JP4513564B2 - 半導体装置の製造方法および半導体装置の製造装置 - Google Patents

半導体装置の製造方法および半導体装置の製造装置 Download PDF

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Description

この発明は、半導体装置の製造方法および半導体装置の製造装置に関し、特に、半導体装置に用いるシリコンウェハをエッチング処理する半導体装置の製造方法および半導体装置の製造装置に関する。
従来、シリコンウェハ上にV字溝を形成する技術としては、水酸化カリウム(KOH)、ヒドラジン(N24)、エチレンジアミン(NH2(CH22NH2)、アンモニア(NH4OH)、水酸化テトラメチルアンモニウム(TMAH)などのアルカリ溶液を用いた湿式異方性エッチングが広く知られている。
図8は、アルカリ溶液を用いたシリコンの湿式異方性エッチングを説明するための断面斜視図である。図8において、符号801はシリコンウェハであり、符号802はシリコン酸化膜あるいはシリコン窒化膜などのアルカリ溶液に溶解しにくい材料よりなるエッチングマスクである。
アルカリ溶液を用いたシリコンウェハ801の湿式異方性エッチングには、シリコンウェハ801の面方位によってエッチングレートが異なるという特性、すなわち異方性がある。具体的には、水酸化カリウム溶液を用いた場合、(110)面および(100)面のエッチングレートは、それぞれ(111)面のエッチングレートの600倍および400倍である。すなわち事実上(111)面に等価な結晶面でエッチングがストップする。
そのため、シリコンウェハ801の(100)面上にあらかじめ<110>方向に沿ってエッチングマスクを形成して湿式異方性エッチングをおこなえば、V字溝やピラミッド型のピット、ピラミッド型の空洞構造を形成することができる。このV字溝を形成する際に、マスク開口幅やエッチング時間を調節することによって、任意の深さあるいは任意の大きさのV字型や台形型のトレンチやピラミッド型のピットを形成することができる。
これらの特徴を利用して、V字溝をアイソレーション用トレンチとして利用した高耐圧半導体装置や圧力センサーのためのダイヤフラム構造の作成、走査プローブ顕微鏡のカンチレバー探針のためのピラミッド構造などが作成されている。
図9−1は、アルカリ溶液を用いたシリコンウェハの湿式異方性エッチングで生じるマスクの突出を示す図である。図中の符号901はシリコンウェハを示しており、符号902はマスク酸化膜を示している。また、図中に点線で示す部分は、湿式異方性エッチングによって形成されたV字溝903である。また、図中の直行するV字溝903が交差する部分の点線の円で示す部分は、シリコンウェハ901の開口部904である。湿式異方性エッチング処理後は、この開口部904に対してマスク酸化膜902が空中に突出してしまうことが知られている。以下では、この突出した部分をアンダーカット905という。たとえば、水酸化カリウム溶液を用いて深さが50μmの異方性エッチングをおこなった場合、おおよそ30μmのアンダーカットが発生してしまう(たとえば、非特許文献1参照。)。
また、図9−2は、アルカリ溶液を用いたシリコンウェハの湿式異方性エッチングで生じるマスクの突出部分のSEM(Scanning Electron Microscope)像である。図9−2では、図9−1で示したものと同様の部分には、同じ符号を付している。
これらのアンダーカットを小さくする技術として、アルカリ溶液を用いてシリコンの湿式異方性エッチングをするエッチング方法において、アルカリ溶液にポリエチレングリコールおよびポリプロピレングリコールのうち少なくとも1種類、並びに3−オキシ2−メチルアントラキノン、ヒドロキノンおよびカテコールジスルホン酸のうち少なくとも1種を添加するエッチング溶液を使用するエッチング方法が知られている(たとえば、特許文献1参照。)。
また、アンダーカットを抑制する技術として苛性アルカリを含む溶液にフッ素系界面活性剤を添加するエッチング液を用いるエッチング方法が公知である(たとえば、特許文献2参照。)。
また、シリコンの湿式異方性エッチング処理後にアンダーカットにより空中に突き出たシリコン酸化膜を、フッ酸系の溶液による湿式等方性エッチングによって上下からエッチングして除去する方法も知られている。
特開2001−351906号公報 特開平05−94979号公報 ケー.イー.ビーン(K.E.Bean)著,「アイ.イー.イー.イー.トランス.オン エレクトロン デバイシズ」(IEEEtrans.on electron devices),Vol.ED25,(1978年)p.1185
しかしながら、上述した特許文献1および特許文献2では、アンダーカットを小さくすることはできるが、アンダーカットを取り除くことはできないため、アンダーカットは空中に突き出たまま残ってしまう。この空中に突き出たアンダーカットは非常に不安定であり、半導体の製造工程において欠損してしまうことがある。
図10は、半導体装置の製造工程の途中で欠損してしまったアンダーカットのSEM像である。図10において、矢印1001、矢印1002および矢印1003は、欠損した部分を示している。このように欠損した部分はパーティクルとなり、このパーティクルによって半導体装置の良品率が低下したり、あるいは半導体装置のデバイス特性が劣化するという問題があった。
また、半導体装置の製造工程においてアンダーカットが破断しなかったとしても、アンダーカットが存在すると、CVD(Chemical Vapor deposition)やスパッタリングなどによってV字溝へ成膜する際に弊害になり、またV字溝内のレジストあるいは薬液残渣を除去する際に弊害になるという問題があった。
また、湿式等方性エッチングによりアンダーカットを除去する方法では、アンダーカットを除去することはできるが、その他の部分のマスク酸化膜までもエッチングされてしまうおそれがある。図11−1は、シリコンウェハの湿式異方性エッチング処理後の図である。図11−1において、マスク酸化膜1101は、シリコンウェハ1102の開口部1103に対して突出したアンダーカット1101aとシリコンウェハ1102に密着したマスク酸化膜1101bからなる。
図11−2は、マスク酸化膜の湿式等方性エッチング処理後の図である。図中の点線部分1104は、湿式等方性エッチング処理前のマスク酸化膜1101を示している。図に示すように、酸化膜の湿式等方性エッチング処理後は、アンダーカット1101aは湿式等方性エッチングにより除去されている。しかし湿式等方性エッチング後のマスク酸化膜1105は、処理前のシリコンウェハ1102と密着しているマスク酸化膜1101bと比べてマスクの膜厚が半分以下に減少してしまう。
一般的に半導体装置の製造工程において、エッチングマスクとして形成したシリコン酸化膜やシリコン窒化膜は、エッチング工程が終了した後も保護膜あるいは絶縁膜としてそのまま利用されることがある。ところが、酸化膜の湿式等方性エッチングをしたためにマスク酸化膜が薄くなってしまい、十分に利用できないという問題点がある。
この発明は、上述した従来技術による問題点を解消するため、半導体装置の製造工程中に生じるアンダーカットを破断することができる半導体装置の製造方法および半導体装置の製造装置を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するため、請求項1の発明にかかる半導体装置の製造方法は、半導体装置に用いるシリコンウェハをエッチング処理する半導体装置の製造方法において、エッチングマスクを形成した前記シリコンウェハをアルカリ溶液を用いて異方性エッチングするエッチング工程と、前記エッチング工程の後に、前記エッチングマスクのコーナー部に位置するように前記シリコンウェハの開口部に対して突出する当該エッチングマスクの突出部を超音波洗浄により破断する破断工程と、を含むことを特徴とする。
また、請求項2の発明にかかる半導体装置の製造方法は、半導体装置に用いるシリコンウェハをエッチング処理する半導体装置の製造方法において、エッチングマスクを形成した前記シリコンウェハをアルカリ溶液を用いて異方性エッチングするエッチング工程と、前記エッチング工程の後に、前記エッチングマスクのコーナー部に位置するように前記シリコンウェハの開口部に対して突出する前記エッチングマスクの突出部を破断する破断工程と、を含み、前記破断工程は、酸化に伴う応力を加えて前記突出部を破断することを特徴とする。
また、請求項4の発明にかかる半導体装置の製造方法は、半導体装置に用いるシリコンウェハをエッチング処理する半導体装置の製造方法において、エッチングマスクを形成した前記シリコンウェハをアルカリ溶液を用いて異方性エッチングするエッチング工程と、前記エッチング工程の後に、前記エッチングマスクのコーナー部に位置するように前記シリコンウェハの開口部に対して突出する前記エッチングマスクの突出部をレーザを照射することにより熱的衝撃を加えて破断する破断工程と、を含むことを特徴とする。
また、上述した課題を解決し、目的を達成するため、請求項6の発明にかかる半導体装置の製造装置は、半導体装置に用いるシリコンウェハをエッチング処理する半導体装置の製造装置において、エッチングマスクを形成した前記シリコンウェハをアルカリ溶液を用いて異方性エッチングするエッチング手段と、前記エッチング手段によるエッチングによって前記エッチングマスクのコーナー部に位置するように前記シリコンウェハの開口部に対して突出する前記エッチングマスクの突出部を超音波洗浄により破断する破断手段と、を備えることを特徴とする。
また、請求項7の発明にかかる半導体装置に用いるシリコンウェハをエッチング処理する半導体装置の製造装置において、エッチングマスクを形成した前記シリコンウェハをアルカリ溶液を用いて異方性エッチングするエッチング手段と、前記エッチング手段によるエッチングによって前記エッチングマスクのコーナー部に位置するように前記シリコンウェハの開口部に対して突出する前記エッチングマスクの突出部を破断する破断手段と、を備え、前記破断手段は、酸化に伴う応力を加えて前記突出部を破断することを特徴とする。
また、請求項9の発明にかかる半導体装置の製造装置は、半導体装置に用いるシリコンウェハをエッチング処理する半導体装置の製造方法において、エッチングマスクを形成した前記シリコンウェハをアルカリ溶液を用いて異方性エッチングするエッチング手段と、前記エッチング手段によるエッチングによって前記エッチングマスクのコーナー部に位置するように前記シリコンウェハの開口部に対して突出する前記エッチングマスクの突出部をレーザを照射することにより熱的衝撃を加えて破断する破断手段と、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、アルカリ溶液を用いたシリコンウェハの湿式異方性エッチング処理中あるいは湿式異方性エッチング処理後に、機械的衝撃を加えながらシリコンウェハを洗浄することによってアンダーカットを破断させることができる。また、アルカリ溶液の湿式異方性エッチング処理後に、酸化による応力あるいは熱的衝撃を加えることによってアンダーカットを破断させることができる。そのため、半導体装置の製造工程において、マスクが欠損してパーティクルとなることによるデバイス特性の劣化や不良発生などを防ぐことができ、また、V字溝内のレジストあるいは薬液残渣を大幅に減少させることができる。
本発明にかかる半導体装置の製造方法および半導体装置の製造装置によれば、シリコンの湿式異方性エッチング処理後に生じたアンダーカットを破断させ、除去することによって、その後の半導体装置の製造工程において、パーティクルの発生源を防ぐことができ、また、V字溝へ均一に成膜できる。また、アンダーカットが破断されて、除去されているため、V字溝内のレジストあるいは薬液の除去を非常に効果的におこなうことができる。これにより、デバイス特性と良品率が向上した半導体装置が得られるという効果を奏する。
(実施の形態)
まず、本発明の原理を説明する。図1は、本発明を用いて破断されるアンダーカットを示す説明図である。以下では、エッチングマスクとしてシリコン酸化膜SiO2を用いて説明をするが、マスクに用いるものはシリコン酸化膜SiO2に限られるものではなく、たとえば、シリコン窒化膜Si34などを用いてもよい。
図1において、マスク酸化膜101は、シリコンウェハ102の開口部103に対して突出したアンダーカット101aとシリコンウェハ102に密着したマスク酸化膜101bからなる。本発明では、マスク酸化膜101のアンダーカット101aに機械的衝撃、酸化による応力あるいは熱的衝撃を加えてアンダーカット101aを破断する。本発明を用いてアンダーカット101aを破断すると、破断面104を境にアンダーカット101aのみを除去することができる。そのため、シリコンウェハ102に密着したマスク酸化膜101bの膜圧を減少させることなく残すことができる。
以下実施の形態1〜6においてアンダーカット101aに機械的衝撃、酸化による応力あるいは熱的衝撃を加えて破断する方法を説明する。まず、本発明にかかる実施の形態1〜4において機械的衝撃を加えてアンダーカット101aを破断する方法を説明する。
(実施の形態1)
図2は、実施の形態1によるアンダーカットを破断する構成を示す説明図である。また、ここでは、高圧ガス流の吹きつけによって破断する方法を例に取って説明するが、高圧水流の吹きつけによってアンダーカット101aを破断してもよい。
図2に示すシリコンウェハ201は、アルカリ溶液を用いてシリコンの湿式異方性エッチング処理をすでにおこなったものである。このエッチング処理は(100)面を主面とするシリコンウェハを用いて、<110>方向およびそれと等価な方向にエッチングマスクを形成しておこなったものである。
エッチング処理後のシリコンウェハ201の表面には、V字溝202が水平方向と垂直方向に形成されている。この水平方向と垂直方向のV字溝202が交差する部分にマスクコーナー部203が生じ、このマスクコーナー部203にアンダーカット101aが生じる。以下実施の形態2〜6の説明では、同様のシリコンウェハ201を用いて説明する。
実施の形態1の発明では、高圧ガス流洗浄機204を用いて高圧ガス流205をアンダーカット101aに吹きつける。この高圧ガス流205の吹きつけによってアンダーカット101aに機械的衝撃を与えて破断する。高圧ガス流205は、高圧ガス流洗浄機204を矢印Aの方向あるいは矢印Bの方向に移動させて、シリコンウェハ201の表面全体に吹きつけをおこなってもよいし、高圧ガス流205をアンダーカット101aに集中して吹きつけてもよい。
この高圧ガス流205の吹きつけによってアンダーカット101aを除去する方法では、図1に示したシリコンウェハ102と密着しているマスク酸化膜101bは、高圧ガス流205の吹きつけによって破断してしまうことはなく、また、破断後のマスク酸化膜101bの膜厚が減少することもない。そのため、マスク酸化膜101bをそのまま残しておくことができ、残ったマスク酸化膜101bを保護膜あるいは絶縁膜として利用することができる。
つぎに、実際に高圧ガス流205の吹きつけをおこなってアンダーカット101aを破断させた例を示す。図3−1は、高圧ガス流吹きつけ処理前のマスクコーナー部のアンダーカットのSEM(Scanning Electron Microscope)像である。図中に示す点線による円301は、マスクコーナー部のアンダーカット101aである。図3−2は高圧ガス流吹きつけ処理後のSEM像である。図3−1および図3−2のSEM像を比べて分かるように、マスクコーナー部のアンダーカット101aが除去されていることが観察できる。
(実施の形態2)
つぎに、ブラシスクラバ洗浄による破断方法について説明する。図4は、実施の形態2によるアンダーカットを破断する構成を示す説明図である。ここで、ブラシスクラバ洗浄とは、シリコンウェハを回転させながらブラシを適当な圧力でシリコンウェハの表面に接触させ、純水を流しブラシを回転させながら移動させることで、シリコンウェハ表面に付着しているゴミ(パーティクル)や堆積物を除去する洗浄方法である。
図4において、洗浄機401は、ブラシ402を備えている。まず、シリコンウェハ201を矢印C方向に回転させる。そして、洗浄機401に備わっているブラシ402を矢印Dの方向に回転させ、シリコンウェハ201の表面にブラシ402を接触させる。このように回転しているシリコンウェハ201とブラシ402を接触させることによって、アンダーカット101aに機械的衝撃が加わる。この機械的衝撃によってアンダーカット101aを破断する。
また、洗浄機401を矢印Eの方向あるいは矢印Fの方向に移動させてシリコンウェハ201の表面全体をブラシスクラバ洗浄してもよいし、アンダーカット101aが生じている部分に選択的にブラシスクラバ洗浄してもよい。
(実施の形態3)
つぎに、エアロゾル洗浄による破断方法について説明する。図5は、実施の形態3によるアンダーカットを破断する構成を示す説明図である。ここで、エアロゾル洗浄とは、冷却により固化したドライアイス(CO2)、氷(H2O)あるいはアルゴン(Ar)などの粒子を高速に吹きつけてシリコンウェハの表面を洗浄する方法である。
図5において、エアロゾルノズル501はエアロゾルジェット502を噴出する。ここで、エアロゾルジェット502とは、上述したドライアイス、氷あるいはアルゴンの粒子などを高速噴出したものである。このエアロゾルジェット502をアンダーカット101aに吹きつけることによって機械的衝撃を加える。そして、この機械的衝撃によってアンダーカット101aを破断する。また、エアロゾルノズル501を矢印Gの方向に移動させて、エアロゾルジェット502をシリコンウェハ201の表面全体に吹きつけてもよいし、アンダーカット101aのみに吹きつけてもよい。
(実施の形態4)
つぎに、超音波洗浄による破断方法について説明する。図6は、実施の形態4によるアンダーカットを破断する構成を示す説明図である。ここで、超音波洗浄とは、シリコンウェハを浸している洗浄溶液中に超音波を透過させ、シリコンウェハ上に付着している不純物に超音波エネルギーを加え取り除く方法である。
図6において、超音波発生装置601は超音波602を発生させる。超音波発生装置601の上部にのせられている洗浄漕603には、洗浄溶液604が入れられている。シリコンウェハ201をこの洗浄溶液604に浸して、超音波発生装置601によって洗浄漕603内に超音波602を発生させる。ここで、シリコンウェハ201は洗浄溶液604中に立てて並べる。超音波602は、洗浄溶液604を伝達媒体としてシリコンウェハ201に伝わる。この超音波602によって機械的衝撃を加えてアンダーカット101aを破断する。洗浄溶液の代わりに、アルカリ溶液(エッチング液)を入れてもよい。この場合は、エッチングと同時にアンダーカットの破断をおこなうため簡便である。
また、上述した例では、シリコンウェハ201を洗浄溶液604に浸し、超音波602を発生させて機械的衝撃を加えたが、たとえば、大気中で音波をシリコンウェハ201に照射することによって機械的衝撃を加えてアンダーカット101aを破断するとしてもよい。また、超音波あるいは音波の周波数は、トレンチの深さや大きさに対応した周波数を選択して共鳴させることによってアンダーカット101aを効果的に除去することができる。実施の形態4による超音波洗浄あるいは音波を用いた方法では、一度に複数枚のシリコンウェハ201を洗浄溶液603に浸して同時に処理することができる。
(実施の形態5)
つぎに、酸化する際に伴う応力を利用してアンダーカット101aを破断する方法を説明する。実施の形態5では、熱酸化を例として説明する。熱酸化とは、酸素などのガスの入った処理室にウェハを入れて加熱することで、ウェハ表面に酸化シリコン膜を作る方法である。熱酸化処理をすると応力が発生し、この応力を利用してアンダーカット101aを破断する。
具体的には、エッチング処理をおこなったシリコンウェハ201を、酸素などが入った処理室に入れて加熱させる。熱酸化することによってアンダーカット101aに酸化に伴う応力を加えて破断する。また、酸化をさせる方法は上述したように熱酸化に限らない。たとえば、プラズマ酸化、オゾン酸化、あるいは過酸化水溶液中の浸漬による酸化(「ケミカル酸化」という)によってシリコンウェハ201を酸化させ、それに伴う応力によってアンダーカット101aを破断することができる。
(実施の形態6)
つぎに、熱的衝撃を加えてアンダーカット101aを破断する方法の説明をする。図7は、実施の形態6によるアンダーカットを破断する構成を示す説明図である。
図7において、レーザ光線発生装置701は、エネルギー密度の高いレーザ光線702を発生させる。このレーザ光線702をシリコンウェハ201の表面のアンダーカット101aに照射する。このレーザ光線702を瞬間的に照射することによってアンダーカット101aに熱的衝撃を加えてアンダーカット101aを除去する。
レーザ光線702は、レーザ発生装置701を矢印Hの方向あるいは矢印Iの方向に移動させてシリコンウェハ201の表面全体に照射してもよく、アンダーカット101aのみに照射してもよい。また、レーザ光線発生装置701として、レーザアニール装置を用いてもよく、その他のレーザ発生装置を用いてもよい。また、レーザ装置を用いれば微細な加工ができるため、アンダーカット101aをきれいに除去することができる。
上述した実施の形態1〜3および実施の形態6では、アンダーカット101aの部分のみを洗浄、あるいはレーザ照射することによって、シリコンウェハ201の全面に一律に洗浄、あるいは全面にレーザ照射するよりもリードタイムおよびコストを削減することができる。
以上説明したように、実施の形態1〜4にかかる半導体装置の製造方法および半導体装置の製造装置によれば、エッチング処理中にアンダーカット101aを破断して、除去することができる。また、実施の形態1〜6にかかる半導体装置の製造方法および半導体装置の製造装置によれば、エッチング処理後にアンダーカット101aを破断し、除去することができる。これにより、その後の半導体装置の製造工程において、マスクが欠損してパーティクルとなったために起こるデバイス特性の劣化や不良発生、V字溝内のレジストの残渣を大幅に減少させることができる。
以上のように、本発明にかかる半導体装置の製造方法および半導体装置の製造装置は、デバイス特性の良質な半導体装置の製造に有用であり、特に、逆阻止IGBTの分離層形成に適している。
本発明を用いて破断されるアンダーカットを示す説明図である。 実施の形態1によるアンダーカットの破断する構成を示す説明図である。 高圧ガス流吹きつけ処理前のマスクコーナー部のアンダーカットのSEM像である。 高圧ガス流吹きつけ処理後のSEM像である。 実施の形態2によるアンダーカットを破断する構成を示す説明図である。 実施の形態3によるアンダーカットを破断する構成を示す説明図である。 実施の形態4によるアンダーカットを破断する構成を示す説明図である。 実施の形態6によるアンダーカットを破断する構成を示す説明図である。 アルカリ溶液を用いたシリコンの湿式異方性エッチングを説明するための断面斜視図である。 アルカリ溶液を用いたシリコンウェハの湿式異方性エッチングで生じるマスクの突出を示す図である。 アルカリ溶液を用いたシリコンウェハの湿式異方性エッチングで生じるマスクの突出部分のSEM像である。 半導体装置の製造工程の途中で欠損してしまったアンダーカットのSEM像である。 シリコンウェハの湿式異方性エッチング処理後の図である。 マスク酸化膜の湿式等方性エッチング処理後の図である。
符号の説明
101 マスク酸化膜
101a アンダーカット
101b シリコンウェハに密着したマスク酸化膜
102 シリコンウェハ
103 開口部
104 破断面
201 シリコンウェハ
202 V字溝
203 マスクコーナー部
204 高圧ガス流洗浄機
205 高圧ガス流

Claims (10)

  1. 半導体装置に用いるシリコンウェハをエッチング処理する半導体装置の製造方法において、
    エッチングマスクを形成した前記シリコンウェハをアルカリ溶液を用いて異方性エッチングするエッチング工程と、
    前記エッチング工程の後に、前記エッチングマスクのコーナー部に位置するように前記シリコンウェハの開口部に対して突出する当該エッチングマスクの突出部を超音波洗浄により破断する破断工程と、
    を含むことを特徴とする半導体装置の製造方法。
  2. 半導体装置に用いるシリコンウェハをエッチング処理する半導体装置の製造方法において、
    エッチングマスクを形成した前記シリコンウェハをアルカリ溶液を用いて異方性エッチングするエッチング工程と、
    前記エッチング工程の後に、前記エッチングマスクのコーナー部に位置するように前記シリコンウェハの開口部に対して突出する前記エッチングマスクの突出部を破断する破断工程と、
    を含み、
    前記破断工程は、酸化に伴う応力を加えて前記突出部を破断することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  3. 前記破断工程は、熱酸化、プラズマ酸化、オゾン酸化、過酸化溶液中の浸漬による酸化のうちいずれかの酸化に伴う応力を加えることを特徴とする請求項2に記載の半導体装置の製造方法。
  4. 半導体装置に用いるシリコンウェハをエッチング処理する半導体装置の製造方法において、
    エッチングマスクを形成した前記シリコンウェハをアルカリ溶液を用いて異方性エッチングするエッチング工程と、
    前記エッチング工程の後に、前記エッチングマスクのコーナー部に位置するように前記シリコンウェハの開口部に対して突出する前記エッチングマスクの突出部をレーザを照射することにより熱的衝撃を加えて破断する破断工程と、
    を含むことを特徴とする半導体装置の製造方法。
  5. 前記エッチングマスクは、機械的衝撃あるいは熱的衝撃で破断が容易なシリコン酸化膜あるいはシリコン窒化膜を用いることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一つに記載の半導体装置の製造方法。
  6. 半導体装置に用いるシリコンウェハをエッチング処理する半導体装置の製造装置において、
    エッチングマスクを形成した前記シリコンウェハをアルカリ溶液を用いて異方性エッチングするエッチング手段と、
    前記エッチング手段によるエッチングによって前記エッチングマスクのコーナー部に位置するように前記シリコンウェハの開口部に対して突出する前記エッチングマスクの突出部を超音波洗浄により破断する破断手段と、
    を備えることを特徴とする半導体装置の製造装置。
  7. 半導体装置に用いるシリコンウェハをエッチング処理する半導体装置の製造装置において、
    エッチングマスクを形成した前記シリコンウェハをアルカリ溶液を用いて異方性エッチングするエッチング手段と、
    前記エッチング手段によるエッチングによって前記エッチングマスクのコーナー部に位置するように前記シリコンウェハの開口部に対して突出する前記エッチングマスクの突出部を破断する破断手段と、
    を備え、
    前記破断手段は、酸化に伴う応力を加えて前記突出部を破断することを特徴とする半導体装置の製造装置。
  8. 前記破断手段は、熱酸化、プラズマ酸化、オゾン酸化、過酸化溶液中の浸漬による酸化のうちいずれかの酸化に伴う応力を加えることを特徴とする請求項7に記載の半導体装置の製造装置。
  9. 半導体装置に用いるシリコンウェハをエッチング処理する半導体装置の製造装置において、
    エッチングマスクを形成した前記シリコンウェハをアルカリ溶液を用いて異方性エッチングするエッチング手段と、
    前記エッチング手段によるエッチングによって前記エッチングマスクのコーナー部に位置するように前記シリコンウェハの開口部に対して突出する前記エッチングマスクの突出部をレーザを照射することにより熱的衝撃を加えて破断する破断手段と、
    を備えることを特徴とする半導体装置の製造装置。
  10. 前記エッチングマスクは、機械的衝撃あるいは熱的衝撃で破断が容易なシリコン酸化膜あるいはシリコン窒化膜を用いることを特徴とする請求項6〜9のいずれか一つに記載の半導体装置の製造装置。
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