JP4516437B2 - 入力装置 - Google Patents

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Description

本発明は、例えばパーソナルコンピュータへの指示入力を行うための入力装置に関する。より詳細には、指示入力を行うときにオペレータが使用する操作部の位置を安定に保持する構造を備えた入力装置に関する。
オペレータが移動させた操作部の位置情報を用いて入力指示を行う入力装置が従来から知られている。このような入力装置はオペレータの操作で移動できる操作部を含んでおり、この操作部の移動位置により所望位置をポインディングするようになっている。入力装置は、例えばコンピュータに接続され、オペレータが操作部を移動させてディスプレイ上でポインティング位置を決定する。
例えば特許文献1はコンピュータに接続されるポインティングデバイスを開示している。このポインティングデバイスも操作部に相当する位置情報入力部を備えており、スライドさせで接続されているディスプレイ上のポインタやカーソルを対応する方向へ移動させる。
特開2002−149337号公報
しかしながら、上記ポインティングデバイスは位置情報入力部(操作部)をスライド可能な範囲が狭い。このように操作部の移動可能範囲が狭いと、操作部を少し移動しただけでディスプレイ上のポインタが速く移動してしまうので正確な位置指定操作を行うことが困難である。よって、ある程度広い範囲を移動する操作部を備えた入力装置が好ましい。しかしながら、広い範囲を操作部が移動できるよう設計すると、入力操作を行わないときや入力装置を移動させたときなど、必要でないときに操作部が不安定に動いてしまうという問題が発生する。
したがって、本発明の目的は、入力操作を行わないときに操作部を安定に保持する構造を備えた入力装置を提供することである。
上記目的は、所定面内に配置した電磁変換素子と、該電磁変換素子と対向する共に対向面が前記所定面に対して傾斜している磁界発生手段とを含み、前記所定面と平行な方向で前記電磁変換素子と前記磁界発生手段とが相対移動したときに前記電磁変換素子の出力信号に基づいて位置検出を行う位置検出部を含む入力装置であって、前記電磁変換素子又は前記磁界発生手段のいずれか一方を前記所定面と平行に移動させる移動体と、前記移動体を往復動自在に保持する保持部材と、前記移動体を前記保持部材の定位置に留めるように作用する摩擦力を発生させる摩擦発生手段とを備える入力装置によって達成できる。
本発明によると、移動体を保持部材の定位置に留めるように作用する摩擦力を発生させる摩擦発生手段が設けられているので、オペレータが操作を行うとき以外の不必要時においては移動体の移動を抑制できる。ここでの摩擦力は、オペレータによる操作の際には、過度の負荷や操作に支障が無く、その一方で不使用時に入力装置を移動したときには移動体の動きを防止するように調整される。
また、前記摩擦発生手段が前記移動体と前記保持部材との間に設けたバネ部材である構造を採用できる。また、前記摩擦発生手段が前記移動体と前記保持部材との間に設けたバネ部材と、該バネ部材により付勢される押圧部材とである構造を採用してもよい。また、前記摩擦発生手段が前記移動体と共に移動するバネ部材と、前記バネ部材と係合して前記摩擦力を発生させると共にクリック感を発生させる凹凸面を備えた前記保持部材である構造を採用してもよい。
そして、前記入力装置がオペレータ操作用の操作部と、該操作部を往復動自在に保持するスライダと、該スライダを往復動自在に所定方向にガイドする筐体に固定したガイドシャフトとを含み、前記移動体が前記操作部であり、前記保持部材が前記スライダとすることができる。また、前記入力装置がオペレータ操作用の操作部と、該操作部を往復動自在に保持するスライダと、該スライダを往復動自在に所定方向にガイドする筐体に固定したガイドシャフトとを含み、前記移動体がスライダであり、前記保持部材が前記ガイドシャフトとすることができる。
前記入力装置がオペレータ操作用の操作部と、該操作部を往復動自在に保持するスライダと、該スライダ往復動自在にガイドする筐体に固定したガイドシャフトとを含み、前記摩擦発生手段が、前記ガイドシャフトに沿って複数配置され、該ガイドシャフトを挟持するように設けた前記スライダの係止爪部である構造としてもよい。そして、前記係止爪部は、前記ガイドシャフトを間にして互い違いに配置してもよい。
また、前記入力装置がオペレータ操作用の操作部と、該操作部を往復動自在に保持するスライダと、該スライダ往復動自在にガイドする筐体に固定したガイドシャフトとを含み、前記スライダが、板状の第1のスライダ及び該第1のスライダに直交させて載置した板状の第2のスライダを含み、前記第1のスライダ及び第2のスライダが係合用の長穴を有し、前記2個の長穴に係合するように前記移動体として前記操作部が配置され、前記操作部から外側両方へ突出して前記第1のスライダ上面に当接する第1腕部と、前記第1腕部と直交する方向で前記操作部から外側両方へ突出して前記第2のスライダ下面に当接する第2腕部とにより、前記摩擦手段が形成されている入力装置としてもよい。さらに、前記第1腕部が、前記第2のスライダの前記長穴の内壁にも当接している構造を採用してもよい。
上記入力装置で、前記スライダの一端に前記位置検出部が固定されており、該位置検出部に含まれている前記磁界発生手段が前記電磁変換素子よりも外側に配置されている構造を採用してもよい。
本発明によると、入力操作を行わないときに操作部を安定に保持する構造を備えた入力装置を提供できる。
以下、図面に基づいて本発明に係る入力装置について実施例を説明する。
実施例1に係る入力装置Mは簡単な構成で精度よく操作部の位置検出を行える位置検出部Dを備えている。まず、この位置検出部Dについて説明する。図1は、入力装置Mが備えている位置検出部Dの構成を拡大して示した図である。位置検出部Dは、少なくとも磁界発生手段となる磁石1と電磁変換素子3とを含んで形成されている。電磁変換素子3は所定の面内に位置するように配置される。例えば、図1で示すように、互いに直交する3軸A、B、Cを仮想した場合に、電磁変換素子3はC軸方向で一定位置にあるAB平面内に存在するように配置される。磁石1は、AB平面と直交する方向で電磁変換素子3の片側と対向するように配置される。磁石1の電磁変換素子3と対向する側の面2(以下、対向面2という)は、直線状に傾斜している平面である。より詳細には、磁石1はAB平面に投影したときの形状が長方形であり、長手方向がA軸方向と平行に配置されている。対向面2は、A軸方向において直線的に傾斜している傾斜面となる。この構造では、磁石1と電磁変換素子3との距離が概略線形的に変化する。この図1で示す磁石1は、A軸方向において厚み(C軸方向で肉厚)が順次に変化している。対向面2からは電磁変換素子3に向けてAB平面に対して垂直な磁界MAが発生している。
図1では、より好ましい構成として電磁変換素子3の上側(磁石1と反対側)に四角柱形状のヨーク5を配置している。ヨーク5は電磁変換素子3を間にして、磁石1に対向するように配置される。ヨーク5は電磁変換素子3と平行に、すなわちヨーク5の下面6がAB平面と平行に配置されている。ヨーク5は、磁界MAが電磁変換素子3に対して垂直な向きとなるように、磁界MAを誘導する機能を果たす。以下では、ヨーク5を誘導ヨーク5と称する。
また、好ましい構造として、磁石1の底面には四角柱形状のヨーク4が接続されている。このヨーク4は磁石1の漏洩磁界を抑制する機能を果たしている。このヨーク4は、図1で示すように磁石1の底面に接触させて配置することがより効果的であるが、底面から離して配置してもよい。なお、上記磁石1は、永久磁石、電磁石のどちらでもよい。また、上記電磁変換素子3としては、ホール素子、磁気抵抗効果素子(MR素子)等を採用できる。
図1で示している磁石1と電磁変換素子3とが、A軸方向に相対移動したときに、電磁変換素子3が信号(磁界の強さに応じた電圧)を出力する。電磁変換素子3を固定として磁石1をA軸方向へ移動する構成としてもよいし、磁石1を固定として電磁変換素子3をA軸方向へ移動する構成としてもよい。図2は、電磁変換素子3を移動させたときの様子を模式的に示した図である。(A)−1は電磁変換素子3が誘導ヨーク5と対向面2との間が狭い左側にあるときを示し、(B)−1は電磁変換素子3が誘導ヨーク5と対向面2との間が広い右側にあるときを示している。なお、(A)−2は(A)−1に対応する側面図、(B)−2は(B)−1に対応する側面図である。
図2(A)で示す状態の場合には電磁変換素子3が受ける磁界が大きく(磁束密度が高く)、逆に図2(B)で示す状態の場合には電磁変換素子3が受ける磁界が小さい(磁束密度が低い)。誘導ヨーク5と対向面2との間の磁界は、図3で示すように連続的に変化している。よって、電磁変換素子3が図2(A)と図2(B)とで示している位置の範囲を移動すると、電磁変換素子3から線形の出力信号を得ることができる。したがって、この出力信号に基づいてA軸方向での電磁変換素子3の位置を検出できる。入力装置Mは、上記のような構成を備えた位置検出部Dを直交する2軸それぞれに配置している。
図4は、入力装置Mの外観を示した斜視図である。図5は同装置Mの分解斜視図、図6は同装置Mの平面図と共に正面図及び右側面図を示した図である。これらの図で示す入力装置Mは、図1で示している位置検出部Dを2個含んで形成されている。重複した説明を省略するため、図1で示した部位と同じ部分には同一符号を付している。また、2個の位置検出部Dを含むので枝番(−1、−2)を付して区別する。なお、図4では直交する2軸X,Yを仮想して説明に用いる。
入力装置Mは、プリント基板10の上に機械的な構造が組付けられている。入力装置は、X軸方向に移動自在な第1スライダ20と、Y軸方向に移動自在な第2スライダ30とを含んでいる。第1スライダ20は基板10上に配置した筐体8の側部に設けたX軸と平行な側壁11に設けたレール12によってガイドされ、第2スライダ30は筐体8の側部に設けたY軸と平行な側壁13に設けたレール14によってガイドされている。
第1スライダ20は、概略形状が矩形であって、中央部に形成した長穴21と一端側に突出するように設けた支持枠22とを含んでいる。長穴21内には移動体として操作部40が嵌合している。操作部40には操作用の突起41が設けられている。オペレータはこの突起41を用いて操作部40を所望位置に移動させることができる。支持枠22によって、第1の位置検出部D−1を構成する磁石1−1、ヨーク4−1及び誘導ヨーク5−1が支持されている。磁石1−1と誘導ヨーク5−1の間に位置する電磁変換素子3−1は、図2で示すように基板10上の所定位置に固定されている。磁石1−1の対向面2−1は、第1スライダ20が移動するX軸方向で直線状に傾斜している。具体的に説明すると、X軸で左側から右側に向って磁石1−1の厚みが減少している。
第2スライダ30は、第1スライダ20上に直交させて載置されている。第2スライダ30も第1スライダ20と同様に形成されている。すなわち、中央部に形成した長穴31と一端側に突出するように設けた支持枠32とを含んでいる。長穴31内には操作部40が嵌合する。支持枠32によって、第2の位置検出部D−2を構成する磁石1−2、ヨーク4−2及び誘導ヨーク5−2が支持されている。磁石1−2と誘導ヨーク5−2の間に位置する電磁変換素子3−2は、基板10の所定位置に固定されている。
操作部40は、第1スライダ20の長穴21及び第2スライダ30の長穴31に嵌合している。よって、オペレータが操作部40を移動させると第1スライダ20及び第2スライダ30が移動して、X軸方向で磁石1−1、Y軸方向で磁石1−2が移動する。これに伴って各軸にそれぞれ配置した電磁変換素子3−1、電磁変換素子3−2から移動位置に応じた出力信号が出力される。よって、XY平面内での操作部40の位置を検出できる。
さらに、入力装置Mは、入力操作を行わないとき(使用しないとき)に、操作部(移動体)40を安定に保持するための構造を備えている。以下、更にこの点について説明する。図4及び図5で確認できるように、操作部40は複数の部品により形成されている。操作部40は直方体形状のブロック43を本体として含んでいる。このブロック43に切欠44が設けられ、この切欠44にチップ部品45が嵌合されている。チップ部品45は、スライダ20、30内の長穴21,31内を往復動する操作部40の動作を円滑にするための滑り部材である。
また、操作部40には上記チップ部品45をスライダ20,30の内壁に押し付けるように作用するバネ部材47、48が設けられている。図4及び図5で確認できるように、バネ部材47は第1のスライダ20の長穴21の内壁に当接して、操作部40をY軸方へ付勢する。同様に、バネ部材48は第2のスライダ30の長穴31の内壁に当接して、操作部40をY軸方へ付勢する。なお、図4で示す組立状態では、バネ部材47は上部の部材の下に隠れる。
上記のように、操作部40とこの操作部40を往復動自在に保持するスライダ20,30との間のそれぞれにバネ部材47、48を配置すると、操作部40とスライダ20,30の内壁との間に摩擦力を発生させることができる。この摩擦力は、オペレータによる操作の際には過度の負荷や操作に支障が無く、その一方で不使用時に入力装置を移動したときには移動体の動きを防止するように設定しておく。よって、入力操作の際には操作部40をスムーズに移動でき、操作を行わない時には操作部40を定位置に保持する構造を実現できる。なお、上記バネ部材47、48は、所望の摩擦力を得ることができるバネ圧を備えたものを適宜に選定すればよい。本実施例では上記のようにバネ部材47、48が摩擦発生手段となっている。
図7は、上記操作部40と第2スライダ30の長穴31との間に配置されるバネ部材48について示した模式図である。なお、操作部40と第1スライダ20の長穴21とバネ部材47との関係についても同様である。(A)は前述した実施例1の形態例を拡大して示している。バネ部材48は山型に折り曲げた板バネであり、両端部48aが操作部40側に2点で支持された両持ちの構造であるので安定した付勢力を発生して、操作部40と第2スライダ30との間に摩擦力を発生させることができる。なお、(A)で図示するようにバネ部材48を支持する操作部40周部にバネ部材48が変形し易いようにスペース40Sを設けておくのが好ましい。このようにスペース40Sを設けることでバネ圧感を調整できる。
図7(B)は、バネ部材48を「く」字状として片持ち構造とした場合の形態例を示している。図7(C)は(A)の変形例を示している。長穴31の内壁面が凹凸に形成され、山型に形成したバネ部材48の頂部48Tが内壁面の凹凸と係合している。この構造では、操作部40とスライダ30の内壁との間に所定の摩擦力を発生させると共にクリック感を発生させることができる。このようにクリック感を発生させることで、操作を行ってるオペレータに操作感を与えることができる。また、頂部48Tが内壁の凹部させることで操作部40を定位置により確実に保持できる。図7(D)は、バネ部材としてコイルバネ49と、このコイルバネ49によって付勢される押圧部材として押圧板50とにより摩擦発生手段を構成した場合の構造例を示している。この構造では押圧板50がスライダ30の内壁に広く当接するので、操作部40を定位置により確実に保持できる。
なお、図7では片側だけに摩擦力を発生させる構造を配置した例を示しているが両側に配置してもよい。また、両側にバネ部材を設ける形態では(A)〜(D)で示している構造を適宜に組合せた構造としてもよい。
さらに、入力装置Mの操作部40を定位置に保持するための他の構造例について説明する。再度、図4〜図6を参照すると第1スライダ20は前述したように一方でレール12によってガイドされている。そして、第1スライダ20は他方の支持枠22側では筐体8に配置されているガイドシャフト25(図5では図示を省略)と摺動自在に嵌合している。同様に、第2スライダ30は支持枠32側で筐体8に配置されているガイドシャフト35と摺動自在に嵌合している。
前述した実施例1では操作部40を移動体として説明したが、第1スライダ20及び第2スライダ30のそれぞれはガイドシャフト25、35によって、往復動可能に保持されている。よって、第1スライダ20及び第2スライダ30は、ガイドシャフト25、35との関係では移動体となる。また、第1スライダ20及び第2スライダ30の位置を一定に保持する構造を実現すると、結果として実施例1の場合と同様に操作部40を定位置に保持することができる。
図8は、第1スライダ20及び第2スライダ30それぞれの端部に、筐体8との間で摩擦力を発生させるバネ部材37、38を設けた実施例2の構造を示している。なお、図8で示すバネ部材37、38は、図7(B)で例示したものと同様の構造である。図8で示す構造で第1スライダ20及び第2スライダ30を移動体とし、筐体8側との間で所定の摩擦力を発生させる構造を採用する場合も実施例1と同様に操作部40を安定保持できる。
更に、図9は実施例2の変形構造について示している。第1スライダ20と筐体8との間に設ける摩擦発生手段は図9に示す構造でもよい。この構造は図7(D)と同様である。第1スライダ20と筐体8との間に摩擦力を発生させるための摩擦発生手段は、これ以外に図7で示している他の構造を同様に採用することができる。第2スライダ30と筐体8との間に設ける摩擦発生手段についても同様とすることができる。
なお、前述の実施例1の説明では、操作部40に摩擦力を与えるバネ部材47、48についてのみ説明した。しかし、図4〜図6では第1スライダ20及び第2スライダ30に摩擦力を発生させるバネ部材37、38も備えた構造例を図示している。すなわち、図4〜図6では、実施例2で説明した構造も備えた入力装置を図示している。このように操作部40に摩擦力を与えるバネ部材47、48と、第1スライダ20及び第2スライダ30に摩擦力を与えるバネ部材37、38とを共に含む構造としてもよい。2重構造で摩擦力を発生させれば操作部40を定位置により確実に保持できる。もちろん、いずれか一方にバネ部材を配置した構造としてもよい。
さらに、入力装置Mについて操作部40を安定保持するための他の構造について説明する。図10は、実施例3に係る構造の第1スライダ20とガイドシャフト25とについて示した図である。(A)は平面図、(B)は(A)で矢印P方向へ見たガイドシャフト25の周部を示した図である。この第1スライダ20の端部からは3個の係止爪部26、27、28が突出している。この3個の係止爪部はガイドシャフト25に沿って配置され、ガイドシャフト25を両側から挟持するようにして係止している。両端の係止爪部26、28が同じ側、中間の係止爪部27が反対側に位置している。すなわち、係止爪部26、27、28は、ガイドシャフト25を間にして互い違いに配置されている。第1スライダ20は、3個の係止爪部26、27、28を介してガイドシャフト25に保持される。
図10で示す構造は、係止爪部26、27、28が摩擦発生手段となりガイドシャフト25との間で所定の摩擦力を発生させる。よって、実施例2の場合と同様に操作部40を定位置に安定保持できる構造が実現される。特に、図10で示す第1スライダ20の構造は金型で作製し易く、また、第1スライダ20の係止爪部26、27、28をガイドシャフト25に押込むことで容易に組付けを行える。よって、図10で示す構造は部品コストを低減すると共に製造効率をアップできるのでコスト低減できる。第2スライダ30とガイドシャフト35とについても同様に形成できる。
図11は、実施例3の変形例について示した図である。この変形例に係る構造では第1スライダ20とレール12とについて示した図である。(A)は平面図、(B)は(A)で矢印Q方向へ見たレール12の周部を示した図である。図11で示す構造は、第1スライダ20の3個の係止爪部26、27、28を筐体8側に設けた案内用のレール12(図4、図5参照)に係止するように変更したものである。この構造の場合には係止爪部の断面形状を矩形状とすることができる。このような構造でも実施例3と同様の効果を得ることができる。なお、実施例3及びこの変形例について、前述のように係止爪部26、27、28は互い違いに設けることが好ましいが、同じ位置に係止爪部を対向して配置して両側からガイドシャフト25やレール12を挟持する構造を採用してもよい。この場合には係止爪部の数が偶数倍となる。
さらに、入力装置Mについて操作部40を定位置に保持するための他の構造について説明する。図12は、実施例4に係る操作部40と第1スライダ20及び第2スライダ30とについて示した図である。前記操作部40から4方向へ突出する4個の腕部55〜58が設けられている。X軸方向で両側に向いて突出する第1腕部55、56は第2スライダ30の上面に当接している。また、Y軸方向で両側に向いて突出する第2腕部57、58は第1スライダ20の下面に当接している。この構造では操作部40の腕部55〜58が摩擦発生手段として機能し、第1スライダ20及び第2スライダ30との間で所定の摩擦力を発生させる。よって、前述した他の実施例と同様に操作を行わないときに操作部40を安定に維持できる。さらに、この構造は、X軸及びY軸に垂直なZ軸方向で操作部40を位置決めする。よって、この構造は操作部40をZ軸方向においても位置を安定保持できる構造を実現している。また、図示のように腕部55,56を第2スライダ30の長穴31の内壁にも当接させた構造とすることにより、操作部40をXY面内での遊びを抑制できるので正確に位置決めできる。
図13は、第1スライダ20と位置検出部D−1について示した図である。この操作部に含む磁石1−1は電磁変換素子3−1より外側に配置されている。ガイドシャフト25を金属等の磁性材で形成した場合には、このように磁石1−1がガイドシャフト25から遠くなるように配置する構造を採用するのが好ましい。なお、図13では、符号Sで示す部分に図10で示したものと同様の構造を採用して第1スライダ20とガイドシャフト25との間で所定の摩擦力を発生せている。
なお、第1スライダ20を案内するガイドシャフト25一般な棒状の部材でもよいが、図14(a)〜(e)で例示する断面形状を有するシャフトを採用してもよい。第2スライダ30を案内するガイドシャフト35についても同様である。
なお、図15は前述した実施例の入力装置Mの電気的な構成例を示したブロック図である。図15で示す電気的な構成は、例えば図4で示す基板10に配置することができる。X軸方向の位置検出を行う電磁変換素子3−1は磁界強度を電圧に変換して出力する。増幅器151はその電圧値を増幅する。A/D変換器152は、増幅器151で増幅された信号をアナログ信号からデジタル信号に変換する。同様に、Y軸方向の位置検出を行う電磁変換素子3−2は磁界強度を電圧に変換して出力する。増幅器153はその電圧値を増幅してA/D変換器154に供給し、A/D変換器154はアナログ信号からデジタル信号に変換する。
マイクロプロセッサ部155は、CPUを中心に構成されている。マイクロプロセッサ部155は、X軸側のA/D変換器152及びY軸側のA/D変換器154からのデジタル信号に基づいて、X,Y軸座標値を算出する。そして、マイクロプロセッサ部155は算出データを出力部156を介して外部装置(例えばコンピュータ)へ出力する。
以上本発明の好ましい一実施形態について詳述したが、本発明は係る特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
入力装置が備えている位置検出部の構成を拡大して示した図である。 図1の電磁変換素子を移動させたときの様子を模式的に示した図であり、(A)−1は電磁変換素子が誘導ヨークと対向面との間が狭い左側にあるときを示し、(B)−1は電磁変換素子が誘導ヨークと対向面との間が広い右側にあるときを示す図である。また、(A)−2は(A)−1に対応する側面図、(B)−2は(B)−1に対応する側面図である。 誘導ヨークと対向面との間に発生する磁界について示した図である。 入力装置の外観を示した斜視図である。 図4で示す入力装置の分解斜視図である。 図4で示す入力装置の平面図と共に正面図及び右側面図を示した図である。 入力装置の操作部と第2スライダの長穴との間に配置されるバネ部材について示した模式図である。 実施例2の構造について示した図である。 実施例2に変形例について示した図である。 実施例3の構造について示した図である。 実施例3に変形例について示した図である。 実施例4の構造について示した図である。 操作部の好ましい構造について示した図である。 ガイドシャフトの断面形状の例を示した図である。 入力装置の電気的な構成を示したブロック図である。
符号の説明
1(1−1〜1−4) 磁石(磁界発生手段)
2(2−1〜2−4) 対向面
3(3−1〜3−4) 電磁変換素子
4(4−1〜4−4) ヨーク
5(5−1〜5−4) 誘導ヨーク
8 筐体
10 基板
12、14 レール
20 第1スライダ(保持部材、移動体)
25 ガイドシャフト(保持部材)
30 第2スライダ(移動体)
35 ガイドシャフト(保持部材)
37、38 バネ部材(摩擦発生手段)
40 操作部(移動体)
47、48、49 バネ部材(摩擦発生手段)
50 押圧部材
M 入力装置
D 位置検出部

Claims (11)

  1. 所定面内に配置した電磁変換素子と、該電磁変換素子と対向する共に対向面が前記所定面に対して傾斜している磁界発生手段とを含み、前記所定面と平行な方向で前記電磁変換素子と前記磁界発生手段とが相対移動したときに前記電磁変換素子の出力信号に基づいて位置検出を行う位置検出部を含む入力装置であって、
    前記電磁変換素子又は前記磁界発生手段のいずれか一方を前記所定面と平行に移動させる移動体と、
    前記移動体を往復動自在に保持する保持部材と、
    前記移動体を前記保持部材の定位置に留めるように作用する摩擦力を発生させる摩擦発生手段とを備えることを特徴とする入力装置。
  2. 前記摩擦発生手段が前記移動体と前記保持部材との間に設けたバネ部材であることを特徴とする請求項1に記載の入力装置。
  3. 前記摩擦発生手段が前記移動体と前記保持部材との間に設けたバネ部材と、該バネ部材により付勢される押圧部材とであることを特徴とする請求項1に記載の入力装置。
  4. 前記摩擦発生手段が前記移動体と共に移動するバネ部材と、前記バネ部材と係合して前記摩擦力を発生させると共にクリック感を発生させる凹凸面を備えた前記保持部材であることを特徴とする請求項1に記載の入力装置。
  5. 前記入力装置がオペレータ操作用の操作部と、該操作部を往復動自在に保持するスライダと、該スライダを往復動自在に所定方向にガイドする筐体に固定したガイドシャフトとを含み、
    前記移動体が前記操作部であり、前記保持部材が前記スライダであることを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の入力装置。
  6. 前記入力装置がオペレータ操作用の操作部と、該操作部を往復動自在に保持するスライダと、該スライダを往復動自在に所定方向にガイドする筐体に固定したガイドシャフトとを含み、
    前記移動体がスライダであり、前記保持部材が前記ガイドシャフトであることを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の入力装置。
  7. 前記入力装置がオペレータ操作用の操作部と、該操作部を往復動自在に保持するスライダと、該スライダ往復動自在にガイドする筐体に固定したガイドシャフトとを含み、
    前記摩擦発生手段が、前記ガイドシャフトに沿って複数配置され、該ガイドシャフトを挟持するように設けた前記スライダの係止爪部であることを特徴とする請求項1に記載の入力装置。
  8. 前記係止爪部は、前記ガイドシャフトを間にして互い違いに配置されていることを特徴とする請求項7に記載の入力装置。
  9. 前記入力装置がオペレータ操作用の操作部と、該操作部を往復動自在に保持するスライダと、該スライダ往復動自在にガイドする筐体に固定したガイドシャフトとを含み、
    前記スライダが、板状の第1のスライダ及び該第1のスライダに直交させて載置した板状の第2のスライダを含み、
    前記第1のスライダ及び第2のスライダが係合用の長穴を有し、
    前記2個の長穴に係合するように前記移動体として前記操作部が配置され、
    前記操作部から外側両方へ突出して前記第1のスライダ上面に当接する第1腕部と、前記第1腕部と直交する方向で前記操作部から外側両方へ突出して前記第2のスライダ下面に当接する第2腕部とにより、前記摩擦手段が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の入力装置。
  10. 前記第1腕部が、前記第2のスライダの前記長穴の内壁にも当接していることを特徴とする請求項9に記載の入力装置。
  11. 前記スライダの一端に前記位置検出部が固定されており、該位置検出部に含まれている前記磁界発生手段が前記電磁変換素子よりも外側に配置されていることを特徴とする請求項7から10のいずれか一項に記載の入力装置。
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