JP4517910B2 - 有機エレクトロルミネッセンス素子ならびにこれを備えた照明装置および表示装置 - Google Patents

有機エレクトロルミネッセンス素子ならびにこれを備えた照明装置および表示装置 Download PDF

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Description

本発明は、白色光を発する有機エレクトロルミネッセンス素子およびこれを備えた表示装置もしくは照明装置に関する。
白色光を発する有機エレクトロルミネッセンス素子(以下有機EL素子とする。)は、液晶表示装置においてバックライトと呼ばれる照明装置として設けられたり、照明光源として用いられたりしている。
有機EL素子が液晶表示装置のバックライトとして用いられる場合、液晶パネルの裏面に配置され、その照射光が液晶層によって変調されることで画像表示がなされる。バックライトとしては、有機EL素子の他に、LEDや陰極管も用いられているが、LEDは点光源、陰極管は線光源であるため、これらから発した光を導光板によって液晶パネルの背面に導く必要があり、装置が厚くなる、光量にムラを生じる、などの欠点があった。しかし、有機EL素子は面光源であるため、導光板は不要であり、また光量にムラがなく一様な照射光が得られる。
また、照明光源としては、低消費電力かつ高輝度であるため、蛍光灯やタングステン球に代わるものとして用いることが可能である。
ここで、図9を用いて一般的な有機EL素子の構成について説明する。有機EL素子110は、ガラスなどからなる透明基板111に、第1の電極112、発光層114および第2の電極115が順に設けられている。第1の電極112は、透明基板111にスパッタリングなどによってITO(Indium Tin Oxide)またはIZO(Indium Zinc Oxide)膜を成膜して形成した、透明なものである。発光層114は、第1の電極112に有機発光材料を成膜して形成する。第2の電極115は、発光層114に真空蒸着法などによって金属を蒸着して形成する。
発光層114では、第1の電極112と第2の電極115との間に電圧を印加することによって陽極である第1の電極112から注入された正孔と陰極である第2の電極115から注入された電子とが再結合して発光する。この光が第1の電極112および透明基板111を透過することで、使用者には有機EL素子110が発光して見える。発光層114は添加するドーパントによって発する光の波長を変化させることが可能である。
有機EL素子110で白色の光を得る方法としては、2波長の光を混合する方法(2波長型)と、3波長の光を混合する方法(3波長型)とがある。2波長型としては、単層または2層の発光層114に青色およびその補色である橙色を発光させる方法(EL+EL)と、青色に発光する単層の発光層114の近傍にその発光を吸収して橙色の蛍光を発する蛍光体またはリン光を発するリン光体を設ける方法(EL+PL)とが挙げられる。ここで、ELはElectro Luminescenceを、PLはPhoto Luminescenceを意味する。
3波長型としては、単層、2層または3層の発光層114に青色、緑色および赤色を発光させる方法(EL+EL+EL)と、青色に発光する単層の発光層114の近傍にその発光を吸収して緑色および赤色に発光する蛍光体またはリン光体を設ける方法(EL+PL+PL)と、紫外線を発する単層の発光層114の近傍にその発光を吸収して青色、緑色および赤色に発光する蛍光体またはリン光体を設ける方法(EL+PL+PL+PL)とが挙げられる。
発光層114の発光には、添加するドーパントによって一般に蛍光とリン光の2種類があるが、現在の技術水準において、それぞれ発する色の発光効率および発光寿命について表1に示すような特徴がある。表1において、「可」は「優良」、「良好」よりは劣るが実用は不可能ではないレベルであることを示している。
Figure 0004517910
表1から分かるように、蛍光、リン光とも緑色の発光については他の色と比べて発光効率、発光寿命ともほぼ優れている。しかし、蛍光では青色の発光寿命、赤色の発光効率および発光寿命については緑色より劣っており、リン光では青色の発光寿命が他の色と比べて非常に短い。
有機EL素子の場合、発光輝度と電流密度がほぼ比例するため、発光輝度を高めるためには印加電圧を高くし、注入電流を増やして電流密度を上げればよい。しかし、発光寿命は電流密度の1.5〜2乗に反比例して悪くなるため、できるだけ電流密度すなわち印加電圧を低くして、発光した光はできるだけ効率よく使いたいという要求がある。
図9の有機EL素子110のような層構成を備える有機EL素子は、発光層114から発した光のうち透明基板111から外部に出ることができるものの割合、すなわち光の取り出し効率が15〜20%程度と少ないという問題がある。これは、臨界角以上の角度で透明基板111と空気との界面に入射する光は全反射を起こして透明基板111の観察面からは外部に出られないことや、透明基板111と第1の電極112との界面および第1の電極と112と発光層114との界面でも入射角の大きな光が全反射によって第1の電極112および発光層114で導波して透明基板111の観察面から外部に出られず、有機EL素子110の側面方向に逃げるためと考えられている。
この光の取り出し効率を向上させる方法として、特許文献1では透明基板と第1の電極との界面、第1の電極と発光層との界面、または透明基板と外界との界面などに回折格子を形成する方法が提案されている。これによると、ブラッグ回折によって光の進行方向を屈折とは異なり、特定の方向に変えることができるため、発光層から発生した光のうち全反射によって各層を導波する光を、回折格子によって外部に取り出し、光の取り出し効率を向上させるものである。
特開平11−283751号公報(第3頁、第4頁、図2)
回折格子は、その格子の形状および格子定数によって決定される特定の波長範囲の光だけ回折を起こすため、広い範囲の波長の光が同時に発する白色光源としての有機EL素子にこれを設けた場合、光の取り出し効率が波長によってばらついてしまい、色のバランスが崩れ、白色の品質を低下させてしまう可能性がある。
白色光源の有機EL素子としては、前述したように2波長型または3波長型のものがあり、その発光寿命は、2波長型および3波長型の青色または紫外光を発光させるものでは青色または紫外光の発光に依存し、3波長型の青色、緑色および赤色の3色を発光させるものではこれらのうち発光寿命の短い青色および赤色の発光に依存する。
そこで、本発明は、回折格子を設けることによって青色、赤色などの発光効率や発光寿命の劣る特定色の光の取り出し効率が向上し、発光寿命が改善され、かつ高品質の白色を得ることのできる白色有機EL素子およびこれを備えた液晶装置もしくは照明装置を提供することを目的とする。
(1)上記目的を達成するために本発明は、透明基板上に、第1の電極、互いに異なる波長の光を発光する複数の発光材料を有する発光層、第2の電極を順に備え、白色に発光する有機EL素子において、前記透明基板と前記第1の電極との界面、前記第1の電極と前記発光層との界面または前記発光層と前記第2の電極との界面に2次元的な周期屈折率分布を持つ回折格子を備え、前記複数の発光材料のうち、発光効率および発光寿命のうち少なくとも一方が他の発光材料のいずれかよりも劣る第1の発光材料の発光する光の波長に相当する波長の光の取り出し効率が、他の発光材料の発光する光の波長に相当する光の取り出し効率よりも高くなるように前記回折格子の屈折率分布の周期が設定されていることを特徴とする。
(2)また本発明は、上記構成の有機EL素子において、前記第1の発光材料の発光する光の空気中での波長が青色乃至紫外光に相当する領域に存在することを特徴とする。
(3)また本発明は、上記構成の有機EL素子において、前記発光層は、前記複数の発光材料に第2の発光材料を含み、前記回折格子は、回折格子の第1の回折を利用して前記第1の発光材料および前記第2の発光材料のうち発光する光の波長が長い方の発光する光の波長に相当する光の取り出し効率を高め、回折格子の前記第1の回折よりも高次の第2の回折を利用して前記第1の発光材料および前記第2の発光材料のうち発光する光の波長が短い方の発光する光の波長に相当する光の取り出し効率を高めることを特徴とする。
(4)また本発明は、上記構成の有機EL素子において、前記第1の発光材料の発光する光の空気中での波長が青色乃至紫外光に相当する領域に存在し、前記第2の発光材料の発光する光の空気中での波長が赤色領域に存在することを特徴とする。
(5)また本発明は、上記構成の有機EL素子において、前記回折格子で回折する光の空気中での波長が第1の波長λ1以上でλ1より大きい第2の波長λ2以下であり、前記有機EL素子内の光が感じる実効屈折率がnであるとき、前記回折格子が、格子定数がλ1/n以上λ2/n以下の正方格子であることを特徴とする。
(6)また本発明は、上記構成の有機EL素子において、前記回折格子で回折する光の空気中での波長が第1の波長λ1以上でλ1より大きい第2の波長λ2以下であり、前記有機EL素子内の光が感じる実効屈折率がnであるとき、前記回折格子が、格子定数が(2/√3×λ1/n)以上(2/√3×λ2/n)以下の三角格子であることを特徴とする。
(7)また本発明は、上記構成の有機EL素子において、前記第1の波長λ1が360nmであり、前記第2の波長λ2が500nmであることを特徴とする。
(8)また本発明は、上記構成の有機EL素子において、前記第1の波長λ1が610nmであり、前記第2の波長λ2が700nmであることを特徴とする。
(9)また本発明は、上記構成の有機EL素子において、前記発光層が発した、空気中での波長が360nm以上500nm以下の光を吸収して白色に変換する蛍光体またはリン光体を備えたことを特徴とする。
(10)また本発明は、透明基板上に、第1の電極、発光層、第2の電極を順に備え、白色に発光する有機EL素子において、前記透明基板と前記第1の電極との界面、前記第1の電極と前記発光層との界面または前記発光層と前記第2の電極との界面に2次元的な周期屈折率分布を持つ回折格子を備え、前記回折格子が、格子定数が220nm以上290nm以下の正方格子であることを特徴とする。
(11)また本発明は、透明基板上に、第1の電極、発光層、第2の電極を順に備え、白色に発光する有機EL素子において、前記透明基板と前記第1の電極との界面、前記第1の電極と前記発光層との界面または前記発光層と前記第2の電極との界面に2次元的な周期屈折率分布を持つ回折格子を備え、前記回折格子が、格子定数が250nm以上330nm以下の三角格子であることを特徴とする。
(12)また本発明は、透明基板上に、第1の電極、発光層、第2の電極を順に備え、白色に発光する有機EL素子において、前記透明基板と前記第1の電極との界面、前記第1の電極と前記発光層との界面または前記発光層と前記第2の電極との界面に2次元的な周期屈折率分布を持つ回折格子を備え、前記回折格子が、格子定数が360nm以上410nm以下の正方格子であることを特徴とする。
(13)また本発明は、透明基板上に、第1の電極、発光層、第2の電極を順に備え、白色に発光する有機EL素子において、前記透明基板と前記第1の電極との界面、前記第1の電極と前記発光層との界面または前記発光層と前記第2の電極との界面に2次元的な周期屈折率分布を持つ回折格子を備え、前記回折格子が410nm以上488nm以下の三角格子であることを特徴とする。
(14)また本発明にかかる照明装置は、上記構成の有機EL素子を備えたことを特徴とする。
(15)また本発明にかかる液晶表示装置は、上記構成の有機EL素子を備えたことを特徴とする。
本発明によると、発光層と第1の電極との界面または第1の電極と透明基板との界面に設けられた2次元的な周期屈折率分布を持つ回折格子による回折によって、他の発光材料よりも発光効率および発光寿命の劣る第1の発光材料の発光する光の波長に相当する波長の光の取り出し効率が、他の発光材料の発光する光の波長に相当する光の取り出し効率よりも高くすることができ、印加電圧を高くしなくても第1の発光材料の発光する光の輝度を上げることができるため、発光寿命の長い有機EL素子を得ることができる。
また本発明によると、回折格子による第1の回折と、第1の回折よりも高次の第2の回折を利用し、第1の発光材料および第2の発光材料の発光する光の波長に相当する波長の光の、それぞれの取り出し効率を高くすることができ、印加電圧を高くしなくても第1の発光材料および第2の発光材料の発光する光の輝度を上げることができるため、発光寿命の長い有機EL素子を得ることができる。
また本発明によると、上記構成の有機EL素子を備えることによって、高輝度、長寿命の照明装置を得ることができる。
また本発明によると、上記構成の有機EL素子を備えることによって、高輝度、長寿命のバックライトを備えた表示装置を得ることができる。
<第1の実施形態>
本発明の第1の実施形態について、図1〜3を用いて説明する。図1は、第1の実施形態にかかる有機EL素子の概略構成図、図2は正方格子である回折格子の拡大した部分平面図、図3は三角格子である回折格子の拡大した部分平面図である。
まず、有機EL素子10の構成について説明する。図1に示すように、有機EL素子10は、透明基板11に、第1の電極12、回折格子13、発光層14および第2の電極15が順に設けられている。
透明基板11としては、透明であればガラスや樹脂などの材料を用いることができる。ガラス、プラスチック等の種類には特に限定はないが、好ましく用いられるものとしては、ガラス、石英、透明樹脂フィルムを挙げることができる。特に好ましいものは、有機EL素子10にフレキシブル性を与えることが可能な樹脂フィルムである。樹脂フィルムの表面には、無機物、有機物の被膜またはその両者のハイブリッド被膜が形成されていてもよく、水蒸気透過度が0.01g/m2・day・atm以下のバリア性フィルムであることが好ましく、更には、酸素透過度10-3g/m2/day以下、水蒸気透過度10-5g/m2/day以下の高バリア性フィルムであることが好ましい。
該バリア膜を形成する材料としては、水分や酸素など素子の劣化をもたらすものの浸入を抑制する機能を有する材料であればよく、例えば、酸化珪素、二酸化珪素、窒化珪素などを用いることができる。更に該膜の脆弱性を改良するためにこれら無機層と有機材料からなる層の積層構造を持たせることがより好ましい。無機層と有機層の積層順については特に制限はないが、両者を交互に複数回積層させることが好ましい。
該バリア膜の形成方法については、特に限定はなく、例えば真空蒸着法、スパッタリング法、反応性スパッタリング法、分子線エピタキシー法、クラスタ−イオンビーム法、イオンプレーティング法、、プラズマ重合法、大気圧プラズマ重合法、プラズマCVD法、レーザーCVD法、熱CVD法、コーティング法などを用いることができるが、特開2004−68143号に記載されているような大気圧プラズマ重合法によるものが特に好ましい。
陽極である第1の電極12としては、仕事関数の大きい(4eV以上)金属、合金、電気伝導性化合物及びこれらの混合物を電極物質とするものが好ましく用いられる。このような電極物質の具体例としてはAu等の金属、CuI、ITO(Indium Tin Oxide)、SnO2、ZnO等の導電性透明材料が挙げられる。第1の電極12はこれらの電極物質を蒸着やスパッタリング等の方法により、透明基板11上に薄膜を形成させ、フォトリスグラフィ等の手法で所望の形状のパターンを形成する。第1の電極12より発光を取り出す場合には、透過率を10%より大きくすることが望ましく、また陽極としてのシート抵抗は数百Ω/□以下が好ましい。更に膜厚は材料にもよるが、通常10〜1000nm、好ましくは10〜200nmの範囲で選ばれる。また、第1の電極12には、発光層14との界面に回折格子13が形成されている。
陰極である第2の電極15としては、仕事関数の小さい(4eV以下)金属(電子注入性金属と称する)、合金、電気伝導性化合物及びこれらの混合物を電極物質とするものが用いられる。このような電極物質の具体例としては、ナトリウム、ナトリウム−カリウム合金、マグネシウム、リチウム、マグネシウム/銅混合物、マグネシウム/銀混合物、マグネシウム/アルミニウム混合物、マグネシウム/インジウム混合物、アルミニウム/酸化アルミニウム(Al23)混合物、インジウム、リチウム/アルミニウム混合物、希土類金属等が挙げられる。第2の電極15はこれらの電極物質を蒸着やスパッタリング等の方法により薄膜を形成させることにより、作製することができる。また、陰極としてのシート抵抗は数百Ω/□以下が好ましく、膜厚は通常10nm〜5μm、好ましくは50〜200nmの範囲で選ばれる。
発光層14は、第1の電極12、第2の電極15、後述する電子輸送層または正孔輸送層から注入されてくる電子及び正孔が再結合して燐光もしくは蛍光を発する層であり、発光する部分は発光層14の層内であっても発光層14と隣接層との界面であってもよい。
近年、プリンストン大から励起三重項からの燐光発光を用いる有機EL素子の報告がされて以来(M.A.Baldo et al.,nature、395巻、151〜154頁(1998年))、室温で燐光を示す材料の研究が活発になってきている(例えば、M.A.Baldo et al.,nature、403巻、17号、750〜753頁(2000年)、米国特許第6,097,147号明細書等)。励起三重項を使用すると、内部量子効率の上限が100%となるため、励起一重項の場合に比べて原理的に発光効率が最大4倍となり、発光効率を著しく向上させることができる。
The 10th International Workshop on Inorganic and Organic Electroluminescence(EL’00、浜松)では、燐光性化合物についていくつかの報告がなされている。例えば、Ikaiらはホール輸送性の化合物を燐光性化合物のホストとして用いている。また、M.E.Tompsonらは各種電子輸送性材料を燐光性化合物のホストとして、これらに新規なイリジウム錯体をドープして用いている。更に、Tsutsuiらはホールブロック層の導入により高い発光効率を得ている。
燐光性化合物のホスト化合物については、例えば、C.Adachi et al.,Appl.Phys.Lett.,77巻、904頁(2000年)等に詳しく記載されている。
また、ホスト化合物、及びドーパント化合物として燐光性化合物を各々含有する発光層を有する素子において、前記ホスト化合物としてカルバゾール誘導体を適用した例としては、4,4′−N,N′−dicarbazole−biphenyl(CBP)等が最も一般的である。CBP以外のカルバゾール誘導体としては、特開2001−257076号公報、同2002−105445号公報等に高分子タイプが、同2001−313179号公報、同2002−75645号公報等、中でも特定構造を有するカルバゾール誘導体が記載されている。
これら従来の化合物においては、発光輝度および耐久性を両立しうる構成が課題で、特に、緑色より短波な発光については緑より長波長に比べて発光効率が低いことが課題となっている。
本発明の有機EL素子10の発光層14においても、以下に示すホスト化合物とリン光性化合物(リン光発光性化合物ともいう)が含有されることが好ましい。
公知のホスト化合物の具体例としては、以下の文献に記載されている化合物が挙げられる。特開2001−257076号公報、特開2002−308855号公報、同2001−313179号公報、同2002−319491号公報、同2001−357977号公報、同2002−334786号公報、同2002−8860号公報、同2002−334787号公報、同2002−15871号公報、同2002−334788号公報、同2002−43056号公報、同2002−334789号公報、同2002−75645号公報、同2002−338579号公報、同2002−105445号公報、同2002−343568号公報、同2002−141173号公報、同2002−352957号公報、同2002−203683号公報、同2002−363227号公報、同2002−231453号公報、同2003−3165号公報、同2002−234888号公報、同2003−27048号公報、同2002−255934号公報、同2002−260861号公報、同2002−280183号公報、同2002−299060号公報、同2002−302516号公報、同2002−305083号公報、同2002−305084号公報、同2002−308837号公報等。
リン光性化合物は、有機EL素子の発光層に使用される公知のものの中から適宜選択し
て用いることができるが、好ましくは元素の周期表で8族〜10族の金属を含有する錯体系化合物であり、更に好ましくはイリジウム化合物、オスミウム化合物、または白金化合物(白金錯体系化合物)、希土類錯体であり、中でも最も好ましいのはイリジウム化合物である。
発光層14は上記化合物を、例えば、真空蒸着法、スピンコート法、キャスト法、LB法、インクジェット法等の公知の薄膜化法により製膜して形成することができる。
本発明においては、発光層14は発光極大波長が各々430〜480nm、510〜550nm、600〜640nmの範囲にある発光スペクトルの異なる少なくとも3層以上の層を含む。発光極大波長が430〜480nmにある層を青発光層、510〜550nmにある層を緑発光層、600〜640nmの範囲にある層を赤発光層と以下称する。発光層の積層順としては、特に制限はなく、また各発光層間に非発光性の中間層を有していてもよい。本発明においては、少なくとも一つの青発光層が、全発光層中最も第1の電極12に近い位置に設けられていることが好ましい。
発光層14の膜厚の総和は特に制限はないが、通常2nm〜5μm、好ましくは2〜200nmの範囲で選ばれる。本発明においては、更に10〜20nmの範囲にあるのが好ましい。
個々の発光層の膜厚は、好ましくは2〜100nmの範囲で選ばれ、2〜20nmの範囲にあるのが更に好ましい。青、緑、赤の各発光層の膜厚の関係については、特に制限はないが、3発光層中、青発光層(複数層ある場合はその総和)が最も厚いことが好ましい。
また、本発明に用いられる封止手段としては、例えば封止部材(不図示)と、透明基板11と第1の電極12と第2の電極、とを接着剤で接着する方法を挙げることができる。封止部材としては、有機EL素子10の表示領域を覆うように配置されておればよく、凹板状でも、平板状でもよい。また、透明性、電気絶縁性は特に問わない。具体的には、ガラス板、ポリマー板・フィルム、金属板・フィルム等が挙げられる。
また、本発明にかかる有機EL素子10の構成として、上記のものの他に、例えば陽極/発光層ユニット/電子輸送層/陰極からなるもの、陽極/正孔輸送層/発光層ユニット/電子輸送層/陰極からなるもの、陽極/正孔輸送層/発光層ユニット/正孔阻止層/電子輸送層/陰極からなるもの、陽極/正孔輸送層/発光層ユニット/正孔阻止層/電子輸送層/陰極バッファー層/陰極からなるもの、陽極/陽極バッファー層/正孔輸送層/発光層ユニット/正孔阻止層/電子輸送層/陰極バッファー層/陰極からなるものが挙げられるが、本発明はこれらに限定されるものではない。また、正孔注入層、中間層、電子輸送層、電子注入層等のその他の層を備えていてもよい。
ここで、本発明の有機EL素子の構成層として用いられる、注入層、阻止層、電子輸送層等について説明する。
注入層とは、駆動電圧低下や発光輝度向上のために電極と有機層間に設けられる層のことで、必要に応じて設けられる。電子注入層(陰極バッファー層)と正孔注入層(陽極バッファー層)があり、上記の如く陽極と発光層または正孔輸送層の間、及び陰極と発光層または電子輸送層との間に存在させてもよい。
陽極バッファー層(正孔注入層)は、銅フタロシアニンに代表されるフタロシアニンバッファー層、酸化バナジウムに代表される酸化物バッファー層、アモルファスカーボンバッファー層、ポリアニリン(エメラルディン)やポリチオフェン等の導電性高分子を用いた高分子バッファー層等が挙げられる。
陰極バッファー層(電子注入層)は、ストロンチウムやアルミニウム等に代表される金属バッファー層、フッ化リチウムに代表されるアルカリ金属化合物バッファー層、フッ化マグネシウムに代表されるアルカリ土類金属化合物バッファー層、酸化アルミニウムに代表される酸化物バッファー層等が挙げられる。上記バッファー層(注入層)はごく薄い膜であることが望ましく、素材にもよるがその膜厚は0.1nm〜5μmの範囲が好ましい。
正孔阻止(ホールブロック)層は、上記の如く、有機化合物薄膜の基本構成層の他に必要に応じて設けられるものである。正孔阻止層とは広い意味では電子輸送層の機能を有し、電子を輸送する機能を有しつつ正孔を輸送する能力が著しく小さい正孔阻止材料からなり、電子を輸送しつつ正孔を阻止することで電子と正孔の再結合確率を向上させることができる。また、後述する電子輸送層の構成を必要に応じて、本発明に係わる正孔阻止層として用いることができる。
正孔輸送層とは正孔を輸送する機能を有する正孔輸送材料からなり、広い意味で正孔注入層、電子阻止層も正孔輸送層に含まれる。正孔輸送層は単層または複数層設けることができる。正孔輸送材料としては、正孔の注入または輸送、電子の障壁性のいずれかを有するものであり、有機物、無機物のいずれであってもよいが、ポルフィリン化合物、芳香族第3級アミン化合物及びスチリルアミン化合物、特に芳香族第3級アミン化合物を用いることが好ましい。
正孔輸送層は上記正孔輸送材料を、例えば、真空蒸着法、スピンコート法、キャスト法、インクジェット法を含む印刷法、LB法等の公知の方法により、薄膜化することにより形成することができる。正孔輸送層の膜厚については特に制限はないが、通常は5nm〜5μm程度、好ましくは5〜200nmである。この正孔輸送層は上記材料の1種または2種以上からなる一層構造であってもよい。
電子輸送層とは電子を輸送する機能を有する材料からなり、広い意味で電子注入層、正孔阻止層も電子輸送層に含まれる。電子輸送層は単層または複数層設けることができる。
発光層に対して陰極側に隣接する電子輸送層に用いられる電子輸送材料(正孔阻止材料を兼ねる)としては、陰極より注入された電子を発光層に伝達する機能を有していればよく、例えば、ニトロ置換フルオレン誘導体、ジフェニルキノン誘導体、チオピランジオキシド誘導体、カルボジイミド、フレオレニリデンメタン誘導体、アントラキノジメタン及びアントロン誘導体、オキサジアゾール誘導体、チアジアゾール誘導体、キノキサリン誘導体、等を用いることができる。更にこれらの材料を高分子鎖に導入した、またはこれらの材料を高分子の主鎖とした高分子材料を用いることもできる。また、8−キノリノール誘導体の金属錯体、例えば、トリス(8−キノリノール)アルミニウム(Alq)、トリス(5,7−ジクロロ−8−キノリノール)アルミニウム、トリス(5,7−ジブロモ−8−キノリノール)アルミニウム、トリス(2−メチル−8−キノリノール)アルミニウム、トリス(5−メチル−8−キノリノール)アルミニウム、ビス(8−キノリノール)亜鉛(Znq)等、及びこれらの金属錯体の中心金属がIn、Mg、Cu、Ca、Sn、GaまたはPbに置き替わった金属錯体も、電子輸送材料として用いることができる。
電子輸送層は上記電子輸送材料を、例えば、真空蒸着法、スピンコート法、キャスト法、インクジェット法を含む印刷法、LB法等の公知の方法により、薄膜化することにより形成することができる。電子輸送層の膜厚については特に制限はないが、通常は5nm〜5μm程度、好ましくは5〜200nmである。電子輸送層は上記材料の1種または2種以上からなる一層構造であってもよい。
図1では有機EL素子として透明基板11側から光が出射するボトムエミッションタイプのものを示しているが、透明または不透明の基板上に金属からなる陽極、発光層、透明な陰極を順に備え、透明な陰極から光が出射するトップエミッションタイプのものであってもよい。
有機EL素子10は、第1の電極12と第2の電極15との間に電圧を印加することによって、第1の電極12から注入された正孔と第2の電極15から注入された電子とが発光層14で再結合して発光する。
透明基板11として屈折率が1.5程度のガラス、第1の電極12として屈折率が2.0程度のITO、発光層14として屈折率が1.9程度の有機物質が用いられた場合、発光層14で発生した光が有機EL素子10中で感じる実効屈折率nは1.7程度となる。よって、この屈折率が1.7であるとき、発光層14で発生した光の有機EL素子10中での実効波長λaと空気中での波長λbとの関係は、λa=λb/n=λb/1.7となる。ここで、実効波長とは伝搬媒質すなわち有機EL素子10の透明基板11、第1の電極12および発光層14内での光の波長をいう。また、実効屈折率nは、各部に用いる材料等によって変化するものであり、ここで用いる値である1.7は一例であり、nは通常1.6〜1.9程度の値を取り得る。
回折格子13は、図2に示すように第1の電極12と発光層14との界面の、格子定数aの正方格子の各格子点上に形成された円柱状、角柱状などの形状の凹凸からなる2次元的な周期屈折率分布を有するものであり、凹凸は第1の電極12側が突出していても、発光層14側が突出していても構わない。
発光層14で発生した光のうち第1の電極12との界面への入射角の小さいものは、第1の電極12および透明基板11を透過し、有機EL素子10の外部に出てくる。入射角の大きいものは、次に説明するように回折格子13でブラッグ回折または第1の電極12との界面で全反射する。
発光層14と第1の電極12との界面への入射角の大きい光のうち実効波長λa=aのものが、図2において矢印A方向に進行する場合を考える。この光は、回折格子13の屈折率分布を感じて、ブラッグ条件を満たすことにより進行方向に対して180°反対方向(矢印A1方向)および±90°の方向(矢印A2、A3方向)に回折される。同時に、回折格子13に対して垂直な方向すなわち図2において紙面に垂直な方向にもブラッグ条件を満たし、回折されるため、回折格子13がない場合には第1の電極12との界面で全反射して発光層14内部を導波し、有機EL素子10の側面方向に逃げてしまっていた光を有機EL素子10の透明基板11の観察面から外部に取り出すことができ、光の取り出し効率を向上させることができる。また、矢印A方向と等価な方向である、矢印A1〜A3方向に進行する光も同様に取り出すことができる。
格子定数aの正方格子である回折格子13では、実効波長λaがa付近の光について上記の現象が発生するため、実効波長λaがa付近の光は取り出し効率を向上させることができる。前述したように、蛍光によって発する青色は発光寿命がリン光の緑色および赤色に比べて短いため、できるだけ印加電圧を低くしたいという要求がある。そこで、格子定数aを例えば260nmに設定すると、有機EL素子10中では波長λa=260nm、すなわち空気中での波長λb=260×1.7=442nmの付近の青色の光の取り出し効率を向上させることができるため、回折格子13を設けないときよりも低い印加電圧で同程度の輝度を得ることができ、消費電力を低下させつつ発光寿命を長くすることができる。このとき発光層14での各色のドーパントの添加量を調整することにより、特定の波長の光の強度が突出することなく、所望の白色を得ることができる。
格子定数aは、220nm以上290nm以下の任意の値に設定してもよい。このとき、取り出し効率を向上させることができる光は、空気中での波長λbが374nmから493nmの間の、設定した格子定数aに対応した波長の付近の青色の光である。この格子定数aは実効屈折率nを1.7とした場合のものであり、実効屈折率nがこれと異なる値である場合は取り出し効率を向上させる光の波長を360nm以上500nm以下とするように、(360/n)nm以上(500/n)nm以下に設定してよい。
また、第1の実施形態において、回折格子13を図3に示すように格子定数bの三角格子としてもよい。このとき、発光層14内の光はc=(√3/2)×bをピッチとする屈折率周期変調を感じる。
発光層14と第1の電極12との界面への入射角の大きい光のうち実効波長λa=cのものが、図3において矢印C方向に進行する場合を考える。この光は、回折格子13の屈折率周期変調を感じて、ブラッグ条件を満たすことにより進行方向に対して180°反対方向(矢印C1方向)、±60°の方向(矢印C2、C3方向)および±120°の方向(矢印C4、C5方向)に回折される。同時に、回折格子13に対して垂直な方向すなわち図3において紙面に垂直な方向にもブラッグ条件を満たすため回折されるため、正方格子の場合と同様に有機EL素子10の側面方向に逃げてしまっていた光を有機EL素子10の外部に取り出すことができ、光の取り出し効率を向上させることができる。また、矢印C方向と等価な方向である、矢印C1〜C5方向に進行する光も同様に取り出すことができる。
この場合、格子定数bを例えば300nmに設定すると、有機EL素子10中では波長λa=(√3/2)×300≒260nm、すなわち空気中での波長λb≒260×1.7=442nmの付近の青色の光の取り出し効率を向上させることができる。
格子定数bは、250nm以上330nm以下の任意の値に設定してもよい。このとき、取り出し効率を向上させることができる光は、空気中での波長λbが368nmから485nmの間の、設定した格子定数bに対応した波長の付近の紫色から青色の光である。この格子定数bは実効屈折率nを1.7とした場合のものであり、実効屈折率nがこれと異なる値である場合は取り出し効率を向上させる光の波長を360nm以上500nm以下とするように、(2/√3×360/n)nm以上(2/√3×500/n)nm以下に設定してよい。
第1の実施形態において、回折格子13を設ける位置を透明基板11と第1の電極12との界面としても構わない。この場合、第1の電極12中を導波する角度で進行する光を有機EL素子10外部に取り出すことができる。また、発光層14と第2の電極15との界面に回折格子13を設けてもよい。なお、トップエミッションタイプの有機EL素子の場合は、第1の電極12が不透明なものとなるので、回折格子13の位置は第1の電極12と発光層14との界面または発光層14と第2の電極15との界面とする。
また、発光層14を空気中での波長λbが360nmから500nmの間の青色とこの青色の補色である橙色の光を発するものとしても、発光層14をこの青色の光だけを発する単層のものとして、発光層14の近傍にこの光を吸収してこの光の補色である橙色の蛍光もしくはリン光を発して白色に変換する蛍光体もしくはリン光体またはこの光を吸収して緑色および赤色の蛍光もしくはリン光を発して白色に変換する蛍光体もしくはリン光体を設けてもよい。この場合も回折格子13を設けないときよりも低い印加電圧で同程度の輝度を得ることができ、消費電力を低下させつつ発光寿命を長くすることができる。このとき蛍光体もしくはリン光体の量は、所望の白色を得られる量に調整すればよい。
<第2の実施形態>
次に本発明の第2の実施形態について図4を用いて説明する。図4は、第2の実施形態にかかる回折格子の拡大した部分平面図である。第2の実施形態では、第1の実施形態と有機EL素子10の構成は同様であるが、回折格子による二次の回折も利用する点が異なる。
本願明細書において、一次の回折とは、回折格子の2次元的周期屈折率分布で定義される複数の基本逆格子ベクトルを一つ得ることで、本来は全反射により自由空間に出られない光が、自由空間に放射可能な光に変換される回折現象を指す。また、二次の回折とは、上記基本逆格子ベクトルを2つ得ることで上記の自由空間に出られない光が自由空間に放射可能な光に変換される回折現象を指す。本願明細書では、回折を発現する際に得る基本逆格子ベクトルの数が多い回折現象を高次の回折と呼ぶ。
第2の実施形態において、回折格子13を図4に示すように格子定数dの正方格子とする。このとき、発光層14の光は、格子の一辺の方向すなわち矢印D方向のdをピッチとする一次の回折の屈折率周期変調に加えて、格子の正方形の対角方向すなわち矢印E方向のe=d/√2をピッチとする二次の回折の屈折率周期変調も感じる。
第1の実施形態で説明したように、有機EL素子10内での波長λaがdの光で矢印D方向に進行する光は、一次の回折によって矢印D方向に対して180°反対方向および±90°の方向だけでなく、回折格子13に対して垂直な方向すなわち図4において紙面に垂直な方向にもブラッグ条件を満たし、回折され、有機EL素子10外部に取り出すことができる。また、矢印D方向と等価な方向である、矢印D方向と180°反対方向および±90°の方向に進行する光も同様に取り出すことができる。
同様に、有機EL素子10内での波長λaがeの光で矢印E方向に進行するものについて考えると、二次の回折によって矢印E方向に対して180°反対方向(矢印E1方向)、±90°の方向(矢印E2、E3方向)だけでなく、回折格子13に対して垂直な方向すなわち図4において紙面に垂直な方向にブラッグ条件を満たし、回折され、有機EL素子10外部に取り出すことができる。また、矢印E方向と等価な方向である、矢印E1〜E3方向に進行する光も同様に取り出すことができる。
ここで、格子定数dを例えば380nmに設定すると、一次の回折によって有機EL素子10中では波長λa=380nm、すなわち空気中での波長λb=380×1.7=646nmの付近の赤色の光、二次の回折によって有機EL素子10中では波長λa=380/√2≒269nm、すなわち空気中での波長λb≒269×1.7≒457nmの付近の青色の光の取り出し効率を向上させることができる。
第1の実施形態では格子定数aが小さかったため、二次の回折で回折可能な光は波長が短すぎて光源として利用できなかったが、第2の実施形態では二次の回折で回折可能な光も利用可能である。前述したように蛍光の赤色および青色は緑色に比べて発光効率および発光寿命が劣るが、この回折格子13を設けることにより、これらの赤色および青色の光について、回折格子13を設けないときよりも低い印加電圧で同程度の輝度を得ることができ、消費電力を低下させつつ発光寿命を長くすることができる。このとき発光層14での各色のドーパントの添加量を調整することにより、特定の波長の光の強度が突出することなく、所望の白色を得ることができる。
格子定数dは、360nm以上410nm以下の任意の値に設定してもよい。このとき、取り出し効率を向上させることができる光は、空気中での波長λbが612nmから697nmの間の、設定した格子定数dに対応した波長の付近の赤色の光と、433nmから493nmの間の、設定した格子定数dに対応した波長の付近の青色の光である。この格子定数dは実効屈折率nを1.7とした場合のものであり、実効屈折率nがこれと異なる値である場合は取り出し効率を向上させる光を、波長が610nm以上700nm以下のものと、これの1/√2倍の波長のおよそ431nm以上495nm以下のものとするように、(610/n)nm以上(700/n)nm以下に設定してよい。
<第3の実施形態>
次に本発明の第3の実施形態について図5を用いて説明する。図5は第3の実施形態に係る回折格子の拡大した部分平面図である。第3の実施形態では回折格子13による二次の回折を用いる点で第2の実施形態と同様であるが、発光層14で発する光が紫外線および赤色であり、発光層発光層114の近傍にその発光を吸収して青色、緑色および赤色に発光し、白色に変換する蛍光体またはリン光体が設けられている点が異なる。
第3の実施形態において、回折格子13を図5に示すように格子定数fの三角格子とする。このとき、発光層14内の光は一次の回折のg=(√3/2)×fおよび二次の回折のh=f/2=g/√3をピッチとする屈折率周期変調を感じる。
第1の実施形態で説明したように、有機EL素子10内での波長λaがgの光で矢印G方向に進行する光は、矢印G方向に対して180°反対方向、±60°の方向および±120°の方向だけでなく、回折格子13に対して垂直な方向すなわち図5において紙面に垂直な方向にもブラッグ条件を満たし、回折され、有機EL素子10外部に取り出すことができる。また、矢印G方向と等価な方向である、矢印G方向と180°反対方向、±60°の方向および±120°の方向に進行する光も同様に取り出すことができる。
同様に、有機EL素子10内での波長λaがhの光で矢印H方向に進行するものについて考えると、矢印H方向に対して180°反対方向(矢印H1方向)、±60°の方向(矢印H2、H3方向)および±120°の方向(矢印H4、H5方向)だけでなく、回折格子13に対して垂直な方向すなわち図5において紙面に垂直な方向にブラッグ条件を満たし、回折され、有機EL素子10外部に取り出すことができる。また、矢印H方向と等価な方向である、矢印H1〜H5方向に進行する光も同様に取り出すことができる。
ここで、格子定数fを例えば440nmに設定すると、一次の回折によって有機EL素子10中では波長λa=(√3/2)×440≒381nm、すなわち空気中での波長λb≒381×1.7≒648nmの付近の赤色の光と、二次の回折によって有機EL素子10中では波長λa=440/2=220nm、すなわち空気中での波長λb=220×1.7=374nmの付近の紫外線の取り出し効率を向上させることができる。したがって、この回折格子13を設けることにより、これらの波長の光について、回折格子13を設けないときよりも低い印加電圧で同程度の輝度を得ることができ、消費電力を低下させつつ発光寿命を長くすることができる。また、紫外線を吸収して発光する青色、緑色および赤色に加えて、発光層14で発光する赤色によっても有機EL素子10で得られる白色の色味を調整することができ、所望の白色を容易に得ることができる。
格子定数fは、410nm以上488nm以下の任意の値に設定してもよい。このとき、取り出し効率を向上させることができる光は、空気中での波長λbが603nmから719nmの間の、設定した格子定数fに対応した波長の付近の赤色の光と、348nmから415nmの間の、設定した格子定数fに対応した波長の付近の紫外線である。この格子定数fは実効屈折率nを1.7とした場合のものであり、実効屈折率nがこれと異なる値である場合は取り出し効率を向上させる光を、波長が610nm以上700nm以下のものと、これの1/√3倍の波長のおよそ352nm以上404nm以下のものとするように、(2/√3×610/n)nm以上(2/√3×700/n)nm以下に設定してよい。
(有機EL素子の使用例)
上述の第1〜第3の実施形態における有機EL素子を装置に使用した例を以下に示す。尚、本例においては、バックライトとして有機EL素子を設置した液晶表示装置を例に上げる。図6は、この有機EL素子をバックライトの白色光源として備えた液晶表示装置の斜視図である。液晶表示装置20は液晶パネル21およびバックライト22を備えるものである。液晶パネル21は、一対の電極付き基板間(各基板には必要に応じて、配光膜、絶縁膜、カラーフィルタ、ブラックマトリクス、偏光素子などが設けられる)に液晶層を挟持してなる透過型あるいは半透過型のものである。上下基板の各電極間に電圧を印加して、液晶層をスイッチングするための駆動回路も備えている。バックライト22は第1〜第3の実施形態で説明した有機EL素子からなり、透明基板が液晶パネル21側になるように設けられている。このように構成することにより、バックライト22からの高輝度の白色光が液晶パネル21から透過して、液晶パネル21の表示画像を鮮明にすることができる。この液晶表示装置20では、バックライト22として有機EL素子を備えることで、白色光源に使用する電力が抑制されるので、その結果、装置全体の消費電力を抑制することができる。
本例において、液晶表示装置のバックライトに有機EL素子を使用した場合を説明したが、これに限ることなく、例えば有機EL素子を所望の大きさに形成して、室内や野外で用いられる白色の照明装置として使用しても構わない。また、液晶表示装置だけでなく他の表示装置のバックライトとしても用いることができる。例えば、特開2003−200612号公報に示されるような高分子電解質膜からなる可動部を機械的に動かして透過光の透過および遮断を行うようなタイプの表示装置にもバックライトとして用いることができる。
以下、実施例を挙げて本発明を詳細に説明するが、本発明はこれらに限定されない。なお、特に断りない限り、実施例中の「%」は「膜厚比(%)」を表す。また、実施例で用いる化合物の構造を以下に示す。
30mm×30mm、厚さ0.7mmのガラス基板上に、レジストを塗布し電子ビームリソグラフィーとドライエッチングにより、半径95nm、深さ200nmの垂直な円形穴を、周期265nmピッチで正方格子状に周期的にあけた。しかる後、スパッタリングによりITOを120nm成膜した。
この場合、ITOの成膜条件を選ぶことにより、穴の中にITOを充填することも可能だし、まったくITOを充填せずに、空間とすることも可能である。前者の構成だと、屈折率約1.5のガラスというバックグラウンドに、屈折率約2のITOによる穴があることとなり、後者の構成は、屈折率約1.5のガラスというバックグラウンドに、屈折率約1の空間による穴があることとなる。結果として前者、後者共に、2次元的な周期屈折率分布を持つ回折格子として機能することが可能となる。本実施例では、前者を採用した。
この後、素子を電気駆動するために、ITOを適切な回路にパターニングした。このITO透明電極を付けた基板(支持基板ともいう)を、イソプロピルアルコールで超音波洗浄し、乾燥窒素ガスで乾燥し、UVオゾン洗浄を5分間行なった。
この透明支持基板を市販の真空蒸着装置の基板ホルダーに固定した。真空蒸着装置内の蒸着用るつぼの各々に各層の構成材料を各々有機EL素子作製に最適の量を充填した。蒸着用るつぼはモリブテン製またはタングステン製抵抗加熱用材料で作製されたものを用いた。
次いで、真空度4×10-4Paまで減圧した後、m−MTDATAの入った前記蒸着用るつぼに通電して加熱し、蒸着速度0.1nm/秒で透明支持基板に蒸着し、40nmの正孔注入層を設けた。さらに、表2記載の混合比で、各層が形成されるように上記材料が充填された蒸着用るつぼに通電を行い、共蒸着または単独蒸着して正孔輸送層、各発光層及び各中間層を各々成膜した。
Figure 0004517910
表2に示す化合物の化学式は次の通りである。CBP(化1)、化合物1(化2)、化合物2(化3)、Ir−1(化4)、Ir−9(化5)、Ir−13(化6)、α−NPD(化7)、Alq3(化8)、m−MTDATA(化9)。
Figure 0004517910
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さらに、BAlqの入った前記蒸着用るつぼに通電して加熱し、蒸着速度0.1nm/秒で前記層上に蒸着して正孔素子層を作製し、次いで同様にして電子輸送層を設けた。
さらに、アルミニウム110nmを蒸着して陰極を形成し、有機EL素子を作製した。
得られた有機EL素子の非発光面をガラスケースで覆った。なお、ガラスカバーでの封止作業は、有機EL素子を大気に接触させることなく窒素雰囲気下のグローブボックス(純度99.999%以上の高純度窒素ガスの雰囲気下)で行った。その後、分光放射輝度形CS−1000(コニカミノルタセンシング社製)を用いて、正面輝度、発光スペクトル、配光特性を測定した。
この結果を、図7に示す。図7は正面輝度を2次元回折格子を内蔵した有機EL素子と、同じ層構成で2次元回折格子を内蔵していないものとで比較したものである。横軸が波長、縦軸が回折格子を内蔵していないものの最大値を1とした正面輝度である。図7において、細い線が2次元回折格子を内蔵していない場合で、太線が2次元回折格子を内蔵している場合である。本実施例は、青付近を強調することを狙った回折格子で、確かに、波長460nm付近の青い光が約50%増大されており、全波長域を積算した発光強度でも約17%の向上が見られる。
本実施例は、正方格子のピッチを370nmにした点が実施例1と異なるが、その他の構成は実施例1と同じである。
本実施例において分光放射輝度形CS−1000を用いて測定した正面輝度を、2次元回折格子を内蔵した有機EL素子と、同じ層構成で2次元回折格子を内蔵していないものとで比較した結果が図8である。図7と同様に図8においても、細い線が、同じ層構成で2次元回折格子を内蔵していない場合で、太線が2次元回折格子を内蔵している場合である。本実施例は青及び赤付近を強調することを狙った回折格子で、波長460nm付近の青い光が約50%、波長620nm付近の赤い光が約35%増大されており、全波長域を積算した発光強度でも約30%の向上が見られる。
本発明は、白色光源としての有機EL素子一般に用いることができる。
は、本発明の第1の実施形態にかかる有機EL素子の概略構成図である。 は、本発明の第1の実施形態にかかる正方格子である回折格子の拡大した部分平面図である。 は、本発明の第1の実施形態にかかる三角格子である回折格子の拡大した部分平面図である。 は、本発明の第2の実施形態にかかる回折格子の拡大した部分平面図である。 は、本発明の第3の実施形態にかかる回折格子の拡大した部分平面図である。 は、本発明にかかる有機EL素子を備えた液晶表示装置の斜視図である。 は、実施例1にかかる回折格子を備えた有機EL素子と回折格子のないものとの正面輝度を比較したグラフである。 は、実施例2にかかる回折格子を備えた有機EL素子と回折格子のないものとの正面輝度を比較したグラフである。 は、従来の有機EL素子の概略構成図である。
符号の説明
10 有機EL素子
11 透明基板
12 第1の電極
13 回折格子
14 発光層
15 第2の電極
20 液晶表示装置
21 液晶パネル
22 バックライト

Claims (7)

  1. 透明基板上に、第1の電極、互いに異なる波長の光を発光する複数の発光材料を有する発光層、第2の電極を順に備え、白色に発光する有機エレクトロルミネッセンス素子において、
    前記透明基板と前記第1の電極との界面、前記第1の電極と前記発光層との界面または前記発光層と前記第2の電極との界面に2次元的な周期屈折率分布を持つ回折格子を備え、
    前記複数の発光材料のうち発光効率および発光寿命の少なくとも一方が他の発光材料よりも劣る第1の発光材料の発光する光の空気中での波長が第1の波長λ1以上でλ1より大きい第2の波長λ2以下であり、前記有機エレクトロルミネッセンス素子内の光が感じる実効屈折率がnであるとき、前記回折格子が、格子定数がλ1/n以上λ2/n以下の正方格子であることを特徴とする有機エレクトロルミネッセンス素子。
  2. 透明基板上に、第1の電極、互いに異なる波長の光を発光する複数の発光材料を有する発光層、第2の電極を順に備え、白色に発光する有機エレクトロルミネッセンス素子において、
    前記透明基板と前記第1の電極との界面、前記第1の電極と前記発光層との界面または前記発光層と前記第2の電極との界面に2次元的な周期屈折率分布を持つ回折格子を備え、
    前記複数の発光材料のうち発光効率および発光寿命の少なくとも一方が他の発光材料よりも劣る第1の発光材料の発光する光の空気中での波長が第1の波長λ1以上でλ1より大きい第2の波長λ2以下であり、前記有機エレクトロルミネッセンス素子内の光が感じる実効屈折率がnであるとき、前記回折格子が、格子定数が(2/√3×λ1/n)以上(2/√3×λ2/n)以下の三角格子であることを特徴とする有機エレクトロルミネッセンス素子。
  3. 前記第1の波長λ1が360nmであり、前記第2の波長λ2が500nmであることを特徴とする請求項1または2に記載の有機エレクトロルミネッセンス素子。
  4. 前記第1の波長λ1が610nmであり、前記第2の波長λ2が700nmであることを特徴とする請求項1または2に記載の有機エレクトロルミネッセンス素子。
  5. 前記発光層が発した、空気中での波長が360nm以上500nm以下の光を吸収して白色に変換する蛍光体またはリン光体を備えたことを特徴とする請求項1または2に記載の有機エレクトロルミネッセンス素子。
  6. 請求項1〜請求項5のいずれかに記載の有機エレクトロルミネッセンス素子を備えたことを特徴とする照明装置。
  7. 請求項1〜請求項5のいずれかに記載の有機エレクトロルミネッセンス素子をバックライトとして備えたことを特徴とする表示装置。
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