JP4514580B2 - 容量測定用表示装置 - Google Patents

容量測定用表示装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4514580B2
JP4514580B2 JP2004315833A JP2004315833A JP4514580B2 JP 4514580 B2 JP4514580 B2 JP 4514580B2 JP 2004315833 A JP2004315833 A JP 2004315833A JP 2004315833 A JP2004315833 A JP 2004315833A JP 4514580 B2 JP4514580 B2 JP 4514580B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
unit
discharge
discharge characteristic
capacity
cable
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2004315833A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2006126044A (ja
Inventor
光章 鐘撞
秀央 馬場
年明 船木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Chugoku Electric Power Co Inc
Original Assignee
Chugoku Electric Power Co Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Chugoku Electric Power Co Inc filed Critical Chugoku Electric Power Co Inc
Priority to JP2004315833A priority Critical patent/JP4514580B2/ja
Publication of JP2006126044A publication Critical patent/JP2006126044A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4514580B2 publication Critical patent/JP4514580B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01RMEASURING ELECTRIC VARIABLES; MEASURING MAGNETIC VARIABLES
    • G01R27/00Arrangements for measuring resistance, reactance, impedance, or electric characteristics derived therefrom
    • G01R27/02Measuring real or complex resistance, reactance, impedance, or other two-pole characteristics derived therefrom, e.g. time constant
    • G01R27/26Measuring inductance or capacitance; Measuring quality factor, e.g. by using the resonance method; Measuring loss factor; Measuring dielectric constants ; Measuring impedance or related variables
    • G01R27/2605Measuring capacitance

Description

この発明は、ケーブル等の伝送路の線間容量を計測するために利用される表示装置に関する。
通信システムにおいて、伝送路の特性を一定に保つことは通信の品質を維持するために必要である。例えば、配電線遠方監視制御システムのように銅線を絶縁体によって被膜したケーブルが伝送路として用いられる通信システムでは、そのケーブルの線間容量が所定の大きさ以下になるように設置されている。
しかし、ケーブルを長年使用していると、銅線と絶縁体との間に水分等が付着し、線間容量が大きくなっていく。ケーブルの線間容量が大きくなると、その膨大な線間容量による影響を受け、そのケーブルを伝送する信号の品質が劣化するおそれがある。また、その線間容量に膨大なエネルギーが蓄積され、そのエネルギーによって伝送路に接続されている子局等が誤動作する可能性がある。
よって、線間容量の大きさが所定の範囲内であるか否かを検査しておく必要があり、所定の範囲以上の場合にはケーブルの交換を検討しなければならない。
そこで、従来、ホイートストンブリッジ等を用いてケーブルの線間容量を測定していた。
特開2002−62331号公報 特開2000−9788号公報 特開平11−6854号公報 特開平10−227817号公報
しかし、従来行われているホイーストンブリッジを用いて線間容量を測定する手法では、ケーブル全体の線間容量を計測することができず、分割して計測する必要があり、手間と時間がかかる。
この発明の目的は、容易に線間容量を計測するために利用される装置を提供することである。
本発明による容量測定用表示装置は、伝送路の線間容量を測定するために利用される表示装置であって、前記伝送路を充電する充電部と、前記充電部によって充電された伝送路を放電する放電部と、前記放電部が伝送路を放電している期間に、当該伝送路における電圧値を測定する電圧測定部と、前記電圧測定部が測定した前記伝送路における電圧値に基づいて、前記伝送路の放電特性を示す第1の曲線を作成するデータ作成部と、前記データ作成部によって作成された第1の曲線を表示するとともに、容量値が既知である容量の放電特性を示す第2の曲線を前記第1の曲線に重ねて表示する表示部とを備える。
上記容量測定用表示装置では、第2の曲線が第1の曲線に近いほど(類似しているほど)、ある容量(容量値が既知である容量)の容量値と伝送路の線間容量とが等しいことになる。よって、前記表示部によって表示された第1の曲線と第2の曲線と見比べることにより、前記伝送路の線間容量を相対的に求めることができる。これにより、従来のようにケーブルを分割して線間容量を測定する必要がなく、容易に線間容量を測定することができる。
好ましくは、上記容量測定用表示装置は、任意の容量値に設定できる可変容量をさらに備え、前記充電部は、前記可変容量を充電し、前記放電部は、前記充電部によって充電された可変容量を放電し、前記電圧測定部は、前記放電部が可変容量を放電している期間に、当該可変容量における電圧値を測定し、前記データ作成部は、前記電圧測定部が測定した可変容量における電圧値に基づいて、前記可変容量の放電特性を示す曲線を作成し、前記表示部は、前記データ作成部によって作成された前記可変容量の放電特性を示す曲線を前記第2の曲線として表示する。
上記容量測定用表示装置では、第2の曲線が第1の曲線に近いほど(類似しているほど)、可変容量の容量値が伝送路の線間容量に近いことになる。よって、前記表示部によって表示された第1の曲線と第2の曲線と見比べることにより、前記伝送路の線間容量を相対的に求めることができる。これにより、従来のようにケーブルを分割して線間容量を測定する必要がなく、容易に線間容量を測定することができる。
好ましくは、前記データ作成部は、前記電圧測定部が測定した前記伝送路における電圧値を取得し当該電圧値の大きさと放電時間との関係を示す第1の放電特性データを作成し、前記電圧測定部が測定した前記可変容量における電圧値を取得し当該電圧値の大きさと放電時間との関係を示す第2の放電特性データを作成する放電特性記録部と、前記放電特性記録部によって作成された第1の放電特性データと第2の放電特性データとを比較する比較部と、前記比較部による比較の結果に応じて、前記放電特性記録部によって作成された第1の放電特性データを用いて前記第1の曲線を作成し、前記放電特性記録部によって作成された第2の放電特性データを用いて前記可変容量の放電特性を示す曲線を作成する放電カーブ作成部と、前記比較部による比較の結果に応じて、前記可変容量の容量値を調整する容量調整部とを含む。
上記容量測定用表示装置では、データ作成部は、第2の曲線が第1の曲線に近づくように可変容量の容量値を調整する。よって、表示部は、第1の曲線により近い第2の曲線を表示することができる。これにより、伝送路の線間容量をより正確に求めることができる。
好ましくは、前記容量測定用表示装置は、複数の第2の放電特性データを格納する放電特性データ格納部をさらに備え、前記複数の第2の放電特性データの各々は、所定の容量値を示す容量の放電特性を示し、前記データ作成部は、前記電圧測定部が測定した前記伝送路における電圧値を取得し当該電圧値の大きさと放電時間との関係を示す第1の放電特性データを作成する放電特性記録部と、前記放電特性記録部によって作成された第1の放電特性データを参照して、前記放電特性データ格納部に格納された複数の第2の放電特性データのうち1つを選択する選択部と、前記放電特性記録部によって作成された第1の放電特性データを用いて前記第1の曲線を作成し、前記選択部によって選択された第2の放電特性データを用いて当該第2の放電特性データに対応する曲線を作成する放電カーブ作成部とを含み、前記表示部は、前記放電カーブ作成部によって前記第2の放電特性データを用いて作成された曲線を前記第2の曲線として表示する。
上記容量測定用表示装置では、データ作成部に含まれる選択部が上記放電特性データ格納部のデータを基に、第2の曲線が第1の曲線に近づくように、より適切な第2の曲線を選出する。よって、表示部は、第1の曲線により近い第2の曲線を表示することができる。これにより、伝送路の線間容量をより正確に求めることができる。
以上より、本発明によれば、表示部によって表示された第1の曲線と第2の曲線と見比べることにより、伝送路の線間容量を相対的に求めることができる。これにより、従来のようにケーブルを分割して線間容量を測定する必要がなく、容易に線間容量を測定することができる。
以下、この発明の実施の形態を図面を参照して詳しく説明する。なお、図中同一または相当部分には同一の符号を付しその説明は繰り返さない。
(第1の実施形態)
<全体構成>
この発明の第1の実施形態による容量測定用表示装置1の全体構成を図1に示す。この装置1は、被測定対象(例えば、ケーブル)を放電したときの特性と容量値が既知である容量を放電したときの特性とを比較することによって、被測定対象の線間容量を相対的に求める。この装置1は、制御部101と、直流電源102と、電圧計103と、抵抗104と、可変容量105と、表示部106と、スイッチSWa,SWb,SW1〜SW5とを備える。スイッチSWaは、一端が配線Laに接続され、もう一端がケーブル10等の被測定対象に接続される。スイッチSWbは、一端が配線Lbに接続され、もう一端が仮想負電位に設定される(例えば、被測定対象ケーブル片端に接続される)。制御部101は、スイッチSW1〜SW5,可変容量105の制御,各データ(放電特性データ,特性差データ,放電カーブ,表示データ)の作成等を行う。放電特性データは、ケーブル10または可変容量105の放電特性(放電時における電圧値の時間的変化)を示すデータであり、複数の電圧値(Va,Vb,Vc,・・・)と各々の電圧値に到達するまでの経過時間(Ta1,Ta2,Ta3,・・・)とが対応付けられる(図4(a)参照)。特性差データは、ケーブル10の放電特性と可変容量105の放電特性との誤差を示すデータであり、複数の電圧値(Va,Vb,Vc,・・・)の各々に対応する経過時間の誤差(Ea1,Eb1,Ec1,・・・)が示されている(図4(b)参照)。放電カーブは、放電特性データをグラフ化したデータであり、縦軸が電圧値を示し横軸が経過時間を示す(図4(c)参照)。表示データは、放電カーブや特性差データを表示するためのデータである。直流電源102は、ケーブル10および可変容量105のうちいずれか一方に直流電圧を印加する。電圧計103は、ケーブル10−配線Lb間の電圧および可変容量105−配線Lb間の電圧のうちいずれか一方を測定する。抵抗104は、ケーブル10および可変容量105のうちいずれか一方を放電するために設けられている。表示部106は、制御部101によって生成された放電カーブ等を表示する。
<接続関係>
直流電源102は、スイッチSW2と配線Lbとの間に接続される。電圧計103は、ノードN103と配線Lbとの間に接続される。抵抗104は、ノードN104と配線Lbとの間に接続される。可変容量105は、ノードN105と配線Lbとの間に接続される。スイッチSW1は、配線LaとノードN103との間に接続される。スイッチSW2は、ノードN102と直流電源102との間に接続される。スイッチSW3は、ノードN103とノードN104との間に接続される。スイッチSW4は、ノードN104と抵抗104との間に接続される。スイッチSW5は、ノードN102とノードN105との間に接続される。
<制御部101の内部構成>
図1に示した制御部101の内部構成を図2に示す。制御部101は、放電特性記録部111と、スイッチ切替部112と、カウンタ113と、放電カーブ作成部114と、容量設定部115とを含む。放電特性記録部111は、電圧計103によって測定された電圧値の監視,スイッチ切替部112およびカウンタ113を制御するための切替指示信号の出力,放電特性データおよび特性差データの作成等を行う。スイッチ切替部112は、外部からの測定開始信号または放電特性記録部111からの切替指示信号を入力すると、その入力した信号に応じてスイッチSW1〜SW5を「ON」/「OFF」する。カウンタ113は、放電特性記録部111からの切替指示信号を入力すると、放電開始時からの経過時間を計測するためにカウントを開始する。容量設定部115は、外部から入力された容量値に応じて、可変容量105の容量値をその入力した容量値に設定する。放電カーブ作成部114は、放電特性記録部111によって作成された放電特性データおよび特性差データを用いて、表示データを作成し、作成した表示データを表示部106に出力する。
<動作>
次に、図1に示した容量測定用表示装置1による動作について説明する。容量測定用表示装置1による動作は、ケーブル10を充電/放電するケーブル処理モード,可変容量105を充電/放電する可変容量処理モードとがある。
[ケーブル処理モード]
《ケーブル充電》
まず、スイッチSWaの一端がケーブル10に接続され、スイッチSWbの一端が被測定対象ケーブル片端に接続される。
次に、外部から(例えば、観測者によって)測定開始信号が容量測定用表示装置1に入力される。
次に、制御部101に含まれるスイッチ切替部112は、外部からの測定開始信号を入力すると、スイッチSWa,SWb,SW1,SW4を「ON」にする。スイッチSW1が「ON」になることにより電圧計103がケーブル10と接続されるので、電圧計103は、ケーブル10−配線Lb間の電圧を測定することができる。また、放電特性記録部111は、「ケーブル」の文字が書き込まれた放電特性データD101を作成する(以下、「ケーブル」の文字が書き込まれた放電特性データを放電特性データ(ケーブル)D101と記す。)。
次に、スイッチ切替部112は、スイッチSW2を「ON」にする。これにより、直流電源102からの直流電圧がケーブル10に印加される。このようにしてケーブル10に電荷が蓄積され、電圧計103によって測定される電圧値は、上昇していく。
次に、放電特性記録部111は、電圧計103によって測定された電圧値が上昇しなくなる(電圧値がほぼ一定になる)と、スイッチ切替部112およびカウンタ113に切替指示信号を出力する。例えば、放電特性記録部111は、電圧計103によって計測された電圧値を一定時間間隔で検出しており、ほぼ等しい電圧値をN回以上(Nは整数:例えば20回)検出すると切替指示信号を出力する。
《放電》
次に、スイッチ切替部112は、放電特性記録部111からの切替指示信号を入力すると、スイッチSW2を「OFF」にするとともにスイッチSW5を「ON」にする。また、カウンタ113は、放電特性記録部111からの切替指示信号を入力すると、放電開始(スイッチSW5を「ON」にしたとき)からの経過時間を計測するために、カウントを開始する。
このとき、スイッチSW5を「ON」にすることにより、抵抗104がケーブル10と接続されるので、ケーブル10内に蓄積された電荷が抵抗104を介して配線Lbに流れる。よって、ケーブル10に電荷が蓄積された電荷が放電するので、電圧計103によって測定される電圧値は、下降していく。
一方、放電特性記録部111は、電圧計103によって測定された電圧値が所定の電圧値になる度に(例えば、1V降下する度に)、その電圧値とカウンタ113によって計測されたカウント値(経過時間)とを放電特性データ(ケーブル)D101に書き込む。例えば、電圧計103が測定した電圧値が「Va1」になると、放電特性記録部111は、放電特性データ(ケーブル)D101に対して電圧値Va1を書き込むとともにその電圧値Va1に対応する経過時間Ta1としてカウンタ113によって測定されたカウント値を書き込む。
このようにして、電圧計103によって測定された電圧値が所定の電圧値になる度に、ケーブル10の放電特性を示す放電特性データ(ケーブル)D101に新たな電圧値および経過時間が書き込まれていく(図3(a))。
次に、放電カーブ作成部114は、放電特性記録部111によって作成された放電特性データ(ケーブル)D101を入力し、入力した放電特性データ(ケーブル)D101を用いて図3(b)のような放電カーブD102を作成する(以下、放電特性データ(ケーブル)から作成した放電カーブを放電カーブ(ケーブル)D102と記す)。
次に、放電カーブ作成部114は、放電特性記録部111から入力した放電特性データ(ケーブル)D101と作成した放電カーブ(ケーブル)D102とを表示データとして表示部106に出力する。
次に、表示部106は、放電カーブ作成部114から入力した表示データを表示する。
このようにして、ケーブル10の放電特性が可視的に表示される。
〔可変容量処理モード〕
次に、観測者は、表示部106に表示された放電カーブ(ケーブル)D102等を観測し、ケーブル10において放電カーブの軌線に差違がほとんどないと判断すると、容量値(ここでは、容量値C2とする。)を入力する。容量設定部115は、可変容量105の容量値を外部から入力された容量値C2(観測者によって入力された容量値C2)に設定する。また、放電特性記録部111は、容量設定部115に設定された容量値C2を書き込んだ放電特性データD201を作成する(以下、容量値C2が書き込まれた放電特性データを放電特性データ(容量値C2)D201と記す。)。
《充電》
次に、観測者によって測定開始信号が容量測定用表示装置1に入力される。
次に、スイッチ切替部112は、外部からの測定開始信号を入力すると、スイッチSWa,SW1,SW4を「OFF」にするとともにスイッチSW3を「ON」にする。これにより、電圧計103が可変容量105の一端と接続されるので、電圧計103は、可変容量105−配線Lb間の電圧を測定することができる。
次に、スイッチ切替部112は、スイッチSW2を「ON」にする。これにより、直流電源102からの直流電圧が可変容量105に印加される。このようにして可変容量105に電荷が蓄積され、電圧計103によって測定される電圧値は、上昇していく。
次に、放電特性記録部111は、電圧計103によって測定された電圧値が上昇しなくなる(電圧値がほぼ一定になる)と、スイッチ切替部112およびカウンタ113に切替指示信号を出力する。
《放電》
次に、スイッチ切替部112は、放電特性記録部111からの切替指示信号を入力すると、スイッチSW5を「OFF」にするとともにスイッチSW4を「ON」にする。また、カウンタ113は、放電特性記録部111からの切替指示信号を入力すると、放電開始からの時間を計測するために、カウントを開始する。
このとき、スイッチSW4を「ON」にすることにより、抵抗104が可変容量105と接続されるので、可変容量105内に蓄積された電荷が抵抗104を介して配線Lbに流れる。よって、可変容量105に蓄積された電荷が放電するので、電圧計103によって測定される電圧値は、下降していく。
一方、放電特性記録部111は、電圧計103によって測定された電圧値が所定の電圧値になる度に(例えば、1V降下する度に)、その電圧値とカウンタ113によって計測されたカウント値(経過時間)とを放電特性データ(容量値C2)D201に書き込む。例えば、電圧計103が測定した電圧値が「Va1」になると、放電特性記録部111は、放電特性データ(容量値C2)D201に対して電圧値Va1を書き込むとともにカウンタ113によって測定されたカウント値を経過時間Ta2として書き込む。
このようにして、電圧計103によって測定された電圧値が所定の電圧値になる度に、可変容量105の放電特性を示す放電特性データ(容量値C2)D201に新たな電圧値および経過時間が書き込まれていく(図4(a))。
次に、放電特性記録部111は、ケーブル処理モードにおいて作成した放電特性データ(ケーブル)D101と可変容量処理モードにおいて作成した放電特性データ(容量値C2)D201との誤差を求め、放電特性データ(ケーブル)D101と放電特性データ(容量値C2)D201との特性差を示す特性差データを作成する(以下、放電特性データ(ケーブル)と放電特性データ(容量値C2)との特性差を示す特性差データを特性差データ(ケーブル−容量値)D202と記す)。例えば、放電特性記録部111は、以下に示す(式1)より各々の電圧値に到達するまでの経過時間の誤差を算出する。
「Va1に到達するまでの経過時間の誤差(Ea2)」=「放電特性データ(容量値C2)D201に書き込まれている経過時間(Ta2)」−「放電特性データ(ケーブル)D101に書き込まれている経過時間(Ta1)」・・・(式1)
このようにして、特性差データ(ケーブル−容量値C2)D202が作成される(図4(b))。
次に、放電カーブ作成部114は、放電特性記録部111によって作成された放電特性データ(容量値C2)D201および特性差データ(ケーブル−容量値C2)D202を入力し、入力した放電特性データ(容量値C2)D201を用いて放電カーブD203を作成する(以下、放電特性データ(容量値C2)より作成した放電カーブを放電カーブ(容量値C2)D203と記す)。
次に、放電カーブ作成部114は、放電特性記録部111から入力した特性差データ(ケーブル−容量値C2)D202,作成した放電カーブ(容量値C2)D203,およびケーブル処理モードにおいて作成した放電カーブ(ケーブル)D102を表示データとして表示部106に出力する。なお、2つの放電カーブは図4(c)のように1つのグラフ中に示される。
表示部106は、放電カーブ作成部114から入力した表示データを表示する。
このようにして、ケーブル10の放電特性と容量値C2を有する可変容量105の放電特性とがグラフ(放電カーブ)として表示されるので、両者の放電特性を可視的に比較することができる。例えば、図4(c)のように、放電カーブ(容量値C2)D203の方が放電カーブ(ケーブル)D102よりも右側に表示されているとする。容量値が大きいほど放電するために要する時間は長くなるので、ケーブル10および可変容量105のうち容量値が大きい方の放電特性を示す放電カーブが右側に表示される。よって、この場合(図4(c)の場合)、可変容量105に設定された容量値は、ケーブル10の線間容量よりも大きいと判断することができる。つまり、2つの曲線の位置関係によって、ケーブル10の線間容量を相対的に求めることができる。
<測定のやり直し>
ここで、例えば、観測者が表示部106に表示された表示データを見てケーブル10の放電カーブと容量値C2を示す可変容量105の放電カーブとが一致しないと判断すると、観測者は、容量値(ここでは、容量値C3とする。)を新たに入力する。容量設定部115は、可変容量105の容量値を新たに入力された容量値C3に設定する。また、放電特性記録部111は、容量設定部115に設定された容量値C3を書き込んだ放電特性データD301を作成する(以下、容量値C2が書き込まれた放電特性データを放電特性データ(容量値C3)D301と記す。)。
次に、観測者によって測定開始信号が容量測定用表示装置に入力される。これにより、可変容量処理モードにおける処理が再び行われ、再設定された容量値C3を示す可変容量105の放電特性を示す放電特性データ(容量値C3)D301(図5(a))が完成し、表示部106には放電カーブ(ケーブル)D102,放電カーブ(容量値C3)D303,および特性差データ(ケーブル−容量値C3)D302(図5(b))を含む表示データが表示される。なお、2つの放電カーブは図5(c)のように1つのグラフ中に示される。
このようにして、可変容量105の放電カーブがケーブル10の放電カーブに一致すると判断されるまで、容量値,測定開始信号が入力され測定が続く。
<効果>
以上のように、本実施形態によれば、従来のようにケーブルを分割して線間容量を測定する必要がなく、容易に線間容量を測定することができる。
また、ケーブル10の放電特性および可変容量105の放電特性が放電カーブとして可視化される。したがって、観測者は、両者の放電カーブを見比べることができるので、容易に線間容量を求めることができる。
なお、放電特性記録部111が電圧計103によって測定された電圧値を監視しており、所定の時間が経過するたびに、その経過時間とその経過時間の時に電圧計103によって測定された電圧値とを放電特性データに書き込む構成も可能である。
また、所定の規格で定められた線間容量の最大値(例えば、通信を正常に行える限界値)を制御部101に入力する容量値とすれば、表示部106に表示される2つの放電カーブの位置関係よりケーブル10の線間容量がその規格に定められた範囲内(例えば、通信を正常に行える範囲内)であるか否かを容易に検査することができる。
(第2の実施形態)
<全体構成>
この発明の第2の実施形態による容量測定用表示装置2は、図1に示した制御部101に代えて制御部201を備える。その他の構成は図1と同様である。制御部201は、スイッチSW1〜SW5,可変容量105の制御,各データ(放電特性データ,特性差データ,放電カーブ,表示データ)の作成,ケーブル10の放電特性データと可変容量105の放電特性データとの比較等を行う。
<制御部201の内部構成>
この発明の第2の実施形態における制御部201の内部構成を図6に示す。制御部201は、放電特性記録部111と、スイッチ切替部212と、カウンタ113と、放電カーブ作成部114と、容量設定部215と、判定部220とを含む。スイッチ切替部212は、外部からの測定開始信号または放電特性記録部111からの切替指示信号を入力すると、その入力した信号に応じてスイッチSW1〜SW5を「ON」/「OFF」する。容量設定部215は、外部から入力された容量値に応じて、可変容量105の容量値をその入力した容量値に設定する。判定部220は、放電特性記録部111によって作成された特性差データを参照して、ケーブル10の放電特性と可変容量105の放電特性との誤差が所定の範囲(許容範囲)内であるか否かを判断する。また、判定部220は、その誤差が許容範囲内でないと判断すると容量設定部215に設定された容量値を調整するとともにスイッチ切替部212に容量再測定信号を出力し、許容範囲内であると判断すると放電カーブ作成部114に放電特性データおよび特性差データを出力する。また、スイッチ切替部212は、判定部220からの容量再測定信号を入力すると、その入力した信号に応答してスイッチSW1〜SW5を「ON」/「OFF」する。放電カーブ作成部114は、判定部220から入力した放電特性データおよび特性差データを用いて、表示データを作成し、作成した表示データを表示部106に出力する。
<動作>
この発明の第2の実施形態による容量測定用表示装置2の動作について説明する。容量測定用表示装置2による動作は、ケーブル10を充電/放電するケーブル処理モード,可変容量105を充電/放電する可変容量処理モード,および各動作モードにおいて作成された放電特性データを比較する比較モードがある。
[ケーブル処理モード]
《充電》
まず、スイッチSWaの一端がケーブル10に接続され、スイッチSWbの一端が被測定対象ケーブル片端に接続される。
次に、測定開始信号が容量測定用表示装置2に入力される。
次に、制御部201に含まれるスイッチ切替部212は、外部からの測定開始信号を入力すると、スイッチSWa,SWb,SW1,SW4を「ON」にする。スイッチSW1が「ON」になることにより、電圧計103がケーブル10と接続されるので、電圧計103は、ケーブル10−配線Lb間の電圧を測定することができる。また、放電特性記録部111は、放電特性データ(ケーブル)D101を作成する。
次に、スイッチ切替部212は、スイッチSW2を「ON」にする。これにより、直流電源102からの直流電圧がケーブル10に印加される。このようにしてケーブル10に電荷が蓄積され、電圧計103によって測定される電圧値は、上昇していく。
次に、放電特性記録部111は、電圧計103によって測定された電圧値が上昇しなくなる(電圧値がほぼ一定になる)と、スイッチ切替部212およびカウンタ113に切替指示信号を出力する。
《放電》
次に、スイッチ切替部212は、放電特性記録部111からの切替指示信号を入力すると、スイッチSW2を「OFF」にするとともにスイッチSW5を「ON」にする。また、カウンタ113は、放電特性記録部111からの切替指示信号を入力すると、放電開始(スイッチSW5を「ON」にしたとき)からの経過時間を計測するために、カウントを開始する。
このとき、スイッチSW5を「ON」になることにより、抵抗104がケーブル10と接続されるので、ケーブル10内に蓄積された電荷が抵抗104を介して配線Lbに流れる。よって、ケーブル10に蓄積された電荷が放電するので、電圧計103によって測定される電圧値は、下降していく。
一方、放電特性記録部111は、電圧計103によって測定された電圧値が所定の電圧値になる度に(例えば、1V降下する度に)、その電圧値とカウンタ113によって計測されたカウント値(経過時間)とを放電特性データ(ケーブル)D101に書き込む。
次に、放電特性記録部111は、電圧計103によって測定された電圧値が下降しなくなった(電圧値がほぼ一定になる)と判断すると、放電特性データ(ケーブル)D101に対して現在電圧計103によって測定されている電圧値を「電圧値Vlast」として書き込むとともにその電圧値Vlastに対応する経過時間Tlast1としてカウンタ113によって測定されたカウント値を書き込む。このようにして、ケーブル10の放電特性を示す放電特性データ(ケーブル)D101が完成する(図3(a))。
〔可変容量処理モード〕
次に、観測者は、表示部106に表示された放電カーブ等を参照して、容量値(ここでは、容量値C2とする。)を入力する。容量設定部215は、可変容量105の容量値を観測者によって入力された容量値C2に設定する。また、放電特性記録部111は、放電特性データ(容量値C2)D201を作成する。
《充電》
次に、観測者によって測定開始信号が容量測定用表示装置2に入力される。
次に、スイッチ切替部212は、外部からの測定開始信号を入力すると、スイッチSWa,SW1,SW4を「OFF」にするとともにスイッチSW3を「ON」にする。これにより、電圧計103が可変容量105の一端と接続されるので、電圧計103は、可変容量105−配線Lb間の電圧を測定することができる
次に、スイッチ切替部212は、スイッチSW2を「ON」にする。これにより、直流電源102からの直流電圧が可変容量105に印加される。このようにして可変容量105に電荷が蓄積され、電圧計103によって測定される電圧値は、上昇していく。
次に、放電特性記録部111は、電圧計103によって測定された電圧値が上昇しなくなる(電圧値がほぼ一定になる)と、スイッチ切替部212およびカウンタ113に切替指示信号を出力する。
《放電》
次に、スイッチ切替部212は、放電特性記録部111からの切替指示信号を入力すると、スイッチSW5を「OFF」にするとともにスイッチSW4を「ON」にする。また、カウンタ113は、放電特性記録部111からの切替指示信号を入力すると、放電開始(スイッチSW4を「ON」にしたとき)からの時間を計測するために、カウントを開始する。
このとき、スイッチSW4を「ON」であるので、抵抗104が可変容量105と接続され、可変容量105内に蓄積された電荷が抵抗104を介して配線Lbに流れる。よって、可変容量105に蓄積された電荷が放電するので、電圧計103によって測定される電圧値は、下降していく。
一方、放電特性記録部111は、放電特性記録部111は、電圧計103によって測定された電圧値が所定の電圧値になる度に(例えば、1V降下する度に)、その電圧値とカウンタ113によって計測されたカウント値(経過時間)とを放電特性データ(容量値C2)D201に書き込む。
次に、放電特性記録部111は、電圧計103によって測定された電圧値が下降しなくなった(電圧値がほぼ一定になる)と判断すると、放電特性データ(容量値C2)D201に現在電圧計103によって測定されている電圧値Vlastとその電圧値Vlastに対応する経過時間Tlast1としてカウンタ113によって測定されたカウント値を書き込む。このようにして、ケーブル10の放電特性を示す放電特性データ(容量値C2)D201が完成する(図4(a))。
次に、放電特性記録部111は、ケーブル処理モードにおいて作成した放電特性データ(ケーブル)D101と可変容量処理モードにおいて作成した放電特性データ(容量値C2)D201との誤差を求め、特性差データ(ケーブル−容量値C2)D202を作成する。
〔比較モード〕
次に、判定部220は、放電特性記録部111によって作成された特性差データ(ケーブル−容量値C2)D202を参照して、放電特性データ(ケーブル)D101と放電特性データ(容量値C2)D201との誤差が許容範囲内であるか否かを判断する。例えば、判定部220は、特性差データに示された誤差のうち「+5」以上または「−5」以下を示すものが半数以上あれば、許容範囲でないと判断する。
《誤差が許容範囲内でない場合》
ここで、判定部220は、放電特性データ(ケーブル)D101と放電特性データ(容量値C2)D201との誤差が許容範囲内でないと判断したとする。この場合、判定部220は、容量設定部215に設定された容量値を増加/減少する(ここでは、容量値C3になったものとする)。例えば、判定部220は、特性差データに示された誤差のうち「+5」以上を示すものが半数以上あれば容量設定部215に設定された容量値を減少し、「−5」以下を示すものが半数以上あれば容量設定部215に設定された容量値を増加する。
容量設定部215は、可変容量105の容量値を判定部220によって調整された容量値C3に設定する。
次に、判定部220は、スイッチ切替部212に容量再測定信号を出力する。
次に、スイッチ切替部212は、判定部220からの容量再測定信号を入力すると、スイッチSW4を「OFF」にするとともにSW5を「ON」にする。
次に、上述の可変容量処理モード(可変容量105を充電する行程〜放電特性記録部111が特性差データを作成する行程)が同様に行われ、判定部220は、放電特性記録部111によって作成された特性差データ(ケーブル−容量値C3)D302(図5(b))を参照して、放電特性データ(ケーブル)D101と放電特性データ(容量値C3)D301との誤差が許容範囲内であるか否かを判断する。
《誤差が許容範囲内である場合》
ここで、判定部220は、放電特性データ(ケーブル)D101と放電特性データ(容量値C3)D301との誤差が許容範囲内であると判断したとする。この場合、判定部220は、放電特性データ(ケーブル)D101,放電特性データ(容量値C3)D301,および特性差データ(ケーブル−容量値C3)D302を放電カーブ作成部114に出力する。
次に、放電カーブ作成部114は、判定部220から入力した放電特性データ(ケーブル)D101および放電特性データ(容量値C3)D301を用いて放電カーブ(ケーブル)D102および放電カーブ(容量値C3)D303を作成する(図5(c))。
次に、放電カーブ作成部114は、判定部220から入力した特性差データ(ケーブル−容量値C3)D302,作成した放電カーブ(ケーブル)D102,および放電カーブ(容量値C3)D303を表示データとして表示部106に出力する。
次に、表示部106は、放電カーブ作成部114から入力した表示データを表示する。
<効果>
以上のように、本実施形態によれば、従来のようにケーブルを分割して線間容量を測定する必要がなく、容易に線間容量を測定することができる。
また、判定部220によってケーブル10の放電特性と可変容量105の放電特性とが比較されるので、第1の実施形態と比較すると、観測者は、より容易にケーブルの線間容量を測定することができる。
なお、本実施形態では、容量設定部215に容量値が入力される構成を説明したが、容量設定部215にあらかじめ容量値が設定されている構成も可能である。
なお、放電特性記録部111が電圧計103によって測定された電圧値に変化がないことを判断する方法としては、変化量ΔVと変化判定時間ΔTとの関係で規定する方法や、放電終止電位Vlastを数値規定する方法がある。
(第3の実施形態)
<全体構成>
この発明の第3の実施形態による容量測定用表示装置3の全体構成を図7に示す。この装置3は、制御部301と、直流電源102と、電圧計103と、抵抗104と、表示部106と、放電特性データ格納部302とを備える。直流電源102,電圧計103,抵抗104,および表示部106の各々は、図1に示したものと同様である。放電特性データ格納部302は、複数の異なる容量値を示す容量をそれぞれ放電したときの放電特性データ(放電特性データ(容量値)D201,D301,・・・)を格納する。制御部301は、スイッチSWa,SWb,SW1,SW2,SW5および可変容量105の制御,各データ(放電特性データ,特性差データ,放電カーブ,表示データ)の作成,放電特性データ格納部302の中から放電特性データを選出する処理等を行う。
<接続関係>
直流電源102は、スイッチSW2と配線Lbとの間に接続される。電圧計103は、スイッチSW1と配線Lbとの間に接続される。抵抗104は、スイッチSW5と配線Lbとの間に接続される。スイッチSW1は、配線Laと電圧計103との間に接続される。スイッチSW2は、ノードN102と直流電源102との間に接続される。スイッチSW5は、ノードN102と抵抗104との間に接続される。
<制御部301の内部構成>
図7に示した制御部301の内部構成を図8に示す。制御部301は、放電特性記録部311と、スイッチ切替部112と、カウンタ113と、データ選択部320と、放電カーブ作成部114とを含む。放電特性記録部311は、電圧計103によって測定された電圧値の監視,スイッチ切替部112およびカウンタ113を制御するための切替指示信号の出力,放電特性データの作成等を行う。データ選択部320は、放電特性データ格納部302に格納された放電特性データ(容量値)D201,D301,・・・のうち放電特性記録部311から入力されたケーブル10の放電特性データ(放電特性データ(ケーブル)D101)との誤差が最も小さいものを選出する。また、データ選択部320は、選出した放電特性データ(容量値),放電特性記録部311から入力した放電特性データ(ケーブル)D101,および放電特性データ(ケーブル)D101と放電特性データ(容量値)との特性差データ(特性差データ(ケーブル−容量値))を放電カーブ作成部114に出力する。放電カーブ作成部114は、放電特性記録部311によって作成された放電特性データおよび特性差データを用いて、表示データを作成し、作成した表示データを表示部106に出力する。
<動作>
図7に示した容量測定用表示装置3による動作について説明する。
《充電》
まず、スイッチSWaの一端がケーブル10に接続され、スイッチSWbの一端が被測定対象ケーブル片端に接続される。
次に、観測者によって測定開始信号が容量測定用表示装置3に入力される。
次に、制御部101に含まれるスイッチ切替部112は、外部からの測定開始信号を入力すると、スイッチSWa,SWb,SW1を「ON」にする。これにより、電圧計103がケーブル10と接続されるので、電圧計103は、ケーブル10−配線Lb間の電圧を測定することができる。また、放電特性記録部311は、「ケーブル」の文字が書き込まれた放電特性データ(ケーブル)D101を作成する。
次に、スイッチ切替部112は、スイッチSW2を「ON」にする。これにより、直流電源102からの直流電圧がケーブル10に印加される。このようにしてケーブル10に電荷が蓄積され、電圧計103によって測定される電圧値は、上昇していく。
次に、放電特性記録部311は、電圧計103によって測定された電圧値が上昇しなくなる(電圧値がほぼ一定になる)と、スイッチ切替部112およびカウンタ113に切替指示信号を出力する。
《放電》
次に、スイッチ切替部112は、放電特性記録部311からの切替指示信号を入力すると、スイッチSW2を「OFF」にするとともにスイッチSW5を「ON」にする。また、カウンタ113は、放電特性記録部111からの切替指示信号を入力すると、放電開始(スイッチSW5を「ON」にしたとき)からの経過時間を計測するために、カウントを開始する。
このとき、スイッチSW5を「ON」にすることにより、抵抗104がケーブル10と接続されるので、ケーブル10内に蓄積された電荷が抵抗104を介して配線Lbに流れる。よって、ケーブル10に電荷が蓄積された電荷が放電するので、電圧計103によって測定される電圧値は、下降していく。
一方、放電特性記録部311は、電圧計103によって測定された電圧値が所定の電圧値になる度に(例えば、1V降下する度に)、カウンタ113によって計測されたカウント値(経過時間)を放電特性データ(ケーブル)D101に書き込む。
このようにして、電圧計103によって測定された電圧値が所定の電圧値になる度に、ケーブル10の放電特性を示す放電特性データ(ケーブル)D101に新たな電圧値および経過時間が書き込まれていく。
次に、放電特性記録部111は、電圧計103によって測定された電圧値が下降しなくなった(電圧値がほぼ一定になる)と判断すると、放電特性データ(ケーブル)D101に対して現在電圧計103によって測定されている電圧値を「電圧値Vlast」として書き込むとともにその電圧値Vlastに対応する経過時間Tlast1としてカウンタ113によって測定されたカウント値を書き込む。このようにして、ケーブル10の放電特性を示す放電特性データ(ケーブル)D101が完成する(図3(a))。
次に、データ選択部320は、放電特性記録部311によって作成された放電特性データ(ケーブル)D101を入力する。
次に、データ選択部320は、放電特性データ格納部302に格納された放電特性データ(容量値)D201,D301,・・・の中から適当に1つ(ここでは、放電特性データ(容量値C2)D201とする)を選出する。
次に、データ選択部320は、放電特性記録部311から入力した放電特性データ(ケーブル)D101と放電特性データ格納部302から選出した放電特性データ(容量値C2)D201との誤差を求め、特性差データ(ケーブル−容量値C2)D202を作成する(図4(b))。
次に、データ選択部320は、特性差データ(ケーブル−容量値C2)D202を参照して、放電特性データ(ケーブル)D101と放電特性データ(容量値C2)D201との誤差が許容範囲内であるか否かを判断する。
《誤差が許容範囲内でない場合》
ここで、データ選択部320が、放電特性データ(ケーブル)D101と放電特性データ(容量値C2)D201との誤差が許容範囲内でないと判断したとする。この場合、データ選択部320は、放電特性データ格納部302の中から別の放電特性データ(ここでは、放電特性データ(容量値C3)D301とする)を新たに選出する。
次に、データ選択部320は、放電特性記録部311から入力した放電特性データ(ケーブル)D101と放電特性データ格納部302から選出した放電特性データ(容量値C3)D301との誤差を求め特性差データ(ケーブル−容量値C3)D302を作成し、放電特性データ(ケーブル)D101と放電特性データ(容量値C3)D301との誤差が許容範囲内であるか否かを判断する。
《誤差が許容範囲内である場合》
ここで、データ選択部320が、放電特性データ(ケーブル)D101と放電特性データ(容量値C3)D301との誤差が許容範囲内であると判断したとする。この場合、データ選択部320は、選出した放電特性データ(容量値C3)D301,放電特性記録部311から入力した放電特性データ(ケーブル)D101,および特性差データ(ケーブル−容量値C3)D302を放電カーブ作成部114に出力する。
次に、放電カーブ作成部114は、データ選択部320から入力した放電特性データ(ケーブル)D101および放電特性データ(容量値C3)D301を用いて、放電カーブ(ケーブル)D102および放電カーブ(容量値C3)D303を作成する(図5(c))。
次に、放電カーブ作成部114は、作成した放電カーブ(ケーブル)D102および放電カーブ(容量値C3)D303とデータ選択部320から入力した特性差データ(ケーブル−容量値C3)D302とを表示データとして表示部106に出力する。
次に、表示部106は、放電カーブ作成部114から入力した表示データを表示する。
<効果>
以上のように、本実施形態によれば、従来のようにケーブルを分割して線間容量を測定する必要がなく、容易に線間容量を測定することができる。
なお、観測者が任意の容量値を容量測定用表示装置3の制御部301に入力し、制御部301が放電特性データ格納部302に格納された放電特性データのうち観測者によって入力された容量値に応じた放電特性データを選択し放電カーブとして表示する構成も可能である。
以上説明したように、本発明は、ケーブル等の伝送路の線間容量を測定するために利用される表示装置として有用である。
この発明の第1の実施形態による容量測定用表示装置の全体構成を示す図である。 図1に示した制御部101の内部構成を示すブロック図である。 ケーブル10の放電特性を示す図である。 可変容量105(容量値C2)の放電特性を示す図である。 可変容量105(容量値C3)の放電特性を示す図である。 この発明の第2の実施形態における制御部201の内部構成を示すブロック図である。 この発明の第3の実施形態による容量測定用表示装置の全体構成を示す図である。 図7に示した制御部301の内部構成を示すブロック図である。
1,2,3 容量測定用表示装置
101,201,301 制御部
102 直流電源
103 電圧計
104 抵抗
105 可変容量
106 表示部
SW1〜SW5 スイッチ
La.Lb 配線
111,311 放電特性記録部
112,212 スイッチ切替部
113 カウンタ
114 放電カーブ作成部
115,215 容量設定部
220 判定部
302 放電特性データ格納部
320 データ選択部

Claims (2)

  1. 伝送路の線間容量を測定するために利用される表示装置であって、
    任意の容量値に設定できる可変容量と、
    前記伝送路を充電し、前記可変容量を充電する充電部と、
    前記充電部によって充電された伝送路を放電し、前記充電部によって充電された可変容量を放電する放電部と、
    前記放電部が伝送路を放電している期間に、当該伝送路における電圧値を測定し、前記放電部が可変容量を放電している期間に、当該可変容量における電圧値を測定する電圧測定部と、
    前記電圧測定部が測定した前記伝送路における電圧値に基づいて、前記伝送路の放電特性を示す第1の曲線を作成し、前記電圧測定部が測定した可変容量における電圧値に基づいて、前記可変容量の放電特性を示す第2の曲線を作成するデータ作成部と、
    前記データ作成部によって作成された第1の曲線を表示するとともに、前記第2の曲線を前記第1の曲線に重ねて表示する表示部とを備える
    ことを特徴とする容量測定用表示装置。
  2. 請求項おいて、
    前記データ作成部は、
    前記電圧測定部が測定した前記伝送路における電圧値を取得し当該電圧値の大きさと放電時間との関係を示す第1の放電特性データを作成し、前記電圧測定部が測定した前記可変容量における電圧値を取得し当該電圧値の大きさと放電時間との関係を示す第2の放電特性データを作成する放電特性記録部と、
    前記放電特性記録部によって作成された第1の放電特性データと第2の放電特性データとを比較する比較部と、
    前記比較部による比較の結果に応じて、前記放電特性記録部によって作成された第1の放電特性データを用いて前記第1の曲線を作成し、前記放電特性記録部によって作成された第2の放電特性データを用いて前記第2の曲線を作成する放電カーブ作成部と、
    前記比較部による比較の結果に応じて、前記可変容量の容量値を調整する容量調整部とを含む
    ことを特徴とする容量測定用表示装置。
JP2004315833A 2004-10-29 2004-10-29 容量測定用表示装置 Expired - Fee Related JP4514580B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004315833A JP4514580B2 (ja) 2004-10-29 2004-10-29 容量測定用表示装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004315833A JP4514580B2 (ja) 2004-10-29 2004-10-29 容量測定用表示装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2006126044A JP2006126044A (ja) 2006-05-18
JP4514580B2 true JP4514580B2 (ja) 2010-07-28

Family

ID=36720925

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004315833A Expired - Fee Related JP4514580B2 (ja) 2004-10-29 2004-10-29 容量測定用表示装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4514580B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100968896B1 (ko) * 2008-02-15 2010-07-14 한국표준과학연구원 복소 전기용량 측정 장치

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5841366A (ja) * 1981-09-04 1983-03-10 Nec Corp 加入者線路容量測定方法
JPH05346449A (ja) * 1992-06-12 1993-12-27 Takaoka Electric Mfg Co Ltd コンデンサの点検方法
JPH07273855A (ja) * 1994-03-28 1995-10-20 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 加入者線路測定方法
JP2002207055A (ja) * 2000-10-27 2002-07-26 Koninkl Philips Electronics Nv 電圧供給装置の出力キャパシタンスを決定する方法
JP2003004780A (ja) * 2001-04-20 2003-01-08 Nf Corp インピーダンスパラメータの推定方法及び装置
JP2004154302A (ja) * 2002-11-06 2004-06-03 Hitachi Medical Corp 磁気共鳴イメージング装置

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5841366A (ja) * 1981-09-04 1983-03-10 Nec Corp 加入者線路容量測定方法
JPH05346449A (ja) * 1992-06-12 1993-12-27 Takaoka Electric Mfg Co Ltd コンデンサの点検方法
JPH07273855A (ja) * 1994-03-28 1995-10-20 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 加入者線路測定方法
JP2002207055A (ja) * 2000-10-27 2002-07-26 Koninkl Philips Electronics Nv 電圧供給装置の出力キャパシタンスを決定する方法
JP2003004780A (ja) * 2001-04-20 2003-01-08 Nf Corp インピーダンスパラメータの推定方法及び装置
JP2004154302A (ja) * 2002-11-06 2004-06-03 Hitachi Medical Corp 磁気共鳴イメージング装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2006126044A (ja) 2006-05-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10288654B2 (en) Method for measuring a physical parameter and electronic circuit for implementing the same
US9075486B2 (en) Circuit and method for sensing a capacitance
US8749224B2 (en) Voltage detection circuit and method for controlling the same
JP2011150582A (ja) 基準電圧発生回路及びそれを用いたアナログ回路
US9547037B2 (en) System and method for evaluating a capacitive interface
JP2019510451A (ja) 圧電負荷の充電を制御する電子回路
JP5867652B2 (ja) モジュールおよび容量検出方法
JP4508480B2 (ja) 静電容量型センサのセンサ特性測定装置
JP7414543B2 (ja) 蓄電デバイスの測定装置及び測定方法
US9250271B2 (en) Charge pump generator with direct voltage sensor
WO2015011916A1 (ja) 電流測定装置
JP7122687B2 (ja) 静電容量検出装置
JP4514580B2 (ja) 容量測定用表示装置
EP1037065A1 (en) Battery charge monitor for a electronic appliance
US20050052274A1 (en) Resistive temperature device (RTD) module with improved noise immunity
JP2010104230A (ja) 無停電電源システムおよびバッテリの充電方法
JP4451731B2 (ja) 集積回路のrc時定数と目標値の比率を求める方法および装置
EP3728951B1 (en) Flame sense circuit with variable bias
JPH0720953A (ja) 制御装置
JP2006300717A (ja) 絶縁抵抗計
JP2001217094A (ja) 直流除電器の制御方法及び制御装置
JP7080398B2 (ja) 電源装置
JPH1123608A (ja) 静電容量型センサ回路
JP4551204B2 (ja) インピーダンス測定装置
JP7334606B2 (ja) 浮遊容量の変化検出回路と浮遊容量の変化検出回路を用いた静電容量式タッチパネル

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20071026

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20091006

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20091126

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100209

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100412

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100427

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100511

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Ref document number: 4514580

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130521

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130521

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130521

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130521

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140521

Year of fee payment: 4

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees