JP3206622B2 - フォークリフトのラム - Google Patents

フォークリフトのラム

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JP3206622B2
JP3206622B2 JP18818193A JP18818193A JP3206622B2 JP 3206622 B2 JP3206622 B2 JP 3206622B2 JP 18818193 A JP18818193 A JP 18818193A JP 18818193 A JP18818193 A JP 18818193A JP 3206622 B2 JP3206622 B2 JP 3206622B2
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ram
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forklift
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正博 太田
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Toyota Industries Corp
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、フォークリフトのアタ
ッチメントの1つとして知られ、コイル等の筒状の荷物
の荷役作業に使用されるラムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来一般のラムは、棒状に形成されたラ
ム本体をコイル等の荷物の穴に差し込んで使用するが、
荷物運搬中、特に車両旋回時に荷物が慣性力により旋回
方向に揺れることがある。このような揺れは、車両の左
右安定度を損なうことになるため、車両走行には細心の
注意を払う必要があり、このことが運搬作業速度の低下
につながる。そのため、上記の不具合に鑑みて、荷物の
揺れを防止して安定した運搬を行い得るようにしたラム
が創作されている。このようなラムとしては、例えば実
開昭63−157096号公報が挙げられる。
【0003】上記公報に開示されたラムは、前方に延在
するラム本体を筒状に形成し、このラム本体の下方には
前後方向に長い当板をラム本体と平行に配置するととも
に、この当板をラム本体に径方向に出入可能に取付けた
ピストンの先端に結合したものである。そして、常には
ピストンをバネ力によりラム本体内に引き込んで当板を
ラム本体の外周に接近した位置に保持させ、荷物の運搬
に際しては、ラム本体内に圧油を供給してピストンを外
側へ突き出して当板をラム本体の外周から離間する方向
へ移動させることにより、該当板を荷物の穴の内周に押
付けて荷物の揺れを規制する構成としている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上述した公
報記載のラムは、言わば、ラム本体を油圧シリンダとす
る構成であることに加え、ラム本体とは別個に当板が追
加設定される構成であるため、ラムが非常な重量物とな
ってフォークリフトの許容荷重の低下につながるという
問題がある。
【0005】そこで本発明は、上述の問題に鑑み、荷物
の揺れ防止機能を備えたラムにおいて、その軽量化を図
る上で有効なラムを提供することを、解決すべき技術的
課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明は次のように構成したものである。すなわ
ち、本発明に係るフォークリフトのラムは、ラム本体
を、その長手方向に略平行に延在される上下2つのラム
部材から構成し、下部のラム部材をマストに沿って昇降
動されるリフトブラケットに固定する一方、上部のラム
部材を前記下部のラム部材上に立設された前後2本の油
圧シリンダのピストンロッドの上端に着脱可能に結合し
たことを特徴としている。
【0007】
【作用】上述のように構成された本発明に係るフォーク
リフトのラムにおいては、上下のラム部材から構成され
るラム本体を荷役すべきコイル等の荷物の穴内に差し込
んでから、油圧シリンダを伸長作動させることにより上
部のラム部材を上昇させると、該ラム部材が穴の内周上
面に当接される。その状態でさらに上部のラム部材を上
昇すれば、荷物が持ち上げられて下部のラム部材が穴の
内周下面に当接される。かくして、荷物は内周上下面を
上下のラム部材で押圧され、その揺れが規制される。し
かして、本発明に係るラムは、ラム本体を上下に2分割
し、上部のラム部材を2本の油圧シリンダで移動させる
構成としたことにより、ラム本体の全体を油圧シリンダ
として機能させる従来のラムに比べて大幅な軽量化がな
される。
【0008】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて具体
的に説明する。図1は本実施例に係るラムの側面図であ
り、図2はA−A線断面図、図3はラムの使用態様の説
明図である。図1に示すように、ラム3はフォークリフ
ト(図示省略)のマスト1に沿ってリフトローラ2aを
介して昇降されるリフトブラケット2の前面に設けられ
ている。
【0009】しかして、本実施例に係るラム3のラム本
体4は、左右の縦板5と、ラム下板6と、ラム上板7と
のそれぞれ前後方向に長い4枚の板から断面略矩形の中
空状に構成されている。左右の縦板5は、その基端部が
前記リフトブラケット2の側面に溶接された状態で前方
に互いに平行に延在されており、その下面にラム下板6
が溶接されている。これに対し、ラム上板7はラム下板
6上に立設された前後2本の油圧シリンダ8のピストン
ロッド8aに結合されている。
【0010】すなわち、ラム本体4は、その長手方向の
全長にわたって上下に分割された構成とされ、そして前
記縦板5とこれに結合されたラム下板6とにより下部の
ラム部材を構成し、油圧シリンダ8により支持されたラ
ム上板7により上部のラム部材を構成している。なお、
ラム下板6及びラム上板7は、荷役時において荷物Wの
穴H内周面に当接する当板6a,7aと、該当板6a,
7aの裏面に固着された裏板6b,7bとからなり、ま
た当板6a,7aは断面略弓形に形成されるとともに、
その表面にはそれぞれ損傷防止用のゴム9が貼着されて
いる。
【0011】また、図1及び図2に示すように、前記油
圧シリンダ8のピストンロッド8aの上端にはクレビス
10が形成されている。そして、このクレビス10内側
に、ラム上板7の裏板7bに垂下状に設けた突起7cが
係合しており、両者間に取付けピン11を挿通してスナ
ップリング12にて抜け止めすることで、両者を離脱可
能に結合している。なお、油圧シリンダ8は図示省略の
油圧機構における制御弁と配管を介して接続され、運転
席上において操作可能に構成される。
【0012】本実施例のラム3は、上述のように構成し
たものであり、油圧シリンダ8を作動させることにより
ラム本体4の上部のラム部材を構成するラム上板7を上
下に移動することができる。従って、図3に示すよう
に、地上に置かれた又は段積みされたコイル等の筒状の
荷物Wを荷役するときは、まず、(A)に示す如く油圧
シリンダ8を縮小作動させてラム上板7を縦板5側に接
近した状態、つまり、ラム本体4の上下方向の外径を縮
小した状態とし、この状態で該ラム本体4を荷役すべき
荷物Wの穴H内に差し込む。
【0013】かかる状態において、油圧シリンダ8を伸
長作動させると、(B)に示す如くラム上板7が上動さ
れてその当板7aが荷物Wの穴Hの内周上面に当接され
るため、その状態で、さらに油圧シリンダ8の伸長作動
を続行すれば、荷物Wが地上又は下側の荷物上から持ち
上げられる。その結果、最終的には(C)に示す如く荷
物Wの穴Hの内周下面がラム下板6の当板6aに当接さ
れる。よって、フォークリフトの走行時における荷物W
の揺れが防止される。
【0014】すなわち、本実施例によれば、油圧シリン
ダ8によるラム本体3の外径拡大作用を行うことによ
り、荷物Wを地上から持ち上げることができ、しかも荷
物Wの内周上下面をラム上板7とラム下板6とにより押
圧して荷物Wの揺れを規制するとともに前後方向の動き
も規制する。従って、わざわざリフトブラケット2のリ
フト操作及びマスト1のティルト操作を行わずとも荷物
Wを安定状態で運搬することが可能となって、迅速な荷
役作業が可能となる。
【0015】しかして、本実施例に係るラム3は、ラム
本体4を長手方向の全長にわたって上下に2分割した構
成とし、これに2本の油圧シリンダ8を追加した構造で
あるため、ラム本体の全体を油圧シリンダとし、しかも
前後に長い当板をラム本体の外側に追加する構成の従来
のラムに比較し、圧油量が大幅に減じられること及び当
板が省略されることに伴い、ラム3の大幅な軽量化が達
成される。
【0016】また、本実施例のラム3においては、油圧
シリンダ8のピストンロッド8aに対してラム上板7を
取付ピン11により結合し、必要に応じて簡単に離脱で
きる構成としてあるため、ラム上板7のゴム9が劣化し
た場合には、ラム上板7のみの交換で対応でき、経済的
であり、また油圧シリンダ8の油圧配管の組付作業ある
いはメンテナンス作業を行う上において至極便利とな
る。さらには、ラム本体4の強度部材である左右の縦板
5をリフトブラケット2に直接固着(又は一体でも可)
する構成とし、一般に使用されているフィンガーバーが
省略されているため、ラム3の軽量化がより効果的とな
る。
【0017】なお、本発明は、上記した実施例に限定さ
れるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲内で、例
えば下記の如き変更が可能である。 (1)図4に示すように、断面円筒形に形成されたラム
本体4を上部約1/3付近で上下に2分割する構成と
し、上側のラム部材であるラム上板7を油圧シリンダ8
により支持する構成とする。 (2)図5に示すように、ラム本体4の下部側のラム部
材を、左右の縦板14と、平板状のラム下板15とから
構成する。この場合において、縦板14とラム下板15
とは溶接による結合構造又は一体構造のいずれでもよ
い。 (3)上記図4及び図5において、ラム上板7と油圧シ
リンダ8のピストンロッド8aとを結合するに当たり、
取付ピン11の先端にネジ11aを設けてダブルナット
13にて締着する構成とする。 (4)また、図示はしないが、ラム本体4はリフトブラ
ケット2の前面にフィンガーバーを介して装着する構成
に変更してもよい。
【0018】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば、
荷物の運搬時おける揺れを防止して走行時の安定化を図
り得るとともに、ラムの重量を従来に比べて大幅に軽量
化して許容荷重を稼ぐことができる。また、本発明のラ
ムではリフトブラケットのリフト操作やマストのティル
ト操作を行わずとも荷物を持ち上げてその動きを規制で
きるため、荷役作業の迅速化が可能となって荷役効率を
向上することができる。さらにまた、ラム上板を油圧シ
リンダから簡単に離脱できるため、ラム上板の損耗時に
はそれのみの交換で対応でき、経済的である。しかもラ
ム上板を油圧シリンダから離脱した状態で油圧配管の組
付作業やメンテナンス作業を行い得ることから、作業が
簡便化が図られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係るラムの側面図である。
【図2】図1のA−A線断面図である。
【図3】ラムの使用態様を示す説明図であり、(A)は
荷物の穴にラムを挿入した状態を示し、(B)はラム上
板の上動途中状態を示し、(C)は荷物の揺れ規制状態
を示す。
【図4】本発明の変更例を示す断面図である。
【図5】さらに他の変更例を示す断面図である。
【符号の説明】
1…マスト 2…リフトブラケット 3…ラム 4…ラム本体 5…縦板 6…ラム下板 7…ラム上板 8…油圧シリンダ 11…取付ピン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B66F 9/18 B66C 1/54

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ラム本体を、その長手方向に略平行に延
    在される上下2つのラム部材から構成し、下部のラム部
    材をマストに沿って昇降動されるリフトブラケットに固
    定する一方、上部のラム部材を前記下部のラム部材上に
    立設された前後2本の油圧シリンダのピストンロッドの
    上端に着脱可能に結合したフォークリフトのラム。
JP18818193A 1993-07-29 1993-07-29 フォークリフトのラム Expired - Lifetime JP3206622B2 (ja)

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