JP4518896B2 - 受信装置 - Google Patents
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Description
thogonal Frequency Division Multiplexing方式、以下「OFDM方式」と表す)が用い
られている。例えば、OFDM方式は、地上波デジタルテレビジョン放送等に利用されて
いる(例えば、特許文献1参照)。OFDM方式では、多数のサブキャリアを用いてデー
タを送信する。
を送信する形式が採用されている。具体的には、6MHzの帯域が13セグメントに分割
される。中央の1セグメントは、1セグメントだけでデジタル放送信号の送信が可能とな
っており、これにより、1セグメント放送(部分受信放送)ができる。1セグメント放送
は、移動端末向けの放送としての利用が検討されている。
合がある。フェージング環境では、受信信号の振幅が刻々と変化する。この変化に応じて
受信信号の振幅を制御する必要があるが、高速な変化には追従できないため、実際には、
受信信号の振幅の平均値を用いて制御することが多い。
DC)への入力信号の信号レベルがアナログ/デジタル変換器への入力可能範囲を超えて
しまうクリッピングが発生する。入力可能範囲を超えた部分は全て入力可能範囲内の値に
置換されてしまうため、ノイズが発生してしまう。
ことを目的とする。
変換器と、受信信号のクリッピングの発生状況を検出するクリッピング検出部と、クリッ
ピング検出部により検出されたクリッピングの発生状況に基づいて、アナログ/デジタル
変換器への入力信号の振幅を制御する制御部とを備えることを特徴とする。
変換器への入力信号の振幅を、クリッピングの発生頻度が低くなるように制御できる。よ
って、受信装置は、クリッピングの発生頻度を抑えることができる。
号を生成し、入力信号の振幅を制御することが好ましい。これによれば、受信装置は、ク
リッピングの発生状況によって増幅器に対する制御を変化させ、クリッピングの発生頻度
が低下するように制御できる。
生成し、リファレンス電圧をクリッピングの発生状況に基づいて変化させることができる
。これによれば、受信装置は、リファレンス電圧をクリッピングの発生状況に応じて変化
させることにより、クリッピングの発生頻度が低下するように制御するための増幅制御信
号を容易に生成できる。
号レベルの規定値を用いた受信信号のフィルタリング、受信信号の受信電力と受信電力の
規定値との比較、又は、受信電力の規定値を用いた受信信号のフィルタリングの少なくと
も1つにより、クリッピングの発生状況を検出することができる。又、アナログ/デジタ
ル変換器への入力信号には、例えば、地上波デジタル放送によるデジタル放送信号等があ
る。
受信装置を提供することができる。特に、本発明は、直交周波数分割多重変調信号により送信された信号を受信する受信装置に適用して好適である。
DM方式は、映像信号や音声信号を高品質に伝送することができ、周波数利用効率の向上
を図ることができる。OFDM方式は、地上波デジタルテレビジョン放送等に用いられて
いる。以下、デジタル放送信号の送受信を例にとって説明する。
ータを送信する。送信装置は、まず、アナログ信号をデジタル信号に変換し、MPEG(
Moving Picture Experts Group)方式に従ってデータ圧縮を行う。送信装置は、伝送路に
おける電波の反射、ノイズ、フェージング等に起因して発生する誤りを分散させるために
、即ち、誤り耐性を向上させるために、圧縮されたデータに対してバイトインタリーブ、
ビットインタリーブ等を施す。又、送信装置は、データに対して、畳み込み符号化やRS
(Reed Solomon:リードソロモン)符号化を施す。そして、送信装置は、QPSK(Qua
drature Phase Shift Keying)方式、16QAM(Quadrature Amplitude Modulation)
方式等の変調方式を用いてデジタル信号を変調する。
誤りを分散させるために、即ち、誤り耐性を向上させるために、変調後のデジタル信号に
対して時間インタリーブや周波数インタリーブ等を施す。周波数インタリーブは、特定周
波数信号の欠落を補うために行う。そして、送信装置は、デジタル信号を逆高速フーリエ
変換(Inverse Fast Fourier Transform、以下「IFFT」表す)し、直交変調を行
う。最後に、送信装置は、変調後のデジタル信号をアナログ信号に変換し、周波数をRF
(Radio Frequency)に変換し、デジタル放送信号として、受信装置1に送信する。
する。受信装置1は、1セグメント放送によるデジタル放送信号を受信する。尚、受信装
置1は、全セグメントのデジタル放送信号を受信する場合には、受信する帯域が13セグ
メント分になり、処理するデジタル放送信号が13セグメント分になるだけで、ほぼ同様
に受信ができる。
信号を介さずに、直接、周波数変換するダイレクトコンバージョン方式によって、周波数
変換を行う。受信装置1は、図1に示すように、周波数変換器100と、復調器200と
、デコーダ300と、映像/音声出力部400と、アンテナ500と、バンドパスフィル
タ(Band Pass Filter:BPF)600とを備える。
テナ500は、受信したRF信号をバンドパスフィルタ600に入力する。
デジタル放送帯域の信号のみを通過させ、地上波デジタル放送帯域以外の妨害信号を除去
する。地上波デジタル放送帯域は、地上波デジタル放送に用いられるUHF帯域である。
バンドパスフィルタ600は、除去後のRF信号を周波数変換器100に入力する。
ド信号に変換する。周波数変換器100は、LNA(Low Noise Amplifier)101と、
複数のGCA(Gain Control Amplifier)102,104と、電力検出部103と、複数
のミキサ105,106と、90度位相器107と、局部信号発振器108と、複数のL
PF(Low Pass Filter)109,110と、複数の増幅器111,112とを備える
。
A101は、受信装置1の初期段階に設けられ、希望信号と非希望信号を含むRF信号を
増幅する。LNA101は、雑音指数(NF:Noise Figure)が低い低雑音増幅器である
。LNA101は、受信信号のC/N比を決定付ける重要な増幅器である。雑音指数が高
いと、RF信号の受信電力が小さい(電界強度が低い)場合に、十分なC/N比が得られ
ず、必要な希望信号を得ることができない。LNA101は、増幅後のRF信号をGCA
102に入力する。
CA102は、LNA101から入力されたRF信号を、RF信号の受信電力が一定の電
力となるように増幅する。GCA102は、電力検出部103から入力される、GCA1
02の増幅を制御する増幅制御信号に従って増幅を行う。GCA102は、増幅後のRF
信号をGCA104に入力する。以下、ゲイン制御信号増幅器に対する増幅制御信号を特
に「ゲイン制御信号」という。
力検出部103は、検出したRF信号の受信電力と、ミキサ105,106の歪み特性や
GCA102の雑音指数(NF)に基づいて、GCA102の増幅を制御するゲイン制御
信号を生成し、GCA102に入力する。
RF信号に含まれる希望信号が一定の電力となるように増幅するゲイン制御信号増幅器で
ある。GCA104は、復調器200から入力される、GCA104の増幅を制御するゲ
イン制御信号に従って増幅を行う。GCA104は、増幅後のRF信号をミキサ105,
106に入力する。
局部信号発振器108は、チャンネルの選局に応じた局部発振信号を生成する。局部信号
発振器108は、選局したチャンネルの希望周波数中心が直流になるような局部発振信号
を生成する。局部信号発振器108は、1つのミキサ105には直接、局部発振信号を入
力し、他方のミキサ106には、90度位相器107を介して局部発振信号を入力する。
90度位相器107は、局部信号発振器108からの局部発振信号の位相を90度回転さ
せて、ミキサ106に入力する。
局部信号発振器108から入力された局部発振信号を用いて、RF信号の周波数(RF)
をベースバンド信号の周波数に変換(ダウンコンバート)する。ミキサ106は、90度
位相器107により位相が回転された局部発振信号を用いて、RF信号の周波数(RF)
をベースバンド信号の周波数に変換(ダウンコンバート)する。これにより、ベースバン
ド信号のI軸成分(実軸成分)とQ軸成分(虚軸成分)を得ることができる。ミキサ10
5,106は、変換後のベースバンド信号をLPF109,110にそれぞれ入力する。
ち、希望信号だけを通過させ、非希望信号を除去する。LPF109,110は、非希望
信号除去後の希望信号を、増幅器111,112に入力する。
希望信号を増幅する。増幅器111,112は、増幅後の希望信号を復調器200に入力
する。
換器201,202と、制御部203と、FFT処理部204と、周波数デインタリーブ
処理部205と、時間デインタリーブ処理部206と、デマッピング処理部207と、ビ
ットデインタリーブ処理部208と、ビタビ復号部209と、バイトデインタリーブ処理
部210と、RS(リードソロモン)復号部211と、クリッピング検出部215とを備
える。
力信号をデジタル信号に変換する。具体的には、アナログ/デジタル変換器201,20
2は、アナログ信号である希望信号をデジタル信号に変換する。アナログ/デジタル変換
器201,202は、変換後のデジタル信号をFFT処理部204に入力する。
urier Transform、以下「FFT」と表す)する。FFTにより、時間軸に沿った希望信
号が周波数軸に沿った希望信号に変換される。FFT処理部204は、FFT後の周波数
軸の希望信号を周波数デインタリーブ処理部205に入力する。
リーブを施す。周波数デインタリーブは、周波数軸方向に並び替えられた信号を元の状態
に並び替えて戻す処理である。周波数デインタリーブ処理部205は、周波数デインタリ
ーブ後の希望信号を時間デインタリーブ処理部206に入力する。
ブを施す。時間デインタリーブは、時間軸方向に並び替えられた信号を元の状態に並び替
えて戻す処理である。時間デインタリーブ処理部206は、時間デインタリーブ後の希望
信号をデマッピング処理部207に入力する。
。デマッピング処理部207は、例えば、QPSK方式で復調されたI軸信号、Q軸信号
を2ビットのデータに変換する。又、デマッピング処理部207は、16QAM方式で復
調されたI軸信号、Q軸信号を4ビットのデータに変換する。デマッピング処理部207
は、変換後のデータをビットデインタリーブ処理部208に入力する。
替えられたデータを元の状態に並び替えて戻すビットデインタリーブを施す。ビットデイ
ンタリーブ処理部208は、ビットデインタリーブ後のデータをビタビ復号部209に入
力する。
を用いて誤り訂正復号する。ビタビ復号部209は、誤り訂正復号後のデータをバイトデ
インタリーブ処理部210に入力する。
替えられたデータを元の状態に並び替えて戻すバイトデインタリーブを施す。バイトデイ
ンタリーブ処理部210は、バイトデインタリーブ後のデータをRS復号部211に入力
する。
イト誤り訂正復号する。RS復号部211は、誤り訂正復号後のデータをデコーダ300
に入力する。
受信信号の波形を示す。図2において、縦軸は信号レベルであり、横軸は時間である。又
、クリッピングレベルは、アナログ/デジタル変換器201,202への入力可能範囲(
信号レベルの最大値と最小値)を示す。入力可能範囲を超えた部分(信号レベルの最大値
を超えた部分と、信号レベルの最小値未満の部分)は全て入力可能範囲内の値に置換され
てしまう。図2(a)は、通常環境における波形を示し、図2(b)は、フェージング環
境における波形を示す。
ルの最大値以下であり、かつ、最小値以上であり、クリッピングが発生していない。一方
、図2(b)に示すように、フェージング環境では、受信信号の信号レベルがクリッピン
グレベルの最大値を超え、最小値未満となっており、クリッピングが発生してしまう。
号の信号レベルと信号レベルの規定値との比較により検出できる。クリッピング検出部2
15は、アナログ/デジタル変換器201,202から出力される、受信した希望信号の
I軸成分(実軸成分)とQ軸成分(虚軸成分)を検出する。このように、クリッピング検
出部215は、アナログ/デジタル変換器201,202による変換後、FFT前の受信
信号を用いてクリッピングの発生状況を検出することが好ましい。
おく。クリッピング検出部215は、例えば、信号レベルの規定値を、クリッピングレベ
ルの最大値と最小値や、クリッピングレベルの最大値よりも低い値と、最小値よりも高い
値等に設定できる。
値や、最小値よりも高い値を用いることにより、クリッピング発生の可能性が高い状況に
なった場合等、クリッピングの発生を予測できるため、事前にクリッピングの発生を抑制
できる。
値とをそれぞれ比較する。クリッピング検出部215は、I軸成分、Q軸成分の信号レベ
ルが、規定値の最大値を越えた回数と規定値の最小値未満となった回数を、一定期間カウ
ントする。一定期間カウントした回数がクリッピングの発生状況を示す。この場合、回数
が多いほどクリッピング発生量が多く、回数が少ないほどクリッピング発生量が少なく、
0回の場合にはクリッピングが発生していないことを示す。
値以下の回数と規定値の最小値以上の回数を、一定期間カウントしてもよい。この場合、
回数が少ないほどクリッピング発生量が多く、回数が多いほどクリッピング発生量が少な
いことを示す。
x)、最小値が00(hex)の場合に、信号レベルの規定値の最大値をFF(hex)、信号
レベルの規定値の最小値を00(hex)に設定できる。あるいは、クリッピング検出部2
15は、信号レベルの規定値の最大値を(FF−α)(hex)、信号レベルの規定値の最
小値を(00+α)(hex)に設定できる。尚、FF(hex)、00(hex)、α(hex)は
16進数である。
ングにより、クリッピングの発生を検出することもできる。この場合、クリッピング検出
部215は、I軸成分、Q軸成分の信号を、信号レベルの規定値のフィルタによりフィル
タリングし、I軸成分、Q軸成分の信号レベルが、規定値の最大値を越えるもの、規定値
の最小値未満のものだけ通過させる。この場合、フィルタ出力(フィルタリングにより通
過した量)が大きいほどクリッピング発生量が多く、フィルタ出力が小さいほどクリッピ
ング発生量が少なく、フィルタ出力が0の場合にはクリッピングが発生していないことを
示す。
規定値のフィルタによりフィルタリングし、I軸成分、Q軸成分の信号レベルが、規定値
の最大値以下、規定値の最小値以上ものだけを通過させる。この場合、フィルタ出力(フ
ィルタリングにより通過した量)が小さいほどクリッピング発生量が多く、フィルタ出力
が大きいほどクリッピング発生量が少ないことを示す。
電力と受信電力の規定値との比較、又は、受信電力の規定値を用いた受信信号のフィルタ
リングにより、クリッピングを検出してもよい。この場合、クリッピング検出部215は
、受信電力の規定値(最大値)を予め設定しておく。
虚軸成分)をそれぞれ二乗し、二乗した値を加算して受信電力を求める。クリッピング検
出部215は、求めた受信電力と受信電力の規定値とを比較し、受信電力が規定値を越え
る回数を、一定期間カウントする。一定期間カウントした回数がクリッピングの発生状況
を示す。この場合、回数が多いほどクリッピング発生量が多く、回数が少ないほどクリッ
ピング発生量が少なく、0回の場合にはクリッピングが発生していないことを示す。又、
クリッピング検出部215は、求めた受信電力が規定値以下の回数を、一定期間カウント
してもよい。この場合、回数が少ないほどクリッピング発生量が多く、回数が多いほどク
リッピング発生量が少ないことを示す。
ルタリングし、受信電力が規定値を越えるものだけ通過させる。この場合、フィルタ出力
(フィルタリングにより通過した量)が大きいほどクリッピング発生量が多く、フィルタ
出力が小さいほどクリッピング発生量が少なく、フィルタ出力が0の場合にはクリッピン
グが発生していないことを示す。あるいは、クリッピング検出部215は、受信信号を受
信電力の規定値のフィルタによりフィルタリングし、受信電力が規定値以下のものだけを
通過させる。この場合、フィルタ出力(フィルタリングにより通過した量)が小さいほど
クリッピング発生量が多く、フィルタ出力が大きいほどクリッピング発生量が少ないこと
を示す。
と、信号レベルや受信電力の規定値との比較によるカウントの回数で、クリッピングの発
生状況を示すことができる。又、クリッピング検出部215は、信号レベルや受信電力の
規定値を用いた受信信号のフィルタリングによるフィルタ出力で、クリッピングの発生状
況を示すこともできる。
203に入力する。クリッピング検出部215は、信号レベルが規定値の最大値を越える
回数と規定値の最小値未満の回数をカウントした場合、受信電力が規定値の最大値を越え
る回数をカウントした場合、受信信号を信号レベルの規定値のフィルタによりフィルタリ
ングし、規定値の最大値を越えるものと、規定値の最小値未満のものだけ通過させた場合
、受信信号を受信電力の規定値のフィルタによりフィルタリングし、規定値の最大値を越
えるものだけ通過させた場合には、回数やフィルタ出力に1を越える倍率を乗算した値を
、制御部203に入力する。
値以上の回数をカウントした場合、受信電力が規定値の最大値以下の回数をカウントした
場合、受信信号を信号レベルの規定値のフィルタによりフィルタリングし、規定値の最大
値以下、規定値の最小値以上のものだけ通過させた場合、受信信号を受信電力の規定値の
フィルタによりフィルタリングし、規定値の最大値以下のものだけ通過させた場合には、
回数の逆数やフィルタ出力の逆数に1を越える倍率を乗算した値や、回数やフィルタ出力
に1未満の倍率を乗算した値を、制御部203に入力する。尚、倍率は、リファレンス電
圧や、ループゲイン等に基づいて設定できる。
を定めておき、カウントした回数が回数の規定値を越えるか否かや、フィルタ出力がフィ
ルタ出力の規定値を超えるか否かを判定し、クリッピングが、制御部203による制御が
必要なほど発生しているか否かを判定するようにしてもよい。この場合、クリッピング検
出部215は、制御部203による制御が必要でないと判定している間は、0を制御部2
03に入力する。
に基づいて、アナログ/デジタル変換器201,202への入力信号の振幅を制御する。
制御部203は、リファレンス電圧生成部213と、電力検出部212と、減算器216
と、差動増幅器214とを備える。
ル信号の受信電力を検出する。電力検出部212は、アナログ/デジタル変換器201,
202それぞれから出力されるI軸成分(実軸成分)とQ軸成分(虚軸成分)を検出し、
それぞれ二乗する。電力検出部212は、二乗した値を加算して受信電力を求める。電力
検出部212は、求めた受信電力を差動増幅器214に入力する。
成する。リファレンス電圧生成部213は、生成したリファレンス電圧を減算器216を
介して差動増幅器214に入力する。リファレンス電圧生成部213は、例えば、ミキサ
105,106の歪み特性やGCA104の雑音指数(NF)に基づいて、リファレンス
電圧を生成できる。
、クリッピング検出部215から入力されるクリッピングの発生状況に応じた値を減算す
る。減算器216は、減算により得た新たなリファレンス電圧を差動増幅器214に入力
する。
り調整されて入力されるリファレンス電圧とを比較する。差動増幅器214は、比較結果
に応じて、GCA104を制御するゲイン制御信号を生成する。差動増幅器214は、受
信電力とリファレンス電圧が等しくなるようにGCA104を制御するゲイン制御信号を
生成する。そのため、差動増幅器214は、電力検出部212から入力される受信電力と
リファレンス電圧が等しい場合には、現在のGCA104による増幅を適切と判断し、維
持するようなゲイン制御信号を生成する。
ないと判断された場合には、クリッピング検出部215から減算器216に入力される値
は0となる。そのため、リファレンス電圧生成部213が生成したリファレンス電圧は減
算器216により調整されない。よって、差動増幅器214は、受信電力とリファレンス
電圧生成部213が生成したリファレンス電圧が等しくなるように制御するゲイン制御信
号を生成する。
況であると判断された場合には、クリッピング検出部215から減算器216には、発生
状況に応じた、0ではない値が入力される。そのため、リファレンス電圧生成部213が
生成したリファレンス電圧は、減算器216において、クリッピングの発生状況に応じた
分だけ低減される。そして、差動増幅器214は、受信電力と減算器216により調整さ
れたリファレンス電圧が等しくなるように、GCA104を制御するゲイン制御信号を生
成する。即ち、差動増幅器214は、GCA104による増幅を低減させるようなゲイン
制御信号を生成する。
4が出力する受信信号の振幅は小さくなる。即ち、アナログ/デジタル変換器201,2
02への入力信号の振幅が小さくなる。その結果、クリッピングの発生頻度が低減される
。
り、アナログ/デジタル変換器201,202への入力信号の振幅を制御できる。そのた
め、受信装置1は、クリッピングの発生状況によってGCA104に対する制御を変化さ
せ、クリッピングの発生頻度が低下するように制御できる。具体的には、制御部203は
、クリッピング検出部215によるクリッピングの発生頻度が高くなると、GCA104
を制御して、アナログ/デジタル変換器201,202への入力信号の振幅を低減させる
ことができる。
行う。そのため、制御部203は、GCA104による増幅を制御することにより、アナ
ログ/デジタル変換器201,202への入力信号となる希望信号の振幅を適切に制御す
ることができる。
た希望信号の受信電力)とリファレンス電圧とを用いて生成し、リファレンス電圧をクリ
ッピングの発生状況に基づいて変化させることにより、GCA104を制御できる。その
ため、受信装置1は、リファレンス電圧をクリッピングの発生状況に応じて変化させるこ
とにより、クリッピングの発生頻度が低下するように制御するための増幅制御信号(ゲイ
ン制御信号)を容易に生成できる。
声データとして出力する。デコーダ300は、MPEGデコード処理部301と、デジタ
ル/アナログ変換器302とを備える。
タを伸長し、デジタル/アナログ変換器302に入力する。デジタル/アナログ変換器3
02は、入力されたデジタルデータをアナログ映像データやアナログ音声データに変換し
、映像/音声出力部400に出力する。
示す。クリッピング検出部215は、クリッピングの発生状況を検出する(S101)。
制御部203は、クリッピング検出部215によるクリッピングの発生状況に応じたゲイ
ン制御信号を生成する(S102)。GCA104は、ゲイン制御信号に基づいて増幅を
行い、アナログ/デジタル変換器201,202への入力信号の振幅を調整する(S10
3)。
ル変換器201,202への入力信号の振幅を、クリッピングの発生頻度が低くなるよう
に制御できる。よって、受信装置1は、クリッピングの発生頻度を抑えることができる。
、低いリファレンス電圧を設定し、GCA104による増幅を小さく設定する方法が考え
られる。しかし、この場合には、得られる希望信号の振幅が常に小さくなってしまうため
、受信装置全体の精度を上げる必要が生じる。例えば、8ビット精度の受信装置に対して
12dBのクリッピングを考慮した場合、10ビット精度の受信装置が必要になり、回路規
模を増大させてしまう。
ピングの発生頻度を容易に抑えることができる。特に、受信装置1は、地上波デジタル放
送における1セグメント放送による放送信号を受信する受信装置に適している。即ち、受
信装置1は、自動車に搭載される受信装置や携帯電話等、移動しながら受信する受信装置
に適している。受信装置1であれば、フェージング環境のようなクリッピングが発生しや
すい環境で受信する場合であっても、その発生を抑制することができ、クリッピングによ
る影響を軽減できる。
本発明は、上記実施形態に限定されず、種々の変更が可能である。例えば、図4に示す
ようなRF信号から、ベースバンド信号ではなく、低IF(Low−Intermediate Frequen
cy)信号に周波数変換する低IF方式(Low−IF方式)によって周波数変換を行う受信装
置1aを用いることができる。図4では、図1に示した受信装置1と同様の構成について
は同一の符号を付して説明を省略する。受信装置1aは、周波数変換器100aと、復調
器200aと、デコーダ300と、映像/音声出力部400と、アンテナ500と、バン
ドパスフィルタ600とを備える。
部103と、ミキサ106と、局部信号発振器108と、多相フィルタ(Poly Phase F
ilter)110aと、増幅器112とを備える。このように、低IF方式の周波数変換器
100aは、ダイレクトコンバージョン方式の周波数変換器100と、GCA104以降
が分岐せずに、ミキサ106、増幅器112の1系統になっており、LPF110が多相
フィルタ110aになっており、90度位相器107を備えていない点が異なっており、
他の構成は実質的に同様である。
になるような局部発振信号を生成する。ミキサ106は、RF信号を低IF信号に変換す
る。ミキサ106は、局部信号発振器108から入力された局部発振信号を用いて、RF
信号の周波数(RF)を低IFに変換(ダウンコンバート)する。ミキサ106は、変換
後の低IF信号を多相フィルタ110aに入力する。
去する。このようにして、多相フィルタ110aは、希望信号だけを通過させて、非希望
信号を除去する。多相フィルタ110aは、非希望信号除去後の希望信号を増幅器112
に入力する。
部203と、FFT処理部204と、周波数デインタリーブ処理部205と、時間デイン
タリーブ処理部206と、デマッピング処理部207と、ビットデインタリーブ処理部2
08と、ビタビ復号部209と、バイトデインタリーブ処理部210と、RS復号部21
1と、クリッピング検出部215とを備える。このように、低IF方式の復調器200a
は、ダイレクトコンバージョン方式の復調器200と、アナログ/デジタル変換器201
が1つであり、I/Q変換部217を備える点が異なっており、他の構成は実質的に同様
である。
号である希望信号をデジタル信号に変換する。アナログ/デジタル変換器201は、変換
後のデジタル信号をI/Q変換部217に入力する。I/Q変換部217は、低IF信号
をI軸成分(実軸成分)とQ軸成分(虚軸成分)に変換し、FFT処理部204に入力す
る。又、クリッピング検出部215、電力検出部212は、I/Q変換部217から出力
される、受信した希望信号のI軸成分(実軸成分)とQ軸成分(虚軸成分)を検出する。
これらの点以外は、受信装置1aは、受信装置1と実質的に同様である。
3は、リファレンス電圧を固定値として、一旦、ゲイン制御信号を生成する。そして、制
御部203は、そのゲイン制御信号にクリッピングの発生状況に応じた値を乗算し、最終
的なゲイン制御信号を生成するようにしてもよい。又、制御部203は、GCA102や
増幅器111,112に対する増幅制御信号を生成し、GCA102や増幅器111,1
12を制御するようにしてもよい。
明したが、本発明の受信装置1,1aは、デジタル放送信号の受信に限定されず、様々な
信号の受信に適用できる。又、増幅器111,112に代えてGCAを用いてもよい。即
ち、上記実施形態以外にも様々な回路構成が考えられる。
100,100a…周波数変換器
101…LNA
102,104…GCA
103…電力検出部
105,106…ミキサ
107…90度位相器
108…局部信号発振器
109,110…LPF
110a…多相フィルタ
111,112…増幅器
200,200a…復調器
201,202…アナログ/デジタル変換器
203…制御部
204…FFT処理部
205…周波数デインタリーブ処理部
206…時間デインタリーブ処理部
207…デマッピング処理部
208…ビットデインタリーブ処理部
209…ビタビ復号部
210…バイトデインタリーブ処理部
211…復号部
211…RS復号部
212…電力検出部
213…リファレンス電圧生成部
214…差動増幅器
215…クリッピング検出部
216…減算器
217…I/Q変換部
300…デコーダ
301…MPEGデコード処理部
302…デジタル/アナログ変換器
400…映像/音声出力部
500…アンテナ
600…バンドパスフィルタ
Claims (3)
- アナログ信号をデジタル信号に変換するアナログ/デジタル変換器と、
受信信号のクリッピングの発生状況を検出するクリッピング検出部と、
該クリッピング検出部により検出されたクリッピングの発生状況に基づいて、前記アナログ/デジタル変換器への入力信号の振幅を制御する制御部と、を備え、
前記クリッピング検出部は、受信信号のI軸成分およびQ軸成分の信号レベルと、クリッピング信号レベルの最大値よりも低い値に予め設定された最大規定値およびクリッピング信号レベルの最小値よりも高い値に予め設定された最小規定値との比較を行い、
受信信号レベルが前記最大規定値よりも大きい場合、または、受信信号レベルが前記最小規定値よりも小さい場合、前記制御部は前記アナログ/デジタル変換器への入力信号の振幅を小さくする制御を行うことを特徴とする受信装置。 - アナログ信号をデジタル信号に変換するアナログ/デジタル変換器と、
受信信号のクリッピングの発生状況を検出するクリッピング検出部と、
該クリッピング検出部により検出されたクリッピングの発生状況に基づいて、前記アナログ/デジタル変換器への入力信号の振幅を制御する制御部と、を備え、
前記クリッピング検出部は、受信信号のI軸成分およびQ軸成分の信号レベルと、予め設定されたクリッピング信号レベルの最大規定値および予め設定されたクリッピング信号レベルの最小規定値との比較を行い、所定期間に前記I軸成分およびQ軸成分の信号レベルが前記最大規定値を超えた回数および前記最小規定値未満となった回数をカウントし、
カウントした値が所定回数より多い場合、前記制御部は前記アナログ/デジタル変換器への入力信号の振幅を小さくする制御を行なうことを特徴とする受信装置。 - アナログ信号をデジタル信号に変換するアナログ/デジタル変換器と、
受信信号のクリッピングの発生状況を検出するクリッピング検出部と、
該クリッピング検出部により検出されたクリッピングの発生状況に基づいて、前記アナログ/デジタル変換器への入力信号の振幅を制御する制御部と、を備え、
前記クリッピング検出部は、受信信号の電力と、予め定めた受信電力の最大規定値および最小規定値との比較を行い、所定期間に受信信号の電力が前記最大規定値を超えた回数および受信信号の電力が前記最小規定値未満となった回数をカウントし、
カウントした値が所定回数より多い場合、前記制御部は前記アナログ/デジタル変換器への入力信号の振幅を小さくする制御を行なうことを特徴とする受信装置。
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