JP3056622B2 - 位置検出装置 - Google Patents

位置検出装置

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JP3056622B2
JP3056622B2 JP5295685A JP29568593A JP3056622B2 JP 3056622 B2 JP3056622 B2 JP 3056622B2 JP 5295685 A JP5295685 A JP 5295685A JP 29568593 A JP29568593 A JP 29568593A JP 3056622 B2 JP3056622 B2 JP 3056622B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、可動体の位置を検出す
る位置検出装置に関する。
【0002】近年、可動体の位置を検出する方式とし
て、磁気検出型、メカニカルスイッチ(接触)型、光検
出型等があり、端部位置を検出するリミットスイッチと
して、又は例えばコンピュータ表示のカーソル移動のよ
うな相対位置を検出するものとして実用化されている。
このような位置検出は常に高精度が要求されていると共
に、装置のダウンサイジングに伴って小型化、薄型化が
要求されている。
【0003】
【従来の技術】図13に、従来の磁気による位置検出の
説明図を示す。図13(A)は構成図であり、図13
(B)は検出特性のグラフである。
【0004】図13(A)に示す位置検出装置11
A は、プリント基板12上に磁電変換素子のセンサ13
が実装されて、例えば検出を行う位置に配置される。そ
して、可動体としてマグネット14が移動する構成であ
る。
【0005】すなわち、マグネット14がセンサ13に
近づくと、センサ13はマグネット14の磁界14aの
強さに応じて出力電圧(V)が変化するもので、センサ
13とマグネット14との距離Lに対する特性が図13
(B)に示される。そこで、図13(B)に示すよう
に、しきい値a(V)を設定して、マグネット14の端
部位置を検出し、又は出力電圧(V)に応じた距離Lを
検出するものである。
【0006】また、磁気検出型として図示しないが磁気
エンコーダがある。これは、例えばN極とS極とが交互
に形成されている直状板と、この上方を長手方向に沿っ
て移動する磁気センサとで構成されるもので、磁気セン
サを移動させた時の出力電圧の変化から該磁気センサの
直板状に対する位置を検出するものである。
【0007】続いて、図14に、従来の接触による位置
検出の説明図を示す。図14に示す位置検出装置11B
は、プリント基板15上に端子Aに接続される所定数の
パターン16A と端子Bに接続される所定数のパターン
16B が形成される。パターン16A と16B は、その
端部では対向する同位置に形成されており、端部以外で
は交互に形成される。そして、パターン16A ,16B
を接触されるコンタクト17が端子Cに接続され、パタ
ーン16A ,16B の配列方向にスライド自在に構成さ
れる。
【0008】すなわち、コンタクト17をスライドさせ
ると、端子Cに対して端子AとBとが交互に接触してス
イッチ信号が得られ、端部では端子Cが端子A,Bと同
時に接触して端部を検出するものである。
【0009】また、図示しないが抵抗上を接触子を摺動
させ、その抵抗値より位置検出を行う方法も一般的なも
のとして使用されている。
【0010】さらに、図示しないが、光検出型として例
えば光エンコーダがある。これは、例えば幅の異なるス
リットが微小間隔で平行に形成された直状板と、これに
対してその長手方向に移動自在であり、直状板の厚さ方
向で受光素子と発光素子とが対峙する移動子で構成され
る。
【0011】すなわち、移動子を移動させたときの受光
素子、発光素子間の受光量、(受光素子の出力電流)の
変化より移動子の直状板に対する位置を検出するもので
ある。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかし、図13に示す
ような磁気検出によるものは、マグネット14の磁束密
度のばらつきや装置への取り付け誤差等により正確な位
置検出ができないと共に、マグネットの漏れ磁束を考慮
すると該マグネットを大型にしなければならず小型化に
限界があるという問題がある。
【0013】また、磁気エンコーダは検出精度を向上さ
せるためには直状板にS,N極を微小間隔で設けなけれ
ばならず高価になると共に、磁気センサと直状板とのギ
ャップを保つために組立調整を精密に行う必要がある。
また、センサはデジタル出力であることから絶対位置検
出が困難であると共に、直状板にセンサを対向して配置
しなければならず薄型化が困難であるという問題があ
る。
【0014】ところで、近年プリペイドカード、キャッ
シュカード、クレジットカードやコンピュータ等のフロ
ッピディスク等が普及している。これらは、いずれも磁
気記録式のものであり、外部からの強い磁界の影響でデ
ータが破壊されることから、マグネットを使用する位置
検出装置は、その漏れ磁界による影響を回避するための
対策を講じる必要があるという問題がある。
【0015】一方、図14に示すような位置検出装置1
B や摺動抵抗方式のものは、接触式であることから、
磨耗により寿命が短かく、使用中の位置情報にばらつき
を生じ易いという問題がある。また、図14に示す場合
は、コンタクト17が左右何れかの方向に移動したのか
を検出するために図のように2列のパターン16A ,1
B が必要となって小型化に限界があるという問題があ
る。
【0016】そこで、本発明は上記課題に鑑みなされた
もので、小型かつ高精度な位置検出を行う位置検出装置
を提供することを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1は、直線板状又は湾曲板状に形成された所
定長の第1の磁性部材と、前記第1の磁性部材の少なく
とも一端に設けられ、磁束を検出する検出手段と、前記
第1の磁性部材上を長さ方向に移動自在に設けられた磁
束発生手段と、前記磁束発生手段上に設けられ、前記磁
束発生手段とともに移動し、前記検出手段上と前記検出
手段上から外れた位置とにまたがって移動するように配
置された第2の磁性部材とで構成する。
【0018】また、請求項2は、同一の形状及び長さで
対向する第1及び第2の磁性部材と、 前記第1及び第
2の磁性部材間で長さ方向に移動自在に設けられ磁束を
発生する磁束発生手段と、前記第1及び前記第2の磁性
部材との間に配置された検出手段と、前記磁束発生手段
上に設けられ、前記磁束発生手段とともに移動し、前記
検出手段上と前記検出手段上から外れた位置とにまたが
って移動するように配置された磁性板とで構成する。
【0019】
【作用】請求項1の発明では、第1の磁性部材上を磁束
発生手段及び第2の磁性部材が移動する。このとき、第
2の磁性部材は、検出手段上と検出手段上から外れた位
置とにまたがって移動するように配置されている。この
ため、検出手段の出力特性は、非線形に変化する。
【0020】このように、磁束が低減されて検出感度が
向上し高精度な検出を行なうことが可能と磁束発生手段
は、検出手段の水平方向に配置されるため、従来に比し
て小型、薄型化を図ることが可能となるとともに、閉磁
気回路を形成するにあたり、第1及び第2の磁性部材に
より漏れなる。
【0021】また、請求項2の発明では、第1及び第2
の磁性部材間で磁束発生手段及び磁性板を移動させる。
このとき、磁性板は、検出手段上と検出手段上から外れ
た位置とにまたがって移動するように配置されている。
このため、検出手段の出力特性は、非線形に変化する。
【0022】このように、請求項2によれば、磁束発生
手段は、検出手段の水平方向に配置されるため、従来に
比して小型、薄型化を図ることが可能となるとともに、
閉磁気回路を形成するにあたり、漏れ磁束が低減されて
検出感度が向上し高精度な検出を行なうことが可能とな
る。
【0023】
【実施例】図1に、本発明の第1実施例の構成図を示
す。図1に示す位置検出装置21は、直線板状に形成さ
れた所定長の第1の磁性部材であるロアヨーク22の一
端にプリント基板23に実装された検出手段である磁電
変換素子、例えばホール素子24が実装されて配置され
る。
【0024】ロアヨーク22上には、磁束発生部である
円柱状のマグネット(例えばサマリウムコバルト永久磁
石)25が移動自在に設けられ、マグネット25上にロ
アヨーク22に対向する板状の第2の磁性部材であるア
ッパヨーク26が該マグネット25より延出して設けら
れる。すなわち、アッパヨーク26はその端部を含めて
マグネット25より延出する部分でロアヨーク22と対
向する。このマグネット25及びアッパヨーク26で可
動体27を構成する。
【0025】そこで、図2に、図1の作用説明図を示
す。図2(A)に示すように、可動体27の摺動でマグ
ネット25がホール素子24より離れた位置、すなわち
ホール素子24がアッパヨーク26の延出部分とロアヨ
ーク22間の位置以外の位置の状態ではマグネット25
より発生する磁束(磁界)はマグネット25,アッパヨ
ーク27,空間、ロアヨーク22で閉磁気回路が形成さ
れてホール素子24には影響を与えない。
【0026】そして、図2(B)に示すように、可動体
27をホール素子24方向に移動させて、アッパヨーク
26の延出部分とロアヨーク22の間の空間内にホール
素子24が位置すると、マグネット25,アッパヨーク
27,ホール素子24(プリント基板23),ロアヨー
ク22間が閉磁気回路が形成される。
【0027】ホール素子24は、検知する磁束に対応し
て、その出力電圧が増加するもので、ホール素子24と
マグネット25の距離をLとすると、図2(C)に示す
ように、ホール素子24を含めて閉磁気回路が形成され
ると、その出力電圧が急峻に上昇する。そして、しきい
値をaと設定することで可動体27の移動の限度位置、
すなわちリミットスイッチとして機能させるものであ
る。
【0028】このように、磁束を発生させるマグネット
25とアッパヨーク26で構成される可動体27がホー
ル素子24と水平方向に配置(従来は垂直方向)される
ことから、薄型化、小型化することができる。また、マ
グネット25より延出されるアッパヨーク26で閉磁気
回路が形成されて漏れ磁束を低減することができ、これ
によってプリペイドカードやフロッピディスク等の磁気
記録媒体への影響を防止することができる。
【0029】さらに、漏れ磁束が低減されることは、マ
グネット25より発生する磁束を有効利用することがで
き、マグネット25を小型化することができ低コスト化
を図ることができる。
【0030】また、アッパヨーク26で閉磁気回路を形
成することから、ホール素子24による検知の出力特性
が急峻となり、距離Lの誤差や組立て誤差が吸収されて
高精度な位置検出を行うことができるものである。
【0031】次に、図3に、図1のアッパヨークの他の
形状の構成図を示し、図4に図3の出力特性のグラフを
示す。図1では、マグネット25の高さがプリント基板
23とホール素子24との高さと若干高い位置関係の場
合を示しているが、図3(A)は、マグネット25を高
めに設定し、その分アッパヨーク26aの延出部分の先
端を下方向(ロアヨーク22に向けて)に鉤状に形成し
たものである。
【0032】これによれば、閉磁気回路を形成する場合
に、磁束がアッパヨーク26aの鉤状の先端に集中され
るもので、図4(A)に示すようにホール素子24のよ
り急峻な出力特性を得ることができ、より高精度に位置
検出を行うことができる。
【0033】また、図3(B)はホール素子24に近接
させるためにアッパヨーク26bのマグネット25から
の延出部分を階段状に形成したもので、図4(B)に示
すように図1と同様の出力特性(図2(C))となる。
すなわち、図3(A)に比べて特性の急峻性は劣るが検
出範囲が広く装置の組立誤差等を吸収することができる
ものである。
【0034】続いて、図5に、図1のマグネットの他の
形状の構成図を示す。図1では円柱状のマグネット25
を示したが、図5(A)では立方形状のマグネット25
aとしたもので、図5(B)は中空円筒状のマグネット
25bとしたものである。
【0035】立方形状のマグネット25aは、板状より
直線的に切り出せばよく加工性が容易であり、低コスト
とすることができる。また、中空円筒状のマグネット2
5bは、円柱状等に比べて垂直漏洩磁界が低減され、薄
型形状とした場合に磁気記録媒体に悪影響を及ぼすこと
が回避されるものである。
【0036】なお、これらのマグネットの形状は後述す
る実施例においても同様である。
【0037】また、マグネット25,25a,25bの
垂直方向の漏洩磁界を低減する方法として、ロアヨーク
22を厚くしてもよく、別に磁性部材を設けて全体とし
て厚くしてもよい。
【0038】次に、図6に、第1実施例の他の実施例の
構成図を示す。図6(A)に示す位置検出装置21は、
ロアヨーク22上に摺動部材であるフィルム28を設け
たもので、他は図3(A)と同様である。このフィルム
28は、例えばフィルムベース表面をフッ素加工して厚
さ0.1 mm〜0.2 mmのもので、マグネット25の移動に際
して摩擦を低減させるものである。
【0039】また、図6(B)の位置検出装置21は、
湾曲板状のロアヨーク22aを用いて、その一端にプリ
ント基板23に実装されたホール素子24が配置され、
ロアヨーク22a上を当接面が該ロアヨーク22aと同
曲率のマグネット25cが移動する。また、マグネット
25cの上面も同様の曲率で形成され、さらに同じ曲率
のアッパヨーク26cが設けられて可動体27が構成さ
れる。これにより、円弧形状の場合の位置検出をも可能
とするものである。
【0040】なお、図6(A)のように、湾曲形状のロ
アヨーク22a上にフィルム28を形成してもよい。
【0041】また、図6(A),(B)に示す他の実施
例は、後述する第2実施例以外の実施例、適用例につい
ても適用できるものであり、説明を省略する。
【0042】次に、図7に、本発明の第2実施例の構成
図を示す。図7(A)は組立て構成図であり、図7
(B)は側部断面図である。図7(A),(B)におい
て位置検出装置21は、ロアヨーク22と同一形状、同
一長さの第2の磁性部材であるアッパヨーク31が所定
間隔で対向して配置され、その両端には、プリント基板
23a,23bに実装された検出手段である磁電変換素
子、例えばホール素子24a,24bが設けられる。
【0043】ロアヨーク22上には、スライダ32に保
持された磁束発生部であるマグネット(永久磁石)25
が長手方向に移動自在に設けられ、該マグネット25上
には磁性板であるリミットプレート33A がアッパヨー
ク31の下面と当接して設けられる。このリミットプレ
ート33A は、マグネット25よりロアヨーク22の長
手方向の両端に延出部分を有し、その先端がロアヨーク
22と対向するように鉤状にリミット対向部33a,3
3bが形成される。
【0044】このスライダ32,マグネット25及びリ
ミットプレート33により可動体27を構成する。可動
体27はスライダ32を介してロアヨーク22の長手方
向に移動し、ロアヨーク22の端部に位置したときに、
リミットプレート33A のリミット対向部33a又は3
3bがホール素子24a又は24b上に位置される。
【0045】そこで、図8に図7の検出動作の説明図を
示し、図9に図8の出力特性のグラフを示す。この場
合、図9(A)はホール素子24aのマグネット25か
らの距離Lに対する出力電圧のグラフであり、図9
(B)は図9(A)に対応するホール素子24bの出力
特性のグラフであり、図9(C)は図9(A)と図9
(B)の差の出力特性のグラフである。
【0046】図8(A)において、マグネット25(可
動体27)が左端のホール素子24aに近接した場合、
マグネット25から発生する磁束は、マグネット25か
らリミットプレート33A ,リミット対向部33aを伝
達してホール素子24aへ垂直方向に伝わり、ロアヨー
ク22,マグネット25へと閉磁気回路を形成する。こ
のときのホール素子24aの出力は図9(A)のaに示
す点である。
【0047】この位置から図8(B)に示すように可動
体27を右側に移動させた場合、マグネット25から発
生する主な磁束は、リミットプレート33A ,アッパヨ
ーク31を介してホール素子24aに伝達し、ロアヨー
ク22,マグネット25へと閉磁気回路が形成される。
このときのホール素子24aの出力は図9(A)のbに
示す点である。すなわち、リミットプレート33A がホ
ール素子24aより離れることから、ホール素子24a
に伝達される垂直磁束密度が急激に減少するものであ
る。
【0048】そして、図8(C)に示すように、さらに
右側に可動体27を移動させた場合、マグネット25か
ら発生する磁束を図8(B)と同様の経路でホール素子
24aが検出する。このときのホール素子24aの出力
は図9(A)のCに示す点である。
【0049】このような検出原理は、右端のホール素子
24bにおいて同様であり、図8(A)〜(C)に対応
するホール素子24bの出力が図9(B)に示される。
すなわち、ホール素子24bはホール素子24aと対称
な出力特性を示すものである。
【0050】そこで、左右のホール素子24a,24b
の出力の差をとると、図9(C)に示すように、d−e
間及びf−g間は変化量が大きく、各端のリミット位置
として検出することができ、e−f間は一様に変化する
特性を示しており、しかも出力零を境として正負により
可動体27の移動方向及び位置を検出することができる
ものである。
【0051】なお、装置の小型化、薄型化、高精度位置
検出の基本的効果は第1実施例と同様であり、以下の実
施例においても同様である。
【0052】次に、図10に、本発明の第3実施例の構
成図を示す。図10に示す位置検出装置21は、まず、
ロアヨーク22の両端に配置されるプリント基板23
a,23bに、それぞれ2つのホール素子24a1 ,2
4a2 ,24b1 ,24b2 が並設されて実装される。
また、ロアヨーク22上を移動するスライダ32に保持
されたマグネット25上には図7に示すリミットプレー
ト33A より幅(図上奥方向)の狭いリミットプレート
33B が設けられて可動体27を構成し、その上方に当
接されてアッパヨーク31aが配置される。
【0053】リミットプレート33B はその両端がロア
ヨーク22方向に鉤状に形成されたリミット対向部33
1 ,33b1 が形成される。また、アッパヨーク31
aは、その両端でロアヨーク22方向に鉤状に形成され
た対向部34a,34bと、切欠部35a,35bとが
形成される。この対向部34a,34bはホール素子2
4a1 ,24b1 上に位置され、切欠部35a,35b
には移動するリミットプレート33B のリミット対向部
33a1 ,33b1 が位置されてホール素子24a2
24b2 上に位置される。
【0054】図10に示す位置検出装置21は、ホール
素子24a1 ,24b1 が可動体27の中間位置検出用
のもので、ホール素子24a1 ,24b1 が可動体27
のリミット位置検出用のものである。すなわち、可動体
27がリミット位置以外の位置のときにはマグネット2
5からの磁束はリミットプレート33bを通ってアッパ
ヨーク31aの対向部34a,34bよりホール素子2
4a1 ,24b1 に与えられ、その出力特性により可動
体27の位置が検出される。
【0055】この状態は図7及び図8(B),(C)と
同様であるが、アッパヨーク31aの対向部34a,3
4bに磁束が集中して漏れ磁束が減少することにより高
精度に位置検出することができる。この場合、リミット
用のホール素子24a2 ,24b2 は磁束が伝達されず
に検出されない。
【0056】また、可動体27が何れかの一端に移動す
ると、例えばアッパヨーク31aの切欠部35aに34
bにリミットプレート33bのリミット対向部33a1
が位置し、ホール素子24a2 にマグネット25より発
生する磁束を伝達する。これによりホール素子24a2
は急激な磁束変化を検出して、可動体27のリミット位
置を検出するものである。
【0057】次に、図11に、本発明の一適用例の構成
図を示す。上述の第1〜第3実施例は一次元の位置検出
装置21について示したが、図11ではこれを用いた二
次元の位置検出装置41について説明する。図11
(A)は概略斜視図、図11(B)はその平面図であ
る。
【0058】図11(A),(B)の位置検出装置41
は、基本的には図7に示す位置検出装置21(図10に
示す位置検出装置21でもよい)をそれぞれ第1のモジ
ュール21xと第2のモジュール21yとして、プリン
ト基板42上にX軸方向とY軸方向に配置したものであ
る。
【0059】この場合、マグネット25を保持するスラ
イダ(移動機構)32x,32yには溝43x,43y
が形成され、その交差する位置にスライダ32x,32
yを操作する操作部44が該溝43x,43y内を摺動
自在に設けられる。
【0060】すなわち、スライダ32xがアッパヨーク
31x(ロアヨークは図に表われず)下のホール素子2
4ax,24bx間でマグネット25x及びリミットプレー
ト33AXをX軸方向に移動させ、スライダ32yがアッ
パヨーク31y(ロアヨークは図に表われず)下のホー
ル素子24ay,24by間でマグネット25Y及びリミッ
トプレート33AYをY軸方向に移動させる。スライダ
32x,32yは、操作者が操作部44を上下左右斜め
方向に移動させることによりスライドされる。
【0061】また、プリント基板42上には、ホール素
子24ax,24ay,24bx,24byからの出力信号に基
づいて位置検出の演算を行うデータ処理用CPU(4
5)が搭載されると共に、信号ケーブル46が接続され
る。
【0062】このような位置検出装置41は、例えばコ
ンピュータのディスプレイ上のカーソル又はアイコンを
移動させるためのポインティングデバイスとして適用す
ることができる。
【0063】操作部をキートップ44として任意の方向
に動かすと、その移動量がX軸、Y軸成分に分割され、
X軸のスライダ32xとY軸のスライダ32yが移動す
る。このスライダ32x,32yの移動量に比例してホ
ール素子24ax,24bx,24ay,24byの出力電圧が
変化し、データ処理用CPU45において出力電圧をカ
ーソル移動信号に変換してコンピュータに伝達する。
【0064】CPU45は、キートップ4の移動量に応
じてカーソルの動きを相対移動制御する。そして、キー
トップ44が端部付近まで移動されると、対応するホー
ル素子の出力電圧が急激に変換することによりリミット
検出される。この状態で例えばカーソルの移動を停止さ
せる、又は連続的に一定方向に移動させるようにす
る。
【0065】このような位置検出装置41は上述のよう
な薄型化、小型化を図ることができ、例えば携帯用のコ
ンピュータに搭載することができる。
【0066】そこで、図12に、本発明の一適用例の外
観図を示す。図12において、携帯用のコンピュータ5
1は、キーボード52の手前領域に上述の位置検出装置
41をポインティングデバイスとして搭載しており、キ
ートップ44が表出する。この場合、例えば近傍の2つ
のキートップ53a,53bをマウススイッチに相当す
るクリックスイッチとして使用するものである。
【0067】これによれば、非接触で位置検出すること
から、長期間使用可能となり信頼性を向上させることが
できると共に、マウスやトラックボールと比べて構造が
簡易で安価に製造することができるものである。
【0068】なお、図11では、第1〜第3実施例の位
置検出装置21をX軸、Y軸の二次元に配置した場合を
示したが、Z軸を含めて三次元に配置して適用すること
ができるものである。
【0069】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、磁束が低
減されて検出感度が向上し高精度な検出を行なうことが
可能と磁束発生手段は、検出手段の水平方向に配置され
るため、従来に比して小型、薄型化を図ることができる
とともに、端部での検出による特性を急峻することが
でき、高精度に位置検出を行なうことができる。
【0070】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例の構成図である。
【図2】図1の作用説明図である。
【図3】図1のアッパヨークの他の形状の構成図であ
る。
【図4】図3の出力特性のグラフである。
【図5】図1のマグネットの他の形状の構成図である。
【図6】第1実施例の他の実施例の構成図である。
【図7】本発明の第2実施例の構成図である・
【図8】図7の検出動作の説明図である。
【図9】図8の出力特性のグラフである。
【図10】本発明の第3実施例の構成図である。
【図11】本発明の一適用例の構成図である。
【図12】本発明の一適用例の外観図である。
【図13】従来の磁気による位置検出の説明図である。
【図14】従来の接触による位置検出の説明図である。
【符号の説明】
21,41 位置検出装置 22,22a,31,31a ロアヨーク 23a,23b,42 プリント基板 24,24a,24b,24a1 ,24a2 ,24
1 ,24b2 ホール素子 25,25a〜25c マグネット 26,26a〜26c アッパヨーク 27 可動体 28 フィルム 32 スライダ 33A ,33B リミットプレート 33a,33b,33a1 ,33b1 リミット対向部 34a,34b 対向部 35a,35b 切欠部 43x,43y 溝 44 操作部 45 データ処理用CPU 46 信号ケーブル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平1−180416(JP,A) 特開 平5−126509(JP,A) 特開 昭58−6401(JP,A) 特開 平4−29605(JP,A) 実開 平2−2619(JP,U) 実開 昭63−139503(JP,U) 実開 平2−55105(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01B 7/00 - 7/34

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 直線板状又は湾曲板状に形成された所定
    長の第1の磁性部材と、 前記第1の磁性部材の少なくとも一端に設けられ、磁
    を検出する検出手段と、 前記第1の磁性部材上を長さ方向に移動自在に設けられ
    た磁束発生手段と、 前記磁束発生手段上に設けられ、前記磁束発生手段とと
    もに移動し、前記検出手段上と前記検出手段上から外れ
    た位置とにまたがって移動するように配置された第2の
    磁性部材と を有することを特徴とする位置検出装置。
  2. 【請求項2】 同一の形状及び長さで対向する第1及び
    第2の磁性部材と、前記 第1及び第2の磁性部材間で長さ方向に移動自在に
    設けられ磁束を発生する磁束発生手段と、 前記第1及び前記第2の磁性部材との間に配置された検
    出手段と、前記磁束発生手段上に設けられ、前記磁束発生手段とと
    もに移動し、前記検出手段上と前記検出手段上から外れ
    た位置とにまたがって移動するように配置された磁性板
    を有することを特徴とする位置検出装置。
  3. 【請求項3】 前記第1又は第2の磁性部材は、両端に
    それぞれ対向部と切欠部とが形成され、 前記磁性板は、前記切欠部に位置される幅で形成され、 前記検出手段は、前記対向部に対応する第1のセンサ
    と、前記切欠部に位置された該磁性板に対応する第2の
    センサとを有する構成することを特徴とする請求項2記
    載の位置検出装置。
  4. 【請求項4】 前記磁束発生手段を移動させる前記第1
    の磁性部材上に摺動部材を設けることを特徴とする請求
    項1又は2記載の位置検出装置。
  5. 【請求項5】 請求項2において、前記第1及び第2の
    磁性部材、前記磁束発生手段、及び前記検出手段で構成
    され、前記磁束発生手段を前記第1及び第2の磁性部材
    間で移動させる移動機構を設けた第1のモジュールと、 前記第1のモジュールと同一構成の第2のモジュール
    有し、前記 第1のモジュールは、前記磁束発生手段をX軸方向
    に移動させるべく配置され 前記 第2のモジュールは、前記磁束発生手段を前記X軸
    方向に直交するY軸方向に移動させるべく配置され 前記 第1のモジュールの移動機構と共に前記第2のモジ
    ュールの移動機構を操作させる操作部を有することを特
    徴とする位置検出装置。
  6. 【請求項6】 前記第2の磁性部材は、先端形状を鉤状
    に形成されたことを特徴とする請求項1,2,3又は5
    記載の位置検出装置。
  7. 【請求項7】 前記第2の磁性部材は、先端形状装置
    組立誤差の吸収のための段階状に形成されたことを特徴
    とする請求項1,2,3又は5記載の位置検出装置。
  8. 【請求項8】 前記磁束発生部、円筒中空状に形成
    れたことを特徴とする請求項1,2,3又は5記載の位
    置検出装置。
  9. 【請求項9】 請求項5において、コンピュータのキー
    ボード入力ケース内に組み込まれ、ディスプレイ上のカ
    ーソル又はポインタを移動させるポインタデバイスとさ
    れることを特徴とする位置検出装置。
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