JP4514815B2 - 携帯電子機器およびその表示制御方法 - Google Patents

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Description

本発明は、携帯電話機等の携帯端末装置およびその表示制御方法に係り、特に、表示部の低消費電力を考慮したモードを有する携帯端末装置およびその表示制御方法に関するものである。
待機時の消費電力を抑えるために、表示部および/またはキー操作部の低消費電力を考慮した低消費電力モードに遷移する携帯電話機等の携帯端末装置が知られている(たとえば特許文献1参照)。
特許文献1に記載されている携帯端末装置は、電池を電源として液晶等の表示部およびキー操作部を持つ携帯電話機である。
この携帯電話機は、電池残量を複数のレベルに区分してレベル値を割り付けた第1テーブルと、このレベル値に対応させてタイマカウント値を割りつけた第2テーブルと、このタイマカウント値に到達するまでの間、制御部によりバックラインを点灯させるものである。
具体的には、キー操作部でキー押下があったときの電池残量のレベル値を第1レベルを参照して判定し、レベル値が所定レベル値を超えているときには、バックラインを点灯させるとともに、第1および第2テーブルを参照して設定すべきタイマカウント値を読み出して制御部に設定する。
この携帯電話機によれば、特別に部品を追加することなく、またユーザが特に操作をすることなく自動的にバックライトを減光するか、あるいは最後のキー押下後短時間でバックラインとを消灯することから、電池の消費電力を効率的に抑制することができるという利点がある。
特開2002−77378号公報
ところで、近年、メインの表示部の他に、LCD(Liquid Crystal Display)や有機EL(ElectroLuminescent)ディスプレイのサブ表示部が、開閉自在な筐体が閉状態にあっても露出する位置に配置されている携帯電話機が提案され、実用に供されている。
そして、2つの表示部を有する携帯電話機における低消費電力化が望まれている。
特に、自発光型の有機ELディスプレイをサブ表示部に採用した場合、液晶と比べてEL自体が発光するために消費電力が増加することから、さらに効率的な消費電力化が必要となる。
また、有機ELには寿命があるため、発光時間をできるだけ短時間とする必要がある。
しかしながら、特許文献1を含む従来の携帯電話機では、表示素子の寿命を考慮した表示制御についてはなんら考慮されていないのが現状である。
また、サブ表示部を設けた携帯電話機の場合、操作性等を考慮して、筐体が閉状態にあっても露出する位置に配置されている表示部と同一の筐体のである背面(露出面)に、表示部の表示状態を指示するために押下キー(スイッチ)が配置される。
この場合、背面にスイッチが配置されているために、たとえば鞄の中に閉状態で入れておいた場合等に、勝手にスイッチが押されてしまう可能性があり、その分無駄な電力を消
費してしまう。
しかしながら、上述した特許文献1を含む従来の携帯電話機では、このようなスイッチの誤操作に対する対策は行っておらず、背面に表示部およびスイッチを設けた構成とした場合であっても、意図しないスイッチの操作により無駄な電力を消費するおそれが大きい。
本発明は、かかる事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、低消費電力に対応した効率の良い表示制御を行うことができ、また表示指定のための入力部の誤操作があったとしても無駄な電力の消費を防止することが可能な携帯電子機器およびその表示制御方法を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明の第1の観点は、 開閉可能な筐体と、上記筐体の、開閉状態にかかわらず表面に露出する位置に設けられるハーフミラー部と、上記筐体の、上記ハーフミラー部に覆われる位置に設けられる自発光表示器と、上記自発光表示器に対して、複数の項目を含む表示である第1のパターンと、上記第1のパターンよりも表示面積が少ない第2のパターンと、表示を行わない第3のパターンと、を切り替え制御可能な制御部と、上記筐体の、開閉状態にかかわらず表面に露出する位置に設けられ、入力が行われる毎に上記第1のパターンと第2のパターンと第3のパターンの切り換え指示を行う入力部と、を備え、上記制御部は、上記自発光表示器における表示を、上記第1のパターンあるいは第2のパターンに遷移してから上記入力部への入力が所定時間無ければ強制的に表示無しの状態に遷移させ、上記第1のパターンあるいは第2のパターンに遷移してから上記所定時間内に上記入力部への入力が有れば、上記第1のパターンは上記第2のパターンへ、上記第のパターンは上記第3のパターンへそれぞれ遷移させ、上記自発光表示器が表示を行っていない状態下では、開状態から閉状態への遷移が生じると、上記自発光表示器に上記第1のパターンで自発光表示させることを特徴とする。
好適には、上記筐体の開閉状態にかかわらず表面に露出する位置に設けられるハーフミラー部を更に備え、上記自発光表示は、上記ハーフミラー部に覆われる位置に設けられることを特徴とする。
好適には、上記制御部は、上記自発光表示を上記第1のパターンと第2のパターンと第3のパターンとの切り換えは、上記入力部に対する短押下にて行う。
好適には、上記制御部は、上記自発光表示を上記強制的な表示無しの状態に遷移させた場合、上記入力部が短押下されても上記自発光表示について表示無しの状態を維持し、長押下されると上記自発光表示の状態を上記第1のパターンに遷移させる。
好適には、上記第1のパターンは、第1項目と第2項目とを含む複数の項目を表示し、
上記第2のパターンは、上記表示項目のうち、上記第1項目を含み上記第2項目を含まない表示を行うパターンであり、上記制御部は、上記入力部の短押下により、上記第1のパターンから第2のパターンに遷移される場合において、上記第1項目の表示位置が維持される。
好適には、上記第1項目は自装置の状態の表示であり、上記第2項目は時刻あるいはカレンダーの表示である。
本発明の第2の観点は、開閉可能に構成された筐体と、当該筐体に対して開閉状態にかかわらず表面に露出する位置にて表示内容を視認可能に設けられる自発光表示器と、当該筐体に対して開閉状態にかかわらず表面に露出する位置に設けられる入力部と、をそれぞれ備える携帯電子機器における表示制御方法であって、複数の項目を含む表示である第1のパターンと、上記第1のパターンよりも表示面積の少ない第2のパターンと、表示を行わない第3のパターンとのいずれかにより上記自発光表示器を表示制御するステップと、上記入力部に対する操作が生じる毎に、上記第1のパターンと第2のパターンと第3のパターンのうち、現在のパターンから他のパターンへの切り換えを行うステップと、上記自発光表示器における表示が、上記第1のパターンあるいは第2のパターンに遷移してから所定時間計測するステップと、上記所定時間内に上記入力部への入力が有った場合、上記第1のパターンは上記第2のパターンへ、上記第2のパターンは上記第3のパターンへそれぞれ遷移させ、上記所定時間内に上記入力部への入力が無かった場合、上記第1のパターンあるいは第2のパターンから強制的に表示無しの状態に遷移させるステップと、上記自発光表示器が表示を行っていない状態下で、開状態から閉状態への遷移が生じると、上記自発光表示器に対して強制的に上記第1のパターンによる自発光表示を行わせるよう切り替えるステップと、を有することを特徴とする。
本発明によれば、低消費電力に対応した効率の良い表示制御を行うことができる。
また、表示指定のための入力部の誤操作があったとしても無駄な電力の消費を防止することができる利点がある。
以下、本発明の実施形態を添付図面に関連付けて説明する。
図1は、発明に係る携帯端末装置の表示制御方法を採用した携帯電話機の一実施形態を示すシステム構成図である。
また、図2は、本実施形態に係る携帯電話機の開状態における外観の一例を示す斜視図であり、図3は、本実施形態に係る携帯電話機の閉状態における外観の一例を示す斜視図である。
本実施形態に係る携帯電話機100は、図1に示すように、電池からなる電源部101、送受信アンテナ102aを含む通信処理部102、メモリ103、キー入力部104、撮像部105、開閉検知部106、メイン表示部107、スピーカ108aおよびマイクロフォン108bとを含む音声処理部108、サブ表示部109、入力部としての背面キー110、および制御部111を有している。
図2および図3に示すように、携帯電話機100は、第1の筐体112と第2の筐体113とが、ヒンジを含む可動機構部114により開閉自在に構成されている。
第1の筐体112は、可動機構部114の近傍に送受信アンテナ102aが配置され、その正面側112aには、図2に示すように、キー入力部104と、マイクロフォン108bと、開閉検知部106の第1スイッチ部106aが配置されている。マイクロフォン108bはキー入力部104の下部に配置され、第1スイッチ部106aはキー入力部104の図中右側上部に配置されている。
第2の筐体113の正面側113aには、図2に示すように、メイン表示部107と、スピーカ108aと、開閉検知部106の第1スイッチ部106aと閉状態時に対向する第2スイッチ部106bが配置されている。スピーカ108aはメイン表示部107の上部に配置され、第2スイッチ部106bはメイン表示部107の右側下部に配置されている。
第2の筐体113の背面側114aには、図3に示すように、ハーフミラー115が配置され、そのハーフミラー115内にサブ表示部109が配置され、サブ表示部109の近傍にプッシュスイッチからなる背面キー110が配置され、また可動機構部114の近傍に、撮像部105の対物レンズを含む光学系105a、およびフラッシュランプ105
bが配置されている。
このように、サブ表示部109および背面キー110は、第1の筐体112と第2の筐体113が開状態、閉状態にかかわらず、露出する位置である携帯電話機100の第2の筐体113の背面側113aに配置されている。
電源部101は、電池を含み、図1に示す各構成部に所定の駆動電力を供給する。
また、電源部101から供給される電力は、構成部に応じて制御部111によって制御される。たとえばメイン表示部107やサブ表示部109の表示状態に応じて制御部111によって電力供給が制御される。
通信処理部102は、電波を利用した無線通信を行うために、制御部111で処理された画像データ、音声情報、電子メール等の各種情報を変調して送受信アンテナ102aを通して図示しない基地局を含む通信網に送信する。
また、通信処理部102は、管理センタから通信網を介して送信されてくる画像データ、音声情報、電子メール等を送受信アンテナ102aを通して受信し、受信した各種情報を復調して制御部111に出力する。
メモリ103は、EEPROM等の不揮発性メモリを含み、たとえば撮像部105により撮影され、圧縮された画像データを格納する。
キー入力部114は、終了(終話)/電源キー、開始(発呼)キー、数字等に対応した複数のテンキー等を有し、これらのキーが操作されることにより、ユーザからの入力情報を制御部111に供給する。
撮像部105は、被写体像を取り込むための対物レンズを含む光学系105aと、光学系により結像された被写体の像を電気信号に変換する撮像素子を含む撮像処理回路とを有する。
撮像部105は、制御部111により第1の制御信号CTL1を受けて撮影動作を行う。
撮像部105の光学系105aは、たとえば図3に示すように、ユーザから見て相手側が撮影できるように、携帯電話機100の第2の筐体113の背面側に配置され、撮像処理回路の撮像素子の受光面上に被写体の光学像を結像する。
撮像部105による撮像は、たとえばキー入力部104に配置され、撮像キーとして割り当てられた所定のキー操作により開始される。このとき、撮像部105は、たとえば制御部111の制御に従って、撮像時にフラッシュランプ105bを点灯させる。
撮像処理回路は、光学系により結像された被写体の光学像を電気信号に変換する。
具体的には、撮像処理回路において、被写体の像は、撮像素子の2次元平面上に画素単位で配置される複数の受光素子により受光される。その際、受光素子上のカラーフィルタを通して、色の情報を光3原色(R,G,B)に分解して取り込む。
そして、撮像処理回路は、各画素の輝度値が電圧に変換し、順にアナログ/デジタル(A/D)変換器によってデジタルデータに変換して、制御部111に供給する。
なお、撮像素子としては、たとえばCCDやCMOSセンサが適用される。
開閉検知部106は、第1の筐体112と第2の筐体113が開状態にあるか閉状態にあるかを検知し、検知結果を検知信号S106として制御部111に出力する。
メイン表示部107は、液晶表示装置(LCD)や有機EL等の表示デバイスを有し、
通話機能のために入力した電話番号や各種メッセージ、テキストデータ等を表示する。
また、撮影モードにおいて、撮像部115により得られた被写体の画像がメイン表示部107に表示される。
メイン表示部107は、開閉検知部106の検知信号S106が、第1の筐体112と第2の筐体113が開状態にある旨を示しているときに、制御部111により点灯するように制御される。
音声処理部108は、音声処理回路を有し、通話機能のために音声出力を行うスピーカ108aと、音声入力を行うマイクロフォン108bとが接続されている。
音声処理部108は、無線通信モードにおいて、マイクロフォン108bにより収音した音声に対して所定の処理を行って制御部111に出力する。
音声処理部108は、制御部111により供給された音声情報に対して所定の処理を行ってスピーカ108aから放音させる。
サブ表示部109は、たとえば有機ELディスプレイデバイスにより構成され、第2の筐体113の背面側113aに内蔵するように設けられている。
なお、有機ELディスプレイとは、電気光学素子としての有機EL素子がマトリクス状に配列され、この有機EL素子が自発光して可視状態となるため、バックライトを必要とせず、低消費電力デバイスとして用いられているが、表示されている面積分の発光がなされることもあり、表示させる面積が少ない方が消費電力は低下するという特徴を持つ。
サブ表示部109は、制御部111の制御に従って、複数の表示項目を表示可能である。サブ表示部109は、表示項目の全てを表示する第1のパターンと、表示項目の一部を表示する第2のパターンと、表示項目を表示しない表示無しの状態の第3のパターンを、背面キー110が押下されるごとに巡回的に切り替えて表示する。
サブ表示部109に表示される第1のパターンには、時刻を表示する時刻表示領域や日時を表すカレンダー表示領域と、携帯電話機100の状態表示領域とを全表示領域を使用して表示する図4中Aで示すパターンが含まれる。
また、第2のパターンとしては、Aにて示されていた各表示領域のうち最も面積の大きい時計表示領域を消灯するとともに、カレンダーで使用していたカレンダー表示領域をカレンダーに代えて携帯電話機100の設定状況に変更し、携帯電話機100の状態表示領域については表示を継続させるという、部分的に不使用な領域を設ける図4中Bで示すようパターンが含まれる。さらに、第2のパターンには、図4のパターンBからさらにカレンダー表示領域についても消灯し、携帯電話機100の状態表示領域については表示を継続させるという、部分的に不使用な領域を拡大した図4中Cで示すようなパターンも含まれる。
第3のパターンとしては、図4のパターンCからさらに携帯電話機100の状態表示領域についても消灯して全ての表示領域を消灯する図4中Dで示すようなパターンが含まれる。
サブ表示部109の表示は、背面キー110が押下されるごとに切り替わるが、図4中、A〜Dに示すパターンを表示している場合に、所定時間、たとえば10秒間背面キー110が押下(操作)されない場合には、制御部111の制御の下、タイムアウトとして強制的に消灯(表示無しの状態に遷移)される。
サブ表示部109は、タイムアウトとして強制的に消灯(表示無しの状態に遷移)された後に、たとえば開閉検知部106の検知信号S106を新たに検出したときに第1パターンをもって表示するように点灯制御される。なお、第1の筐体112と第2の筐体113とが閉状態のときに、サブ表示部109がタイムアウトして強制的に消灯された場合には、一旦開状態にした後、再び閉状態になされると、新たに検知信号S106の入力を検知できるため、サブ表示部109は第1のパターンをもって表示するように点灯制御され
る。
背面キー110は、制御部111により入力の有効無効が制御され、有効として制御されているとき、キーの押下操作により図4に示すようなサブ表示部109における表示状態(表示パターン)を指定可能である。
背面キー110は、第1の入力パターンおよび第2の入力パターンにより入力することが可能である。
第1の入力パターンは、キーの押下操作により図4に示すようなサブ表示部109における表示状態を指定する入力パターンであり、通常のキー押下(短時間の押下)により表示パターンを指定する。
第2の入力パターンは、第1の入力パターンによりキー押下時間が長い入力パターンであり、たとえば背面キー110を長く押下(たとえば2秒以上)する入力パターンでる。
背面キー110を長く押下すると、制御部111がキーフラグをセットして背面キー110の入力を有効とする。
また、タイムアウトによりサブ表示部109に表示していた第1のパターン、第2のパターン、または第3のパターンの表示状態となってから強制的に消灯(表示無しの状態)に遷移させた場合に、背面キー110を長押しすると、サブ表示部109には制御部111に制御に従って、第1のパターン、すなわち、図4中Aで示すような、時刻や日時を示すカレンダー表示と携帯電話機100の状態表示とを含むパターンをもって表示するように点灯制御される。
制御部111は、マイクロコンピュータを主体として構成され、携帯電話機100の全体の制御を行う。
たとえば、制御部111は、通信処理部102における各種情報の無線による送受信の制御、第2の制御信号CTL2による撮像部105の撮影制御、第1の制御信号CTL1による音声処理部108に対する音声情報の処理、メイン表示部107への情報の表示および点灯制御、サブ表示部109への点灯表示制御、キー入力部104の入力情報に応じた処理、メモリ103に対するアクセス制御等を行う。
制御部111は、たとえば開閉検知部106の検知信号S106が、第1の筐体112と第2の筐体113が開状態にある旨を示しているときに無線通信モードとなって、メイン表示部107の点灯および表示制御を行う。このとき、制御部111は、サブ表示部109を消灯状態に制御する。
無線通信モードは、通信処理部102を通して無線通信が可能なモードであり、制御部111は、表示部117に電源起動直後の標準画面(いわゆる待ち受け画面)を表示させる。無線通信モードにおいては、キー入力部104の操作により発呼動作等を行うことが可能である。
制御部111は、背面キー110が長押下されずキーフラグをセットしていない場合には、サブ表示部109を消灯状態に制御し、また、背面キー110の入力を受け付けない。
制御部111は、背面キー110が長押下されると、キーフラグをセットして、サブ表示部109が点灯するように制御し、まず、サブ表示部109に第1のパターン(図4のAのパターンをもって表示するように制御し、キーフラグがセットされている間は、背面キー110の入力を有効であるとして受け付ける。
制御部111は、キーフラグがセットされている状態で、背面キー110の第1のパターンの表示から10秒以内に背面キー110が押下されると、第2のパターン(図4のBのパターン)の表示に切り替え、第2のパターンを表示するために背面キー110が押下されてから10秒以内に背面キー110が押下されると他の第2のパターン(図4のCの
パターン)の表示に切り替え、第2のパターンを表示するために背面キー110が押下されてから10秒以内に背面キー110が押下されると第3のパターン(図4のDのパターン)の表示に切り替え、第3のパターンを表示するために背面キー110が押下されてから10秒以内に背面キー110が押下されると第1のパターン(図4のAのパターン)の表示に切り替える。
すなわち、制御部111は、キーフラグがセットされていて、サブ表示部109に第1のパターンを表示した後に、10秒以内に背面キー110が押下されると、図4に示すA〜Dの4つのパターンを巡回的に表示させる。
制御部111は、キーフラグがセットされていて、背面キー110が押下されるごとにサブ表示部109に図4中、A〜Dに示す各パターンを表示している場合に、所定時間、たとえば10秒間以上、背面キー110が押下(操作)されない場合には、タイムアウトとしてキーフラグをリセットして強制的に消灯(表示無しの状態に遷移)させる。
制御部111は、このようにサブ表示部109をタイムアウトとして強制的に消灯(表示無しの状態に遷移)させた後に、たとえば第1の筐体112と第2の筐体113が閉状態にある旨を示す開閉検知部106の検知信号S106を入力したときには、キーフラグをセットして第1のパターンをもって表示するように点灯制御する。
すなわち、制御部111は、無線通信モードの処理を終了し、第1の筐体112と第2の筐体113があわさるように閉状態とされると、キーフラグをセットして、サブ表示部109にカレンダー表示を含む第1のパターンをもって表示させる。
次に、本実施形態に係る携帯電話機の動作を、図4、および図5のフローチャートに関連付けて、サブ表示部および背面キーの制御を中心に説明する。
ユーザが通話あるいはメール転送を行おうとして、閉状態にある第1の筐体112と第2の筐体113を開状態とすると、開閉検知部106から検知信号S106が入力されないため、第1の筐体112と第2の筐体113が開状態にあると、制御部111により判定される。
これにより、制御部111は、無線通信モードとなって、メイン表示部107の点灯および表示制御を行う。このとき、制御部111は、サブ表示部109を消灯状態に制御する。
無線通信モードにおいて、制御部111は、表示部117に電源起動直後の標準画面(いわゆる待ち受け画面)を表示させる、そして、ユーザのキー入力部104の操作により発呼動作等が行われる。
ユーザが所望する処理を終了し、開状態にある第1の筐体112と第2の筐体113を閉状態とすると、開閉検知部106から第1の筐体112と第2の筐体113が閉状態になった旨を示す検知信号S106が、制御部111に入力される。
検知信号S106を受けた制御部111は、無線通信モードの処理を終了し、第1の筐体112と第2の筐体113があわさるように閉状態とされたものとして、まず、キーフラグをセットして、サブ表示部109にカレンダー表示を含む第1のパターンをもって表示させる。
このときユーザが、背面キー110を操作することなく、携帯電話機100を鞄やポケットにしまった場合には、背面キー110が第1の入力パターンをもって10秒以上押下(操作)されないことから、制御部111は、タイムアウトとして、キーフラグをリセットしてサブ表示部109を消灯状態に遷移させる。
ここで、ユーザが鞄やポケットから携帯電話機100を取り出し、サブ表示部109の表示を確認する場合には、まず、サブ表示部109が表示無し状態(消灯状態)に制御されていることから(ST1)、背面キー110を長押下する。
背面キー110が長押下されたことから、制御部111は、キーフラグをセットする。そして、キーフラグがセットされている状態で、背面キー110の図4の第1のパターンの表示から10秒以内に背面キー110が押下されると、制御部111は、図4Bのパターンの表示に切り替える。
同様に、図4Bのパターンを表示するために背面キー110が押下されてから10秒以内に背面キー110が押下されると図4Cのパターンの表示に切り替え、図4Cのパターンを表示するために背面キー110が押下されてから10秒以内に背面キー110が押下されると図4Dのパターンの表示に切り替え、図4Dのパターンを表示するために背面キー110が押下されてから10秒以内に背面キー110が押下されると図4Aのパターンの表示に切り替える(ST3,ST4)。
制御部111は、キーフラグがセットされていて、背面キー110が押下されるごとにサブ表示部109に図4中、A〜Dに示す各パターンを表示している場合に、10秒間以上、背面キー110が押下(操作)されない場合には、タイムアウトとしてキーフラグをリセットして強制的に消灯(表示無しの状態に遷移)させる(ST5)。
このように、本実施形態においては、第1の筐体112と第2の筐体113が閉状態とされると、キーフラグをセットしてサブ表示部109を一旦所定のパターンで表示させるものの、10秒以上、サブ表示部109に所定のパターンを表示を指定する背面キー110の操作がないと強制的にキーフラグをリセットしてタイムアウトとしてキーフラグをリセットして強制的に消灯(表示無しの状態に遷移)させることから、低消費電力に対応した効率の良い表示制御を行うことができ、また発光時間を短くできる利点がある。
また、たとえば鞄の中に閉状態で入れておいた場合等に、勝手にスイッチが押されてしまったとしても、10秒以上、背面キー110の操作がないと強制的にキーフラグをリセットしてタイムアウトとしてキーフラグをリセットして強制的に消灯させ、長押下または新たに検知信号S106を検出しない限り表示無しの状態を維持することから、その分無駄な電力を消費することもなく、無駄な発光時間を短くすることができる。
特に、自発光型の有機ELディスプレイをサブ表示部に採用した場合、液晶と比べてEL自体が発光するために消費電力が増加することから、本発明を適用することにより、さらに効率的な消費電力化が実現できる。
また、有機ELには寿命があるが、発光時間をできるだけ短時間とすることができることから、表示素子の寿命を延ばすことが可能となる。
発明に係る携帯端末装置の表示制御方法を採用した携帯電話機の一実施形態を示すシステム構成図である。 本実施形態に係る携帯電話機の開状態における外観の一例を示す斜視図である。 図3は、本実施形態に係る携帯電話機の閉状態における外観の一例を示す斜視図である。 本実施形態に係るサブ表示部の表示パターンおよび表示制御を説明するための図である。 本実施形態に係る動作を説明するためのフローチャートである。
符号の説明
100…携帯電話機、101…電源部、102…通信処理部、103…メモリ、104…キー入力部、105…撮像部、106…開閉検知部、107…メイン表示部、108…音声処理部、109…サブ表示部、110…背面キー、111…制御部。

Claims (7)

  1. 開閉可能な筐体と、
    上記筐体の、開閉状態にかかわらず表面に露出する位置にて表示内容を視認可能に設けられる自発光表示器と、
    上記自発光表示器に対して、複数の項目を含む表示である第1のパターンと、上記第1のパターンよりも表示面積が少ない第2のパターンと、表示を行わない第3のパターンと、を切り替え制御可能な制御部と、
    上記筐体の、開閉状態にかかわらず表面に露出する位置に設けられ、入力が行われる毎に上記第1のパターンと第2のパターンと第3のパターンの切り換え指示を行う入力部と、を備え、
    上記制御部は、
    上記自発光表示器における表示を、上記第1のパターンあるいは第2のパターンに遷移してから上記入力部への入力が所定時間無ければ強制的に表示無しの状態に遷移させ、
    上記第1のパターンあるいは第2のパターンに遷移してから上記所定時間内に上記入力部への入力が有れば、上記第1のパターンは上記第2のパターンへ、上記第のパターンは上記第3のパターンへそれぞれ遷移させ、
    上記自発光表示器が表示を行っていない状態下では、開状態から閉状態への遷移が生じると、上記自発光表示器に上記第1のパターンで自発光表示させる
    ことを特徴とする携帯電子機器。
  2. 上記筐体の開閉状態にかかわらず表面に露出する位置に設けられるハーフミラー部を更に備え、
    上記自発光表示は、上記ハーフミラー部に覆われる位置に設けられる
    ことを特徴とする請求項1に記載の携帯端末機器。
  3. 上記制御部は、上記自発光表示を上記第1のパターンと第2のパターンと第3のパターンとの切り換えは、上記入力部に対する短押下にて行う
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の携帯端末機器。
  4. 上記制御部は、上記自発光表示を上記強制的な表示無しの状態に遷移させた場合、上記入力部が短押下されても上記自発光表示について表示無しの状態を維持し、長押下されると上記自発光表示の状態を上記第1のパターンに遷移させる
    ことを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の携帯電子機器。
  5. 上記第1のパターンは、第1項目と第2項目とを含む複数の項目を表示し、
    上記第2のパターンは、上記表示項目のうち、上記第1項目を含み上記第2項目を含まない表示を行うパターンであり、
    上記制御部は、上記入力部の短押下により、上記第1のパターンから第2のパターンに遷移される場合において、上記第1項目の表示位置が維持される
    ことを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の携帯電子機器。
  6. 上記第1項目は自装置の状態の表示であり、上記第2項目は時刻あるいはカレンダーの表示である
    ことを特徴とする請求項5に記載の携帯電子機器。
  7. 開閉可能に構成された筐体と、当該筐体に対して開閉状態にかかわらず表面に露出する位置にて表示内容を視認可能に設けられる自発光表示器と、当該筐体に対して開閉状態にかかわらず表面に露出する位置に設けられる入力部と、をそれぞれ備える携帯電子機器における表示制御方法であって、
    複数の項目を含む表示である第1のパターンと、上記第1のパターンよりも表示面積の少ない第2のパターンと、表示を行わない第3のパターンとのいずれかにより上記自発光表示器を表示制御するステップと、
    上記入力部に対する操作が生じる毎に、上記第1のパターンと第2のパターンと第3のパターンのうち、現在のパターンから他のパターンへの切り換えを行うステップと、
    上記自発光表示器における表示が、上記第1のパターンあるいは第2のパターンに遷移してから所定時間計測するステップと、
    上記所定時間内に上記入力部への入力が有った場合、上記第1のパターンは上記第2のパターンへ、上記第2のパターンは上記第3のパターンへそれぞれ遷移させ、上記所定時間内に上記入力部への入力が無かった場合、上記第1のパターンあるいは第2のパターンから強制的に表示無しの状態に遷移させるステップと、
    上記自発光表示器が表示を行っていない状態下で、開状態から閉状態への遷移が生じると、上記自発光表示器に対して強制的に上記第1のパターンによる自発光表示を行わせるよう切り替えるステップと、
    を有することを特徴とする携帯電子機器の表示制御方法。
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