JP4517421B2 - 誘電体セラミック、セラミックコンデンサおよびセラミック発振子 - Google Patents

誘電体セラミック、セラミックコンデンサおよびセラミック発振子 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、誘電体セラミック、セラミックコンデンサおよびセラミック発振子に関するもので、特に、誘電体セラミックにおける機械的強度の向上を図るための改良、ならびに、このような誘電体セラミックを用いて構成される、セラミックコンデンサおよびセラミック発振子に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
電子機器の小型化に伴い、そこに用いられる、たとえばセラミックコンデンサについて言えば、リード線付きのものから表面実装されるチップタイプのものへと主流が移ってきている。
【0003】
他方、従来、高誘電率であって温度に対する誘電率変化の小さい誘電体セラミックとしては、BaTiO3 を主成分とし、これにNb2 5 、CoO、NiO、希土類元素等を微量添加した誘電体セラミックや、同じく、BaTiO3 を主成分とし、これにBi2 3 、SnO2 、ZrO2 、希土類元素等を微量添加した誘電体セラミックが用いられている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上述のような誘電体セラミックは、誘電率が高いものの、機械的強度が比較的低く、また、誘電率を高くすると、機械的強度が低下する傾向にある。具体的には、誘電率が1000程度の誘電体セラミックについては、抗折強度が1000Kgf/cm2 レベルであり、誘電率が2000程度の誘電体セラミックにあっては、抗折強度が650Kgf/cm2 レベルである。
【0005】
したがって、このような誘電体セラミック、特に誘電率が2000以上の誘電体セラミックを、たとえば、表面実装されるチップタイプのセラミックコンデンサにおいて用いると、このセラミックコンデンサを搭載している基板の撓みによって、セラミックコンデンサにクラックが生じやすい等の問題に遭遇する。また、このクラック等の問題を回避するため、セラミックコンデンサの厚みを厚くすると、電子部品の低背化を阻害してしまう。
【0006】
そこで、この発明の目的は、高い機械的強度を有し、誘電率が高く、しかも温度に対する誘電率変化が小さい、誘電体セラミックを提供しようとすることである。
【0007】
この発明の他の目的は、上述のような誘電体セラミックを用いて構成される、表面実装に適したセラミックコンデンサを提供しようとすることである。
【0008】
この発明のさらに他の目的は、上述したような誘電体セラミックを用いて構成される容量素子が付加された、表面実装に適したセラミック発振子を提供しようとすることである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本件発明者は、上述した技術的課題を解決するため、BaTiO3 にCaTiO3 を添加することによって、誘電体セラミックにおいて、高誘電率相と低誘電率相とを有する2相誘電体構造を形成することが有効であることを見出し、この発明をなすに至ったものである。
【0010】
なお、BaTiO3 にCaTiO3 を添加することによって、温度に対する誘電率変化が小さくされた、誘電体セラミックとして、特開昭60−97508号公報に記載された系のものがあるが、この誘電体セラミックにおいては、CaTiO3 の含有量が9.7重量%と少ないため、機械的強度の向上は期待できない。
【0011】
また、この公報に記載された誘電体セラミックに関して、CaTiO3 の添加量を9.7重量%より多くすると、BaTiO3 とCaTiO3 との固溶が進むため、温度に対する誘電率変化が大きくなり、しかも抗折強度が低下する。よって、この公報に記載された技術に頼る限り、誘電率の温度特性が良好で、しかも高い抗折強度を得るためのCaTiO3 添加量は、最大でも10重量%程度である。
【0012】
これに対して、この発明によれば、BaTiO3に、CaTiO3とA25(ただし、Aは、TaおよびNbのうちの少なくとも1種)とBO(ただし、Bは、Co、Ni、ZnおよびMgのうちの少なくとも1種)とを同時に添加し、さらに、A25とBOとの含有比率を最適化することによって、BaTiO3とCaTiO3との固溶を抑制した誘電体セラミックを提供することができる。
【0013】
この発明によれば、BaTiO3に過剰のCaTiO3を添加することが可能となり、そのため、誘電率が1000レベルのもので抗折強度が1400Kgf/cm2以上の値が得られ、誘電率が2000レベルのもので抗折強度が1000Kgf/cm2以上の値が得られ、しかも誘電率の温度変化が−25℃〜+85℃の温度領域において±10%以内という誘電体セラミックを得ることができる。
【0014】
の発明に係る誘電体セラミックは、まず、以下のように、X線回折による測定データによって規定される。
【0015】
すなわち、この発明は、少なくとも金属元素として、Ba、CaおよびTiを含み、BaTiO3 を主結晶とする、誘電体セラミックにまず向けられるものであって、X線回折におけるBaTiO3 結晶相の(1,1,0)面および(1,0,1)面のピークと(1,1,1)面のピークとの間に検出されるCaTiO3 結晶相の(1,2,1)面のピーク強度が、BaTiO3 結晶相の(1,1,0)面および(1,0,1)面のピーク強度の4%以上であるとともに、X線回折におけるBaTiO3 結晶相の(1,1,0)面および(1,0,1)面のピークと(1,0,0)面および(0,0,1)面のピークとの間に検出されるBaTiO3 以外のBaおよびTiを含む結晶相のいずれかのピーク強度が、BaTiO3 結晶相の(1,1,0)面および(1,0,1)面のピーク強度の5%以上であり、かつBaTiO3 以外のBaおよびTiを含む結晶相のすべてのピーク強度が、BaTiO3 結晶相の(1,1,0)面および(1,0,1)面のピーク強度の100%以下であることを特徴としている。
【0016】
また、この発明に係る誘電体セラミックは、BaTiO3、CaTiO3、BO(ただし、Bは、Co、Ni、ZnおよびMgのうちの少なくとも1種)およびA25(ただし、Aは、TaおよびNbのうちの少なくとも1種)を含み、BaTiO3を100モルとしたとき、CaTiO340〜70モル、BOが0.5〜4.0モルの各比率で含有するとともに、A25とBOとの含有比率は、AO5/2/BOに換算して、1.5〜6.0の範囲内に選ばれることを特徴としている
【0018】
この発明に係る誘電体セラミックは、BaTiO3を100モルとしたとき、さらに、Re23(ただし、Reは、Nd、La、Ce、PrおよびSmから選ばれる少なくとも1種)を、ReO3/2に換算して、0.3〜3.5モル含有することが好ましい。
【0019】
この発明は、また、上述の誘電体セラミックからなる誘電体と、この誘電体の少なくとも一部を介して対向するように設けられる少なくとも1対の電極とを備える、セラミックコンデンサに向けられ、さらに、上述のような誘電体セラミックを用いて構成される容量素子を備える、セラミック発振子にも向けられる。
【0020】
【発明の実施の形態】
この発明に係る誘電体セラミックは、たとえば、図1に示すセラミックコンデンサ1、図2に示す積層セラミックコンデンサ11および図3に示すセラミック発振子21において有利に用いることができる。以下に、これらセラミックコンデンサ1、積層セラミックコンデンサ11およびセラミック発振子21の各々の構成について説明する。
【0021】
図1に断面図で示すように、セラミックコンデンサ1は、たとえば円板状の誘電体2と、この誘電体2を介して対向するように誘電体2の各主面上に設けられる1対の電極3および4とを備えている。
【0022】
このようなセラミックコンデンサ1において、誘電体2が、この発明に係る誘電体セラミックから構成される。誘電体2は、単板であり、また、取得静電容量を大きくするためには、薄くされなければならないので、誘電体2は割れや欠けが生じやすい状況にあるが、誘電体2において、この発明に係る誘電体セラミックを用いると、その機械的強度が高いため、このような割れや欠けを生じにくくすることができる。
【0023】
次に、図2に断面図で示すように、積層セラミックコンデンサ11は、複数のセラミック層12からなる積層構造を有する誘電体13を備える。また、誘電体13の内部であって、セラミック層12の特定の界面に沿って、複数組の第1および第2の内部電極14および15が形成される。第1および第2の内部電極14および15は、誘電体13の一部を介して互いに対向している。
【0024】
また、誘電体13の外表面上であって、各端部には、第1および第2の外部電極16および17がそれぞれ形成される。第1および第2の内部電極14および15は、それぞれ、第1および第2の外部電極16および17に電気的に接続されるように、誘電体13の各端面にまで届くように引き出されている。
【0025】
上述した積層セラミックコンデンサ11において、誘電体13が、この発明に係る誘電体セラミックによって構成される。この積層セラミックコンデンサ11は、多くの場合、適宜の基板上に表面実装されるので、基板の撓みによって、誘電体13にクラックが生じる等の問題に遭遇しやすいが、誘電体13において、この発明に係る誘電体セラミックを用いると、その機械的強度を高めることができ、そのため、クラック等を生じにくくすることができるとともに、積層セラミックコンデンサ11の薄型化すなわち低背化を進めることが容易になる。
【0026】
次に、図3に斜視図で示したセラミック発振子21は、図4に示すような等価回路を有している。すなわち、セラミック発振子21は、3つの端子T1、T2およびT3を備え、端子T1およびT2の間に発振エレメントOSCが接続され、端子T1およびT3の間に付加容量C1が接続され、端子T2およびT3の間に付加容量C2が接続されている。
【0027】
図5は、図3に示したセラミック発振子21を分解して示す斜視図である。
【0028】
セラミック発振子21は、圧電体板22を備え、この圧電体板22のための外装となる第1および第2の誘電体板23および24によって圧電体板22が挟まれた構造を有している。
【0029】
また、セラミック発振子21は、図3に示すように、その外表面上に電極25、26および27を形成している。図6は、図5に示した第2の誘電体板24の裏面を示すものであるが、この図6によく示されているように、電極25、26および27は、互いに平行に、かつ、それぞれ、帯状に延びている。電極25、26および27は、それぞれ、図4に示した端子T1、T2およびT3を与えるとともに、面方向での互いの対向によって、付加容量C1およびC2を与えるものである。
【0030】
圧電体板22は、図4に示した発振エレメントOSCを与えるもので、図5において詳細には図示されないが、電極28等を形成している。第2の誘電体板24の、圧電体板22側に向く面には、圧電体板22の振動を許容するための凹部29が設けられている。
【0031】
このようなセラミック発振子21において、第1の誘電体板23は、誘電率の比較的低い誘電体セラミックから構成されてもよい。これに対して、第2の誘電体板24は、図4に示した付加容量C1およびC2の形成に寄与するものであるので、誘電率の比較的高い誘電体セラミックから構成される。この第2の誘電体板24を構成する誘電体セラミックとして、この発明に係る誘電体セラミックが用いられる。
【0032】
セラミック発振子21は、適宜の基板上に表面実装されるものであるが、その低背化のためには、たとえば、第2の誘電体板24において薄型化を図ることが有効である。しかしながら、第2の誘電体板24にあっては、凹部29が設けられることもあって、所定以上の強度を維持しながら薄型化を図ることが困難であるという問題を含んでいる。前述したように、第2の誘電体板24が、この発明に係る誘電体セラミックによって構成されると、この誘電体セラミックは高い機械的強度を有しているので、第2の誘電体板24の薄型化を有利に図ることができ、また、このセラミック発振子21が表面実装される基板に撓みが生じても、第2の誘電体板24等にクラックがもたらされにくくすることができる。
【0033】
以上のようなセラミックコンデンサ1における誘電体2、積層セラミックコンデンサ11における誘電体13あるいはセラミック発振子21における第2の誘電体板24を構成するために用いられる、この発明に係る誘電体セラミックは、少なくとも金属元素として、Ba、CaおよびTiを含み、BaTiO3 を主結晶とするものであって、X線回折におけるBaTiO3 結晶相の(1,1,0)面および(1,0,1)面のピークと(1,1,1)面のピークとの間に検出されるCaTiO3 結晶相の(1,2,1)面のピーク強度が、BaTiO3 結晶相の(1,1,0)面および(1,0,1)面のピーク強度の4%以上であるとともに、X線回折におけるBaTiO3 の結晶相の(1,1,0)面および(1,0,1)面のピークと(1,0,0)面および(0,0,1)面のピークとの間に検出されるBaTiO3 以外のBaおよびTiを含む結晶相のいずれかのピーク強度が、BaTiO3 結晶相の(1,1,0)面および(1,0,1)面のピーク強度の5%以上であり、かつBaTiO3 以外のBaおよびTiを含む結晶相のすべてのピーク強度が、BaTiO3 結晶相の(1,1,0)面および(1,0,1)面のピーク強度の100%以下である、誘電体セラミックである。
【0034】
上述した誘電体セラミックは、また、BaTiO3、CaTiO3、BO(ただし、Bは、Co、Ni、ZnおよびMgのうちの少なくとも1種)およびA25(ただし、Aは、TaおよびNbのうちの少なくとも1種)を含み、BaTiO3を100モルとしたとき、CaTiO340〜70モル、BOが0.5〜4.0モルの各比率で含有するとともに、A25とBOとの含有比率は、AO5/2/BOに換算して、1.5〜6.0の範囲内に選ばれる。
【0036】
また、誘電体セラミックは、BaTiO3100モルに対して、さらに、Re23(ただし、Reは、Nd、La、Ce、PrおよびSmから選ばれる少なくとも1種)を、ReO3/2に換算して、0.3〜3.5モル含有することが好ましい。
【0037】
このようなこの発明の範囲およびより好ましい範囲を規定するために実施した実験例について、以下に説明する。
【0038】
【実験例1】
純度99%以上のBaCO3 とTiO2 とを等モルずつ秤量し、これらをボールミルによって混合し、乾燥後、1100℃の温度で2時間仮焼することによって、BaTiO3 を生成した。
【0039】
他方、純度98%以上のCaCO3 とTiO2 とを等モルずつ秤量し、これらをボールミルによって混合し、乾燥後、1150℃の温度で2時間仮焼することによって、CaTiO3 を生成した。
【0040】
次いで、これら生成されたBaTiO3 およびCaTiO3 ならびにA2 5 成分(Aは、NbおよびTaのいずれか)およびBO成分(Bは、Co、Ni、MgおよびZnのいずれか)を、表1ないし表8に示す割合であって、合計100gになるスケールで秤量し、これらに対して、酢酸ビニルエマルジョン50%溶液を10重量%添加した状態でボールミルによる混合を実施し、その後、乾燥および造粒工程を経て、各試料に係るセラミック粉末を得た。
【0041】
【表1】
Figure 0004517421
【0042】
【表2】
Figure 0004517421
【0043】
【表3】
Figure 0004517421
【0044】
【表4】
Figure 0004517421
【0045】
【表5】
Figure 0004517421
【0046】
【表6】
Figure 0004517421
【0047】
【表7】
Figure 0004517421
【0048】
【表8】
Figure 0004517421
【0049】
次に、上述した各試料に係るセラミック粉末を、長さ34mm、幅5mm、厚さ3.6mmの角棒となるように、1トン/cm2 の圧力で成形し、1330℃で2時間焼成し、それによって、JIS規格(R1601)に従った棒状試験片となるように加工した。これら各試料に係る棒状試験片について、3点曲げ試験機を用いて破断値を測定した。得られた破断値から、抗折強度を求めた。
【0050】
他方、各試料に係るセラミック粉末を、直径15mm、厚さ0.6mmの円板となるように、1トン/cm2 の圧力で成形し、1330℃で2時間焼成した。このようにして得られた誘電体セラミックに銀電極を焼き付けて、図1に示すセラミックコンデンサ1のような形態を有するセラミックコンデンサを作製し、これらセラミックコンデンサについて、銀電極を焼き付けた後、24時間以上経過してから、25℃における静電容量と、誘電損失(tanδ)と、+20℃を基準とした−25℃〜+85℃間の誘電率の温度変化率(TC)とをそれぞれ求めた。なお、誘電率は、静電容量から計算して求めた。
【0051】
以上のようにして求めた誘電率、誘電損失(tanδ)、誘電率の温度変化率(TC)および抗折強度がそれぞれ表1ないし表8に示されている。
【0052】
また、上述のようにして得られた誘電体セラミックの表面について、CuーKα線を用いたX線回折の測定を行なった。図7には、表1ないし表8に示した多数の試料のうちから選ばれた代表的な試料としての試料23、31、36、41および46の各々についてのX線回折図を多重記録したものが示されている。
【0053】
図7を参照して、X線回折図において、まず、主結晶であるBaTiO3 結晶相の(1,1,0)面および(1,0,1)面のピークP1、同じく(1,1,1)面のピークP2、ならびに同じく(1,0,0)面および(0,0,1)面のピークP3が表われている。
【0054】
また、上述のピークP1とピークP2との間には、CaTiO3 結晶相の(1,2,1)面のピークP4が検出される。
【0055】
また、上述したピークP1とピークP3との間には、BaTiO3 以外のBaおよびTiを含む異相としての結晶相のピーク、すなわちBT−A結晶相のピークP5およびBT−B結晶相のピークP6が検出される。
【0056】
なお、より具体的には、BTーA結晶相は、Ba4 Ti1227結晶相であり、BT−B結晶相は、Ba6 Ti142 27結晶相であって、図7に示した試料23、31、36、41および46にあっては、AはNbである。
【0057】
また、BT−B結晶相のピークは、ピークP6とピークP7とであり、ピークP7は、BaTiO3 結晶相の(1,1,1)面のピークP2の近傍に検出される。
【0058】
上述したようなピークP1ないしP7のうち、BaTiO3 結晶相の(1,1,0)面および(1,0,1)面のピークP1の強度、CaTiO3 結晶相の(1,2,1)面のピークP4の強度、BT−A結晶相のピークP5の強度、ならびにBT−B結晶相のピークP6の強度をそれぞれ測定し、これらの測定結果から、BaTiO3 結晶相のピークP1の強度に対する、CaTiO3 結晶相のピークP4の強度の比、BT−A結晶相のピークP5の強度の比、およびBT−B結晶相のピークP6の強度の比をそれぞれ求めた。
【0059】
表1ないし表8の「X線回折」の欄において、これらの強度比(%)が示されている。より詳細には、「CT」は、CaTiO3 結晶相のピークP4に関する強度比を示し、「BT−A」は、BT−A結晶相のピークP5に関する強度比を示し、「BT−B」は、BT−B結晶相のピークP6に関する強度比を示している。
【0060】
表1ないし表8において、試料番号に※を付したものは、この発明の範囲外のものあるいは好ましい範囲から外れたものである。
【0061】
表1ないし表8における「TC」、「抗折強度」および「X線回折」の各欄に注目すれば、X線回折における「CT」強度比、「BT−A」強度比および「BT−B」強度比が高くなるほど、誘電率の温度特性が良好で、かつ抗折強度が高くなる傾向が表れていることがわかる。この点に関して、この発明では、「CT」強度比が 4%以上であるとき、この発明の範囲内とされ、「BT−A」強度比および「BT−B」強度比のいずれかが5%以上であるとき、この発明の範囲内とされる。
【0062】
しかし、BT−A結晶相およびBT−B結晶相のいずれかのピーク強度が、BaTiO3 結晶相のピーク強度より高くなる場合、すなわち、「BT−A」強度比および「BT−B」強度比のいずれかが100%を超える場合には、抗折強度は高いものの、誘電率の温度特性が±10%を外れることがわかる。このことから、この発明では、「BT−A」強度比および「BT−B」強度比の双方とも100%以下にあるとき、この発明の範囲内とされる。
【0063】
また、この発明に係る誘電体セラミックは、BaTiO3、CaTiO3、BO(ただし、Bは、Co、Ni、ZnおよびMgのうちの少なくとも1種)およびA25(ただし、Aは、TaおよびNbのうちの少なくとも1種)を含み、BaTiO3を100モルとしたとき、CaTiO340〜70モル、BOが0.5〜4.0モルの各比率で含有するとともに、A25とBOとの含有比率が、AO5/2/BOに換算して、1.5〜6.0の範囲内に選ばれる。
【0064】
以下に、表1ないし表8に示したいくつかの試料について、その組成を参照しながら、得られた特性について説明する。
【0065】
試料1〜6のように、CaTiO3 の添加量が、BaTiO3 100.0モルに対して、15.0モル未満となると、誘電率が2000レベルのもので抗折強度が1000Kgf/cm2 未満となるばかりでなく、誘電率が2000未満のものでさえも抗折強度が1000Kgf/cm2 未満となってしまう。このとき、X線回折においては、「CT」強度比は、いずれも、4%未満となっている。
【0066】
他方、試料72〜77のように、CaTiO3 の添加量が70.0モルを超えると、抗折強度が十分に高いものの、誘電率が1000よりも低くなったり、誘電率が1000以上の場合には、誘電率の温度特性が±10%以内に入らなかったりする。
【0067】
また、試料19、27、32、81、92、103、114、125、136および147のように、BOの添加量が0.5モル未満となると、誘電率の温度変化率が±10%以内に入らなくなり、また、誘電率が2000を超えるが、多くの試料において、抗折強度が1000Kgf/cm2 より小さくなり、たとえ1000Kgf/cm2 以上の試料があっても、1000Kgf/cm2 をそれほど上回らない。これらの試料では、X線回折における「BT−A」強度比「BT−B」強度比のいずれもが5%未満であって、また、「CT」強度比についても比較的低い。これらの結果から、これら試料においては、BaTiO3 とCaTiO3 との固溶が進んでいることが推測される。
【0068】
他方、試料38、43、85、96、107、118、129、140および151のように、BOの添加量が4.0モルを超えると、抗折強度が十分に高く、誘電率の温度特性も良好であるが、誘電率が1000よりも低くなる。
【0069】
また、試料19〜24のように、AO5/2 /BO比が1.5未満になると、誘電率の温度変化率が±10%以内に入らなくなり、また、抗折強度についても、1000Kgf/cm2 より小さくなるものが現れ、たとえ1000Kgf/cm2 以上となっても、それほど高い抗折強度とはならない。これらの試料では、X線回折における「BT−A」強度比および「BT−B」強度比の双方とも5%未満となっていて、「CT」強度比についてもそれほど高くない。このようなことから、これら試料においては、BaTiO3 とCaTiO3 との固溶が進んでいることが推測される。
【0070】
他方、試料53〜55のように、AO5/2 /BO比が6.0を超えると、抗折強度は比較的高いものの、誘電率の温度変化率が±10%以内に入らなかったり、誘電率が1000未満となったりする。これら試料では、X線回折における「BT−A」強度比「BT−B」強度比のいずれかが100%を超えている。
【0071】
また、試料23〜26および31の間で比較すると、これら試料の各組成は、AO5/2 /BO比のみがわずかずつ異ならされている。これらの試料では、X線回折における「CT」強度比はいずれも4%以上であるが、「BT−A」強度比について言えば、これが5%以上の試料25、26および31において、誘電率の温度変化率が10%以内となり、5%未満の試料23および24において、誘電率の温度変化率が±10%以内から外れていることがわかる。
【0072】
また、表1ないし表8に示す試料において、AO5/2 /BO比をたとえば2.0以上と高くした試料のほとんどについては、BT−A結晶相およびBT−B結晶相の双方が析出している。これらの試料においては、BT−B結晶相の析出が増加するに伴い、BT−A結晶相の析出が減少する傾向を示している。
【0073】
また、表1ないし表8からわかるように、A2 5 におけるAがNbであってもTaであっても実質的に同様の結果を示し、また、BOにおけるBについても、これがCo、Ni、MgおよびZnのいずれであっても、実質的に同様の結果を示している。
【0074】
この発明に係る誘電体セラミックは、BaTiO 3 100.0モルに対するCaTiO 3 の添加量が40〜70モルに選ばれる。したがって、表1に示した試料1〜18は、すべて、BaTiO 3 100.0モルに対するCaTiO 3 の添加量が40モル未満であるので、この発明の範囲外のものである。しかしながら、試料1〜18の間には、以下のような傾向が現れている。
前述したように、BaTiO3100.0モルに対して、CaTiO3の添加量が15.0モル未満となると、誘電率が2000レベルのものはもちろん、2000未満のものでさえも、抗折強度が1000kgf/cm2未満となって好ましくないことが、試料1〜6によって得られた特性から導き出された。そのため、CaTiO3の添加量に関しては、たとえば試料7〜12のように、15.0モル以上とされることが好ましい。
【0075】
しかしながら、これら試料7〜12の間で比較すると、CaTiO3 の添加量については、試料10〜12のように、25.0モル以上とされることがより好ましいことがわかる。このことについて以下に説明する。
【0076】
試料7〜9におけるCaTiO3 の添加量は17.0モルであるが、このように、CaTiO3 の添加量が15.0モル以上の場合には、「CT」強度比は4%以上となり、誘電率が2000未満のもの(試料8および9)で抗折強度が1000kgf/cm2 を超える値を示すが、誘電率が2000以上のもの(試料7)では、抗折強度が1000kgf/cm2 未満となっている。
【0077】
これに対して、試料10〜12のように、CaTiO3の添加量が25.0モル以上になると、「CT」強度比は4%以上であるとともに、誘電率が2000以上のもの(試料10)でさえも、抗折強度が1000kgf/cm2を超える値を示している。同様のことが、表2〜表8に示したCaTiO 3 の添加量が40モル以上のこの発明の範囲内の試料についても言える。
【0078】
このようなことから、CaTiO3 の添量に関して、誘電率を2000以上としたときにも確実に1000kgf/cm2以上の抗折強度を達成するには、25.0モル以上とすることが好ましく、このことから、この発明のように、40モル以上としても、高い抗折強度が得られることがわかる
【0079】
【実験例2】
この実験例2では、この発明に係る誘電体セラミックの組成に、希土類元素を添加した場合の影響を調査するために実施したものである。
【0080】
表9には、表3に示した試料39および表4に示した試料60の各々の組成および得られた誘電体セラミックの特性が再び記載されている。これら試料39および60は、誘電体セラミックを得るため、前述したように、1330℃の焼成温度が適用されたものである。
【0081】
これに対して、表9に示した残りの試料155〜175においては、1330℃より低い1290℃の焼成温度が適用されて誘電体セラミックが作製された。これら試料155〜175のうち、試料155および163は、それぞれ、セラミック原料の組成に関して、試料39および60と同一とした。
【0082】
また、試料156〜162は、試料155の原料組成に対して、希土類元素としてのNdを含むNd2 3 が種々の添加量をもって添加されたものであり、試料164〜171は、試料163の原料組成に対して、Nd2 3 が種々の添加量をもって添加されたものである。また、試料172〜175は、試料155の原料組成に対して、Nd以外のLa、Ce、PrまたはSmといった希土類元素が添加されたものである。
【0083】
また、表9には、試料39および60も含めて、上述した各試料に係る誘電体セラミックの焼結密度も示されている。
【0084】
【表9】
Figure 0004517421
【0085】
表9において、試料39と試料155とを比較すると、1330℃の焼成温度が適用された試料39に比べて、1290℃の焼成温度が適用された試料155において、焼結密度が低下していることがわかる。同様に、試料60と試料163とを比較すると、1330℃の焼成温度が適用された試料60に比べて、1290℃の焼成温度が適用された試料163において、焼結密度が低下していることがわかる。
【0086】
これらに対して、試料156〜162および164〜175のように、希土類元素を、BaTiO3 100.0モルに対して、0.3モル以上添加すると、1290℃の焼成温度であっても、1330℃の焼成温度が適用された場合の焼結密度と同等かそれ以上の焼結密度が得られている。
【0087】
このことから、希土類元素の添加は、誘電体セラミックを得るための焼成温度の低温化に効果があり、希土類元素を0.3モル以上添加することにより、焼成温度を低くしても、焼結密度の低下を防止したり、焼結密度を高めたりすることができる。
【0088】
他方、希土類元素の添加量を増やすと、BaTiO3 とCaTiO3 との固溶が進み、誘電率の温度変化率が±10%の範囲から外れやすくなる。
【0089】
希土類元素の最適添加量の上限は、組成によって異なるが、2000付近の誘電率を得ようとしている試料155〜162については、NdO3/2 を1.5モル以上添加すると、焼成温度が1290℃と低いにも関わらず、誘電率の温度変化率が±10%の範囲を外れ、また、NdO3/2 の添加量が3.0モル以上になると、「CT」強度比が小さくなってしまう。
【0090】
しかし、1200程度の誘電率を得ようとしている試料163〜171については、NdO3/2 の添加量が3.5モル以下の範囲では、BaTiO3 とCaTiO3 との固溶が進まず、誘電率の温度変化率についても、±10%の範囲内に入っている。他方、NdO3/2 の添加量が3.5モルを超えると、誘電率の温度変化率が±10%の範囲から外れてしまう。
【0091】
このようなことから、誘電率の温度変化率を±10%の範囲内に納めるためには、NdO3/2の添加量は、3.5モル以下であることが望ましい。
なお、実験例2において作製した試料のうち、試料161および162については、「X線回折」の分析結果の点で、この発明の範囲外のものである。
【0092】
【発明の効果】
以上のように、この発明に係る誘電体セラミックによれば、BaTiO3を主結晶としながら、CaTiO3結晶相を所定比率以上含み、また、BaTiO3以外のBaおよびTiを含む結晶相を所定範囲の比率で含むとともに、BaTiO 3 、CaTiO 3 、BO(ただし、Bは、Co、Ni、ZnおよびMgのうちの少なくとも1種)およびA 2 5 (ただし、Aは、TaおよびNbのうちの少なくとも1種)を含み、BaTiO 3 を100モルとしたとき、CaTiO 3 が40〜70モルの比率で含有するようにされるので、誘電率の温度特性を良好に維持しながら、高い機械的強度を与えることができる。誘電体セラミックにおいて、たとえば、誘電率が2000程度であれば、1000Kgf/cm2近傍またはそれ以上の抗折強度を与えることができ、誘電率が1000程度であれば、1400Kgf/cm2近傍またはそれ以上の抗折強度を与えることができる。
【0093】
したがって、この発明に係る誘電体セラミックを用いて構成されるセラミックコンデンサまたはセラミック発振子によれば、それらが基板上に表面実装されても、基板の撓みによるクラック等を生じにくくすることができ、これらセラミックコンデンサまたはセラミック発振子の信頼性を向上させることができるとともに、低背化を有利に進めることができる。
【0095】
また、この発明に係る誘電体セラミックにおいて、上述のようなCaTiO3 の含有量の条件を満たしながら、Re2 3 (ただし、Reは、Nd、La、Ce、PrおよびSmから選ばれる少なくとも1種)を、ReO3/2 に換算して、BaTiO3 100モルに対して、0.3〜3.5モル含有するようにされると、誘電率の温度変化率を比較的小さく維持しながら、比較的低い焼成温度であっも、焼結密度の低下を防止したり、焼結密度を高めたりすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態によるセラミックコンデンサ1を示す断面図である。
【図2】この発明の他の実施形態による積層セラミックコンデンサ11を示す断面図である。
【図3】この発明のさらに他の実施形態によるセラミック発振子21を示す斜視図である。
【図4】図3に示したセラミック発振子21が与える等価回路図である。
【図5】図3に示したセラミック発振子21に含まれる要素を分解して示す斜視図である。
【図6】図5に示した第2の誘電体板24の裏面を示す斜視図である。
【図7】実験例1において作製した特定の試料に係る誘電体セラミックのX線回折図である。
【符号の説明】
1 セラミックコンデンサ
2,13 誘電体
3,4,14,15,25〜27 電極
11 積層セラミックコンデンサ
21 セラミック発振子
24 誘電体板
OSC 発振エレメント
C1,C2 付加容量
P1 BaTiO3 結晶相の(1,1,0)面および(1,0,1)面のピーク
P2 BaTiO3 結晶相の(1,1,1)面のピーク
P3 BaTiO3 結晶相の(1,0,0)面および(0,0,1)面のピーク
P4 CaTiO3 結晶相の(1,2,1)面のピーク
P5,P6 BaTiO3 以外のBaおよびTiを含む結晶相のピーク

Claims (4)

  1. 少なくとも金属元素として、Ba、CaおよびTiを含み、BaTiO3を主結晶とする、誘電体セラミックであって、
    X線回折におけるBaTiO3結晶相の(1,1,0)面および(1,0,1)面のピークと(1,1,1)面のピークとの間に検出されるCaTiO3結晶相の(1,2,1)面のピーク強度が、BaTiO3結晶相の(1,1,0)面および(1,0,1)面のピーク強度の4%以上であるとともに、
    X線回折におけるBaTiO3結晶相の(1,1,0)面および(1,0,1)面のピークと(1,0,0)面および(0,0,1)面のピークとの間に検出されるBaTiO3以外のBaおよびTiを含む結晶相のいずれかのピーク強度が、BaTiO3結晶相の(1,1,0)面および(1,0,1)面のピーク強度の5%以上であり、かつ前記BaTiO3以外のBaおよびTiを含む結晶相のすべてのピーク強度が、BaTiO3結晶相の(1,1,0)面および(1,0,1)面のピーク強度の100%以下であり、
    BaTiO 3 、CaTiO 3 、BO(ただし、Bは、Co、Ni、ZnおよびMgのうちの少なくとも1種)およびA 2 5 (ただし、Aは、TaおよびNbのうちの少なくとも1種)を含み、BaTiO 3 を100モルとしたとき、CaTiO 3 が40〜70モル、BOが0.5〜4.0モルの各比率で含有するとともに、A 2 5 とBOとの含有比率は、AO 5/2 /BOに換算して、1.5〜6.0の範囲内に選ばれている、誘電体セラミック。
  2. BaTiO3を100モルとしたとき、さらに、Re23(ただし、Reは、Nd、La、Ce、PrおよびSmから選ばれる少なくとも1種)を、ReO3/2に換算して、0.3〜3.5モル含有する、請求項に記載の誘電体セラミック。
  3. 請求項1または2に記載の誘電体セラミックからなる誘電体と、前記誘電体の少なくとも一部を介して対向するように設けられる少なくとも1対の電極とを備える、セラミックコンデンサ。
  4. 請求項1または2に記載の誘電体セラミックを用いて構成される容量素子を備える、セラミック発振子。
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