JP4514580B2 - 容量測定用表示装置 - Google Patents
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- G01R27/2605—Measuring capacitance
Description
<全体構成>
この発明の第1の実施形態による容量測定用表示装置1の全体構成を図1に示す。この装置1は、被測定対象(例えば、ケーブル)を放電したときの特性と容量値が既知である容量を放電したときの特性とを比較することによって、被測定対象の線間容量を相対的に求める。この装置1は、制御部101と、直流電源102と、電圧計103と、抵抗104と、可変容量105と、表示部106と、スイッチSWa,SWb,SW1〜SW5とを備える。スイッチSWaは、一端が配線Laに接続され、もう一端がケーブル10等の被測定対象に接続される。スイッチSWbは、一端が配線Lbに接続され、もう一端が仮想負電位に設定される(例えば、被測定対象ケーブル片端に接続される)。制御部101は、スイッチSW1〜SW5,可変容量105の制御,各データ(放電特性データ,特性差データ,放電カーブ,表示データ)の作成等を行う。放電特性データは、ケーブル10または可変容量105の放電特性(放電時における電圧値の時間的変化)を示すデータであり、複数の電圧値(Va,Vb,Vc,・・・)と各々の電圧値に到達するまでの経過時間(Ta1,Ta2,Ta3,・・・)とが対応付けられる(図4(a)参照)。特性差データは、ケーブル10の放電特性と可変容量105の放電特性との誤差を示すデータであり、複数の電圧値(Va,Vb,Vc,・・・)の各々に対応する経過時間の誤差(Ea1,Eb1,Ec1,・・・)が示されている(図4(b)参照)。放電カーブは、放電特性データをグラフ化したデータであり、縦軸が電圧値を示し横軸が経過時間を示す(図4(c)参照)。表示データは、放電カーブや特性差データを表示するためのデータである。直流電源102は、ケーブル10および可変容量105のうちいずれか一方に直流電圧を印加する。電圧計103は、ケーブル10−配線Lb間の電圧および可変容量105−配線Lb間の電圧のうちいずれか一方を測定する。抵抗104は、ケーブル10および可変容量105のうちいずれか一方を放電するために設けられている。表示部106は、制御部101によって生成された放電カーブ等を表示する。
直流電源102は、スイッチSW2と配線Lbとの間に接続される。電圧計103は、ノードN103と配線Lbとの間に接続される。抵抗104は、ノードN104と配線Lbとの間に接続される。可変容量105は、ノードN105と配線Lbとの間に接続される。スイッチSW1は、配線LaとノードN103との間に接続される。スイッチSW2は、ノードN102と直流電源102との間に接続される。スイッチSW3は、ノードN103とノードN104との間に接続される。スイッチSW4は、ノードN104と抵抗104との間に接続される。スイッチSW5は、ノードN102とノードN105との間に接続される。
図1に示した制御部101の内部構成を図2に示す。制御部101は、放電特性記録部111と、スイッチ切替部112と、カウンタ113と、放電カーブ作成部114と、容量設定部115とを含む。放電特性記録部111は、電圧計103によって測定された電圧値の監視,スイッチ切替部112およびカウンタ113を制御するための切替指示信号の出力,放電特性データおよび特性差データの作成等を行う。スイッチ切替部112は、外部からの測定開始信号または放電特性記録部111からの切替指示信号を入力すると、その入力した信号に応じてスイッチSW1〜SW5を「ON」/「OFF」する。カウンタ113は、放電特性記録部111からの切替指示信号を入力すると、放電開始時からの経過時間を計測するためにカウントを開始する。容量設定部115は、外部から入力された容量値に応じて、可変容量105の容量値をその入力した容量値に設定する。放電カーブ作成部114は、放電特性記録部111によって作成された放電特性データおよび特性差データを用いて、表示データを作成し、作成した表示データを表示部106に出力する。
次に、図1に示した容量測定用表示装置1による動作について説明する。容量測定用表示装置1による動作は、ケーブル10を充電/放電するケーブル処理モード,可変容量105を充電/放電する可変容量処理モードとがある。
《ケーブル充電》
まず、スイッチSWaの一端がケーブル10に接続され、スイッチSWbの一端が被測定対象ケーブル片端に接続される。
次に、スイッチ切替部112は、放電特性記録部111からの切替指示信号を入力すると、スイッチSW2を「OFF」にするとともにスイッチSW5を「ON」にする。また、カウンタ113は、放電特性記録部111からの切替指示信号を入力すると、放電開始(スイッチSW5を「ON」にしたとき)からの経過時間を計測するために、カウントを開始する。
次に、観測者は、表示部106に表示された放電カーブ(ケーブル)D102等を観測し、ケーブル10において放電カーブの軌線に差違がほとんどないと判断すると、容量値(ここでは、容量値C2とする。)を入力する。容量設定部115は、可変容量105の容量値を外部から入力された容量値C2(観測者によって入力された容量値C2)に設定する。また、放電特性記録部111は、容量設定部115に設定された容量値C2を書き込んだ放電特性データD201を作成する(以下、容量値C2が書き込まれた放電特性データを放電特性データ(容量値C2)D201と記す。)。
次に、観測者によって測定開始信号が容量測定用表示装置1に入力される。
次に、スイッチ切替部112は、放電特性記録部111からの切替指示信号を入力すると、スイッチSW5を「OFF」にするとともにスイッチSW4を「ON」にする。また、カウンタ113は、放電特性記録部111からの切替指示信号を入力すると、放電開始からの時間を計測するために、カウントを開始する。
このようにして、特性差データ(ケーブル−容量値C2)D202が作成される(図4(b))。
ここで、例えば、観測者が表示部106に表示された表示データを見てケーブル10の放電カーブと容量値C2を示す可変容量105の放電カーブとが一致しないと判断すると、観測者は、容量値(ここでは、容量値C3とする。)を新たに入力する。容量設定部115は、可変容量105の容量値を新たに入力された容量値C3に設定する。また、放電特性記録部111は、容量設定部115に設定された容量値C3を書き込んだ放電特性データD301を作成する(以下、容量値C2が書き込まれた放電特性データを放電特性データ(容量値C3)D301と記す。)。
以上のように、本実施形態によれば、従来のようにケーブルを分割して線間容量を測定する必要がなく、容易に線間容量を測定することができる。
<全体構成>
この発明の第2の実施形態による容量測定用表示装置2は、図1に示した制御部101に代えて制御部201を備える。その他の構成は図1と同様である。制御部201は、スイッチSW1〜SW5,可変容量105の制御,各データ(放電特性データ,特性差データ,放電カーブ,表示データ)の作成,ケーブル10の放電特性データと可変容量105の放電特性データとの比較等を行う。
この発明の第2の実施形態における制御部201の内部構成を図6に示す。制御部201は、放電特性記録部111と、スイッチ切替部212と、カウンタ113と、放電カーブ作成部114と、容量設定部215と、判定部220とを含む。スイッチ切替部212は、外部からの測定開始信号または放電特性記録部111からの切替指示信号を入力すると、その入力した信号に応じてスイッチSW1〜SW5を「ON」/「OFF」する。容量設定部215は、外部から入力された容量値に応じて、可変容量105の容量値をその入力した容量値に設定する。判定部220は、放電特性記録部111によって作成された特性差データを参照して、ケーブル10の放電特性と可変容量105の放電特性との誤差が所定の範囲(許容範囲)内であるか否かを判断する。また、判定部220は、その誤差が許容範囲内でないと判断すると容量設定部215に設定された容量値を調整するとともにスイッチ切替部212に容量再測定信号を出力し、許容範囲内であると判断すると放電カーブ作成部114に放電特性データおよび特性差データを出力する。また、スイッチ切替部212は、判定部220からの容量再測定信号を入力すると、その入力した信号に応答してスイッチSW1〜SW5を「ON」/「OFF」する。放電カーブ作成部114は、判定部220から入力した放電特性データおよび特性差データを用いて、表示データを作成し、作成した表示データを表示部106に出力する。
この発明の第2の実施形態による容量測定用表示装置2の動作について説明する。容量測定用表示装置2による動作は、ケーブル10を充電/放電するケーブル処理モード,可変容量105を充電/放電する可変容量処理モード,および各動作モードにおいて作成された放電特性データを比較する比較モードがある。
《充電》
まず、スイッチSWaの一端がケーブル10に接続され、スイッチSWbの一端が被測定対象ケーブル片端に接続される。
次に、スイッチ切替部212は、放電特性記録部111からの切替指示信号を入力すると、スイッチSW2を「OFF」にするとともにスイッチSW5を「ON」にする。また、カウンタ113は、放電特性記録部111からの切替指示信号を入力すると、放電開始(スイッチSW5を「ON」にしたとき)からの経過時間を計測するために、カウントを開始する。
次に、観測者は、表示部106に表示された放電カーブ等を参照して、容量値(ここでは、容量値C2とする。)を入力する。容量設定部215は、可変容量105の容量値を観測者によって入力された容量値C2に設定する。また、放電特性記録部111は、放電特性データ(容量値C2)D201を作成する。
次に、観測者によって測定開始信号が容量測定用表示装置2に入力される。
次に、スイッチ切替部212は、スイッチSW2を「ON」にする。これにより、直流電源102からの直流電圧が可変容量105に印加される。このようにして可変容量105に電荷が蓄積され、電圧計103によって測定される電圧値は、上昇していく。
次に、スイッチ切替部212は、放電特性記録部111からの切替指示信号を入力すると、スイッチSW5を「OFF」にするとともにスイッチSW4を「ON」にする。また、カウンタ113は、放電特性記録部111からの切替指示信号を入力すると、放電開始(スイッチSW4を「ON」にしたとき)からの時間を計測するために、カウントを開始する。
次に、判定部220は、放電特性記録部111によって作成された特性差データ(ケーブル−容量値C2)D202を参照して、放電特性データ(ケーブル)D101と放電特性データ(容量値C2)D201との誤差が許容範囲内であるか否かを判断する。例えば、判定部220は、特性差データに示された誤差のうち「+5」以上または「−5」以下を示すものが半数以上あれば、許容範囲でないと判断する。
ここで、判定部220は、放電特性データ(ケーブル)D101と放電特性データ(容量値C2)D201との誤差が許容範囲内でないと判断したとする。この場合、判定部220は、容量設定部215に設定された容量値を増加/減少する(ここでは、容量値C3になったものとする)。例えば、判定部220は、特性差データに示された誤差のうち「+5」以上を示すものが半数以上あれば容量設定部215に設定された容量値を減少し、「−5」以下を示すものが半数以上あれば容量設定部215に設定された容量値を増加する。
ここで、判定部220は、放電特性データ(ケーブル)D101と放電特性データ(容量値C3)D301との誤差が許容範囲内であると判断したとする。この場合、判定部220は、放電特性データ(ケーブル)D101,放電特性データ(容量値C3)D301,および特性差データ(ケーブル−容量値C3)D302を放電カーブ作成部114に出力する。
以上のように、本実施形態によれば、従来のようにケーブルを分割して線間容量を測定する必要がなく、容易に線間容量を測定することができる。
<全体構成>
この発明の第3の実施形態による容量測定用表示装置3の全体構成を図7に示す。この装置3は、制御部301と、直流電源102と、電圧計103と、抵抗104と、表示部106と、放電特性データ格納部302とを備える。直流電源102,電圧計103,抵抗104,および表示部106の各々は、図1に示したものと同様である。放電特性データ格納部302は、複数の異なる容量値を示す容量をそれぞれ放電したときの放電特性データ(放電特性データ(容量値)D201,D301,・・・)を格納する。制御部301は、スイッチSWa,SWb,SW1,SW2,SW5および可変容量105の制御,各データ(放電特性データ,特性差データ,放電カーブ,表示データ)の作成,放電特性データ格納部302の中から放電特性データを選出する処理等を行う。
直流電源102は、スイッチSW2と配線Lbとの間に接続される。電圧計103は、スイッチSW1と配線Lbとの間に接続される。抵抗104は、スイッチSW5と配線Lbとの間に接続される。スイッチSW1は、配線Laと電圧計103との間に接続される。スイッチSW2は、ノードN102と直流電源102との間に接続される。スイッチSW5は、ノードN102と抵抗104との間に接続される。
図7に示した制御部301の内部構成を図8に示す。制御部301は、放電特性記録部311と、スイッチ切替部112と、カウンタ113と、データ選択部320と、放電カーブ作成部114とを含む。放電特性記録部311は、電圧計103によって測定された電圧値の監視,スイッチ切替部112およびカウンタ113を制御するための切替指示信号の出力,放電特性データの作成等を行う。データ選択部320は、放電特性データ格納部302に格納された放電特性データ(容量値)D201,D301,・・・のうち放電特性記録部311から入力されたケーブル10の放電特性データ(放電特性データ(ケーブル)D101)との誤差が最も小さいものを選出する。また、データ選択部320は、選出した放電特性データ(容量値),放電特性記録部311から入力した放電特性データ(ケーブル)D101,および放電特性データ(ケーブル)D101と放電特性データ(容量値)との特性差データ(特性差データ(ケーブル−容量値))を放電カーブ作成部114に出力する。放電カーブ作成部114は、放電特性記録部311によって作成された放電特性データおよび特性差データを用いて、表示データを作成し、作成した表示データを表示部106に出力する。
図7に示した容量測定用表示装置3による動作について説明する。
まず、スイッチSWaの一端がケーブル10に接続され、スイッチSWbの一端が被測定対象ケーブル片端に接続される。
次に、スイッチ切替部112は、放電特性記録部311からの切替指示信号を入力すると、スイッチSW2を「OFF」にするとともにスイッチSW5を「ON」にする。また、カウンタ113は、放電特性記録部111からの切替指示信号を入力すると、放電開始(スイッチSW5を「ON」にしたとき)からの経過時間を計測するために、カウントを開始する。
ここで、データ選択部320が、放電特性データ(ケーブル)D101と放電特性データ(容量値C2)D201との誤差が許容範囲内でないと判断したとする。この場合、データ選択部320は、放電特性データ格納部302の中から別の放電特性データ(ここでは、放電特性データ(容量値C3)D301とする)を新たに選出する。
ここで、データ選択部320が、放電特性データ(ケーブル)D101と放電特性データ(容量値C3)D301との誤差が許容範囲内であると判断したとする。この場合、データ選択部320は、選出した放電特性データ(容量値C3)D301,放電特性記録部311から入力した放電特性データ(ケーブル)D101,および特性差データ(ケーブル−容量値C3)D302を放電カーブ作成部114に出力する。
以上のように、本実施形態によれば、従来のようにケーブルを分割して線間容量を測定する必要がなく、容易に線間容量を測定することができる。
101,201,301 制御部
102 直流電源
103 電圧計
104 抵抗
105 可変容量
106 表示部
SW1〜SW5 スイッチ
La.Lb 配線
111,311 放電特性記録部
112,212 スイッチ切替部
113 カウンタ
114 放電カーブ作成部
115,215 容量設定部
220 判定部
302 放電特性データ格納部
320 データ選択部
Claims (2)
- 伝送路の線間容量を測定するために利用される表示装置であって、
任意の容量値に設定できる可変容量と、
前記伝送路を充電し、前記可変容量を充電する充電部と、
前記充電部によって充電された伝送路を放電し、前記充電部によって充電された可変容量を放電する放電部と、
前記放電部が伝送路を放電している期間に、当該伝送路における電圧値を測定し、前記放電部が可変容量を放電している期間に、当該可変容量における電圧値を測定する電圧測定部と、
前記電圧測定部が測定した前記伝送路における電圧値に基づいて、前記伝送路の放電特性を示す第1の曲線を作成し、前記電圧測定部が測定した可変容量における電圧値に基づいて、前記可変容量の放電特性を示す第2の曲線を作成するデータ作成部と、
前記データ作成部によって作成された第1の曲線を表示するとともに、前記第2の曲線を前記第1の曲線に重ねて表示する表示部とを備える
ことを特徴とする容量測定用表示装置。 - 請求項1おいて、
前記データ作成部は、
前記電圧測定部が測定した前記伝送路における電圧値を取得し当該電圧値の大きさと放電時間との関係を示す第1の放電特性データを作成し、前記電圧測定部が測定した前記可変容量における電圧値を取得し当該電圧値の大きさと放電時間との関係を示す第2の放電特性データを作成する放電特性記録部と、
前記放電特性記録部によって作成された第1の放電特性データと第2の放電特性データとを比較する比較部と、
前記比較部による比較の結果に応じて、前記放電特性記録部によって作成された第1の放電特性データを用いて前記第1の曲線を作成し、前記放電特性記録部によって作成された第2の放電特性データを用いて前記第2の曲線を作成する放電カーブ作成部と、
前記比較部による比較の結果に応じて、前記可変容量の容量値を調整する容量調整部とを含む
ことを特徴とする容量測定用表示装置。
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