JP4519395B2 - ニッケル水素電池 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明はニッケル水素電池に関する。より具体的には、ニッケル水素電池の自己放電の原因であるアルカリ電解液中に溶解したアンモニアガスを捕捉する機構を持ったニッケル水素電池に関する。特には、自動車用電池として使用できるニッケル水素電池に関する。
【0002】
【従来の技術】
アンモニアガスがニッケル水素電池内に存在していると、自己放電の原因となるため、ニッケル水素電池内における高度なアンモニアガス除去剤の開発が要望されている。
【0003】
従来、一般的なアンモニアガス成分を取り除く方法として、化学的脱臭法(薬液洗浄法、イオン交換法、直接燃焼法、触媒酸化法、酸化剤法、オゾン脱臭法、消・脱臭剤法)、吸着脱臭法、生物的脱臭法などの方法が挙げられ、これらの方法において、液中のアンモニアガスを除去する方法として、イオン交換法、酸化剤法、吸着法、生物的脱臭法などが主に用いられている。
【0004】
これらの方法はいずれも液体が中性、もしくは酸性の場合にアンモニアガスを除去できるが、ニッケル水素電池の電解液である水酸化カリウムや水酸化リチウムなどのアルカリ性溶液中のアンモニアガスを除去することができなかった。仮にできたとしても未反応の物質やイオンが残るため、この残留イオンを除去する方法が別に必要であった。
【0005】
このような点を解決できる電池として、特開2001−85048号公報には「ガス透過性を有する材料で形成された容器内に酸が封入され、この容器を内蔵する電池」が開示されている。この電池はアンモニアガスを捕捉できるため、自己放電抑制作用に優れていることが期待できるものであった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記公報においては、液体の酸がガス透過性を有する材料で封入されているため、アンモニアガスがガス透過性を有する材料を素早く透過することができず、アンモニアガスを短時間で除去することができなかったため、自己放電抑制作用が不十分であった。
【0007】
従って、本発明は、電解液中に溶解したアンモニアガスを速やかに捕捉することができ、電解液中に新たなイオンが残るなどの弊害がないニッケル水素電池を提供することを目的とする。
【0008】
【発明を解決するための手段】
本発明のニッケル水素電池は、「電解液が到達不可能であり、しかも開口部を有する収納部を備えた容器を備えており、前記収納部にアンモニアガスを捕捉可能な捕捉材が収納されているニッケル水素電池であり、前記容器は1以上の容器本体部と1以上の収納部とを備えており、前記少なくとも1つの容器本体部の外部に前記少なくとも1つの収納部を備えている」ものである。このように、開口部を有する収納部にアンモニアガスを捕捉可能な捕捉材(以下、単に「捕捉材」という)が存在しており、容易にアンモニアガスが捕捉材へ到達できるためアンモニアガスの捕捉速度が速く、アンモニアガス捕捉性の優れるものである。また、収納部に収納された捕捉材によってアンモニアガスが捕捉されるため新たなイオンが電解液内に残るなどの弊害がなく、また残留イオンを除去するための特別な装置を必要としない。
【0009】
【0010】
前記容器は1以上の容器本体部と1以上の収納部とを備えており、前記少なくとも1つの容器本体部の外部に前記少なくとも1つの収納部を備えているため、前記効果に加えて、ニッケル水素電池内のアンモニアガスがなくなった後は収納部内の捕捉材を回収し、再利用しやすい。前記収納部は導通管を介して前記容器本体部と接続されていることができる。
【0011】
前記捕捉材がアンモニアガスとの接触速度が低下しない状態にあると、アンモニアガスを速やかに捕捉することができる。例えば、捕捉材が膜やフィルム等で被覆されていないと、捕捉材のアンモニアガスとの接触速度が低下しないため、速やかにアンモニアガスを捕捉することができる。
【0012】
本発明のニッケル水素電池の前記捕捉材が酸からなっていると、酸塩基反応によりアンモニアガスを捕捉できるため、アンモニアガスの再放出の可能性がない。特に酸が液体の酸や固体酸(特に陽イオン交換能を持つ樹脂)からなると、イオン交換容量が大きいため、小さい体積で多くのアンモニアガスを捕捉することができる。また、アンモニア捕捉材が物理吸着能を有するものからなると、可逆的に吸着できるため、再生して繰り返し使用することができる。また、安価である。
【0013】
本発明のニッケル水素電池は自動車用電池として好適に使用することができる。
【0014】
【発明の実施の形態】
本発明のニッケル水素電池は、電解液が到達不可能であり、しかも開口部を有する収納部を備えた容器を備えており、前記収納部にアンモニアガスを捕捉可能な捕捉材が収納されているものである。この捕捉材はアンモニアガスを捕捉可能なものであれば良く、特に限定されるものではない。この「アンモニアガスを捕捉可能」とは、模式的断面図である図1に示すような測定装置1を用いて、下記の操作により溶解液中のアンモニアガス濃度を測定して、溶解液中のアンモニアガス濃度を減少させる効果のあるものをいう。好ましい捕捉材はアンモニアガス濃度の減少の程度が0.1mmol/g以上のものであり、より好ましい捕捉材はアンモニアガス濃度の減少の程度が0.15mmol/g以上のものである。
記
(1)12mmol/Lの濃度のアンモニア水を用意し、このアンモニア水125mLを250mL三角フラスコ1a(ガラス栓1b付)に入れる。
(2)試料1cを上方が開放した円柱状ガラス容器(大きさ:直径30mm、高さ20mm)に入れ、このガラス容器内にアンモニア水が入り込まず、三角フラスコ1a内の空気と接触できるように、前記ガラス容器を三角フラスコ1a内へ投入し、ガラス栓1bをする。
(3)この状態で、温度40℃の条件下で3日間放置する。
(4)放置後、ケルダール法によりアンモニア水中に存在するアンモニアガス濃度を測定する。
(5)試料1cを投入せず、同様にして放置後のアンモニアガス濃度をケルダール法により測定する(ブランク試験)。
(6)ブランク試験によるアンモニアガス濃度と試料1cを投入した時のアンモニアガス濃度とを比較し、試料1cを投入した時のアンモニアガス濃度がブランク試験のアンモニアガス濃度よりも減少していれば、その試料1cは捕捉材である。
【0015】
このような捕捉材として、例えば、酸(例えば、不揮発性の液体酸、固体酸)、酸化剤、物理的吸着能を有する吸着剤、陽イオン交換能を持つ樹脂などを挙げることができる。
【0016】
より具体的には、不揮発性の液体酸とは温度50℃における蒸気圧が10mmHg以下の酸で、たとえば硫酸、リン酸、ホウ酸などの無機酸や、シュウ酸、クエン酸などの有機酸などを挙げることができる。これらの中でも、硫酸、リン酸が好ましく、硫酸が特に好ましい。このような不揮発性の液体酸は酸塩基反応によりアンモニアガスを捕捉できるため、再放出の可能性がない。
【0017】
また、前記固体酸として、シリカ、アルミナ、チタニア、マグネシア、ボリア、ジルコニアなどの単独酸化物、これら酸化物の複合酸化物、これらの酸化物に硫酸、塩酸、リン酸を担持させた酸化物、シリカゲル、或いはゼオライトなどを挙げることができる。これらの中でも、表面積が大きく吸着量の多い、シリカアルミナ、ゼオライト、シリカゲルが好適である。このような固体酸は酸塩基反応によりアンモニアガスを捕捉できるため、再放出の可能性がない。
【0018】
酸化剤としては、例えば、さらし粉、二クロム酸カリウム、過マンガン酸カリウム、二酸化マンガン、鉄化合物、次亜塩素酸ナトリウム、トリクロロイソシアヌル酸、ペルオキソ二硫酸カリウムなどを挙げることができる。
【0019】
物理的吸着能を有する吸着剤としては、例えば、活性炭、添着活性炭、活性炭素繊維などを挙げることができる。これらの中でも安価である活性炭が好適である。この物理的吸着能を有する吸着剤は、熱や脱気することによりアンモニアガスを脱離させることができ、可逆的に吸着できるため、再生して繰り返し使用することができ、しかも安価である。
【0020】
陽イオン交換能を持つ樹脂としては、強酸性陽イオン交換能を持つ樹脂(官能基として−SO3Hなどをもつ)、弱酸性陽イオン交換能を持つ樹脂(官能基として−COOH、−COOCO−(無水マレイン酸)などをもつ)、強酸性陽イオン交換能を持つ繊維(官能基として−SO3Hなどをもつ)、弱酸性陽イオン交換能を持つ繊維(官能基として−COOH、−COOCO−(無水マレイン酸)などをもつ)などを挙げることができる。さらに、熱可塑性樹脂をイオン交換能を有する官能基(−SO3H、−COOH、−COOCO−(無水マレイン酸)など)で変性した樹脂を挙げることができる。これら陽イオン交換能を持つ樹脂はイオン交換容量が大きいため、小さい体積で多くのアンモニアガスを除去することができるという効果を奏する。さらにイオン交換能を持つ樹脂の反応は酸塩基反応のためアンモニアガス吸着力が強く、再放出の心配がない。また、イオン交換能を持つ樹脂は酸(例えば、塩酸など)を作用させることによりアンモニアガスを脱離させることができるため、再生して繰り返し使用することができる。
【0021】
このような本発明の捕捉材はアンモニアガスとの接触速度が低下しない状態にあるのが好ましい。このような状態にあれば、アンモニアガスの捕捉速度が低下しにくいためである。この「アンモニアガスとの接触速度が低下しない状態」とは、捕捉材が本来有するアンモニアガス捕捉能が低下していない状態をいい、例えば、個々の捕捉材が捕捉材以外の材料によって部分的又は全体的に被覆されている状態や、捕捉材の集合体が捕捉材以外の材料によって包囲されている状態は、捕捉材が本来有するアンモニアガス捕捉能が低下した状態にあるため、本発明においては好ましくない。
【0022】
参考例としてニッケル水素電池の一例について、模式的断面図である図2を基に説明する。
【0023】
図2におけるニッケル水素電池は、容器本体部2eと前記容器本体部2eの内部に収納部2aを備えた容器の、容器本体部2eに電極群2d及び電解液2cが収納されており、容器本体部2eの上方には、電極群2d及び電解液2cのいずれも存在しないデッドスペース2fが形成されている。このデッドスペース2fの容器本体部の側面と接する状態で収納部2aが配置している。この収納部2aは電解液2cと接触しない位置に配置しているとともにデッドスペース2f側にフィルムなどのアンモニアガスの通過を妨げるものの存在しない開口部を有するため、電解液が到達不可能であると同時にアンモニアガスが収納部2a内へ自由に通過できる状態にある。そして、この収納部2aには前述のような捕捉材2bが収納されている。なお、捕捉材2bの量は発電部(電極群と電解液からなる)から発生するアンモニアガス量によって適宜調節することができる。
【0024】
参考例のニッケル水素電池はこのような状態にあるため、電極群2dから発生したアンモニアガスは、電解液2c、さらに電池内のデッドスペース2fへと拡散し、収納部2aの開口部を通り、収納部2a内に到達する。この収納部2a内には捕捉材2bが収納されているため、アンモニアガスは捕捉材2bにより捕捉される。このように収納部が容器本体部の内部にあると、迅速にアンモニアガスを捕捉することができるため有効である。なお、収納部2aの開口部にはアンモニアガスの透過を妨げるフィルムなどが存在していないため、アンモニアガスの捕捉性に優れている。
【0025】
図2の態様においては、収納部2aはデッドスペース2fの容器本体部の側面とのみ接する状態で配置しているが、デッドスペース2fの容器本体部の上面とのみ接する状態にあっても、側面と上面のいずれとも接する状態にあっても良い。また、図2の態様においては、収納部2a全体がデッドスペース2fに存在するように配置しているが、電解液2cが収納部2a内に浸入する可能性がない、つまり電解液2cが捕捉材2bへ到達不可能であれば、収納部2aの一部が電解液2cと接触していても良い。具体的には、据置型のニッケル水素電池の場合、開口部が電解液面よりも上部になるように位置していれば、電解液2cが収納部2a内に浸入して、捕捉材2bのアンモニアガス捕捉作用を阻害することがない。このように、ニッケル水素電池の使用状況下において、電解液が収納部の内部へ到達不可能な状態にある必要がある。
【0026】
また、図2の態様においては、フィルムなどのアンモニアガスの通過を妨げるものの存在しない開口部であるが、アンモニアガスの透過を妨げない不織布などの多孔性シートを配置して、捕捉材2bの収納部2aからの脱落を抑制した開口部とすることもできる。
【0027】
更に、図2は、1つの容器本体部2eの内部に1つの収納部2aを備えた容器の態様であるが、参考例のニッケル水素電池はこのような態様に限定されず、2つ以上の容器本体部のいずれか1つの容器本体部の内部に1つの収納部を備えた容器の態様、1つの容器本体部の内部に2つ以上の収納部を備えた容器の態様、或いは2つ以上の容器本体部の内部に2つ以上の収納部を備えた容器の態様であっても良い。更には、後述のような外部に収納部を更に備えていても良い。
【0028】
なお、図2のように収納部2aが容器本体部2eの内部にある場合、収納部2aは強アルカリ性である電解液と接触する可能性があるので、収納部2aの構成素材は耐アルカリ性であるのが好ましい。なお、耐アルカリ性であるかどうかは、次のようにして確認することができる。
(1)対象となる素材を温度20℃、相対湿度65%の状態で24時間放置した後に、精密天秤で秤量(Wb)する。
(2)対象となる素材を31%水酸化カリウム水溶液中で1時間煮沸する。その後、対象となる素材を蒸留水で洗浄し、乾燥する。
(3)上記(2)の素材を温度20℃、相対湿度65%の状態で24時間放置した後に、精密天秤で秤量(Wa)する。
(4)上記煮沸後の素材の重量(Wa)が煮沸前の素材の重量(Wb)の95%以上あれば、その素材は耐アルカリ性であると判断できる。
【0029】
このような耐アルカリ性の素材として、例えば、無機物(シリカ、アルミナなど)、ポリオレフィン系樹脂(特にポリエチレン、ポリプロピレンなど)、塩化ビニル、フッ素樹脂、金属(ニッケル、ステンレス鋼、チタンなど)などを挙げることができる。
【0030】
このように、ニッケル水素電池の基本構成を替えることなく、アンモニアガスを捕捉することができる。参考例のニッケル水素電池は上述のような収納部に捕捉材を収納していること以外(例えば、容器本体部、電極群、電解液など)は、従来のニッケル水素電池と全く同様であることができる。
【0031】
本発明の、収納部が容器本体部の外部にあり、収納部と容器本体部が直接接続されているニッケル水素電池について、模式的断面図である図3を基に説明する。
【0032】
図3におけるニッケル水素電池は、容器本体部3eとこの容器本体部3eに収納部3aが直接接続された容器の、容器本体部3eに電極群3d及び電解液3cが収納されており、容器本体部3eの上方には、電極群3d及び電解液3cのいずれも存在しないデッドスペース3fが形成されている。このデッドスペース3fと収納部3aとは通気孔3gを介して接続されている。この収納部3aはデッドスペース3fと接続されていて、通気孔3gにはフィルムなどのアンモニアガスの通過を妨げるものが存在していないため、電解液が到達不可能であると同時にアンモニアガスが収納部3a内へ自由に通過できる状態にある。そして、この収納部3aには前述のような捕捉材3bが収納されている。なお、捕捉材3bの量は発電部(電極群と電解液からなる)から発生するアンモニアガス量によって適宜調節することができる。
【0033】
図3のニッケル水素電池はこのような状態にあるため、電極群3dから発生したアンモニアガスは、電解液3c、さらに電池内のデッドスペース3fへと拡散し、通気孔3gを通過して収納部3a内に到達する。この収納部3a内には捕捉材3bが収納されているため、アンモニアガスは捕捉材3bにより捕捉される。なお、通気孔3gにアンモニアガスの透過を妨げるフィルムなどが存在していないため、アンモニアガスの捕捉性に優れている。
【0034】
図3の態様においては、収納部3aはデッドスペース3fと直接接続されているが、電解液が収納部3aへ到達不可能であれば、デッドスペース3fと接続されている必要はなく、電解液3cの存在する箇所と接続されていても良い。但し、後者の場合には、電解液が収納部3aへ浸入して電池性能を低下させたり、捕捉材の捕捉性能を低下させないように、通気性防水膜などを取り付ける必要がある。しかしながら、通気性防水膜などを取り付けることは、捕捉材とアンモニアガスとの接触速度を低下させることになるため、前者のようにデッドスペース3fと接続するのが好ましい。なお、通気孔3gの位置は特に限定するものではなく、容器本体部の壁面、上部、或いは下部のいずれの場所と接続されていても良い。また、図3のように収納部が容器本体部と直接接続されて、容器本体部の外部に配置している場合、収納部は電解液と接触することがないので、収納部の構成素材は特に限定されない。
【0035】
本発明の収納部が容器本体部の外部にあるニッケル水素電池の別の態様である、導通管を介して収納部と容器本体部とが接続されている態様について、模式的断面図である図4を基に説明する。
【0036】
図4におけるニッケル水素電池は、容器本体部4eと前記容器本体部4eから導通管4gを介して収納部4aと接続された容器の、容器本体部4eに電極群4d及び電解液4cが収納されており、容器本体部4eの上方には、電極群4d及び電解液4cのいずれも存在しないデッドスペース4fが形成されている。このデッドスペース4fと収納部4aとを接続するように導通管4gが配置している。この収納部4aは導通管4gを介してデッドスペース4fと接続されているとともに、デッドスペース4fと導通管4gとの接続部、導通管4g内部、導通管4gと収納部4aとの接続部(開口部)のいずれの箇所にもアンモニアガスの通過を妨げるものが存在していないため、電解液が到達不可能であると同時にアンモニアガスが収納部4a内へ自由に通過できる状態にある。そして、この収納部4aには前述のような捕捉材4bが収納されている。なお、捕捉材4bの量は発電部(電極群と電解液からなる)から発生するアンモニアガス量によって適宜調節することができる。
【0037】
図4のニッケル水素電池はこのような状態にあるため、電極群4dから発生したアンモニアガスは、電解液4c、さらに電池内のデッドスペース4fへと拡散し、導通管4gを通り、収納部4a内に到達する。この収納部4a内には捕捉材4bが収納されているため、アンモニアガスは捕捉材4bにより捕捉される。このように収納部が容器本体部と導通管を介して接続されていると、迅速にアンモニアガスを捕捉することができることに加えて、ニッケル水素電池内のアンモニアガスがなくなった後は収納部内の捕捉材を回収し、再利用しやすい。なお、デッドスペース4fと導通管4gとの接続部、導通管4g内部、導通管4gと収納部4aとの接続部(開口部)のいずれの箇所にも、アンモニアガスの透過を妨げるフィルムなどが存在していないため、アンモニアガスの捕捉性に優れている。
【0038】
図4の態様においては、収納部4aはデッドスペース4fと導通管4gを介して接続されているが、電解液が収納部4aへ到達不可能であれば、デッドスペース4fと接続されている必要はなく、電解液4cの存在する箇所と接続されていても良い。但し、後者の場合には、電解液が収納部4aへ浸入して電池性能を低下させたり、捕捉材の捕捉性能を低下させないように、通気性防水膜などを取り付ける必要がある。しかしながら、通気性防水膜などを取り付けることは、捕捉材とアンモニアガスとの接触速度を低下させることになるため、前者のように導通管をデッドスペースと接続するのが好ましい。なお、導通管4fの接続位置は特に限定するものではなく、容器本体部の壁面、上部、或いは下部のいずれの場所と接続されていても良い。また、図4のように収納部が容器本体部と導通管を介して接続されて、容器本体部の外部に配置している場合、収納部は電解液と接触することがないので、収納部の構成素材は特に限定されない。
【0039】
図3及び図4の態様は1つの容器本体部と1つの収納部とが接続されている態様であるが、本発明のニッケル水素電池はこのような態様に限定されず、2つ以上の容器本体部が外部に位置する1つの収納部に接続された容器の態様、1つの容器本体部の外部に2つ以上の収納部が接続された容器の態様、或いは2つ以上の容器本体部の外部に2つ以上の収納部が接続された容器の態様であっても良い。更には、前述のように容器本体部の内部にも収納部を備えていても良い。
【0040】
本発明における別の態様である、3つの容器本体部が外部に位置する1つの収納部に接続された容器からなるニッケル水素電池について、模式的断面図である図5を基に説明する。
【0041】
図5におけるニッケル水素電池の容器は、容器本体部5e、容器本体部5e'、容器本体部5e''と、それぞれの容器本体部5e、5e'、5e''に接続された導通管5g、導通管5g'、導通管5g''と、これら導通管5g、5g'、5g''をまとめるコック5hを介して接続されている集合導通管5Iと、この集合導通管5Iと接続された収納部5aからなる。なお、個々の容器本体部部5e、5e'、5e''に発電部(それぞれ電極群5d及び電解液5c、電極群5d'及び電解液5c'、電極群5d''及び電解液5c'')がそれぞれ収納されており、個々の容器本体部部5e、5e'、5e''の上方にデッドスペース5f、5f'、5f''がそれぞれ形成されており、これらデッドスペース5f、5f'、5f''にそれぞれ導通管5g、5g'、5g''が接続されている。前記収納部5aは集合導通管5I及び各導通管5g、5g'、5g''を介して各デッドスペース5f、5f'、5f''と接続されているとともに、デッドスペース5f、5f'、5f''と導通管5g、5g'、5g''との接続部、導通管5g、5g'、5g''及び集合導通管5Iの内部、導通管5Iと収納部5aとの接続部(開口部)のいずれの箇所にもアンモニアガスの通過を妨げるものが存在していないため、電解液が到達不可能であると同時にアンモニアガスが収納部5a内へ自由に通過できる状態にある。そして、この収納部5aには前述のような捕捉材5bが収納されている。なお、捕捉材5bの量は発電部(電極群と電解液からなる)から発生するアンモニアガス量によって適宜調節することができる。
【0042】
図5のニッケル水素電池はこのような状態にあるため、各々の電極群5d、5d'、5d''からから発生したアンモニアガスは、それぞれの電解液5c、5c'、5c''を通り、さらに各デッドスペース5f、5f'、5f''へと拡散し、各導通管5g、5g'、5g''、コック5h、集合導通管5Iを通り、収納部5a内に到達する。この収納部5a内には捕捉材5bが収納されているため、アンモニアガスは捕捉材5bにより捕捉される。このように収納部が複数の容器本体部と導通管を介して接続されていると、迅速にアンモニアガスを捕捉することができる。また、各デッドスペース5f、5f'、5f''と各導通管5g、5g'、5g''との接続部、各導通管5g、5g'、5g''及び集合導通管5Iの内部、集合導通管5Iと収納部5aとの接続部(開口部)のいずれの箇所にも、アンモニアガスの透過を妨げるフィルムなどが存在していないため、アンモニアガスの捕捉性に優れている。更に、ニッケル水素電池内のアンモニアガスがなくなった後はコック5hを閉じて収納部内の捕捉材5bを回収し、再利用することができる。
【0043】
図5における態様の容器では容器本体部が3つで収納部は1つであるが、容器本体部の数と収納部の数は特に限定されるものではない。なお、各導通管5g、5g'、5g''は容器本体部のどこに接続されていても良いが、図4の場合と同様に各デッドスペース5f、5f'、5f''に接続されているのが好ましい。更に、図5の場合の収納部の構成素材も特に限定されない。
【0044】
以上のように、本発明のニッケル水素電池は自己放電の原因となるアンモニアガスを捕捉可能な捕捉材が収納されている収納部を備えているため、アンモニアガスを迅速に除去することができる。したがって、自己放電を抑制することができ、その結果、寿命の長いニッケル水素電池である。また、捕捉材が固体酸からなると、電解液であるアルカリ溶液と中和反応が進行するということもないため、所望容量を示すニッケル水素電池である。
【0045】
本発明のニッケル水素電池は、例えば、自動車用電池として好適に使用することができる。
【0046】
以下に本発明の実施例を記載するが、本発明は以下の実施例に限定されるものではない。
【0047】
【実施例】
(参考例1)
ポリエチレン/ポリプロピレン16分割繊維からなる、湿式法により形成した繊維ウエブに対して水流を噴出して、ポリエチレン極細繊維とポリプロピレン極細繊維とを発生させ、更に融着処理によりポリエチレン極細繊維を融着させた不織布6f(空隙率:80%、平均孔径:9μm、厚さ:0.3mm、通気度:15.3ml/cm2・秒)を用意した。
【0048】
また、図6に示すような放電処理装置、つまり、誘電体6d、6eとしてポリテトラフルオロエチレン膜(実質的に非多孔質、厚さ:0.1mm)を担持した、一対の平板状ステンレススチール電極6b、6c(大きさ:150mm×210mm)を、誘電体6d、6e同士が対向するように配置した放電処理装置6を用意した。
【0049】
次いで、前記放電処理装置6の誘電体6d、6eによって、前記不織布6fを一方の平板状ステンレススチール電極6bの自重を利用して挟持した状態で、大気圧下、空気中で、両極性正弦波電圧(高周波電源AGI−020(春日電気製)6a、出力:800W、単位面積あたりの出力:1.6W/cm2、単位面積あたりのエネルギー:12.7J/cm2、周波数:20kHz)を両電極間に10秒間印加して、不織布6fの内部空隙で放電を発生させて親水化を実施して、親水化不織布を製造し、電池のセパレータとした。
【0050】
また、電極の集電体として、非発泡ニッケル基材を用いたペースト式ニッケル正極(33mm、182mm長)と、ペースト式水素吸蔵合金負極(メッシュメタル系合金、33mm、247mm長)とを作成した。
【0051】
次いで、35mm幅、410mm長に裁断したセパレータを、正極と負極との間に挟み込み、渦巻き状に巻回して、SC型対応の電極群2dを作成した。
【0052】
また、図2に示すように、容器本体部2e(外装缶)のデッドスペース2fとなる領域に容器本体部2eの側面と接する状態でポリエチレン製収納部2a(たて10mm、よこ10mm、高さ1mm、上方が開放して開口部を形成)が配置した容器を用意した。
【0053】
次いで、容器本体部2e(外装缶)に前記電極群2dを収納した後、電解液として5N−水酸化カリウム及び1N−水酸化リチウムを容器本体部2e(外装缶)の上方に位置する収納部2aと接触しないように容器本体部2e(外装缶)に注液した。
【0054】
次いで、収納部2aに捕捉材2bとして、強酸性陽イオン交換能を持つ樹脂粉体(アンモニアガス濃度の減少量:3.90mmol/g、ムロマチテクノス社製×SC−1614)を0.5g収納した後、封緘してニッケル−水素電池2を作成した。
【0055】
次いで、ニッケル−水素電池2を、0.1Cで容量に対して150%充電した後、0.1Cで放電し、終止電圧が1.0Vでの初期容量(A)を測定した。次いで、0.1Cで容量に対して150%充電した後、温度65℃の恒温室内に5日間放置した。その後、再度、0.1Cで放電し、終止電圧が1.0Vでの容量(B)を測定した。これらの結果から、次式により容量保持率を算出した。その結果、容量保持率は31.4%を示した。この結果から、参考例1のニッケル水素電池は自己放電抑制作用に優れていることがわかった。
(容量保持率、%)=(B/A)×100
【0056】
(参考例2)
捕捉材2bとして濃硫酸(アンモニアガス濃度の減少量:5.70mmol/g、和光純薬製)0.5g使用した以外は参考例1と同様にしてニッケル−水素電池2を作成した。次いで、ニッケル−水素電池2の容量保持率を参考例1と同様にして測定したところ、容量保持率は33.5%を示した。この結果から、参考例2のニッケル水素電池は自己放電抑制作用に優れていることがわかった。
【0057】
(実施例1)
参考例1と同様にして製造したSC型対応の電極群2dを用意した。
【0058】
また、図4に示すように、容器本体部4e(外装缶)のデッドスペース4f(壁面)となる領域にステンレス製導通管4g(内径:1mm)を介してステンレス製収納部4aと接続された容器を用意した。
【0059】
次いで、容器本体部4e(外装缶)に前記電極群4dを収納した後、電解液として5N−水酸化カリウム及び1N−水酸化リチウムを容器本体部4e(外装缶)に注液した。
【0060】
次いで、この収納部4aに捕捉材4bとして、強酸性陽イオン交換能を持つ樹脂粉体(アンモニアガス濃度の減少量:3.90mmol/g、ムロマチテクノス社製XSC−1614)を0.5g収納した後、封緘してニッケル−水素電池4を作成した。
【0061】
次いで、このニッケル−水素電池4の容量保持率を参考例1と同様にして測定したところ、容量保持率は29.7%を示した。この結果から、本発明のニッケル水素電池は自己放電抑制作用に優れていることがわかった。
【0062】
(実施例2)
捕捉材4bとして濃硫酸(アンモニアガス濃度の減少量:5.70mmol/g、和光純薬製)0.5g使用した以外は実施例1と同様にしてニッケル−水素電池4を作成した。次いで、ニッケル−水素電池4の容量保持率を参考例1と同様にして測定したところ、容量保持率は30.5%を示した。この結果から、本発明のニッケル水素電池は自己放電抑制作用に優れていることがわかった。
【0063】
(比較例1)
収納部2aに捕捉材2bを投入しなかったこと以外は参考例1と同様にしてニッケル−水素電池2を作成した。次いで、ニッケル−水素電池2の容量保持率を参考例1と同様にして測定したところ、容量保持率は2.8%を示した。
【0064】
(比較例2)
収納部4aに捕捉材4bを入れなかったこと以外は実施例1と同様にしてニッケル−水素電池4を作成した。次いで、ニッケル−水素電池4の容量保持率を参考例1と同様にして測定したところ、容量保持率は3.5%を示した。
【0065】
【発明の効果】
本発明のニッケル水素電池はアンモニアガスの捕捉速度が速く、アンモニアガス捕捉性の優れている。また、収納部に収納された捕捉材によってアンモニアガスが捕捉されるため新たなイオンが電解液内に残るなどの弊害がなく、また残留イオンを除去するための特別な装置を必要としない。
【0066】
【0067】
しかも、前記容器は1以上の容器本体部と1以上の収納部とを備えており、前記少なくとも1つの容器本体部の外部に前記少なくとも1つの収納部を備えているため、前記効果に加えて、ニッケル水素電池内のアンモニアガスがなくなった後は収納部内の捕捉材を回収し、再利用しやすい。前記収納部は導通管を介して前記容器本体部と接続されていることができる。
【0068】
前記捕捉材がアンモニアガスとの接触速度が低下しない状態にあると、アンモニアガスを速やかに捕捉することができる。
【0069】
本発明のニッケル水素電池の前記捕捉材が酸からなっていると、酸塩基反応によりアンモニアガスを捕捉できるため、アンモニアガスの再放出の可能性がない。特に酸が液体の酸や固体酸(特に陽イオン交換能を持つ樹脂)からなると、イオン交換容量が大きいため、小さい体積で多くのアンモニアガスを捕捉することができる。また、アンモニア捕捉材が物理吸着能を有するものからなると、可逆的に吸着できるため、再生して繰り返し使用することができる。また、安価である。
【0070】
本発明のニッケル水素電池は自動車用電池として好適に使用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 アンモニアガスを捕捉可能であるかどうかを判断する測定装置の模式的断面図
【図2】 容器に容器本体部と収納部とを備えており、前記容器本体部の内部に前記収納部を備えているニッケル水素電池の模式的断面図
【図3】 容器に容器本体部と収納部とを備えており、前記容器本体部の外部に前記収納部を備えているニッケル水素電池の模式的断面図
【図4】 容器に容器本体部と収納部とを備えており、前記容器本体部の外部に導通管を介して前記収納部を備えているニッケル水素電池の模式的断面図
【図5】 容器に3つの容器本体部と1つの収納部とを備えており、前記3つの容器本体部の外部に導通管を介して1つの収納部を備えているニッケル水素電池の模式的断面図
【図6】 電池用セパレータを親水化するための放電処理装置の模式的断面図
【符号の説明】
1 アンモニアガスを捕捉可能であるかどうかを判断する測定装置
1a 250ml三角フラスコ
1b ガラス栓
1c 試料
2 容器に容器本体部と収納部とを備えており、前記容器本体部の内部に前記収納部を備えているニッケル水素電池
3 容器に容器本体部と収納部とを備えており、前記容器本体部の外部に前記収納部を備えているニッケル水素電池
4 容器に容器本体部と収納部とを備えており、前記容器本体部の外部に導通管を介して前記収納部を備えているニッケル水素電池
5 容器に3つの容器本体部と1つの収納部とを備えており、前記3つの容器本体部の外部に導通管を介して1つの収納部を備えているニッケル水素電池
2a、3a、4a、5a 収納部
2b、3b、4b、5b アンモニアガス捕捉材
2c、3c、4c、5c、5c'、5c'' 電解液
2d、3d、4d、5d、5d'、5d'' 電極群
2e、3e、4e、5e、5e'、5e'' 容器本体部
2f、3f、4f、5f、5f'、5f'' デッドスペース
3g 通気孔
4g、5g、5g'、5g'' 導通管
5h コック
5I 集合導通管
6 放電処理装置
6a 高周波電源
6b、6c 平板状ステンレススチール電極
6d、6e 誘電体
6f 不織布
Claims (8)
- 電解液が到達不可能であり、しかも開口部を有する収納部を備えた容器を備えており、前記収納部にアンモニアガスを捕捉可能な捕捉材が収納されているニッケル水素電池であり、前記容器は1以上の容器本体部と1以上の収納部とを備えており、前記少なくとも1つの容器本体部の外部に前記少なくとも1つの収納部を備えていることを特徴とする、ニッケル水素電池。
- 前記収納部は導通管を介して前記容器本体部と接続されていることを特徴とする、請求項1記載のニッケル水素電池。
- 前記捕捉材はアンモニアガスとの接触速度が低下しない状態にあることを特徴とする、請求項1又は請求項2に記載のニッケル水素電池。
- 前記捕捉材が酸からなることを特徴とする、請求項1〜請求項3のいずれかに記載のニッケル水素電池。
- 前記捕捉材が固体酸からなることを特徴とする、請求項1〜請求項4のいずれかに記載のニッケル水素電池。
- 前記固体酸が陽イオン交換能を持つ樹脂からなることを特徴とする、請求項5記載のニッケル水素電池。
- 前記捕捉材が物理吸着能を有するものからなることを特徴とする、請求項1〜請求項3のいずれかに記載のニッケル水素電池。
- 自動車用電池として使用することを特徴とする、請求項1〜請求項7のいずれかに記載のニッケル水素電池。
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