JP4516837B2 - 車両のサスペンション装置 - Google Patents

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Description

本発明は、車両のサスペンション装置において、荷役作業中の車両安定性を向上させる技術に関する。
トラックなどの商用車では、空車時と積車時との荷重変動が大であるため、車高を一定に保つ機構を備えていなければ、荷役作業における積荷の出し入れに伴って車両が大きく傾斜してしまい、車両安定性が損なわれてしまうおそれがあった。また、物流倉庫などにおいて、プラットホームを用いて台車,フォークリフトなどにより荷役作業を行う場合、車両の傾斜により台車の使用が困難となり、作業性が低下するおそれがあった。このため、特開2003−211931号公報(特許文献1)に記載されるように、モータ及びこれに巻き取られるワイヤにより、ばねの反発力に抗して車体を車軸方向に移動させることで、ばねにプリロードを作用させ、車両安定性を向上させる技術が提案されている。
特開2003−211931号公報
しかしながら、かかる提案技術では、荷役作業中の車両安定性を向上させることができるものの、ばねの反発力に抗して車体を車軸方向に移動させるモータは高出力であることが要求され、コスト上昇のみならず、モータの大型化による重量増加及び車載レイアウト設計の困難性などを来してしまう。このため、車両単価が比較的安価であると共に、ホイールベース間に余裕スペースの少ない小型又は中型トラックへの従来技術の適用が困難であり、より簡略化した機構で同一の機能が奏されるサスペンション装置の出現が期待されていた。
そこで、本発明は以上のような従来の問題点に鑑み、モータの代わりに車輪の回転駆動力を利用し、ばねの反発力に抗して車体を車軸方向に移動させることで、簡素な機構でありながら、荷役作業中の車両安定性を向上させた車両のサスペンション装置を提供することを目的とする。
このため、本発明では、車体と車軸とを相対変位可能に介装連結するばねと、車軸の両端に締結されたホイールに略同軸に取り付けられると共に、外周の一部に係止部が形成されたプーリと、プーリの略上方に位置する車体に取り付けられるフックと、係止部及びフックに両端が着脱可能に係止されるワイヤと、を含んで車両のサスペンション装置を構成したことを特徴とする。このとき、最小構成で荷役作業中の車両安定性を向上させるべく、車軸を構成する前軸及び後軸のうち少なくとも後軸のホイールにプーリを取り付けるとよい。
また、プーリの取り付けを容易にすべく、車幅最外方に位置するホイールの側面にプーリを取り付けるか、又は、ダブルタイヤの各ホイール間にプーリを狭持させるとよい。そして、既存の車両に対して本発明を適用可能にすべく、ホイールナットによりプーリを共締めするとよい。さらに、タイヤとワイヤとの干渉を防止すべく、車体を構成する荷台の下面、好ましくは、荷台を補強する補強材にフックを取り付けるとよい。その他、ワイヤの着脱を容易にすべく、その両端に円環部を形成するとよい。
本発明に係る車両のサスペンション装置によれば、荷役作業を行うときには、ワイヤの両端をプーリの係止部及び車体のフックに夫々係止し、車両を後退させる。すると、車輪の回転に伴ってワイヤがプーリに巻き取られ、ばねの反発力に抗して車体が車軸方向へと移動し、ばねの撓みが大きくなる。このとき、ばねは、その撓みに応じた荷重が擬似的に作用したプリロード状態となると共に、ワイヤによりその伸びが規制される。このため、ワイヤには、ばねの撓みに応じた張力が作用することとなる。
このようなプリロード状態で荷役作業を行うと、荷役作業に係る荷重の分だけワイヤの張力が減少するだけであるので、プリロードに応じた範囲内において、ばねの撓みは変化しないこととなる。従って、車両が傾斜することがなく、荷役作業中の車両安定性を向上させることができる。また、物流倉庫などにおいて、プラットホームを用いて台車,フォークリフトなどにより荷役作業を行うときであっても、車両が傾斜しないことから台車などの使用が困難となることがなく、作業性を向上させることができる。
以下、添付された図面を参照して本発明を詳述する。
図1は、本発明を後軸に適用したトラックの親子ばね式サスペンション装置を示す。
車体と車軸とを相対変位可能に介装連結すべく、車軸を構成する後軸10の両端部上面には、Uボルト12及びナット14からなる締結部材により、車両前後方向に延びる親子ばね16の中間部が固定される。親子ばね16は、リーフを複数重ねた主ばね16Aと補助ばね16Bとを含んで構成され、主ばね16Aと補助ばね16Bとが上下方向に配置された形状をなす。主ばね16Aの前端部は、車体のサイドレール18側面に固定されたスプリングブラケット20にピン結合される。一方、主ばね16Aの後端部は、シャックル22を介在させて、サイドレール18側面に固定されたスプリングブラケット24にピン結合される。また、サイドレール18側面には、主ばね16Aの撓みが所定値以上になると、補助ばね16Bの両端部上面が当接するコンタクトシート26Aが一体形成されたヘルパブラケット26が固定される。
かかる親子ばね式サスペンション装置によれば、主ばね16Aの撓みが所定値未満である軽荷重状態では、補助ばね16Bの両端部上面がヘルパブラケット26のコンタクトシート26Aと当接せず、主ばね16Aのみにより緩衝作用が奏される。このため、親子ばね16全体のばね定数は、主ばね16Aのばね定数と同じになり、乗心地の向上が図られることとなる。一方、主ばね16Aの撓みが所定値以上となる重荷重状態では、補助ばね16Bの両端部上面がヘルパブラケット26のコンタクトシート26Aと当接し、主ばね16Aと補助ばね16Bとの協働により緩衝作用が奏される。このため、親子ばね16全体のばね定数は、主ばね16Aのばね定数と補助ばね16Bのばね定数とを加算した値となり、重荷重が支持され得るようになる。そして、このような親子ばね16の特性は、補助ばね16Bの両端部上面がコンタクトシート26Aと当接する点(交会点)で、大きく変化するようになる。
本発明の特徴として、図2に示すように、後軸10の両端に締結されるホイール28には、外周の一部に係止部30Aが一体形成されたプーリ30が取り付けられる。プーリ30は、その取り付けを容易にすべく、同図(A)に示すように、車幅最外方に位置するホイール28の側面に取り付けるか、又は、図3に示すように、ダブルタイヤの各ホイール28A及び28B間に狭持させる。このとき、既存の車両に対して本発明を適用可能にすべく、ホイールナット32によりプーリ30を共締めする。
また、プーリ30の略上方に位置する車体、即ち、車体を構成する荷台34の下面には、上方のみが開口する略コ字形状のフック36が取り付けられる。このとき、フック36の取付剛性を向上させるべく、荷台34を補強する補強材としての横根太に取り付けることが望ましい。
かかる構成において、荷役作業を行うときには、図4(A)に示すように、両端に円環部が夫々形成されたワイヤ38を用い、その一端に形成された円環部をプーリ30の係止部30Aに係止させると共に、その他端に形成された円環部を車体のフック36に係止させる。この状態で車両を後退させると、同図(B)に示すように、車輪の回転に伴ってワイヤ38がプーリ30に巻き取られ、親子ばね16の反発力に抗して車体が後軸10方向へと移動、即ち、後軸10と車体との間隔がh1からh2へと変化し、親子ばね16の撓みが徐々に大きくなる。このとき、プーリ30の略上方にフック36が位置するため、ワイヤ38がタイヤと干渉することを防止できる。
そして、親子ばね16の撓みが交会点以上になると、親子ばね16は、その撓みに応じた荷重が擬似的に作用した状態(プリロード状態)となると共に、ワイヤ38によりその伸びが規制される。このため、ワイヤ38には、親子ばね16の撓みに応じた張力Wが作用することとなる。
このようなプリロード状態で荷役作業を行うと、親子ばね16がプリロード状態となっているので、荷役作業に係る荷重の分だけワイヤ38の張力Wが減少するだけである。このため、プリロードに応じた範囲内において、親子ばね16の撓みは変化しないこととなる。従って、車両が傾斜することがなく、荷役作業中の車両安定性を向上させることができる。また、物流倉庫などにおいて、プラットホームを用いて台車,フォークリフトなどにより荷役作業を行うときであっても、車両が傾斜しないことから台車などの使用が困難となることがなく、作業性を向上させることができる。
さらに、プーリ30及びフック36は、既存の車両にも容易に取付可能であるため、車両を大幅に改造することなく、本発明による効果を享受することができる。
なお、本発明は、親子ばね式サスペンション装置に限らず、一般的なリーフスプリングにより構成されるサスペンション装置にも適用可能であることはいうまでもない。また、車軸を構成する前軸及び後軸のうち少なくとも後軸のホイールにプーリを取り付けるとよい。このようにすれば、荷役作業に係る荷重の大半が作用する後軸におけるばねの撓みが抑制されるので、最小構成で荷役作業中の車両安定性を向上させることができる。
本発明を適用したトラックの親子ばね式サスペンション装置の構成図 プーリ及びフックの取付構造を示し、(A)は正面図、(B)は側面図 ダブルタイヤにおけるプーリの取付構造を示す正面図 サスペンション装置の作用を示し、(A)は初期状態の説明図、(B)はプリロード状態の説明図
符号の説明
10 後軸
16 親子ばね
28 ホイール
30 プーリ
30A 係止部
32 ホイールナット
34 荷台
36 フック
38 ワイヤ

Claims (8)

  1. 車体と車軸とを相対変位可能に介装連結するばねと、
    前記車軸の両端に締結されたホイールに略同軸に取り付けられると共に、外周の一部に係止部が形成されたプーリと、
    前記プーリの略上方に位置する車体に取り付けられるフックと、
    前記係止部及びフックに両端が着脱可能に係止されるワイヤと、
    を含んで構成されたことを特徴とする車両のサスペンション装置。
  2. 前記プーリは、車軸を構成する前軸及び後軸のうち少なくとも後軸のホイールに取り付けられたことを特徴とする請求項1記載の車両のサスペンション装置。
  3. 前記プーリは、車幅最外方に位置するホイールの側面に取り付けられたことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の車両のサスペンション装置。
  4. 前記プーリは、ダブルタイヤの各ホイール間に狭持されたことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の車両のサスペンション装置。
  5. 前記プーリは、ホイールナットにより共締めされたことを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれか1つに記載の車両のサスペンション装置。
  6. 前記フックは、前記車体を構成する荷台の下面に取り付けられたことを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれか1つに記載の車両のサスペンション装置。
  7. 前記フックは、前記荷台を補強する補強材に取り付けられたことを特徴とする請求項6記載の車両のサスペンション装置。
  8. 前記ワイヤの両端には、円環部が夫々形成されたことを特徴とする請求項1〜請求項6のいずれか1つに記載の車両のサスペンション装置。
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