JP2001139370A - 誘電体セラミック、セラミックコンデンサおよびセラミック発振子 - Google Patents
誘電体セラミック、セラミックコンデンサおよびセラミック発振子Info
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Abstract
のに適した誘電体セラミックを提供する。 【解決手段】 少なくとも金属元素として、Ba、Ca
およびTiを含み、BaTiO3 を主結晶とする、誘電
体セラミックであって、X線回折におけるBaTiO3
結晶相の(1,1,0)面および(1,0,1)面のピ
ークP1と(1,1,1)面のピークP2との間に検出
されるCaTiO3 結晶相の(1,2,1)面のピーク
P4の強度が、上記ピークP1の強度の4%以上である
とともに、上記ピークP1と(1,0,0)面および
(0,0,1)面のピークP3との間に検出されるBa
TiO3 以外のBaおよびTiを含む結晶相のピークP
5,P6の強度が、上記ピークP1の強度の5%以上か
つ100%以下である、誘電体セラミック。
Description
ク、セラミックコンデンサおよびセラミック発振子に関
するもので、特に、誘電体セラミックにおける機械的強
度の向上を図るための改良、ならびに、このような誘電
体セラミックを用いて構成される、セラミックコンデン
サおよびセラミック発振子に関するものである。
れる、たとえばセラミックコンデンサについて言えば、
リード線付きのものから表面実装されるチップタイプの
ものへと主流が移ってきている。
る誘電率変化の小さい誘電体セラミックとしては、Ba
TiO3 を主成分とし、これにNb2 O5 、CoO、N
iO、希土類元素等を微量添加した誘電体セラミック
や、同じく、BaTiO3 を主成分とし、これにBi2
O3 、SnO2 、ZrO2 、希土類元素等を微量添加し
た誘電体セラミックが用いられている。
ラミックは、誘電率が高いものの、機械的強度が比較的
低く、また、誘電率を高くすると、機械的強度が低下す
る傾向にある。具体的には、誘電率が1000程度の誘
電体セラミックについては、抗折強度が1000Kgf
/cm2 レベルであり、誘電率が2000程度の誘電体
セラミックにあっては、抗折強度が650Kgf/cm
2 レベルである。
ク、特に誘電率が2000以上の誘電体セラミックを、
たとえば、表面実装されるチップタイプのセラミックコ
ンデンサにおいて用いると、このセラミックコンデンサ
を搭載している基板の撓みによって、セラミックコンデ
ンサにクラックが生じやすい等の問題に遭遇する。ま
た、このクラック等の問題を回避するため、セラミック
コンデンサの厚みを厚くすると、電子部品の低背化を阻
害してしまう。
度を有し、誘電率が高く、しかも温度に対する誘電率変
化が小さい、誘電体セラミックを提供しようとすること
である。
体セラミックを用いて構成される、表面実装に適したセ
ラミックコンデンサを提供しようとすることである。
うな誘電体セラミックを用いて構成される容量素子が付
加された、表面実装に適したセラミック発振子を提供し
ようとすることである。
技術的課題を解決するため、BaTiO3 にCaTiO
3 を添加することによって、誘電体セラミックにおい
て、高誘電率相と低誘電率相とを有する2相誘電体構造
を形成することが有効であることを見出し、この発明を
なすに至ったものである。
することによって、温度に対する誘電率変化が小さくさ
れた、誘電体セラミックとして、特開昭60−9750
8号公報に記載された系のものがあるが、この誘電体セ
ラミックにおいては、CaTiO3 の含有量が9.7重
量%と少ないため、機械的強度の向上は期待できない。
ックに関して、CaTiO3 の添加量を9.7重量%よ
り多くすると、BaTiO3 とCaTiO3 との固溶が
進むため、温度に対する誘電率変化が大きくなり、しか
も抗折強度が低下する。よって、この公報に記載された
技術に頼る限り、誘電率の温度特性が良好で、しかも高
い抗折強度を得るためのCaTiO3 添加量は、最大で
も10重量%程度である。
定的な好ましい実施態様に基づいて説明すると、BaT
iO3 に、CaTiO3 とA2 O5 (ただし、Aは、T
aおよびNbのうちの少なくとも1種)とBO(ただ
し、Bは、Co、Ni、ZnおよびMgのうちの少なく
とも1種)とを同時に添加し、さらに、A2 O5 とBO
との含有比率を最適化することによって、BaTiO3
とCaTiO3 との固溶を抑制した誘電体セラミックを
提供することができる。
O3 に過剰のCaTiO3 を添加することが可能とな
り、そのため、誘電率が1000レベルのもので抗折強
度が1400Kgf/cm2 以上の値が得られ、誘電率
が2000レベルのもので抗折強度が1000Kgf/
cm2 以上の値が得られ、しかも誘電率の温度変化が−
25℃〜+85℃の温度領域において±10%以内とい
う誘電体セラミックを得ることができる。
CaTiO3 −A2 O5 −BO系に限らず、たとえば、
BaTiO3 −CaTiO3 −Bi2 O3 −SnO2 系
の誘電体セラミックにも適用することができる。そのた
め、この発明に係る誘電体セラミックは、それを構成す
る組成については特に限定されるものではなく、以下の
ように、X線回折による測定データによって規定され
る。
素として、Ba、CaおよびTiを含み、BaTiO3
を主結晶とする、誘電体セラミックにまず向けられるも
のであって、X線回折におけるBaTiO3 結晶相の
(1,1,0)面および(1,0,1)面のピークと
(1,1,1)面のピークとの間に検出されるCaTi
O 3 結晶相の(1,2,1)面のピーク強度が、BaT
iO3 結晶相の(1,1,0)面および(1,0,1)
面のピーク強度の4%以上であるとともに、X線回折に
おけるBaTiO3 結晶相の(1,1,0)面および
(1,0,1)面のピークと(1,0,0)面および
(0,0,1)面のピークとの間に検出されるBaTi
O3 以外のBaおよびTiを含む結晶相のいずれかのピ
ーク強度が、BaTiO3 結晶相の(1,1,0)面お
よび(1,0,1)面のピーク強度の5%以上であり、
かつBaTiO3 以外のBaおよびTiを含む結晶相の
すべてのピーク強度が、BaTiO3 結晶相の(1,
1,0)面および(1,0,1)面のピーク強度の10
0%以下であることを特徴としている。
い実施態様では、上述した誘電体セラミックは、BaT
iO3 、CaTiO3 、BO(ただし、Bは、Co、N
i、ZnおよびMgのうちの少なくとも1種)およびA
2 O5 (ただし、Aは、TaおよびNbのうちの少なく
とも1種)を含み、BaTiO3 を100モルとしたと
き、CaTiO3 が15〜70モル、BOが0.5〜
4.0モルの各比率で含有するとともに、A2 O5 とB
Oとの含有比率は、AO5/2 /BOに換算して、1.5
〜6.0の範囲内に選ばれる。
TiO3 は、BaTiO3 を100モルとしたとき、2
5〜70モルの比率で含有することがより好ましい。
0モルとしたとき、CaTiO3 が25〜70モルの比
率で含有するとき、さらに、Re2 O3 (ただし、Re
は、Nd、La、Ce、PrおよびSmから選ばれる少
なくとも1種)を、ReO3/ 2 に換算して、0.3〜
3.5モル含有することがなお好ましい。
クからなる誘電体と、この誘電体の少なくとも一部を介
して対向するように設けられる少なくとも1対の電極と
を備える、セラミックコンデンサに向けられ、さらに、
上述のような誘電体セラミックを用いて構成される容量
素子を備える、セラミック発振子にも向けられる。
は、たとえば、図1に示すセラミックコンデンサ1、図
2に示す積層セラミックコンデンサ11および図3に示
すセラミック発振子21において有利に用いることがで
きる。以下に、これらセラミックコンデンサ1、積層セ
ラミックコンデンサ11およびセラミック発振子21の
各々の構成について説明する。
ンデンサ1は、たとえば円板状の誘電体2と、この誘電
体2を介して対向するように誘電体2の各主面上に設け
られる1対の電極3および4とを備えている。
て、誘電体2が、この発明に係る誘電体セラミックから
構成される。誘電体2は、単板であり、また、取得静電
容量を大きくするためには、薄くされなければならない
ので、誘電体2は割れや欠けが生じやすい状況にある
が、誘電体2において、この発明に係る誘電体セラミッ
クを用いると、その機械的強度が高いため、このような
割れや欠けを生じにくくすることができる。
ラミックコンデンサ11は、複数のセラミック層12か
らなる積層構造を有する誘電体13を備える。また、誘
電体13の内部であって、セラミック層12の特定の界
面に沿って、複数組の第1および第2の内部電極14お
よび15が形成される。第1および第2の内部電極14
および15は、誘電体13の一部を介して互いに対向し
ている。
端部には、第1および第2の外部電極16および17が
それぞれ形成される。第1および第2の内部電極14お
よび15は、それぞれ、第1および第2の外部電極16
および17に電気的に接続されるように、誘電体13の
各端面にまで届くように引き出されている。
おいて、誘電体13が、この発明に係る誘電体セラミッ
クによって構成される。この積層セラミックコンデンサ
11は、多くの場合、適宜の基板上に表面実装されるの
で、基板の撓みによって、誘電体13にクラックが生じ
る等の問題に遭遇しやすいが、誘電体13において、こ
の発明に係る誘電体セラミックを用いると、その機械的
強度を高めることができ、そのため、クラック等を生じ
にくくすることができるとともに、積層セラミックコン
デンサ11の薄型化すなわち低背化を進めることが容易
になる。
振子21は、図4に示すような等価回路を有している。
すなわち、セラミック発振子21は、3つの端子T1、
T2およびT3を備え、端子T1およびT2の間に発振
エレメントOSCが接続され、端子T1およびT3の間
に付加容量C1が接続され、端子T2およびT3の間に
付加容量C2が接続されている。
1を分解して示す斜視図である。
備え、この圧電体板22のための外装となる第1および
第2の誘電体板23および24によって圧電体板22が
挟まれた構造を有している。
すように、その外表面上に電極25、26および27を
形成している。図6は、図5に示した第2の誘電体板2
4の裏面を示すものであるが、この図6によく示されて
いるように、電極25、26および27は、互いに平行
に、かつ、それぞれ、帯状に延びている。電極25、2
6および27は、それぞれ、図4に示した端子T1、T
2およびT3を与えるとともに、面方向での互いの対向
によって、付加容量C1およびC2を与えるものであ
る。
ントOSCを与えるもので、図5において詳細には図示
されないが、電極28等を形成している。第2の誘電体
板24の、圧電体板22側に向く面には、圧電体板22
の振動を許容するための凹部29が設けられている。
て、第1の誘電体板23は、誘電率の比較的低い誘電体
セラミックから構成されてもよい。これに対して、第2
の誘電体板24は、図4に示した付加容量C1およびC
2の形成に寄与するものであるので、誘電率の比較的高
い誘電体セラミックから構成される。この第2の誘電体
板24を構成する誘電体セラミックとして、この発明に
係る誘電体セラミックが用いられる。
表面実装されるものであるが、その低背化のためには、
たとえば、第2の誘電体板24において薄型化を図るこ
とが有効である。しかしながら、第2の誘電体板24に
あっては、凹部29が設けられることもあって、所定以
上の強度を維持しながら薄型化を図ることが困難である
という問題を含んでいる。前述したように、第2の誘電
体板24が、この発明に係る誘電体セラミックによって
構成されると、この誘電体セラミックは高い機械的強度
を有しているので、第2の誘電体板24の薄型化を有利
に図ることができ、また、このセラミック発振子21が
表面実装される基板に撓みが生じても、第2の誘電体板
24等にクラックがもたらされにくくすることができ
る。
ける誘電体2、積層セラミックコンデンサ11における
誘電体13あるいはセラミック発振子21における第2
の誘電体板24を構成するために用いられる、この発明
に係る誘電体セラミックは、少なくとも金属元素とし
て、Ba、CaおよびTiを含み、BaTiO3 を主結
晶とするものであって、X線回折におけるBaTiO3
結晶相の(1,1,0)面および(1,0,1)面のピ
ークと(1,1,1)面のピークとの間に検出されるC
aTiO3 結晶相の(1,2,1)面のピーク強度が、
BaTiO3 結晶相の(1,1,0)面および(1,
0,1)面のピーク強度の4%以上であるとともに、X
線回折におけるBaTiO3 の結晶相の(1,1,0)
面および(1,0,1)面のピークと(1,0,0)面
および(0,0,1)面のピークとの間に検出されるB
aTiO3 以外のBaおよびTiを含む結晶相のいずれ
かのピーク強度が、BaTiO3 結晶相の(1,1,
0)面および(1,0,1)面のピーク強度の5%以上
であり、かつBaTiO3 以外のBaおよびTiを含む
結晶相のすべてのピーク強度が、BaTiO3 結晶相の
(1,1,0)面および(1,0,1)面のピーク強度
の100%以下である、誘電体セラミックである。
は、BaTiO3 、CaTiO3 、BO(ただし、B
は、Co、Ni、ZnおよびMgのうちの少なくとも1
種)およびA2 O5 (ただし、Aは、TaおよびNbの
うちの少なくとも1種)を含み、BaTiO3 を100
モルとしたとき、CaTiO3 が15〜70モル、BO
が0.5〜4.0モルの各比率で含有するとともに、A
2 O5 とBOとの含有比率は、AO5 /2/BOに換算し
て、1.5〜6.0の範囲内に選ばれる。
有量である15〜70モルは、さらに25〜70モルに
限定されることがより好ましい。
が25〜70モルとされるとき、BaTiO3 100モ
ルに対して、さらに、Re2 O3 (ただし、Reは、N
d、La、Ce、PrおよびSmから選ばれる少なくと
も1種)を、ReO3/2 に換算して、0.3〜3.5モ
ル含有することが好ましい。
しい範囲を規定するために実施した実験例について、以
下に説明する。
を等モルずつ秤量し、これらをボールミルによって混合
し、乾燥後、1100℃の温度で2時間仮焼することに
よって、BaTiO3 を生成した。
O2 とを等モルずつ秤量し、これらをボールミルによっ
て混合し、乾燥後、1150℃の温度で2時間仮焼する
ことによって、CaTiO3 を生成した。
よびCaTiO3 ならびにA2 O5成分(Aは、Nbお
よびTaのいずれか)およびBO成分(Bは、Co、N
i、MgおよびZnのいずれか)を、表1ないし表8に
示す割合であって、合計100gになるスケールで秤量
し、これらに対して、酢酸ビニルエマルジョン50%溶
液を10重量%添加した状態でボールミルによる混合を
実施し、その後、乾燥および造粒工程を経て、各試料に
係るセラミック粉末を得た。
末を、長さ34mm、幅5mm、厚さ3.6mmの角棒
となるように、1トン/cm2 の圧力で成形し、133
0℃で2時間焼成し、それによって、JIS規格(R1
601)に従った棒状試験片となるように加工した。こ
れら各試料に係る棒状試験片について、3点曲げ試験機
を用いて破断値を測定した。得られた破断値から、抗折
強度を求めた。
径15mm、厚さ0.6mmの円板となるように、1ト
ン/cm2 の圧力で成形し、1330℃で2時間焼成し
た。このようにして得られた誘電体セラミックに銀電極
を焼き付けて、図1に示すセラミックコンデンサ1のよ
うな形態を有するセラミックコンデンサを作製し、これ
らセラミックコンデンサについて、銀電極を焼き付けた
後、24時間以上経過してから、25℃における静電容
量と、誘電損失(tanδ)と、+20℃を基準とした
−25℃〜+85℃間の誘電率の温度変化率(TC)と
をそれぞれ求めた。なお、誘電率は、静電容量から計算
して求めた。
(tanδ)、誘電率の温度変化率(TC)および抗折
強度がそれぞれ表1ないし表8に示されている。
ラミックの表面について、CuーKα線を用いたX線回
折の測定を行なった。図7には、表1ないし表8に示し
た多数の試料のうちから選ばれた代表的な試料としての
試料23、31、36、41および46の各々について
のX線回折図を多重記録したものが示されている。
ず、主結晶であるBaTiO3 結晶相の(1,1,0)
面および(1,0,1)面のピークP1、同じく(1,
1,1)面のピークP2、ならびに同じく(1,0,
0)面および(0,0,1)面のピークP3が表われて
いる。
間には、CaTiO3 結晶相の(1,2,1)面のピー
クP4が検出される。
の間には、BaTiO3 以外のBaおよびTiを含む異
相としての結晶相のピーク、すなわちBT−A結晶相の
ピークP5およびBT−B結晶相のピークP6が検出さ
れる。
は、Ba4 Ti12O27結晶相であり、BT−B結晶相
は、Ba6 Ti14A2 O27結晶相であって、図7に示し
た試料23、31、36、41および46にあっては、
AはNbである。
P6とピークP7とであり、ピークP7は、BaTiO
3 結晶相の(1,1,1)面のピークP2の近傍に検出
される。
ち、BaTiO3 結晶相の(1,1,0)面および
(1,0,1)面のピークP1の強度、CaTiO3 結
晶相の(1,2,1)面のピークP4の強度、BT−A
結晶相のピークP5の強度、ならびにBT−B結晶相の
ピークP6の強度をそれぞれ測定し、これらの測定結果
から、BaTiO3 結晶相のピークP1の強度に対す
る、CaTiO3 結晶相のピークP4の強度の比、BT
−A結晶相のピークP5の強度の比、およびBT−B結
晶相のピークP6の強度の比をそれぞれ求めた。
て、これらの強度比(%)が示されている。より詳細に
は、「CT」は、CaTiO3 結晶相のピークP4に関
する強度比を示し、「BT−A」は、BT−A結晶相の
ピークP5に関する強度比を示し、「BT−B」は、B
T−B結晶相のピークP6に関する強度比を示してい
る。
付したものは、この発明の範囲外のものあるいは好まし
い範囲から外れたものである。
強度」および「X線回折」の各欄に注目すれば、X線回
折における「CT」強度比、「BT−A」強度比および
「BT−B」強度比が高くなるほど、誘電率の温度特性
が良好で、かつ抗折強度が高くなる傾向が表れているこ
とがわかる。この点に関して、この発明では、「CT」
強度比が 4%以上であるとき、この発明の範囲内とさ
れ、「BT−A」強度比および「BT−B」強度比のい
ずれかが5%以上であるとき、この発明の範囲内とされ
る。
晶相のいずれかのピーク強度が、BaTiO3 結晶相の
ピーク強度より高くなる場合、すなわち、「BT−A」
強度比および「BT−B」強度比のいずれかが100%
を超える場合には、抗折強度は高いものの、誘電率の温
度特性が±10%を外れることがわかる。このことか
ら、この発明では、「BT−A」強度比および「BT−
B」強度比の双方とも100%以下にあるとき、この発
明の範囲内とされる。
は、好ましくは、BaTiO3 、CaTiO3 、BO
(ただし、Bは、Co、Ni、ZnおよびMgのうちの
少なくとも1種)およびA2 O5 (ただし、Aは、Ta
およびNbのうちの少なくとも1種)を含み、BaTi
O3 を100モルとしたとき、CaTiO3 が15〜7
0モル、BOが0.5〜4.0モルの各比率で含有する
とともに、A2 O5 とBOとの含有比率が、AO5/2 /
BOに換算して、1.5〜6.0の範囲内に選ばれる。
の試料について、その組成を参照しながら、得られた特
性について説明する。
量が、BaTiO3 100.0モルに対して、15.0
モル未満となると、誘電率が2000レベルのもので抗
折強度が1000Kgf/cm2 未満となるばかりでな
く、誘電率が2000未満のものでさえも抗折強度が1
000Kgf/cm2 未満となってしまう。このとき、
X線回折においては、「CT」強度比は、いずれも、4
%未満となっている。
O3 の添加量が70.0モルを超えると、抗折強度が十
分に高いものの、誘電率が1000よりも低くなった
り、誘電率が1000以上の場合には、誘電率の温度特
性が±10%以内に入らなかったりする。
2、103、114、125、136および147のよ
うに、BOの添加量が0.5モル未満となると、誘電率
の温度変化率が±10%以内に入らなくなり、また、誘
電率が2000を超えるが、多くの試料において、抗折
強度が1000Kgf/cm2 より小さくなり、たとえ
1000Kgf/cm2 以上の試料があっても、100
0Kgf/cm2 をそれほど上回らない。これらの試料
では、X線回折における「BT−A」強度比「BT−
B」強度比のいずれもが5%未満であって、また、「C
T」強度比についても比較的低い。これらの結果から、
これら試料においては、BaTiO3 とCaTiO3 と
の固溶が進んでいることが推測される。
7、118、129、140および151のように、B
Oの添加量が4.0モルを超えると、抗折強度が十分に
高く、誘電率の温度特性も良好であるが、誘電率が10
00よりも低くなる。
/BO比が1.5未満になると、誘電率の温度変化率が
±10%以内に入らなくなり、また、抗折強度について
も、1000Kgf/cm2 より小さくなるものが現
れ、たとえ1000Kgf/cm2 以上となっても、そ
れほど高い抗折強度とはならない。これらの試料では、
X線回折における「BT−A」強度比および「BT−
B」強度比の双方とも5%未満となっていて、「CT」
強度比についてもそれほど高くない。このようなことか
ら、これら試料においては、BaTiO3 とCaTiO
3 との固溶が進んでいることが推測される。
/BO比が6.0を超えると、抗折強度は比較的高いも
のの、誘電率の温度変化率が±10%以内に入らなかっ
たり、誘電率が1000未満となったりする。これら試
料では、X線回折における「BT−A」強度比「BT−
B」強度比のいずれかが100%を超えている。
較すると、これら試料の各組成は、AO5/2 /BO比の
みがわずかずつ異ならされている。これらの試料では、
X線回折における「CT」強度比はいずれも4%以上で
あるが、「BT−A」強度比について言えば、これが5
%以上の試料25、26および31において、誘電率の
温度変化率が10%以内となり、5%未満の試料23お
よび24において、誘電率の温度変化率が±10%以内
から外れていることがわかる。
て、AO5/2 /BO比をたとえば2.0以上と高くした
試料のほとんどについては、BT−A結晶相およびBT
−B結晶相の双方が析出している。これらの試料におい
ては、BT−B結晶相の析出が増加するに伴い、BT−
A結晶相の析出が減少する傾向を示している。
A2 O5 におけるAがNbであってもTaであっても実
質的に同様の結果を示し、また、BOにおけるBについ
ても、これがCo、Ni、MgおよびZnのいずれであ
っても、実質的に同様の結果を示している。
モルに対して、CaTiO3 の添加量が15.0モル未
満となると、誘電率が2000レベルのものはもちろ
ん、2000未満のものでさえも、抗折強度が1000
kgf/cm2 未満となって好ましくないことが、試料
1〜6によって得られた特性から導き出された。そのた
め、CaTiO3 の添加量に関しては、たとえば試料7
〜12のように、15.0モル以上とされることが好ま
しい。
比較すると、CaTiO3 の添加量については、試料1
0〜12のように、25.0モル以上とされることがよ
り好ましいことがわかる。このことについて以下に説明
する。
は17.0モルであるが、このように、CaTiO3 の
添加量が15.0モル以上の場合には、「CT」強度比
は4%以上となり、誘電率が2000未満のもの(試料
8および9)で抗折強度が1000kgf/cm2 を超
える値を示すが、誘電率が2000以上のもの(試料
7)では、抗折強度が1000kgf/cm2 未満とな
っている。
CaTiO3 の添加量が25.0モル以上になると、
「CT」強度比は4%以上であるとともに、誘電率が2
000以上のもの(試料10)でさえも、抗折強度が1
000kgf/cm2 を超える値を示している。
しい添加量の下限に関して、15.0モルは、誘電率を
低くせざるを得ない場合があるものの、1000kgf
/cm2 以上の抗折強度を達成するための最小値と言う
ことができ、誘電率を2000以上としたときにも確実
に1000kgf/cm2 以上の抗折強度を達成するに
は、25.0モル以上とすることが好ましい。
セラミックの組成に、希土類元素を添加した場合の影響
を調査するために実施したものである。
4に示した試料60の各々の組成および得られた誘電体
セラミックの特性が再び記載されている。これら試料3
9および60は、誘電体セラミックを得るため、前述し
たように、1330℃の焼成温度が適用されたものであ
る。
55〜175においては、1330℃より低い1290
℃の焼成温度が適用されて誘電体セラミックが作製され
た。これら試料155〜175のうち、試料155およ
び163は、それぞれ、セラミック原料の組成に関し
て、試料39および60と同一とした。
の原料組成に対して、希土類元素としてのNdを含むN
d2 O3 が種々の添加量をもって添加されたものであ
り、試料164〜171は、試料163の原料組成に対
して、Nd2 O3 が種々の添加量をもって添加されたも
のである。また、試料172〜175は、試料155の
原料組成に対して、Nd以外のLa、Ce、Prまたは
Smといった希土類元素が添加されたものである。
めて、上述した各試料に係る誘電体セラミックの焼結密
度も示されている。
比較すると、1330℃の焼成温度が適用された試料3
9に比べて、1290℃の焼成温度が適用された試料1
55において、焼結密度が低下していることがわかる。
同様に、試料60と試料163とを比較すると、133
0℃の焼成温度が適用された試料60に比べて、129
0℃の焼成温度が適用された試料163において、焼結
密度が低下していることがわかる。
び164〜175のように、希土類元素を、BaTiO
3 100.0モルに対して、0.3モル以上添加する
と、1290℃の焼成温度であっても、1330℃の焼
成温度が適用された場合の焼結密度と同等かそれ以上の
焼結密度が得られている。
体セラミックを得るための焼成温度の低温化に効果があ
り、希土類元素を0.3モル以上添加することにより、
焼成温度を低くしても、焼結密度の低下を防止したり、
焼結密度を高めたりすることができる。
aTiO3 とCaTiO3 との固溶が進み、誘電率の温
度変化率が±10%の範囲から外れやすくなる。
よって異なるが、2000付近の誘電率を得ようとして
いる試料155〜162については、NdO3/2 を1.
5モル以上添加すると、焼成温度が1290℃と低いに
も関わらず、誘電率の温度変化率が±10%の範囲を外
れ、また、NdO3/2 の添加量が3.0モル以上になる
と、「CT」強度比が小さくなってしまう。
している試料163〜171については、NdO3/2 の
添加量が3.5モル以下の範囲では、BaTiO3 とC
aTiO3 との固溶が進まず、誘電率の温度変化率につ
いても、±10%の範囲内に入っている。他方、NdO
3/2 の添加量が3.5モルを超えると、誘電率の温度変
化率が±10%の範囲から外れてしまう。
を±10%の範囲内に納めるためには、NdO3/2 の添
加量は、3.5モル以下であることが望ましい。
ラミックによれば、BaTiO3 を主結晶としながら、
CaTiO3 結晶相を所定比率以上含み、また、BaT
iO3以外のBaおよびTiを含む結晶相を所定範囲の
比率で含むので、誘電率の温度特性を良好に維持しなが
ら、高い機械的強度を与えることができる。誘電体セラ
ミックにおいて、たとえば、誘電率が2000程度であ
れば、1000Kgf/cm2 近傍またはそれ以上の抗
折強度を与えることができ、誘電率が1000程度であ
れば、1400Kgf/cm2 近傍またはそれ以上の抗
折強度を与えることができる。
ックを用いて構成されるセラミックコンデンサまたはセ
ラミック発振子によれば、それらが基板上に表面実装さ
れても、基板の撓みによるクラック等を生じにくくする
ことができ、これらセラミックコンデンサまたはセラミ
ック発振子の信頼性を向上させることができるととも
に、低背化を有利に進めることができる。
て、BaTiO3 、CaTiO3 、BO(ただし、B
は、Co、Ni、ZnおよびMgのうちの少なくとも1
種)およびA2 O5 (ただし、Aは、TaおよびNbの
うちの少なくとも1種)を含み、BaTiO3 を100
モルとしたとき、CaTiO3 が25〜70モルの比率
で含有するようにされると、2000以上の誘電率を与
えるものにおいても、たとえば1000kgf/cm2
以上といった高い抗折強度を確実に達成できるようにす
ることができる。
おいて、上述のようなCaTiO3の含有量の条件を満
たしながら、Re2 O3 (ただし、Reは、Nd、L
a、Ce、PrおよびSmから選ばれる少なくとも1
種)を、ReO3/2 に換算して、BaTiO3 100モ
ルに対して、0.3〜3.5モル含有するようにされる
と、誘電率の温度変化率を比較的小さく維持しながら、
比較的低い焼成温度であっも、焼結密度の低下を防止し
たり、焼結密度を高めたりすることができる。
ンサ1を示す断面図である。
コンデンサ11を示す断面図である。
ク発振子21を示す斜視図である。
価回路図である。
要素を分解して示す斜視図である。
斜視図である。
電体セラミックのX線回折図である。
(1,0,1)面のピーク P2 BaTiO3 結晶相の(1,1,1)面のピーク P3 BaTiO3 結晶相の(1,0,0)面および
(0,0,1)面のピーク P4 CaTiO3 結晶相の(1,2,1)面のピーク P5,P6 BaTiO3 以外のBaおよびTiを含む
結晶相のピーク
Claims (6)
- 【請求項1】 少なくとも金属元素として、Ba、Ca
およびTiを含み、BaTiO3 を主結晶とする、誘電
体セラミックであって、 X線回折におけるBaTiO3 結晶相の(1,1,0)
面および(1,0,1)面のピークと(1,1,1)面
のピークとの間に検出されるCaTiO3 結晶相の
(1,2,1)面のピーク強度が、BaTiO3 結晶相
の(1,1,0)面および(1,0,1)面のピーク強
度の4%以上であるとともに、 X線回折におけるBaTiO3 結晶相の(1,1,0)
面および(1,0,1)面のピークと(1,0,0)面
および(0,0,1)面のピークとの間に検出されるB
aTiO3 以外のBaおよびTiを含む結晶相のいずれ
かのピーク強度が、BaTiO3 結晶相の(1,1,
0)面および(1,0,1)面のピーク強度の5%以上
であり、かつ前記BaTiO3 以外のBaおよびTiを
含む結晶相のすべてのピーク強度が、BaTiO3 結晶
相の(1,1,0)面および(1,0,1)面のピーク
強度の100%以下である、誘電体セラミック。 - 【請求項2】 BaTiO3 、CaTiO3 、BO(た
だし、Bは、Co、Ni、ZnおよびMgのうちの少な
くとも1種)およびA2 O5 (ただし、Aは、Taおよ
びNbのうちの少なくとも1種)を含み、BaTiO3
を100モルとしたとき、CaTiO3 が15〜70モ
ル、BOが0.5〜4.0モルの各比率で含有するとと
もに、A2 O5 とBOとの含有比率は、AO5/2 /BO
に換算して、1.5〜6.0の範囲内に選ばれている、
請求項1に記載の誘電体セラミック。 - 【請求項3】 BaTiO3 を100モルとしたとき、
CaTiO3 が25〜70モルの比率で含有する、請求
項2に記載の誘電体セラミック。 - 【請求項4】 BaTiO3 を100モルとしたとき、
さらに、Re2 O3(ただし、Reは、Nd、La、C
e、PrおよびSmから選ばれる少なくとも1種)を、
ReO3/2 に換算して、0.3〜3.5モル含有する、
請求項3に記載の誘電体セラミック。 - 【請求項5】 請求項1ないし4のいずれかに記載の誘
電体セラミックからなる誘電体と、前記誘電体の少なく
とも一部を介して対向するように設けられる少なくとも
1対の電極とを備える、セラミックコンデンサ。 - 【請求項6】 請求項1ないし4のいずれかに記載の誘
電体セラミックを用いて構成される容量素子を備える、
セラミック発振子。
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- 1999-11-11 JP JP32073799A patent/JP4517421B2/ja not_active Expired - Fee Related
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