型MOSトランジスタのいずれか一方の第1ソース電極及び第1ドレイン電極と第1電極端子とが形成されており、かつ上記第1ソース電極と第1電極端子とは、配線パターン等の導体にて電気的に接続されていると共に、前記第2ウェルには、前記P型MOSトランジスタ又はN型MOSのいずれか他方の第2ソース電極及び第2ドレイン電極と第2電極端子とが形成されており、かつ上記第2ソース電極と第2電極端子とは、配線パターン等の導体にて電気的に接続されていることが好ましい。これにより、ソース電位とウェルとを確実に同電位にすることができる。
また、本発明では、前記第1ウェルはNウェルであり、該Nウェル内にP型MOSトランジスタが形成されていると共に、前記第2ウェルはPウェルであり、該Pウェル内にN型MOSトランジスタが形成されていることが好ましい。
一般に、基板は、シリコン(Si)基板にてなり、Pウェルとなっている。したがって、この基板に純粋なNウェルを第1ウェルとして形成して、P型MOSトランジスタを形成しする。そして、このNウェルである第1ウェル内に、Pウェルである第2ウェルを形成して、N型MOSトランジスタを形成する。
したがって、本発明の構成とすることによって、各組毎に分離して形成された一対のP型MOSトランジスタ及びN型MOSトランジスタを容易に製造することができる。
また、本発明では、前記各MOSトランジスタは、前記所定のディジタル値における下位ビットから順に、前記直列接続された複数の抵抗の各接続点からの電圧を上記各MOSトランジスタによるスイッチングにて選択して、上記所定のディジタル値に対応するアナログ電圧を出力することが好ましい。
これにより、回路規模を縮小して微細なディジタルアナログコンバータにおいて、一般に行われている下位ビットから選択する方法を採用することができる。
また、本発明では、前記各MOSトランジスタは、前記所定のディジタル値における上位ビットから順に、前記直列接続された複数の抵抗の各接続点からの電圧を上記各MOSトランジスタによるスイッチングにて選択して、上記所定のディジタル値に対応するアナログ電圧を出力することが好ましい。
このような上位ビットから選択する方式の場合は、下位ビットが最終段となるので、抵抗分割された電圧値の最小分解能の電圧を最終的に出力できる。すなわち、この出力を使ってさらに分解能(階調)を上げるが可能である。
本発明のディジタルアナログコンバータは、以上のように、各MOSトランジスタは、個々に分離して形成されたウェル内に形成され、かつウェル電位が個別に設定可能となっているものである。
また、本発明のディジタルアナログコンバータは、以上のように、各組を構成する一対のP型MOSトランジスタ及びN型MOSトランジスタが、各組毎に分離して形成された第1ウェル内に形成されていると共に、上記P型MOSトランジスタ又はN型MOSトランジスタのいずれか一方は、第1ウェル内に形成された第2ウェルに形成されているものである。
それゆえ、本発明のような、ウェル分離方式のMOSトランジスタの場合は、バックゲートバイアス効果がない分だけ、個々のMOSトランジスタの駆動電圧を下げることができ、トランジスタサイズを縮小することができると共に、MOSトランジスタの駆動能力を向上させることができる。
したがって、ウェル構造及び回路の工夫により、VDD電圧を下げること無く、MOSトランジスタの駆動電圧を下げ、トランジスタサイズを縮小することにより、回路規模を縮小して微細なディジタルアナログコンバータを提供することができるという効果を奏する。
また、本発明のディジタルアナログコンバータは、前記各MOSトランジスタのソース電位が前記ウェルと同電位となるように形成されている。
すなわち、ウェル分離方式のMOSトランジスタを採用することによって、各MOSトランジスタのソース電位をウェルと同電位となるようにすることができる。そして、各MOSトランジスタのソース電位をウェルと同電位にすることによって、MOSトランジスタの駆動電圧を低減することができる。この結果、MOSトランジスタの設置面積を縮小することができるので、回路規模を大幅に縮小して微細なディジタルアナログコンバータを提供することができるという効果を奏する。
〔実施の形態1〕
本発明の一実施形態について図1ないし図3に基づいて説明すれば、以下の通りである。
本実施の形態のディジタルアナログコンバータ10は、図1に示すように、直列接続された複数の抵抗Rm(mは本実施の形態では1〜9)と複数のスイッチ素子であるP型MOSトランジスタPn(nはnは本実施の形態で1〜7)及びN型MOSトランジスタNn(nは本実施の形態で1〜7)とからなっている。なお、m、nは必ずしもこれに限らず、他の正の整数値をとることができる。
本実施の形態では、上記P型MOSトランジスタPnとN型MOSトランジスタNnとはそれぞれ一組ずつ組み合わせたものからなっており、各組のP型MOSトランジスタPn及びN型MOSトランジスタNnは、それぞれ、各組毎に分離されたウェルWn(nは本実施の形態では1〜7)内に形成されている。
すなわち、本実施の形態では、図2に示すように、P型MOSトランジスタPnは、図基板としてのP基板1において区画された第1ウェルとしてのウェルWnであるNウェル2内に形成されている。一方、N型MOSトランジスタNnも、P基板1において同一区画内のウェルWnであるNウェル2内の内部に形成されたPウェル3内に形成されている。したがって、本実施の形態では、N型MOSトランジスタNnは、Nウェル2内の内部にPウェル3が形成されているので、二重ウェル構造4となっている。なお、この二重ウェル構造4は、P基板1をPウェルと考えた場合には、3重ウェルになっているので、トリプルウェルと称されることもある。
なお、本実施の形態では、半導体基板としてP基板1を用いているので、ウェルWnはNウェル2となっているが、仮に、半導体基板としてN基板を用いた場合には、ウェルWnはPウェル3となる。
上記P型MOSトランジスタPnは、詳細には、図3(a)に示すように、P基板1において区画されたNウェル2内の2箇所に注入されたP型高濃度拡散層5・5にて構成されるPMOSソース11及びPMOSドレイン12と、これらPMOSソース11とPMOSドレイン12との間のチャネル幅領域の上部に形成されたゲート絶縁膜6を介するゲート電極7とを有している。また、その側方には、N型高濃度拡散層9が注入されている。さらに、これらP型高濃度拡散層5・5及びN型高濃度拡散層9の周りには、フィールド絶縁膜8が形成されている。
一方、N型MOSトランジスタNnは、詳細には、図3(b)に示すように、Nウェル2の内部に形成されたPウェル3内において2箇所に注入されたN型高濃度拡散層9・9にて構成されるNMOSソース21及びNMOSドレイン22と、これらNMOSソース21とNMOSドレイン22との間のチャネル幅領域の上部に形成されたゲート絶縁膜6を介するゲート電極7とを有している。また、その側方には、P型高濃度拡散層5が注入されている。さらに、これらN型高濃度拡散層9・9及びP型高濃度拡散層5の周りには、フィールド絶縁膜8が形成されている。
ここで、本実施の形態では、上記PMOSソース11とN型高濃度拡散層9とは、図2に示すコンタクトホール13を通して、図1に示す配線パターン14によって接続されている。この結果、PMOSソース11は、配線パターン14及びN型高濃度拡散層9を介してNウェル2と接続されていることになり、P型MOSトランジスタPnにおけるPMOSソース11のソース電位とNウェル2とが同電位になっている。
また、上記NMOSソース21とP型高濃度拡散層5とは、図2に示すコンタクトホール13を通して、図1に示す配線パターン15によって接続されている。この結果、NMOSソース21は、配線パターン15及びP型高濃度拡散層5を介してPウェル3と接続されていることになり、N型MOSトランジスタNnにおけるNMOSソース21のソース電位とPウェル3とが同電位になっている。
ここで、本実施の形態のディジタルアナログコンバータ10は、図1に示すように、従来技術と同様に、下位ビットから選択する回路方式となっている。
そして、本実施の形態では、直列接続された抵抗R1と抵抗R2との間の接続点は、N型MOSトランジスタN1の上記NMOSソース21に接続され、直列接続された抵抗R2と抵抗R3との間の接続点は、P型MOSトランジスタP1の上記PMOSソース11に接続されている。直列接続された抵抗R3と抵抗R4との間の接続点は、N型MOSトランジスタN2のNMOSソース21に接続され、直列接続された抵抗R4と抵抗R5との間の接続点は、P型MOSトランジスタP2のPMOSソース11に接続されている。直列接続された抵抗R5と抵抗R6との間の接続点は、N型MOSトランジスタN3のNMOSソース21に接続され、直列接続された抵抗R6と抵抗R7との間の接続点は、P型MOSトランジスタP3のPMOSソース11に接続されている。直列接続された抵抗R7と抵抗R8との間の接続点は、N型MOSトランジスタN4のNMOSソース21に接続され、直列接続された抵抗R8と抵抗R9との間の接続点は、P型MOSトランジスタP4のPMOSソース11に接続されている。
また、N型MOSトランジスタN1の上記NMOSドレイン22及びP型MOSトランジスタP1のPMOSドレイン12は、N型MOSトランジスタN5のNMOSソース21に接続され、N型MOSトランジスタN2の上記NMOSドレイン22及びP型MOSトランジスタP2のPMOSドレイン12は、P型MOSトランジスタP5のNMOSソース21に接続されている。N型MOSトランジスタN3の上記NMOSドレイン22及びP型MOSトランジスタP3のPMOSドレイン12は、N型MOSトランジスタN6のNMOSソース21に接続され、N型MOSトランジスタN4の上記NMOSドレイン22及びP型MOSトランジスタP4のPMOSドレイン12は、P型MOSトランジスタP6のNMOSソース21に接続されている。
さらに、N型MOSトランジスタN5の上記NMOSドレイン22及びP型MOSトランジスタP5のPMOSドレイン12は、N型MOSトランジスタN7のNMOSソース21に接続され、N型MOSトランジスタN6の上記NMOSドレイン22及びP型MOSトランジスタP6のPMOSドレイン12は、P型MOSトランジスタP7のNMOSソース21に接続されている。
また、N型MOSトランジスタN7の上記NMOSドレイン22及びP型MOSトランジスタP7のPMOSドレイン12は、出力OUTに接続されている。
さらに、制御信号IN1は、インバータINV1を介して、N型MOSトランジスタN1〜N4及びP型MOSトランジスタP1〜P4のゲート電極7に入力されている。制御信号IN2は、インバータINV2を介して、N型MOSトランジスタN5・N6及びP型MOSトランジスタP5・P6のゲート電極7に入力されている。制御信号IN3は、インバータINV3を介して、N型MOSトランジスタN7及びP型MOSトランジスタP7のゲート電極7に入力されている。
上記構成のディジタルアナログコンバータ10における駆動電圧の取り出し方について説明する。
例えば、このディジタルアナログコンバータ10にて、VDD×7/9の駆動電圧を出力OUTから取り出すためには、表2に示すように、制御信号IN1・IN2・IN3を(0,1,1)とする。
Figure 0004519677
これにより、まず、図1に示すように、制御信号IN1「0」がインバータINV1によって反転されて「1」となって、N型MOSトランジスタN1〜N4がONとなり、P型MOSトランジスタP1〜P4がOFFとなる。この結果、N型MOSトランジスタN1にてVDD×1/9が出力されてN型MOSトランジスタN5に入力されると共に、N型MOSトランジスタN2にてVDD×3/9が出力されてP型MOSトランジスタP5に入力される。また、N型MOSトランジスタN3にてVDD×5/9が出力されてN型MOSトランジスタN6に入力されると共に、N型MOSトランジスタN4にてVDD×7/9が出力されてP型MOSトランジスタP6に入力される。
次いで、制御信号IN2「1」がインバータINV2によって反転されて「0」となって、N型MOSトランジスタN5・N6がOFFとなり、P型MOSトランジスタP5・P6がONとなる。この結果、P型MOSトランジスタP5にてVDD×3/9が出力されてN型MOSトランジスタN7に入力されると共に、P型MOSトランジスタP6にてVDD×7/9が出力されてP型MOSトランジスタP7に入力される。
次いで、制御信号IN3「1」がインバータINV3によって反転されて「0」となって、N型MOSトランジスタN7がOFFとなり、P型MOSトランジスタP7がONとなる。この結果、P型MOSトランジスタP7にてVDD×7/9が出力されて出力OUTから、VDD×7/9が出力される。
一方、上述の出力OUTからVDD×7/9を取り出す場合において、本実施の形態では、N型MOSトランジスタNnにおけるNMOSソース21のソース電位とPウェル3とが同電位になっていると共に、P型MOSトランジスタPnにおけるPMOSソース11のソース電位とNウェル2とが同電位になっている。
このため、N型MOSトランジスタN1〜N4の駆動電圧は0となる。また、P型MOSトランジスタP1〜P4の駆動電圧は、以下の計算により、VDD×1/9となる。
P型MOSトランジスタP1:VDD×2/9−VDD×1/9=VDD×1/9
P型MOSトランジスタP2:VDD×4/9−VDD×3/9=VDD×1/9
P型MOSトランジスタP3:VDD×6/9−VDD×5/9=VDD×1/9
P型MOSトランジスタP4:VDD×8/9−VDD×7/9=VDD×1/9
次に、P型MOSトランジスタP5・P6の駆動電圧は0となる。また、N型MOSトランジスタN5・N6の駆動電圧は、以下の計算により、VDD×2/9となる。
N型MOSトランジスタN5:VDD×3/9−VDD×1/9=VDD×2/9
N型MOSトランジスタN6:VDD×7/9−VDD×5/9=VDD×2/9
次に、P型MOSトランジスタP7の駆動電圧は0となる。また、N型MOSトランジスタN7の駆動電圧は、以下の計算により、VDD×4/9となる。
N型MOSトランジスタN7:VDD×7/9−VDD×3/9=VDD×4/9
これをまとめると、各N型MOSトランジスタNn及びP型MOSトランジスタPnの駆動電圧は、表2に示す通りとなる。
同様にして、他の電圧を取り出すときも、制御信号IN1・IN2・IN3を表2のように設定することにより、表2の出力OUTに示す電圧を取り出すことができる。また、そのときの各N型MOSトランジスタNn及びP型MOSトランジスタPnの駆動電圧も、表2に示す通りとなる。
したがって、このディジタルアナログコンバータ10において、N型MOSトランジスタNn及びP型MOSトランジスタPnに印加される電圧は、ドレイン−ウェル間電圧(VDB)が、VDD×1/9〜VDD×4/9となり、従来技術でのVDD×8/9に対して、電圧値は1/2に低減されるものとなる。
このように、本実施の形態のディジタルアナログコンバータ10では、各組を構成する一対のP型MOSトランジスタPn及びN型MOSトランジスタNnが、各組毎に分離して形成された第1ウェルとしてのNウェル2内に形成されていると共に、P型MOSトランジスタPn又はN型MOSトランジスタNnのいずれか一方は、第1ウェル内に形成された第2ウェルに形成されており、かつウェル電位が個別に設定可能となっている。
すなわち、本実施の形態では、N型MOSトランジスタNnが、第1ウェルとしてのNウェル2内に形成された第2ウェルとしてのPウェル3に形成されている。ただし、必ずしもこれに限らず、各組を構成する一対のP型MOSトランジスタPn及びN型MOSトランジスタNnが、各組毎に分離して形成された第1ウェルとしてのPウェル3内に形成されていると共に、P型MOSトランジスタPnは、第1ウェルとしてのPウェル3内に形成された第2ウェルとしてのNウェル2に形成されているとすることができる。
このように、PチャンネルとNチャンネルとのP型MOSトランジスタPn及びN型MOSトランジスタNnを一対にすると共に、一方のMOSトランジスタを第1ウェル内に形成された第2ウェルという二重ウェル構造の中に設けた場合には、全体の占有面積を小さくでき、小型化の要求に応えることができる。また、この構造の場合は、P/NでONとなる電圧が逆である特性をうまく使って、駆動用の配線を従来よりも減らすことができる。具体的には、ゲート信号線の本数を従来の半分にすることができる。したがって、回路の簡略化及び小型化に寄与することが可能となる。
また、本実施の形態では、P型MOSトランジスタPnのPMOSソース11のソース電位が第1ウェルとしてのNウェル2と同電位となるように形成されていると共に、N型MOSトランジスタNnのNMOSソース21のソース電位が第2ウェルとしてのPウェル3と同電位となるように形成されている。
これにより、P型MOSトランジスタPn及びN型MOSトランジスタNnの駆動電圧を確実に低減することができる。この結果、P型MOSトランジスタPn及びN型MOSトランジスタNnの設置面積を縮小することができるので、回路規模を大幅に縮小して微細なディジタルアナログコンバータ10を提供することができる。
また、本実施の形態では、Nウェル2には、P型MOSトランジスタPnのPMOSソース11及びPMOSドレイン12とN型高濃度拡散層9とが形成されており、かつPMOSソース11とN型高濃度拡散層9とは、配線パターン14にて電気的に接続されている。また、Pウェル3には、N型MOSトランジスタNnのNMOSソース21及びNMOSドレイン22とP型高濃度拡散層5とが形成されており、かつNMOSソース21とP型高濃度拡散層5とは、配線パターン15にて電気的に接続されている。これにより、PMOSソース11のソース電位とNウェル2とを確実に同電位にすることができ、かつNMOSソース21のソース電位とPウェル3とを確実に同電位にすることができる。
また、本実施の形態では、第1ウェルはNウェル2であり、このNウェル2内にP型MOSトランジスタPnが形成されている。また、第2ウェルはPウェル3であり、このPウェル3内にN型MOSトランジスタNnが形成されている。
したがって、本実施の形態の構成とすることによって、各組毎に分離して形成された一対のP型MOSトランジスタPn及びN型MOSトランジスタNnを、従来と同様に容易に製造することができる。
また、本実施の形態では、各P型MOSトランジスタPn及びN型MOSトランジスタNnは、所定のディジタル値における下位ビットから順に、直列接続された複数の抵抗Rmの各接続点からの電圧をP型MOSトランジスタPn及びN型MOSトランジスタNnによるスイッチングにて選択して、所定のディジタル値に対応するアナログ電圧を出力する。これにより、回路規模を縮小して微細なディジタルアナログコンバータ10において、一般に行われている下位ビットから選択する方法を採用することができる。
なお、本実施の形態のディジタルアナログコンバータ10では、P型MOSトランジスタPnとN型MOSトランジスタNnとをそれぞれ一組ずつ組み合わせたものを、各組毎に分離されたウェルWn(nは本実施の形態では1〜7)内に形成したが、必ずしもこれに限らない。
すなわち、例えば、従来と同様に、全てのトランジスタをN型MOSトランジスタNnにて構成し、かつ、そのN型MOSトランジスタNnを形成するときのPウェル3を互いに独立して形成することができる。また、この場合、全てのトランジスタをP型MOSトランジスタPnにて構成し、かつ、そのP型MOSトランジスタPnを形成するときのNウェル2を互いに独立して形成することができる。
このような、ウェル分離方式のN型MOSトランジスタNn及びP型MOSトランジスタPnの場合は、バックゲートバイアス効果がない分だけ、個々のN型MOSトランジスタNn及びP型MOSトランジスタPnの駆動電圧を下げることができ、トランジスタサイズを縮小することができると共に、N型MOSトランジスタNn及びP型MOSトランジスタPnの駆動能力を向上させることができる。
したがって、ウェル構造及び回路の工夫により、VDD電圧を下げること無く、N型MOSトランジスタNn及びP型MOSトランジスタPnの駆動電圧を下げ、トランジスタサイズを縮小することにより、回路規模を縮小して微細なディジタルアナログコンバータ10を提供することができる。
また、この場合、各N型MOSトランジスタNnのソース電位がPウェル3と同電位となるように形成し、又はP型MOSトランジスタPnのソース電位がNウェル2と同電位となるように形成する。
すなわち、ウェル分離方式のN型MOSトランジスタNn又はP型MOSトランジスタPnを採用することによって、各N型MOSトランジスタNn又はP型MOSトランジスタPnのソース電位をウェルと同電位となるようにすることができる。そして、各N型MOSトランジスタNn又はP型MOSトランジスタPnのソース電位をウェルと同電位にすることによって、N型MOSトランジスタNn及びP型MOSトランジスタPnの駆動電圧を低減することができる。この結果、N型MOSトランジスタNn及びP型MOSトランジスタPnの設置面積を縮小することができるので、回路規模を大幅に縮小して微細なディジタルアナログコンバータ10を提供することができる。
また、この場合、Pウェル3には、N型MOSトランジスタNnのNMOSソース21及びNMOSドレイン22とP型高濃度拡散層5とが形成されていると共に、NMOSソース21とP型高濃度拡散層5とは、配線パターン15等の導体にて電気的に接続することが可能である。また、Nウェル2には、P型MOSトランジスタPnのPMOSソース11及びPMOSドレイン12とN型高濃度拡散層9とが形成されていると共に、PMOSソース11とN型高濃度拡散層9とは、配線パターン14等の導体にて電気的に接続することが可能である。これにより、ソース電位とウェルとを確実に同電位にすることができる。
〔実施の形態2〕
本発明の他の実施の形態について図4に基づいて説明すれば、以下の通りである。なお、本実施の形態において説明すること以外の構成は、前記実施の形態1と同じである。また、説明の便宜上、前記の実施の形態1の図面に示した部材と同一の機能を有する部材については、同一の符号を付し、その説明を省略する。
前記実施の形態1のディジタルアナログコンバータ10が、下位ビットから選択する回路方式であったのに対して、本実施の形態のディジタルアナログコンバータ30は、図4に示すように、上位ビットから選択する回路方式となっている。
すなわち、本実施の形態のディジタルアナログコンバータ30は、同図に示すように、直列接続された抵抗R11と抵抗R12との間の接続点は、N型MOSトランジスタN11の上記NMOSソース21に接続され、直列接続された抵抗R12と抵抗R13との間の接続点は、N型MOSトランジスタN12の上記NMOSソース21に接続され、直列接続された抵抗R13と抵抗R14との間の接続点は、N型MOSトランジスタN13の上記NMOSソース21に接続され、直列接続された抵抗R14と抵抗R15との間の接続点は、N型MOSトランジスタN14の上記NMOSソース21に接続されている。すなわち、直列接続された下位レベルの抵抗の接続点がN型MOSトランジスタN11〜N14のNMOSソース21に接続され、直列接続された上位レベルの抵抗の接続点がP型MOSトランジスタP11〜P14のPMOSソース11に接続されている。
また、N型MOSトランジスタN11の上記NMOSドレイン22及びP型MOSトランジスタP11のPMOSドレイン12は、N型MOSトランジスタN15のNMOSソース21に接続され、N型MOSトランジスタN12の上記NMOSドレイン22及びP型MOSトランジスタP12のPMOSドレイン12は、N型MOSトランジスタN16のNMOSソース21に接続されると共に、N型MOSトランジスタN13の上記NMOSドレイン22及びP型MOSトランジスタP13のPMOSドレイン12は、P型MOSトランジスタP15のPMOSソース11に接続され、N型MOSトランジスタN14の上記NMOSドレイン22及びP型MOSトランジスタP14のPMOSドレイン12は、P型MOSトランジスタP16のPMOSソース11に接続されている。
ここでも同様に、下位レベルの抵抗の出力がN型MOSトランジスタN15・N16のNMOSソース21に接続され、上位レベルの抵抗の出力がP型MOSトランジスタP15・P16のPMOSソース11に接続されている。
さらに、N型MOSトランジスタN15の上記NMOSドレイン22及びP型MOSトランジスタP15のPMOSドレイン12は、N型MOSトランジスタN17のNMOSソース21に接続され、N型MOSトランジスタN16の上記NMOSドレイン22及びP型MOSトランジスタP16のPMOSドレイン12は、P型MOSトランジスタP17のNMOSソース21に接続されている。
また、N型MOSトランジスタN17の上記NMOSドレイン22及びP型MOSトランジスタP17のPMOSドレイン12は、出力OUTに接続されている。
さらに、制御信号IN11は、インバータINV11を介して、N型MOSトランジスタN11〜N14及びP型MOSトランジスタP11〜P14のゲート電極7に入力されている。制御信号IN12は、インバータINV12を介して、N型MOSトランジスタN15・N16及びP型MOSトランジスタP15・P16のゲート電極7に入力されている。制御信号IN13は、インバータINV13を介して、N型MOSトランジスタN17及びP型MOSトランジスタP17のゲート電極7に入力されている。
なお、その他の構成は、前記実施の形態1のディジタルアナログコンバータ10と同じである。
上記構成のディジタルアナログコンバータ30における駆動電圧の取り出し方について説明する。
例えば、このディジタルアナログコンバータ30にて、VDD×7/9の駆動電圧を出力OUTから取り出すためには、表3に示すように、制御信号IN11・IN12・IN13を(1,1,0)とする。
Figure 0004519677
これにより、まず、図4に示すように、制御信号IN11「1」がインバータINV11によって反転されて「0」となって、P型MOSトランジスタP11〜P14がONとなり、N型MOSトランジスタN11〜N14がOFFとなる。この結果、P型MOSトランジスタP11にてVDD×5/9が出力されてN型MOSトランジスタN15に入力されると共に、P型MOSトランジスタP13にてVDD×7/9が出力されてP型MOSトランジスタP15に入力される。また、P型MOSトランジスタP12にてVDD×6/9が出力されてN型MOSトランジスタN16に入力されると共に、P型MOSトランジスタP14にてVDD×8/9が出力されてP型MOSトランジスタP16に入力される。
次いで、制御信号IN12「1」がインバータINV12によって反転されて「0」となって、P型MOSトランジスタP15・P16がONとなり、N型MOSトランジスタN15・P16がOFFとなる。この結果、P型MOSトランジスタP15にてVDD×7/9が出力されてN型MOSトランジスタN7に入力されると共に、P型MOSトランジスタP16にてVDD×8/9が出力されてP型MOSトランジスタP17に入力される。
次いで、制御信号IN13「0」がインバータINV13によって反転されて「1」となって、N型MOSトランジスタN17がONとなり、P型MOSトランジスタP17がOFFとなる。この結果、N型MOSトランジスタN17にてVDD×7/9が出力されて出力OUTから、VDD×7/9が出力される。
一方、上述の出力OUTからVDD×7/9を取り出す場合において、本実施の形態では、N型MOSトランジスタNnにおけるNMOSソース21のソース電位とPウェル3とが同電位になっていると共に、P型MOSトランジスタPnにおけるPMOSソース11のソース電位とNウェル2とが同電位になっている。
このため、P型MOSトランジスタP11〜P14の駆動電圧は0となる。また、N型MOSトランジスタN11〜N14の駆動電圧は、以下の計算により、VDD×4/9となる。
N型MOSトランジスタN11:VDD×5/9−VDD×1/9=VDD×4/9
N型MOSトランジスタN12:VDD×6/9−VDD×2/9=VDD×4/9
N型MOSトランジスタN13:VDD×7/9−VDD×3/9=VDD×4/9
N型MOSトランジスタN14:VDD×8/9−VDD×4/9=VDD×4/9
次に、P型MOSトランジスタP15・P16の駆動電圧は0となる。また、N型MOSトランジスタN15・N16の駆動電圧は、以下の計算により、VDD×2/9となる。
N型MOSトランジスタN15:VDD×7/9−VDD×5/9=VDD×2/9
N型MOSトランジスタN16:VDD×8/9−VDD×6/9=VDD×2/9
次に、N型MOSトランジスタN17の駆動電圧は0となる。また、P型MOSトランジスタP17の駆動電圧は、以下の計算により、VDD×1/9となる。
P型MOSトランジスタP17:VDD×8/9−VDD×7/9=VDD×1/9
これをまとめると、各N型MOSトランジスタNn及びP型MOSトランジスタPnの駆動電圧は、表3に示す通りとなる。
同様にして、他の電圧を取り出すときも、制御信号IN11・IN12・IN13を表3のように設定することにより、表3の出力OUTに示す電圧を取り出すことができる。また、そのときの各N型MOSトランジスタNn及びP型MOSトランジスタPnの駆動電圧も、表3に示す通りとなる。
したがって、このディジタルアナログコンバータ30において、N型MOSトランジスタNn及びP型MOSトランジスタPnに印加される電圧は、ドレイン−ウェル間電圧(VDB)が、VDD×1/9〜VDD×4/9となり、従来技術でのVDD×8/9に対して、電圧値は1/2に低減されるものとなる。
なお、本実施の形態のディジタルアナログコンバータ30では、P型MOSトランジスタPnとN型MOSトランジスタNnとをそれぞれ一組ずつ組み合わせたものを、各組毎に分離されたウェルWn(nは本実施の形態では1〜7)内に形成したが、必ずしもこれに限らない。
すなわち、例えば、従来と同様に、全てのトランジスタをN型MOSトランジスタNnにて構成し、かつ、そのN型MOSトランジスタNnを形成するときのPウェル3を互いに独立して形成することができる。また、この場合、全てのトランジスタをP型MOSトランジスタPnにて構成し、かつ、そのP型MOSトランジスタPnを形成するときのNウェル2を互いに独立して形成することができる。
このように、本実施の形態のディジタルアナログコンバータ30では、各P型MOSトランジスタPn及びN型MOSトランジスタNnは、所定のディジタル値における上位ビットから順に、直列接続された複数の抵抗Rmの各接続点からの電圧を各P型MOSトランジスタPn及びN型MOSトランジスタNnによるスイッチングにて選択して、所定のディジタル値に対応するアナログ電圧を出力する。
このような上位ビットから選択する方式の場合は、下位ビットが最終段となるので、抵抗分割された電圧値の最小分解能の電圧を最終的に出力できる。すなわち、この出力を使ってさらに分解能(階調)を上げるが可能である。
本発明は、MOS集積回路で利用されるディジタルアナログコンバータ(DAC(Digital-to-Analog Converter:D/A変換器)に関し、特に、直列接続された抵抗素子、及び抵抗素子の各接続点から出力される任意の電位を選択するMOSトランジスタを用いたスイッチ素子を有するディジタルアナログコンバータに適用できる。また、ディジタルアナログコンバータを利用するものとして、複数の表示素子を駆動する表示素子駆動装置及びその表示素子駆動装置を備えた表示装置に適用できる。具体的には、表示装置として、例えば、アクティブマトリクス型の液晶表示装置に用いることができると共に、電気泳動型ディスプレイ、ツイストボール型ディスプレイ、微細なプリズムフィルムを用いた反射型ディスプレイ、デジタルミラーデバイス等の光変調素子を用いたディスプレイの他、発光素子として、有機EL発光素子、無機EL発光素子、LED(Light Emitting Diode) 等の発光輝度が可変の素子を用いたディスプレイ、フィールドエミッションディスプレイ(FED)、プラズマディスプレイにも利用することができる。
本発明におけるディジタルアナログコンバータの実施の一形態を示す回路図である。 上記ディジタルアナログコンバータにおける一組の一対のP型MOSトランジスタ及びN型MOSトランジスタを示す平面図である。 (a)は上記P型MOSトランジスタを示すものであって、図2のA−A線断面図であり、(b)は上記N型MOSトランジスタを示すものであって、図2のB−B線断面図である。 本発明におけるディジタルアナログコンバータの他の実施の形態を示す回路図である。 従来のディジタルアナログコンバータを示す回路図である。 MOSトランジスタの駆動電圧とトランジスタ面積との関係を示す相間図である。
符号の説明
1 P基板(基板)
2 Nウェル(第1ウェル)
3 Pウェル(第2ウェル)
4 二重ウェル構造
5 P型高濃度拡散層(電極端子、第2電極端子)
7 ゲート電極
9 N型高濃度拡散層(電極端子、第1電極端子)
10 ディジタルアナログコンバータ
11 PMOSソース(ソース電極、第1ソース電極)
12 PMOSドレイン
14 配線パターン
15 配線パターン
21 NMOSソース(ソース電極、第2ソース電極)
22 NMOSドレイン
IN1〜3 制御信号
IN11〜13 制御信号
INV1〜3 インバータ
INV11〜13 インバータ
Nn N型MOSトランジスタ
OUT 出力
Pn P型MOSトランジスタ
Rm 抵抗
Wn ウェル(第1ウェル)

Claims (4)

  1. 基板の表面に、直列接続された複数の抵抗と複数のスイッチ素子であるMOSトランジスタとが形成され、所定のディジタル値が入力されたときに上記直列接続された複数の抵抗の各接続点からの電圧を上記各MOSトランジスタによるスイッチングにて順次選択して、上記所定のディジタル値に対応するアナログ電圧を出力するディジタルアナログコンバータにおいて、
    各組を構成する一対のP型MOSトランジスタ及びN型MOSトランジスタが、各組毎に分離して形成された第1ウェル内に形成されていると共に、
    上記P型MOSトランジスタ又はN型MOSトランジスタのいずれか一方は、第1ウェル内に形成された第2ウェルに形成されており、
    前記P型MOSトランジスタ又はN型MOSトランジスタのいずれか一方の第1ソース電位が前記第1ウェルと同電位となるように形成されていると共に、
    前記P型MOSトランジスタ又はN型MOSトランジスタのいずれか他方の第2ソース電位が前記第2ウェルと同電位となるように形成されており、
    前記第1ウェルには、前記P型MOSトランジスタ又はN型MOSトランジスタのいずれか一方の第1ソース電極及び第1ドレイン電極と第1電極端子とが形成されており、かつ上記第1ソース電極と第1電極端子とは、導体にて電気的に接続されていると共に、
    前記第2ウェルには、前記P型MOSトランジスタ又はN型MOSトランジスタのいずれか他方の第2ソース電極及び第2ドレイン電極と第2電極端子とが形成されており、かつ上記第2ソース電極と第2電極端子とは、導体にて電気的に接続されていると共に、
    上記各組を構成する一対のP型MOSトランジスタ及びN型MOSトランジスタにおける第1ドレイン電極及び第2ドレイン電極は、各組毎に互いに接続されており、他の組における第1ドレイン電極及び第2ドレイン電極とは非接続になっていることを特徴とするディジタルアナログコンバータ。
  2. 前記第1ウェルはNウェルであり、該Nウェル内にP型MOSトランジスタが形成されていると共に、
    前記第2ウェルはPウェルであり、該Pウェル内にN型MOSトランジスタが形成されていることを特徴とする請求項記載のディジタルアナログコンバータ。
  3. 前記各MOSトランジスタは、前記所定のディジタル値における下位ビットから順に、前記直列接続された複数の抵抗の各接続点からの電圧を上記各MOSトランジスタによるスイッチングにて選択して、上記所定のディジタル値に対応するアナログ電圧を出力することを特徴とする請求項1又は2記載のディジタルアナログコンバータ。
  4. 前記各MOSトランジスタは、前記所定のディジタル値における上位ビットから順に、前記直列接続された複数の抵抗の各接続点からの電圧を上記各MOSトランジスタによるスイッチングにて選択して、上記所定のディジタル値に対応するアナログ電圧を出力することを特徴とする請求項1又は2記載のディジタルアナログコンバータ。
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